JP2015507578A - 人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する方法および装置 - Google Patents

人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材(RZp)を制御する方法および装置に関する。【解決手段】この場合、高電位側制御回路(100)を介してエネルギ源(ER)から少なくとも1つのトリガー部材(RZp)に通じる第1の接続部が形成され、低電位側制御回路(200)を介して少なくとも1つのトリガー部材(RZp)からアースへ通じる第2の接続部が形成され、この際に、点火電流(IZp)が所定の定格値(NOM)に調整される。本発明によれば、前記点火電流(IZp)が連続的に検出され、所定の第1の閾値と比較され、この際に、前記点火電流(IZp)が前記定格値に達した後で前記第1の閾値を下回る第1の位相(RZp=∞)と、前記点火電流(IZp)が前記第1の閾値を下回った後で前記定格値に再び達するかまたはこの定格値を上回る第2の位相(RZp=0Ω)とが決定され、この際に、点火電流位相間の切り替え回数がカウントされ、点火電流位相間の切り替え回数が所定の第2の閾値に達するかまたはこれを上回ると調整速度が高められる。【選択図】図1

Description

本発明は、独立請求項1の前文に記載の人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する方法、および独立請求項6の前文に記載の人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御するための装置に関する。
人員保護手段例えばエアバッグのための点火剤が点火される際に、点火剤は爆発時にしばしばアークを発生させ、それによって回路または車体部分への短絡が発生する。これは、点火中における点火剤の抵抗値の変化の形で現れる。このような点火装置の出力段は、この負荷変化に基づいて、部分的には標準的な点火電流の10倍までの値を有する非常に高い点火電流を供給する。
特許文献1には、例えば人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する装置および方法について記載されている。ここに記載された装置は、エネルギ源から少なくとも1つのトリガー部材に通じる第1の接続部を形成する高電位側回路と、少なくとも1つのトリガー部材からアースに通じる第2の接続部を形成する低電位側回路とを有している。また、調整器が設けられており、この調整器は、少なくとも1つのトリガー部材のためのトリガー電流を調整し、この場合、調整は、高電位側回路および/または低電位側回路に割り当てられている。しかも、高電位側回路および低電位側回路は、トリガー部材毎にトリガー電流を調整するための、並列接続されたそれぞれ2つの出力段を有しており、この際に、少なくとも2つの出力段の少なくとも1つが、電流調整器および単数または複数の並列接続されたトランジスタを有している。出力段の並列性によってスケーリングを表わすことができる。つまり、より高い若しくはより長いトリガー電流パルスが、2つまたは複数の並列接続された出力段により実現される。トリガー電流パルスは、爆薬を点火させるか若しくは人員保護手段を電磁操作する。
特許文献2には、例えば点火部材を制御するための装置について記載されている。ここに記載された装置は、2つの点火電流測定装置を有しており、これらの点火電流測定装置は、それぞれ点火電流を測定し、それぞれの閾値と比較する。さらに、点火電流測定装置は、点火電流がその都度の閾値を上回るその都度の時間を決定する。また、この装置は点火電流制限器を有しており、この点火電流制限器は少なくとも1つの点火スイッチに配設されていて、少なくとも2つの異なる電流レベルを調節可能である。さらに、この装置は少なくとも2つの点火時間測定装置を有しており、この点火時間測定装置は、それぞれの点火スイッチをそれぞれの点火時間だけ解放し、この際に少なくとも2つの点火時間測定装置の一方が電流制限器を調節する。
ドイツ連邦共和国特許公開第102009027918号明細書 ドイツ連邦共和国特許公開第102005055068号明細書
これに対して、独立請求項1の特徴部を有する、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する本発明の方法並びに、独立請求項6の特徴部を有する、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する本発明の装置は、より短い点火段階によって費用の節約が得られる、という利点を有している。しかも本発明の実施例によれば、衝突時における点火装置の頑丈さが高められ、所属の制御装置内のエネルギリザーブからの僅かな放電電流を可能にし、高い電流ピークが低減されるか若しくは避けられる。
本発明の核心は、点火プロセス中の点火電流のミスファイアを検知するために、点火電流検出を利用する点にある。検知された点火電流ミスファイアに基づいて、点火電流調整プロセスの特性は、僅かな点火電流上昇しか発生しないように変えられる。これによって、出力段面積の寸法設計は標準的な点火電流に合わせられ、間欠的な高い短絡電流のための追加的な面積を提供する必要はない。
本発明の実施例は、好適な形式で様々な点火回路負荷の特性をコントロールするので、高電位側出力段の面積的に十分に中立な集積が可能である。集積された高電位側出力段の面積的な寸法設計は、特に点火プロセス中に短絡が発生した場合に出力段が被る出力損失およびエネルギ損失に左右される。変換されたエネルギは、必要なシリコン面積によって与えられた出力段の熱容量に取り込まれ、熱伝導効率を介して所定の時間に亘って搬出される。従って、本発明の実施例により、出力段面積を縮小させることができる。
本発明の実施例は、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する方法を提供する。この場合、高電位側制御回路を介してエネルギ源から少なくとも1つのトリガー部材に通じる第1の接続部が形成され、また、低電位側制御回路を介して少なくとも1つのトリガー部材からアースへ通じる第2の接続部が形成される。さらに、点火プロセスの作動後に、少なくとも1つのトリガー部材のための点火電流が、所定の定格値に調整される。本発明によれば、点火電流が連続的に検出され、所定の第1の閾値と比較され、この際に、点火電流が定格値に達した後で第1の閾値を下回る第1の位相と、点火電流が第1の閾値を下回った後で定格値に再び達するかまたはこの定格値を上回る第2の位相とが決定される。さらに、点火電流位相間の切り替え回数がカウントされ、点火電流位相間の切り替え回数が所定の第2の閾値に達するかまたはこれを上回ると調整速度が高められるようになっている。
さらに、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する装置が提案されており、この装置は、エネルギ源から少なくとも1つのトリガー部材に通じる第1の接続部を形成する高電位側制御回路と、少なくとも1つのトリガー部材からアースへ通じる第2の接続部を形成する低電位側制御回路と、少なくとも1つの前記トリガー部材のための点火電流を、点火プロセスの作動後に所定の定格値に調整する調整装置とを有している。本発明によれば、評価および制御ユニットが設けられていて、該評価および制御ユニットが、連続的に検出された点火電流を所定の第1の閾値と比較して、点火電流が定格値に達した後で第1の閾値を下回る第1の位相と、点火電流が第1の閾値を下回った後で定格値に再び達するかまたはこの定格値を上回る第2の位相とを決定する。さらに、評価および制御ユニットが、点火電流位相間の切り替え回数をカウントし、点火電流位相間の切り替え回数が所定の第2の閾値に達するかまたはこれを上回ると前記調整装置の調整速度を高めるようになっている。
従属請求項に記載した手段および実施態様によって、独立請求項1に記載した、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する方法、および独立請求項6に記載した、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する装置の好適な改良が可能である。
特に好適には、第2の閾値は2〜4の範囲内の切り替え回数として設定される。これによって、好適な形式で、間欠的な点火電流特性を有する点火部材を確実に検知することができ、調整速度を相応に高めることができる。
本発明による方法の好適な実施態様によれば、点火電流変化の評価によって、接続された点火回路が検知される。間欠的な電流値によって、例えば間欠的な抵抗値を有する点火剤を検知することができる。概ね均一な電流値によって、例えばLEA点火回路を検知することができる。
本発明による装置の好適な実施態様によれば、評価および制御ユニットが、点火電流を調整装置および少なくとも1つの出力段を介して調節し、この際に、少なくとも1つの出力段が、点火電流を調節するためのパワートランジスタ、および点火電流を表わすセンス電流を調節するためのセンストランジスタを有している。さらに、電流検出器がセンス電流を連続的に検出する。
本発明による装置の好適な実施態様によれば、調整装置が、基準電流を生ぜしめる電流源および調整器を有している。評価および制御ユニットは、電流源および調整器を作動し、該調整器が、基準電流を、検出された点火電流を表わすセンス電流と比較し、この比較に基づいて調整器が、出力段の制御インプットを荷電し、パワートランジスタを介して点火電流を定格値に調整する。さらに、調整装置が電流ドレインを有している。評価および制御ユニットは電流ドレインを作動させ、該電流ドレインが出力段の制御インプットにおける電荷を減衰させ、調整プロセスを加速させる。評価および制御ユニットは、例えば、点火電流位相間の切り替え回数が所定の第2の閾値に達するかまたはこれを上回ると、電流ドレインを作動させることができる。
本発明の実施例が図面に示されていて、以下に詳しく説明されている。図面では、同じ若しくは類似の機能を有する構成部材若しくは要素を同じ符号で示している。
本発明による点火電流制御回路の1実施例を有する人員保護手段のための点火装置の概略的なブロック図である。 図1に示した人員保護手段のための点火装置の詳細を示すブロック図である。 図1および図2に示した本発明による点火電流制御により発生された点火電流、および従来の点火電流制御により発生された点火電流の特性曲線グラフである。 人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する本発明の方法の1実施例の概略的なフローチャートである。
図1〜図3に示されているように、点火装置1の図示の実施例は、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材RZPを制御するための本発明による装置5を有している。図示の実施例では、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材RZPを制御するための装置5は、エネルギ源ERから少なくとも1つのトリガー部材RZPへの第1の接続部を形成する高電位側出力段20を備えた高電位側制御回路100と、少なくとも1つのトリガー部材RZPからアースへの第2の接続部を形成する低電位側制御回路200と、調整装置30とを有しており、この調整装置30は、少なくとも1つのトリガー部材RZPのための点火電流IZPを、点火プロセスの作動後に所定の定格値NOMに制御する。
本発明に従って、評価および制御ユニット38は、連続的に検出された点火電流IZPを所定の第1の閾値SW1と比較し、点火電流IZPが定格値NOMに達した後で第1の閾値SW1を下回る第1の位相(RZP=∞)と、点火電流IZPが第1の閾値(SW1)を下回った後で再び定格値(NOM)に達するかまたはこれを上回る第2の位相(RZP=0Ω)とを決定する。評価および制御ユニット38は、前記点火電流位相間の切り替え回数をカウントし、点火電流位相間の切り替え回数が所定の第2の閾値に達するかまたはこれを上回ると、調整装置30の調整速度を高める。第2の閾値は、好適な形式で、間欠的な抵抗特性を有するトリガー部材RZP例えば点火剤が確実に検知され得るように、設けられている。第2の閾値は、例えば2〜4の範囲の切り替え回数として設けられる。図示の実施例では、3つの点火電流位相切り替えが第2の閾値として設けられている。人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材RZPを制御するための装置5は、好適な形式でASICモジュールとして構成されており、この場合、好適にはストレージコンデンサとして構成されたリザーブエネルギアキュムレータERがリザーブ電圧UERをコネクタピンAERに提供する。トリガー部材RZPは、高電位側制御回路100に電気的に接続された第1のコネクタピンAIGHと、低電位側制御回路200に電気的に接続された第2のコネクタピンAIGLとの間にループ接続されている。図示の実施例では、トリガー部材RZPは点火剤として構成されていて、様々な抵抗値を有していてよい。早期点火段階中に、点火剤として構成されたトリガー部材RZPは、例えば約2Ω(RZP=2Ω)の抵抗値を有している。点火段階中に、点火剤として構成されたトリガー部材RZPの抵抗は、約0Ωの抵抗値を有する短絡状態(RZP=0Ω)と、殆ど無限大の抵抗値を有する高抵抗状態(RZP=∞)との間で切り替わる。さらに、コネクタピンAIGHとコネクタピンAIGLとの間にループ接続された、点火剤として構成されたトリガー部材RZPは、アースへの短絡、遮断、および/または、極端な状態として車両の別の部分への分路を有している。
図示の実施例では、調整装置は高電位側制御回路100の一部として構成されている。択一的に、点火電流IZPの調整を、低電位側制御回路200内若しくは高電位側制御回路100内および低電位側制御回路200内において実行してもよい。
また図2に示されているように、高電位側出力段20は図示の実施例では2つのMOSFETパワートランジスタTおよびTを有しており、これらのMOSFETパワートランジスタT,Tは、カレントミラー回路として配置されている。電流測定のために、センストランジスタTの分岐にセンス抵抗Rが配置されており、このセンス抵抗Rを通って点火電流IZPの規定された一部としてのセンス電流Iが流れるので、センス抵抗Rを介して点火電流IZPに相当する電圧が低下し、この電圧が、例えば演算増幅器として構成された調整器R1を介して評価される。高電位側出力段20のアウトプットにおいて、センストランジスタTを通って流れるセンス電流I、およびトランジスタTを通って点火電流IZPまで流れる電流Iが加算され、この点火電流IZPがトリガー部材RZPを通って低電位側制御回路200に伝送される。調整器R1への電流回路内にループ接続された電流検出器36は、点火電流IZPを表わすセンス電流Iを検出し、かつこのセンス電流Iを第1の閾値SW1と比較するために使用される。
図示の実施例では、センス抵抗Rを介して低下する電圧が調整器R1によって評価され、この調整器R1が、点火電流IZPを表わす電圧を、調整抵抗Rを介して低下した調整基準電流Iを表わす電圧と比較する。調整器R1は、点火電流IZPを調整するためのMOSFETパワートランジスタTおよびTのための相応の調整信号を生成し、この際に、調整器R1は前記比較に基づいて、MOSFETパワートランジスタTおよびTの制御器若しくは出力段20の制御インプットを荷電し、パワートランジスタTを介して点火電流IZPを定格値NOMに調整する。調整器R1の調整信号に基づいて、所望の点火電流IZPを発生させるために、2つのMOSFETパワートランジスタTおよびTの体積抵抗率が調節される。また、調整装置30は調整基準電流Iを設定するための第1の調整可能な電流源32を有しており、この第1の調整可能な電流源は評価および制御ユニット38によって第1のスイッチングトランジスタT1を介して作動可能である。さらに、調整装置30は電流ドレイン34を有しており、この電流ドレイン34は、評価および制御ユニット38によって第2のスイッチングトランジスタT2を介して作動可能である。電流ドレイン34は、放電電流Iを生ぜしめ、作動された状態で、出力段20の制御インプット若しくはMOSFETパワートランジスタTおよびTの制御器における電荷を減衰させるので、調整プロセスが加速される。評価および制御ユニット38は、点火電流位相間の切り替え回数が予め規定される第2の閾値に達するかまたはこれを上回ると、電流ドレイン34を作動させる。
図3からさらにわかるように、点火剤として構成されたトリガー部材RZPは、時点t1=0msにおける点火開始から給電されるので、出力段20の制御インプット若しくはMOSFETパワートランジスタTおよびTの制御器におけるエネルギが増成され、点火電流IZPが定格値NOMに調整される。十分なエネルギ供給時に、図示の実施例では点火経過時間のほぼ半分の時点に相当する時点t2=0.5msで爆発が開始する。この際に、点火剤として構成されたトリガー部材RZPが、点火段階中に間欠的な抵抗値(0Ω、∞、中間値)を形成する。得られた点火電流I′ZPは、図3に破線で示されている。さらに図3に示されているように、点火剤として構成されたトリガー部材RZPの高抵抗状態(RZP=∞)の位相において、点火電流IZP若しくは、予め規定された第1の閾値SW1を下回る値を有する点火電流IZPが流れることはない。これに対して、点火剤として構成されたトリガー部材RZPの、後に続く短絡状態(RZP=0Ω)への切り替えにおいては、著しく高められた電流パルスが発生する。何故ならば調整装置30の評価および制御ユニット38は、前もって点火電流IZPが流れていないことを検知しているからである。
本発明は、このような点火電流IZPの「ミスファイア」が検知され、それに従って調整装置30の調整特性が自動的に、実際の点火プロセスのためにだけ変えられることに基づいている。このような特性は、図3には、実線で示された特性曲線によって概略的に示されている。点火電流IZPが第1の閾値SW1を3回下回った後で、調整特性のダイナミックな切り替えが評価および制御ユニット38によって行われる。つまり、出力段20の制御インプット若しくはMOSFETパワートランジスタTおよびTSの制御器における電荷を迅速に減衰させ、それによって調整プロセスを加速させるために、点火電流IZPが第1の閾値SW1を下回ると、評価および制御ユニット38が、第2のスイッチングトランジスタT2を介して放電電流Iを有する電流ドレイン34を作動させる。このような迅速な調整プロセスによって、好適な形式でトリガー部材RZPに、著しく低減された電流のピーク値が生ぜしめられる。
持続的に変えられた調整特性の設計は、このような現象に抗して作用するであろうが、これは、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材RZPを制御する装置5の外付け回路の範囲が大きいことから、不可能である。外付け回路は、例えばオーム抵抗(R)、インダクタンス(L)および/またはキャパシタンス(C)の任意の組み合わせ若しくはその一部を有している。典型的な点火回路では、60μHまでのインダクタンスを有するトリガー部材RZPが使用される。このようなメインアプリケーションのために、点火電流IZPの調整が設計されている。しかしながら、トリガー部材RZPとしての低エネルギアクチュエータ(LEA)を有する点火回路を使用した場合、3mHまでのインダクタンスが発生する。持続的に変えられた調整特性によって、LEA回路において点火電流IZPの不都合な発振が発生する。しかしながら、間欠的な抵抗値が発生すると、LEA回路は点火剤を有していないので、評価および制御ユニット38は点火回路内にLEAインダクタンスが存在しないと推論することができ、評価および制御ユニット38は、調整特性を相応に切り替えることができる。
次に図4を参照しながら、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御するための本発明による方法の1実施例について説明する。
図4に示されているように、発生された点火電流IZPがステップS100で連続的に検出され、ステップS110で所定の第1の閾値SW1と比較される。ステップS120において、点火電流IZPが定格値NOMに達した後で第1の閾値SW1を下回る第1の位相(RZP=∞)と、点火電流IZPが第1の閾値SW1を下回った後で定格値NOMに再び達するかまたはこれを上回る第2の位相(RZP=0Ω)とが決定される。ステップS130で、点火電流位相間の切り替え回数がカウントされる。ステップS130で、点火電流位相間の切り替え回数が所定の第2の閾値に達するかまたはこれを上回ると、調整速度が高められる。第2の閾値は、例えば2〜4の範囲内の切り替え回数として設定される。
本発明の実施例は、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御するための方法および装置を提供する。この方法および装置は、好適な形式で、点火プロセス中の点火電流内のミスファイアを検知し、検知されたミスファイアに基づいて自動的に、点火電流調整プロセスの特性を非常に僅かな点火電流上昇が発生するように変化させる。これによって、出力段面積の寸法設計を標準的な点火電流に合わせることができるので、少なくとも1つのトリガー部材を制御するための装置のASICモジュール内に、間欠的な短絡のための追加的な面積を設ける必要はない。
5 装置
20 高電位側出力段
30 調整装置
34 電流ドレイン
36 電流検出器
38 評価および制御ユニット
100 高電位側制御回路
200 低電位側制御回路
ER コネクタピン
IGH 第1のコネクタピン
IGL 第2のコネクタピン
ER リザーブエネルギアキュムレータ
放電電流
基準電流
センス電流
ZP、I′ZP 点火電流
NOM 定格値
R1 調整器、演算増幅器
調整抵抗
センス抵抗
ZP トリガー部材
S100,S110,S120,S130,S140 ステップ
SW1 第1の閾値
T,T MOSFETパワートランジスタ
T1 第1のスイッチングトランジスタ
T2 第2のスイッチングトランジスタ
t1,t2 時点
ER リザーブ電圧

Claims (10)

  1. 人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する方法であって、高電位側制御回路(100)を介してエネルギ源(ER)から少なくとも1つのトリガー部材(RZP)に通じる第1の接続部が形成され、低電位側制御回路(200)を介して少なくとも1つのトリガー部材(RZP)からアースへ通じる第2の接続部が形成され、少なくとも1つの前記トリガー部材(RZP)のための点火電流(IZP)を、点火プロセスの作動後に所定の定格値(NOM)に調整する方法において、
    前記点火電流(IZP)を連続的に検出し、所定の第1の閾値(SW1)と比較し、この際に、前記点火電流(IZP)が前記定格値(NOM)に達した後で前記第1の閾値(SW1)を下回る第1の位相(RZP=∞)と、前記点火電流(IZP)が前記第1の閾値(SW1)を下回った後で前記定格値(NOM)に再び達するかまたはこの定格値(NOM)を上回る第2の位相(RZP=0Ω)とを決定し、この際に、点火電流位相間の切り替え回数をカウントし、点火電流位相間の切り替え回数が所定の第2の閾値に達するかまたはこれを上回ると調整速度が高められるようにすることを特徴とする、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する方法。
  2. 前記第2の閾値を、2〜4の範囲内の切り替え回数として設定することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 点火電流変化の評価によって、接続されたトリガー部材(RZP)を検知することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 間欠的な電流値によって、間欠的な抵抗値を有する点火剤を検知することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 概ね均一な電流値によって、LEA点火回路を検知することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  6. 人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する装置であって、エネルギ源(ER)から少なくとも1つのトリガー部材(RZP)に通じる第1の接続部を形成する高電位側制御回路(100)と、少なくとも1つのトリガー部材(RZP)からアースへ通じる第2の接続部を形成する低電位側制御回路(200)と、少なくとも1つの前記トリガー部材(RZP)のための点火電流(IZP)を、点火プロセスの作動後に所定の定格値(NOM)に調整する調整装置(30)とを有している形式のものにおいて、
    評価および制御ユニット(38)により、連続的に検出された点火電流(IZP)が所定の第1の閾値(SW1)と比較され、かつ、前記点火電流(IZP)が前記定格値(NOM)に達した後で前記第1の閾値(SW1)を下回る第1の位相(RZP=∞)と、前記点火電流(IZP)が前記第1の閾値(SW1)を下回った後で前記定格値(NOM)に再び達するかまたはこの定格値(NOM)を上回る第2の位相(RZP=0Ω)とが決定され、この際に、前記評価および制御ユニット(38)により、点火電流位相間の切り替え回数がカウントされ、点火電流位相間の切り替え回数が所定の第2の閾値に達するかまたはこれを上回ると前記調整装置(30)の調整速度が高められることを特徴とする、人員保護手段のための少なくとも1つのトリガー部材を制御する装置。
  7. 前記評価および制御ユニット(38)により、前記点火電流(IZP)が前記調整装置(30)および少なくとも1つの出力段(20)を介して調節され、少なくとも1つの前記出力段(20)が、前記点火電流(IZP)を調節するためのパワートランジスタ(T)および、前記点火電流(IZP)を表わすセンス電流(I)を調節するためのセンストランジスタ(T)を有しており、この場合に、電流検出器(36)が前記センス電流(I)を連続的に検出することを特徴とする、請求項6に記載の装置。
  8. 前記調整装置(30)が、基準電流(I)を生ぜしめる電流源(32)および調整器(R1)を有しており、前記評価および制御ユニット(38)により前記電流源(32)および前記調整器(R1)が作動され、該調整器(R1)が、前記基準電流(I)を、検出された前記点火電流(IZP)を表わす前記センス電流(I)と比較し、この比較に基づいて前記調整器が、前記出力段(20)の制御インプットを荷電し、前記点火電流(IZP)を前記パワートランジスタ(T)を介して前記定格値(NOM)に調整することを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  9. 前記調整装置(30)が電流ドレイン(34)を有しており、前記評価および制御ユニット(38)が前記電流ドレイン(34)を作動させ、該電流ドレイン(34)が前記出力段(20)の制御インプットにおける電荷を減衰させ、調整プロセスを加速させることを特徴とする、請求項7または8に記載の装置。
  10. 前記評価および制御ユニット(38)は、前記点火電流位相間の切り替え回数が前記所定の第2の閾値に達するかまたはこれを上回ると、前記電流ドレイン(34)を作動させることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
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