JP2015197369A - 走行検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加速度センサに製造ばらつきや経年変化による誤差が生じても適切に車両の走行を検出すること。
【解決手段】車両の4つの車輪には、それぞれタイヤセンサユニット3が取り付けられている。各タイヤセンサユニット3は、圧力センサ11、温度センサ12、加速度センサ13、センサユニットコントローラ14、RF送信回路16、及びバッテリ17を備える。センサユニットコントローラ14は、複数の検出点で加速度センサ13から加速度検出値を取得する。そして、センサユニットコントローラ14は、複数の加速度検出値のばらつきから、車両が走行しているか否かを判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の走行を検出する走行検出装置に関する。
車両においては、タイヤの状態を監視するために、車両の車輪にそれぞれ装着される複数の送信機と、車両の車体に搭載される受信機ユニットとを備えたタイヤ状態監視装置が搭載されている。各送信機は、搭載されたバッテリからの電力供給により対応するタイヤの状態(例えば、空気圧)を示すデータを含むデータ信号を受信機に送信する。また、受信機ユニットにおいては、受信したデータ信号が複数のタイヤのうちのどのタイヤに設けられた送信機から送信されたものであるのかを、言い換えれば、受信したデータ信号に関連する車輪の位置を、受信機ユニットにおいて特定するようになっている。各送信機は、バッテリの省電力化を図るため、車両の走行時にのみデータ信号の送信を行う。また、車両に搭載されたABS(アンチロック・ブレーキシステム)を用いて車輪の位置を特定する場合には、車両の走行時のみしか車輪の位置を特定することができない。
このため、車両においては、車両が走行しているか否かを検出する必要があり、特許文献1に記載のタイヤ状態監視装置では加速度センサを用いて車両が走行しているか否かを判定している。具体的にいえば、加速度センサは、予め設定した基準値(閾値)以上の加速度を検出すると、車両の走行を示すデータを制御部に出力する。これにより、制御部は車両が走行しているか否かを判定することができる。
特開2005−119370号公報
ところで、加速度センサで検出される加速度には、製造ばらつきや経年変化によって誤差が生じる。このため、車両が走行していると判断する閾値を設定するときには、この誤差を考慮して閾値を設定する必要があり、閾値の値が大きくなる。閾値の値が大きくなると、車両の速度が低い場合に加速度が閾値に達しにくく、低速での走行検出が困難である。
本発明の目的は、加速度センサに製造ばらつきや経年変化による誤差が生じても適切に車両の走行を検出することができる走行検出装置を提供することにある。
上記課題を解決する走行検出装置は、車両の車輪に設けられるとともに、前記車両の走行を検出する走行検出装置であって、前記車輪とともに回転して加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサから加速度の検出値である加速度検出値を複数の検出点で取得する制御部と、前記制御部によって取得された複数の加速度検出値のばらつきから前記車両が走行しているか否かを判定する走行判定部と、を備えることを要旨とする。
加速度センサの製造ばらつきや経年変化による誤差(以下、定常誤差という)は、瞬間的に変化するものではなく、加速度センサの検出値に定常的に現れる誤差である。車両の走行時に加わる加速度の大きさに閾値を設定し、その閾値を用いて走行検出する場合には、定常誤差を考慮して停車時に走行検出しないよう閾値を高めに設定するため、走行検出できる速度は高くなってしまう。本発明は、複数回加速度を検出し、そのばらつき具合(標準偏差)に閾値を設定し、走行検出する方式である。停車中は、タイヤが回転していないため、複数回加速度を検出したときの標準偏差は小さく、走行中はタイヤが回転しているため、加速度センサの位置変化により重力の±1G分加速度が変動し、複数回加速度を検出したときの標準偏差が大きくなる。これは、定常誤差の有無に影響されないため、走行と停車を区別するための閾値設定に定常誤差を考慮する必要はなく、定常誤差が生じていても車両の走行を検出することができる。
上記走行検出装置について、前記走行判定部は、前記複数の加速度検出値の最大値と最小値との差が予め定められた差閾値よりも大きければ前記車両が走行していると判定してもよい。
これによれば、車両の走行判定を容易に行うことができ、制御部の負荷が少ない。
上記走行検出装置について、前記走行判定部は、前記複数の加速度検出値の中央値に中央閾値を加減した範囲内に含まれる前記検出点の個数から前記車両が走行していると判定してもよい。
上記走行検出装置について、前記走行判定部は、前記複数の加速度検出値の平均値に平均閾値を加減した範囲内に含まれる前記検出点の個数から前記車両が走行していると判定してもよい。
本発明によれば、加速度センサに製造ばらつきや経年変化による誤差が生じても適切に車両の走行を検出することができる。
タイヤ状態監視装置が搭載された車両を示す概略構成図。 タイヤセンサユニットの電気的構成を示すブロック図。 車輪の角度位置と加速度センサに加わる重力加速度との関係を示す図。 (a)及び(b)は加速度検出値の取得頻度を説明するための図。 車両の速度と標準偏差との関係を示す概略図。 (a)は加速度検出値の絶対値から走行検出をする場合の速度と加速度との関係を示す図、(b)は加速度検出値のばらつきから走行検出する場合の速度と加速度との関係を示す図、(c)は(b)の加速度検出値の標準偏差と速度との関係を示す図。 (a)は車両が停止しているときの検出点のばらつきを示す模式図、(b)は車両が走行しているときの検出点のばらつきを示す模式図。
以下、走行検出装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、タイヤ状態監視装置は、車両1の4つの車輪2にそれぞれ取り付けられるタイヤセンサユニット3と、車両1の車体に設置される受信機ユニット4とを備えている。各車輪2は、ホイール部5と、このホイール部5に装着されるタイヤ6とを含む。
各タイヤセンサユニット3は、タイヤ6の内部空間に配置されるように、そのタイヤ6が装着されたホイール部5に対して取り付けられている。各タイヤセンサユニット3は、対応するタイヤ6の状態(タイヤ内圧力、タイヤ内温度)等を検出して、検出されたタイヤ状態を示すデータを含む信号を無線送信する。
図2に示すように、各タイヤセンサユニット3は、圧力センサ11、温度センサ12、加速度センサ13、センサユニットコントローラ14、RF送信回路16、及びバッテリ17を備える。タイヤセンサユニット3は、バッテリ17によって動作する。制御部としてのセンサユニットコントローラ14はタイヤセンサユニット3の動作を統括的に制御する。圧力センサ11は、対応するタイヤ6内の圧力(タイヤ内圧力)を検出して、その検出によって得られたタイヤ内圧力データをセンサユニットコントローラ14に出力する。温度センサ12は、対応するタイヤ6内の温度(タイヤ内温度)を検出して、その検出によって得られたタイヤ内温度データをセンサユニットコントローラ14に出力する。加速度センサ13は自身に作用する加速度を検出する。
センサユニットコントローラ14は、CPU、記憶部14a(RAMやROM等)及びタイマ14bを含むマイクロコンピュータ等よりなり、記憶部14aには各タイヤセンサユニット3に固有の識別情報であるIDコードが登録されている。このIDコードは、各タイヤセンサユニット3を受信機ユニット4において識別するために使用される情報である。センサユニットコントローラ14は、タイヤ内圧力データ、タイヤ内温度データ、加速度データ及びIDコードを含むデータを、RF送信回路16に出力する。RF送信回路16は、センサユニットコントローラ14からのデータを変調して送信信号を生成し、送信信号を送信アンテナ18から無線送信する。
加速度センサ13は、例えば、ピエゾ抵抗型や静電容量型の加速度センサとして周知のものであり、加速度に応じたデータ信号を発生して出力する。加速度センサ13は、一つの検出軸に沿った方向の加速度成分を検出可能な加速度センサが用いられ、この加速度センサ13によって加速度が検出されるようになっている。本実施形態の加速度センサ13は、タイヤセンサユニット3が車輪2の最上位置に位置するときに、検出軸が鉛直方向に延びる状態に取り付けられている。
図1に示すように、受信機ユニット4は、受信機ユニットコントローラ33を備えるとともに、RF受信回路35を備えている。受信機ユニット4の受信機ユニットコントローラ33には、表示器38が接続されている。受信機ユニットコントローラ33はCPU及び記憶部(ROMやRAM等)を含むマイクロコンピュータ等よりなり、受信機ユニット4の動作を統括的に制御する。RF受信回路35は、各タイヤセンサユニット3からRF受信アンテナ32を通じて受信されたRF信号を復調して、受信機ユニットコントローラ33に送る。受信機ユニットコントローラ33は、RF受信回路35からのRF信号に基づき、送信元のタイヤセンサユニット3に対応するタイヤ6のタイヤ内圧力及びタイヤ内温度を把握する。
受信機ユニットコントローラ33は、タイヤ内圧力及びタイヤ内温度に関する情報等を表示器38に表示させる。表示器38は、車室内等、車両1の搭乗者の視認範囲に配置される。
次に、加速度センサ13を用いた走行検出方法について説明する。
車両1の前進時における車輪2の回転に伴い、タイヤセンサユニット3の車輪2の回転方向での位置、すなわち角度は変化する。このとき、加速度センサ13に生じる加速度は、重力加速度と、車輪2の回転に伴って生じる遠心力による加速度である。これらの加速度に、加速度センサ13そのものの製造ばらつき及び経年変化等を加味した誤差(以下、定常誤差という)と、同じ固体、同じ環境で複数回繰り返し計測したときの誤差(以下、繰り返し誤差という)とを加味した値が加速度の検出値である加速度検出値として加速度センサ13から出力される。定常誤差(製造ばらつき及び経年変化による誤差)は、経年変化によって長期的にみれば若干の変位はあるものの、瞬間的に変化するものではなく、加速度センサ13の検出値に定常的に現れる誤差である。次に、加速度センサ13に生じる重力加速度について説明する。
図3に示すように、加速度センサ13は、車輪2が回転していないときには理論上0Gの加速度を出力する。車輪2が回転して、タイヤセンサユニット3が車輪2の最下位置に移動すると、加速度センサ13は、重力加速度によって+1Gの加速度を検出する。また、タイヤセンサユニット3が車輪2の最下位置から90度回転すると、加速度センサ13は0Gの加速度を検出する。さらに、タイヤセンサユニット3が車輪2の最下位置から180度回転し、車輪2の最上位置に移動すると、加速度センサ13は重力加速度によって−1Gの加速度を検出する。また、タイヤセンサユニット3が車輪2の最下位置から270度回転すると、加速度センサ13は0Gの加速度を検出する。
しかしながら、上記した定常誤差によって同一種類の加速度センサ13であっても、車輪2が回転していないときに0Gとは異なる加速度を検出する場合がある。例えば、定常誤差が3Gの場合には、車輪2が回転していないときに3Gの加速度を検出する。タイヤセンサユニット3が車輪2の最下位置に移動すると、加速度センサ13は、+4Gの加速度を検出する。また、タイヤセンサユニット3が車輪2の最下位置から90度回転すると、加速度センサ13は3Gの加速度を検出する。さらに、タイヤセンサユニット3が車輪2の最下位置から180度回転し、車輪2の最上位置に移動すると、加速度センサ13は2Gの加速度を検出する。また、タイヤセンサユニット3が車輪2の最下位置から270度回転すると、加速度センサ13は3Gの加速度を検出する。
すなわち、加速度センサ13に定常誤差がない場合には、0Gを基準として、0G±1G(重力加速度)に、遠心力による加速度と、繰り返し誤差とを加算した加速度検出値が検出される。一方、加速度センサ13に定常誤差がある場合には、定常誤差によって検出される加速度検出値(3G)を基準として、定常誤差による加速度検出値(3G)±1Gに、遠心力による加速度と、繰り返し誤差とを加算した加速度検出値が検出される。
図4(a)に示すようにセンサユニットコントローラ14は、一定の取得頻度で加速度センサ13が検出した加速度検出値の取得動作を行っている。本実施形態において、センサユニットコントローラ14は、取得頻度として16秒ごとに加速度検出値の取得動作を行っている。
図4(b)に示すように、センサユニットコントローラ14は、1回の取得動作で一定の計測間隔毎に複数の検出点で加速度検出値を取得する。本実施形態では、100m秒毎に10個の検出点(合計1秒間)で加速度検出値を取得する。そして、センサユニットコントローラ14は、1回の取得動作によって得られる10個の加速度検出値のばらつきから車両1が走行しているか否かを判定する。加速度検出値は、加速度センサ13に定常誤差がない場合、0Gを基準として、加速度センサ13に定常誤差がある場合には、定常誤差によって検出される加速度検出値を基準としてばらつく。すなわち、加速度検出値のばらつきとは、基準からの差異であり、定常誤差に依存しない。例えば、定常誤差のない加速度センサ13と定常誤差が3Gの加速度センサ13では、0Gと3Gが基準となり、±1G(重力加速度)に、遠心力による加速度と、繰り返し誤差とを加算した値がばらつきとなる。車両1の走行パターンが同一であれば、ばらつきは、定常誤差に関わらず、同一の値となる。本実施形態において、センサユニットコントローラ14は、10個の加速度検出値のばらつきから、±1Gに、遠心力による加速度と、繰り返し誤差とを加算した値に基づくばらつきの度合いを標準偏差σとして算出し、標準偏差σから車両1の走行検出を行う。なお、計測間隔は、短すぎれば、加速度検出値にタイヤ回転時の重力変動によるばらつきが生じにくいため、車両1の走行速度などとの関係から、走行検出を行うのに必要なばらつきを得られるように設定されている。
図5に示すように、標準偏差σは、速度が規定速度に達するまでは速度の上昇とともに上昇していき、速度が規定速度に達すると一定となる。規定速度は、1回の取得動作(1秒)内にタイヤが1回転する速度である。車両1の速度が規定速度に達するまでは、取得動作内でタイヤが1回転することができない。すると、加速度検出値による波形(図3に示す波形)の1周期分を取得動作内で検出することができず、1周期の一部分のみの加速度検出値を検出することになり、加速度検出値のばらつきが小さい。一方、車両1の速度が規定速度に達すると、取得動作内で加速度検出値による波形の1周期分を検出することができ、ばらつきが大きくなる。そして、センサユニットコントローラ14は、標準偏差σの値が予め定められた標準偏差閾値以上になったことを検出すると、車両1が走行していると判定する。したがって、センサユニットコントローラ14が走行判定部として機能し、本実施形態では、加速度センサ13及びセンサユニットコントローラ14から走行検出装置が構成されている。標準偏差閾値は、車両1が走行していない場合のばらつき、すなわち、繰り返し誤差のみによって生じるばらつきによる標準偏差σよりも大きな値に設定されている。なお、図5では、車両1の速度と標準偏差σの関係を概略的に表したが、実際には、車両1の加速度や加速度検出値の計測間隔などによって標準偏差σの上昇の仕方は異なる。
車両1が走行している場合、センサユニットコントローラ14は、各センサによって検出されたタイヤ状態を一定時間毎に受信機ユニット4に送信する。一方、車両1が停止している場合、センサユニットコントローラ14は、送信を行わない、または送信頻度を減らすことによりバッテリ17の寿命を長くすることができる。
次に、本実施形態の走行検出装置の作用について説明する。
まず、比較例として加速度検出値の絶対値から走行検出を行う場合を説明する。
図6(a)に示すように、加速度検出値の絶対値から車両1の走行検出を行う場合、センサユニットコントローラ14は、加速度検出値の絶対値が予め定められた閾値以上になったことを検出したときに車両1が走行していると判定する。加速度検出値の絶対値から車両1の走行検出を行う場合、閾値としては、定常誤差を考慮して設定する必要がある。例えば、上記した加速度センサ13のように、同一種類であっても、定常誤差がない加速度センサ13と、定常誤差が最大で3Gの加速度センサ13が存在する場合、閾値として定常誤差が3Gの加速度センサ13に合わせて設定する必要がある。
定常誤差のない加速度センサ13の場合、車両1が停止している場合に検出される加速度検出値は、0Gに繰り返し誤差を加えた値である。また、定常誤差が3Gの加速度センサ13の場合、車両1が停止している場合に検出される加速度検出値は、定常誤差3Gに繰り返し誤差を加えた値である。なお、定常誤差のない加速度センサ13と、定常誤差が3Gの加速度センサ13とで、繰り返し誤差は同一範囲内の値を検出するものとする。車両1の走行を検出するためには、車両1が停止している場合に検出される加速度検出値よりも大きな値を閾値として設定すればよいが、このとき、定常誤差のない加速度センサ13を基準として閾値を設定する場合、繰り返し誤差よりも大きな値が閾値として設定される。このとき、定常誤差が3Gの加速度センサ13が車両1に搭載されている場合、車両1が停止している場合であっても、3G+繰り返し誤差の加速度検出値が検出されるため、定常誤差のない加速度センサ13を基準とした場合、閾値が小さく、車両1が停止しているにも関わらず走行と判定されるおそれがある。
定常誤差が3Gの加速度センサ13によって検出される加速度検出値を基準として閾値を定める場合、走行検出のための閾値としては3Gに繰り返し誤差を加えた値よりも大きな値が設定される。この場合、加速度センサ13の定常誤差が、0G〜3Gのいずれの場合であっても、車両1が走行していないときに、車両1が走行していると判定されるおそれはないが、定常誤差のない加速度センサ13が車両1に搭載されている場合、車両1が走行しているにも関わらず加速度が閾値に達しにくく、走行判定が可能な速度が高くなる。
これに対し、図6(b)に示すように、加速度検出値のばらつきから車両1の走行検出を行う場合、車両1の速度が上昇すると、1回の取得動作で取得される複数の加速度検出値のばらつき(標準偏差σ)が大きくなっていく。
図6(c)に示すように、標準偏差σが標準偏差閾値以上になったことが検出されると、センサユニットコントローラ14は、車両1が走行していると判定する。標準偏差閾値は、定常誤差に依存しないため、定常誤差を考慮せず設定されている。このため、加速度検出値の絶対値によって走行検出を行う場合に比べて車両1の速度が低い段階で走行検出を行うことができる。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)センサユニットコントローラ14は、加速度検出値のばらつきに基づいて車両1の走行検出を行っている。加速度検出値のばらつきは、基準となる加速度検出値からの差異である。このため、定常誤差の値が異なる加速度センサ13であっても、車両1の走行パターンが同一であれば、加速度検出値のばらつきは同一である。加速度検出値のばらつきから走行検出を行うことで、定常誤差を考慮しなくても走行検出を行うことができ、加速度センサ13に定常誤差が生じていても適切に走行検出を行うことができる。
(2)センサユニットコントローラ14は、標準偏差σ(ばらつきの度合い)が標準偏差閾値以上になったことを検出した場合、車両1が走行していると判定している。標準偏差σは、定常誤差の有無に影響されないため、走行と停車を区別するための閾値設定に定常誤差を考慮する必要がなく、低速での走行検出が可能となる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
・実施形態では、標準偏差σから車両1の走行検出を行ったが、複数の検出点で取得した加速度検出値の最小値と最大値の差から走行検出を行ってもよい。車両1は、速度が速くなると、加速度検出値のばらつきが大きくなり、加速度検出値の最小値と最大値の差も大きくなる。車両1が走行していないときの最小値と最大値の差よりも大きな値、すなわち、繰り返し誤差の最小値と最大値の差よりも大きな値を差閾値として設定する。そして、センサユニットコントローラ14は、加速度検出値の最小値と最大値の差が差閾値以上になったことを検出したときに車両1が走行していると判定する。これによれば、加速度検出値の最小値と最大値から容易に車両1の走行検出を行うことができ、この場合についても定常誤差の影響を受けないため、低速での走行検出が可能となる。
・実施形態では、標準偏差σから車両1の走行検出を行ったが、複数回取得した加速度検出値の中央値(加速度検出値を大きさ順に並べたときに中央に位置する値)から車両1の走行検出をしてもよい。車両1が走行していないときの加速度検出値の中央値と最大値(最小値)の差よりも大きな値、すなわち、繰り返し誤差の中央値と最大値(最小値)の差よりも大きな値を中央閾値として設定する。そして、複数の検出点のうち、中央値±中央閾値の範囲内に含まれる加速度検出値を検出した検出点の個数が予め定められた個数よりも少なければ車両1が走行していると判定する。また、複数の検出点のうち、中央値±中央閾値の範囲内に含まれる検出点の個数が予め定められた個数よりも多いときに車両1が停止(走行していない)と判定するともいえる。図7(a)に示すように、車両1が走行していないときには、各検出点で検出される加速度検出値は、ばらつきが小さく、各検出点は全て中央値±中央閾値の範囲内に含まれる。一方、図7(b)に示すように、車両1が走行しているときには各検出点で検出される加速度検出値のばらつきが大きい。このため、車両1が走行している場合、一部の検出点は、中央値±中央閾値の範囲内に含まれず、車両1が走行していると判定することができる。なお、中央値は、検出点が偶数個の場合には、2個存在することになるが、この場合、2個の中央値の平均値を中央値としてもよいし、いずれか一方を中央値としてもよい。また、中央値±中央閾値の範囲内にいくつの検出点があれば車両1が走行していると判定するかは、任意に設定することができる。例えば、中央値±中央閾値の範囲内から1点でも検出点が外れれば車両1が走行していると判定してもよいし、複数の検出点が外れたときに車両1が走行していると判定してもよい。
・実施形態では、標準偏差σから車両1の走行検出を行ったが、複数回取得した加速度検出値の平均値から車両1の走行検出をしてもよい。車両1が走行していないときの加速度検出値の平均値、すなわち、繰り返し誤差の平均値よりも大きな値を平均閾値として設定する。そして、複数の検出点のうち、平均値±平均閾値の範囲内に含まれる加速度検出値を検出した検出点の個数が予め定められた個数よりも少なければ車両1が走行していると判定する。また、複数の検出点のうち、平均値±平均閾値の範囲外の加速度検出値を検出した検出点の個数が予め定められた個数よりも多いときに車両1が停止(走行していない)と判定するともいえる。この場合も、中央値±中央閾値の範囲内の検出点の個数から走行検出を行う場合と同様に、平均値±平均閾値の範囲内に含まれる検出点の個数から車両1の走行検出を行うことができる。
・実施形態では、加速度検出値のばらつきのみで車両1の走行検出を行ったが、加速度検出値のばらつき及び加速度検出値の絶対値の両方から車両1の走行検出を行ってもよい。センサユニットコントローラ14は、まず、加速度検出値の絶対値が閾値以上かを判定し、加速度検出値の絶対値が閾値以上であれば車両1が走行していると判定する。加速度検出値の絶対値が閾値以上ではない場合には、加速度検出値のばらつきから車両1の走行検出を行う。
・加速度検出値の計測間隔は、一定でなくてもよい。例えば、実施形態では、計測間隔を100m秒毎としたが、100m秒、110m秒、120m秒…のように、計測間隔を変動させてもよい。
・実施形態では、1回の取得動作で加速度検出値を10回取得したが、加速度検出値の取得回数は2回以上であればよく、適宜変更してもよい。
・受信機ユニット4の受信部は、RF受信回路35ではなく低周波の受信回路であってもよい。
・実施形態では、遠心力方向の加速度を検出する加速度センサを用いたが、タイヤ6の周方向の加速度を検出する加速度センサを用いてもよい。
1…車両、2…車輪、13…加速度センサ、14…センサユニットコントローラ。

Claims (4)

  1. 車両の車輪に設けられるとともに、前記車両の走行を検出する走行検出装置であって、
    前記車輪とともに回転して加速度を検出する加速度センサと、
    前記加速度センサから加速度の検出値である加速度検出値を複数の検出点で取得する制御部と、
    前記制御部によって取得された複数の加速度検出値のばらつきから前記車両が走行しているか否かを判定する走行判定部と、を備えることを特徴とする走行検出装置。
  2. 前記走行判定部は、前記複数の加速度検出値の最大値と最小値との差が予め定められた差閾値よりも大きければ前記車両が走行していると判定することを特徴とする請求項1に記載の走行検出装置。
  3. 前記走行判定部は、前記複数の加速度検出値の中央値に中央閾値を加減した範囲内に含まれる前記検出点の個数から前記車両が走行していると判定することを特徴とする請求項1に記載の走行検出装置。
  4. 前記走行判定部は、前記複数の加速度検出値の平均値に平均閾値を加減した範囲内に含まれる前記検出点の個数から前記車両が走行していると判定することを特徴とする請求項1に記載の走行検出装置。
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