JP2015227756A - 削減量算出システム、削減量算出装置、サーミスタの校正装置及び校正方法 - Google Patents

削減量算出システム、削減量算出装置、サーミスタの校正装置及び校正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを抑えつつ温度検出精度の向上を図ることが可能な削減量算出システム及び削減量算出装置、並びに、サーミスタの校正装置及び校正方法を提供する。【解決手段】削減量算出システム1は、第1サーミスタ51、第2サーミスタ52及び流量センサ53からの電気信号に基づいて、削減熱量を算出する削減量算出部54gと、サーミスタの出力値と温度との相関を示す相関データを記憶した相関データ記憶部54eと、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を記憶した校正データ記憶部54fと、を備え、削減量算出部54gは、第1サーミスタ51及び第2サーミスタ52からの電気信号が示す出力値と校正データ記憶部54fにより記憶される関係式とから隔たり量を算出し、当該電気信号が示す出力値に算出した隔たり量を加算し、加算して得られた値と相関データ記憶部54eにより記憶される相関データとから温度を求める。【選択図】図3

Description

本発明は、削減量算出システム、削減量算出装置、サーミスタの校正装置及び校正方法に関する。
近年、地球温暖化の影響から二酸化炭素の排出量削減が求められている。特に、住宅におけるエネルギー消費量は増加の傾向にあり、住宅から排出される二酸化炭素量の削減が急務の課題となっている。
そこで、太陽熱温水器を利用した太陽熱給湯システムが提案されている。太陽熱温水器は、太陽熱の利用により湯水を加熱するものであり、これにより化石燃料等の消費量を抑えて二酸化炭素排出量の削減を図っている。
また、太陽熱給湯システムの利用により削減された二酸化炭素量や燃料費等を算出して表示する削減量算出装置が提案されている。この装置によれば、削減された二酸化炭素量や燃料費等を算出して積算表示するため、ユーザに削減目標を達成できたなどを提示できることとなり、二酸化炭素量の削減に励むように仕向けることができる(特許文献1参照)。
特開2003−279144号公報
ここで、特許文献1に記載の装置では、削減された二酸化炭素量や燃料費等の削減量を算出するために、温度センサや流量センサを備えている。また、近年、太陽熱給湯システムにより削減できた熱量の環境価値を証書化(グリーン熱証書)するしくみが構築されている。このグリーン熱証書はキャップアンドトレード方式による国内排出量取引制度において、キャップの充当に使用することが検討されている。
削減できた熱量を証書化するにあたって、削減熱量を計測する計量器は、削減熱量の算出精度が高いことが要件とされている。このため、温度センサや流量センサについては検出精度が高いものを用いる必要があり、特に温度センサについては検出温度と実際の温度との誤差が所定温度以内(例えば±0.1℃以内)であることが好ましい。そこで、温度センサには検出精度が高い白金測温抵抗体が用いられることが考えられるが、この場合には高価な白金測温抵抗体を用いることとなってしまう。
一方、温度センサに安価なサーミスタを用いることにより、コスト低減を図ることができる。しかし、この場合には、検出温度と実際の温度との誤差が所定温度以内に収まらず、削減量算出装置には使用できない。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、コストを抑えつつ温度検出精度の向上を図ることが可能な削減量算出システム及び削減量算出装置、並びに、サーミスタの校正装置及び校正方法を提供することにある。
本発明の削減量算出システムは、供給される水を加熱して予熱温水とする太陽熱温水器と、供給される水及び前記太陽熱温水器から供給される予熱温水の少なくとも一方を加熱する給湯器と、を有する太陽熱給湯システムに用いられ、前記太陽熱温水器の加熱によって前記給湯器における加熱の際に削減できた削減量を算出する削減量算出システムであって、前記太陽熱温水器により加熱される前の水温に応じた出力値の電気信号を出力する第1サーミスタと、前記太陽熱温水器により加熱されて当該太陽熱温水器から需要者側に伸びる配管内に供給された予熱温水の温度に応じた出力値の電気信号を出力する第2サーミスタと、前記太陽熱温水器から需要者側に伸びる配管内に供給された予熱温水の流量に応じた出力値の電気信号を出力する流量センサと、前記第1サーミスタ、前記第2サーミスタ及び前記流量センサからの電気信号に基づいて、前記削減量を算出する削減量算出手段と、サーミスタの出力値と温度との相関を示す相関データ、及び、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を記憶した記憶手段と、を備え、前記削減量算出手段は、前記第1サーミスタ、及び前記第2サーミスタからの電気信号のうち少なくとも一方について、電気信号が示す出力値と前記記憶手段により記憶される関係式とから隔たり量を算出し、当該電気信号が示す出力値に算出した隔たり量を加算し、加算して得られた値と前記相関データとから温度を求めることを特徴とする。
また、本発明の削減量算出装置は、供給される水を加熱して予熱温水とする太陽熱温水器と、供給される水及び前記太陽熱温水器から供給される予熱温水の少なくとも一方を加熱する給湯器と、を有する太陽熱給湯システムに用いられ、前記太陽熱温水器により加熱される前の水温に応じた出力値の電気信号を出力する第1サーミスタと、前記太陽熱温水器により加熱されて当該太陽熱温水器から需要者側に伸びる配管内に供給された予熱温水の温度に応じた出力値の電気信号を出力する第2サーミスタと、前記太陽熱温水器から需要者側に伸びる配管内に供給された予熱温水の流量に応じた出力値の電気信号を出力する流量センサとからの電気信号の出力値に基づいて、前記太陽熱温水器の加熱によって前記給湯器における加熱の際に削減できた削減量を算出する削減量算出装置であって、前記第1サーミスタ、前記第2サーミスタ及び前記流量センサからの電気信号に基づいて、前記削減量を算出する削減量算出手段と、サーミスタの出力値と温度との相関を示す相関データ、及び、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を記憶した記憶手段と、を備え、前記削減量算出手段は、前記第1サーミスタ、及び前記第2サーミスタからの電気信号のうち少なくとも一方について、電気信号が示す出力値と前記記憶手段により記憶される関係式とから隔たり量を算出し、当該電気信号が示す出力値に算出した隔たり量を加算し、加算して得られた値と前記相関データとから温度を求めることを特徴とする。
これらによれば、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を記憶している。このため、隔たり量が一定値などではなく、サーミスタの出力値に応じた適切な隔たり量が記憶されていることとなる。よって、出力値と関係式とから隔たり量を算出し、当該出力値に算出した隔たり量を加算し、加算して得られた値と相関データとから温度を求めることにより、サーミスタを用いたままで適切に温度測定することができ、コストを抑えつつ温度検出精度の向上を図ることができる。
また、本発明のサーミスタ校正装置は、予め定められた複数の代表温度の雰囲気にサーミスタを曝した場合における当該サーミスタからの実出力値を計測する実出力計測手段と、前記実出力計測手段により得られた代表温度毎の実出力値と、予め定められている当該サーミスタの出力値と温度との相関を示す相関データにおける代表温度毎の理想出力値との差分である隔たり量を、代表温度毎に算出する隔たり量算出手段と、前記隔たり量算出手段により算出された代表温度毎の隔たり量に基づいて、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を算出する関係式算出手段と、前記関係式算出手段により算出された関係式を、前記サーミスタから出力値に基づいて温度を算出する温度算出機器に記憶させる書込手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のサーミスタ校正方法は、予め定められた複数の代表温度の雰囲気にサーミスタを曝した場合における当該サーミスタからの実出力値を計測する実出力計測工程と、前記実出力計測工程において得られた代表温度毎の実出力値と、予め定められている当該サーミスタの出力値と温度との相関を示す相関データにおける代表温度毎の理想出力値との差分である隔たり量を、代表温度毎に算出する隔たり量算出工程と、前記隔たり量算出工程において算出された代表温度毎の隔たり量に基づいて、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を算出する関係式算出工程と、前記関係式算出工程において算出された関係式を、前記サーミスタから出力に基づいて温度を算出する温度算出機器に記憶させる書込工程と、を備えることを特徴とする。
これらによれば、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を算出するため、隔たり量が一定値などではなく、サーミスタの出力値に応じた適切な隔たり量を有する校正データが記憶されることとなる。よって、温度算出機器において、出力値と関係式とから隔たり量を算出し、当該出力値に算出した隔たり量を加算し、加算して得られた値と相関データとから温度を求めることにより、サーミスタを用いたままで適切に温度測定することができ、コストを抑えつつ温度検出精度の向上を図ることができる削減量算出システム等を提供することができる。
本発明によれば、コストを抑えつつ温度検出精度の向上を図ることが可能な削減量算出システム及び削減量算出装置、並びに、サーミスタの校正装置及び校正方法を提供することができる。
本実施形態に係る削減熱量算出システムを含む太陽熱給湯システムの構成図である。 本実施形態に係る演算表示器を示す構成図である。 図1及び図2に示した演算表示器の機能ブロック図である。 図3に示した相関データ記憶部に記憶される相関データを示す図である。 サーミスタの温度誤差の一例を示すグラフである。 本実施形態に係る校正装置を示すブロック図である。 比較例1に係る校正方法を示す図であり、(a)は隔たり量等を示し、(b)は校正データを示している。 比較例1による校正が行われた場合の温度誤差の一例を示すグラフである。 比較例2に係る校正方法を示す図であり、(a)は隔たり量等を示し、(b)は校正データを示している。 比較例2による校正が行われた場合の温度誤差の一例を示すグラフである。 本実施形態に係る校正方法を示す図であり、(a)は隔たり量等を示し、(b)は校正データを示している。 本実施形態による校正が行われた場合の温度誤差の一例を示すグラフである。 本実施形態に係るサーミスタの校正方法を示す工程図である。 本実施形態に係る演算表示器による削減量の算出方法を示すフローチャートである。 変形例に係る削減熱量算出システムを含む太陽熱給湯システムの構成図である。
まず、本実施形態に係るサーミスタの校正装置、及びサーミスタの校正方法を説明するのに先立って、削減熱量算出システム(削減熱量算出装置)を含む太陽熱給湯システム100を説明する。図1は、本実施形態に係る削減熱量算出システムを含む太陽熱給湯システムの構成図である。太陽熱給湯システム100は、水道管11と、冷水管12と、温水管13と、混合水管14と、加熱水管15とを備えている。さらに、太陽熱給湯システム100は、太陽熱温水器2と、混合弁3と、給湯器4とを備えている。
水道管11は、台所、洗面所、風呂、トイレ等の住宅用水道器具の各々に水を供給するものである。また、水道管11は、分岐されており、分岐箇所に冷水管12が接続されている。冷水管12は、水道管11を介して流れてくる冷水を太陽熱温水器2まで導くものである。
太陽熱温水器2は、集熱器21と熱媒配管22と貯湯槽23とを有している。集熱器21は、日当たりの良い住宅等の屋根などに設置され太陽熱を取り込んで熱媒を温めるものである。また、熱媒配管22は、集熱器21と貯湯槽23とを接続するものであり内部に熱媒が流れる構成となっている。熱媒は熱媒配管22を介して集熱器21と貯湯槽23とを循環する。貯湯槽23は、冷水管12からの冷水を導入すると共に、熱媒配管22を通じて流れてくる暖められた熱媒により冷水を加熱して予熱温水とし、貯湯しておくものである。
温水管13は、需要者側に伸びる配管の1つであって、貯湯槽23からの予熱温水を給湯器4側に供給するための配管である。この温水管13の終端には混合弁3が設置されており、温水管13からの予熱温水は混合弁3の温水流入口31から混合弁3に供給される。また、冷水管12は接続点Aにて分岐しており、冷水管12からの冷水は混合弁3の冷水流入口32を介して混合弁3に供給可能となっている。混合弁3は、上記の如く流入する予熱温水と冷水とを混ぜて混合水とする。
混合水管14は、需要者側に伸びる配管の1つであって、混合弁3の混合水流出口33と給湯器4とを接続する配管である。混合水はこの配管14を介して混合弁3から給湯器4に供給される。なお、本実施形態において混合弁3は、混合水の温度が所定の温度となるように、温水と冷水との混合割合を自動的に調整する自動温度調節機能付湯水混合弁であるが、混合弁3の構成はこれに限られるものではない。
給湯器4は、例えば、ガスバーナと熱交換器とを備えており、利用者等によって定められた温度の加熱水(即ち、湯)を生成するものである。この給湯器4は、住宅に設けられた給湯器用リモコン等と接続されており、給湯器用リモコン等から受信する制御信号に基づいて、例えば、電源オン、電源オフ、及び、生成する湯の温度が制御される。
加熱水管15は、給湯器4と給湯側であるシャワー口等とを接続する配管である。給湯器4にて暖められた加熱水は、この加熱水管15を介して利用者等に供給されることとなる。
以上の構成により、太陽熱給湯システム100は、水道管11からの冷水を太陽熱を利用した太陽熱温水器2によって予熱温水とし、これを給湯器4に供給するので給湯器4にて使用される燃料費や排出される二酸化炭素量等を削減することができる。
次に、本実施形態に係る削減熱量算出システム1について説明する。削減熱量算出システム1は、太陽熱温水器2の利用によって削減された熱量を算出して積算表示するものであって、第1サーミスタ51と、第2サーミスタ52と、流量センサ53と、演算表示器(削減量算出装置)54と、家内表示器55とを備えている。なお、削減熱量算出システム1は、熱量に加えて、削減されたガス料金や二酸化炭素排出量を算出して積算表示する機能を備えていてもよい。
第1サーミスタ51は、冷水管12に配置され、太陽熱温水器2により加熱される前の水温、すなわち冷水の温度に応じた出力値の電気信号を出力するものである。第2サーミスタ52は、温水管13に配置され、太陽熱温水器2により加熱されてから給湯器4に供給されるまでの配管内(すなわち温水管13内)の予熱温水の温度に応じた出力値の電気信号を出力するものである。
流量センサ53は、温水管13に配置され、太陽熱温水器2から給湯器4に供給された予熱温水の流量に応じた出力値の電気信号を出力するものである。流量センサ53は、例えば羽根車式のものであり、予熱温水が流れてくることにより羽根車が回転し、この回転数に応じた数のパルスを出力する構成となっている。なお、流量センサ53は羽根車式のものに限られない。
演算表示器54は、太陽熱温水器2の利用により削減された熱量や二酸化炭素量を演算して積算表示する機能を有したものである。なお、表示機能に関しては、家内表示器55にも搭載されており、削減された熱量や二酸化炭素量は、演算表示器54及び家内表示器55に表示されることとなる。
図2は、本実施形態に係る演算表示器54を示す構成図である。図2に示すように、演算表示器54は、マイクロプロセッサ(MPU)54aを備えている。MPU54aは、予め定められたプログラムに従って動作するものであり、CPU54a1と、ROM54a2と、RAM54a3とを備えている。
CPU54a1は、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを実行するものである。ROM54a2は、CPU51aにて実行するプログラム等を格納した読み出し専用のメモリである。RAM54a3は、各種のデータを格納すると共にCPU51aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリである。
また、本実施形態においてROM51a2には、太陽熱温水器2の利用により削減された熱量、燃料費及び二酸化炭素量を算出するためのプログラムが格納されている。このため、このプログラムを実行するCPU54a1は、削減された燃料費や二酸化炭素量を算出する部位として機能することとなる。
さらに、削減熱量算出システム1は、メモリ部54bと、表示部54cと、インタフェース部54dとを備えている。
メモリ部54bは、電力供給が断たれた場合でも、格納された各種データの保持が可能な記録媒体であり、CPU54a1の処理作業に必要な各種格納エリアを有する電気的消去/書き換え可能なメモリ(EEPROM)等が用いられる。
表示部54cは、LCD、LED等が用いられ、例えば、削減熱量算出システム1の本体部に利用者等が目視可能に設けられている。この表示部54cは、CPU54a1により算出された削減熱量、削減二酸化炭素量、及び削減燃料費等の各種表示を行う。なお、本実施形態において表示部54cは、野外に設置された削減熱量算出システム1の本体部に設けられているが、これに限らず、宅内表示器55のように家内に設けられてもよい。
インタフェース部54dは、第1及び第2サーミスタ51,52や流量センサ53と電気的に接続されており、各種センサ51〜53とMPU54aとの通信を可能としたものである。
図3は、図1及び図2に示した演算表示器54の機能ブロック図である。図3に示すように、演算表示器54は、相関データ記憶部(記憶手段)54eと、校正データ記憶部(記憶手段)54fと、削減量算出部(削減量算出手段)54gとを備えている。
相関データ記憶部54eは、サーミスタ51,52から得られる出力値(本実施形態ではAD値)と温度との相関データを記憶したものである。図4は、図3に示した相関データ記憶部54eに記憶される相関データを示す図である。図4に示す相関データは、基準検量線とも呼ばれるものであり、サーミスタ51,52から得られるAD値がAD20である場合には、相関データに基づいてサーミスタ51,52の周辺温度が例えば20℃であると判断され、サーミスタ51,52から得られるAD値がAD60である場合には、相関データに基づいてサーミスタ51,52の周辺温度が例えば60℃であると判断される。
削減量算出部54gは、太陽熱温水器2の利用により削減された熱量、二酸化炭素量、及び燃料費等の各種削減量を算出するものである。具体的に削減量算出部54gは、第1及び第2サーミスタ51,52からの電気信号、並びに流量センサ53からの電気信号に基づいて、削減された熱量等を算出する。削減された熱量は、(T1−T2)・R1に基づいて算出される。ここで、T1は第2サーミスタ52からの電気信号に基づく検出温度であり、T2は第1サーミスタ51からの電気信号に基づく検出温度であり、R1は流量センサ53からの電気信号に基づく検出流量である。
また、削減量算出部54gは、削減熱量と給湯効率及び燃料単価とから削減燃料費を算出してもよいし、削減熱量と給湯効率及び単位燃料当たりの二酸化炭素発生量とから、削減二酸化炭素量を算出してもよい。
ここで、削減量を正確に算出するためには、第1及び第2サーミスタ51,52の出力値から正確に温度を算出する必要がある。しかし、一般的に安価なサーミスタ51,52は、精度がそれほど高いものではないことから、削減量算出システム1に用いるには適切であると言い難い。
図5は、サーミスタの温度誤差の一例を示すグラフである。削減量算出システム1における温度誤差は、例えば±0.1℃以内である必要がある。しかし、図5に示すように、10個のサンプルとなるサーミスタについて温度誤差を測定した結果、対象となる温度範囲(例えば5℃〜80℃)の全域において、温度誤差が±0.1℃以内に収まるものは無かった。
そこで、本実施形態に係る演算表示器54は、図3に示すように、校正データ記憶部54fを備えている。校正データ記憶部54fは、図5に示すような誤差を有するサーミスタについて、その誤差が小さくなるような校正データを記憶するものである。この校正データ記憶部54fにおける校正データは、図6に示す校正装置6により算出される。
図6は、本実施形態に係る校正装置6を示すブロック図である。図6に示すように、校正装置6は、実出力計測部(実出力計測手段)6aと、隔たり量算出部(隔たり量算出手段)6bと、関係式算出部(関係式算出手段)6cと、書込部(書込手段)6dとを備えている。なお、この校正装置6は、例えばパーソナルコンピュータ等により構成される。
実出力計測部6aは、予め定められた複数の代表温度の雰囲気にサーミスタ51,52を曝した場合における当該サーミスタ51,52の実出力値を計測するものである。本実施形態において代表温度は、例えば5℃、20℃、45℃、60℃、及び80℃である。
隔たり量算出部6bは、代表温度毎に隔たり量を算出するものである。ここで、隔たり量とは、実出力計測部6aにより得られた代表温度毎の実出力値と、図4に示した相関データにおける代表温度毎の理想出力値(例えば図4に示すように20℃においてAD20、60℃においてAD60)と差分である。よって、隔たり量算出部6bは、20℃における理想出力値AD20と、実出力計測部6aにより計測された20℃における実出力値との差分を隔たり量として算出する。他の代表温度である5℃、45℃、60℃、及び80℃についても同様である。なお、図4に示す相関データは校正装置6に予め記憶されていてもよいし、演算表示器54に記憶されている相関データが校正装置6に読み込まれるようになっていてもよい。
関係式算出部6cは、隔たり量算出部6bにより算出された代表温度毎の隔たり量に基づいて、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を算出するものである。関係式算出部6cの詳細については後述する。
書込部6dは、関係式算出部6cにより算出された関係式を校正データとし、演算表示器54(温度算出機器)の校正データ記憶部54fに記憶させるものである。
次に、本実施形態に係る校正方法の概要を説明するが、それに先立って、本実施形態に係る校正方法と比較対象となる比較例(以下、比較例1,2)に係る校正方法について説明する。
図7は、比較例1に係る校正方法を示す図であり、(a)は隔たり量等を示し、(b)は校正データを示している。
比較例1の校正を行う場合、まず、サーミスタ51,52と校正装置6とを接続すると共に、校正装置6と演算表示器54とを接続する。次いで、サーミスタ51,52を既知の温度雰囲気(代表温度の雰囲気)に曝す。ここで、例えば既知の温度は40℃であるとする。この際、サーミスタ51,52は加熱炉内に投入されてもよいし既知の温度の流体が流れる流路上に配置されてもよい。
そして、40℃におけるサーミスタ51,52からの実出力値が実出力計測部6aにより計測される。ここで、図7(a)に示すように、実出力計測部6aにより計測された実出力値がADT1であったとする。この場合、相関データに基づくとサーミスタ51,52の検出温度は、60℃超80℃未満のT1℃となる。しかし、サーミスタ51,52は40℃の温度雰囲気に曝されていることから、相関データに基づくとサーミスタ51,52の出力はAD40となるべきである。
よって、隔たり量算出部6bは、40℃における理想出力値AD40と、実出力計測部6aにより計測された40℃における実出力値ADT1との差分o40を隔たり量として算出する。
書込部6dは、この隔たり量o40を校正データとして、校正データ記憶部54fに記憶させることとなる。すなわち、校正データは、図7(b)に示すように、全温度範囲において一定値となる。
削減量算出システム1は、上記の如く、校正データ記憶部54fに校正データが記憶されると、図1に示すような使用形態において、以下のようにして温度を求める。すなわち、削減量算出部54gは、サーミスタ51,52からの出力値に上記一定値(すなわち隔たり量o40)を加算する。そして、削減量算出部54gは、加算して得られた値と、相関データとに基づいて、温度を求めることとなる。
図8は、比較例1による校正が行われた場合の温度誤差の一例を示すグラフである。図8に示すように、10個のサンプルとなるサーミスタについて温度誤差を測定した結果、対象となる温度範囲(例えば5℃〜80℃)の全域において、温度誤差が±0.1℃以内に収まるものは無かった。特に、比較例1では40℃の隔たり量o40を校正データとしているため、40℃における温度誤差は小さくなっているが、5℃や80℃のように40℃から離れた温度において誤差が大きくなってしまう。
図9は、比較例2に係る校正方法を示す図であり、(a)は隔たり量等を示し、(b)は校正データを示している。
比較例2においては、サーミスタ51,52を複数の既知の温度雰囲気(複数の代表温度の雰囲気)に曝す。このとき、例えば対象となる温度範囲(例えば5℃〜80℃)を3つの区分(例えば5℃〜20℃、20℃〜45℃、45℃〜80の3つの区分)に分割し、それぞれの区分において代表温度を決定し、それぞれの区分の代表温度にサーミスタ51,52を曝す。ここで、例えば代表温度を10℃、35℃及び60℃であるとする。この際、サーミスタ51,52は加熱炉内に投入されてもよいし既知の温度の流体が流れる流路上に配置されてもよい。
そして、10℃、35℃及び60℃におけるサーミスタ51,52からの実出力値が実出力計測部6aにより計測される。ここで、図9(a)に示すように、実出力計測部6aにより計測された実出力値が、10℃においてADT2であり、35℃においてADT3であり、65℃においてADT4であるとする。この場合、相関データに基づくとサーミスタ51,52の検出温度は、T2℃(>10℃)、T3℃(>65℃)、及びT4℃(>80℃であって図示を省略)となる。しかし、サーミスタ51,52は10℃、35℃及び60℃の温度雰囲気に曝されていることから、相関データに基づくとサーミスタ51,52の出力はそれぞれAD10、AD35及びAD65となるべきである。
よって、隔たり量算出部6bは、10℃、35℃及び60℃における理想出力値AD10,AD35,AD65と、実出力計測部6aにより計測された10℃、35℃及び60℃における実出力値ADT2,ADT3,ADT4との差分o10,o35,o65を、代表温度毎の隔たり量として算出する。
書込部6dは、この隔たり量o10,o35,o65を区分毎の校正データとして、校正データ記憶部54fに記憶させることとなる。すなわち、校正データは、図9(b)に示すように、区分1(5℃〜20℃)においてo10であり、区分2(20℃〜45℃)においてo35であり、区分3(45℃〜80℃)においてo65であり、区分毎に一定値となる。なお、図9(b)においてαは、例えばAD45−o35であり、βはAD20−o10である。
削減量算出システム1は、上記の如く、校正データ記憶部54fに校正データが記憶されると、図1に示すような使用形態において、以下のようにして温度を求める。すなわち、演算表示器54は、サーミスタ51,52からの出力値が、上記のα未満、α以上β未満、β以上のいずれに属するかを判断する。次いで、削減量算出部54gは、サーミスタ51,52からの出力値がα未満である場合に当該出力値に一定値o65を加算し、サーミスタ51,52からの出力値がα以上β未満である場合に当該出力値に一定値o35を加算し、サーミスタ51,52からの出力値がβ以上である場合に当該出力値に一定値o10を加算する。そして、削減量算出部54gは、加算して得られた値と、相関データとに基づいて、温度を求めることとなる。
図10は、比較例2による校正が行われた場合の温度誤差の一例を示すグラフである。図10に示すように、10個のサンプルとなるサーミスタについて温度誤差を測定した結果、比較例1のものよりも、対象となる温度範囲(例えば5℃〜80℃)の全域において、温度誤差が小さくなっている。しかし、特定の温度(例えば70℃〜80℃)においては、温度誤差が±0.1℃以内に収まらず、また所定温度(例えば5℃、20℃、25℃等)では温度誤差が±0.1℃付近となるものもあった。
このように、比較例1,2に係る校正方法では、温度誤差を±0.1℃に収めることができない。よって、本実施形態では校正方法が以下のようにして行われる。図11は、本実施形態に係る校正方法を示す図であり、(a)は隔たり量等を示し、(b)は校正データを示している。
本実施形態においては、サーミスタ51,52を複数の代表温度の雰囲気に曝す。ここで、例えば代表温度を5℃、20℃、45℃、60℃及び80℃であるとする。この際、サーミスタ51,52は加熱炉内に投入されてもよいし代表温度の流体が流れる流路上に配置されてもよい。
そして、5℃、20℃、45℃、60℃及び80℃におけるサーミスタ51,52からの実出力値が実出力計測部6aにより計測される。ここで、図11(a)に示すように、実出力計測部6aにより計測された実出力値が、5℃においてaであり、20℃においてbであり、45℃においてcであり、60℃においてdであり、80℃においてeであるとする。
次いで、隔たり量算出部6bは、5℃、20℃、45℃、60℃及び80℃における理想出力値a’,b’,c’,d’,e’と、実出力計測部6aにより計測された5℃、20℃、45℃、60℃及び80℃における実出力値a,b,c,d,eとの差分o5,o20,o45,o60,o80を、代表温度毎の隔たり量として算出する。
次に、関係式算出部6cは、実出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を算出する。例えば、関係式算出部6cは、図11(b)に示すように、出力(AD値)をx軸とし、隔たり量をy軸とした場合に、座標(a,o5)と座標(b,o20)とを結ぶ直線、座標(b,o20)と座標(c,o45)とを結ぶ直線、座標(c,o45)と座標(d,o60)とを結ぶ直線、及び、座標(d,o60)と座標(e,o80)とを結ぶ直線からなる関係式を算出する。
そして、書込部6dは、関係式算出部6cにより算出された関係式を校正データとして、校正データ記憶部54fに記憶させることとなる。
ここで、関係式算出部6cにより算出される関係式は、比較例1,2と異なり、サーミスタの出力値を変数とした場合において連続的に変化するものである。すなわち、比較例1,2のように、一定値(区分毎に一定値)ではない。このような関係式を校正データとすることにより、削減量算出システム1は、温度の検出精度が高まることとなる。例えば、削減量算出部54gは、サーミスタ51,52からのAD値が(a+b)/2であったとすると、校正データ記憶部54fに記憶されている関係式にAD値(a+b)/2を当てはめ、隔たり量を算出する。このときの隔たり量をo’であるとすると、削減量算出部54gは、AD値(a+b)/2に隔たり量o’を加算し、加算して得られた値を相関データに当てはめて温度を算出する。ここで、隔たり量o’は、AD値(a+b)/2に対して適切な値となっている。すなわち、比較例2の場合には、AD値(a+b)/2に対して隔たり量o10又はo35が採用されるが、本実施形態では隔たり量o’が採用されるため、隔たり量自体の誤差を小さくすることができる。この結果、本実施形態による校正が行われた場合の温度誤差は以下のようになる。
図12は、本実施形態による校正が行われた場合の温度誤差の一例を示すグラフである。図12に示すように、10個のサンプルとなるサーミスタについて温度誤差を測定した結果、本実施形態による校正が行われた場合、対象となる温度範囲(例えば5℃〜80℃)の全域において、温度誤差が±0.1℃以内に収まっている。特に、温度誤差は大凡±0.05℃以内に収まっており、サーミスタ51,52を削減量算出システム1に好適に用いることができる。
なお、関係式算出部6cにより算出される関係式は、図11(b)に示すものに限らず、(a,o5)(b,o20)(c,o45)(d,o60)(e,o80)の近似直線や近似曲線であってもよいし、種々のものを採用可能である。
次に、本実施形態に係るサーミスタの校正方法を、工程図を参照して説明する。図13は、本実施形態に係るサーミスタの校正方法を示す工程図である。まず、図13に示すように、作業者はサーミスタを所定箇所に設置する(S11)。次いで、作業者は、サーミスタを複数の代表温度の雰囲気に曝す。これにより、実出力計測部6aは、代表温度毎の実出力を計測する(S12)。
次に、隔たり量算出部6bは、相関データが示す代表温度毎の理想出力値と、ステップS12にて計測された実出力値との差分を隔たり量として算出する(S13)。次いで、関係式算出部6cは、ステップS13にて算出された代表温度毎の隔たり量に基づいて、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を算出する(S14)。この関係式は、図11(b)に示したように、隣接する代表温度における隔たり量を結ぶ直線により構成されてもよいし、近似式により構成されてもよい。
その後、書込部6dは、ステップS14において算出した関係式を、演算表示器54の校正データ記憶部54fに記憶させ(S15)、図13に示す処理は終了する。なお、演算表示器54に図4に示す相関データが記憶されていない場合、ステップS15の処理において書込部6dが校正データと共に相関データを記憶させるようにしてもよい。
次に、本実施形態に係る演算表示器54による削減量の算出方法を説明する。図14は、本実施形態に係る演算表示器54による削減量の算出方法を示すフローチャートである。
まず、削減量算出部54gは、流量センサ53からの信号に基づいて流量が発生したかを判断する(S21)。流量が発生したと判断した場合(S21:YES)、削減量算出部54gは、流量を計測する(S22)。この処理において削減量算出部54gは、流量センサ53から送信される流量パルスの数から流量を演算により求める。
その後、削減量算出部54gは、第1及び第2サーミスタ51,52のそれぞれの出力値を読み込む(S23)。次いで、削減量算出部54gは、ステップ23において読み込まれた出力値に基づいて、校正データ記憶部54fに記憶される校正データ(関係式)から隔たり量を算出する(S24)。
次に、削減量算出部54gは、ステップS23において読み込まれた出力値に、ステップS24において算出された隔たり量を加算する(S25)。そして、削減量算出部54gは、ステップS25における加算により得られた値と、相関データ記憶部54eに記憶される相関データとから、第1及び第2サーミスタ51,52の温度を算出する(S26)。
その後、削減量算出部54gは、ステップS22にて計測された流量、並びに、ステップS26にて算出された第1及び第2サーミスタ51,52の温度に基づいて、削減熱量を算出する(S27)。さらに、削減量算出部54gは、削減燃料費や削減二酸化炭素量を算出してもよい。
次いで、演算表示器54は、ステップS27にて算出された削減熱量等を表示部54cに表示させる(S28)。そして、処理はステップS21に移行する。
ところで、ステップS21において流量が発生していないと判断した場合(S21:NO)、削減熱量等は算出されず、図14に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係る削減量算出システム1及び演算表示器54によれば、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を記憶している。このため、隔たり量が一定値などではなく、サーミスタの出力値に応じた適切な隔たり量が記憶されていることとなる。よって、出力値と関係式とから隔たり量を算出し、当該出力値に算出した隔たり量を加算し、加算して得られた値と相関データとから温度を求めることにより、サーミスタを用いたままで適切に温度測定することができ、コストを抑えつつ温度検出精度の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る校正装置6及び校正方法によれば、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を算出するため、隔たり量が一定値などではなく、サーミスタの出力値に応じた適切な隔たり量を有する校正データが記憶されることとなる。よって、温度算出機器において、出力値と関係式とから隔たり量を算出し、当該出力値に算出した隔たり量を加算し、加算して得られた値と相関データとから温度を求めることにより、サーミスタを用いたままで適切に温度測定することができ、コストを抑えつつ温度検出精度の向上を図ることができる削減量算出システム等を提供することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態において太陽熱温水器2は、貯湯槽23に蓄えられた冷水を熱媒により加熱するものであるが、これに限らず、水道管11からの冷水を集熱器21まで導いて冷水を加熱するものであってもよい。また、太陽熱温水器2は、集熱器21と貯湯槽23とを備えるものに限らず、貯湯槽23を備えない一体型の太陽熱温水器2であってもよい。
また、本実施形態において流量センサ53は羽根車式のものを例に説明したが、これに限らず、他のタイプの流量センサであってもよい。
また、本実施形態では太陽熱温水器2により加熱された予熱温水が給湯器4に供給される太陽熱給湯システム100を例に説明したが、これに限らず、太陽熱温水器2から給湯器4を介することなく直接需要者側に供給される太陽熱給湯システムに適用されてもよい。さらには、太陽熱温水器2により加熱された予熱温水を給湯器4を介して供給すると共に、直接需要者側に供給する双方の機能を備えた太陽熱給湯システムに適用されてもよい。
また、本実施形態に係る太陽熱給湯システム100においては、混合弁3を1つ備えているが、弁はこれに限らず複数備えていてもよい。さらには、混合弁3以外の弁を備えていてもよい。
加えて、本実施形態に係るサーミスタの校正装置6及び校正方法は、太陽熱給湯システム100のサーミスタ51,52の校正に適用されるものであるが、これに限らず、他のシステム等に用いられる温度算出機器のサーミスタの校正に適用されてもよい。
さらに、本実施形態において第2サーミスタ52及び流量センサ53は、以下のように配置されていてもよい。図15は、変形例に係る削減熱量算出システム1を含む太陽熱給湯システム100の構成図である。
図15に示すように、第2サーミスタ52及び流量センサ53は、混合弁3の下流側(より詳細には、混合弁3の下流側且つ給湯器4の上流側)に設けられていてもよい。この場合、流量センサ53は混合水(予熱温水の一例)の流量に応じた出力を行い、第2サーミスタ52は混合水(予熱温水の一例)の温度に応じた出力を行うこととなる。
なお、補足すると、変形例のように構成したとしても、削減された熱量の算出については問題なく行うことができる。以下、具体的に説明する。まず、予熱温水が検出対象水の場合、予熱温水の流量がR1であり温度がT1であるとし、冷水の温度がT2であるとすると、削減された熱量は、(T1−T2)・R1に基づいて算出される。
これに対して、混合水が検出対象水である場合、混合水の温度がT3であり流量がR3であるとすると、削減された熱量は、(T3−T2)・R3に基づいて算出される。ここで、T3={(T1・R1)+(T2・R2)}/(R1+R2)である。なお、R2は、予熱温水と混合された冷水の流量である。よって、R3=R1+R2である。
そして、これら関係式からすると、(T3−T2)・R3は以下のようになる。すなわち、(T3−T2)・R3=T3・R3−T2・R3={(T1・R1)+(T2・R2)}−T2・R3={(T1・R1)+(T2・R2)}−T2・(R1+R2)=T1・R1−T2・R1=(T1−T2)・R1となる。よって、変形例のように構成したとしても、削減された熱量の算出については問題なく行うことができる。
さらには、本実施形態と図15に示す変形例を組み合わせて、双方により削減された熱量を算出するようにしてもよい。
1 削減量算出システム
11 水道管
12 冷水管
13 温水管
14 混合水管
15 加熱水管
2 太陽熱温水器
21 集熱器
22 熱媒配管
23 貯湯槽
3 混合弁
31 温水流入口
32 冷水流入口
33 混合水流出口
4 給湯器
51 第1サーミスタ
52 第2サーミスタ
53 流量センサ
54 演算表示器
54a MPU
54a1 CPU
54a2 ROM
54a3 RAM
54b メモリ部
54c 表示部
54d インタフェース部
54e 相関データ記憶部(記憶手段)
54f 校正データ記憶部(記憶手段)
54g 削減量算出部(削減量算出手段)
55 家内表示器
6 校正装置
6a 実出力計測部(実出力計測手段)
6b 隔たり量算出部(隔たり量算出手段)
6c 関係式算出部(関係式算出手段)
6d 書込部(書込手段)
100 太陽熱給湯システム

Claims (4)

  1. 供給される水を加熱して予熱温水とする太陽熱温水器と、供給される水及び前記太陽熱温水器から供給される予熱温水の少なくとも一方を加熱する給湯器と、を有する太陽熱給湯システムに用いられ、前記太陽熱温水器の加熱によって前記給湯器における加熱の際に削減できた削減量を算出する削減量算出システムであって、
    前記太陽熱温水器により加熱される前の水温に応じた出力値の電気信号を出力する第1サーミスタと、
    前記太陽熱温水器により加熱されて当該太陽熱温水器から需要者側に伸びる配管内に供給された予熱温水の温度に応じた出力値の電気信号を出力する第2サーミスタと、
    前記太陽熱温水器から需要者側に伸びる配管内に供給された予熱温水の流量に応じた出力値の電気信号を出力する流量センサと、
    前記第1サーミスタ、前記第2サーミスタ及び前記流量センサからの電気信号に基づいて、前記削減量を算出する削減量算出手段と、
    サーミスタの出力値と温度との相関を示す相関データ、及び、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を記憶した記憶手段と、を備え、
    前記削減量算出手段は、前記第1サーミスタ、及び前記第2サーミスタからの電気信号のうち少なくとも一方について、電気信号が示す出力値と前記記憶手段により記憶される関係式とから隔たり量を算出し、当該電気信号が示す出力値に算出した隔たり量を加算し、加算して得られた値と前記相関データとから温度を求める
    ことを特徴とする削減量算出システム。
  2. 供給される水を加熱して予熱温水とする太陽熱温水器と、供給される水及び前記太陽熱温水器から供給される予熱温水の少なくとも一方を加熱する給湯器と、を有する太陽熱給湯システムに用いられ、前記太陽熱温水器により加熱される前の水温に応じた出力値の電気信号を出力する第1サーミスタと、前記太陽熱温水器により加熱されて当該太陽熱温水器から需要者側に伸びる配管内に供給された予熱温水の温度に応じた出力値の電気信号を出力する第2サーミスタと、前記太陽熱温水器から需要者側に伸びる配管内に供給された予熱温水の流量に応じた出力値の電気信号を出力する流量センサとからの電気信号の出力値に基づいて、前記太陽熱温水器の加熱によって前記給湯器における加熱の際に削減できた削減量を算出する削減量算出装置であって、
    前記第1サーミスタ、前記第2サーミスタ及び前記流量センサからの電気信号に基づいて、前記削減量を算出する削減量算出手段と、
    サーミスタの出力値と温度との相関を示す相関データ、及び、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を記憶した記憶手段と、を備え、
    前記削減量算出手段は、前記第1サーミスタ、及び前記第2サーミスタからの電気信号のうち少なくとも一方について、電気信号が示す出力値と前記記憶手段により記憶される関係式とから隔たり量を算出し、当該電気信号が示す出力値に算出した隔たり量を加算し、加算して得られた値と前記相関データとから温度を求める
    ことを特徴とする削減量算出装置。
  3. 予め定められた複数の代表温度の雰囲気にサーミスタを曝した場合における当該サーミスタからの実出力値を計測する実出力計測手段と、
    前記実出力計測手段により得られた代表温度毎の実出力値と、予め定められている当該サーミスタの出力値と温度との相関を示す相関データにおける代表温度毎の理想出力値との差分である隔たり量を、代表温度毎に算出する隔たり量算出手段と、
    前記隔たり量算出手段により算出された代表温度毎の隔たり量に基づいて、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を算出する関係式算出手段と、
    前記関係式算出手段により算出された関係式を、前記サーミスタから出力に基づいて温度を算出する温度算出機器に記憶させる書込手段と、
    を備えることを特徴とするサーミスタの校正装置。
  4. 予め定められた複数の代表温度の雰囲気にサーミスタを曝した場合における当該サーミスタからの実出力値を計測する実出力計測工程と、
    前記実出力計測工程において得られた代表温度毎の実出力値と、予め定められている当該サーミスタの出力値と温度との相関を示す相関データにおける代表温度毎の理想出力値との差分である隔たり量を、代表温度毎に算出する隔たり量算出工程と、
    前記隔たり量算出工程において算出された代表温度毎の隔たり量に基づいて、サーミスタの出力値を変数とし隔たり量が連続的に変化する関係式を算出する関係式算出工程と、
    前記関係式算出工程において算出された関係式を、前記サーミスタから出力に基づいて温度を算出する温度算出機器に記憶させる書込工程と、
    を備えることを特徴とするサーミスタの校正方法。
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