JP2015226213A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器の表面に設けられたパネルが、電子機器の筐体に乗り上がりにくくすることを可能にする技術を提供する。【解決手段】電子機器1は、第1主面70および第1主面70とは反対側の第2主面71と、第1主面70および第2主面71をつなぐ側面50とを有するサファイアパネル2と、サファイアパネル2の第2主面71上に配置される表示部16と、表示部16を収納し、かつサファイアパネル2を保持する筐体3とを備える。サファイアパネル2の側面50は、筐体3と対向しない第1部分を有する。【選択図】図11

Description

本発明は、電子機器に関する。
特許文献1にも記載されているように、従来から電子機器に関して様々な技術が提案されている。
特開平9−8690号公報
特許文献1に記載されているように、電子機器の表面にはパネルが設けられることがある。このようなパネルは電子機器の筐体に乗り上がりにくいことが望まれる。
そこで、本発明は上述した点に鑑みて成されたものであり、電子機器の表面に設けられたパネルが、電子機器の筐体に乗り上がりにくくすることを可能にする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器の一態様は、第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面と、前記第1主面および前記第2主面をつなぐ側面とを有するサファイアパネルと、前記サファイアパネルの前記第2主面上に配置される表示部と、前記表示部を収納し、かつ前記サファイアパネルを保持する筐体とを備え、前記サファイアパネルの前記側面は、前記筐体と対向しない第1部分を有する。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記第1主面は、所定方向に沿って延在する第1端部を有し、前記第2主面は、前記所定方向に沿って延在し、かつ前記第1端部と対向する第2端部を有し、前記第1部分は、前記第1端部から前記第2端部まで連続している。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記第1部分は、前記第1端部の延在方向での当該第1端部の中央部分から、前記第2端部の延在方向での当該第2端部の中央部分まで連続している。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記第2端部に配置される圧電振動素子を更に備え、前記圧電振動素子は、前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記第1部分と連続している領域に沿って配置される。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記筐体に収納され、前記第2端部に対向する部分を有する電池を更に備え、前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記第1部分と連続している領域は、前記第2主面側から見た平面視において、前記電池と対向している。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記第2主面の前記第2端部に対向する部分を有し、前記筐体に固定された部品と、前記部品を狭持力によってのみ保持する保持構造とを備え、前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記第1部分と連続している領域は、前記第2主面側から見た平面視において、前記部品と対向している。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記側面全てが前記第1部分である。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記表示部は、前記サファイアパネルに対向する第3主面と、当該第3主面とは反対側の第4主面とを有し、前記筐体は、前記表示部を収納する凹部を有し、前記表示部において前記第3及び第4主面をつなぐ側面と、前記凹部の内側の側面とが接触する。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面と、前記第1主面および前記第2主面をつなぐ側面とを有するサファイアパネルと、前記サファイアパネルの前記第2主面上に配置される表示部と、前記表示パネルを収納する筐体と、前記サファイアパネルの前記第2主面の周端部に固定されている、前記サファイアパネルと前記筐体とを固定するパネル固定部材とを備え、前記サファイアパネルの前記側面は、前記パネル固定部材と対向しない第1部分を有する。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記第1主面は、所定方向に沿って延在する第1端部を有し、前記第2主面は、前記所定方向に沿って延在し、かつ前記第1端部と対向する第2端部を有し、前記第2主面の前記第2端部に配置される圧電振動素子を更に備え、前記第1部分は、前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記圧電振動素子と対向する領域から、前記第1端部まで連続している。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記第1主面は、所定方向に沿って延在する第1端部を有し、前記第2主面は、前記所定方向に沿って延在し、かつ前記第1端部と対向する第2端部を有し、前記筐体に収納され、前記第2端部に対向する部分を有する電池を更に備え、前記第1部分は、前記第2主面側から見た平面視において前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記電池と対向している領域から、前記第1端部まで連続している。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記第1主面は、所定方向に沿って延在する第1端部を有し、前記第2主面は、前記所定方向に沿って延在し、かつ前記第1端部と対向する第2端部を有し、前記筐体に収納され、前記第2端部に対向する部分を有し、前記筐体に固定された部品と、前記部品を狭持力によってのみ保持する保持構造とを備え、前記第1部分は、前記第2主面側から見た平面視において前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記部品と対向している領域から、前記第1端部まで連続している。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記側面全てが前記第1部分である。
本発明によれば、電子機器の表面に設けられたパネルが、電子機器の筐体に乗り上がりにくくなる。
電子機器の外観を示す前面図である。 電子機器の外観を示す裏面図である。 電子機器の電気的構成を示すブロック図である。 圧電振動素子の構造を示す上面図である。 圧電振動素子の構造を示す側面図である。 圧電振動素子が撓み振動する様子を示す図である。 圧電振動素子が撓み振動する様子を示す図である。 気導音及び伝導音を説明するための図である。 カバーパネルを示す図である。 カバーパネルを示す図である。 第一実施形態に係る電子機器の断面を示す図である。 第一実施形態に係るフロント側筐体を示す図である。 第一実施形態に係るカバーパネルの上側面および圧電振動素子を示す図である。 第一実施形態に係るフロント側筐体を示す図である。 比較対象機器に係るフロント側筐体を示す図である。 比較対象機器の断面を示す図である。 比較対象機器に係るカバーパネルを示す図である。 カバーパネルにかかる力を説明するための図である。 比較対象機器のカバーパネルおよび対向部分を示す図である。 比較対象機器の断面を示す図である。 第一実施形態に係るカバーパネルおよび対向部分を示す図である。 第一実施形態に係るカバーパネルおよび対向部分を示す図である。 第二実施形態に係るフロント側筐体を示す図である。 第二実施形態に係るフロント側筐体を示す図である。 第二実施形態に係る電子機器の断面を示す図である。 第三実施形態に係る電子機器の分解斜視図を示す図である。 第三実施形態に係る電子機器の断面を示す図である。 カバーパネルを示す図である。 カバーパネルを示す図である。 カバーパネルの上側面を示す図である。 カバーパネルの左側面を示す図である。 第三実施形態に係るフロント側筐体およびカバーパネルを示す図である。 第三実施形態に係るフロント側筐体およびカバーパネルを示す図である。 第四実施形態に係る電子機器の分解斜視図を示す図である。 第四実施形態に係る電子機器の断面を示す図である。 パネル固定部材と筐体との固定を説明するための図である。 第四実施形態に係るパネル固定部材およびカバーパネルを示す図である。 第四実施形態に係るパネル固定部材およびカバーパネルを示す図である。 第四実施形態に係るパネル固定部材およびカバーパネルを示す図である。 第四実施形態に係るパネル固定部材およびカバーパネルを示す図である。 第四実施形態に係る電子機器の断面を示す図である。 変形例に係るフロント側筐体を示す図である。 変形例に係る電子機器の断面を示す図である。
<<電子機器について>>
まず、後述する第一乃至第四実施形態に共通する電子機器1の構成について説明する。
<電子機器の外観>
図1,2は、それぞれ、電子機器1の外観の一例を示す前面図及び裏面図である。本実施の形態に係る電子機器1は、例えば、スマートフォン等の携帯電話機であって、基地局及びサーバー等を通じて他の通信装置と通信することが可能である。図1,2に示されるように、電子機器1の形状は、平面視において略長方形の板状形状となっている。電子機器1の外面(表面)は、図1,2に示されるように、カバーパネル2と筐体3とによって構成されている。
カバーパネル2は、平面視において板状形状を成している。カバーパネル2は、図1に示されるように、電子機器1の前面部分における、周縁部分以外の部分を構成している。カバーパネル2は、電子機器1の前面の一部を構成する第1主面70と、第1主面70とは反対側に位置する第2主面71とを有している(後述の図9参照)。以後、第1主面70を「外側主面70」と呼び、第2主面71を「内側主面71」と呼ぶことがある。カバーパネル2の形状については後で詳しく述べる。
また、カバーパネル2は、透明の硬い材料で形成されている。カバーパネル2の材料には、例えば、サファイアが採用される。サファイアは、地表に多く存在する石英などのガラス成分より硬い。したがって、例えば、カバーパネル2の材料にサファイアを採用した場合には、電子機器1を屋外で落としてもカバーパネル2に傷がつきにくい。ここで、サファイアとは、アルミナ(Al)を主成分とする単結晶のことをいい、本明細書では、Al純度が約90%以上の単結晶のことをいう。傷がよりつき難く、割れや欠け等をより確実に抑制する点で、Al純度は99%以上であることが好ましい。なお、カバーパネル2として用いられる「サファイアから構成されるパネル」とは、サファイア単一成分から構成されるパネルだけでなく、サファイア単一成分から構成されるパネルとガラスパネルとを貼り付けて作製された複合パネルも含む。複合パネルは、電子機器1の露出面に前記サファイア単一成分から構成されるパネルが配置されればよい。そのため、サファイアから構成されるパネルが複合パネルであり、当該複合パネルの内側主面71側にガラスパネルが採用される場合、カバーパネル2の内側主面71に取り付けられる部品(例えば、圧電振動素子19、タッチパネル17など)は、ガラスパネルに取り付ければよい。
カバーパネル2に採用される他の材料としては、例えば、ダイヤモンド、ジルコニア、チタニア、水晶、タンタル酸リチウム、酸化窒化アルミニウムなどがある。サファイア、ダイヤモンド等の結晶性材料は、硬くはあるが、変形しにくい材質であることが多い。そのため、カバーパネル2に変形が生じた場合には、当該カバーパネル2が割れる可能性がある。それ故に、後述する第一乃至第四実施形態においては、カバーパネル2に割れが生じにくい電子機器1の構成について説明する。
また、カバーパネル2は表示部分2aと周縁部分2bとを備えている。後述する表示装置16によって表示された文字、記号、図形、映像等の各種情報は、カバーパネル2における表示部分2aを通して使用者に視認される。カバーパネル2における、表示部分2aを取り囲む周縁部分2bは、例えばフィルム等が貼られることで黒色となっており、当該周縁部分2bでは表示装置16による表示が使用者に視認されにくい。
また、カバーパネル2の上側端部には、前面側撮像部4が備えられている。また、カバーパネル2の内側主面71には、後述するタッチパネル17が貼り付けられている。使用者は、カバーパネル2の表示部分2aを指等で操作することによって、電子機器1に対して各種指示を与えることができる。
筐体3は、電子機器1の前面部分の周縁部分、側面部分及び裏面部分を構成している。筐体3は、例えば、樹脂で形成されている。筐体3を形成する樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂あるいはナイロン系樹脂が採用される。筐体3は、1つの部材のみで構成されても良いし、複数の部材が組み合わされて構成されても良い。
筐体3における、電子機器1の前面部分の周縁部分を構成する部分には、マイク穴5が設けられている。電子機器1の側面部分には、操作キー6が備えられている。操作キー6は、例えば、電子機器1の起動を行うときに使用者に押下される。図2に示されるように、電子機器1の裏面には裏面側撮像部7およびスピーカー穴8が備えられている。
<電子機器の電気的構成>
図3は、電子機器1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示されるように、電子機器1には、制御部10、無線通信部14、表示装置16、タッチパネル17、操作キー6、マイク18、圧電振動素子19、スピーカー20、前面側撮像部4、裏面側撮像部7及び電池21が設けられている。電子機器1に設けられた、これらの構成要素は、電子機器1の筐体3内に収められている。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)11、DSP(Digital Signal Processor)12及び記憶部13等を備えている。制御部10は、電子機器1の他の構成要素を制御することによって、電子機器1の動作を統括的に管理する。記憶部13は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成されている。記憶部13には、電子機器1を制御するための、具体的には電子機器1が備える無線通信部14、表示装置16等の各構成要素を制御するための制御プログラムであるメインプログラム及び複数のアプリケーションプログラム等が記憶されている。制御部10の各種機能は、CPU11及びDSP12が記憶部13内の各種プログラムを実行することによって実現される。
無線通信部14は、アンテナ15を有している。無線通信部14は、電子機器1とは別の携帯電話機あるいはインターネットに接続されたウェブサーバ等の通信装置との通信信号の送受信を、基地局等を介してアンテナ15を用いて行う。
表示装置16は、例えば、液晶ディスプレイあるいは有機ELディスプレイである。前述した通り、表示装置16によって表示された各種情報は、表示部分2aを通して電子機器1の外部から視認される。
タッチパネル17は、例えば、投影型静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル17は、カバーパネル2の内側主面71に貼り付けられている。タッチパネル17は、互いに対向配置されたシート状の二つの電極センサを備えている。使用者が指等の操作子で表示部分2aに対して接触すると、タッチパネル17における、当該操作子と対向する部分の静電容量が変化する。そして、タッチパネル17は、静電容量の変化に応じた電気的な信号を制御部10に出力する。このように、タッチパネル17は、操作子の表示部分2aに対する接触を検出することができる。
操作キー6は、押下されることで、電気的な指示信号を制御部10に出力する。マイク18には、通話等の際に使用者の音声等が入力され、入力された音声等を電気的な信号に変換して制御部10に出力する。
圧電振動素子19は、カバーパネル2の内側主面71に貼り付けられている。圧電振動素子19は、制御部10から与えられる駆動電圧によって振動させられる。制御部10は、音信号に基づいて駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を圧電振動素子19に与える。圧電振動素子19が、制御部10によって音信号に基づいて振動させられることによって、カバーパネル2が音信号に基づいて振動する。その結果、カバーパネル2から使用者に受話音が伝達される。この受話音の音量は、使用者がカバーパネル2に耳を近づけた際に適切に聞こえる程度の音量となっている。圧電振動素子19の詳細およびカバーパネル2から使用者に伝達される受話音については後で詳細に説明する。
なお、以下の説明では、圧電振動素子19によって、カバーパネル2から使用者に受話音が伝達される場合について説明するが、圧電振動素子19の代わりに、例えば、制御部10からの電気的な音信号を音に変換して出力するダイナミックスピーカーを採用してもよい。ダイナミックスピーカーを採用する場合には、カバーパネル2もしくは筐体3に、レシーバ穴が設けられる。ダイナミックスピーカーから出力される音は、カバーパネル2もしくは筐体3に設けられるレシーバ穴から外部に出力される。レシーバ穴から出力される音の音量は、スピーカー穴8から出力される音の音量よりも小さくなっている。
スピーカー20は、制御部10から入力される電気的な音信号を音に変換して出力することで、電子機器1から離れた場所に存在するユーザに着信音などを提供する。前面側撮像部4及び裏面側撮像部7は、静止画像及び動画像を撮像する。電池21は、電子機器1の電源を出力する。電池21から出力された電源は、電子機器1が備える制御部10及び無線通信部14などに含まれる各電子部品に対して供給される。
<圧電振動素子の詳細>
図4,5は、それぞれ、圧電振動素子19の構造を示す上面図及び側面図である。図4,5に示されるように、圧電振動素子19は一方向に長い形状を成している。具体的には、圧電振動素子19は、平面視で長方形の細長い板状を成している。圧電振動素子19は、例えばバイモルフ構造を有している。圧電振動素子19は、シム材19cを介して互いに貼り合わされた第1圧電セラミック板19a及び第2圧電セラミック板19bを備えている。本実施の形態では、第1圧電セラミック板19a及び第2圧電セラミック板19bを備える圧電振動素子が使用されているが、圧電振動素子の構成はこの具体例に限定されない。例えば、圧電板がポリフッ化ビニリデン及びポリ乳酸などの有機圧電材料などで構成された圧電振動素子が使用されても良い。
圧電振動素子19では、第1圧電セラミック板19aに対して正の電圧を印加し、第2圧電セラミック板19bに対して負の電圧を印加すると、第1圧電セラミック板19aは長手方向に沿って伸び、第2圧電セラミック板19bは長手方向に沿って縮むようになる。これにより、図6に示されるように、圧電振動素子19は、第1圧電セラミック板19aを外側にして山状に撓むようになる。
一方で、圧電振動素子19では、第1圧電セラミック板19aに対して負の電圧を印加し、第2圧電セラミック板19bに対して正の電圧を印加すると、第1圧電セラミック板19aは長手方向に沿って縮み、第2圧電セラミック板19bは長手方向に沿って伸びるようになる。これにより、図7に示されるように、圧電振動素子19は、第2圧電セラミック板19bを外側にして山状に撓むようになる。
圧電振動素子19は、図6の状態と図7の状態とを交互にとることによって、撓み振動を行う。制御部10は、第1圧電セラミック板19aと第2圧電セラミック板19bとの間に、正の電圧と負の電圧とが交互に現れる交流電圧を印加することによって、圧電振動素子19を撓み振動させる。
なお、図4〜7に示される圧電振動素子19では、シム材19cを間に挟んで貼り合わされた第1圧電セラミック板19a及び第2圧電セラミック板19bから成る構造が1つだけ設けられていたが、複数の当該構造を積層させても良い。
このような構造を有する圧電振動素子19は、カバーパネル2の内側主面71の周端部に配置される。具体的には、圧電振動素子19は、カバーパネル2の内側主面71の上側端部における、短手方向(左右方向)の中央部に配置される。また、圧電振動素子19は、その長手方向が、カバーパネル2の短手方向に沿うように配置される。これにより、圧電振動素子19は、カバーパネル2の短手方向に沿って撓み振動を行う。そして、圧電振動素子19の長手方向の中心は、カバーパネル2の内側主面71の上側端部における短手方向の中心と一致している。
ここで、上述の図6,7に示されるように、撓み振動を行う圧電振動素子19では、その長手方向の中心が最も変位量が大きくなる。したがって、圧電振動素子19の長手方向の中心が、カバーパネル2の内側主面71の上側端部における短手方向の中心と一致することによって、圧電振動素子19における、撓み振動での変位量が最大となる箇所が、カバーパネル2の内側主面71の上側端部における短手方向の中心に一致するようになる。
<受話音の発生について>
本実施の形態に係る電子機器1では、圧電振動素子19がカバーパネル2を振動させることによって、当該カバーパネル2から気導音及び伝導音が使用者に伝達される。言い換えれば、圧電振動素子19自身の振動がカバーパネル2に伝わることにより、当該カバーパネル2から気導音及び伝導音が使用者に伝達される。
ここで、気導音とは、外耳道孔(いわゆる「耳の穴」)に入った音波(空気振動)が鼓膜を振動させることによって、人の脳で認識される音である。一方で、伝導音とは、耳介が振動させられ、その耳介の振動が鼓膜に伝わって当該鼓膜が振動することによって、人の脳で認識される音である。以下に、気導音及び伝導音について詳細に説明する。
図8は気導音及び伝導音を説明するための図である。図8には、電子機器1の使用者の耳の構造が示されている。図8においては、波線400は気道音が脳で認識される際の音信号(音情報)の伝導経路を示している。実線410は伝導音が脳で認識される際の音信号の伝導経路を示している。
カバーパネル2に取り付けられた圧電振動素子19が、受話音を示す電気的な音信号に基づいて振動させられると、カバーパネル2が振動して、当該カバーパネル2から音波が出力される。使用者が、電子機器1を手に持って、当該電子機器1のカバーパネル2を当該使用者の耳介300に近づけると、あるいは当該電子機器1のカバーパネル2を当該使用者の耳介300に当てると(接触させると)、当該カバーパネル2から出力される音波が外耳道孔310に入る。カバーパネル2からの音波は、外耳道孔310内を進み、鼓膜320を振動させる。鼓膜320の振動は耳小骨330に伝わり、耳小骨330が振動する。そして、耳小骨330の振動は蝸牛340に伝わって、蝸牛340において電気信号に変換される。この電気信号は、聴神経350を通って脳に伝達され、脳において受話音が認識される。このようにして、カバーパネル2から使用者に対して気導音が伝達される。
また、使用者が、電子機器1を手に持って、当該電子機器1のカバーパネル2を当該使用者の耳介300に当てると、耳介300が、圧電振動素子19によって振動させられているカバーパネル2によって振動させられる。耳介300の振動は鼓膜320に伝わり、鼓膜320が振動する。鼓膜320の振動は耳小骨330に伝わり、耳小骨330が振動する。そして、耳小骨330の振動は蝸牛340に伝わり、蝸牛340において電気信号に変換される。この電気信号は、聴神経350を通って脳に伝達され、脳において受話音が認識される。このようにして、カバーパネル2から使用者に対して伝導音が伝達される。図8では、耳介300内部の耳介軟骨300aも示されている。
なお、ここでの伝導音は、骨導音(「骨伝導音」とも呼ばれる)とは異なるものである。骨導音は、頭蓋骨を振動させて、頭蓋骨の振動が直接蝸牛などの内耳を刺激することによって、人の脳で認識される音である。図8においては、例えば下顎骨500を振動させた場合において、骨伝導音が脳で認識される際の音信号の伝達経路を複数の円弧420で示している。
このように、本実施の形態では、圧電振動素子19が前面のカバーパネル2を適切に振動させることによって、カバーパネル2から電子機器1の使用者に対して気導音及び伝導音を伝えることができる。使用者は、カバーパネル2に耳(耳介)を近づけることによって当該カバーパネル2からの気導音を聞くことができる。また使用者は、カバーパネル2に耳(耳介)を接触させることによって当該カバーパネル2からの気導音及び伝導音を聞くことができる。本実施の形態に係る圧電振動素子19では、使用者に対して適切に気導音及び伝導音を伝達できるように、その構造が工夫されている。使用者に対して気導音及び伝導音を伝えることができるように電子機器1を構成することによって様々なメリットが発生する。
例えば、使用者は、カバーパネル2を耳に当てれば音が聞こえることから、電子機器1において耳を当てる位置をそれほど気にすることなく通話を行うことができる。
また、使用者は、周囲の騒音が大きい場合には、耳をカバーパネル2に強く押し当てることによって、伝導音の音量を大きくしつつ、周囲の騒音を聞こえにくくすることができる。よって、使用者は、周囲の騒音が大きい場合であっても、適切に通話を行うことができる。
また、使用者は、耳栓やイヤホンを耳に取り付けた状態であっても、カバーパネル2を耳(より詳細には耳介)に当てることによって、電子機器1からの受話音を認識することができる。また、使用者は、耳にヘッドホンを取り付けた状態であっても、当該ヘッドホンにカバーパネル2を当てることによって、電子機器1からの受話音を認識することができる。
<<第一実施形態>>
ここでは、カバーパネル2に割れが生じにくい電子機器1の構成について説明する。まず、本実施形態および後述する第二実施形態に係るカバーパネル2の形状について説明する。
<カバーパネルの形状について>
図9,10は、カバーパネル2を示す図である。図9は、カバーパネル2の斜視図である。図10は、カバーパネル2の裏面図である。図9,10に示されるように、本実施の形態のカバーパネル2は、略長方形の上側の両端部の角を落とした形状となっている。図9に示されるように、本実施の形態におけるカバーパネル2の外側主面70は、上側端部70a、右側端部70b、下側端部70cおよび左側端部70dを有している。同様に、図10に示されるように、カバーパネル2の内側主面71は、上側端部71a、右側端部71b、下側端部71cおよび左側端部71dを有している。
図9に示されるように、上側端部70aは外側主面70の上側端部であって、当該外側主面70の短手方向に沿って延在している。上側端部70aには、当該外側主面70の上端を構成する左上の辺73a、上の辺73bおよび右上の辺73cが含まれる。本実施の形態では、左上の辺73a、上の辺73bおよび右上の辺73cを合わせて「第1の一端55」と呼ぶことがある。一方、図10に示されるように、上側端部71aは、内側主面71の上側端部であって、当該内側主面71の短手方向に沿って延在している。そして、上側端部71aは上側端部70aと対向する。上側端部71aには、内側主面71の上端を構成する左上の辺74a、上の辺74bおよび右上の辺74cが含まれる。本実施の形態では、左上の辺74a、上の辺74bおよび右上の辺74cを合わせて「第2の一端56」と呼ぶことがある。
また、カバーパネル2の側面のうち、上側端部70aから上側端部71aまで連続する部分のすべてを「上側面50」と呼ぶ。言い換えると、カバーパネル2の側面のうち、第1の一端55と、第2の一端56とに挟まれる部分のすべてを「上側面50」と呼ぶ。
図9に示されるように、右側端部70bは外側主面70の右側端部であって、当該外側主面70の長手方向に沿って延在している。右側端部70bには、当該外側主面70の右側端を構成する右上の辺73cおよび右の辺73dが含まれる。一方、図10に示されるように、右側端部71bは、内側主面71の長手方向に沿って延在し、かつ右側端部70bと対向する。右側端部71bには、内側主面71の一端を構成する右上の辺74cおよび右の辺74dが含まれる。また、カバーパネル2の側面のうち、右の辺73dおよび右の辺74dに挟まれる部分のすべてを「右側面51」と呼ぶ。
図9に戻り、下側端部70cは外側主面70の下側端部であって、当該外側主面70の短手方向に沿って延在している。下側端部70cには、当該外側主面70の一端を構成する下の辺73eが含まれる。一方、図10に示されるように、下側端部71cは、内側主面71の短手方向に沿って延在し、かつ下側端部70cと対向する。下側端部71cには、内側主面71の一端である下の辺74eが含まれる。また、カバーパネル2の側面のうち、下側端部70cから下側端部71cまで連続する部分のすべて、つまり下の辺73eおよび下の辺74eに挟まれる部分のすべてを「下側面52」と呼ぶ。
同様に、左側端部70dは外側主面70の左側端部であって、当該外側主面70の長手方向に沿って延在している。左側端部70dには、当該外側主面70の一端である左上の辺73aおよび左の辺73fが含まれる。一方、図10に示されるように、左側端部71dは、内側主面71の長手方向に沿って延在し、かつ左側端部70dと対向する。左側端部71dには、当該内側主面71の一端である左上の辺74aおよび左の辺74fが含まれる。また、カバーパネル2の側面のうち、左の辺73fおよび左の辺74fに挟まれる側面を「左側面53」と呼ぶ。
なお、本実施の形態では、上述したように、上側面50に、カバーパネル2の側面のうちの、右上の辺73cおよび右上の辺74cに挟まれる部分が含まれると定義している。しかし、右側面51に、カバーパネル2の側面のうちの、右上の辺73cおよび右上の辺74cに挟まれる部分が含まれると定義してもよい。この場合には、上側面50には、右上の辺73cおよび右上の辺74cに挟まれる部分は含まれない。
同様に、本実施の形態では、上側面50に、カバーパネル2の側面のうちの、左上の辺73aおよび左上の辺74aに挟まれる部分が含まれると定義している。しかし、左側面53に、カバーパネル2の側面のうちの、左上の辺73aおよび左上の辺74aに挟まれる部分が含まれると定義してもよい。この場合には、上側面50には、左上の辺73aおよび左上の辺74aに挟まれる部分は含まれない。
<電子機器の断面図>
次に、第一実施形態に係る電子機器1の内部の構造について説明する。図11は、第一実施形態に係る電子機器1の断面図である。図11は、図1,2に示される矢視A−Aにおける電子機器1の断面を示している。なお、図11では、図面の煩雑さを避けるために、複数の電子部品を電気的に互いに接続する複数のケーブルなど、電子機器1が備える部品の一部の図示を省略して示している。
図11に示されるように、本実施の形態にかかる電子機器1の筐体3は、フロント側筐体3aと、バック側筐体3bとで構成されている。フロント側筐体3a及びバック側筐体3bは、後述するねじ45によって締結されることで、互いに結合されている。なお、本実施の形態では、筐体3がフロント側筐体3aとバック側筐体3bとで構成される場合について説明するが、筐体3は1つの部材のみで構成されても良いし、3つ以上の部材が組み合わされて構成されても良い。
フロント側筐体3aは、カバーパネル2を支持する本体部25を備えている。本体部25の前面25aにおける上側端部には、本体部25から突出するリブ30が設けられている。カバーパネル2は、当該カバーパネル2の上側面50がリブ30と対向するように、本体部25の前面25aに貼り付けられる。より詳細には、カバーパネル2の第2主面71の周縁部分が、本体部25の前面25aに貼り付けられる。フロント側筐体3aの詳細については、後で詳しく述べる。以後、本体部25の前面25aを「フロント側筐体3aの前面25a」と呼ぶことがある。
カバーパネル2の内側主面71には、タッチパネル17及び圧電振動素子19が両面テープもしくは接着材等で貼り付けられている。図11に示されるように、圧電振動素子19は、フロント側筐体3aの前面25aに設けられた凹部41内に配置される。圧電振動素子19における、カバーパネル2と対向する面とは反対側の面は、凹部41の底面と対向している。
一方、タッチパネル17における、カバーパネル2と対向する面とは反対側の面には表示装置16の第1主面75が対向するように配置される。図11に示されるように、カバーパネル2に貼り付けられたタッチパネル17および表示装置16は、フロント側筐体3aの前面25aに設けられた凹部42内に配置される。表示装置16における第1主面75とは反対側の第2主面76は、凹部42の底面と対向している。
CPU11及びDSP12などの各種部品が搭載されるプリント基板22は、フロント側筐体3aの裏面、詳細には本体部25の裏面に配置される。電池21は、プリント基板22に対向するように配置される。そして、電池21に対向するように、バック側筐体3bが配置される。
<フロント側筐体について>
図12は、フロント側筐体3aの前面25aの一例を示す図である。図12に示されるように、フロント側筐体3aの本体部25には、本体部25から突出するリブ30,31,32,33、凹部41,42および貫通穴43,44が設けられている。リブ30〜33は、カバーパネル2と対向する。以後、リブを「対向部分」と呼ぶことがある。また、リブ30〜33(対向部分30〜33)を特に区別する必要がない場合には、「対向部分130」と呼ぶ。
また、本実施の形態では、フロント側筐体3aおよびバック側筐体3bは、ねじ45によって結合されている。図12に示されるように、本実施の形態では、フロント側筐体3aの本体部25の上側端部における、当該フロント側筐体3aの短手方向で対向する2つの端部分にねじ45が配置されている。
例えば、電子機器1が落下したときには、フロント側筐体3a及びバック側筐体3bのそれぞれに撓みが発生することによって、フロント側筐体3aではバック側筐体3bと離れる方向に力がかかる。一方、バック側筐体3bでは、フロント側筐体3aと離れる方向に力がかかる。前述したように筐体3(フロント側筐体3a及びバック側筐体3b)は樹脂で構成されており、比較的軟らかい材料で構成されている。そのため、カバーパネル2等の硬い材料とは異なり、筐体3は電子機器1が落下したときに当該筐体3にかかる力によって変形しやすい。
しかし、本実施の形態のように、フロント側筐体3a及びバック側筐体3bが結合されている場合には、フロント側筐体3aにおけるバック側筐体3bとの結合部分では、電子機器1が落下したときに生じるバック側筐体3bと離れようとする力が抑制される。一方、バック側筐体3bにおけるフロント側筐体3aとの結合部分では、電子機器1が落下したときに生じるフロント側筐体3aと離れようとする力が抑制される。その結果、フロント側筐体3a及びバック側筐体3bが結合された筐体3では、電子機器1が落下したときに変形しにくくなる。ここで、フロント側筐体3aとバック側筐体3bとを結合する結合力が強いほど、電子機器1が落下したときに筐体3に生じる変形量も小さくなる。つまり、フロント側筐体3aとバック側筐体3bとを結合する結合力が強いほど、筐体3の剛性が高くなる。また、筐体3では、フロント側筐体3aとバック側筐体3bとが結合されている部分と近い部分ほど、剛性が高い。
本実施の形態の筐体3では、ねじ45によってフロント側筐体3aおよびバック側筐体3bが結合されている。そのため、本実施の形態に係るフロント側筐体3aでは、電子機器1が落下したときに、当該フロント側筐体3aのねじ45が配置されている部分に生じる変形量が小さくなる。言い換えると、本実施の形態では、フロント側筐体3aの上側端部の延在方向での端部分における剛性は、フロント側筐体3aの上側端部の延在方向での中央部分における剛性に比べてより高くなる。
対向部分30〜33は、電子機器1の組立時に、作業者がカバーパネル2とフロント側筐体3aとを容易に位置合わせするために用いられる。対向部分30は第1対向部分30aおよび第2対向部分30bを有している。第1対向部分30aは、フロント側筐体3aの本体部25の上側端部において、当該フロント側筐体3aの短手方向の左端部分に配置されている。第1対向部分30aは、カバーパネル2の上側面50と対向する。第2対向部分30bは、フロント側筐体3aの本体部25の上側端部において、当該フロント側筐体3aの短手方向の右端部分に配置されている。第2対向部分30bはカバーパネル2の上側面50と対向する。作業者は、第1対向部分30aと上側面50とを接触させ、かつ第2対向部分30bと上側面50とを接触させることで、カバーパネル2の上側端部をフロント側筐体3a上の正しい位置に配置することができる。なお、第1対向部分30aと上側面50との間、および第2対向部分30bと上側面50との間には、若干の隙間が設けられていてもよい。
図13は、カバーパネル2および圧電振動素子19を示す図である。図13では、カバーパネル2の上側面50が示されている。上述したように、上側面50は対向部分30と対向している。より具体的には、本実施の形態では、上側面50において、第2の一端56の延在方向での一方の端の領域56aと連続する部分61aが、第1対向部分30aと対向する。そして、上側面50において、第2の一端56の延在方向での他方の端の領域56bと連続する部分61bが、第2対向部分30bと対向する。一方、上側面50において、部分61a,61b以外は、対向部分30と対向していない。言い換えると、上側面50の長手方向での2つの端部は対向部分30と接触(対向)している。一方、上側面50の長手方向での2つの端部以外の部分は対向部分30と接触(対向)していない。
図12に戻り、対向部分31は、フロント側筐体3aの本体部25における右側端部に配置されている。対向部分31は、カバーパネル2の右側面51に対向する。作業者は、対向部分31と右側面51とを接触させることで、カバーパネル2の右側端部をフロント側筐体3aの上の正しい位置に配置することができる。同様に、対向部分32は、本体部25の下側端部に配置されている。対向部分32は、カバーパネル2の下側面52に対向する。作業者は、対向部分32と下側面52とを接触させることで、カバーパネル2の下側端部をフロント側筐体3aの上の正しい位置に配置することができる。同様に、対向部分33は、本体部25の左側端部に配置されている。対向部分33は、カバーパネル2の左側面53に対向する。作業者は、対向部分33と左側面53とを接触させることで、カバーパネル2の左側端部をフロント側筐体3aの上の正しい位置に配置することができる。なお、対向部分31と右側面51との間、対向部分32と下側面52との間、および対向部分33と左側面53との間には若干の隙間が設けられていてもよい。
本実施の形態では、カバーパネル2の側面においてフロント側筐体3aと対向していない部分を総称して「第1部分60」と呼ぶことがある。また、カバーパネル2の側面においてフロント側筐体3aと対向している部分を総称して「第2部分61」と呼ぶことがある。本実施の形態では、右側面51、下側面52及び左側面53のすべてが第2部分61となっている。一方で、上側面50には、第1部分60及び第2部分61が含まれる。また、図13に例示されるように、カバーパネル2の側面において、外側主面70の一端から、当該一端に対向する内側主面71の一端まで連続してフロント側筐体3aと対向していない部分を総称して「非対向部分60a」と呼ぶ。
本実施の形態では、電子機器1の組立時に、作業者が対向部分30〜33を利用して、カバーパネル2とフロント側筐体3aとを容易に位置合わせすることができる。より具体的には、作業者はカバーパネル2の上側面50を対向部分30に接触(対向)させ、カバーパネル2の右側面51を対向部分31に接触(対向)させ、カバーパネル2の下側面52を対向部分32に接触(対向)させ、カバーパネル2の左側面53を対向部分33に接触(対向)させることで、カバーパネル2をフロント側筐体3a上の正しい位置に配置することができる。
また、対向部分30〜33のそれぞれは、互いに異なる高さであってもよい。より具体的には、例えば、カバーパネル2をフロント側筐体3aに貼り付けた場合に、対向部分30はカバーパネル2の外側主面70より低く(図11参照)、対向部分31,33はカバーパネル2の外側主面70より高く、対向部分32はカバーパネル2の外側主面70と面一になっていてもよい。また、対向部分30〜33がカバーパネル2の側面に接触することで、作業者がカバーパネル2とフロント側筐体3aとの位置合わせを行うことができれば、対向部分30〜33の形状は図11,12に示される形状に限定されない。
凹部41は、フロント側筐体3aの前面25aの上側端部に配置される。凹部41は、平面視において略長方形の形状をしている。凹部41内には、カバーパネル2に貼り付けられた圧電振動素子19が配置される。既述したように、圧電振動素子19は、カバーパネル2を振動させることによって、使用者に受話音を伝達する。そのため、圧電振動素子19は、カバーパネル2の内側主面71のうち、カバーパネル2を振動させやすい位置に配置されるのが好ましい。
したがって、本実施の形態では図12に示されるように、凹部41が、フロント側筐体3aの前面25aにおける、第1対向部分30aの右側端部と第2対向部分30bの左側端部とを結ぶ線48に沿って配置されている。つまり、図13に示されるように、圧電振動素子19を、カバーパネル2の内側主面71上の、第2の一端56のうちの非対向部分60aと連続している部分に沿って配置する。その結果、圧電振動素子19によるカバーパネル2の振動が、フロント側筐体3a(対向部分130)に阻害されることを抑制することができる。なお、カバーパネル2の側面と、対向部分130との間に若干の隙間が設けられている場合においても、カバーパネル2の振動によって当該カバーパネルと対向部分130とが接触することがある。そのため、カバーパネル2の側面と、対向部分130との間に若干の隙間が設けられている場合においても、圧電振動素子19によるカバーパネル2の振動がフロント側筐体3aに阻害されることを抑制することができる。
本実施の形態では、フロント側筐体3aの上側端部に、凹部41および対向部分30(第1対向部分30aおよび第2対向部分30b)が配置されている。しかし、凹部41および対向部分30の配置位置は、フロント側筐体3aの上側端部に限られず、例えばフロント側筐体3aの右側端部、下側端部および左側端部であってもよい。凹部41および対向部分30の配置位置は、圧電振動素子19を配置させる位置に応じて変更される。
凹部42は、フロント側筐体3aの中央部分に配置される。凹部42は平面視において略長方形の形状をしている。凹部42内には、カバーパネル2に貼り付けられたタッチパネル17及び表示装置16等の電子部品が配置される。貫通穴43,44内には、前面側撮像部4等の電子機器1が備える電子部品が配置される。
次に、フロント側筐体3aとカバーパネル2との貼り付けについて説明する。フロント側筐体3aとカバーパネル2との貼り付けには、接着材及び両面テープが採用される。図14は、フロント側筐体3aにおける接着部分を説明するための図である。図14に示されるフロント側筐体3aでは、接着材もしくは両面テープによってカバーパネル2が貼り付けられる部分が斜線で表されている。
図14に示されるように、フロント側筐体3aの前面25aにおける、対向部分30〜33の内側の部分に、カバーパネル2を貼り付けるための接着部分が設けられる。なお、フロント側筐体3aにおける凹部41,42および貫通穴43,44の領域には接着部分は設けられない。
本実施の形態では、フロント側筐体3aの前面25aには、接着材によってカバーパネル2が貼り付けられる部分と、両面テープによってカバーパネル2が貼り付けられる部分とが存在する。図14に示されるように、フロント側筐体3aの前面25aにおける、対向部分30〜33に沿った第1接着部分65では、カバーパネル2が接着材によって接着される。一方、フロント側筐体3aの前面25aにおける、圧電振動素子19が配置される凹部41周辺の第2接着部分66では、カバーパネル2が両面テープによって接着される。
後で詳しく述べるが、電子機器1では、当該電子機器1を落下させたとき等の衝撃によって、カバーパネル2が対向部分130に乗り上げてしまうことがある。既述したように、カバーパネル2には、硬くはあるが変形しにくい材質が採用されることが多い。そのため、カバーパネル2が変形した状態で対向部分130に乗り上げた場合には、当該カバーパネル2に割れが生じる可能性がある。そのため、対向部分30〜33に沿った第1接着部分65では、電子機器1に落下等による衝撃が加わったとしても、カバーパネル2が浮き上がりにくいようにするため、接着力が強い接着材が採用される。
一方、凹部41周辺の第2接着部分66では、接着材より接着力が弱い両面テープが採用される。第2接着部分66における、フロント側筐体3aとカバーパネル2との接着に、接着材に比べて接着力が弱い両面テープを採用することで、圧電振動素子19によるカバーパネル2の振動がフロント側筐体3aに阻害されにくくなる。
<比較対象機器>
さて、ここで本実施の形態の電子機器1と比較される電子機器(以後、「比較対象機器」と呼ぶ)について説明する。図15は、図12に対応する比較対象機器に係るフロント側筐体3aを示す図である。図16は、図11に対応する比較対象機器の断面を示す図である。図17は、図13に対応する比較対象機器のカバーパネル2の上側面50を示す図である。
図15,16に示されるように、比較対象機器のフロント側筐体3aでは、対向部分30の代わりに対向部分34が配置される。対向部分34は、フロント側筐体3aの上側端部に設けられている。対向部分34は、第一実施形態に係る対向部分30とは異なり、フロント側筐体3aの上側端部における、当該フロント側筐体3aの短手方向での一方の端部から他方の端部まで連続している。そのため、図17に示されるように、カバーパネル2の上側面50は、当該上側面50の長手方向での一方の端部から他方の端部まで連続して対向部分34と接触している。その結果、比較対象機器では、第一実施形態に係る電子機器1とは異なり、圧電振動素子19によるカバーパネル2の振動が、対向部分34(フロント側筐体3a)に阻害される。
次に、比較対象機器が上側端部から落下して、図15,16の矢印80に示される方向から衝撃を受けた場合について説明する。以下の説明では、比較対象機器が落下した場合について説明するが、電子機器1が落下した場合にも同様のことが言える。
比較対象機器が上側端部から落下した場合には、図16に示されるように、カバーパネル2は、落下時の衝撃によって矢印81の方向に移動しようとする。より具体的には、カバーパネル2における上側端部は両面テープでフロント側筐体3aと接着されているものの、カバーパネル2は落下時の衝撃によって瞬間的に撓み、フロント側筐体3aから浮き上がる。なお、カバーパネル2は、比較対象機器が落下した際に、対向部分34側にも移動しようとする。しかし、カバーパネル2における対向部分34側への移動は、当該対向部分34によって抑制される。
図18は、落下時の衝撃によってフロント側筐体3aから浮き上がったときのカバーパネル2を示す図である。図18は、カバーパネル2の上側面50を示している。上述したように、比較対象機器が上側端部から落下した場合には、カバーパネル2には撓みが発生する。より具体的には、図18に示されるように、上側面50の長手方向での中央部分では最もカバーパネル2の撓みが大きくなり、当該中央部分から離れるほどカバーパネル2の撓みも小さくなる。つまり、上側面50のうち、当該上側面50の長手方向での中央部分85がフロント側筐体3aから最も大きく離れる。
図16に戻り、フロント側筐体3aは、落下時の衝撃によって矢印82の方向に移動しようとする。より具体的には、フロント側筐体3aは、落下時の衝撃によって変形して、対向部分34がカバーパネル2側に向かって移動しようとすることがある。
次に、比較対象機器および本実施の形態に係る電子機器1のそれぞれを落下させた場合について詳細に説明する。図19は、比較対象機器のカバーパネル2および対向部分34を示す図である。図20は、比較対象機器の断面を示す図である。図21,22は、本実施の形態におけるカバーパネル2及び対向部分30を示す図である。
既述したように、比較対象機器におけるカバーパネル2の上側面50は、長手方向での一方の端部から他方の端部まで連続して対向部分34と対向している(図17参照)。言い換えると、比較対象機器では、カバーパネルにおける対向部分34と接触していない部分(第1部分60)は、外側主面70における一端から内側主面71における一端まで連続していない。つまり、比較対象機器における第1部分は非対向部分60aを含まない。そのため、比較対象機器では、図19に示されるように、落下の衝撃によって浮き上がったカバーパネル2の下に、カバーパネル2側に向かって移動しようとする対向部分34が入り込む。その結果、図20に示されるように、カバーパネル2が対向部分34に乗り上がる。そして、カバーパネル2においては、対向部分34に乗り上がった部分を起点として割れが生じる。
それに対して、本実施の形態に係る電子機器1では、図21に示されるように、第1部分60は、非対向部分60aを含んでいる。カバーパネル2における非対向部分60aの下には、対向部分30が入り込まない。よって、カバーパネル2における非対向部分60aが対向部分30に乗り上がることはない。
また、比較対象機器では、図19に示されるように、落下の衝撃によって特に大きく浮き上がるカバーパネル2の中央部分85の下に、カバーパネル2側に向かって移動しようとする対向部分34のうちの比較対象機器が落下する前に当該中央部分85と対向していた部分が入り込みやすい。その結果、カバーパネル2の中央部分85が対向部分34に乗り上がりやすい。
それに対して、本実施の形態に係る電子機器1では、図21に示されるように、上側端部70aの延在方向での当該上側端部70aの中央部分から、上側端部71aの延在方向での当該上側端部71aの中央部分まで連続して対向部分30と対向しない非対向部分60aとなっている。言い換えると、第1の一端55の中央領域から第2の一端56の中央領域まで連続する中央部分85が非対向部分60aとなっている。したがって、図22に示されるように、カバーパネル2のうち電子機器1が落下した際に最も浮き上がりやすい中央部分85の下に対向部分30が入り込むことがない。よって、カバーパネル2が対向部分30に乗り上がることを抑制することができる。その結果、カバーパネル2に割れが生じることを抑制することができる。
なお、図21,22に示されるように、本実施の形態においても、上側面50における長手方向に対向する端部分には対向部分30が対向している。しかし、上側面50の長手方向での端部分は、電子機器1が落下しても浮き上がり辛い部分である。そのため、上側面50の長手方向での端部分の下には、対向部分30が入り込み難い。
また、既述したように、ねじ45を用いてフロント側筐体3a及びバック側筐体3bを結合することによって、電子機器1が落下した際に生じる筐体3の変形量を小さくすることができる(図12参照)。したがって、本実施の形態のように、フロント側筐体3aの上側端部において、当該フロント側筐体3aの短手方向で対向する2つの端部分、つまり対向部分30の付近にねじ45を配置することで、落下時の変形によって対向部分30がカバーパネル2側に移動することを抑制することができる。対向部分30の変形量を小さくすることで、カバーパネル2の下に対向部分30が入り込むことを更に抑制することができる。その結果、カバーパネル2が対向部分30に更に乗り上がりにくくなる。
<<第二実施形態>>
図23,24はそれぞれ、第二実施形態に係るフロント側筐体3aを示す図である。図23,24に基づいて第二実施形態に係る電子機器1の例を2つ説明する。
図23に示されるフロント側筐体3aは、第一実施形態で説明したフロント側筐体3aとは異なり、対向部分30が存在しない。言い換えると、上側面50のうち、カバーパネル2の第1の一端55から第2の一端56まで連続する部分の全てが第1部分60である。そのため、カバーパネル2の上側面50の下に対向部分30が入り込むことがない。その結果、カバーパネル2が対向部分30に乗り上がらない。なお、本実施の形態における電子機器1の残余の構成は、第一実施形態と同様である。
また、図24に示されるフロント側筐体3aは、第一実施形態で説明したフロント側筐体3aとは異なり、対向部分30〜33が存在しない。言い換えると、カバーパネル2の側面全て(より具体的には上側面50、右側面51、下側面52および左側面53)が第1部分60である。そのため、カバーパネル2は対向部分30〜33に乗り上がらない。図24に示されるフロント側筐体3aを採用する場合には、カバーパネル2が対向部分30〜33に乗り上がることがないため、フロント側筐体3a及びカバーパネル2の接着を両面テープのみで行っても良い。フロント側筐体3a及びカバーパネル2の接着を両面テープのみで行うことで、カバーパネル2をより振動し易くすることができる。なお、本実施の形態における電子機器1の残余の構成は、第一実施形態と同様である。
第二実施形態に係るフロント側筐体3aには、図23,24に示される例に限られず、カバーパネル2の上側面50、右側面51、下側面52および左側面53のうちの少なくとも1つの側面が、対向部分30〜33のいずれにも対向しない場合が含まれる。対向部分と対向しないカバーパネル2の側面の下には、対向部分が入り込まない。その結果、カバーパネル2が対向部分に乗り上げることを抑制することができる。
次に、第二実施形態における電子機器1における、カバーパネル2の配置位置合わせの方法について説明する。図25は、図11に対応する、第二実施形態に係る電子機器1の断面を示す図である。上述したように、第二実施形態に係る電子機器1では、カバーパネル2の上側面50、右側面51、下側面52および左側面53のうちの少なくとも1つが、対向部分30〜33のいずれにも対向しない。そのため、作業者がカバーパネル2とフロント側筐体3aとの位置合わせを行うことが容易ではなくなる。
そこで、本実施の形態に係る電子機器1では、図25に示されるように、例えば、カバーパネル2の上側面50と対向する対向部分30が存在しない場合に、カバーパネル2の内側主面71に貼り付けられた(より正確には、タッチパネル17に貼り付けられた)表示装置16がフロント側筐体3aの凹部42に配置されたときに、表示装置16の側面のうち第1主面75の上側の一端と連続している側面77と、フロント側筐体3aの凹部42の内側の側面のうち当該側面77と対向する側面78とが接触するようにすることで、作業者は、カバーパネル2とフロント側筐体3aとの位置合わせが容易となる。なお、図25に例示されるように、表示装置16の側面77の全ての部分が凹部42の側面78に接触していなくてもよい。なお、表示装置16の側面のいずれを凹部42の内側の側面に接触させるかは、対向部分が存在しない箇所に応じて決定すればよい。
<<第三実施形態>>
既述した第一実施形態では、カバーパネル2においては、外側主面70の上側端部70aの延在方向での当該上側端部70aの中央部分から、内側主面71の上側端部71aの延在方向での当該上側端部71aの中央部分までが、連続して筐体3の対向部分30と対向しない非対向部分60aとなっていた。第一実施形態に係る電子機器1と、第三実施形態に係る電子機器1とで大きく異なる点は、カバーパネル2に設けられる非対向部分60aの場所である。第三実施形態では、カバーパネル2の側面のうち、電池21等の特定の部品と近い部分を非対向部分60aとする。以下では、第一実施の形態に係る電子機器1との相違点を中心に、第三実施形態に係る電子機器1について説明する。
<電子機器の断面図>
まず、図26,27を参照しながら、第三実施形態に係る電子機器1の構造について説明する。図26は、第三実施形態に係る電子機器1の分解斜視図を示す図である。図27は、第三実施形態に係る電子機器1の断面図である。なお、図26,27では、図面の煩雑さを避けるために、複数の電子部品を電気的に互いに接続する複数のケーブルなど、電子機器1が備える部品の一部の図示を省略して示している。
筐体3は、第一実施形態と同様に、フロント側筐体3aおよびバック側筐体3bとで構成されている。しかし、第一実施形態に係る電子機器1とは異なり、電池21およびプリント基板22は、バック側筐体3b内部の底面に、ねじ止め、両面テープもしくは接着材等によって固定されている。そして、電池21およびプリント基板22と対向するように、フロント側筐体3aが配置される。
フロント側筐体3aの本体部25は、一方の主面が開口した略箱型を成している。本体部25は、凹部46と、当該本体部25の底部分に設けられた貫通穴47とを有している。貫通穴47は、圧電振動素子19および裏面側撮像部7などの部品がフロント側筐体3aと干渉しないために設けられている。フロント側筐体3aに設けられた対向部分130は、第一実施形態と同様に、カバーパネル2の側面と対向する。対向部分130は、本体部25の周縁部分(側壁部分)に設けられている。タッチパネル17、表示装置16および圧電振動素子19が貼り付けられたカバーパネル2は、その側面が対向部分130と対向するように本体部25(フロント側筐体3a)の前面25aに貼り付けられる。これにより、表示装置16はフロント側筐体3aに設けられた凹部46の底面と対向する。
裏面側撮像部7は、保持構造49によって保持される。保持構造49は、裏面側撮像部7を横方向の狭持力のみによって保持している。保持構造49は、裏面側撮像部7の側面を取り囲んでいる。本実施の形態では、バック側筐体3bの一部が、保持構造49の一部を構成している。つまり、バック側筐体3bが利用されて保持構造49が構成されている。なお、保持構造49はバック側筐体3bを利用せずに構成してもよい。
電子機器1の組立の際には、作業者は、裏面側撮像部7を保持構造49内に嵌め込んで筐体3に固定する。このように、本実施の形態では、裏面側撮像部7は、既述した電池21およびプリント基板22とは異なり、ねじ止め、両面テープもしくは接着材等によって筐体3に固定されていない。なお、保持構造49は、裏面側撮像部7以外の部品を保持していてもよい。例えば、スピーカー20が保持構造49によって保持されていてもよい。
<カバーパネルの形状について>
本実施形態に係るカバーパネル2は、略長方形の板状部材である。図28は、図9に対応するカバーパネル2の前面図である。図29は、図10に対応する、カバーパネル2の裏面図である。なお、図28,29では、カバーパネル2において、圧電振動素子19が対向する部分、電池21が対向する部分、および裏面側撮像部7が対向する部分を右上がりの斜線で図示している。
図28に示されるように、本実施の形態におけるカバーパネル2の外側主面70は、第一実施形態におけるカバーパネル2と同様に、上側端部70a、右側端部70b、下側端部70cおよび左側端部70dを有している。同様に、図29に示されるように、カバーパネル2の内側主面71は、上側端部71a、右側端部71b、下側端部71cおよび左側端部71dを有している。カバーパネル2の側面は、上側面50、右側面51、下側面52及び左側面53で構成されている。
図28に示されるように、外側主面70の上側端部70aには、当該外側主面70の上端を構成する上の辺83aが含まれる。図29に示されるように、内側主面71の上側端部71aは、外側主面70の上側端部70aと対向する。上側端部71aには、内側主面71の上端を構成する上の辺84aが含まれる。
本実施の形態では、圧電振動素子19は上側端部71aに貼り付けられている。図29に示されるように、内側主面71の上側端部71aに含まれる上の辺84aのうち、圧電振動素子19と対向する領域を圧電振動素子対向領域84aaと呼ぶ。
また、カバーパネル2は、裏面側撮像部7と対向する撮像部対向配置部分201を有している。図29に示されるように、撮像部対向配置部分201と上側端部71aとは、互いに重なる部分を有している。内側主面71の上側端部71aに含まれる上の辺84aのうち、撮像部対向配置部分201と対向する領域を撮像部対向領域84abと呼ぶ。言い換えると、上の辺84aのうち、内側主面71側から見た平面視において、カバーパネル2の長手方向で裏面側撮像部7と対向している領域が撮像部対向領域84abとなる。
図28に示されるように、外側主面70の右側端部70bには、当該外側主面70の右側端を構成する右の辺83bが含まれる。図29に示されるように、内側主面71の右側端部71bには、当該内側主面71の一端を構成する右の辺84bが含まれる。
図28に示されるように、外側主面70の下側端部70cには、当該外側主面70の一端を構成する下の辺83cが含まれる。図29に示されるように、内側主面71の下側端部71cには、当該内側主面71の一端である下の辺84cが含まれる。
図28に示されるように、外側主面70の左側端部70dには、当該外側主面70の一端である左の辺83dが含まれる。図29に示されるように、内側主面71の左側端部71dには、当該内側主面71の一端である左の辺84dが含まれる。
カバーパネル2は、電池21と対向する電池対向配置部分200を有している。図29に示されるように、電池対向配置部分200と内側主面71の左側端部71dとは、互いに重なる部分を有している。左側端部71dに含まれる左の辺83dのうち、電池対向配置部分200と対向する領域を電池対向領域84daと呼ぶ。言い換えると、左の辺83dのうち、内側主面71側から見た平面視において、カバーパネル2の短手方向で電池21と対向している領域が電池対向領域84daとなる。
また、本実施の形態では、撮像部対向配置部分201も、左側端部71dと重なっている。左の辺83dのうち、撮像部対向配置部分201と対向する領域を撮像部対向領域84dbと呼ぶ。言い換えると、左の辺83dのうち、内側主面71側から見た平面視において、カバーパネル2の短手方向で裏面側撮像部7と対向している領域が撮像部対向領域84dbとなる。なお、本実施の形態では、撮像部対向配置部分201と上の辺84aとの間の距離と、撮像部対向配置部分201と左の辺84dとの間の距離は同じとする。
<カバーパネルの対向部分について>
図30は、カバーパネル2の上側面50を示す図である。図31はカバーパネル2の左側面53を示す図である。図32は、フロント側筐体3aおよびカバーパネル2を示す図である。なお、図32では、フロント側筐体3a(本体部25)の周縁部分のうち、対向部分130が設けられていない部分を左上がりの斜線で示している。図32に示されるように、第三実施形態では、カバーパネル2の側面のうち、圧電振動素子19、電池21および保持構造49で保持された部品(本実施の形態では裏面側撮像部7)と近い部分が非対向部分60aとなる。
カバーパネル2の側面のうち、圧電振動素子19と近い部分とは、図30に示されるように、圧電振動素子19が配置される内側主面71の上側端部71aに含まれる圧電振動素子対向領域84aaと、外側主面70(上側端部70a)における、当該圧電振動素子対向領域84aaと対向する圧電振動素子対向領域83aaとに挟まれる部分である。つまり、カバーパネル2の上側面50のうち、圧電振動素子対向領域84aaと圧電振動素子対向領域83aaとに挟まれる部分が、筐体3の対向部分130と対向しない非対向部分60aとなっている。言い換えると、筐体3の側壁のうちの圧電振動素子19と対向する部分の上には対向部分130が存在しない。なお、本実施の形態では、カバーパネル2における、圧電振動素子対向領域84aaと圧電振動素子対向領域83aaとに挟まれる部分を「圧電振動素子対向側面部分250」と呼ぶ。
第一実施形態で説明したように、圧電振動素子19は、カバーパネル2の内側主面71のうち、カバーパネル2を振動させやすい位置に配置されるのが好ましい。本実施の形態では、図30に示されるように、圧電振動素子対向側面部分250が、筐体3の対向部分130と対向しない。その結果、圧電振動素子19によるカバーパネル2の振動が、フロント側筐体3a(対向部分130)に阻害されることを抑制することができる。
また、カバーパネル2の側面のうち、保持構造49で保持された部品(本例では裏面側撮像部7)と近い部分には、図30に示されるように、撮像部対向配置部分201と重なる部分を有する内側主面71の上側端部71aにおける撮像部対向領域84abと、外側主面70の上側端部70aにおける、当該撮像部対向領域84abと対向する撮像部対向領域83abとに挟まれる部分が含まれる。つまり、カバーパネル2の上側面50のうち、撮像部対向領域84abと撮像部対向領域83abとに挟まれる部分が、筐体3の対向部分130と対向しない非対向部分60aとなっている。言い換えると、筐体3の側壁のうちの裏面側撮像部7と対向する部分の上には対向部分130が存在しない。なお、本実施の形態では、カバーパネル2における、撮像部対向領域84abと撮像部対向領域83abとに挟まれる部分を「撮像部対向側面部分251」と呼ぶ。
また、カバーパネル2の側面のうち、保持構造49で保持された部品と近い部分には、図31に示されるように、撮像部対向配置部分201と重なる部分を有する内側主面71の左側端部71dにおける撮像部対向領域84dbと、外側主面70の左側端部70dにおける、当該撮像部対向領域84dbと対向する撮像部対向領域83dbとに挟まれる部分が含まれる。つまり、当該部分が筐体3の対向部分130と対向しない非対向部分60aとなっている。本実施の形態では、カバーパネル2における、撮像部対向領域84dbと、撮像部対向領域83dbとに挟まれる部分を「撮像部対向側面部分253」と呼ぶ。
保持構造49で保持される裏面側撮像部7は、既述したように、電池21およびプリント基板22とは異なり、保持構造49の狭持力によってのみで保持されている。したがって、電子機器1が落下した時の衝撃等によって、裏面側撮像部7が保持構造49に保持されなくなってカバーパネル2(撮像部対向配置部分201)を押し上げる可能性がある。しかし、本実施の形態では、上側面50における撮像部対向側面部分251を非対向部分60aとしている。そのため、裏面側撮像部7が撮像部対向配置部分201を押し上げたとしても、カバーパネル2の撮像部対向側面部分251は対向部分130に乗り上がりにくい。
また、図31に示されるように、左側面53における撮像部対向側面部分253を非対向部分60aとしている。そのため、裏面側撮像部7が撮像部対向配置部分201を押し上げたとしても、カバーパネル2の撮像部対向側面部分253は対向部分130に乗り上がりにくい。その結果、カバーパネル2が対向部分130(筐体3)に乗り上がりにくくなり、カバーパネル2を割れにくくすることができる。
なお、カバーパネル2の上側面50における撮像部対向側面部分251は、非対向部分60aとしなくても良い。また、カバーパネル2の左側面53における撮像部対向側面部分253は、非対向部分60aとしなくてもよい。しかし、本実施の形態のように、カバーパネル2の側面における撮像部対向側面部分251および撮像部対向側面部分253の両方が非対向部分60aである場合には、カバーパネル2が対向部分130に乗り上がりにくくなる。
カバーパネル2の側面のうちの電池21と近い部分とは、図31に示されるように、電池対向配置部分200と重なる部分を有する内側主面71における電池対向領域84abと、外側主面70の上側端部70aにおける、当該電池対向領域84abと対向する電池対向領域83abとに挟まれる部分である。つまり、カバーパネル2の左側面53のうち、電池対向領域84abと電池対向領域83abとに挟まれる部分が、筐体3の対向部分130と対向しない非対向部分60aとなっている。言い換えると、筐体3の側壁のうちの電池21と対向する部分の上には対向部分130が存在しない。なお、本実施の形態では、カバーパネル2における、電池対向領域84abと電池対向領域83abとに挟まれる部分を「電池対向側面部分252」と呼ぶ。
ここで、例えば、電池21にリチウムイオン電池を採用した場合には、電子機器1の使用に伴って繰り返し行われる当該電池21の充電および放電に起因して電池21が膨張する場合がある。そして、電池21が膨張することにより、カバーパネル2(電池対向配置部分200)が押し上げられることがある。
本実施の形態では、左側面53における電池対向側面部分252を、対向部分130と対向しない非対向部分60aとしている。そのため、電池21が電池対向配置部分200を押し上げたとしても、電池対向側面部分252は、対向部分130(筐体3)に乗り上がりにくい。その結果、カバーパネル2が対向部分130に乗り上がりにくくなり、カバーパネル2を割れにくくすることができる。
上述した実施の形態では、圧電振動素子対向側面部分250、撮像部対向側面部分251、電池対向側面部分252および撮像部対向側面部分253を、非対向部分60aとしている。しかし、圧電振動素子対向側面部分250、撮像部対向側面部分251、電池対向側面部分252および撮像部対向側面部分253の全てを非対向部分60aとしなくてもよい。例えば、圧電振動素子対向側面部分250および電池対向側面部分252を非対向部分60aとしてもよい。
また、上述した実施の形態とは異なり、カバーパネル2の4つの側面のうちの、圧電振動素子19と最も近い側面、電池21と最も近い側面、および裏面側撮像部7と最も近い側面を、非対向部分60aとしてもよい。図33は、この場合のフロント側筐体3aおよびカバーパネル2を示す図である。
図33に示される例では、カバーパネル2の4つの側面のうち、圧電振動素子19および裏面側撮像部7と最も近い、上側面50が非対向部分60aとなっている。また、カバーパネル2の4つの側面のうち、電池21および裏面側撮像部7と最も近い、左側面53が非対向部分60aとなっている。このように、カバーパネル2を構成する複数の側面のうちの、圧電振動素子19と最も近い側面、電池21と最も近い側面、および裏面側撮像部7と最も近い側面を、非対向部分60aとすることで、カバーパネル2が対向部分130に、より乗り上がりにくくすることができる。
なお、カバーパネル2の4つの側面のうちの、圧電振動素子19と最も近い側面、電池21と最も近い側面、および裏面側撮像部7と最も近い側面の全てを非対向部分60aとする必要はない。例えば、カバーパネル2の4つの側面のうちの、圧電振動素子19と最も近い側面のみを非対向部分60aとしてもよい。
また、この場合には、第二実施形態と同様に、カバーパネル2に固定された表示装置16の側面を筐体3の内側の側面に接触させることで、カバーパネル2の配置位置合わせを行えばよい。表示装置16の側面のいずれを筐体3の内側の側面に接触させるかは、対向部分130が存在しない箇所に応じて決定すればよい。
なお、図33に示される例では、カバーパネル2の4つの側面のうち、上側面50および左側面53を非対向部分60aとしているが、非対向部分60aとする部分はこれに限られない。例えば、圧電振動素子19等の部品の配置位置に応じて、カバーパネル2の4つの側面全てが非対向部分60aとなってもよい。
<<第四実施形態>>
既述した第一乃至第三実施形態では、カバーパネル2が筐体3(フロント側筐体3a)に貼り付けられていた。第四実施形態では、カバーパネル2が、当該カバーパネル2を筐体3に固定するためのパネル固定部材を介して筐体3に固定される場合について説明する。また、本実施の形態では、筐体3が1つの部材で構成されている場合を例に挙げて説明する。以下では、第三実施の形態に係る電子機器1との相違点を中心に、第四実施形態に係る電子機器1について説明する。
<電子機器の断面図>
まず、図34,35を参照しながら、本実施の形態に係る電子機器1の構造について説明する。図34は、第四実施形態に係る電子機器1の分解斜視図を示す図である。また、図35は、第四実施形態に係る電子機器1の断面図である。なお、図34,35では、図面の煩雑さを避けるために、複数の電子部品を電気的に互いに接続する複数のケーブルなど、電子機器1が備える部品の一部の図示を省略して示している。
図34,35に示されるように、本実施の形態に係る筐体3は、一方の主面が開口した略箱型を成している。電池21およびプリント基板22は、第四実施形態と同様に、ねじ止め、両面テープもしくは接着材等によって筐体3内部の底面に固定されている。
続いて、電池21およびプリント基板22に対向するように、板状部材23が配置される。板状部材23は、外部からの荷重によるカバーパネル2の変形及び割れを抑制するために設けられるもので、例えば、SUS等の金属材料で形成される。また、板状部材23は表示装置16の第2主面76と同じ大きさとなっている。表示装置16は、板状部材23に対向するように配置される。そして、表示装置16に対向するように、タッチパネル17およびカバーパネル2が配置される。カバーパネル2は、例えば、内側主面71にタッチパネル17、表示装置16および板状部材23が固定された状態で、パネル固定部材24を用いて筐体3と固定される。
パネル固定部材24は、カバーパネル2と筐体3とを固定するものである。つまり、カバーパネル2は、パネル固定部材24を介して筐体3に固定される。パネル固定部材24の前面24aは、カバーパネル2を貼り付ける部分と、カバーパネル2の側面が対向する対向部分130とを有する。カバーパネル2は、両面テープもしくは接着材等によってパネル固定部材24の前面24aに固定される。パネル固定部材24の前面24aに設けられる、カバーパネル2を貼り付ける部分および対向部分130については後で詳しく説明する。
また、パネル固定部材24の裏面24bは、当該パネル固定部材24と筐体3とを固定するためのパネル固定部材側固定部分を備えている。図36は、パネル固定部材24と筐体3との固定方法の一例を説明するための図である。
図36に示される例では、筐体3の内側側面に、パネル固定部材24と筐体3とを固定するための筐体側固定部分103が設けられている。筐体側固定部分103は、本体部分103aと、当該本体部分103aの一部を折り曲げた、折り曲げ部分103bとを有している。本体部分103aと折り曲げ部分103bとの間の距離は、電子機器1の前面側では狭く、電子機器1の裏面側では広くなっている。
また、パネル固定部材24の裏面24bには、パネル固定部材側固定部分24cが設けられる。パネル固定部材側固定部分24cは、筐体側固定部分103の本体部分103aと折り曲げ部分103bとの間に差し込み可能な形状となっている。また、パネル固定部材側固定部分24cには、折り曲げ部分103bが通る貫通穴24caが設けられている。
図36に示されるように、パネル固定部材側固定部分24cを筐体側固定部分103に差し込んだときには、はじめはパネル固定部材側固定部分24cが、筐体側固定部分103の本体部分103aと折り曲げ部分103bとの間に挟まることによって、折り曲げ部分103bが本体部分103aから一時的に離れる。しかし、パネル固定部材側固定部分24cが正しい位置まで差し込まれたときに、折り曲げ部分103bが貫通穴24caを通って、元の位置に戻る。つまり、パネル固定部材側固定部分24cを筐体側固定部分103に差し込んで、パネル固定部材側固定部分24cの貫通穴24caに、折り曲げ部分103bを通すことで、パネル固定部材側固定部分24cと筐体側固定部分103とが固定される。なお、パネル固定部材24と筐体3との固定は上述した例に限定されない。パネル固定部材24と筐体3とは、例えばネジ止めもしくは接着材等によって固定されてもよい。
<パネル固定部材について>
図37は、第四実施形態に係るパネル固定部材24の前面24aを示す図である。パネル固定部材24は、カバーパネル2の内側主面71の終端部と固定される。より具体的には、第一実施形態と同様に、カバーパネル2の右側端部71b、下側端部71cおよび左側端部71dが固定されるパネル固定部材24の第1接着部分65では、接着材が用いられる。一方、カバーパネル2の上側端部71aが固定される第2接着部分66では、両面テープが用いられる。上側端部71aには圧電振動素子19が配置されているため、当該上側端部71a(第2接着部分66)における、パネル固定部材24とカバーパネル2との接着に、接着材に比べて接着力が弱い両面テープを採用することで、圧電振動素子19によるカバーパネル2の振動がパネル固定部材24に阻害されにくくなる。
また、パネル固定部材24の前面24aには、カバーパネル2の側面と対向する対向部分130が設けられる。ただし、本実施の形態では、第一実施形態と同様に、カバーパネル2の上側面50の長手方向での2つの端部以外の部分は、対向部分130と接触(対向)しない。
このように、上側面50において、電子機器1が落下した際に最も浮き上がりやすい、外側主面70の上側端部70aの延在方向での当該上側端部70aの中央部分から、内側主面71の上側端部71aの延在方向での当該上側端部71aの中央部分まで連続して対向部分130と対向しない非対向部分60aとすることで、カバーパネル2が対向部分130に乗り上がることを抑制することができる。言い換えると、パネル固定部材24の上側端部における、当該パネル固定部材24の短手方向での中央部分に対向部分130が存在しないことで、カバーパネル2が対向部分130に乗り上がることを抑制することができる。その結果、本実施の形態においても、第一実施形態と同様に、カバーパネル2に割れが生じることを抑制することができる。また、上側端部71aの延在方向での当該上側端部71aの中央部分に配置された圧電振動素子19によるカバーパネル2の振動が、対向部分130に阻害されることを抑制することができる。
また、図38〜40に示されるようなパネル固定部材24を採用してもよい。図38〜40はそれぞれ、第四実施形態に係るパネル固定部材24およびカバーパネル2を示す図である。なお、図38〜40では、パネル固定部材24の前面24aの周縁部分のうち、対向部分130が設けられていない部分を左上がりの斜線で示している。
図38に示される例では、第三実施形態と同様に、カバーパネル2の側面のうち、圧電振動素子19、電池21および保持構造49で保持された部品(本実施の形態では裏面側撮像部7)と近い部分が非対向部分60aとなっている。
より具体的には、カバーパネル2の側面のうち、圧電振動素子19と近い圧電振動素子対向側面部分250が、非対向部分60aとなっている(図30参照)。言い換えると、パネル固定部材24の周縁部分のうちの圧電振動素子19と近い部分には対向部分130が存在しない。そのため、本実施の形態においても、圧電振動素子19によるカバーパネル2の振動がパネル固定部材24に阻害されにくくなる。
また、カバーパネル2の側面のうち、裏面側撮像部7と近い撮像部対向側面部分251および撮像部対向側面部分253が、非対向部分60aとなっている(図30,31参照)。言い換えると、パネル固定部材24の周縁部分のうちの裏面側撮像部7と近い部分には対向部分130が存在しない。したがって、電子機器1が落下したときの衝撃等によって、裏面側撮像部7が保持構造49に保持されなくなってカバーパネル2を押し上げたとしても、撮像部対向側面部分251および撮像部対向側面部分253はパネル固定部材24に乗り上がりにくくなる。その結果、本実施の形態においても、カバーパネル2がパネル固定部材24に乗り上がりにくくなり、カバーパネル2を割れにくくすることができる。
また、カバーパネル2の側面のうち、電池21と近い電池対向側面部分252が、非対向部分60aとなっている(図31参照)。言い換えると、パネル固定部材24の周縁部分のうちの電池21と近い部分には対向部分130が存在しない。したがって、電池21が繰り返し行われる充放電に起因して膨張しカバーパネル2を押し上げたとしても、電池対向側面部分252はパネル固定部材24に乗り上がりにくくなる。その結果、本実施の形態においても、カバーパネル2がパネル固定部材24に乗り上がりにくくなり、カバーパネル2を割れにくくすることができる。
なお、本実施の形態においても、圧電振動素子対向側面部分250、撮像部対向側面部分251、電池対向側面部分252および撮像部対向側面部分253の全てを非対向部分60aとしなくてもよい。
図39に示される例では、カバーパネル2の4つの側面のうちの、圧電振動素子19と最も近い側面、電池21と最も近い側面、および裏面側撮像部7と最も近い側面が、非対向部分60aとなっている。
より具体的には、カバーパネル2の4つの側面のうち、圧電振動素子19および裏面側撮像部7と最も近い、上側面50が非対向部分60aとなっている。また、カバーパネル2の4つの側面のうち、電池21および裏面側撮像部7と最も近い、左側面53が非対向部分60aとなっている。このように、カバーパネル2を構成する複数の側面のうちの、圧電振動素子19と最も近い側面、電池21と最も近い側面、および裏面側撮像部7と最も近い側面を、非対向部分60aとすることで、本実施の形態においても、カバーパネル2が対向部分130に、乗り上がりにくくすることができる。
図40に示されるパネル固定部材24では、第二実施形態と同様に、対向部分130が存在しない。そのため、カバーパネル2は対向部分130に乗り上がらない。
上述したように、図39,40に示されるパネル固定部材24では、カバーパネル2の4つの側面のうちの少なくとも1つの側面が非対向部分60aとなっている。ここで、電子機器1に図39,40に示されるパネル固定部材24を採用した場合における、カバーパネル2の配置位置合わせの方法について以下に説明する。
図41は、上側面50と対向する対向部分130を有さない電子機器1の断面を示す図である。このように、上側面50と対向する対向部分130が存在しない場合には、第二実施形態と同様に、カバーパネル2の内側主面71に貼り付けられた(より正確には、タッチパネル17に貼り付けられた)表示装置16がパネル固定部材24を介して筐体3に固定されたときに、表示装置16のうちの第1主面75の上側の一端と連続している側面77と、筐体3の内側の側面のうち当該側面77と対向する側面78とが接触するようにすればよい。なお、対向部分が存在しない箇所に応じて、表示装置16の側面のいずれを凹部42の内側の側面に接触させるかは、対向部分130が存在しない箇所に応じて決定すればよい。
<<変形例>>
図42は、図1に対応する、変形例に係る電子機器1の外観を示す前面図である。図43は、変形例に係る電子機器1の断面を示す図である。図43は、図42に示される矢視B−Bにおける電子機器1の断面を示している。なお、図43では、図11と同様に、図面の煩雑さを避けるために、複数の電子部品を電気的に互いに接続する複数のケーブルなど、電子機器1が備える部品の一部の図示を省略して示している。
図42,43に示されるように、本変形例に係る電子機器1には、対向部分30及びカバーパネル2の上側端部を覆うカバー部材100が設けられている。カバー部材100は、例えばフロント側筐体3aに取り付けられる。カバー部材100は、筐体3と同様に、例えば樹脂で形成される。本変形例における電子機器1の残余の構成は、第一実施形態と同様である。
電子機器1にカバー部材100を設けることで、電子機器1の意匠性を向上させることができる。第一実施形態に係る電子機器1では、比較対象機器とは異なり、上側面50の中央部分85には対向部分30が存在しない。そのため、第一実施形態に係る電子機器1にカバー部材100を設ける場合には、当該カバー部材100の形状(設計)の自由度を高くすることができる。その結果、電子機器1の意匠性を更に向上させることができる。
なお、第一実施形態ではなく、第二乃至第四実施形態において、カバー部材100を採用してもよい。
以上のように、電子機器1は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 電子機器
2 カバーパネル
3 筐体
16 表示装置
19 圧電振動素子
30 対向部分
60 第1部分
61 第2部分
70 第1主面
71 第2主面
75 第1主面
76 第2主面
85 中央部分

Claims (12)

  1. 第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面と、前記第1主面および前記第2主面をつなぐ側面とを有するサファイアパネルと、
    前記サファイアパネルの前記第2主面上に配置される表示部と、
    前記表示部を収納し、かつ前記サファイアパネルを保持する筐体と
    を備え、
    前記サファイアパネルの前記側面は、前記筐体と対向しない第1部分を有する、電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記第1主面は、所定方向に沿って延在する第1端部を有し、
    前記第2主面は、前記所定方向に沿って延在し、かつ前記第1端部と対向する第2端部を有し、
    前記第1部分は、前記第1端部から前記第2端部まで連続している、電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器であって、
    前記第2端部に配置される圧電振動素子を更に備え、
    前記圧電振動素子は、前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記第1部分と連続している領域に沿って配置される、電子機器。
  4. 請求項2および請求項3のいずれか1つに記載の電子機器であって、
    前記筐体に収納され、前記第2端部に対向する部分を有する電池を更に備え、
    前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記第1部分と連続している領域は、前記第2主面側から見た平面視において、前記電池と対向している、電子機器。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の電子機器であって、
    前記第2主面の前記第2端部に対向する部分を有し、前記筐体に固定された部品と、
    前記部品を狭持力によってのみ保持する保持構造と
    を備え、
    前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記第1部分と連続している領域は、前記第2主面側から見た平面視において、前記部品と対向している、電子機器。
  6. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記側面全てが前記第1部分である、電子機器。
  7. 請求項6に記載の電子機器であって、
    前記表示部は、前記サファイアパネルに対向する第3主面と、当該第3主面とは反対側の第4主面とを有し、
    前記筐体は、前記表示部を収納する凹部を有し、
    前記表示部において前記第3及び第4主面をつなぐ側面と、前記凹部の内側の側面とが接触する、電子機器。
  8. 第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面と、前記第1主面および前記第2主面をつなぐ側面とを有するサファイアパネルと、
    前記サファイアパネルの前記第2主面上に配置される表示部と、
    前記表示パネルを収納する筐体と、
    前記サファイアパネルの前記第2主面の周端部に固定されている、前記サファイアパネルと前記筐体とを固定するパネル固定部材と
    を備え、
    前記サファイアパネルの前記側面は、前記パネル固定部材と対向しない第1部分を有する、電子機器。
  9. 請求項8に記載の電子機器であって、
    前記第1主面は、所定方向に沿って延在する第1端部を有し、
    前記第2主面は、前記所定方向に沿って延在し、かつ前記第1端部と対向する第2端部を有し、
    前記第2主面の前記第2端部に配置される圧電振動素子を更に備え、
    前記第1部分は、前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記圧電振動素子と対向する領域から、前記第1端部まで連続している、電子機器。
  10. 請求項8に記載の電子機器であって、
    前記第1主面は、所定方向に沿って延在する第1端部を有し、
    前記第2主面は、前記所定方向に沿って延在し、かつ前記第1端部と対向する第2端部を有し、
    前記筐体に収納され、前記第2端部に対向する部分を有する電池を更に備え、
    前記第1部分は、前記第2主面側から見た平面視において前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記電池と対向している領域から、前記第1端部まで連続している、電子機器。
  11. 請求項8に記載の電子機器であって、
    前記第1主面は、所定方向に沿って延在する第1端部を有し、
    前記第2主面は、前記所定方向に沿って延在し、かつ前記第1端部と対向する第2端部を有し、
    前記筐体に収納され、前記第2端部に対向する部分を有し、前記筐体に固定された部品と、
    前記部品を狭持力によってのみ保持する保持構造と
    を備え、
    前記第1部分は、前記第2主面側から見た平面視において前記第2端部と前記側面との境界のうちの前記部品と対向している領域から、前記第1端部まで連続している、電子機器。
  12. 請求項8乃至11のいずれかに記載の電子機器であって、
    前記側面全てが前記第1部分である、電子機器。
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