JP2015229585A - シート処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Futoshi Tomii
太士 富井
加藤 仁志
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加藤  仁志
石川 直樹
Naoki Ishikawa
直樹 石川
深津 康男
Yasuo Fukatsu
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Abstract

【課題】シート処理装置のイニシャル動作時の動作音を低減すること。【解決手段】スルー排紙モードが実行される際に動作する上排紙ローラ520と、上排紙ローラ520を駆動する搬送モータ5520と、スルー排紙モードが実行される際には動作しないステイプラ532と、ステイプラ532を駆動するステイプラ移動モータ2103と、上排紙ローラ520及びステイプラ532の動作を制御するCPU550と、を備え、CPU550は、スルー排紙モードが実行されているときに、搬送モータ5520によって駆動されている上排紙ローラ520の動作に並行して、ステイプラ532を動作させるための準備動作をステイプラ移動モータ2103により実行する。【選択図】図5

Description

本発明は、シート処理装置及び画像形成システムに関し、特に、画像形成装置から搬送されたシートに対して後処理を行うシート処理装置に関する。
従来、紙やOHP(オーバヘッドプロジェクタ)紙やシート等の印刷用記録媒体(以下、シートという)に対し、画像形成を行うプリンタや複写機等の画像形成システムが種々開発されている。このような画像形成システムは、画像形成を行う画像形成装置と、画像形成装置から搬送されるシートに対して後処理(以下、単にシート処理という)を行うためのシート処理装置を備える。ここで、シート処理の機能としては、送出機能、端部ステイプル機能、折り・中央ステイプル機能等がある。送出機能は、画像形成装置から搬送されたシートを処理せずに排紙トレイに直接排出するシート処理機能である。また、端部ステイプル機能は、複数のシートからなるシート束(以下、単にシート束という)を端部でステイプルするシート処理機能である。また、折り・中央ステイプル機能は、シート束を中央でステイプルし、更にステイプル処理されたシート束の中央折りを行うシート処理機能である。
従来のシート処理装置は、電源が投入された後に、シート処理を行うステイプラ等の各部を、各所定の待機位置まで自動的に移動してシート処理開始の準備を行い、その後、各待機位置から各シート処理動作を開始する(例えば、特許文献1参照)。なお、シート処理開始の準備とは、シート処理装置によってシート処理を実行することが可能な状態とするまでの動作のことであり、以下、イニシャル動作という。
特公平04−56985号公報
しかし、従来のシート処理装置では、次のような課題がある。シート処理装置の場合、ステッピングモータ、DCモータといった負荷を駆動させるアクチュエータを多く備えている。そのため、電源投入時、イニシャル動作により複数のアクチュエータが一度に駆動すると、駆動の際に動作音が発生するおそれがある。
本発明は、このような状況でなされたもので、シート処理装置のイニシャル動作時の動作音を低減することを目的とする。
前述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)画像形成装置から搬送されたシートに後処理を行うシート処理装置であって、所定の後処理が実行される際に動作する第一の処理手段と、前記第一の処理手段を駆動する第一の駆動手段と、前記所定の後処理が実行される際には動作しない第二の処理手段と、前記第二の処理手段を駆動する第二の駆動手段と、前記第一の駆動手段及び前記第二の駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記所定の後処理が実行されているときに、前記第一の駆動手段によって駆動されている前記第一の処理手段の動作に並行して、前記第二の処理手段を動作させるための準備動作を前記第二の駆動手段により実行することを特徴とするシート処理装置。
(2)シートに画像形成を行う画像形成装置と、前記画像形成装置から搬送されたシートに後処理を行うシート処理装置と、を備える画像形成システムであって、前記シート処理装置は、所定の後処理が実行される際に動作する第一の処理手段と、前記第一の処理手段を駆動する第一の駆動手段と、前記所定の後処理が実行される際には動作しない第二の処理手段と、前記第二の処理手段を駆動する第二の駆動手段と、前記第一の駆動手段及び前記第二の駆動手段を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記所定の後処理が実行されているときに、前記第一の駆動手段によって駆動されている前記第一の処理手段の動作に並行して、前記第二の処理手段を動作させるための準備動作を前記第二の駆動手段により実行することを特徴とする画像形成システム。
本発明によれば、シート処理装置のイニシャル動作時の動作音を低減することができる。
第一、第二の実施の形態の画像形成システムの概略断面図 第一、第二の実施の形態のシート処理装置の概略図 第一、第二の実施の形態の画像形成システムのブロック図 第一、第二の実施の形態のステイプラの位置と移動方向を示す図 第一の実施の形態のイニシャル処理を示すシーケンス図 第一の実施の形態のイニシャル処理及びシート処理を示すフローチャート 第二の実施の形態のイニシャル処理及びシート処理を示すフローチャート
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、以下の説明では、紙やOHP(オーバヘッドプロジェクタ)紙やシート等の印刷用記録媒体を、シートという。また、シート処理装置によってシート処理を実行することが可能な状態とするまでの準備動作を、イニシャル動作という。
[第一の実施の形態]
<プリンタシステム>
図1は、第一の実施の形態の画像形成システムの一例を示す断面図である。画像形成システム1000は、操作表示装置400、画像形成装置10、リーダスキャナ200、シート処理装置500を備える。操作表示装置400は、シートのサイズや坪量(g/m)等を設定したり、綴じ動作などの後処理を設定したりするために使用される。また、画像形成装置10は、印字動作(プリント動作ともいう)を実行し、シートに画像を形成する。リーダスキャナ200は、シートに画像を形成するために原稿等の画像を読み込む。シート処理装置500は、画像が形成されたシートに対して綴じ動作などの後処理を行う。操作表示装置400により種々の画像形成を行うための設定(以下、印字設定という)が行われると、印字設定に基づいて、シートの給紙搬送、リーダスキャナ200により読み取った原稿の画像に基づく画像形成、後処理が実施される。そして、これらの処理が実施されたシートは、成果物として出力されてユーザへ提供される。
画像形成システム1000における一連の処理を以下に説明する。画像形成装置10の露光制御部110は、入力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力し、出力されたレーザ光は、回転多面鏡110aにより走査されながら感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤によってトナー像として可視像化される。また、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、各カセット114、115、手差給紙部125又は両面搬送パス124からシートが給紙され、このシートは感光ドラム111と転写部116との間に搬送される。感光ドラム111に形成されたトナー像は転写部116により、給紙されたシート上に転写される。トナー像が転写されたシートは定着部117に搬送され、定着部117はシートを加熱、加圧することによってトナー像をシート上に定着させる。定着部117を通過したシートはフラッパ121及び排出ローラ118を経て画像形成装置10から外部に向けて排出される。
ここで、シートをその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出するときには、定着部117を通過したシートをフラッパ121の切換動作により一旦反転パス122内に導く。そして、反転パス122内に導かれたシートの後端がフラッパ121を通過した後に、シートをスイッチバックさせて排出ローラ118により画像形成装置10から排出する。以下、この排紙形態を反転排紙と呼ぶ。反転排紙は、原稿給送装置100を使用して読み取った画像を形成するときや、コンピュータから出力された画像を形成するとき等のように、先頭頁から順に画像形成するときに行われ、その排紙後のシート順序は正しい頁順になる。
また、手差給紙部125からOHPシート等の硬いシートが給紙され、このシートに画像を形成するときには、シートを反転パス122に導くことなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ)で排出ローラ118により排出する。更に、シートの両面に画像形成を行う両面印字が設定されている場合には、フラッパ121の切換動作によりシートを反転パス122に導いた後に両面搬送パス124へ搬送する。そして、両面搬送パス124へ導かれたシートを上述したタイミングで感光ドラム111と転写部116との間に再度給紙する制御が行われる。なお、リーダスキャナ200は、スキャナユニット104やイメージセンサ109を有している。
<シート処理装置>
図2は、本実施の形態のシート処理装置500を示す断面図である。画像形成装置10から排紙されたシートは、シート処理装置500の入口ローラ対502に受け渡される。このとき、入口センサ501によりシートの受け渡しタイミングも検知されている。その後、搬送ローラ510及び離間ローラ511により搬送されたシートは、バッファローラ対515により搬送される。その後、シートが排紙トレイである上トレイ536に排紙される場合には、上パス切り替えフラッパ518が不図示のソレノイド等の駆動手段により、図中破線の位置に変位し、上パス搬送路517に導かれる。センサ516は、シートが上トレイ536に排紙されることを検知するセンサである。そして、シートは、上排紙ローラ520により上トレイ536に排紙される。
シートが上トレイ536に排紙されない場合、バッファローラ対515により搬送されたシートは、上パス切り替えフラッパ518により束搬送パス521に導かれる。その後、シートは、バッファローラ対522、束搬送ローラ対524により順次搬送パス内を通過していく。束搬送ローラ対524に搬送されたシートは、下パス526に搬送される。その後、シートは排紙センサ541を通過し、下排紙ローラ対528により中間処理トレイ538に排紙され、中間処理トレイ538上で所定枚数分が整合処理される。その後、必要に応じてステイプラ532により綴じ処理が施された後で、束排紙ローラ対530により下トレイ537に排紙される。
<制御ブロック図>
図3は、本実施の形態の画像形成装置10の制御系の構成を示すブロック図である。画像形成装置10は、画像形成装置10全体の制御を行うCPU回路部153を備えている。CPU回路部153は、CPU150、ROM151、RAM152を内蔵している。CPU回路部153は、ROM151に格納されている制御プログラムにより、原稿給送装置制御部101、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、プリンタ制御部301、操作表示装置400、シート処理制御部553を制御する。RAM152は制御データを一時的に保持する作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部101は、原稿給送装置100をCPU回路部153からの指示に基づき駆動制御する。また、イメージリーダ制御部201は、リーダスキャナ200のスキャナユニット104、イメージセンサ109などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力された画像信号は、画像バス203を介して画像信号制御部202に出力される。画像信号制御部202は、イメージセンサ109から入力された画像信号に各処理を施し、ラスターイメージに変換したビデオ信号を、画像バス204を介してプリンタ制御部301に出力する。プリンタ制御部301は、画像信号制御部202から入力されたビデオ信号に基づき露光制御部110を駆動する。操作表示装置400は、操作表示装置400の操作部からの各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部153に出力すると共に、CPU回路部153からの指示に従い操作表示装置400の表示部に表示する。
シート処理制御部553は、シート処理装置500に搭載され、シート処理装置500全体の駆動制御を行う。シート処理制御部553は、CPU550、ROM551、RAM552、タイマ549などで構成される。シート処理制御部553は、不図示の通信ICを介してCPU回路部153と通信を行い、CPU回路部153からの指示に基づきROM551に格納された各種プログラムを実行してシート処理装置500の駆動を制御する。また、シート処理制御部553は、ステイプラ532のホームポジションセンサ(以下、HPセンサという)5521や入口センサ501等のセンサを含む各種センサの状態検知を行う。更に、シート処理制御部553は、ステイプラ移動モータ2103や上排紙ローラ520を駆動させる搬送モータ5520やその他のモータを含む各種モータの駆動制御を行う。
<ステイプラのイニシャル動作>
次に、図4を用いてシート処理装置のイニシャル動作について、ステイプラ532を例にして説明を行う。図4は、ステイプラ532の支持構造を説明するための上面透視図であり、中間処理トレイ538に複数のシートがシート束Pとなって積載されている様子を、一点鎖線で示している。ステイプラ532は、スライド支台903に載せられ、スライド支台903には転動コロ904、905が設けられている。より詳細には、スライド支台903の上面(図4の紙面手前)側にステイプラ532が載っており、スライド支台903の底面(図4の紙面奥)側(ステイプラ532が載っている側とは反対側)に転動コロ904、905が設けられている。一方、ステイプラ移動台906にはガイドレール溝907が形成されており、ガイドレール溝907には転動コロ904、905が移動可能に嵌合される。そして、転動コロ904、905がガイドレール溝907に案内されて移動することにより、スライド支台903は、中間処理トレイ538に積載されたシート束Pの後端側の辺に沿って移動する。なお、シート束Pの後端側の辺に沿った方向は、図4中、実線矢印Yで示す方向である。このようにスライド支台903がシート束Pの後端側の辺に沿って移動することに応じて、ステイプラ532は、中間処理トレイ538上に積載された複数のシートからなるシート束Pの、図中、二点鎖線で示す各所定の綴じ位置に移動する。ここで、シート束Pの後端側とは、シート束Pのステイプラ移動台906側の端部をいう。
ステイプラ移動台906には、図中濃い実線で示されているステイプラ532のホームポジション(待機位置)PO1を検知する待機位置検知手段であるHPセンサ5521(図3参照)が設けられている。ステイプラ532は、ステイプル動作を行う前においては、ホームポジションPO1で待機している。なお、本実施の形態では、ステイプラ532が図中左端に位置するときをステイプラ532がホームポジションPO1に位置するとしているが、例えば、図中右端の位置をホームポジションPO1としてもよい。
シート処理装置500には不図示のスイッチが付いており、ユーザがスイッチをオフさせると、シート処理装置500への電力の供給が停止される、即ち電源がオフする。ユーザが再びスイッチをオンさせると、シート処理装置500への電力の供給が開始される、即ち電源がオンする。電源がオンすると、CPU550がROM551に格納された制御プログラムを読み込む。ROM551にはステイプラ532がどの位置にいるかを判別するためのプログラムが組み込まれている。CPU550がプログラムの処理を開始すると、ステイプラ532を駆動するステイプラ移動モータ2103が動作し、ステイプラ532がホームポジションPO1に到達する。ステイプラ532がホームポジションPO1に到達すると、HPセンサ5521の出力がハイレベルからローレベルに切り替わり、CPU550は、ステイプラ532がホームポジションPO1の位置に移動したと判断する。ステイプラ移動モータ2103の駆動が開始されてから、ステイプラ532がホームポジションPO1に到達するまでの動作が、ステイプラ532のイニシャル動作である。
ユーザが操作表示装置400から綴じモードを入力し、プリント動作が開始されると、ホームポジションPO1に待機していたステイプラ532は、シート束Pの綴じ位置へ移動する。そして、ユーザが設定した枚数のシートが中間処理トレイ538にスタックされると、ステイプラ532による綴じ動作が実行される。そして、ステイプラ532による綴じ動作が完了すると、中間処理トレイ538上のシート束Pは中間処理トレイ538から排紙され、次の綴じ動作に備えてステイプラ532が綴じ位置で待機する。その後、ユーザが設定した部数分の綴じ動作が完了すると、ステイプラ532はホームポジションPO1の位置へ移動する。
<画像形成システムのイニシャル動作>
次に、本実施の形態の特徴的な構成について図5、図6を用いて説明する。シート処理装置500の各後処理部材がどのような状態にあるかを把握するために、前述したイニシャル動作が必要になる。しかし、ユーザがシート処理装置500の電源を投入した直後にイニシャル動作を行うと、静音環境にあるシート処理装置500の動作音が際立つため、ユーザにとって快適とはいえない状況が発生する場合がある。
ユーザが設定するプリント処理の動作モードの中には、綴じ動作の処理を実行せず、シート処理装置500の上トレイ536にシートを排紙するモードがある。なお、シートに対して綴じ動作の処理を実行せず、上排紙ローラ520によって、シート処理装置500の上トレイ536にそのまま排紙処理を行う動作モードを、以降、所定の後処理としてのスルー排紙モードという。スルー排紙モードの場合、シート処理装置500から発生される動作音は、シートが搬送路中を通過する際の摺動音が支配的となる。このとき、画像形成装置10本体もプリント動作に伴う動作音を発生させている。スルー排紙モードでは、画像形成装置10が発生させる動作音に比べて、シート処理装置500が単体で発生させる動作音は小さいため、画像形成装置10が発生させる動作音にシート処理装置500が発生させる動作音はかき消されてしまう。
しかし、画像形成装置10、シート処理装置500のそれぞれの電源を投入した直後は、画像形成装置10はまだプリント動作を開始していないため、画像形成装置10は動作音を発生させていない。そのため、電源投入時にシート処理装置500のあらゆるユニットがイニシャル動作を開始すると、シート処理装置500が発生させる動作音が際立ってしまう。そこで、本実施の形態では、画像形成装置10及びシート処理装置500がプリント動作を実行している間に、次のような処理を行う。即ち、画像形成システムのプリント動作中に、実行されているプリント動作では必要とされないシート処理機能であっても、実行されているプリント動作と並行して、そのプリント動作には必要とされないシート処理機能のイニシャル動作を行う。
<イニシャル動作の並行処理のタイミングチャート>
図5は、スルー排紙モードが選択され、上トレイ536にn枚のシートを綴じ動作を行わずに直接排紙する場合に、n枚中最初の3枚分が上トレイ536に排紙されたときのシーケンスを示している。ここで、図5(a)〜図5(c)は、装置間の通信状況を示す図である。詳細には、図5(a)、図5(b)は画像形成装置10からシート処理装置500へ送信される情報を示し、図5(c)は、シート処理装置500から画像形成装置10へ送信される情報を示す。また、図5(d)〜図5(h)は、シート処理装置500の動作を示す図である。詳細には、図5(d)は、第一の処理手段である上排紙ローラ520を駆動する第一の駆動手段である搬送モータ5520の動作を示す図である。図5(e)は、シートの上トレイ536への排紙を検知するセンサ516の動作を示す図である。センサ516の出力は、シートの先端が到達するとローレベルからハイレベルに変化し、シートの後端がセンサ516を通過するとハイレベルからローレベルに変化する。図5(f)は、ステイプラ移動モータ2103の動作を示す図、図5(g)は、ステイプラ移動モータ2103の正転(CW)、反転(CCW)を示す図、図5(h)は、ステイプラ532のHPセンサ5521の出力を示す図である。
まず、画像形成装置10からシート処理装置500に対してプリントの開始を通知する信号である動作開始要求信号が送信される(図5(a))。その後、画像形成装置10からシート処理装置500に対して、シート処理情報を通知する信号が送信される(図5(b))。なお、本実施の形態でのシート処理情報とは、スルー排紙モードや綴じ処理モード等の動作モード、プリント枚数といった処理情報のことを示している。次に、シート処理装置500から画像形成装置10に対して動作開始要求信号への応答である動作開始応答信号を送信する(図5(c))。その後、画像形成装置10がプリント動作を開始する。
画像形成装置10のプリント動作の開始に合わせてシート処理装置500も動作を開始する。例えば、図5(b)で画像形成装置10から送信されてきたシート処理情報が上トレイ536へのスルー排紙モードである場合、シート処理装置500内のシート搬送路上の各ローラが各モータによって駆動を開始される。そして、画像形成装置10からシート処理装置500に対して、順次シートが受け渡され、上トレイ536へ排紙される。本実施の形態では、スルー排紙モードが選択された場合、画像形成装置10及びシート処理装置500のプリント動作と並行して、スルー排紙モードには必要とされない第二の処理手段であるステイプラ532のイニシャル動作を実行する。上トレイ536への排紙動作が開始されると、シート処理装置500では、スルー排紙モードでは使用しないステイプラ532のイニシャル動作が開始される。より詳細には、搬送モータ5520の駆動が開始されたタイミングt1から所定時間T1経過後に、第二の駆動手段であるステイプラ移動モータ2103の駆動が開始される。そして、ステイプラ移動モータ2103が反転して、ステイプラ532はホームポジションPO1の位置へ移動を開始する。これにより、ステイプラ532のイニシャル動作で発生する動作音は、画像形成装置10及びシート処理装置500が発生させる動作音に紛れることとなる。
なお、CPU550は、搬送モータ5520の駆動が開始されてから、タイマ549によって時間の経過を計測し、タイマ549を参照することにより所定時間T1が経過したことに応じて、ステイプラ移動モータ2103の駆動を開始する。また、CPU550は、搬送モータ5520を駆動させるパルス信号のパルス数をカウントし、カウント値が所定時間T1に対応する所定値になったことに応じて、ステイプラ移動モータ2103の駆動を開始させるようにしてもよい。
ステイプラ532のイニシャル動作は、シート処理装置500のシート搬送路上の各ローラが駆動するタイミングを基準として開始する。本実施の形態では、上排紙ローラ520が駆動を開始するタイミングを、ステイプラ532のイニシャル動作を開始するタイミングの基準とする。しかし、ステイプラ532のイニシャル動作を開始する基準となるローラは、上排紙ローラ520に限るものではなくシート搬送路上のローラであれば他のローラであってもよい。上排紙ローラ520を駆動する搬送モータ5520が駆動を開始すると、所定時間T1が経過した後にステイプラ移動モータ2103が駆動し、ステイプラ532が移動を開始する。そして、HPセンサ5521によりステイプラ532がホームポジションPO1に到達したことを検知すると、ステイプラ移動モータ2103の駆動が停止され、ステイプラ532のイニシャル動作が完了する。ステイプラ532のイニシャル動作を実行している間(図5(f)〜図5(h)の破線枠部)は、図5(e)に示すように断続的に上トレイ536へのシートの排紙が継続される。この間、画像形成装置10及びシート処理装置500からは、プリント動作による動作音が発生され続けている。
<イニシャル動作の並行処理>
次に上述したイニシャル動作を実行するフローチャートについて説明する。図6に本実施の形態の制御手段であるシート処理制御部553のCPU550が実行する処理のフローチャートを示す。ステップ(以下、単にSとする)301で、シート処理装置500の電源がオンされ、CPU550が起動される。S302で、画像形成装置10の電源がオンされ、CPU150が起動される。これにより、画像形成装置10とシート処理装置500の間で通信が開始される。S303でCPU550は、画像形成装置10からの動作開始要求信号を受信する。S304でCPU550は、画像形成装置10からユーザにより設定されたシート処理情報を受信する。S305でCPU550は、S304で受信したシート処理情報に基づいて、選択されている動作モードがスルー排紙モードか否かを判断する。
S305でCPU550は、選択されている動作モードがスルー排紙モードであると判断した場合、S306で動作開始応答信号を画像形成装置10に送信する。S307でCPU550は、スルー排紙モードの排紙動作の開始によって、シート処理装置500内のシート搬送路上の上排紙ローラ520が駆動を開始したか否かを判断する。なお、本実施の形態では、上排紙ローラ520の駆動開始をステイプラ532のイニシャル動作の開始タイミングのトリガとしたが、搬送経路上のローラであれば他のローラの駆動開始をトリガとしてもよい。例えば、入口ローラ対502や、搬送ローラ510、バッファローラ対515等であってもよい。また、CPU550は、搬送モータ5520の駆動開始を検知することによって、上排紙ローラ520の駆動開始を判断する。S307でCPU550は、上排紙ローラ520が駆動を開始していないと判断した場合、S307の処理を繰り返す。
S307でCPU550は、上排紙ローラ520が駆動を開始したと判断した場合、S308でステイプラ移動モータ2103の駆動を開始する。即ち、CPU550は、画像形成装置10及びシート処理装置500のプリント動作に並行して、ステイプラ532のイニシャル動作を実行する。これにより、ステイプラ532のイニシャル動作によって発生する動作音が、画像形成装置10及びシート処理装置500のプリント動作の動作音に紛れることとなる。S309でCPU550は、HPセンサ5521によりステイプラ532を検知すると、ステイプラ532がホームポジションPO1に到達したと判断する。S310でCPU550は、ステイプラ移動モータ2103の駆動を停止させ、ステイプラ532の移動を停止させる。これにより、ステイプラ532のイニシャル動作が完了する。
S311でCPU550は、S304で受信したシート処理情報と上トレイ536に排紙されたシートのカウント値に基づいて、上トレイ536に排紙されたシートの枚数が所定枚数nに到達したか否かを判断する。ここで、所定枚数nは、ユーザによって設定された枚数であり、S304で受信したシート処理情報に含まれる情報である。また、上トレイ536に排紙されたシートの枚数は、CPU550がセンサ516の検知結果(図5(e))に基づいてカウントされる。S311でCPU550は、排紙されたシートの枚数が所定枚数nに達していないと判断した場合、S311の処理を繰り返す。一方、S311でCPU550は、排紙されたシートが所定枚数nに達したと判断した場合には、S312で上排紙ローラ520の駆動を停止させ、処理を終了する。
S305でCPU550は、選択された動作モードがスルー排紙モードではないと判断した場合、S313で綴じ処理モードが選択されたか否かを判断する。S313でCPU550は、選択された動作モードが綴じ処理モードではないと判断した場合、S306の処理に進む。S313でCPU550は、選択された動作モードが綴じ処理モードであると判断した場合、S314でステイプラ532を移動させるステイプラ移動モータ2103の駆動を開始し、ステイプラ532のイニシャル動作を開始する。S315でCPU550は、HPセンサ5521によりステイプラ532の位置を検知する。CPU550は、HPセンサ5521によってステイプラ532の位置を検知したことにより、ステイプラ532がホームポジションPO1に到達したと判断し、S316でステイプラ移動モータ2103の駆動を停止させる。これにより、ステイプラ532のイニシャル動作は完了する。
S317でCPU550は、画像形成装置10に対して動作開始応答信号を送信する。S318でCPU550は、画像形成装置10から受け渡されたシートが中間処理トレイ538にスタックされるようにシート処理装置500を制御する。S319でCPU550は、中間処理トレイ538にスタックされたシートの枚数が、所定枚数に達したか否かを判断する。ここで、所定枚数とは、シート束Pの1部当たりのシートの枚数である。S319でCPU550は、シートの枚数が1部当たりの所定枚数に達していないと判断した場合、S318の処理に戻る。一方、S319でCPU550は、シートの枚数が1部当たりの所定枚数に達したと判断した場合には、S320でステイプラ532により綴じ処理(ステイプル動作)を行う。S321でCPU550は、綴じ動作を行う部数が所定部数に達したか否かを判断する。ここで、CPU550は、例えば排紙センサ541の検知結果に基づいて、綴じ動作を行う部数が所定部数に達したか否かを判断する。S321でCPU550は、綴じ動作を行う部数が所定部数に達していないと判断した場合にはS318の処理に戻り、所定部数に達したと判断した場合には、処理を終了する。
本実施の形態では、プリント処理と並行してステイプラ532のイニシャル処理を実行する例を代表として説明したが、イニシャル処理が実行される部材はステイプラ532に限定されるものではない。プリント処理と並行してイニシャル処理を実行する部材は、シート処理を行う部材やユニットであれば制約はない。このように、画像形成装置10とシート処理装置500が同時に動作するタイミングで、且つ、比較的、動作音が大きいユニットがそのプリントモードでは動作しない場合に、プリント処理と並行して動作音が大きいユニットのイニシャル処理を行う。これにより、イニシャル処理を行っているユニットの動作音が、プリント動作を行っている画像形成装置10とシート処理装置500から発生される動作音に紛れる。これにより、シート処理装置500のイニシャル動作時に動作音が大きいユニットのイニシャル動作を行う場合に比較して、動作音を相対的に低減できる。以上、本実施の形態によれば、シート処理装置のイニシャル動作時の動作音を低減することができる。
[第二の実施の形態]
第一の実施の形態では、比較的動作音の大きいユニットに対して、そのユニットが動作しないプリントモードが選択されたときに、プリント動作と並行してイニシャル動作を行う構成について説明した。ここで、シートの処理枚数が1枚の場合と100枚の場合とでは、プリント動作が完了するまでの時間に差が生じる。シートの処理枚数が1枚の場合は、プリント動作を開始してから完了するまでに要する時間が短い。このため、動作音が大きいユニットのイニシャル動作に要する時間が、シートのプリント動作の開始から完了までに要する時間よりも長い場合に、イニシャル動作とプリント動作を並行して実行すると、次のような課題が生じる。即ち、先にプリント動作が完了してしまい、プリント動作が完了した後は、動作音の大きいユニットのイニシャル動作のみが実行されている状態となり、イニシャル動作を実行しているユニットの動作音が際立ってしまう。
そこで、選択された動作モードによって、動作音の大きいユニットのイニシャル動作を並行して実行したとしても、プリント動作がイニシャル動作に必要な時間以上の時間を必要とするか否かを判断する必要がある。そして、この判断を行うためには、イニシャル動作やプリント動作に必要とされる時間を算出する必要がある。本実施の形態では、プリント動作中にイニシャル動作を実行できる時間(以下、実行可能時間という)を算出し、算出した時間分だけイニシャル動作を行う。言い換えれば、イニシャル動作に要する時間がプリント動作に要する時間よりも長い場合には、プリント動作が終了するとイニシャル動作を中断する。なお、本実施の形態の画像形成装置、シート処理装置の構成は第一の実施の形態と同一であるため、同じ符号を用いて説明することとし、第一の実施の形態で説明した箇所は説明を省略する。
<イニシャル動作の並行処理>
図7は本実施の形態を説明する制御フローチャートである。S401〜S405の処理は、第一の実施の形態で説明した図6のフローチャートのS301〜S305の処理と同様であり、説明を省略する。また、S405の判断で、CPU550が、選択された動作モードがスルー排紙モードではないと判断した場合のS419〜S427の処理は、図6のS313〜S427の処理と同様であるため、説明を省略する。S405でシート処理装置500のCPU550は、選択された動作モードがスルー排紙モードであると判断した場合、S406の処理に進む。S406でCPU550は、S404で受信したシート処理情報に基づいて、プリントする枚数N(シートの処理枚数でもある)が所定枚数Nth以上か否かを判断する。なお、所定枚数Nthは、シート処理情報や、動作音の大きなユニット(本実施の形態ではステイプラ532)のイニシャル動作に要する最長の時間等に基づき決定されるものとする。S406でCPU550は、プリントする枚数が所定枚数Nth以上である(N≧Nth)と判断した場合、S407の処理に進む。
なお、S407〜S413の処理は、第一の実施の形態で説明した図6のフローチャートのS306〜S312の処理と同様であり、説明を省略する。本実施の形態の特徴は、動作音の大きいステイプラ532のイニシャル動作に必要な時間と、プリント動作によって画像形成装置10及びシート処理装置500が動作する時間(以下、プリント動作時間という)とを算出することである。そして、算出したプリント動作時間内に、画像形成装置10とシート処理装置500のプリント動作に並行してステイプラ532のイニシャル動作を実行することが可能な時間を推定する。そして、プリント動作時間内にステイプラ532のイニシャル動作を実行する。
S406でCPU550は、シートの処理枚数Nが所定枚数Nth未満(N<Nth)であると判断した場合、S414の処理に進む。例えば、上述したように、シートの処理枚数Nが1(N=1)、所定枚数Nth=2の場合に、S414の処理が実行される。S414でCPU550は、プリント動作を実行する時間を推定し、推定した結果に基づいてステイプラ532の移動可能時間を算出する。ここで、プリント動作時間は、ユーザによって操作表示装置400の操作部から入力されたシート処理情報に基づき算出される。また、ステイプラ532は、イニシャル動作が実行される前は、ホームポジションPO1から最も遠い位置、例えば図4の右端の位置にあると仮定する。そして、CPU550は、予め既知であるステイプラ532の移動速度とホームポジションPO1までの距離に基づいて、ステイプラ532がホームポジションPO1まで移動するのに必要な時間(以降、移動時間とする)を算出する。なお、ステイプラ532の移動速度とホームポジションPO1から最も遠い位置からホームポジションPO1までの距離に関する情報は、予めROM551に記憶されているものとする。
ステイプラ532の移動時間が上排紙ローラ520の駆動時間よりも長い場合、ステイプラ532がホームポジションPO1に向かって移動している途中で、画像形成装置10及びシート処理装置500によるプリント動作が完了してしまう。そして、プリント動作が完了した後もステイプラ532のイニシャル動作を継続すると、ステイプラ532の動作音を低減できない。そこで、CPU550は、上排紙ローラ520がプリント動作中に駆動している時間を算出し、プリント動作時間とする。そして、CPU550は、算出したプリント動作時間を、ステイプラ532の移動可能時間とする。
S415でCPU550は、上排紙ローラ520の駆動が開始されたか否かを判断する。S415でCPU550は、上排紙ローラ520の駆動が開始されていないと判断した場合、S415の処理を繰り返す。S415でCPU550は、上排紙ローラ520の駆動が開始されたと判断した場合、S416でステイプラ移動モータ2103の駆動を開始し、タイマ549をリセットしてスタートさせる。即ち、CPU550は、ステイプラ532のイニシャル動作を開始する。これにより、ステイプラ532がホームポジションPO1方向に向かって移動を開始する。S417でCPU550は、タイマ549を参照し、S416でステイプラ移動モータ2103の駆動を開始してからS414で算出したステイプラ532の移動可能時間が経過したことに応じて、S418でステイプラ移動モータ2103の駆動を停止させる。即ち、ステイプラ532のイニシャル動作を中断する。また、CPU550はタイマ549をストップする。
このように、本実施の形態では、ステイプラ532のイニシャル動作を、スルー排紙モードのプリント動作中に並行して行う場合、次のような構成とする。即ち、CPU550がプリント動作中にイニシャル動作を完了できるか否かを判断し、プリント動作中にイニシャル動作を完了できない場合には、イニシャル動作を実行することができる時間を算出して、算出した時間分だけイニシャル動作を行う。即ち、本実施の形態では、ステイプラ532の移動可能時間内に少しでもホームポジションPO1に向けてステイプラ532を移動させておく。そして、次のスルー排紙モード時に、さらにステイプラ532をホームポジションPO1に向けて移動させておく。なお、次回以降のプリント動作時間中に、HPセンサ5521によってステイプラ532がホームポジションPO1に到達したことが検知された場合には、ステイプラ移動モータ2103を停止させる。これにより、本実施の形態では、並行して実行させるユニットのイニシャル動作よりも、画像形成装置及びシート処理装置のプリント動作が先に完了してしまう場合でも、イニシャル動作に伴う動作音を発生させないようにすることができる。
以上、本実施の形態によれば、シート処理装置のイニシャル動作時の動作音を低減することができる。
520 上排紙ローラ
532 ステイプラ
550 CPU
2103 ステイプラ移動モータ
5520 搬送モータ

Claims (13)

  1. 画像形成装置から搬送されたシートに後処理を行うシート処理装置であって、
    所定の後処理が実行される際に動作する第一の処理手段と、
    前記第一の処理手段を駆動する第一の駆動手段と、
    前記所定の後処理が実行される際には動作しない第二の処理手段と、
    前記第二の処理手段を駆動する第二の駆動手段と、
    前記第一の駆動手段及び前記第二の駆動手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記所定の後処理が実行されているときに、前記第一の駆動手段によって駆動されている前記第一の処理手段の動作に並行して、前記第二の処理手段を動作させるための準備動作を前記第二の駆動手段により実行することを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記第一の処理手段の動作を開始させた後に、前記第二の処理手段の前記準備動作を開始することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記第二の処理手段の前記準備動作に要する時間が前記所定の後処理の実行に要する時間よりも長い場合には、前記所定の後処理が終了すると前記準備動作を中断することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記所定の後処理の実行に要する時間に基づき、前記第二の処理手段の前記準備動作を実行する時間を決定することを特徴とする請求項3に記載のシート処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記所定の後処理を行うシートの枚数に基づいて、前記所定の後処理の実行に要する時間を求めることを特徴とする請求項4に記載のシート処理装置。
  6. 排紙されたシートが積載される排紙トレイと、
    前記排紙トレイにシートを搬送する搬送手段と、
    複数のシートに綴じ処理を行うステイプラと、
    前記ステイプラを駆動するモータと、
    を備え、
    前記第一の処理手段は、前記搬送手段であり、
    前記所定の後処理とは、前記画像形成装置から搬送されたシートを前記搬送手段によりそのまま前記排紙トレイに排紙する排紙処理であり、
    前記第二の処理手段は、前記ステイプラであり、
    前記第二の駆動手段は、前記モータであり、
    前記準備動作とは、前記モータにより前記ステイプラをホームポジションに移動させる動作であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  7. シートに画像形成を行う画像形成装置と、
    前記画像形成装置から搬送されたシートに後処理を行うシート処理装置と、
    を備える画像形成システムであって、
    前記シート処理装置は、
    所定の後処理が実行される際に動作する第一の処理手段と、
    前記第一の処理手段を駆動する第一の駆動手段と、
    前記所定の後処理が実行される際には動作しない第二の処理手段と、
    前記第二の処理手段を駆動する第二の駆動手段と、
    前記第一の駆動手段及び前記第二の駆動手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記所定の後処理が実行されているときに、前記第一の駆動手段によって駆動されている前記第一の処理手段の動作に並行して、前記第二の処理手段を動作させるための準備動作を前記第二の駆動手段により実行することを特徴とする画像形成システム。
  8. 前記制御手段は、前記第一の処理手段の動作を開始させた後に、前記第二の処理手段の前記準備動作を開始することを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記制御手段は、前記第二の処理手段の前記準備動作に要する時間が前記所定の後処理の実行に要する時間よりも長い場合には、前記所定の後処理が終了すると前記準備動作を中断することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成システム。
  10. 前記制御手段は、前記所定の後処理の実行に要する時間に基づき、前記第二の処理手段の前記準備動作を実行する時間を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記制御手段は、前記所定の後処理を行うシートの枚数に基づいて、前記所定の後処理の実行に要する時間を求めることを特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 前記シート処理装置は、
    排紙されたシートが積載される排紙トレイと、
    前記排紙トレイにシートを搬送する搬送手段と、
    複数のシートに綴じ処理を行うステイプラと、
    前記ステイプラを駆動するモータと、
    を有し、
    前記第一の処理手段は、前記搬送手段であり、
    前記所定の後処理とは、前記画像形成装置から搬送されたシートを前記搬送手段によりそのまま前記排紙トレイに排紙する排紙処理であり、
    前記第二の処理手段は、前記ステイプラであり、
    前記第二の駆動手段は、前記モータであり、
    前記準備動作とは、前記モータにより前記ステイプラをホームポジションに移動させる動作であることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  13. 前記画像形成装置は、前記シートの枚数が入力される操作部を有し、
    前記制御手段は、前記操作部に入力された前記シートの枚数を前記画像形成装置から通知されることを特徴とする請求項12に記載の画像形成システム。
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