JP2015513110A - 最適化されたkクロックを有する多速度oct掃引光源 - Google Patents

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Abstract

【課題】低い掃引速度で高深度の試料走査を行うことができ、同じシステムが、高速で低深度の走査を行うことができるシステムを提供する。【解決手段】掃引光信号を参照アームと試料アームとの間で分割し、参照アームと試料アームとから戻る光信号を合わせて干渉信号を生成する干渉計と、掃引光信号を生成する光掃引源システムであって、少なくとも2種類の掃引速度で周波数走査を行うように制御される、光掃引源システムと、掃引速度に応じて、異なる光周波数サンプリング間隔で、干渉信号を検出する検出システムとを備える。【選択図】図3

Description

関連出願
本願は、2012年4月12日に出願された米国仮特許出願第61/623,396号の、米国特許法第119条(e)に基づく利益を主張し、2012年10月12日に出願された米国特許出願第13/650,665号に対する優先権を主張するものであり、両出願はこれを参照することによって本明細書に全体が組み込まれる。
光コヒーレンス分析では、参照波と実験波との間の干渉現象、または実験波の2つの部分の間における干渉現象を利用することにより、距離および厚さを測定し、試料の屈折率を計算する。光コヒーレンストモグラフィ(OCT)は、断面の高解像度の画像化を実行するために使用される技法の一例である。OCTは、例えば、リアルタイムの顕微鏡スケールによる生物組織の構造の画像化などに利用されることが多い。光波が、対象物すなわち試料から反射され、コンピュータは、この波が反射時にいかに変化するかについての情報を用いて試料の断面画像を生成する。すなわち試料の3次元ボリュームレンダリングを行う。
OCTはいくつかの異なった種類に分類されるが、フーリエ領域OCTは、現在、多くの用途に対して最高の性能を提供する。さらに、フーリエ領域技法のうち、掃引光源OCTは、スペクトル符号化OCTのような技術よりも優れた利点を有する。なぜなら、掃引光源OCTは、平衡検出および偏光ダイバーシティ検出の能力を有するからである。掃引光源OCTは、スペクトル符号化OCTに典型的には必要とされる安価で高速な検出器アレイが利用できない波長領域における画像化についても利点を有する。
掃引光源OCTにおいて、スペクトル成分は、空間分離によって符号化されるのではなく、時間で符号化される。スペクトルは、連続する光周波数のサンプリング間隔でフィルタリングまたは生成され、フーリエ変換前に再構成される。掃引光源で周波数走査を行うため、光学構成は複雑にならずに済む。その反面、主な性能特性は、光源、特に、その周波数掃引速度および周波数同調精度によって左右されることになる。
OCT掃引光源のための高速周波数同調すなわち掃引速度は、生体内画像化に特に適用される。高速な画像化により、動きに誘発されるアーチファクトが低減し、かつ患者の処置の長さが低減する。また、高速周波数同調を使用して分解能を向上できる。
OCTシステム用の掃引光源は、典型的には可変同調レーザである。可変同調レーザの利点としては、スペクトルの輝度が高いことや光学設計が比較的簡素であることが挙げられる。可変同調レーザは、共振キャビティ内に位置する半導体光増幅器(SOA)のような利得媒質と、回転格子、回転鏡を有する格子、またはファブリ・ペロ可変同調フィルタなどの可変同調素子とから構成される。現在、同調速度/掃引速度の最も高いレーザのいくつかは、D.Flanders、M.Kuznetsov、およびW.Atiaによる、「Laser with Tilted Multi Spatial Mode Resonator Tuning Element」と題された米国特許第7,415,049B1号に記載のレーザ設計に基づく。微小電子機械システム(MEMS)ファブリ・ペロ可変同調フィルタを使用することによって、広いスペクトル走査帯域に対する特性と、低質量で高い機械共振周波数の偏向が可能で高速同調/高掃引速度に対する特性を有するMEMS膜とが組み合わせられる。他のレーザアーキテクチャはフーリエドメインモードロックレーザ(FDML)と呼ばれる。この種のレーザは、レーザの同調素子と同期して、増幅および再循環のための長さの長いファイバ内に光を格納する。「Fourier Domain Mode Locking (FDML): A new laser operating regime and applications for optical coherence tomography」、R. Huber, M. Wojtkowski、およびJ. G. Fujimoto著、2006年4月17日、OPTICS EXPRESS 3225、第14巻、8号を参照のこと。しかし、これらのデバイスの短所は、その複雑性である。さらに、長い格納ファイバを有する環状キャビティは、分散性や不安定性などのそれ自体の性能問題を引き起こす。
可変同調レーザ固有の欠点を回避する可能性を有する掃引光源の別の種類としては、フィルタ増幅自然放出(ASE)源があり、これは典型的にはASEによる光を生成する光源である広帯域の発光源と、可変同調フィルタと、増幅器とを組み合わせたものである。
フィルタASE源に基づく最速の装置のいくつかは、W.Atia、D.Flanders P. Kotidis、およびM.Kuznetsovによる、「Integrated Spectroscopy System」と題された米国特許第7,061,618B2号に記載されている。ここでは、拡散反射分光法および他の分光器用途における分光法エンジンについて説明している。フィルタASE掃引光源の多くの変形例が、増幅されたものやトラッキングフィルタを備えたものを含めて、説明されている。
さらに最近では、Eigenwilligらは「Wavelength swept ASE source」、Conference Title:Optical Coherence Tomography and Coherence Techniques IV、Munich、Germany、Proc. SPIE 7372,73720O(2009年7月13日)と題された論文において、フィルタASE源の変形構成を提案している。この論文は、ASE源および第1の増幅段の両方として機能するSOAについて説明している。第2のSOA増幅段が続いて設けられる一次トラッキングフィルタ装置において、2つのファブリ・ペロ可変同調フィルタが使用される。また、2009年9月3日に出願された、D. Flanders、W. Atia、およびM. Kuznetsovによる「Filtered ASE Swept Source for OCT Medical Imaging」と題する米国特許出願第12/553,295号(米国特許出願公開第2011/0051148A1号明細書)は、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。この文献は、種々の一体化した高速フィルタASE掃引光源の構成について説明している。2010年5月8日に出願された、同じ発明者らによる「ASE Swept Source with Self-Tracking Filter for OCT Medical Imaging」と題された米国特許出願第12/776,373号(米国特許出願公開第2011/0051143A1号明細書)では、とりわけ、掃引速度と線幅の両方の観点から性能を向上できるセルフトラッキングフィルタ装置を使用することによるさらなる構成を概略的に述べている。この文献も参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。
OCT掃引光源の同調における不安定性および/または非線形性を補うために、多くの場合、サンプリングクロック(kクロック)を用いて、光周波数領域(k空間)における等間隔でのサンプリングを可能とする。このkクロックは、通常、OCTシステムの干渉計の試料アームおよび参照アームにおける光信号に関連した遅延にマッチするように、遅延させる必要がある。
kクロックは用いないが掃引光源が非線形的に同調する場合、他の修正方法が用いられる。補間によってk空間で等しくデータをリサンプリングするものがある。S. Yun、G. Tearney、B. Bouma、B. Park、およびJ. de Boerによる「High-speed spectral-domain optical coherence tomography at 1.3 μm wavelength」、Opt. Express 11、3598-3604 (2003)を参照のこと。
しかし、k空間でのリサンプリングには不利な点がある。この理由は、OCTシステムの性能を特徴付ける他の測定基準が、電子信号処理システムの電子帯域幅だからである。より高速、高性能、高分解能なOCTシステムを製造するには、十分に広い帯域が、ますます重要になってくる。例えば、掃引光源の波長同調速度を高めることは、OCT画像取得速度を向上し、また、光干渉信号をサンプリングするのに用いられる電子機器に対する要件を高くしてしまう。典型的には、正確にリサンプリングを行うためには、オーバーサンプリングを採用する必要があり、電子信号処理システムの費用がかさむ。
より最新の設計では、kクロックシステムは、掃引光源と一体化されている。2009年3月2日に出願された、Flandersらによる「Optical Coherence Tomography Laser with Integrated Clock」と題された米国特許出願第12/396,099号(米国特許出願公開第2009/0290167A1号明細書)に一例が開示されている。この文献を参照することによって本明細書に組み込まれる。ここでは、kクロックにおける遅延が電子的に与えられる。この解決方法には、例えば、異なるOCTプローブの使用に伴うであろう干渉計の遅延の変化に対応できるように、電子的遅延をプログラム可能であるという点で、一定の利点がある。
一部の用途に対しては、掃引光源は異なる種類の周波数走査を提供できることが望ましい。一例においては、高速の周波数すなわち掃引速度と、低速の周波数すなわち掃引速度との両方での走査が可能な掃引光源を有することが望ましい。これにより、試料内の深い位置の画像を生成し、その後、この深い位置上に対するより高速の走査が可能となる。
kクロックを用いずに代わりにリサンプリングを用いるシステムでは、2種類以上の掃引速度で走査できる掃引光源を探しさえすればよい。リサンプリングを用いて掃引光源の周波数走査の非線形性に対応するので、画像を表現するときに前記光源の異なる掃引速度を扱うことができる。
しかし、上述のように、リサンプリングは、干渉信号のオーバーサンプリングが必要であるため問題がある。OCTシステムが、干渉信号をサンプリングするアナログデジタルコンバータの電子帯域幅によって制限されると、リサンプリングを実施するシステムは、オーバーサンプリングを行う必要がないkクロックに基づく掃引光源よりも性能が低くなる。
多掃引速度掃引光源とkクロックシステムとを有するOCTシステムの問題は、最適な方法で複数の異なる掃引速度に適応することが従来困難であったという点である。kクロックは、一定の光周波数のサンプリング間隔で干渉信号をサンプリングするように構成されている。そのため、低速の掃引速度に移るとき、高速の掃引速度での走査を用いる時と同じ光周波数のサンプリング間隔で干渉信号をサンプリングする。これより、アナログデジタルコンバータは最適に用いられるわけではない。
本発明は、少なくとも2種類の掃引速度で周波数走査する光掃引源を一方では用いる光コヒーレンストモグラフィシステムに関する。このような方法で、ある特定の例において、システムは、低い掃引速度で高深度の試料走査を行うことができ、同じシステムが、高速で低深度の走査を行うことができる。干渉信号をサンプリングするアナログデジタルコンバータを最適に用いるために、さらに、システムは、光掃引源の選択された掃引速度に応じて、異なる光周波数のサンプリング間隔で干渉信号をサンプリングする。
概して、一構成によれば、本発明は光コヒーレンストモグラフィシステムに関する。このシステムは、一般的なことであるが、掃引光信号を参照アームと試料アームとの間で分割し、参照アームと試料アームとから戻る光信号を組み合わせて干渉信号を生成する干渉計を備える。掃引光信号を生成する光掃引源システムであって、少なくとも2種類の掃引速度で周波数走査を行うように制御される、光掃引源システムがさらに設けられる。
いくつかの実施形態では、掃引光源は2つの掃引速度のみを有する。他の実施形態では、例えば、3つ、4つ、5つ、または10以上もの多数の掃引速度を用いる。
最適な性能を得るために、検出システムは、掃引速度に応じて、異なる光周波数サンプリング間隔で干渉信号を検出する。
動作をさらに改良して、干渉信号のアナログデジタルコンバータを最適に用いるために、kクロックモジュールを備える。好ましい実施形態では、kクロックモジュールは、掃引光信号の周波数走査を検出し、掃引光信号が光周波数の間隔で走査されると、kクロック信号を生成する。ある例では、kクロックモジュールは、光掃引源システムからの掃引光信号をフィルタリングするエタロンと、エタロンによってフィルタリングされた掃引光信号を検出するkクロック検出器とを備える。他の例では、kクロックモジュールは、光掃引源システムからの掃引光信号をフィルタリングするkクロック干渉計と、kクロック干渉計によってフィルタリングされた掃引光信号を検出するkクロック検出器とを備える。
実施形態のあるセットでは、kクロックモジュールは、掃引光源の異なる掃引速度に対する光周波数のサンプリング間隔に対応するであろう複数の参照クロック信号を生成する。クロックセレクタを次いで用いて、光掃引源システムに対して選択された掃引速度に応じて、複数の参照クロック信号の中からの選択を行うkクロック信号を生成する。
実施形態の他のセットでは、kクロックモジュールは、kクロック信号を生成するために、光掃引源システムに対して選択された掃引速度に応じて、参照クロック信号の周波数を乗算する、kクロック乗算モジュールを備える。
さらに詳細には、この実施形態は、掃引光源の掃引速度によってクロック乗算器を自動的に変更する自動構成を用いる。これを用いて、さらには、干渉信号をサンプリングするために用いられる干渉信号のアナログデジタルコンバータが、掃引光源の掃引速度にかかわらずほぼ同じサンプリングレートでサンプリングするようにする。すなわち、干渉信号のアナログデジタルコンバータによる毎秒のサンプル数はほぼ同じで、好ましくは光源掃引速度ごとの最大サンプリングレートに近い。その結果、掃引速度が遅いと、クロックの乗算のために掃引期間を通して、典型的には、より多くの抽出がなされる。まとめると、異なる光源の掃引速度に対して、時間の関数としてのサンプリングレートはほぼ同じである。
ある実施態様において、kクロック乗算モジュールは、バンドパスフィルタによるフィルタリングの前に(基本および偶数次高調波を生成して、)kクロックモジュールからの参照クロック信号を整流する半波整流器を備える。他の実施態様では、クリッピング回路が、バンドパスフィルタリングの前に、基本および奇数次高調波を生成する。第3の実施態様では、kクロック乗算モジュールは、クリッピング回路と並列に全波整流器を備えて、バンドパスフィルタによるフィルタリングの前に基本および他のすべてのクロック高調波を生成する。
一部の用途では、高走査すなわち高掃引速度モードでは、低走査すなわち低掃引速度よりも波長掃引(走査帯域)が大きくなる。代わりに、光掃引源システムにおいて、高走査すなわち高掃引速度の走査帯域は、低走査掃引速度の走査帯域とほぼ同じである。これによって、速度と、最大深さと、空間分解能との間のトレードオフを可能とする。
いくつかの技術では、異なる走査すなわち掃引速度で適切に動作できるレーザ掃引光源を製造することは難しい。したがって、いくつかの実施形態では、光掃引源システムは、異なる走査速度で動作する少なくとも2つのレーザ掃引光源を備える。
光掃引源システムの他の実施形態は、異なる走査速度で動作する1つまたは複数のASE掃引光源を備えてもよい。
概して、他の構成によれば、本発明は、掃引光信号を生成し、掃引光信号を少なくとも2種類の掃引速度で周波数走査する工程と、掃引光信号を干渉計の参照アームと試料アームとの間で分割し、参照アームと試料アームから戻る光信号を合わせて干渉信号を生成する工程とを備える光コヒーレンストモグラフィ方法に関する。本発明によれば、掃引速度に応じた異なる光周波数のサンプリング間隔で干渉信号を検出する。
部分の構築および組合せの種々の新規な詳細を含む本発明の上記および他の特徴、ならびに他の利点は、添付の図面を参照してここでより詳細に説明され、特許請求の範囲において指摘される。本発明を実施する特定の方法およびデバイスが例示によって示されるが、それらが本発明を限定しないことが理解されるであろう。本発明の原理および特徴は、本発明の範囲を逸脱せずに種々および多くの実施形態において採用されてよい。
添付の図面において、参照符号は、異なる図にわたり同じ部分を示す。図面は、必ずしも同一の縮尺ではなく、本発明の原理を例示することに重点をおいている。
本発明による多掃引速度掃引光源を組み込んだOCTシステムの概略図である。 光掃引源の2種類の掃引速度についての、時間の関数としての掃引光信号(可変同調素子駆動信号)の周波数走査、周波数走査中のkクロック信号の周波数、および光周波数のサンプリング間隔を示す概略プロットを示す図であって、この両方の掃引速度について、走査帯域は同じであるかほぼに同じであるが、掃引速度が遅い掃引光信号の走査に時間の長い走査が用いられる、図である。 光掃引源の2種類の掃引速度についての、時間の関数としての掃引光信号(可変同調素子駆動信号)の周波数走査、周波数走査中のkクロック信号の周波数、および光周波数のサンプリング間隔を示す概略プロットを示す図であって、低い掃引速度での走査では走査帯域が小さく、掃引速度が遅い掃引光信号の走査に時間の長い走査が用いられる、図である。 多数の参照クロック信号を生成して、光掃引源システムの掃引速度に基づいて制御されるクロックセレクタモジュールを用いる、エタロンを用いたマルチインターバルkクロックモジュールを示すブロック図である。 多数の参照クロック信号を生成して、光掃引源システムの掃引速度に基づいて制御されるクロックセレクタモジュールを用いる、ファイバ干渉計を用いたマルチインターバルkクロックモジュールを示すブロック図である。 参照クロック信号を生成し、次いで参照クロック信号がフィルタリングされて、光掃引源システムの掃引速度によって自動的に変わるkクロック信号を生成する、エタロンを用いたマルチインターバルkクロックモジュールを示すブロック図である。 参照クロック信号を生成し、次いで参照クロック信号がフィルタリングされて、光掃引源システムの掃引速度によって自動的に変わるkクロック信号を生成する、ファイバ干渉計を用いたマルチインターバルkクロックモジュールを示すブロック図である。 光掃引源システムの掃引速度によって変わるkクロック信号の生成を可能にするクリッパを用いる非線形処理モジュールの別の実施態様を示すブロック図である。 クリッパ非線形処理モジュールの効果を示す時間の関数としてのボルト値の概略プロットを示す図である。 クリッパ非線形処理モジュールの出力のスペクトル組成を示す高調波次数の関数としてのボルト値の概略プロットを示す図である。 光掃引源システムの掃引速度によって自動的に変わるkクロック信号の生成を可能にする半波整流器を用いる非線形処理モジュールの別の実施態様を示すブロック図である。 半波整流器非線形処理モジュールの効果を示す、時間の関数としてのボルト値の概略プロットを示す図である。 半波整流器非線形処理モジュールの出力のスペクトル組成を示す高調波次数の関数としてのボルト値の概略プロットを示す図である。 光掃引源システムの掃引速度とともに自動的に変わるkクロック信号の生成を可能にするクリッパと全波整流器を用いる非線形処理モジュールの別の実施態様を示すブロック図である。 クリッパと全波整流器の非線形処理モジュールの効果を示す、時間の関数としてのボルト値の概略プロットを示す図である。 クリッパと全波整流器の非線形処理モジュールの出力のスペクトル組成を示す高調波次数の関数としてのボルト値の概略プロットを示す図である。 光掃引源システムの低掃引速度の走査及び高掃引速度の走査のための参照クロック信号のスペクトル組成を示す、時間の関数としての周波数の実験プロットを示す図であって、低掃引速度(右)は、高掃引速度(左)の1/3である、図である。 光掃引源システムの低掃引速度の走査及び高掃引速度の走査のための参照クロック信号からkクロック信号を生成するバンドパスフィルタの動作を示す、時間の関数としての周波数の実験プロットを示す図であり、バンドパスフィルタは、高速掃引(左)に対して基本クロック周波数と、低速掃引クロック(右)の第3高調波を選択している、図である。 レーザおよび/またはASE掃引光源を用いる光掃引源システムのある実施態様を示す図である。 レーザおよび/またはASE掃引光源を用いる光掃引源システムの別の実施態様を示す図である。 レーザおよび/またはASE掃引光源を用いる光掃引源システムのさらに別の実施態様を示す図である。 レーザおよび/またはASE掃引光源を用いる光掃引源システムのさらに別の実施態様を示す図である。
以下に、本発明を添付の図面を参照してより詳細に説明する。図面には、本発明の例示的実施形態が示されている。しかし、本発明は多数の異なる形態で具現化されてもよく、ここに述べる実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が、十分かつ完璧で、当業者に本発明の範囲を十分に伝えるように提供される。
本明細書で用いるように、用語「および/または(かつ/または)(or/and)」は、1つ以上の関連付けて記載される項目のすべての組み合わせを含む。さらに、単数形の冠詞「a(1つの)」、「an(1つの)」、及び「the(その)」は、明示的に別段の定めがある場合を除き、複数形も同様に含むことが意図される。本明細書で用いる、含む(includes)、備える(comprises)、含んでいる(including)および/または備えている(comprising)等の用語は、記載される特徴、整数、工程、動作、要素、および/またはコンポーネントの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、コンポーネント、および/もしくは群の存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。さらに、要素が他の要素に接続もしくは結合されるとして参照され、かつ/または図示されるとき、それは、該他の要素に直接に接続もしくは結合されうるか、または介在する要素が存在してもよいと理解されたい。
用語「第1」および「第2」は本明細書では種々の要素を説明するために用いられるが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるものではないことを理解されたい。これらの用語はある要素を他の要素と区別するためだけに用いられる。このため、本発明の教示を逸脱することなく、以下に述べる要素は第2の要素と呼ぶことができ、同様に第2の要素を第1の要素と呼んでもよい。
別途定義が無い限り、本明細書で用いる(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本発明が属する技術の分野における通常の知識を有するものが通常理解しているのと同じ意味を持つ。通常用いられる辞書に規定されているような用語は関連する技術の文脈での意味と一致する意味を持つものと解釈され、明示的に本明細書で定義されていない限り、理想的にまたは過度に形式的な意味で解釈されるものではないことをさらに理解されたい。
図面を参照して、図1は、本発明の原理によって構成された、多掃引速度掃引光源システム100を用いる光コヒーレンス分析システム10を示す。
多掃引速度掃引光源システム100は、干渉計200に送信される光ファイバ110の可変同調光信号すなわち掃引光信号を生成する。掃引光信号は、狭帯域放射で走査帯域にわたって走査する。
多掃引速度掃引光源システム100は、一般に、1キロヘルツ(kHz)よりも大きい速度で1つまたは複数の走査帯域にわたって繰り返し走査する掃引光信号を生成する高速同調を意図する。本実施形態において、多掃引速度掃引光源システム100は、20kHzまたは100kHzよりも大きい速度で同調する。極めて高速な実施形態において、多掃引速度掃引光源システム100は、200kHzまたは500kHzよりも大きい速度で同調する。一方、狭帯域放射の帯域幅は、半値全幅(FWHM)帯域幅が20または10ギガヘルツ(GHz)未満であり、好ましくは、5GHz以下である。分光法においては、この比較的狭い帯域幅によって高いスペクトル分解能が得られる。光コヒーレンストモグラフィにおいてこの高いスペクトル分解能は、光源のコヒーレンス長が長いことを意味するため、試料をより深く、例えば5ミリ(mm)よりも深く画像化することが可能になる。例えば試料を深さ1mm未満までしかOCT画像化しないような、より低性能の用途においては、約200GHz以下の帯域幅のような、より広いFWHM帯域幅が適切な場合もある。
典型的には、同調または走査帯域の幅は、10ナノメートル(nm)よりも大きい。本本実施形態において、この幅は、好ましくは50〜150nmであるが、いくつかの例においてはさらに広い同調帯域が考えられる。
コントローラ190は、デジタルアナログコンバータ105に供給される駆動波形を生成する。これで可変同調光素子駆動信号107が生成され、可変同調光素子駆動信号107は増幅器103によって増幅されて多掃引速度掃引光源100に与えられる。ある例において、コントローラは、掃引光源システム100に含まれるファブリ・ペロ可変同調フィルタなどの1つ以上の可変同調光学フィルタの異なる掃引速度に対応する、多数のフィルタ駆動波形を格納する。これらの実施形態のいくつかにおいて、複数の波長走査帯域も、掃引光源システム100の異なる掃引速度の走査に対して、それぞれ別である。
コントローラ190は、複数の異なる掃引速度に対して掃引光源システム100を再構成するのに用いられる光源制御信号を用いて、多掃引速度掃引光源100のさらなる制御を行う。光源制御信号は、複数の異なる走査帯域にわたって走査する
掃引光信号が走査帯域もしくは同調帯域にわたって同調または掃引されると、マルチインターバルkクロックモジュール300を用いて、等間隔の光周波数のサンプリング間隔でkクロック信号を生成する。掃引光源信号結合器106は、掃引光源信号の一部をマルチインターバルkクロックモジュール300に供給するために用いられる。以下の実施形態では、結合器106は、ファイバ内で実現される。他の実施形態で、一体化されたシステムおよび/または自由空間システムを用いてもよいことは言うまでもない。
本実施形態では、マッハ・ツェンダー型の干渉計200が、試料5からの光信号を分析するために用いられる。掃引光源システム100からの掃引光信号が、ファイバ110で、90/10光ファイバ結合器210に送信される。掃引光信号を、結合器210によってシステムの参照アーム220と試料アーム212とに分割する。
参照アーム220の光ファイバは、ファイバ端面224で終端する。参照アームファイバ端面224から出射する光102Rは、いくつかの例示の実装例において、レンズ226によって平行にされ(コリメートされ)、次いで鏡228によって反射されて戻る。
外部鏡228は、一例において、鏡までの距離を調節可能なファイバを有する。この距離は、画像化される深さ範囲、すなわち参照アーム220と試料アーム212との間のゼロ経路長差の試料5における位置を決定する。この距離は、異なるサンプリングプローブおよび/または画像化試料に対して調節される。参照鏡228から戻る光は、参照アームサーキュレータ222に戻され、50/50ファイバ結合器240に向けられる。
試料アーム212上のファイバは、試料アームプローブ216において終端する。出射する掃引光信号102Sは、プローブ216によって試料5上に集光される。試料5から戻る光は、試料アームサーキュレータ214に戻され、50/50ファイバ結合器240に向けられる。
参照アーム信号および試料アーム信号は、ファイバ結合器240において組み合わされ、干渉信号を生成する。
干渉信号は検出システム150によって検出される。詳細には、2つの検出器152を含む平衡受信器(バランスド・レシーバ)が、ファイバ結合器240の各出力部に配置される。平衡受信器152からの電子干渉信号は、増幅器154によって増幅される。
検出システム150のデータ取得システム155は、増幅器154から出力される干渉信号をサンプリングするために用いられる。kクロックモジュール300から導かれるkクロック信号は、データ取得システム155で用いられて、システムデータの取得を光掃引源システム100の周波数同調に同期させる。
完全なデータセットが、集光プローブビームポイントを試料にわたって空間的にラスター走査することによって、デカルト幾何のx−y形式または円柱幾何のθ−z形式で試料5から回収され、これらの点のそれぞれにおけるスペクトル応答が光掃引源システム100の周波数同調から生成されると、レンダリングシステム195は、画像を再構築して試料5の2Dまたは3Dトモグラフィック再構築を行うために、データに対してフーリエ変換を行う。レンダリングシステム195によって生成されるこの情報は、次いで映像モニタに表示されうる。
ある用途において、プローブ216は、血管に挿入され、動脈または静脈の内壁を走査するために使用される。他の例において、プローブには、血管内超音波(IVUS)、前方視IVUS(FLIVUS)、高密度焦点式超音波(HIFU)、圧力検知ワイヤおよび画像誘導治療装置などの他の分析治療手段(analysis modalities)が含まれる。さらに他の用途では、プローブは、患者や動物の目、歯、または他の構造の異なる部分を走査するために用いられる。
本発明では、多掃引速度掃引光源システム100は、異なる掃引速度で走査される掃引光源信号で試料5を走査する。さらにある例では、異なる波長走査帯域を、これらの異なる掃引速度とともに用いる。
図2Aは、2種類の掃引速度での2種類の走査のための、掃引光信号の周波数走査を示す。例えば、第1の走査S1では、掃引速度が高い。すなわち、光掃引源に与える可変同調素子駆動信号107は、走査S1の期間にわたるスロープによって示されるように掃引速度を高くする。一方、第2の走査S2は、低い掃引速度での走査であり、光掃引源の光周波数は、走査S2の期間にわたる時間の関数として比較的緩やかに変化する。
マルチインターバルkクロックモジュール300で生成され、デジタル取得システム155をクロック制御するために用いられるkクロック信号の周波数は、走査S1およびS2の両方においてほぼ同じである。その結果、このkクロック周波数は、デジタル取得システム155の最大周波数に近くなるように選択されうる。さらに重要なことには、かつ好ましい実施形態に関連して、kクロック周波数は、高い掃引速度の走査および低い掃引速度の走査で用いられるkクロック周波数とほぼ同じまたは同じである。
掃引光信号の掃引速度に関わりなく、高いkクロック周波数を維持するために、光周波数のサンプリング間隔は、掃引速度に依存して変わる。例えば、掃引光信号の高い掃引速度の走査S1では、低い掃引速度の走査S2で用いられる光周波数の小さいサンプリング間隔と比べて、比較的大きい光周波数のサンプリング間隔を用いる。さらには、これは、S2は、より深い空間走査深さ範囲を持つが、S1とS2は、同じ軸空間分解能を有するであろうことを意味する。
図2Bは、2種類の掃引速度と異なる波長走査帯域での2つの更なる走査の、掃引光信号の周波数走査を示す。例えば、第1の走査S1では、スロープすなわち可変同調素子駆動信号107の変化率によって示されるように、広い光周波数走査帯域にわたって掃引速度が高い。一方、第2の走査S2は、より狭い光周波数走査帯域にわたる低い掃引速度での走査であり、光掃引源の光周波数は、スロープすなわち可変同調素子駆動信号107の変化率によって示されるように走査S2の期間にわたる時間の関数としてより緩やかに変化する。この場合、S2は、S1よりも深い空間走査深さ範囲と低い分解能を有することになるであろう。
この場合も、マルチインターバルkクロックモジュール300で生成され、デジタル取得システム155をトリガする(クロック制御する)ために用いられるkクロック信号の周波数は、走査S1およびS2の両方でほぼ同じである。掃引光信号の掃引速度に関わりなく、高いkクロック周波数を維持するために、光周波数のサンプリング間隔は、掃引速度に依存して変わる。例えば、掃引光信号の高い掃引速度の走査S1では、低い掃引速度の走査S2で用いられる光周波数の小さいサンプリング間隔と比べて、比較的大きい光周波数のサンプリング間隔を用いる。
図3は、マルチインターバルkクロックモジュール300の実施形態を示す。さらに詳細には、多速度掃引光源100によって生成される掃引光信号は、光ファイバ結合器である掃引光源信号結合器106によって分割され、一部分は光ファイバ110上を干渉計200まで伝わる。その他の部分は、掃引光信号を、マルチインターバルkクロックモジュール300の第1の参照クロックモジュール305−1と第2の参照クロックモジュール305−1とに分割するkクロックモジュール光結合器302に向けられる。
第1の参照クロックモジュール305−1と第2の参照クロックモジュール305−2 の各々は、kクロックファイバ結合器302からの掃引光信号を平行にする第1のレンズ310を備える。掃引光信号は、次いでエタロン312内に結合される。一般的に、エタロンは、各端部がミラーコーティングされた、光透過性の基板を備える。これにより、一定の光周波数間隔で透過が可能である。
エタロン312から出射する光は、第2のレンズ314によって集光され、光ファイバ315内に結合される。その光ファイバピッグテール315から出射する光は、次いで検出器316によって検出される。検出器316によって検出される電気信号は、増幅器318によって増幅され、クロックセレクタモジュール370に供給される。
参照クロックモジュール305−1と第2の参照クロックモジュール305−2は、光周波数のサンプリング間隔が等しい2つの参照クロック信号を生成するために用いられる。詳細には、第1の参照クロックモジュール305−1は、光掃引源システムの高い掃引速度の光周波数走査に用いられ、第2の参照クロックモジュール305−2は、光掃引源システム100の低い掃引速度の光周波数走査に用いられる。これを達成するため、第2の参照クロックモジュール305−2のエタロン312の光路長L2は、光周波数の小さいサンプリング間隔を与えるように、第1の参照クロックモジュール305−1の長さL1より短い。
コントローラ190は、掃引光源システム100を制御して掃引光信号の高い掃引速度の走査を実施するときは、クロックセレクタモジュール372を制御して、第1の参照クロックモジュール305−1によって生成される参照クロック信号を選択する。一方、コントローラ190は、光掃引源システム100を制御して掃引光信号の低い掃引速度の走査を実施するときは、クロックセレクタモジュール370を制御して、第2の参照クロックモジュール305−2からの参照クロック信号を選択する。
図4は、マルチインターバルkクロックモジュール300の別の実施形態を示す。さらに詳細には、多速度掃引光源100によって生成される掃引光信号は、同様に、光ファイバ結合器106によって分割され、一部は光ファイバ110上を干渉計200に伝わる。他部は、掃引光信号を、第1の参照クロックモジュール305−1と第2の参照クロック305−2とに分離するkクロックモジュール光結合器302に向けられる。
第1の参照クロックモジュール305−1と第2の参照クロックモジュール305−2の各々は、一定の光周波数間隔で光透過性がある光ファイバとして機能する参照クロックファイバ干渉計320を備える。各参照クロックモジュール305(305−1または305−2)では、ファイバ干渉計320の出力が、参照クロックモジュール検出器316によって検出されて増幅器318で増幅される。
第1の参照クロックモジュール305−1と第2の参照クロックモジュール305−2は、周波数が異なる2つの参照クロック信号を生成するために用いられる。詳細には、第1の参照クロックモジュール305−1は、光掃引源システムの高い掃引速度の光周波数走査に用いられ、第2の参照クロックモジュール305−2は、光掃引源システム100の低い掃引速度の光周波数走査に用いられる。これを達成するために、各モジュールのファイバ干渉計320は、光周波数のフィルタリング間隔が異なるように構成される。第2の参照クロックモジュール305−2の干渉計320の光路差は、光周波数の小さいサンプリング間隔を与えるために、第1の参照クロックモジュール305−1の干渉計経路差より長い。
コントローラ190は、掃引光源システム100を制御して掃引光信号の高い掃引速度の走査を実施するときは、クロックセレクタモジュール370を制御して、第1の参照クロックモジュール305−1によって生成される参照クロック信号を選択する。一方、コントローラ190は、光掃引源システムを制御して掃引光信号の低い掃引速度の周波数走査を実施するときは、クロックセレクタモジュール370を制御して、第2の参照クロックモジュール305−2からの参照クロック信号を選択する。
図5は、kクロックモジュール300のさらに別の実施形態を示す。本実施形態では、前記クロックセレクタモジュール370の代わりに、kクロックモジュール350が、所望のkクロック信号を自動的に生成するために参照クロック信号を乗算する乗算器として機能する。詳細には、バンドパスフィルタ374が、参照クロックモジュールによって生成される参照クロック信号の適切な高調波を選択するように機能する。
さらに詳細には、掃引光信号は、上述のように参照クロックモジュール305によってフィルタリングされる。図示した特定の実施形態では、第1のレンズ310、エタロン312、第2のレンズ314、光ファイバピッグテール315、光信号検出器316、および増幅器318を組み合わせている。モジュール305はまた、検出器316への直接自由空間結合で機能できる。
エタロン312によるフィルタリングで、図中に時系列プロットで示すように高調波成分を含む波形が形成される。これは高フィネスエタロンの一般的な特性である。kクロック乗算モジュールのバンドパスフィルタは、次いでこの信号のバンドパスフィルタリングを行い、所望の高調波を選択する。この信号が、次いで制限増幅器376を通されて、kクロック信号を生成する。
好ましい動作モードでは、コントローラ190は、多速度掃引光源100を制御して、光掃引速度(GHz/ns)を、2、3、4、5…等の整数の倍数で除算する。この掃引速度が変わると、参照クロックモジュール305によって生成される参照クロック信号の周波数も同じ倍数で低減する。それでも、増幅器318の出力部で生成される波形は、高調波成分を有する。バンドパスフィルタ374の通過帯域は一定であるため、掃引光源100の掃引速度の低減は、kクロックモジュール300で生成されるkクロック信号の周波数の低減を伴わない。その代わり、バンドパスフィルタ374は、新しいkクロックとして参照クロック信号の高調波を選択するように機能するだけである。まとめると、この実施形態は、自動参照クロック乗算器として動作するように機能する。この乗算の結果、掃引速度に応じて光周波数のサンプリング間隔が自動的に変わる。
図6は、参照クロックモジュール305がファイバ干渉計320を備える別の実施形態を示す。
ファイバ干渉計320は略正弦波出力(ほぼ正弦波の出力)を生成して、kクロック乗算モジュール350において、その略正弦波出力が高域フィルタ371によって高域がフィルタリングされて、干渉計信号周波数未満の干渉が除去される。非線形処理モジュール372は、次いで非線形フィルタリングを行い、高調波成分を含む信号を生成する。バンドパスフィルタ374は、次いで所望の高調波を選択し、この高調波はデジタル取得システム155のためのkクロック信号として、適切な高調波を選択するために用いられる制限増幅器376を通される。
図7は、kクロック乗算モジュール350内のこれらの非線形処理モジュールのうちの1つの動作を示す。一般的に、この実施形態は、エタロンまたは干渉計に基づく参照クロックモジュール305とともに用いられうる。しかし、以下の説明において、参照クロックモジュール305によって生成される参照クロック信号は、略正弦波(干渉計やフィネスが低いエタロンの特性)であると想定する。
ここでも、kクロック乗算モジュール350は、参照クロックモジュール305からの参照クロック信号をフィルタリングする高域フィルタ371を備える。エタロンが用いられるかまたは干渉計が用いられるかに応じて、正弦波出力またはエアリー関数の出力が生成される。この信号を、次いで、クリッパ非線形処理モジュール372−1を通過させる。これにより、略方形波出力が生成され、次いでバンドパスフィルタ374によってフィルタリングされる。制限増幅器376は、次いでkクロック信号を生成し、デジタル取得システム155で用いられる。
図8Aは、クリッパモジュール372−1の出力を示す。これは、正弦曲線をクリップすることで生成される概ね方形波の関数である。クリッパの出力の高調波成分が、図8Bに示される。概ね、これは、図8Aに示す方形波のベースバンド周波数の奇数次高調波の高調波成分を有する。そのため、この実施形態は、典型的には、多速度掃引(GHz/ns)の掃引速度を、奇数の整数の除数で低減するように制御するときに最もよく機能する。
図9は、kクロック乗算モジュール350内の非線形処理モジュールの他の実施形態の動作を示す。
kクロック乗算モジュール350は、参照クロックモジュール305からの参照クロック信号をフィルタリングする高域フィルタを備える。この信号は、次いで、半波整流器非線形処理モジュール372−2を通される。これは、次いで、バンドパスフィルタ374によってフィルタリングされる。制限増幅器376は、デジタル取得システム155によって用いられるkクロック信号を次いで生成する。
図10Aは、半波整流器非線形処理モジュール372−2の出力を示す。これは一般に整流された正弦波である。半波整流器非線形処理モジュール372−2の出力の高調波成分が図10Bに示される。概ね、図10Aに示す波形のベースバンド周波数の第1、第2、および第4の高調波で高調波成分を有する。
図11は、kクロック乗算モジュール350内の非線形処理モジュールのさらなる他の実施形態の動作を示す。
kクロック乗算モジュール350は、参照クロックモジュール305からの参照クロック信号をフィルタリングする高域フィルタ371を備える。この信号は、次いで、並列に接続されたクリッパ372−3と全波整流器非線形処理モジュール372−4とに通される。クリッパ372−3と全波整流器372−4の出力は、次いで、加算回路382で合成される。加算回路382の出力は、次いで、バンドパスフィルタ374によってフィルタリングされる。制限増幅器376は、デジタル取得システム155が用いるkクロック信号を次いで生成する。
図12Aは、加算回路382の出力を示す。これは、全波整流された正弦波と概ね同じである。高調波成分が、図12Bに示される。概ね、ほとんどの高調波で高調波成分を有する。
図13Aは、図7に示す実施形態のような参照クロック乗算モジュール350を用いるkクロックモジュール300の動作を示す。さらに詳細には、掃引光信号が、左側のプロットで示すように高い掃引速度で生成されるとき、マルチインターバルkクロックモジュール300は、所望の周波数、図示した例では約350MHzで、kクロック信号を生成する。これらはデジタル取得システム155のサンプリングを制御するために用いられる。
右側のプロットに、掃引光信号の掃引速度が約1/3低減されるときに乗算モジュール350が生成するクロック信号を示す。参照クロック信号1310のベースバンド周波数は、約100MHzで示されている。高調波は、約300MHzと約600MHzに存在する。
図13Bは、参照クロック乗算モジュール350のバンドパスフィルタ374の動作を示す。バンドパスフィルタ374の通過帯域では、ベースバンド参照クロック信号を、左側のプロットに示した高い掃引速度の動作の間、kクロック信号として送信できる。一方、右側のプロットに示す低い掃引速度の動作では、参照クロック信号のベースバンドの第3高調波が、kクロック信号として通される。このように、参照クロックモジュールと参照クロック乗算モジュール350とを組み合わせることで、掃引光信号の遅い掃引速度が選択されたときに参照クロック信号の高調波であるkクロック信号を自動的に生成するように機能する。
図14Aは、多掃引速度掃引光源100の実施例の1つを示す。この例では、単一の多速度レーザ102が用いられる。これは、高い掃引速度と低い掃引速度の両方で、場合によっては5つ以上の異なる速度で、掃引ができるレーザである。DAC105からのフィルタ駆動波形信号108を用いて、フィルタまたは格子などのキャビティ内可変同調素子を制御する。ある特定の例では、この駆動信号は、組み込まれた米国特許第7,415,049号に説明されるようなレーザのキャビティで用いられるMEMSファブリ・ペロ可変同調フィルタを制御するために用いられる。
図14Bは、多掃引速度掃引光源100の別の実施形態を示す。この例では、多速度ASE掃引光源104が用いられる。ここでは、特定の実施例において、DAC105からのフィルタ駆動波形信号108が、組み込まれた米国特許出願公開第2011/0051148A1号明細書または米国特許出願公開第2011/0051143A1号明細書に開示されているようなASE源の出力をフィルタリングする1つ以上の可変同調素子を制御するために用いられる。
しかし、いくつかの技術では、異なる掃引速度で動作できるレーザを作製することは可能ではなく、または少なくとも難しいことが多い。
図14Cは、多掃引速度掃引光源100の別の実施形態を示す。この実施形態では、4つ以上のレーザ102−1、102−2、102−3、1−102−nなどの多数のレーザが用いられる。これらのレーザの各々は、異なる掃引速度に対して最適化される。これらのレーザは、光源制御(src cntrl)線を介してコントローラ190によって選択的に起動される。合成器101または光スイッチは、(光源制御信号の制御のもと)レーザの出力を合成してまたは切り替えて、所望の掃引速度に対して現在選択されるレーザからの掃引光信号をマルチインターバルkクロックモジュール300およびOCT干渉計200に送信する。
図14Dは、多掃引速度掃引光源100の別の実施形態を示す。この実施形態では、4つ以上の光源、104−1、104−2、104−3、104−nなどの多数のASE源を用いる。これらの光源の各々は、異なる掃引速度に対して最適化される。
本発明は、その好適な実施形態を参照して特に示されかつ記載されたが、その好適な実施形態においては、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲を逸脱せずに、形態および詳細において種々の変更がなされ得ることが当業者によって理解されるであろう。

Claims (29)

  1. 掃引光信号を参照アームと試料アームとの間で分割し、前記参照アームと前記試料アームとから戻る光信号を合わせて干渉信号を生成する干渉計と、
    前記掃引光信号を生成する光掃引源システムであって、少なくとも2種類の掃引速度で周波数走査を行うように制御される、光掃引源システムと、
    前記掃引速度に応じて、異なる光周波数サンプリング間隔で、前記干渉信号を検出する検出システムとを備えた、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  2. 請求項1に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、さらに、
    前記掃引光信号の周波数走査を検出し、前記掃引光信号が光周波数の間隔で走査されると、kクロック信号を生成する、kクロックモジュールを備えた、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  3. 請求項1に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、さらに、
    前記掃引光信号の周波数走査を検出し、前記掃引光信号が一定の光周波数間隔で走査されると、kクロック信号を生成する、kクロックモジュールを備えた、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  4. 請求項3に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記kクロックモジュールは、前記光掃引源システムからの前記掃引光信号をフィルタリングするエタロンと、前記エタロンによってフィルタリングされた前記掃引光信号を検出するkクロック検出器とを含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  5. 請求項3に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記kクロックモジュールは、前記光掃引源システムからの前記掃引光信号をフィルタリングするkクロック干渉計と、前記kクロック干渉計によってフィルタリングされた前記掃引光信号を検出するkクロック検出器とを含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  6. 請求項3に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記kクロックモジュールは、前記kクロック信号を生成するために、前記光掃引源システムに対して選択された掃引速度に応じて、複数の参照クロック信号の中からの選択を行うクロックセレクタを含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  7. 請求項3に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記kクロックモジュールは、前記kクロック信号を生成するために、前記光掃引源システムに対して選択された掃引速度に応じて、複数の参照クロック信号の周波数を乗算する、kクロック乗算モジュールを含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  8. 請求項7に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記kクロック乗算モジュールは、バンドパスフィルタによるフィルタリングの前に、前記kクロックモジュールからの前記複数の参照クロック信号を整流する整流器を含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  9. 請求項6に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記kクロック乗算モジュールは、バンドパスフィルタによるフィルタリングの前に、前記kクロックモジュールからの前記複数のクロック信号を整流する全波整流器を含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  10. 請求項1に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記光掃引源システムでは、高い走査速度の走査帯域が、低い走査速度の走査帯域よりも狭い、光コヒーレンストモグラフィシステム
  11. 請求項1に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記光掃引源システムでは、高い走査速度の走査帯域が、低い走査速度の走査帯域と実質的に同一である、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  12. 請求項1に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記光掃引源システムが、異なる走査速度で動作する少なくとも2つのレーザ掃引源を含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  13. 請求項1に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記光掃引源システムが、異なる走査速度で動作する少なくとも2つのASE掃引光源を含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  14. 請求項1に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記検出システムは、前記干渉信号を検出する平衡検出器と、この平衡検出器の信号をアナログデジタル変換するデータ取得システムとを含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  15. 掃引光信号を生成し、この掃引光信号を少なくとも2種類の掃引速度で周波数走査を行う工程と、
    前記掃引光信号を干渉計の参照アームと試料アームとの間で分割し、前記参照アームと前記試料アームとから戻る光信号を合わせて干渉信号を生成する工程と、
    前記掃引速度に応じて、異なる光周波数サンプリング間隔で、前記干渉信号を検出する工程とを備えた、光コヒーレンストモグラフィ方法。
  16. 請求項15に記載の光コヒーレンストモグラフィ方法において、さらに、
    前記掃引光信号の周波数走査を検出し、前記干渉信号の検出を制御するのに用いられる光周波数の間隔で前記掃引光信号が走査されると、kクロック信号を生成する、周波数走査検出工程を備えた、光コヒーレンストモグラフィ方法。
  17. 請求項15に記載の光コヒーレンストモグラフィ方法において、さらに、
    前記掃引光信号の周波数走査を検出し、前記干渉信号の検出を制御するのに用いられる一定の光周波数間隔で前記掃引光信号が走査されると、kクロック信号を生成する、周波数走査検出工程を備えた、光コヒーレンストモグラフィ方法。
  18. 請求項17に記載の光コヒーレンストモグラフィ方法において、前記周波数走査検出工程が、エタロンで前記掃引光信号をフィルタリングする工程を含む、光コヒーレンストモグラフィ方法。
  19. 請求項17に記載の光コヒーレンストモグラフィ方法において、前記周波数走査検出工程が、kクロック干渉計で前記掃引光信号をフィルタリングする工程を含む、光コヒーレンストモグラフィ方法。
  20. 請求項17に記載の光コヒーレンストモグラフィ方法において、さらに、
    前記kクロック信号を生成するために、前記光掃引源システムに対して選択された掃引速度に応じて、複数の参照クロック信号の中からの選択を行う、工程を備えた、光コヒーレンストモグラフィ方法。
  21. 請求項15に記載の光コヒーレンストモグラフィ方法において、
    前記掃引光信号の周波数走査を検出する工程と、
    前記掃引光信号が一定の光周波数間隔で走査されると、複数の参照クロック信号を生成する、工程と、
    kクロック信号を生成するために、前記光掃引源システムに対して選択された掃引速度に応じて、前記複数の参照クロック信号の周波数を乗算する、工程と、
    前記干渉信号の検出を制御するために、前記kクロック信号を用いる、工程とを備えた光コヒーレンストモグラフィ方法。
  22. 請求項21に記載の光コヒーレンストモグラフィ方法において、前記複数の参照クロック信号の周波数を乗算する工程が、バンドパスフィルタリングの前に、前記複数の参照クロック信号を整流する工程を含む、光コヒーレンストモグラフィ方法。
  23. 請求項15に記載の光コヒーレンストモグラフィ方法において、高い走査速度の走査帯域が、低い走査速度の走査帯域よりも狭い、光コヒーレンストモグラフィ方法。
  24. 光掃引源システムからの前記掃引光信号の周波数走査を検出し、掃引光信号が光周波数の間隔で走査されると、kクロック信号を生成する光コヒーレンストモグラフィシステムについてのkクロックモジュールであって、
    前記光掃引源システムからの前記掃引光信号をフィルタリングする少なくとも2つの光学フィルタと、
    複数の参照クロック信号を生成するように、前記少なくとも2つの光学フィルタによってフィルタリングされた前記掃引光信号を検出する、kクロック検出器と、
    前記kクロック信号を生成するように、前記光掃引源システムに対して選択された掃引速度に応じて、前記参照クロック信号の中からの選択を行うクロックセレクタとを備えた、kクロックモジュール。
  25. 請求項24に記載のシステムにおいて、前記光学フィルタはエタロンである、システム。
  26. 請求項24に記載のシステムにおいて、前記フィルタはkクロック干渉計である、システム。
  27. 光掃引源システムからの前記掃引光信号の周波数走査を検出し、掃引光信号が光周波数の間隔で走査されると、kクロック信号を生成する光コヒーレンストモグラフィシステムのkクロックモジュールであって、
    前記光掃引源システムからの前記掃引光信号をフィルタリングする光学フィルタと、
    参照クロック信号を生成するために、前記光学フィルタによってフィルタリングされた前記掃引光信号を検出する、kクロック検出器と、
    kクロック信号を生成するために、前記光掃引源システムに対して選択された掃引速度に応じて、前記参照クロック信号の周波数を乗算するkクロック乗算モジュールとを備えた、光コヒーレンストモグラフィシステムのkクロックモジュール。
  28. 請求項27に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記kクロック乗算モジュールが、バンドパスフィルタによるフィルタリングの前に、前記kクロックモジュールからの前記参照クロック信号を整流する整流器を含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
  29. 請求項27に記載の光コヒーレンストモグラフィシステムにおいて、前記kクロック乗算モジュールが、バンドパスフィルタによるフィルタリングの前に、前記kクロックモジュールからの前記クロック信号を整流する全波整流器を含む、光コヒーレンストモグラフィシステム。
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