JP2015225549A - 予測値演算装置、予測値演算方法および予測値演算プログラム - Google Patents

予測値演算装置、予測値演算方法および予測値演算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】所定指標の予測値を高速に求めることができる予測値演算装置、予測値演算方法および予測値演算プログラムを提供すること。【解決手段】本願に係る予測値演算装置は、演算結果記憶部と、受付部と、演算結果取得部と、予測部とを備える。演算結果記憶部は、所定指標の予測値演算のうち一部の演算の結果を予め記憶する。受付部は、リクエストを受け付ける。演算結果取得部は、受付部によって受け付けたリクエストに対応する一部の演算の結果を演算結果記憶部から取得する。予測部は、演算結果取得部によって取得された一部の演算の結果とリクエストにより特定される情報とに基づいて予測値演算のうち残りの演算を行って、リクエストに対応する予測値を求める。【選択図】図4

Description

本発明は、予測値演算装置、予測値演算方法および予測値演算プログラムに関する。
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介した広告配信が盛んに行われている。例えば、広告媒体(例えば、ウェブページ)に設定された広告枠に、企業や商品等の広告コンテンツを表示し、かかる広告コンテンツがクリックされた場合に広告主のウェブページへ遷移させる広告配信が行われている。
広告媒体を有する媒体社には、広告枠在庫の販売を広告配信業者に委託する媒体社がある。媒体社にとっては広告枠による収益を最大化することが望ましく、広告配信元の選択を適切に行うことが望まれる。そこで、例えば、eCPM(effective Cost Per Mille)などの評価指標の予測値を演算し、かかる演算結果に基づいて広告配信元を選択することで、媒体社の収益を向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−093796号公報
評価指標の予測値演算を行う場合、評価指標の精度を上げるために用いる情報を増やすと、評価指標を予測するための演算時間が長くなるおそれがある。このことは、広告に関する評価指標に限らず、その他の指標の予測値を演算する場合についても同様である。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、所定指標の予測値を高速に求めることができる予測値演算装置、予測値演算方法および予測値演算プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る予測値演算装置は、演算結果記憶部と、受付部と、演算結果取得部と、予測部とを備える。前記演算結果記憶部は、所定指標の予測値演算のうち一部の演算の結果を予め記憶する。前記受付部は、リクエストを受け付ける。前記演算結果取得部は、前記受付部によって受け付けた前記リクエストに対応する前記一部の演算の結果を前記演算結果記憶部から取得する。前記予測部は、前記演算結果取得部によって取得された前記一部の演算の結果と前記リクエストにより特定される情報とに基づいて前記予測値演算のうち残りの演算を行って、前記リクエストに対応する予測値を求める。
実施形態の一態様によれば、所定指標の予測値を高速に求めることができる予測値演算装置、予測値演算方法および予測値演算プログラムを提供することができる。
図1は、実施形態に係る予測値演算処理の説明図である。 図2は、第1実施形態に係る広告配信システムの構成例を示す図である。 図3は、図2に示すモデリング装置の構成例を示す図である。 図4は、図2に示す予測値演算装置の構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係るモデリング装置の情報処理を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る予測値演算装置の情報処理を示すフローチャートである。 図7は、他の実施形態に係るモデリング装置の構成例を示す図である。 図8は、他の実施形態に係る予測値演算装置の構成例を示す図である。 図9は、モデリング装置および予測値演算装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る予測値演算装置、予測値演算方法および予測値演算プログラムの実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る予測値演算装置、予測値演算方法および予測値演算プログラムが限定されるものではない。
[1.予測値演算処理]
まず、実施形態に係る予測値演算処理について説明する。図1は、実施形態に係る予測値演算処理の説明図であり、以下においては、予測値演算装置によって予測値演算処理が行われる。
図1に示す例では、所定指標の予測値を演算するための予測モデルの一例として下記式(1)に示す予測モデルが用いられる。aiは、係数であり、xは、素性(説明変数)である。かかる式(1)により、所定指標の予測値を求めることができる。
Figure 2015225549
なお、予測モデルは、上記式(1)に示す予測モデルに限定されず、また、予測値演算は、かかる予測モデルを用いた演算に限定されない。なお、図1では、一例として、n=8であり、8つの素性を用いる予測モデルが示される。
予測値演算装置の記憶部には、素性の情報が記憶されており、予測値演算装置の演算部は、記憶部に記憶されている素性の情報を取得する(ステップS1)。演算部は、取得した素性の情報に基づき、予測モデルによる予測値演算のうち一部の演算を行い、かかる演算結果を演算結果記憶部に記憶する(ステップS2)。
例えば、演算部は、記憶部から素性x1、x2、x3、x4の情報を取得し、かかる素性x1、x2、x3、x4の情報に基づいて、f1(x)=a1・1+a2・2+a3・3+a4・4を演算する。演算部は、かかる演算結果を演算結果記憶部に記憶する。これにより、演算結果記憶部に所定指標の予測値を演算する前に予測値演算のうち一部の演算の結果(以下、部分演算結果と記載する場合がある)が記憶される。
予測値演算装置の受付部がリクエストを受け付けると(ステップS3)、予測値演算装置の取得部は、当該リクエストにより特定される素性x5、x6、x7、x8の情報を予測値演算装置の記憶部または外部装置から取得する(ステップS4)。また、取得部は、演算結果記憶部からリクエストにより特定される部分演算結果を取得する(ステップS5)。
予測部は、取得部によって取得された部分演算結果と素性x5、x6、x7、x8の情報に基づいて予測モデルによる予測値演算を行い、所定指標の予測値を求める(ステップS6)。
このように、本実施形態に係る予測値演算処理において、予測値演算装置は、リクエストを受け付ける前に、予測値の演算のうち一部の演算を行い、かかる演算結果を事前に演算結果記憶部に記憶する。そのため、リクエストを受け付けた場合に、予測値演算のうち一部の演算を省くことができることから、所定指標の予測値を高速に求めることができる。
時間的な変動が少ない素性は、予測値の精度に影響が少なく、また、リアルタイムで取得が難しい素性は、予測値の高速な演算を妨げるおそれがある。そこで、予測値演算装置は、リクエストを受け付ける前に、予測値の演算のうち、例えば、時間的な変動が少ない素性やリアルタイムで取得が難しい素性に関する演算を行うことで、所定指標の予測値を高速に求めることができる。
また、リクエストを受け付けた際に予測値を演算するための情報がメモリデータベースに記憶される場合、かかるメモリデータベースには、一部の素性の情報に代えて部分演算結果が記憶される。そのため、メモリデータベースの記憶容量が大きくなることを防止することができ、また、メモリデータベースを用いることで、予測値の演算を高速に行うことができる。
なお、メモリデータベースは、インメモリデータベースとも呼ばれ、メモリ(例えば、半導体メモリ)上にデータを格納することで、ハードディスクなどにデータを格納するオンディスクデータベースに比べ、高速なデータ処理を可能とするデータベースである。
以下、所定指標の一例として、広告効果に関する指標の予測値を演算する予測値演算装置を含む広告配信システムの実施形態について説明する。
[2.第1実施形態に係る広告配信システム]
次に、図2を用いて、第1実施形態に係る広告配信システム1の構成例について説明する。図2に示すように、第1実施形態に係る広告配信システム1は、ウェブサーバ2と、モデリング装置3と、予測値演算装置4と、広告配信装置5、6と、複数の端末装置7とを備える。これらの装置は、通信ネットワーク8を介して互いに通信可能に接続される。通信ネットワーク8は、例えば、インターネットなどである。
ウェブサーバ2、モデリング装置3、予測値演算装置4および広告配信装置5は、例えば、媒体社CAによって管理・運営され、広告配信装置6は、例えば、広告配信業者CBによって管理・運営される。
モデリング装置3は、例えば、広告リクエストに対して広告配信装置5で広告コンテンツを配信した場合に予測される収益値(以下、収益予測値と記載する)を演算するための予測モデルを生成する。モデリング装置3は、生成した予測モデルの情報を予測値演算装置4へ通知する。なお、以下においては、収益予測値として、eCPM(effective Cost Per Mille)予測値を一例として説明するが、収益予測値は、その他の予測値であってもよい。
端末装置7は、例えば、ユーザUによって利用されるPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、スマートフォンなどである。かかる端末装置7には、例えば、ブラウザアプリケーション(以下、ブラウザと記載する)がインストールされている。
ウェブサーバ2は、広告枠が設定された複数のウェブページを記憶している。ウェブサーバ2の制御部は、通信ネットワーク8を介して端末装置7のブラウザからのアクセスがあると、端末装置7によって指定されたURL(Uniform Resource Locator)に対応するウェブページを提供する。
端末装置7のブラウザは、ウェブサーバ2からウェブページを受信すると、ウェブページに設定された広告枠に対応する広告リクエストを予測値演算装置4へ送信する。広告リクエストは、広告枠に表示する広告コンテンツの配信要求であり、例えば、端末装置7のユーザUの識別情報(以下、ユーザIDと記載する)や広告枠の識別情報(以下、広告枠IDと記載する)を含む。
予測値演算装置4は、広告リクエストに対応する広告コンテンツを広告配信装置5、6のいずれかから配信させる。予測値演算装置4は、広告リクエストに対して収益予測値を演算する。予測値演算装置4は、収益予測値に応じた価格情報を含む広告配信の問い合わせを広告配信装置6に対して行い、かかる問い合わせに対する広告配信装置6の応答に応じて、広告配信装置5、6のうちいずれか一方の広告配信装置から広告コンテンツを端末装置7へ配信させる。なお、かかる広告コンテンツは、例えば、バナー広告であり、ユーザUによりクリックされた場合に広告主のウェブページへ遷移させる。
以下、モデリング装置3および予測値演算装置4の構成例について、順にさらに詳細に説明する。
[2.1.モデリング装置3]
図3は、モデリング装置3の構成例を示す図である。図3に示すように、モデリング装置3は、通信部10と、記憶部11と、制御部12とを有する。
通信部10は、通信ネットワーク8との間で情報の送受信を行う通信インターフェイスであり、通信ネットワーク8との接続を有線または無線で行う。制御部12は、通信部10および通信ネットワーク8を介して、予測値演算装置4やその他の装置との間で各種の情報を送受信することができる。
記憶部11は、ユーザ情報記憶部13および広告枠情報記憶部14を有する。ユーザ情報記憶部13および広告枠情報記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。
制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。制御部12は、内部のCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)によって内部の記憶装置に記憶されたプログラムがRAMを作業領域として実行されることで、取得部15、集計部16、モデリング部17および通知部18として機能する。なお、制御部12の構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
[2.1.1.取得部15]
取得部15は、端末装置7のユーザUに関する情報や広告枠に関する情報を取得し、ユーザ情報記憶部13および広告枠情報記憶部14に記憶する。取得部15は、例えば、ウェブサーバ2、広告配信装置5、6および端末装置7などの外部装置から端末装置7のユーザUに関する情報や広告枠に関する情報を取得する。
ユーザUに関する情報には、例えば、ユーザUの性別、年齢、居住地域、閲覧したウェブページ、ウェブページの閲覧時間、配信広告情報、検索キーワードなどの情報である。配信広告情報は、例えば、広告枠ID、広告時刻(例えば、広告リクエストの受付時刻または広告コンテンツの配信時刻)、広告コンテンツの種類、広告コンテンツに対するユーザUのクリック有無などが含まれ、これらの情報がユーザID毎に関連付けられてユーザ情報記憶部13に記憶される。
また、広告枠に関する情報には、例えば、広告枠の種類、サイズ、ウェブページ内の位置、広告枠が設定されるウェブページなどの情報が含まれ、これらの情報が広告枠ID毎に関連付けられて広告枠情報記憶部14に記憶される。
[2.1.2.集計部16]
集計部16は、例えば、ユーザ情報記憶部13に記憶されたユーザUに関する情報に基づいて、所定周期(例えば、1時間毎)に、ユーザID毎に、興味ジャンルの個数、平均CTR(Click Through Ratio)、平均CPC(Cost Per Click)、平均ページ閲覧時間、リターゲティングサイトの個数、検索キーワードの個数などを集計する。集計部16は、集計した情報をユーザIDに対応付けてユーザ情報記憶部13に記憶する。
集計部16は、例えば、ユーザUがアクセスしたウェブページの種類やクリックした広告コンテンツの種類からユーザUが興味があるジャンル(例えば、車、洋服、時計など)を判定し、かかるジャンルの個数を興味ジャンルの個数として集計する。
また、集計部16は、例えば、ユーザUの端末装置7に配信された広告コンテンツ(例えば、バナー広告)のクリック有無(選択有無)や広告コンテンツの配信価格に基づき、ユーザU毎の平均CTRや平均CPCを求める。また、集計部16は、例えば、ユーザUの端末装置7に配信されたウェブページのユーザUによる閲覧時間(ページ閲覧時間)に基づき、平均ページ閲覧時間を求める。
さらに、集計部16は、ユーザUの端末装置7に配信された広告コンテンツに基づき、ターゲティングサイトの個数を求め、また、端末装置7のユーザUが検索サイトで検索に用いたキーワード(検索キーワード)に基づき、検索キーワードの個数を集計する。また、集計部16は、広告時刻の情報に基づき、広告コンテンツの配信頻度(以下、広告配信頻度と記載する)を求める。
なお、集計部16は、例えば、ユーザUに関する情報のうち、所定時間前(例えば、1ヶ月前)までの情報に基づき、所定期間毎(例えば、1週間毎)に各種の情報を集計することで、古い情報が含まれることを回避することができる。
また、集計部16は、取得部15によって性別、年齢、居住地域が収集できないユーザUがある場合、取得部15によって収集したその他の情報に基づいて、ユーザUの性別、年齢、住居地域を推定し、ユーザ情報記憶部13に記憶することができる。例えば、集計部16は、ウェブページへのアクセス元IPアドレスのうち、最も出現頻度が多いIPアドレスに対応する地域をユーザUの居住地域として推定し、また、ユーザUがアクセスしたウェブページの種類に基づき、ユーザUの性別や年齢を推定することができる。
ユーザ情報記憶部13には、ユーザU毎に、取得部15によって取得された情報や集計部16によって集計された情報が含まれる。
[2.1.3.モデリング部17]
モデリング部17は、ユーザ情報記憶部13および広告枠情報記憶部14に記憶された情報に基づき、所定周期(例えば、1週間周期や1ヶ月周期)で、広告に関する評価指標の予測モデルを生成する。広告に関する評価指標は、例えば、CTR予測値およびCPC予測値である。
以下、モデリング部17によるCTR予測値の予測モデル(以下、CTR予測モデルと記載する)の生成方法およびCPC予測値の予測モデル(以下、CPC予測モデルと記載する)の生成方法について説明する。
[2.1.3.1.CTR予測モデル]
CTR予測モデルは、例えば、SVM(Support Vector Machine)とシグモイドフィッティングとを組み合わせた予測モデルである。
モデリング部17は、例えば、上述した式(1)に示すSVMにおいて、広告枠に表示される広告コンテンツへのユーザUのクリックの有無を従属変数にし、上述したユーザ情報や広告枠情報を素性(説明変数)xにすることで、素性xに対応する係数aを求める。
素性xは、例えば、ユーザUの性別、年齢、居住地域、広告時刻、閲覧ウェブページ、広告枠のサイズ、興味ジャンルの個数、リターゲティングサイトの個数、検索キーワードの個数、平均CTR、平均CPC、広告配信頻度、平均ページ閲覧時間などである。
例えば、素性xは、「男性」であり、ユーザUが男性の場合に「1」に設定され、それ以外は「0」に設定される。また、素性xは、「女性」であり、ユーザUが女性の場合に「1」に設定され、それ以外は「0」に設定される。また、素性xは、「性別不明」であり、ユーザUの性別が不明のときに「1」に設定され、それ以外は「0」に設定される。このように、ユーザ情報や広告枠情報が素性xに割り当てられる。
また、従属変数は、例えば、直近の所定期間(例えば、5日前から現在まで)において、ユーザUが広告コンテンツをクリックした場合には「1」が設定され、そうでない場合には、「−1」が設定される。
モデリング部17は、各ユーザUの素性xおよび従属変数を設定し、素性xに対応する係数aを求める。さらに、モデリング部17は、シグモイドフィッティングによって、後述するCPC予測値との乗算結果が所定のeCPMの分布に合うように下記式(2)の係数Aや定数Bを求める。
Figure 2015225549
このように、モデリング部17は、CTR予測モデルとしてSVMとシグモイドフィッティングとを組み合わせた予測モデルを生成する。なお、上述した従属変数や素性(説明変数)は、一例であり、モデリング部17は、その他の情報や上述した情報の一部を用いてCTR予測モデルを生成することもできる。また、モデリング部17は、例えば、ロジスティック回帰分析による予測モデルを用いてCTR予測値を求めることもできる。
[2.1.3.2.CPC予測モデル]
CPC予測モデルは、例えば、重回帰分析による予測モデルである。モデリング部17は、例えば、下記式(3)に示す線形重回帰の式において、CPCの値を従属変数にし、上述したユーザ情報や広告枠情報を素性y(説明変数)にすることで、素性yに対応する係数uおよび定数wを求める。
Figure 2015225549
素性yは、例えば、ユーザUの性別、年齢、居住地域、広告時刻、サイト、広告枠のサイズ、興味ジャンルの個数、リターゲティングサイトの個数、検索キーワードの個数、平均CTR、平均CPC、広告配信頻度、平均ページ閲覧時間などである。
例えば、素性yは、「男性」であり、ユーザUが男性の場合に「1」に設定され、それ以外は「0」に設定される。また、素性yは、「女性」であり、ユーザUが女性の場合に「1」に設定され、それ以外は「0」に設定される。このように、ユーザ情報や広告枠情報が素性yに割り当てられる。
また、従属変数は、例えば、直近の所定期間(例えば、5日前から現在まで)において、ユーザUに配信された広告コンテンツの配信単価の平均値が設定される。
このように、モデリング部17は、CPC予測モデルとして重回帰分析による予測モデルを生成する。なお、上述した従属変数や素性(説明変数)は、一例であり、モデリング部17は、その他の情報や上述した情報の一部を用いてCPC予測モデルを生成することもできる。また、モデリング部17は、例えば、ポアソン回帰分析による予測モデルを用いてCPC予測値を求めることもできる。
[2.1.4.通知部18]
通知部18は、モデリング部17によってCTR予測モデルの情報(例えば、係数a、係数Aおよび定数B)やCPC予測モデル(例えば、係数uおよび定数w)の情報が生成されると、これらの情報を予測値演算装置4へ通知する。
また、通知部18は、ユーザ情報記憶部13に記憶されたユーザUに関する情報(以下、ユーザ情報と記載する場合がある)や広告枠情報記憶部14に記憶された広告枠に関する情報(以下、広告枠情報と記載する場合がある)のうち、例えば、更新された情報を所定周期(例えば、3分毎)で予測値演算装置4へ通知する。
[2.2.予測値演算装置4]
図4は、予測値演算装置4の構成例を示す図である。図4に示すように、予測値演算装置4は、通信部20と、記憶部21と、制御部22とを有する。
通信部20は、通信ネットワーク8との間で情報の送受信を行う通信インターフェイスであり、通信ネットワーク8との接続を有線または無線で行う。制御部22は、通信部20および通信ネットワーク8を介して、例えば、端末装置7やモデリング装置3との間で各種の情報を送受信することができる。
記憶部21は、第1情報記憶部31と、第2情報記憶部32と、モデル情報記憶部33と、演算結果記憶部34とを有する。第1情報記憶部31は、例えば、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置により構成されたオンディスクデータベースである。また、第2情報記憶部32、モデル情報記憶部33および演算結果記憶部34は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子により構成されたメモリデータベースである。なお、第2情報記憶部32、モデル情報記憶部33および演算結果記憶部34は、一つのメモリデータベースで構成することもできる。
制御部22は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。制御部22は、内部のCPUまたはMPUによって内部の記憶装置に記憶されたプログラム(予測値演算プログラムの一例)がRAMを作業領域として実行されることで、取得部41、演算部42、受付部43、取得部44、予測部45および選択部46として機能する。なお、制御部22の構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
[2.2.1.取得部41]
取得部41は、モデリング装置3から送信されるユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を第1情報記憶部31に記憶する。かかるユーザ情報は、CTR予測モデルやCPC予測モデルの一部の演算に用いられる。
また、取得部41は、モデリング装置3から送信されるユーザ情報のうち、例えば、ユーザIDおよび直近の広告時刻の情報を第2情報記憶部32に記憶し、また、モデリング装置3から送信される広告枠情報を取得し、かかる広告枠情報を第2情報記憶部32に記憶する。直近の広告時刻の情報や広告枠情報は、CTR予測モデルやCPC予測モデルによる広告リクエストに対する予測値の演算に用いられる。
さらに、取得部41は、モデリング装置3からCTR予測モデルの情報やCPC予測モデルの情報を取得し、かかる予測モデルの情報をモデル情報記憶部33に記憶する。CTR予測モデルの情報には、例えば、係数a、係数Aおよび定数Bの情報が含まれる。また、CPC予測モデルの情報には、例えば、係数uおよび定数wの情報が含まれる。
[2.2.2.演算部42]
演算部42は、CTR予測モデルによる予測値の演算のうち一部の演算(以下、CTR部分演算と記載する)を行い、また、CPC予測モデルによる予測値の演算のうち一部の演算(以下、CPC部分演算と記載する)を行う。演算部42は、CTR部分演算の結果とCPC部分演算の結果を演算結果記憶部34に記憶する。
例えば、演算部42は、上記式(1)に示す素性x1〜xnのうち、相対的に静的な素性(説明変数)について演算を行い、また、上記式(3)に示す素性y〜yのうち、相対的に静的な素性(説明変数)について演算を行う。
相対的に静的な素性は、例えば、変化が少ない素性や、集計が必要でリアルタイムの取得が困難な素性である。変化が少ない素性は、例えば、ユーザUの性別、年齢、居住地域であり、集計が必要な素性は、例えば、平均CTR、平均CPC、平均ページ閲覧時間、興味ジャンルの個数、リターゲティングサイトの個数、検索キーワードの個数である。
上記式(1)に示す素性x〜xのうち、相対的に静的な素性が例えばx1〜xk(2<k<n)である場合、演算部42は、x1・1+x2・a+・・・+xk・kの演算を行い、演算結果(以下、第1静的スコアと記載する)をユーザIDに対応付けて演算結果記憶部34に記憶する。
また、上記式(3)に示す素性y〜yのうち、相対的に静的な素性が例えばy1〜yp(2<p<m)である場合、演算部42は、y1・1+y2・2・・・+yp・pの演算を行い、演算結果(以下、第2静的スコアと記載する)をユーザIDに対応付けて演算結果記憶部34に記憶する。
演算部42は、第1情報記憶部31に記憶されたユーザIDのうち、例えば、一部のユーザIDについて、第1静的スコアおよび第2静的スコアを求め、演算結果記憶部34に記憶する。これにより、全てのユーザIDについて静的スコアを求める場合に比べ、演算部42における演算負荷を軽減することができ、また、演算結果記憶部34に記憶する情報量(データ量)を低減することができる。
なお、演算部42は、例えば、eCPM予測値が高いと予測されるユーザUのユーザIDを優先して選択し、選択したユーザIDそれぞれについて第1静的スコアおよび第2静的スコアを求め、演算結果記憶部34に記憶することができる。
eCPM予測値が高いと予測されるユーザUは、例えば、所定期間(例えば、直近の10日間)に広告コンテンツのクリックの有無が「有」となっているユーザU、平均CTRや平均eCPM(=平均CTR×平均CPC)が所定値以上のユーザU、または、所定の属性情報(例えば、30歳代女性)を有するユーザUである。
また、演算部42は、eCPM予測値が高いと予測されるユーザU以外のユーザUのユーザIDについては、相対的に静的な素性の平均値を演算し、かかる平均値に基づいて予測値演算のうち一部の演算を行う。演算部42は、かかる演算結果(所定の固定値の一例)をユーザIDに対応付けて演算結果記憶部34に記憶する。
例えば、上記式(1)に示す素性x1〜xnのうち、相対的に静的な素性がx1〜xk(2<k<n)である場合、演算部42は、素性x1〜xkのそれぞれについてユーザU全体の平均値を演算する。演算部42は、演算した素性の平均値を素性x1〜xkに設定してx1・1+x2・2・・・・+xk・kの演算を行い、演算結果(以下、第1静的平均スコアと記載する)をeCPM予測値が高いと予測されるユーザU以外のユーザUのユーザIDに対応付けて演算結果記憶部34に記憶する。
また、例えば、上記式(3)に示す素性y1〜ymのうち、相対的に静的な素性がy1〜yp(2<p<m)である場合、演算部42は、素性y1〜ypのそれぞれについてユーザU全体の平均値を演算する。演算部42は、演算した素性の平均値を素性y1〜ypに設定し、y1・1+y2・2・・・+yp・pの演算を行い、演算結果(以下、第2静的平均スコアと記載する)をeCPM予測値が高いと予測されるユーザU以外のユーザUのユーザIDに対応付けて演算結果記憶部34に記憶する。
なお、演算部42は、相対的に静的な素性の平均値に基づいて第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコアを演算することに代えて、例えば、第1静的スコアおよび第2静的スコアに基づいて第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコアを求めることができる。
例えば、演算部42は、第1静的スコアの最低値よりも低い値(例えば、第1静的スコアの最低値のq1倍(1>q1)の値)を第1静的平均スコアとし、第2静的スコアの最低値よりも低い値(例えば、第2静的スコアの最低値のq2倍(1>q2)の値)を第2静的平均スコアとすることができる。
[2.2.3.受付部43]
受付部43は、端末装置7から送信される広告リクエストを受け付ける。受付部43によって受け付けられた広告リクエスト(以下、受付広告リクエストと記載する)には、例えば、ユーザIDや広告枠IDが含まれる。受付部43は、受付広告リクエストの情報(例えば、ユーザIDや広告枠ID)を取得部44へ通知する。
[2.2.4.取得部44]
取得部44は、受付部43から受付広告リクエストの情報を取得すると、かかる受付広告リクエストに対応する情報を記憶部21から取得する。
例えば、取得部44は、受付広告リクエストに含まれるユーザIDに対応する第1静的スコアおよび第2静的スコアを演算結果記憶部34から取得する。また、取得部44は、受付広告リクエストに含まれる広告枠IDに対応する広告枠情報を第2情報記憶部32から取得する。
また、取得部44は、受付広告リクエストに含まれるユーザIDに対応するユーザ情報のうち直近の広告時刻の情報を第1情報記憶部31から取得する。そして、取得部44は、例えば、受付部43による受付広告リクエストの受付時刻と広告コンテンツの直近の広告時刻との差を演算することにより、広告コンテンツがユーザに提示される頻度(以下、広告提示頻度と記載する)の情報を取得する。
さらに、取得部44は、モデル情報記憶部33からCTR予測モデルの情報とCPC予測モデルの情報とを取得する。そして、取得部44は、第1静的スコア、第2静的スコア、広告枠情報、広告提示頻度の情報、CTR予測モデルの情報とCPC予測モデルの情報を予測部45へ通知する。
なお、広告リクエストに含まれるユーザIDに対応する情報が、第1静的スコアおよび第2静的スコアではなく、第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコアである場合、取得部44は、第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコアを演算結果記憶部34から取得する。
また、広告リクエストに含まれるユーザIDに対応する情報が演算結果記憶部34に記憶されていない場合、取得部44は、CTR部分演算やCPC部分演算に用いられる素性の情報を第1情報記憶部31から取得する。また、取得部44は、広告リクエストに含まれるユーザIDに対応する情報が演算結果記憶部34に記憶されておらず、さらに、第1情報記憶部31にユーザIDに対応する情報が記憶されていない場合、モデリング装置3からユーザIDに対応する情報を取得する。
さらに、取得部44は、モデリング装置3からユーザIDに対応する情報を取得しようとしてもユーザIDに対応する情報を取得できない場合、第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコアを演算結果記憶部34から取得する。なお、広告リクエストに含まれるユーザIDに対応する情報が演算結果記憶部34に記憶されていない場合、第1情報記憶部31にユーザIDに対応する情報が記憶されていても、第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコアを演算結果記憶部34から取得することもできる。
[2.2.5.予測部45]
予測部45は、受付広告リクエストによって特定される情報に基づいてeCPM予測値を求める。例えば、予測部45は、受付広告リクエストに応じて取得部44によって取得された情報に基づいて、受付広告リクエストに対応するCTR予測値とCPC予測値を演算する。
予測部45は、下記式(4)に示すように、CTR予測値とCPC予測値とを乗算することにより、広告リクエストに対するeCPM予測値を求める。
eCPM予測値=CTR予測値×CPC予測値 ・・・(4)
予測部45は、CTR予測値を演算する際に、予め演算されている第1静的スコアを用い、CPC予測値を演算する際に、予め演算されている第2静的スコアを用いる。
例えば、予測部45は、受付広告リクエストに含まれるユーザIDに対応する第1静的スコア、広告枠情報および広告提示頻度の情報を第2情報記憶部32およびモデル情報記憶部33から読み出し、これらの情報に基づき、演算結果記憶部34から読み出したCTR予測モデルの情報を用いて上記式(1)の演算を行う。広告枠情報は、上述したように、例えば、広告枠の種類、サイズ、ウェブページ内の位置、広告枠が設定されるウェブページの情報などの情報である。
例えば、上記式(1)に示す素性x1〜xnのうち、相対的に静的な素性がx1〜xk(2<k<n)である場合、演算部42は、例えば、広告枠情報および広告提示頻度の情報に基づき、xk+1・k+1+xk+2・k+2・・・+xn・nの演算を行い、かかる演算結果に第1静的スコアを加算する。これにより、上記式(1)の演算を行う。
さらに、予測部45は、上記式(1)の演算結果に基づき、CTR予測モデルの情報を用いて上記式(2)に示す演算を行う。これにより、予測部45は、受付部43によって受け付けた広告リクエストに対するCTR予測値を求めることができる。
また、例えば、予測部45は、受付広告リクエストに含まれるユーザIDに対応する第2静的スコア、広告枠情報および広告提示頻度の情報を第2情報記憶部32およびモデル情報記憶部33から読み出し、これらの情報に基づき、演算結果記憶部34から読み出したCPC予測モデルの情報を用いて上記式(3)の演算を行う。
例えば、上記式(3)に示す素性y〜yのうち、相対的に静的な素性がy1〜yp(2<p<m)である場合、予測部45は、例えば、広告枠情報および広告提示頻度の情報に基づき、演算部42は、yp+1・p+1+yp+2・p+2・・・+ym・mの演算を行い、かかる演算結果に第2静的スコアを加算する。これにより、予測部45は、受付部43によって受け付けた広告リクエストに対するCPC予測値を求めることができる。
なお、上述のように、取得部44によって、第1静的スコアおよび第2静的スコアに代えて、第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコアが取得される場合がある。この場合、予測部45は、第1静的スコアに代えて第1静的平均スコアを用いてCTR予測値を演算し、第2静的スコアに代えて第2静的平均スコアを用いてCPC予測値を演算する。これにより、eCPM予測値が高いと予測されるユーザU以外のユーザUのユーザIDに対してもeCPM予測値を高速に求めることができる。
また、取得部44は、上述のように、例えば、第1静的スコア、第2静的スコア、第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコアが第2情報記憶部32に記憶されていない場合、上述のように、例えば、第1情報記憶部31から相対的に静的な素性の情報を取得する。予測部45は、取得部44で取得された相対的に静的な素性の情報を含む、CTR予測値およびCPC予測値の演算に必要な全ての素性の情報に基づいて、CTR予測値およびCPC予測値を演算する。
このように、予測部45は、CTR予測値を演算する際に、予め演算されている第1静的スコアを用い、CPC予測値を演算する際に、予め演算されている第2静的スコアを用いる。これにより、予測部45は、端末装置7から広告リクエストを取得した場合に、eCPM予測値を高速に求めることができる。
さらに、第2情報記憶部32、モデル情報記憶部33および演算結果記憶部34が、例えば、メモリデータベースである場合、eCPM予測値をより高速に求めることができる。また、第1静的スコアおよび第2静的スコアは、演算結果であり、演算前の素性の情報に比べ、情報量が少ない。そのため、メモリデータベースの記憶容量が大きくなることを防止することができる。
[2.2.6.選択部46]
選択部46は、予測部45によって演算されたeCPM予測値に応じた価格(以下、提供価格と記載する)で受付広告リクエストに対する広告コンテンツの配信を行うか否かの問い合わせを広告配信装置6に行う。
例えば、選択部46は、広告配信装置6に配信クエリを送信する。配信クエリには、例えば、提供価格の情報の他、例えば、ユーザUの情報、広告枠情報などを含めることができる。広告配信装置6は、配信クエリに含まれる情報に基づいて、広告リクエストに対する広告コンテンツの配信を行うか否かを決定する。
選択部46は、配信クエリに対して広告配信装置6から広告コンテンツの配信を行う旨の応答を取得すると、広告リクエストに対する広告コンテンツの配信元となる広告配信装置(以下、配信元広告配信装置と記載する)を、広告配信装置6にする。一方、選択部46は、配信クエリに対して広告配信装置6から広告コンテンツの配信を行わない旨の応答を取得すると、配信元広告配信装置を広告配信装置5にする。
このように、選択部46は、広告リクエストに対する広告コンテンツの配信を提供価格で行う広告配信装置6がない場合に、配信元広告配信装置として広告配信装置5を選択する。したがって、広告配信装置5でのeCPMと同等以上の収益を得ることができる提供価格を設定することで、広告枠による収益を向上させることができる。
[2.3.モデリング装置3および予測値演算装置4の処理フロー]
次に、モデリング装置3による情報提供処理の手順について説明する。図5は、モデリング装置3の情報処理の一例を示すフローチャートである。かかる動作は、モデリング装置3の制御部12によって繰り返し実行される処理である。
図5に示すように、モデリング装置3の制御部12は、情報更新契機になったか否かを判定する(ステップS10)。情報更新契機は、例えば、所定周期(例えば、3分毎)で発生する。情報更新契機になったと判定した場合(ステップS10;Yes)、制御部12は、端末装置7のユーザUに関する情報や広告枠に関する情報を外部装置から取得し、かかる情報に基づいて記憶部11に記憶される情報を更新する(ステップS11)。
ステップS11の処理が終了した場合、または、情報更新契機になっていないと判定した場合(ステップS10;No)、制御部12は、情報集計契機になったか否かを判定する(ステップS12)。情報集計契機は、例えば、所定周期(例えば、1時間毎)で発生する。
情報集計契機になったと判定した場合(ステップS12;Yes)、制御部12は、記憶部11に記憶されたユーザUに関する情報に基づいて、情報集計処理を行う(ステップS13)。かかる処理において、制御部12は、例えば、ユーザID毎に、興味ジャンルの個数、平均ページ閲覧時間などを集計する。制御部12は、集計した情報に基づいて記憶部11に記憶される情報を更新する。
ステップS13の処理が終了した場合、または、情報集計契機になっていないと判定した場合(ステップS12;No)、制御部12は、予測モデルの更新契機になったか否かを判定する(ステップS14)。予測モデルの更新契機は、例えば、所定周期(例えば、1週間周期や1ヶ月周期)で発生する。
予測モデルの更新契機になったと判定した場合(ステップS14;Yes)、制御部12は、CTR予測モデルおよびCPC予測モデルを生成し(ステップS15)、生成したCTR予測モデルおよびCPC予測モデルを予測値演算装置4へ通知する(ステップS16)。
ステップS16の処理が終了した場合、または、予測モデルの更新契機になっていないと判定した場合(ステップS14;No)、制御部12は、情報通知契機になったか否かを判定する(ステップS17)。情報通知契機は、例えば、記憶部11の情報が更新された場合に発生する。
情報通知契機になったと判定した場合(ステップS17;Yes)、制御部12は、記憶部11に記憶されている情報のうち、例えば、更新された情報を予測値演算装置4へ通知する(ステップS18)。ステップS18の処理が終了した場合、または、情報通知契機になっていないと判定した場合(ステップS17;No)、制御部12は、図5に示す情報処理を終了する。
次に、予測値演算装置4による情報提供処理の手順について説明する。図6は、予測値演算装置4の情報処理の一例を示すフローチャートである。かかる動作は、予測値演算装置4の制御部22によって繰り返し実行される処理である。
図6に示すように、予測値演算装置4の制御部22は、情報更新契機になったか否かを判定する(ステップS20)。情報更新契機は、例えば、モデリング装置3から情報が通知された場合に発生する。情報更新契機になったと判定した場合(ステップS20;Yes)、制御部22は、モデリング装置3から取得した情報に基づいて記憶部21に記憶される情報を更新する(ステップS21)。
ステップS21の処理が終了した場合、または、情報更新契機になっていないと判定した場合(ステップS20;No)、制御部22は、部分演算契機になったか否かを判定する(ステップS22)。かかる部分演算契機は、例えば、モデリング装置3から予測モデルの情報が通知された場合に発生する。部分演算契機になったと判定した場合(ステップS22;Yes)、制御部22は、部分演算(例えば、CTR部分演算およびCPC部分演算)を実行する(ステップS23)。
ステップS23の処理が終了した場合、または、部分演算契機になっていないと判定した場合(ステップS22;No)、制御部22は、端末装置7から広告リクエストを受け付けたか否かを判定する(ステップS24)。
広告リクエストを受け付けたと判定すると(ステップS24;Yes)、制御部22は、予測値演算に用いる情報を記憶部21から取得し(ステップS25)、取得した情報に基づいてeCPM予測値を演算する(ステップS26)。その後、制御部22は、eCPM予測値に基づき、配信元広告配信装置を選択する(ステップS27)。ステップS27の処理が終了した場合、または、広告リクエストを受け付けていないと判定した場合(ステップS24;No)、制御部22は、図6に示す情報処理を終了する。
[3.第2実施形態に係る広告配信システム]
上述した第1実施形態に係る広告配信システムは、予測値演算装置4において部分演算を行うが、第2実施形態に係る広告配信システムは、モデリング装置によって部分演算を行う。なお、以下においては、モデリング装置3および予測値演算装置4と同一機能を有する構成要素については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図7は、第2実施形態に係る広告配信システムのモデリング装置の構成例を示す図である。図7に示すように、モデリング装置3Aは、通信部10と、記憶部11と、制御部12Aとを有する。制御部12Aは、取得部15と、集計部16と、モデリング部17と、通知部18Aと、演算部42Aとを有する。
演算部42Aは、ユーザ情報記憶部13および広告枠情報記憶部14に記憶されている情報に基づいて、CTR部分演算およびCPC部分演算を行う。かかる部分演算は、演算部42による部分演算と同様である。
通知部18Aは、通知部18と同様に、CTR予測モデルの情報、CPC予測モデルの情報および広告枠情報を予測値演算装置4へ通知する。また、通知部18Aは、ユーザ情報記憶部13に記憶されたユーザ情報のうち、直近の広告時刻の情報を予測値演算装置4へ通知する。さらに、通知部18Aは、演算部42Aの部分演算による演算結果(例えば、第1静的スコア、第2静的スコア、第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコア)を予測値演算装置4Aへ通知する。
図8は、第2実施形態に係る広告配信システムの予測値演算装置の構成例を示す図である。図8に示すように、予測値演算装置4Aは、通信部20と、記憶部21Aと、制御部22Aとを有する。
記憶部21Aは、モデル情報記憶部33と、演算用情報記憶部35とを備える。モデル情報記憶部33および演算用情報記憶部35(演算結果記憶部の一例)は、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子により構成されたメモリデータベースである。
また、制御部22Aは、取得部41Aと、受付部43と、取得部44Aと、予測部45と、選択部46とを有する。
取得部41Aは、モデリング装置3から送信される情報(例えば、CTR予測モデルの情報、CPC予測モデルの情報、広告枠情報、直近の広告時刻の情報および部分演算による演算結果の情報)を取得する。取得部41Aは、取得した予測モデルの情報をモデル情報記憶部33に記憶し、取得した広告枠情報、直近の広告時刻の情報および部分演算による演算結果の情報を演算用情報記憶部35に記憶する。
取得部44Aは、受付部43から受付広告リクエストの情報を取得すると、かかる受付広告リクエストに対応する情報を演算用情報記憶部35から取得し、また、予測モデルの情報をモデル情報記憶部33から取得する。取得部44Aが取得する情報は、取得部44が取得する情報と同じである。
例えば、取得部44Aは、受付広告リクエストに含まれるユーザIDに対応する第1静的スコア、第2静的スコアおよび直近の広告時刻の情報と、受付広告リクエストに含まれる広告枠IDに対応する広告枠情報を演算用情報記憶部35から取得する。
このように、第2の実施形態に係る予測値演算装置4Aは、モデリング装置3Aから部分演算による演算結果(例えば、第1静的スコアおよび第2静的スコア)を取得し、メモリデータベースに記憶する。そのため、予測値演算装置4Aは、予測値演算装置4に比べ、演算処理の負荷が軽減し、また、記憶部21Aに記憶する情報量を低減することができる。そのため、予測値演算装置4Aを複数配置した場合であっても、広告配信システムのコストを抑えることができる。
[4.その他の実施形態]
上述した予測部45は、予測モデルを各指標に対してそれぞれ1つ割り当てた例を説明したが、予測モデルは、例えば、広告リクエストの送信時間や送信地域に応じて複数設けることもできる。
例えば、モデリング部17は、記憶部11に記憶された情報のうち、平日の情報(例えば、平日におけるユーザUの平均CTR、平均CPC、広告配信頻度、平均ページ閲覧時間などの情報)により平日用の予測モデルを生成する。また、モデリング部17は、記憶部11に記憶された情報のうち、休日の情報(例えば、休日におけるユーザUの平均CTR、平均CPC、広告配信頻度、平均ページ閲覧時間などの情報)により休日用の予測モデルを生成する。
この場合、演算部42、42Aや予測部45は、平日に広告リクエストが受付部43により受け付けられた場合には、平日用の予測モデルを用いて演算を行い、休日に広告リクエストが受付部43により受け付けられた場合には、休日用の予測モデルを用いて演算を行う。これにより、eCPM予測値の精度を向上させることができる。
また、例えば、モデリング部17は、記憶部11に記憶された情報をユーザUの居住地域(例えば、市町村)単位で分け、かかる地域毎の情報により地域毎の予測モデルを生成することもできる。
この場合、演算部42、42Aや予測部45は、広告リクエストに含まれるユーザIDのユーザの居住地域や広告リクエストの送信元IPアドレスに応じた地域に対応する予測モデルを用いて演算を行う。これによっても、eCPM予測値の精度を向上させることができる。なお、モデリング部17は、地域毎に平日用と休日用とに分けた予測モデルを生成することもできる。
また、上述した第1および第2実施形態においては、予測モデルとしてCTR予測モデルとCPC予測モデルを例示したが、予測モデルは、CTR予測モデルとCPC予測モデルに限定されない。例えば、ユーザの興味ジャンルを予測するための予測モデルであってもよい。この場合、予測値演算装置は、かかる予測モデルを用いて演算した予測値に基づいて、適切なコンテンツ(例えば、動画コンテンツ、音楽コンテンツ、書籍コンテンツなど)を端末装置7のユーザUへ提供することができる。
また、上述した第1および第2実施形態においては、予測モデルの生成および予測値の演算を行うための情報を例示したが、予測モデルの生成および予測値の演算を行うための情報は、例示した情報に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
また、上述した第1および第2実施形態において、予測部45は、ユーザIDに対応する静的スコアに基づいてCTR予測値およびCPC予測値を演算したが、ユーザIDに対応する静的スコアがある場合であっても、かかる静的スコアを用いないこともできる。
例えば、広告リクエストにユーザUの性別や年齢の情報が含まれ、かつ、広告リクエストに含まれるユーザUの性別や年齢の情報が第1情報記憶部31に記憶されているユーザUの性別や年齢の情報と異なるとする。この場合、予測部45は、ユーザIDに対応する静的スコアを用いずに、ユーザIDに対応する全ての素性の情報のうち、広告リクエストに含まれるユーザUの性別や年齢の情報を除く情報を記憶部21から取得する。そして、予測部45は、記憶部21から取得した情報と広告リクエストに含まれるユーザUの性別や年齢の情報とに基づき、CTR予測値およびCPC予測値を演算する。
また、上述した第1および第2実施形態において、受付部43は、ユーザUの興味ジャンルの予測値を要求するリクエストを外部装置から受け付けた場合、かかるリクエストで特定されるユーザUの興味ジャンルの予測値を演算することもできる。
また、上述した第1および第2実施形態において、演算部42、42Aは、eCPM予測値が高いと予測されるユーザU以外のユーザUのユーザIDについて、所定の固定値として第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコアを用いたが、予測モデルを用いて演算される固定値でない、予め決定された固定値であってもよい。
[5.ハードウェア構成]
なお、実施形態におけるモデリング装置3および予測値演算装置4は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ60によって実現される。図9は、モデリング装置3および予測値演算装置4の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ60は、CPU61、RAM62、ROM63、HDD(Hard Disk Drive)64、通信インターフェイス(I/F)65、入出力インターフェイス(I/F)66、およびメディアインターフェイス(I/F)67を備える。
CPU61は、ROM63またはHDD64に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM63は、コンピュータ60の起動時にCPU61によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ60のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD64は、CPU61によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス65は、通信部10、20にそれぞれ対応し、通信ネットワーク8を介して他の機器からデータを受信してCPU61へ送り、CPU61が生成したデータを、通信ネットワーク8を介して他の機器へ送信する。
CPU61は、入出力インターフェイス66を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU61は、入出力インターフェイス66を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU61は、生成したデータを、入出力インターフェイス66を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス67は、記録媒体68に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM62を介してCPU61に提供する。CPU61は、当該プログラムを、メディアインターフェイス67を介して記録媒体68からRAM62上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体68は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ60がモデリング装置3として機能する場合、コンピュータ60のCPU61は、RAM62上にロードされたプログラムを実行することにより、取得部15、集計部16、モデリング部17および通知部18、18Aの各機能を実現する。また、HDD64は、記憶部11の機能を実現し、各種の情報が格納される。
また、コンピュータ60が予測値演算装置4として機能する場合、コンピュータ60のCPU61は、RAM62上にロードされたプログラムを実行することにより、取得部41、41A、演算部42、42A、受付部43、取得部44、44A、予測部45および選択部46の各機能を実現する。また、HDD64は、記憶部21の機能を実現し、各種の情報が格納される。
コンピュータ60のCPU61は、これらのプログラムを、記録媒体68から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信ネットワーク8を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
[6.効果]
上述した実施形態にかかる予測値演算装置4、4Aは、演算結果記憶部34、35と、受付部43と、取得部44、44A(演算結果取得部の一例)と、予測部45とを備える。演算結果記憶部34、35は、所定指標(例えば、CTRやCPC)の予測値演算のうち一部の演算の結果を予め記憶する。受付部43は、リクエスト(例えば、広告リクエスト)を受け付ける。取得部44、44Aは、受付部43によって受け付けたリクエストに対応する一部の演算の結果を演算結果記憶部34、35から取得する。予測部45は、取得部44、44Aによって取得された一部の演算の結果とリクエストにより特定される情報とに基づいて予測値演算のうち残りの演算を行って、リクエストに対応する予測値を求める。これにより、実施形態にかかる予測値演算装置4、4Aは、リクエストを受け付けた場合に、予測値演算のうち一部の演算を省くことができることから、所定指標の予測値を高速に求めることができる。
また、演算結果記憶部34、35は、一部の演算の結果を端末装置のユーザUに対応させて記憶し、受付部43は、端末装置7からリクエスト(例えば、広告リクエスト)を受け付ける。また、取得部44、44Aは、受付部43によって受け付けられたリクエストに基づき、端末装置7のユーザUに対応する一部の演算の結果を演算結果記憶部34、35から取得する。これにより、予測値演算装置4、4Aは、ユーザ毎に所定指標の予測値を高速に求めることができる。
また、予測値演算装置4は、取得部41(ユーザ情報取得部の一例)と演算部42とを備える。取得部41は、ユーザUに関する情報を取得する。演算部42は、取得部41によって取得された情報に基づいて予測値演算のうち一部の演算を行い、演算の結果を演算結果記憶部34に記憶する。これにより、予測値演算装置4は、取得したユーザUに関する情報に基づいて予測値演算のうち一部の演算を行うことができる。
また、演算結果記憶部34、35は、端末装置7のユーザUのうち一部のユーザUに対応する一部の演算の結果(例えば、第1静的スコアおよび第2静的スコア)と所定の固定値(例えば、第1静的平均スコアおよび第2静的平均スコア)とを記憶する。取得部44、44Aは、一部のユーザU以外のユーザUの端末装置7からのリクエストが受付部43によって受け付けられた場合、所定の固定値を演算結果記憶部34、35から取得する。予測部45は、一部のユーザU以外のユーザUの端末装置7からのリクエストが受付部43によって受け付けられた場合、所定の固定値とリクエストにより特定される情報とに基づいて予測値演算のうち残りの演算を行って、リクエストに対応する予測値を求める。これにより、端末装置7のユーザUのうち一部のユーザUに対応する一部の演算を行えばよいことから、演算処理負荷が軽減され、また、残りのユーザUに対しては所定の固定値でよいため、演算結果記憶部34、35の記憶容量を低減することができる。
また、固定値は、ユーザUに関する情報に含まれる素性の値を平均化した値に基づく一部の演算の結果である。これにより、所定の固定値をユーザUに関する情報に応じた値にすることができ、ユーザUに関する情報の変動に応じて適切に所定の固定値を設定することができる。
また、予測値演算装置4は、第1情報記憶部31(ユーザ情報記憶部の一例)を備える。第1情報記憶部31は、ユーザUに関する情報を記憶する。予測部45は、受付部43によって受け付けられたリクエストに対応する一部の演算の結果が演算結果記憶部34に記憶されていない場合、第1情報記憶部31に記憶されたユーザUに関する情報とリクエストにより特定される情報とに基づいて予測値演算を行って、リクエストに対応する予測値を求める。これにより、リクエストに対応する一部の演算の結果が演算結果記憶部34に記憶されていない場合においても、リクエストに対応する予測値を求めることができる。
また、予測値演算は、期間および/または地域の条件に応じた予測モデルによって行われる。これにより、予測値の精度を向上させることができる。
[7.その他]
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
上述したモデリング装置3および予測値演算装置4は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。また、モデリング装置3および予測値演算装置4は、一つのサーバコンピュータで実現してもよい。
1 広告配信システム
2 ウェブサーバ
3、3A モデリング装置
4、4A 予測値演算装置
5、6 広告配信装置
7 端末装置
8 通信ネットワーク
10、20 通信部
11、21、21A 記憶部
12、12A、22、22A 制御部
13 ユーザ情報記憶部
14 広告枠情報記憶部
15、41、41A、44、44A 取得部
16 集計部
17 モデリング部
18、18A 通知部
31 第1情報記憶部
32 第2情報記憶部
33 モデル情報記憶部
34 演算結果記憶部
35 演算用情報記憶部(演算結果記憶部の一例)
42、42A 演算部
43 受付部
45 予測部
46 選択部

Claims (9)

  1. 所定指標の予測値演算のうち一部の演算の結果を予め記憶する演算結果記憶部と、
    リクエストを受け付ける受付部と、
    前記受付部によって受け付けた前記リクエストに対応する前記一部の演算の結果を前記演算結果記憶部から取得する演算結果取得部と、
    前記演算結果取得部によって取得された前記一部の演算の結果と前記リクエストにより特定される情報とに基づいて前記予測値演算のうち残りの演算を行って、前記リクエストに対応する予測値を求める予測部と、を備える
    ことを特徴とする予測値演算装置。
  2. 前記演算結果記憶部は、
    前記一部の演算の結果を端末装置のユーザに対応させて記憶し、
    前記受付部は、
    前記端末装置から前記リクエストを受け付け、
    前記演算結果取得部は、
    前記リクエストに基づき、前記端末装置のユーザに対応する前記一部の演算の結果を前記演算結果記憶部から取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の予測値演算装置。
  3. 前記ユーザに関する情報を取得するユーザ情報取得部と、
    前記ユーザ情報取得部によって取得された情報に基づいて前記一部の演算を行い、当該演算の結果を前記演算結果記憶部に記憶する演算部と、を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の予測値演算装置。
  4. 前記演算結果記憶部は、
    前記端末装置のユーザのうち一部のユーザに対応する前記一部の演算の結果と、所定の固定値とを記憶し、
    前記演算結果取得部は、
    前記一部のユーザ以外のユーザの端末装置からの前記リクエストが前記受付部によって受け付けられた場合、前記所定の固定値を前記演算結果記憶部から取得し、
    前記予測部は、
    前記一部のユーザ以外のユーザの端末装置からの前記リクエストが前記受付部によって受け付けられた場合、前記所定の固定値と前記リクエストにより特定される情報とに基づいて前記予測値演算のうち残りの演算を行って、前記リクエストに対応する予測値を求める
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の予測値演算装置。
  5. 前記所定の固定値は、前記ユーザに関する情報に含まれる素性の値を平均化した値に基づく前記一部の演算の結果である
    ことを特徴とする請求項4に記載の予測値演算装置。
  6. 前記ユーザに関する情報を記憶するユーザ情報記憶部を備え、
    前記予測部は、
    前記受付部によって受け付けられた前記リクエストに対応する前記一部の演算の結果が前記演算結果記憶部に記憶されていない場合、前記ユーザ情報記憶部に記憶された前記ユーザに関する情報と前記リクエストにより特定される情報とに基づいて前記予測値演算を行って、前記リクエストに対応する予測値を求める
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の予測値演算装置。
  7. 前記予測値演算は、期間および/または地域の条件に応じた予測モデルによって行われる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の予測値演算装置。
  8. コンピュータが実行する予測値演算方法であって、
    端末装置からのリクエストを受け付ける受付工程と、
    所定指標の予測値演算のうち一部の演算の結果を予め記憶する演算結果記憶部から、前記受付工程によって受け付けた前記リクエストに対応する前記一部の演算の結果を取得する演算結果取得工程と、
    前記演算結果取得工程によって取得された前記一部の演算の結果と前記リクエストにより特定される情報とに基づいて前記予測値演算のうち残りの演算を行って、前記リクエストに対応する予測値を求める予測工程と、を含む
    ことを特徴とする予測値演算方法。
  9. 端末装置からのリクエストを受け付ける受付手順と、
    所定指標の予測値演算のうち一部の演算の結果を予め記憶する演算結果記憶部から、前記受付手順によって受け付けた前記リクエストに対応する前記一部の演算の結果を取得する演算結果取得手順と、
    前記演算結果取得手順によって取得された前記一部の演算の結果と前記リクエストにより特定される情報とに基づいて前記予測値演算のうち残りの演算を行って、前記リクエストに対応する予測値を求める予測手順と、をコンピュータに実行させる
    ことを特徴とする予測値演算プログラム。
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