JP2014031097A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な電源電圧形成用ICを用いてもリモートセンシング用IC用の電源が確保可能であり、消費電力(損失)も低減可能な乗員保護装置を提供する。
【解決手段】
乗員保護装置は、車両100への衝突を検知して衝突信号124、126、128を出力する左フロントサテライトセンサ102L等と、衝突信号を受信してエアバッグに点火するECU110とを備える。ECU110は、IG電源の電圧VIGを所定の電源電圧VERに調節して出力するパワーASIC111と、左フロントサテライトセンサ102L等に接続されるリモートセンシング用IC122と、IG電源の電圧VIGを、リモートセンシング用IC122の電源として十分な電圧まで昇圧するDCDCコンバータ114とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両への衝突を検知してエアバッグを展開させる乗員保護装置に関するものである。
車両への衝突を検知してエアバッグを展開させる乗員保護装置は、一般的に電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)によって展開の制御が行われている。車両への衝突は、まず、車両のドアまたは前部など、車両各所に設置されるサテライトセンサによって検知され、これらのセンサを制御するリモートセンシング用IC(Remote Sensor Unit - Application Specific Integrated Circuit:RSU−ASIC)に衝突信号を送る。
リモートセンシング用ICが受信した衝突信号は、ECU内部のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と略称)に転送される。マイコンは、受信した衝突信号を演算し、それが所定の衝突判定値を超えていれば衝突と判定し、ECU内のFiring ASIC内部のスイッチをオンにする。オンにされたスイッチは着火装置(スクイブ)に電流を流してエアバッグを展開させる(例えば特許文献1または特許文献2)。
特開平9−226513号公報 特開2008−265643号公報
リモートセンシング用ICに供給される電力は、通常、バッテリからスイッチとヒューズを経由してつながるIG(イグニッション)電源からの電力を調整しFiring ASICに電源供給する電源電圧形成用ICによって供給される。しかし、低コストでECUを製造するために、安価な電源電圧形成用ICを使用すると、リモートセンシング用IC用の電源としては、電圧が低くなってしまうという課題が生じる。
また、実装コストの削減や、実装面積を削減し小型化するため、更に可能な限り部品を削減する要請もある。
本発明は、このような課題に鑑み、安価な電源電圧形成用ICを用いてもリモートセンシング用IC用の電源が確保可能であり、消費電力(損失)も低減可能な乗員保護装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明による乗員保護装置は、車両への衝突を検知して衝突信号を出力する車両衝突検知センサと、衝突信号を受信して乗員保護具を起動させる制御ユニットとを備え、制御ユニットは、IG電源の電圧を所定の電源電圧に調節して出力する電源電圧形成用ICと、車両衝突検知センサに接続されるリモートセンシング用ICと、IG電源の電圧をリモートセンシング用ICの電源として十分な電圧まで昇圧する昇圧手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、低廉な制御ユニット開発のために安価な電源電圧形成用ICを使用可能である。安価な電源電圧形成用ICが出力する電源電圧が不十分な場合や、電流供給能力が不十分な場合などであっても、別途、昇圧手段によって、リモートセンシング用IC用の電源として十分な電圧を供給可能だからである。
上記制御ユニットは、昇圧手段で昇圧された電圧を一定の電圧以下にクランプしてリモートセンシング用ICに出力するクランプ回路をさらに有し、クランプ回路はトランジスタを含み、トランジスタは、所定のベース電圧が印加されるベースと、昇圧された電圧がコレクタ電圧として入力されるコレクタと、リモートセンシング用ICへの出力を行うエミッタとを有するとよい。
ECUの電力は、IG電源から供給される。このIG電源に何らかの理由で突発的に異常電圧が入力されると、定格電圧の小さいリモートセンシング用ICの破壊を招くおそれがある。しかし本発明の上記構成によれば、クランプ回路が、リモートセンシング用ICに出力する電圧を一定の電圧以下にクランプする。したがって、コスト削減と実装面積の削減のためIG電源ラインからサージ対策部品であるパワーツェナーダイオードを削除しても、リモートセンシング用ICの破壊を防止可能である。
上記クランプ回路は、ベースを電源電圧形成用ICの出力へ接続するバイアス抵抗をさらに含み、電源電圧はコレクタ電圧より高くするとよい。
本発明のようにクランプ回路をECU内に設置した場合、クランプ回路では、トランジスタのコレクタ・ベース間をバイアス抵抗でつなぐ、すなわちベース電圧をプルアップする構成を採用可能である。しかし、かかる構成では、IG電源ラインからの入力電圧に異常がない非クランプ時に、クランプ回路の入出力間、すなわちコレクタ・エミッタ間に生じる電圧降下が大きい。サテライトセンサに電力を供給するまでの電源ラインにおいて、このような定常的に大きな電圧降下が生じている結果、センサ駆動用の消費電力が大きくなってしまう。
そこで本発明では上記のように、クランプ回路に含まれるトランジスタのベースを、バイアス抵抗を介して、電源電圧形成用ICの出力へ接続する。電源電圧形成用ICが出力する電源電圧は、コレクタに印加されるコレクタ電圧より高い。かかる高い電源電圧でベースをプルアップする構成とすることにより、少なくとも、ベースをコレクタに接続してプルアップする構成に比較すれば、トランジスタのコレクタ・エミッタ間の、非クランプ時の電圧降下を小さくすることが可能である。
上記の電源電圧は、クランプ回路のトランジスタを飽和させるベース電流を流せる程度に高い値を有するとよい。
非クランプ時の電圧降下を最も小さくするには、上記のように、非クランプ時(オン状態)のトランジスタを飽和した状態にすればよい。トランジスタを飽和させるには、ベースからエミッタへの電流を十分に流す必要がある。これはトランジスタのベースをプルアップする電源電圧を、十分に高くすることで実現される。既に述べたように電源電圧はコレクタ電圧より高いが、さらに電源電圧を高めれば、ベース電圧がさらにプルアップされる。その結果、ベースからエミッタへ流れるベース電流は、コレクタからエミッタへ流れるコレクタ電流へ変換される。すなわちトランジスタは飽和する。このとき、エミッタ・コレクタ間の電圧降下は最も小さくなる。
上記昇圧手段は、DCDCコンバータとしてよい。
従来技術のようにコレクタ・エミッタ間の電圧降下が大きい場合、クランプ回路の消費電力が大きくなる。また、コレクタ・エミッタ間の電圧降下が大きい場合、DCDCコンバータの出力電圧を高く設定する必要があり、これによって、DCDCコンバータ自体の消費電力はそれほど増えないものの、消費電流が大きくなる。しかし本発明によればコレクタ・エミッタ間の電圧降下を小さくできるため、クランプ回路の消費電力も、DCDCコンバータの消費電流も、低減可能である。
本発明によれば、車両への衝突を検知するセンサを駆動するための消費電力(損失)を低減可能な乗員保護装置を提供可能である。
本発明による乗員保護装置の実施形態が適用された車両を例示するブロック図である。 図1のECUの詳細を例示するブロック図である。 図2のクランプ回路の構成を例示する回路図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(乗員保護装置)
図1は、本発明による乗員保護装置の実施形態が適用された車両を例示するブロック図である。車両100は、車両100自体への衝突を検知する各種の車両衝突検知センサを備えている。これらはサテライトセンサまたはリモートセンサユニットとも称される。
本実施形態では、車両衝突検知センサとして、車両100の前部の左右に設置され正面衝突を検知する左フロントサテライトセンサ102Lおよび右フロントサテライトセンサ102Rが設けられている。また、左右のBピラーおよびCピラーに、側面衝突(側突)を検知するセンサが計4個設けられている。これらは、第1左サイドサテライトセンサ104L1、第2左サイドサテライトセンサ104L2、第1右サイドサテライトセンサ104R1、および第2右サイドサテライトセンサ104R2である。以下、これら計6個のセンサを総称して「左フロントサテライトセンサ102L等」と称する。
上記の各種車両衝突検知センサは、ECU(Electronic Control Unit)110によって制御され、電力の供給も受けている。車両衝突検知センサは、加速度センサまたは圧力センサを用いて実装してよい。図1に示した左フロントサテライトセンサ102L等は例示にすぎず、これらの他に、例えば車両100後部に設けられ追突を検知するセンサ等を設けてもよい。
(ECU)
図2は、図1のECU110の詳細を例示するブロック図である。ECU110には、バッテリVbatからヒューズ113およびスイッチ115を通して、IG(イグニッション)電源112が供給される。ECU110はDCDCコンバータ114を有し、これは、IG電源112の直流電圧VIGを昇圧する昇圧手段である。昇圧によって直流電圧VIGは下流のリモートセンシング用IC(Remote Sensor Unit - Application Specific Integrated Circuit:RSU−ASIC)122で使用可能な所定のコレクタ電圧Vとなる。DCDCコンバータ114は例えばスイッチング式としてよく、詳細は図示省略するが、スイッチング素子、チョークコイル、コンデンサおよびダイオードを組み合わせて構成可能である。
ECU110はクランプ回路120を有し、これは、コレクタ電圧Vをクランプし、所定のエミッタ電圧Vとして出力する。ECU110はまた、リモートセンシング用IC122を有する。リモートセンシング用IC122は、クランプ回路120から出力されたエミッタ電圧Vを、左フロントサテライトセンサ102L等へ供給する。
図2には、衝突信号124、126、128を例示している。これら衝突信号は、それぞれ、左フロントサテライトセンサ102L、第1左サイドドアサテライトセンサ104L1および第2右サイドサテライトセンサ104R2が衝突を検知したときに出力するものを代表して示したものである。これら衝突信号124、126、128は、ECU110と左フロントサテライトセンサ102L等とを接続する電源ライン130、132、134を通じてECU110へ転送される。
衝突信号124等は、左フロントサテライトセンサ102L等を制御するリモートセンシング用IC122によって受信され、マイコン135に転送される。マイコン135は、受信した衝突信号124等を演算し、それが所定の衝突判定値を超えていれば衝突と判定し、ECU110内のFiring ASIC(Loop ASICとも称する)137に点火信号を発する。Firing ASIC137内のスイッチ制御部138は、点火信号を受信するとHigh-sideスイッチ139、Low-sideスイッチ141をオンにする。これらのスイッチ139、141は逆流防止ダイオード142を介して、後述の電源電圧VERの供給を受けている。運転席フロントエアバッグまたは助手席フロントエアバッグに設けられた着火装置(スクイブ143)に電流が流れ、エアバッグが展開する。
本実施形態におけるECU110のようなローエンドクラスECUでは、スクイブ143の展開制御がマイコン135からの信号のみで行われる。ミドルエンドクラス、またハイエンドクラスのECUでは、誤爆防止のため、パワーASICとマイコンの両方の制御信号によって展開制御が行われる。つまり展開制御の機能も有するパワーASICが使用される。しかし本実施形態では、かかる展開制御機能を有しない安価なパワーASIC111を使用している。
なお本実施形態では点火される安全装置として運転席フロントエアバッグおよび助手席フロントエアバッグを述べたが、他の種類のエアバッグも点火可能であることは言うまでもない。また図示しないが、点火対象はエアバッグに限らず、シートベルトリトラクタ等のあらゆる安全装置としてよい。
ECU110はさらに、パワーASIC(Power Application Specific Integrated Circuit)111を有し、これは、IG電源112の電圧VIGを所定の電源電圧VERに調節して出力する電源電圧形成用ICとして機能する。電源電圧VERは、Firing ASIC137に供給される。本実施形態では22.3V≦VER≦25Vである。
(DCDCコンバータ)
本実施形態におけるECU110は、いわゆるローエンドクラス(Low end class)ECUの構成を有する。いわゆるミドルエンドクラス、またハイエンドクラスのECUでは、リモートセンシング用IC122への電源供給も可能なパワーASICが使用される。しかし、そもそも本実施形態では、低廉なECU開発のため、安価なパワーASIC111を使用している。そのため、パワーASIC111は、Firing ASIC137には電源供給可能なものの、リモートセンシング用IC122用の電源を供給するには不十分である。
そこで本実施形態では、昇圧手段としてのDCDCコンバータ114を設けた。このDCDCコンバータ114によって、安価なパワーASIC111を用いた本実施形態のような低廉なECU110であっても、リモートセンシング用IC122用の電源として十分な電圧を供給可能である。
(クランプ回路)
さらに本実施形態では、コスト削減と実装面積の削減(小型化)のため、IG電源112の電圧VIGのラインから、サージ対策部品であるパワーツェナーダイオードを削除してある。そのため、クランプ回路120を追加している。ECU110の電力は、バッテリVbatからヒューズ113およびスイッチ115を経由してつながるIG電源112から供給されるところ、IG電源112のラインから突発的に異常な高電圧が入力されると、クランプ回路120が作動し、入力電圧を、一定の電圧以下にクランプして出力する。これにより、定格電圧の小さいリモートセンシング用IC122を異常電圧による破壊から保護可能となる。
したがって本実施形態によれば、コスト削減と実装面積の削減のためにIG電源112のラインからサージ対策部品であるパワーツェナーダイオードを削除しても、リモートセンシング用ICの破壊を防止可能である。
なおECU110はバックアップ電源(Backup Power Supply:BPS)136も有し、これはコンデンサで構成されている。バックアップ電源136にはIG電源112からの電力が蓄電されている。断線その他何らかの原因でIG電源112が失われた場合には、バックアップ電源136が予備電源として、IG電源112に代わって作動する。
(クランプ回路)
図3は図2のクランプ回路120の構成を例示する回路図である。図3(a)は本実施形態と比較される他のクランプ回路140であり、図3(b)は図2のクランプ回路120を例示する回路図である。
図3(b)における本実施形態のクランプ回路120はトランジスタ150を含む。トランジスタ150は、所定のベース電圧Vが印加されるベース152と、IG電源112から供給される電圧VIGを昇圧したコレクタ電圧Vが入力されるコレクタ154と、リモートセンシング用IC122への出力を行うエミッタ156とを有する。
ベース152は、ツェナー電圧(降伏電圧)Vを有するツェナーダイオード148を介して接地されている。通常動作時(非クランプ時)には、ベース152のベース電圧Vは、降伏電圧Vより低い。ここで、トランジスタ150の特性によって決まるコレクタ154とエミッタ156との間の飽和電圧を飽和電圧VCEOとし、トランジスタ150の特性によって決まるベース152とエミッタ156との間の電圧を電圧VBEとする。すると、理論的には、V=V−VCEO+VBEとなる。したがって、ベース電圧Vは、コレクタ電圧Vに依存することとなる。また、後述のバイス抵抗160があるため、V=Vとはならない。
(クランプ回路のクランプ動作)
クランプ回路120のクランプ時の動作を、以下、説明する。IG電源112のラインから突発的に異常な高電圧が入力され、コレクタ電圧Vが異常に高くなると、コレクタ電圧Vに依存するベース電圧Vも高まる。ベース電圧Vがツェナーダイオード148のツェナー電圧Vを超えようとすると、ツェナーダイオード148が降伏し、グランドへ電流が流れ、ベース電圧Vは低下してVに等しくなる。この時、エミッタ156の電圧Vはクランプされ、V=V−VBEとなる。
(クランプ回路の非クランプ時)
ただし、本クランプ回路120の利点は、非クランプ時に現れる。本クランプ回路120の利点をもたらす第1の特徴は、クランプ回路120が含んでいるバイアス抵抗160が、トランジスタ150のベース152をパワーASIC111の出力(電源電圧VER)へ接続していることである。また、第2の特徴は、電源電圧VERがコレクタ電圧Vより高いことである。
一方、図3(a)の比較例は、クランプ回路140に含まれるトランジスタ170のベース172を、バイアス抵抗180を介して、クランプ回路140の入力端子であるトランジスタ170のコレクタ174に接続する構成である。しかしこの場合、非クランプ時に、クランプ回路140の入出力間、すなわちトランジスタ170のコレクタ174・エミッタ176間の電圧降下が大きくなってしまう。
しかし図3(b)に例示する本実施形態のように、バイアス抵抗160によって、ベース152を、コレクタ電圧Vより高い電源電圧VERでプルアップする構成を用いれば、トランジスタ150のコレクタ154・エミッタ156間の、非クランプ時の電圧降下(消費電力)を小さくすることが可能である。
また、図3(a)の比較例のように、コレクタ174・エミッタ176間の電圧降下が大きい場合、その分、前段のDCDCコンバータ114の出力するコレクタ電圧Vを高く設定する必要がある。それによって、消費電力も増大してしまう。しかし図3(b)に例示する本実施形態によれば、コレクタ154・エミッタ156間の電圧降下が小さい分、前段のDCDCコンバータ114の出力するコレクタ電圧Vは低く設定でき、消費電力も低減可能である。
(クランプ回路のトランジスタの飽和)
さらに本実施形態を改良する手段として、非クランプ時の電圧降下を最も小さくすることを考える。これを実現するには、非クランプ時(オン状態)のトランジスタ150を飽和した状態にすればよい。トランジスタ150を飽和させるには、ベース152からエミッタ156への電流を十分に流す必要がある。
この十分な電流値は、トランジスタ150と、リモートセンシング用IC122の消費電流に依存する。例えば、トランジスタ150の直流電流増幅率hFEを100とすると、ベース152・エミッタ156間には、リモートセンシング用IC122への供給電流の2分の100〜3分の100程度の電流を流す必要がある。
既に述べたように電源電圧VERはコレクタ電圧Vより高いが、さらに電源電圧を高め、上記の十分な電流を流すことが可能なほど高くした電源電圧VERでベース152をプルアップすることにより、トランジスタ150を飽和させることができる。すなわち、ベース152からエミッタ156へ流れるベース電流は、コレクタ154からエミッタ156へ流れるコレクタ電流へ変換される。このとき、コレクタ154・エミッタ156間の電圧降下は最も小さくなる。
トランジスタ飽和時は、V=V−VCEO+VBEの関係が成り立つ。一方、非飽和時、つまり、コレクタ154・エミッタ156間の電圧降下が大きい場合は、コレクタ154とエミッタ156との間の電圧を電圧VCEとすると、V=V−VCE+VBE<V−VCEO+VBEとなる。これはVCE>VCEOだからである。
このことから、プルアップ電圧(電源電圧VER)>V−VCEO−VBEである必要がある。実際には、上述のように、ベース・エミッタ間に十分な電流を流すという条件もあるため、プルアップ電圧は、この不等式で示された値よりもさらに高くする必要がある。
一方、図3(a)の比較例におけるクランプ回路140では、ベース172を、バイアス抵抗180を介してコレクタ174に接続しているため、例えば、バイアス抵抗180による電圧降下を無視してV=Vとして考えた場合でさえ、V=V<V−VCEO+VBEとなる。これはVBE>VCEOだからであるが、これでは、トランジスタ170を飽和状態で使用することはできない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両への衝突を検知してエアバッグを展開させる乗員保護装置に利用することができる。
100 …車両
102L …左フロントサテライトセンサ
102R …右フロントサテライトセンサ
104L1 …第1左サイドドアサテライトセンサ
104R1 …第1右サイドサテライトセンサ
104L2 …第2左サイドサテライトセンサ
104R2 …第2右サイドサテライトセンサ
110 …ECU
111 …パワーASIC(電源電圧形成用IC)
112 …IG電源
114 …DCDCコンバータ
120 …クランプ回路
122 …RSU−ASIC
124、126、128 …衝突信号
136 …バックアップ電源
150 …トランジスタ
152 …ベース
154 …コレクタ
156 …エミッタ
160 …バイアス抵抗

Claims (5)

  1. 車両への衝突を検知して衝突信号を出力する車両衝突検知センサと、
    前記衝突信号を受信して乗員保護具を起動させる制御ユニットとを備え、
    前記制御ユニットは、
    IG電源の電圧を所定の電源電圧に調節して出力する電源電圧形成用ICと、
    前記車両衝突検知センサに接続されるリモートセンシング用ICと、
    前記IG電源の電圧を前記リモートセンシング用ICの電源として十分な電圧まで昇圧する昇圧手段とを有することを特徴とする乗員保護装置。
  2. 前記制御ユニットは、前記昇圧手段で昇圧された電圧を一定の電圧以下にクランプして前記リモートセンシング用ICに出力するクランプ回路をさらに有し、
    前記クランプ回路はトランジスタを含み、該トランジスタは、
    所定のベース電圧が印加されるベースと、
    前記昇圧された電圧がコレクタ電圧として入力されるコレクタと、
    前記リモートセンシング用ICへの出力を行うエミッタとを有することを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記クランプ回路は、前記ベースを前記電源電圧形成用ICの出力へ接続するバイアス抵抗をさらに含み、
    前記電源電圧は前記コレクタ電圧より高いことを特徴とする請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記電源電圧は、前記クランプ回路のトランジスタを飽和させるベース電流を流せる程度に高い値を有することを特徴とする請求項2または3に記載の乗員保護装置。
  5. 前記前記昇圧手段は、DCDCコンバータであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
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