JP2015230256A - 車輪の回転位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪の回転位置を容易に検出すること。
【解決手段】加速度センサ41は、第1差動増幅器47及び第2差動増幅器48に接続されている。各差動増幅器47,48は、加速度センサ41から入力された第1出力信号を増幅した第2出力信号を出力する。第1差動増幅器47には、積分回路49が接続されている。積分回路49は、第1差動増幅器47から入力された第2出力信号から交流成分を除去した第3出力信号を出力する。第2差動増幅器48及び積分回路49には、出力用差動増幅器50が接続されている。出力用差動増幅器50は、第2差動増幅器48の第2出力信号と積分回路49の第3出力信号の差分を増幅した第4出力信号を出力する。センサユニットコントローラは、重力加速度と加速度検出装置40との位置関係から車輪の回転位置を検出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に設けられた車輪の回転位置を検出する車輪の回転位置検出装置に関する。
特許文献1に記載のように、タイヤの状態を監視するタイヤ状態監視装置では、タイヤに設けられたセンサユニットがタイヤの状態を検出するとともに、検出した情報を車体などに設けられた受信機に送信する。センサユニットは、車輪と一体となって回転する加速度センサを有しており、加速度センサによって車両の走行検出が行われる。
図7の直線L1に示すように、加速度センサの出力電圧(出力信号)は、車両の速度が速くなるにつれて大きくなる。車輪が回転すると、加速度センサには遠心加速度及び重力加速度が作用し、加速度センサは遠心加速度及び重力加速度を電圧に変換して出力する。遠心加速度は直流成分として、重力加速度は交流成分として出力される。このため、図中で拡大して示すように、加速度センサの出力信号は、直流成分と交流成分を含んだ信号となる。センサユニットは、加速度センサの出力信号が予め設定された閾値以上になると、車両が走行していると判定する。そして、センサニットは、車両の走行中にタイヤ情報を受信機に向けて定期的に送信する。
特開2014−73793号公報
ところで、タイヤ状態監視装置では、車輪の回転位置(回転角度)を検出する場合がある。例えば、タイヤ状態監視装置では、受信機が受信したタイヤの状態に関する情報が複数のタイヤのうちのどのタイヤに設けられたセンサユニットから発信されたものであるのかを判定する車輪の位置特定を行う必要がある。この位置特定のために加速度センサの出力信号を用いている。
車輪の回転位置が変化すると重力加速度が変化するため、加速度センサの出力信号に含まれる交流成分から車輪の回転位置を検出することができる。しかしながら、遠心加速度は、車両の速度が速くなると大きくなる一方で、重力加速度は、速度の変化に関わらず車輪が1回転する間に一定の変化量(±1G)であり、車両の速度が速くなると、出力信号に含まれる交流成分は直流成分に比べて相対的に小さくなっていく。このため、出力信号の交流成分を検出するためには分解能の高い機器(ADコンバータなど)を用いる必要があり、車輪の回転位置の検出が困難であった。
本発明の目的は、車輪の回転位置を容易に検出することができる車輪の回転位置検出装置を提供することにある。
上記課題を解決する車輪の回転位置検出装置は、車両の車輪に設けられるとともに、前記車輪の回転位置を検出する車輪の回転位置検出装置であって、前記車輪とともに回転して加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサの出力信号が入力される積分回路と、前記加速度センサの出力信号と前記積分回路の出力信号が入力される出力用差動増幅器と、前記出力用差動増幅器の出力信号から前記車輪の回転位置を検出する検出部と、を備えている。
これによれば、加速度センサからは、直流成分及び交流成分を含んだ出力信号(電圧)が出力される。積分回路からは、加速度センサの出力信号から交流成分を除去した出力信号が出力される。そして、加速度センサの出力信号と積分回路の出力信号とが入力される出力用差動増幅器では、加速度センサの出力信号と積分回路の出力信号の差分が増幅される。したがって、直流成分及び交流成分を含んだ加速度センサの出力信号から、直流成分(積分回路の出力信号)、すなわち、遠心力成分を除去することができる。したがって、重力加速度に応じて変化する加速度センサの出力信号は、車両の速度が速くなっても相対的に小さくならず、検出部は、この加速度センサの出力信号(=交流成分)から車輪の回転位置を検出することができる。したがって、容易に車輪の回転位置を検出することができる。なお、直流成分、交流成分の除去とは、それぞれの出力信号から各成分を完全に除くことのみを示すものではなく、出力信号に含まれる直流成分、交流成分を小さくすることも含む。
上記車輪の回転位置検出装置について、前記積分回路は、抵抗と、前記抵抗に直列接続されたコンデンサと、前記抵抗に並列接続されたスイッチング素子とを有し、前記スイッチング素子は、前記検出部が前記車輪の回転位置の検出を開始するときに、予め設定されたオン時間が経過するまでオンされ、前記オン時間が経過した後にはオフされることが好ましい。
これによれば、検出部が回転位置の検出を開始するときにスイッチング素子がオンされることで、コンデンサには抵抗を介さずに電流が流れる。このため、抵抗を介してコンデンサに電流が流れる場合に比べて、短時間でコンデンサに電荷が蓄積され、コンデンサの電位が安定するまでにかかる時間を短縮することができる。したがって、検出部が車輪の回転位置を検出するのに要する時間が短縮される。
本発明によれば、車輪の回転位置を容易に検出することができる。
車輪の回転位置検出装置が搭載された車両を示す概略構成図。 回転センサユニットを示す概略構成図。 センサユニットの電気的構成を示すブロック図。 加速度検出装置の電気的構成を示す回路図。 車輪の回転位置と重力加速度との関係を示す図。 車輪の回転位置検出装置を用いて車輪の位置特定を行う方法を説明するための図。 加速度センサの出力電圧と速度との関係を概略的に示す図。
以下、車輪の回転位置検出装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両10は、ABS(アンチロック・ブレーキシステム)11及びタイヤ状態監視装置30を搭載している。ABS11は、ABSコントローラ12と、車両10の4つの車輪13にそれぞれ対応する回転センサユニット21〜24とを備えている。回転センサユニット21は、前側左側に設けられた車輪FLに対応し、回転センサユニット22は、前側右側に設けられた車輪FRに対応している。回転センサユニット23は、後側左側に設けられた車輪RLに対応し、回転センサユニット24は、後側右側に設けられた車輪RRに対応して設けられている。各車輪13は、車両用ホイール14と車両用ホイール14に装着されたタイヤ15とから構成されている。ABSコントローラ12はマイクロコンピュータ等よりなり、回転センサユニット21〜24からの信号に基づき各車輪13の回転位置(回転角度)を求める。
図2に示すように、各回転センサユニット21〜24は、車輪13の近傍で且つバネ下に設けられており、車輪13と一体回転する歯車25と、歯車25の外周面に対向するように配置された検出器26とからなる。歯車25の外周面には複数本(本実施形態では48本)の歯が等角度間隔おきに設けられている。そして、検出器26は、歯車25が回転することで生じるパルス信号を検出する。ABSコントローラ12は、各検出器26に有線接続され、各検出器26からのパルスのカウント数に基づき、各車輪13の回転位置を求める。具体的にいえば、歯車25は一回転する毎に、歯の数に対応した48個のパルスを検出器26に発生させる。このため、360度(1回転)を、歯の数で除算することで1個のパルスにつき、歯車25が何度回転したかを把握することができ、原点からのパルスのカウント数によって歯車25の回転位置を求めることができる。
図1に示すように、タイヤ状態監視装置30は、4つの車輪13にそれぞれ取り付けられるセンサユニット31と、車両10の車体に設置される受信機ユニット60とを備えている。各センサユニット31は、タイヤ15の内部空間に配置されるように、そのタイヤ15が装着された車両用ホイール14に対して取り付けられている。各センサユニット31は、対応するタイヤ15の状態(タイヤ空気圧及びタイヤ内温度)を検出して、検出されたタイヤ状態を示すデータを含む送信信号を無線送信する。
図3に示すように、各センサユニット31は、圧力センサ32、温度センサ33、加速度検出装置40、センサユニットコントローラ34、RF送信回路35、バッテリ36及び送信アンテナ37を備えている。センサユニット31は、バッテリ36からの供給電力によって動作し、センサユニットコントローラ34はセンサユニット31の動作を統括的に制御する。圧力センサ32は、対応するタイヤ15内の圧力(タイヤ空気圧)を検出する。温度センサ33は、対応するタイヤ15内の温度(タイヤ内温度)を検出する。
図4に示すように、加速度検出装置40は、加速度センサ41を有している。加速度センサ41は、車輪13と一体となって回転して、自身に作用する加速度を検出する。加速度センサ41としては、1軸の加速度センサ41や、複数軸の加速度センサ41を用いることができ、車輪13(タイヤ15)の径方向(遠心力が作用する方向)への加速度成分を検出できるように設けられる。
本実施形態の加速度センサ41は、ピエゾ抵抗型であり、ダイアフラムの変形に伴い抵抗値が変化する4つのゲージ42〜45(ピエゾ抵抗素子)を有している。4つのゲージ42〜45は、フルブリッジ接続されている。4つのゲージ42〜45のうち、対向する(対角に位置する)第1ゲージ42及び第2ゲージ43では、加速度センサ41に加わる加速度の上昇に応じて抵抗値が上昇する。また、対向する(対角に位置する)第3ゲージ44と第4ゲージ45では加速度センサ41に加わる加速度の上昇に応じて抵抗値が低下する。
第1ゲージ42と、第3ゲージ44との接続点Aには、定電流回路46が接続されている。本実施形態の定電流回路46は、2つの定電流用抵抗R1,R2、1つのツェナーダイオードZD及び1つのオペアンプOP1によって構成されている。加速度センサ41には、定電流回路46から定電流が供給される。加速度センサ41は、加速度センサ41に加わる加速度に応じた電圧を出力する。具体的にいえば、加速度センサ41に加わる加速度に応じてダイアフラムが変形することで、ゲージ42〜45の抵抗値が変化し、これに伴い第1ゲージ42と第4ゲージ45の接続点Bと、第2ゲージ43と第3ゲージ44の接続点Cとの電位差が変化する。加速度センサ41は、この電位差を電圧として出力する。この電圧が、加速度センサ41の出力信号である第1出力信号となる。
加速度センサ41は、第1差動増幅器47及び第2差動増幅器48に接続されている。すなわち、加速度センサ41の第1出力信号を分岐させて、第1差動増幅器47及び第2差動増幅器48に第1出力信号が入力されるように構成している。第1差動増幅器47及び第2差動増幅器48は、同一構成であり、増幅率は同一である。第1差動増幅器47及び第2差動増幅器48は、1つのオペアンプOP2と、4つの増幅用抵抗R11〜14とを有している。
第1ゲージ42と第4ゲージ45の接続点Bは、増幅用抵抗R11を介して各差動増幅器47,48におけるオペアンプOP2の反転入力端子に接続されている。第2ゲージ43と第3ゲージ44の接続点Cは、増幅用抵抗R12を介して各差動増幅器47,48におけるオペアンプOP2の非反転入力端子に接続されている。オペアンプOP2の非反転入力端子は、増幅用抵抗R13を介して接地されている。オペアンプOP2の出力端子と、反転入力端子とは増幅用抵抗R14を介して接続されている。各差動増幅器47,48は、オペアンプOP2の反転入力端子と非反転入力端子に入力された出力の差、すなわち、接続点B,C間の電圧(第1出力信号)を増幅した第2出力信号(電圧)を出力端子から出力する。本実施形態のように、二つの出力端(接続点)の電位差を出力する加速度センサ41では、差動増幅器によって出力差を増幅することで、加速度に応じた第2出力信号(出力電圧)を得ることができる。したがって、加速度センサ41の出力信号とは、第1差動増幅器47及び第2差動増幅器48の出力した第2出力信号と捉えることもできる。
第1差動増幅器47には、積分回路49が接続されている。積分回路49は、抵抗R21と、抵抗R21に直列接続されたコンデンサC1と、抵抗R21に並列接続されたスイッチング素子SWとを有している。第1差動増幅器47におけるオペアンプOP2の出力端子は、抵抗R21に接続されている。スイッチング素子SWは、センサユニットコントローラ34に接続されており、センサユニットコントローラ34によって、オン・オフ制御される。
積分回路49は、ローパスフィルタとして機能して、第1差動増幅器47から入力される第2出力信号に含まれる交流成分を遮断(除去)する。積分回路49の抵抗R21と、コンデンサC1とは、第2出力信号に含まれる交流成分、すなわち、重力加速度の変化によって生じると想定される交流成分を遮断できるような遮断周波数になるように選定されている。積分回路49は、第2出力信号から交流成分を除去した第3出力信号を積分回路49の出力信号として出力する。
第2差動増幅器48及び積分回路49には、出力用差動増幅器50が接続されている。出力用差動増幅器50は、1つのオペアンプOP3と、4つの出力用抵抗R31〜R34とを有している。第2差動増幅器48におけるオペアンプOP2の出力端子は、出力用差動増幅器50におけるオペアンプOP3の非反転入力端子に出力用抵抗R31を介して接続されている。積分回路49は、出力用差動増幅器50におけるオペアンプOP3の反転入力端子に出力用抵抗R32を介して接続されている。オペアンプOP3の非反転入力端子は、出力用抵抗R33を介して接地されている。オペアンプOP3の出力端子と、反転入力端子とは出力用抵抗R34を介して接続されている。
出力用差動増幅器50は、入力された第2差動増幅器48の第2出力信号と積分回路49の第3出力信号の差分を増幅した第4出力信号を出力用差動増幅器50の出力信号として出力する。
出力用差動増幅器50は、ADコンバータ51に接続されている。ADコンバータ51は、出力用差動増幅器50から入力されたアナログ信号(第4出力信号)を、デジタル信号に変換して出力する。ADコンバータ51は、センサユニットコントローラ34に接続されている。
図中の符号4Aで示すように、各差動増幅器47,48から出力される第2出力信号には、直流成分と交流成分が含まれている。第2出力信号が交流成分のみの場合、波形は、破線で示すように、0Vを基準として振幅する。第2出力信号が直流成分のみの場合、波形は時間によって変化せず、一定の値となる。第2出力信号に交流成分及び直流成分が含まれている場合には、出力信号の波形は、実線で示すように直流成分に応じて基準が変化する。なお、第2出力信号は、第1出力信号を増幅した信号であるため、第1出力信号にも直流成分及び交流成分が含まれる。
図中の符号4Bで示すように、積分回路49から出力される第3出力信号には、交流成分が含まれず、直流成分のみが含まれている。なお、本実施形態では、説明の便宜上、積分回路49で交流成分を完全に除去した場合について説明を行うが、積分回路49は、第2出力信号に含まれる交流成分を完全に除去するものではなくてもよく、第2出力信号に含まれる交流成分を小さくできればよい。
図の符号4Cで示すように、出力用差動増幅器50から出力される第4出力信号には、直流成分が含まれず、交流成分のみが含まれている。出力用差動増幅器50では、第2差動増幅器48の第2出力信号(直流成分及び交流成分)と、積分回路49の第3出力信号(直流成分)との差分である交流成分のみが増幅されて出力される。すなわち、ADコンバータ51には、加速度センサ41の出力信号から交流成分のみを抽出した第4出力信号、言い換えれば、重力加速度の変化に伴う電圧が出力される。
図3に示すように、センサユニットコントローラ34は、CPU、記憶部38(RAMやROM等)及びタイマ39を含むマイクロコンピュータ等よりなり、記憶部38には各センサユニット31に固有の識別情報であるIDコードが登録されている。このIDコードは、各センサユニット31を受信機ユニット60において識別するために使用される情報である。センサユニットコントローラ34は、タイヤ空気圧データ、タイヤ内温度データ及びIDコードを含むデータを、RF送信回路35に出力する。RF送信回路35は、センサユニットコントローラ34からのデータを変調して送信信号を生成し、送信信号を送信アンテナ37から無線送信する。
図1に示すように、受信機ユニット60は、受信機ユニットコントローラ61、RF受信回路62及び受信アンテナ64を備えている。受信機ユニット60の受信機ユニットコントローラ61には、表示器63が接続されている。受信機ユニットコントローラ61はCPU及び記憶部(ROMやRAM等)を含むマイクロコンピュータ等よりなり、記憶部には受信機ユニット60の動作を統括的に制御するプログラムが記憶されている。RF受信回路62は、各センサユニット31から受信アンテナ64を通じて受信された送信信号を復調して、受信機ユニットコントローラ61に送る。
受信機ユニットコントローラ61は、RF受信回路62からの送信信号に基づき、送信元のセンサユニット31に対応するタイヤ15の状態(タイヤ空気圧及びタイヤ内温度)を把握する。受信機ユニットコントローラ61は、タイヤ空気圧に関する情報等を表示器63に表示させる。
受信機ユニットコントローラ61は、ABSコントローラ12に接続され、各回転センサユニット21〜24で生成されたパルス信号を、ABSコントローラ12を通じて受け取る。
図5に示すように、センサユニット31(加速度検出装置40)が車輪13の最下位置に移動すると、加速度検出装置40は+1Gの重力加速度を検出し、+1Gに相当する第4出力信号を出力する。また、センサユニット31が車輪13の最下位置から90度回転すると、加速度検出装置40は0Gの重力加速度を検出し、0Gに相当する第4出力信号を出力する。さらに、センサユニット31が車輪13の最下位置から180度回転し、車輪13の最上位置に移動すると、加速度検出装置40は−1Gの加速度を検出し、−1Gに相当する第4出力信号を出力する。また、センサユニット31が車輪13の最下位置から270度回転すると、加速度検出装置40は0Gの加速度を検出し、0Gに相当する第4出力信号を出力する。
センサユニットコントローラ34には、加速度検出装置40の第4出力信号がデジタル信号に変換されて入力される。これにより、センサユニットコントローラ34は、センサユニット31(加速度センサ41)に作用している加速度(重力加速度)を把握することができる。そして、センサユニットコントローラ34は、上記した重力加速度と、加速度検出装置40の位置との関係から、車輪13の回転位置を検出することができる。例えば、加速度検出装置40が、+1Gの加速度を検出したときには、車輪13の回転位置は、センサユニット31が車輪13の最下位置に位置する角度と検出することができる。したがって、センサユニットコントローラ34が、車輪13の回転位置を検出する検出部として機能している。また、加速度検出装置40と、センサユニットコントローラ34によって車輪の回転位置検出装置が構成されている。
次に、上記した車輪の回転位置検出装置によって車輪13の位置特定を行う方法について説明する。
センサユニットコントローラ34は、圧力センサ32によって検出されたタイヤ空気圧、温度センサ33によって検出されたタイヤ内温度及び加速度検出装置40によって検出された加速度(重力加速度)を予め定められた取得頻度で取得する。
また、センサユニットコントローラ34は、予め定められた一定位置で各センサによって検出されるタイヤ状態の送信動作を行う。本実施形態では、センサユニット31(加速度検出装置40)が車輪13の最下位置に位置する車輪13の回転位置を一定位置としており、加速度検出装置40によって検出された加速度が+1Gのときの位置である。そして、センサユニットコントローラ34は、加速度検出装置40が+1Gを検出したタイミングでタイヤ状態を送信する。詳細にいえば、センサユニットコントローラ34は、タイマ39に基づいて予め定められた検出頻度で、各センサによって検出されたタイヤ状態を取得し、センサユニット31(加速度検出装置40)が車輪13の最下位置に移動したタイミングで送信する。なお、センサユニットコントローラ34は、車輪13の回転位置を検出しようとするときに、加速度検出装置40のスイッチング素子SWをオンする。そして、スイッチング素子SWをオンしてから予め設定されたオン時間が経過したあとにスイッチング素子SWをオフする。オン時間は、例えば、コンデンサC1の電位が安定するのに要する時間である。
受信機ユニットコントローラ61は、RF送信回路35から出力された送信信号を受信すると、その送信信号をRF受信回路62が受信した時点で、各回転センサユニット21〜24で生成されたパルスのカウント数から、車輪13の回転位置を特定する。
図6に示すように、例えば、各車輪13に設けられた各センサユニット31のIDコードが、それぞれ、「1」、「2」、「3」、「4」とする。このとき、IDコード「1」のセンサユニット31が設けられた車輪13に着目すると、このセンサユニット31は、時刻t1,t2,t3,t4(センサユニット31が車輪13の最下位置に移動する時刻)で送信信号を出力している。時刻t1,t2,t3,t4は、IDコード「1」のセンサユニット31が車輪13の最下位置に移動した時刻なので、それぞれの時刻で、IDコード「1」のセンサユニット31が設けられた車輪13の回転位置は同一となる。一方で、各車輪13の回転数は右左折などの影響によって異なるため、時刻t1,t2,t3,t4で、IDコード「2」、「3」、「4」のセンサユニット31が設けられたそれぞれの車輪13の回転位置は異なる。このため、IDコード「1」のセンサユニット31から送信された送信信号を受信したときに、パルスのカウント数、すなわち、車輪13の回転位置のばらつきが最も少ない回転センサユニット21〜24に対応した車輪13が、IDコード「1」のセンサユニット31が設けられた車輪と特定することができる。例えば、IDコード「1」のセンサユニット31からの送信信号を複数回受信したときに、回転センサユニット22のパルスのカウント数のばらつきが最も少なければ、IDコード「1」のセンサユニット31は、前側右側の車輪FRに設けられていると特定することができる。
同様に、IDコード「2」、「3」、「4」のセンサユニット31からの送信信号を複数回受信したときの回転センサユニット21〜24のパルスのカウント数のばらつきから、IDコード「2」、「3」、「4」のセンサユニット31が設けられた車輪13の位置を特定することができる。すなわち、センサユニット31によって検出される車輪13の回転位置と、受信機ユニット60によって検出される車輪13の回転位置の一致性から車輪13の位置特定を行っている。
なお、センサユニット31は、理想的には各センサユニット31が設けられた車輪13の回転位置が同一位置(センサユニット31が車輪13の最下位置に移動したとき)のときに送信信号を送信するが、実際には、走行状態などに伴う誤差によって、センサユニット31が送信信号の送信を行う位置には、若干のばらつきが生じる。したがって、センサユニット31が送信信号を出力する一定位置には、誤差などによるばらつきが生じ、パルスのカウント数にもばらつきが生じる。このため、パルスのカウント数のばらつきが最も少ない車輪13を、送信信号を送信したセンサユニット31が設けられた車輪13と特定している。
次に、本実施形態の車輪の回転位置検出装置の作用について説明する。
加速度センサ41から出力される第1出力信号(電圧)には、交流成分と、直流成分とが含まれている。この第1出力信号を、第1差動増幅器47及び第2差動増幅器48に分岐させて、第1差動増幅器47から出力される第2出力信号のみを積分回路49に入力するようにしている。そして、出力用差動増幅器50で、第2差動増幅器48の第2出力信号と、積分回路49の第3出力信号との差分が増幅されて出力されることで、ADコンバータ51には、第2出力信号から直流成分が除去された第4出力信号が入力される。
ところで、図7に直線L2で示すように、検出部(実施形態ではダイアフラム)を変形しやすくすることで、回転位置(重力加速度)の検出感度の高い加速度センサ41を用いると、検出部が変形限界まで変形しやすい。このため、車両10の速度が速くなり、検出部が変形限界まで変形すると、検出部がそれ以上変形することができず、検出される加速度が一定になり、加速度の検出を行えなくなるおそれがある。本実施形態の加速度検出装置40では、回転位置の検出感度の高い加速度センサ41を用いなくても、重力加速度を容易に得ることができる。
センサユニットコントローラ34が加速度検出装置40から加速度を取得するときに、スイッチング素子SWをオンすることで、コンデンサC1には、抵抗R21を介さずに電流が流れる。このため、コンデンサC1には、抵抗R21を介して電流が流れる場合に比べて電荷が蓄積されやすく、コンデンサC1の電位が安定するのに要する時間が短くなる。コンデンサC1の電位が安定すると、積分回路49の機能が安定し、第2出力信号の交流成分を除去することができるため、スイッチング素子SWをオフする。スイッチング素子SWがオフされると、積分回路49から交流成分が除去された第3出力信号が出力される。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)加速度検出装置40のADコンバータ51には、直流成分(遠心力成分)を除去した第4出力信号が出力されるため、センサユニットコントローラ34は、分解能の高いADコンバータ(例えば、16bitや20bitのADコンバータ)を用いなくても加速度センサ41に作用している重力加速度を容易に検出することができる。このため、重力加速度と、センサユニット31(加速度センサ41)との関係から、容易に車輪13の回転位置を検出することができる。
(2)積分回路49のスイッチング素子SWは、センサユニットコントローラ34が、加速度検出装置40の加速度を取得しようとするときにオンされる。このため、加速度検出装置40に通電がされると、コンデンサC1には急速に電荷が蓄積され、コンデンサC1の電位が安定しやすい。コンデンサC1に電荷が蓄積されたあとには、スイッチング素子SWをオフすることで、積分回路49を機能させる。このため、加速度を検出するのに要する時間が短くなり、バッテリ36の消費電力が小さくなる。
(3)車輪の回転位置検出装置によって、車輪13の回転位置を容易に検出することができるため、車輪13の位置特定も容易に行うことができる。
なお、実施形態は、以下のように変更してもよい。
・積分回路49の抵抗R21には、スイッチング素子SWが並列接続されていなくてもよい。
・積分回路49は、オペアンプを用いた積分回路49(アクティブフィルタ)を用いてもよい。
・加速度センサ41として、静電容量型の加速度センサを用いてもよい。この場合、加速度センサによって検出された静電容量を電圧(出力信号)に変換したあとに、出力を分岐させて、一方を積分回路49に、他方を出力用差動増幅器50に出力する。静電容量型の加速度センサを用いる場合、ピエゾ抵抗型の加速度センサ41のように、二つの出力の出力差から出力信号を得る必要がないため、第1差動増幅器47と、第2差動増幅器48を設けなくてもよい。
・一定位置として、センサユニット31が車輪13の最下位置に移動したときの車輪13の回転位置としたが、センサユニット31が車輪13の最上位置に移動したときや、車輪13の最下位置から90度や270度回転した位置などであってもよい。
・タイヤ情報とともに車輪13の角度情報を送信信号によって送信してもよい。この場合、一定位置で送信信号を送信しなくても、車輪13の角度情報から、車輪13の位置を特定することができる。
・加速度検出装置40に、第2出力信号や、第3出力信号をデジタル信号に変換して、センサユニットコントローラ34に出力するADコンバータを設けてもよい。第2出力信号及び第3出力信号は、直流成分を含んだ出力信号、すなわち、遠心加速度による電圧の変化を含んだ出力信号である。車両10の走行検出を行う場合には、遠心加速度による電圧の変化を含んでいない出力信号に比べて、遠心加速度による電圧の変化を含んだ出力信号から走行検出を行うほうが容易である。このため、車輪13の回転位置の検出は、第4出力信号で行い、車両10の走行検出は、第2出力信号や、第3出力信号で行うことで、車輪13の回転位置検出及び車両10の走行検出の両方を容易に行うことができる。
C1…コンデンサ、SW…スイッチング素子、R21…抵抗、10…車両、13…車輪、34…センサユニットコントローラ、40…加速度検出装置、41…加速度センサ、49…積分回路、50…出力用差動増幅器。

Claims (2)

  1. 車両の車輪に設けられるとともに、前記車輪の回転位置を検出する車輪の回転位置検出装置であって、
    前記車輪とともに回転して加速度を検出する加速度センサと、
    前記加速度センサの出力信号が入力される積分回路と、
    前記加速度センサの出力信号と前記積分回路の出力信号が入力される出力用差動増幅器と、
    前記出力用差動増幅器の出力信号から前記車輪の回転位置を検出する検出部と、を備えた車輪の回転位置検出装置。
  2. 前記積分回路は、抵抗と、前記抵抗に直列接続されたコンデンサと、前記抵抗に並列接続されたスイッチング素子とを有し、
    前記スイッチング素子は、前記検出部が前記車輪の回転位置の検出を開始するときに、予め設定されたオン時間が経過するまでオンされ、前記オン時間が経過した後にはオフされる請求項1に記載の車輪の回転位置検出装置。
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