JP2015509913A - ナフタレンジイミド類のスタニル誘導体とリレン化合物との反応生成物 - Google Patents

ナフタレンジイミド類のスタニル誘導体とリレン化合物との反応生成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2015509913A
JP2015509913A JP2014547668A JP2014547668A JP2015509913A JP 2015509913 A JP2015509913 A JP 2015509913A JP 2014547668 A JP2014547668 A JP 2014547668A JP 2014547668 A JP2014547668 A JP 2014547668A JP 2015509913 A JP2015509913 A JP 2015509913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
ndi
compound
group
optionally substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014547668A
Other languages
English (en)
Inventor
ジャオフイ・ワン
ワン・ユエ
Original Assignee
インスティチュート・オブ・ケミストリー・チャイニーズ・アカデミー・オブ・サイエンシズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from CN201110462506.0A external-priority patent/CN103172632B/zh
Application filed by インスティチュート・オブ・ケミストリー・チャイニーズ・アカデミー・オブ・サイエンシズ filed Critical インスティチュート・オブ・ケミストリー・チャイニーズ・アカデミー・オブ・サイエンシズ
Publication of JP2015509913A publication Critical patent/JP2015509913A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/22Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed systems contains four or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/06Peri-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/60Organic compounds having low molecular weight
    • H10K85/615Polycyclic condensed aromatic hydrocarbons, e.g. anthracene
    • H10K85/621Aromatic anhydride or imide compounds, e.g. perylene tetra-carboxylic dianhydride or perylene tetracarboxylic di-imide

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

NDI-スズ化合物はリレン化合物と反応してNDI-リレン化合物を形成する。これらのリレン化合物はペリレン化合物であることができる。NDI-リレン化合物は、電界効果トランジスタを含めた有機電子デバイスにおいて用いることができる。

Description

ナフタレンジイミド類のスタニル誘導体とリレン化合物との反応生成物に関する。
有機エレクトロニクスは、例えば、アドバンスト・トランジスタ、ディスプレイ、照明、光起電、及びセンサーデバイスを含めた商業的開発のための重要な分野である。有機化合物及び有機材料の広汎な多様性は、有機エレクトロニクスに有利さをもたらしている。有機エレクトロニクスに利用可能な多用途の化学及び材料化学の例、ただし一つの例では、リレン(rylene)、とくにナフタレン及びペリレンのテトラカルボン酸ジイミド(それぞれ、NDI及びPDI)は、有機エレクトロニクスの分野において最も広範に研究されている機能性材料群の一つを代表している1,2。その熱的、化学的、及び光化学的安定性、並びにそれらの高い電子親和力及び電荷担体移動度は、それらの材料を、有機電界効果トランジスタ(OFET)3〜15及び有機光電池(OPV)12,16〜20における用途にとって魅力あるものにしている。それらは、ここでもそれらの酸化還元電位により、そしてその対応するラジカルアニオンの安定性及び特有の吸収スペクトルによって、光誘起電子移動の過渡吸収の研究におけるアクセプターとして広く用いられてもいる21〜24
PDI及びNDIのN,N'−置換基は、溶解性、凝集、及び固体状態での分子間充填を制御するために用いることができるが、それらは一般に、孤立した分子の光学特性及び電子特性に対して最小限の影響を及ぼすにすぎない。対照的に、これらの化学種のコアの置換は、典型的には、酸化還元電位(いくつかの場合には空気に安定なOFETの動作が達成されうる範囲に電子親和力をもっていくことを可能にする5,13,25)とそれらの化学種の光学スペクトルへのずっと大きな顕著な影響を示す。さらには、コアの置換は、より複雑な構造、例えば、共役ポリマー7,11,20,26,27及びドナーまたはアクセプターで官能化された生成物13,14,28〜32を構築する手段として用いることができる。
官能化されたNDIは、濃硫酸中または発煙硫酸中でのジブロモイソシアヌル酸(DBI)によるナフタレン−1,4:5,8−テトラカルボン酸二無水物(NDA)の選択的臭素化と、それに続く還流酢酸中での、選択した一級アミンを用いたイミド化によって、最も選択的に得られる5,27,32。NDAは、濃硫酸または発煙硫酸中でBrを用いて臭素化されることもできる5,33。臭素化されたNDIは、アミノ、チオール、またはアルコキシ置換誘導体を得るための求核置換31,32、あるいは、シアノ5,29、フェニル28,29、アルキニル29、及びチエニル11,14,28で官能化された生成物を作るための、パラジウムで触媒されるカップリング反応によるさらなる官能化のための中間体として役に立つことができる。しかし、パラジウム触媒法によって得ることができる共役種の範囲は、適当な候補であるカップリングの相手の入手可能性によって決まる。特に、金属化された試薬、例えばスタンナン(stannane)は、電子不足(受容体)ビルディングブロックについては入手することが困難である。さらに、モノブロム化NDI(これはNDIから誘導される化合物のあらゆる種類のものにとって有用である)は、通常、臭素化剤の等価体を扱うことによって、及び/又は反応条件を操作することによってのみ得ることができる。しかし、非ブロム化、モノブロム化、及びジブロム化した結果物の混合物を分離することの困難性が、大きな規模での製造を困難又は非実用的にしている。
したがって、金属化NDI化学種は、それがモノ−又はジ−金属化したものであっても、受容性基がNDIのコアに直接共役している新しいタイプの共役NDI誘導体のための有用なビルディングブロックである。
米国特許出願公開第2011/0269967号公報 米国特許出願公開第2011/0269966号公報 米国特許出願公開第2011/0269265号公報 米国特許出願公開第2011/0266529号公報 米国特許出願公開第2011/0266523号公報 米国特許出願公開第2011/0183462号公報 米国特許出願公開第2011/0180784号公報 米国特許出願公開第2011/0120558号公報 米国特許出願公開第2011/0079773号公報 米国特許出願公開第2010/0326527号公報 米国特許出願公開第2008/0021220号公報
Huら,Chem. Mater., 2011, 23, 1204-1215 Weiら,Macromol. Chem. Phys., 2009, 210, 769-775 Jonesら,Chem. Mater., 2007, 19, 11, 2703-2705 Durbanら,Macromolecules, 2010, 43, 6348-6352 Guoら,Organic Letters, 2008, 10, 23, 5333-5336 Roegerら,J. Org. Chem., 2007, 72, 8070-8075 Thalakerら,J. Org. Chem., 2006, 71, 8098-8105 Ohら,Adv. Funct. Mater., 2010, 20, 2148-2156 Suraruら,Synthesis, 2009, 11, 1841-1845 Polanderら,Chem. Mater., 2011, 23, 3408-3410 Yanら,Nature, February 5, 2009, 457, 679-686 Chopinら,J. Mater. Chem., 2007, 4139-4146 Bhosaleら,New J. Chem., 2009, 33, 2409-2413 Chenら,J. Am. Chem. Soc., 2009, 131, 8-9
[まとめ]
本明細書に記載した態様には、組成物及び化合物、並びに、製造方法、使用方法、それらの組成物及び化合物を含むインク及びデバイスが含まれる。
一つの態様は、NDI化合物のナフタレン部分に結合した少なくとも1つのスタニル置換基(スズ置換基)を含む少なくとも1つのナフタレンジイミド(NDI)化合物を含む組成物を提供する。
別の態様は、下記式(IV):
Figure 2015509913
(式中、(a)R及びR1'は独立に、任意選択により場合によっては1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよい、C〜C30のノルマル、分岐、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、又はアルキル−ヘテロアリール基から選択され、(b)R、R、及びRは、独立に、水素、ハライド、又は、シアノ、任意選択により場合によっては1つ以上のフルオロ、シアノ、アルキル、アルコキシ基で置換されていてもよい、ノルマル、分岐、又は環状アルキル、パーフルオロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、及びアルキル-ヘテロアリール基から選択され、(C)Rはアルキル又はアリール基である。)
を有するナフタレンジイミド有機スズ化合物を提供する。
別の態様は、少なくとも1種の第一のナフタレンジイミド(NDI)前駆体化合物を、少なくとも1種のスズ試薬と反応させて、NDI化合物のナフタレン部分に結合した少なくとも1つのスタニル置換基(スズ置換基)を含む少なくとも1種の第一のNDI化合物を形成させる工程を含む方法を提供する。
別の態様は、少なくとも1種の化合物を含む組成物であって、その化合物が、少なくとも1つのリレン(rylene)部分に共有結合した少なくとも1つのNDI部分(NDI moiety)を含む、組成物である。
別の態様は、(i)そのNDI化合物のナフタレン部分に結合した少なくとも1つのスタニル置換基(スズ置換基)を含む少なくとも1種のナフタレンジイミド(NDI)化合物を(ii)少なくとも1種のリレン化合物と反応させて、少なくとも1種の反応生成物である化合物を形成する工程であって、その反応生成物である化合物が、少なくとも1つのリレン部分に共有結合した少なくとも1つのNDI部分を含む工程を含む方法である。
インク及びデバイスも、本明細書に記載した組成物から作ることができる。
少なくとも1つの態様にとっての少なくとも1つの利点は、非常に多様な新規化合物及び新規物質を作ることができ、あるいは、従来公知の化合物及び物質をより容易に作ることができることである。特に、少なくとも1つの態様については、重要なStilleカップリング反応を、このNDIシステムにより広範囲に用いて、作ることができる有機化合物及び有機材料を広げることができる。このことは、化合物又は材料のパラメータ、例えば、イオン化ポテンシャル、酸化電位、電子親和力、還元電位、光吸収、及び蛍光を、特定の用途に合わせて調整して、それが他の成分とともに良く機能することができることを可能にする。
少なくとも1つの態様についての少なくとも1つの追加の利点は、有用又は改善された特性を有する化合物及び材料を作ることができることである。例えば、一つの態様においては、良好な電子移動度の値を達成することができる。別の態様では、有用な電界効果トランジスタを作ることができる。一つの態様では、空気、水、及び熱に安定な化合物を作ることができる。良好な溶解性をもつ化合物を作ることができる。
いくつかの態様については、電気化学ポテンシャルを、空気に安定な閾値未満まで低くすることができる。
いくつかの態様については、改善された固体状態充填が達成できる。また、電極表面に対して分子の向きを様々に変えることができる構造モチーフを達成できる。
図1は、化合物3aのマススペクトル図を示す。 図2は、そのH−NMRを示す。 図3は、その吸収曲線を示す。 図4は、その電気化学曲線を示す。 図5は、化合物3bのマススペクトル図を示す。 図6は、そのH−NMRを示す。 図7は、その吸収曲線を示す。 図8は、その電気化学曲線を示す。 図9は、化合物4aのマススペクトル図を示す。 図10は、そのH−NMRを示す。 図11は、その吸収曲線を示す。 図12は、その電気化学曲線を示す。 図13は、化合物4bのマススペクトル図を示す。 図14は、そのH−NMRを示す。 図15は、その吸収曲線を示す。 図16は、電気化学曲線を示す。
本明細書中で引用する全ての参考文献はその全体を参照により本明細書に援用する。
2011年4月15日に出願したPolanderらの米国仮出願第61/475,888号は、NDI−Sn化合物及びNDI−Sn化合物を作る方法を含め、その全体を参照により本明細書に援用する。この出願は、本願の請求項に係る発明に伴う利点及び長年にわたる要求についてのより多くの背景情報も提供している。
Lauren Polanderによる博士論文「Organic Charge-Transport Materials Based on Oligothiophene and Naphthalene Diimide: Towards Ambipolar and n-Channel Organic Field-Effect Transistors」は、本願の請求項に係る発明についての追加の情報をもたらす。
本明細書に記載した式について示す置換基R(R1又はRのように数字を添えて)は、独立に、合成することができ、当技術分野で知られているように、いくらかの最低限かつ有用な生成物の安定性をもたらすことができる置換基であることができる。保護基は当技術分野で知られているように用いることができる。置換基は、反応性または非反応性であるように適合させることができる。R基は、例えば、独立に、H、任意選択によって置換されていてもよいアルキル、任意選択により置換されていてもよいヘテロアルキル、任意選択により置換されていてもよいアリール、任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール、任意選択により置換されていてもよいアリールアルキル、又は任意選択により置換されていてもよいアルキルアリールであることができる。これらは、任意選択により、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、又はI)、偽ハロゲン(例えば、シアノ)、アルキル、又はアルコキシなどの基で置換されていてもよい。ヘテロ原子、例えば、O、N、S、及びSeが置き換わってはいっていてもよい。
数を示していない語は、特に別途特定されていない限り、「少なくとも1つ」あるいは「1つ以上」をいう。
「任意選択により置換されていてもよい」基とは、例えば、追加の官能基で置換されているかあるいは置換されていない官能基をいう。例えば、ある基が追加の基で置換されていない場合、それはその基の名称、例えば、アルキルあるいはアリールということができる。ある基が追加の官能基で置換されている場合、それはより一般的には、置換アルキル又は置換アリールということができる。
「アルキル」は、例えば、1〜30の炭素原子、あるいは1〜20の炭素原子、あるいは1〜15の炭素原子、あるいは1〜10の炭素原子、あるいは1〜5の炭素原子、あるいは1〜3の炭素原子を有する、直鎖状、分岐状、又は環状のアルキル基をいう。この用語には、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、エチルヘキシル、ドデシル、イソペンチルなどの基が例示できる。
「アリール」は、例えば、1つの環(例えばフェニル)又は複数の縮合した環(例えばナフチル又はアントリル)(芳香環にさらに縮合した環は芳香族であってもなくてもよい)(ただし、結合点は芳香族炭素原子であることを条件とする)を有する6〜14の炭素原子の芳香族炭素環基をいう。好ましいアリールには、フェニル、ナフチルなどが含まれる。
「ヘテロアルキル」は、例えば、1つ以上の炭素原子がヘテロ原子で置き換わっているアルキル基をいう。ヘテロ原子は、例えば、O、S、N、Pなどであることができる。
「ヘテロアリール」は、例えば、1つ以上の炭素原子がヘテロ原子で置換されているアリール基をいう。ヘテロ原子は、例えば、O、S、N、Pなどであることができる。ヘテロアリールの一例はカルバゾールである。
パートIA NDI−Sn組成物
一つの態様は、例えば、ナフタレンジイミド(NDI)化合物のナフタレン部分に結合した少なくとも1つのスタニル置換基(スズ置換基)を含む少なくとも1つのナフタレンジイミド(NDI)化合物を含む組成物を提供する。
「ナフタレンジイミド」あるいは「ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド」(NDI)化合物、誘導体、及び物質は当技術分野で公知である。例えば、米国特許出願公開第2011/0269967号公報、同2011/0269966号公報、同第2011/0269265号公報、同2011/0266529号公報、同2011/0266523号公報、同2011/0183462号公報、同2011/0180784号公報、2011/0120558号公報、同2011/0079773号公報、同2010/0326527号公報、及び同第2008/0021220号公報を参照されたい。その他の例は、例えば、Huら,Chem. Mater., 2011, 23, 1204-1215("Core-expanded naphthalene diimides"(コア拡張ナフタレンジイミド));Weiら,Macromol. Chem. Phys., 2009, 210, 769-775("naphthalene bisimides"(ナフタレンビスイミド)すなわちNBI);Jonesら,Chem. Mater., 2007, 19, 11, 2703-2705;及びDurbanら,Macromolecules, 2010, 43, 6348-6352;Guoら,Organic Letters, 2008, 10, 23, 5333-5336("naphthalene bisimides"(ナフタレンビスイミド);Roegerら,J. Org. Chem., 2007, 72, 8070-8075;Thalakerら,J. Org. Chem., 2006, 71, 8098-8105;Ohら,Adv. Funct. Mater., 2010, 20, 2148-2156;Suraruら,Synthesis, 2009, 11, 1841-1845;Polanderら,Chem. Mater., 2011, 23, 3408-3410;Yanら,Nature, February 5, 2009, 457, 679-686;Chopinら,J. Mater. Chem., 2007, 4139-4146;Bhosaleら,New J. Chem., 2009, 33, 2409-2413;及びChenら,J. Am. Chem. Soc., 2009, 131, 8-9にみることができる。本出願においては、「NDI」及び「NBI」は同じと考えられる。コアのNDI構造は、1,4:5,8−ナフタレンテトラカルボン酸ジイミドとよぶことができる。
NDI構造の一つの代表は以下のとおりであり、コアのナフタレン基と2つのイミド基を示している。
Figure 2015509913
式中、置換基R、R、R、及び/又はRの少なくとも1つはスズ(すなわちスタニル)基であるように官能化されることができ、そのスズ原子はナフタレンコアに直接共有結合されている。R〜Rは独立に水素であることができる。イミドに結合した2つの基R及びRの種類は、互いに独立に、その化合物が合成できる限り特に限定されない。一つの態様では、R及びR基は同じ基である。R及びR基の一例は、n−アルキルまたは分岐アルキルを含み、例えば、ヘキシルを含む。その他の例には、アリール、アリールアルキル、及びアルキルアリールが含まれる。
NDI化合物は、例えばナフタレン酸無水物(NDA)を含めた前駆体化合物から調製することができる。
NDI中のナフタレン部分は、そのナフタレン部分を含む炭素環状芳香族環の1つ又は両方の上で置換されていることができる。4つの置換部位が、NDIの2、3、6、及び7位において可能であり、したがって、1、2、3、または4置換がありうる。加えて、NDI中のイミド基の1つ又は両方の窒素も置換されていることができる。置換によって溶解性を高めることができる。
NDI中のナフタレン部分はそのナフタレン部分を含む炭素環状芳香族環の1つ又は両方の上で、少なくとも1つのスタニル置換基で置換されていることができる。スタニル置換基は、−SnR'で表すことができる。例えば、その化合物は1つのスタニル置換基を有することができ、あるいはそれは2つのスタニル置換基を有することができる。
一つの態様では、NDI化合物は、少なくとも1つのNDI部分を含むが、別の態様ではNDI化合物は少なくとも2つのNDI部分あるいは少なくとも3つのNDI部分を含む。したがって、例えば、NDIのオリゴマーは1つ以上のスタニル基で誘導体化されうる。
一つの態様では、NDI−Sn化合物の分子量は約2,000g/モル以下、あるいは約1,000g/モル以下、あるいは約750g/モル以下である。
一つの態様では、NDI化合物は下記式で表される。
Figure 2015509913
式中、XはH又はスタニル置換基であり;各Rは独立に、任意選択により1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよい、C〜C30ノルマル、分岐、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり;R'部分のそれぞれは独立に、アルキル又はアリール基である。別の態様では、各Rは独立に、任意選択で置換されていてもよいC〜C30アルキル基であり、R'基のそれぞれは独立にC〜C20アルキル基である。
別の態様では、上記化合物は下記式で表される。
Figure 2015509913
式中、各Rは独立に、任意選択により1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよい、C〜C30ノルマル、分岐、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり;R'基のそれぞれは独立に、アルキル又はアリール基である。別の態様では、各Rは独立に、任意選択により置換されていてもよいC〜C30アルキルであり、R'基のそれぞれは独立にC〜C20アルキル基である。
別の態様では、上記化合物は下記式で表される。
Figure 2015509913
式中、各Rは独立に、任意選択により1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよい、C〜C30ノルマル、分岐、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり;R'基のそれぞれは、独立に、アルキル又はアリール基である。別の態様では、各Rは独立に、任意選択により置換されていてもよいC〜C30アルキルであり、R'基のそれぞれは独立にC〜C20アルキル基である。
さらに、2011年4月15日に出願した米国仮出願第61/475,888に記載されているように、本願の出願人は、予期せぬことに、下記の構造を有するナフタレンジイミド有機スズ化合物(NDI−スズ化合物)を作るための簡単かつ実用的な方法を発見している。
Figure 2015509913
式中、
(a)R及びR1'は独立に、任意選択により1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよい、C〜C30ノルマル、分岐、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基から選択され、
(b)R、R、及びRは独立に、水素、ハライド、あるいは、シアノ、任意選択により1つ以上のフッ素、シアノ、アルキル、アルコキシ基で置換されていてもよい、ノルマル、分岐、又は環状のアルキル、パーフルオロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、及びアルキル-ヘテロアリール基から選択され、
(c)Rはアルキル又はアリール基である。
そのような新規なNDI−有機スズ化合物は、新規なNDI−hArオリゴマーを作るためのパラジウムで触媒される周知のカップリング反応に非常に有用であり、ここでhArは、例えば、電子求引性ヘテロアリール基である。電子求引性PDIブロマイドを電子豊富かつ求核性の有機スズhAr前駆体化合物とカップリングさせることによって、電子豊富なhAr基とカップリングされたPDIオリゴマーを作るために、当分野でいくつかの例がある(例えば、WO2009/144205及びWO2009/144302を参照されたい)。しかし、電子求引性のhAr基を用いた場合には、そのようなカップリング反応は、典型的には、失敗する。電子求引性hAr置換基をもつNDI−hAr−NDI化合物の合成のための「逆」カップリング法を可能にするために原料となるNDI有機スズ化合物はこれまでに(出願人の知るところでは)全く報告されていない。
新規なNDI−有機スズ前駆体化合物を合成するための方法についての本出願人の予期せぬ発見(本明細書でさらに説明する)は、電子求引性hArヘテロアリール架橋基を有するNDI-hAr-NDIオリゴマー、すなわち、低い位置にあるLUMO(低い位置にあるLUMOは当分野においては向上した空気及び水に対する安定性に関連する)をもつNDIオリゴマー化合物群の合成のための[逆」カップリング反応(inverted coupling reaction)の使用を可能にする。
多くの態様において、NDI有機スズ化合物のR、R1'、R、R、及びR基は、米国仮出願第61/475,888に記載されたNDI-hAr-NDIオリゴマーについて開示されたものと同じ基のいずれかであることができる。いくつかの態様では、R及びR1'は独立に、C〜C30のノルマル又は分岐状のアルキル又はフルオロアルキル基である。いくつかの態様ではR、R、及びRは独立に、水素、フルオロ、及びシアノから選択される。多くの態様では、RはC〜C12アルキル基である。
パートIB MDI-Sn化合物を作る方法
パートIAに記載した化合物を作る方法も本明細書に記載する。例えば、別の態様は、少なくとも1つの第一のナフタレンジイミド(NDI)前駆体化合物を、少なくとも1つのスズ反応剤と反応させて、NDI化合物のナフタレン部分に結合した少なくとも1つのスズ置換基を含む少なくとも1つの第一のNDI化合物を形成させる工程を含む方法を提供する。前駆体化合物はさらに以下で説明する。
スズ反応剤及び有機スズ反応剤は当技術分野で公知である。例えば、スズ反応剤は、アルキルスズ又はアリールスズ反応剤、好ましくはアルキルスズ反応剤であることができる。スズ反応剤は、式I、II、III、及びIVを含めたパートIAで説明したNDI化合物のスズ部分(tin moiety)をもたらすことができる。このスズ反応剤は、例えば、R'Sn-SnR'(式中、R'は独立に、アルキル又はアリール、好ましくはアルキルである)などのように、一分子当たり2つのスズ原子を含むことができる。R'アルキル基は、例えば、C〜C20アルキル基であることができ、これには、例えば、メチル又はブチル(n−ブチルを含めて)を含まれる。一つの態様では、スズ反応剤は、ヘキサブチルジスズ反応剤である。
一つの態様では、スズ反応剤は、ハロゲンスズ反応剤ではない。例えば、X-SnR'(式中、Xはハロゲンである)で表わすことができるスズ反応剤が知られている。しかし、そのような反応剤は除外することができる。
一つの態様では、反応工程において、1つのNDI前駆体化合物のみを少なくとも1つのスズ反応剤と反応させる。
しかし、異なるNDI前駆体化合物の混合物を、スズ反応剤との反応に供することができ、この混合物の使用が重要な利点をもたらすことができる。別の態様では、その反応工程において、2つの異なるNDI前駆体化合物の混合物を、少なくとも1つのスズ反応剤と反応させて、少なくとも1つの第一のNDI反応生成物とさらに少なくとも1つの第二の異なるNDI反応生成物を形成させるが、この第一及び第二のNDI化合物のそれぞれがその第一及び第二のNDI化合物のナフタレン部分に結合した少なくとも1つのスズ置換基を含む。
一つの態様では、例えば、第一のNDI化合物は1つのスズ置換基(スタニル置換基)を含む、第二の化合物は2つのスズ置換基(スタニル置換基)を含む。
一つの態様では、上記反応工程は、第一及び第二の異なるNDI反応生成化合物の混合物を作り出し、その混合物を分離工程にかけて第一及び第二のNDI反応生成化合物を分離する。
これらの反応においては、パート1Aで説明したとおり、第一のNDI化合物は下記式で表される。
Figure 2015509913
式中、XはH又はスタニル置換基であり;各Rは独立に、任意選択により1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよい、C〜C30ノルマル、分岐、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり;R'基のそれぞれは独立に、アルキル又はアリール基である。別の態様では、各Rは独立に、任意選択で置換されていてもよいC〜C30アルキル基であり、R'基のそれぞれは独立にC〜C20アルキル基である。
別の態様では、上記第一のNDI化合物は下記式で表される。
Figure 2015509913
式中、各Rは独立に、任意選択により1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよい、C〜C30ノルマル、分岐、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり;R'基のそれぞれは独立に、アルキル又はアリール基である。別の態様では、各Rは独立に、任意選択により置換されていてもよいC〜C30アルキルであり、R'基のそれぞれは独立にC〜C20アルキル基である。
別の態様では、上記第一のNDI化合物は下記式で表される。
Figure 2015509913
式中、各Rは独立に、任意選択により1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよい、C〜C30ノルマル、分岐、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり;R'基のそれぞれは独立に、アルキル又はアリール基である。別の態様では、各Rは独立に、任意選択により置換されていてもよいC〜C30アルキルであり、R'基のそれぞれは独立にC〜C20アルキル基である。
別の態様では、上記第一のNDI化合物は下記式で表される。
Figure 2015509913
式中、
(a)R及びR1'は独立に、任意選択により1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよい、C〜C30ノルマル、分岐、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基から選択され、
(b)R、R、及びRは独立に、水素、ハライド、あるいは、シアノ、任意選択により1つ以上のフッ素、シアノ、アルキル、アルコキシ基で置換されていてもよい、ノルマル、分岐、又は環状のアルキル、パーフルオロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、及びアルキル-ヘテロアリール基から選択されるC〜C30有機基であり、
(c)Rはアルキル又はアリール基である。
加えて、以下のスキームAは、NDA前駆体から出発する合成法を図示している。
Figure 2015509913
スキームAでは、3つの矢印が、所望する標的を形成するために必要な以下の3つの反応工程を図で示すことができる:(i)ナフタレン核へのスズ置換基の導入を可能にするための、化合物A中のナフタレンフェニル環の1つ又は両方のハロゲン化、(ii)化合物(A)(NDA)中の2つの酸無水物基のイミドへの転化、及び(iii)フェニル環への2つのスズ基の導入((i)で導入したハロゲンまたは複数のハロゲンの置換)。単一の前駆体化合物Aから出発して、2つのスズ反応生成物B及びCが混合物として得られ、次に分離でき、これは以下で実施例2において説明するとおりである。スキームAにおいて、B及びC中のイミドR及びスズR基は、互いに独立に、パート1A及び1Bにおいて上述したとおりであることができる。精製工程は、ステップ(iii)の後で実施することができる。
追加の態様では、NDI-有機スズ化合物は、(a)脱離基LGで置換された、下記式(V):
Figure 2015509913
(式中、LGはハロゲン、例えば、Br又はIである)
を有するナフタレンジイミドモノマー化合物を準備する又は得る工程、(b)そのナフタレンジイミドモノマー化合物を、触媒(典型的には可溶性のパラジウム化合物、例えば、Stilleカップリング触媒、すなわち、PddbaおよびP(o−tol)配位子)の存在下で(RSn-Sn(Rの構造を有する化合物(式中、Rはアルキル又はアリール基である)と反応させて少なくともいくらかのナフタレンジイミド有機スズ化合物を形成させる工程を含む方法によって作ることができる。
単離可能な量のナフタレンジイミド有機スズ化合物を作るためのこの方法は予期できないことである。理論に束縛されるのを望まないが、そのような「Stilleカップリング」条件の下では、ナフタレンジイミド有機スズ化合物は反応中間体として形成されうるが、「Stilleカップリング」においては、別の1モルの、脱離基が置換したNDIとその場(in-situ)でクロスカップリングをして、直接カップリングしたNDI基をもつNDI-NDIダイマーを生成させるだろう。予期せぬことに、(特に、関連するペリレンジイミド化合物での結果とは異なることを考慮すると)臭素置換したNDI化合物の予測された「二量化」カップリング反応は、有意な速度では進行せず、しかしその結果として、NDI有機スズ化合物を良好な収率で単離することができ、別のNDIに基づく物質を作るための合成中間体として用いることができる。しかし、これらの予期せぬ反応で単離された求核的なNDI有機スズ化合物は、別の(より立体障害の小さな)臭素置換したヘテロアリール化合物と容易に(当業者に周知のさまざまな適切なパラジウムカップリング触媒の存在下で)カップリング反応することができ、それはその臭素化されたヘテロアリール化合物が非常に電子求引性であったとしても可能であって、電子求引性hAr架橋基をもつNDI-hAr-NDIオリゴマーの実用的な合成を可能にする。
上記スズ置換基を導入するために、その反応工程は当分野で公知の反応条件下で行うことができ、本明細書において実施例によって説明される。例えば、精製、温度、圧力、雰囲気、溶媒、反応時間、触媒、及びその他の反応パラメータは、特定の合成のために制御することができる。例を、以下に実施例において提示する。反応温度は例えば50℃から150℃であることができ、還流条件を用いることができる。反応時間は例えば3時間から72時間であってよい。1種以上の溶媒を用いることでき、例えば、トルエンなどの芳香族溶媒である。触媒物質を1つ又は1つより多い工程で導入することができる。反応収率は例えば少なくとも10%、少なくとも25%、又は少なくとも50%であることができる。
パートII
一つの重要な態様は、NDIスズ化合物とリレン(rylene)化合物との反応であり、この反応はリレン部分に共有結合したNDI部分を有する反応生成物をもたらす。二量体、三量体、及びポリマーを作ることができる。リレン化合物及びリレン部分(moiety)は当分野で公知である。例えば、Zhanら, Adv. Mater., 2011, 23, 268-284(「Rylene and Related Diimides for Organic Electronics」(有機エレクトロニクスのためのリレン及び関連するジイミド)」を参照されたい。リレンの代表例はペリレン基である。NDI及びペリレン化合物は公知である。例えば、Organic Field-Effect Transistors, (Bao, Locklin編集), CRC Press, 2007, 194-197ページを含む、を参照されたい。
リレンの代表の一例は以下のものである。
Figure 2015509913
上記式中、nは例えば0、1、2、3、4、又は5であることができる。特に、nが0の場合、この化合物及び基はペリレンあるいはPDIとして知られている。nが1の場合には、それはTDIとよばれることができる。nが2の場合は、それはQDIとよばれることができる。nが3の場合は、それは5DIとよばれることができる。nが4の場合は、それはHDIとよばれることができる。
このRy化合物は、例えば、NDI-Sn化合物と反応する反応性化合物であるように適応させることができる。
式(Ry)中のR基、R〜R14は、当分野で知られているように適応させることができ、互いに独立に選択することができる。それらは、ハロゲン、又は比較的非反応性の基又は反応性基を含めた有機基であることができる。例えば、R及びR10はその化合物の溶解性を高める置換基、例えば、任意選択で場合によっては置換されているC〜C50ヒドロカルビル基、例えば、任意選択で場合によっては置換されているアルキル又はアリール(直鎖又は分岐を含めて)であることができる。加えて、各Rは独立にC〜C30のノルマル、分岐状、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であることができ、これらは任意選択で場合によっては1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよい。
置換基R〜R、R〜R、及びR11〜R14は、独立に、水素又は反応性基、例えば、ハロゲン、例えば塩素あるいは偽ハロゲンであることができる。反応性基は求核性部位又は求電子性部位を提供することができるが、NDI-Sn化合物との反応に対しては、それは求電子部位であることができる。
NDI化合物に共有結合したときの(Ry)の態様は、R基が独立に水素、任意選択により置換されていてもよいアルキル、任意選択により置換されていてもよいヘテロアルキル、任意選択により置換されていてもよいアリール、任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール、任意選択により置換されていてもよいアリールアルキル、又は任意選択により置換されていてもよいアルキルアリールである態様を含む。
反応は、リレン部分の1つの側あるいは両方の側で行うことができる。一つの態様では、nはゼロであり、R及びRはそれぞれ反応性であるように適応され、そうして、例えば、それらは塩素などのハロゲン又は偽ハロゲンであることができる。別の態様では、nはゼロであり、R及びR並びにR及びRはそれぞれ反応性であるように適応され、そうして、例えば、それらは塩素などのハロゲンであることができる。
下記の構造は、リレン構造の一例であるペリレンを表す。
Figure 2015509913
PDI式は、nがゼロであるRy式の例である。それはNDI-Sn化合物と反応させるための反応性化合物であることができる。
ここで、R、R、R、及びR置換基のうちの1つ、2つ、3つ、又は4つは、例えば、塩素などのハロゲンあるいは偽ハロゲンであることによって反応性部位であることができる。R及びRが反応性である場合は、そのペリレンの1つの側が反応することができる。R及びRも反応性である場合は、そのペリレンの両側が反応できる。
PDI部分がNDI部分と共有結合しているPDIの態様では、R基は独立に、H、任意選択により置換されていてもよいアルキル、任意選択により置換されていてもよいヘテロアルキル、任意選択により置換されていてもよいアリール、任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール、任意選択により置換されていてもよいアリールアルキル、又は任意選択により置換されていてもよいアルキルアリールであることができる。
さらに、リレン部分、例えばペリレン基は、上記のPDI及びNDIの式に基づく以下の代表例で示されるように、NDI構造と共有結合することができる。
Figure 2015509913
示されているように、1つ又は2つの結合を用いて、NDI部分をペリレン部分に共有結合させることができる。
NDI-PDI-I及びNDI-PDI-II化合物において、R基は、例えば、独立に、H、任意選択により置換されていてもよいアルキル、任意選択により置換されていてもよいヘテロアルキル、任意選択により置換されていてもよいアリール、任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール、任意選択により置換されていてもよいアリールアルキル、又は任意選択により置換されていてもよいアルキルアリールであることができる。
Figure 2015509913
NDI-PDI-NDIの態様において、R基は、例えば、独立に、H、任意選択により置換されていてもよいアルキル、任意選択により置換されていてもよいヘテロアルキル、任意選択により置換されていてもよいアリール、任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール、任意選択により置換されていてもよいアリールアルキル、又は任意選択により置換されていてもよいアルキルアリールであることができる。
Figure 2015509913
PDI-NDI-PDIの態様において、R基は、例えば、独立に、H、任意選択により置換されていてもよいアルキル、任意選択により置換されていてもよいヘテロアルキル、任意選択により置換されていてもよいアリール、任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール、任意選択により置換されていてもよいアリールアルキル、又は任意選択により置換されていてもよいアルキルアリールであることができる。
Ry、PDI、NDI-PDI-I、NDI-PDI-II、NDI-PDI-NDI、及びPDI-NDI-PDI部分についての任意選択により置換されていてもよいR基は
独立に、例えば1〜30の炭素、あるいは1〜20の炭素を有することできる。
したがって、一つの態様は、少なくとも1つの化合物を含む組成物を提供し、その化合物は、少なくとも1つのリレン部分に共有結合した少なくとも1つのNDI部分を含む。このリレン部分は、例えば、ペリレン基であることができる。
NDIの数とリレン部分の数との比は変わりうる。例えば、一つの態様は、化合物が1つのリレン部分に共有結合した1つのNDI部分を有することを規定する。別の態様では、化合物は少なくとも2つのNDI部分を含み、それぞれがリレン部分に共有結合している。別の態様では、化合物は2つのNDI部分と1つのリレン部分を含み、その2つのNDI部分のそれぞれがそのリレン部分に共有結合している。別の態様では、化合物は少なくとも2つのリレン部分を含み、それぞれがNDI部分に共有結合している。別の態様では、化合物は2つのリレン部分と1つのNDI部分を含み、その2つのリレン部分のそれぞれがNDI部分に共有結合している。別の態様では、化合物は少なくとも2つのNDI部分と少なくとも2つのリレン部分を含む。別の態様では、化合物は2つのNDI部分と2つのリレン部分を含む。1つの態様では、化合物は[リレン-NDI]で表され、式中、nは1、2、3、4、5、又は6であるか、組成物はその複数の化合物の混合物を含む。これらの態様のそれぞれにおいて、リレン部分はペリレン基であることができる。
その他の態様は、NDI-リレン化合物を製造する方法に関する。例えば、1つの態様は、(i)NDI化合物のナフタレン部分に結合した少なくとも1つのスズ置換基を含む少なくとも1つのナフタレンジイミド(NDI)化合物を、(ii)少なくとも1つのリレン化合物と反応させて、少なくとも1つの反応生成化合物を形成させる工程を含む方法であって、その反応生成化合物が少なくとも1つのリレン部分と共有結合した少なくとも1つのNDI部分を含む方法を規定する。
1つの態様では、NDI化合物は1つのスタニル置換基(スズ置換基)を有する。別の態様では、NDI化合物は2つのスタニル置換基(スズ置換基)を有する。
1つの態様では、そのスタニル置換基は−SnR'であり、式中、R'基は独立にアルキル又はアリールである。
1つの態様では、NDI化合物は下記式で表される。
Figure 2015509913
式中、Xは、H又はスタニル置換基であり;式中、各Rは独立に、C〜C30ノルマル、分岐状、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり、これらは任意選択により場合によっては1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよく;各R'基は独立にアルキル又はアリール基である。1つの態様では、各Rは独立に、任意選択により置換されていてもよいC〜C30アルキル基であり、R'基のそれぞれは独立にC〜C20アルキル基である。
別の態様では、NDI化合物は下記式で表される。
Figure 2015509913
式中、各Rは独立にC〜C30ノルマル、分岐状、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり、これらは任意選択により1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよく;R'基のそれぞれは独立にアルキル又はアリール基である。1つの態様では、各Rは独立に任意選択により置換されていてもよいC〜C30アルキル基であり、R'基のそれぞれは独立にC〜C20アルキル基である。
別の態様では、NDI化合物は下記式で表される。
Figure 2015509913
式中、各Rは独立にC〜C30ノルマル、分岐状、又は環状のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり、これらは任意選択により1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよく;R'基のそれぞれは独立にアルキル又はアリール基である。1つの態様では、各Rは独立に任意選択により置換されていてもよいC〜C30アルキル基であり、R'基のそれぞれは独立にC〜C20アルキル基である。
これらの態様のそれぞれにおいて、リレン化合物は、例えば、ペリレン化合物であることができる。
パートIII
用途
本明細書に記載した組成物、化合物、及び物質は、さまざまな有機エレクトロニクス用途において用いることができ、その用途には例えば、電界効果トランジスタ、OLED、ディスプレイ、照明、光電池セル、センサー、RFID、発光トランジスタなどが含まれる。真空蒸着、及び溶液加工を行うことができる。真空加工及び溶液加工の組み合わせを行うことができる。インクは溶媒及び添加剤を用いて配合することができる。インクジェット印刷を使うことができる。
有機電界効果トランジスタは、例えば、Organic Field-Transistors, (Bao, Locklin編)CRC Press, 2007 (Section 2.1, 2.2, 2.3, 3.1,及び5.3を含む)に記載されている。
移動度及びオン-オフ比を測定できる。
電子移動度の値は、例えば、少なくとも0.1、あるいは少なくも0.2、あるいは少なくとも0.3cm−1−1であることができる。
N-チャネル有機トランジスタを作ることができる。
追加の態様を以下の非限定的な実施例において提供する。
パートI
例A−1:化合物3,4の調製
Figure 2015509913
N,N'-ジ(n-ヘキシル)-2-トリ-(n-ブチル)スタニルナフタレン-1,4,5,8-ビス(ジカルボキシイミド),3,及びN,N'-ジ(n-ヘキシル)-2,6-ビス(トリ(n-ブチル)スタニル)ナフタレン-1,4,5,8-ビス(ジカルボキシイミド),4,をそれぞれ、スキーム1にしたがって良好から中程度の収率で得た。その適切なモノ-又はジブロモ誘導体1又は2とヘキサブチルジスズ(ブロモ置換基当たり1当量)の混合物を、Pddba(ブロモ当たり0.05当量)及びP(o-tol)(ブロモ当たり0.2当量)の存在下においてトルエン中で加熱した。シリカゲルクロマトグラフィーとメタノールからの再結晶による反応生成物の精製によって、モノ-及びジスタニル誘導体を長い黄色針状晶として得た。これらの化合物はNMRスペクトル、マススペクトル、元素分析、及び4の場合にはX線結晶構造解析によって特徴を明らかにした。
比較として、同じ条件のもとで、モノブロム化したペリレンジイミド(PDI)誘導体はホモカップリングを起こしてビ-PDI生成物を生成し、スタニルPDI中間体は単離できなかった。
ジスタニル誘導体を単離しかつ徹底的に精製することができる能力は、共役ポリマー合成における用途にとって重要であり、この合成においては高分子量物質を得るための能力は、モノマーの化学量論の正確な制御に大きく左右される。
例A−2: 代替の調製方法;化合物5及び6の合成
Figure 2015509913
化合物3及び4のクロマトグラフィーでの異なる挙動(3:シリカ上でのR=0.3、1:1のジクロロメタン/ヘキサンで溶出;4:シリカ上でのR=0.3、1:10のジクロロメタン/ヘキサンで溶出)は、NDAの臭素化及びイミド化によって得られるモノ-及びジブロモ化学種の混合物を用い、唯一最後の段階で精製することによって、この反応を行うことができる可能性を示唆した。この変換は実際にモノ-及びジ官能化された中間体の分離なしに行い、それぞれ約20%及び5%のモノ-及びジスタニル誘導体の単離収率をもたらすことができる(臭素化剤として1当量のDBIを用いる場合)。この相対的収率は、臭素化剤に関していくらか調節することができ、モノ-及びジスタニル誘導体の両方に対して約10%の収率を、2.1当量のDBIを用いて得た。
スキーム2に示したとおり、化合物3及び4に加えて、それらのN,N'-ビス(n-ドデシル)類縁体5及び6も類似した単離収率で得られている。ドデシル基は,例えば、ヘキシル基と比べて、溶解性を向上させることができる。
カラムクロマトグラフィーによる、高い溶解性のモノ-及びジスタニルNDI生成物の容易な分離は、モノ-及びジブロモ-NDI中間体、例えば化合物1及び2のより困難な精製の魅力的な代替法であり、これらは一般的な有機溶媒中で溶解性がより低く、R(シリカ上で化合物1及び2に対して0.4及び0.3、ジクロロメタンで溶出させて)において良好に区別されにくい。そのようにして、ブロム化した化学種の2段階の単離及び精製とそれに続くスズ化(stannylation)によって、モノ-及びジスタニルNDIそれぞれに対して約9%及び2%の全収率が得られた。
例A−1及びA−2についての補足説明
1.物質及び一般的方法
物質:出発物質は試薬等級であり、別に示されていない限り、さらなる精製なしに用いた。溶媒は活性アルミナのカラム(トルエン、CHCl)を通すことにより、もしくはNa/ベンゾフェノンからの蒸留(THF)によって乾燥させ、又はAcros Organics社から無水等級として入手した。N,N'-ジ(n-へキシル)ナフタレン-1,4,5,8-ビス(ジカルボキシイミド),9を以下の文献にしたがって合成した:(1)Rademacher, A.; Maerkle, S.; Langhals, H. Chem. Ber. 1982, 115, 2927 (2)G. Hamilton, D.; Prodi, L.; Feeder, N.; K. Sanders, J., J. Chem. Soc., Parkin Trans. 1, 1999, 1057 (3)Reczek, J. J.; Villazor, K. R.; Lynch, V.; Swager, T. M.; Iverson, B. L., J. Am. Chem. Soc. 2006, 128, 7995。
ヘキサブチルスズはSigma-Aldrich社から入手した。
特性分析
ソルベント・テクノロジーズ社(Sorbent Technologies)から購入したシリカゲル(60Å,32〜63μm)を使用し、標準的なフラッシュカラムクロマトグラフィー法を用いて、カラムクロマトグラフィー分離を行った。別の記載がない限り残存するCHClH共鳴又はCDCl13C共鳴を用いて参照したケミカルシフトでもってブルッカー(Bruker)AMX400MHz分光器でH及び13C{H}NMRスペクトルを得た。電気化学測定は、ガラスカーボン作用電極,白金ワイヤー対電極、及び偽参照電極としてAgClでコーティングしたAgワイヤーを備えた従来型の3電極セルを使用し、無水の脱酸素したジクロロメタン中0.1Mのテトラ-n-ブチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートの中で、窒素下で行った。電位は、内部基準としてデカメチルフェロセン(フェロセニウム/フェロセンに対して−0.55V)を用いることによってフェロセニウム/フェロセンを参照とした。サイクリックボルタンメトリーは、50mV・s−1のスキャン速度で記録した。UV-可視-NIRスペクトルは、バリアン・キャリー(Varian Cary)5E分光器を使用して、1cmのセル中で記録した。マススペクトルは、ジョージア・テック・マススペクトル施設により、アプライドバイオシステムズ4700プロテオミクス分析計で記録した。元素分析はAtlantic Microlabsによって行われた。
薄膜トランジスタの作製
以下では、OFETをいかに作るかの例を提供する。ボトムコンタクト及びトップゲート構造を備えたOFETを、ガラス基板(イーグル200コーニング)上に作製した。Au(50nm)のボトムコンタクトソース/ドレイン電極を、シャドウマスクを通しての熱蒸発によって堆積させた。有機半導体層は、1,1',2,2'−テトラクロロエタンから調製した溶液(15mg/mL)を、500rpmで10秒、2000rpmで20秒スピンコーティングすることによって基板上に形成させた。サイトップ(CYTOP)(45nm)/Al(50nm)の二層(バイレイヤー)をトップゲート誘電体として用いた。サイトップ(CYTOP)溶液(CTL−809M)は、旭硝子社から購入し、濃度は9質量%だった。45nmのフッ素ポリマー層を堆積させるために、当初の溶液を溶媒(CT-solv.180)で希釈して、1:3.5の溶液:溶媒比にした。次にサイトップの層を3000rpmで60秒のスピンコーティングによって堆積させた。1サイクル当たり約0.1nmの堆積速度でトリメチルアルミニウムとHOガスの交互暴露を用いて110℃での原子層堆積(ALD)によって、サイトップ層の上にAl(50nm)膜を堆積させた。全てのスピンコーティングとアニーリング工程は、N充填したドライボックス中で行った。最後に、Al(150nm)のゲート電極を、シャドウマスクを通しての熱蒸発によって堆積させた。全ての電流−電圧(I−V)特性は、Nを充填したグローブボックス(O、HO<0.1ppm)中で、Agilent E5272Aソース/モニターユニットで測定した。
合成サポート例A−1及びA−2
Figure 2015509913
N,N'-ジ(n-ヘキシル)-2-ブロモナフタレン-1,4,5,8-ビス(ジカルボキシイミド),1、及びN,N'-ジ(n-ヘキシル)-2,6-ジブロモナフタレン-1,4,5,8-ビス(ジカルボキシイミド),2
濃硫酸(600 mL)中のナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボキシ二酸無水物(10.0 g, 59.5 mmol)の溶液を85℃に加熱した。30分後、カリウムジブロモイソシアヌレート(19.3 g, 59.5 mmol)を分割して添加し、混合物を85℃で20時間攪拌した。その混合物を氷水(1.5 L)に注ぎ、2時間攪拌すると同時に、室温まで暖まるようにさせておいた。得られた黄色沈殿物を濾過によって集め、メタノールで洗い、真空下で乾燥させた(16.6 g)。その黄色固体を氷酢酸(600 mL)及びn-ヘキシルアミン(19.4 g, 0.191 mol)とともにフラスコに移した。その反応混合物を20分間還流させ、夜通し冷やし、メタノール(1.5 L)に注いだ。得られた沈殿物を濾過で集め、メタノールで洗い、真空下で乾燥させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製した(シリカ、3:2のジクロロメタン/ヘキサン)。カラム充填時に、溶解性の低い黄色固体の一部が単離され、化合物2であることが判明した(3.91 g, 6.60 mmol, 18%)。カラムからの最初のバンドは黄色固体として追加の化合物2をもたらした(0.650 g, 1.10 mmol, 21%全収率)。第二のバンドは白色固体として化合物1をもたらした(1.35 g, 2.63 mmol, 7%)。
化合物1のデータ:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ8.88 (s, 1H), 8.77 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.72 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 4.14 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.71 (quint., J = 7.1 Hz, 2H), 1.69 (quint., J = 7.6 Hz, 2H), 1.45-1.24 (m, 12H), 0.87 (t, J = 7.0 Hz, 6H)。13C{1H} NMR (100 MHz, CDCl3) δ162.40, 161.79, 161.67, 160.99, 138.3, 131.62, 130.67, 128.62, 128.54, 126.79, 125.99, 125.92, 125.64, 123.85, 41.47, 41.09, 31.46, 31.44, 27.93, 27.88, 26.76, 26.67, 22.54, 22.50, 14.02 (1つの脂肪族の共鳴が観測されず、重なりによると推定される)。HRMS (EI) m/z C26H29BrN2O4 (M+)に対する計算値, 512.1311; 測定値, 512.1280. C26H29BrN2O4に対する元素分析の計算値: C, 60.82; H, 5.69; N, 5.46。測定値: C, 59.91; H, 5.60; N, 5.36。
化合物2のデータ:1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ8.98 (s, 2H), 4.17 (t, J = 7.8 Hz, 4H), 1.72 (quint., J = 7.8 Hz, 4H), 1.49-1.20 (m, 12H), 0.88 (t, J = 7.1 Hz, 6H)。13C{1H} NMR (100 MHz, CDCl3) δ160.73, 139.06, 128.96, 128.32, 127.72, 125.34, 124.08, 41.61, 31.45, 27.84, 26.73, 22.54, 14.02。HRMS (EI) m/z C26H28Br2N2O4 (M+)に対する計算値, 590.0416; 測定値, 590.0394。C26H28Br2N2O4に対する元素分析の計算値: C, 52.72; H, 4.76; N, 4.73。測定値: C, 52.71; H, 4.69; N, 4.70。
Figure 2015509913
化合物1からのN,N'-ジ(n-ヘキシル)-2-トリ(n-ブチル)スタニルナフタレン-1,4,5,8-ビス(ジカルボキシイミド),3
無水トルエン(30 mL)中の化合物1(1.45 g, 2.82 mmol)、1,1,1,2,2,2-ヘキサブチルジスタンナン(1.64 g, 2.82 mmol)、及びトリo-トリルホスフィン(0.172 g, 0.565 mmol)の溶液を、窒素で5分間脱酸素化した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.129 g, 0.141 mmol)を添加し、反応物を90℃に24時間加熱した。冷やした後、反応混合物をメタノール(100 mL)中で沈殿させ、濾過によって固体を除去し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して(シリカ、ジクロロメタン)、黄色固体を得た(1.53 g, 2.11 mmol, 75%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ8.94 (s, 1H), 8.70 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.67 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.18 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 4.16 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 1.75-1.64 (m, 4H), 1.55-1.45 (m, 6H), 1.40-1.23 (m, 18H), 1.19 (t, J = 8.2 Hz, 6H), 0.90-0.80 (m, 15H)。13C{1H} NMR (100 MHz, CDCl3) δ164.91, 163.62, 163.12, 163.04, 156.00, 138.65, 131.67, 130.24, 130.13, 126.84, 126.72, 126.70, 125.98, 123.64, 53.40, 41.00, 40.91, 31.50, 29.20, 28.25, 28.07, 28.02, 27.39, 26.76, 26.65, 22.54, 22.48, 17.27, 14.02, 13.69, 13.58, 11.58。HRMS (MALDI) m/z C38H56N2O4Sn(M+)に対する計算値, 725.3340; 測定値, 725.3325。C38H56N2O4Snに対する元素分析計算値: C, 63.08; H, 7.80; N, 3.87。測定値: C, 62.81; H, 7.99; N, 3.93。
Figure 2015509913
化合物2からのN,N-ジ(n-ヘキシル)-2,6-ビス(トリス(n-ブチル)スタニル)ナフタレン-1,4,5,8-ビス(ジカルボキシイミド),4
無水トルエン(10 mL)中の化合物2(0.500 g, 0.844 mmol)、1,1,1,2,2,2-ヘキサブチルジスタンナン(1.00 g, 1.73 mmol)、及びトリo-トリルホスフィン(0.051 g, 0.169 mmol)の溶液を窒素を用いて5分間、脱酸素化した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.039 g, 0.042 mmol)を添加し、反応物を90℃に24時間加熱した。トリo-トリルホスフィン(0.051 g, 0.169 mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.039 g, 0.042 mmol)からなる追加分を添加し、反応物を90℃でさらに2日攪拌した。冷やした後、反応混合物を、シリカゲルの詰め物(プラグ)を通し、クロロホルム/ヘキサン(1:1)で溶出させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をメタノールから再結晶させて黄色固体を得た(0.407 g, 0.402 mmol, 48%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ8.92 (s, 2H), 4.18 (t, J = 7.4 Hz, 4H), 1.68 (quint., J = 7.5 Hz, 4H), 1.53-1.46 (m, 12H), 1.45-1.36 (m, 4H), 1.35-1.25 (m, 20H), 1.23-1.09 (m, 12H), 0.90-0.80 (m, 24H)。13C{1H} NMR (100 MHz, CDCl3) δ165.12, 163.82, 154.61, 138.04, 131.84, 126.90, 123.11, 40.92, 31.53, 29.22, 28.08, 27.39, 26.69, 22.49, 14.02, 13.69, 11.54。MS (MALDI) m/z 898.3 (M-(C4H9)2 2+)。C50H82N5O4Sn2に対する計算値: C, 59.31; H, 8.16; N, 2.77。測定値: C, 59.30; H, 7.98; N, 2.83。
Figure 2015509913
ナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボキシ二酸無水物から化合物3及び4
濃硫酸(180 mL)中のナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボキシ二酸無水物(NDA)(5.00 g, 18.6 mmol)を55℃に加熱した。別のフラスコ中で、カリウムジブロモイソシアヌレート(6.06 g, 18.6 mmol)を濃硫酸(90 mL)に溶かしながら、室温で1時間攪拌した。溶けたら、その溶液を前述した反応フラスコに添加し、混合物を85℃で48時間攪拌しておいた。その混合物を氷水(1 L)に注ぎ、2時間攪拌しながら室温まで温めた。生じた黄色沈殿物を濾過で集め、メタノールで洗い、真空下で乾燥させた(4.51 g)。その黄色固体を、氷酢酸(100 mL)及びn-ヘキシルアミン(7.2 g, 71.1 mmol)を入れたフラスコに移した。その反応混合物を2時間還流させ、夜通し冷えるようにさせておき、メタノール(1 L)に注いだ。生じた沈殿物を濾過で集め、メタノールで洗い、真空下で乾燥させた(5.51 g)。橙色固体を、1,1,1,2,2,2-ヘキサブチルジスタンナン(11.3 g, 19.5 mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(1.13 g, 3.71 mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.850 g 0.930 mmol)を入れた乾燥シュレンクフラスコに移した。そのフラスコを3回、ポンプ減圧と窒素充填を行った。無水トルエン(80 mL)を添加し、反応混合物を100℃に18時間加熱した。冷やした後、反応混合物をヘキサン(100 mL)で希釈し、ヘキサンで溶出してシリカゲルの詰め物を通して濾過した。ジクロロメタン/ヘキサン(1:1)を用いて最初の黄色いバンドを溶出させた(不純物4)。第二の黄色いバンドを、溶出液としてジクロロメタンを用いて集め、溶媒蒸発させて化合物3を黄色固体として得た(2.60 g, 3.59 mmol, NDAからの全収率19%)。上記の最初のバンドをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル, 10:1のヘキサン/ジクロロメタン)によってさらに精製して、黄色固体である化合物4を得た(0.780 g, 0.770 mmol, NDAから4%)。H NMRデータは化合物1及び2からそれぞれ合成した化合物3及び4から得られたものと一致した。
Figure 2015509913
ナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボキシ二酸無水物からの、N,N'-ジ(n-ドデシル)-2-トリ(n-ブチル)スタニルナフタレン-1,4,5,8-ビス(ジカルボキシイミド) 5、及びN,N'-ジ(n-ドデシル)-2,6-ビス(トリ(n-ブチル)スタニル)ナフタレン-1,4,5,8-ビス(ジカルボキシイミド) 6
濃硫酸(180 mL)中のNDA(5.00 g, 18.6 mmol)の溶液を55℃に加熱した。別のフラスコ中で、カリウムジブロモイソシアヌレート(6.06 g, 18.6 mmol)を濃硫酸(90 mL)に溶かしながら、室温で1時間攪拌した。溶けたら、その溶液を前述した反応フラスコに添加し、混合物を85℃で48時間攪拌しておいた。その混合物を氷水(1 L)に注ぎ、2時間攪拌しながら室温まで温めた。生じた黄色沈殿物を濾過で集め、メタノールで洗い、真空下で乾燥させた(8.33 g)。その黄色固体を氷酢酸(190 mL)及びn-ドデシルアミン(14.2 g, 76.4 mmol)を入れたフラスコに移した。その反応混合物を2時間還流させ、夜通し冷えるようにさせておき、メタノール(1 L)に注いだ。生じた沈殿物を濾過で集め、メタノールで洗い、真空下で乾燥させた。生じた橙色固体(10.0 g)を、1,1,1,2,2,2-ヘキサブチルジスタンナン(16.0 g, 27.6 mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(1.60 g, 5.26 mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(1.20 g 1.31 mmol)を入れた乾燥シュレンクフラスコに移した。そのフラスコを3回、ポンプ減圧と窒素充填を行った。無水トルエン(60 mL)を添加し、反応混合物を90℃に24時間加熱した。冷やした後、反応混合物をヘキサンで希釈し、セライトの詰め物を通して濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によって精製し、最初のバンドはヘキサン/ジクロロメタン(10:1)を用いて溶出させ、溶媒を蒸発させて、黄色オイル(不純物6)を得た。二番目のバンドはヘキサン/ジクロロメタン(1:1)を用いて溶出させ、溶媒を蒸発させて化合物5を黄色固体として得た(3.87 g, 4.34 mmol, NDAからの全収率23%)。上記の最初の黄色画分をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル, 10:1のヘキサン/トルエン)によってさらに精製して、純粋な化合物6を黄色オイルとして得た(1.25 g, 1.06 mmol, NDAからの全収率6%)。
化合物5のデータ:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ8.95 (s, 1H), 8.70 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.67 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.18 (m, 4H), 1.78-1.64 (m, 4H), 1.58-1.45 (m, 6H), 1.40-1.15 (m, 48 H), 0.90-0.82 (m, 15H)。13C{1H} NMR (100 MHz, CDCl3) δ164.90, 163.60, 163.09, 163.02, 155.98, 138.63, 131.65, 130.22, 130.12, 126.82, 126.71, 126.69, 125.96, 123.62, 40.98, 40.91, 31.89, 31.57, 28.61, 28.52, 29.48, 29.33, 29.20, 29.10,28.12, 28.06, 27.39, 27.11, 26.99, 22.67, 14.09, 13.70, 11.57 (5つの脂肪族の共鳴は観察されない。おそらくピークの重なりによる。)。MS (MALDI) m/z 893.5 (7 %, M+), 835.4 (100 %, M-(C4H9)+)。C50H80N2O4Snに対して計算した元素分析値: C, 67.33; H, 9.04; N, 3.14。測定値: C, 67.40; H, 9.03; N, 3.13。
化合物6のデータ:1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ8.93 (s, 2H), 4.19 (t, J = 7.2 Hz, 4H), 1.71 (quint., J = 7.3 Hz, 4H), 1.53-1.46 (m, 12H), 1.57-1.42 (m, 12H), 1.42-1.02 (m, 60H), 0.94-0.76 (m, 24H)。13C{1H} NMR (75 MHz, CDCl3) δ165.11, 163.82, 154.60, 138.04, 131.84, 126.89, 123.10, 40.93, 31.90, 29.64, 29.62, 29.50, 29.38, 29.34, 29.23, 28.12, 27.41, 27.04, 22.67, 14.10, 13.72, 11.52(1つの脂肪族の共鳴は観察されない。おそらくピークの重なりによる。)。 MS (MALDI) m/z 1066.4 (M-(C4H9)2 2+)。C62H106N2O4Sn2に対して計算した元素分析値: C, 63.06; H, 9.05; N, 2.37。測定値: C, 62.87; H, 9.09; N, 2.32。
パートII:実施例
追加の態様を、以下の非限定的実施例に示す。
例B−1
Figure 2015509913
合成手順:
(1)0.4mmolのモノ-スズ官能化ナフタレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミド及び0.4mmolのジクロロペリレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミドを反応系に添加した(ジクロロペリレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミドの合成は、Org. Lett., 2009, 11, 3804-3807に開示されている)。0.04mmolのPd(PPh及び0.08mmolのCuIをさらに触媒として添加した。次に、8mlのトルエンを不活性ガスによる保護下で溶媒として添加し、100℃に20時間加熱した。
(2)反応を終了させた後、室温に冷やし、溶媒を蒸発させ、分離し精製して、ナフタレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミドが複合化されたペリレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミド化合物3b及び3aを得た。化合物3aは159mgの緑色粉末であり、収率は33%だった。
C78H76N4O8 1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ=9.77 (s, 2H), δ=9.22, 9.20 (d, 2H), δ= 9.11, 9.09 (d, 2H), δ=9.01 (s, 2H), δ=7.55-7.51 (m, 2H), δ=7.39, 7,37 (d, 4H), 4.13-4.09 (m, 4H), 2.85 (m, 4H), 1.39-1.84 (m, 4H), 1.30-1.20 (m, 52H), 0.88-0.82 (m, 6H)。MS (MALDI-TOF, m/z): 1196.7。計算値:1196.6。
化合物3b、赤色粉末、110mg、収率25%。
1H-NMR(CDCl3, 400MHZ): δ= 8.95-8.80 (m, 6H), δ= 8.41 (s, 1H),δ= 8.35 (s, 1H), 8.15 (d, 1H) ,7.75, 7.73 (d, 1H), 7.51-7.45 (m, 2H), 7.37-7.26 (m, 4H), 4.15-4.09 (m, 4H), 2.86-2.66 (m, 4H), 1.75-1.11 (m, 52H), 0.90-0.75 (m, 6H)。MS (MALDI-TOF, m/z): C78H78N4O8: 1198.7, 計算値: 1198.6。
図1〜4は化合物3aの特性分析を示している。図5〜8は化合物3bの特性分析を示している。
サンプルB−2
Figure 2015509913
合成手順:
(1)0.4mmolのモノ-スズ官能化ナフタレン-3,4:7,8-テトラカルボン酸ジイミド及び0.2mmolのテトラクロロペリレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミドを反応系に添加した。0.4mmolの触媒量のPd(PPhを添加し、次に8mLのトルエンを不活性ガスによる保護下で溶媒として添加し、100℃に加熱し、20時間反応させた。
(2)反応を終了させた後、室温に冷やし、溶媒を蒸発させ、分離し精製して、ナフタレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミドが複合化されたペリレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミド化合物159mg、紫色粉末、を得た。収率は46%だった。
1H-NMR(CDCl3,400MHZ): δ=10.15 (s, 4H), δ=9.08 (s, 4H), δ=7.61-7.57 (m, 2H), δ=7.46-7.44 (d, 4H), δ= 4.31-4.27 (m, 8H), δ=3.00-2.97 (m, 4H), δ=1.93-1.91(m, 8H), δ=10.15 (s, 4H), δ=1.48-1.27 (m, 64H), δ=0.90-0.87 (m, 12H)。MS (MALDI-TOF, m/z): 1683.2, 計算値:1682.8, C108H110N6O12
図9〜12は化合物4aの特性分析を示している。
サンプルB−3
Figure 2015509913
合成手順:
(1)0.4mmolのモノ-スズ官能化ナフタレン-3,4:7,8-テトラカルボン酸ジイミド及び0.2mmolのテトラクロロペリレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミドを反応系に添加した。0.04mmolの触媒量のPd(PPhを添加し、次に8mLのトルエンを不活性ガスによる保護下で溶媒として添加し、100℃に加熱して、20時間反応させた。
(2)反応を終了させた後、室温に冷やし、溶媒を蒸発させ、分離し精製して、ナフタレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミドが複合化されたペリレン-3,4:9,10-テトラカルボン酸ジイミド化合物150mg、紫色粉末、を得た。収率は40%だった。
MS(MALDI-TOF, m/z):1783.1, 計算値: 1783.0, C114H138N6O12 1H-NMR(CDCl3,400MHZ): δ=10.03, 9.99 (d, 4H), δ=9.05 (s, 4H), δ= 5.30-5.27 (m, 2H), δ=4.36-4.32 (m, 8H), δ= 2.34-2.30 (m, 4H), δ=1.98, 1.97 (m, 8H), δ=1.47-1.09(m, 80H), δ=0.8-0.96 (m, 24H)。
図13〜16は化合物4bの特性分析を示している。
参考文献
ここに引用したどの参考文献も先行技術であると認めたわけではない。
(1) Zhan, X.; Facchetti, A.; Barlow, S.; Marks, T. J.; Ratner, M. A.; Wasielewski, M. R.; Marder, S. R. Adv. Mater. 2010, 23, 268
(2) Huang, C.; Barlow, S.; Marder, S. R. J. Org. Chem. 2011, 76, 2386
(3) Katz, H.; Lovinger, A.; Johnson, J.; Kloc, C.; Siegrist, T.; Li, W.; Lin, Y.; Dodabalapur, A. Nature 2000, 404, 478
(4) Singh, T. B.; Erten, S.; Guenes, S.; Zafer, C.; Turkmen, G.; Kuban, B.; Teoman, Y.; Sariciftci, N. S.; Icli, S. Org. Electron. 2006, 7, 480
(5) Jones, B. A.; Facchetti, A.; Marks, T. J.; Wasielewski, M. R. Chem. Mater. 2007, 19, 2703
(6) Lee, Y.-L.; Hsu, H.-L.; Chen, S.-Y.; Yew, T.-R. J. Phys. Chem. C 2008, 112, 1694
(7) Chen, Z.; Zheng, Y.; Yan, H.; Facchetti, A. J. Am. Chem. Soc. 2009, 131, 8
(8) Gawrys, P.; Boudinet, D.; Zagorska, M.; Djurado, D.; Verilhac, J.-M.; Horowitz, G.; Pecaud, J.; Pouget, S.; Pron, A. Synth. Met. 2009, 159, 1478
(9) Molinari, A.; Alves, H.; Chen, Z.; Facchetti, A.; Morpurgo, A. J. Am. Chem. Soc. 2009, 131, 2462
(10) Piliego, C.; Jarzab, D.; Gigli, G.; Chen, Z.; Facchetti, A.; Loi, M. A. Adv. Mater. 2009, 21, 1573
(11) Yan, H.; Chen, Z.; Zheng, Y.; Newman, C.; Quinn, J. R.; Doetz, F.; Kastler, M.; Facchetti, A. Nature 2009, 457, 679
(12) Zhan, X.; Tan, Z. a. a.; Zhou, E.; Li, Y.; Misra, R.; Grant, A.; Domercq, B.; Zhang, X.-H.; An, Z.; Zhang, X.; Barlow, S.; Kippelen, B.; Marder, S. R. J. Mater. Chem. 2009, 19, 5794
(13) Hu, Y.; Gao, X.; Di, C.-A.; Yang, X.; Zhang, F.; Liu, Y.; Li, H.; Zhu, D. Chem. Mater. 2011, 23, 1204
(14) Polander, L. E.; Tiwari, S. P.; Pandey, L.; Seifried, B. M.; Zhang, Q.; Barlow, S.; Risko, C.; Bredas, J.-L.; Kippelen, B.; Marder, S. R. Chem. Mater. 2011, 23, 3408
(15) Wuerthner, F.; Stolte, M. Chem. Commun. 2011, 47, 5109
(16) Halls, J.; Friend, R. Synth. Met. 1997, 85, 1307
(17) Hou, J.; Zhang, S.; Chen, T. L.; Yang, Y. Chem. Commun. 2008, 6034
(18) Sharma, G. D.; Balraju, P.; Mikroyannidis, J. A.; Stylianakis, M. M. Sol. Energy Mater. Sol. Cells 2009, 93, 2025
(19) Shibano, Y.; Imahori, H.; Adachi, C. J. Phys. Chem. C 2009, 113, 15454
(20) Wei, Y.; Zhang, Q.; Jiang, Y.; Yu, J. Macromol. Chem. Phys. 2009, 210, 769
(21) Schenning, A. P. H. J.; von Herrikhuyzen, J.; Jonkheijm, P.; Chen, Z.; Wuerthner, F.; Meijer, E. W. J. Am. Chem. Soc. 2002, 124, 10252
(22) O'Neil, M. P.; Niemczyk, M. P.; Svec, W. A.; Gosztola, D.; Gaines, G. L.; Wasielewski, M. R. Science 1992, 257, 63
(23) An, Z.; Odom, S. A.; Kelley, R. F.; Huang, C.; Zhang, X.; Barlow, S.; Padilha, L. A.; Fu, J.; Webster, S.; Hagan, D. J.; Van Stryland, E. W.; Wasielewski, M. R.; Marder, S. R. J. Phys. Chem. A 2009, 113, 5585
(24) Fukuzumi, S.; Ohkubo, K.; Ortiz, J.; Gutierrez, A. M.; Fernandez-Lazaro, F.; Sastre-Santos, A. Chem. Commun. 2005, 3814
(25) Oh, J. H.; Suraru, S.-L.; Lee, W.-Y.; Koenemann, M.; Hoeffken, H. W.; Roeger, C.; Schmidt, R.; Chung, Y.; Chen, W.-C.; Wuerthner, F.; Bao, Z. Adv. Funct. Mater. 2010, 20, 2148
(26) Durban, M. M.; Kazarinoff, P. D.; Luscombe, C. K. Macromol. 2010, 43, 6348
(27) Guo, X.; Watson, M. Org. Lett. 2008, 10, 5333
(28) Bhosale, S. V.; Kalyankar, M. B.; Bhosale, S. V.; Langford, S. J.; Reid, E. F.; Hogan, C. F. New J. Chem. 2009, 33, 2409
(29) Chopin, S.; Chaignon, F.; Blart, E.; Odobel, F. J. Mater. Chem. 2007, 17, 4139
(30) Suraru, S.-L.; Wuerthner, F. Synthesis 2009, 11, 1841
(31) Thalacker, C.; Roeger, C.; Wuerthner, F. J. Org. Chem. 2006, 71, 8098
(32) Roeger, C.; Wuerthner, F. J. Org. Chem. 2007, 72, 8070
(33) Gao, X.; Qiu, W.; Yang, X.; Liu, Y.; Wang, Y.; Zhang, H.; Qi, T.; Liu, Y.; Lu, K.; Du, C.; Shuai, Z.; Yu, G.; Zhu, D. Org. Lett. 2007, 9, 3917

Claims (34)

  1. 少なくとも1つの化合物を含む組成物であって、前記化合物が少なくとも1つのリレン部分に共有結合した少なくとも1つのNDI部分を含む、組成物。
  2. 前記化合物が1つのリレン部分に共有結合した1つのNDI部分を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記化合物が少なくとも2つのNDI部分を含み、そのそれぞれが前記リレン部分に共有結合している、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記化合物が2つのNDI部分と1つのリレン部分を含み、前記の2つのNDI部分のそれぞれが前記リレン部分と共有結合している、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記化合物が少なくとも2つのリレン部分を含み、そのそれぞれが前記NDI部分に共有結合している、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記化合物が2つのリレン部分と1つのNDI部分を含み、前記2つのリレン部分のそれぞれが前記NDI部分と共有結合している、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記化合物が少なくとも2つのNDI部分と少なくとも2つのリレン部分を含む、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記化合物が2つのNDI部分と2つのリレン部分を含む、請求項1に記載の組成物。
  9. 前記化合物が[リレン-NDI]n(式中、nは1、2、3、4、5、又は6である)で表されるか、あるいは複数の前記式の化合物の混合物を含む、請求項1に記載の組成物。
  10. 前記リレン部分がペリレン基である、請求項1に記載の組成物。
  11. 前記化合物が下記式:
    Figure 2015509913
    (式中、場合により、R基は、独立に、H、任意選択により置換されていてもよいアルキル、任意選択により置換されていてもよいヘテロアルキル、任意選択により置換されていてもよいアリール、任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール、任意選択により置換されていてもよいアリールアルキル、又は任意選択により置換されていてもよいアルキルアリール基である)
    で表される、請求項1に記載の組成物。
  12. 前記化合物が下記式:
    Figure 2015509913
    (式中、場合により、R基は、独立に、H、任意選択により置換されていてもよいアルキル、任意選択により置換されていてもよいヘテロアルキル、任意選択により置換されていてもよいアリール、任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール、任意選択により置換されていてもよいアリールアルキル、又は任意選択により置換されていてもよいアルキルアリール基である)
    で表される、請求項1に記載の組成物。
  13. 前記化合物が下記式:
    Figure 2015509913
    (式中、場合により、R基は、独立に、H、任意選択により置換されていてもよいアルキル、任意選択により置換されていてもよいヘテロアルキル、任意選択により置換されていてもよいアリール、任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール、任意選択により置換されていてもよいアリールアルキル、又は任意選択により置換されていてもよいアルキルアリール基である)
    で表される、請求項1に記載の組成物。
  14. 前記化合物が下記式:
    Figure 2015509913
    (式中、場合により、R基は、独立に、H、任意選択により置換されていてもよいアルキル、任意選択により置換されていてもよいヘテロアルキル、任意選択により置換されていてもよいアリール、任意選択により置換されていてもよいヘテロアリール、任意選択により置換されていてもよいアリールアルキル、又は任意選択により置換されていてもよいアルキルアリール基である)
    で表される、請求項1に記載の組成物。
  15. 前記NDIのイミド窒素原子がアルキル置換基を有する、請求項1に記載の組成物。
  16. 前記ペリレンのイミド窒素原子がアルキル置換基を有する、請求項1に記載の組成物。
  17. 前記NDIのイミド窒素原子がアルキル置換基を有する、請求項13に記載の組成物。
  18. 前記ペリレンのイミド窒素原子がアルキル置換基を有する、請求項13に記載の組成物。
  19. 前記NDIのイミド窒素原子がアルキル置換基を有する、請求項14に記載の組成物。
  20. 前記ペリレンのイミド窒素原子がアルキル置換基を有する、請求項14に記載の組成物。
  21. (i)ナフタレンジイミド(NDI)のナフタレン部分に結合した少なくとも1つのスタニル置換基を含む少なくとも1つのナフタレンジイミド(NDI)化合物を、(ii)少なくとも1つのリレン化合物と反応させて、少なくとも1つの反応生成化合物を形成させる工程を含む方法であって、反応生成化合物が少なくとも1つのリレン部分と共有結合した少なくとも1つのNDI部分を含む、方法。
  22. 前記NDIが1つのスタニル置換基を有する、請求項21に記載の方法。
  23. 前記NDIが2つのスタニル置換基を有する、請求項21に記載の方法。
  24. 前記スタニル置換基が−SnR'(式中、R'基は独立にアルキル又はアリールである)である、請求項21に記載の方法。
  25. 前記NDI化合物が下記式:
    Figure 2015509913
    (式中、XはH又はスタニル置換基であり;各Rは独立に、C〜C30のノルマル、分岐、又は環状アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり、これらの基は任意選択により、1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよく;R'基のそれぞれは独立に、アルキル又はアリール基である)
    で表される、請求項21に記載の方法。
  26. 前記NDI化合物が下記式:
    Figure 2015509913
    (式中、各Rは独立に、C〜C30のノルマル、分岐、又は環状アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり、これらの基は任意選択により、1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよく;R'基のそれぞれは独立に、アルキル又はアリール基である)
    で表される、請求項21に記載の方法。
  27. 前記NDI化合物が下記式:
    Figure 2015509913
    (式中、各Rは独立に、C〜C30のノルマル、分岐、又は環状アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル-アリール、又はアルキル-ヘテロアリール基であり、これらの基は任意選択により、1つ以上のハライド、シアノ、アルキル、又はアルコキシ基で置換されていてもよく;R'基のそれぞれは独立に、アルキル又はアリール基である)
    で表される、請求項21に記載の方法。
  28. 各Rは独立に、任意選択により置換されていてもよいC〜C30アルキル基であり、各R'基は独立に、C〜C20アルキル基である、請求項25に記載の方法。
  29. 各Rは独立に、任意選択により置換されていてもよいC〜C30アルキル基であり、各R'基は独立に、C〜C20アルキル基である、請求項26に記載の方法。
  30. 各Rは独立に、任意選択により置換されていてもよいC〜C30アルキル基であり、各R'基は独立に、C〜C20アルキル基である、請求項27に記載の方法。
  31. 前記リレン化合物がペリレン化合物である、請求項21に記載の方法。
  32. 請求項1に記載された組成物を含むデバイス。
  33. 電界効果トランジスタである、請求項32に記載のデバイス。
  34. 請求項1に記載された組成物を含むインク組成物であって、前記組成物がさらに少なくとも1つの溶媒を含む、インク組成物。
JP2014547668A 2011-12-22 2012-11-30 ナフタレンジイミド類のスタニル誘導体とリレン化合物との反応生成物 Pending JP2015509913A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201110462506.0 2011-12-22
CN201110462506.0A CN103172632B (zh) 2011-12-22 萘二酰亚胺的甲锡烷基衍生物与萘嵌苯的反应产物
PCT/CN2012/001607 WO2013091279A1 (en) 2011-12-22 2012-11-30 Reaction products of stannyl derivatives of naphthalene diimides with rylene compounds

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015509913A true JP2015509913A (ja) 2015-04-02

Family

ID=48632884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014547668A Pending JP2015509913A (ja) 2011-12-22 2012-11-30 ナフタレンジイミド類のスタニル誘導体とリレン化合物との反応生成物

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2794609A4 (ja)
JP (1) JP2015509913A (ja)
WO (1) WO2013091279A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014517820A (ja) * 2011-04-15 2014-07-24 ジョージア テック リサーチ コーポレーション ナフタレンジイミドのスタンニル誘導体及び関連組成物並びに方法
WO2023167234A1 (ja) * 2022-03-02 2023-09-07 三菱瓦斯化学株式会社 化合物、有機薄膜、光電変換素子、撮像素子、光センサー及び固体撮像装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3333916B1 (en) * 2015-08-04 2020-11-18 Fujifilm Corporation Organic thin-film transistor, organic thin-film transistor manufacturing method, organic thin-film transistor material, organic thin-film transistor composition, organic semiconductor film, and compound

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6656651B1 (en) * 2002-05-22 2003-12-02 Xerox Corporation Photoconductive members
WO2010111822A1 (en) * 2009-03-30 2010-10-07 Basf Se Oligocondensed perylene bisimides
JP2011524862A (ja) * 2008-05-30 2011-09-08 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 半導体材料並びにその製造方法およびその使用

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2173675B1 (ja) * 1972-02-07 1980-03-14 Ugine Kuhlmann
FR2235176B1 (ja) * 1973-06-29 1976-09-24 Ugine Kuhlmann
KR101535696B1 (ko) * 2008-02-05 2015-07-09 바스프 에스이 릴렌-(π-억셉터) 공중합체로부터 제조된 반도체 재료
US8664339B2 (en) * 2008-11-07 2014-03-04 Polyera Corporation Organic semiconducting polymers
CN101407574B (zh) * 2008-12-01 2011-11-23 中国科学院长春应用化学研究所 含二噻吩并吡咯的给体-受体型共轭聚合物及制法和应用
US8921553B2 (en) * 2011-04-15 2014-12-30 Georgia Tech Research-Corporation Stannyl derivatives of naphthalene diimides and related compositions and methods
WO2013096924A1 (en) * 2011-12-22 2013-06-27 Georgia Tech Research Corporation Oligomers and polymers and polymers and methods derived from stannyl derivatives of naphthalene diimides

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6656651B1 (en) * 2002-05-22 2003-12-02 Xerox Corporation Photoconductive members
JP2011524862A (ja) * 2008-05-30 2011-09-08 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 半導体材料並びにその製造方法およびその使用
WO2010111822A1 (en) * 2009-03-30 2010-10-07 Basf Se Oligocondensed perylene bisimides

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN7015003217; ARON S. LUKAS ET AL.: 'Biomimetic electron transfer using low energy excited states: A green perylene-based analogue of chl' JOURNAL OF PHYSICAL CHEMISTRY B vol. 106, no. 6, 2002, PP.1299-1306 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014517820A (ja) * 2011-04-15 2014-07-24 ジョージア テック リサーチ コーポレーション ナフタレンジイミドのスタンニル誘導体及び関連組成物並びに方法
WO2023167234A1 (ja) * 2022-03-02 2023-09-07 三菱瓦斯化学株式会社 化合物、有機薄膜、光電変換素子、撮像素子、光センサー及び固体撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2794609A1 (en) 2014-10-29
EP2794609A4 (en) 2015-05-20
CN103172632A (zh) 2013-06-26
WO2013091279A1 (en) 2013-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8921553B2 (en) Stannyl derivatives of naphthalene diimides and related compositions and methods
Li et al. Stable solution-processed high-mobility substituted pentacene semiconductors
EP3266779B1 (en) Heterocyclic compound and organic light emitting element comprising same
Reghu et al. Air stable electron-transporting and ambipolar bay substituted perylene bisimides
TW200902678A (en) Compound wherein substituted bipyridyl group is connected with pyridoindole ring structure through phenylene group, and organic electroluminescent device
US10647732B2 (en) N-annulated perylene diimide dimers with active pyrrolic N—H bonds
CN104447744A (zh) 苝二酰亚胺衍生物、及其在太阳能电池的应用及制备方法
JP5416282B2 (ja) 硫黄含有複素環が縮合したナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体及びその製造方法と応用
Yi et al. Versatile strategy to access fully functionalized benzodifurans: redox-active chromophores for the construction of extended π-conjugated materials
JP7227704B2 (ja) 有機金属化合物及びそれを含んだ有機発光素子並びにそれを含んだ診断用組成物
Zhang et al. High quantum yield both in solution and solid state based on cyclohexyl modified triphenylamine derivatives for picric acid detection
EP3556750A1 (en) Novel compound and organic light-emitting element including same
Lumpi et al. Substituted triphenylamines as building blocks for star shaped organic electronic materials
Joseph et al. Vinyl-linked cyanocarbazole-based emitters: effect of conjugation and terminal chromophores on the photophysical and electroluminescent properties
CN102659752B (zh) 一类并四苯衍生物场效应晶体管材料及其制备方法
CN107312013B (zh) 一种通式化合物及有机电致发光的应用
CN103360397B (zh) 二噻吩基吡咯并吡咯二酮-萘基共轭衍生物及其制备方法和应用
WO2013096924A1 (en) Oligomers and polymers and polymers and methods derived from stannyl derivatives of naphthalene diimides
JP2015509913A (ja) ナフタレンジイミド類のスタニル誘導体とリレン化合物との反応生成物
KR20200126890A (ko) 축합 다환 화합물 및 그 제조방법과 용도
Liu et al. Synthesis, Characterization and Properties of Novel Star‐Shaped π‐Conjugated Oligomers with Triphenylamine Core
CN105837598B (zh) 并噻吩并吡咯醌式化合物、制备方法及包含该材料的半导体设备
JP7427318B2 (ja) 新規な化合物およびこれを利用した有機発光素子
Wang et al. A novel heteroterfluorene for efficient blue and white OLEDs
Guo et al. Synthesis, photophysical and electrochemical properties of a blue emitter with binaphthalene and carbazole units

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160418