JP2015508870A - ナット - Google Patents

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Abstract

内ねじが設けられている、または内ねじを設けることのできるナットボディを備え、ナットボディが、多角形の外側輪郭を備えた多角形の部分を有し、多角形の外側輪郭が、エッジ領域と、エッジ領域の間に位置するキー面とを有し、キー面が、規格通りに延びるキー面平面内に延びている、ナットおよびナットを形成する方法を最適化して、できる限りわずかな重量においてできる限り最適な機械的性質を有するようにするために、ナットボディが、それぞれのキー面平面から始まって孔の方向にナットボディ内へ延びる複数の切り欠きを有することが、提案される。【選択図】図1

Description

本発明は、孔の領域に内ねじが設けられているまたは内ねじを設けることができる、ナットボディを備え、ナットボディが、多角形の外側輪郭を備えた多角形の部分を有し、多角形の外側輪郭が、複数のエッジ領域と、複数のキー面と、を有し、キー面が、エッジ領域の間に位置して、規格通りに延びるキー面平面内に延びている、ナットに関する。
この種のナットは、従来技術から知られた通常の多角ナットであって、キー面の位置と配列と方向とは、たとえば標準的な基準、たとえばDIN EN 1661, 1663, 1664, 1667, DIN EN ISO 4032-4036, DIN EN ISO 8673-8675, DIN EN ISO 7040-7042, DIN EN ISO 7719, DIN EN ISO 10511-10513およびDIN EN ISO 4759-1から得られる。
ナットは、初めから内ねじが設けられていてもよく、または孔のみが設けられていてもよく、セルフフォーミングねじまたはセルフタッピングねじの場合には、ねじ込む際に孔の中に内ねじが生じる。
この種のナットにおいては、できる限り好ましい使用上の機械的性質を備えつつ、重量を低減する必要がある。
従って本発明の課題は、一般的なタイプのナットを最適化して、できる限り小さい重量において、できる限り好ましい機械的性質を有するようにすることである。
本発明の課題は、冒頭で述べた種類のナットにおいて、ナットボディが、それぞれのキー面平面から孔の方向に、ナットボディ内へ延びる、複数の切り欠きを有していることによって解決される。
本発明に基づく解決の利点は、ナットボディ内へ延びる切り欠きによって、ナットボディの機械的性質をネガティブに損なうことなく、材料の節約とそれに伴う重量低減を達成できることである。
切り欠きの配置に関しては、上述では更に詳細な説明はなされていない。
すなわち、好ましい解決において、互いに対向配置されたキー面平面から、それぞれの切り欠きが、ナットボディ内へ延びている。
最も簡単な場合には、この構成は、2つの互いに対向するキー面平面であって、キー面平面から始まって切り欠きがナットボディ内へ延びている。
しかし、この構成は、更に多くのキー面平面であってもよく、これらのキー面平面から始まって切り欠きがナットボディ内へ延びている。
多角形の部分の各キー面平面から始まって切り欠きがナットボディ内へ延びていると、更に効果的に材料が低減される。
以上で説明した実施例では、ナットボディ内へ延びる切り欠きの延びに関しては、詳しい説明をしていない。
好ましい解決において、切り欠きは、それぞれのキー面平面から、内ねじを安定させるように取り巻くねじ受容部まで延びており、すなわち、切り欠きは、ねじ受容部までは延びているが、それを越えて延びてはいない。
ねじ受容部は、ナットボディの、周方向に閉じた領域であって、この領域が、内ねじを安定させるように取り囲み、内ねじ内へ螺合されたボルトまたはねじによって負荷がかかった場合に、内ねじが定められた量を越えて変形、特に拡幅せず、従って力および/またはトルクを吸収するために必要な形状または形状強度を失うことがないようにする。
この場合、ねじ受容部が内ねじの外径から始まって、内ねじの外径の少なくとも0.05倍の、半径方向の最小厚みを有していると、特に有利である。
すなわち、半径方向の最小厚みは、ねじ受容部の、半径方向に最も薄い箇所において測定され、このねじ受容部は、特にナットボディの一体的な一部であり、各側に半径方向の最小厚みを有しているので、ねじ受容部の安定性が、半径方向の最小厚みによって決まる。
この場合、ねじ受容部の半径方向の最小厚みは、中心軸の方向に不変であることができる。
しかしまた、ねじ受容部の半径方向の最小厚みが、中心軸の方向に可変であることも、考えられる。
原理的に、本発明に基づく解決において、ナットボディが第1の端面と第2の端面の間に延び、各端面が、ナットによって固定するためにボディまたは部材に力を加えるのに適している、というように、ナットボディを形成することが考えられる。
しかし、本発明に係るナットを、ナットボディへの力の導入に関して最適化することができるようにするために、ナットボディを、圧力面を有する押圧側として形成された第1の端面と、押圧側とは反対側の第2の端面と、を有し、それらの間にナットボディが延びているようにすることが好ましい。
この解決は、ナットが最適化されて、ナットがナットボディまたは部材に力を加え、この力がナットボディによって吸収されると、押圧側の領域内で力が発生し、第2の端面においては直接的な力を受けない、という利点を有している。
この種のナットにおいては、たとえば、切り欠きは第2の端面まで延びている。というのは、第2の端面の領域内にはナットボディの力が作用しないので、第2の端面の領域内で発生する力は、最も小さいからである。
更に、ナットを、切り欠きが押圧側まで延びるように形成することが、可能であり、この場合、押圧側の形状を安定させるには、予想される負荷を吸収するのに十分大きい形状にしなければならない。
他の実施形態においては、切り欠きは、一方の端面から他方の端面へ向かって、ナットボディの延びの一部のみに延びているので、切り欠きは他方の端面に達しない。
他の好ましい解決においては、切り欠きは、押圧側に設けられた押圧基部まで延びており、従って押圧基部で終了しているので、ナットボディは押圧側の領域内で押圧基部によって付加的な安定性を得る。
或いは、更に、切り欠きは、押圧側に設けられた押圧フランジまで延び、押圧フランジは多角形の部分を越えて半径方向に延びている。
また、ねじ受容部の最小厚みに関しても、ナットボディの押圧側の存在は有利であり、押圧側の領域内のねじ受容部の半径方向の最小厚みが、少なくとも第2の端面の領域内におけるのと同じ大きさであると、有利である。
ねじ受容部の半径方向の最小厚みが、押圧側の領域内で、第2の端面の領域におけるよりも大きいと、更に効果的である。とういうのは、押圧側の領域内では、第2の端面の領域内におけるよりも、押圧側とねじとの間の力の相互作用によってねじ受容部の周囲の負荷がより高くなるので、それによって発生する負荷に関してナットボディを最適化することができるからである。
ねじ受容部が、第2の端面から押圧側へ延びていくにつれ、最小厚みが増大していくと、特に有利である。というのは、その結果、第2の端面から始まって増大していく、ねじ受容部の周囲の負荷を、押圧側と内ねじとの間の力の相互作用として、最適に考慮することができるからである。
キー面の設計に関しては、以上では詳細な検討をしてこなかった。
本願発明の好ましい解決においては、たとえば、各キー面平面内に、互いに対向するエッジ領域に隣接するキー面領域が設けられ、互いに対向するエッジ領域の間にそれぞれの切り欠きが位置している。
すなわち、それぞれの切り欠きが、少なくとも2つのキー面領域に分割し、これらキー面領域は、それぞれエッジ領域に隣接して延びて、切り欠きによって少なくとも部分的に互いに分離されており、分離されたキー面領域が、ともにキー面を形成する。
エッジ領域の間の横方向のキー面領域の最小の延びに関して(この場合、横方向はエッジ領域の間隔方向に対して平行に延びる)、内ねじの中心軸に対して垂直に延びる、多角形の部分を通る各横断面の平面内で、互いに近接している2つの各エッジ領域の間の横方向のキー面領域の延びの合計は、横方向におけるこれらエッジ領域の間の間隔の少なくとも10%が好ましく、更に好ましくは少なくとも15%、特に少なくとも20%であることが好ましい。
すなわち、2つのキー面領域から形成されるキー面が、切り欠きが存在しない場合のキー面の延びに関して、横方向における延びの10パーセントに減少されている。
原則的に、それぞれ個々のキー面領域の延びを異なるように選択することが考えられ、この場合、延びの合計は、エッジ領域の間隔の10%である。
これは、たとえば、締め付け、または緩める場合のナットボディの負荷に対して、キー面領域を最適に適合させようとする場合が、考えられる。
たとえば、特にきつく締め付けて、通常、その後は、もはや緩めることのないナットボディにおいては、2つのキー面領域を異なるように選択し、たとえばナットボディをきつく締め付ける場合に強く負荷のかかるキー面領域を、あまり負荷のかからないキー面領域よりも、横方向に幅広く形成することが、考えられる。
簡単な実施形態においては、2つのキー面領域は横方向において近似的に同一の延びを有し、好ましくは横方向に同一の延びを有する。
切り欠き自体の形成に関しては、以上では、詳しい説明をしてこなかった。
切り欠きは、中心軸に対して平行および半径方向の延びに関して、任意の形状を有することができ、すなわち自由形状面を有することができる。
更に、ナットボディの切り欠きの各々は、形状および延びにおいて、他の切り欠きとは異なることができる。
しかしたとえば、それぞれナットボディの対向する側に配置された切り欠きは、同様に形成されている。
特に、切り欠きの横断面形状については、何も説明してこなかった。
すなわち、好ましい解決においては、切り欠きは、内ねじの中心軸に対してそれぞれ垂直に多角形の部分を通って延びる横断面の平面内で、同一の横断面形状を有している。
たとえば、それぞれの横断面の平面内で、切り欠きの横断面形状がU字状であることが、考えられる。
しかし、それぞれの横断面の平面内で、切り欠きの横断面形状が、円セグメント状の横断面形状または矩形またはV字状の横断面形状に似ることも、考えられる。
好ましい解決においては、切り欠きは、底領域と、それぞれのキー面平面に対して横方向に延びて底領域に連続する側壁領域と、によって定められる、横断面形状を有している。
この場合、たとえば、切り欠きが、凹状に湾曲されて、側壁領域を結合する底領域によって定められる、横断面形状を有するように形成されていることが、考えられる。
切り欠きの横断面形状のバリエーションに関しては、以上では、詳しい説明をしてこなかった。
すなわち、切り欠きは、中心軸に対して平行な方向の延びをもって一定または変化する横断面形状を有している。
特に、たとえば、内ねじの中心軸から底領域への距離が、中心軸の方向における切り欠きの延びにわたって実質的に一定であることが、考えられる。
或いは、中心軸の方向の延びを有する底領域が、中心軸から底領域への距離を変化させることも考えられる。
たとえば、切り欠きに、中心軸に対して斜めに延びる底領域が設けられており、この底領域が、たとえばそれぞれのキー面平面まで延びている。
本発明に係る解決の上述した特徴の代わりに、または、更に、冒頭で挙げた課題は、冒頭で挙げた種類のナットによって、本発明によれば、ロックナットとしてのナットを形成するための内ねじは、規格に相当する内ねじとして形成されるが、ナットボディの塑性変形によって、規格から外れるように形成されていることによっても、解決される。
本発明に係る解決の利点は、ナットボディの塑性変形のみによって、できる限りわずかな重量においてできる限り最適な機械的性質を有するナットを形成する可能性が生じることにある。というのは、ナットボディに、ロックナットに必要な締め付けトルクを得るために通常必要となる、付加的な部材が設けられていないからである。
従って、本発明に係るナットは、同様に、できる限り小さい重量において改良された、または最適化された、機械的性質を有している。
ロックナットとしての本発明に基づく機能のために必要な締め付けトルクは、特に、内ねじが、ナットボディの変形によって、規格から外れた、中心軸から半径方向への距離の変化を有し、および/または規格から外れた間隔またはねじ山を有しているので、ボルトまたはねじの螺合は、塑性変形されたナットボディを、再び規格寸法の方向へ弾性可塑的に変形させ、この変形が締め付けトルクを生じることによって、得られる。
もっとも簡単な場合においては、内ねじは、ナットボディの塑性変形に基づいて中心軸に関して非円形に形成されている。
他の好ましい解決においては、内ねじが、中心軸に関して等しい角度間隔で配置された、変形されたねじ領域を有し、中心軸からの角度間隔が、規格からは減少されており、すなわち角度間隔が、規格通りの形成における角度間隔よりも小さい。
最も簡単な場合には、この実施例は、対をなして互いに対向する、変形されたねじ領域であって、ねじ領域の、中心軸からの距離が、減少されている。
他の好ましい実施形態において、本発明に係るロックナットのために必要な、定められた締め付けトルクは、好ましくは、内ねじが、中心軸に関して2の数またはこれより多い数の対称性をもって配置された複数の変形されたねじ領域を有し、変形されたねじ領域の間の距離が、規格の距離から減少されることによって、得られる。
たとえば、互いに対をなして中心軸に関して対向する複数の変形されたねじ領域が設けられており、変形されたねじ領域の間の距離が、規格寸法に対して減少されており、または周面に均一に配置された3つ以上のねじ領域が設けられており、これらのねじ領域の距離が、規格寸法に対して減少されている。
本発明に係るナットの特に好ましい形成においては、ナットボディは、中心軸に関して互いに対向するエッジ領域への力の作用によって塑性変形されている。
上記とは異なり、他の解決においては、ナットボディは、中心軸に関して互いに対向する切り欠きの底領域および/または側壁領域への力の作用によって塑性変形されている。
この場合、力の作用が多角形の部分の上方の領域以内で行われると、特に好ましい。というのは、ナットボディは、好ましくは、上方の領域内では押圧側の領域内におけるよりも小さい力で塑性変形可能だからである。
更に他の解決においては、ナットボディは、第2の端面の外側エッジの領域内で力の作用によって塑性変形されている。
特に、ある解決においては、内ねじが、規格から外れた寸法を備えた、変形されたねじ領域を有しており、この場合、たとえばピッチが、規格ピッチに関して変化されており、すなわちねじ山の互いに対する間隔が、規格に基づく形成の場合よりも大きいか、または小さい。
また、他の好ましい解決においては、ナットボディは、中心軸に対して平行な方向の成分を持った、いずれかの端面への、特に第2の端面への、力の作用によって塑性変形されている。
第2の端面の外側エッジに力が作用する場合、または第2の端面に直接力が作用する場合においては、必要な締め付けトルクを得るために、好ましくは、第2の端面に直接つながるねじ山が、規格から外れるように塑性変形される。
変形力の作用の種類に関しては、以上では、詳しい説明をしてこなかった。
すなわち、好ましい解決においては、ナットボディは点状に作用する変形力によって塑性変形されている。
上記とは異なり、または上記に加えて、他の解決においては、ナットボディは線形に作用する変形力によって塑性変形されている。
或いは、または、更に、他の好ましい解決においては、ナットボディは、面状に作用する変形力によって塑性変形されている。
ナットボディの変形の範囲に関しては、以上では、詳細な説明をしてこなかった。
すなわち、好ましい解決において、ナットボディは優先的にグローバルに変形されている。
この場合、グローバルに変形される、という概念は、全体としてナットボディが、好ましくはナットボディの多角形の部分が、規格通りに形成された場合の形状に対して、規格から外れた形状を有するということである。
すなわち、ナットボディと、特にナットボディの多角形の部分が、全体として変形されている。
或いは、または、更に、ナットボディが優先的に局所的に変形されることも、可能である。
この場合、優先的に局所的な変形というのは、変形が局所的であり、従ってナットボディの、変形が作用する領域内でのみ作用し、従って、ナットボディ自体またはナットボディの多角形の部分の全体形状をはっきりと変化させるようには、作用しない。
ナットボディを形成する材料に関しては、本発明に係る解決の説明に関連して、以上では詳しい説明をしてこなかった。
上述した特徴の少なくとも1つを有するナットは、金属、たとえば鋼、セラミック、ガラス、ポリマー、複合材料、または「スマート材料」から形成することができる。
特に、以上で説明してきた実施例とバージョンの特徴の代わりに、または、これに加えて、冒頭で挙げた課題は、本発明によれば、ナットボディがベイナイトまたはフェライト−パーライト組織を有する鋼から形成されていることによっても、解決される。
この種の組織を有する鋼は、ナットにできる限り小さい重量においてできる限り最適な機械的性質を与えることを許し、特にこの種の組織は、この種のナットの特にコスト的に好ましい形成を許す。
すなわち、好ましい解決においては、ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織は、0.25重量%以上の炭素含有量を有している。
この種の炭素含有量は、最適な機械的性質を有するナットの組織のために好ましいことが明らかにされている。
この種のベイナイトまたはフェライト−パーライト組織の強度特性は、本発明によれば、ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、ミクロ合金元素の析出によって増大した強度特性を有することによって、向上する。
この場合、この種のミクロ合金元素の割合は、極めて小さい。
すなわち、好ましい解決においては、ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織は、少なくとも0.05重量%のミクロ合金元素を有している。
特に好ましい解決においては、ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織は、少なくとも0.1重量%のミクロ合金元素を有している。
これに関連して、以上では、この種のミクロ合金元素の詳しい説明はしてこなかった。
この種のミクロ合金元素は、たとえばNb、Va、Tiである。
他の好ましい解決においては、ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織は、熱機械的な前処理によって向上する強度特性を有している。
これは、従来技術から知られた、熱機械的な前処理ステップである。
更に、好ましい解決においては、ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織は、たとえばケイ素および/またはマンガンによる固溶体を有する。
更に、特にねじ受容部の領域内で、ナットボディの所望の形状の安定性は、後段に接続された熱間処理によって達成することが可能である。
しかし、ねじ受容部の所望の形状の安定性がベイナイトまたはフェライト−パーライト組織の冷間成形と高い転位密度の領域的な発生によって、後段に接続された熱間処理なしで達成可能であると、特に効果的である。というのは、この方法は、製造コストにおける著しい節約を可能にするからである。
ナットの好ましい実施形態において、ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織は、組織変化の制御と変態によって、ねじ受容部内で、並目ねじについては100から370HVの範囲内の硬度、更に良好なのは110から360HVの範囲内の硬度、そして細目ねじについては170から370HVの範囲内の硬度、更に良好なのは180から360HVの範囲内の硬度を有し、熱的な後処理が必要となることはない。
更に、冒頭で挙げた課題は、請求項48から70のいずれか1項に記載の方法によっても解決される。
他の特徴と利点は、幾つかの実施例についての以下の説明と図面表示の対象である。
本発明に係るナットの第1の実施例を示す斜視図である。 図1の矢印Aの方向に見たナットの上面図である。 図2の線3−3に沿った断面図である。 本発明に係るナットの第2の実施例の、図1と同様の表示である。 本発明に係るナットの第2の実施例の、図2と同様の表示である。 本発明に係るナットの第2の実施例の、図3と同様の表示である。 本発明に係るナットの第3の実施例の、図1と同様の表示である。 本発明に係るナットの第3の実施例の、図2と同様の表示である。 本発明に係るナットの第3の実施例の、図3と同様の表示である。 本発明に係るナットの第4の実施例の、図1と同様の表示である。 本発明に係るナットの第4の実施例の、図2と同様の表示である。 本発明に係るナットの第4の実施例の、図3と同様の表示である。 本発明に係るナットの第5に実施例の、図1と同様の表示である。 本発明に係るナットの第5の実施例の、図2と同様の表示である。 本発明に係るナットの第5の実施例の、図3と同様の表示である。 本発明に係るナットの第6の実施例の、図1と同様の表示である。 本発明に係るナットの第6の実施例の、図2と同様の表示である。 本発明に係るナットの第6に実施例の、図3と同様の表示である。 本発明に係るナットの第7の実施例の、図1と同様の表示である。 本発明に係るナットの第7の実施例の、図2と同様の表示である。 本発明に係るナットの第7の実施例の、図3と同様の表示である。 本発明に係るナットの第8の実施例の、図1と同様の表示である。 本発明に係るナットの第8の実施例の、図2と同様の表示である。 本発明に係るナットの第8の実施例の、図3と同様の表示である。 ロックナットの第1のバージョンとして形成された、本発明に係るナットの第4の実施例の、図11と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第1のバージョンの、図12と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第2のバージョンの、図25と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第2のバージョンの、図26と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第3のバージョンの、図25と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第3のバージョンの、図26と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第4のバージョンの、図25と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第4のバージョンの、図26と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第5のバージョンの、図25と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第5のバージョンの、図26と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第6のバージョンの、図25と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第6のバージョンの、図26と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第7のバージョンの、図25と同様の表示である。 本発明に係るロックナットの第7のバージョンの、図26と同様の表示である。 添付1:本発明に係る析出硬化フェライト−パーライト組織を有する鋼の表である。 添付2:良好な冷間変態特性を有する、本発明に係る析出硬化フェライト−パーライト組織からなる鋼の、機械的性質と化学成分の表である。
全体を符号10で示す本発明に係るナットの、図1から3に示す第1の実施例は、ナットボディ12を備え、ナットボディが、中心軸14に沿って第1の端面16と第2の端面18の間に延びている。
ナットボディ12は、中心軸14に対して平行に第1の端面16から第2の端面18へ延びるねじ孔20によって貫通されており、ねじ孔は、ねじ山24を備えた内ねじ22を有し、このねじ山は、ねじ山24の内側輪郭によって定められる中心孔直径DKから、ねじ山24の外側輪郭によって定められる公称直径または外径DAまで、ナットボディ12内へ延びており、ねじ山24を取り囲むねじ受容部30によって支持されており、ねじ受容部30は、ナットボディ12の一部である。
ナットボディ12の円筒状かつ一体的な構成部分を表すねじ受容部30は、中心軸14の回りを一周する周方向32に閉じている壁34によってねじ山24に、中心軸14に対して半径方向および/または周方向に変位しないようにするために必要な安定性を与え、この場合、ねじ受容部30の壁34は、外径DAから始まって中心軸14に対して半径方向に厚みDGを有しており、この厚みは、対応する外ねじ35をもってねじ山24内へ螺合されたボルト36によって負荷がかかった場合に、ねじ山24を、ナット軸14に対して半径方向および/または軸方向に移動しないように安定させるために、内ねじ22の外径DAの少なくとも0.05倍に相当する。
ナットボディ12は、第1の実施例において第1の端面16から第2の端面18へ延びる多角形の部分38内に、多角形の外側輪郭40を有しており、この多角形の外側輪郭はエッジ領域42とエッジ領域42の間に位置するキー面44とによって定められており、この場合、中心軸14に関して互いに対向するキー面44は互いに対して平行に延びており、ナット10のための一般的な規格、たとえばDIN EN 1661, 1663, 1664, 1667, DIN EN ISO 4032-4036, DIN EN ISO 8673-8675, DIN EN ISO 7040-7042, DIN EN ISO 7719, DIN EN ISO 10511-10513およびDIN EN ISO 4759-1によって定められる間隔で延びているので、外側輪郭40はそれぞれ互いに対して平行に延びる、偶数のキー面44を有し、この場合、エッジ領域42はそれぞれ、周方向32に相互に続いているキー面44の間の移行部を表す。
図示されるナット10において、多角形の外側輪郭40は、Europa Lehrmittel出版の、「Tabellenbuch Metall」44版、59ページに基づく、規則的な六角形の横断面形状を有する六稜として示され、6つのエッジ領域42と、相互に続いているエッジ領域42の間のキー面平面46内に位置している6つのキー面44と、によって示されており、この場合、キー面平面46が、それぞれ中心軸14に対して平行に延び、それぞれ互いに対向するキー面平面46が、互いに対向するキー面平面46の間にある中心軸14に対して、平行かつ互いに対して平行に延びるように、方向づけされている。
第1の実施例に基づく、本発明に係るナットボディ12において、キー面44は、相互に続いているエッジ領域42の間のそれぞれのキー面平面46内に位置する横方向48において、キー面平面46内でつながって一貫して延びているのではなく、キー面44は、キー面平面46内に位置するキー面領域52と54によって形成され、好ましくはキー面領域52と54は、それぞれ、エッジ領域42の1つに隣接してそれぞれ他のエッジ領域42の方向へ延びているが、互いに合流することはない。
一方、キー面領域52と54の間には、切り欠き60が設けられており、切り欠き60は、それぞれのキー面平面46から始まって中心軸14の方向にナットボディ12内へ延び、この切り欠きは、キー面領域52と54とに隣接し、キー面領域52と54とに対して横方向に延びる側壁領域62、64と、側壁62と64を結合する底領域66とを有しており、この底領域は、凹状に湾曲して形成されており、ねじ受容部30に接触する距離までナットボディ12内へ突出している。
好ましくはこの場合、底領域66は、同様に凹状に湾曲された側壁領域62と64へ移行するように、凹状に形成されているので、切り欠き60は、中心軸14に対して垂直に延びる、図2内で中間平面に相当する横断面の平面QEにおいて、U字状の横断面形状、好ましくは特に円セグメントに近似する横断面形状を有している。
本発明に係るナットボディ12において、エッジ領域42、キー面領域52と54および側壁領域62と64並びに底領域66の一部は、ナットボディ12の外側輪郭支持体70によって支持され、この外側輪郭支持体も、同様に、ナットボディ12の一体的な構成要素であって、従ってねじ受容部30に一体的に形成されており、ねじ受容部30から始まってそれぞれ中心軸14に対して半径方向外側へ向かって延びて、この場合、上述した面を支持する。
キー面44を形成するキー面領域52と54は、エッジ領域42から始まって、中心軸14に対してそれぞれ垂直に延びる横断面の平面QE、たとえば図2の図面平面において、幅B52にわたって、横方向48においては幅B54にわたって延びており、キー面領域52と54との延びは、これらが隣接するエッジ領域42の間隔AKの、少なくとも10%であるので、逆に切り欠き60は、中心軸14に対して垂直に延びる横断面QEにおいて、相互に続いているエッジ領域42の間隔AKの最大で90%となる、幅BAを有している。
キー面領域52と54およびエッジ領域42のみによって定められ、これらの領域内に規格通りに形成される外側輪郭40は、第1の実施例において、ナットボディ12の多角形の部分38の領域内で、それぞれ中心軸14に対して垂直に延びる横断面の平面QEにおいて等しいので、内ねじ22を有するナット10をボルト上に螺合して、きつく締め付けることができるようにするために、この種の規格通りの多角形のために設けられている、それぞれキー幅SWを有する通常の工具を、この多角形の部分38に作用させることができる。
本発明に係るナット10の、図1に示す実施例において、ナットボディ12は多角形の部分38を越えて延びておらず、すなわちナットボディ12は多角形の部分38のみによって形成されるので、たとえば端面16が圧力面84となり、この圧力面によって、螺合固定すべき部材または螺合固定すべきボディに力を加えることができる。
更に、ナットボディ12の横断面形状は、多角形の部分38全体において、中心軸14に対して垂直に延びる各横断面の平面QE内で同一であるので、このナットボディは、第1の端面16と第2の端面18の間のナットボディ12の延び全体にわたって同一の横断面形状を有している。
従って第1の実施例において、ナットボディ12は全体として、内ねじ22の構成にいたるまで、中心軸14を中心とする6数の回転対称性を有するように、形成されている。
この場合、圧力面84を有する押圧側82によって部材に力が供給されると、ねじ受容部30内で押圧側82の近傍で周方向32に作用する、ねじ受容部30を拡幅するように作用する力が最大となり、押圧側82からの距離が増大するにつれて減少するので、ねじ受容部30は全体として、ねじ受容部30の壁34の半径方向の厚みDGが、押圧側82に続いてナットボディ12に負荷がかかった場合に作用する、力とモーメントの負荷集合を十分に吸収することができるように、寸法設計されている(図3)。
図4から6に示す、第2の実施例において、多角形の部分38は同様に、第1の端面16から第2の端面18まで中心軸14に沿ってナットボディ12’全体にわたって延びているが、もちろん切り欠き60’は第2の端面18から第1の端面16までではなく、ナットボディ12’の一体的な構成要素を表す、押圧側82’の領域内の押圧基部90まで延びており、押圧基部は、相互に続いているエッジ領域42の間で中心軸14に対して半径方向にキー面平面46まで延びているので、押圧基部90の領域内にキー面領域56が形成され、このキー面領域は、エッジ領域42の間で横方向48につながって延びている。
従って、第2の実施例において、切り欠き60’は第2の端面18から第1の端面16の方向に押圧基部90まで、従ってナットボディ12’の延びの一部TAにわたって中心軸14の方向に延びており、終端壁92で終了し、この終端壁は、中心軸14に対して垂直に延びる横断面の平面QEに対して平行に方向づけされており、押圧基部90の、圧力面84’に対向する上側を表す。
第2の実施例において押圧基部90が押圧側82’の領域内で半径方向に更に外側へ延びていることによって、第1の端面16の領域内で、ねじ受容部30の半径方向の厚みDG1は、ねじ受容部30の半径方向の厚みDG2が切り欠き60’の底領域66’によって制限されている、第2の端面の領域内におけるよりも大きい。
従ってねじ受容部30’は、押圧側82’の領域内でより大きい半径方向の厚みDG1を有し、これによって押圧側82’の領域内の内ねじ22に、半径方向および/または軸方向の拡幅に対する、より大きい安定性を与える。
従って押圧基部90によって、押圧側82’の領域内で、周方向32における拡幅に対するねじ受容部30の付加的な補強がおこなわれる。
更に、押圧基部90によって外側輪郭支持体70の相互に対する補強も行われるので、これによって全体としてナットボディ12’は、より大きい負荷を吸収することができる。
図7から9に示す、第3の実施例において、同様に、第1の実施例の部分と同一の部分には、同一の参照符号が設けられているので、内容全体において前の実施例についての説明を参照することができる。
第2の実施例とは異なり、第3の実施例においては、押圧基部90の領域内に更に、半径方向に多角形の部分38を越えて張り出す押圧フランジ100が設けられており、この押圧フランジは中心軸14に関して円形の外側輪郭102を有しているので、ナットボディの押圧側82”の領域内に増大された圧力面84”が存在し、この圧力面は、この実施例において押圧フランジ100の上方で中心軸14に対して平行な方向に立ち上がる多角形の部分38の横断面を越えて半径方向に張り出す。多角形の部分38は、第2の実施例におけるのと同様に形成されている。というのは、切り欠き60’が第2の実施例の場合と同様に、第2の端面18から始まって第1の端面16”の方向に押圧基部90まで延びて、押圧基部90の領域内で終端壁92によって終了しているからである。
この場合、終端壁92は、第2の実施例において説明されたのと同様に、中心軸14に対して垂直に延びる横断面の平面QEに対して平行に延びている。
図10、11および12に示す、第4の実施例において、ナットボディ12”’は、同一の参照符号が使用される限りにおいて、先行する実施例におけるのと同一に形成されているので、内容全体において同一の参照符号についての説明を参照することができる。
特に、ナットボディ12”’は、第3の実施例に基づく押圧基部90と押圧フランジ100とを備えた、多角形の部分38を備えている。
もちろん、第3の実施例とは異なり、切り欠き60”’の終端壁92”’は、横断面の平面QEに対して平行ではなく、平面QEに対して角度αで延びており、従って切り欠き60”’の底領域66”’からから始まって中心軸14に関して半径方向の延びが増大するにつれて外側へ傾斜するので、終端壁92”’は半径方向外側に押圧フランジ100へ向かって下降する。
図13から15に示す、第5の実施例において、同様に、先行する実施例の部分と同一の部分には同一の参照符号が設けられているので、その説明に関しては内容全体において先行する実施例についての説明を参照することができる。
先行する実施例とは異なり、第5の実施例においては、切り欠き60””の底領域66””は、第2の端面18の領域内で最大の深さ、すなわちキー面平面46から最大の距離、を有するように形成されており、この距離は、第1の端面16の方向に底領域66””の延びが増大するにつれてだんだんと減少し、すなわち底領域66””は全体として中心軸14に対して鋭角で延びており、押圧基部90に達した場合には、キー面平面46にも達する。
この場合、第2の端面18から第1の端面16の方向における切り欠き60””の延びは、たとえばナットボディ12””の一部TAに制限され、この延びは、第1の端面16から第2の端面18へのナットボディ12””の延びの半分よりも小さい。
従ってこの実施例において、同様に、ねじ受容部30””の壁34””の半径方向の厚みDGは、第2の端面18から第1の端面16へのナットボディ12の延びの約半分においてすでに、第2の端面18におけるよりもずっと大きく、更に、第1の端面16の領域内とこの領域内に存在する押圧フランジ100の半径方向の厚みDG1まで増大する。
図16から18に示す、第6の実施例においては、第5の実施例とは異なり、切り欠き60””’の底領域66””’は、まっすぐ延びるようには形成されておらず、第2の端面18から第1の端面16の方向にそれぞれのキー面平面46へ達するまで、凹状に湾曲した形状で延びている。
その他において、第6の実施例は第5の実施例と同様に形成されているので、他の詳細に関しては内容全体において第5の実施例についての説明と先行する実施例も参照することができる。
図19から21に示す、第7の実施例においては、切り欠き60”””は、上述で説明してきた実施例と関連して示されるように、ほぼU字状の横断面を有しておらず、近似的に矩形の横断面を有するように形成されており、この場合、側壁領域62”””と64”””は、まずキー面平面46に対してほぼ垂直にナットボディ12”””内へ延びて、その後わずかな丸みをもって底領域66”””へ移行し、この底領域は、側壁領域62”””と64”””への面取りされた移行部まで横方向48に、キー面平面46に対してほぼ平行に側壁領域62と64の間に延びて、更に、第2の端面18から始まって中心軸14に対して平行な方向に延びるにつれて、中心軸14に関して外側へ延びて、従って押圧フランジ100へ向かって半径方向外側へ下降する。
従って底領域66”””は、ナットボディの第2の端面18から始まって第1の端面16の方向に中心軸14に対して鋭角α”””で第1の端面16へ向かって下降するように半径方向外側へ向かって延びて、従って一部TAにわたって延びた後にキー面平面46へ達する。
その他において、第7の実施例においては、本発明に係るナット10の他の部材は、先行する実施例と同一である限りにおいて、同一の参照符号を付しているので、内容全体において先行する実施例の説明を参照することができる。
図22から24に示す、第8の実施例において、切り欠き60”””’は不均一に成形されているので、たとえば底領域66”””’は、ナットボディ12”””’の第2の端面18から第1の端面16の方向へ延びる方向においても、エッジ領域42の間の横方向48においても、部分的に不均一に波打っているので、底領域66”””’と組み合わせて側壁領域62”””’と64”””’全体も各任意の不規則な形状を有することができ、この場合、それぞれのキー面平面46からの底領域66”””’の最大の距離が、ねじ受容部30”””’の壁34の半径方向の厚みDGを定める。
この場合、切り欠き60”””’は、第2の端面18から第1の端面16の方向に押圧フランジ100まで延びることができるが、場合によっては一部TAにわたる延びのみを有することもできるので、それぞれの切り欠き60”””’と押圧フランジ100の間に更に押圧基部90の形成が存在する。
先行するすべての実施例に関連して、本発明に係るナットを従来のナットとして、すなわち、内ねじ22がボルト36上にできるだけスムーズに螺合可能であって、特に螺合し、または取り外す際に締め付けトルクを持たず、従って紛失防止をもたないナットとして、形成する可能性がある。
しかし代替的に、本発明に係るナット10と特に上述したすべての実施例に基づくナット10をロックナット10Sとして形成すること、すなわちナットを次のように、すなわちボルト36上に内ねじ22を螺合する際に締め付けトルクが生じて、締め付けトルクによってナットが支配する集合負荷に基づいて一度きつく締め付けられた状態から自動的に緩み得ることが阻止されるように、形成することも可能であって、この場合、締め付けトルクは、好ましくはそれぞれ適用目的に応じて予め定めることができるようにされる。
上述した第4の実施例を用いて、以下で一般に多角形のナットにおいて、しかし特に第1から第8の実施例に従って形成された多角形のナットにおいても、どのようにして簡単なやり方で、定められた締め付けトルクを予め定めることができるかについて、種々の代替的または付加的な本発明に基づく可能性が示される。
ナットボディ12が多角形の部分38を有する、本発明に係るナット10Sの、図25と26に示す第1のバージョンにおいて、多角形の部分38の変形は、点状の変形力DKPが、たとえば互いに対向するエッジ領域42に、たとえば互いに対向する外側輪郭支持体70の互いに対向する2つのみのエッジ領域42に、作用することによって行われ、多角形の部分38を変形させながら内ねじ22の塑性変形が次のように、すなわちたとえば点状に作用する変形力を供給される外側輪郭支持体70の領域内に位置する、中心軸14に関して互いに対向するねじ領域GBDが、ねじ領域GBDの外部に位置するねじ領域GBよりも、互いに対して小さい距離AGDを有するように、行われるので、第1のバージョンに基づくこのナット10Sを螺合する場合に変形される、距離AGDが規格によって設定されたよりも小さいねじ領域GBDにおいて、外ねじ35を有するボルト36を内ねじ22内へ螺合する場合に、多角形の部分38の塑性変形によって内ねじ22が再び螺合すべきボルト36の寸法に拡幅されるので、グローバルな弾塑性変形形状の安定性を有する多角形の部分38は、全体として優先的に弾塑性変形の形状変化を経験し、従って、次に、反力を発生させ、変形されたねじ領域GBDが、反力によって、螺合すべきボルト36の外ねじ35上を押し、従って所望の締め付けトルクを発生させる。
この実施例において、点状の変形力DKPによって発生される、多角形の部分38の塑性変形は、優先的に多角形の部分38のグローバルな変形を表すので、弾塑性変形の形状変化によって発生される、変形されたねじ部分GBDが螺合すべきボルト36の外ねじ35へ与える力は、同様に優先的に多角形の部分38のグローバルな弾塑性変形の形状の安定性によって定められる。
エッジ領域42への点状の変形力DKPの作用は、好ましくはエッジ領域42の、第2の端面18の近傍に位置する上方の領域112内で行われる。というのは、多角形の部分38はこの領域112内では、押圧基部90または押圧フランジ100の領域内よりも大きい可塑的な変形可能性を有しているので、ボルト36の外ねじ68が最小の距離AGDをもって変形された領域を通って移動する距離がより小さくなるからである。
この場合、好ましくは、上方の領域112は、第2の端面18から始まって、最大で、第2の端面18から第1の端面16または押圧側82の方向への切り欠き60”’の延びの半分まで、好ましくは第2の端面18から第1の端面16の方向における切り欠き60”’の延びの3分の1まで、延びている。
本発明に係るロックナット10Sの第1のバージョンにおいて、点状に作用する変形力DKPは、中心軸14に対して半径方向かつ横方向、好ましくは中心軸14に対して垂直に作用するように、方向付けされている。
しかし、点状に作用する変形力DKPを、第1の端面16の方向の成分をもって作用させるか、または両方とも第2の端面18の方向の成分をもって作用させる、可能性もある。
点状に作用する変形力DKPは、ナットボディ12に点状の押圧箇所114を残し、押圧箇所において、この作用が認識できる。
図27と28に示す、本発明に基づいて形成されたロックナット10S’の第2のバージョンにおいて、変形力の作用は、点状に作用する変形力DKPの形式ではなく、上方の領域112内のエッジ領域42に線状に作用する変形力DKLの形式で行われ、この変形力も、第1のバージョンに関連して説明したやり方と同様に多角形の部分38の変形をもたらし、この場合、線状に作用する変形力DKLによって、同様に実質的に、全体として多角形の部分38の変形が行われる。
第1のバージョンにおけるのと同様に、線状に作用する変形力DKLは、中心軸14に関して対をなして互いに対向するように作用する2つの変形力DKLであってもよく、または中心軸14に関して好ましくはそれぞれ規則的な角度間隔で配置された、複数の作用する変形力DKLであってもよく、この場合、第1のバージョンの場合と近似的に同様の、多角形の部分38の変形が発生し、この場合、変形力DKLはナットボディ12に線形の押圧箇所116を残す。
第2のバージョンに従って線形に作用する変形力DKLを使用する場合でも、線形に作用する変形力DKLは、中心軸14に対して横方向、たとえば中心軸14に対して垂直に延びるように、方向付けされている。
しかしまた、線状に作用する変形力DKLを、両方とも第1の端面16の方向の成分をもって、または両方とも第2の端面18の方向の成分をもって作用させる、可能性もある。
図29と30に示す、本発明に係るロックナットの第3のバージョンにおいては、同様に、第4の実施例に基づくナットボディ12が使用され、この場合においては作用は外側輪郭支持体70の領域内ではなく、切り欠き60”’の底領域66”’の領域内で行われ、この場合、第3のバージョンにおいては、同様に、上方の領域112内で点状に作用する変形力DKPが使用され、この変形力は、優先的に、ねじ受容部30の、点状の押圧箇所114に隣接する部分領域の変形をもたらし、従って変形されたねじ領域GBD”を発生させ、この場合、変形はずっと強く局所化されている。というのは、外側輪郭支持体70とは異なり、ねじ受容部30がすでに、厚みがより小さいことに基づいて特に局所的な弾塑性変形を経験し、この変形が、同様に、内ねじ22の局所的な弾塑性変形において、従って局所化された、変形されたねじ領域GBD”をもたらすからである。
第3のバージョンに基づくこの種のロックナット10S”をボルト36の外ねじ35上に螺合する場合に、変形されたねじ領域GBD"に作用する、弾塑性変形によって発生される力は、まず、ねじ受容部30の局所的な塑性変形が、ボルト36をねじ込む際に、ねじ受容部30の局所的な弾性可塑的な復帰変形によって、少なくとも部分的に復帰形成されることによって、発生される。
しかしこの場合、局所的な復帰成形に更に、多角形の部分38の変形全体を重畳することができ、変形全体が、変形されたねじ領域GBD”を再び互いに離れるように移動させて、もちろん所望の締め付けトルクを発生させながら、ボルト36を内ねじ22内へ螺合することができるようにすることを許す。
しかし、切り欠き60”’の底領域66”’への作用によって優先して局所的に発生される変形は、第1または第2のバージョンに関連して説明したように、エッジ領域42への変形力DKPまたはDKLの補足的な作用による多角形の部分38の優先的にグローバルな変形とも付加的に組み合わされる。
第3のバージョンに従って点状に作用する変形力DKPは、好ましくは同様に、中心軸14に対して横方向に、特に中心軸14に対して垂直に、向けられている。
しかしまた、この点状に作用する変形力DKPに、第1の端面16または第2の端面18の方向の成分を与える可能性もある。
図31と32に示す、本発明に係るロックナット10S”’の第4のバージョンにおいて、底領域66内では点状の作用は行われず、線状に作用する変形力DKLが使用され、この変形力は、このバージョンにおいて、たとえば多角形の部分38のすべての底領域66内で有効であって、底領域66の数に従って、中心軸14を中心に多重に、たとえば、ねじ受容部30の優先的に局所的な変形によって生じる、変形されたねじ領域GBD”’からGBD”’、が発生されるので、中心軸14の回りに配置された、これら6つの変形されたねじ領域GBD”’からGBD”’が、ボルト36上に内ねじ22を螺合する際に発生させるべき内ねじの締め付けトルクを司る。
第4のバージョンにおいて設けられる、線形に作用する変形力DKLは、たとえば中心軸14に対して横方向、好ましくは中心軸14に対して垂直に、またはまた第1の端面16または第2の端面18の方向の成分をもって、延びており、線形の押圧箇所116を残す。
原則的に、線形に変形されたねじ領域GBD”’からGBD”’の大きさと方向は、対をなして異なることができる。
図33と34に示す、本発明に係るロックナット10S””の第5のバージョンにおけるように、点状に作用する変形力DKPまたは線状に作用する変形力DKLの代わりに、平面的に作用する力DKFも使用することができ、平面的に作用する力DKFは、第5のバージョンにおいて、切り欠き60”’の底領域66”’内で、面形状の押圧箇所118を発生させながら面形状で作用し、従って面形状の作用に応じてここでも優先的に局所的な、しかしより大きい面領域にわたって分配された、ねじ受容部30の弾塑性変形と、平面状の作用に伴ってより大面積で形成された、変形されたねじ領域GBD””を発生させる。
底領域66”’内で面状に作用するこの種の変形力DKFも、対をなして互いに対向する底領域66”’内で、または3つの個々の、または対をなして互いに対向する複数の底領域66”’内で、有効であることもでき、または、エッジ領域42内で作用する変形力が点状の変形力DKPであろうと、線状の変形力DKLであろうと、または、場合によっては、面状の変形力DKFであろうと、このエッジ領域42内で作用する変形力と組み合わせることもできる。
第5のバージョンにおいて、面形状で作用する変形力DKFは、特に、中心軸14に対して横方向に作用するように方向付けされているが、この場合、平面的に作用する変形力DKFは、両方とも、部分面の領域内の作用が、更に強化された塑性変形、特にねじ受容部30に、優先的に局所的な塑性変形を発生させ、したがって、内ねじ22の然るべく変形されるねじ領域GBD””内に、優先的に局所的な塑性変形を発生させることができるようにするために、それぞれ第1の端面16の方向または第2の端面18の方向の成分を有することができる。
図35と36に示す、本発明に係るロックナット10S””’の第6のバージョンにおいて、エッジ領域42への作用は、上方の領域112内ではなく、たとえば線形に作用する変形力DKLを介して、第2の端面18とたとえば2つの互いに対向するエッジ領域42またはそれぞれ対をなして互いに対向する複数のエッジ領域42との間の、第2の端面18に隣接する上方の外側のエッジ122へ行われるので、それぞれ外側輪郭支持体70に変形力DKLが作用し、従って第2の端面18に直接続いて多角形の部分38の優先的にグローバルな変形をもたらすので、特に、内ねじ22の、第2の端面18に直接つながるねじ山の領域内に変形されたねじ領域GBD””’が生じる。
この場合、線形に作用する変形力DKLは、好ましくは、一方で中心軸14の方向に、そして他方では第1の端面16または押圧側82の方向に作用するように、方向づけされている。
この実施例においても、中心軸14に関して互いに隣接して対向する2つの変形力DKLのみが有効であってもよく、またはそれぞれ対をなして互いに対向する複数の変形力DKLが有効であってもよい。
図37と38に示す、本発明に係るロックナット10S”””の第7のバージョンにおいて、中心軸14に対して平行に方向付けされた軸方向の変形力DKALが、線形に、そして特に中心軸14に対して半半径方向に、線形の押圧箇所120を発生させながら、ねじ受容部30の領域内で第2の端面18に作用し、内ねじ22の、第2の端面18につながる第1のねじ山24の、中心軸14の回りを一周する塑性変形をもたらし、その結果、内ねじは、たとえば全体として、中心孔直径DKに関する狭窄化を経験し、中心軸14の方向において規格から外れて変形されたねじ領域を有し、ねじの間隔は、規格ピッチに関して減少されている。ボルト36を内ねじ22内へ螺合する際のこの変形は、全体として、特に第2の端面18の近傍において、多角形の部分38の弾性可塑的な拡幅をもたらし、この場合、この弾性可塑的な拡幅が、再度、螺合されたボルト36の外ねじ35に対して第1のねじ山を押し付ける反力をもたらし、従って、この反力が、所望の締め付けトルクを与える。
一般的に、本発明に基づく第1から第7のバージョンにおいて、変形力DKによって発生可能な、中心軸14からのねじ領域の距離とねじ山の相互の進みに作用する、塑性変形を互いに組み合わせて、たとえば、多角形の部分38の多重変形によって、ボルト上に内ねじを螺合したり取り外したりする際に、所望の締め付けトルクを発生させる可能性がある。
本発明に係るナット10は、添付1に記載のベイナイトまたはフェライト−パーライトの基本構造を有する材料から形成される。両方の材料種類において、組織変化を所望に制御することによって、引張り強さと成形可能性の好ましい組合せが得られる。
ミクロ合金元素の添加と熱機械的前処理プロセスとによって、実際の変態プロセスの前の機械的性質が形成され、この機械的性質は、実際の変態(熱間成形プロセス中の鍛造熱からの冷却または冷間成形プロセス中の転位の増大)によって、所定の組織上の機械的性質へ移行するが、所定の組織上の機械的性質は、たとえば、従来の冷間成形品を使用する場合には、特別な熱処理プロセスによる実際の変態プロセスによって得られる。
このようなベイナイトまたはフェライト−パーライトの基本構造を有する材料から出発して、たとえば、初期材料の冷間成形または押し出し成形を行い、たとえばワイヤまたは棒状材料を、上述した実施例のいずれかおよび/または上述したバージョンのいずれかに記載の実施形態によって、少なくとも1つの成形段階で、または複数の成形段階で、ナットボディ12の形状まで成形する。
上に挙げた材料のこの変態プロセスにおいて、転位の形成および/または転位密度の上昇によって、不均質な横断面形成に基づいて異なる厚みで材料の固化が行われ、この場合、特により薄い横断面を有する領域内では、厚い横断面を有する領域におけるよりも大きい変形が生じる。
特に、変態は、初期材料の剛性値に基づいて、初期材料に対して少なくとも5%の、更に良好には少なくとも10%、あるは更に良好には少なくとも20%の、剛性の増大をもたらす。
たとえば、切り欠き60の領域内では、ナットボディ12のねじ受容部30の、より強い固化が行われ、これが、ボルト36によって負荷がかかった場合に内ねじ22を変形に対してより良好に安定させるのに寄与する。この場合、変態によって発生した、キー面44から始まってねじ受容部30へ向かって増大する転位密度勾配によって、変態プロセスに続く、可能な熱処理を省くことができる。というのは、ねじ受容部30のような、構造上の機械的な要求がより高い領域内では、より高い転位密度とベイナイトまたはフェライト−パーライトの基本構造を有する材料との組合せによって、十分な硬度を得ることができるからである。
たとえば、ねじ受容部30の硬度は、細目ねじについては180から360HVの領域内にあり、並目ねじについては110から360HVの領域内にある。
析出硬化フェライト−パーライト材料、または、良好な冷間変形性を有する、析出硬化フェライト−パーライト鋼の例として、たとえば材料24MnSiV5、または材料27MnSiV6 40が挙げられ、この場合、後者の材料は、添付2にリストアップされた機械的性質と添付2に挙げられた化学成分を有している。
この場合、強度は、Si、Mnによる固溶体および/またはVa、Nb、Tiによる析出硬化によって得られる。

Claims (70)

  1. 内ねじ(22)が設けられた、または内ねじ(22)を設けることのできる、ナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭が、エッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)と、を有し、前記キー面が、規格通りに延在するキー面平面(46)内に延びている、ナットにおいて、
    ナットボディ(12)が、それぞれのキー面平面(46)から始まってねじ孔(20)の方向にナットボディ(12)内へ延びる複数の切り欠き(60)を有している、
    ナット。
  2. それぞれ互いに対向するキー面平面(46)から始まって、切り欠き(60)がナットボディ(12)内へ延びている、請求項1に記載のナット。
  3. 多角形の部分(38)の各キー面平面(46)から始まって、切り欠き(60)がナットボディ(12)内へ延びている、請求項1または2に記載のナット。
  4. 切り欠き(60)が、それぞれのキー面平面(46)から、内ねじ(22)を安定させるように取り巻くねじ受容部(30)まで延びている、請求項1から3のいずれか1項に記載のナット。
  5. ねじ受容部(30)が、内ねじ(22)の外径(DA)から始まって、内ねじ(22)の外径(DA)の0.05倍である、半径方向の最小厚み(DG)を有している、請求項4に記載のナット。
  6. ナットボディ(12)が、圧力面(84)を備える押圧側(82)として形成された第1の端面(16)と、押圧側(82)とは反対側の第2の端面(18)と、を有している、請求項1から5のいずれか1項に記載のナット。
  7. 切り欠き(60)が、第2の端面(18)まで延びている、請求項6に記載のナット。
  8. 切り欠き(60)が、押圧側(82)まで延びている、請求項6または7に記載のナット。
  9. 切り欠き(60)が、一方の端面(16)から他方の端面(18)へ向かってナットボディ(12)の延びの一部(TA)のみにわたって延びている、請求項6から8のいずれか1項に記載のナット。
  10. 切り欠き(60)が、押圧側(82)に設けられた押圧基部(90)まで延びている、請求項1から9のいずれか1項に記載のナット。
  11. 切り欠き(60)が、押圧側(82)に設けられた押圧フランジ(100)まで延びている、請求項1から10のいずれか1項に記載のナット。
  12. ねじ受容部(30)の半径方向の最小厚み(DG)が、押圧側(16)の領域内では、少なくとも第2の端面(18)の領域内における最小厚みと同じ大きさである、請求項1から11のいずれか1項に記載のナット。
  13. ねじ受容部(30)の半径方向の最小厚み(DG)が、押圧側(16)の領域内では、第2の端面(18)の領域内における最小厚みよりも大きい、請求項1から12のいずれか1項に記載のナット。
  14. ねじ受容部(30)が、第2の端面(18)から押圧側(16)への延びが増大するにつれて、増大する半径方向の最小厚み(DG)を有している、請求項1から13のいずれか1項に記載のナット。
  15. 各キー面平面(46)内に、互いに対向するエッジ領域(42)に隣接するキー面領域(52、54)が位置し、前記キー面領域の間にそれぞれの切り欠き(60)が位置している、請求項1から14のいずれか1項に記載のナット。
  16. 内ねじ(22)の中心軸(14)に対して垂直に、多角形の部分(38)を通って延びる各横断面の平面(QE)内で、互いに隣接する2つの各エッジ領域(42)の間における横方向(48)のキー面領域(52、54)の延びの合計が、横方向(48)におけるこれらのエッジ領域(42)の間隔(AK)の少なくとも10%である、請求項1から15のいずれか1項に記載のナット。
  17. 切り欠き(60)が、内ねじ(22)の中心軸(14)に対してそれぞれ垂直に多角形の部分(38)を通って延びる横断面の平面(QE)内で、同一の横断面形状を有している、請求項1から16のいずれか1項に記載のナット。
  18. 切り欠き(60)が、それぞれの横断面の平面(QE)内でU字状である、請求項17に記載のナット。
  19. 切り欠き(60)が、底領域(66)と、それぞれのキー面平面(46)に対して横方向に延びて底領域(66)に連続する側壁領域(62、64)と、によって定められる、横断面形状を有している、請求項1から18のいずれか1項に記載のナット。
  20. 切り欠き(60)が、凹状に湾曲され、側壁領域(62,64)を接続する、底領域(66)によって定められる、横断面形状を有している、請求項19に記載のナット。
  21. 切り欠き(60)が、中心軸(14)に対して平行な方向における延びを有する一定の、または、変化する横断面形状を有している、請求項1から20のいずれか1項に記載のナット。
  22. 内ねじ(22)の中心軸(14)からの底領域(66)の距離が、中心軸(14)の方向における切り欠き(60)の延びにわたって一定である、請求項1から21のいずれか1項に記載のナット。
  23. 底領域(66)が、中心軸(14)の方向における延びにわたって、中心軸(14)から変化する距離を有している、請求項1から21のいずれか1項に記載のナット。
  24. 中心軸(14)に対して斜めに延びる底領域を有する切り欠き(60)が、それぞれのキー面平面(46)まで延びている、請求項23に記載のナット。
  25. 内ねじ(22)が設けられた、または内ねじ(22)を設けることのできる、ナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭が、エッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)と、を有し、前記キー面が、規格通りに延在するキー面平面(46)内に延びている、ナットにおいて、
    内ねじ(22)が、ロックナット(10S)としてのナットを形成するために、規格寸法に相当する内ねじとして形成されているが、ナットボディ(12)の塑性変形によって規格から外れるように形成されている、ナット、または請求項1から24のいずれか1項に記載のナット。
  26. 内ねじ(22)が、ナットボディ(12)の塑性変形に基づいて、中心軸(14)からの距離(AGD)の規格から外れたように変化する半径方向の距離、またはねじ山の規格から外れた間隔、を有している、請求項25に記載のナット。
  27. 内ねじ(22)が、ナットボディ(12)の塑性変形に基づいて、中心軸(14)に関して非円形に形成されている、請求項25または26項に記載のナット。
  28. 内ねじ(22)が、中心軸(14)に関して等しい角度間隔で配置された、変形されたねじ領域(GBD)を有し、前記ねじ領域の中心軸(14)からの距離(AGD)が、規格の距離からは減少されている、請求項25から27のいずれか1項に記載のナット。
  29. 内ねじ(22)が、中心軸(14)に関して2つの数の、またはより大きい数の対称性をもって配置された複数の変形されたねじ領域(GBD)を有し、前記ねじ領域の間の距離(AGD)が、規格の距離からは減少されている、請求項25から28のいずれか1項に記載のナット。
  30. 内ねじ(22)が設けられた、または内ねじ(22)を設けることのできる、ナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭が、エッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)と、を有し、前記キー面が、規格通りに延在するキー面平面(46)内に延びている、ナットにおいて、
    ナットボディ(12)が、中心軸(14)に関して互いに対向するエッジ領域(42)への力の作用(DK)によって塑性変形されている、ナット、または請求項1から29のいずれか1項に記載のナット。
  31. 内ねじ(22)が設けられた、または内ねじ(22)を設けることのできる、ナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭が、エッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)と、を有し、前記キー面が、規格通りに延在するキー面平面(46)内に延びている、ナットにおいて、
    ナットボディ(12)が、中心軸(14)に関して互いに対向する、切り欠き(60)の底領域(66)への力の作用(DK)によって塑性変形されている、ナット、または請求項1から30のいずれか1項に記載のナット。
  32. ナットボディが、多角形の部分(38)の上方の領域(112)内で力の作用(DK)によって変形されている、請求項31に記載のナット。
  33. 内ねじ(22)が設けられた、または内ねじ(22)を設けることのできる、ナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭が、エッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)と、を有し、前記キー面が、規格通りに延在するキー面平面(46)内に延びている、ナットにおいて、
    ナットボディ(12)が、第2の端面(18)の外側エッジの領域内で、力の作用(DK)によって塑性変形されている、ナット、または請求項1から32のいずれか1項に記載のナット。
  34. 内ねじ(22)が設けられた、または内ねじ(22)を設けることのできる、ナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭が、エッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)と、を有し、前記キー面が、規格通りに延在するキー面平面(46)内に延びている、ナットにおいて、
    ナットボディ(12)が、中心軸(14)に対して平行な方向の成分を有する、第2の端面(18)への力作業(DK)によって塑性変形されている、ナット、または請求項1から33のいずれか1項に記載のナット。
  35. ナットボディ(12)が、点状に作用する変形力(DKP)によって塑性変形されている、請求項30から34のいずれか1項に記載のナット。
  36. ナットボディ(12)が、線形に作用する変形力(DKL)によって塑性変形されている、請求項30から35のいずれか1項に記載のナット。
  37. ナットボディ(12)が、面形状で作用する変形力(DKF)によって塑性変形されている、請求項30から36のいずれか1項に記載のナット。
  38. ナットボディ(12)が、優先的にグローバルに変形されている、請求項30から37のいずれか1項に記載のナット。
  39. ナットボディ(12)が、優先的に局所的に変形されている、請求項30から38のいずれか1項に記載のナット。
  40. 内ねじ(22)が設けられた、または内ねじ(22)を設けることのできる、ナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭が、エッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)と、を有し、前記キー面が、規格通りに延在するキー面平面(46)内に延びている、ナットにおいて、
    ナットボディ(12)が、ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織を有する鋼から形成されている、ナット、または請求項1から39のいずれか1項に記載のナット。
  41. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、少なくとも0.25重量%以上の炭素含有量を有している、請求項40に記載のナット。
  42. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、ミクロ合金元素の析出によって上昇した強度特性を有している、請求項40または41に記載のナット。
  43. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、少なくとも0.05重量%のミクロ合金元素を有している、請求項42に記載のナット。
  44. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、少なくとも0.1重量%のミクロ合金元素を有している、請求項43に記載のナット。
  45. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、熱機械的な前処理によって上昇した強度特性を有している、請求項40から44のいずれか1項に記載のナット。
  46. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、ケイ素またはマンガンによる固溶体を有している、請求項40から45のいずれか1項に記載のナット。
  47. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、組織変化の制御により、また、変態によって、熱的な後処理なしで、ねじ受容部(30)内の並目ねじについて、100から370HVの、更に好ましくは110から360HVの領域内の硬度を有し、細目ねじについては、170から370、更に好ましくは180から360HVの硬度を有している、請求項40から46のいずれか1項に記載のナット。
  48. 内ねじ(22)が設けられている、または内ねじ(22)を設けることのできるナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭がエッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)とを有し、前記キー面が規格通りに延びるキー面平面(46)内に延びている、ナットを形成する方法において、
    ナットボディ(12)に、それぞれのキー面平面(46)から始まって孔(20)の方向にナットボディ(12)内へ延びる複数の切り欠き(60)が設けられている、ナットを形成する方法。
  49. 内ねじ(22)が設けられている、または内ねじ(22)を設けることのできるナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭がエッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)とを有し、前記キー面が規格通りに延びるキー面平面(46)内に延びている、ナットを形成する方法において、
    内ねじ(22)が、ロックナット(10S)としてのナットを形成するために、規格寸法に相当する内ねじとして形成されるが、ナットボディ(12)の塑性変形によって規格から外れて形成される、方法、または請求項48に記載の方法。
  50. 内ねじ(22)が、ナットボディ(12)の塑性変形に基づいて、規格から外れるように変化する、中心軸(14)からの半径方向の距離(AGD)、または規格から外れたねじ山の間隔、を有する、請求項49に記載の方法。
  51. 内ねじ(22)が、ナットボディ(12)の塑性変形に基づいて、中心軸(14)に関して非円形に形成される、請求項49または50に記載の方法。
  52. 内ねじ(22)に、中心軸(14)に関して等しい角度間隔で配置された、変形されたねじ領域(GBD)が設けられ、前記中心軸(14)からの前記距離(AGD)が、規格の距離からは減少される、請求項49から51のいずれか1項に記載の方法。
  53. 内ねじ(22)に、中心軸(14)に関して2つの数の、あるは複数の数の対称性をもって配置された、複数の変形されたねじ領域(GBD)が設けられ、前記ねじ領域の距離(AGD)が、規格の距離からは減少される、請求項49から52のいずれか1項に記載の方法。
  54. 内ねじ(22)が設けられている、または内ねじ(22)を設けることのできるナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭がエッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)とを有し、前記キー面が規格通りに延びるキー面平面(46)内に延びている、ナットを形成する方法において、
    ナットボディ(12)が、中心軸(14)に関して互いに対向するエッジ領域(42)への力の作用(DK)によって塑性変形される、方法、または請求項48から53のいずれか1項に記載の方法。
  55. 内ねじ(22)が設けられている、または内ねじ(22)を設けることのできるナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭がエッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)とを有し、前記キー面が規格通りに延びるキー面平面(46)内に延びている、ナットを形成する方法において、
    ナットボディ(12)が、中心軸(14)に関して互いに対向する、切り欠き(60)の底領域(66)への力の作用(DK)によって塑性変形される、方法、または請求項48から54のいずれか1項に記載の方法。
  56. ナットボディ(12)が、多角形の部分(38)の上方の領域(112)内で、力の作用(DK)によって変形される、請求項55に記載の方法。
  57. 内ねじ(22)が設けられている、または内ねじ(22)を設けることのできるナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭がエッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)とを有し、前記キー面が規格通りに延びるキー面平面(46)内に延びている、ナットを形成する方法において、
    ナットボディ(12)が、第2の端面(18)の外側エッジの領域内で、力の作用(DK)によって変形される、方法、または請求項48から56のいずれか1項に記載の方法。
  58. 内ねじ(22)が設けられている、または内ねじ(22)を設けることのできるナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭がエッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)とを有し、前記キー面が規格通りに延びるキー面平面(46)内に延びている、ナットを形成する方法において、
    ナットボディ(12)が、中心軸(14)に対して平行な方向の成分を有する、第2の端面(18)への力の作用(DK)によって塑性変形される、方法、または請求項48から57のいずれか1項に記載の方法。
  59. ナットボディ(12)が、点状に作用する変形力(DKP)によって塑性変形される、請求項54から58のいずれか1項に記載の方法。
  60. ナットボディ(12)が、線形に作用する変形力(DKL)によって塑性変形される、請求項54から59のいずれか1項に記載の方法。
  61. ナットボディ(12)が、面状に作用する変形力(DKF)によって塑性変形される、請求項54から60のいずれか1項に記載の方法。
  62. ナットボディ(12)が、優先的にグローバルに変形される、請求項54から61のいずれか1項に記載の方法。
  63. ナットボディ(12)が、優先的に局所的に変形される、請求項54から62のいずれか1項に記載の方法。
  64. 内ねじ(22)が設けられている、または内ねじ(22)を設けることのできるナットボディ(12)を備え、前記ナットボディが、多角形の外側輪郭(40)を備えた多角形の部分(38)を有し、前記多角形の外側輪郭がエッジ領域(42)と、エッジ領域(42)の間に位置するキー面(44)とを有し、前記キー面が規格通りに延びるキー面平面(46)内に延びている、ナットを形成する方法において、
    ナットボディ(12)が、ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織を有する鋼から形成される、方法、または請求項48から63のいずれか1項に記載の方法。
  65. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、少なくとも0.25重量%以上の炭素含有量を有している、請求項64に記載の方法。
  66. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、ミクロ合金元素の析出によって上昇した強度特性を有する、請求項64または65に記載の方法。
  67. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、少なくとも0.05重量%のミクロ合金元素を有する、請求項66に記載の方法。
  68. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、熱機械的な前処理によって上昇した強度特性を有している、請求項64から67のいずれか1項に記載の方法。
  69. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、ケイ素またはマンガンによる固溶体を有する、請求項64から68のいずれか1項に記載の方法。
  70. ベイナイトまたはフェライト−パーライト組織が、組織変化の制御により、また、変態によって、熱的な後処理なしで、ねじ受容部内の並目ねじについて、100から370HVの、更に好ましくは110から360HVの領域内の硬度を有し、細目ねじについては、170から370、更に好ましくは180から360HVの領域内の硬度を有している、請求項64から69のいずれか1項に記載の方法。
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