JP2015228942A - 布団 - Google Patents
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Abstract
【課題】中綿として遠赤外線繊維を含み、保温性に加え発熱性を有する布団を提供する。
【解決手段】羽毛と羽根とを主成分とする中綿7に、カーボンブラックを芯部分にしてアクリル樹脂を鞘部分とした芯鞘構造の遠赤外線繊維を少量添加した布団1は、低価格でソフトな肌触りを有し、かつ体温に反応して熱を発する特性を有するため、寝返りを打ったとしても熱を逃がせにくく保温性を損なうことなく快い寝心地を維持することができる。
【選択図】図2
【解決手段】羽毛と羽根とを主成分とする中綿7に、カーボンブラックを芯部分にしてアクリル樹脂を鞘部分とした芯鞘構造の遠赤外線繊維を少量添加した布団1は、低価格でソフトな肌触りを有し、かつ体温に反応して熱を発する特性を有するため、寝返りを打ったとしても熱を逃がせにくく保温性を損なうことなく快い寝心地を維持することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、寝返りを打ったとしても寝床内での保温を維持する布団、特に中綿に発熱性を有する繊維を含んだ布団に関するものである。
人生の中で多くの時間を費やすことになる睡眠は健康を維持する上で大切な行為であるが、使用する布団の身体への感触性や布団自体が持つ機能は、快い睡眠を確保する上で重要である。その性能の中で、保温性は重要なファクタの一つであるが、ユーザの好みに合せて高級品から廉価版に至るまで各種布団が出てきている。
最近、遠赤外線繊維を繊維中に練り込んだ生地で衣類やスポーツウエアが販売されており、冬場の寒さ対策や運動のウオームアップ用などに使用されているが、布団においても、これら類似材料が用いられつつある。
例えば特許文献1には、軽量で優れた保温力のふとんを得るために、人体に近い側に天然鉱石を練り込んだ遠赤外線繊維層と、その層の上に羽毛からなる羽毛層とからなるふとんが開示されている。
また特許文献2では、遠赤外線繊維の量を抑える目的で、Cuイオンを発生する物質を含む繊維層をセラミックなどの遠赤外線発生物質が含まれる含む天然繊維層に積層する多層ふとんが開示されている。
また特許文献2では、遠赤外線繊維の量を抑える目的で、Cuイオンを発生する物質を含む繊維層をセラミックなどの遠赤外線発生物質が含まれる含む天然繊維層に積層する多層ふとんが開示されている。
しかし、特許文献1では、遠赤外線の発熱効果と羽毛による保温効果とをうまく機能分離させたものであるが、身体に近い側にある遠赤外線繊維層によるガサツキ感がでてしまうため、快い寝心地が得られない。
また、特許文献2も、Cuイオンの効果によりヒドロキシイオンの発生を高めて人体の血行をよくするものであるが、それら2つの繊維層のみでは特許文献1同様に人に対して良い感触性を与えないため、それら繊維層を通常の繊維(綿、羊毛、羽毛等)層で囲む構造になってしまうことから、結果として嵩張る構造になる。
そこで、本発明は前述した問題点に鑑みなされたものであり、単純な構造でありながら適度な肌触りを備えて快適な睡眠を与えるとともに、製造面で簡単な布団を提供することを目的とする。
また、特許文献2も、Cuイオンの効果によりヒドロキシイオンの発生を高めて人体の血行をよくするものであるが、それら2つの繊維層のみでは特許文献1同様に人に対して良い感触性を与えないため、それら繊維層を通常の繊維(綿、羊毛、羽毛等)層で囲む構造になってしまうことから、結果として嵩張る構造になる。
そこで、本発明は前述した問題点に鑑みなされたものであり、単純な構造でありながら適度な肌触りを備えて快適な睡眠を与えるとともに、製造面で簡単な布団を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明にあっては、布団の中綿に芯鞘構造の遠赤外線繊維を含むことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明にあっては、前記中綿は羽毛と羽根とを主材料とすることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明にあっては、前記遠赤外線繊維の重量比率が5〜15%であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明にあっては、前記羽毛の重量比率が前記羽根の重量比率よりも大きいことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明にあっては、前記遠赤外線繊維のコア部分がカーボンブラックで、鞘部分がアクリル樹脂の芯鞘構造であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明にあっては、前記カバー内に前記中綿が吹き込み式で装填されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、布団の中綿に芯鞘構造の遠赤外線繊維を含むため、少量の含有で発熱性を得ることができるとともに、布団としてガサツキ感がでることなく寝返りを打っても保温性を確保できる。
請求項2の発明によれば、中綿として羽毛と羽根とを主な材料とするため、布団として低価格で肌触りもよく保温性にも優れ、快い寝心地を得ることができる。
請求項3の発明によれば、前記遠赤外線繊維の重量比率が5〜15%であるため、肌触りを損なわず、保温性を確保することができる。
請求項4の発明によれば、前記羽毛の重量比率が前記羽根の重量比率よりも大きいため、肌触りやフィット感を落とさずに、保温性を確保することができる。
請求項5の発明によれば、カーボンブラックによる熱の吸収性が高いことから、他材質に比べ発熱効果を高く保温性を確保することができる。
請求項6の発明によれば、中綿が自動的に装填されるため、人手を殆どかけることなく前記布団を簡単に得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る布団の斜視図である。布団1は、生地としてポリエステル80%、綿20%の布団カバー3の中に中綿7(図3参照)が含まれ、その周囲には側部を封止するための縁材5が取り付けられている。
縁材5には基布としてはポリエステル100%のものを用い、毛場部分には綿100%を用いている。
縁材5には基布としてはポリエステル100%のものを用い、毛場部分には綿100%を用いている。
図2は、本発明の布団のX−X断面を示したもので、布団カバー3の中に中綿7が装填される小部屋をつくるためのマチ9が設けられた立体キルト構造であり、両端には縁材5が設けられる。なお、図2の右側の吹き込み口11から、図示しないノズルを介して左側の小部屋から中綿7が装填されていき、右側で装填が終了する吹き込み式の布団である。
マチ9には中綿を簡単に吹き込むために図示しない穴や切れ目があいているが、本構造では、使用年数とともに徐々に中綿7が隣の小部屋に移ってしまう偏りが発生することがある。それを防止するために、各立体小部屋に特殊な弁を設けてもよい。
図3は、本発明に使用される中綿7に含まれる材料の摸式図を示したもので、羽毛7a、羽根7b、芯鞘構造の遠赤外線繊維7cから構成される。
ここで、遠赤外線繊維とは体内から発せられる熱を遠赤外線(8〜16μm)に変換して放射させる化合物を含む繊維である。人の体は水やたんぱく質などの高分子で構成されているため、体の中で分子運動しているが、人体に遠赤外線が吸収されると、振動エネルギーとなり体中の分子を激しく振動させることによる発熱効果を有している。
ここで、遠赤外線繊維とは体内から発せられる熱を遠赤外線(8〜16μm)に変換して放射させる化合物を含む繊維である。人の体は水やたんぱく質などの高分子で構成されているため、体の中で分子運動しているが、人体に遠赤外線が吸収されると、振動エネルギーとなり体中の分子を激しく振動させることによる発熱効果を有している。
なお、遠赤外線繊維の具体例として、特に限定されるものではないが、三菱レイヨン株式社のコアブリッド(登録商標)があげることができる。本コアブリッドは7cに示すように、芯となるカーボンブラックの周囲をアクリル樹脂で包み込んだ芯鞘構造になっており、繊度3.3dtex、カット長5mmである。カーボンブラックは、セラミック系などの遠赤外線吸収材よりも吸収能力が高く、少量含有でも大きな発熱性を期待できる。また羽毛は、イングランド産ホワイトダックダウンを、羽根はフェザーを用いた。
表1は中綿の材料として、羽毛、羽根、遠赤外線繊維を用いた場合の構成比率の違いによる特性の変化を示したものである。ここでの温度上昇とは、遠赤外線繊維を含まない羽毛と羽根に対して遠赤外線繊維を少量含むことによる温度上昇を、温度センサにて就寝時の人の皮膚温度を測定したもので、10回測定の平均値で示した。
またドレープ性とは、身体へフィットし、寝返りを打ったときでも冷気の侵入を防ぎ熱を逃がさない度合いを示して高いものが良好と判断し、体感性は肌触りにて、またコストは重量当たりの値段で羽毛、遠赤外線繊維、羽根の順に安くなるものとした。
(実施例1〜14)
中綿材料として、羽毛、羽根、遠赤外線繊維を用い、それらの重量比率を適度に変化させることで、温度上昇の測定とドレープ性ならびにコストの確認を行った。
(比較例1〜3)
中綿材料として、羽毛と羽根だけで遠赤外線繊維を含まないものを3種類作製し、同様の確認を行った。
中綿材料として、羽毛、羽根、遠赤外線繊維を用い、それらの重量比率を適度に変化させることで、温度上昇の測定とドレープ性ならびにコストの確認を行った。
(比較例1〜3)
中綿材料として、羽毛と羽根だけで遠赤外線繊維を含まないものを3種類作製し、同様の確認を行った。
表1は温度上昇の度合いとドレープ性と体感性と材料コストとの結果から総合的に評価したものである。総合評価の基準としては、3つの特性で不具合がみられなければ○に、何か一つの特性で何らかの不具合がみられるものの、実使用上良好であれば△に、二つの特性で不具合がみられるものは×、と判断した。
表1から、遠赤外線繊維を含まないものは温度上昇効果が全く得られなかった。また3つの材料系においては、羽毛と羽根の比率として、羽毛の方が多い方が肌触りがよくドレープ性も良く快い寝心地が得られる。
表1から、遠赤外線繊維を含まないものは温度上昇効果が全く得られなかった。また3つの材料系においては、羽毛と羽根の比率として、羽毛の方が多い方が肌触りがよくドレープ性も良く快い寝心地が得られる。
さらに、遠赤外線繊維の重量比率が20%を超えるとドレープ性が悪くなるため、バランスのとれた布団を得るためには、遠赤外線繊維の重量比率は5〜15%が好ましいことがわかる。
以上説明した内容は、発明を実施するための一形態を説明したものであり、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、高級感を優先し、肌触りがソフトで軽量な羽毛と遠赤外線繊維とで構成する布団や、体感性を犠牲にして安価な羽根と遠赤外線繊維とで構成する布団や、更にはその他の材料を添加することが考えられる。また、本発明は、ベッド、ソファー、椅子や枕などの多様な用途に応用が可能である。
1 布団
3 布カバー
5 縁材
7 中綿
7a 羽毛
7b 羽根
7c 遠赤外線繊維
9 マチ
11 吹き込み口
3 布カバー
5 縁材
7 中綿
7a 羽毛
7b 羽根
7c 遠赤外線繊維
9 マチ
11 吹き込み口
Claims (6)
- 布団カバーの中綿に芯鞘構造の遠赤外線繊維を含むことを特徴とする布団。
- 前記中綿は羽毛と羽根とを主材料とすることを特徴とする請求項1に記載の布団。
- 前記遠赤外線繊維の重量比率が5〜15%であることを特徴とする請求項2に記載の布団。
- 前記羽毛の重量比率が前記羽根の重量比率よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の布団。
- 前記遠赤外線繊維のコア部分がカーボンブラックで、鞘部分がアクリル樹脂の芯鞘構造であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の布団。
- 前記布団カバーは立体キルト構造であり、マチで区切られた各小部屋に前記中綿が吹き込み式で装填されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の布団。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014115620A JP2015228942A (ja) | 2014-06-04 | 2014-06-04 | 布団 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014115620A JP2015228942A (ja) | 2014-06-04 | 2014-06-04 | 布団 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015228942A true JP2015228942A (ja) | 2015-12-21 |
Family
ID=54886076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014115620A Pending JP2015228942A (ja) | 2014-06-04 | 2014-06-04 | 布団 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015228942A (ja) |
-
2014
- 2014-06-04 JP JP2014115620A patent/JP2015228942A/ja active Pending
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