JP2015230502A - リストバンド用のrfidタグおよび該rfidタグを用いた患者情報管理方法 - Google Patents

リストバンド用のrfidタグおよび該rfidタグを用いた患者情報管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】医療現場で使用されるリストバンドに取付可能とするものであって、保管や使用の手間を軽減して作業性を改善できるリストバンド用のRFIDタグを提案する。
【解決手段】RFIDインレットを保持するタグ担持体3の、少なくとも一側端の連係部21aに固結機構を備え、リストバンド41の調整孔44のいずれかに貫入した該固結機構の係止突部によって、該タグ担持体3をリストバンド41に取り付けるようにしたRFIDタグ1であるから、リストバンド41にRFIDタグ1を取り付ける場合と取り付けない場合とを患者に応じて選択することができると共に、取り付け作業を容易に行うことができる。また、リストバンド41と別部材であることから、購入と保管とを夫々行うことができ、これらの作業性を向上できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、病院などで患者の腕に装着されるリストバンドに取り付け可能なRFIDタグ、および該RFIDタグを用いた患者情報管理方法に関するものである。
医療の現場では、患者個人を正確かつ容易に特定できるように、患者個人の識別情報を印刷したリストバンドが用いられている。ここで、患者の識別情報は、バーコード化されてリストバンドの表面に印刷されるようにしていることが一般的である。そして、リストバンドは、患者の腕に巻き付けることを要し、さらに前記バーコードをプリンタで印刷できることが求められるから、易変形性を有し且つ薄厚の帯形状であるものが適用されている。こうしたリストバンドによれば、その表面に印刷されたバーコードを専用の読取装置で読み取ることによって患者個人を正確に特定できる。例えば、投薬する場合に、投薬のラベルから読み取った薬情報と、リストバンドから読み取った患者の識別情報と、看護師のID情報とを三点照合し、正しく投薬されるようにしている。
さらに、上記のリストバンドは、バーコードを読み込むために専用の読取装置をバーコードに近接させねばならないが、ケガや病気等により腕を動かし難い患者の場合等では読取装置をバーコードに近接させ難く、それに要する労力と時間とが増大したり、患者の負担も大きくなってしまう。この他にも、夜間消灯している場合には、懐中電灯等でバーコードの読み取り位置を探す必要があるために読取作業の作業効率が低下したり、また、患者が就寝中であれば、患者を起こしてしまったりする。さらに、就寝中の患者を起こしてはいけない場合もあり、この場合にはバーコードの読み取りが極めて難しくなる。これら問題に対して、例えば特許文献1には、RFIDインレットがリストバンドに内部形成されている構成のものが提案されている。この構成では、RFIDインレットに記憶された識別情報を専用装置により非接触で読み取ることができるため、腕を動かすことなく識別情報を確認することが可能で、前記した患者の負担、労力や時間の増大を抑制できる。これにより、例えば、前記のように就寝中の患者に対して、布団越しに識別情報を読み取ることができ、就寝の邪魔になり難い。
特開2014−21644号公報
ところで、上述した従来構成のリストバンドにあっては、RFIDインレットがリストバンドに一体形成されていることから、容易に腕を動かすことができる患者であっても当該リストバンドを使用する場合がある。しかし、RFIDインレットが内部形成された構成を全ての患者に用いることは、コスト増大となることから、腕を容易に動かせる患者には、RFIDインレットを備えない構成のリストバンドが使用されることも行われている。このように患者に応じて、RFIDインレットを内部形成した構成と、該RFIDインレットを備えない構成とを使い分ける場合には、両者を区別して使用しなければならないため、その保管や使用に手間がかかり、現場での作業性が低減してしまうという問題を生じていた。
また、上記したリストバンドのRFIDインレットには、HF帯域の電磁波を使用することが一般的である。これは、近接する人体からの影響を受け難く、患者の腕に装着した状態で比較的安定した通信を行い得るためである。ここで、リストバンドに設けられるRFIDインレットの場合には、アンテナサイズ等が制限されることから、HF帯域の電磁波を通信可能な範囲が数十cm程度となる。そのため、上述した従来構成の場合は、患者の近くで送受信することが必要である。こうしたHF帯域の電磁波を使用する従来構成に対して、通信距離が長いUHF帯域の電磁波(通信距離が数m)を使用することが求められている。これは、UHF帯域の電磁波を使用することにより、病院内で患者の所在を明らかにできる所謂ロケーション管理が可能となるためである。このロケーション管理として、例えば、病院内の複数場所にUHF帯域の電磁波で送受信する装置を設置し、該装置と患者に装着したリストバンドのRFIDインレットとで通信することによって、該患者の位置を特定できるシステムが提案される。ところが、UHF帯域の電磁波は人体の影響を強く受けることから、上記のように薄厚のリストバンドに一体的に設けたRFIDインレットでは、ほとんど通信できず、前記のロケーション管理に適用できない。こうしたことから、ロケーション管理に適用可能な構成が希求されていた。
本発明は、医療現場で使用されるリストバンドに取付可能とするものであって、保管や使用の手間を軽減して作業性を改善できるリストバンド用のRFIDタグ、および該RFIDタグを用いた患者情報管理方法を提案するものである。
本発明のリストバンド用のRFIDタグは、一端部から長手方向に所定間隔を置いて複数形成された調整孔のいずれかと他端部に形成された係合孔とを所定のバンド留め具で係合することにより環状に形成されるリストバンドに、取り付け可能とするものであって、ICチップとアンテナとを備え、該ICチップに記憶されたデータを所定の入出力装置を介して非接触で送受信するRFIDインレットと、該RFIDインレットを保持するものであって、両端に前記リストバンドと連係される連係部を備え、少なくとも一側の連係部に前記調整孔のいずれかと固結される固結機構が設けられた易変形性のタグ担持体とを備え、前記固結機構から突出して調整孔に貫入される係止突部によって、前記タグ担持体をリストバンドに取り付けるようにしたことを特徴とするものである。
ここで、タグ担持体は、その内部にRFIDインレットを保持するようにした構成が好適であり、該内部保持する構成によって、該RFIDインレットを保護して比較的長期に亘って安定して使用可能とできる。また、固結機構としては、タグ担持体の連係部に一体的に設けられたものであっても良いし、又は、該連係部と別部材とし、該連係部に取り付けられるものとすることもできる。そして、固結機構は、一側の連係部のみに設けられても良いし、両側の連係部に設けられても良い。また、RFIDインレットは、HF帯域の電磁波で通信する構成、UHF帯域の電磁波で通信する構成のいずれとすることもできる。
かかる構成によれば、RFIDインレットを保持するタグ担持体を、固結機構によりリストバンドに取り付けることによって、比較的容易にRFIDインレットを備えたリストバンドを提供できる。これにより、バーコード等により患者識別情報が記録されたリストバンドを、そのままる利用することと、該リストバンドにRFIDインレットを取り付けて利用することとのいずれかを、医療現場で選択することができる。例えば、病気やケガ等により腕を動かし難い患者には、本発明のRFIDタグをリストバンドに取り付け、さらにRFIDインレットのICチップに個人を特定する患者認識情報をデータ化して記憶して使用する。これにより、RFIDタグのRFIDインレットに記憶したデータを所定の入出力装置により非接触で読み取ることができるから、患者の腕を動かすこと無く正確かつ容易に患者個人を特定できる。そのため、こうした患者の負担を軽減し、且つ患者識別情報を得るという作業の作業性を改善できる。一方、健康診断等の患者や比較的容易に腕を動かすことができる患者には、患者識別情報のバーコードを記録したリストバンドのみを使用することによって、前記のように患者個人を特定できる。このように、患者に応じて、本発明のRFIDタグをリストバンドに取り付ける場合と、取り付けない場合とを適宜選択できる。そして、かかる本発明のRFIDタグは、リストバンドと別部材であることから、リストバンドと別々に保管や購入等を行うことができるため、これら作業に要する手間を可及的に抑制することができ、さらにこれらに伴うコストも抑制できる。尚、リストバンドには、従来から用いられている薄厚の帯形状のものを適用できるため、本発明のRFIDタグを準備することのみで、医療現場で上述した作用効果が得られる。
また、本発明のタグ担持体は、易変形性を有するものであることから、リストバンドに取り付けた状態で患者の腕に倣うように曲がり易く、該患者の腕にフィットし易いという利点もある。
上述した本発明のRFIDタグにあって、タグ担持体は、一側の連係部に固結機構が設けられ、他側の連係部に、リストバンドを挿通可能な挿通孔が設けられたものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、他側の連係部の挿通孔にリストバンドを挿通し、かつ一側の連係部の固結機構で該リストバンドに固結することによって、該リストバンドに取り付けることができるため、比較的容易に取り付けることができる。したがって、本構成のRFIDタグをリストバンドに取り付ける取付作業の作業性を向上できる。
上述した本発明のRFIDタグにあって、タグ担持体は、RFIDインレットを該タグ担持体の下縁から5mm以上離間して保持するものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、UHF帯域の電磁波を使用するRFIDインレットを適用可能とするものであり、該RFIDインレットと患者の腕とを5mm以上離間できることによって、UHF帯域の電磁波に対する人体の影響を軽減することができ、該UHF帯域の電磁波による通信が可能となる。UHF帯域の電磁波は、通信距離(数m)が比較的長いことから、上述したロケーション管理に、本構成のRFIDタグを取り付けたリストバンドを適用することが可能となる。
尚ここで、RFIDインレットと担持体下縁との間隔は、5mm以上で、できるだけ大きくすることによって、UHF帯域の電磁波が人体から受ける影響を可及的に小さくできる。しかしながら、本発明は、リストバンドに取り付けるものであることから、前記間隔を大きくするためには、タグ担持体の厚みを増加させねばならず、該厚みが大きくなりすぎれば、患者にとって邪魔になり易い。さらに、タグ担持体の寸法サイズ(厚み)が大きくなることによって、保管場所や運搬に手間を要することから、可及的に小さいサイズが好ましい。こうしたことから、RFIDインレットと担持体下縁との間隔は、5mm以上かつ15mm以下とすることが好適である。
このようなRFIDタグの構成にあって、タグ担持体は、その下面部に複数の凹凸が形成された凹凸下部を備えたものである構成が提案される。
かかる構成によれば、タグ担持体を湾曲変形させ易く、患者の腕に倣うようにして装着させることが一層容易である。また、タグ担持体の容積を低減できることから、軽量化することでき、これを装着した患者の負担を軽減することができる。
上述した本発明のRFIDタグにあって、タグ担持体は、RFIDインレット下に、高透磁率シートが配設されている構成が提案される。
かかる構成にあっては、UHF帯域の電磁波を使用するRFIDインレットを適用可能とするものであり、該RFIDインレットと人体との間に高透磁率シートが介装される。そのため、高透磁率シートによって、UHF帯域の電磁波が人体から受ける影響を抑制でき、該UHF帯域の電磁波による通信が可能となる。したがって、通信距離が比較的長いUHF帯域の電磁波により、上述したロケーション管理に本構成のRFIDタグを取り付けたリストバンドを適用できる。
尚ここで、高透磁率シートとしては、軟磁性粉末と合成ゴムとからなるものが好適であり、さらに、UHF帯域において低い磁気損失と高い実数透磁率を両立するものが好適である。
一方、本発明の患者情報管理方法は、上述した本発明のリストバンド用のRFIDタグを用いた方法であって、リストバンドに記録された患者識別情報を、所定のデータ移送装置を介して読み込み、該読み込んだ患者識別情報を、該データ移送装置を介して、前記RFIDタグのRFIDインレットのICチップに記憶するようにしたことを特徴とする患者情報管理方法である。
かかる方法にあっては、上述した本発明のRFIDタグをリストバンドに取り付けて使用する場合に、リストバンドに予め記録された患者識別情報を読み取って、該リストバンドに取り付けたRFIDタグのRFIDインレットに書き込んで記憶するようにしたものであるから、リストバンドに記録した患者識別情報とRFIDタグに記憶する患者識別情報とを確実かつ安定して一致させることができる。これにより、医療現場で、患者識別情報を用いた医療事故が発生することを、可及的に抑制できる。
尚ここで、リストバンドには、上述したように、一般的に患者識別情報がバーコード化されて印刷されていることから、該バーコードから患者識別情報を読み込んで、RFIDタグに記録することによって、本発明の方法を適用できる。すなわち、データ移送装置としては、バーコードを読込可能であり且つRFIDインレット(ICチップ)に書込可能である装置が適用できる。また、リストバンドには、前記したバーコードの他に、患者氏名やID番号等を印刷し、これらを読み込んでRFIDタグに記録するようにしても良い。
本発明のリストバンド用のRFIDタグは、上述したように、RFIDインレットを保持するタグ担持体の、少なくとも一側端の連係部に固結機構を備え、リストバンドの調整孔のいずれかに貫入した該固結機構の係止突部によって、該タグ担持体をリストバンドに取り付けるようにしたものであるから、比較的容易にRFIDタグをリストバンドに取り付けできると共に、リストバンドにRFIDタグを取り付ける場合と取り付けない場合とを患者に応じて選択することができる。そして、本構成のRFIDタグは、リストバンドと別部材であることから、それぞれを購入、保管することができ、これら作業に要する手間とコストとを可及的に抑制できる。
また、本発明のRFIDタグを用いた患者情報管理方法は、リストバンドに記録された患者識別情報を読み取って、該RFIDタグのRFIDインレットに記録するようにした方法であるから、リストバンドの患者識別情報とRFIDタグの患者識別情報とを確実に一致させることができる。
実施例1にかかるRFIDタグ1の、(A)正面図と、(B)平面図である。 RFIDタグ1の、(A)図1のP−P断面図と、(B)図1のQ−Q断面図である。 RFIDインレット2の平面図である。 リストバンド41の平面図である。 RFIDタグ1の固結機構をリストバンド41に取り付ける状態を示す説明図である。 RFIDタグ1をリストバンド41に取り付けた状態を示す説明図である。 実施例2にかかるRFIDタグ71の、(A)正面図と、(B)縦断面図である。 RFIDタグ71をリストバンド41に取り付けた状態を示す説明図である。 実施例3にかかるRFIDタグ81の、(A)正面図と、(B)平面図である。 RFIDタグ81の、蓋部85を開放した状態を示す説明図である。 RFIDタグ81をリストバンド41に取り付けた状態を示す説明図である。 実施例4にかかるRFIDタグ91の、(A)正面図と、(B)縦断面図である。 RFIDタグ91をリストバンド41に取り付けた状態を示す説明図である。
本発明にかかる実施形態を、以下の実施例1〜3に従って説明する。
実施例1のRFIDタグ1は、図1,2のように、RFIDインレット2とタグ担持体3とから構成されている。RFIDインレット2は、図3のように、合成樹脂製のフィルム11上にICチップ12と該ICチップ12に接続されたアンテナ13とを備えている。このRFIDインレット2は、図示しない入出力装置(リーダ・ライタ装置)との間で、電磁波を利用してコマンドやデータ等の信号を非接触で送受信できる非接触型の電池レスタイプであり、前記ICチップ12が具備するメモリに前記入出力装置と交信されたコマンドやデータ等が記憶される。
ここで、合成樹脂製のフィルム11としては、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタレート、ポリイミド等の合成樹脂製ものが好適に用いられ、フィルム厚が10μm〜100μmのものを適用できる。このフィルム11は、易変形性を有する。また、本実施例1にあって、RFIDインレット2は、UHF帯域(例えば、800MHz〜1GHz)で通信可能とするものであり、使用する電磁波に応じてICチップ12やアンテナ13が設定されている。例えば、アンテナ13には、ダイポールアンテナやメアンダラインアンテナ等の小型のものを適用でき、アンテナ長さを約10cmとしたものが好適に用いられる。
また、上記のタグ担持体3は、図1,2のように、横長六面体が左右横方向で円弧状に湾曲された形状からなり、上下方向に所定厚みを有するものである。そして、タグ担持体3には、RFIDインレット2を、該タグ担持体の上面(又は下面)に沿って湾曲した状態で内部保持できるように、該上面(又は下面)の面積が、該RFIDインレット2のフィルム面積よりも大きくなっている。これにより、タグ担持体3は、内部保持したRFIDインレット2を外部に露出せず、完全に保護できる。そして、外部からの衝撃などによってRFIDインレット2が損傷する等の不具合の発生を抑制できる。
尚ここで、本実施例1にあって、RFIDインレット2は、その幅寸法が約9.5mm、左右横方向の円弧長さが約70mmに設定されている。一方、タグ担持体3は、幅寸法が約14mm、左右横方向の円弧長さ(後述の連係部21a,21bを除く)が約80mm、上下方向の厚みが約10mmとなっており、その下面から約8mm程度の高さ位置にRFIDインレット2が配設されている。すなわち、タグ担持体3の下面とRFIDインレット2との間隔が約8mmである。
タグ担持体3は、その左右両端下部に、左右外方に夫々突出する薄厚状の連係部21a,21bを備えている。一側の連係部21aには、上下方向に貫通する円形状の固結孔23が開口形成されており、他側の連係部21bには、上下方向に貫通する長方形状の挿通孔24が開口形成されている。ここで、連係部21aの固結孔23は、後述するリストバンド41の調整孔44と同等の孔径で形成され、連係部21bの挿通孔24は、該リストバンド41を挿通可能とするサイズに形成されている。
こうしたタグ担持体3の素材には、シリコン系のプラスチックやウレタン系のプラスチックなどを適用することができる。こうしたシリコン系やウレタン系のプラスチック(ゴムや発泡体など)は、柔軟性、耐候性、耐熱性等に優れ、さらには人体にとってアレルギー反応が少ないという利点も有する。
さらに、RFIDタグ1は、上記のタグ担持体3を後述するリストバンド41に固定するための固結留め具4を備えている(図6参照)。この固結留め具4は、図5のように、円盤状の支持盤部32と該支持盤部32の中央から突出する係止突部33とを備えた雄型留め片31と、該係止突部33を嵌入可能な係止孔36が開口形成された円盤状の雌型留め片35とから構成されている。ここで、雄型留め片31の係止突部33は、上記したリストバンド41の調整孔44と連係部21aの固結孔23とに貫入可能となっている。そして、係止突部33と係止孔36とは、該係止突部33が係止孔36に嵌入した係合状態で、両者を脱離不能とするように構成されている。また、雄型留め片31の支持盤部32と雌型留め片35とは、略同じ外径寸法に形成されており、上記したリストバンド41の調整孔44(および連係部21aの固結孔23)よりも大きい外径寸法となっている。
こうした固結留め具4は、図5のように、上述したタグ担持体3の固結孔23と後述するリストバンド41の調整孔44のいずれかとを重ね合わせた状態で、その表裏一側から、雄型留め片31の係止突部33を、該固結孔23と調整孔44とに貫入し、表裏他側に突出した該係止突部33に、雌型留め片35の係止孔36を嵌め合わせて係合する。このように固結留め具4により、図6のように、タグ担持体3の一側の連係部21aを、リストバンド41に固結することができる。尚、本実施例にあっては、この固結留め具4は、タグ担持体3と別部材であり、高密度ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、アクリル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン等の硬質プラスチックにより形成されている。
一方、上述したRFIDタグ1を取り付けるリストバンド41は、図4のように、長尺な帯状を成し、一端部から所定間隔を置いて複数の調整孔44が形成されたバンド部43と、他端部に形成された係合孔46a,46bを備えた係合部45と、患者の識別情報が印刷される情報表示部42とを備えたものである。ここで、情報表示部42は、係合部45とバンド部43との間に形成されている。また、バンド部43には、複数の調整孔44が、リストバンド41の幅方向の略中央に夫々形成されている。また、係合部45は、リストバンド41の長手方向に沿ったベース部47と、該ベース部47から該長手方向と直交する片側に延成された矩形状の折返部48とから構成されている。そして、ベース部47の略中央に係合孔46aが形成され、折返部48の略中央に係合孔46bが形成されており、該折返部48をベース部47側に折り返して該ベース部47と重ね合わせた状態で、両者の係合孔46a,46bとが重なって連通する。ここで、本実施例にあっては、ベース部47の係合孔46aが前記調整孔44と同じ孔径に形成され、折返部48の係合孔46bが該調整孔44よりも若干大きい孔径に形成されている。
尚、リストバンド41は、ポリウレタンやポリエステル等の合成樹脂材料から形成されており、柔軟性(易変形性)と肌触りの良さとを有している。そして、上記した係合部45を除き、同じ幅寸法の帯状であり、該幅寸法が約10mmとなっている。
こうしたリストバンド41は、リング状に巻回されて、バンド部43と係合部45のベース部47とを重ね合わせ、該係合部45の折返部48を折り返して、ベース部47と折返部48とによってバンド部43の一部を表裏から挟む。そして、バンド部43の調整孔44のいずれかとベース部47の係合孔46aと折返部48の係合孔46bとを重ね合わせて、表裏方向で連通させる。この状態で、バンド留め具51により、バンド部43と係合部45とを係合する(図6参照)。ここで、係合孔46a,46bと係合させる調整孔4を選択することによって、患者の手首や足首に応じて長さ調整することができ、患者に合わせた大きさのリング状に形成することができる。
上記のバンド留め具51は、上述した固結留め具4と同じ構成であり、図示しない雄型留め片と雌型留め片とからなる。雄型留め片は、円盤状の支持盤部とその中央から突出する係止突部とを備えており、円盤状の雌型留め片には、その中央に該係止突部を嵌入する係止孔が形成されている。このバンド留め具51は、上述したようにバンド部43の調整孔44のいずれかと係合部45の係合孔46a,46bとを重ね合わせた状態で、表裏一側から、雄型留め片の係止突部を、調整孔44と係合孔46a,46bとに貫入させ、表裏他側から雌型留め片の係止孔を該係止突部に嵌め合わせて係合する。これにより、バンド部43の調整孔44と係合部45の係合孔46a,46bとを係合して、リストバンド41をリング状に形成する(図6参照)。尚、このバンド留め具51にあっても、係止突部と係止孔とを嵌め合わせた係合状態で両者を脱離不能とするようにしていることから、リストバンド41を患者から取り外す際には、リストバンド41を切断することを要する。
さらに、このリストバンド41の情報表示部42には、図4のように、リング状とした状態で外側となる表面に、患者個人を識別するための患者識別情報が印刷される。この印刷作業は、細長い帯状の状態で所定のプリンタで行うことができ、安定かつ正確に患者識別情報を印刷できる。ここで、患者識別情報には、氏名や患者ID等が活字により表示された情報と、同様の氏名や患者ID等がバーコードにより表示された情報とを設定している。これにより、担当医や看護婦が目視により患者を特定できると共に、所定のバーコードリーダ装置によりバーコードを読み込んで患者を特定できることから、該患者に応じた診療処置を正しく行うことができ、過誤診療を防止できる。
こうしたリストバンド41に、上述した本実施例1のRFIDタグ1を取り付けて使用することができる。すなわち、リストバンド41をリング状とする前に、該リストバンド41を、RFIDタグ1の一端に設けられた連係部21bの挿通孔24内に挿通させる。そして、図5のように、RFIDタグ1の他端に設けられた連係部21aの固結孔23を、リストバンド41の調整孔44のいずれかと重ね合わせ、上述した固結留め部4によって、該連係部21aをリストバンド41に固結する。こうしてリストバンド41にRFIDタグ1を取り付けることができる。その後、上述したように、患者に合わせて、リストバンド41をリング状として、上記のバンド留め具51によって固定する(図6)。
RFIDタグ1には、そのタグ担持体3に保持されたRFIDインレット2のICチップ12に、患者の識別情報がデータ化されて記憶される。リストバンド41の情報表示部42には、上述したようにプリンタにより患者識別情報(バーコード等)が印刷されることから、RFIDタグ1を取り付ける前に、該情報表示部42に該患者識別情報が印刷される。その後、患者識別情報が印刷されたリストバンド41に、上述したように、RFIDタグ1が取り付けられる。この取り付けの際には、ICチップ12に患者識別情報のデータが記憶されていないRFIDタグ1を用いる。こうしてRFIDタグ1をリストバンド41に取り付けた後で、所定のデータ移送装置(図示しない)を用いて、該リストバンド41の情報表示部42に印刷された患者識別情報を読み込む。そして、データ移送装置により、リストバンド41から読み込んだ患者識別情報をデータ化して、該リストバンド41に取り付けたRFIDタグ1のRFIDインレット2のICチップ12に書き込んで記録する。ここで、データ移送装置には、バーコードの読み取り機能と、該機能により読み取った情報を入力データに変換する機能と、変換した入力データをUHF帯域の電磁波により出力する機能とを有するハンディタイプのものが好適に用いられる。これにより、リストバンド41の情報表示部42に印刷された患者識別情報を読み込んで、UHF帯域の電磁波によりRFIDインレット2のICチップ12に非接触で記憶できることから、RFIDタグ1にリストバンド41と同じ患者識別情報を確実に記録することができ、記録間違い等の発生を可及的に抑制できる。
本実施例1のRFIDタグ1は、リストバンド41と別部材であり、該リストバンド41に取り付ける場合と取り付けない場合とを医療現場で適宜選択することができるものである。すなわち、健康診断等の患者や比較的容易に腕を動かすことができる患者等には、リストバンド41のみを取り付けて、RFIDタグ1を使用しない。一方、病気や怪我などにより腕を動かすことが困難な患者には、リストバンド41にRFIDタグ1を取り付けて該患者の腕に装着する。これにより、所定のデータ入出力装置を用いて、非接触でRFIDタグ1のICチップ12に記憶された患者識別情報を読み取ることができるから、患者の腕を動かすことなく、正確かつ容易に患者個人を特定できる。そのため、患者識別情報を確認する際に、患者の負担を軽減できると共に、該情報を得る作業の作業性が向上する。例えば、就寝中などでは、布団の上から、患者識別情報を読み取ることができる。
また、本実施例1のRFIDタグ1は、上述したように、タグ担持体3の挿通孔24にリストバンド41を挿通し、該リストバンド41の調整孔44のいずれかとタグ担持体3の固結孔23とを固結留め具4によって係合することにより、比較的容易に取り付けることができる。そのため、RFIDタグ1とリストバンド41とが別部材であっても、両者を固結する作業に要する負担が可及的に少ない。加えて、RFIDタグ1がリストバンド41と別部材であることから、両者を夫々に必要数購入でき、また夫々を保管して管理することができる。そのため、こうした購入や保管などに要する作業の手間やコストを可及的に低減することが可能である。また、RFIDタグ1を取り付ける前に、薄厚のリストバンド41に、一般的なプリンタによって患者識別情報を印刷することができる。
また、RFIDタグ1は、リストバンド41に記録した患者識別情報を損なうことなく、該患者識別情報を追加記憶するものである。そのため、仮に、リストバンド41に印刷した患者識別情報が水や薬品等により消失してしまった場合にも、データ入出力装置を用いることによってRFIDタグ1から患者識別情報を正しく確認できる。
さらに、本実施例1のRFIDタグ1は、上述したように、RFIDインレット2がタグ担持体3の下面から約8mm(5mm以上)離間した位置に保持されている。これにより、RFIDタグ1を取り付けたリストバンド41を患者の腕に装着した状態で、RFIDインレット2が患者の腕(人体)から少なくとも約8mm以上離れた位置で保持される。このようにRFIDインレット2を人体から5mm以上離間させる構成は、該RFIDインレット2をUHF帯域の電磁波により通信可能とするためである。すなわち、RFIDインレット2が人体から5mm以上離間することによって、UHF帯域の電磁波に対する人体の影響を軽減することができ、該UHF帯域の電磁波による通信が可能となる。ここで、人体とRFIDインレット2との離間距離は、該距離が広がるにつれて、UHF帯域の電磁波に対する人体の影響を小さくできる。こうしたUHF帯域の電磁波を用いることによって、RFIDインレット2の通信距離は比較的長い距離(数m)となることから、上記したデータ入出力装置により患者識別情報を確認する場合に、腕を動かすことが困難な患者に対して、該患者の負担を一層軽減できると共に該確認作業の作業性を一層向上できる。
さらに、こうしたRFIDタグ1をリストバンド41に取り付けて使用すれば、患者のロケーション管理を行うことも可能である。例えば、UHF帯域の電磁波を自動的に通信する装置を、病院内で予め定めた複数場所に設置する。これにより、前記場所を患者が移動した場合に、その移動履歴が分かり、患者の所在位置を容易に特定できる。こうしたロケーション管理を行うことによって、例えば、入院中の患者が、診療時間に病室にいない場合などで、患者の所在を容易かつ確実に知ることが可能である。
尚、本実施例1にあって、タグ担持体3の一側の連係部に設けられた固結孔23と個着留め具4とにより、本発明にかかる固結機構が構成されている。また、本発明にかかる患者情報管理方法は、上述したように、リストバンド41の情報表示部42に印刷された患者識別情報を、RFIDタグ1を該リストバンド41に取り付けた後に、データ移送装置により読み込み、該RFIDタグ1ののRFIDインレット2のICチップ12に書き込んで記録することによって、実現されている。
実施例2のRFIDタグ71は、図7,8のように、タグ担持体73が、その下部に左右横方向に沿った波形状の凹凸下部74を備えている。そして、タグ担持体73は、六面体を左右横方向に湾曲させたブロック上部75と、前記凹凸下部74とを備え、該ブロック上部75と凹凸下部74とが一体的に形成されている。ここで、本実施例2の構成では、凹凸下部74は、その下端から約5mmの高さで形成されており、ブロック上部75は上下方向高さが約5mmに形成されている。そして、ブロック上部75には、タグ担持体73の下縁から約8mmの高さ位置に、RFIDインレット2が配設されて保持されている。
また、タグ担持体73には、その凹凸下部74の両端下部から連係部21a,21bが夫々延成されており、一側の連係部21aに固結孔23が開口形成されており、他側の連係部21bに挿通孔24が開口形成されている。
本実施例2のRFIDタグ71は、図8のように、上述した実施例1と同様にリストバンド41に取り付けることができる。尚、実施例2の構成にあっては、RFIDタグ71のタグ担持体73を凹凸下部74を備える構成とした以外、上述した実施例1と同じ構成であり、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略する。
本実施例2のRFIDタグ71にあっても、上述した実施例1と同様に、リストバンド41と別部材であり且つ該リストバンド41に取り付け可能であると共に、該リストバンド41に印刷した患者識別情報を該RFIDタグ71のRFIDインレット2に記録することができる。こうしたことから、本実施例2の構成にあっても、上述した実施例1と同様の作用効果を奏する。
さらに、本実施例2のRFIDタグ71は、タグ担持体73が波形状の凹凸下部74を備えていることから、同じ外形寸法のブロック状のもの(例えば、実施例1の構成)に比して、該タグ担持体73を軽量化することができる。これにより、リストバンド41に取り付けて患者に装着した場合に、該患者の負担を軽減することができ、比較的長期に亘って装着することによる患者の抵抗感を可及的に抑制でき得る。また、こうした凹凸下部74は、軽量化しつつ、RFIDインレット2と人体との距離を離間させ得るものであるから、その高さ寸法を5mmよりも大きくすれば、前記軽量化による効果を発揮しつつ、上述したUHF帯域の電磁波に対する人体の影響を一層小さくできる。そのため、UHF帯域の電磁波による通信を一層安定的に行うことが可能である。
実施例3のRFIDタグ81は、図9〜11のように、タグ担持体83が、略長方形状の上方開口部(図示せず)を有する装着凹部86を備えた筐体部84と、該筐体部84の上方開口部に嵌入される閉鎖凸部86を備えた蓋部85とから構成されてなる。そして、筐体部84の上方開口部を閉塞するように蓋部85が嵌め合わされることにより、内部空隙82が形成され、該内部空隙82にRFIDインレット2が配設される。
タグ担持体83の筐体部84の装着凹部86は、その下面部が左右横方向に湾曲された形状をなし、当該RFIDタグ81をリストバンド41に取り付けて患者の腕等に装着した場合に、該腕に無理なくフィットできるようにしている。
タグ担持体83は、筐体部84が装着凹部86の左右両端上部から左右外方に夫々延出する薄板状の連係下部87a,88aを備え、一側の連係下部87aの外端縁から折り返されるように蓋部85が延成されている。蓋部85は、連係下部87aから延成されて該連係下部87aと重なり合う連係上部87bと、連係下部88aと重なり合う連係上部88bとを備え、該連係上部87bと連係上部88bとが閉鎖凸部86の左右両端から左右外方に夫々延出されている。そして、筐体部83の上方開口部を蓋部85により閉塞した状態で、連係下部87aと連係上部87bとが重なり合って連係部87を構成し、連係下部88aと連係上部88bとが重なり合って連係部88を構成する。そして、連係下部87a,88aと連係上部87b,88bとには、それぞれ上下方向に貫通する円形状の固結孔89が開口形成されており、連係下部87aと連係上部87bとが重なり合った状態で、これらの固結孔89,89が連通し、同様に連係下部88aと連係上部88bとが重なり合った状態で、これらの固結孔89,89が連通する。
こうしたタグ担持体83は、蓋部85の閉鎖凸部86の下面に、RFIDインレット2を貼り付けて、該蓋部85を筐体部83に嵌め合わせることにより、該RFIDインレット2を内部空隙82内に配設する。これにより、RFIDインレット2を外部に露出せず、完全に保護できる。
尚、本実施例3にあって、タグ担持体83は、幅寸法が約14mm、左右横方向の長ささ(左右の連係部87,88を除く)が約80mm、上下方向の最低厚みが約10mmとなっている。そして、蓋部83の閉鎖凸部86の上下方向の高さが約2mmとなっていることから、該閉鎖凸部86の下面に貼付されるRFIDインレット2と筐体部83の下面との最低間隔が、約8mmである。
本実施例3のRFIDタグ81は、図11のように、リストバンド41に取り付けることができる。すなわち、RFIDタグ81の一端に設けられた連係部87の固結孔89を、リストバンド41の調整孔44のいずれかと重ね合わせ、上述した固結留め具4によって、該連係部87をリストバンド41に固結する。連係部87の固結孔89と重ね合わせる調整孔44は、情報表示部42寄りのものとする。また、リストバンド41の情報表示部42がRFIDタグ81の蓋部85に上側から重なるようにして、RFIDタグ81の他端に設けられた連係部88の固結孔89を、リストバンド41の係合孔46aと重ね合わせる。そして、リストバンド41をリング状に巻回させて、調整孔44のいずれかを、前記固結孔89および係合孔46aと重ね合わせ、さらに、該リストバンド41の折返部48を折り返して係合孔46bを重ね合わせ、上述したバンド留め具51によって、リストバンド41の係合部45およびバンド部43と、RFIDタグ81の連係部88とを係合する。これにより、リストバンド41をリング状に形成し、該リング状の内側でRFIDタグ81が該リストバンド41に固定される。尚、本実施例3にあっては、RFIDタグ81が、固結留め具4とバンド留め具51とによってリストバンド41に装着されており、バンド留め具51は、リストバンド41とRFIDタグ81とを装着する役割と、リストバンド41をリング状とする役割との両方を有する。そのため、本実施例3では、バンド留め具51が、固結留め具51と同様、本発明の固結機構を構成する。
本実施例3のRFIDタグ81にあっても、上述した実施例1と同様に、リストバンド41と別部材であり且つ該リストバンド41に取り付け可能であると共に、該リストバンド41に印刷した患者識別情報を該RFIDタグ71のRFIDインレット2に記録することができる。こうしたことから、本実施例3の構成にあっても、上述した実施例1と同様の作用効果を奏する。
さらに、本実施例3のRFIDタグ81は、タグ担持体83の筐体部84の下面を湾曲面としていることから、リストバンド41に取り付けて患者の腕等に装着した場合に、前記湾曲面が患者の腕にフィットすることから、装着による違和感を軽減できる。また、RFIDタグ81のタグ担持体83は、筐体部84と蓋部85とから構成されて内部空隙86を形成するようにしたものであり、同じ外径寸法のブロック状のものに比して軽量化できる。これにより、リストバンド41に取り付けて患者に装着した場合に、該患者の負担を軽減することができる。こうしたことから、比較的長期に亘って装着することによる患者の抵抗感を可及的に抑制でき得る。また、タグ担持体83は、内部空隙86により軽量化しつつ、RFIDインレット2と人体との距離を離間させ得るものであるから、該内部空隙86内に配設したRFIDインレット2と筐体部84の下面との間隔を5mmよりも大きくすれば、前記軽量化による効果を発揮しつつ、上述したUHF帯域の電磁波に対する人体の影響を一層小さくできる。そのため、UHF帯域の電磁波による通信を一層安定的に行うことが可能である。
実施例4のRFIDタグ91は、図12,13のように、タグ担持体93が、その上下方向の高さ寸法を2mm〜3mm程度の薄肉なものとし、その下面にRFIDインレット2が貼付され、さらに該RFIDインレット2を下側から被覆するように高透磁率シート95が貼付されている。すなわち、RFIDインレット2は、タグ担持体93と高透磁率シート95とにより挟まれて保持されている。尚、高透磁率シート95は、その幅寸法が約14mm、左右横方向の長さ寸法が約80mmとしており、RFIDインレット2を下方から完全に覆い隠すことができる。
このタグ担持体93にあっては、その両端から連係部21a,21bが夫々延成されており、一側の連係部21aに固結孔23が開口形成されており、他側の連係部21bに挿通孔24が開口形成されている。
本実施例4のRFIDタグ91は、図10のように、上述した実施例1と同様にリストバンド41に取り付けることができる。尚、本実施例3の構成にあっては、薄肉形状のタグ担持体93の下面にRFIDインレット2と高透磁率シート95とが貼付された構成とした以外、上述した実施例1と同じ構成であり、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略する。
本実施例4のRFIDタグ91は、RFIDインレット2の直下に配設した高透磁率シート95によって、UHF帯域の電磁波に対する人体の影響を軽減することができるため、上述した実施例1〜3に比してRFIDインレット2と人体との離間距離を狭くしても、該UHF帯域の電磁波を通信可能である。ここで、高透磁率シート95としては、UHF帯域において低い磁気損失と高い実数透磁率とを両立するものが好適に用いられ、軟磁性粉末(例えば、Fe系合金粉末)と合成ゴムとからなるものが適用できる。軟磁性粉末として、例えば、Fe−13Cr合金を微細化した粉末を用いた。このFe−13Cr合金粉末は、耐食性に優れ、高い結晶磁気異方性を有することから、該Fe−13Cr合金粉末を含む高透磁率シート95は、UHF帯域において高い実数透磁率と低い磁気損失とを実現できる。
このように、本実施例4のRFIDタグ91は、リストバンド41に取り付けて患者の腕に装着した場合に、RFIDインレット2と人体との間に高透磁率シート95が介装された状態となることから、該RFIDインレット2により送受信されるUHF帯域の電磁波が、高透磁率シート95によって人体の影響を受け難くなり、所定の入出力装置と該RFIDインレット2との間で通信可能となる。こうしたことから、本実施例4の構成にあっても、上述した実施例1と同様に、UHF帯域の電磁波を用いたロケーション管理や患者識別情報の確認を安定して行うことができる。
また、本実施例4のRFIDタグ91にあっても、上述した実施例1と同様に、リストバンド41と別部材であり且つ比較的容易に取り付け可能であると共に、該リストバンド41に印刷した患者識別情報を該RFIDタグ91のRFIDインレット2に記録することができる。こうしたことから、本実施例4の構成にあっても、上述した実施例1と同様の作用効果を奏する。
さらに、本実施例4の構成は、上述した実施例1に比して、タグ担持体93が薄肉厚の形状とできるため、軽量化することができる。これにより、リストバンド41に取り付けて患者に装着した場合に、該患者の負担を軽減することができ、比較的長期に亘って装着することによる患者の抵抗感を可及的に抑制でき得る。
上述した実施例1〜4の構成にあっては、タグ担持体と固結留め具とを別部材とした構成であるが、これに限定されず、タグ担持体の一側の連係部に、固結留め部が形成されたものとしても良い。例えば、固結留め部は、連係部から裏方へ突成された係止突部と、該連係部から長手方向と直交する一側に延成され、該係止突部に嵌合される係合孔が形成された折返し部とを備え、係止突部を調整孔に貫入し、折返し部を折り返して係合孔を該係止突部に嵌め合わせることによって、連係部をリストバンドに係合できる。
また、上述した実施例1,2,4は、タグ担持体の一側の連係部に固結孔を形成し、他方の連係部に挿通孔を形成した構成であるが、実施例3と同様に、左右両側の連係部に夫々固結孔を形成して、夫々と固結留め部によりリストバンドに取り付けるようにしても良い。また、上述した実施例3の構成にあって、実施例1,2,4と同様に、タグ担持体の一側の連係部に挿通孔を形成した構成とすることも可能である。また、実施例3にあって、タグ担持体が、その下部に、実施例2と同様の凹凸下部を備えた構成とすることもできる。
また、上述した実施例4の構成にあっては、タグ担持体の下面にRFIDインレットと高透磁率シートとを貼付したものであるが、その他の構成として、タグ担持体の内部にRFIDインレットと高透磁率シートとを保持する構成とすることもできる。また、RFIDインレットをタグ担持体の内部に保持し、該タグ担持体の下面に高透磁率シートを貼付した構成とすることもできる。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。
1,71,81,91 RFIDタグ
2 RFIDインレット
3,73,83,93 タグ担持体
4 固結留め具(固結機構)
12 ICチップ
13 アンテナ
21a,21b 連係部
23,89 固結孔(固結機構)
24 挿通孔
33 係止突部
41 リストバンド
44 調整孔
46a,46b 係合孔
51 バンド留め具(固結機構)
74 凹凸下部
87,88 連係部
95 高透磁率シート

Claims (6)

  1. 一端部から長手方向に所定間隔を置いて複数形成された調整孔のいずれかと他端部に形成された係合孔とを所定のバンド留め具で係合することにより環状に形成されるリストバンドに、取り付け可能とするものであって、
    ICチップとアンテナとを備え、該ICチップに記憶されたデータを所定の入出力装置を介して非接触で送受信するRFIDインレットと、
    該RFIDインレットを保持するものであって、両端に前記リストバンドと連係される連係部を備え、少なくとも一側の連係部に前記調整孔のいずれかと固結される固結機構が設けられた易変形性のタグ担持体とを備え、
    前記固結機構から突出して調整孔に貫入される係止突部によって、前記タグ担持体をリストバンドに取り付けるようにしたことを特徴とするリストバンド用のRFIDタグ。
  2. タグ担持体は、一側の連係部に固結機構が設けられ、他側の連係部に、リストバンドを挿通可能な挿通孔が設けられたものであることを特徴とする請求項1に記載のリストバンド用のRFIDタグ。
  3. タグ担持体は、RFIDインレットを該タグ担持体の下縁から5mm以上離間して保持するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリストバンド用のRFIDタグ。
  4. タグ担持体は、その下面部に複数の凹凸が形成された凹凸下部を備えたものであることを特徴とする請求項3に記載のリストバンド用のRFIDタグ。
  5. タグ担持体は、RFIDインレット下に、高透磁率シートが配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリストバンド用のRFIDタグ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のリストバンド用のRFIDタグを用いた患者情報管理方法であって、
    リストバンドに記録された患者識別情報を、所定のデータ移送装置を介して読み込み、該読み込んだ患者識別情報を、該データ移送装置を介して、前記RFIDタグのRFIDインレットのICチップに記憶するようにしたことを特徴とする患者情報管理方法。
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