JP2015503473A - ドクターブレードチャンバシール - Google Patents

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Abstract

本発明は、ドクターブレードチャンバと回転可能なローラーとを有する印刷ユニットにおいて、ドクターブレードチャンバとローラーとの間の封止のためにガスケットを備え、ガスケットが一方の側にドクターブレードチャンバに面する少なくとも1つの封止用表面を含み、ガスケットが封止用表面において第1の縁部と第2の縁部によって画定されている厚みを有し、ガスケットが他方の側にローラーに対して当接する部分を封止するためのエラストマー縁部を含んでいる印刷ユニットに関する。本発明の新規の特徴は、ガスケットが、封止用表面の厚みを画定する、序の部分で言及された縁部のうちの少なくとも1つとの関係においてローラーの長手方向にオフセットされているエラストマー縁部を有し、表面が、封止用表面との関係において90?未満の角度を成して傾斜し、凹状および凸状の少なくともどちらか一方の形状である。

Description

本発明は、ドクターブレードチャンバ(Doctor Blade Chamber)と回転可能なローラーとを有する印刷ユニットにおいて、ローラーが、作業中ドクターブレードチャンバからのインクを受け取るためにドクターブレードチャンバ内に部分的に延在し、ドクターブレードチャンバとローラーの間の封止のためにガスケットが具備され、ガスケットが一方の側に少なくとも1つの封止用表面を含み、封止用表面はドクターブレードチャンバの幅に実質的に対応する幅およびローラーの長手方向の厚みを有し、この厚みは、封止用表面において第1の縁部と第2の縁部によって画定されており、ガスケットはそのもう一方の側にローラーに対する接合点を封止するためのエラストマー縁部を含み、エラストマー縁部は、封止用表面上で厚みを画定する縁部のうちの少なくとも1つとの関係においてローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向にオフセットしている印刷ユニットに関する。本発明はさらに、印刷ユニット内でドクターブレードチャンバと回転可能なローラーの間を封止するためのガスケットにも関する。
カラー印刷または印刷物上へのラッカーの塗布のための輪転印刷ユニットは、典型的にインクを有する半開放型ドクターブレードチャンバを含んでおり、このインクは、スクリーンローラーが、ドクターブレードチャンバ内のインク浴中にその表面の一部を浸漬させた状態で回転しながら走行することから、スクリーンローラーに移送される。半開放型チャンバをインクローラーに面して封止するために、ドクターブレードチャンバはローラーに対して衝接するドクターブレードと連結されている。ドクターブレードチャンバの端部は、ゴム製ガスケットで封止され、このガスケットは、その底面でドクターブレードチャンバ内に埋込まれ、ローラーと接触状態にある湾曲した上面側を有する。このようなゴム製ガスケットは同様に、ドクターブレードチャンバをインク浴を有する複数の区分に分割するためにも使用可能である。
特許文献1には、図1で表わされているドクターブレードデバイスが開示されている。このデバイスは、作動中、チャンバ3内のインクと接触状態にあるスクリーンローラー(図示せず)を有する印刷ユニット用のインクを収納する、底面3Aと側面3Bおよび3Cとを有するU字形ドクターブレードチャンバを有するチャンーバーバーを含んでいる。2つのドクターブレード1、2は、スクリーンローラーに対する封止の機能をもつレール5、6によってチャンバ3に対して挟持されており、その表面は、チャンバ内のインクと接触している。インクは、チャネル8を介してチャンバ3内に導かれ得る。チャンバ3内の各部分チャンバに1本ずつの2本のチャネル8が図示されており、ここで部分チャンバには、チャンバ内部のパッキング4およびチャンバの端部にあるパッキング4を用いた画定が備わっている。パッキング4は、スクリーンローラーに対する衝接のため凹状形状4Aを有する。
このタイプのパッキングは、特許文献2のコピーである図2に再現されている。このパッキングは、封止の増強を目的としてスクリーンローラーに対して衝接するための硬質材料の鋭利なレール7を有する中央区分を有している。スクリーンローラーに対する衝接のためのレールを有するパッキングまたはガスケットについては、特許文献3にも記述されている。
一般に、ドクターブレードチャンバとローラーの間の封止および気密性の寿命の長さは、重要な側面であり、継続的に改善の対象となっている。例えば、それはパッキングまたはガスケットの耐久性の改善と併せて望ましいものであり、同時に、ガスケットは、初期摩耗の場合でさえ概してより気密であることが所望される。ガスケット内の上述の硬質レールは先行技術と比べて1つの改善であるにせよ、これらのガスケットには、硬質レール上で着色顔料が著しく摩耗するという欠点がある。これらのレールをさらに一層硬質にすると、摩耗は削減されるかもしれないが、これは、レールとの接触ラインにおいてスクリーンローラー上の摩耗がより急速になる危険性を暗に意味する。したがって、運用寿命が長く、かつ正常作動中そしてガスケット又はパッキングが摩滅する時点まで気密性が改善されているタイプのガスケットを使用することが望ましい。
欧州特許第401250号 米国意匠特許第488,503号 国際公開第2009/024151号パンフレット
したがって、この技術分野における改善を提供することが、本発明の目的である。詳細には、耐久性ならびに封止能力が改善されている、ドクターブレードチャンバとスクリーンローラーの間を封止するための改良型ガスケットを提供することが目的とされる。さらに1つの目的は、複数の異なるローラーを含めた複数のローラーのために一定のタイプのガスケットを使用できる、可変的な直径を有するスクリーンローラーと結びつけて使用するのに適したガスケットを示すことにある。同時に、言及した通り、封止の改善のみならず運用寿命の延長、ひいてはガスケット上ならびにスクリーンローラー上の摩耗の低減を達成するガスケットおよびこのようなガスケットを有する印刷ユニットを示すことも1つの目的である。
この目的は、以下で説明する通り、請求項1に係る印刷ユニットおよび請求項5に係るガスケットによって達成される。本発明に係る印刷ユニットには、序の部分で言及された通り、ドクターブレードチャンバおよび回転可能なローラーが具備されており、ここでガスケットがドクターブレードチャンバとローラーとの間の封止を提供し、このガスケットは、序の部分および請求項1に記載の封止用表面の厚みを画定する縁部のうちの少なくとも1つとの関係においてローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向にオフセットされているエラストマー縁部を有し、縁部の少なくとも1つからエラストマー縁部及びローラーの一領域に至るまで延在する表面が封止用表面の厚みを画定し、この表面は、封止用表面またはローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向との関係において90°未満の角度を成して傾斜し、凹状および凸状の少なくとも一方の形状である。
原理的にはこの表面が、ガスケットの一方の側を構成する面である。1つの縁部とエラストマー縁部とを連結する表面は、角度の付いた平面であり得るが、それは、前述の通り、凹状または凸状のいずれかの形状で湾曲していてもよい。この表面は、平坦面、凸状および/または凹状の下位表面を同時に含むことさえ可能であり、ここでこのような考えられる下位表面の間には、平滑でかつ均一な遷移部分が設けられる。一般的に言うと、エラストマー縁部は、封止用表面の縁部との関係において引込められている。すなわち、ローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向で、エラストマー縁部と封止用表面の縁部との間にオフセットが設けられる。縁部とエラストマー縁部との間の表面が平坦でなく異なる形状を有する場合には、表面上の方向を、表面の幾何形状に対する接線により表わすことができ、ここで接線は、垂直との関係において角度を成す場合、傾斜を有するものとみなされる。表面が1つの幾何形状を有するか他の幾何形状を有するかの如何に関わらず、以下では、それは、「傾斜を有している」という用語により言及されているだけであり、したがってこの用語は、傾斜を有しているならびに凹状および/または凸状であるものとして理解すべきものである。
ガスケットは封止用表面の縁部との関係において長手方向にオフセットされたエラストマー縁部を有し、2つの前記縁部の間の表面は、いわば傾斜を有する状態で配置されていることから、ガスケットがより長時間、気密性を保つという意外な利点が達成される。より密に検討することによって、この事実が、ローラーが回転する際のドクターブレードチャンバ内のインクの移動の仕方に起因するものであるということが確認された。ドクターブレードチャンバ内のインクは、実際のインクであり得るものの印刷ユニットにより印刷品目の全てまたは一部分の上に塗布されるラッカーでもあり得ることから、この点に関し広義に理解されるべきである。
一定の粘度を有するインクは、ローラーの回転時にローラー上に被着させられる。スクリーンローラーまたはアニロックスローラーとも呼ばれるローラーは、インクを受け取る多くの小さなくぼみを備えている。ドクターブレードが余剰のインクを掻き取り、くぼみ内のインクは、実際の印刷品目に移送され得る。ローラーが回転させられると、ローラー上のインクは、ローラーから離れる方向に促される。ローラーの周辺速度とローラーに対するインクの接着力が整合していない場合、インクはローラーから、いわば振り落されるように促される。さらに、インクとローラーの間に摩擦が存在し、そのため、ユニットが使用されている時、ドクターブレードチャンバ内のインクは回転させられる。理想的には、インクはローラーと平行である虚軸を中心としてドクターブレードチャンバ内で回転し、インクはローラーとは反対の方向に回転すると言うことができる。ドクターブレードチャンバ内にガスケットが具備されていて、ガスケット上に傾斜表面が配置されている場合、ローラーに対する傾斜表面の接触時点でローラー上のインクは傾斜表面に対してそしてこの表面に沿ってドクターブレードチャンバの底面に向って振り落とされることになる。こうして、傾斜表面に沿ってかつローラーから離れるように流れが誘発される。
実際には、ガスケット上の傾斜表面に沿った領域内でインク中に流れの渦が発生し、ここでインクはいわばこの流れに起因してガスケット上のエラストマー縁部とローラーの間の部域から強制的に遠ざけられるように見える。こうして、封止部域内には一種の陰圧が生成され、ガスケット上の負荷はこうして先行技術のタイプのガスケットによる場合に比べて著しく小さくなることから、このことは確かに1つの利点である。こうして、結果としてインクは、傾斜表面に起因して、ガスケット上の圧力を低減させる流れの中に取り入れられ、これにより、改良型ガスケットに所望されるメリット(すなわちより良い封止)が達成され、それと同時に、ガスケットと同様スクリーンローラーも磨耗させるインク中のインク顔料または他の粒子が大量に負荷されないことからガスケットの耐久性の増大が達成される。
傾斜表面を有するガスケットの追加の利点は、所与の寸法を有するガスケットを、様々な直径を有するローラーのために使用することができるという点にある。これは、大部分の場合においてエラストマー縁部が、さらなるいかなる問題も無くローラーの表面に対して緊密に嵌合するように圧倒的に促され得ることを理由として、可能である。これは特に、縁部が傾斜を有しており、したがってローラー上に直角に衝接することがないという事実に起因している。表面が傾斜を有することから、これをより容易に圧迫/変形させ、こうしてローラーの異なる直径に適応させることができる。ガスケットがローラーに対し直角に配置された剛性を有するレールを有する先行技術の解決法によると、この融通性を達成することはできない。しかしながら、ガスケットが均一な材料構造を有するか否かまたはガスケット内に補強用または支持用要素が配置されているか否かとは無関係に、ドクターブレードチャンバ内のガスケットの縁部からローラーに接するエラストマー縁部に至るまで延在する傾斜表面は、ここで記述される通りに適応させることができる。
本発明に係る印刷ユニットおよびガスケットの好ましい実施形態においては、ガスケットは剛性があり、硬質で、かつ支持用のレールを含む。一部の実施形態において、この剛性を有する支持用レールは、印刷ユニットの作動条件下でエラストマー縁部と共にローラーに対して衝接する。代替的には、作動条件下で、レールはローラーから離隔され、エラストマー縁部のみがローラーに対して衝接している。このことはすなわち、エラストマー縁部が、ローラーの直前までレールによって支持されるか、またはローラーから短かい距離、例えば0〜7mmの離隔距離のところまで、ただし好ましくはローラーとレールの間に0〜3mmの離隔距離をおいて支持されていることを意味している。
意外にも、このようなガスケットは、例えば特許文献3に記述されている通りの先行技術に係るガスケットと比べて、約2倍長い運用寿命を有することが分かった。
比較した場合、互いに類似するタイプのガスケットが以下の運用寿命を有することを指摘できる。
ゴム縁部が剛性を有するレールによって支持されていなかったローラーに接するゴム縁部を有するガスケットによると、運用寿命は2時間。
特許文献2中に開示された鋭利な縁部を有するガスケットによると、運用寿命は16時間。
本発明に係るレール支持型ゴム縁部付きガスケットによると、運用寿命は35時間。
レール支持型エラストマー縁部を有するガスケットは、例えば500〜800m/minの接線速度などの、ローラーの回転速度が高い印刷ユニットの場合に極めて有用であり、特に高速生産の場合にこのタイプのガスケットを有利なものにすることが分かった。運用寿命がより長く、その結果ガスケット交換のための中断が少ないことから、本発明に係るガスケットは、生産効率に関して実質的な改善である。
「剛性を有するレール」という用語は、ガスケット自体を製造するためのエラストマーと比べた場合に、レールが、より堅く/硬質でそのためより軟質のおよび剛性の低いエラストマー縁部又はゴム縁部上に支持作用を及ぼすことのできる材料で製造されていることを意味する。
優れた秩序を保つために、剛性(剛性を有する)・支持用レールは必ずしもガスケットの全長に沿って延在する必要はなく、その一部またはいくつかの部分に沿って延在するだけでもよい。例えば、剛性・支持用レールは、少なくともガスケットの幅方向に可変的横断面を有するものであり得、これにより、レール内の剛性をガスケットの幅を横断して変動させ、こうして特定のニーズに適応させることが可能である。
このような剛性・支持用レールはさらに、ドクターブレードチャンバの底面および封止用表面に対して実質的に垂直である平坦な形材として提供され得る。このような剛性・支持用レールの剛性は、有利には、ガスケット上の傾斜表面を異なるローラー直径に適応させ得るような形で、有利に適応されてよい。しかしながら、ドクターブレードチャンバの底面および封止用表面との関係において角度を成す剛性・支持用レールを伴ってガスケットを設計することも同様に可能である。言及した通り、レールは、平坦な形材であり得るが、同様に、以下の図中で示されているV字形またはT字形形状で作ることもできる。
本発明に係るドクターブレードチャンバと回転可能なローラーとを有する印刷ユニットの好ましい変形形態において、ドクターブレードチャンバは、2つのガスケットを含むことができ、2つのガスケットの各々は斜めの、凹状および/または凸状の表面を含み、表面は互いに対面していて、2つのエラストマー縁部間の距離は、ガスケットの封止用表面における相互に対面する縁部間の距離よりも大きくなっている。ドクターブレードチャンバ内のガスケットのこのような配置方法は、ローラーとインクの間の摩擦力によりガスケット部域内で回転するようインクが促されることから、上述の通りの利点を提供する。このガスケット配置方法は、ドクターブレードチャンバ内部と外部に同じ圧力が広がっているいわゆる無圧力システムに特に適している。
本発明に係るドクターブレードチャンバと回転可能なローラーとを有する印刷ユニットの別の変形形態において、ドクターブレードチャンバは2つのガスケットを含むことができ、2つのガスケットの各々は、斜めの、凹状および/または凸状の表面を含み、表面は互いに外側に面していて、2つのエラストマー縁部間の距離はガスケットの封止用表面における相互に対面する縁部間の距離よりも小さくなっている。これは、上述のものと同じタイプのガスケットであるが、ガスケットを反転させることにより、過圧の加わるドクターブレードチャンバ内で使用された場合に、非常に優れた結果が得られることが分かった。この有利な応用は、傾斜表面の裏側にインク内の圧力が作用し、そのとき傾斜表面がローラーの表面に対し押し付けられ、当然ガスケットとスクリーンローラー間の摩擦は増大するもののさらに一層良好に封止を行なうという事実に起因するものである。
本発明に係る印刷ユニット内でドクターブレードチャンバと回転可能なローラーの間を封止するためのガスケットは、ゴム、例えば第1の剛性・硬度を有するEPDMゴムで製造されているガスケット本体を有するものであり得、ここで剛性・支持用レールは、第2の剛性・硬度を有する熱可塑性プラスチックで製造され、ここで第2の剛性・硬度は第1の剛性・硬度よりも大きい。
しかしながら、本体およびレールは両方共、他の材料で作られていてよく、レールのために使用可能な材料としては、なかでも金属、例えば銅、および硬質ポリマー、例えばポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン(POM)またはその組合せが含まれる。このようなポリマーはさらに、例えばガラス繊維または炭素繊維により補強されていてよい。
本発明に係る印刷ユニット内でドクターブレードチャンバと回転可能なローラーの間を封止するためのガスケットは、剛性・支持用レールがスレッド、例えば突出するアンカー部分を有するスレッドを含むかまたはそれにより構成されるような形で製造され得、ここでスレッドは、ガスケットの幅方向と実質的に一致する方向でガスケットの本体内に配置されている。このようなスレッドは、好適な剛性を有する好適な材料のものであり得、したがって、エラストマー縁部がローラー上に衝接する場合にこれを支持し得る。このようなスレッドは、突出するアンカー部分、例えばスレッドの長手方向との関係において1つ以上の方向に延在しかつガスケット本体自体の中のスレッドのより安定した位置を保証するスレッドを含むことができる。原則として、剛性レールは、エラストマー縁部自体と同じ材料で製造され得るが、ただし2つの部分では硬度・剛性が異なっているという差異がある。これは、2つの部分のうちの一方を適切に処理することによって達成可能であるかもしれない。さらに、ローラーと接触した状態での所与の作動時間の後、いわば摩耗を受けて嵌合しこうしてローラーとの関係において完璧に適応された形状を達成するように剛性レールを適応させることができる。このようにして、ガスケットとローラーの間の最適な嵌合が達成される。
本発明に係るガスケットの好ましい一変形形態において、ガスケットは、剛性・支持用レールとより軟質のエラストマー縁部との間に安定した継手が存在するような形で作られる。レールとエラストマー縁部は、例えば化学的に連結されるか、または別の堅牢かつ強力な形で互いに取付けられてよい。
レールは、第1のプロセスにより製造され得、第2のプロセスによって、本体自体そして場合によってはガスケットのより大きな部分を構成するエラストマー内に成形され得るが、本発明に係る印刷ユニット内でドクターブレードチャンバと回転可能なローラーとの間を封止するためのガスケットは、第1の剛性・硬度を有するエラストマー製の本体と、第2の剛性・硬度を有するエラストマー製の剛性・支持用レールとを含むことができ、ここで第2の剛性・硬度は第1の剛性・硬度よりも大きく、ガスケットは単一作業の多成分成形によって作られた1つのユニットを構成する。
「エラストマー縁部」という用語は、それが、封止用手段としてローラーに担持されているエラストマー材料の縁部であることを暗示している。これは、鋭利な剛性レールがローラーに対して当接(衝接)し、封止機能を有する、特許文献3と対照的である。ゴムまたは合成エラストマー材料をエラストマーとして有利に使用することができる。
ガスケット自体は、ドクターブレードチャンバ内の底面に対する接合点を封止するための封止用表面を有する本体を有し、封止用表面の反対の側で、ガスケットはローラーに対する接合点を封止するためのエラストマー縁部を含み、エラストマー縁部を支持するための剛性レールを含んでいてよい。レールは本体内に埋込まれ、本体から外に延在し得る。レールの一方の側のみにエラストマー縁部を有することも可能であり、レールの両側にエラストマー縁部を有することも同様に可能である。ローラー上に衝接するために単一のエラストマー縁部が使用される場合、それをドクターブレードチャンバのインク浴に面するレールの側に配置することが有利である。
レールとローラー間の離隔距離を達成するために、一部の実施形態において、ガスケットには、エラストマー縁部がレールよりも遠くに本体から外へ突出するようなエラストマー縁部から一定の距離を有するレールが具備され、この距離は、例えば0〜7mm、ただし好ましくは0〜3mmである。多くの異なる条件に応じて、剛性縁部と同一平面にあるエラストマー縁部を有する理由が存在するかもしれず、一方他の条件では最高7mmの距離がより有利となる可能性がある。
しかしながら、エラストマー縁部とレールとの間に可能な離隔距離は、ガスケットがローラーに対して押しつけられそれによりエラストマー縁部が変形される場合には削減される、という点を指摘しておくべきである。この圧力およびエラストマー縁部の硬度と形状に応じて、この離隔距離は、多少の差こそあれ削減される、つまり例えばエラストマー縁部がローラー上に衝接しているだけでなくレールもまた接触するほどまでに削減されることになる。
任意には、ガスケットは、レールの一方の側に沿って上に延在し、動作中ローラーに衝接してエラストマー縁部を構成する第1のエラストマー唇状部を含んでいる。このことはすなわち、エラストマー唇状部がレールよりもさらに遠くまで外へと突出するか、またはレールと同一平面内にあることを意味している。レールよりも本体からさらに遠くまで外へと突出している場合、ローラーに押し付けられた時の唇状部の変形は、レールとローラー間の離隔距離がなおも残る程度の変形のみを意味するか、あるいはまた、レールも同様にローラーと接触することになるはるかに大きな変形を意味するかのいずれかである。例えば、エラストマー唇状部は、エラストマー縁部とレールの間で0mm〜7mm、ただし好ましくは0mm〜3mmの距離で、レールよりもさらに遠くまで本体から外に突出する。
任意には、ガスケットは同様に、レールの反対側に沿って上方へと延在する第2のエラストマー唇状部も含んでいる。さらなる実施形態において、第1のエラストマー唇状部および第2のエラストマー唇状部は、ドクターブレードチャンバの底面で封止用表面からさまざまな距離のところまで延在する。エラストマー唇状部は例えば非常に異なる寸法を有し、そのため第2のエラストマー唇状部ではなく第1のエラストマー唇状部のみが、作動中ローラーに対して衝接する。
エラストマー唇状部はレールによって支持されていることから、エラストマー唇状部を比較的薄く設計することが可能であり、このことは、薄いエラストマー唇状部の摩擦が厚いエラストマー唇状部のものより小さいため、ローラーの高速回転時における1つの利点である。このような薄いエラストマー唇状部の有利な厚みは2〜3mm未満、例えば0.4〜1.4ミリメートルである。
エラストマー縁部は、主としてレールの存在の如何またはレールが作動中にローラーに対して衝接しているか否かに関わらず封止機能を有する要素であることから、特許文献3に記載の通りレールが鋭利である必要は全くない。したがって、さらなる実施形態では、レールは鋭利ではない。特許文献3中の一部の実施形態と合致して、レールを複数の区分に分割して、圧迫作用に対して平行なその配向に関わらず加圧作用による負荷の下で弾性的に屈曲させることができる。
ローラー上の曲率に追従するように、エラストマー縁部例えばエラストマー唇状部は凹状の経路を有する。これに対応して、レールが必ずしもローラーと接触しているわけではないという事実とは無関係に、レールも同様に凹状の経路を有していれば有利である。
実際には、封止は以下の要領で実施される。印刷ユニット内のドクターブレードチャンバと回転可能なローラーの間にはガスケットが具備され、ここでガスケットは一方の側に、ドクターブレードチャンバ内の底面に対する接合点を封止することを目的とし同じくドクターブレードチャンバ内に適切な形で設置された封止用表面を有している。ガスケットにはさらに、封止用表面とは反対の側に、ローラーに対する接合点を封止するためのエラストマー縁部そして場合によってはエラストマー縁部を支持するための剛性レールが具備されている。レールは本体内に埋込まれ、本体から外に延在することができる。レールは、エラストマー縁部がレールよりも遠くまで本体から外に突出するようなエラストマー縁部からの距離、例えば0〜7mm、ただし好ましくは0〜3mmの距離を有する。次にガスケットはエラストマー縁部と接触させられて、このエラストマー縁部を変形する。変形はレールも同様にローラーと接触するほど大きいものであり得るが、代替的には、レールがローラーと接触せずにローラーまで小さい距離、例えば0〜7mmあるいは恐らくはわずか0〜3mmの距離を有するように選択されてよく、この距離が最適であることが分かった。この距離はさらに大きいものでもあり得るが、実際には、比較的優れたかつ最適な支持は最高3mmの距離によって達成されることが分かった。ガスケットがレールの一方の側のみにエラストマー縁部を備えている場合、ガスケットにはインク浴とレールの間にこのエラストマー縁部が嵌合されていることが有利である。
実際の実験から、支持用レールとエラストマー縁部が同じレベルにある場合、ガスケットにとって最良の封止および最長の運用寿命が達成されることがわかっている。しかしながらさまざまなタイプのインク、ローラー、ローラー速度または他のパラメータが、これらの条件に影響を及ぼす場合がある。したがって、エラストマー縁部との関係においてわずかに後退した支持用レールの場合がより最適となる条件が存在するかもしれない。
第1の値と第2の値の間の間隔としての距離(distances)又は離隔距離(spacings)表示では、別段の明示のないかぎり、離隔距離の端点は含まれる。クレーム中の図面に対する参照指示を有する参照番号は、本発明を限定するものではない。
本発明は、以下で図面を参照しながら説明される。
先行技術に係るドクターブレードチャンバを示す図である。 先行技術に係る印刷ユニットのためのガスケットを示す図である。 ガスケットがローラーに対して衝接している、ガスケットを有するドクターブレードチャンバを示す図である。 2つのガスケットを有するドクターブレードチャンバとローラーを断面図である。 インクの流れが矢印で描かれて示されているドクターブレードチャンバとローラーの詳細図である。 傾斜表面および剛性・支持用レールを有するガスケットの断面図である。 アンカー部分を有するスレッドの形をした剛性・支持用レールと凸状表面とを有するガスケットの断面図である。 傾斜表面と角度付き剛性・支持用レールとを有するガスケットの断面図である。 傾斜表面と角度付きでT字形の剛性・支持用レールとを有するガスケットの断面図である。 凹状表面と多成分成形により作られた剛性・支持用レールとを有するガスケットの断面図である。 傾斜表面が互いに対面している2つのガスケットを示す図である。 傾斜表面が互いに外側に面している2つのガスケットを示す図である。 傾斜表面が互いに対面している、V字形の剛性・支持用レールを有する2つのガスケットを示す図である。 傾斜表面が互いに外側に面している、V字形の剛性・支持用レールを有する2つのガスケットを示す図である。 上からおよび横から見た斜視図でガスケットを示す図である。
図の説明において、同一のまたは対応する要素には、異なる図中で同じ呼称が提供される。したがって、各単一の図及び実施形態に関連する全ての詳細については説明しない。
図1および2は先行技術として序の部分で説明されている。
図3は、ガスケット4がその凹状部分4Aに沿ってローラー9に対して当接している、典型的な作動位置にあるドクターブレードチャンバ3を示す。
図4は、2つのガスケット4を有するドクターブレードチャンバ3とローラー9を示しており、ここではドクターブレードチャンバ3とガスケット4が断面図で示されている。この図からわかるように、ガスケット4は、ここではローラーに対して一定の角度11を成して示されている傾斜表面20を有する第1の脚部10を有する。角度11の好ましいサイズは40°〜60°であるが、それより大きくても小さくても一向にかまわない。
図5は、ローラー9とドクターブレードチャンバ3の詳細を示し、ここでインクの流れは矢印14で描かれて示されている。矢印14は、インクがローラーの回転による影響を受けてローラー9から振り落とされる様子を示す。ガスケット4でインクが傾斜面20を打撃(strike)する点において、インクの方向は変化し、インクは傾斜面20に沿って流れ、こうして表面20に沿った、そしてガスケット4とローラー9の間の封止領域から離れる渦または回転流が発生する。
図6は、傾斜表面20および剛性・支持用レール12を有するガスケット4の断面図を示す。原則として、それは、図5に示されているものと同じガスケット4であるが、ここでは、そのエラストマー縁部19またはその一部にガスケット4の残りの部分とは別の材料特性が備わっている。言及した通り、ガスケット4は、ここではレール12として示されているエラストマー縁部19を傾斜表面20に有する剛性・支持用レール12を有している。ドクターブレードチャンバ3に面するガスケットの封止用表面15は、ここでは、第1の脚部10と第2の脚部13の下側により構成され、これは、ガスケットの封止用面15内の切り抜き部16に起因して柔軟に作用し、かつ2本の脚部10、13に起因して一種の2重封止としても作用する。
図7は、突出するアンカー部分22を有する埋込まれたスレッド(thread)21の形をした剛性・支持用レール12と凸状表面20とを有するガスケット4の断面図を示している。スレッド21および言及したアンカー部分22は、ガスケット4の本体自体を構成するエラストマー内で成形される。
図8は、傾斜表面20と角度付き剛性・支持用レール12とを有するガスケット4の断面図を示す。
図9は、傾斜表面20と角度付きでT字形の剛性・支持用レール12とを有するガスケットの断面図を示す。
図10は、凹状表面20と多成分成形により作られた剛性・支持用レール12とを有するガスケットの断面図を示す。こうして、多少の差こそあれ剛性・支持用レール12自体で構成されているエラストマー部分19が存在する。
図11中には、傾斜表面20が互いに対面している2つのガスケット4が見られる。このようなガスケット4の配置方法は、以上の本発明の説明中で言及されている通り、ドクターブレードチャンバ3内の圧力がその外部と同じであるいわゆる無圧力システムに特に適している。ここでは角度付きである剛性・支持用レール2はこのとき、ガスケット4内で弾性的に作用でき、こうしてローラーの直径に正確に適応可能である。
図12は、傾斜表面20が互いに外側に面している同じ2つのガスケット4を示しており、これは上述の通り、ドクターブレードチャンバ3内でインク上に過圧が存在する場合に特に適している。こうして、ガスケット4は、図示されていないローラー9に対向する方向で第2の脚部13において裏側17上にインクの過圧による影響を受ける。こうして圧力は、剛性・支持用レール12をローラーの周囲に対して衝接するように圧迫する。圧力が高くなればなるほど、レール12は図示されていないローラー9に対し押し付けられる。
図13は、傾斜表面20が図11に示されている場合と同様に互いに対面している、V字形の剛性・支持用レール12を有する2つのガスケット4を示し、図14は、図12内の図に対応する、傾斜表面が互いに外側に面しているV字形の剛性・支持用レール12を有する同じ2つのガスケット4を示している。
最後に、図15中には、上からおよび横から見た斜視図でガスケット4が示されている。このガスケットは第1の脚部10上に凸状表面20を有し、第2の脚部13は第1の脚部10に対して支持され、こうして図14中に示された表面20上の裏側17は凹状部があることが分かる。ガスケット4は、図示されていないローラー9に対して衝接するための中央凹状設計4Aと、図1に示されている通りドクターブレード1、2に対して衝接するためのさらに2つの直線接触面18とを有していることがここから分かる。
本発明は、ドクターブレードチャンバ(Doctor Blade Chamber)と回転可能なローラーとを有する印刷ユニットにおいて、ローラーが、作業中ドクターブレードチャンバからのインクを受け取るためにドクターブレードチャンバ内に部分的に延在し、ドクターブレードチャンバとローラーの間の封止のためにガスケットが具備され、ガスケットが一方の側に少なくとも1つの封止用表面を含み、封止用表面はドクターブレードチャンバの幅に実質的に対応する幅およびローラーの長手方向の厚みを有し、この厚みは、封止用表面において第1の縁部と第2の縁部によって画定されており、ガスケットはそのもう一方の側にローラーに対する接合点を封止するためのエラストマー縁部を含み、エラストマー縁部は、封止用表面上で厚みを画定する縁部のうちの少なくとも1つとの関係においてローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向にオフセットしており、縁部の少なくとも1つからエラストマー縁部及びローラーの一領域に至るまで延在する表面を有し、封止用表面の厚みを画定しており、該表面は、封止用表面又はローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向との関係において90°未満の角度で傾斜し、凹状および/または凸状である印刷ユニットに関する。本発明はさらに、印刷ユニット内でドクターブレードチャンバと回転可能なローラーの間を封止するためのガスケットにも関する。
カラー印刷または印刷物上へのラッカーの塗布のための輪転印刷ユニットは、典型的にインクを有する半開放型ドクターブレードチャンバを含んでおり、このインクは、スクリーンローラーが、ドクターブレードチャンバ内のインク浴中にその表面の一部を浸漬させた状態で回転しながら走行することから、スクリーンローラーに移送される。半開放型チャンバをインクローラーに面して封止するために、ドクターブレードチャンバはローラーに対して衝接するドクターブレードと連結されている。ドクターブレードチャンバの端部は、ゴム製ガスケットで封止され、このガスケットは、その底面でドクターブレードチャンバ内に埋込まれ、ローラーと接触状態にある湾曲した上面側を有する。このようなゴム製ガスケットは同様に、ドクターブレードチャンバをインク浴を有する複数の区分に分割するためにも使用可能である。
特許文献1には、図1で表わされているドクターブレードデバイスが開示されている。このデバイスは、作動中、チャンバ3内のインクと接触状態にあるスクリーンローラー(図示せず)を有する印刷ユニット用のインクを収納する、底面3Aと側面3Bおよび3Cとを有するU字形ドクターブレードチャンバを有するチャンーバーバーを含んでいる。2つのドクターブレード1、2は、スクリーンローラーに対する封止の機能をもつレール5、6によってチャンバ3に対して挟持されており、その表面は、チャンバ内のインクと接触している。インクは、チャネル8を介してチャンバ3内に導かれ得る。チャンバ3内の各部分チャンバに1本ずつの2本のチャネル8が図示されており、ここで部分チャンバには、チャンバ内部のパッキング4およびチャンバの端部にあるパッキング4を用いた画定が備わっている。パッキング4は、スクリーンローラーに対する衝接のため凹状形状4Aを有する。
このタイプのパッキングは、特許文献2のコピーである図2に再現されている。このパッキングは、封止の増強を目的としてスクリーンローラーに対して衝接するための硬質材料の鋭利なレール7を有する中央区分を有している。スクリーンローラーに対する衝接のためのレールを有するパッキングまたはガスケットについては、特許文献3にも記述されている。
一般に、ドクターブレードチャンバとローラーの間の封止および気密性の寿命の長さは、重要な側面であり、継続的に改善の対象となっている。例えば、それはパッキングまたはガスケットの耐久性の改善と併せて望ましいものであり、同時に、ガスケットは、初期摩耗の場合でさえ概してより気密であることが所望される。ガスケット内の上述の硬質レールは先行技術と比べて1つの改善であるにせよ、これらのガスケットには、硬質レール上で着色顔料が著しく摩耗するという欠点がある。これらのレールをさらに一層硬質にすると、摩耗は削減されるかもしれないが、これは、レールとの接触ラインにおいてスクリーンローラー上の摩耗がより急速になる危険性を暗に意味する。したがって、運用寿命が長く、かつ正常作動中そしてガスケット又はパッキングが摩滅する時点まで気密性が改善されているタイプのガスケットを使用することが望ましい。
欧州特許第401250号 米国意匠特許第488,503号 国際公開第2009/024151号パンフレット
したがって、この技術分野における改善を提供することが、本発明の目的である。詳細には、耐久性ならびに封止能力が改善されている、ドクターブレードチャンバとスクリーンローラーの間を封止するための改良型ガスケットを提供することが目的とされる。さらに1つの目的は、複数の異なるローラーを含めた複数のローラーのために一定のタイプのガスケットを使用できる、可変的な直径を有するスクリーンローラーと結びつけて使用するのに適したガスケットを示すことにある。同時に、言及した通り、封止の改善のみならず運用寿命の延長、ひいてはガスケット上ならびにスクリーンローラー上の摩耗の低減を達成するガスケットおよびこのようなガスケットを有する印刷ユニットを示すことも1つの目的である。
この目的は、以下で説明する通り、請求項1に係る印刷ユニットおよび請求項5に係るガスケットによって達成される。本発明に係る印刷ユニットには、序の部分で言及された通り、ドクターブレードチャンバおよび回転可能なローラーが具備されており、ここでガスケットがドクターブレードチャンバとローラーとの間の封止を提供し、このガスケットは、序の部分および請求項1に記載の封止用表面の厚みを画定する縁部のうちの少なくとも1つとの関係においてローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向にオフセットされているエラストマー縁部を有し、縁部の少なくとも1つからエラストマー縁部及びローラーの一領域に至るまで延在する表面が封止用表面の厚みを画定し、この表面は、封止用表面またはローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向との関係において90°未満の角度を成して傾斜し、凹状および凸状の少なくとも一方の形状である。
このような印刷ユニットおよびこのようなガスケットについての新規の詳細は、ガスケットが非対称の断面形状を有し、ここで、前述の縁部のうちの少なくとも1つからエラストマー縁部及びローラーの一領域に至るまで延在する表面は、裏側を含む第1の脚部を構成し、前記裏側が第2の脚部によって支持されているという点にある。前述の通り角度が付き支持された前記表面を有することによって、様々な直径を有するスクリーンローラーと結びつけての使用に適したガスケットが得られ、この場合こうして一定のタイプのガスケットを複数の異なる直径を有するローラーのために使用することが可能である。
原理的にはこの表面が、ガスケットの一方の側を構成する面である。1つの縁部とエラストマー縁部とを連結する表面は、角度の付いた平面であり得るが、それは、前述の通り、凹状または凸状のいずれかの形状で湾曲していてもよい。この表面は、平坦面、凸状および/または凹状の下位表面を同時に含むことさえ可能であり、ここでこのような考えられる下位表面の間には、平滑でかつ均一な遷移部分が設けられる。一般的に言うと、エラストマー縁部は、封止用表面の縁部との関係において引込められている。すなわち、ローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向で、エラストマー縁部と封止用表面の縁部との間にオフセットが設けられる。縁部とエラストマー縁部との間の表面が平坦でなく異なる形状を有する場合には、表面上の方向を、表面の幾何形状に対する接線により表わすことができ、ここで接線は、垂直との関係において角度を成す場合、傾斜を有するものとみなされる。表面が1つの幾何形状を有するか他の幾何形状を有するかの如何に関わらず、以下では、それは、「傾斜を有している」という用語により言及されているだけであり、したがってこの用語は、傾斜を有しているならびに凹状および/または凸状であるものとして理解すべきものである。
ガスケットは封止用表面の縁部との関係において長手方向にオフセットされたエラストマー縁部を有し、2つの前記縁部の間の表面は、いわば傾斜を有する状態で配置されていることから、ガスケットがより長時間、気密性を保つという意外な利点が達成される。より密に検討することによって、この事実が、ローラーが回転する際のドクターブレードチャンバ内のインクの移動の仕方に起因するものであるということが確認された。ドクターブレードチャンバ内のインクは、実際のインクであり得るものの印刷ユニットにより印刷品目の全てまたは一部分の上に塗布されるラッカーでもあり得ることから、この点に関し広義に理解されるべきである。
一定の粘度を有するインクは、ローラーの回転時にローラー上に被着させられる。スクリーンローラーまたはアニロックスローラーとも呼ばれるローラーは、インクを受け取る多くの小さなくぼみを備えている。ドクターブレードが余剰のインクを掻き取り、くぼみ内のインクは、実際の印刷品目に移送され得る。ローラーが回転させられると、ローラー上のインクは、ローラーから離れる方向に促される。ローラーの周辺速度とローラーに対するインクの接着力が整合していない場合、インクはローラーから、いわば振り落されるように促される。さらに、インクとローラーの間に摩擦が存在し、そのため、ユニットが使用されている時、ドクターブレードチャンバ内のインクは回転させられる。理想的には、インクはローラーと平行である虚軸を中心としてドクターブレードチャンバ内で回転し、インクはローラーとは反対の方向に回転すると言うことができる。ドクターブレードチャンバ内にガスケットが具備されていて、ガスケット上に傾斜表面が配置されている場合、ローラーに対する傾斜表面の接触時点でローラー上のインクは傾斜表面に対してそしてこの表面に沿ってドクターブレードチャンバの底面に向って振り落とされることになる。こうして、傾斜表面に沿ってかつローラーから離れるように流れが誘発される。
実際には、ガスケット上の傾斜表面に沿った領域内でインク中に流れの渦が発生し、ここでインクはいわばこの流れに起因してガスケット上のエラストマー縁部とローラーの間の部域から強制的に遠ざけられるように見える。こうして、封止部域内には一種の陰圧が生成され、ガスケット上の負荷はこうして先行技術のタイプのガスケットによる場合に比べて著しく小さくなることから、このことは確かに1つの利点である。こうして、結果としてインクは、傾斜表面に起因して、ガスケット上の圧力を低減させる流れの中に取り入れられ、これにより、改良型ガスケットに所望されるメリット(すなわちより良い封止)が達成され、それと同時に、ガスケットと同様スクリーンローラーも磨耗させるインク中のインク顔料または他の粒子が大量に負荷されないことからガスケットの耐久性の増大が達成される。
傾斜表面を有するガスケットの追加の利点は、所与の寸法を有するガスケットを、様々な直径を有するローラーのために使用することができるという点にある。これは、大部分の場合においてエラストマー縁部が、さらなるいかなる問題も無くローラーの表面に対して緊密に嵌合するように圧倒的に促され得ることを理由として、可能である。これは特に、縁部が傾斜を有しており、したがってローラー上に直角に衝接することがないという事実に起因している。表面が傾斜を有することから、これをより容易に圧迫/変形させ、こうしてローラーの異なる直径に適応させることができる。ガスケットがローラーに対し直角に配置された剛性を有するレールを有する先行技術の解決法によると、この融通性を達成することはできない。しかしながら、ガスケットが均一な材料構造を有するか否かまたはガスケット内に補強用または支持用要素が配置されているか否かとは無関係に、ドクターブレードチャンバ内のガスケットの縁部からローラーに接するエラストマー縁部に至るまで延在する傾斜表面は、ここで記述される通りに適応させることができる。
本発明に係る印刷ユニットおよびガスケットの好ましい実施形態においては、ガスケットは剛性があり、硬質で、かつ支持用のレールを含む。一部の実施形態において、この剛性を有する支持用レールは、印刷ユニットの作動条件下でエラストマー縁部と共にローラーに対して衝接する。代替的には、作動条件下で、レールはローラーから離隔され、エラストマー縁部のみがローラーに対して衝接している。このことはすなわち、エラストマー縁部が、ローラーの直前までレールによって支持されるか、またはローラーから短かい距離、例えば0〜7mmの離隔距離のところまで、ただし好ましくはローラーとレールの間に0〜3mmの離隔距離をおいて支持されていることを意味している。
意外にも、このようなガスケットは、例えば特許文献3に記述されている通りの先行技術に係るガスケットと比べて、約2倍長い運用寿命を有することが分かった。
比較した場合、互いに類似するタイプのガスケットが以下の運用寿命を有することを指摘できる。
ゴム縁部が剛性を有するレールによって支持されていなかったローラーに接するゴム縁部を有するガスケットによると、運用寿命は2時間。
特許文献2中に開示された鋭利な縁部を有するガスケットによると、運用寿命は16時間。
本発明に係るレール支持型ゴム縁部付きガスケットによると、運用寿命は35時間。
レール支持型エラストマー縁部を有するガスケットは、例えば500〜800m/minの接線速度などの、ローラーの回転速度が高い印刷ユニットの場合に極めて有用であり、特に高速生産の場合にこのタイプのガスケットを有利なものにすることが分かった。運用寿命がより長く、その結果ガスケット交換のための中断が少ないことから、本発明に係るガスケットは、生産効率に関して実質的な改善である。
「剛性を有するレール」という用語は、ガスケット自体を製造するためのエラストマーと比べた場合に、レールが、より堅く/硬質でそのためより軟質のおよび剛性の低いエラストマー縁部又はゴム縁部上に支持作用を及ぼすことのできる材料で製造されていることを意味する。
優れた秩序を保つために、剛性(剛性を有する)・支持用レールは必ずしもガスケットの全長に沿って延在する必要はなく、その一部またはいくつかの部分に沿って延在するだけでもよい。例えば、剛性・支持用レールは、少なくともガスケットの幅方向に可変的横断面を有するものであり得、これにより、レール内の剛性をガスケットの幅を横断して変動させ、こうして特定のニーズに適応させることが可能である。
このような剛性・支持用レールはさらに、ドクターブレードチャンバの底面および封止用表面に対して実質的に垂直である平坦な形材として提供され得る。このような剛性・支持用レールの剛性は、有利には、ガスケット上の傾斜表面を異なるローラー直径に適応させ得るような形で、有利に適応されてよい。しかしながら、ドクターブレードチャンバの底面および封止用表面との関係において角度を成す剛性・支持用レールを伴ってガスケットを設計することも同様に可能である。言及した通り、レールは、平坦な形材であり得るが、同様に、以下の図中で示されているV字形またはT字形形状で作ることもできる。
本発明に係るドクターブレードチャンバと回転可能なローラーとを有する印刷ユニットの好ましい変形形態において、ドクターブレードチャンバは、2つのガスケットを含むことができ、2つのガスケットの各々は斜めの、凹状および/または凸状の表面を含み、表面は互いに対面していて、2つのエラストマー縁部間の距離は、ガスケットの封止用表面における相互に対面する縁部間の距離よりも大きくなっている。ドクターブレードチャンバ内のガスケットのこのような配置方法は、ローラーとインクの間の摩擦力によりガスケット部域内で回転するようインクが促されることから、上述の通りの利点を提供する。このガスケット配置方法は、ドクターブレードチャンバ内部と外部に同じ圧力が広がっているいわゆる無圧力システムに特に適している。
本発明に係るドクターブレードチャンバと回転可能なローラーとを有する印刷ユニットの別の変形形態において、ドクターブレードチャンバは2つのガスケットを含むことができ、2つのガスケットの各々は、斜めの、凹状および/または凸状の表面を含み、表面は互いに外側に面していて、2つのエラストマー縁部間の距離はガスケットの封止用表面における相互に対面する縁部間の距離よりも小さくなっている。これは、上述のものと同じタイプのガスケットであるが、ガスケットを反転させることにより、過圧の加わるドクターブレードチャンバ内で使用された場合に、非常に優れた結果が得られることが分かった。この有利な応用は、傾斜表面の裏側にインク内の圧力が作用し、そのとき傾斜表面がローラーの表面に対し押し付けられ、当然ガスケットとスクリーンローラー間の摩擦は増大するもののさらに一層良好に封止を行なうという事実に起因するものである。
本発明に係る印刷ユニット内でドクターブレードチャンバと回転可能なローラーの間を封止するためのガスケットは、1の剛性・硬度を有するムで製造されているガスケット本体を有するものであり得、ここで剛性・支持用レールは、第2の剛性・硬度を有する熱可塑性プラスチックで製造され、ここで第2の剛性・硬度は第1の剛性・硬度よりも大きい。
しかしながら、本体およびレールは両方共、他の材料で作られていてよく、この場合、本体は例えばEPDMゴムで製造され、レールのために使用可能な材料としては、なかでも金属、例えば銅、および硬質ポリマー、例えばポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン(POM)またはその組合せが含まれる。このようなポリマーはさらに、例えばガラス繊維または炭素繊維により補強されていてよい。
本発明に係る印刷ユニット内でドクターブレードチャンバと回転可能なローラーの間を封止するためのガスケットは、剛性・支持用レールがレッドを含むかまたはそれにより構成されるような形で製造され得、ここでスレッドは、ガスケットの幅方向と実質的に一致する方向でガスケットの本体内に配置されている。このようなスレッドは、好適な剛性を有する好適な材料のものであり得、したがって、エラストマー縁部がローラー上に衝接する場合にこれを支持し得る。
のようなスレッドは、突出するアンカー部分、例えばスレッドの長手方向との関係において1つ以上の方向に延在しかつガスケット本体自体の中のスレッドのより安定した位置を保証するスレッドを含むことができる。
則として、剛性レールは、エラストマー縁部自体と同じ材料で製造され得るが、ただし2つの部分では硬度・剛性が異なっているという差異がある。これは、2つの部分のうちの一方を適切に処理することによって達成可能であるかもしれない。さらに、ローラーと接触した状態での所与の作動時間の後、いわば摩耗を受けて嵌合しこうしてローラーとの関係において完璧に適応された形状を達成するように剛性レールを適応させることができる。このようにして、ガスケットとローラーの間の最適な嵌合が達成される。
本発明に係るガスケットの好ましい一変形形態において、ガスケットは、剛性・支持用レールとより軟質のエラストマー縁部との間に安定した継手が存在するような形で作られる。レールとエラストマー縁部は、例えば化学的に連結されるか、または別の堅牢かつ強力な形で互いに取付けられてよい。
レールは、第1のプロセスにより製造され得、第2のプロセスによって、本体自体そして場合によってはガスケットのより大きな部分を構成するエラストマー内に成形され得るが、本発明に係る印刷ユニット内でドクターブレードチャンバと回転可能なローラーとの間を封止するためのガスケットは、第1の剛性・硬度を有するエラストマー製の本体と、第2の剛性・硬度を有するエラストマー製の剛性・支持用レールとを含むことができ、ここで第2の剛性・硬度は第1の剛性・硬度よりも大きく、ガスケットは単一作業の多成分成形によって作られた1つのユニットを構成する。
「エラストマー縁部」という用語は、それが、封止用手段としてローラーに担持されているエラストマー材料の縁部であることを暗示している。これは、鋭利な剛性レールがローラーに対して当接(衝接)し、封止機能を有する、特許文献3と対照的である。ゴムまたは合成エラストマー材料をエラストマーとして有利に使用することができる。
ガスケット自体は、ドクターブレードチャンバ内の底面に対する接合点を封止するための封止用表面を有する本体を有し、封止用表面の反対の側で、ガスケットはローラーに対する接合点を封止するためのエラストマー縁部を含み、エラストマー縁部を支持するための剛性レールを含んでいてよい。レールは本体内に埋込まれ、本体から外に延在し得る。レールの一方の側のみにエラストマー縁部を有することも可能であり、レールの両側にエラストマー縁部を有することも同様に可能である。ローラー上に衝接するために単一のエラストマー縁部が使用される場合、それをドクターブレードチャンバのインク浴に面するレールの側に配置することが有利である。
レールとローラー間の離隔距離を達成するために、一部の実施形態において、ガスケットには、エラストマー縁部がレールよりも遠くに本体から外へ突出するようなエラストマー縁部から一定の距離を有するレールが具備され、この距離は、例えば0〜7mm、ただし好ましくは0〜3mmである。多くの異なる条件に応じて、剛性縁部と同一平面にあるエラストマー縁部を有する理由が存在するかもしれず、一方他の条件では最高7mmの距離がより有利となる可能性がある。
しかしながら、エラストマー縁部とレールとの間に可能な離隔距離は、ガスケットがローラーに対して押しつけられそれによりエラストマー縁部が変形される場合には削減される、という点を指摘しておくべきである。この圧力およびエラストマー縁部の硬度と形状に応じて、この離隔距離は、多少の差こそあれ削減される、つまり例えばエラストマー縁部がローラー上に衝接しているだけでなくレールもまた接触するほどまでに削減されることになる。
任意には、ガスケットは、レールの一方の側に沿って上に延在し、動作中ローラーに衝接してエラストマー縁部を構成する第1のエラストマー唇状部を含んでいる。このことはすなわち、エラストマー唇状部がレールよりもさらに遠くまで外へと突出するか、またはレールと同一平面内にあることを意味している。レールよりも本体からさらに遠くまで外へと突出している場合、ローラーに押し付けられた時の唇状部の変形は、レールとローラー間の離隔距離がなおも残る程度の変形のみを意味するか、あるいはまた、レールも同様にローラーと接触することになるはるかに大きな変形を意味するかのいずれかである。例えば、エラストマー唇状部は、エラストマー縁部とレールの間で0mm〜7mm、ただし好ましくは0mm〜3mmの距離で、レールよりもさらに遠くまで本体から外に突出する。
任意には、ガスケットは同様に、レールの反対側に沿って上方へと延在する第2のエラストマー唇状部も含んでいる。さらなる実施形態において、第1のエラストマー唇状部および第2のエラストマー唇状部は、ドクターブレードチャンバの底面で封止用表面からさまざまな距離のところまで延在する。エラストマー唇状部は例えば非常に異なる寸法を有し、そのため第2のエラストマー唇状部ではなく第1のエラストマー唇状部のみが、作動中ローラーに対して衝接する。
エラストマー唇状部はレールによって支持されていることから、エラストマー唇状部を比較的薄く設計することが可能であり、このことは、薄いエラストマー唇状部の摩擦が厚いエラストマー唇状部のものより小さいため、ローラーの高速回転時における1つの利点である。このような薄いエラストマー唇状部の有利な厚みは2〜3mm未満、例えば0.4〜1.4ミリメートルである。
エラストマー縁部は、主としてレールの存在の如何またはレールが作動中にローラーに対して衝接しているか否かに関わらず封止機能を有する要素であることから、特許文献3に記載の通りレールが鋭利である必要は全くない。したがって、さらなる実施形態では、レールは鋭利ではない。特許文献3中の一部の実施形態と合致して、レールを複数の区分に分割して、圧迫作用に対して平行なその配向に関わらず加圧作用による負荷の下で弾性的に屈曲させることができる。
ローラー上の曲率に追従するように、エラストマー縁部例えばエラストマー唇状部は凹状の経路を有する。これに対応して、レールが必ずしもローラーと接触しているわけではないという事実とは無関係に、レールも同様に凹状の経路を有していれば有利である。
実際には、封止は以下の要領で実施される。印刷ユニット内のドクターブレードチャンバと回転可能なローラーの間にはガスケットが具備され、ここでガスケットは一方の側に、ドクターブレードチャンバ内の底面に対する接合点を封止することを目的とし同じくドクターブレードチャンバ内に適切な形で設置された封止用表面を有している。ガスケットにはさらに、封止用表面とは反対の側に、ローラーに対する接合点を封止するためのエラストマー縁部そして場合によってはエラストマー縁部を支持するための剛性レールが具備されている。レールは本体内に埋込まれ、本体から外に延在することができる。レールは、エラストマー縁部がレールよりも遠くまで本体から外に突出するようなエラストマー縁部からの距離、例えば0〜7mm、ただし好ましくは0〜3mmの距離を有する。次にガスケットはエラストマー縁部と接触させられて、このエラストマー縁部を変形する。変形はレールも同様にローラーと接触するほど大きいものであり得るが、代替的には、レールがローラーと接触せずにローラーまで小さい距離、例えば0〜7mmあるいは恐らくはわずか0〜3mmの距離を有するように選択されてよく、この距離が最適であることが分かった。この距離はさらに大きいものでもあり得るが、実際には、比較的優れたかつ最適な支持は最高3mmの距離によって達成されることが分かった。ガスケットがレールの一方の側のみにエラストマー縁部を備えている場合、ガスケットにはインク浴とレールの間にこのエラストマー縁部が嵌合されていることが有利である。
実際の実験から、支持用レールとエラストマー縁部が同じレベルにある場合、ガスケットにとって最良の封止および最長の運用寿命が達成されることがわかっている。しかしながらさまざまなタイプのインク、ローラー、ローラー速度または他のパラメータが、これらの条件に影響を及ぼす場合がある。したがって、エラストマー縁部との関係においてわずかに後退した支持用レールの場合がより最適となる条件が存在するかもしれない。
第1の値と第2の値の間の間隔としての距離(distances)又は離隔距離(spacings)表示では、別段の明示のないかぎり、離隔距離の端点は含まれる。クレーム中の図面に対する参照指示を有する参照番号は、本発明を限定するものではない。
本発明は、以下で図面を参照しながら説明される。
先行技術に係るドクターブレードチャンバを示す図である。 先行技術に係る印刷ユニットのためのガスケットを示す図である。 ガスケットがローラーに対して衝接している、ガスケットを有するドクターブレードチャンバを示す図である。 2つのガスケットを有するドクターブレードチャンバとローラーを断面図である。 インクの流れが矢印で描かれて示されているドクターブレードチャンバとローラーの詳細図である。 傾斜表面および剛性・支持用レールを有するガスケットの断面図である。 アンカー部分を有するスレッドの形をした剛性・支持用レールと凸状表面とを有するガスケットの断面図である。 傾斜表面と角度付き剛性・支持用レールとを有するガスケットの断面図である。 傾斜表面と角度付きでT字形の剛性・支持用レールとを有するガスケットの断面図である。 凹状表面と多成分成形により作られた剛性・支持用レールとを有するガスケットの断面図である。 傾斜表面が互いに対面している2つのガスケットを示す図である。 傾斜表面が互いに外側に面している2つのガスケットを示す図である。 傾斜表面が互いに対面している、V字形の剛性・支持用レールを有する2つのガスケットを示す図である。 傾斜表面が互いに外側に面している、V字形の剛性・支持用レールを有する2つのガスケットを示す図である。 上からおよび横から見た斜視図でガスケットを示す図である。
図の説明において、同一のまたは対応する要素には、異なる図中で同じ呼称が提供される。したがって、各単一の図及び実施形態に関連する全ての詳細については説明しない。
図1および2は先行技術として序の部分で説明されている。
図3は、ガスケット4がその凹状部分4Aに沿ってローラー9に対して当接している、典型的な作動位置にあるドクターブレードチャンバ3を示す。
図4は、2つのガスケット4を有するドクターブレードチャンバ3とローラー9を示しており、ここではドクターブレードチャンバ3とガスケット4が断面図で示されている。この図からわかるように、ガスケット4は、ここではローラーに対して一定の角度11を成して示されている傾斜表面20を有する第1の脚部10を有する。角度11の好ましいサイズは40°〜60°であるが、それより大きくても小さくても一向にかまわない。
図5は、ローラー9とドクターブレードチャンバ3の詳細を示し、ここでインクの流れは矢印14で描かれて示されている。矢印14は、インクがローラーの回転による影響を受けてローラー9から振り落とされる様子を示す。ガスケット4でインクが傾斜面20を打撃(strike)する点において、インクの方向は変化し、インクは傾斜面20に沿って流れ、こうして表面20に沿った、そしてガスケット4とローラー9の間の封止領域から離れる渦または回転流が発生する。
図6は、傾斜表面20および剛性・支持用レール12を有するガスケット4の断面図を示す。原則として、それは、図5に示されているものと同じガスケット4であるが、ここでは、そのエラストマー縁部19またはその一部にガスケット4の残りの部分とは別の材料特性が備わっている。言及した通り、ガスケット4は、ここではレール12として示されているエラストマー縁部19を傾斜表面20に有する剛性・支持用レール12を有している。ドクターブレードチャンバ3に面するガスケットの封止用表面15は、ここでは、第1の脚部10と第2の脚部13の下側により構成され、これは、ガスケットの封止用面15内の切り抜き部16に起因して柔軟に作用し、かつ2本の脚部10、13に起因して一種の2重封止としても作用する。
図7は、突出するアンカー部分22を有する埋込まれたスレッド(thread)21の形をした剛性・支持用レール12と凸状表面20とを有するガスケット4の断面図を示している。スレッド21および言及したアンカー部分22は、ガスケット4の本体自体を構成するエラストマー内で成形される。
図8は、傾斜表面20と角度付き剛性・支持用レール12とを有するガスケット4の断面図を示す。
図9は、傾斜表面20と角度付きでT字形の剛性・支持用レール12とを有するガスケットの断面図を示す。
図10は、凹状表面20と多成分成形により作られた剛性・支持用レール12とを有するガスケットの断面図を示す。こうして、多少の差こそあれ剛性・支持用レール12自体で構成されているエラストマー部分19が存在する。
図11中には、傾斜表面20が互いに対面している2つのガスケット4が見られる。このようなガスケット4の配置方法は、以上の本発明の説明中で言及されている通り、ドクターブレードチャンバ3内の圧力がその外部と同じであるいわゆる無圧力システムに特に適している。ここでは角度付きである剛性・支持用レール2はこのとき、ガスケット4内で弾性的に作用でき、こうしてローラーの直径に正確に適応可能である。
図12は、傾斜表面20が互いに外側に面している同じ2つのガスケット4を示しており、これは上述の通り、ドクターブレードチャンバ3内でインク上に過圧が存在する場合に特に適している。こうして、ガスケット4は、図示されていないローラー9に対向する方向で第2の脚部13において裏側17上にインクの過圧による影響を受ける。こうして圧力は、剛性・支持用レール12をローラーの周囲に対して衝接するように圧迫する。圧力が高くなればなるほど、レール12は図示されていないローラー9に対し押し付けられる。
図13は、傾斜表面20が図11に示されている場合と同様に互いに対面している、V字形の剛性・支持用レール12を有する2つのガスケット4を示し、図14は、図12内の図に対応する、傾斜表面が互いに外側に面しているV字形の剛性・支持用レール12を有する同じ2つのガスケット4を示している。
最後に、図15中には、上からおよび横から見た斜視図でガスケット4が示されている。このガスケットは第1の脚部10上に凸状表面20を有し、第2の脚部13は第1の脚部10に対して支持され、こうして図14中に示された表面20上の裏側17は凹状部があることが分かる。ガスケット4は、図示されていないローラー9に対して衝接するための中央凹状設計4Aと、図1に示されている通りドクターブレード1、2に対して衝接するためのさらに2つの直線接触面18とを有していることがここから分かる。

Claims (11)

  1. ドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラー(9)とを有する印刷ユニットであって、
    ローラー(9)が、作業中にドクターブレードチャンバ(3)からのインクを受け取るためにドクターブレードチャンバ(3)内に部分的に延在し、ドクターブレードチャンバ(3)とローラー(9)との間の封止のためにガスケット(4)を備え、
    ガスケット(4)が一方の側に少なくとも1つの封止用表面(15)を含み、該封止用表面(15)はドクターブレードチャンバ(3)の幅に実質的に対応する幅およびローラーの長手方向の厚みを有し、該厚みは、封止用表面(15)において第1の縁部と第2の縁部によって画定されており、ガスケット(4)は他方の側(4A)に、ローラー(9)に対して当接する部分を封止するためのエラストマー縁部(19)を含み、
    エラストマー縁部(19)は、封止用表面(15)上で厚みを画定する縁部のうちの少なくとも1つとの関係においてローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向にオフセットしている、印刷ユニットにおいて、
    封止用表面(15)上の厚みを画定する縁部の少なくとも1つから、エラストマー縁部(19)及びローラー(9)の一領域に至るまで延在する表面(20)を有し、該表面(20)は、封止用表面(15)またはローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向との関係において90°未満の角度で傾斜し、凹状および凸状の少なくともどちらか一方の形状であることを特徴とする、印刷ユニット。
  2. ガスケット(4)は、印刷ユニットの作動中に、エラストマー縁部(19)と共にローラー(9)に対して当接する剛性・支持用レール(12)を有するか、又はローラー(9)から離れている剛性・支持用レール(12)を有することを特徴とする、ドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラー(9)とを有する請求項1に記載の印刷ユニット。
  3. ドクターブレードチャンバ(3)が2つのガスケット(4)を含み、2つのガスケット(4)の各々が、傾斜し、かつ凹状および凸状の少なくともどちらか一方の表面(20)を含み、該表面(20)が互いに対面していて、2つのエラストマー縁部(19)間の距離がガスケットの封止用表面(15)における相互に対面する縁部間の距離よりも大きいことを特徴とする、ドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラー(9)とを有する請求項1又は2に記載の印刷ユニット。
  4. ドクターブレードチャンバ(3)が2つのガスケット(4)を含み、2つのガスケット(4)の各々が、傾斜し、かつ凹状および凸状の少なくともどちらか一方の表面(20)を含み、該表面(20)が互いに外側に面していて、2つのエラストマー縁部(19)間の距離がガスケットの封止用表面(15)における相互に対面する縁部間の距離よりも小さいことを特徴とする、ドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラー(9)とを有する請求項1又は2に記載の印刷ユニット。
  5. 印刷ユニット内でドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラーとの間を封止するためのガスケット(4)であって、
    ドクターブレードチャンバ(3)内の底面(3A)に対して当接する部分を封止するための少なくとも1つの封止用表面(15)を一方の側に含む本体を有し、
    該本体が封止用表面(15)においてドクターブレードチャンバ(3)の幅に実質的に対応する幅およびローラーの長手方向の厚みを有し、該厚みは、ガスケットの封止用表面(15)において第1の縁部と第2の縁部によって画定されており、ガスケット(4)には、封止用表面(15)と反対の側(4A)でローラー(9)に対して当接する部分を封止するためのエラストマー縁部(19)が含まれ、
    エラストマー縁部(19)が、封止用表面(15)上で厚みを画定する縁部のうちの少なくとも1つとの関係においてローラー及びドクターブレードチャンバの長手方向にオフセットしているガスケットにおいて、
    前記縁部の少なくとも1つからエラストマー縁部(19)の一領域に至るまで延在している表面(20)を有し、該表面(20)は封止用表面(15)との関係において90°未満の角度を成して傾斜し、凹状および凸状の少なくともどちらか一方の形状であることを特徴とする、ガスケット(4)。
  6. ガスケット(4)が、エラストマー縁部(19)を支持するための剛性・支持用レール(12)を含んでおり、縁部(12)は、本体からエラストマー縁部(19)まで延在するか、又はエラストマー縁部(19)がレール(12)に比べてさらに遠くまで本体から外に突出するように、エラストマー縁部(19)からの距離を有することを特徴とする、印刷ユニット内でドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラー(9)との間を封止するための請求項5に記載のガスケット(4)。
  7. 剛性・支持用レール(12)が、表面(20)上の角度(11)と実質的に一致する方向及び角度で、ガスケットの本体内に配置されていることを特徴とする、印刷ユニット内でドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラー(9)との間を封止するための請求項6に記載のガスケット(4)。
  8. 剛性・支持用レール(12)がスレッド(21)、例えば、突出するアンカー部分(22)を有するスレッド(21)を含み、該スレッド(21)がガスケットの幅方向と実質的に一致する方向でガスケットの本体内に配置されていることを特徴とする、印刷ユニット内でドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラー(9)との間を封止するための請求項5に記載のガスケット(4)。
  9. 剛性・支持用レール(12)が、少なくともガスケットの幅方向で可変的な横断面を有することを特徴とする、印刷ユニット内でドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラー(9)との間を封止するための請求項5〜8の何れか一項に記載のガスケット(4)。
  10. ガスケットの本体がゴム、例えば第1の剛性・硬度を有するEPDMゴムで製造されていること、および剛性・支持用レール(12)が、第2の剛性・硬度を有する熱可塑性プラスチック、例えばポリプロピレンまたはポリエチレンで製造され、第2の剛性・硬度が第1の剛性・硬度よりも大きいことを特徴とする、印刷ユニット内でドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラー(9)との間を封止するための請求項5〜9のいずれか一項に記載のガスケット(4)。
  11. ガスケットの本体が第1の剛性・硬度を有するエラストマーで製造されていること、および剛性・支持用レール(12)が、第2の剛性・硬度を有するエラストマーで製造されており、第2の剛性・硬度が、第1の剛性・硬度よりも大きく、ガスケット(4)が単一作業の多成分成形によって作られた1ユニットを構成していることを特徴とする、印刷ユニット内でドクターブレードチャンバ(3)と回転可能なローラー(9)との間を封止するための請求項5〜9のいずれか一項に記載のガスケット(4)。
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