JP2015231123A - 無線装置 - Google Patents

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文弘 冨澤
Fumihiro Tomizawa
文弘 冨澤
竜彦 田島
Tatsuhiko Tajima
竜彦 田島
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Abstract

【課題】バイアス電圧に重畳した不要波による送信信号への影響を低減する。
【解決手段】無線装置10は、可変移相器53と、可変容量コンデンサ54とを有する。可変容量コンデンサ54は、バイアスラインL3とグランドとの間に配設され、且つ、バイアスラインL3に対して並列に接続される。また、可変移相器53は、可変容量コンデンサ54とバイアスラインL3との間に設けられ、バイアス電圧に重畳し且つ可変容量コンデンサ54を通過してグランドに排出される不要波の位相を調整する。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線装置に関する。
無線装置において送信信号である高周波信号が通る「高周波主信号ライン」上には、高周波アンプが設けられている。高周波信号は、高周波アンプで増幅されて、アンテナを介して送信される。高周波アンプには、電源回路から出力された直流の「バイアス電圧」が「バイアスライン」を介して印加される。
ここで、高周波信号の影響を受けて、「バイアス電圧」に「不要波」が重畳してしまう可能性がある。この傾向は、無線装置の小型化に伴って電子部品間の距離が近くなっており(つまり、電子部品の配置が高密度化されており)、さらに、無線装置が高出力化されているため、より顕著になっている。バイアス電圧に不要波が重畳してしまうと、不要波が高周波信号にも重畳されることになる。そして、この高周波信号に重畳した不要波は、高周波アンプの出力信号にスプリアスや歪を発生させる要因となる。すなわち、この高周波信号に重畳した不要波による送信信号への影響によって、通信品質が劣化する可能性がある。さらに、高周波主信号ライン及びバイアスラインを含む「送信ユニット」を複数有する無線装置では、一の送信ユニットのバイアス電圧に重畳した不要波が、他の送信ユニットのバイアス電圧に対して不要波を重畳させる要因となる。
従来、この高周波信号に重畳した不要波を除去するために、バイアスラインに接続されたバイパスコンデンサが設けられることがある。
実公平3−36122号公報
しかしながら、無線装置の小型化に伴いバイパスコンデンサの実装箇所に制限があることから、不要波を十分に除去できる位置にバイパスコンデンサを配設できない可能性がある。すなわち、不要波の除去が難しい状況となっている。さらに、一の送信ユニットから受ける影響等によって他の送信ユニットのバイアス電圧に重畳される不要波の特性(例えば、周波数)は多種多様であるため、不要波の除去はさらに難しい状況となっている。上記の通り、バイアス電圧に重畳した不要波を十分に除去できない場合、上記の通り、通信品質が劣化してしまう可能性がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、バイアス電圧に重畳した不要波による送信信号への影響を低減することができる、無線装置を提供することを目的とする。
開示の態様では、無線装置は、可変容量コンデンサと、可変移相器とを有する。前記可変容量コンデンサは、増幅器にバイアス電圧を印加するバイアスラインとグランドとの間に配設され、且つ、前記バイアスラインに対して並列に接続される。前記可変移相器は、前記可変容量コンデンサと前記バイアスラインとの間に設けられ、前記バイアス電圧に重畳し且つ前記可変容量コンデンサを通過する不要波の位相を調整する。
開示の態様によれば、バイアス電圧に重畳した不要波による送信信号への影響を低減することができる。
図1は、実施例1の無線装置の一例を示す概略構成図である。 図2は、実施例1の無線装置の一例を示すブロック図である。 図3は、実施例1の不要波抑圧部の具体的な構成例を示す図である。 図4は、実施例1の設定制御部の一例を示す図である。 図5は、実施例1の無線装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施例1の無線装置による不要波レベルの検出処理の説明に供する図である。 図7は、実施例1の無線装置による不要波レベルの検出処理の説明に供する図である。 図8は、不要波除去のシミュレーション結果を示す図である。 図9は、無線装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する無線装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示する無線装置が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施例1]
[無線装置の構成例]
図1は、実施例1の無線装置の一例を示す概略構成図である。図1において、無線装置10は、信号処理部11−1,2と、電源部12−1,2と、送信ユニット13−1,2とを有する。信号処理部11−1と電源部12−1と送信ユニット13−1とは、「第1の送信系」に含まれ、信号処理部11−2と電源部12−2と送信ユニット13−2とは、「第2の送信系」に含まれる。なお、ここでは、送信系を2つとしているが、送信系の数はこれに限定されるものではない。以下では、信号処理部11−1と信号処理部11−2とを区別しない場合には、総称して信号処理部11と呼ぶ。また、電源部12−1と電源部12−2とを区別しない場合には、総称して電源部12と呼ぶ。また、送信ユニット13−1と送信ユニット13−2とを区別しない場合には、総称して送信ユニット13と呼ぶ。
信号処理部11は、送信ユニット13からの「フィードバック信号」に基づいて、歪補償係数を算出する。また、信号処理部11は、送信信号の電力値に応じた歪補償係数を送信信号に対して乗算することにより、送信信号に対して「歪補償処理」を施し、歪補償処理後の送信信号を送信ユニット13へ出力する。
電源部12は、送信ユニット13に対し、「バイアスライン」を介して「バイアス電圧」を供給する。
送信ユニット13は、信号処理部11から受け取った送信信号に対して所定の無線送信処理(デジタルアナログ変換、アップコンバート、増幅等)を施して、アンテナを介して送信する。また、送信ユニット13は、所定の無線処理後の送信信号の一部を抽出し、抽出した送信信号に対してダウンコンバート処理及びアナログデジタル変換処理を施した後に、「フィードバック信号」として信号処理部11へ出力する。
図2は、実施例1の無線装置の一例を示すブロック図である。図2において、無線装置10は、信号処理部11と、電源部12と、送信ユニット13とを有する。すなわち、図2には、図1に示した2つの送信系のうちの1つが示されている。
図2において、信号処理部11は、歪補償係数算出部21と、ルックアップテーブル(LUT)22と、乗算部23とを有する。
歪補償係数算出部21は、送信信号と送信ユニット13からのフィードバック信号とLUT22から乗算部23に出力された歪補償係数とに基づいて、歪補償係数の更新値を算出し、算出した歪補償係数の更新値によってLUT22を更新する。これにより、送信信号とフィードバック信号との差分が小さくなるように、歪補償係数が更新される。
LUT22は、送信信号の振幅値をアドレスとして歪補償係数をテーブルから読み出し、読み出した歪補償係数を乗算部23及び歪補償係数算出部21へ出力する。
乗算部23は、送信信号とLUT22からの歪補償係数とを乗算し、歪補償処理後の送信信号を送信ユニット13へ出力する。
また、図2において、送信ユニット13は、デジタルアナログ変換部(DAC)31と、アップコンバータ32と、パワーアンプ(PA)33と、結合器34と、ダウンコンバータ35と、ADC36と、不要波抑圧部37とを有する。信号処理部11とDAC31とアップコンバータ32とPA33と結合器34とアンテナとは、送信信号が伝送される「主信号ラインL1」によって接続されている。また、結合器34とダウンコンバータ35とADC36と信号処理部11とは、「フィードバック信号」が伝送される「フィードバックラインL2」によって接続されている。また、電源部12とPA33とは、バイアス電圧の供給に用いられる「バイアスラインL3」によって接続されている。そして、不要波抑圧部37は、バイアスラインL3に対して並列接続されている。
DAC31は、信号処理部11から出力された送信信号にデジタルアナログ変換を施し、得られたアナログ信号をアップコンバータ32へ出力する。
アップコンバータ32は、DAC31から出力されたアナログ信号をアップコンバートし、得られた無線信号をPA33へ出力する。
PA33は、アップコンバータ32から出力された無線信号を増幅し、増幅後の無線信号を結合器34及びアンテナを介して送信する。
結合器34は、PA33から出力された無線信号の一部をダウンコンバータ35へ、つまりフィードバックラインL2へ出力する。
ダウンコンバータ35は、結合器34から受け取った無線信号をダウンコンバートし、得られた信号をADC36へ出力する。
ADC36は、ダウンコンバータ35から出力された信号にアナログデジタル変換を施し、得られたデジタル信号を信号処理部11へ出力する。
不要波抑圧部37は、バイアス電圧に重畳している不要波を抑圧する。
図2において、不要波抑圧部37は、不要波除去部41,42と、不要波抽出部43と、不要波レベル検出部44と、設定制御部45とを有する。
不要波除去部41は、それの一端がバイアスラインL3に対して並列に接続され、他端がグランドに接続(つまり、接地)されている。そして、不要波除去部41は、不要波除去部41が含まれている送信ユニット13で伝送される高周波信号の影響(つまり、1つの送信系内の相互作用)によってバイアス電圧に重畳する、不要波を除去する。すなわち、不要波除去部41は、送信ユニット13−1に含まれている場合、送信ユニット13−1で伝送される高周波信号の影響によって送信ユニット13−1のバイアス電圧に重畳する、不要波を除去する。1つの送信系内の相互作用によってバイアス電圧に重畳する不要波の特性(例えば、周波数)は、固定的である。従って、不要波除去部41を構成する電子部品(例えば、コンデンサ及びコイル等)の特性値は固定されている。
例えば、不要波除去部41は、図3に示すように、コイル51とコンデンサ52とを有する。コイル51のインダクタンス及びコンデンサ52の容量は、固定である。図3において、コイル51は、バイアスラインL3に対して並列に接続されている。コンデンサ52は、コイル51と直列に接続されている。そして、コンデンサ52は、一端がコイル51に接続され、他端がグランドに接続(つまり、接地)されている。コンデンサ52は、1つの送信系内の相互作用によってバイアス電圧に重畳する不要波の周波数特性にマッチした容量を有している。また、コイル51は、1つの送信系内の相互作用によってバイアス電圧に重畳する不要波のグランドからの反射を低減するのにマッチしたインダクタンスを有している。これにより、1つの送信系内の相互作用によってバイアス電圧に重畳する不要波は、不要波除去部41によってグランドへ排出されるようになっている。図3は、実施例1の不要波抑圧部の具体的な構成例を示す図である。
不要波除去部42は、それの一端がバイアスラインL3に対して並列に接続され、他端がグランドに接続されている。そして、不要波除去部42は、不要波除去部42が含まれていない他の送信ユニット13で伝送される高周波信号等の影響(つまり、送信系間の相互作用)によってバイアス電圧に重畳する、不要波を除去する。すなわち、不要波除去部42は、送信ユニット13−1に含まれている場合、送信ユニット13−2で伝送される高周波信号等の影響によって送信ユニット13−1のバイアス電圧に重畳する、不要波を除去する。送信系列間の相互作用によってバイアス電圧に重畳する不要波の特性(例えば、周波数)は、様々である。従って、不要波除去部42を構成する電子部品(例えば、コンデンサ及びコイル等)は、特性を変更可能に構成されている。
例えば、不要波除去部42は、図3に示すように、可変移相器53と、可変容量コンデンサ54とを有する。可変容量コンデンサ54は、バイアスラインL3とグランドとの間に配設され、且つ、バイアスラインL3に対して並列に接続されている。可変移相器53は、可変容量コンデンサ54とバイアスラインL3との間に設けられている。すなわち、可変移相器53は、バイアスラインL3に対して並列に接続され、且つ、可変容量コンデンサ54と直列に接続されている。可変移相器53は、可変容量コンデンサ54を通過してグランドへ排出される不要波の位相を調整する。ここで、可変容量コンデンサ54は、それの容量を設定制御部45から受け取る「第1の設定値」に応じて変更可能に構成されている。また、可変移相器53は、それの位相シフト量を設定制御部45から受け取る「第2の設定値」に応じて変更可能に構成されている。すなわち、可変容量コンデンサ54は、「第1の設定値」によって、送信系間の相互作用によってバイアス電圧に重畳する不要波の周波数特性にマッチした容量に設定される。また、可変移相器53は、「第2の設定値」によって、送信系間の相互作用によってバイアス電圧に重畳する不要波のグランドからの反射を低減するのにマッチした位相シフト量に設定される。これにより、送信系間の相互作用によってバイアス電圧に重畳する不要波は、不要波除去部42によってグランドへ排出されるようになっている。
不要波抽出部43は、バイアス電圧に重畳している不要波を抽出し、不要波レベル検出部44へ出力する。
例えば、不要波抽出部43は、図3に示すように、バイアスラインL3上に設けられたコイル61と、コイル61に対向する位置に配設されたコイル62とを有する。また、不要波抽出部43は、一端がコイル62と接続され他端がグランドと接続された抵抗63と、一端がコイル62と接続され他端が不要波レベル検出部44と接続されるコイル64とを有する。
不要波レベル検出部44は、不要波抽出部43で抽出した不要波のレベルを検出する。不要波のレベルは、不要波のピーク電流値(又は、ピーク電圧値)であってもよいし、不要波の電流値(又は、電圧値)を所定期間積分した積分値であってもよい。以下では、不要波のレベルとして不要波のピーク電流値を用いることを前提として説明する。
例えば、不要波レベル検出部44は、図3に示すように、ダイオード65と、抵抗66と、コンデンサ67とを有する。ダイオード65のアノードは不要波抽出部43と接続され、カソードは設定制御部45と接続されている。抵抗66は、それの一端がダイオード65と設定制御部45との接続ラインに対して並列に接続され、他端が接地されている。また、コンデンサ67は、それの一端がダイオード65と設定制御部45との接続ラインに対して並列に接続され、他端が接地されている。すなわち、図3に示す不要波レベル検出部44は、不要波抽出部43で抽出された不要波の電流値のエンベロープを検出可能に構成されている。
設定制御部45は、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルに基づいて、不要波除去部42に対する設定値を算出し、算出した設定値を不要波除去部42に設定する。設定値の算出は、例えば次のように行うことができる。第1に、設定制御部45は、不要波レベルの複数の候補値と、各候補値に対応する第1の設定値及び第2の設定値とのペアとを対応付けて記憶する「制御値テーブル」を保持する。そして、設定制御部45は、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルに対応するペアを特定(算出)してもよい。また、第2に、設定制御部45は、第1の設定値及び第2の設定値のそれぞれと不要波レベルとの対応関係を示す関数を保持しておく。そして、設定制御部45は、その関数を用いて、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルに対応する第1の設定値及び第2の設定値を特定(算出)してもよい。なお、設定制御部45は、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルがレベル判定閾値Th1未満の場合、つまり、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルが「許容範囲」内にある場合、不要波除去部42の設定値の更新を行わなくてもよい。すなわち、設定制御部45は、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルがレベル判定閾値Th1以上の場合、つまり、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルが「許容範囲」外にある場合、不要波除去部42に対する設定値を算出し、算出した設定値を不要波除去部42に設定してもよい。
図4は、実施例1の設定制御部の一例を示す図である。図4には、第1の設定値及び第2の設定値のそれぞれと不要波レベルとの対応関係を示す関数を保持しておく場合の設定制御部45の構成例が示されている。図4において、設定制御部45は、オペアンプ71,72を有する。オペアンプ71は、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルを受け取り、受け取った不要波レベルに応じた第1の設定値を、制御信号として不要波除去部42の可変容量コンデンサ54へ出力する。また、オペアンプ72は、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルを受け取り、受け取った不要波レベルに応じた第2の設定値を、制御信号として不要波除去部42の可変移相器53へ出力する。
[無線装置の動作例]
以上の構成を有する無線装置10の処理動作の一例について説明する。図5は、実施例1の無線装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。図6,7は、実施例1の無線装置による不要波レベルの検出処理の説明に供する図である。図5には、特に、不要波除去部42と不要波レベル検出部44と設定制御部45とによる処理動作が示されている。なお、図5に示す処理動作は、無線装置10の出荷前に行われてもよいし、無線装置10が実際に運用された後に所定の周期で繰り返し行われてもよい。
不要波レベル検出部44は、不要波抽出部43で抽出した不要波のレベルを検出する(ステップS101)。ここで、図6(a)には、大きな不要波がバイアス電圧に重畳している状態が示されている。そして、不要波抽出部43によって図6(a)の波形からバイアス電圧が取り除かれて得られる不要波の状態が、図6(b)に示されている。そして、不要波レベル検出部44のダイオード65によって図6(b)の波形のうち電圧がゼロ以上の部分に対応する電流が抽出される。この電流の状態が図6(c)に示されている。そして、不要波レベル検出部44の抵抗66及びコンデンサ67によって図6(c)の波形のエンベロープ(つまり、ピークを結んだ線)が検出される。このエンベロープが図6(d)に示されている。
設定制御部45は、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルが「許容範囲」内にあるか否かを判定する(ステップS102)。
不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルが「許容範囲」外にある場合(ステップS102否定)、設定制御部45は、上記の「制御値テーブル」を用いて「第1の設定値」及び「第2の設定値」を算出する(ステップS103)。なお、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルが「許容範囲」内にある場合(ステップS102肯定)、図5の処理フローは、終了する。
設定制御部45は、算出した「第1の設定値」及び「第2の設定値」を不要波除去部42へ出力して、可変容量コンデンサ54及び可変移相器53にそれぞれ設定する(ステップS104)。そして、処理フローは、ステップS101に戻る。
こうしてステップS101からステップS104までの処理を繰り返すことにより、通常、不要波レベルを許容範囲内に収めることができる。図7(a)には、十分に抑えられた不要波がバイアス電圧に重畳している状態が示されている。そして、不要波抽出部43によって図7(a)の波形からバイアス電圧が取り除かれて得られる不要波の状態が、図7(b)に示されている。そして、不要波レベル検出部44のダイオード65によって図7(b)の波形のうち電圧がゼロ以上の部分に対応する電流が抽出される。この電流の状態が図7(c)に示されている。そして、不要波レベル検出部44の抵抗66及びコンデンサ67によって図7(c)の波形のエンベロープ(つまり、ピークを結んだ線)が検出される。このエンベロープが図7(d)に示されている。
なお、ステップS101からステップS104までの処理を所定時間繰り返し行っても、不要波レベル検出部44で検出した不要波レベルが「許容範囲」内に収まらない場合、設定制御部45は、アラーム信号を出力してもよい。例えば、無線装置10が無線基地局に搭載されている場合、無線基地局の運用者がそのアラーム信号によって無線装置10の異常を認識することができる。
ここで、シミュレーション結果を示す。図8は、不要波除去のシミュレーション結果を示す図である。ここで、不要波の周波数を778MHzとする。無線装置10に不要波除去部42が設けられていない場合、ポイントP1の示す不要波通過量に対応する不要波がバイアス電圧に重畳したまま残っている。無線装置10に不要波除去部42が設けると、設定値が最適化されていない場合でも、バイアス電圧に重畳したまま残っている不要波が減少する。すなわち、不要波通過量がポイントP1からポイントP2まで減少している。設定値を最適化した場合、バイアス電圧に重畳したまま残っている不要波がさらに減少する。すなわち、不要波通過量がポイントP2からポイントP3まで減少している。このとき、可変容量コンデンサ54の容量は25pFに設定され、可変移相器53の位相シフト量は170度に設定されている。
以上のように本実施例によれば、無線装置10は、可変移相器53と、可変容量コンデンサ54とを有する。可変容量コンデンサ54は、バイアスラインL3とグランドとの間に配設され、且つ、バイアスラインL3に対して並列に接続される。また、可変移相器53は、可変容量コンデンサ54とバイアスラインL3との間に設けられ、バイアス電圧に重畳し且つ可変容量コンデンサ54を通過してグランドに排出される不要波の位相を調整する。
この無線装置10の構成により、可変容量コンデンサ54の容量及び可変移相器53の位相シフト量を不要波の特性に合わせて設定すれば、多種多様な不要波をグランドへ排出することができる。これにより、バイアス電圧に重畳した不要波による送信信号への影響を低減することができる。また、例えば、送信ユニット13−2のバイアス電圧に重畳した不要波を抑圧できるので、送信ユニット13−2のバイアス電圧に重畳した不要波による送信ユニット13−1のフィードバック信号への影響を低減できる。これにより、信号処理部11−1による歪補償処理の精度を向上させることができる。
また、無線装置10は、不要波レベル検出部44と、設定制御部45とを有する。不要波レベル検出部44は、バイアス電圧に重畳した不要波のレベルを検出する。そして、設定制御部45は、不要波レベル検出部44で検出した不要波のレベルに基づいて、可変容量コンデンサ54の第1の設定値と可変移相器53の第2の設定値とを算出する。そして、設定制御部45は、算出した第1の設定値及び第2の設定値を可変容量コンデンサ54及び可変移相器53にそれぞれ設定する。
この無線装置10の構成により、多種多様な不要波の特性に合わせて、可変容量コンデンサ54の容量及び可変移相器53の位相シフト量を設定することができる。
[他の実施例]
実施例1で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
実施例1の無線装置は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図9は、無線装置のハードウェア構成例を示す図である。図9に示すように、無線装置100は、I/F(Inter Face)101と、プロセッサ102と、DAC103と、アップコンバータ104と、PA105と、結合器106とを有する。また、無線装置100は、ダウンコンバータ107と、ADC108と、メモリ109と、電源部110と、不要波抑制回路111とを有する。I/F101は、制御装置(図示せず)との間で信号を送受信するインタフェースである。また、プロセッサ102の一例としては、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ109の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1の無線装置で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、信号処理部11と設定制御部45とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ109に記録され、各プログラムがプロセッサ102で実行されてもよい。また、DAC31、アップコンバータ32、及びPA33は、DAC103、アップコンバータ104、及びPA105によってそれぞれ実現される。また、結合器34、ダウンコンバータ35、及びADC36は、結合器106、ダウンコンバータ107、及びADC108によってそれぞれ実現される。また、電源部12は、電源部110によって実現される。また、不要波除去部41,42と、不要波抽出部43と、不要波レベル検出部44とは、不要波抑制回路111によって実現される。
なお、ここでは、実施例1の無線装置で行われる各種処理機能が1つのプロセッサ102によって実行されるものとしたが、これに限定されるものではなく、複数のプロセッサによって実行されてもよい。
10 無線装置
11 信号処理部
12 電源部
13 送信ユニット
21 歪補償係数算出部
22 ルックアップテーブル(LUT)
23 乗算部
31 デジタルアナログ変換部(DAC)
32 アップコンバータ
33 パワーアンプ(PA)
34 結合器
35 ダウンコンバータ
36 アナログデジタル変換部(ADC)
37 不要波抑圧部
41,42 不要波除去部
43 不要波抽出部
44 不要波レベル検出部
45 設定制御部
51,61,62,64 コイル
52,67 コンデンサ
53 可変移相器
54 可変容量コンデンサ
63,66 抵抗
65 ダイオード
71,72 オペアンプ

Claims (2)

  1. 送信信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器にバイアス電圧を印加するバイアスラインとグランドとの間に配設され、且つ、前記バイアスラインに対して並列に接続された可変容量コンデンサと、
    前記可変容量コンデンサと前記バイアスラインとの間に設けられ、前記バイアス電圧に重畳し且つ前記可変容量コンデンサを通過する不要波の位相を調整する可変移相器と、
    を具備することを特徴とする無線装置。
  2. 前記バイアス電圧に重畳した前記不要波のレベルを検出する検出部と、
    前記検出した不要波のレベルに基づいて、前記可変容量コンデンサの第1の設定値と前記可変移相器の第2の設定値とを算出し、前記算出した第1の設定値及び第2の設定値を前記可変容量コンデンサ及び前記可変移相器にそれぞれ設定する制御部と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
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