JP2015226705A - 身体活動測定装置、方法、及びプログラム - Google Patents

身体活動測定装置、方法、及びプログラム Download PDF

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【課題】運動不足を解消するために身体を動かすよう積極的にユーザーに促すことができる身体活動測定装置、方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】身体活動測定装置10は、ユーザーの身体の活動レベルに関する活動レベルを取得し、ユーザーの活動レベルが、予め定めた閾値以下の状態が所定時間以上継続した場合に警告する。【選択図】図1

Description

本発明は、身体活動測定装置、方法、及びプログラムに関する。
現代においては座った状態での労働、すなわちデスクワークが増加し、椅子に座ったままの時間や同じ姿勢の時間が増加している。仕事が休みの週末等に運動したとしても、運動不足を解消するのは困難であり、健康上好ましくない。このため、従来から身体の活動量を測定する装置が知られている。
例えば特許文献1には、使用者による身体活動の身体活動強度及び目標身体活動量に対する達成度を取得できる技術が開示されている。
また、特許文献2には、身体活動測定装置が動かされることによって生ずる加速度値を測定し、測定した加速度値に基づいて活動量を演算し、目標値に対する活動量の達成度を演算する技術が開示されている。
また、特許文献3には、被験者の身体活動度を測定し、この測定値が警報設定値を超えたときに、運動中の被験者に運動の度合を抑制させるための警報を発する技術が開示されている。
特開2010−253204号公報 特開2013−172757号公報 特開平6−142083号公報
しかしながら、上記従来技術では、活動量が少ないことをユーザーに警告するものではないため、運動不足を解消するために身体を動かすよう積極的にユーザーに促すことはできない。
本発明は、運動不足を解消するために身体を動かすよう積極的にユーザーに促すことができる身体活動測定装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明の身体活動測定装置は、ユーザーの身体の活動レベルに関する活動レベルを取得する活動レベル取得手段と、前記ユーザーの活動レベルが、予め定めた閾値以下の状態が所定時間以上継続した場合に警告する警告手段と、を備える。
なお、請求項2に記載したように、前記活動レベル取得手段は、前記ユーザーの加速度を検出する加速度検出手段と、前記ユーザーの加速度に基づいて、前記ユーザーの活動強度を前記活動レベルとして算出する算出手段と、を備えた構成としてもよい。
また、請求項3に記載したように、前記閾値及び前記所定時間の少なくとも一方は、前記ユーザーの性別、年齢、及び体格の少なくとも1つを含むユーザー情報に応じて設定されるようにしてもよい。
また、請求項4に記載したように、前記警告手段は、警告メッセージ、振動、音、及び光の少なくとも1つを出力して警告する構成としてもよい。
請求項5記載の身体活動測定方法は、ユーザーの身体の活動レベルに関する活動レベルを取得し、前記ユーザーの活動レベルが、予め定めた閾値以下の状態が所定時間以上継続した場合に警告する。
請求項6記載の身体活動測定プログラムは、コンピュータに、ユーザーの身体の活動レベルに関する活動レベルを取得し、前記ユーザーの活動レベルが、予め定めた閾値以下の状態が所定時間以上継続した場合に警告することを含む処理を実行させる。
本発明によれば、運動不足を解消するために身体を動かすよう積極的にユーザーに促すことができる、という効果を有する。
身体活動測定装置のブロック図である。 身体活動測定装置の外観図である。 身体活動測定プログラムによる処理のフローチャートである。 体幹傾斜角の算出について説明するための説明図である。 姿勢の検出について説明するための説明図である。 姿勢の検出について説明するための説明図である。 (A)は変形例に係る身体活動測定装置の平面図、(B)は(A)の側面図である。 測定機器と携帯端末を接続する形態のブロック図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る身体活動測定装置10のブロック図である。図1に示すように、身体活動測定装置10は、コントローラ12、測定部14、表示部16、操作部18、計時部20、通信部22、及び警告部23を備えている。測定部14は、X軸加速度検出部14X、Y軸加速度検出部14Y、Z軸加速度検出部14Zを備える。
コントローラ12は、CPU(Central Processing Unit)12A、ROM(Read Only Memory)12B、RAM(Random Access Memory)12C、不揮発性メモリ12D、及び入出力インターフェース(I/O)12Eがバス12Fを介して各々接続された構成となっている。この場合、後述する身体活動測定処理をコントローラ12のCPU12Aに実行させる身体活動測定プログラムを、例えば不揮発性メモリ12Dに書き込んでおき、これをCPU12Aが読み込んで実行する。なお、身体活動測定プログラムは、CD−ROM、メモリーカード等の記録媒体により提供するようにしてもよく、図示しないサーバからダウンロードするようにしてもよい。
I/O12Eには、X軸加速度検出部14X、Y軸加速度検出部14Y、Z軸加速度検出部14Z、表示部16、操作部18、計時部20、通信部22、及び警告部23が接続されている。
X軸加速度検出部14Xは、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸のうちX軸に沿った向の加速度(以下、X軸加速度)を検出するX軸体動センサ24Xと、X軸体動センサ24Xにより検出されたX軸加速度をデジタルデータに変換するA/D変換部26Xと、を含む。
Y軸加速度検出部14Yは、Y軸に沿った方向の加速度(以下、Y軸加速度)を検出するY軸体動センサ24Yと、Y軸体動センサ24Yにより検出されたY軸加速度をデジタルデータに変換するA/D変換部26Yと、を含む。
Z軸加速度検出部14Zは、Z軸に沿った方向の加速度(以下、Z軸加速度)を検出するZ軸体動センサ24Zと、Z軸体動センサ24Zにより検出されたZ軸加速度をデジタルデータに変換するA/D変換部26Zと、を含む。
表示部16は、例えば液晶パネル等で構成される。表示部16には、例えば各種設定画面や測定結果等の各種画面が表示される。
操作部18は、ユーザー情報の入力操作等の他、各種操作を行うための操作部である。図2には、身体活動測定装置10の外観図を示した。図2に示すように、操作部18は、複数の操作ボタン18A〜18Cを含んで構成されている。操作ボタン18Aは、一例として身体活動測定装置10の電源のオンオフ及び各種画面において決定の操作を行うためのボタンとして機能する。操作ボタン18B、18Cは、画面を上下にスクロールしたり、画面上のカーソルを上下に移動させたりするためのボタンとして機能する。
また、身体活動測定装置10の裏面には図示しないクリップが設けられており、ユーザーの服のポケット等に装着することが可能となっている。
なお、表示部16及び操作部18をタッチパネルとし、画面に直接タッチすることで操作が可能な構成としてもよい。
計時部20は、現在時刻を取得する機能及び設定された時間を計時する計時機能を有する。
通信部22は、外部装置と無線通信又は有線通信により情報の送受信を行う通信機能を有する。これにより、身体活動測定装置10は、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の外部装置と通信することが可能である。
警告部23は、例えば振動、音、及び光の少なくとも一方を発生させる装置を含んで構成される。
次に、本実施形態の作用として、コントローラ12のCPU12Aにおいて実行される身体活動測定プログラムによる処理について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図3に示す処理は、ユーザーが身体活動測定装置10の操作部18を操作して、身体活動測定プログラムの実行を指示した場合に実行される。ユーザーは、身体活動測定装置10を例えば胸ポケット等に装着するが、例えば図2に示すように、ユーザーが直立した場合にZ軸が直立方向に沿うように装着するものとする。
まずユーザーは、身体活動測定装置10を装着すると共に操作部18を操作し、測定開始を指示する。
ステップS100では、ユーザーが操作部18を操作することにより測定開始が指示されたか否かを判断し、測定開始が指示された場合にはステップS102へ移行し、測定開始が指示されていない場合には、測定開始が指示されるまで待機する。
ステップS102では、計時部20に指示して時間計測を開始させる。
ステップS104では、X軸加速度検出部14X、Y軸加速度検出部14Y、及びZ軸加速度検出部14Zの各々により検出されたX軸加速度、Y軸加速度、及びZ軸加速度を取得する。
ステップS106では、ステップS104で取得したX軸加速度、Y軸加速度、及びZ軸加速度に基づいて、合成加速度を算出する。具体的には、X軸加速度、Y軸加速度、及びZ軸加速度の二乗平均を算出することにより合成加速度を算出する。すなわち、X軸加速度をax、Y軸加速度をay、及びZ軸加速度をazとした場合、次式により合成加速度Vを算出する。
・・・(1)
ステップS108では、ステップS106で算出した合成加速度Vに基づいて、ユーザーの活動レベルを表す情報として活動強度を取得し、現在日時と共に不揮発性メモリ12Dに記憶する。ここで、活動強度とは、ユーザーの身体活動の強さを表すものであり、単位としてはメッツ(METs)を用いることができる。このメッツは、身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位であり、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当する。
活動強度は、例えば合成加速度と活動強度との対応関係を予め定めたテーブルデータを用いて取得しても良いし、合成加速度を変数として活動強度を算出する予め定めた算出式を用いて算出することで取得してもよい。
ステップS110では、ステップS108で取得した活動強度が予め定めた閾値以下であるか否かを判定し、閾値以下の場合はステップS112へ移行し、閾値を越えている場合はステップS116へ移行する。閾値は、例えば安静時の活動強度である1メッツとすることができる。これにより、ユーザーが安静時の状態なのか体を動かしている状態なのかを把握することができる。
ステップS112では、計時部20から計時を開始してからの経過時間を取得し、活動強度が閾値以下の状態が所定時間以上継続したか否かを判断し、活動強度が閾値以下の状態が所定時間以上継続した場合にはステップS114へ移行する。一方、活動強度が閾値以下の状態が所定時間以上継続していない場合、すなわち活動強度が閾値を越えた場合又は活動強度が閾値以下の状態が継続している時間が所定時間未満の場合は、ステップS116へ移行する。ユーザー情報は、例えば予めユーザーに入力させて不揮発性メモリ12Dに記憶しておけばよい。
なお、ステップS110の閾値及びステップS112の所定時間の少なくとも一方を、ユーザーの性別、年齢、及び体格(身長、体重等)の少なくとも1つを含むユーザー情報に応じて設定するようにしてもよい。例えば体重が重い人ほど体を動かすことを強く促すために、閾値を高くしたり、所定時間を短くしたりしてもよい。これにより、ユーザー情報に応じて適切に体を動かすことを促すことが可能となる。
ステップS114では、警告処理を実行する。具体的には、表示部16に警告メッセージを出力する処理、警告部23に指示して振動、音、及び光の少なくとも1つを発生させ処理、の少なくとも1つを実行する。なお、警告メッセージは、同じ姿勢が長時間継続して活動レベルが低い状態であるため、体を動かすよう促すメッセージである。これにより、運動不足を解消するために身体を動かすよう積極的にユーザーに促すことができるため、ユーザーの運動不足を解消することが可能になると共に、病気を未然に予防することが可能となる。
なお、身体活動測定装置10がユーザーに装着されているか否かを検知する検知部を設け、身体活動測定装置10がユーザーに装着されていない場合には警告処理をしないようにしてもよい。これにより、不必要に警告処理が実行されるのを防ぐことができる。
ステップS116では、時間計測をリセットして新たに計時を開始するよう計時部20に指示する。
ステップS118では、ユーザーによる操作により測定終了が指示されたか否かを判断し、測定終了が指示された場合は本ルーチンを終了し、測定終了が指示されていない場合はステップS104へ戻って上記と同様の処理を繰り返す。
このように、本実施形態では、ユーザーの活動強度が閾値以下の状態が所定時間以上継続した場合に警告するので、運動不足を解消するために身体を動かすよう積極的にユーザーに促すことができる。
なお、ユーザーが立っている状態と横になっている状態とでは、カロリーの消費量も異なる。そこで、ステップS106で算出した合成加速度に基づいてユーザーの体感傾斜角を算出してユーザーの姿勢を求め、求めたユーザーの姿勢に応じてステップS110の閾値及びステップS112の所定時間の少なくとも一方を設定するようにしてもよい。例えばユーザーが立っている場合は、横になっている場合と比較してカロリーの消費量は多くなり体を動かすことを強く促す必要はないため、ユーザーが横になっている場合よりも所定時間を長くする。これにより、必要以上に警告してしまうのを抑制することができる。
体感傾斜角は、以下のようにして算出することができる。図4に示すように、水平面HZに対して直交する軸を鉛直軸VAとして、鉛直軸VAに対するX軸、Y軸、Z軸の各々の傾斜角θx、θy、θzは、重力加速度をgとして次式により算出することができる。
θx=cos−1(ax/g) ・・・(2)
θy=cos−1(ay/g) ・・・(3)
θz=cos−1(az/g) ・・・(4)
例えばユーザーが直立した場合にZ軸が直立方向に沿うように身体活動測定装置10を装着した場合において、傾斜角θzが0度に近ければ、Z軸の方向が鉛直軸VAの方向と略同じとなるため立っていると判断することができ、Z軸が90度に近ければユーザーが寝ている状態と判断することができる。また、傾斜角θx、θyに基づいて、うつ伏せ、仰向け、右横向き、及び左横向きの何れの向きで寝ているのかを判断することも可能である。なお、ジャイロセンサを用いて体幹傾斜角を直接検出してもよい。
また、身体活動測定装置10には、少なくとも1Gの重力が常時かかった状態であるため、例えばユーザーがX軸、Y軸、Z軸の3軸の加速度のうち、重力方向Gに最も近い軸、すなわち重力方向Gとの成す角度が最も小さい軸の加速度が最も大きくなると考えられる。従って、身体活動測定装置10の装着の向きが予め決まっていれば、3軸の加速度のうち最も大きい加速度の軸がどの軸であるかを判定することにより、身体活動測定装置10の姿勢を判断することができる。例えば図5に示すように、身体活動測定装置10が正面を向いている場合、重力方向GとZ軸が略一致するため、Z軸の加速度が最も大きくなり、身体活動測定装置10が正面を向いていると判断できる。また、図6に示す向きで身体活動測定装置10が傾いている場合、重力方向Gとの成す角度が最も小さい軸はX軸となり、X軸の加速度が最も大きくなる。従って、身体活動測定装置10が図6に示す向きで傾いていると判断できる。このように、3軸の加速度のうち最も大きい加速度の軸がどの軸であるかを判定することにより身体活動測定装置10の姿勢を判断するようにしてもよい。
また、身体活動測定装置10を上半身に装着した場合、座っている状態と立っている状態を区別するのは困難である。そこで、図7(A)、(B)に座っている状態と立っている状態とを区別することが可能な身体活動測定装置100を示した。
身体活動測定装置100は、本体100Aとストラップ100Bとが、図7(B)において矢印A方向に回転可能な接続部100Cを介して接続された構成であると共に、本体100Aとストラップ100Bとが成す角度θ1を検出可能な構成である。
身体活動測定装置100は、例えばユーザーのズボンのベルトにストラップ100Bを通すことにより装着する。なお、膝の延長線上に装着することが好ましい。これにより、ユーザーが立っている場合は、本体100Aはベルトにぶら下がった状態となるため、角度θ1は約180度となる。一方、ユーザーが椅子に座った場合は、ストラップ100Bの向きは変わらずに太ももの向きが変化し、太ももの上に本体100Aが載った状態となって本体100Aの表示面が上を向く。このため、角度θ1は約90度(270度)となる。従って、角度θ1を検出することにより、立っている状態と座っている状態とを区別することができ、ユーザーの姿勢に応じてステップS110の閾値及びステップS112の所定時間の少なくとも一方を適切に設定することができる。
なお、本実施形態では、活動レベルとして活動強度を用いたが、合成加速度を活動レベルとして用いても良く、他の活動レベルを表す情報を用いても良い。
また、活動強度が閾値以下の非活動時間を例えば1日毎に累計し、累計した非活動時間に応じて、どのような運動をしたらよいかを表すアドバイス情報を表示できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、身体活動測定装置10が携帯型の専用装置の場合について説明したが、例えば図8に示すように、携帯電話、スマートフォン、及びタブレット端末等の携帯端末80に、測定部14を含む測定機器82を有線又は無線により接続する構成としてもよい。この場合、携帯端末80は、測定機器82により測定された各軸の加速度を取得して図3に示す処理を実行することにより、身体活動測定装置として機能する。
10、100 身体活動測定装置
12 コントローラ
14 測定部
16 表示部
18 操作部
20 計時部
22 通信部
23 警告部
80 携帯端末
82 測定機器

Claims (6)

  1. ユーザーの身体の活動レベルに関する活動レベルを取得する活動レベル取得手段と、
    前記ユーザーの活動レベルが、予め定めた閾値以下の状態が所定時間以上継続した場合に警告する警告手段と、
    を備えた身体活動測定装置。
  2. 前記活動レベル取得手段は、
    前記ユーザーの加速度を検出する加速度検出手段と、
    前記ユーザーの加速度に基づいて、前記ユーザーの活動強度を前記活動レベルとして算出する算出手段と、
    を備えた請求項1記載の身体活動測定装置。
  3. 前記閾値及び前記所定時間の少なくとも一方は、前記ユーザーの性別、年齢、及び体格の少なくとも1つを含むユーザー情報に応じて設定される
    請求項1又は請求項2記載の身体活動測定装置。
  4. 前記警告手段は、警告メッセージ、振動、音、及び光の少なくとも1つを出力して警告する
    請求項1〜3の何れか1項に記載の身体活動測定装置。
  5. ユーザーの身体の活動レベルに関する活動レベルを取得し、
    前記ユーザーの活動レベルが、予め定めた閾値以下の状態が所定時間以上継続した場合に警告する
    身体活動測定方法。
  6. コンピュータに、
    ユーザーの身体の活動レベルに関する活動レベルを取得し、
    前記ユーザーの活動レベルが、予め定めた閾値以下の状態が所定時間以上継続した場合に警告する
    ことを含む処理を実行させるための身体活動測定プログラム。
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