JP2015230398A - 重合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】より好適な紫外線の吸収特性を有する重合体を提供する。【解決手段】本発明の重合体は、波長220nmでの光線透過率が10%以下であり、波長320nmでの光線透過率が25%以上75%以下であり、波長400nmでの光線透過率が90%以上である部分を有するものである。この重合体は、紫外線吸収剤を含有する原料混合物を重合したものとしてもよく、この紫外線吸収剤が330nmを超える領域に極大吸収波長を有しないことが好ましい。また、重合体は、紫外線吸収剤が芳香族環に酸素又はアミノ基が結合した第1構造と、芳香族環に直接又は間接的にカルボニル基が結合した第2構造とを有するものとしてもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、重合体に関し、より詳しくは、眼用レンズに用いられる重合体に関する。
目が紫外線にさらされると角膜が損傷し、種々の眼病の原因になることが知らされており、紫外線に対して目を十分に保護することの重要さが認識されている。なお、波長の長い紫外線よりも、波長の短い紫外線の方がエネルギーが高く、その分、目へのダメージも大きい。そこで、近年コンタクトレンズ材料に紫外線吸収剤を配合し、この紫外線吸収剤の作用により角膜に紫外線が到達するのを未然に防ぐことが可能なコンタクトレンズ材料の研究がさかんに進められている。このような重合体としては、例えば、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の骨格、及び重合可能な不飽和二重結合を有し、且つアルキレン鎖に挟まれたウレタン結合を分子内に有する紫外線吸収剤と、分子中に重合可能な不飽和二重結合を有する単量体とを共重合して得られるポリマーを含有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この重合体では、300〜400nmの波長領域での紫外線吸収特性に優れるとしている。また、重合体としては、トリアジン構造を有する化合物を用い、200〜400nmの紫外線波長領域の光を吸収するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、重合体としては、ヒンダードアミン系光安定剤と、オリゴマー化されたベンゾフェノン系紫外線吸収剤とを併用したものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。この重合体では、耐候性が改善され、長期に亘り安定性が優れた高分子材料を提供することができるとしている。
特開平6−88064号公報 特開2011−024916号公報 特開平9−194740号公報
この特許文献1〜3の重合体では、短波長の紫外線から長波長の紫外線に至るまで、全紫外線波長領域において吸収量を大きくすることが紫外線吸収特性を有する重合体としては良好であるとしていた。しかしながら、紫外線による目へのダメージが問題となる一方、目が紫外線にさらされることのメリットも存在する。例えば、目が紫外線を感知すると、脳がメラニンの生成を促進させる。すると、肌にメラニンが蓄積し、これにより皮膚がんの発生率が下がることがある。このように、紫外線を吸収することによるメリットと、紫外線を吸収しないことによるメリットとの両方を有する重合体は考えられてはいなかった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、より好適な紫外線の吸収特性を有する重合体を提供することを主目的とする。また、紫外線を吸収する新規な重合体を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、紫外線吸収剤を用いた重合体において、特定の波長領域では紫外線のすべてをカットしないようにし、別の波長領域では紫外線をカットするように紫外線吸収剤を調整するものとすると、新規であり、より好適な紫外線の吸収特性を有するものとすることができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の重合体は、波長220nmでの光線透過率が10%以下であり、波長320nmでの光線透過率が25%以上75%以下であり、波長400nmでの光線透過率が90%以上である部分を有するものである。
本発明の重合体は、より好適な紫外線の吸収特性を有するものとすることができる。このような効果が得られる理由は、以下のように推測される。例えば、眼用レンズに用いられる場合、この重合体は、波長220nmでの光線透過率が10%以下であるため、紫外線による眼病発生のリスクを低減することができる。また、この重合体は、波長320nmでの光線透過率が25%以上75%以下であるため、紫外線の刺激によりメラニンの生成が促進され、皮膚がんの発生率を下げることができる。また、この重合体では、波長400nmでの光線透過率が90%以上であるため、光が吸収されにくく、必要な視界を遮断しないものとすることができる。このように、本発明では、紫外線による眼病発生のリスク低減と皮膚がん発生率の低減とを両立することができ、より好適な紫外線の吸収特性を有する重合体を提供することができる。
あるいは、本発明の重合体は、
眼用レンズに用いられる重合体であって、
芳香族環に酸素が結合した第1構造と芳香族環に間接的にカルボニル基が結合した第2構造とを有し、前記第1構造及び前記第2構造がケイ素原子を有する基本骨格に結合しており、分子量3000以上である紫外線吸収剤、を含んでいるものとしてもよい。
この重合体では、紫外線を吸収する新規な重合体を提供することができる。
実験例1〜3の光の波長に対する光線透過率の関係を示す測定結果。 紫外線吸収剤1の紫外線吸収スペクトルの測定結果。 紫外線吸収剤2の紫外線吸収スペクトルの測定結果。 紫外線吸収剤3の紫外線吸収スペクトルの測定結果。 紫外線吸収剤4の紫外線吸収スペクトルの測定結果。 紫外線吸収剤5の紫外線吸収スペクトルの測定結果。 紫外線吸収剤6の紫外線吸収スペクトルの測定結果。
本発明の重合体は、特に限定されないが、眼用レンズに用いられるものとしてもよい。眼用レンズでは、眼の保護を図る上で、紫外線の透過率を低減させる意義が高い。眼用レンズとしては、眼鏡用レンズやコンタクトレンズなどが挙げられるが、コンタクトレンズであることが好ましい。コンタクトレンズとしては、ハードコンタクトレンズ及びソフトコンタクトレンズなどが挙げられるが、このうちソフトコンタクトレンズであることが好ましい。また、ソフトコンタクトレンズは、シリコーンハイドロゲルソフトコンタクトレンズであるものとしてもよい。以下、説明の便宜のため、本発明の重合体をコンタクトレンズに適用した場合について、主として説明する。また、アクリロイル基を有するアクリレート及びメタクリロイル基を有するメタクリレートを以下(メタ)アクリレートと総称する。
本発明の重合体は、波長220nmでの光線透過率が10%以下であり、波長320nmでの光線透過率が25%以上75%以下であり、波長400nmでの光線透過率が90%以上である部分を有するものである。波長の長い紫外線は、波長の短い紫外線に比べてエネルギーが低いため、目へのダメージが比較的小さい。したがって、この重合体では、波長の短い紫外線をより多く吸収し、波長の長い紫外線をあまり多く吸収しないものとすることにより、より好適な紫外線の吸収特性を有するものである。この重合体では、その全体の領域が上記光線透過率の範囲となるものとしてもよいし、その一部分(例えば、面積比あるいは体積比で、全体の20%や、30%、50%、70%など)の領域が上記光線透過率の範囲となるものとしてもよい。特に、コンタクトレンズにおいては、中心部分(例えば、中心直径5mm部分、中心直径6mm部分、中心直径7mm部分、中心直径8mm部分、中心直径9mm部分など)の領域が上記光線透過率の範囲になるものとしてもよい。重合体において、波長220nmでの光線透過率は10%以下であり、5%以下であることがより好ましい。波長220nmでの光線透過率が10%以下では、波長の短い紫外線を多く吸収することができ、紫外線による眼病発生のリスクを低減することができる。また、重合体において、波長320nmでの光線透過率は25%以上75%以下の範囲であり、30%以上70%以下の範囲であることがより好ましい。波長320nmでの光線透過率が25%以上75%以下の範囲では、波長の長い紫外線を適度な量で透過させることが可能であり、例えば、メラニンの生成をより促進することができ、ひいては、皮膚がん発生率を低減することができる。このとき、重合体は、波長280nm以上320nm以下の範囲での光線透過率が25%以上75%以下の範囲にあるものとすることがより好ましく、30%以上70%以下の範囲であることが更に好ましい。こうすれば、波長の長い紫外線をより適度な量で透過させることができる。また、重合体は、波長400nmでの光線透過率が90%以上であることがより好ましい。波長400nmでの光線透過率が90%以上では、眼用レンズとして最低限必要とされる光の透過量を得ることができ、例えば、角膜上に装用した際に、必要な視界を遮断しないものとすることができる。
本発明の重合体は、紫外線吸収剤を含有する原料混合物を重合してなることが好ましい。紫外線吸収剤を含有する原料混合物を重合することにより、重合体に所望の紫外線吸収効果を付与することができる。この重合体は、紫外線吸収剤が330nmを超える領域に極大吸収波長を有しないことがより好ましい。こうすれば、重合体にした際に波長の長い紫外線をあまり多く吸収しないものを得ることができる。また、重合性組成物(原料混合物)を光重合することによって重合体を得ようとした場合、重合を阻害してしまうのをより抑制することができる。即ち、光重合しやすく、好ましい。ここで、波長の長い紫外線としては、例えば、UVA(316〜380nm)が挙げられ、波長の短い紫外線としては、例えば、UVB(280〜315nm)が挙げられる。ここで、UVAおよびUVBの定義は、ISO 18369−2:2012に基づく。また、紫外線吸収剤の紫外線吸収スペクトルの測定は、10ppm以上40ppm以下のエタノール溶液中で行うものとする。
本発明の重合体は、紫外線吸収剤が、芳香族環に酸素又はアミノ基が結合した第1構造と、芳香族環に直接又は間接的にカルボニル基が結合した第2構造とを有することが好ましい。より具体的には、例えば、紫外線吸収剤が、次式(1)および次式(2)の構造を有することが好ましい。こうすれば、重合体にした際に、波長の長い紫外線をあまり多く吸収しない重合体を得ることができる。この紫外線吸収剤は、重合体の基材と結合する重合基を有する重合性化合物としてもよいが、この重合基を有していない非重合性化合物であることがより好ましい。重合基としては、例えば、アクリロイル基やメタクリロイル基、ビニル基、アリル基などが挙げられる。ここで、重合体の基材とは、重合体を形成する主たる材料をいい、例えば、シリコーンハイドロゲルでは、シリコーンマクロマーやシリコーンモノマー、これに結合する親水性化合物、相溶化剤などを含む。
本発明の重合体は、芳香族環に酸素が結合した第1構造と芳香族環に間接的にカルボニル基が結合した第2構造とを有し、第1構造及び第2構造がケイ素原子を有する基本骨格に結合した構造を有するものとしてもよい。即ち、この重合体は、シリコーンハイドロゲルであるものとしてもよい。このとき、紫外線吸収剤は、ケイ素原子を有することが好ましい。こうすれば、紫外線吸収剤がケイ素原子を有することにより、紫外線吸収剤の原料混合物への溶解性が向上する。本発明の重合体は、次式(3)の構造を有する紫外線吸収剤を含有していることが好ましい。こうすれば、新規な重合体とすることができる。この式(3)において、bは整数であるが、例えば、40≦b≦100を満たすものとしてもよく、50≦b≦80を満たすものとしてもよく、bがおおよそ60であることが好ましい。また、紫外線吸収剤は、分子量が3000以上であることが好ましい。分子量が3000以上では、紫外線吸収剤が非重合性化合物である場合であっても重合体の基材から抜けにくくなるため、その後の溶出などをより抑制することができる。この分子量は、その取り扱いの観点から、10000以下であることが好ましい。より具体的には、紫外線吸収剤として次式(7)の化合物を挙げることができる。なお、式(7)において、式(4)〜(6)の基の位置は特に限定されない。また、上記式(1)、(2)を満たす化合物として、次式(8)〜(11)の化合物を挙げることができる。
本発明の重合体において、紫外線吸収剤は、波長220nmでの光線透過率が10%以下、波長320nmでの光線透過率が25%以上75%以下及び波長400nmでの光線透過率が90%以上を満たすものであれば、以下の化合物としてもよい。例えば、紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール構造と重合基とを有する化合物(ベンゾトリアゾール系化合物)やベンゾフェノン構造と重合基とを有する化合物(ベンゾフェノン系化合物)、サリチル酸誘導体化合物などが挙げられる。このうちベンゾトリアゾール系化合物が好ましい。ベンゾトリアゾール系化合物としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(メタ)アクリロイルオキシプロピルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3’−t−ブチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(2”−メタクリロイルオキシエトキシ)−3’−t−ブチルフェニル)−5−メチル−2H−ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。このうち2−(2’−ヒドロキシ−5’−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールが好ましい。このベンゾトリアゾール系化合物の重合基は、特に限定されないが、メタクリロイル基が好ましい。ベンゾフェノン系化合物としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキシ−5−t−ブチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキシ−2’,4’−ジクロロベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2’−ヒドロキシ−3’−(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)ベンゾフェノンなどが挙げられる。サリチル酸誘導体化合物としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシメチル安息香酸フェニルなどが挙げられる。このほか、2−シアノ−3−フェニル−3−(3’−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロペニル酸メチルエステルなどが挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
本発明の重合体は、基材主原料の100質量部に対する紫外線吸収剤の含有量が0.01質量部以上1質量部未満の範囲となるように作製されているものとしてもよい。紫外線吸収剤の含有量が0.01質量部以上では、重合体にした際、十分な紫外線吸収効果を得ることが出来る。また、紫外線吸収剤の含有量が1質量部未満では、例えば原料混合物を光重合する際に重合を阻害しにくく、好ましい。ここで、基材主原料は、重合体を形成する主たる材料をいうものとし(即ち添加剤などを除く趣旨)、例えば、原料混合物の全体のうち、5質量%以上を占める成分をいうものとする。また、「基材主原料の100質量部」とは、例えば、原料混合物のうち全体の5質量%以上を占める成分の総量が100質量部あることをいう。この含有量は、0.05質量部以上であることが好ましく、0.1質量部以上であることがより好ましく、0.2質量部以上であることが更に好ましい。また、この含有量は、0.9質量部以下であることが好ましく、0.8質量部以下であることがより好ましい。紫外線吸収剤の含有量は、上記光線透過率の範囲を満たすように適宜調整すればよい。
本発明の重合体は、その質量が20mg以上40mg以下の範囲であることが好ましい。重合体が40mg以下では、たとえばコンタクトレンズにした場合、眼の上での動きが大きくなりすぎず好ましい。一般的に、コンタクトレンズは、中心部と周辺部で厚みが異なるが、紫外線吸収量は厚みに比例する。このため、眼の上での動きが大きくなると、所望の紫外線吸収量が得られないことがある。たとえば、近視用コンタクトレンズ(マイナスレンズ)の場合、一般的に中心部より周辺部の方が厚いため、眼の上での動きが大きいと、周辺部が瞳孔部分を覆う頻度が高くなる。すると、紫外線の刺激によるメラニンの生成が促進されず、皮膚がん発生率を低減しにくくなる。また、遠視用コンタクトレンズ(プラスレンズ)の場合、一般的に中心部より周辺部の方が薄いため、眼の上での動きが大きいと、周辺部が瞳孔部分を覆う頻度が高くなる。すると、十分な紫外線吸収を得られなくなり、紫外線により生じうる眼病発生リスクを低減させにくくなる。一方、重合体が20mg以上では、たとえば乱視矯正用コンタクトレンズ(トーリックレンズ)にした場合、回転を抑制する効果が十分得られ、乱視矯正機能を十分得ることができる。この重合体の質量は、液体(例えば蒸留水)で濯いだのち、表面の液体を拭き取った後に測定した値とする。
本発明の重合体は、例えば、シリコーンハイドロゲルとしてもよい。この重合体は、シリコーン化合物と、所定の重合性化合物とを含有して作製されているものとしてもよい。シリコーン化合物は、重合基を有するシリコーンマクロマーと、重合基を有するシリコーンモノマーとを含むことが好ましい。この重合基は、例えば、アクリロイル基及びメタクリロイル基のうち1以上としてもよい。このシリコーン化合物は、例えば、酸素透過性を有するものとしてもよい。シリコーンマクロマーとしては、例えばウレタン構造とエチレン型不飽和構造とポリジメチルシロキサン構造と重合基とを有する化合物であるものとしてもよい。このシリコーンマクロマーは、例えば、式(12)の構造を有するものとしてもよい。ここで、式(12)中、cは30以上50以下であることが好ましい。このシリコーンマクロマーの例としては、式(13)で表わされる化合物などが挙げられる。本発明の重合体において、シリコーンマクロマーは、含有量が10質量%以上の範囲であることが好ましく、20質量%以上の範囲であることがより好ましく、25質量%以上の範囲であることが更に好ましい。この含有量が10質量%以上では、酸素透過性及び柔軟性をより高めることができる。シリコーンマクロマーは、含有量が35質量%以下の範囲であることが好ましい。この含有量が35質量%以下では硬さが増すのをより抑制することができる。
本発明の重合体において、シリコーンモノマーとしては、例えば、シリコーン含有アルキル(メタ)アクリレート、シリコーン含有スチレン誘導体及びシリコーン含有フマル酸ジエステルから選ばれる1以上の化合物などが挙げられる。シリコーンモノマーは、得られる重合体の酸素透過性をより向上させ、高い柔軟性を付与することができる。重合体において、シリコーンモノマーは、含有量が30質量%以下の範囲であることが好ましく、27.5質量%以下の範囲であることがより好ましく、25質量%以下の範囲であるものとしてもよい。この含有量が30質量%以下では重合性をより向上することができる。重合体において、シリコーンモノマーは、含有量が10質量%以上の範囲であることが好ましく、15質量%以上の範囲であることがより好ましい。
シリコーン含有アルキル(メタ)アクリレートの例としては、トリメチルシロキシジメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルエチルテトラメチルジシロキシプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキシメチル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキサニルプロピル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。この中で、入手が容易であり、また得られる重合体の柔軟性が特に高くなる観点から、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート(TRIS)が好ましい。
シリコーン含有スチレン誘導体の例としては、式(14)で表わされる化合物などが挙げられる。この式(14)で表されるシリコーン含有スチレン誘導体の具体例としては、トリス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン、ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリルスチレン、(トリメチルシロキシ)ジメチルシリルスチレン、トリス(トリメチルシロキシ)シロキシジメチルシリルスチレン、[ビス(トリメチルシロキシ)メチルシロキシ]ジメチルシリルスチレン、(トリメチルシロキシ)ジメチルシリルスチレン、ヘプタメチルトリシロキサニルスチレン、ノナメチルテトラシロキサニルスチレン、ペンタデカメチルヘプタシロキサニルスチレン、ヘンエイコサメチルデカシロキサニルスチレン、ヘプタコサメチルトリデカシロキサニルスチレン、ヘントリアコンタメチルペンタデカシロキサニルスチレン、トリメチルシロキシペンタメチルジシロキシメチルシリルスチレン、トリス(ペンタメチルジシロキシ)シリルスチレン、トリス(トリメチルシロキシ)シロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン、ビス(ヘプタメチルトリシロキシ)メチルシリルスチレン、トリス[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルスチレン、トリメチルシロキシビス[トリス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルスチレン、ヘプタキス(トリメチルシロキシ)トリシリルスチレン、ノナメチルテトラシロキシウンデシルメチルペンタシロキシメチルシリルスチレン、トリス[トリス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルスチレン、(トリストリメチルシロキシヘキサメチル)テトラシロキシ[トリス(トリメチルシロキシ)シロキシ]トリメチルシロキシシリルスチレン、ノナキス(トリメチルシロキシ)テトラシリルスチレン、ビス(トリデカメチルヘキサシロキシ)メチルシリルスチレン、ヘプタメチルシクロテトラシロキサニルスチレン、ヘプタメチルシクロテトラシロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン、トリプロピルテトラメチルシクロテトラシロキサニルスチレン、トリメチルシリルスチレン等が挙げられる。このうち、トリス(トリメチルシロキシ)シリルスチレンが好ましい。
シリコーン含有フマル酸ジエステルの例としては、下記式(15)で表される化合物などが挙げられる。この式(15)で表されるシリコーン含有フマル酸ジエステルの具体例としては、ビス(3−(トリメチルシリル)プロピル)フマレート、ビス(3−(ペンタメチルジシロキサニル)プロピル)フマレート、ビス(トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル)フマレートなどが挙げられる。
本発明の重合体は、親水性化合物を含んで作製されているものとしてもよい。親水性化合物としては、例えば、含窒素化合物やヒドロキシ基を有する化合物などが挙げられる。親水性化合物は、例えば、N−ビニルラクタム類や、(メタ)アクリルアミドモノマー類、水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート類などが挙げられる。N−ビニルラクタム類としては、例えば、N−ビニルピロリドン(N−VP)、N−ビニルピペリドン、N−ビニルカプロラクタムなどが挙げられる。また、1−メチル−3−メチレン−2−ピロリジノン(MMP)、1−エチル−3−メチレン−2−ピロリドンなどが挙げられる。(メタ)アクリルアミドモノマー類としては、例えば、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート類としては、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシペンチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。またこの他、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、無水マレイン酸、マレイン酸及びその誘導体、フマル酸及びその誘導体、アミノスチレン、ヒドロキシスチレンなどが挙げられる。このうち、親水性化合物としては、N−ビニルピロリドン(N−VP)やN,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)が好ましい。これらは、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。親水性化合物は、含有量が40質量%以下の範囲であることが好ましく、25質量%以下の範囲であることがより好ましい。この範囲では、含水率が高くなりすぎるのをより抑制可能であり、乾燥感に影響することをより抑制することができる。この含有量は、10質量%以上であることが好ましく、15質量%以上であることがより好ましい。この含有量が10質量%以上では、十分な親水性を有するものとすることができる。
本発明の重合体は、所定の重合性化合物を含んで作製されているものとしてもよい。重合性化合物は、式(16)及び(17)で表される化合物としてもよい。この重合性化合物は、例えば、基本組成式(16)としてエチルヘキシルアクリレート(EHA)、ブチルアクリレート(BuA)、イソオクチルアクリレート(IOA)のうち1以上を含むものとしてよい。また、重合性化合物は、例えば、基本組成式(17)としてメトキシエチルアクリレート(2−MTA)、エトキシジエチレングリコールアクリレート(EDEA)、メトキシトリエチレングリコールアクリレート(MTEA)、メトキシポリエチレングリコールアクリレート(MPEA)及びヒドロキシジエチレングリコールアクリレート(HDEA)のうち1以上を含むものとしてもよい。なお、MPEAにおいて、エチレングリコールの重合度nは、4≦n≦13の範囲であるものとしてもよく、n≒9としてもよい。また、重合性化合物としては、2−エトキシエチルアクリレート、2−メトキシエトキシエチルアクリレート、2−エトキシエトキシエチルアクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレートなどが挙げられる。重合性化合物は、含有量が40質量%以下であることが好ましく、35質量%以下であることがより好ましい。この含有量が40質量%以下では、重合体の機械的強度及び耐久性の低下を抑制することができる。また、この含有量は、10質量%以上であることが好ましい。含有量が10質量%以上では、シリコーン化合物と親水性化合物との相溶化を十分図ることができる。
本発明の重合体は、架橋剤を更に含んで作製されているものとしてもよい。架橋剤としては、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基及びアリル基のうち複数の重合基を有する化合物が挙げられる。この架橋剤としては、例えば、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、4−ビニルベンジル(メタ)アクリレート、3−ビニルベンジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシエチル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジアリルアジペート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジアリルエーテル、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[p−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[m−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[o−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[p−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[m−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[o−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]プロパン、1,4−ビス[2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル]ベンゼン、1,3−ビス[2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル]ベンゼン、1,2−ビス[2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル]ベンゼン、1,4−ビス[2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル]ベンゼン、1,3−ビス[2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル]ベンゼン、1,2−ビス[2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル]ベンゼン、2−(2−ビニルオキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。このうち、エチレングリコールジメタクリレート(EDMA)やアリルメタクリレート(AMA)などが好ましい。これらの架橋剤は、一種又は複数種のものを用いることができる。架橋剤の含有量としては、重合体の基材100質量部に対して好ましくは0.05質量部以上1質量部以下、より好ましくは0.1質量部以上0.8質量部以下である。架橋剤の含有量を0.05質量部以上とすることによって、柔軟性等の調節を確実に行うことができる。一方、架橋剤の含有量を1質量部以下とすることによって、重合体の機械的強度及び耐久性の低下を抑制することができる。
本発明の重合体は、重合性色素を更に含んで作製されているものとしてもよい。重合性色素としては、例えば、フタロシアニン含有ポリメタクリル酸エステルなどのフタロシアニン系重合性色素、1−フェニルアゾ−4−(メタ)アクリロイルオキシナフタレンなどのアゾ系重合性色素、1,5−ビス((メタ)アクリロイルアミノ)−9,10−アントラキノン、1,4−ビス(4−(2−メタクリロキシエチル))フェニルアミノアントラキノン(Reactive Blue 246)、1,4−ビス((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−9,10−アントラセンジオン(Reactive Blue 247)などのアントラキノン系重合性色素、o−ニトロアニリノメチル(メタ)アクリレートなどのニトロ系重合性色素などが挙げられる。このうち、フタロシアニン系重合性色素が好ましい。フタロシアニン系重合性色素としては、例えば、(メタ)アクリロイル化テトラアミノ銅フタロシアニン、(メタ)アクリロイル化(ドデカノイル化テトラアミノ銅フタロシアニン)などが挙げられる。更に、2,4−ジヒドロキシ−3(p−スチレノアゾ)ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系重合性紫外線吸収色素や、2−ヒドロキシ−4−(p−スチレノアゾ)安息香酸フェニルなどの安息香酸系重合性紫外線吸収色素などを用いるものとしてもよい。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。重合性色素の含有量は、重合体の基材100質量部に対して1質量部以下であり、好ましくは0.01質量部以上0.8質量部以下である。この含有量が1質量部以下では、機械的強度の低下をより抑制することができる。また、重合性色素の量が多すぎると、レンズの色が濃くなって透明性が低下する。
また、本発明の重合体は、光重合開始剤を含むものとしてもよい。即ち、本発明の重合体は、重合体が光重合性開始剤を含み、光を照射することによって重合されているものとしてもよい。照射する光としては、紫外線及び可視光のうち少なくとも一方としてもよい。光重合開始剤としては、例えば、ホスフィンオキサイド系光重合開始剤や、ベンゾイン系光重合開始剤、フェノン系光重合開始剤、チオキサンソン系光重合開始剤などが挙げられる。ホスフィンオキサイド系光重合開始剤としては、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド(TPO)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイドなどが挙げられる。ベンゾイン系光重合開始剤としては、例えば、メチルオルソベンゾイルベンゾエート、メチルベンゾイルフォルメート、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテルなどが挙げられる。フェノン系光重合開始剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(HMPPO)、p−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−t−ブチルトリクロロアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、α,α−ジクロロ−4−フェノキシアセトフェノン、N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノンなどが挙げられる。チオキサンソン系光重合開始剤としては、例えば、2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソンなどが挙げられる。この他、光重合開始剤としては、例えば、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、ジベンゾスバロン、2−エチルアンスラキノン、ベンゾフェノンアクリレート、ベンゾフェノン及びベンジルなどが挙げられる。これらの光重合開始剤は、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。また、光重合開始剤と共に、光増感剤を用いてもよい。光重合開始剤及び光増感剤の含有量は、重合体の基材100質量部に対して、好ましくは0.001質量部以上2質量部以下、より好ましくは0.05質量部以上1質量部以下である。光重合開始剤の量が多すぎる場合、材料自体柔らかくなりすぎたり、脆くなったりすることがある。また、光重合開始剤の量が少なすぎる場合、得られる重合体中に残留するモノマーやオリゴマーが増加したり、その結果、材料表面がべたつきを持ったりすることがある。
そのほか、重合体は、非重合性である、水溶性有機溶媒、界面活性剤、清涼化剤、粘稠化剤などを添加剤として用いることができる。
重合体中の残留成分の量は、例えば、眼用レンズ1枚あたりの全残留成分の溶出量としてもよい。この残留成分の溶出量は、例えば、50μg/レンズ以下であることが好ましく、10μg/レンズ以下であることがより好ましい。このような残留量では、特に眼用レンズ用途における安全性を高めることができ、また、製造段階において、残留成分の溶出処理等の工程を省略又は簡略化することができる。
重合体は、含水率が30質量%以上70質量%以下の範囲であることが好ましく、60質量%以下であることがより好ましく、50質量%以下であることが更に好ましい。含水率が30質量%以上では、重合体の水濡れ性を向上させることができる。この含水率が70質量%以下では、形状の維持性をより高めることができる。
重合体は、引張弾性率が0.1MPa以上であることが好ましく、0.15MPa以上がより好ましい。また、引張弾性率は、2.0MPa以下であることが好ましく、1.7MPa以下であることがより好ましい。引張弾性率が上記下限以上であれば形状保持性が良好であり、上記上限以下であれば眼用レンズの装用感がより良好である。
重合体は、酸素透過係数Dk値が20以上であることが好ましく、50以上であることがより好ましい。酸素透過係数が高いほど、眼用レンズ用途に好ましい。なお、Dk値の単位は、10-11(cm2/sec)・(mLO2/(mL・mmHg))である。
本発明の重合体を眼用レンズ用材料として用いる場合は、上記重合体を鋳型法にて硬化させることができる。重合性組成物(原料混合物)に光を照射して重合させる場合には、所望の眼用レンズ材料の形状に対応した鋳型内に、上記光重合開始剤を含む重合性組成物を充填した後、この鋳型に光を照射して重合を行えばよい。光照射による重合に用いられる鋳型の材質は、重合・硬化に必要な光を透過しうる材質である限り特に限定されるものではなく、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリエステルなどの汎用樹脂が好ましく、ガラスであってもよい。これらの材料を成形、加工することによって、所望の形状を有する鋳型とすることができる。このような鋳型内に各重合成分を含む上記重合性組成物を充填した後、光を照射して重合を実施する。眼用レンズ材料の機能に応じて、照射される光の波長域を選択することができる。但し、照射する光の波長域によって使用する光重合開始剤の種類を選択する必要がある。光の照度は好ましくは0.1mW/cm2以上100mW/cm2以下である。異なる照度の光を段階的に照射してもよい。
以上詳述した本実施形態の重合体では、より好適な紫外線の吸収特性を有するものとすることができる。このような効果が得られる理由は、以下のように推測される。例えば、眼用レンズに用いられる場合、この重合体は、波長220nmでの光線透過率が10%以下であるため、紫外線による眼病発生のリスクを低減することができる。また、この重合体は、波長320nmでの光線透過率が25%以上75%以下であるため、紫外線の刺激によりメラニンの生成が促進され、皮膚がんの発生率を下げることができる。また、この重合体では、波長400nmでの光線透過率が90%以上であるため、光が吸収されにくく、必要な視界を遮断しないものとすることができる。このように、本発明では、紫外線による眼病発生のリスク低減と皮膚がん発生率の低減とを両立することができ、より好適な紫外線の吸収特性を有する重合体を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、波長220nmでの光線透過率が10%以下であり、波長320nmでの光線透過率が25%以上75%以下であり、波長400nmでの光線透過率が90%以上である部分を有する重合体としたが、特にこれに限定されない。例えば、重合体は、芳香族環に酸素が結合した第1構造と芳香族環に間接的にカルボニル基が結合した第2構造とを有し、第1構造及び第2構造がケイ素原子を有する基本骨格に結合しており、分子量3000以上である紫外線吸収剤、を含んでいるものとしてもよい。こうすれば、従来なかった、新規の重合体を提供することができる。この重合体では、例えば、芳香族環に直接酸素原子を配置させることにより、分子の電子軌道を良好に制御することができ、所望の紫外線吸収効果を付与させやすい効果を有する。また、カルボニル基は極性基であるため、間接的にカルボニル基を配置させることにより、紫外線吸収剤と親水性モノマーとの相溶性をより向上させることができる。更に、基本骨格にケイ素を有するため、例えば、その他のシリコーンモノマー及びシリコーンマクロマーとの相溶性をより向上させることができる。更にまた、分子量が3000以上であるため、レンズ装用中に抜けることを回避することができる。この重合体において、波長320nmでの光線透過率が10%以下であるものとしてもよいが、波長320nmでの光線透過率が25%以上75%以下であることがより好ましい。
以下には、本発明の重合体を具体的に作製した例を実験例として説明する。なお、実験例1、4〜15、20〜23が本発明の実施例に相当し、実験例2、3、16〜19が比較例に相当する。
[使用成分]
実験例で用いた化合物の略称を以下に示す。
マクロモノマーM:式(13)で示されるシリコーン化合物
TRIS:トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート
MMP:1−メチル−3−メチレン−2−ピロリジノン
N−VP:N−ビニル−2−ピロリジノン
DMAA:N,N−ジメチルアクリルアミド
2−MTA:2−メトキシエチルアクリレート
HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
MAA:メタクリル酸
EDMA:エチレングリコールジメタクリレート
AMA:アリルメタクリレート
PARSOL SLX:α−(トリメチルシリル)−ω−(トリメチルシリルオキシ)ポリ[オキシ(ジメチル)シリル塩]−co−[オキシ(メチル)(2−{p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル)ビニル]フェノキシ}−1−メチレンエチル)シリル塩]−co−[オキシ(メチル)(2−{p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル)ビニル]フェノキシ}プロプ−1−エニル)シリル塩]:式(7)で示される化合物(式(3)のb≒60、式(7)のl:m:n=92.5:6:1.5)
ESCALOL507:式(8)で示される化合物
ESCALOL557:式(9)で示される化合物
ESCALOL567:式(10)で示される化合物
UV−416:2−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェニル)エチルアクリレート:式(11)で示される化合物
HMEPBT:2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール
TPO:2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド
PCPMA:フタロシアニン含有ポリメタクリル酸エステル
[実験例1]
マクロモノマーMを30質量部、TRISを25質量部、MMPを35質量部、DMAAを10質量部、EDMAを0.4質量部、PARSOL SLXを0.3質量部、TPOを0.5質量部、PCPMAを0.01質量部含む重合性組成物を調製した。この重合性組成物を、コンタクトレンズ形状を有する鋳型(ポリプロピレン製、直径13.5mm及び中心厚み0.08mmのコンタクトレンズに対応)内に注入した。次に、この鋳型に青色ランプ(PHILIPS社製TL20W03)で30分照射して光重合を行った。照射はレンズの内面に相当する側からのみ行った。重合後、鋳型から取り出して得たコンタクトレンズ形状を有するポリマー材料に、炭酸ガス雰囲気下でプラズマ処理(RF出力50W、100Pa)を施した。続いて、このポリマー材料を蒸留水に浸漬して水和処理を行い、平衡となるまで膨潤させた。その後、このポリマー材料を蒸留水中で濯ぐことにより溶出処理を行ってから、リン酸緩衝液中にて滅菌(高圧蒸気滅菌)処理(121℃、20分)を行った。クリーンワイプ((株)クレシア製)を用いてこのコンタクトレンズの表面の水分を拭き取り、質量を測定した。このように、作製したコンタクトレンズを実験例1とした。
[実験例2、3]
重合性組成物の成分としてPARSOL SLXを使用しない以外は実験例1と同様に作製したコンタクトレンズを実験例2とした。また、PARSOL SLXの代わりにHMEPBTを1.0質量部使用した以外は実験例1と同様に作製したコンタクトレンズを実験例3とした。
(評価試験)
得られたコンタクトレンズを再度リン酸緩衝液に浸漬し、このコンタクトレンズの中心部分(直径6mm)に対し、波長220nm〜780nmの範囲の光線を照射し、紫外線吸収スペクトルを測定した。紫外線吸収スペクトルの測定は、10ppm以上40ppm以下のエタノール溶液中で行った。この紫外線吸収スペクトルを用い、波長220nmでの光線透過率、波長320nmでの光線透過率及び波長400nmでの光線透過率を求めた。さらに、このコンタクトレンズをウサギ(日本白色種、オス、生産業者:北山ラベス(株))の両眼に装用し、UV灯(レプティグローコンパクトEX10.0 13W、エキゾテラジェックス(株)製)を点灯させた飼育ゲージに24時間入れた。その後、コンタクトレンズを外し、翼状片の有無を確認した。また、コンタクトレンズ装用前後の血清中エンドセリン濃度を測定し、その変化率を算出した。血清中エンドセリン濃度の測定は、特開平2−238894号などにならい、サンドイッチ型酵素免疫測定法によって測定した。なお、翼状片は目に紫外線が当たることによって生じる眼疾患のひとつである。また、エンドセリンはメラノサイトへメラニンの生成を促進する情報伝達物質であるため、血清中エンドセリン濃度の上昇は、後々メラニンが生成されることを意味する。前述のとおり、メラニンが生成すると、皮膚がん発症のリスク低減に寄与する。
(結果と考察)
重合体の配合組成及びコンタクトレンズの質量(mg)、各波長における光線透過率を表1に示す。図1は、実験例1〜3の光の波長に対する光線透過率の関係を示す測定結果である。翼状片の発生数は、実験例1では6検体中1(1/6検体)であり、実験例2では6検体中5(5/6検体)であり、実験例3では6検体中0(0/6検体)であった。また、血清中エンドセリン濃度の変化率(%)は、実験例1では+10.3%であり、実験例2では+13.4%であり、実験例3では+1.6%であった。実験例2のコンタクトレンズでは、重合性組成物中に紫外線吸収剤を添加しなかったために、波長320nmにおける透過率が85%と大きかった。その結果、血清中エンドセリン濃度を上昇させることは出来たものの、翼状片の発生数が多かった。一方、実験例3のコンタクトレンズでは、重合性組成物中の紫外線吸収剤の添加量が多く、波長320nmにおける透過率が3%と小さかった。その結果、翼状片は発生しなかったものの、血清中エンドセリン濃度を上昇させることが出来なかった。これに対し、実験例1のコンタクトレンズでは、重合性組成物中の紫外線吸収剤が好適であり、翼状片の発生率を抑え、かつ、血清中エンドセリン濃度を上昇させることが出来た。この結果より、波長320nmでの光線透過率は、25%以上75%以下の範囲が好ましく、30%以上70%以下の範囲であることがより好ましいものと推察された。また、図1に示すように、波長280nm以上320nm以下の範囲での光線透過率が25%以上75%以下の範囲にあるものがより好ましいものと推察された。
[実験例4〜19]
表2に示す組成を有する重合性組成物をそれぞれ調製した。これらの重合性組成物を、コンタクトレンズ形状を有する鋳型(ポリプロピレン製、直径14.0mm及び中心厚み0.08mmのコンタクトレンズに対応)内に注入した。次に、この鋳型に青色ランプ(PHILIPS社製TL20W03)で30分照射して光重合を行った。照射はレンズの内面に相当する側からのみ行った。重合後、鋳型から取り出して得たコンタクトレンズ形状を有するポリマー材料に、炭酸ガス雰囲気下でプラズマ処理(RF出力50W、100Pa)を施した。続いて、このポリマー材料を蒸留水に浸漬して水和処理を行い、平衡となるまで膨潤させた。その後、このポリマー材料を蒸留水中で濯ぐことにより溶出処理を行ってから、リン酸緩衝液中にて滅菌(高圧蒸気滅菌)処理(121℃、20分)を行った。クリーンワイプ((株)クレシア製)を用いてこのコンタクトレンズの表面の水分を拭き取り、質量を測定した。このように、作製したコンタクトレンズをそれぞれ実験例4〜19とした。その後、再度リン酸緩衝液に浸漬し、このコンタクトレンズの中心部分(直径6mm)における、波長220nmでの光線透過率、波長320nmでの光線透過率及び波長400nmでの光線透過率を測定した。
(結果と考察)
表2に示すように、重合性組成物中の紫外線吸収剤の種類や添加量を適切に調整することにより、実験例4〜15では、波長320nmにおける透過率を25%〜75%の範囲にコントロールすることができた。このとき、紫外線吸収剤は、例えば、式(1)又は(2)の構造を有する式(7)〜(11)の化合物が好ましいと推察された。また、実験例16、18及び19では、紫外線吸収剤の量が0.005質量部と少なく、その効果を適切に得ることができなかった。また、実験例17では、紫外線吸収剤の量が3質量部と多く、紫外線を全域でカットしてしまうことがわかった。紫外線吸収剤の含有量は、基材主原料(マクロモノマーM、TRIS、MMP、DMAA)の100質量部に対して0.01質量部以上1質量部未満であることが好ましく、0.1質量部以上0.5質量部以下であることがより好ましいと推察された。この実験例4〜15では、実験例1と同様に、紫外線による眼病発生のリスクを低減すると共に、皮膚がんの発生率を低減することができるものと推察された。
(紫外線吸収剤の吸収特性)
実験例4〜15で用いた紫外線吸収剤のエタノール溶液の紫外線吸収スペクトルを測定した。紫外線吸収剤の紫外線吸収スペクトルの測定は、10ppm以上40ppm以下のエタノール溶液中で行った。図2〜7は、紫外線吸収剤1〜6の紫外線吸収スペクトルの測定結果である。また、この測定結果に基づき、波長200nm〜400nmにおける極大吸収波長を求めた。各紫外線吸収剤の極大吸収波長及び吸光度を表3に示す。表3に示すように、紫外線吸収剤1〜5は、極大吸収波長が220nm〜330nmの範囲にあり、かつ330nmより長波長の領域に極大吸収波長を有さないため、図1の実験例1に示したような特性、例えば、波長280nm以上320nm以下の範囲での光線透過率が25%以上75%以下の範囲にあるなどの特性を示しやすいものと推察された。したがって、紫外線吸収剤1〜5が、より好ましいものと推察された。
[実験例20〜23]
表4に示す組成を有する重合性組成物をそれぞれ調製した。これらの重合性組成物を用い、実験例4と同様の工程により作製したコンタクトレンズを実験例20〜23とした。得られたコンタクトレンズを再度リン酸緩衝液に浸漬し、このコンタクトレンズの中心部分(直径6mm)における、波長220nmでの光線透過率、波長320nmでの光線透過率及び波長400nmでの光線透過率を測定した。
(結果と考察)
表4に示すように、様々な基材組成を有する重合性組成物においても、重合性組成物中の紫外線吸収剤の種類や添加量を適切に選択することにより、波長320nmでの光線透過率を好適な範囲である25%〜75%にコントロールすることができた。このため、実験例20〜23においても、実験例1と同様に、紫外線による眼病発生のリスクを低減すると共に、皮膚がんの発生率を低減することができるものと推察された。
本発明の重合体は、眼用レンズ、特にコンタクトレンズ等の用途に用いることができる。

Claims (18)

  1. 波長220nmでの光線透過率が10%以下であり、波長320nmでの光線透過率が25%以上75%以下であり、波長400nmでの光線透過率が90%以上である部分を有する、重合体。
  2. 波長280nm以上320nm以下の範囲での光線透過率が25%以上75%以下の範囲にある、請求項1に記載の重合体。
  3. 波長320nmでの光線透過率が30%以上70%以下の範囲にある、請求項1又は2に記載の重合体。
  4. 前記重合体は、紫外線吸収剤を含有する原料混合物を重合してなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の重合体。
  5. 前記重合体は、紫外線吸収剤を含有しており、該紫外線吸収剤は、330nmを超える領域に極大吸収波長を有しない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の重合体。
  6. 前記重合体は、紫外線吸収剤を含有しており、該紫外線吸収剤が、芳香族環に酸素又はアミノ基が結合した第1構造と、芳香族環に直接又は間接的にカルボニル基が結合した第2構造とを有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の重合体。
  7. 前記重合体は、紫外線吸収剤を含有しており、該紫外線吸収剤が、次式(1)および次式(2)のいずれかの構造を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の重合体。
  8. 前記重合体は、紫外線吸収剤を含有しており、該紫外線吸収剤がケイ素原子を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の重合体。
  9. 前記重合体は、紫外線吸収剤を含有しており、該紫外線吸収剤が分子量3000以上である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の重合体。
  10. 前記重合体は、次式(3)の構造を有する紫外線吸収剤を含有している、請求項1〜8のいずれか1項に記載の重合体。
  11. 前記重合体は、紫外線吸収剤を含有しており、基材主原料の100質量部に対する該紫外線吸収剤の含有量が0.01質量部以上1質量部未満である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の重合体。
  12. 前記重合体は、眼用レンズに用いられる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の重合体。
  13. 前記眼用レンズが、コンタクトレンズである、請求項12に記載の重合体。
  14. 前記コンタクトレンズが、ソフトコンタクトレンズである、請求項13に記載の重合体。
  15. 質量が20mg以上40mg以下である、請求項12〜14のいずれか1項に記載の重合体。
  16. 前記ソフトコンタクトレンズが、シリコーンハイドロゲルソフトコンタクトレンズである、請求項14又は15に記載の重合体。
  17. 眼用レンズに用いられる重合体であって、
    芳香族環に酸素が結合した第1構造と芳香族環に間接的にカルボニル基が結合した第2構造とを有し、前記第1構造及び前記第2構造がケイ素原子を有する基本骨格に結合しており、分子量3000以上である紫外線吸収剤、を含んでいる、重合体。
  18. 前記紫外線吸収剤は、次式(7)の構造を有する、請求項17に記載の重合体。
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