JP2014237794A - プリプレグ渦巻き体の成形装置及びその成形方法、並びに該プリプレグ渦巻き体を含むスクロール流体機械 - Google Patents

プリプレグ渦巻き体の成形装置及びその成形方法、並びに該プリプレグ渦巻き体を含むスクロール流体機械 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性に優れるプリプレグ渦巻き体の成形装置を提供すること。【解決手段】プリプレグ渦巻き体の成形装置70であって、長尺のプリプレグ50?を長手方向に沿って連続して搬送可能な搬送手段72と、プリプレグ50?を巻き取って渦巻き状に変形させるための第1巻取面82と、第1巻取面に対して巻取ロールの軸方向に沿ってずらされて設けられた、プリプレグを巻き取って渦巻き状に変形させるための第2巻取面84と、第1巻取面に巻き取られることで渦巻き状に変形されたプリプレグを収容可能な、第2巻取面の内周側に形成された溝部83と、を少なくとも有する巻取ロール80と、渦巻き状に変形されたプリプレグを巻取ロールの軸方向に沿って相対移動させるための移動手段74と、を少なくとも備えている。【選択図】図6A

Description

本開示は、プリプレグ渦巻き体の成形装置及びその成形方法、並びに該プリプレグ渦巻き体を含むスクロール流体機械に関する。
スクロール圧縮機に例示されるスクロール流体機械は、一般的に、ハウジングに固定された固定端板の一面に渦巻き状の固定側ラップが立設されてなる固定スクロールと、ハウジングに公転旋回可能に支持された旋回端板の一面に渦巻き状の旋回側ラップが立設されてなる旋回スクロールと、を備えている。そして、スクロール圧縮機にあっては、固定スクロールの固定側ラップと旋回側スクロールの旋回側ラップとが噛み合わされた状態で旋回スクロールが公転旋回することで、固定側ラップと旋回側ラップとの間に画定される密閉空間(圧縮室)において流体が圧縮されるように構成されている。また、スクロール膨張機にあっては、スクロールの中央部から供給されて密閉空間に流入した高圧流体の作用力によって旋回スクロールが公転旋回するように構成されている。
従来のスクロール流体機械のスクロール部材は、その殆どがアルミ等の金属材料によって形成されていた。これに対して本発明者らは、スクロール部材を樹脂によって形成することでスクロール部材を軽量化でき、ひいてはスクロール流体機械全体の小型軽量化を実現できるのではないかと考えた。
特許文献1には、合成樹脂によってスクロール部材が形成されたスクロール圧縮機に関する発明が開示されている。しかしながらこの特許文献1のスクロール圧縮機では、スクロール部材の強度、特に圧縮室を画定する部位であるラップ部の強度が不足するため、高い体積効率が得られず、圧縮機の高効率化が図れないとの問題があった。
特許第4233823号公報
スクロール流体機械の高効率化を実現する上ではラップ部の強度を向上させる必要がある。本発明者らは、ラップ部の強度を向上させるために、プリプレグを渦巻き状に成形してなるプリプレグ渦巻き体によってラップ部を形成することを考えた。また、このようなプリプレグ渦巻き体は、スクロール部材のラップ部としてだけでなく、例えば、プリプレグによって形成された渦巻きバネとしても広く利用可能なものである。
プルプレグは、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸したものである。プリプレグは、金属材料とは異なり塑性変形量が小さく、金属材料と同様の方法によっては渦巻き状に成形することが出来ない。このため、プリプレグを渦巻き状に成形するための生産性に優れる成形方法を開発する必要があった。
本発明は上述したような従来技術の状況に鑑みなされた発明であり、その目的とするところは、生産性に優れるプリプレグ渦巻き体の成形装置及びその成形方法を提供することにある。
本発明の少なくとも一つの実施形態は、
プリプレグ渦巻き体の成形装置であって、
長尺のプリプレグを長手方向に沿って連続して搬送可能な搬送手段と、
前記プリプレグを巻き取って渦巻き状に変形させるための第1巻取面と、前記第1巻取面に対して巻取ロールの軸方向に沿ってずらされて設けられた、前記プリプレグを巻き取って渦巻き状に変形させるための第2巻取面と、前記第1巻取面に巻き取られることで渦巻き状に変形された前記プリプレグを収容可能な、前記第2巻取面の内周側に形成された溝部と、を少なくとも有する巻取ロールと、
前記渦巻き状に変形されたプリプレグを前記巻取ロールの軸方向に沿って相対移動させるための移動手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする。
上記プリプレグ渦巻き体の成形装置によれば、第1巻取面に巻き取られることで渦巻き状に変形されたプリプレグを収容可能な溝部が第2巻取面の内周側に形成されている。このため、第1巻取面に巻き取られて渦巻き状に変形されたプリプレグを移動手段によって巻取ロールの軸方向に沿って相対移動させて上記溝部に収容し、その後にプリプレグを第2巻取面に巻き付けることで、効率的にプリプレグ渦巻き体を成形することができる。
また、上記巻き取りロールは、少なくとも上述した第1巻取面及び第2巻取面を有していればよい。したがって、後述する実施形態のように、第1巻取面及び第2巻取面に対して巻取ロールの軸方向にずらされて設けられた第3巻取面と、該第3巻取面の内周側に形成された第2溝部とをさらに有していてもよい。すなわち本発明の巻取ロールは、成形するプリプレグ渦巻き体の形状に合わせて3以上の巻取面を有していてもよいものである。
幾つかの実施形態では、上記プリプレグ渦巻き体の成形装置は回転軸をさらに備え、上記巻取ロールは回転軸に取り付けられ、該回転軸とともに回転可能に構成されている。
このような実施形態によれば、回転軸とともに巻取ロールが回転することで、巻取ロールの巻取面にプリプレグを巻き付けることができるため、効率的にプリプレグ渦巻き体を成形することができる。
幾つかの実施形態では、上記移動手段は、巻取ロールを軸方向に沿って移動可能とするスライド機構である。
このような実施形態によれば、巻取ロールを軸方向に沿って移動させることで、渦巻き状に変形されたプリプレグを巻取ロールの軸方向に沿って相対移動させることができるため、簡易な装置構成で移動手段を構成することができる。
幾つかの実施形態では、上記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、巻取ロールの巻き取り開始位置が一定になるように、巻取ロールの巻付角度に応じて搬送手段を巻取ロールの径方向に沿って移動させるための制御装置をさらに備えている。
このような実施形態によれば、巻取ロールの巻き取り開始位置を一定に保つことが可能であり、プリプレグ渦巻き体の成形形状を安定させることができる。
幾つかの実施形態では、上記第1巻取面は、該第1巻取面の始端から終端までの角度範囲が180°以上360°未満に形成されており、好ましくは、上記第1巻取面は、該第1巻取面の始端から終端までの角度範囲が240°以上300°以下に形成されている。
効率的にプリプレグ渦巻き体を成形するためには、1つの巻取面における巻付角度を大きくすることが望ましいが、巻取面に巻き取られたプリプレグが干渉しないようにするためには、1つの巻取面における巻付角度は360°未満とする必要がある。このような実施形態によれば、第1巻取面において巻き付け角度が180°以上360°未満の範囲まで成形することができるため、効率的にプリプレグ渦巻き体を成形することができる。
また、巻き付け角度が360°に近づき過ぎると、後述する押付手段や硬化手段等を配置するスペースを確保できなくなる。このため、第1巻取面の始端から終端までの角度範囲は、240°以上300°以下とするのが好ましい。
幾つかの実施形態では、上記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、巻取ロールの巻き取り開始位置よりも下流側に設けられた、プリプレグを巻取ロールに向かって押し付けるための押付手段をさらに備えている。
このような実施形態によれば、プリプレグを巻取面に押し付けながら巻き付けることができるため、プリプレグ渦巻き体の成形精度を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、上記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、巻取ロールの巻き取り開始位置よりも上流側に設けられた、プリプレグを加熱して軟化させるための軟化手段をさらに備えている。
このような実施形態によれば、プリプレグを巻取面に巻き付ける直前に軟化させることができるため、効率的にプリプレグ渦巻き体を成形することができる。
幾つかの実施形態では、上記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、押付手段よりも下流側に設けられた、プリプレグを硬化させるための硬化手段をさらに備えている。
このような実施形態によれば、プリプレグを硬化させて滑り易くすることで、渦巻き状に変形したプリプレグを巻取ロールの軸方向に沿って容易に相対移動させることが可能となる。なお、このような硬化手段の一例としては、プリプレグに含まれる樹脂が熱可塑性樹脂の場合にはエアブローなどの冷却手段が、プリプレグに含まれる樹脂が熱硬化性樹脂の場合にはヒータなどの加熱手段が、それぞれ挙げられる。
幾つかの実施形態では、上記巻取ロールは、該巻取ロールの表面温度を調節可能な温度調節機構を備えている。
このような実施形態によれば、巻取ロールの表面温度、例えば第1巻取面や第2巻取面の温度を所定温度に調節することで、これに巻き付けられるプリプレグを軟化又は硬化させることが可能となる。
幾つかの実施形態では、上記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、巻取ロールの巻き取り開始位置よりも上流側で且つ軟化手段よりも下流側に設けられた、連続して搬送される長尺のプリプレグを折り曲げてツバ部を形成するための折曲手段をさらに備えている。
このような実施形態によれば、連続して搬送される長尺のプリプレグに対して効率的にツバ部を形成することができる。
幾つかの実施形態では、上記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、折曲手段によって形成されたツバ部を巻取ロールの軸方向に沿って付勢するように構成されたツバ部付勢手段と、巻取ロールの巻き取り開始位置よりも下流側に設けられた、ツバ部付勢手段に向かってツバ部を押し付けるためのツバ部押付手段と、をさらに備えている。
このような実施形態によれば、ツバ部押付手段とツバ部付勢手段とによって折曲手段によって形成されたツバ部を整形することで、ツバ部の成形精度を向上させることができる。
また、本発明の少なくとも一つの実施形態は、
プリプレグ渦巻き体の成形方法であって、
長手方向に沿って連続して搬送される長尺のプリプレグを巻取ロールの第1巻取面に巻き付ける第1巻取工程と、
前記第1巻取工程の後、前記第1巻取面に巻き付けられて渦巻き状に変形されたプリプレグを前記巻取ロールの軸方向に沿って相対移動させ、前記巻取ロールの第2巻取面の内周側に形成されている溝部に収容する移動工程と、
前記移動工程の後、連続して搬送される長尺のプリプレグを前記第2巻取面に巻き付ける第2巻取工程と、
を少なくとも含むことを特徴とする。
上記プリプレグ渦巻き体の成形方法によれば、第1巻取面に巻き取られることで渦巻き状に変形されたプリプレグを第2巻取面の内周側に形成されている溝部に収容し、その後にプリプレグを第2巻取面に巻き付けることで、効率的にプリプレグ渦巻き体を成形することができる。
また、本発明の少なくとも一つの実施形態は、
上述したプリプレグ渦巻き体を含むスクロール流体機械であって、
前記スクロール流体機械は、ハウジングと、前記ハウジングに固定された固定端板の一面に渦巻き状の固定側ラップが立設されてなる固定スクロールと、前記ハウジングに公転旋回可能に支持された旋回端板の一面に、前記固定側ラップとの間で密閉空間を画定する旋回側ラップが立設されてなる旋回スクロールと、を備えてなり、
前記固定スクロールの固定側ラップ及び前記旋回スクロールの旋回側ラップの少なくともいずれか一方は、前記プリプレグ渦巻き体を含んでいることを特徴とする。
上記スクロール流体機械によれば、その固定スクロールの固定側ラップ及び旋回スクロールの旋回側ラップの少なくともいずれか一方は、上述したプリプレグ渦巻き体を含んでいるため、ラップ部の強度を向上させ、スクロール流体機械の高効率化を実現することができる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、生産性に優れるプリプレグ渦巻き体の成形装置及びその成形方法を提供することができる。
本発明の一実施形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図である。 本発明の一実施形態における固定スクロールおよび旋回スクロールの斜視図である。 本発明の一実施形態における固定スクロールおよび旋回スクロールの概略断面図であって、図3におけるA−A,A´−A´位置における断面を示した図である。 本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の概略展開図である。 本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の概略展開図である。 本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の成形装置の装置構成及びプリプレグ渦巻き体の成形方法について説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の成形装置の装置構成及びプリプレグ渦巻き体の成形方法について説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の成形装置の巻取ロールを示した斜視図である。 本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の成形装置において、プリプレグ体にツバ部を形成するための装置構成を説明するための図である。 本発明の一実施形態における折曲手段の構成を説明するための図である。 プリプレグ体の曲げ方向について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいてより詳細に説明する。
ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
本発明にかかるプリプレグ渦巻き体は、特に限定されないが、例えばスクロール圧縮機やスクロール膨張機などのスクロール流体機械におけるスクロール部材のラップ部の一部を構成するものである。よって以下の実施形態では、本発明のプリプレグ渦巻き体がスクロール部材のラップ部の一部を構成する場合を例にして説明する。
図1は、本発明の一実施形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図である。図2は、本発明の一実施形態における固定スクロールおよび旋回スクロールの斜視図である。
先ず、図1,図2を基にして、本発明の一実施形態におけるスクロール圧縮機1の基本構成について説明する。
<スクロール圧縮機1>
スクロール圧縮機1は、外郭を構成するハウジング2を備えている。ハウジング2は、フロントハウジング4とリアハウジング6からなり、両部材が例えばボルト5等の締結部材によって一体的に締結されることで構成されている。フロントハウジング4およびリアハウジング6には、円周上の複数個所、例えば4箇所に等間隔で締め付け用のフランジ4A,6Aが一体に形成され、このフランジ4A,6A同士をボルト5で締め付けることによって、フロントハウジング4とリアハウジング6とが一体に締結されている。
フロントハウジング4の内部には、クランク軸8がメイン軸受32Aおよびサブ軸受32Bによって、その軸線L回りに回転自在に支持されている。クランク軸8の一端側(図1において左側)は小径軸部8Aであり、該小径軸部8Aはフロントハウジング4を貫通してその一端側から突出している。小径軸部8Aの突出部には、不図示のクラッチ、プーリー等が設けられ、エンジン等の駆動源から動力が伝達されるようになっている。メイン軸受32Aとサブ軸受32Bとの間には、環状のメカニカルシール33(リップシール33)が設置されており、ハウジング2内と大気との間を気密にシールしている。
クランク軸8の他端側(図1において右側)には、大径軸部8Bが設けられている。この大径軸部8Bは、クランク軸8の軸線Lより所定寸法だけ偏心した状態でクランクピン8Cが一体に設けられている。クランク軸8は、小径軸部8Aおよび大径軸部8Bがフロントハウジング4にメイン軸受32Aおよびサブ軸受32Bを介して支持されることにより、回転自在に支持されている。クランクピン8Cには、ドライブブッシュ34、フローティングブッシュ36およびドライブ軸受39を介して後述する旋回スクロール20が連結され、クランク軸8が回転されることにより、旋回スクロール20が旋回駆動されるようになっている。
ドライブブッシュ34には、旋回スクロール20が旋回駆動されることにより発生するアンバランス荷重を除去するためのバランスウェイト34Aが連結され、旋回スクロール20の旋回駆動と共に旋回されるようになっている。ドライブブッシュ34には、その中心に対して偏心した位置にクランクピン8Cが嵌合されるクランクピン穴34Bが設けられている。これによって、クランクピン8Cに嵌合されたドライブブッシュ34および旋回スクロール20が、作動ガスの圧縮反力を受けてクランクピン8Cの周りに回動され、旋回スクロール20の旋回半径を可変とする公知の従動クランク機構が構成されている。
ハウジング2内には、上述した旋回スクロール20の他に、固定スクロール10が配置されている。
固定スクロール10は、図2に示したように、略円板状の固定端板12と、固定端板12の一面に垂直に立設される固定側ラップ14からなる。固定側ラップ14は、平面視においてインボリュート曲線(伸開線)に沿った渦巻き状に形成されている。また、そのスクロール内周端部は、他のスクロール区間よりも厚肉に形成されている。
また、固定側ラップ14のチップ面15には、チップシール15aが埋設されている。また、固定スクロール10の略中心位置には、圧縮された作動ガスを固定端板12の裏側に吐出するための吐出口12Aが形成されている。
旋回スクロール20は、図2に示したように、略円板状の旋回端板22と、旋回端板22の一面に垂直に立設される旋回側ラップ24からなる。旋回側ラップ24は、固定側ラップ14の形状を径方向に180度反転させたものとなっており、その他については、吐出口12Aが設けられていないことを除いて、上述した固定側ラップ14と略共通の形状となっている。
固定スクロール10および旋回スクロール20は、その中心が旋回半径分だけ離間するとともに、固定側ラップ14および旋回側ラップ24の位相が180度ずらされた状態で噛合されて組み付けられている。これにより固定側ラップ14と旋回側ラップ24との間で密閉空間である圧縮室30が画定される。
吸入口42Bから導入された作動ガスは、図1に示す吸入チャンバー42Aを介して圧縮室30に導入される。そして、旋回スクロール20が自転せずに180度の位相ズレを保ったまま旋回(公転旋回)することで、圧縮室30の体積が徐々に減少し、これに伴って圧縮室30内に封入されている作動ガスが圧縮されていく。そして圧縮された高圧ガスは、上述した吐出口12Aから吐出チャンバー44を介して外部に吐出されるように構成されている。
図1中の符号38は、旋回スクロール20の自転を阻止するための自転阻止機構38である。本実施形態の自転阻止機構38は、自転阻止リング38Aと、フロントハウジング4に固定されるとともに該自転阻止リング38Aの内周面に摺動自在に嵌合された自転阻止ピン38Bからなる、いわゆるピンリング式の自転阻止機構として構成されている。
<プリプレグ渦巻き体50>
図3は、本発明の一実施形態における固定スクロールおよび旋回スクロールの概略断面図であって、図2におけるA−A,A´−A´位置における断面を示した図である。図4は、本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の斜視図である。
図3に示したように、固定側ラップ14及び旋回側ラップ24は、プリプレグ体50´(プリプレグ渦巻き体50)を含んでいる。プリプレグ体50´は、連続繊維52を樹脂で含浸した少なくとも1層以上のプリプレグを積層することで形成されている。また、プリプレグ体50´は長尺状に形成されており、その長手方向に沿って渦巻き状に成形されることで、図4に示した如くプリプレグ渦巻き体50を構成する。このプリプレグ渦巻き体50は、竪壁部50Aと、該竪壁部50Aの基端が直角に折り曲げられることで形成されたツバ部50Bとからなる。
なお、上記または下記の説明において、渦巻き状に成形される前のものをプリプレグ体50´、渦巻き状に成形された後のものをプリプレグ渦巻き体50と呼び、両者を適宜区別する場合がある。
プリプレグとは、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸した成形中間品であり、一般にシート状をなしている。本発明のプリプレグの強化繊維としては、炭素繊維、アラミド繊維、ナイロン繊維、高強度ポリエステル繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維、窒化珪素繊維などの各種の無機繊維及び有機繊維、またはこれらを組み合わせたものを用いることができる。中でも比強度および比弾性に優れる点から炭素繊維が特に好ましい。
また、本発明のマトリックス樹脂としては、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂を用いることができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、液晶ポリエステル等のポリエステルや、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のポリオレフィンや、ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリケトン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルニトリル、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂、液晶ポリマーなどの結晶性樹脂、スチレン系樹脂の他や、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリアリレートなどの非晶性樹脂、その他、フェノール系樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール(レゾール型)樹脂、ユリア・メラミン樹脂、ポリイミド樹脂などが挙げられる。なお、これらの共重合体、変性体、および/または、これらの2種以上をブレンドした樹脂などを適用しても良い。
また本発明のプリプレグは、上記強化繊維が連続繊維52として樹脂に含浸されたものである。ここで連続繊維とは、長さ10mm以上の強化繊維が所定の方向に引きそろえられた形態のものを指し、長さ10mm未満の強化繊維が任意の方向に配向される不連続繊維62とは区別されるものである。
このような連続繊維52を樹脂で含浸したプリプレグは、その強化繊維が連続繊維52からなり、樹脂が硬化することで通常の樹脂材料や不連続繊維62を含む強化繊維樹脂(例えば後述する不連続繊維部60)と比べて高い強度を発揮する。また、固定側ラップ14及び旋回側ラップ24には、圧縮室30の高圧流体から大きな力が作用する。したがって、固定側ラップ14及び旋回側ラップ24をこのようなプリプレグ渦巻き体50を含むように構成することで、これら固定側ラップ14及び旋回側ラップ24の強度が向上し、スクロール圧縮機1の体積効率を高めることが可能となる。
また、図3に示したように、固定側ラップ14及び旋回側ラップ24におけるプリプレグ渦巻き体50(プリプレグ体50´)以外の部分には、不連続繊維62を含有する樹脂からなる不連続繊維部60が形成されている。この不連続繊維部60は、特に限定されないが、繊維長10mm未満の長繊維を溶融樹脂に混入し、該溶融樹脂を金型内に射出することで成形される。不連続繊維62における強化繊維の種類としては、上述したプリプレグの強化繊維と同様のものが挙げられる。
図5は、本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の概略展開図である。同図において、下図は竪壁部50Aの展開図、上図はツバ部50Bの展開図となっている。そして展開図の左端がスクロール外周端に該当し、展開図の右端がスクロール内周端に該当している。また上図においては、プリプレグ渦巻き体50(プリプレグ体50´)の厚みも併せて表している。符号T1は、スクロール外周端におけるプリプレグ渦巻き体50の厚さ、符号T2は、スクロール内周端におけるプリプレグ渦巻き体50の厚さである。
図5に示したように、プリプレグ渦巻き体50は、そのスクロール方向を長手方向とする長尺状に形成されている。また、複数のプリプレグが積層されることで形成されている。図5に示した実施形態では、スクロール外周端からa−a位置まではプリプレグ50aの単層からなるのに対し、a−a位置からb―b位置の間は2層のプリプレグ50a,50bが積層されることで形成されている。さらに、b−b位置からスクロール内周端までは3層のプリプレグ50a,50b,50cが積層されることで形成されている。この構成により、スクロール内周端における厚さT2は、スクロール外周端における厚さT1よりも厚く(T2>T1)なっている。
また、図5の右図に示したように、ツバ部50Bはプリプレグ50aだけを折り曲げることで形成されている。すなわち、スクロール外周端からスクロール内周端まで延在するプリプレグの少なくとも1層を、スクロール外周端からスクロール内周端まで連続的に折り曲げることでツバ部50Bが形成されている。このような構成によれば、スクロール外周端からスクロール内周端にかけてツバ部50Bの厚さを均一に形成することができる。
なお、図5に示した実施形態では、プリプレグ渦巻き体50が3層のプリプレグ50a,50b,50cから構成されていたが、本発明はこれに限定されない。積層されるプリプレグは4層以上であってもよく、少なくとも1層以上であればよい。
このように構成されるプリプレグ渦巻き体50(プリプレグ体50´)は渦巻き状にプリフォーム(予成形)された状態で金型内に配置される。そして、該金型内に上述した不連続繊維62を含む溶融樹脂を射出することで、図2及び図3に示した如く、プリプレグ渦巻き体50を含むスクロール部材が成形される。
<プリプレグ渦巻き体の成形装置70及びその成形方法>
次に、上述したプリプレグ渦巻き体50を渦巻き状にプリフォームするための成形装置70及びその成形方法について説明する。
図6A及び図6Bは、本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の成形装置の装置構成及びプリプレグ渦巻き体の成形方法について説明するための図である。図6A及び図6Bにおいて、右図に装置の概略側面図を示し、左図に側面図の矢印位置における概略断面図を示す。また、図6Aは、巻付角度が0°(巻き始め)〜270°の範囲にある場合を示し、図6Bは、巻付角度が450°〜630°の範囲にある場合を示している。図7は、本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の成形装置の巻取ロールを示した斜視図である。
図6A及び図6Bに示したように、本発明の少なくとも一実施形態にかかるプリプレグ渦巻き体の成形装置70は、長尺のプリプレグ体50´をその長手方向に沿って連続して搬送可能な搬送ローラ72a,72b(搬送手段72)と、搬送されたプリプレグ体50´を巻き取るための巻取ロール80と、巻取ロール80に巻き付けられることで渦巻き状に変形されたプリプレグ体50´を巻取ロール80の軸方向に沿って相対移動させるための移動手段74と、を少なくとも備えている。
巻取ロール80には、図7に示したように、プリプレグ体50´が巻き付けられる3つの巻取面82,84,86が形成されている。
第1巻取面82は、搬送されたプリプレグ体50´が最初に巻き取られる巻取面である。その巻取面は、軸方向視においてインボリュート曲線(伸開線)に沿った渦巻き状に形成されている。
第2巻取面84は、第1巻取面82に巻き取られることで渦巻き状に形成されたプリプレグ体50´を引き続いて巻き取るための巻取面である。この第2巻取面84は、第1巻取面82に対して軸方向Lに沿ってずらされて設けられている。そして、第2巻取面84の始端84aは第1巻取面82の終端82bと軸方向視において一致している。また、この第2巻取面84も軸方向視においてインボリュート曲線(伸開線)に沿った渦巻き状に形成されている。
第3巻取面86は、第2巻取面84に巻き取られることで渦巻き状に形成されたプリプレグ体50´を引き続いて巻き取るための巻き取り面である。この第3巻取面86は、第1巻取面82及び第2巻取面84に対して軸方向Lに沿ってずらされて設けられている。そして、第3巻取面86の始端86aは第2巻取面84の終端84bと軸方向視において一致している。また、この第3巻取面86も軸方向視においてインボリュート曲線(伸開線)に沿った渦巻き状に形成されている。
そして、第2巻取面84の内周側には、第1巻取面82に巻き取られることで渦巻き状に形成されたプリプレグ体50´を収容可能な渦巻き状の溝部83が形成されている。また、第3巻取面86の内周側には、第1巻取面82及び第2巻取面84に巻き取られることで渦巻き状に形成されたプリプレグ体50´を収容可能な渦巻き状の第2溝部85が形成されている。この溝部83と第2溝部85は、軸方向において連通して形成されているとともに、第2溝部85の渦巻き長さは、溝部83の渦巻き長さよりも長く形成されている。図示した実施形態では、第1溝部83は、その始端から終端までの角度範囲が270°に渡っているのに対し、第2溝部85は、その始端から終端までの角度含意が540°に渡っている。
なお、上記実施形態では、巻取ロール80に3つの巻取面82,84,86が形成されている場合を例にして説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明の巻取ロール80は、少なくとも第1巻取面82、第2巻取面84、及び第2巻取面84の内周側に形成されている溝部83を備えていればよいものである。
このように構成されるプリプレグ渦巻き体の成形装置70において、プリプレグ渦巻き体50は以下のようにして成形される。
先ず、図6A(a)〜(b)に示したように、長手方向に沿って連続して搬送される長尺のプリプレグ体50´を巻取ロール80の第1巻取面82に巻き付ける(第1巻取工程)。
次に、図6A(c)に示したように、第1巻取面82に巻き付けられて渦巻き状に変形されたプリプレグ体50´を巻取ロール80の軸方向Lに沿って相対移動させる。そして、渦巻き形状に変形されたプリプレグ体50´を第2巻取面84の内周側に形成されている溝部83に収容する(移動工程)。その後、図6B(a)に示したように、連続して搬送される長尺のプリプレグ体50´を引き続いて第2巻取面84に巻き付ける(第2巻取工程)。
次に、図6B(b)に示したように、第1巻取面82及び第2巻取面84に巻き付けられて渦巻き状に変形されたプリプレグ体50´を巻取ロール80の軸方向Lに沿って相対移動させる。そして、渦巻き形状に変形されたプリプレグ体50´を第3巻取面86の内周側に形成されている第2溝部85に収容する(第2移動工程)。そして、図6B(c)に示したように、連続して搬送される長尺のプリプレグ体50´を引き続いて第3巻取面86に巻き付ける(第3巻取工程)。
そして最後に、プリプレグ体50´を巻取ロール80から取り外すことで、図4に示した如くプリプレグ渦巻き体50が成形される。
このようなプリプレグ渦巻き体50の成形装置70及びその成形方法によれば、効率的にプリプレグ渦巻き体50を成形することができる。
幾つかの実施形態では、図6A及び図6Bに示したように、上述した成形装置70は、回転軸73をさらに備えている。そして、巻取ロール80は回転軸73に取り付けられ、該回転軸73とともに回転可能に構成されている。
図示した実施形態では、回転軸73は2つに分割されており、それぞれの分割体の端部には、フランジ73a,73bが一体的に設けられている。また、フランジ73aは第1巻取面82の端面に一体的に取り付けられており、フランジ73bは第3巻取面86の端面に一体的に取り付けられている。そして、回転軸73が回転することで、回転軸73とともに巻取ロール80も回転するようになっている。
このような実施形態によれば、回転軸73とともに巻取ロール80が回転することで、巻取ロール80の巻取面82,84,86にプリプレグ体50´を巻き付けることができる。このため、例えば、搬送ローラ72a,72bを巻取ロール80の周方向に沿って回転させることで巻取面82,84,86にプリプレグ体50´を巻き付ける場合と比べて、効率的にプリプレグ渦巻き体50を成形することができるようになっている。
幾つかの実施形態では、図6A及び図6Bに示したように、上述した移動手段74は、巻取ロール80を軸方向Lに沿って移動可能とするスライド機構74として構成される。すなわち、プリプレグ体50´自体は動かさずに、巻取ロール80を軸方向Lに沿ってプリプレグ体50´に対してスライドするように移動することで、プリプレグ体50´を巻取ロール80の軸方向Lに沿って相対移動させるように構成されている。
このような実施形態によれば、巻取ロール80を軸方向Lに沿って移動させることで、渦巻き状に変形されたプリプレグ体50´を巻取ロール80の軸方向Lに沿って相対移動させることができる。プリプレグ体50´自体を動かす場合は、これに伴って搬送ローラ72a,72bや、後述する押付手段92、加熱器94、及びエアブロー96等も軸方向Lに沿って移動させる必要があるが、このような実施形態によれば、巻取ロール80を移動させるだけで、プリプレグ体50´を巻取ロール80の軸方向Lに沿って相対移動させることができる。したがって、簡易な装置構成で移動手段74を構成することができるようになっている。
幾つかの実施形態では、図6A及び図6Bに示したように、上述した成形装置70は、巻取ロール80の巻き取り開始位置sが一定になるように、巻取ロール80の巻付角度に応じて搬送手段72を巻取ロール80の径方向に沿って移動させるための制御装置76をさらに備えている。
図示した実施形態では、プリプレグ体50´の巻き取りの進行に伴って搬送手段72が巻取ロール80の径方向(図中の上方向)に移動することで、いずれの巻付角度においても巻き取り開始位置sが常に巻取面82,84,86の最上部に位置するようになっている。
このような実施形態によれば、巻取ロール80の巻き取り開始位置sを一定に保つことが可能であり、プリプレグ渦巻き体50の成形形状を安定させることができる。
幾つかの実施形態では、上述した第1巻取面82は、該第1巻取面82の始端82aから終端82bまでの角度範囲が180°以上360°未満に形成されており、好ましくは、第1巻取面82は、該第1巻取面82の始端82aから終端82bまでの角度範囲が240°以上300°以下に形成される。図示した実施形態では、図6A及び図6Bに示したように、第1巻取面82の始端82aから終端82bまでの角度範囲は270°に形成されている。
効率的にプリプレグ渦巻き体50を成形するためには、1つの巻取面における巻付角度を大きくすることが望ましい。しかしながら、巻取面に巻き取られたプリプレグが干渉しないようにするためには、1つの巻取面における巻付角度は360°未満とする必要がある。このような実施形態によれば、第1巻取面82において巻き付け角度が180°以上360°未満の範囲まで成形することができるため、効率的にプリプレグ渦巻き体50を成形することができる。
また、巻き付け角度が360°に近づき過ぎると、後述する押付手段92やエアブロー96を配置するスペースを確保できなくなるため、第1巻取面82の始端82aから終端82bまでの角度範囲は、上述したように、240°以上300°以下とするのが好ましい。
幾つかの実施形態では、図6A及び図6Bに示したように、上述したプリプレグ渦巻き体の成形装置70は、巻取ロール80の巻き取り開始位置sよりも下流側に設けられた、プリプレグ体50´を巻取ロール80に向かって押し付けるための押付手段92をさらに備えている。
図示した実施形態では、押付手段92は、回転ローラ92aと、該回転ローラ92aを巻取ロール80に向かって付勢して押し付けるための押付バネ92bからなる。
このような実施形態によれば、プリプレグ体50´を巻取面82,84,86に押し付けながら巻き付けることができるため、プリプレグ渦巻き体50の成形精度を向上させることができる。
幾つかの実施形態では、図6A及び図6Bに示したように、上述したプリプレグ渦巻き体の成形装置70は、巻取ロール80の巻き取り開始位置sよりも上流側に設けられた、プリプレグ体50´を加熱して軟化させるための加熱器94(軟化手段)をさらに備えている。
このような実施形態によれば、プリプレグ体50´を巻取面82,84,86に巻き付ける直前に軟化させることができるため、効率的にプリプレグ渦巻き体50を成形することができる。
幾つかの実施形態では、図6A及び図6Bに示したように、上述したプリプレグ渦巻き体の成形装置70は、押付手段92よりも下流側に設けられた、プリプレグ体50´を硬化させるためのエアブロー96(硬化手段)をさらに備えている。
図示した実施形態では、プリプレグ体50´に含まれる樹脂は熱可塑性樹脂であり、エアブロー96によってプリプレグ体50´に空気を吹き付けて冷却することで熱可塑性樹脂が硬化する。また、プリプレグ体50´に含まれる樹脂が熱硬化性樹脂の場合には、エアブロー96に替わってヒータなどの加熱手段を設け、加熱手段によってプリプレグ体50´を加熱することで、プリプレグ体50´に含まれる熱硬化性樹脂を硬化させるように構成する。
このような実施形態によれば、プリプレグ体50´を硬化させて滑り易くすることで、渦巻き状に変形したプリプレグ体50´を巻取ロール80の軸方向Lに沿って容易に相対移動させることが可能となる。
幾つかの実施形態では、図6A及び図6Bに示したように、上記巻取ロール80は、該巻取ロール80の表面温度を調節可能な温度調節機構87を備えている。
この温度調整機構87は、巻取ロール80の表面、すなわち第1巻取面82,第2巻取面,溝部83の表面,及び第2溝部85の表面などを所定温度に調節可能に構成されていればよく、その構造等は特に限定されない。例えば、巻取ロール80の内部に熱媒体が循環する流路を形成し、当該流路に熱媒体を循環させる構成とすることで、巻取ロール80の表面温度を調節可能にすることができる。
このような実施形態によれば、巻取ロール80の表面温度を所定温度に調節することで、これに巻き付けられるプリプレグ体50´を軟化又は硬化させることが可能となる。
また、巻取ロール80の表面全体ではなく部分的に温度調節が可能なように構成してもよい。例えば、第1巻取面82,第2巻取面84,溝部83の表面,及び第2溝部85の表面をそれぞれ個別に温度調節可能なように構成してもよい。
このような構成によれば、プリプレグ体50´が第1巻取面82に巻き付けられている時には第1巻取面82だけを温度調節することが出来るなど、必要な部分だけを温度調節することが出来るため、無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
図8は、本発明の一実施形態におけるプリプレグ渦巻き体の成形装置において、プリプレグ体にツバ部を形成するための装置構成を説明するための図である。図9は、本発明の一実施形態における折曲手段の構成を説明するための図であり、図9(a)が概略側面図、図9(b)〜図9(e)が、図9(a)におけるb−b位置〜e−e位置における概略断面図である。
幾つかの実施形態では、図8に示したように、上述したプリプレグ渦巻き体の成形装置70は、巻取ロール80の巻き取り開始位置sよりも上流側で且つ加熱器94よりも下流側に設けられた、搬送手段72によって連続して搬送される長尺のプリプレグ体50´を折り曲げてツバ部を形成するための折曲手段78をさらに備えている。
折曲手段78は、例えば図9(a)に示したように、シート状のプリプレグ体50´を上下に挟み込むように構成された一対の上板78a及び下板78bからなる。上板78a及び下板78bの断面形状は、その最上流側(b−b位置)においては図9(b)に示したように平板状に形成されているが、下流側に向かうにつれて屈曲部79a,79bの屈曲角度θが大きくなっていき、その最下流側(d−d位置)においては図9(d)に示したように屈曲部79a,79bが直角に屈曲したL形状に形成される。これにより、図9(e)に示したように、一対の上板78a及び下板78bの間を通過したプリプレグ体50´にツバ部50Bが形成されるようになっている。
このような実施形態によれば、連続して搬送される長尺のプリプレグ体50´に対して効率的にツバ部50Bを形成することができる。
幾つかの実施形態では、図8に示したように、上述したプリプレグ渦巻き体の成形装置70は、折曲手段78によって形成されたツバ部50Bを巻取ロール80の軸方向Lに沿って付勢するように構成されたツバ部付勢手段98と、巻取ロール80の巻き取り開始位置sよりも下流側に設けられた、ツバ部付勢手段98に向かってツバ部50Bを押し付けるためのツバ部押付手段97と、をさらに備えている。
図示した実施形態では、ツバ部付勢手段98は、ツバ部50Bと当接する背圧プレート98aと、フランジ73bに連結されて背圧プレート98aを付勢する付勢バネ98bからなる。このツバ部付勢手段98は、溝部83及び第2溝部85の内部に設けられており、軸方向視において渦巻き状に形成されている。また、ツバ部押付手段97は、回転ローラ97aと、該回転ローラ97aを背圧プレート98aに対して直交方向に付勢して押し付けるための押付バネ97bからなる。
このような実施形態によれば、ツバ部押付手段97とツバ部付勢手段98とによって折曲手段78によって形成されたツバ部50Bを整形することができ、これによりツバ部50Bの成形精度を向上させることが可能となる。
以上、本発明の好ましい形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではない。例えば上述した実施形態を組み合わせても良く、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
例えば上述した実施形態では、シート状のプリプレグ体50´を面外方向に曲げ成形する場合(図10(a)を参照)を例にして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、シート状のプリプレグ体50´を面内方向に曲げ成形する場合(図10(b)を参照)にも適用可能である。
本発明のプリプレグ渦巻き体の成形装置及びその成形方法によって成形されたプリプレグ渦巻き体は、スクロール流体機械のスクロール部材のラップ部としてだけでなく、プリプレグによって形成された渦巻きバネとしても利用可能である。
1 スクロール圧縮機
2 ハウジング
4 フロントハウジング
4A,6A フランジ
5 ボルト
6 リアハウジング
8 クランク軸
8A 小径軸部
8B 大径軸部
8C クランクピン
10 固定スクロール
12 固定端板
12A 吐出口
14 固定側ラップ
15 チップ面
15a チップシール
20 旋回スクロール
22 旋回端板
24 旋回側ラップ
30 圧縮室
32A メイン軸受
32B サブ軸受
33 メカニカルシール(リップシール)
34 ドライブブッシュ
34A バランスウェイト
34B クランクピン穴
36 フローティングブッシュ
38 自転阻止機構
38A 自転阻止リング
38B 自転阻止ピン
39 ドライブ軸受
42A 吸入チャンバー
42B 吸入口
44 吐出チャンバー
50 プリプレグ渦巻き体
50´ プリプレグ体
50a〜c プリプレグ
50A 竪壁部
50B ツバ部
52 連続繊維
60 不連続繊維部
62 不連続繊維
70 成形装置
72 搬送手段
72a,72b 搬送ローラ
73 回転軸
73a,73b フランジ
74 スライド機構(移動手段)
76 制御装置
78 折曲手段
78a 上板
78b 下板
79a,79b 屈曲部
80 巻取ロール
82 第1巻取面
83 溝部
84 第2巻取面
85 第2溝部
86 第3巻取面
87 温度調節機構
92 押付手段
92a 回転ローラ
92b 押付バネ
94 加熱器(軟化手段)
96 エアブロー(硬化手段)
97 ツバ部押付手段
97a 回転ローラ
97b 押付バネ
98 ツバ部付勢手段
98a 背圧プレート
98b 付勢バネ

Claims (14)

  1. プリプレグ渦巻き体の成形装置であって、
    長尺のプリプレグを長手方向に沿って連続して搬送可能な搬送手段と、
    前記プリプレグを巻き取って渦巻き状に変形させるための第1巻取面と、前記第1巻取面に対して巻取ロールの軸方向に沿ってずらされて設けられた、前記プリプレグを巻き取って渦巻き状に変形させるための第2巻取面と、前記第1巻取面に巻き取られることで渦巻き状に変形された前記プリプレグを収容可能な、前記第2巻取面の内周側に形成された溝部と、を少なくとも有する巻取ロールと、
    前記渦巻き状に変形されたプリプレグを前記巻取ロールの軸方向に沿って相対移動させるための移動手段と、
    を少なくとも備えることを特徴とするプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  2. 前記プリプレグ渦巻き体の成形装置は回転軸をさらに備え、
    前記巻取ロールは前記回転軸に取り付けられ、該回転軸とともに回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  3. 前記移動手段は、前記巻取ロールを軸方向に沿って移動可能とするスライド機構であることを特徴とする請求項2に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  4. 前記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、
    前記巻取ロールの巻き取り開始位置が一定になるように、前記巻取ロールの巻付角度に応じて前記搬送手段を前記巻取ロールの径方向に沿って移動させるための制御装置をさらに備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  5. 前記第1巻取面は、該第1巻取面の始端から終端までの角度範囲が180°以上360°未満に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  6. 前記第1巻取面は、該第1巻取面の始端から終端までの角度範囲が240°以上300°以下に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  7. 前記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、
    前記巻取ロールの巻き取り開始位置よりも下流側に設けられた、前記プリプレグを前記巻取ロールに向かって押し付けるための押付手段をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至6何れか一項に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  8. 前記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、
    前記巻取ロールの巻き取り開始位置よりも上流側に設けられた、前記プリプレグを加熱して軟化させるための軟化手段をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至7何れか一項に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  9. 前記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、
    前記押付手段よりも下流側に設けられた、前記プリプレグを硬化させるための硬化手段をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  10. 前記巻取ロールは、該巻取ロールの表面温度を調節可能な温度調節機構を備えていることを特徴とする請求項2乃至9何れか一項に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  11. 前記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、
    前記巻取ロールの巻き取り開始位置よりも上流側で且つ前記軟化手段よりも下流側に設けられた、連続して搬送される前記長尺のプリプレグを折り曲げてツバ部を形成するための折曲手段をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  12. 前記プリプレグ渦巻き体の成形装置は、
    前記折曲手段によって形成されたツバ部を前記巻取ロールの軸方向に沿って付勢するように構成されたツバ部付勢手段と、
    前記巻取ロールの巻き取り開始位置よりも下流側に設けられた、前記ツバ部付勢手段に向かって前記ツバ部を押し付けるためのツバ部押付手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のプリプレグ渦巻き体の成形装置。
  13. プリプレグ渦巻き体の成形方法であって、
    長手方向に沿って連続して搬送される長尺のプリプレグを巻取ロールの第1巻取面に巻き付ける第1巻取工程と、
    前記第1巻取工程の後、前記第1巻取面に巻き付けられて渦巻き状に変形されたプリプレグを前記巻取ロールの軸方向に沿って相対移動させ、前記巻取ロールの第2巻取面の内周側に形成されている溝部に収容する移動工程と、
    前記移動工程の後、連続して搬送される長尺のプリプレグを前記第2巻取面に巻き付ける第2巻取工程と、
    を少なくとも含むことを特徴とするプリプレグ渦巻き体の成形方法。
  14. 請求項1乃至12何れか一項に記載のプリプレグ渦巻き体を含むスクロール流体機械であって、
    前記スクロール流体機械は、ハウジングと、前記ハウジングに固定された固定端板の一面に渦巻き状の固定側ラップが立設されてなる固定スクロールと、前記ハウジングに公転旋回可能に支持された旋回端板の一面に、前記固定側ラップとの間で密閉空間を画定する旋回側ラップが立設されてなる旋回スクロールと、を備えてなり、
    前記固定スクロールの固定側ラップ及び前記旋回スクロールの旋回側ラップの少なくともいずれか一方は、前記プリプレグ渦巻き体を含んでいることを特徴とするスクロール流体機械。



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