JPS59164712A

JPS59164712A - 皮脂分泌抑制効果の優れた皮膚化粧用組成物

Info

Publication number: JPS59164712A
Application number: JP58039768A
Authority: JP
Inventors: Kunio Mimura; 邦雄三村; Kenji Mori; 憲治森
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1983-03-09
Filing date: 1983-03-09
Publication date: 1984-09-17
Also published as: JPS6158442B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は新規な皮脂分泌抑制効果（作用）を有する皮膚
化粧用組成物に関し、更に詳しくは皮膚に対して安全で
顔面等における皮脂分泌を抑制して化粧くずれを防止し
、化粧もちを良くする新規な皮膚化粧用組成物に関する
ものである。

皮表に分泌される脂質（以下、皮脂という）は、角質層
の柔軟さと湿度を適度に保ち、外界からの有害な物質の
吸収を妨げ、また制御し、更に細菌や真菌類の感染など
を防ぐ役目を有するなど生体皮膚がその恒常性を保つ上
で欠かすことのできない重要な機能を担っている。しか
しながら、一方で皮脂は化粧くずれの原因ともなってい
る。すなわち、後述するようにメイクアップ化粧を施し
た皮膚は、皮脂の分泌量が多くなるとまず最初に所謂”
照り”が起こり、続いて”化粧浮き”、”色ぐすみ”、
”褪色”あるいは”顔料のよれ”が認められるようにな
りメイクアップ化粧はくずれてしまう。

化粧くずれの起こり方は、使用者の皮脂分泌蓋によって
大きく異なり、特に温度や湿度あるいは運動量の影響が
大きいが、一般には夏季の日中においてメイクアップ化
粧後２〜３時間経過すると化粧くずれが認められるよう
になる。

そこでメイクアップ化粧料を使用するほとんどすべての
女性から化粧くずれのしにくい、化粧もちのよい化粧料
の実現が久しく望まれていた。そのために耐水性の優れ
た仕上化粧料基剤の開発や顔料の表面処理などが種々研
究されているが、未だ充分満足すべきものは得られてい
ない。

本発明者等は、化粧くずれに及ぼす皮脂の影響並びに化
粧くずれを防止に関し鋭意広範囲な系統的研究を行なっ
た結果、（１）一般に顔面における皮脂分泌量の多い部位は”Ｔ
ゾーン”と呼ばれる、ひたい、鼻、小鼻、あご等の顔面
正中線周辺部の皮膚であること。

（２）化粧くずれもこの”Ｔゾーン”において顕著に生
起、発現すること。

（３）化粧くずれを防ぎ、化粧もちを良くするための最
も効果的な方法は顔面の皮脂分泌を抑制することである
こと。

（４）皮膚に施用しても安全で、迅速に皮脂分泌抑制効
果を発現し得るものとしてレプリン酸またはその塩類が
あり、しかもそれらの化合物は０．０００１〜０．０４
％の低濃度域において顕著な作用効果を発揮することを
見出し、本発明を完成した。

すなわち、本発明はレプリン酸および／またはその塩（
以下、便宜上、レプリン酸系化合物という）を水性の化
粧料基剤に処方成分の総量を基準として０．０００１〜
０．０４重量％配合してなる皮脂分泌抑制効果の優れた
皮膚化粧用組成物である。

本発明における前記のレプリン酸の塩としては、例えば
アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノ
ールアミン塩、ナトリウム塩、カルウム塩等のアルカリ
金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土
類金属塩等が好ましいものとして挙げることができる。

レプリン酸及び／またはその塩の配合量は、処方成分の
総量（該化粧用組成物の重量）を基準として、０．００
０１〜０．０４重量％、好ましくは０．００１〜０．０
１重量％である。０．０００１％重量％未満では、皮脂
分泌抑制効果が低くて化粧くずれ防止効果が得られ難く
、０．０４重量％を超えると、目に入った場合、眼粘膜
刺激を生じせしめる可能性があるので好ましくない。

なお、西独特許公開第２４３６４６８号公報には、レプ
リン酸を多量（１〜２０重量％）含有することを特徴と
するモイスチャー効果を目的とした皮膚化粧料が開示さ
れているが、このような高濃度では皮膚刺激を生ぜしめ
る可能性があり、本発明の化粧用組成物には適用されな
い。そしてこの中には、皮脂分泌抑制効果や化粧くずれ
防止効果について全く示唆されていない。

本発明において、前記レプリン酸系化合物を配合する水
性の化粧料基剤としては、皮膚化粧料におけるローショ
ン状基剤や透明ゲル状の化粧料基剤が特に好ましいもの
として例示されるが、最も単純な水単独でもよい。本発
明の皮膚化粧用組成物における水の含有量は、通常５０
〜９９重量％である。ローション基剤におけるアルコー
ルの配合量は、処方成分の総量を基準として高々４０重
量％、好ましくは１０〜３０重量％である。配合される
他の成分としては、香料、着色剤、防腐剤等の他、必要
に応じて収れん剤、可溶化剤、保湿剤、ＰＨ調整剤、植
物抽出エキス等を配合しても良い。

本発明で得られるローション状の皮膚化粧用組成物は、
長期保存しても沈澱物の生成や変色、変臭を惹起するこ
となく極めて安定で、使用に際しては皮膚刺激なく、肌
に清涼感を与え、皮脂分泌抑制効果に優れ、化粧くずれ
を防止して化粧もちを良好ならしめるものであって、前
記レプリン酸系化合物の作用効果の特異性は著しい。

透明ゲル状化粧料の基剤において、アルコールを配合す
る場合の量は、処方成分の総量に対して高々４０重量％
、好ましくは１０〜３０重量％である。

透明ゲル状化粧料の基剤には、例えばカルボキシビニル
ポリマーやヒドロキシプロピルセルローズ等の、公知の
高分子物質からなる増粘剤が使用される。その配合量は
通常０．１〜１重量％、好ましくは０．２〜０．５重量
％である。配合される他の成分としては、香料、着色剤
、防腐剤等の他、必要に応じて収れん剤、可溶化剤、保
湿剤、ＰＨ調整剤、植物抽出エキス等を配合してもよい
。

本発明で得られる透明ゲル状の皮膚化粧用組成物は、長
期保存しても変色、変臭、不透明化等を惹起することな
く、極めて安定で、使用に際しては皮膚刺激なく、肌に
清涼感を与え、皮脂分泌抑制効果に優れ、化粧くずれを
防止して、化粧もちを良好ならしめるものであって、前
記レプリン酸系化合物の作用効果の特異性は著しい。

本発明の皮膚化粧用組成物において、前記レプリン酸系
化合物と、更にパラフェノールスルホン酸亜鉛、アラン
トインクロルヒドロキシルアルミニウム、アラントイン
ジヒドロギシルアルミニウム、塩基性塩化アルミニウム
からなる群より選択された少なくとも一つの有機多価金
属塩、またはゴボウ、オランダカラシ、常春ツタ、サポ
ンソウからなる群より選択された薬用植物の少なくとも
一つの１，３−ブチレングリコール抽出物を、あるいは
前記レプリン酸系化合物と前記有機多価金属塩と前記薬
用植物の１，３−ブチレングリコール抽出物との三者を
併用する場合は、前記レプリン酸系化合物を単独使用し
た場合に比較して、より優れた皮脂抑制効果および化粧
くずれ防止効果を発現し、化粧もち効果を更に向上せし
めることができる。

前記の有機多価金属塩は、前記の一つまたは二つ以上組
合せて配合することができ、その配合蓋は、処方成分の
総量を基準として高々３．０重量％、好ましくは０．５
〜２．０重量％である。

前記薬用植物の１，３−ブチレングリコール抽出物は、
ゴボウ、オランダカラシ、常春ツタ、サボンソウからな
る群より選択された薬用植物の少なくとも一つを、１，
３−プチレングリコールまたはその水性溶液によって抽
出したものである。

この抽出物の中で最も好ましいものは、前記薬用植物の
少なくとも一つを１，３−ブチレングリコール水性溶液
で抽出したものである。

その一例を挙げると、ゴボウ、オランダカラシ、常春ツ
タ、サポンソウの夫々１０ｋｇに例えば４０％１，３−
ブチレングリコール水溶液２０ｌを加え、２０〜２５℃
にて１０〜１５日間浸漬した後、遠心分離する。その各
残渣に２０％１，３−ブチレングリコール水溶液２０ｌ
を加え同様の方法にて浸漬、分離する。

前記薬用植物抽出物は抽出液のかたちで基剤に配合して
もよく、また１，３−ブチレングリコールを適度に留去
してエキスのかたちで配合してもよい。化粧用組成物へ
の配合量は処方成分の総量を基準として、乾燥固形分当
り高々２．０重量％、好ましくは０．１〜１．０重量％
である。

本発明の前記皮膚化粧用組成物は、洗顔や拭き取りによ
って皮脂や汚れを除き肌を整えた後、顔面、特に皮脂分
泌量の多いＴゾーン（ひたい、鼻、小鼻、あご等）に適
量施用すると、前記のレプリン酸系化合物または有機多
価金属塩、薬用植物抽出物等とが皮膚にマイルドに作用
し、皮脂分泌を適度に抑制して、さっぱりとした素肌の
感触を永く保持し、しかも”照り”や”脂浮き”の生成
やメイクアップ化粧料の化粧くずれを防止して、化粧も
ちを顕著に良好ならしめ得る等、その作用効果の特異性
は著しい。

以下、本発明の実施例について説明する。

実施例に示した部とは重量部を、％とは重量％を意味す
る。

実施例１（本発明の化粧水）エタノール１５部、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル（２０Ｅ．Ｏ．）（可溶化剤）０．３部、メチルパラ
ベン０．１部、香料０．１部、グリセリン１．０部、ビ
タミンＡパルミテート０．０１部、水８３．４８部と下
記のレプリン酸またはその塩類０．０１部からなる本発
明の皮膚化粧用組成物（皮脂分泌抑制作用を有する皮膚
化粧水）を常法にて調製した。また比較のためにレプリ
ン酸系化合物のみを添加しない対照の化粧水を調製した
。尚使用した各レプリン酸系化合物と後記第３表乃至第
１０表に示したその各記号は下記の通りである。

Ａ：レプリン酸Ｂ：レプリン酸のトリエタノールアミン塩Ｃ：レプリン
酸アンモニウムＤ：レプリン酸ナトリウムＥ：レプリン酸カルシウム得られた各化粧水の皮脂分泌抑制効果は以下の実験によ
って評価した。

○皮脂分泌抑制率の測定法８名〜１６名の被験者の前額部の皮脂を７５％エタノー
ルを含浸した脱脂綿で充分に拭き取り、全体を四部位に
区分する。三部位にはそれぞれ異なった試料を塗布し、
他の一部位には試料を塗布せず対照試験に用いる。

塗布してから１時間、２時間および３時間後に、１ｃｍ
Ｘ１ｃｍの大きさのろ紙（東洋ろ紙Ｎｏ．６）を３０秒
間強く圧着することによって、この時間内に皮表に分泌
された皮脂（回復皮脂）をろ紙に吸着させ、高石の方法
（日本皮膚科学会雑誌、第７０巻、Ｐ、４３３．１９６
０）によってオスミウム酸の蒸気中に２分間曝して黒化
したろ紙を更に２４時間空気中に曝した後、分光反射率
計を用いて黒化したろ紙の吸光度を測定し、皮脂を吸着
させないろ紙の吸光度を差し引く。対照試駆部位の４時
間後の回復皮脂量を飽和皮脂量として、飽和皮脂量に対
する各試料塗布部位の回復皮脂量の比率をそれぞれの吸
光度から求め、皮脂分泌抑制率を以下の式によって算出
する。

化粧くずれ防止効果は以下の実験によって評価した。

○化粧くずれ防止効果測定法２０名の健常女性パネラーを対象に、温度２７．５〜２
８．５℃、湿度５５〜６０％に設定した環境試験室内で
以下の試験を行った。

（１）１時間環境順応（２）クレジングクリームを使用して顔全面の皮脂を拭
き取る。

（３）フレッシュナーとコットンで同様に拭き取る。

（４）左右顔面のいずれか一方の側の前額部、鼻、小鼻
を中心とした皮脂分泌の多い部分に本発明の化粧用組成
物等の試料組成物を塗布する。なお、他の一方の側の顔
面には、レプリン酸系化合物を添加していない化粧料を
塗布しコントロールとする。

（５）顔全面に下記処方のファンデーションを一定量塗
布する。

（６）１，２，３，各時間後の化粧崩れの状態を判定者
が評価する。

なお、使用したファンデーションの処方は下記の通りで
ある。

マイクロワックス　　　　　　　　　　　　　　　　１
０部ワセリン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　１６〃イソプロピルミリステート　　　　　　　　　
　　　１５〃ポリオキシエチレンセチルエーテル（２０
Ｅ．Ｏ．）　６〃酸化防止剤　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　０．０６〃プロピルパラベン　　　　　
　　　　　　　　　　　０．１〃香料　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　０．５〃酸化チタン　　
　　　　　　　　　　　　　　　　２２．３４〃タルク
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２３．８〃
酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１
．５〃イエローオーカー　　　　　　　　　　　　　　
　　４．１〃カーボンブラック　　　　　　　　　　　
　　　　　０．６〃本発明の化粧水および比較用化粧水
の化粧くずれ、色ぐすみ、防止効果を第１表および第２
表に示す第１表（注）評価Ｉ：”照り”や”浮き”が全く認められなか
った。

評価ＩＩ：鼻や小鼻に僅かに”照り”が認められた。

評価ＩＩＩ：鼻や小鼻に僅かに”浮き”が認められた。

評価ＩＶ：”照り”や”浮き”が特定の部位に明瞭に認
められた。

評価Ｖ：顔全体がつやっぽくなり”浮き”や”よれ”が
認められた。

第２表（注）評価Ｉ：ファンデーションの色ぐすみが全く認め
られなかった。

〃ＩＩ：〃がはとんど認められなかった。

〃ＩＩＩ：〃が小鼻や鼻に認められたがほとんど目立たなかった。

〃ＩＶ：〃が特定の部位に明瞭に認められた。

評価Ｖ：ファンデーションの色ぐすみや色消えが広い範
囲に認められた。

本発明の化粧水および比較用化粧水の品質特性および皮
脂分泌抑制効果を表３に示す。

第３表レブリン酸（Ａ）およびその塩類（Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ）の
化粧水も、レプリン酸無添加の化粧水も、外観は４５℃
６ヶ月後または５℃６ヶ月後も製造直後と同じ無色透明
であり、においは、４５℃６ヶ月後も異臭がなく良好で
あった。

官能特性評価は、塗布３時間後に行ない、前記の第１表
または第２表における評価のＩ，ＩＩ，ＩＩＩを”ファ
ンデーションがくずれなかった”。

または”ファンデーションの色ぐすみがしなかった。”
に相当するとした。第３表の官能特性データより、レプ
リン酸又はその塩類を配合することにより、ファンデー
ションを使用した時、ファンデーションの持ちが良く（
くずれにくく）なり、更にはファンデーションの経時に
よる色ぐすみの改善されることが明らかになかった。

皮脂分泌抑制効果は第３表に示したように、いずれの試
料の場合も塗布後の放置時間が長くなるに従って皮脂分
泌抑制率は低くなるが、レプリン酸またはその塩類を配
合した化粧水の抑制率はレプリン酸系化合物無添加の化
粧水（対照）のそれよりも明らかに高く、皮脂分泌の抑
制されていることが明らかとなった。

皮脂分泌抑制率と化粧くずれの関係を調べた結果、化粧
くずれは皮脂分泌抑制率が４０％以上では殆んど認めら
れず、抑制率が３０％以下でやや目立つようになり、１
０％以下では顕著になることが判明した。すなわち、化
粧くずれの発現には皮脂分泌量のいわば閾値が存在する
ため、皮脂分泌抑制率が閾値以上の場合には塗布試料に
よって抑制率が異々っても実際の化粧くずれにはさほど
差が認められない。

実施例２レブリン酸の配合量を第４表の如く変化させ、かつ処方
の全量が１００部となるよう水の使用量を変化させる他
は、実施例１の本発明と同様にして化粧水を調製した。

その結果を第４表に示した。

第４表の結果から明らかなように、本発明におけるレプ
リン酸の使用量は、処方成分の総量を基準として０．０
００１〜０．０４重量％である。

０．０００１重量％よりも少なくなると皮脂分泌抑制率
（効果）および化粧くずれ防止効果が低下し、また０．
０４重量％を超えると眼粘膜刺激を感じ好ましくない。

第４表実施例３レプリン酸系化合物として、レプリン酸を使用し、グリ
セリンの代りに第５表に示す有機多価金属塩の夫々を用
いる他は、実施例１の本発明と同様にして各化粧水を調
製した。

第５表より明らかな如く、レプリン酸と、パラフェノー
ルスルホン酸亜鉛、アラントインクロルヒドロキシアル
ミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム、塩
基性塩化アルミニウムからなる群より選択された有機多
価金属塩とを併用配合する場合は、有機多価金属塩を併
用しない場合に比較して皮脂分泌抑制効果がより優れ、
かつファンデーションのもち、（ファンデーションがく
ずれにくい）がより良好で、ファンデーションの経時に
よる色ぐすみが少ない皮膚化粧用組成物が得られる。

第５表実施例４レプリン酸系化合物としてレプリン酸を使用し、グリセ
リンの代りにパラフェノールスルホン酸亜鉛を用い、か
つその配合量を第６表の如く変化させる他は、実施例１
の本発明と同様にして化粧水を調製した。その結果を第
６表に示した。

第６表の結果から明らかなように、パラフェノールスル
ホン酸亜鉛の使用量は、処方成分の総量を基準として高
々３．０重量％である。３．０重量％よりも多くなると
製品の透明性が低下しやすく、また眼粘膜刺激を感じる
等、好ましくない結果を与える傾向がある。

第６表実施例５レプリン酸系化合物としてレプリン酸を使用し、かつグ
リセリンの代りに第７表に示す薬用植物の１，３−ブチ
レングリコール（１，３−ＢＧ）抽出物を用いる他は、
実施例１の本発明と同様にして化粧水を調製した。その
結果を第７表に示した。

第７表の結果より明らかな如く、ゴボウ、オランダカラ
シ、常春ツタ、サボンソウからなる群より選択された薬
用植物の１，３−ブチレングリコール抽出物をレプリン
酸（レプリン酸系化合物）と併用する場合は、併用しな
い場合に比較して、皮脂分泌抑制効果がより優れ、かつ
ファンデーションのもちがより良好で（ファンデーショ
ンがよりくずれにくく）、ファンデーションの経時によ
る色ぐすみがより少ない化粧水が得られる。

第７表実施例６レプリン酸系化合物としてレプリン酸を使用し、グリセ
リンの代りにゴボウの１，３−ブチレングリコール抽出
液を用いかつその配合量を第８表の如く変化させ、処方
成分の全量が１００部となるよう水の配合量部を変化さ
せる他は、実施例１の本発明と同様にして化粧水を調製
した。

その結果を第８表に示した。

第８表から明らかな如く、ゴボウの１，３−ブチレング
リコール抽出物（１，３−ＢＧ抽出物）の使用量は高々
２．０重量％である。２．０重量％を越すと、製品の透
明性が低下し、又眼粘膜刺激を感じる為に好ましくない
。

第８表実施例７レプリン酸系化合物としてレプリン酸ナトリウムを用い
かつその配合量を第９表に示す如く変化させ、処方成分
の全量が１００部に表るように水の使用量部を変化させ
る他は、実施例１と同様にして各化粧水を調製した。そ
の結果を第９表に示した。

レプリン酸ナトリウムも、レプリン酸の場合（実施例２
）と同様に、配合量０．０００１〜０．０４重量の範囲
内では優れた皮脂分泌抑制効果、および化粧くずれ防止
効果を発現した。

第９表実施例８（透明ゲル状の皮膚化粧用組成物）エタノール
２０部、香料０．１部、１，３−ブチレングリコール５
０部、カルボキシビニルポリマー０．２部、水酸化カリ
ウム０．０１部、第１０表に示すレプリン酸（Ａ）また
はその塩を０．００１部、色素適量部、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油（６０Ｅ．Ｏ）０．２部の組成からな
る透明ゲル状の皮膚化粧料を常法によリ調製した。その
結果を第１０表に示した。

第１０表の結果から明らかなように、レプリン酸（Ａ）
またはその塩（Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ）を透明ゲル状の基剤に
配合しても、ローション基剤（実施例１）に配合した場
合と同様に、優れた皮脂分泌抑制効果および化粧くずれ
防止効果を発揮する。

第１０表性）：第１０表の中に示した、レプリン酸系化合物の各
記号は第３表の場合と同じ。

３４−

Claims

【特許請求の範囲】

（１）レブリン酸および／またはその塩を、水性の化粧
料基剤に処方成分の総量を基準として０．０００１〜０
．０４重量％配合して表る皮脂分泌抑制効果の優れた皮
膚化粧用組成物。
（２）レブリン酸および／またはその塩が、処方成分の
総量に対して０．００１〜０．０１重量％配合されてい
る特許請求の範囲第（１）項記載の皮膚化粧用組成物。
（３）レブリン酸の塩が、レブリン酸のアンモニウム塩
、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、またはアルカ
ノールアミン塩である特許請求の範囲第（１）項記載の
皮膚化粧用組成物。
（４）更に、パラフェノールスルホン酸亜鉛、アラント
インクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒ
ドロキシアルミニウム、塩基性塩化アルミニウムからな
る群より選択された有機多価金属塩の少なくとも一つが
、処方成分の総量を基準として高々３．０重量％配合さ
れている特許請求の範囲第（１）項記載の皮膚化粧用組
成物。
（５）更にゴボウ、オランダカラシ、常春ツタ、サボウ
ソウからなる群より選択された薬用植物の少なくとも一
つの１，３−ブチレングリコール抽出物が、処方成分の
総量を基準として乾燥固形分当り高々２．０重量％配合
されている特許請求の範囲第（１）項および第（４）項
記載の皮膚化粧用組成物。
（６）水性の化粧料基剤が、ローション状化粧料又は透
明ゲル状化粧料の基剤である特許請求の範囲第（１）項
記載の皮膚化粧用組成物。