JP2015225777A - ワニス塗布装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワニスYが貯えられ線状ワークWが鉛直上方へ走行通過する浸漬槽1と、浸漬槽1の上方位置に配設され、線状ワークWに接触して、線状ワークWに付着した余剰なワニスYを除去しつつ被膜厚を調整するためのフェルト体3と、浸漬槽1とフェルト体3との間に介設されて、浸漬槽1を通過して線状ワークWに付着した過剰なワニスYを荒く削ぎ落として線状ワークWを上方のフェルト体3に送る絞りダイス2と、を備える。
【選択図】図2
Description
このような、自己融着性絶縁電線は、オーバーコート膜を形成するディッピング工程において、図7に示すように、オーバーコート用のワニス(樹脂組成物)Yを貯える浸漬槽91に、導体素線の外周面に絶縁層を形成した線状ワークWを、鉛直上方へ通過させてワニスYを付着させ、線状ワークWによって引き上げられたワニスYを、浸漬槽91よりも上方位置に配設したフェルト体93に供給し、フェルト体93にワニスYを含浸させつつ、フェルト体93で過剰なワニスYを除去し、さらに、フェルト体93にて線状ワークWにワニスYを塗布して被膜厚(塗膜)を調整するワニス塗布装置を使用して製造していた。
この塊Gは、フェルト体93の下面93aとワニスYの液面eの間で、常に上下動を繰り返すと共に渦流を発生させるため、周囲の空気を巻き込み、ワニスY内に気泡が混入する原因となる。
ワニスY内に気泡が混入すると、フェルト体93への含浸量が変化し、被膜厚(塗膜厚)が不安定になる(被膜厚の厚さ寸法が安定しない)といった問題があった。
また、フェルト体93で過剰なワニスYを除去しようとして、或いは、塊Gからフェルト体93へ過剰にワニスYが供給されるのを防止するため、フェルト調整可動部90にてフェルト体93を強く線状ワークWに接触させると、張力負荷が高くなって線状ワークWが断線するといった問題があった。
さらに、本発明は、フェルト体へ適量のワニスを含浸させて、被膜厚を安定させて、品質の向上を計れるワニス塗布装置の提供を目的とする。
また、本発明は、フェルト体を線状ワークに強く接触させる必要なく、線状ワークの断線を防止して被膜厚調整作業を容易に行えるワニス塗布装置の提供を目的とする。
ークに付着した余剰な上記ワニスを除去しつつ被膜厚を調整するためのフェルト体と、上記フェルト体の下面に集積する余剰な上記ワニスを、走行中の上記線状ワークから離間するように斜め下方へ誘導流下させる一対の傾斜ガイド面を有するセパレータと、を備えたものである。
ークに付着した余剰な上記ワニスを除去しつつ被膜厚を調整するためのフェルト体と、上記浸漬槽と上記フェルト体との間に介設されて、上記浸漬槽を通過して上記線状ワークに付着した過剰な上記ワニスを荒く削ぎ落として上記線状ワークを上方の上記フェルト体に送る絞りダイスと、上記フェルト体の下面に集積する余剰な上記ワニスを、走行中の上記線状ワークから離間するように斜め下方へ誘導流下させる一対の傾斜ガイド面を有するセパレータと、を備えたものである。
また、上記絞りダイスの下端開口端縁を、上記浸漬槽に貯えられた上記ワニスの液面よりも低く配設したものである。
本発明に係るワニス塗布装置は、図1及び図2に示すように、ワニスYが貯えられると共に並列した複数本の線状ワークWが鉛直上方へ走行通過する浸漬槽1を備えている。
線状ワークWは、導体線材の外周面に、アクリル樹脂等の絶縁層を電着して形成したものであり、ワニスYは、熱融着性をもったオーバーコート層(融着層や結着層とも呼ばれる最外層)を形成するためのポリアミド系等の樹脂組成物である。線状ワークWは、その横断面が一文字型や丸型等である。
ここで、説明を容易にするために、複数本の線状ワークWが並ぶ方向Qを、横方向Q又は左右方向Qと呼び、横方向Qに直交する水平な方向Kを、縦方向K又は前後方向Kと呼ぶ場合がある。
ークWに対応するように横方向Qに複数、並設している。
セパレータ5は、前方のフェルト体3(第1フェルト体3A)が取着される共に下方へ向かうにつれて前方へ傾斜する一方のガイド面5aを下部に有する第1ガイド部材51と、後方のフェルト体3(第2フェルト体3B)が取着されると共に下方へ向かうにつれて後方へ傾斜する他方のガイド面5aを下部に有する第2ガイド部材52と、から成る。
図6に示すように、鉛直上方へ走行する線状ワークWは、浸漬槽1に貯えられたワニスY内を下方から上方へ走行し、液面eよりも低位置(貯えられたワニスY内)で、絞りダイス2内に導入される。
さらに、ワニスYが含浸されたフェルト体3は、所定のワニス被膜厚さ寸法をもって線状ワークWの外周面にワニスYを塗布する。
言い換えると、下方位置の絞りダイス2で荒くワニスYを落し、その後、上方位置のフェルト体3にてワニスYを仕上げ落しするワニス二段絞りを行っている。
ェルト体3の下面30側へ過剰なワニスYが送られず、下面30側でワニスYが渦状の大きな塊になるのを防止できる。従って、ワニスY内に気泡が混入するのを防止し、被膜厚(塗膜形成)を安定させ、被膜厚のバラつきや部分的な凹み等の被膜不良を削減できる。ワニスYによる支柱部やフェルト調整可動部6の汚れを防止でき、装置清掃作業や被膜調整作業(フェルト位置決め作業やフェルト交換作業)を、容易かつ迅速に行うことができる。絞りダイス2で過剰なワニスYを予め除去すると共に、セパレータ5によりフェルト体3の下面30側に過剰なワニスYによる塊ができず、ワニスYの過剰供給を防止し、線状ワークWにフェルト体3を強く押しつけるように接触させる必要が無く、線状ワークWの断線を防止できる。
2 絞りダイス
3 フェルト体
5 セパレータ
21 下端開口端縁
30 下面
5a 傾斜ガイド面
e 液面
W 線状ワーク
Y ワニス
Claims (4)
- ワニス(Y)が貯えられ線状ワーク(W)が鉛直上方へ走行通過する浸漬槽(1)と、
上記浸漬槽(1)の上方位置に配設され、上記線状ワーク(W)に接触して、該線状ワーク(W)に付着した余剰な上記ワニス(Y)を除去しつつ被膜厚を調整するためのフェルト体(3)と、
上記浸漬槽(1)と上記フェルト体(3)との間に介設されて、上記浸漬槽(1)を通過して上記線状ワーク(W)に付着した過剰な上記ワニス(Y)を荒く削ぎ落として上記線状ワーク(W)を上方の上記フェルト体(3)に送る絞りダイス(2)と、
を備えたことを特徴とするワニス塗布装置。 - ワニス(Y)が貯えられ線状ワーク(W)が鉛直上方へ走行通過する浸漬槽(1)と、
上記浸漬槽(1)の上方位置に配設され、上記線状ワーク(W)に接触して、該線状ワーク(W)に付着した余剰な上記ワニス(Y)を除去しつつ被膜厚を調整するためのフェルト体(3)と、
上記フェルト体(3)の下面(30)に集積する余剰な上記ワニス(Y)を、走行中の上記線状ワーク(W)から離間するように斜め下方へ誘導流下させる一対の傾斜ガイド面(5a)(5a)を有するセパレータ(5)と、
を備えたことを特徴とするワニス塗布装置。 - ワニス(Y)が貯えられ線状ワーク(W)が鉛直上方へ走行通過する浸漬槽(1)と、
上記浸漬槽(1)の上方位置に配設され、上記線状ワーク(W)に接触して、該線状ワーク(W)に付着した余剰な上記ワニス(Y)を除去しつつ被膜厚を調整するためのフェルト体(3)と、
上記浸漬槽(1)と上記フェルト体(3)との間に介設されて、上記浸漬槽(1)を通過して上記線状ワーク(W)に付着した過剰な上記ワニス(Y)を荒く削ぎ落として上記線状ワーク(W)を上方の上記フェルト体(3)に送る絞りダイス(2)と、
上記フェルト体(3)の下面(30)に集積する余剰な上記ワニス(Y)を、走行中の上記線状ワーク(W)から離間するように斜め下方へ誘導流下させる一対の傾斜ガイド面(5a)(5a)を有するセパレータ(5)と、
を備えたことを特徴とするワニス塗布装置。 - 上記絞りダイス(2)の下端開口端縁(21)を、上記浸漬槽(1)に貯えられた上記ワニス(Y)の液面(e)よりも低く配設した請求項1又は3記載のワニス塗布装置。
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- 2014-05-28 JP JP2014110147A patent/JP6116522B2/ja active Active
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