JP2015226879A - フッ素含有廃水の処理方法及びフッ素含有廃水の処理装置 - Google Patents

フッ素含有廃水の処理方法及びフッ素含有廃水の処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フッ素含有廃水中のフッ素を十分に低コストで除去する方法を提供する。【解決手段】実施形態の水処理方法は、反応領域及び越流領域を有する反応槽中において、カルシウム剤貯留槽及び機能粉貯留槽から、それぞれカルシウム剤、並びにフッ化カルシウム、硫酸カルシウム及びリン酸カルシウムを含む混合機能粉を添加し、被処理水中に含まれるフッ化物イオンを、フッ化カルシウムの状態で混合機能粉の表面上に晶析させるステップと、固液分離装置のフィルターにろ過助材貯留槽からろ過助材を供給して、フィルター上にろ過助材層を形成するステップとを具える。また、反応槽の越流領域中で、析出した前記フッ化カルシウムを含む混合機能粉の一部を沈殿分離するステップと、析出したフッ化カルシウムを含む混合機能粉の残部を固液分離装置に供給し、フィルター及びろ過助材層によってろ過して除去し、処理水を得るステップとを具える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、フッ素含有廃水の処理方法及びフッ素含有廃水の処理装置に関する。
アジア地域での製造が拡大する電子デバイス、半導体の製造工程から排出されるフッ素は、所定の濃度までは人体に有効であって、例えば濃度が1mg/L程度では虫歯抑制効果があるとされている。しかしながら、過剰に摂取すると人体に悪影響を与えることが知られているため、水質汚濁防止法では排水基準が定められている。
これまで、フッ素含有廃水中のフッ素はカルシウム剤と反応させ、フッ化カルシウムとして固定化する処理方法で処理されてきた。しかしながら、フッ化カルシウムは微量ながら水に溶解するため、カルシウム剤による単独処理ではフッ素含有廃水中のフッ素濃度を十分に低減することができず、排水基準をクリアできないという課題があった。
例えば、特許文献1では、フッ素含有廃水にカルシウム剤を添加してフッ素をフッ化カルシウムとして固液分離するに当たり、水質が変動するフッ素含有廃水のイオン強度を測定し、その測定値に基づいてカルシウム剤の添加量制御を行っている。しかしながら、このような凝集沈殿法では、上述したようにフッ化カルシウムを生成してフッ素を固定化する方法であるため、フッ素含有廃水中のフッ素を十分に低減することができないという問題がある。また、フッ素濃度を低減するために高分子凝集剤の注入に伴う大量の汚泥が発生し、環境負荷の増大や処分費の発生が問題となる。
特許文献2では、消石灰と酸とを混合したカルシウム溶液中のカルシウムの濃度を測定し、そのカルシウム濃度に基づいてカルシウム溶液を添加してフッ化カルシウムの結晶を生成させ、フッ素含有廃水中のフッ素を固定化する方法が開示されている。しかしながら、このような晶析法では、上述したようにフッ化カルシウムを生成してフッ素を固定化する方法であるため、フッ素含有廃水中のフッ素を十分に低減することができないという問題がある。また、システムが複雑化して、処理コストが増大するという問題がある。
特開2009−233568号公報 特開2009−11876号公報
本発明は、フッ素含有廃水中のフッ素を十分に低コストで除去する方法を提供することを目的とする。
実施形態の水処理方法は、フッ化物イオンを含む被処理水の処理方法であって、反応領域及び越流領域を有する反応槽中において、カルシウム剤貯留槽及び機能粉貯留槽から、それぞれカルシウム剤、並びにフッ化カルシウム、硫酸カルシウム及びリン酸カルシウムを含む混合機能粉を添加し、前記被処理水中に含まれる前記フッ化物イオンを、フッ化カルシウムの状態で前記混合機能粉の表面上に晶析させるステップと、固液分離装置のフィルターにろ過助材貯留槽からろ過助材を供給して、当該フィルター上にろ過助材層を形成するステップとを具える。また、前記反応槽の前記越流領域中で、析出した前記フッ化カルシウムを含む前記混合機能粉の一部を沈殿分離するステップと、前記析出したフッ化カルシウムを含む前記混合機能粉の残部を前記固液分離装置に供給し、前記フィルター及び前記ろ過助材層によってろ過して除去し、処理水を得るステップとを具える。
第1の実施形態における水処理装置の概略構成図である。 第2の実施形態における水処理装置の概略構成図である。 第3の実施形態における水処理装置の概略構成図である。 第4の実施形態における水処理装置の概略構成図である。 第5の実施形態における水処理装置の概略構成図である。 第6の実施形態における水処理装置の概略構成図である。 第7の実施形態における水処理装置の概略構成図である。 第8の実施形態における水処理装置の反応槽の概略構成図である。 第9の実施形態における水処理装置の概略構成図である。 第10の実施形態における水処理装置の概略構成図である。
(混合機能粉)
最初に、実施形態で使用する混合機能粉について説明する。
本実施形態で使用する混合機能粉は、フッ化カルシウム(CaF)、硫酸カルシウム(CaSO)及びリン酸カルシウム(Ca(PO)を含むが、これらは粒子状あるいは粉体状の形態において互いに凝集し、その結果、単一の混合機能粉を形成しているものである。
なお、混合機能粉におけるフッ化カルシウム(CaF)、硫酸カルシウム(CaSO)及びリン酸カルシウム(Ca(PO)の含有割合は、以下に説明するように、本実施形態にしたがって被処理水W0中のフッ化物イオンがフッ化カルシウムとして晶析し、堆積できるものであれば特に限定されるものではないが、一例として、フッ化カルシウム(CaF)の含有割合をモル比において65%〜95%とし、硫酸カルシウム(CaSO)の含有割合をモル比において1%〜35%とすることが好ましい。また、リン酸カルシウム(Ca(PO)の含有割合をモル比において1%〜35%とすることが好ましい。この場合、より多くのフッ化カルシウムを混合機能粉の表面に晶析させて堆積させることが可能となる。
また、混合機能粉の大きさも、以下に説明する固液分離装置のフィルター及びこのフィルター上に形成したろ過助材層によって固液分離できる程度の大きさであれば特に限定されるものではないが、例えば1μm〜100μm程度の大きさとすることができる。なお、このような混合機能粉の大きさは、例えば、レーザー回折法を利用して測定することができ、具体的には株式会社島津製作所製のSALD−DS21型測定装置(商品名)を用いて測定することができる。但し、この場合の大きさは、体積換算平均粒子径を意味するものである。
混合機能粉の製造方法は特に限定されるものではないが、例えばフッ化物イオン(F)、硫酸イオン(SO 2−)及びリン酸イオン(PO 3−)などが含有された溶液を用い、当該溶液に消石灰(Ca(OH))などを添加することにより、以下のような反応でフッ化カルシウム(CaF)、硫酸カルシウム(CaSO)及びリン酸カルシウム(Ca(PO)が生成され、これらが凝集することによって製造できるものである。
2HF+Ca(OH)→CaF↓+2H
SO+Ca(OH)→CaSO↓+2H
2HPO+3Ca(OH)→Ca(PO↓+6H
なお、生成したフッ化カルシウム(CaF)、硫酸カルシウム(CaSO)及びリン酸カルシウム(Ca(PO)が凝集する原理については今までのところ明確となっていない。
また、上述のような溶液は、人工的に調整することもできるが、例えば半導体製造工程で使用した使用済みの洗浄液や原子炉からの廃水等は、上述したフッ化物イオン(F)、硫酸イオン(SO 2−)及びリン酸イオン(PO 3−)などを必然的に含有するために、これらの洗浄液等を上記溶液の代わりに用いることもできる。なお、この場合、上記混合機能粉を製造する際の原料として使用済みの洗浄液等を用いることになるので、当該混合機能粉の製造コストを大幅に削減することができる。
(ろ過助材)
次に、実施形態で使用するろ過助材について説明する。
本実施形態で用いるろ過助材は、例えば無機粒子から構成することができる。なお、本実施形態における“無機粒子”とは、金属粒子及び金属粒子以外の無機化合物粒子を意味するものである。
金属粒子としては、アルミニウム、鉄、銅、及びこれらの合金等の金属を例示することができる。また、無機化合物粒子としては、磁鉄鉱、チタン鉄鉱、磁硫鉄鉱、マグネシウムフェライト、コバルトフェライト、ニッケルフェライト、バリウムフェライト、溶融シリカ、結晶性シリカ、ガラス、タルク、アルミナ、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マグネシア、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ベリリウム、雲母等のセラミック粒子を例示することができる。
特に磁鉄鉱、チタン鉄鉱、磁硫鉄鉱、マグネシムフェライト、コバルトフェライト、ニッケルフェライト、バリウムフェライト等の粒子からろ過助材を構成することにより、以下に説明するろ過助材の再生を、磁力を用いることによって簡便に行うことができるようになる。
上述した粒子の中でも、水中での安定性に優れたフェライト系化合物からなる磁性粒子であればより好ましい。例えば磁鉄鉱であるマグネタイト(Fe)は安価であるだけでなく、水中でも磁性体として安定し、元素としても安全であるため、水処理に使用しやすいので好ましい。
この場合、上述した粒子は、球状、多面体、不定形など種々の形状を取り得るが特に限定されない。また、望ましい粒径や形状は、製造コストなどを考慮して適宜選択すればよい。
特に無機粒子が鋭角の角を持つ磁性粒子である場合、以下に説明するような磁力によるろ過助材の回収工程において、上記コアに磁力が作用し、磁力によってろ過助材が再生出来る限りにおいて、Cuメッキ、Niメッキなど、通常のメッキ処理を施したり、腐食防止などの目的で表面処理を施したりして、上記鋭角の角を丸めて使用することもできる。
ろ過助材が磁性粒子からなる場合について詳述すると、その大きさは、処理設備の磁力、流速、吸着方法のほか、磁性粒子の密度、種々の条件によって最適な範囲が変化する。しかしながら、本実施形態における磁性粒子の平均粒子径は、一般に0.1〜100μmであり、好ましくは0.3〜50μmの範囲である。磁性粒子の下限値が0.1μmよりも小さくなると、磁性粒子が密に凝集して水中の微細な浮遊物質を除去できるものの、実用に足る通水量を得ることができない場合がある。磁性粒子の上限値が100μmよりも大きくなると、粒子間の距離が大きくなり除去すべき水中の浮遊物質を十分に除去することができない場合がある。
なお、磁性粒子の平均粒子径の測定方法には、レーザー回折法により測定することができ、具体的には、株式会社島津製作所製のSALD−3100型測定装置(商品名)などにより測定することができる。なお、以下に“平均粒子径”なる文言が出現し、その具体的な数値が記載されている場合、別途説明がある場合を除き、当該“平均粒子径”は上述のようなレーザー回折法によって測定したものである。
なお、上述した磁性粒子に関する要件は、上述したその他の無機粒子に対しても、その種類によって多少のずれはあるものの、十分に適用することができる。
また、ろ過助材の総てが無機粒子で構成される必要はない。すなわち、ろ過助材が磁性粒子を含む場合は、これら磁性粒子間に磁力が作用し、磁力によってろ過助材が回収出来る限りにおいて、スチレン樹脂、水添加スチレン樹脂、ブタジエン樹脂、イソプレン樹脂、アクリロニトリル樹脂、シクロオレフィン樹脂、及びフェノール樹脂、及びアルキルメタアクリレート樹脂等のバインダーで結合されたものであってもよい。
また、磁性粒子の表面をメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシシランなどのアルコキシシラン化合物等で処理してもよいし、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの表面張力の小さい樹脂で被覆することもできる。
シリコーン樹脂は、オルガノポリシロキサンからなる高分子化合物であり、一液型と二液型の2つがある。例えば信越化学工業株式会社の製品であるKEシリーズやKRシリーズが挙げられる。
フッ素樹脂は、樹脂中にフッ素を含む高分子の総称であり、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE),テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA),テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP),テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE),ポリビニリデンフルオライド(PVDF),クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTFE),ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE),ポリビニルフルオライド(PVF)及びこれらの複合体を含むものである。必要に応じて、これらの樹脂とエポキシ樹脂やポリイミド、ポリアミドなどを共重合させたものを使用することもできる。
このようなシリコーン樹脂あるいはフッ素樹脂を用いることにより、磁性粒子と固形物の分離が容易になり、磁性粒子の再生、すなわち洗浄槽17によるろ過助材の洗浄操作による当該ろ過助材FP2の再生が容易になる。
(水処理装置及び水処理方法)
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態の水処理方法に使用する水処理装置の概略構成を示す図である。
図1に示す水処理装置10は、廃水等の被処理水W0を貯留しておくための被処理水貯留槽11と、被処理水貯留槽11の下流側に配設され、反応領域12A及び越流領域12Bを含む反応槽12と、反応槽12の下流側に配設された受水槽13と、受水槽13の下流側に配設され、固液分離を行うための固液分離装置14とを有している。また、固液分離装置14の下流側には、固液分離することにより得た処理水W1を貯留するための処理水貯留槽16と、固液分離装置14内で使用したろ過助材を廃水より分離して洗浄するための洗浄槽17とが配設されている。
また、洗浄槽17の下流側であって固液分離装置14の上流側には、洗浄槽17で洗浄及び再生されたろ過助材を貯留しておくためのろ過助材貯留槽15が配設されている。さらに、洗浄槽17の下流側であって反応槽12の上流側には、洗浄槽17で洗浄除去された上記混合機能粉を貯留するための機能粉貯留槽18が配設されている。また、反応槽12の上流側には、例えば炭酸カルシウム、塩化カルシウム、水酸化カルシウム等のカルシウム剤が貯留されたカルシウム剤貯留槽19が配設されている。
反応槽12の反応領域12Aでは、被処理水W0中のフッ化物イオン(F)と、カルシウム剤及び混合機能粉とを反応させ、混合機能粉の表面上にフッ化物イオンをフッ化カルシウムとして晶析させて堆積する(以下、混合機能粉の表面にフッ化物イオンがフッ化カルシウムとして晶析したものを“フッ化カルシウム含有混合機能粉”という場合がある)。また、反応槽12の越流領域12Bでは、反応領域12Aで得たフッ化カルシウム含有混合機能粉の内、例えば被処理水W0の比重より大きいものを、越流領域12B内で沈降させて分離するようになっている。
なお、越流領域12Bで沈降分離しなかったフッ化カルシウム含有混合機能粉を含む被処理水W0は、以下に説明するように受水槽13に移送された後、固液分離装置14において固液分離に供される。
固液分離装置14は、設置面に対して水平な面を有するフィルター141を含み、フィルター141によって内部空間が上下14A及び14Bに分割されている。
本実施形態では、固液分離装置14中のフィルター141を設置面と水平とする、すなわち固液分離装置14を水平ろ過器から構成することにより、フィルター141上にろ過助材からなるろ過助材層142を均一に形成することができ、安定したろ過水量と水質を得ることができる。但し、固液分離装置14は水平ろ過器に限定されるものではなく、任意のろ過器等から構成することができ、また、ろ過器以外の固液分離装置、例えばサイクロン方式の固液分離装置とすることもできる。しかしながら、以下では、固液分離装置13として水平ろ過器とした場合について説明する。
フィルター141は、例えばろ布や金属メッシュ、多孔質セラミック、多孔質ポリマー等から構成することができるが、特にろ布が好ましく、例えばポリプロピレン、ナイロン、ポリエステルなどの材質で、二重織、綾織、平織、朱子織などで編んだものが用いられる。この中でも、柔らかいろ布や高分子からなる精密ろ過膜(MF膜)などを用いることが好ましい。この場合、フィルター141上に形成するろ過助材層142が水圧でフィルター141に圧着され、さらには一部において弾性変形を生じるようになる。この結果、ろ過助材層142を構成するろ過助材同士の距離が小さくなり、より微細な固形物をも分離除去することできるためである。
また、フィルター141の孔径は、金属メッシュの篩のようにあらかじめ既知でない場合は、水銀圧入法により測定する。この方法は、水銀の表面張力が大きいことを利用して粉体の細孔に水銀を浸入させるために圧力を加え、圧力と圧入された水銀量から比表面積や細孔分布を求める方法であり、例えば島津製作所製の自動ポロシメータオートポアIV9500シリーズを用いて求めることができる。
また、洗浄槽17には、攪拌機171及び永久磁石172が配設されており、洗浄槽17に導入された使用済みのろ過助材を含む洗浄水からろ過助材を効率的に分離除去できるように構成されている。
被処理水貯留槽11には、当該貯留槽11内に被処理水W0を導入するための配管21が配設されており、被処理水貯留槽11及び反応槽12間は配管22で接続されている。なお、配管22にはポンプ41が配設されている。また、反応槽12及び受水槽13間は配管23で接続されており、受水槽13及び固液分離装置14間は配管24で接続されている。配管24には、ポンプ42が配設されている。固液分離装置14及び処理水貯留槽16間は配管31で接続されている。
なお、処理水貯留槽16の下部には、処理水W1を外部に排出するための配管32が配設されているとともに、洗浄用の配管28が配設されている。
また、固液分離装置14及び洗浄槽17間は配管25及び29で接続されている。なお、配管25は固液分離装置14のフィルター141上にろ過助材層142を形成する際に用いるものであり、配管29は、ろ過助材層142を構成するろ過助材を洗浄する際に使用するものである。
洗浄槽17及びろ過助材貯留槽15間は配管26で接続されており、ろ過助材貯留槽15及び固液分離装置14間は配管27及び24で接続されている。配管27には、ポンプ43が配設されている。また、洗浄槽17及び機能粉貯留槽18は配管33で接続されており、機能粉貯留槽18及び反応槽12の反応領域12A間は配管34で接続されている。さらに、カルシウム剤貯留槽19及び反応槽12の反応領域12A間は配管35で接続されている。
反応槽12の反応領域12A、受水槽13、ろ過助材貯留槽15、及び機能粉貯留槽18にはそれぞれ攪拌機121,131,151及び181が配設されており、反応槽12の反応領域12Aにおけるカルシウム剤及び混合機能粉、並びに、受水槽13及び機能粉貯留槽18内に存在する混合機能粉が水中において均一に分散し、ろ過助材貯留槽15内に存在するろ過助材が水中において均一に分散するようにしている。
これによって、反応槽12の反応領域12A内では、カルシウム剤及び混合機能粉と被処理水W0中のフッ化物イオンとの反応が均一に行われるようになり、機能粉貯留槽18からは反応槽12の反応領域12Aに対して所定量の混合機能粉を均一に供給することができ、反応領域12Aへの混合機能粉の供給を安定的に行うことができる。また、ろ過助材貯留槽15からは固液分離装置14に対して所定量のろ過助材を均一に供給することができ、固液分離装置14のフィルター141上においてろ過助材層142を均一に形成することができる。また、受水槽13からは、所定量のフッ化カルシウム含有混合機能粉を固液分離装置14に対して均一かつ安定的に供給することができ、固液分離装置14における固液分離を安定的に行うことができる。
なお、本実施形態では、被処理水貯留槽11、受水槽13及び処理水貯留槽16等は必須の構成要素ではないので、適宜省略することもできる。しかしながら、被処理水貯留槽11を設けることにより、反応槽12に導入する被処理水W0の量を適宜制御することができる。また、受水槽13を設けることにより、反応槽12の越流領域12Bから越流したフッ化カルシウム含有混合機能粉を含む被処理水W0の、固液分離装置14に供給すべき量を適宜制御することができる。さらに、処理水貯留槽16を設けることにより、以下に示すように、固液分離装置14の洗浄操作を行う際の処理水の供給を適宜制御することができる。
次に、図1に示す水処理装置10を用いた水処理方法について説明する。
最初に、配管21より被処理水貯留槽11内に被処理水W0を導入し、次いで、ポンプ41を駆動させることにより、当該被処理水W0を被処理水貯留槽11から反応槽12の反応領域12A内に配管22を介して導入する。また、カルシウム剤貯留槽19から配管35を介してカルシウム剤を反応領域12Aに導入し、機能粉貯留槽18から配管34を介して混合機能粉を反応領域12A内に導入する。
なお、反応槽12の反応領域12A内に導入するカルシウム剤の割合は、例えば反応領域12A内に導入した被処理水W0に対して0.05質量%〜1.0質量%となるようにし、反応槽12の反応領域12A内に導入する混合機能粉の割合は、例えば反応領域12A内に導入した被処理水W0に対して0.5質量%〜5質量%となるようにする。そうすると、反応領域12A内では、被処理水W0中に含まれるフッ化物イオン(F)がフッ化カルシウムとして混合機能粉の表面上に晶析して堆積するようになる。なお、上述したように、このような晶析の原理については未だ明確にはなっていない。
反応領域12Aで生成したフッ化カルシウム含有混合機能粉は、越流領域12Bにおいて、例えば被処理水W0よりも比重が大きくなった一部を沈降して分離させて分離し、被処理水W0よりも比重の軽い、上記フッ化カルシウム含有混合機能粉の残部を被処理水W0とともに受水槽13に移送して貯留する。
一方、ポンプ43を駆動させ、配管24のバルブ44、配管29のバルブ47、配管31のバルブ48及び配管33のバルブ49を閉、配管25のバルブ45及び配管26のバルブ46を開とすることにより、ろ過助材貯留槽15からのろ過助材を、当該ろ過助材貯留槽15、固液分離装置14及び洗浄槽17間を循環するようにして、固液分離装置14のフィルター141上に供給し、当該フィルター141上にろ過助材層142を形成する。
次いで、ポンプ42を駆動させ、受水槽13から固液分離装置14のフィルター141及びろ過助材層142上に、配管24を介して、フッ化カルシウム含有混合機能粉を含む被処理水W0を導入し、フィルター141及びろ過助材層142によって固液分離し、被処理水W0中のフッ化カルシウム含有混合機能粉をろ過して分離する。そして、フッ化カルシウム含有混合機能粉が分離除去された被処理水W0は処理水W1として固液分離装置14の配管31より処理水貯留槽16に移送する。
このとき、配管24のバルブ44及び配管31のバルブ48を開とし、配管29のバルブ47及び配管25のバルブ45を閉とする。
処理水貯留槽16に移送された処理水W1の一部は配管32を介して外部に排出され、処理水W1の残部は配管28を介して固液分離装置14の洗浄に供されるようになる。
固液分離装置14のフィルター141及びろ過助材層142でフッ化カルシウム含有混合機能粉をろ過して分離する操作を続けると、当該混合機能粉がフィルター141の孔を塞ぎ、ろ過助材層142のろ過助材の粒子間の空隙を塞いでしまうことにより、フッ化カルシウム含有混合機能粉のろ過分離の効率が低下してしまう。
このような場合は、例えば図1に示すように、固液分離装置14のフィルター141と平行に処理水貯留槽16から配管28を介して処理水W1を供給して、フィルター141上に形成されたろ過助材層142を処理水W1の水圧で破壊し、当該処理水W1とともにろ過助材層142を構成するろ過助材を、配管29を介して洗浄槽17内に導入する。
このとき、配管29のバルブ47を開とし、配管25のバルブ45及び配管31のバルブ48を閉とする。
洗浄槽17では、攪拌機171を駆動させることによって、ろ過助材には撹拌流によるせん断力が作用するようになるので、ろ過助材に付着したフッ化カルシウム含有混合機能粉を効率的に除去できるようになる。
一方、図示しないシリンダー等の上下駆動機構によって永久磁石172を洗浄槽17内に導入する。すると、洗浄槽17内では、フッ化カルシウム含有混合機能粉が除去されたろ過助材が永久磁石172に引き寄せられて吸着するようになる。したがって、洗浄除去されたフッ化カルシウム含有混合機能粉のみが配管33を介して機能粉貯留槽18内に貯留されるようになる。このとき、配管33のバルブ49は開とする。
その後、永久磁石172を洗浄槽17から取り除くことにより、ろ過助材は洗浄槽17内に残存する。洗浄槽17内に残存したろ過助材は、配管26を介してろ過助材貯留槽15に導入し、貯留する。このとき、配管26のバルブ46は開とする。そして、再度、ポンプ43を駆動させることにより、ろ過助材貯留槽15より固液分離装置14のフィルター141上に配管27及び24を介してろ過助材を供給して、フィルター141上にろ過助材層142を形成し、受水槽13から供給される被処理水W0中のフッ化カルシウム含有混合機能粉をろ過して分離する。
なお、上述のような洗浄操作は、例えばフィルター141及びろ過助材層142における通水量が当初の10%〜30%にまで低下した時点で行う。
また、反応槽12の反応領域12A、受水槽13、ろ過助材貯留槽15、及び機能粉貯留槽18にはそれぞれ攪拌機121,131,151及び181が配設されており、反応槽12の反応領域12A内におけるカルシウム剤及び混合機能粉、並びに、受水槽13及び機能粉貯留槽18内に存在する混合機能粉が水中において均一に分散し、ろ過助材貯留槽15内に存在するろ過助材が水中において均一に分散するようにしている。
したがって、反応槽12の反応領域12A内では、カルシウム剤及び混合機能粉と被処理水W0中にフッ化物イオンとの反応が均一に行われるようになり、機能粉貯留槽18からは反応槽12の反応領域12Aに対して所定量の混合機能粉を均一に供給することができ、反応領域12Aへの混合機能粉の供給を安定的に行うことができる。また、ろ過助材貯留槽15からは固液分離装置14に対して所定量のろ過助材を均一に供給することができ、固液分離装置14のフィルター141上においてろ過助材層142を均一に形成することができる。また、受水槽13からは、所定量のフッ化カルシウム含有混合機能粉を固液分離装置14に対して均一かつ安定的に供給することができ、固液分離装置14における固液分離を安定的に行うことができる。
<第2の実施形態>
図2は、本実施形態の水処理方法に使用する水処理装置の概略構成を示す図である。
図2に示す水処理装置20は、図1に示す水処理装置10において、処理水貯留槽16及び固液分離装置14間を接続する配管28を省略した代わりに、固液分離装置14の上方から洗浄水W2を供給して、フィルター141上に形成されたろ過助材層142を洗浄水W2の水圧で破壊し、当該洗浄水W2とともにろ過助材層142を構成するろ過助材を、配管29を介して洗浄槽17内に導入するようにしている。
本実施形態によれば、処理水W1の代わりに洗浄水W2を用いているので、洗浄水W2として上水や工水を用いることができる。したがって、処理水W1に比較して多量の水でろ過助材層142を構成するろ過助材を洗浄することができるので、当該ろ過助材の洗浄効果を向上させることができる。
なお、その他の特徴及び利点については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
<第3の実施形態>
図3は、本実施形態の水処理方法に使用する水処理装置の概略構成を示す図である。
図3に示す水処理装置30は、図1に示す水処理装置10において、機能粉貯留槽18の下流側において、配管52及びバルブ53を介して脱水機51が配設されている。
本実施形態によれば、機能粉貯留槽18に貯留された混合機能粉を脱水するようにしているので、発生する固形物量を低減することができる。したがって、より小さい動力で配管34を介して反応槽12の反応領域12Aに混合機能粉を供給することができるようになる。
なお、本実施形態では、脱水機51を機能粉貯留槽18の下流側に配設しているが、機能粉貯留槽18の上流側に配設してもよい。
その他の特徴及び利点については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
<第4の実施形態>
図4は、本実施形態の水処理方法に使用する水処理装置の概略構成を示す図である。
図4に示す水処理装置40は、図3に示す水処理装置30において、処理水貯留槽16及び固液分離装置14間を接続する配管28を省略した代わりに、ろ過助材貯留槽15に対して洗浄水W2を供給し、これをろ過助材貯留槽15の下部と配管31とを接続する配管61が配設されている。なお、配管61にはポンプ62及びバルブ63が配設されている。
本実施形態によれば、ポンプ62を駆動し、バルブ63を開とすることにより、ろ過助材貯留槽15内に供給された洗浄水W2を配管32及び固液分離装置14のフィルター41に供給するようにしている。したがって、洗浄水W2によるフィルター141の逆通水により、フィルター41の目詰まりを効果的に解消することができるとともに、処理水W1に比較して多量の水でろ過助材層142を構成するろ過助材を洗浄することができるので、当該ろ過助材の洗浄効果を向上させることができる。
なお、その他の特徴及び利点については第3の実施形態と同様であるので説明を省略する。
<第5の実施形態>
図5は、本実施形態の水処理方法に使用する水処理装置の概略構成を示す図である。
図5に示す水処理装置50は、図3に示す水処理装置30において、処理水貯留槽16及び固液分離装置14間を接続する配管28を省略した代わりに、固液分離装置14の上方から洗浄水W2を供給するようにし、さらにフィルター141上に形成されたろ過助材層142をかき取り機構であるスクレパー71でかき取るとともに、洗浄水W2でかき取ったろ過助材層142を構成するろ過助材を洗浄するようにしている。
本実施形態によれば、フィルター141上に形成されたろ過助材層142をスクレパー71でかき取るようにしているので、当該ろ過助材層142の破壊を容易に行うことができ、かつ処理水W1の代わりに洗浄水W2を用いているので、洗浄水W2として上水や工水を用いることができる。したがって、フィルター141の目詰まりを効果的に解消することができるとともに、処理水W1に比較して多量の水でろ過助材層142を構成するろ過助材を洗浄することができるので、当該ろ過助材の洗浄効果を向上させることができる。
なお、その他の特徴及び利点については第3の実施形態と同様であるので説明を省略する。
<第6の実施形態>
図6は、本実施形態の水処理方法に使用する水処理装置の概略構成を示す図である。
図6に示す水処理装置60は、図1に示す水処理装置10において、配管27に対して流量計81及び圧力計82を配設し、これら流量計81及び圧力計82、さらには配管27に設けられたポンプ43と電気的に接続するようにして制御装置83が配設されている。
本実施形態によれば、ろ過助材貯留槽15から固液分離装置14に供給されるろ過助材の供給流量を流量計81で監視し、供給圧力を圧力計82で監視するようにしている。したがって、制御装置83により、ろ過助材の供給流量の変化及び供給圧力の変化を適宜に知ることができるので、制御装置83は、上記供給流量の変化及び供給圧力の変化に応じてポンプ43の駆動状態を適宜に変化させ、固液分離装置14に供給すべきろ過助材の供給量を常に最適な値とすることができる。この結果、目的とするろ過助材層142をフィルター141上に形成することができ、固液分離装置14における固液分離の状態を常に最適の状態に保持することができる。
なお、本実施形態では、流量計81及び圧力計82の双方を設けるようにしたが、いずれか一方のみでも本実施形態の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態では、第1の実施形態に関する図1に示す水処理装置10に対して、流量計81等を設けるようにしたが、その他の実施形態における水処理装置に対しても同様にして流量計81等を設け、上記同様の作用効果を得ることができる。
その他の特徴及び利点については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
<第7の実施形態>
図7は、本実施形態の水処理方法に使用する水処理装置の概略構成を示す図である。
図7に示す水処理装置70は、図1に示す水処理装置10において、ろ過助材貯留槽15内にろ過助材の濃度を検出するためのセンサ91を配設し、当該センサ91及び配管27に設けられたポンプ43と電気的に接続するようにして制御装置92が配設されている。
本実施形態によれば、センサ91によってろ過助材貯留槽15内のろ過助材の濃度を監視することができるので、制御装置92によって、当該ろ過助材の濃度に適した時間だけポンプ43を駆動させてろ過助材貯留槽15から固液分離装置14に対してろ過助材を供給することができるようになる。結果として、目的とするろ過助材層142をフィルター141上に形成することができ、固液分離装置14における固液分離の状態を常に最適の状態に保持することができる。
また、ろ過助材貯留槽15内にろ過助材の濃度が変化した場合においても、制御装置92は、ろ過助材の濃度の変化に応じてポンプ43の駆動状態を適宜に変化させ、固液分離装置14に供給すべきろ過助材の供給量を常に最適な値とすることができる。この結果、目的とするろ過助材層142をフィルター141上に形成することができ、固液分離装置14における固液分離の状態を常に最適の状態に保持することができる。
本実施形態では、第1の実施形態に関する図1に示す水処理装置10に対して、センサ81等を設けるようにしたが、その他の実施形態における水処理装置に対しても同様にしてセンサ91等を設け、上記同様の作用効果を得ることができる。
なお、その他の特徴及び利点については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
<第8の実施形態>
図8は、本実施形態の水処理方法に使用する水処理装置における反応槽の概略構成を示す図である。
本実施形態では、反応槽12を構成する反応領域12Aにおいて、攪拌機121がドラフトチューブ122内に配設されている。
したがって、攪拌機121をドラフトチューブ122内で駆動させると、反応領域12Aでは縦方向の撹拌も生ぜしめることができるようになるので、反応領域12A内に導入した被処理水W0とカルシウム剤及び混合機能粉との接触効率を向上させることができる。この結果、より多くのフッ化カルシウム含有混合機能粉を効率的に生成することができるようになり、当該フッ化カルシウム含有混合機能粉を固液分離装置14にて除去することができるようになる。換言すれば、被処理水W0中のフッ化物イオンの除去効率を向上させることができる。
なお、本実施形態の反応槽12は、上述したいずれの実施形態における水処理装置について適用することができる。
その他の特徴及び利点については上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
<第9の実施形態>
図9は、本実施形態の水処理方法に使用する水処理装置の概略構成を示す図である。
図9に示す水処理装置90は、第1の実施形態における水処理装置10において、反応槽12の反応領域12A内に外部より圧縮空気などの気体を導入して、反応槽12内に縦方向の撹拌流を生成するようにし、反応槽12が流動槽として機能するようにしている。
したがって、反応領域12Aでは縦方向の撹拌も生ぜしめることができるようになるので、反応領域12A内に導入した被処理水W0とカルシウム剤及び混合機能粉との接触効率を向上させることができる。この結果、より多くのフッ化カルシウム含有混合機能粉を効率的に生成することができるようになり、生成したフッ化カルシウム含有混合機能粉は被処理水W0とともに越流領域12Bから受水槽13を経て固液分離装置14にて除去することができるようになる。換言すれば、被処理水W0中のフッ化物イオンの除去効率を向上させることができる。
なお、本実施形態の態様は、上述したいずれの実施形態における水処理装置についても適用することができる。
その他の特徴及び利点については上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
<第10の実施形態>
図10は、本実施形態の水処理方法に使用する水処理装置の概略構成を示す図である。
図10に示す水処理装置100は、第1の実施形態における水処理装置10において、貯留槽11及び反応槽12間に固形物分離槽101を配設している。
本実施形態では、反応槽12の上流側に固形物分離槽101を配設しているので、被処理水W0中にゴミなどの固形物が含まれているような場合において、当該ゴミを固形物分離槽101で予め沈降分離し、反応槽12内に等がゴミが混入しないようにしている。
したがって、反応領域12A内に導入した被処理水W0とカルシウム剤及び混合機能粉との接触効率を向上させることができる。この結果、より多くのフッ化カルシウム含有混合機能粉を効率的に生成することができるようになり、生成したフッ化カルシウム含有混合機能粉は被処理水W0とともに越流領域12Bから受水槽13を経て固液分離装置14にて除去することができるようになる。換言すれば、被処理水W0中のフッ化物イオンの除去効率を向上させることができる。
なお、固形物分離槽101で沈降分離した固形物は、当該固形物分離槽101の下部に配設された配管102より外部に放出する。
本実施形態の態様は、上述したいずれの実施形態における水処理装置についても適用することができる。
その他の特徴及び利点については上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として掲示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,20,30,40,50,60,70,90,100 水処理装置
11 被処理水貯留槽
12 反応槽
121 攪拌機
122 ドラフトチューブ
12A 反応領域
12B 越流領域
13 受水槽
131 攪拌機
14 固液分離装置
141 フィルター
142 ろ過助材層
15 ろ過助材貯留槽
151 攪拌機
16 処理水貯留槽
17 洗浄槽
171 攪拌機
172 永久磁石
18 機能粉貯留槽
181 攪拌機
19 カルシウム剤貯留槽
21〜29,31〜35,52,61,102 配管
41〜43,62 ポンプ
44〜49,53,63 バルブ
51 脱水機
71 スクレパー
81 流量計
82 圧力計
83 制御装置
91 センサ
92 制御装置
101 固形物分離槽
W0 被処理水
W1 処理水
W2 洗浄水

Claims (22)

  1. フッ化物イオンを含む被処理水の処理方法であって、
    反応領域及び越流領域を有する反応槽中において、カルシウム剤貯留槽及び機能粉貯留槽から、それぞれカルシウム剤、並びにフッ化カルシウム、硫酸カルシウム及びリン酸カルシウムを含む混合機能粉を添加し、前記被処理水中に含まれる前記フッ化物イオンを、フッ化カルシウムの状態で前記混合機能粉の表面上に晶析させるステップと、
    固液分離装置のフィルターにろ過助材貯留槽からろ過助材を供給して、当該フィルター上にろ過助材層を形成するステップと、
    前記反応槽の前記越流領域中で、析出した前記フッ化カルシウムを含む前記混合機能粉の一部を沈殿分離するステップと、
    前記析出したフッ化カルシウムを含む前記混合機能粉の残部を前記固液分離装置に供給し、前記フィルター及び前記ろ過助材層によってろ過して除去し、処理水を得るステップと、
    を具えることを特徴とする、水処理方法。
  2. 前記ろ過助材層を前記処理水で剥離させた後、前記ろ過助材層を構成する前記ろ過助材を洗浄槽に導入し、前記ろ過助材に付着した前記混合機能粉を洗浄除去した後、前記ろ過助材を前記ろ過助材貯留槽に導入して貯留し、前記ろ過助材層を形成するために再利用するステップと、
    前記洗浄除去された混合機能粉を前記機能粉貯留槽に導入して貯留し、前記反応槽に供給するために再利用するステップと、
    を具えることを特徴とする、請求項1に記載の水処理方法。
  3. 前記ろ過助材層を洗浄水で剥離させた後、前記ろ過助材層を構成する前記ろ過助材を洗浄槽に導入し、前記ろ過助材に付着した前記混合機能粉を洗浄除去した後、前記ろ過助材を前記ろ過助材貯留槽に導入して貯留し、前記ろ過助材層を形成するために再利用するステップと、
    前記洗浄除去された混合機能粉を前記機能粉貯留槽に導入して貯留し、前記反応槽に供給するために再利用するステップと、
    を具えることを特徴とする、請求項1に記載の水処理方法。
  4. 前記洗浄水で前記フィルターを逆通水し、前記ろ過助材層を剥離させることを特徴とする、請求項3に記載の水処理方法。
  5. かき取り機構を用いて前記ろ過助材層を剥離した後、前記処理水又は前記洗浄水によって前記ろ過助材層を構成する前記ろ過助材を洗浄槽に導入することを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一に記載の水処理方法。
  6. 前記機能粉貯留槽の上流側又は下流側に配設された脱水機において、前記洗浄除去された混合機能粉を脱水するステップを具えることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一に記載の水処理方法。
  7. 前記ろ過助材貯留槽及び前記固液分離装置間に流量計及び圧力計の少なくとも一つを配設し、前記ろ過助材貯留槽からの前記固液分離装置への前記ろ過助材の流量及び圧力の少なくとも一方を監視しながら、前記流量計及び前記圧力計の少なくとも一つと電気的に接続された制御装置によって、前記ろ過助材貯留槽から前記固液分離装置に供給する前記ろ過助材の量を制御するステップを具えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の水処理方法。
  8. 前記ろ過助材貯留槽内のろ過助材の濃度を検出するセンサを配設し、前記ろ過助材貯留槽中のろ過助材の濃度を監視しながら、前記センサと電気的に接続された制御装置によって、前記ろ過助材貯留槽から前記固液分離装置に供給する前記ろ過助材の量を制御するステップを具えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の水処理方法。
  9. 前記反応槽の前記反応領域内に、ドラフトチューブ及び当該ドラフトチューブ内に攪拌機を配設し、前記反応領域内において縦方向の撹拌流を生成するステップを具えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一に記載の水処理方法。
  10. 前記反応槽の下部から気体を導入して前記反応槽内に縦方向の撹拌流を生成するステップを具えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一に記載の水処理方法。
  11. 前記反応槽の上流側に固形物分離槽を配設し、前記被処理水中に含まれる固形物を予め沈降分離して除去するステップを具えることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一に記載の水処理方法。
  12. フッ化物イオンを含む被処理水の処理装置であって、
    カルシウム剤を貯留するためのカルシウム剤貯留槽と、
    フッ化カルシウム、硫酸カルシウム及びリン酸カルシウムを含む混合機能粉を貯留するための機能粉貯留槽と、
    反応領域及び越流領域を有し、前記カルシウム剤貯留槽及び前記機能粉貯留槽から、それぞれカルシウム剤、及び混合機能粉を添加し、前記被処理水中に含まれる前記フッ化物イオンを、フッ化カルシウムの状態で前記混合機能粉の表面上に晶析させるとともに、前記越流領域中で、析出した前記フッ化カルシウムを含む前記混合機能粉の一部を沈殿分離するための反応槽と、
    ろ過助材貯留槽からろ過助材を供給して、ろ過助材層を形成するためのフィルターを有し、前記析出したフッ化カルシウムを含む前記混合機能粉の残部を、前記フィルター及び前記ろ過助材層によってろ過して除去し、処理水を得るための固液分離装置と、
    を具えることを特徴とする、水処理装置。
  13. 前記ろ過助材層を前記処理水で剥離させた後、前記ろ過助材層を構成する前記ろ過助材に付着した前記混合機能粉を洗浄除去し、前記ろ過助材を前記ろ過助材貯留槽に導入して貯留し、前記ろ過助材層を形成するために再利用するとともに、前記洗浄除去された混合機能粉を前記機能粉貯留槽に導入して貯留し、前記反応槽に供給するために再利用するための洗浄槽を具えることを特徴とする、請求項12に記載の水処理装置。
  14. 前記ろ過助材層を洗浄水で剥離させた後、前記ろ過助材層を構成する前記ろ過助材に付着した前記混合機能粉を洗浄除去し、前記ろ過助材を前記ろ過助材貯留槽に導入して貯留し、前記ろ過助材層を形成するために再利用するとともに、前記洗浄除去された混合機能粉を前記機能粉貯留槽に導入して貯留し、前記反応槽に供給するために再利用するための洗浄槽を具えることを特徴とする、請求項12に記載の水処理装置。
  15. 前記洗浄水で前記フィルターを逆通水し、前記ろ過助材層を剥離させるための逆通水機構を具えることを特徴とする、請求項14に記載の水処理装置。
  16. 前記ろ過助材層を剥離し、前記処理水又は前記洗浄水によって前記ろ過助材層を構成する前記ろ過助材を洗浄槽に導入するためのかき取り機構を具えることを特徴とする、請求項13〜15のいずれか一に記載の水処理装置。
  17. 前記機能粉貯留槽の上流側又は下流側に配設され、前記洗浄除去された混合機能粉を脱水するための脱水機を具えることを特徴とする、請求項13〜16のいずれか一に記載の水処理装置。
  18. 前記ろ過助材貯留槽及び前記固液分離装置間に配設され、前記ろ過助材貯留槽からの前記固液分離装置への前記ろ過助材の流量及び圧力の少なくとも一方を監視するための流量計及び圧力計の少なくとも一つと、
    前記流量計及び前記圧力計の少なくとも一つと電気的に接続され、前記ろ過助材貯留槽から前記固液分離装置に供給する前記ろ過助材の量を制御するための制御装置と、
    を具えることを特徴とする、請求項12〜17のいずれか一に記載の水処理装置。
  19. 前記ろ過助材貯留槽内のろ過助材の濃度を検出し、前記ろ過助材貯留槽中のろ過助材の濃度を監視するためのセンサと、
    前記センサと電気的に接続され、前記ろ過助材貯留槽から前記固液分離装置に供給する前記ろ過助材の量を制御するための制御装置と、
    を具えることを特徴とする、請求項12〜17のいずれか一に記載の水処理装置。
  20. 前記反応槽の前記反応領域内において、当該反応領域内において縦方向の撹拌流を生成するためのドラフトチューブ及び当該ドラフトチューブ内に配設された攪拌機を具えることを特徴とする、請求項12〜19のいずれか一に記載の水処理装置。
  21. 前記反応槽の下部から気体を導入して前記反応槽内に縦方向の撹拌流を生成するように構成したことを特徴とする、請求項12〜19のいずれか一に記載の水処理装置。
  22. 前記反応槽の上流側に配設され、前記被処理水中に含まれる固形物を予め沈降分離して除去するための固形物分離槽を具えることを特徴とする、請求項12〜21のいずれか一に記載の水処理装置。
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