JP2015500566A - 高保持電圧、混合電圧ドメイン静電気放電クランプ - Google Patents

高保持電圧、混合電圧ドメイン静電気放電クランプ Download PDF

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Abstract

少なくとも、クランプ装置と、スイッチング装置と、電圧リミッタとを含む静電気放電(ESD)保護回路が開示される。このESD保護回路は、異なる電圧ドメインの装置を含む。スイッチング装置は、電圧の少なくとも一部分がクランプ装置にまたがって降下するのを阻止するためにクランプ装置と直列にされる。スイッチング装置は、クランプ装置よりも高い最大動作電圧を維持する。【選択図】 図3

Description

関連出願の相互参照
[001]本出願は、2011年12月8日に出願された米国仮特許出願第61/568,431号の利益を主張するもので、該出願は、参考としてここに援用する。
[002]本発明は、静電気放電(ESD)保護、ラッチアップ(LU)防止、及び電気的過剰ストレス(EOS)状態中のダメージの防止に関する。特に、本発明は、高レベルのラッチアップ頑健性及びEOS保護性を維持しつつ、ESDダメージに対して集積回路(IC)を保護する方法に関する。
[003]ESD中には、大きな電流がICに流れて潜在的にダメージを引き起こすことがある。ダメージは、電流を導通する装置内に生じると共に、大きな電流のため著しい電圧降下を見る装置にも生じる。ESD事象によるダメージを回避するため、ICにはクランプが追加される。それらのクランプは、ICの敏感なノードに高い電圧を生じることなく大きなESD電流をシャントする。
[004]かかるESDクランプの設計に伴う1つの問題は、通常の動作状態中に電流をシャントして、一時的な機能ロスを招き、人間や又は他のIC相互作用で通常の動作を回復させる必要が生じるかもしれないことである。更に、通常動作中に低導通(シャント)モードにおいてクランプがトリガーする場合には、クランプに流れる電流のエネルギーが高くなり過ぎて、一時的又は永久的なダメージを生じることも考えられる。通常動作中にESD装置の誤ったトリガーによりしばしば生じる増加(供給)電流は、ラッチアップ事象と称され、一時的な機能ロス、一時的なダメージ、又は永久的なダメージを招くことがある。EOSは、ICピンにおける望ましからぬ高電圧により最も多く生じる。
[005]この問題を解消する既知の方法は、高い保持電圧をもつESDクランプを生成することである。クランプの保持電圧は、装置がその高い導通状態を持続できる最低電圧である。保持電圧を供給レベルより高く増加することにより、ESDクランプは、通常の動作中にトリガーされた場合でもラッチ状態から解放されて、機能ロスがせいぜい一時的なものとなるように設計される。
[006]自動車のようなある用途では、一時的な機能ロスを引き起こすノイズスパイクを回避するため、又はオンチップESD保護をトリガーせずにオフチップESD保護でシステムレベルESD電流をシャントできるようにするため、保持電圧が供給レベルより相当に高くされる場合がある。
[007]ESD保護クランプの更なる要求は、スタンバイ電流又は漏れ電流を少なくすることである。ある用途では、パッドに追加されるキャパシタンスの量も最小にしなければならない。
[008]これらの問題は、ほとんどが高電圧ICの問題であることが多く、保持電圧を高めると、典型的に、シリコンエリアのコストが高くなる。高電圧用途のためにこれらのESDクランプを生成するときには、典型的には、ESDクランプ装置が望ましい保持電圧及びトリガー電圧をもつように同調するために多数のシリコンテスト運転が行われる。
[009]高電圧技術における更に別の問題は、ESD事象に対するESDクランプの応答時間である。これらの技術におけるバイポーラ装置の基本的な遷移時間は、ESD事象の立ち上がり時間と同じ桁であるか又はそれより大きい。従って、ESD事象に対するクランプの反応は、ICを有効に保護するには遅過ぎるかもしれない。
[0010]広範囲なプロセス同調又は広範囲な複数テストチップ生成を必要とせずに、適度なシリコンエリア内で同調可能な高い保持電圧及び適当なトリガー電圧の効果を組み合わせた解決策は、現在のところ、存在しない。
[0011]それ故、この産業では、クランプの重要なパラメータを同調するための多数のシリコン運転を必要とせずに、高い同調可能な保持電圧、低い漏洩、高い同調可能なトリガー電圧、高電流のための小さなシリコンエリア、及び高速で有効なトリガーの効果を組み合わせた改良型のESD保護クランプが要望されている。
[0012]ESDクランプ装置がシステム内の事象によるラッチアップ及び偽のトリガーを防止するには、供給電圧よりも高い保持電圧が望まれる。そのような保持電圧は、低電圧ドメインから多数の素子を直列にスタックすることで到達する。それらの素子は、低電圧ドメインに対して設計されるので、スタックは、高い漏洩を示す。いずれの場合も、チップの性能は、酸化物の信頼性又は高い漏洩により危険にさらされる。
図1は、従来のESDクランプを示す。多くの場合に良好なESD特性を達成するために特定のプロセス適応技術を使用してゲート接地N型金属酸化物半導体(ggNMOS)装置が生成される。特にESDについては、ほとんどの場合に、付加的なドーピングレベルが必要とされ、プロセスのコストを高める。
[0014]図2は、従来の別のESDクランプを示す。レイアウト及びプロセス技術を使用してESD特性が同調される高電圧(HV)シリコン制御整流器(SCR)が開発されている。SCRは、内部の逆接合ブレークダウンによりトリガーされることがある。
[0015]最大パッド電圧の全部又は大部分がかかる高電圧(HV)スイッチと、保持電圧を同調する1つ以上の低電圧(LV)保護クランプと、通常動作中にLV保護クランプにかかる電圧を制限する電圧リミッタ回路とを有する静電気放電(ESD)保護回路が開示される。HVスイッチ及び/又は1つ以上のLV保護回路にトリガー信号を与えるために1つ以上のトリガー回路を追加することができる。トリガー回路は、HVスイッチ及び/又はLV保護クランプの内部でもよいし、又は外部に配置されてもよい。
[0016]第1ノードと第2ノードとの間に接続された回路を保護するための静電気放電(ESD)保護回路の実施形態は、第1ノードに接続された第1電圧ドメインの少なくとも1つのクランプ装置を備えるものが考えられる。ESD保護回路は、更に、少なくとも1つのクランプ装置に直列に接続され且つ第2ノードに接続された第2電圧ドメインのスイッチング装置も備えてもよい。ESD保護回路は、更に、少なくとも1つのクランプ装置に接続され且つ少なくとも1つのクランプ装置にかかる電圧を制限するように構成された電圧リミッタも備えてもよい。
[0017]ある実施形態において、第2電圧ドメインの電圧レベルは、第1電圧ドメインの電圧レベルより高い。
[0018]ある実施形態において、第2電圧ドメインの信頼性及び漏洩要件に対応する最大電圧レベルは、第1電圧ドメインの信頼性及び漏洩要件に対応する電圧レベルより高い。
[0019]ある実施形態において、少なくとも1つのクランプ装置は、直列接続された複数のクランプ装置を含む。
[0020]ある実施形態において、少なくとも1つのクランプ装置は、金属酸化物半導体(MOS)装置である。このMOS装置は、低電圧ドメインMOS装置としてもよい。また、MOS装置は、ゲート及びソースを含み、ゲートは、ソースに接続されてもよい。
[0021]ある実施形態において、MOS装置は、ゲート、ドレイン、及びソースを含む。クランプ装置は、少なくとも1つの抵抗性電圧分割器を含んでもよい。抵抗性電圧分割器は、第1端子電圧を有する第1端子と、第2端子電圧を有する第2端子と、第3端子電圧を有する第3端子とを含んでもよい。第2端子電圧は、第3端子電圧と第1端子電圧との間の電圧差の分割電圧であるものとすることができる。MOS装置のゲートは、抵抗性電圧分割器の第2端子に接続され、MOS装置のドレインは、抵抗性電圧分割器の第1端子に接続され、また、MOS装置のソースは、抵抗性電圧分割器の第3端子に接続されてもよい。
[0022]ある実施形態において、スイッチング装置は、シリコン制御整流器(SCR)である。このSCRは、アノードと、カソードと、第1トリガータップと、第2トリガータップとを含んでもよい。
[0023]ある実施形態において、電圧リミッタは、抵抗器である。
[0024]ある実施形態において、電圧リミッタは、MOS装置である。
[0025]ある実施形態において、ESD保護回路は、更に、スイッチング装置に接続されたトリガー装置も備えている。トリガー装置は、ESD事象中にスイッチング装置をスイッチオンするように構成されてもよい。
[0026]ある実施形態において、トリガー装置は、少なくとも1つのダイオードを含む。トリガー装置は、複数のダイオードを含んでもよい。複数のダイオードは直列接続されてもよい。
[0027]ある実施形態において、トリガー装置は、更に、ドレイン、ソース及びゲートを含むMOS装置を備えている。トリガー装置は、更に、抵抗性素子を含む。MOS装置のドレインとMOS装置のゲートとの間にはトリガー装置のダイオードが接続されてもよい。MOS装置のゲートとMOS装置のソースとの間には抵抗性素子が接続されてもよい。
[0028]ある実施形態において、SCRのカソードは、クランプ装置のアノードに接続される。電圧リミッタは、SCRのカソードと、ESD保護装置が接続される第1ノードとの間に接続されてもよい。電圧リミッタは、SCRの第1トリガータップと、第1ノードとの間に接続されてもよい。SCRのアノードは、クランプ装置のカソードに接続されてもよい。電圧リミッタは、SCRのアノードと第1ノードとの間に接続されてもよい。また、電圧リミッタは、SCRの第2トリガータップと第1ノードとの間に接続されてもよい。
[0029]ある実施形態において、ESD保護回路は、第1ノードとSCRの第1トリガータップとの間に接続された第1トリガー装置を含む。この第1トリガー装置は、ESD事象中にSCRをターンオンするように構成されてもよい。また、ESD保護回路は、SCRの第2トリガータップと第2ノードとの間に接続された第2トリガー装置を含んでもよい。この第2トリガー装置は、ESD事象中にSCRをターンオンするように構成されてもよい。SCRは、第1トリガー装置及び第2トリガー装置の両方を含んでもよい。
[0030]別の実施形態において、回路を保護するためのESD保護回路が第1ノードと第2ノードとの間に接続される。ESD保護回路は、最大電圧定格が保護回路の動作電圧より低い少なくとも1つのクランプ装置を含んでもよい。ESD保護回路は、更に、スイッチング装置及び電圧リミッタも備えてもよい。電圧リミッタは、クランプ装置の電圧を最大電圧定格より低い電圧に制限するように構成されてもよい。スイッチング装置は、動作電圧とクランプ装置の電圧との間の電圧差を阻止するように構成されてもよい。
[0031]ある実施形態において、クランプ装置は、少なくとも1つのMOS装置を含む。スイッチング装置は、SCRを含んでもよい。電圧リミッタは、抵抗器を含んでもよい。
[0032]ある実施形態において、電圧リミッタは、抵抗器、MOS装置、又はその組み合わせである。
[0033]ある実施形態において、ESD保護回路は、スイッチング装置に接続されたトリガー装置であって、ESD事象中にスイッチング装置をスイッチオンするように構成されたトリガー装置も含む。
[0034]添付図面を参照して一例として述べた以下の説明から本発明が更に詳細に理解されよう。
従来のggNMOSクランプの回路図である。 従来のSCRクランプの回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの一実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの一実施形態の概要図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の概要図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の回路図である。 aは混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の概要図である。bは図7のaの混合電圧ドメインESDクランプの典型的な実施形態の回路図である。 aは混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の概要図である。bは図8のaの混合電圧ドメインESDクランプの典型的な実施形態の回路図である。 aは混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の概要図である。bは図9のaの混合電圧ドメインESDクランプの典型的な実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の概要図である。 図10の混合電圧ドメインESDクランプのここに示す実施形態の典型的な実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の概要図である。 図12の混合電圧ドメインESDクランプの典型的な実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の回路図である。 低電圧(LV)クランプ装置に使用できるNMOS装置の断面図である。 LVクランプ装置に使用できるPMOS装置の断面図である。 LVクランプ装置に使用できる別のPMOS装置の断面図である。 a〜cは混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の回路図である。 混合電圧ドメインESDクランプの別の実施形態の回路図である。 典型的なトリガー回路の回路図である。
[0066]以下の説明において、多数の図面にわたり同様の対応部品は、共通の番号を使用して呼称する。一般的に、部品の番号は、図面の番号でスタートする。例えば、図3に示された電圧リミッタ装置306は、図5に示した同様の電圧リミッタ装置506に対応する。同様に、図7bに示された高電圧(HV)スイッチ701は、図10に示した同様のHVスイッチ1001に対応する。
[0067]当業者であれば、ノード、装置、回路又は領域は複数の機能を果たすものと考えられることを認識すべきである。更に、ノード、装置又は領域は、異なる記載によっても示される。例えば、図3のHVスイッチ301は、シリコン制御整流器(SCR)301とも称される。この場合に、SCRは、HVスイッチとして動作する装置の1つの考えられる実施形態である。別の例として、図19のカソード1921及びアノード1020は、各々、ノード1921及びノード1920とも称される。数字での呼称は、当該ノード、装置、回路又は領域のための明確な表記を与えるが、先行する記述子が議論の文脈において記述の読み易さを助けるものでなければならない。
[0068]図3は、混合電圧ドメイン静電気放電(ESD)クランプの第1の実施形態を示す。回路300は、パッド320と321との間の高電圧(HV)ドメインのクランプである。装置310は、ゲートがソースに接続された低電圧(LV)P型金属酸化物半導体(PMOS)装置(310a、310b及び310c)のスタックである。LV装置の数は、通常の動作中のラッチアップを防止するために装置310及びHVスイッチ301の保持電圧の和が指定電圧レベル(例えば、通常動作中の最大電圧、換言すれば、最大動作電圧、により決定された)より高くなり、且つ保持電圧が、保護されるべき回路のブレークダウン電圧より低くなるように、選択される。図3に示した装置310の保持電圧は、PMOSの保持電圧の3倍である。装置300は、3つのPMOS装置を含むものとして示されているが、それより少数の又は多数のPMOS装置を含んでもよいことに注意されたい。更に、装置300は、N型の金属酸化物半導体(NMOS)装置、バイポーラ装置、等の他の装置を含んでもよい。保持電圧の指定レベルは、集積回路(IC)のラッチアップ免疫性に関連しており、実世界の用途におけるICの使用によって決定される。このレベルは、最大パッド電圧より若干高いか、又はパッドの最大供給レベルより若干高い。最大供給レベルは、ICの動作時に装置にかけることのできる意図された最大電圧として定義され、最大パッド電圧は、動作中にパッドに到達し得る電圧ピーク又は障害に基づいて定義される。
[0069]高電圧(HV)及び低電圧(LV)という語は、明瞭化の目的で互いに逆に使用される。HV装置は、LV装置に比して絶対的に高い電圧を維持する。実際上、HVは、(HVスイッチのような)信頼性の問題を招くことなく最大パッド電圧(又はその大部分)を阻止するように設計された回路の部分を表わすために使用され、一方、LVは、最大パッド電圧に露出された場合に潜在的な信頼性及び/又は漏洩の問題を示すLVクランプ装置を表わすために使用される。最大電圧定格とは、電圧ドメインの装置に関連したもので、電圧ドメインの装置が信頼性又は漏洩の問題を経験せずに露出される最大電圧に対応する。換言すれば、装置は、その最大電圧定格までは動作電圧に対する信頼性及び漏洩の要件を満足するが、最大電圧定格を越えて動作すると、性能の低下又は装置特性の低下を経験することがある。信頼性の要件を満足する装置は、装置の寿命の間に装置特性の受け容れられる変化又は無視できる変化に耐えられるものである。HV装置の場合の最大電圧定格は、LV装置の最大電圧定格より高い。LV装置は、異なるLV供給電圧、例えば、3.3V及び5Vに対して定義される。これらの素子の保持電圧は、その通常動作電圧を50%以上越える。複数のHVドメインを利用できる場合には、使用する装置は、それらドメインの混合である。LV及びHVという語は、信頼性及び/又は漏洩の観点から使用されるもので、プロセスの観点からは、HVスイッチに使用するのに適した形式は、LVクランプ装置についても同じであると充分に考えられることに注意されたい。
[0070]LVクランプ装置という語は、漏洩及び/又は信頼性の要件により2つのパッド320と321との間に直結されない装置、又は装置のスタック、又は装置の別の構成に対して使用される。最大パッド電圧がクランプに印加されたときのLVクランプ装置の残留電圧は、信頼性及び漏洩の問題を回避するに充分なほど低く設計されることに注意されたい。
[0071]非ESD状態において2つのパッド320と321との間にかけられる最大電圧は、以下、最大パッド電圧と称される。
[0072]装置の保持電圧は、装置がトリガーモード又は高導通モードにある間に、装置にかけることのできる最低電圧である。
[0073]保持電流は、装置がトリガーモード又は高導通モードにあるときに、装置に流すことのできる最低電流である。
[0074]抵抗性素子は、それに電流が流れるときに電圧が生じる素子であり、抵抗率特性を有する装置、例えば、抵抗器、ダイオード、トランジスタ、等により実施することができる。ある実施形態では、トランジスタは、ESD中ではなく通常動作中に異なる抵抗値が好ましい場合に使用されるか、又はトランジスタの高温度振る舞いが抵抗器より優れている場合に使用される。
[0075]電圧リミッタ回路とは、クランプに最大パッド電圧がかけられたときにLVクランプ装置の電圧を信頼性の臨界レベルより低く制限する回路である。
[0076]図3を参照すれば、ノード320と321との間にクランプが配置される。ノード320と321との間にLVクランプ装置310が直接配置された場合には、PMOS装置は、ESDに対してシステムを保護することができる。しかしながら、これは、3つのPMOS装置の各々が、電圧分割を通して、信頼性の問題で定義されたレベルより高い電圧を見ることも意味する。これは、信頼性、例えば、酸化物の信頼性に伴う問題を引き起こすことがある。更に、各PMOSがプロセス設計ルールで許された以上の電圧降下を見るときには、クランプの漏洩が望ましいレベルを越える。この実施形態では、3xLV供給電圧がHV供給電圧より相当に低くなり、3つのPMOS装置310a、310b、及び310cのスタックを信頼性の問題のために許可できないと仮定する。
[0077]ノード320とノード321との間にLVクランプ装置310を単に配置するのではなく、LVクランプ装置310と直列にSCR装置301が配置される。このSCR301は、HV電源320とスタック310のアノード308との間のHVスイッチとして働く。SCR301は、PNP302及びNPN303より成り、PNPは、エミッタ307を経てノード320に接続され、そしてNPNは、スタック310のアノード308に接続される。SCR装置301がアントリガーされ、換言すれば、ターンオフされると、ノード308の電圧は、抵抗性素子306により電源接地点321に向かって引っ張られ、抵抗性素子は、直列であり、308から321への放電路を形成する。抵抗性素子305及び/又は306に流れる漏洩電流のために、ノード308及び321の電圧間には小さな差があることが考えられる。これは、HV電源がノード320であるときもそうである。全供給電圧は、SCRの内部逆接合にかかる(NPN303のコレクタとベースとの間)。それ故、抵抗性素子306は、LVクランプ装置(1つ又は複数)の電圧リミッタとして働く。
[0078]ESDの間に、ノード320と321との間の電圧は、最大パッド電圧より上に且つ逆方向ダイオード311のブレークダウン電圧より上に上昇し、この場合、これは、SCR301のトリガーとして使用される。ダイオード311の逆方向ブレークダウンからトリガー電流が与えられると、SCR301がトリガーし、ノード308へ移送されるべきノード320の電圧からSCR301に発生されるオフセット電圧を引くことができるようにする。次いで、装置310は、ノード321へのESD電流を低下させる。ESD事象が終了し、ノード320とノード321との間の電圧がスタック310及びSCR301の合成保持電圧より低いレベルに降下すると、SCR301及びスタック310の両方がターンオフする。ノード308の電圧は、ノード321の電圧へと迅速に降下する。というのは、このノードが抵抗性素子305及び306を経て放電されるからである。従って、ESD保護か与えられる一方、信頼性が保証される。
[0079]図3の実施形態では、HVスイッチは、PNP302及びNPN303で形成されたSCR301であり、PNP302のベースは、抵抗性素子304を通してノード320に接続され、且つNPN303のベースは、抵抗性素子305を通してノード308に接続されることに注意されたい。
[0080]装置は、LVクランプ装置及びHVスイッチがESD電流の全部又は少なくとも大半を導通できるような大きさにされることに注意されたい。HVスイッチのトリガーは、非常に短時間(即ち、HVクランプが高導通モードにおいてトリガーするまでの時間)に電流を導通するだけでよく、それ故、小型に設計することができる。電圧リミッタ回路は、典型的に、小さな電流しか導通しない。
[0081]図3に示す実施形態のトリガー速度は、従来のESDクランプより高速である。多数の高電圧技術におけるバイポーラ装置の基本的遷移時間は大きく、これは、(標準的な解決策のように)それらバイポーラ装置を使用するESD保護クランプは、ESD事象の立ち上がり時間(典型的に100psから10ns)に比して比較的低速であることを意味する。主ESD導通経路にLVクランプ装置を使用することにより、保護構造体の応答時間を短縮することができる。というのは、LV素子は、典型的に、ドーピングレベルが高く且つ間隔が減少されたために基本的遷移時間が短いからである。この効果をレバレッジするために、HVスイッチも、高速であるように設計される。
[0082]高電圧保護のためにLV保護素子を使用することにより、ESDクランプを複数のHVドメインへポーティングすることができる。典型的に、プロセスにおける複数の高電圧ドメインは、共通の低電圧ドメインを有する。共通の低電圧ドメインに対してLVクランプ装置を最適化することにより、HVスイッチ及びトリガーのみが高電圧ドメインにおいて特徴付けられる。これは、複数クランプの設計の複雑さを著しく容易にする。
[0083]図3に示す実施形態に使用されるシリコンエリアは、従来のESDクランプより小さい。LV装置は、典型的に、高電圧装置に比して小さな間隔を要求するので、クランプのシリコンエリアは、小さくなる。
[0084]異なる構成の実施形態が考えられる。より一般的には、ある実施形態では、HVスイッチと、スタックされる1つ以上のLV装置と、電圧リミッタとが含まれる。
[0085]HVスイッチは、信頼性の問題を生じることなく最大パッド電圧の大部分を維持することができ、LVクランプ装置の電圧は、信頼性及び/又は漏洩の問題に対する臨界レベルより低く留まる。
[0086]ESDの間に、LVクランプ装置(1つ又は複数)の保持電圧とHVスイッチの保持電圧の和は、ラッチアップ、電気的過剰ストレス、及び偽トリガーの否定的作用を回避するに必要なレベルより高くなることがある。LVクランプ装置は、1つ以上の装置を含む。それらは、ノード320と321との間に直接配置されると、ノード320と321との間に最大パッド電圧がかけられたとき、信頼性(及び/又は漏洩)の問題を示すことがある。
[0087]最大パッド電圧の間に、電圧リミッタは、LVクランプ装置(1つ又は複数)の電圧を、LVクランプ装置の信頼性の問題を回避するに充分な低い値に制限する。
[0088]図4は、混合電圧ドメインESDクランプの1つの実施形態の概要図である。装置401は、HVスイッチである。装置406は、電圧リミッタである。電圧リミッタ406は、HVスイッチ401のノード、例えば、HVスイッチのカソードに接続される。装置411は、HVスイッチ401を導通モードへトリガーするためのトリガー回路である。HVスイッチ401がESDダメージの臨界レベルより低いトリガー電圧で自己トリガーされる場合には、トリガー回路411を省略できることに注意されたい。装置410は、1つ以上の素子より成るLVクランプ装置(1つ又は複数)である。
[0089]HVスイッチは、LVクランプ装置(1つ又は複数)と直列に配置される。HVスイッチが、図5のトリガー回路511のような付加的なトリガー回路を要求する場合には、前記トリガー回路511は、図5に示すLVクランプ装置510の少なくとも一部分と直列に配置される。DC電圧リミッタ回路は、LVクランプ装置と並列に配置されるが、ある実施形態では、LVクランプ装置及び例えば、図6に示す前記HVスイッチの1つ以上の接合と並列に配置される。装置610は、3つのPMOS装置を含むものとして示されているが、装置610は、それより少数の又は多数のPMOS装置を含んでもよいことに注意されたい。更に、装置610は、NMOS装置、バイポーラ装置、等の他の装置を含んでもよい。
[0090]図7aは、トリガー回路711が、ノード721ではなく、ノード720を参照する実施形態を示す。図7bは、図7aの1つの考えられる実施形態を示す。図7bの装置710は、3つのPMOS装置を含むものとして示されているが、装置710は、それより少数の又は多数のPMOS装置を含んでもよいことに注意されたい。更に、装置710は、NMOS装置、バイポーラ装置、等の他の装置を含んでもよい。
[0091]図8aは、LVクランプ装置(1つ又は複数)810がノード820とHVスイッチ801との間に接続された実施形態を示す。HVスイッチ801は、LVクランプ装置810とノード821との間に接続される。それ故、電圧リミッタ回路806は、ノード820とHVスイッチ801のノードとの間に接続される。図8bは、図8aの1つの考えられる実施形態を示す。図8bの装置810は、3つのPMOS装置を含むものとして示されているが、装置810は、それより少数の又は多数のPMOS装置を含んでもよいことに注意されたい。更に、装置810は、NMOS装置、バイポーラ装置、等の他の装置を含んでもよい。
[0092]図9aは、トリガー911が、ノード920ではなくて、低電位ノード921に接続された実施形態を示す。図9bは、図9aの1つの考えられる実施形態を示す。図9bの装置910は、3つのPMOS装置を含むものとして示されているが、装置910は、それより少数の又は多数のPMOS装置を含んでもよいことに注意されたい。更に、装置910は、NMOS装置、バイポーラ装置、等の他の装置を含んでもよい。
[0093]LVクランプ装置(1つ又は複数)は、複数の部分へ分割することができる。図10は、混合電圧ドメインESDクランプの1つの考えられる実施形態を示すもので、LVクランプ装置は、2つの部分、即ち1010a及び1010bへ分割される。第1のLVクランプ装置1010aは、ノード1020と装置1001との間に配置され、そして第2のLVクランプ装置1010bは、装置1001とノード1021との間に配置される。また、電圧リミッタも、第1の電圧リミッタ1006a及び第2の電圧リミッタ1006bへ分割される。図10において、トリガー回路1011は、ノード1021に接続されるが、それとは別に、ノード1020に接続されてもよい。
[0094]図11は、図10に示した実施形態の典型を示す。図11は、2つのPMOS装置の2つのスタック、即ち第1のLVクランプ装置1110a及び第2のLVクランプ装置1110bに分割されたLVクランプ装置を示す。当業者であれば、LVクランプ装置は、異なる数のPMOS装置を含んでもよいことが認識されよう。HVスイッチ1101は、第1のLVクランプ装置1110aと第2のLVクランプ装置1110bとの間に配置される。LVクランプ装置1110a及び1110bは、各々、電圧リミッタ1106a及び1106bにより保護される。
[0095]HVスイッチも、複数の部分へ分割することができる。一例として、図12において、HVスイッチは、2つの部分、即ち1201a及び1201bへ分割される。図12は、ノード1220に接続されたトリガー回路1211aと、ノード1221に接続されたトリガー回路1211bとを示しているが、トリガー回路1211aは、ノード1221に接続されてもよく、そしてトリガー回路1211bは、ノード1220に接続されてもよい。トリガー回路1211aとトリガー回路1211bとを1つの回路へと合併してHVスイッチ1201a及び/又はHVスイッチ1201b間に接続することも考えられ、合併したトリガー1211の1つのノードは、HVスイッチ1201aに接続され、そして合併したトリガー1211の他のノードは、HVスイッチ1201bに接続される。上述したように、HVスイッチ1201a又はHVスイッチ1201bの自己トリガー電圧が規定の範囲内である場合には、トリガー回路1211a及び/又はトリガー回路1211bを省略することができる。図12は、HVスイッチ1201aとHVスイッチ1201bとの間に接続された電圧リミッタ1206を示す。或いはまた、電圧リミッタ1206は、第1の電圧リミッタ1206a(図示せず)及び第2の電圧リミッタ1206b(図示せず)へ分割されてもよく、第1の電圧リミッタ1206aは、HVスイッチ1201aとLVクランプ装置1210との間に接続され、そして第2の電圧リミッタ1206bは、HVスイッチ1201bとLVクランプ装置1210との間に接続される。それとは別に、第1の電圧リミッタ1206aは、ノード1221に接続され、そして第2の電圧リミッタ1206は、ノード1220に接続される。図12において、2つのHVスイッチ1201a及び1201bがLVクランプ装置1210により分割されている(従って、それら素子が1201a−1210−1201bの順に配置されている)が、例えば、装置の順序が1201a−1201b−1210、又は1210−1201a−1201bである他の構成も考えられる。
[0096]図12に示す実施形態の典型例が図13に示されている。SCR1301a及びSCR1301bは、HVスイッチとして働く。図13に示すような分割型のHVスイッチの1つの理由は、低い電圧も使用されて、単一のSCRのブレークダウン電圧が最大パッド電圧より低くなることがあるためであることに注意されたい。LV PMOS装置1310のスタックは、電圧リミッタ1306を並列にもつLVクランプ装置として使用される。図13は、3つのLV PMOS装置を含むLVクランプ装置(1つ又は複数)1310を示すが、このLVクランプ装置1310は、異なる数のLV PMOS装置を含んでもよい。トリガー1311がSCR1301a及びSCR1310bの両方に接続される。上述したように、雪崩によるSCRの自己トリガーを含む他のトリガー構成も考えられる。
[0097]図14において、LVクランプ装置(1つ又は複数)1410を具現化するためにスタックされる低電圧装置の数を変更することができる。実施形態は、装置の特定のスタックに限定されない。保持電圧は、スタックされるPMOS装置の数を調整することにより同調される。また、スタックのLV装置の形式をPMOSからNMOSへ変更することにより、又はゲート長さのようなLV装置の臨界パラメータを変更することにより、保持電圧を更に同調することができる。これらの変更は、スタック1410の全てのLV素子について又はスタック1410の1つ以上のLV素子について行うことができる。更に、スタックのMOS装置のゲートは、そのドレインに接続されてもよいし、又はMOS装置のゲートは、スタックの別のMOSのドレイン、ソース又はゲートに接続されてもよい。それとは別に、MOS装置のゲートは、ESDクランプのアノードであるノード1420に接続されてもよいし、又はESDクランプのカソードであるノード1421に接続されてもよい。
[0098]図15は、NMOS装置スタックがLVクランプ装置1510に使用される別の実施形態を示す。3つのNMOS装置を含むLVクランプ装置1510が描かれているが、NMOS装置の数は、変更することができる。
[0099]PMOS装置ではなくてNMOSを使用する判断は、多数のプロセス関連問題に依存する。1つのそのようなプロセスの影響は、NMOS対PMOSの保持電圧及びトリガー電圧の差である。電子の移動度が高いため、NMOS装置は、PMOS装置より低い保持電圧をもつ傾向となる。クランプにより達成すべき望ましい全体的な保持電圧レベルに基づいていずれかの装置又はその両方の組み合わせが好ましくなる。NMOS及びPMOSの抵抗及びシリコン占有面積に対する電流導通能力も、LVクランプ装置(1つ又は複数)の設計上の構成に影響する。それ故、NMOS及び/又はPMOSの組み合わせが考えられる。最大パッド電圧に露出されたときにLVクランプ装置の全部が信頼性の問題を示すことがある。しかしながら、同じ最大パッド電圧に露出されたときにLVクランプ装置の幾つかの素子は、信頼性の問題を示さないが、他の素子が信頼性の問題を示すことがある。例えば、LVクランプ装置のMOS装置は、最大パッド電圧に露出されたときに信頼性の問題を示し、性能低下を生じる。しかしながら、LVクランプ装置には抵抗器も含まれており、これは、最大パッド電圧を切り抜け、性能低下を被らず、従って、信頼性の問題を示さない。保持電圧を微同調するために他の素子を追加することもできる。実際に、LVクランプ装置に追加される素子は、MOSトランジスタ、バイポーラトランジスタ、抵抗性素子、又は他のインピーダンス素子、キャパシタンス、インダクタ、ダイオード、SCR、等の装置の組み合わせである。
[00100]スタックであるため、スタックの上位素子は、ESD中に下部パッド1521に対して著しい電圧を見ることに注意されたい。これは、最高電位ノードから基板への直接的なブレークダウン電圧が低い装置にとって問題となる。例えば、装置と下部パッド1521との間の電圧差が、PMOSバルク(Nウェル)対基板又はPウェルのブレークダウン電圧より大きい場合には、PMOSバルク及び/又は基板の両方に過剰な電流が流れることになる。これは、次いで、寄生的バイポーラ装置をトリガーし、漏洩を増加し、Nウェル/Pウェル接合の少なくとも一部分に熱的ブレークダウンを生じ、或いはNウェル又はP基板ピックアップ結合部に熱的ブレークダウンを生じることになる。同様に、スタックに使用されるNMOSのドレイン/バルク接合は、熱的ブレークダウン電圧より高い電圧をESD中に見るか、又は上述した破壊的事象の1つを招く電流を基板に生じさせる。それらの影響を回避するため、LV装置は、異なるウェルで取り巻かれるが、これは、基板に対するブレークダウン電圧を高める。その一例が、図16、図17及び図18に示されている。多くの場合に、これらの付加的なウェルは、HVウェルを含む。この分離は、通常の動作中にノイズの影響を減少するのにも有益である。
[00101]図16は、分離型Pウェル領域1630におけるLV NMOS1610の実施形態を示す。Pウェルは、Nウェル1620及び1640により基板1650から分離される。基板1650に対するNウェル1620及び1640のブレークダウン電圧を高くするために、高電圧Nウェルが使用される。更に、NMOSバルク1630を基板1650からシールドすることにより、基板1650に電流が流れることがなく、それ故、基板1650内の異なる装置により形成されることのある寄生的素子をトリガーするおそれをかなり減少する。
[00102]更に、LV NMOS1610のドレイン又はソースは、Pウェル1630を通してNウェル1620及び/又は1640とでNPNを形成する。このNPNは、全クランプ装置の電流能力に貢献する。
[00103]Nウェル1620及び1640の接続については、異なる選択肢がある。Nウェル1620及び1640は、最高電位に接続され得る。この場合には、Nウェル1620及び/又は1640をコレクタとして、Pウェル1630をベースとして、且つNMOS1610をエミッタとして含むNPNが形成されるとよい。このNPNは、電流に著しく貢献する。この導通路は、ESDクランプの全保持電圧を低下させる。低い全保持電圧を補償することが望まれるか、又はこのクランプを使用するときにそれが考慮される。導通路の抵抗率を高めることは、この問題を解決する1つの方法である。それとは別に、Nウェル1620及び1640は、NMOS1610のドレインに接続されてもよい。この場合に、ここに述べるNPNの保持電圧は、NMOS1610の保持電圧より低くてもよいし、そうでなくてもよい。後者の場合、Nウェル1620及び1640は、電圧リミッタ回路を通して接地されることに注意されたい。従って、Nウェル1620及び1640は、近傍の回路のN型接合から形成されたコレクタも有する異なる寄生的NPNのエミッタとして働く。N型接合は、高に接続される。或いはまた、Nウェル1620及び1640は、寄生的SCRのカソードとして働き、ここで、そのSCRは、更に、そのアノードとして働くP型接合を近傍の回路に含む。Nウェル1620及び1640の接続及び配置は、設計中に考慮しなければならない。実施形態は、特定の接続に限定されない。
[00104]図17は、LV PMOS1710の実施形態である。PMOS1710のバルク1730の周りに、付加的なNウェル1720及び1740が配置される。その効果は、PMOSバルク1730から基板1750へのブレークダウン電圧を上げることである。第2の効果は、PMOSのソースと基板1750との間の寄生的PNPのベータを下げることである。というのは、Nウェル1720、1730及び1740により形成されるベースの長さが、LV PMOS1720それ自体の(即ち、層1720及び1740を伴わない)寄生的PNPのベースより大きいからである。その結果、基板の電流が減少し、それ故、寄生的装置をトリガーする危険性が低減される。
[00105]図18は、P型ウェル1870及びP型ウェル1860を使用して、PMOSバルク1830をNウェル1820及び1840から分離するLV PMOS1810の一実施形態を示す。P型ウェル1870は、ある技術において明確に描くことができる。他の技術では、P型ウェル1870及び1860が同じウェルを構成する。これは、PMOSバルク1830が層1820に到達するほど充分に深くない場合である。図16、図17及び図18は、低電圧トランジスタ1610、1710及び1810を基板から分離する異なる方法を示す。プロセスに利用できる選択肢に基づいて、この原理の実施形態はいろいろと異なるかもしれない。実施形態は、この原理の特定の構成に何ら限定されるものではないことに注意されたい。
[00106]LVクランプ装置におけるPMOS又はNMOS装置の幾つかを同じウェルに描くことができる。これは、典型的に、使用するシリコンエリアを減少するか、又は直列の素子の保持電圧を下げるために行われる。合併レイアウトスタイルのように同じウェルに素子が配置される場合には、合計保持電圧が個別素子の保持電圧の和より低くなる。
[00107]図19aに示すHVスイッチ1901は、漏洩電流を阻止することができる。従って、LVクランプ装置1910に高い漏洩電流がある状態でのESD保護を使用することができる。図19aは、スタック内のMOS装置のゲートに電圧分割器として使用できる抵抗性素子、例えば、トリガー電圧を下げる手段として使用できる抵抗性素子を示している。例えば、図19bに示すように、1つのMOSのみが、LVクランプ装置として使用されてもよい。このMOSは、LV又はHV MOS装置である。MOSは、ゲートバイアスのために大きな漏洩があるので、アノード1920とカソード1921との間に直接使用することができない。図19cは、電圧リミッタ回路1906が電圧分割器として使用される実施形態を示す。電圧リミッタ回路1906は、ここで、2つの機能を有し、即ち低電圧クランプ装置1910にかかる電圧を制限し且つMOS1910へ分割された電圧を与える。他の技術も使用できる。例えば、図20に示すように、ゲートバイアス回路2040がNMOS装置と共に使用される。ゲートバイアス回路2040は、キャパシタ、抵抗器、順方向又は逆方向ダイオード、等を含む。
[00108]LVクランプ装置の各個々の素子の保持電圧及びトリガー電圧、欠陥電流又は他のパラメータを工学的処理し、或いは複数のLVクランプ装置のトリガー電圧及び保持電圧、欠陥電流又は他のパラメータを工学的処理するため、異なる方法を使用することができる。幾つかの解決策は、トランジスタのゲート又はバルクへのバイアス信号の印加、バルクポンピンク技術、基板抵抗の工学的処理、バラストの適用、マルチフィンガートリガー技術、異なるトランジスタのカスコード状の合併、等を含む。これらの技術は、LVクランプ装置の1つ以上の素子のトリガー電圧の上げ/下げ、LVクランプ装置の1つ以上の素子の保持電圧の上げ/下げ、LVクランプ装置の1つ以上の素子の電流能力の増加、LVクランプ装置の1つ以上の素子のON抵抗の増加/減少、等の異なる目的をもつことに注意されたい。
[00109]HVスイッチの色々な形態が考えられる。SCR(例えば、図3に示すSCR301)、バイポーラ(例えば、図21に示すバイポーラ2101)、又は他の装置が使用される。そのような装置は、ESD中の高電流をシャントし、且つ最大パッド電圧の少なくとも大部分を阻止することができ、LVクランプ装置の高い信頼性を維持するように電圧リミッタ回路とで保持(及びトリガー)電圧を同調させるようLVクランプ装置を設計することができる。HVスイッチとして働く装置又は回路の特性は、指定の範囲内の保持電圧と、高い又は非常に高いインピーダンス状態から低い又は非常に低いインピーダンス状態へスイッチする能力と、ある最小トリガー電流及び高速トリガー速度を与えることによりある状態から他の状態へスイッチする能力と、を含む。HVスイッチの最小保持電圧は、HVスイッチの保持電圧とLVクランプ装置(1つ又は複数)の保持電圧(1つ又は複数)との和が供給電圧より高くなるような値を有する。また、高保持電流のHVスイッチは、電圧リミッタ回路及び/又は低電圧スタックの設計を容易にする。
[00110]図21は、PNPバイポーラ2101として具現化されるHVスイッチを含む一実施形態を示すもので、トリガー回路2111は、抵抗性素子2104を通して電流を引き出す。バイポーラ2101のエミッタ・ベース接合2017が抵抗性素子2104にまたがる電圧降下のために著しく順方向にバイアスされる場合には、バイポーラ2101は、電圧リミッタ回路2106及びLVクランプ装置(1つ又は複数)2110を通して電流をシャントする。
[00111]図22は、NPNバイポーラ2201として具現化されるHVスイッチを含む一実施形態を示すもので、トリガー回路2211は、抵抗性素子2204を通して電流を引き出す。NPN2201のエミッタ・ベース接合が抵抗性素子2204にまたがる電圧降下のために著しく順方向にバイアスされる場合には、バイポーラ2202は、電圧リミッタ回路2206及びLVクランプ装置(1つ又は複数)2210を通して電流をシャントする。
[00112]ある実施形態では、高い保持電圧をもつHVスイッチが設計される。全保持電圧は、HVスイッチの保持電圧とLVクランプ装置の保持電圧との和の関数である。HVスイッチを、その保持電圧が望ましい全保持電圧に接近するように設計することにより、LVクランプ装置の保持電圧が低下される。LVクランプ装置の保持電圧の低下は、LVクランプ装置をより小さなエリアに形成できるようにする。
[00113]HVスイッチのトリガー回路は、HVスイッチの外部にあってもよいし、又はHVスイッチが自己トリガー型であってもよい。トリガー回路、トリガー回路接続、トリガー回路レイアウト、トリガーメカニズム、例えば、電圧、電流、RCタイミングベース又はそれらの組み合わせに対して何ら制限が要求されない。任意の実施形態に対して任意の変形を行うことができる。トリガー回路は、例えば、順方向又は逆方向のツェナー又は他の形式のダイオード、付加的なゲート/バルクバイアス回路を伴う又は伴わない任意の形式のトランジスタ、キャパシタ、RCタイミングベース回路、インダクタ、及びその組み合わせを含む。
[00114]ほとんどの図面において、電圧リミッタ回路は、抵抗性素子として示されている。他の形態も考えられる。抵抗性素子が使用される場合に、その抵抗値は、HVスイッチの保持電流が前記抵抗性素子に流れるときの抵抗性素子にまたがる電圧降下とHVスイッチの保持電圧との和が全ESDクランプの望ましい保持電圧に少なくとも等しくなるに充分なほど高いものである。それ故、HVスイッチの高い保持電流は抵抗性素子の低い抵抗値を見込んだものである。しかしながら、抵抗性素子の抵抗値は、通常動作中の遷移中の電圧降下がその遷移に関する時間フレームにおいてLVクランプ装置の信頼性の臨界レベルより低くなるに充分なほど低いものである。
[00115]図23に示したように、電圧リミッタ回路2306は、キャパシタ2306b及び抵抗性素子2306cを含むRCゲートバイアス回路と共に、NMOS2306aとして具現化される。この場合は、RC回路は、ゲートバイアスを印加することにより通常の動作中にトランジスタ2306aの抵抗値を下げるように設計される。従って、通常の動作中のLVクランプ装置2310の電圧降下が最小にされる。ESDの間又は著しいノイズ事象の間に、電圧リミッタ回路2306は、インピーダンスが相当に高くなり、HVスイッチ2301が低導電率モードで動作する場合は、電圧リミッタ回路2306の電圧降下が低電圧スタックの保持電圧より高くなり、従って、ラッチアップを回避する。実施形態は、この特定の回路に限定されない。通常動作中に電圧を信頼性の臨界レベルより低く制限する各回路がリミッタ回路として使用される。
[00116]図24に示す実施形態に示されたように、電圧リミッタ回路2406は、逆方向ダイオードにより具現化される。このダイオードは、ツェナーダイオードである。実際に、それを越えるとLVクランプ装置2410が信頼性の問題を示す電圧よりダイオードのブレークダウン電圧が低いと仮定すれば、逆方向ダイオードは、LVクランプ装置2410の電圧を効果的に制限することができる。
[00117]最大パッド電圧がクランプに印加されるときにLVクランプ装置の電圧を安全レベルにクランプする装置又は回路は、電圧リミッタ回路と考えられる。PN接合ダイオード、ツェナーダイオード、SCR、MOSトランジスタ、バイポーラトランジスタ、又は他のトランジスタ形式、インダクタ、キャパシタ、等の多数の素子を電圧リミッタ回路として使用することができる。
[00118]低電圧スタック及びリミッタ回路の漏洩は、高電圧HVスイッチの保持電流より低くなければならない。というのは、さもなければ、前記漏洩電流がHVスイッチを、偽のトリガーの後にラッチモードに保持するからである。それ故、高電圧HVスイッチの保持電流を増加することにより、LVクランプ装置及びリミッタ回路の漏洩電流がより高くなり、それらの設計を容易にする。
[00119]コア保護のために本発明が使用される多数の用途では、電圧リミッタ回路は、最大パッド電圧が印加されたときにLVクランプ装置の電圧を下げるように設計されることに注意されたい。ある用途では、AC又は電圧揺動状態の間にも電圧が制限されるように、複雑な計算が必要となる。ある場合には、LVスタックの信頼性を危うくせずに電圧リミッタ回路を省略することができる。これは、電圧リミッタ回路なしにHVスイッチが充分な電圧を阻止する場合、又は電圧リミッタ回路が基板抵抗のような寄生的装置として存在する場合、又は最大パッド電圧が印加されたときにLVクランプ装置の電圧が信頼性の臨界レベルより下がるような電圧の容量分布である場合に言えることである。これらの場合にも、LVクランプ装置の電圧レベルが全ての状態において且つ常時に信頼性の臨界レベルより低くなるよう保証するために電圧リミッタ回路が追加されてもよい。
[00120]図3に示す実施形態において、電圧リミッタ回路306は、SCR301のカソードに接続されるが、その変形も考えられる。例えば、図20は、抵抗器2005を通してSCRのG1タップ(PNP2002のコレクタ又はNPN2003のベース)への電圧リミッタの接続を示している。別の例として、図25において、レイアウトに何も描かれていなくても、G1タップと接地との間の抵抗性接続が基板抵抗2505aを通して存在することが示される。これは、SCR2501が、接地点として機能する基板に配置される場合である。上述したように、抵抗性素子2505a及び/又は2505bを追加し又は省略することができる。
[00121]ほとんどの例では、ツェナーダイオードがトリガー装置として使用されたが、他のトリガー装置も考えられる。図26は、別のトリガー2611の一例を示す。トリガー2611は、PMOS2622、抵抗性素子2623、及びn個のダイオード2624−1から2624−nを含む。n個のダイオード2624は、同じ形式のものでもよいし、又は異なる形式のものでもよい。ノード2611cは、ノード2611bに接続することもできるし、又はカソード2621に接続することもできる。
300・・・回路、301・・・HVスイッチ(SCR)、302・・・PNP、303・・・NPN、306・・・電圧リミッタ装置(抵抗性素子)、308・・・ノード、310・・・低電圧(LV)クランプ装置、320、321・・・パッド、401・・・HVスイッチ、406・・・電圧リミッタ、411・・・トリガー回路、506・・・電圧リミッタ装置、510・・・LVクランプ装置、511・・・トリガー回路、610・・・装置、701・・・高電圧(HV)スイッチ、710・・・装置、711・・・トリガー回路、720、721・・・ノード、801・・・HVスイッチ、810・・・LVクランプ装置、820、821・・・ノード、910・・・装置、911・・・トリガー、920、921・・・ノード、1001・・・HVスイッチ、1006・・・電圧リミッタ、1010・・・LVクランプ装置、1020、1021・・・ノード、1101・・・HVスイッチ、1106・・・電圧リミッタ、1110・・・LVクランプ装置、1201・・・HVスイッチ、1206・・・電圧リミッタ、1210・・・LVクランプ装置、1211・・・トリガー回路、1220、1221・・・ノード、1301・・・SCR、1306・・・電圧リミッタ、1310・・・LVクランプ装置、1311・・・トリガー、1410・・・スタック、1420、1421・・・ノード、1510・・・LVクランプ装置、1521・・・下部パッド、1610・・・LV NMOS、1620、1640・・・Nウェル、1630・・・分離型Pウェル領域、1650・・・基板、1710・・・LV PMOS、1720、1740・・・付加的なNウェル、1730・・・PMOSバルク、1750・・・基板、1810・・・LV PMOS、1820、1840・・・Nウェル、1830・・・PMOSバルク、1860、1870・・・P型ウェル、1901・・・HVスイッチ、1906・・・電圧リミッタ回路、1910・・・LVクランプ装置、1920・・・アノード、1921・・・カソード、2040・・・ゲートバイアス回路、2101・・・PNPバイポーラ、2104・・・抵抗性素子、2106・・・電圧リミッタ回路、2107・・・エミッタ・ベース接合、2110・・・LVクランプ装置、2201・・・NPNバイポーラ、2204・・・抵抗性素子、2206・・・電圧リミッタ回路、2210・・・LVクランプ装置、2301・・・HVスイッチ、2306・・・電圧リミッタ回路、2310・・・LVクランプ装置、2410・・・LVクランプ装置、2501・・・SCR、2505・・・抵抗性素子、2611・・・トリガー、2622・・・PMOS、2623・・・抵抗性素子、2624・・・ダイオード

Claims (24)

  1. 第1ノードと第2ノードとの間に接続された回路保護用の静電気放電(ESD)保護回路であって、
    前記第1ノードに接続された第1電圧ドメインの少なくとも1つのクランプ装置と、
    前記少なくとも1つのクランプ装置に直列に接続され且つ前記第2ノードに接続された第2電圧ドメインのスイッチング装置と、
    前記少なくとも1つのクランプ装置に接続され且つ前記少なくとも1つのクランプ装置にかかる電圧を制限するように構成された電圧リミッタと
    を備えるESD保護回路。
  2. 前記第2電圧ドメインの電圧レベルは、前記第1電圧ドメインの電圧レベルより高い、請求項1に記載のESD保護回路。
  3. 前記第2電圧ドメインの信頼性及び漏洩要件に対応する最大電圧レベルは、前記第1電圧ドメインの信頼性及び漏洩要件に対応する電圧レベルより高い、請求項1に記載のESD保護回路。
  4. 前記少なくとも1つのクランプ装置は、直列接続された複数のクランプ装置を含む、請求項1に記載のESD保護回路。
  5. 前記少なくとも1つのクランプ装置は、少なくとも1つの金属酸化物半導体(MOS)装置を含む、請求項1に記載のESD保護回路。
  6. 前記少なくとも1つのMOS装置は、少なくとも1つの低電圧ドメインMOS装置である、請求項5に記載のESD保護回路。
  7. 前記少なくとも1つのMOS装置の各MOS装置は、ゲート及びソースを備え、前記各MOS装置の前記ゲートは対応の前記ソースに接続される、請求項5に記載のESD保護回路。
  8. 前記少なくとも1つのMOS装置のMOS装置は、ゲート、ドレイン、及びソースを備え、前記少なくとも1つのクランプ装置は、少なくとも1つの抵抗性電圧分割器を含み、この少なくとも1つの抵抗性電圧分割器は、
    第1端子電圧を有する第1端子と、
    第2端子電圧を有する第2端子と、
    第3端子電圧を有する第3端子と、
    を含み、前記第2端子電圧は、前記第3端子電圧と前記第1端子電圧との間の電圧差の分割電圧であり、
    前記MOS装置のゲートは、前記少なくとも1つの抵抗性電圧分割器の前記第2端子に接続され、前記MOS装置のドレインは、前記少なくとも1つの抵抗性電圧分割器の前記第1端子に接続され、前記MOS装置のソースは、前記少なくとも1つの抵抗性電圧分割器の前記第3端子に接続される、請求項5に記載のESD保護回路。
  9. 前記スイッチング装置は、シリコン制御整流器(SCR)である、請求項1に記載のESD保護回路。
  10. 前記電圧リミッタは、抵抗器である、請求項1に記載のESD保護回路。
  11. 前記電圧リミッタは、金属酸化物半導体(MOS)装置である、請求項1に記載のESD保護回路。
  12. 前記スイッチング装置に接続されたトリガー装置を更に備え、
    該トリガー装置は、ESD事象中に前記スイッチング装置をスイッチオンするように構成される、請求項1に記載のESD保護回路。
  13. 前記トリガー装置は、少なくとも1つのダイオードを備える、請求項12に記載のESD保護回路。
  14. 前記トリガー装置は、更に、
    ドレイン、ソース及びゲートを含むMOS装置と、
    抵抗性素子と
    を備え、前記MOS装置のドレインと前記MOS装置のゲートとの間には少なくとも1つのダイオードが接続され、更に、前記MOS装置のゲートと前記MOS装置のソースとの間には抵抗性素子が接続される、請求項13に記載のESD保護回路。
  15. 前記SCRは、アノードと、カソードと、第1トリガータップと、第2トリガータップとを含み、
    前記SCRのカソードは、前記クランプ装置のアノードに接続され、
    前記電圧リミッタは、前記SCRのカソードと前記第1ノードとの間に接続される、請求項9に記載のESD保護回路。
  16. 前記SCRは、アノードと、カソードと、第1トリガータップと、第2トリガータップとを含み、
    前記SCRのカソードは、前記クランプ装置のアノードに接続され、
    前記電圧リミッタは、前記SCRの第1トリガータップと前記第1ノードとの間に接続される、請求項9に記載のESD保護回路。
  17. 前記SCRは、アノードと、カソードと、第1トリガータップと、第2トリガータップとを含み、
    前記SCRのアノードは、前記クランプ装置のカソードに接続され、
    前記電圧リミッタは、前記SCRのアノードと前記第1ノードとの間に接続される、請求項9に記載のESD保護回路。
  18. 前記SCRは、アノードと、カソードと、第1トリガータップと、第2トリガータップとを含み、
    前記SCRのアノードは、前記クランプ装置のカソードに接続され、
    前記電圧リミッタは、前記SCRの第2トリガータップと前記第1ノードとの間に接続される、請求項9に記載のESD保護回路。
  19. 前記第1ノードと前記SCRの第1トリガータップとの間に接続された第1トリガー装置であって、ESD事象中に前記SCRをターンオンするように構成された第1トリガー装置と、
    前記SCRの第2トリガータップと前記第2ノードとの間に接続された第2トリガー装置であって、ESD事象中に前記SCRをターンオンするように構成された第2トリガー装置と
    の少なくとも一方を更に備えた、請求項15に記載のESD保護回路。
  20. 前記第1ノードと前記SCRの第1トリガータップとの間に接続された第1トリガー装置であって、ESD事象中に前記SCRをターンオンするように構成された第1トリガー装置と、
    前記SCRの第2トリガータップと前記第2ノードとの間に接続された第2トリガー装置であって、ESD事象中に前記SCRをターンオンするように構成された第2トリガー装置と
    の少なくとも一方を更に備える、請求項16に記載のESD保護回路。
  21. 前記第1ノードと前記SCRの第1トリガータップとの間に接続された第1トリガー装置であって、ESD事象中に前記SCRをターンオンするように構成された第1トリガー装置と、
    前記SCRの第2トリガータップと前記第2ノードとの間に接続された第2トリガー装置であって、ESD事象中に前記SCRをターンオンするように構成される第2トリガー装置と、
    の少なくとも一方を更に備えた、請求項17に記載のESD保護回路。
  22. 前記第1ノードと前記SCRの第1トリガータップとの間に接続された第1トリガー装置であって、ESD事象中に前記SCRをターンオンするように構成された第1トリガー装置と、
    前記SCRの第2トリガータップと前記第2ノードとの間に接続された第2トリガー装置であって、ESD事象中に前記SCRをターンオンするように構成された第2トリガー装置と
    の少なくとも一方を更に備える、請求項18に記載のESD保護回路。
  23. 第1電圧ドメインが第1の最大電圧定格に関連され、その第1の最大電圧定格は、前記保護回路の動作電圧より低く、前記電圧リミッタは、前記少なくとも1つのクランプ装置の電圧を、前記第1の最大電圧定格より低い電圧へ制限するように構成され、更に、前記スイッチング装置は、前記動作電圧と前記クランプ装置の電圧との間の電圧差を阻止するように構成される、請求項1に記載のESD保護回路。
  24. 前記少なくとも1つのクランプ装置は、少なくとも1つの金属酸化物半導体(MOS)装置を含み、前記スイッチング装置は、シリコン制御整流器(SCR)を含み、前記電圧リミッタは、抵抗器を含む、請求項23に記載のESD保護回路。

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