JP2015500474A - 複合材料からなるぜんまいのための耐摩耗性塗膜 - Google Patents

複合材料からなるぜんまいのための耐摩耗性塗膜 Download PDF

Info

Publication number
JP2015500474A
JP2015500474A JP2014545190A JP2014545190A JP2015500474A JP 2015500474 A JP2015500474 A JP 2015500474A JP 2014545190 A JP2014545190 A JP 2014545190A JP 2014545190 A JP2014545190 A JP 2014545190A JP 2015500474 A JP2015500474 A JP 2015500474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mainspring
composition
coating
polymer
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2014545190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015500474A5 (ja
Inventor
アヴリル・クリストフ
ペルー・ドミニク
ティスラン・ジャン−ミシェル
Original Assignee
カルティエ・クレアション・ステュディオ・ソシエテ・アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カルティエ・クレアション・ステュディオ・ソシエテ・アノニム filed Critical カルティエ・クレアション・ステュディオ・ソシエテ・アノニム
Publication of JP2015500474A publication Critical patent/JP2015500474A/ja
Publication of JP2015500474A5 publication Critical patent/JP2015500474A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B1/00Driving mechanisms
    • G04B1/10Driving mechanisms with mainspring
    • G04B1/14Mainsprings; Bridles therefor
    • G04B1/145Composition and manufacture of the springs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

時計のムーブメントを駆動するためのぜんまいであって、該ぜんまいは、繊維を含むポリマーマトリックスを含む材料から製造され、該ぜんまいは、熱硬化性ポリマー又は熱可塑性ポリマーを含む塗膜を有する。提案される該ぜんまいは、ぜんまいの回転時の摩擦を低減する。

Description

本発明は、機械式時計のムーブメントにおける駆動要素のための塗装されたぜんまいに関する。塗膜(コーティング)は、ばねのコイルの摩擦作用を低減することを可能にし、そして良好な凝集性を有する。
たる形の渦巻きばねは、腕時計を作動させるのに必要な機械エネルギーを蓄えるのを可能にする要素である。一般に、その幾何学的寸法及びそれが含む材料の機械的特性は、該渦巻きばねが蓄えることのできる潜在エネルギー及び供給する最大トルクで決定される。ばねのリボンが巻きほどかれることによって、腕時計を作動させるのに必要なエネルギーが生じる。図1は、ぜんまいケース(barillet)2に収容されるぜんまい1の拡大図を示している。ばねのリボンの形状は、反転されたS字と認められる形状に展開されている(図2及び“Theorie d’horlogerie” [Theory of Horology] by C−A Reymondin et al.,published by the Federation des Ecoles Techniques [Federation of Technical Schools],Switzerland,1998(非特許文献1)を参照)。その特別な形状により、ばねが巻かれた状態であればいつでも、比較的一定のトルクの生成を可能にする。ぜんまいが巻かれている際に占有する表面積と、ぜんまいケースに残る空いている部分との比が約50%である時に、ぜんまいによって蓄えられる。
時計製造業者等は、バレル(香箱(ぜんまいケース))の体積、つまり、嵩を増大することなく、つまり、ぜんまいのエネルギー蓄積能を増大させることによって予備力を有する機械式時計を常に探求している。その努力は、主として、特に、摩擦作用に起因するエネルギー損失を低減することに向けられている。それ故、内部の摩擦作用を制限するために、滑層、例えば、金属又はDLC(ダイヤモンドライクカーボン)のコーティング材でぜんまいを塗工することが提案されている。
しかしながら、ばねの塗膜はいくつかの制限に耐えねばならない。一方で、コイル間の摩擦を低減に関与しなければならず、他方で、ばねの材料の凝集性全体にも関与しなければならない。しかしながら、巻かれた位置と巻きほどかれた位置との間において、ばねの表面は非常に大きな変形にさらされる。上述のコーティング材の場合、そのような変形の繰り返しに際し、巻き上げ及び巻き戻しの間に塗膜の破壊又は剥離する可能性がある。同じ理由で、セラミック又はダイヤモンドから製造された塗膜のように、弾性挙動が共有結合か又はイオン結合によって与えられる塗膜の場合、ばねにより塗膜の十分な凝集を確保することができない。
"Theorie d’horlogerie" [Theory of Horology] by C−A Reymondin et al.,published by the Federation des Ecoles Techniques [Federation of Technical Schools],Switzerland,1998
本発明の課題は、時計のムーブメントのための駆動要素のための、繊維を含むポリマーマトリックスを含む材料から製造されるぜんまいであって、該ぜんまいが、熱硬化性ポリマー又は熱可塑性ポリマーを含むコーティング材を含むこと、及び該コーティング材が、該繊維の繊維幅と同じ厚さか、又は繊維幅の少なくとも4分の1の厚さを有することを特徴とする、上記のぜんまいを提供することを含む。
本発明の別の課題は、上記のぜんまいを含む時計のムーブメントのための駆動要素を提供することを含む。
本発明のさらに別の課題は、上記の駆動要素を含む時計を提供することを含む。
本発明のまた別の課題は、繊維を含むポリマーマトリックスを含む材料から製造されるぜんまいを提供する工程、
該ぜんまい(1)を、ポリマーを含む組成物で塗工する工程、
該ぜんまいを塗工する組成物の厚さを均一にする工程、及び
塗膜を形成するために該組成物を重合する工程、
を含む、上記のぜんまいを製造する方法を提供することを含む。
一実施形態において、ぜんまいを塗工する工程は、該ぜんまいを組成物中に浸漬させる工程か、又は該ぜんまいを吹きつけ塗装する工程か、又は該ぜんまいを気相蒸着する工程を含む。
提供されるぜんまいによって、ぜんまいのコイルの摩擦作用を低減することができ、そして塗膜が良好な凝集性を有することを可能にする。
添付の図面で示される本発明の実施形態の例を本明細書中に示す。
図1は、ぜんまいケース中に収容されるぜんまいの拡大図である。 図2は、ぜんまいのリボンの反転されたS字形状を示している。 図3は、一実施形態によるぜんまいの横断面図である。
一実施形態において、ぜんまい1は、複合材料から製造される。“複合材料”という語は、本明細書では、ガラス繊維又はその他の繊維のような繊維を含むポリマーマトリックスを意味すると理解される。好ましくは、該繊維は、そのポリマーマトリックス中で単一方向に配向される。複合材料から製造されるそのようなばねは、従来の金属ばねと比較して、疲労破壊する傾向が小さいため、結果としてより長い寿命を有することができる。
そのような複合ばねの繊維は、炭素、ガラス又はアラミドから製造することができるか、又はその他の種類(例えば、繊維の混合物)であることもできるが、いずれの場合においても、軸方向弾性係数は、好ましくは80GPaから600GPaである。繊維は、一般に、ばねと同じ長さを有し、そして、ばねの主たる長さに対してできる限り平行に配置される。好ましくは、各繊維の軸とばねの軸との間の角度は、できる限り0°に近く、そして局所的にも5°を超えない。繊維は、典型的に、1μm〜35μmの径を有する。一つのばねは、異なる径の繊維を有することができるが、好ましくは、ばねの厚さにおいて、使用される径は、より良好な均質性を有するぜんまいを得るために、少なくとも10本の繊維を一列に並べて配置するのを可能にする。ポリマーマトリックスは、熱可塑性プラスチック又は熱硬化性プラスチックを含むことができる。そのポリマー中での繊維の体積の割合は、好ましくは30%〜75%であるか、又は45%〜55%である。ポリマーマトリックスを硬化して、屈曲状態のばねの圧縮力に対して繊維の微小な座屈を押し戻すために、ポリマーマトリックス中にナノ粒子を加えることができる。これらのナノ粒子は、シリカ、フラーレン又はポリマー樹脂と結合可能で、そのポリマー樹脂の繊維との結合能を低減することなくそのポリマー樹脂の圧縮力を増大するその他いずれかの材料であることができる。
単一方向のガラス繊維で強化されたポリマーマトリックスは、約半分低い弾性下限のための鋼の弾性係数より、約4〜5倍低い弾性係数を示す。それ以外は全て、鋼ばねと複合ばねとは、寸法形状において等しい。すなわち、同じ長さ、同じ厚さ、及び同じ幅であり、それにより、複合ばねは、鋼ばねと少なくとも同じか、又はしばしばわずかに上回るレベルの、回復可能な、蓄えられた弾性エネルギーを有し、かつ、材料のヤング率の逆数に対して比例する、バレル回転の関数としてもたらされるトルクにおける低い変化を有する。他方で、最大可能レベルのトルクは、鋼ばねと比べて、複合ばねにとっては低くなり、この最大トルクは、材料の破壊応力に比例する。好ましくは、ポリマーマトリックスは、エポキシ樹脂を含み、繊維は、タイプEガラス繊維か、又はタイプS又はタイプS2ガラス繊維である。これらのガラス繊維の特性を表1に示す。
Figure 2015500474
複合ぜんまい1は、繊維及びポリマーマトリックスを帯状に(sous la forme d’une bande)液体状態で混合することによって製造することができる。ぜんまいはまた、繊維とポリマーマトリックスとが既に混合されて、重合反応が化学遅延剤によって停止されたプリプレグ材料を用いて製造することもできる。繊維は、好ましくは、ばねの最も長い長さに沿って配列される。帯は、続いて、長さに沿った張力が作用している間に、複合材帯を巻き上げ可能な鋳型中で巻き上げられる。複合材は、続いて、例えば、約10バールの外部圧力によって重合されることにより、その複合材を、鋳型中に強制的に残留させて、実際にその形状を取らせる。硬化後、複合材を鋳型から取り出し、そして形成されたぜんまいの表面を研磨して、製造プロセスに伴う欠陥を除去する。
複合材ぜんまい1は、耐摩耗性コーティング材3で有利に塗工され(図3を参照)、それにより、ばね1がぜんまいケース(barillet)中に収容された際のばね1のコイル間の摩擦作用が低減される。図3は、該コーティング材3を含むぜんまい1の断面図を示している。エポキシ樹脂で製造され、タイプSガラス繊維で強化されたばねの場合、上述の変形は、緊張状態で3%超であり、圧縮状態で−3%超であることができる。それゆえ、コーティング材3は、これらの条件下で十分な凝集をもたらすことができなければならない。
一実施形態において、コーティング材3は、水素結合型か又はファンデルワールス結合型の材料を含む。より詳細には、ばねは、熱硬化性ポリマーか又は熱可塑性ポリマーを含むコーティング材で塗工される。好ましくは、そのコーティング材は、重合性の遅い、つまり、90℃におけるゲル化時間が20分超を有するエポキシ型樹脂を含む。
一実施形態において、コーティング材3を含むぜんまい1を製造する方法は、
繊維を含むポリマーマトリックスを含む材料から製造されたぜんまい1を提供する工程、
ポリマーを含む組成物で該ぜんまい1を塗工する工程、
該ぜんまい1の表面における組成物の厚さを均等にするために、該ぜんまい1を塗工している組成物の厚さを均一にする工程、及び
コーティング材3を形成するために該組成物を重合する工程、
を含む。
組成物は、硬化剤、ポリマー及び触媒を、大気条件下(大気温度及び大気圧)で混合することによって調製できる。その組成物を35℃〜70℃の温度に加熱して、組成物を十分に流動化させる。すなわち、組成物が、3000mPa・s未満、好ましくは300mPa・s未満の臨界粘度を有するまで、加熱する。ぜんまい1の塗工工程は、典型的には、5〜20秒の浸漬時間、ばねを該組成物中に完全に浸漬することを含む。浸漬ステップの後、組成物は依然として、比較的液状形態である。ばねのマトリックスを形成する組成物とエポキシ樹脂との間の相溶性によって、ばねの表面における組成物に良好な湿潤性をもたらす。好ましくは、組成物のポリマーは、エポキシ型の樹脂である。あるいはまた、ぜんまい1を塗工する工程は、吹き付け塗装のステップを含むか、または気相蒸着のステップを含むこともできる。後者の場合、組成物のポリマーは、好ましくは、パリレンポリマーである。一実施形態において、均一にする工程は、組成物で塗工されるぜんまいを、直交する3次元X、Y及びZに配向された軸の回転に沿って回転させるステップを含む(図2参照)。この目的を達成するために、例えば、一対の小型のクランプ(図示せず)を用いて、ばねをその両端で保持することができる。ばねの両端は、金属棒又は金属板(同じく図示せず)を介して、互いに一体化することができる。ばねの回転は、静止している流体組成物に作用する重力を活用するように行われる。回転は、5回転/分〜60回転/分、好ましくは、10回転/分〜30回転/分の回転速度で行うことができる。代替的な形態によれば、組成物で塗工されたぜんまいの回転は、ぜんまいの巻き面から10°〜80°の角度に配向された一つの回転軸に沿って行われる。均一にする工程は、組成物が重合して塗膜を形成するまで行われる。
組成物の重合する工程は、該組成物で塗工されたぜんまい1を加熱することを含むことができる。該加熱は、ぜんまい1を、オーブン中に配置するか、又は赤外線もしくはマイクロ波を照射することによって行うことができる。該加熱は、好ましくは、上記の均一にする工程の間に行われる。該加熱はまた、組成物の重合温度に達するまで、温度を徐々に高めることも含んでよい。
ばねのコイルの摩擦作用を低減する一方で、ばねの良好な凝集性を維持するのを可能にする、繊維を含むポリマーマトリックスを得るために、塗膜は、繊維の繊維幅と同じ厚さか、又は繊維幅の少なくとも4分の1の厚さを有する。好ましくは、該方法は、コーティング材3の欠陥を除去して、塗膜の厚さを制御するように、塗膜を研磨する工程を含む。研磨する工程は、好ましくは、3μm〜20μmの厚さの塗膜を残すように行われる。
塗膜によって、ばねの表面に存在する繊維を覆うことが可能となり、ぜんまいを製造する方法から、塗工前にばねを研磨する工程は取り除くことが可能となった。ばねの表面に存在する繊維がコイル間の摩擦を増大させる傾向を有するため、これは有利である。塗膜によって、作動中のぜんまいのコイルの摩擦作用を低減することができる。上述の塗膜はまた、従来の金属塗膜では高い可能性のある、塗膜の破壊又は剥離の危険性を低減することができる。ぜんまいの複合マトリックスの弾性係数が、塗膜のそれよりもはるかに高いため、塗膜の弾性係数は塗工されたぜんまいの機械特性において無視できる程度でしかない。
1: ぜんまい
2: ぜんまいケース
3: 塗膜(コーティング)
本発明は、機械式時計のムーブメントにおける駆動要素のための塗装されたぜんまいに関する。塗膜(コーティング)は、ばねのコイルの摩擦作用を低減することを可能にし、そして良好な凝集性を有する。
たる形の渦巻きばねは、腕時計を作動させるのに必要な機械エネルギーを蓄えるのを可能にする要素である。一般に、その幾何学的寸法及びそれが含む材料の機械的特性は、該渦巻きばねが蓄えることのできる潜在エネルギー及び供給する最大トルクで決定される。ばねのリボンが巻きほどかれることによって、腕時計を作動させるのに必要なエネルギーが生じる。図1は、ぜんまいケース(barillet)2に収容されるぜんまい1の拡大図を示している。ばねのリボンの形状は、反転されたS字と認められる形状に展開されている(図2及び“Theorie d’horlogerie” [Theory of Horology] by C−A Reymondin et al.,published by the Federation des Ecoles Techniques [Federation of Technical Schools],Switzerland,1998(非特許文献1)を参照)。その特別な形状により、ばねが巻かれた状態であればいつでも、比較的一定のトルクの生成を可能にする。ぜんまいが巻かれている際に占有する表面積と、ぜんまいケースに残る空いている部分との比が約50%である時に、ぜんまいによって蓄えられる。
時計製造業者等は、バレル(香箱(ぜんまいケース))の体積、つまり、嵩を増大することなく、つまり、ぜんまいのエネルギー蓄積能を増大させることによって予備力を有する機械式時計を常に探求している。その努力は、主として、特に、摩擦作用に起因するエネルギー損失を低減することに向けられている。それ故、内部の摩擦作用を制限するために、滑層、例えば、金属又はDLC(ダイヤモンドライクカーボン)のコーティング材でぜんまいを塗工することが提案されている。
しかしながら、ばねの塗膜はいくつかの制限に耐えねばならない。一方で、コイル間の摩擦を低減に関与しなければならず、他方で、ばねの材料の凝集性全体にも関与しなければならない。しかしながら、巻かれた位置と巻きほどかれた位置との間において、ばねの表面は非常に大きな変形にさらされる。上述のコーティング材の場合、そのような変形の繰り返しに際し、巻き上げ及び巻き戻しの間に塗膜の破壊又は剥離する可能性がある。同じ理由で、セラミック又はダイヤモンドから製造された塗膜のように、弾性挙動が共有結合か又はイオン結合によって与えられる塗膜の場合、ばねにより塗膜の十分な凝集を確保することができない。
"Theorie d’horlogerie" [Theory of Horology] by C−A Reymondin et al.,published by the Federation des Ecoles Techniques [Federation of Technical Schools],Switzerland,1998
本発明の課題は、時計のムーブメントのための駆動要素のための、繊維を含むポリマーマトリックスを含む材料から製造されるぜんまいであって、該ぜんまいが、熱硬化性ポリマー又は熱可塑性ポリマーを含むコーティング材を含むこと、及び該コーティング材が、該繊維の繊維幅と同じ厚さか、又は少なくとも繊維幅の4分の1の厚さを有することを特徴とする、上記のぜんまいを提供することを含む。
一実施形態において、該ぜんまいは、90℃において20分超のゲル化時間を有するエポキシ樹脂を含むコーティング材を含む。
他の実施形態において、上記の繊維は、ポリマーマトリックス中で単一方向に配向されている。該繊維は、タイプSか又はタイプS2のガラス繊維を含むことができる。各繊維とばねの軸との間の角度は、0〜5°であることができる。
さらに別の実施形態において、該マトリックスは、ナノ粒子をさらに含むことができ、該ナノ粒子はシリカ又はフラーレンを含むことができる。
本発明の別の課題は、上記のぜんまいを含む時計のムーブメントのための駆動要素を提供することを含む。
本発明のさらに別の課題は、上記の駆動要素を含む時計を提供することを含む。
本発明のまた別の課題は、繊維を含むポリマーマトリックスを含む材料から製造されるぜんまいを提供する工程、
該ぜんまい(1)を、ポリマーを含む組成物で塗工する工程、
該ぜんまいを塗工する組成物の厚さを均一にする工程、及び
塗膜を形成するために該組成物を重合する工程、
を含む、上記のぜんまいを製造する方法を提供することを含む。
一実施形態において、ぜんまいを塗工する工程は、該ぜんまいを組成物中に浸漬させる工程か、又は該ぜんまいを吹きつけ塗装する工程か、又は該ぜんまいを気相蒸着する工程を含む。
一実施形態において、均一にする工程は、組成物を塗工されたぜんまいを、該ぜんまいの巻き面から10°〜80°の角度に配向された回転の軸に沿って回転させることを含むことができる。
他の実施形態において、組成物を重合する工程は、組成物で塗工されたぜんまいを加熱することを含むことができる。ぜんまいを塗工する工程は、ばねを組成物中に浸漬させる工程、又は吹き付け塗装する工程、又は気相蒸着する工程を含むことができる。
さらに別の実施形態において、研磨する工程は、3μm〜20μmの塗膜を残すことができる。
提供されるぜんまいによって、ぜんまいのコイルの摩擦作用を低減することができ、そして塗膜が良好な凝集性を有することを可能にする。
添付の図面で示される本発明の実施形態の例を本明細書中に示す。
図1は、ぜんまいケース中に収容されるぜんまいの拡大図である。 図2は、ぜんまいのリボンの反転されたS字形状を示している。 図3は、一実施形態によるぜんまいの横断面図である。
一実施形態において、ぜんまい1は、複合材料から製造される。“複合材料”という語は、本明細書では、ガラス繊維又はその他の繊維のような繊維を含むポリマーマトリックスを意味すると理解される。好ましくは、該繊維は、そのポリマーマトリックス中で単一方向に配向される。複合材料から製造されるそのようなばねは、従来の金属ばねと比較して、疲労破壊する傾向が小さいため、結果としてより長い寿命を有することができる。
そのような複合ばねの繊維は、炭素、ガラス又はアラミドから製造することができるか、又はその他の種類(例えば、繊維の混合物)であることもできるが、いずれの場合においても、軸方向弾性係数は、好ましくは80GPaから600GPaである。繊維は、一般に、ばねと同じ長さを有し、そして、ばねの主たる長さに対してできる限り平行に配置される。好ましくは、各繊維の軸とばねの軸との間の角度は、できる限り0°に近く、そして局所的にも5°を超えない。繊維は、典型的に、1μm〜35μmの径を有する。一つのばねは、異なる径の繊維を有することができるが、好ましくは、ばねの厚さにおいて、使用される径は、より良好な均質性を有するぜんまいを得るために、少なくとも10本の繊維を一列に並べて配置するのを可能にする。ポリマーマトリックスは、熱可塑性プラスチック又は熱硬化性プラスチックを含むことができる。そのポリマー中での繊維の体積の割合は、好ましくは30%〜75%であるか、又は45%〜55%である。ポリマーマトリックスを硬化して、屈曲状態のばねの圧縮力に対して繊維の微小な座屈を押し戻すために、ポリマーマトリックス中にナノ粒子を加えることができる。これらのナノ粒子は、シリカ、フラーレン又はポリマー樹脂と結合可能で、そのポリマー樹脂の繊維との結合能を低減することなくそのポリマー樹脂の圧縮力を増大するその他いずれかの材料であることができる。
単一方向のガラス繊維で強化されたポリマーマトリックスは、約半分低い弾性下限のための鋼の弾性係数より、約4〜5倍低い弾性係数を示す。それ以外は全て、鋼ばねと複合ばねとは、寸法形状において等しい。すなわち、同じ長さ、同じ厚さ、及び同じ幅であり、それにより、複合ばねは、鋼ばねと少なくとも同じか、又はしばしばわずかに上回るレベルの、回復可能な、蓄えられた弾性エネルギーを有し、かつ、材料のヤング率の逆数に対して比例する、バレル回転の関数としてもたらされるトルクにおける低い変化を有する。他方で、最大可能レベルのトルクは、鋼ばねと比べて、複合ばねにとっては低くなり、この最大トルクは、材料の破壊応力に比例する。好ましくは、ポリマーマトリックスは、エポキシ樹脂を含み、繊維は、タイプEガラス繊維か、又はタイプS又はタイプS2ガラス繊維である。これらのガラス繊維の特性を表1に示す。
Figure 2015500474
複合ぜんまい1は、繊維及びポリマーマトリックスを帯状に(sous la forme d’une bande)液体状態で混合することによって製造することができる。ぜんまいはまた、繊維とポリマーマトリックスとが既に混合されて、重合反応が化学遅延剤によって停止されたプリプレグ材料を用いて製造することもできる。繊維は、好ましくは、ばねの最も長い長さに沿って配列される。帯は、続いて、長さに沿った張力が作用している間に、複合材帯を巻き上げ可能な鋳型中で巻き上げられる。複合材は、続いて、例えば、約10バールの外部圧力によって重合されることにより、その複合材を、鋳型中に強制的に残留させて、実際にその形状を取らせる。硬化後、複合材を鋳型から取り出し、そして形成されたぜんまいの表面を研磨して、製造プロセスに伴う欠陥を除去する。
複合材ぜんまい1は、耐摩耗性コーティング材3で有利に塗工され(図3を参照)、それにより、ばね1がぜんまいケース(barillet)中に収容された際のばね1のコイル間の摩擦作用が低減される。図3は、該コーティング材3を含むぜんまい1の断面図を示している。エポキシ樹脂で製造され、タイプSガラス繊維で強化されたばねの場合、上述の変形は、緊張状態で3%超であり、圧縮状態で−3%超であることができる。それゆえ、コーティング材3は、これらの条件下で十分な凝集をもたらすことができなければならない。
一実施形態において、コーティング材3は、水素結合型か又はファンデルワールス結合型の材料を含む。より詳細には、ばねは、熱硬化性ポリマーか又は熱可塑性ポリマーを含むコーティング材で塗工される。好ましくは、そのコーティング材は、重合性の遅い、つまり、90℃におけるゲル化時間が20分超を有するエポキシ型樹脂を含む。
一実施形態において、コーティング材3を含むぜんまい1を製造する方法は、
繊維を含むポリマーマトリックスを含む材料から製造されたぜんまい1を提供する工程、
ポリマーを含む組成物で該ぜんまい1を塗工する工程、
該ぜんまい1の表面における組成物の厚さを均等にするために、該ぜんまい1を塗工している組成物の厚さを均一にする工程、及び
コーティング材3を形成するために該組成物を重合する工程、
を含む。
組成物は、硬化剤、ポリマー及び触媒を、大気条件下(大気温度及び大気圧)で混合することによって調製できる。その組成物を35℃〜70℃の温度に加熱して、組成物を十分に流動化させる。すなわち、組成物が、3000mPa・s未満、好ましくは300mPa・s未満の臨界粘度を有するまで、加熱する。ぜんまい1の塗工工程は、典型的には、5〜20秒の浸漬時間、ばねを該組成物中に完全に浸漬することを含む。浸漬ステップの後、組成物は依然として、比較的液状形態である。ばねのマトリックスを形成する組成物とエポキシ樹脂との間の相溶性によって、ばねの表面における組成物に良好な湿潤性をもたらす。好ましくは、組成物のポリマーは、エポキシ型の樹脂である。あるいはまた、ぜんまい1を塗工する工程は、吹き付け塗装のステップを含むか、または気相蒸着のステップを含むこともできる。後者の場合、組成物のポリマーは、好ましくは、パリレンポリマーである。一実施形態において、均一にする工程は、組成物で塗工されるぜんまいを、直交する3次元X、Y及びZに配向された軸の回転に沿って回転させるステップを含む(図2参照)。この目的を達成するために、例えば、一対の小型のクランプ(図示せず)を用いて、ばねをその両端で保持することができる。ばねの両端は、金属棒又は金属板(同じく図示せず)を介して、互いに一体化することができる。ばねの回転は、静止している流体組成物に作用する重力を活用するように行われる。回転は、5回転/分〜60回転/分、好ましくは、10回転/分〜30回転/分の回転速度で行うことができる。代替的な形態によれば、組成物で塗工されたぜんまいの回転は、ぜんまいの巻き面から10°〜80°の角度に配向された一つの回転軸に沿って行われる。均一にする工程は、組成物が重合して塗膜を形成するまで行われる。
組成物の重合する工程は、該組成物で塗工されたぜんまい1を加熱することを含むことができる。該加熱は、ぜんまい1を、オーブン中に配置するか、又は赤外線もしくはマイクロ波を照射することによって行うことができる。該加熱は、好ましくは、上記の均一にする工程の間に行われる。該加熱はまた、組成物の重合温度に達するまで、温度を徐々に高めることも含んでよい。
ばねのコイルの摩擦作用を低減する一方で、ばねの良好な凝集性を維持するのを可能にする、繊維を含むポリマーマトリックスを得るために、塗膜は、繊維の繊維幅と同じか、又は繊維幅の少なくとも4分の1の厚さを有する。好ましくは、該方法は、コーティング材3の欠陥を除去して、塗膜の厚さを制御するように、塗膜を研磨する工程を含む。研磨する工程は、好ましくは、3μm〜20μmの厚さの塗膜を残すように行われる。
塗膜によって、ばねの表面に存在する繊維を覆うことが可能となり、ぜんまいを製造する方法から、塗工前にばねを研磨する工程は取り除くことが可能となった。ばねの表面に存在する繊維がコイル間の摩擦を増大させる傾向を有するため、これは有利である。塗膜によって、作動中のぜんまいのコイルの摩擦作用を低減することができる。上述の塗膜はまた、従来の金属塗膜では高い可能性のある、塗膜の破壊又は剥離の危険性を低減することができる。ぜんまいの複合マトリックスの弾性係数が、塗膜のそれよりもはるかに高いため、塗膜の弾性係数は塗工されたぜんまいの機械特性において無視できる程度でしかない。
1: ぜんまい
2: ぜんまいケース
3: 塗膜(コーティング)

Claims (24)

  1. 時計のムーブメントのための駆動要素のための、繊維を含むポリマーマトリックスを含む材料から製造されるぜんまいであって、
    前記ぜんまいが、熱硬化性ポリマー又は熱可塑性ポリマーを含むコーティング材を含むこと、及び
    前記コーティング材が、前記繊維の繊維幅と同じ厚さか、又は繊維幅の少なくとも4分の1の厚さを有することを特徴とする、上記のぜんまい。
  2. 前記熱硬化性ポリマー又は熱可塑性ポリマーが、緩慢重合(slow polymerization)型のエポキシ樹脂を含む、請求項1に記載のぜんまい。
  3. 前記コーティング材が、水素結合か又はファンデルワールス型の結合の材料を含む、請求項1又は2に記載のぜんまい。
  4. 前記ポリマーマトリックスが、熱可塑性プラスチック又は熱硬化性プラスチックを含む、請求項1、2又は3に記載のぜんまい。
  5. 前記ポリマーマトリックスの前記熱硬化性ポリマーが、エポキシ型の樹脂を含む、請求項4に記載のぜんまい。
  6. 前記ポリマーマトリックス中の繊維の体積の割合が、30%〜75%、そして好ましくは45%〜55%である、請求項1〜5のいずれか一つに記載のぜんまい。
  7. 前記繊維が、前記ポリマーマトリックス中で、単一方向に配向されている、請求項1〜6のいずれか一つに記載のぜんまい。
  8. 前記繊維が、80GPa〜600GPaの軸方向弾性係数を有する、請求項1〜7のいずれか一つに記載のぜんまい。
  9. 前記繊維が、タイプS又はタイプS2のガラス繊維を含む、請求項1〜8のいずれか一つに記載のぜんまい。
  10. 各繊維の軸と、ぜんまい(1)の軸との間の角度が0〜5°である、請求項1〜9のいずれか一つに記載のぜんまい。
  11. 前記繊維が、1μm〜35μmの径を有する、請求項1〜10のいずれか一つに記載のぜんまい。
  12. 前記マトリックスがナノ粒子を追加的に含む、請求項1〜11のいずれか一つに記載のぜんまい。
  13. 前記ナノ粒子がシリカ又はフラーレンを含む、請求項12に記載のぜんまい。
  14. 前記コーティング材(3)が、90℃において20分超のゲル化時間を有する樹脂を含む、請求項1〜13のいずれか一つに記載のぜんまい。
  15. 前記コーティング材が3μm〜20μmの厚さを有する、請求項1〜14のいずれか一つに記載のぜんまい。
  16. 請求項1〜15のいずれか一つによって特徴付けられるぜんまいを含む時計のムーブメントのための駆動要素。
  17. 請求項16に記載の駆動要素を含む時計。
  18. 繊維を含むポリマーマトリックスを含む材料から製造されるぜんまいを提供する工程、
    該ぜんまい(1)を、ポリマーを含む組成物で塗工する工程、
    該ぜんまいを塗工する組成物の厚さを均一にする工程、及び
    塗膜を形成するために該組成物を重合する工程、
    を含む、請求項1〜15のいずれか一つに特徴付けられるぜんまいを製造する方法。
  19. 前記均一にする工程が、前記組成物で塗工されるぜんまいを、直交する3次元X、Y及びZに配向された軸の回転に沿って回転させることを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記均一にする工程が、前記組成物で塗工されるぜんまいを、該ぜんまいの巻きの平面から10°〜80°の角度で配向された軸の回転に沿って回転させることを含む、請求項18に記載の方法。
  21. 前記組成物を重合する工程が、前記組成物で塗工されるぜんまいを加熱することを含む、請求項18〜20のいずれか一つに記載の方法。
  22. 前記ぜんまい(1)を塗工する工程が、該ぜんまいを前記組成物中に浸漬させる工程、又は該ぜんまいを吹きつけ塗装する工程、又は該ぜんまいを気相蒸着する工程を含む、請求項18〜21のいずれか一つに記載の方法。
  23. 前記コーティング材(3)を研磨して、前記繊維の繊維幅と同じ厚さか、又は繊維幅の少なくとも4分の1の厚さを有する塗膜を残す工程を追加的に含む、請求項18〜22のいずれか一つに記載の方法。
  24. 前記研磨する工程が、3μm〜20μmの厚さを有する塗膜を残す、請求項23に記載の方法。
JP2014545190A 2011-12-09 2012-11-30 複合材料からなるぜんまいのための耐摩耗性塗膜 Ceased JP2015500474A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP11192835.4A EP2602671A1 (fr) 2011-12-09 2011-12-09 Revêtement anti-friction pour ressort de barillet en matériau composite
EP11192835.4 2011-12-09
PCT/EP2012/074139 WO2013083494A1 (fr) 2011-12-09 2012-11-30 Revêtement antifriction pour ressort de barillet en matériau composite

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015500474A true JP2015500474A (ja) 2015-01-05
JP2015500474A5 JP2015500474A5 (ja) 2015-08-27

Family

ID=47278301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014545190A Ceased JP2015500474A (ja) 2011-12-09 2012-11-30 複合材料からなるぜんまいのための耐摩耗性塗膜

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20140355395A1 (ja)
EP (2) EP2602671A1 (ja)
JP (1) JP2015500474A (ja)
CN (1) CN104081294A (ja)
HK (1) HK1198343A1 (ja)
WO (1) WO2013083494A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237794A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 三菱重工業株式会社 プリプレグ渦巻き体の成形装置及びその成形方法、並びに該プリプレグ渦巻き体を含むスクロール流体機械
JP2019518965A (ja) * 2016-06-21 2019-07-04 エルヴェエムアッシュ・スイス・マニュファクチャーズ・エスアー 時計ムーブメント用部品、時計ムーブメント、時計、および時計ムーブメント用部品の製造方法
JP2021051070A (ja) * 2019-09-23 2021-04-01 マニュファクチュール・ドルロジュリ・オードマ・ピゲ・ソシエテ・アノニム 鍛造複合体製の時計部品
JP2021099317A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド フレキシブルな計時器用コンポーネント及びこのようなコンポーネントを備える計時器用ムーブメント
JP2021099324A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 ニヴァロックス−ファー ソシエテ アノニム 発振機構又は脱進機構のための剛性測時器構成要素、及びそのような構成要素を含む測時器ムーブメント

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3010804B1 (fr) * 2013-09-17 2015-10-09 Mahytec Oscillateur mecanique pour mouvement horloger et procede de fabrication correspondant
JP6133767B2 (ja) * 2013-12-26 2017-05-24 シチズン時計株式会社 ひげぜんまい及びその製造方法
JP6223193B2 (ja) * 2014-01-10 2017-11-01 シチズン時計株式会社 ひげぜんまい及びその製造方法
CH709705B1 (fr) * 2014-05-28 2019-04-15 Sigatec Sa Procédé de fabrication d'une pièce de micro-mécanique et pièce de micro-mécanique correspondante.
EP3175303B1 (fr) * 2014-08-01 2019-01-02 Cartier International AG Composant horloger avec une surface comportant de la fibroïne de soie
JP7006065B2 (ja) * 2017-09-14 2022-01-24 セイコーエプソン株式会社 時計用部品、時計用ムーブメントおよび時計

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2979417A (en) * 1957-06-26 1961-04-11 Straumann Inst Ag Method of preparing self-lubricating watch and clock parts and the coated article
US4464216A (en) * 1982-03-26 1984-08-07 Hercules Incorporated Composite negator springs
JPH09257069A (ja) * 1996-03-21 1997-09-30 Nikkiso Co Ltd 渦巻きばね

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH337382A (de) * 1956-06-02 1959-03-31 Straumann Inst Ag Apparateteil feinmechanischer Apparate mit einer mindestens stellenweise einer Gleit- oder Reibwirkung ausgesetzten Oberfläche und Verfahren zu seiner Herstellung
GB894591A (en) * 1957-08-17 1962-04-26 Straumann Inst Ag Improvements in components of clockwork and like mechanisms and processes for their manufacture
US3968958A (en) * 1972-11-30 1976-07-13 Edgewater Corporation Composite material springs and manufacture
US4753423A (en) * 1985-06-03 1988-06-28 Nippon Petrochemicals Co., Ltd Synthetic resin-coated spring and method for making same
DE102005054314A1 (de) * 2005-11-11 2007-05-24 Universität Rostock Spiralfederanordnung und Federelement
EP2174969A4 (en) * 2007-07-26 2012-07-25 Ajinomoto Kk RESIN COMPOSITION

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2979417A (en) * 1957-06-26 1961-04-11 Straumann Inst Ag Method of preparing self-lubricating watch and clock parts and the coated article
US4464216A (en) * 1982-03-26 1984-08-07 Hercules Incorporated Composite negator springs
JPH09257069A (ja) * 1996-03-21 1997-09-30 Nikkiso Co Ltd 渦巻きばね

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237794A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 三菱重工業株式会社 プリプレグ渦巻き体の成形装置及びその成形方法、並びに該プリプレグ渦巻き体を含むスクロール流体機械
JP2019518965A (ja) * 2016-06-21 2019-07-04 エルヴェエムアッシュ・スイス・マニュファクチャーズ・エスアー 時計ムーブメント用部品、時計ムーブメント、時計、および時計ムーブメント用部品の製造方法
JP2021051070A (ja) * 2019-09-23 2021-04-01 マニュファクチュール・ドルロジュリ・オードマ・ピゲ・ソシエテ・アノニム 鍛造複合体製の時計部品
JP7414674B2 (ja) 2019-09-23 2024-01-16 マニュファクチュール・ドルロジュリ・オーデマ・ピゲ・ソシエテ・アノニム 鍛造複合体製の時計部品
JP2021099317A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド フレキシブルな計時器用コンポーネント及びこのようなコンポーネントを備える計時器用ムーブメント
JP2021099324A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 ニヴァロックス−ファー ソシエテ アノニム 発振機構又は脱進機構のための剛性測時器構成要素、及びそのような構成要素を含む測時器ムーブメント
JP7196147B2 (ja) 2019-12-20 2022-12-26 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド フレキシブルな計時器用コンポーネント及びこのようなコンポーネントを備える計時器用ムーブメント
US12013663B2 (en) 2019-12-20 2024-06-18 Nivarox-Far S.A. Rigid horological component for an oscillator mechanism or for an escapement mechanism and horological movement including such a component

Also Published As

Publication number Publication date
EP2788821B1 (fr) 2019-04-10
EP2602671A1 (fr) 2013-06-12
EP2788821A1 (fr) 2014-10-15
HK1198343A1 (zh) 2015-04-02
US20140355395A1 (en) 2014-12-04
CN104081294A (zh) 2014-10-01
WO2013083494A1 (fr) 2013-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015500474A (ja) 複合材料からなるぜんまいのための耐摩耗性塗膜
Budhe et al. Effect of surface roughness using different adherend materials on the adhesive bond strength
Fernando et al. Preparation and characterization of steel surfaces for adhesive bonding
JP5774102B2 (ja) 不織布研磨ホイール
Baena et al. Influence of repair procedure on composite-to-composite microtensile bond strength.
JP2013234569A (ja) 鋼構造物の補強方法及び鋼構造物補強用弾性層形成材
JP2013530062A5 (ja)
CN109507860B (zh) 钟表用部件、钟表用机芯以及钟表
Patterson et al. Adhesive force measurement between HOPG and zinc oxide as an indicator for interfacial bonding of carbon fiber composites
CN102391814B (zh) 一种耐磨修补剂
Kore et al. Textile-grade carbon fiber-reinforced polycarbonate composites: effect of epoxy sizing
Ali Synthesis and Characterization of Epoxy Matrix Composites Reinforced with Various Ratios of TiC.
Chen et al. Effect of hybrid polysphosphazene coating treatment on carbon fibers on the interfacial properties of CF/PA6 composites
JP2012108133A (ja) 腕時計のムーブメント用の駆動機構
Robert et al. Interlayer bonding between thermoplastic composites and metals by in‐situ polymerization technique
US20160107399A1 (en) Apparatus for manufacturing composite leaf spring
JP6375364B2 (ja) 熱可塑性粒子内添被覆材による薄い金属ライナーと複合壁の接続
JP2019089951A (ja) トウプリプレグ、繊維強化複合材料及び複合材料補強圧力容器とその製造方法
Li et al. Preparation, microstructure and compressive properties of silicone GEL/SiC composites for elastic abrasive
Noor et al. Effect of thermal cycling on the tensile behavior of Cf/Al fiber metal laminates
EP2105211A3 (de) Verfahren zum Beschichten einer Klinge, mittels dem Verfahren beschichtete Klinge sowie Vorrichtung zum Beschichten
DeNolf et al. Axisymmetric peel test for adhesion measurement of polymer coatings
JP2005264146A5 (ja)
JPH0333270A (ja) 複合材料用炭素繊維の潤滑用物質及びかかる複合材料の製造方法
Yang et al. Effect of sizing agents on surface properties of T800 Grade CF and thermal aging time on mechanical properties of T800 Grade CF/epoxy composites

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150708

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150708

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160706

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170315

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20170726