JP2015511630A - 頭皮の過剰脂漏状態を防ぐ及び/又は処置する為の、Vitreoscillasp.属のバクテリアの培養物の溶解物の使用方法 - Google Patents

頭皮の過剰脂漏状態を防ぐ及び/又は処置する為の、Vitreoscillasp.属のバクテリアの培養物の溶解物の使用方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属する(特にはVitreoscilla filiformis種の)バクテリア又はバクテリア類の溶解物を、頭皮のふけ状態に関連しない頭皮の過剰脂漏状態を防ぐ及び/又は処置する為の活性剤として化粧的に使用する方法に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、Vitreoscilla sp.属(特にはVitreoscilla filiformis種)に属する微生物から得られた活性剤の、頭皮のふけ状態と関連しない過剰脂漏状態(これは、頭皮のふけ状態に関連しない中程度〜重度の過剰脂漏状態を含む)を防ぎ及び/又は処置する為の活性剤としての化粧的使用に関する。
皮膚は、細胞が一緒になって結合し及び互いに一体的にくっついている組織である。皮膚組織は、皮脂腺又は汗腺及び毛包を含む外部コーティングを形成する。頭皮は、皮膚組織の残りのように、連続的に更新する表皮であり、そこでは毛がそれ自身を、毛包として知られる深い上皮陥入内へと斜めに挿入する。
頭皮は、皮脂腺に富む。皮脂腺は、毛包と一緒に、毛嚢脂腺の毛包を形成する。
皮脂腺は、全分泌的、外分泌的な腺であり、これは、脂質のつまった腺細胞の破壊に由来する、皮脂と呼ばれる油性物質を分泌する。この物質は、細胞デブリ及び脂質からなり、及び、約58%のトリグリセリド、25%のワックス、12%のスクアレン及び5%のコレステロールを含み、毛嚢脂腺の毛包(pilosebaceous follicle)内に直接に流れる。
皮脂の分泌は、皮膚及び頭髪の両方に有用である正常な現象である。皮脂は、頭皮を保護し、及び、キューティクルの潤滑化によって髪に光沢を与える。
頭皮は皮脂腺に富むので、過剰な皮脂分泌、すなわち過剰脂漏は、障害、不快な感覚、審美的な異常、又は病理学的皮膚状態さえに関連付けられうる中程度又は重度の過剰脂漏性状態の外見を促進する。
頭皮の過剰脂漏は、脂ぎった、くすんだ、及び汚れた髪(これはその自然な外見を失っている)の外見をもたらしうる。さらに、髪上の脂漏の過剰の存在は、髪を細くつやのないもの(lank)にする。このように細くつやのないものにされた髪は、スタイリングすることが困難であり、それにより審美的な欠点を表すことがわかる。同様に、脂ぎった髪は、それが大気中の懸濁中のホコリ粒子をただちに引きつけ及び保持するので、汚くなる傾向が高い。
脂ぎった頭皮は、最も頻繁にでくわす髪の問題の一つであり、他の頻繁な問題は、乾燥した髪のものである。
皮脂の過剰分泌、すなわち過剰脂漏は、それ故に障害、不快な感覚、審美的異常、又は病理学的皮膚状態さえをもたらしうる。すでに示されたとおり、過剰の皮脂分泌は、脂ぎった又はざ瘡性さえの頭皮を結果しうる。
過剰脂漏の原因のうち、ホルモンの平衡失調が言及されることができ、これは、人生における(思春期及び閉経期の期間を含む)いずれの年齢においても出くわされうるものである。ストレスにより引き起こされるホルモン平衡失調(これは全ての年齢の個人において起こりうる)もまた知られている。
頭皮の過剰脂漏に関連した障害は、頭皮上のいくつかのバクテリア株又は菌株の存在により悪化されうる。いくつかのバクテリア株又は菌株、例えばPropionibacterium acnes、Staphylococcus epidermis、 Malassezia globosa、Malassezia restricta及びPropionibacterium granulosumは、頭皮上で細胞外リパーゼを産生する。これらのリパーゼの作用の下で、皮脂トリグリセリドが、グリセロール及び脂肪酸に加水分解される。
皮脂のトリグリセリド濃度が、例えばバクテリアリパーゼによる該トリグリセリドの加水分解により、減少した場合、皮脂は流体化し、そして次に、髪に沿ってより自由に流れ、これが、頭髪に、さらにより脂ぎった、よりくすんだ、及びより汚れた外見を与える。
頭皮上の皮脂過剰分泌はまた、増加した髪喪失に寄与しうる。特に、頭皮の過剰脂漏は、毛包の周囲及び内部の皮脂栓の形成を引き起こす。皮脂栓は、髪の更新及び成長に関与する毛球の下部を覆い、及び、ときどき、それらの窒息を結果し及び髪喪失を生成しうる。髪喪失(これに頭皮の過剰脂漏症が寄与しうる)は、個人の審美的障害をさらに増加しがちである。
それに、いくつかの個人において、及びいくつか条件下において、少なくとも一過性に頭皮のふけ状態を伴いうる頭皮の過剰脂漏性状態が加えられる。
従来技術において、種々の解決法が、頭皮上の皮脂過剰分泌を減少する為に、又は、その結果を軽減する為に、特には、それに関連した障害、不快な感覚、又は審美的異常を緩和する為に、提案されてきた。すなわち、多くの改善法が、皮脂の過剰分泌に関連した現象の、局所的処置による又は全身的処置による対症療法について提案されてきた。
特に、クレンジング剤、例えば研磨剤、収斂剤、シャンプー及びソープなど、が用いられてきた。しかしながら、そのような組成物は本質的に、表面脂質を一過性に除去することの効果を有する。そのような組成物はもっぱら、皮脂過剰分泌現象それ自体に対して作用することなく、頭皮に、より脂ぎっていない外見を与えることにより作用する。
局所的な乾燥剤、例えば硫黄、レゾルシノール及びサリチル酸など、もまた用いられてきた。しかしながら、そのような剤の有効性は皮脂の過剰分泌に対して作用することなく、頭皮の紅斑及び剥離を生成するそれらの能力に主として関連付けられる。
上記の従前の組成物は、一過性にだけ効果を有し、そして、概して乾燥した髪、又はもろい髪さえの生成を結果し、それにより、他の不快な感覚及び審美的異常を引き起こす。
いくつかの研究に従い、内因性皮脂トリグリセリドの欠如を補う外因性トリグリセリドを提供することにより、頭皮上の一定のトリグリセリド濃度を維持することが求められてきた。例えば、トリグリセリドに基づく化粧料組成物の規則的な施与が記載されている(特には米国特許第4,172,149号明細書を参照)。しかしながら、そのような化粧料組成物は、活性剤が皮脂腺へと非常にゆっくりとだけ拡散することの故に、それらの局所的施与に関連付けられる欠点を示した。
他の従前の研究は、細胞の鬱積(engorgement)を遅らせ及び該細胞の破壊を防ぎ、そしてすなわち皮脂形成を減少するという観点から、腺細胞内の脂質の形成を限定することを目的とした。酸、エステル、アルコール、及び硫黄含有誘導体、例えばレブリン酸(特には日本特許第59 164 712号明細書参照)、乳酸(特にはベルギー特許第893 182号明細書参照)、3,4-ジヒドロキシフェニルアラニン、亜鉛レチノエート(特には欧州特許第38 246号明細書参照)又はメスルフェン (特には欧州特許第19 720号明細書参照)など、の使用が特には提案されてきた。
より最近において、頻繁な使用の為の、例えば天然産物、例えばシトロネラ、ティーツリーオイル、ユーカリ、カモミール、ローズマリーのエッセンス、ホホバオイル等に基づくシャンプーの使用が提案されてきた。
頭皮の過剰脂漏状態の問題を防ぎ及び/又は処置する為の新規活性剤又は新規処置についてのニーズがなおある。
頭皮のエコフローラに影響しない又は健康なエコフローラの存在を強化しさえする、頭皮の過剰脂漏状態についての化粧的処置についてのニーズがなおある。
頭皮のバリア特性を維持し又は強化しさえすることができる、過剰脂漏状態についての化粧的処置についてのニーズがある。
炎症を誘発しない、過剰脂漏状態についての化粧的処置についてのニーズもまたある。
これらのニーズを満たすことが本発明の目的である。
すなわち、本発明は特には、上記言及された要求を満たし、特には頭皮のふけ状態の不在における、頭皮のバリア機能の過剰脂漏的異常(これは、頭皮のふけ状態の不在下における、頭皮のバリア機能の中程度〜重度の過剰脂漏的異常を包含する)に関する有効性を示す新規活性剤を提供することを目的とする。
本明細書内以下において詳細に記載されるとおり、本発明の新規活性剤は有利には、頭皮のふけ状態により冒されていない個人における、頭皮の過剰脂漏状態(これは頭皮の中程度〜重度の過剰脂漏状態を包含する)についての化粧的処置プロセスの実施において用いられる。
より具体的には、本発明は、完全発酵培地中における、Vitreoscilla sp.属(特には、種Vitreoscilla filiformis)に属するバクテリア又はバクテリア類の溶解物の、頭皮のふけ状態に関連しない頭皮の過剰脂漏状態(これは頭皮のふけ状態に関連しない頭皮の中程度〜重度の過剰脂漏状態を包含する)を防ぎ及び/又は処置する為の活性剤としての化粧的使用方法に関する。
本発明のために、表現「完全発酵培地中の溶解物」は、該溶解物が、本明細書内以下で定義されるとおり、由来するその完全培養培地中に処方され、それを含む化粧的又は皮膚科学的組成物中において用いられ及び当該組成物中に存在することを意味し、この完全培養培地は、これにおいてバクテリアが、該微生物増殖フェーズが、該培養培地中に当初に存在する栄養基質の使用を結果した後まで培養された培地である。
本発明のために、表現「完全発酵培地」は、該微生物の増殖及び細胞溶解のために用いられた培養プロセスから結果する培地をいい、該培地は、さらには、その非水性成分の全部又は一部を分離し及び/又は除去することを目的とする追加の操作を受けていない。
本発明のために、語「防ぐ」は、或る現象の発現のリスク、すなわち本発明において、頭皮のふけ状態を伴わない頭皮の過剰脂漏状態(これは頭皮のふけ状態を伴わない頭皮の中程度〜重度の過剰脂漏状態を包含する)の発現のリスクを全体的に排除し又は部分的に減少することを意味する。「部分的な減少」は、そのリスクは残るが、本発明の実施の前よりもより少ない程度であることを示す。
頭皮の「ふけ状態」という語は、本発明に従い、裸眼に視認可能である、細胞の大きく、厚い塊(「ふけ」と呼ばれる)の形成を結果する、頭皮の角質層の細胞の異常な又は不規則的な剥離を意味する。
いくつかの実施態様において、本発明はもっぱら、頭皮のふけ状態により冒されていない個人における頭皮の過剰脂漏状態を防ぐことを目的とする。
いくつかの実施態様において、本発明はもっぱら、頭皮のふけ状態に関連しない頭皮の過剰脂漏状態を処置することを目的とする。
本発明に従う活性剤を含む組成物は局所的に投与されうる。
以下のものによりとらわれることを望まないで、本発明に従う活性剤の効果は、バクテリアの構成成分(これは通常、互いに分離されている、例えば、その発酵培地中におけるその増殖のあいだに生成され及びその水性上清中に普通に存在するその水溶性代謝物)と、その構成要素、例えば、その培養培地のバイオマスの全部又は一部を構成する非水溶性細胞エンベロープ又は細胞エンベロープ画分、又はその分離されたライセートさえとの間の相乗的効果の結果でありうる。
すなわち、実施例において、本発明に従う活性剤(完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属するバクテリアの溶解物)を含む化粧料組成物が、頭皮のふけ状態を有さない個人における頭皮の過剰脂漏状態を減少する(これは頭皮のふけ状態を有さない個人における頭皮の中程度〜重度の過剰脂漏状態を減少することを包含する)特性を有することが示された。
実施例において、本発明に従う活性剤を含む化粧料組成物の効果が、少ない数の施与の後でさえ、長く続くことも示された。
それ故に、完全発酵培地中におけるVitreoscilla sp.属に属するバクテリアの溶解物の化粧的使用は、頭皮のふけ状態の不在において、頭皮による皮脂過剰分泌により引き起こされる不快な感覚及び審美的障害を防ぎ又は減少し若しくは排除することを目的とする。該不快な感覚は、頭皮上の皮膚蓄積により引き起こされるかゆみを包含する。審美的障害は、スタイリングすることが困難である脂ぎった頭皮及び脂ぎった髪を包含する。
本発明はまた、頭皮のふけ状態に関連しない頭皮の過剰脂漏状態(これは頭皮のふけ状態に関連しない頭皮の中程度〜重度の過剰脂漏状態を包含する)を防ぎ及び/又は処置するための化粧方法に関し、該方法は該個人に、特には経口的に、完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属する(特にはVitreoscilla filiformis種の)1又は複数のバクテリアの少なくとも一つの溶解物の有効量を投与する少なくとも一つの工程を含む。
本発明のために、語「有効量」は、期待される効果を得るための、考慮下の化合物の十分且つ必要な量を意味する。そのような量は、例えば予備的な実験的試験により、当技術分野の当業者に既知の任意の方法により決定されうる。
その局面の他に従い、本発明は、生理学的に許容される媒体中に、完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属する(特にはVitreoscilla filiformis種の)微生物の少なくとも一つの溶解物を含む、リンスオフ(rinse-off)又はリーブオン(leave-on)の化粧的及び/又は皮膚科学的組成物に関する。
慣用の中性シャンプーとの比較における、請求項の活性剤を含むシャンプーによる皮脂レベルのより大きな減少を示す図である。 慣用の中性シャンプーとの比較における、本発明に従う活性剤を含むシャンプーにより、頭皮の再グリーシング(re-greasing)の速度がより遅いことを示す図である。
完全発酵培地
前に述べられたとおり、表現「完全発酵培地」は、本発明に従いパラレルに要求される発酵及び、溶解物を形成する為にささげられる微生物細胞溶解が逐次的に行われた発酵培地と、少なくとも非水性構成成分の点で同じである又は完全にさえ同じである組成を有する発酵又は培養培地をいうことが意図される。
言い換えると、この培地は、さらには、その非水性構成成分の全て又は一部を分離及び/又は除去することを目的とした二次的操作を受けていない。
より特には、本発明に従う考慮下の活性剤は、微生物の溶解物から及びそのバクテリアの発酵のために用いられた発酵培地であって、その中で細胞溶解が引き続いて行われた培養培地(すなわち完全発酵培地)の、量の点でのすべて又は一部から形成される。
上記の観点から、該溶解物から及び「完全」発酵培地から形成された本発明に従う活性剤は、該微生物の細胞溶解の間に形成され及び/又は放出された細胞質画分及びサイトゾル画分、細胞壁画分、及び代謝物、並びに、その発酵プロセスの間にバクテリアにより自発的に生成されそして放出されることができ、そしてそれ故に、該バクテリアの細胞溶解の前に該発酵培地内にすでに存在する生物学的実体の全てを含む。
その結果、本発明に従う、すなわち、本発明に従う完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属する(特にはVitreoscilla filiformis種の)微生物の溶解物から形成される活性剤は、Vitreoscilla sp.属に属する(特にはVitreoscilla filiformis種の)バクテリアの発酵培地の上清と明らかに異なる。
実際に、本発明に従う考慮下の活性剤は、該上清と対照的に、該溶解物により表される該バクテリアの細胞断片を含む。
本発明に従う、すなわち、本発明に従う完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属する(特にはVitreoscilla filiformis種に属する)バクテリアの溶解物から形成される活性剤はまた、バイオマス又はバイオマス画分とも異なり、または、Vitreoscilla sp.属に属する(特にはVitreoscilla filiformis種に属する)バクテリアの発酵培地から分離された溶解物又は溶解物画分とも異なる。
実際に、本発明に従う考慮下の活性剤は、このバイオマス若しくはバイオマス画分又はこの溶解物若しくは溶解物画分と対照的に、該バクテリアの増殖の間に培養培地中に自然に放出された水溶性代謝物の顕著な量を含む。
本発明のために、表現「非水性成分」は、水(これは慣用の発酵培地の主要な成分である)が、本発明に従う完全培養培地中にそのものとして、すなわち等しい量でいなければならない成分の一部でないことを示す。
すなわち、表現「完全培地」は、それが、対応する微生物の培養及びその細胞溶解が逐次的に行われた発酵培地を構成する水の部分的な蒸発の最後に得られるということの故に、濃縮されたと称される完全培地の形にあるとも理解される。もちろん、この蒸発は、この完全培地を形成する非水性成分の完全性を損なわないように調節される操作条件下で行われる。
発酵培地組成
定義により、発酵培地あるいは培養培地は、培養及び、それ故に、適切な場合には、細胞、バクテリア及び酵母の増殖を可能にする支持物である。原理的には、細胞は、この培地中に、それらが数多く迅速に増えるのに必須の成分をみつけるが、またときどき、特定のバクテリア属又は特定のファミリー(本件においては、Vitreoscilla sp.属に属するバクテリア(特には種Vitreoscilla filiformisのバクテリア)の増殖に有利に働くことを可能にする要素をみつける。
それ故に、その組成は、考慮下の微生物の及びその増殖にとって必要な栄養要求を満たさなければならない。
より特には、この培養培地の組成は、
- 無機イオン及び増殖因子の点でのニーズをカバーし、及び、炭素及びエネルギー源を提供し;
- 最適なpHに近いpHを有し; 且つ
- 最適なイオン強度を有さなければならない(培地は等張的でありうるが、これは義務的でない)。
すなわち、本発明に適した発酵培地の組成は、少なくとも以下を含む:
- 炭素及びエネルギーの源、一般的には糖及び有利にはグルコースにより表される、
- カリウム及びリンの源、例えばK2HPO4
- 窒素及び硫黄の源、これは化合物(NH4)2SO4により表される、
- マグネシウム源、例えばMgCl2
- カルシウム源、例えばCaCl2
- 鉄源、より特には鉄シトレート、該シトレートの役割は、溶液中に鉄を維持することである、
- 特にはCu、Zn、Co、Ni、B、Tiの塩から選ばれる、微量要素(oligo elements)の源、
- 水の源、一般には滅菌されており、全ての生物の形にとって必須である、
- pHバッファー、これはKH2PO4により表されうる。
もしこれらの成分の一つが存在しないならば、該バクテリアは成長せず、というのもそれらはそれら自身によって、その不在を補うことができないからである。
本発明に従う微生物の増殖にとって適した発酵培地の例として、特には、本明細書内以下の実施例1において表される培地が言及されうる。
本発明に従う考慮下の微生物の有効量は、そこに導入され、そして、混合物全体が、該微生物の増殖にとって適した条件下に置かれる。
完全発酵培地中におけるVitreoscilla sp.属に属するバクテリアの溶解物を得る為に該バクテリアの培養工程を含む方法に従い、当業者は、特には実施例1を参照しうる。
有利には、本発明に従う活性剤を得るために、すなわち、完全発酵培地中におけるVitreoscilla sp.属に属するバクテリアの溶解物を得るために、そのバイオマス(増殖期後のバクテリア細胞、それらが培養された培地中に存在する)が、例えば−20℃で、冷凍され、そして次に、滅菌され、好ましくは熱により、特には該前もって冷凍されたバイオマスを100℃超の温度に加熱する工程に付すことにより滅菌される。例として、バイオマス滅菌工程は、例えば121℃の温度でのオートクレーブすることにより行われうる。
上記言及されたことからわかるとおり、該微生物のこの培養の最後で、該微生物は、それを培養する為に用いられた培養培地中で直接に溶解物の形に転化される。
本発明に従う活性剤を得る為のバクテリアの溶解
溶解物は一般に、細胞溶解(すなわち、考慮下の生物学的細胞中に自然に含まれる細胞内の及び細胞の生物学的成分の放出を引き起こす)として知られる現象による生物学的細胞の破壊又は溶解後に得られる物質をさす。
本発明のために、語「溶解物」は、関心のある微生物、すなわちVitreoscilla sp.属に属する微生物(特にはVitreoscilla filiformis種の)微生物、の溶解により得られる溶解物の全てをさす。
用いられる該溶解物は、それ故に、その細胞内生物学的成分の全て、特にはその細胞溶解の間に生成されるその代謝物及び細胞壁及び細胞膜の成分から形成される。
本発明のために、語「代謝物」は、本発明に従う考慮下の微生物の代謝から結果する任意の物質をさす。
この細胞溶解は、種々の技術、例えば浸透圧ショック、ヒートショック、超音波処理により、又は代替的には、遠心タイプの機械的ストレス下で、達成されうる。
より特には、この溶解物は、米国特許第4,464,362号明細書に記載された技術に従い、特には以下のプロトコルに従い、得られうる。
考慮下の微生物を培養する為にもちいられた及びそれ故に該微生物を含む該発酵培地は、そのなかに、細胞質画分及びサイトゾル画分、細胞壁断片、及びこの微生物の代謝から結果する産物を放出するために、超音波による分解に付される。これらの成分全てが次に、そのなかに、それらの自然な分布において、安定化された形で「完全」発酵培地中に保存される。
その結果、本発明に従う考慮下の活性剤は、
- Vitreoscilla sp.属に属する(特には種Vitreoscilla filiformisに属する)少なくとも一つのバクテリアを、発酵培地上で、該バクテリアの増殖に適した条件下で培養すること、そして、
- 該発酵培地中での該バクテリアの細胞溶解
からなる方法により得られうる。
Vitreoscilla sp.属に属する(特にはVitreoscilla filiformis種の)微生物
上記で特定されたとおり、溶解物の形にある本発明に従う考慮下の微生物は、Bergey’s Manual of Systematic Bacteriology (Vol. 3, sections 22及び23, 9thedition, 1989)の分類において定義されたとおりの非合成的糸状菌であり、及び、Vitreoscilla sp.属(特には種Vitreoscilla filiformis)に属する。
本明細書内以下に提示される実施例からわかるとおり、本発明者らは、予想外に、本発明の意味内での完全発酵培地中に処方されたその溶解物の形で用いられるそのようなバクテリアが、有効性の点で、同じ発酵培地から得られるバイオマスのものよりも、大きな特性を有することを発見した。
より特には、それは、Beggiatoa、Vitreoscilla、Flexithrix又はLeucothrixの属に属するバクテリアである。
用いられうる該バクテリアのうち、例えば、Vitreoscilla filiformis(ATCC 15551)が言及されうる。
本発明の一つの好ましい変形に従い、それは、バクテリアVitreoscilla filiformisである。
用途
上記で指摘されたとおり、本発明に従う考慮下の活性剤は、頭皮のふけ状態を伴わない頭皮の過剰脂漏状態に関連したいくつかの化粧的異常に関してその有効性の観点から特に有利である。
本発明に従う活性剤は有利には、頭皮のふけ状態に関連した頭皮の過剰脂漏状態を除く、頭皮の過剰脂漏状態及び関連する異常(これは、頭皮のふけ状態に関連した頭皮の過剰脂漏状態を除く、頭皮の中程度〜重度の過剰脂漏状態及び関連する異常を包含する)を処置し及び/又は防ぐために用いられる。
頭皮の過剰脂漏状態の間に、皮膚バリアが不均衡にされ、そして、その完全性及び潤いが損なわれる。頭皮の皮膚は、刺激され得及びかゆみ性になり得、及びもろくなり得、並びに潤いの欠如を示しうる。
本明細書内以下の実施例からわかるとおり、本発明は有利には、頭皮のふけ状態に冒されていない個人における、頭皮の過剰脂漏を特徴付ける過剰皮脂分泌を減少し又は阻止するために特に有効である新規活性剤を有することを可能にする。
いずれの理論によってもとらわれることを望まないで、本発明の活性剤による皮脂分泌阻害は、皮脂分泌それ自体を阻止することなく、過剰脂漏状態を阻止する為にこの分泌を制御することを可能にし、該皮脂分泌は再度、頭皮保護及び髪光沢効果を維持することを可能にするレベルで安定化されると本出願人は考える。
有利には、本発明に従う活性剤は、副作用の発生のリスクを減少することができる。
本発明に従う考慮下の活性剤はやはり有利には、頭皮のふけ状態を有さない個人において、完全なホメオスタシスにある健康な頭皮を回復すること及びバランスの取れたエコフローラを再確立することを可能にする。
その結果、本発明に従う化粧的使用方法、化粧方法及び組成物は、頭皮のふけ状態を有さない個人においてきわめて特に有効であるとわかり、及び、特には、
頭皮の過剰脂漏状態を防ぎ及び/又は処置する為に、
過剰脂漏性頭皮のバランスのとれたエコフローラを再確立する為に、及び/又は
頭皮の過剰脂漏状態に関連した掻痒及びかゆみを防ぎ及び/又は処置する為に、
有用である。
一般に、本発明は、頭皮のふけ状態に関連しない異常(これは、頭皮のふけ状態に関連しない中程度〜重度の過剰脂漏性異常を包含する)のための唯一の活性剤として、完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属するバクテリア又はバクテリア類の溶解物を含む組成物に向けられている。
特定の実施態様において、該化粧料組成物は、追加的な活性剤を含んでもよく、該追加的活性剤は、完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属するバクテリア又はバクテリア類の溶解物と一緒に、本発明の技術的課題を解決することに貢献する。
有利には、そのような追加的化粧料活性剤は、頭皮のふけ状態により冒されていない個人において、頭皮に対する化粧的なケア又は衛生効果を発揮することが意図されることができ、又は過剰脂漏状態に関連した頭皮の皮膚バリアを強化することさえが意図されることができる。
特には、それは、プロバイオティック微生物、及び/又はその画分、及び/又はその代謝物を含んでよく、それは、本発明に従う活性剤中の考慮下の該バクテリア及び/又はこの微生物の完全培地と異なる。
本発明の為に、語「プロバイオティック微生物」は、適切な量で消費されたときに、その宿主の健康に対するポジティブな影響を有し(Joint FAO/WHO Expert Consultation on Evaluation of Health and Nutritional Properties of Probiotic in Food Including Powder Milk with Live Lactic Acid Bacteria、 2001年10月6日)及び、特には、腸内微生物平衡を改善することができる、生きている微生物を意味する。
一つの実施態様に従い、本発明に適したプロバイオティック微生物は、Lactobacillus sp.、Bifidobacterium sp.、Cocci、酵母及び胞子形成性バクテリア、並びにそれらの混合物から選ばれ得る。
一つの実施態様に従い、本発明に適した微生物は優先的には、
- (i) 乳酸バクテリア: これは、糖の発酵により乳酸を産生する。それらの形態に従い、それらは2つの群に分けられる:
Lactobacillus種:Lactobacillus acidophilus、amylovorus、casei、rhamnosus、brevis、crispatus、delbrueckii (subsp bulgaricus、lactis)、fermentum、helveticus、gallinarum、gasseri、johnsonii, plantarum、reuteri、salivarius、alimentarius、curvatus、casei subsp. casei、sake、及び
Cocci: Enterococcus (faecalis、faecium)、Lactococcus lactis (subsp lactis又はcremoris)、Leuconostoc mesenteroides subsp. dextranicum、Pediococcus acidilactici、Sporolactobacillus inulinus、Streptococcus salvarius subsp. thermophilus、Streptococcus thermophilus、Staphylococccus carnosus、Staphylococcus xylosus、
- (ii) bifidobacteria又はBifidobacterium種: Bifidobacterium adolescentis、animalis、bifidum、breve、lactis、longum、infantis、pseudocatenulatum、
- (iii) 酵母:Saccharomyces (cerevisiae又はboulardii)、
- (iv) 他の胞子形成性バクテリア:Bacillus (cereus var toyo又はsubtilis)、Bacillus coagulans、Bacillus licheniformis、Escherichia coli nissle株、Propionibacterium freudenreichii、
- 及び(v)それらの混合物
から選ばれる。
本発明に適した微生物は特には、子嚢菌類、例えばSaccharomyces, Yarrowia, Kluyveromyces, Torulaspora, Schizosaccharomyces pombe, Debaromyces, Candida, Pichia, Aspergillus及びPenicillium, Bifidobacterium, Bacteroides,Fusobacterium,Melissococcus,Propionibacterium, Enterococcus, Lactococcus,Staphylococcus, Peptostrepococcus,Bacillus, Pediococcus, Micrococcus, Leuconostoc,Weissella, Aerococcus,Oenococcus 及びLactobacillusの属のバクテリア、並びにそれらの混合物から選ばれうる。
本発明に適したプロバイオティック微生物の他の例として、Bifidobacterium adolescentis, Bifidobacterium animalis, Bifidobacterium bifidum, Bifidobacterium breve, Bifidobacterium lactis, Bifidobacterium longum, Bifidobacterium infantis, Bifidobacterium pseudocatenulatum,Lactobacillus acidophilus NCFB 1748; Lactobacillus amylovorus,Lactobacillus casei (Shirota), Lactobacillus rhamnosus GG株,Lactobacillus brevis, Lactobacillus crispatus, bulgaricus, Lactobacillus delbrueckii subsp. lactis,Lactobacillus fermentum,Lactobacillus helveticus, Lactobacillus gallinarum, Lactobacillus gasseri, Lactobacillus johnsonii CNCM I-1225, Lactobacillus plantarum,Lactobacillus reuteri,Lactobacillus salivarius, Lactobacillus alimentarius, Lactobacillus curvatus, Lactobacillus casei subsp. casei, Lactobacillus sake, Lactococcus lactis,Enterococcus faecalis,Enterococcus faecium, Lactococcus lactis subsp. lactis, Lactococcus lactis subsp. cremoris, Leuconostoc mesenteroides subsp. dextranicum, Pediococcus acidilactici, Sporolactobacillus inulinus,Streptococcus salvarius subsp. thermophilus,Streptococcus thermophilus, Staphylococccus carnosus,Staphylococcus xylosus,Saccharomyces cerevisiae, Saccharomyces boulardii, Bacillus cereus var. toyo, Bacillus cereus var. subtilis, Bacillus coagulans,Bacillus licheniformis,Escherichia coli nissle株、及びPropionibacterium freudenreichii、及びそれらの混合物が言及されうる。
より特には、それは、Lactobacillus sp.、Sporolactobacillus sp.、Enterococcus sp.、Lactococcus sp.、Bacillus sp.、Streptococcus sp.、Pediococcus sp.、Leuconostoc sp.及びBifidobacterium sp.から選ばれるプロバイオティック微生物、特にはLactobacillus sp.及びBifidobacterium sp.から選ばれるプロバイオティック微生物、並びにそれらの混合物でありうる。
これらのプロバイオティック微生物の例として、より特にはLactobacillus johnsonii,Lactobacillus reuteri,Lactobacillus rhamnosus, Lactobacillus paracasei, Lactobacillus casei, Bifidobacterium bifidum, Bifidobacterium breve, Bifidobacterium longum, Bifidobacterium animalis, Bifidobacterium lactis, Bifidobacterium infantis, Bifidobacterium adolescentis及びBifidobacterium pseudocatenulatum, 並びにそれらの混合物が言及されうる。
最も特に適した種は、Lactobacillus johnsonii, Lactobacillus paracasei, Bifidobacterium adolescentis及びBifidobacterium longum(これらはそれぞれ、ブタペスト条約に従い、パスツール研究所に(28,rue du Docteur Roux, F-75024 Paris cedex 15)、30/06/92、12/01/99、15/04/99及び15/04/99に、以下の番号でCNCM I-1225、CNCM I-2116、CNCM I-2168及びCNCM I-2170、寄託された)、及びBifidobacterium lactis (Bb 12)(ATCC27536)又はBifidobacterium longum (BB536)属である。Bifidobacterium lactis (ATCC27536)の株は、Hansen (Chr. Hansen A/S,10-12 Boege Alle, P.O. Box 407, DK-2970 Hoersholm, デンマーク)から得られうる。
有利には、追加の活性剤として本発明に適した微生物は、乳酸プロバイオティック微生物でありうる。
一つの好ましい実施態様に従い、本発明に適したプロバイオティック微生物は特には、Lactobacillus sp.属の微生物でありうる。
好ましくは、本発明に適したLactobacillus sp.属の微生物は、Lactobacillus johnsonii, Lactobacillus reuteri, Lactobacillus paracasei及びLactobacillus caseiの種、並びにそれらの混合物から選ばれうる。
一つの好ましい実施態様に従い、本発明に適した微生物は、Lactobacillus paracaseiでありうる。
本発明に適した微生物は特には、ブタペスト条約に従いパスツール研究所(28 rue du Docteur Roux, F-75024 Paris cedex 15)に12/01/99に指定番号CNCM I-2116で寄託されたLactobacillus paracasei ST11株、及び/又はその画分及び/又はその代謝物でありうる。
他の好ましい実施態様に従い、本発明に適したプロバイオティック微生物は特には、Bifidobacterium sp.属、特にはBifidobacterium longum、特にはBifidobacterium longum (BB536)の微生物でありうる。
そのような微生物は、それを含む組成物の合計重量に対して、乾燥重量として表される少なくとも0.0001%の割合で、特には0.0001%〜20%の割合で、より特には0.001重量%〜15重量%の割合で、特には0.01重量%〜10重量%の割合で、特には0.1重量%〜2重量%の割合で、組成物中に処方されうる。
ガレヌス処方
本発明に従う活性剤を含む組成物は、経口的に又は局所的に投与されうる。
本発明に従う組成物は有利には、該組成物の乾燥抽出物の合計重量に対して、0.001重量%〜10重量%の、完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属するバクテリア又はバクテリア類の溶解物の量を含む。いくつかの実施態様において、本発明に従う組成物は有利には、該組成物の乾燥抽出物の合計重量に対して0.01重量%〜5重量%の完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属するバクテリア又はバクテリア類の溶解物の量を含む。他の実施態様において、本発明に従う組成物は有利には、該組成物の乾燥抽出物の合計重量に対して、0.1重量%〜1重量%の完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属に属するバクテリア又はバクテリア類の溶解物の量を含む。
それ故に、それは、選択された投与様式にとって通常利用可能ないずれかのガレヌス形態(製剤形態)にあってよい。
支持物は、考慮下の組成物の種類によって、種々の性質のものでありうる。
外部の局所的投与のための組成物により特に関して、それらは、水性、水性−アルコール性、又は油性の溶液、ローションタイプ若しくはセラムタイプの溶液又は分散物、水性相中に脂肪相を分散させることにより得られる(O/W)又は反対の(W/O)、ミルクタイプの液状又は半液状の粘稠性のエマルジョン、又は、クリームタイプの柔らかい、半固形の、固形の粘稠性の懸濁物若しくはエマルジョン、水性若しくは無水のゲル、ミクロエマルジョン、マイクロカプセル、マイクロ粒子、又は、イオン性及び/又は非イオン性タイプの小胞分散物でありうる。
これらの組成物は、通常の方法に従い調製される。
これらの組成物は特には、クレンジングクリーム、保護クリーム、薬用クリーム又はケアクリーム、頭皮ケアローション、ゲル又はフォーム、例えば頭皮クレンジングローション又は頭皮殺菌性ローションを構成しうる。
それらは、頭皮のために、溶液、クリーム、ゲル、エマルジョン、又はフォームの形で、又は代替的には、加圧された噴射剤も含有するエアロゾル組成物の形で用いられうる。
本発明に従う局所的投与のための組成物は有利には、ヘアケアに適した任意のガレヌス形態において、特にはヘアローション、シャンプー、ヘアコンディショナー、ディスエンタングラー(disentangler)、ヘアクリーム若しくはゲル、スタイリングラッカー、ヘアセッティングローション、トリーティングローション、任意的にはカラーリングシャンプーの形にある、ダイ組成物(特には酸化染めのための)、ヘアリストラクチャリングローション、パーマネントウェービング組成物、髪喪失と戦うためのローション若しくはゲル、抗寄生物シャンプー、薬用シャンプー、特には抗脂漏シャンプー、又は頭皮ケア製品(これは特には抗刺激性、抗加齢、又はリストラクチャリングする、又は血液循環を活性化する)の形において処方されうる。
頭皮のふけ状態の処置の為の化粧料組成物は、本発明から除外される。
本発明の組成物がエマルジョンである場合、脂肪相の割合は、該組成物の合計重量に対して、5重量%〜80重量%、好ましくは10重量%〜50重量%でありうる。エマルジョンの形にある組成物において用いられるオイル、乳化剤、及び共乳化剤は、化粧分野及び/又は皮膚科学分野において慣用的に用いられるものから選ばれる。該乳化剤及び該共乳化剤は、該組成物中に、該組成物の合計重量に対して0.3重量%〜30重量%、好ましくは0.5重量%〜20重量%の割合で存在しうる。
本発明の組成物が油性の溶液又はゲルである場合、その脂肪相は、該組成物の合計重量の90%超を表しうる。
既知の様式において、局所的投与の為のガレヌス形態は、化粧料分野、医薬分野及び/又は皮膚科学分野において通常のものであるアジュバント、例えば親水性若しくは親油性ゲル化剤、親水性若しくは親油性活性剤、保存剤、抗酸化剤、溶媒、フレグランス、フィラー、スクリーニング剤、匂い吸収剤、及び着色剤など、も含みうる。これらの種々のアジュバントの量は、考慮下の分野において慣用的に用いられるものであり、例えば、組成物の合計重量の0.01%〜20%である。それらの性質によって、これらのアジュバントは、脂肪相及び/又は水性相中に導入されうる。
本発明において用いられうる脂肪物質として、鉱油、例えば水素化ポリイソブテン及び液状ワセリン、植物油、例えばシアバター、サンフラワー油、及びアプリコットカーネル油の液状画分、動物油、例えばパーヒドロスクアレン、合成油、特にはパーセリン(purcellin)油、イソプロピルミリステート及びエチルヘキシルパルミテート、不飽和脂肪酸及びフッ素油、例えばパーフルオロポリエーテル、が言及されうる。また、脂肪アルコール、脂肪酸、例えばステアリン酸、及び例えばワックス、特にはパラフィンワックス、カルナウバワックス、ビーズワックスを使用することも可能である。また、シリコーン化合物、例えばシリコーン油及び例えばシクロメチコーン及びジメチコン、及びシリコーンワックス、樹脂及びガムを使用することも可能である。
本発明において用いられうる乳化剤として、例えば、グリセリルステアレート、ポリソルベート60、セチルステアリルアルコール/33 molのエチレンオキシドによりオキシエチレン化されたセチルステアリルアルコールの混合物(名称Sinnowax AO(商標)下でHenkel社により販売される)、PEG-6/PEG-32/グリコールステアレート(名称Tefose(商標)63下で、Gattefosse社により販売される)、PPG-3ミリスチルエーテル、シリコーン乳化剤、例えばセチルジメチコンコポリオール及びソルビタンモノステアレート又はトリステアレート、PEG-40ステアレート及びオキシエチレン化 (20 EO)ソルビタンモノステアレートが言及されうる。
本発明において用いられうる溶媒として、低級アルコール、特にはエタノール及びイソプロパノール、及びプロピレングリコールが言及されうる。
本発明の組成物はまた、有利には、湧き水及び/又はミネラルウォーター、特にはVittel水、Vichy Basinからの水、及びla Roche Posay水から選ばれるもの、を含みうる。
言及されうる親水性ゲル化剤は、カルボン酸ポリマー、例えばカルボマー、アクリルコポリマー、例えばアクリレート/アルキルアクリレートコポリマー、ポリアクリルアミド、及び特には、ポリアクリルアミド、C13-14イソパラフィン、及びlaureth-7の混合物(名称Sepigel 305(商標)下でSEPPIC社により販売される)、多糖類、例えばセルロース誘導体、例えばヒドロキシアルキルセルロース、特にはヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシエチルセルロース、天然ガム、グアーガム、ロカストビーンガム、及びキサンタンガム、並びにクレイを包含する。
言及され得る親油性ゲル化剤は、改質クレイ、例えばベントン、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸アルミニウム及び疎水性シリカ、又はエチルセルロース及びポリエチレンを包含する。
化粧的処置方法
上記で示されたとおり、本発明に従う方法は、局所的に、特には頭皮への、完全発酵培地中にVitreoscilla sp.属(特にはVitreoscilla filiformis種)に属するバクテリアの少なくとも一つの溶解物を、頭皮のふけ状態に関連しない頭皮の状態を防ぎ及び/又は処置する為の活性剤として投与することにより、より特には上記で定義されたとおりの化粧的組成物の投与により行われうる。
有利には、局所的投与による本発明の方法は、例えばクレンジングクリーム、頭皮のトリートメント若しくはケアのローション若しくはゲル、頭皮ケアゲル若しくはフォーム、例えばクレンジング若しくは殺菌性ローション、又はシャンプーの形にある、本発明に従う組成物の投与を含みうる。一つの実施態様変形に従い、本発明の方法は、頭皮への、例えばシャンプー、ゲル、セラム又はローションの形にある、本発明に従う少なくとも一つの活性剤の局所的投与を含みうる。
本発明に従う局所的化粧方法は、毎日、例えば1日当たり1回の投与又は1日当たり2回の1投与、例えば朝に1回及び夕に1回、の割合で行われうる。
本発明に従う局所的化粧方法は、1週〜数週、又は数か月さえの期間にわたって行われてよく、この期間はさらには、処置なしの期間、例えば数か月又は数年さえ、の後に繰り返されてもよい。
例として、本発明に従う化合物の局所的投与は、例えば1日当たり2〜3回又はそれより多く、及び、一般的には、少なくとも4週、又は4〜15週の延長された期間にわたってさえ、必要に応じて1又はそれより多い中断期間を伴って、繰り返されうる。
以下の説明及び実施例において、他に示されない限り、百分率は、重量百分率であり、及び、「・・・〜・・・」の形で記載される値の範囲は、上限及び下限を含む。
本明細書内以下の実施例は、本発明の分野の非限定的な例として提示される。
実施例
実施例1 本発明に従う活性剤の調製
完全発酵培地が、Vitreoscilla filiformis株のその完全発酵培地中での培養により調製される。
該完全発酵培地を得る為の当初培養培地は、以下の表1に記載された組成を有する。
Figure 2015511630
本発明に従う化粧的活性剤、すなわちこの実施例において完全発酵培地中のVitreoscilla filiformisバクテリアの溶解物を得る為に、本明細書内以下で記載されたとおりのプロセスが行われた。
Vitreoscilla filiformisが、ATCC (15551株)から得られた。この株が、特定の培養培地、2BHG2、中で培養され、その組成は上記で与えられる。
そのバイオマスが、3000リットルの作業容量を有するバイオリアクター中での連続的培養により得られる。μmax(μ = 0.12 H-1)の約70%の増殖速度が、連続的産生フェーズの間に記録される。この段階の間に、pH(7.00)、温度 (26℃)及び溶解酸素 (0/5%) (0〜 5又は0.5%)が制御される。細胞の抽出及び分離が、遠心(10 000 g/20分)により得られる。そのバイオマスが、−20℃で冷凍され、そして次に、パウチ中にパッケージされ(無菌状態の破壊)、そして121℃で30分間の滅菌により安定化される。そのバイオマスが、次に、Vfeとして知られる。
バイオマス特定分析は以下のとおりである:
- 105℃での固定された残留物 (g/100 g): 4.0〜4.5%
- AMに関する合計窒素含有割合:10.0〜14.0%
- マイクロバイオロジー(Microbiology): 0 微生物/g
- 3-ヒドロキシ酪酸含有割合: 2〜10 g/l(<10 g/l)
- そのものとしての溶液のpH: 4〜5。
発酵培地は、連続発酵の間に得られた完全培養物である。出発培地中のグルコースは、開始で提供されたペプトン及び酵母抽出物の種々の要素のように、微生物によって消費された(カーボン源によってミクロ制御された)。試験されている発酵培地が、ファーメンターから直接にとられ、そして次に、滅菌スキームを受ける。
FM(これは濃厚にされていない完全培地(0.7〜0.9%のDM)である)が、溶解物(4.0〜4.5%のDM)と同様に、オートクレーブされる(30分、121℃)。
以下の実施例において、本発明に従う活性剤(完全発酵培地中のVitreoscilla filiformisバクテリアの溶解物、"FM"とも称される)及び完全発酵培地の不在における分離されたバクテリア溶解物から構成される比較活性剤が、参照シャンプー処方物との比較における、過剰脂漏状態(これは、中程度〜重度の過剰脂漏状態を含む)に対する臨床試験の対象であった。
実施例2
実施例2において、頭皮のふけ状態を有さない個人の頭皮の過剰脂漏状態(これは、頭皮のふけ状態を有さない個人の頭皮の中程度〜重度の過剰脂漏状態を含む)に対する、(i)本発明に従う活性剤を含むシャンプーAの処方 (実施例1に従い調製された、完全発酵培地中のVitreoscilla filiformisバクテリアの溶解物)及び(ii)参照の中性シャンプーBの処方の効果が比較された。
Figure 2015511630
Figure 2015511630
それ故に、実施例1において得られたとおりの完全発酵培地中のバクテリアの溶解物(本発明に従う、ふけ状態の無い過剰脂漏状態を処置する為の活性剤)が、シャンプー組成物中において過剰脂漏状態を治すために活性剤として用いられる。
プロトコル
この研究は、独立の研究センターにおいて、過剰脂漏状態(これは中程度〜重度の過剰脂漏状態を含む)の臨床評価を有すると同定された24人の健康な成人ボランティア個人に対して、及び、頭皮の客観的皮脂計量測定に基づいても行われた。
中性シャンプーによる1週の洗い流し後、個人は、2週間、1週当たり2回の施与の割合で、請求項の活性剤を含むシャンプーにより処置された。
計器を用いた客観的測定が、頭皮に対して毎週、シャンプーの20分後、6時間後、24時間後、及び72時間後に行われた。
該皮脂計量測定は、慣用的に、以下のプロトコルに従い行われた:
透明な試験バンドの頭皮への施与、次に
皮脂計量装置を用いた、該試験バンドの光透過率特性の測定
皮脂計量測定により測定された光透過率の値は、この装置によって、脂質の量の値に変換される。脂質量の値は、ここでは、頭皮表面の1平方センチメーター当たりの脂質のμg(μg/cm2)で表される。
結果が図1及び2に与えられる。
図1は、慣用の中性シャンプーとの比較における、請求項の活性剤を含むシャンプーによる皮脂レベルのより大きな減少を示す(p<0.001)。
図2は、慣用の中性シャンプーとの比較における、本発明に従う活性剤を含むシャンプーにより、頭皮の再グリーシング(re-greasing)の速度がよりゆっくりであることを示す(p<0.001)。
実施例2の結果は、概して、頭皮の過剰脂漏を有する個人における過剰皮脂分泌に対する、該化粧的活性剤(実施例1に従い調製された、完全発酵培地中のVitreoscilla filiformisバクテリアの溶解物)の有効性を示す(図1)。特に、比較の中性シャンプー組成物により得られた結果により証明されるとおり、過剰皮脂分泌の抑制が実際に、該化粧的活性剤によって生成され、そして、該シャンプー処方の他の成分により生成されたものでないことを、該結果は示す。
実施例2における結果はまた、化粧的活性剤により生成された過剰皮脂分泌抑制効果が長く続くことも示し、というのも、この抑制効果が、最後のシャンプー操作の3日超(>72時間)の後でさえ、非常に有意であるからである(図2)。
同様に、図2の結果は、過剰皮脂分泌抑制効果が、該化粧的活性剤を含むシャンプーによる髪及び頭皮のわずか2回の洗浄の後ですでに最適であることを示す。過剰皮脂分泌に対する該抑制効果は、該化粧的活性剤を含むシャンプーによる髪及び頭皮の2回超の洗浄を含む処置によってさらに増加されうる。

Claims (10)

  1. 完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属、特にはVitreoscilla filiformis種、に属するバクテリア又はバクテリア類の溶解物を、頭皮のふけ状態に関連しない頭皮の過剰脂漏状態を防ぐ及び/又は処置する為の活性剤として化粧的に使用する方法。
  2. 該完全発酵培地が、該バクテリアの発酵の為に用いられた発酵培地であって、その中で細胞溶解が引き続いて行われた発酵培地の、量の点において全て又は一部である、請求項1に記載の使用方法。
  3. 該溶解物と完全発酵培地の混合物が、細胞質画分、細胞壁画分、及び該バクテリアの細胞溶解の間に形成された及び/又は放出された代謝物、及びバクテリアの発酵プロセスの間に該バクテリアにより自発的に生成されそして放出された水溶性代謝物を含む、請求項1又は2に記載の使用方法。
  4. 該バクテリアが、Vitreoscilla filiformis株である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用方法。
  5. 該バクテリアが、Vitreoscilla filiformis (ATCC 15551)株である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用方法。
  6. 完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属、特にはVitreoscilla filiformis種又はVitreoscilla beggiatoe種、に属するバクテリア又はバクテリア類の少なくとも一つの溶解物を、生理学的に許容される媒体中に含む化粧的及び/又は皮膚科学的組成物。
  7. 該組成物が、ヘアローション、シャンプー、又はヘアコンディショナーの形にある、請求項6に記載の組成物。
  8. 頭皮のふけ状態に関連しない、個人の頭皮の過剰脂漏状態を防ぎ及び/又は処置する為の化粧方法であって、完全発酵培地中のVitreoscilla sp.属、特にはVitreoscilla filiformis種、に属するバクテリア又はバクテリア類の少なくとも一つの溶解物を該個人に投与する少なくとも一つの工程を含む前記方法。
  9. 該バクテリアが、請求項4及び5において定義されたとおりのものである、請求項8に記載の方法。
  10. 該方法が局所的に行われる、請求項8又は9に記載の方法。
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