JP2015225082A - レーザおよびレーザ光センサを使用して閉軌道を判定する方法ならびに閉軌道を判定する装置 - Google Patents

レーザおよびレーザ光センサを使用して閉軌道を判定する方法ならびに閉軌道を判定する装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015225082A
JP2015225082A JP2015109241A JP2015109241A JP2015225082A JP 2015225082 A JP2015225082 A JP 2015225082A JP 2015109241 A JP2015109241 A JP 2015109241A JP 2015109241 A JP2015109241 A JP 2015109241A JP 2015225082 A JP2015225082 A JP 2015225082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coordinate
shaft
laser
captured
measurement field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015109241A
Other languages
English (en)
Inventor
ロコージュ パスカル
Locoge Pascal
ロコージュ パスカル
ゾッケ クリスティーネ
Zoecke Christine
ゾッケ クリスティーネ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Prueftechnik Dieter Busch AG
Original Assignee
Prueftechnik Dieter Busch AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Prueftechnik Dieter Busch AG filed Critical Prueftechnik Dieter Busch AG
Publication of JP2015225082A publication Critical patent/JP2015225082A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/26Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light
    • G01D5/32Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light
    • G01D5/34Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B21/00Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant
    • G01B21/22Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes
    • G01B21/24Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes for testing alignment of axes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】回転角度の測定が不可能あるいは充分な精度をもってはできない状況においてもジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトの不良整合の判定を高い精度をもって可能にする、方法ならびに装置を提供する。【解決手段】この発明は、レーザ(12)と、平坦な計測フィールド(16)を有するレーザ光センサ(14)を使用しかつ工程AないしGを含んでなる閉軌道(10)を判定する方法と、閉軌道(10)を判定する装置(36)に関する。【選択図】図1A

Description

この発明は、レーザおよび平坦な計測フィールドを有するレーザ光センサを使用して閉軌道を判定する方法ならびに閉軌道を判定する装置に関する。
前述した種類の方法ならびに装置は、ジョイントによって相互に結合された2本のシャフトにおいて場合によって存在する不良整合を判定することができる装置ならびに方法において特に使用される。その種の不良整合、すなわちジョイントを介して相互に結合されるシャフトの回転軸あるいは中央軸が整列している状態からの逸脱は、しばしば前記両方のシャフトを具備している装置の稼働に際して不要な振動につながる。
不良整合を判定するための方法ならびに装置は、例えばドイツ国特許出願公開第19506471号A1明細書、ドイツ国特許出願公開第10236555号A1明細書、ドイツ国特許出願公開第10142462号A1明細書、ドイツ国特許出願公開第10138831号A1明細書、ならびにドイツ国特許出願公開第3911307号A1明細書によって知られている。
ドイツ国特許出願公開第19949834号A1明細書により、基準方向に関してシリンダ状の物体の整列を判定する方法が知られている。
ドイツ国特許出願公開第102004024398号A1明細書により、自動車分野において不良方向を判断するための角度センサの使用が知られていて、またドイツ国特許出願公開第112004000113号T5明細書により、可動要素の直線位置を判定するための磁気センサの使用が知られている。
例えば前記のドイツ国特許出願公開第10236555号A1明細書によれば、2本のシャフトの不良整合を判定するためにレーザ光センサの少なくとも1個の平坦な計測フィールドをレーザと共に使用することが知れており、その際レーザあるいは計測フィールドが両方のシャフトのうちの少なくとも一方と回転ずれしないように固定的に結合されるとともにレーザ光線が計測フィールドを指向していれば第1および第2のシャフトを回転する際に前記少なくとも1個の平坦な計測フィールド上に描かれる楕円軌道上のレーザ光線のレーザ光斑に基づいてジョイントを介して相互に結合されたシャフトの不良整合が判定される。
判定された軌道は殆どの場合楕円形に形成されるが、その軌道から場合によって存在する不良整合を判定するために、レーザ光斑のX座標とY座標を捕捉するだけでなく基準角度値あるいは第1および第2のシャフトの所与の回転位置に対するそれら第1および第2のシャフトの回転角度も測定する。回転位置あるいは基準角度値に対して判定される回転角度を測定するために、殆どの場合鉛直方向に対する傾斜の測定を可能にする傾斜計等の角度計測装置が使用される。
いずれもレーザ光斑によって描かれた楕円の角度位置を判定するための回転角度の測定は、実質的に水平に方向合わせされた機械によってシャフトを方向合わせすれば高い精度で機能する。実質的に垂直に方向合わせしたシャフトの場合によって存在する不良整合を判定するために、(測定原理の要件により)傾斜計が使用不可能であるか、あるいは充分な精度をもって使用することができない。また、例えば方向合わせするシャフトが船上に存在する場合等、不安定な床の場合も同様である。
ドイツ国特許出願公開第19506471号A1明細書 ドイツ国特許出願公開第10236555号A1明細書 ドイツ国特許出願公開第10142462号A1明細書 ドイツ国特許出願公開第10138831号A1明細書 ドイツ国特許出願公開第3911307号A1明細書 ドイツ国特許出願公開第19949834号A1明細書 ドイツ国特許出願公開第102004024398号A1明細書 ドイツ国特許出願公開第112004000113号T5明細書
従って本発明の目的は、回転角度の測定が不可能あるいは充分な精度をもってはできない状況においてもジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトの不良整合の判定を高い精度をもって可能にする、方法ならびに装置を提供することにある。
前記の課題は独立請求項1の特徴を有する方法ならびに独立請求項7の特徴を有する装置によって解決される。
本発明に係る方法は、レーザならびに平坦な計測フィールドを有するレーザ光センサを使用して閉軌道を判定する方法に関する。前記の計測フィールドはX座標軸とそのX座標軸に対して垂直なY座標軸を有する座標系を備え、その際計測フィールドに照射されるレーザのレーザ光線のレーザ光斑の位置のX座標およびY座標を前記計測フィールド上で捕捉するようにレーザ光センサを構成するか、計測フィールド上に照射されるレーザのレーザ光線の前記計測フィールド上への照射に際して形成されるレーザ光斑の位置のX座標およびY座標を捕捉するようにレーザ光センサを構成する。
レーザ光センサは平坦な計測フィールドを有する任意のレーザ光センサとすることができる。計測フィールドを形成するために複数のラインセンサ(例えばデジタルカメラに使用される種類のラインセンサ)を備えるレーザ光センサとすることが極めて好適である。前記レーザ光センサによって捕捉されたX座標およびY座標はアナログあるいはデジタル信号の形式で信号伝送線(無線も可能)を介して例えば例えばラップトップあるいはタブレット端末等の形式のコンピュータ等の評価装置に評価のために提供することができる。
前述したおよび後述する計測フィールドに照射されるレーザ光線のレーザ光斑あるいはレーザ光線の照射に際して計測フィールド上に描かれるレーザ光斑の位置のX座標およびY座標は、前記レーザ光斑が常に計測フィールド上で平面的な広がりを有するにもかかわらず点の形式の位置の座標にかかる。レーザ光斑の位置のX座標およびY座標としては前述および後述において常に点の座標を理解することができ、その点は平面の形成および/または平面上におけるレーザ光斑の輝度分布から判定することができる。特に前記の点は、例えばレーザ光斑の平面重心とすることができる。前記点の判定あるいは計算は例えばコンピュータ等の演算装置を使用してレーザ光線から出力され各レーザ光斑に割り当てられたデジタルおよび/またはアナログ信号に基づいて好適には自動的に実施することができる。
前記の方法は以下の工程を有する:
(A) ジョイントを介して第2のシャフトに第1のシャフトを連結し従って第1のシャフトから第2のシャフトへまたその逆方向へ回転を伝達可能にし、前記第1のシャフトに回転ずれしないように固定的にレーザを結合し、
(B) 前記第2のシャフトに計測フィールドを回転ずれしないように固定的に結合し、その際Y座標軸とX座標軸が実質的に前記第2のシャフトの回転軸に対して垂直に指向するような方式で前記計測フィールドを前記第2のシャフトと結合し、
(C) 前記レーザから放射された光線が前記第1のシャフトの回転軸に対して平行に指向するとともに前記計測フィールドに当接し得るような方式で前記レーザを方向合わせし、
(D) 前記第1あるいは第2のシャフトを所与の回転方向で少なくとも90°回転させ、またその回転の間にレーザのレーザ光線によって前記計測フィールドを照射し、
(E) 前記工程Dの回転の間に前記計測フィールド上で前記レーザ光斑が存在する位置である、前記計測フィールド上のレーザ光斑の少なくとも3つの位置あるいは少なくとも3つの異なった位置のX座標およびY座標をレーザ光センサによって捕捉し、
(F) 時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標を判定して所与の回転角度値を前記時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標に割り当て、
(G) 工程(E)において捕捉されたX座標および/または工程(E)において捕捉されたY座標を使用して閉軌道を判定し、
その際工程(G)においてさらに、所与の回転角度値から開始して所与の回転方向に向かって測定した第1あるいは第2のシャフトの回転角度によってパラメータ化される軌道の描写を前記捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標に基づいて判定する。
工程をAないしGの符号で呼称することによって時間的な順序が規定されることはない。従って工程A,BならびにCは例えば任意の順序で実行することができ、特に時間的に同時、あるいは略同時に実行することもできる。工程Gは工程Fの後にまた工程Fは工程Eの後に実行される。
レーザは工程Aにおいて第1のシャフトと回転ずれしないように固定的に結合され、その第1のシャフトはジョイントを介して第2のシャフトと結合されていて、従って前記第1のシャフトの回転を前記第2のシャフトに、またその逆方向に伝達可能である。
計測フィールドは工程Bにおいて第2のシャフトと回転ずれしないように固定的に結合し、その際Y座標軸とX座標軸が実質的あるいは完全に前記第2のシャフトの回転軸に対して垂直に指向するような方式で前記計測フィールドを前記第2のシャフトと結合する。ここで実質的に垂直な方向性あるいは指向性とは、完全な垂直方向から5°未満、好適には1°未満の逸脱であると理解すべきである。
2本の軸が垂直あるいは実質的に垂直な方向性あるいは指向性を有することは勿論それらの軸が必ず交差しなければならないことを前提にはしない。そこで両方の軸が交差しない場合、それらを回転のない一定動作でずらすことによって共通の交差点を形成しそれによって垂直あるいは実質的に垂直な角度を形成することができる。
工程Cにおいて、レーザから放射された光線が前記第1のシャフトの回転軸に対して平行に指向するとともに前記計測フィールドに当接し得るような方式で前記レーザを方向合わせし、その際特に360°の回転に対して、第1あるいは第2のシャフトの任意の回転位置においてあるいは可能な全ての回転位置においてレーザから放射された光線が計測フィールドに当接し得るような方式で前記レーザを第1のシャフトの回転軸に対して平行あるいは実質的に平行に方向付けし得るような方式で工程AおよびBにおいてレーザおよび計測フィールドを回転ずれしないように固定的に第1あるいは第2のシャフトと結合することが極めて好適である。
レーザあるいは計測フィールドの第1あるいは第2のシャフトに対する回転ずれしないように固定的な結合は例えばドイツ国特許出願公開第10236555号A1明細書によって知られており、それにより場合によって存在する両方のシャフト間の不良整合を前記ドイツ国特許出願公開第10236555号A1明細書に開示された方法によって判定するための準備的な措置が提供される。
第1あるいは第2のシャフトの回転角度によってパラメータ化され計測フィールド上で捕捉されるレーザ光斑のX座標および/またはY座標に基づいて楕円軌道あるいは円軌道の形式の閉軌道の角度位置を判定するために、または楕円軌道あるいは円軌道の描写を判定するために、例えばドイツ国特許出願公開第10236555号A1明細書によって知られている方法において回転の間に例えば傾斜計等の回転角度測定装置あるいは表示装置を使用して回転角度を測定するが、その回転角度の測定が(傾斜計あるいはその他の傾斜測定装置の測定原理に従って)実質的に垂直に指向したシャフトの不良整合の判定に際して精度を維持できないかあるいは充分な精度を維持できないという難点を伴う。同様なことが方向合わせするシャフトが船上に存在する場合等の不安定な床の場合にも該当する。
上記の従来の解決方式と異なって本発明に係る方法によれば、回転角度の測定が不可能あるいは充分な精度をもってはできない状況においてもジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトの不良整合の判定を高い精度をもって可能にする。その理由は、本発明に係る方法の工程Gによれば所与の回転角度値(工程F)から開始して所与の回転方向に向かって測定した第1あるいは第2のシャフトの回転角度によってパラメータ化される軌道の描写を工程Eにおいて捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標に基づいて判定するためである。すなわち、平坦な計測フィールド上のレーザ光斑の位置のX座標とY座標の捕捉の間に回転角度の測定を実施する必要が無くなることが好適である。何故なら、工程Eにおいて捕捉された座標と、時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標が割り当てられた所与の回転角度値と、所与の回転方向を使用して、好適には楕円形あるいは円形である閉軌道あるいは湾曲した閉軌道の角度位置あるいはパラメータ表示を有効に判定することができるためである。前記回転方向は、特に例えば駆動装置の形態の装置等の両シャフトを具備する装置の選択された回転方向に合わせて予設定することができる。工程Dにおいては、傾斜計を使用しなくても任意の方式で実現することができる最低90°の角度で回転させることのみを考慮すれば充分である。
本発明に係る方法によって回転角度測定を伴わずに好適に判定することができる軌道は、例えば前記ドイツ国特許出願公開第10236555号A1明細書によって知られている方式で両方のシャフトの存在し得る不良整合の判定に有効に使用することができ、本発明に係る方法は回転角度の測定が不可能あるいは充分な精度をもってはできない状況においてもジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトの不良整合を高い精度をもって判定するために使用することができる。
本発明に係る方法によれば、工程Eにおいて計測フィールド上のレーザ光斑の少なくとも3つの位置あるいは少なくとも3つの異なった位置のX座標あるいはY座標をレーザ光センサによって捕捉する。より好適には、レーザ光斑が工程Dの回転の間に計測フィールド上で存在する位置をさらに著しく数多く捕捉する。従ってその位置の数を例えば10あるいは20またはそれ以上とすることができ、そのため閉軌道の判定をレーザ光斑の多数の位置に基づくものにすることができ、結果として例えば周知の方式により捕捉されたX座標およびY座標に対する曲線近似によって判定することができる軌道の判定あるいは測定によって極めて高い精度がもたらされる。
本発明に係る方法の工程Fにおける所与の回転角度値は0°とすることが好適であり、その結果それによって予め設定される回転角度値を一種の初期角度値あるいは基準角度値として簡便あるいは効率的な方式で回転角度(工程Gも参照)を測定することができる。勿論、時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標に任意の他の角度値を割り当てることもできる。固定的な基準から始まって回転角度を測定するために、所与の回転角度値を任意に定義あるいは設定することができる。
本発明に係る方法の極めて好適な実施形態によれば、工程Dにおいて第1あるいは第2のシャフトを360°回転させ、工程Eにおいて計測フィールド上のレーザ光斑の少なくとも16個の位置のX座標およびY座標を捕捉し、その際工程Gにおいて第1あるいは第2のシャフトの回転角度によってパラメータ化された楕円形あるいは円形の閉軌道を判定し、その際前記パラメータ化された軌道を判定するために専らY座標のみを使用するかあるいは専らX座標のみを使用する。
この特殊な実施形態は、両方のシャフトを相互に結合するジョイント内の遊びの結果であり得る測定不正確性のため捕捉されたX座標あるいは捕捉されたY座標が特に捕捉されたX座標およびY座標に対する曲線近似によって判定された円形あるいは楕円形の軌道に対して大きな変動を有する場合に極めて好適である。また、連続実験によってもX座標あるいはY座標の大きな変動の存在にもかかわらず、この好適な実施形態によって判定される軌道が、測定不正確性を伴わずにレーザ光斑が平坦な計測フィールド上に描く軌道に相当近くなるかあるいは好適にはそれに対して極僅かな相異のみを有するものとなることが証明された。
前記のX座標あるいはY座標の変動を判定するために、例えば周知の方式によって捕捉された全てのレーザ光斑の位置に対してその位置から楕円あるいは円までの距離をX座標軸に対して平行な方向および/またはY座標軸に対して平行な方向において判定し(すなわちX座標軸あるいはY座標軸に対して平行な方向で測定した距離)、その距離の平均値を求めることができる。
X座標あるいはY座標の変動が過度に高いかあるいは所与のレベルを超過した場合、上記の好適な実施形態によればX座標が過度に変動している場合Y座標のみを使用しY座標が過度に変動している場合にはX座標のみを使用することによって、測定不正確性を伴わずにレーザ光斑が平坦な計測フィールド上に描く軌道に相当近くなり従って両方のシャフトの相互の整列を判定するために利用することができる、楕円あるいは円形の湾曲した閉軌道を提供することができる。
工程Dの回転の間にレーザ光斑が計測フィールド上に位置取りする16個を著しく超える数の位置のX座標およびY座標を捕捉し得ることが極めて好適である。従ってその位置の数を例えば10あるいは20あるいは30またはそれ以上とすることができ、そのため閉軌道の判定をレーザ光斑の多数の位置に基づくものにすることができ、結果として例えば周知の方式により捕捉されたX座標およびY座標に対する曲線近似によって判定することができる軌道の判定あるいは測定によって極めて高い精度がもたらされる。
楕円形あるいは円形のパラメータ化された軌道の判定は、捕捉されたY座標のみに基づきあるいは捕捉されたX座標のみに基づき楕円方程式を基本とする関数を使用して実施することが好適であり、そのうち以下にY座標のみに基づいて実施する場合の例を示す。
すなわち、捕捉されたY座標をまず以下の関数に従って定量化ならびに標準化することができる:
Figure 2015225082
さらに以下のセンタリングおよび回転させた楕円の方程式:
Figure 2015225082
を使用し、また上記の標準化に基づいて以下の関数を求めることができる:
Figure 2015225082
センタリングあるいは定量化あるいは標準化された測定値は下記の正弦関数によって示すことができる:
Figure 2015225082
従って以下の関数:
Figure 2015225082
を使用し、平坦な計測フィールド上で捕捉された各レーザ光斑の位置のY座標に対して、所与の回転角度値(本発明に係る方法の工程F参照)から開始して所与の回転方向に向かい(例えば傾斜計等の)任意の適宜な測定装置を使用して測定することができる第1あるいは第2のシャフトの回転角度φを割り当てることができ、従ってこの方式に従って提供される点群あるいは位置群が回転角度φによってパラメータ化された楕円形(または楕円のうちの特定形である円形)の湾曲した閉軌道を描くが、その際アークサイン関数が[−90°ないし90°]の数値範囲のみで定義可能であるため上記の関数において0°ないし360°で定量化を実施する必要がある。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、工程Dにおいて第1あるいは第2のシャフトを少なくとも90°かつ360°未満、もしくは実質的に180°あるいは丁度180°回転させ、その際工程Dにおいて計測フィールド上のレーザ光斑の少なくとも3つの位置のX座標およびY座標を捕捉し、また工程Gにおいて前記捕捉されたX座標およびY座標に対する曲線近似によって楕円形あるいは円形の閉軌道を判定し、さらにパラメータ化された軌道の描写を判定するために軌道上の各点に対して所与の回転角度値から開始して所与の回転方向に向かって測定した回転角度を割り当てる。
上記の好適な実施形態は、空間的な制約が有って360°の回転が不可能である場合に特に好適であり、その際この実施形態は、特に捕捉されたX座標あるいは捕捉されたY座標に対する曲線近似によって判定された円形あるいは楕円形の軌道に関する測定不正確性のため捕捉されたX座標あるいは捕捉されたY座標が過度に大きな変動を有していない場合にのみパラメータ化された軌道を判定するために使用することが好適であり、ここで前記変動は工程Dにおいて第1あるいは第2のシャフトを360°回転させる上記の極めて好適な実施形態のものと比較し得るものである。
特に、連続実験によって、X座標あるいはY座標の大きな変動の存在にもかかわらず、上記の別の好適な実施形態によって、測定不正確性を伴わずにレーザ光斑が平坦な計測フィールド上に描く軌道に相当近くなるかあるいは好適にはそれに対して極僅かな相異のみを有するものである円形あるいは楕円形の閉軌道を判定あるいは決定し得ることが証明されており、従って判定された閉軌道を前記ドイツ国特許出願公開第10236555号A1明細書によって知られている方式で両方のシャフトの存在し得る不良整合の精密な判定に有効に使用することができる。
工程EないしGを自動化して実施することが極めて好適であり、それによって本発明に係る方法を、ジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトの整合の規則的な監視が望ましいあるいは必要である既存の生産プロセス内に効果的に組み込むことができる。
本発明に係る閉軌道を判定するための装置は、レーザと、平坦な計測フィールドを有するレーザ光センサと、評価ユニットを備える。
前記の平坦な計測フィールドはX座標軸とそのX座標軸に対して垂直なY座標軸を有する座標系を備え、その際レーザによって生成可能で計測フィールドに照射されるレーザ光線のレーザ光斑の位置のX座標およびY座標を前記計測フィールド上で捕捉するようにレーザ光センサを構成する。
ジョイントを介して第2のシャフトに連結される第1のシャフトに回転ずれしないように固定的にレーザを結合し、従って第1のシャフトから第2のシャフトへまたその逆方向へ回転を伝達可能にする。計測フィールドは前記第2のシャフトに対して回転ずれしないように固定的に結合可能であり、その際Y座標軸とX座標軸が前記第2のシャフトの回転軸に対して垂直あるいは実質的に垂直に指向するような方式で結合する。前記レーザから放射された光線が前記第1のシャフトの回転軸に対して平行に指向するとともに前記計測フィールドに当接し得るような方式で前記レーザを方向合わせし得る。
制御ユニットを設けることができ、第1あるいは第2のシャフトを(例えば予め設定された前記第1あるいは第2のシャフトの回転位置から開始して)所与の回転方向に回転させ得るように前記制御ユニットによって前記第1あるいは第2のシャフトを制御し得るようにし、さらに前記第1あるいは第2のシャフトの回転の間にレーザのレーザ光線によって計測フィールドを照射するように前記制御ユニットによってレーザを付勢し得るようにすることが好適である。さらに前記制御ユニットは、前記第1あるいは第2のシャフトが少なくとも90°で360°未満、あるいは丁度180°あるいは丁度360°回転する間に前記計測フィールド上でレーザ光斑が位置取りし得る場所である、計測フィールド上のレーザ光線のレーザ光斑の位置のX座標およびY座標を捕捉するようにレーザ光センサを付勢するように構成することができる。
評価ユニットは、第1あるいは第2のシャフトを少なくとも90°回転させる際に捕捉される、回転に際してレーザ光斑が計測フィールド上で位置取りする少なくとも3つのレーザ光斑の位置のX座標およびY座標の中から、時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標を判定してそれらの時間的に最初に捕捉された座標を所与の回転角度値に割り当てるように構成する。前記評価ユニットはさらに、捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標から閉軌道を判定するようにも構成され、さらにこの評価ユニットは、所与の回転角度値から開始して所与の回転方向に向かって測定した第1あるいは第2のシャフトの回転角度によってパラメータ化される軌道の描写を前記捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標に基づいて判定するように構成される。
本発明に係る装置は、所与の回転角度値から開始して所与の回転方向に向かって測定した第1あるいは第2のシャフトの回転角度によってパラメータ化される閉軌道の描写を前記捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標に基づいて判定するように評価ユニットが構成されることを特徴とする。
従って、本発明に係る方法に関して上述した理由と同様に、本発明に係る装置によれば、回転角度の測定が不可能あるいは充分な精度をもってはできない状況においてもジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトの不良整合の判定を高い精度をもって可能にすることができる。
好適な実施形態によれば閉軌道が楕円形あるいは円形であり、また第1あるいは第2のシャフトの回転角度によってパラメータ化される軌道を判定するために少なくとも16個のレーザ光斑の位置の360°の回転に際して捕捉されるY座標のみあるいは360°の回転に際して捕捉されるX座標のみを使用し、その結果本発明に係る方法に関して上述したように、X座標あるいはY座標の大きな変動の存在にもかかわらず、測定不正確性を伴わずにレーザ光斑が平坦な計測フィールド上に描く軌道に相当近くなるかあるいは好適にはそれに対して極僅かな相異のみを有する閉軌道を判定あるいは決定し得るという利点が提供される。判定された閉軌道は、例えば前記ドイツ国特許出願公開第10236555号A1明細書によって知られている方式で両方のシャフトの存在し得る不良整合の精密な判定に有効に使用することができる。
本発明の別の好適な実施形態によれば、第1あるいは第2のシャフトを少なくとも90°かつ360°未満、もしくは実質的に180°あるいは丁度180°回転させその際捕捉されるレーザ光斑の少なくとも3つの位置のX座標およびY座標に対する曲線近似によって楕円形あるいは円形の閉軌道を判定するように評価ユニットを構成し、さらにパラメータ化された軌道の描写を判定するために軌道上の各点に対して所与の回転角度値から開始して所与の回転方向に向かって測定した回転角度を割り当てるように前記評価ユニットを構成し、その結果本発明に係る方法に関して上述したような利点が得られる。
本発明に係るジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトを有する装置の一実施例を概略的に示した構成図である。 ジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトの整合を判定するための従来の装置をシャフトおよびジョイントと共に概略的に示した構成図である。 ジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトの整合を判定するための従来の装置をシャフトおよびジョイントと共に概略的に示した構成図である。 シャフトを概略的に示した前面図である。 計測フィールド上に形成されたレーザのレーザ光斑を楕円曲線と共に概略的に示した説明図である。 回転角度によってパラメータ化された楕円形の閉軌道を概略的に示した説明図である。 2本のシャフトの相互のずれを概略的に示した説明図である。 2本のシャフトの相互のずれを概略的に示した説明図である。 2つの平坦な計測フィールドを有する受信装置を概略的に示した説明図である。 図1Bあるいは図1Cの装置を使用した2つの計測フィールドによる計測を概略的に示した説明図である。 2つの計測フィールド上で計測されたレーザ光斑の座標に基づいた2本のシャフトの水平および垂直ずれと平行ずれの判定を概略的に示した説明図である。 第1の計測フィールドのY座標を第1および第2の計測フィールドの間のY座標の差に重ねて記録し楕円合成と共に示した説明図である。 捕捉された回転角度αを時間Tに相関して示した説明図である。 ジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトの整合を判定するための別の従来の装置を概略的に示した構成図である。
次に、本発明の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1Aに示された閉軌道を判定するための装置36は、レーザ12と、平坦な計測フィールド16を有するレーザ光センサ14と、評価ユニット40を備える。
計測フィールド16はX座標軸20とそのX座標軸20に対して垂直なY座標軸22を有する座標系18を備える。
レーザ光センサ14は、レーザ12によって生成可能であり計測フィールド16に照射されるレーザ光線26のレーザ光斑24の位置のX座標およびY座標を前記計測フィールド16上で捕捉するように構成される。
レーザ12はジョイント30を介して第2のシャフト32に連結される第1のシャフト32に対して回転ずれしないように固定的に結合され、すなわち第1のシャフト28から第2のシャフト32へまたその逆方向へ回転が伝達可能である。
計測フィールド16は前記第2のシャフト32に対して回転ずれしないように固定的に結合し、その際Y座標軸22とX座標軸20が実質的に前記第2のシャフト32の回転軸35に対して垂直に指向するような方式で結合する。
レーザ12から放射された光線26が前記第1のシャフト28の回転軸34に対して平行に指向するとともに前記計測フィールド16に当接し得るような方式で前記レーザ12を方向合わせすることができる。
第1あるいは第2のシャフト28,32は手動の回転あるいは手動の操作によって、前記第1のシャフト28あるいは第2のシャフト32が所与の回転方向42に回転可能になるように制御することができ、第1のシャフト28を左から示した概略前面図である図1Dを参照することができる。0°のレベルである所与のあるいは定義された回転角度φr0から開始して所与の回転方向42に向かって測定した、第1のシャフト28の回転角度φrも示されている。
評価ユニット40は、第1あるいは第2のシャフトを少なくとも90°回転させる際に捕捉される、回転に際してレーザ光斑が計測フィールド上で位置取りする少なくとも3つのレーザ光斑の位置のX座標およびY座標の中から、時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標を判定してそれらの時間的に最初に捕捉された座標を前記所与の0°のレベルの回転角度値φr0に割り当てるように構成される。
評価ユニットはさらに、捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標から閉軌道(10)を判定し、また0°のレベルである所与の回転角度値φr0から開始して所与の回転方向42に向かって測定した第1あるいは第2のシャフト(28,32)の回転角度φrによってパラメータ化される軌道10(図2および図3参照)の描写を前記捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標に基づいて判定するように構成される。
以下に、本発明に係る方法の実施例について図1Aを参照しながら説明する。
ここで説明する、レーザ12と、平坦な計測フィールド16を有するレーザ光センサ14を使用して閉軌道10(図2および図3参照)を判定する方法は以下の工程を含んでなる:
(A) 第1のシャフト28に回転ずれしないように固定的にレーザ12を結合し、
(B) 第2のシャフト32に計測フィールド16を回転ずれしないように固定的に結合し、その際Y座標軸22とX座標軸20が実質的に前記第2のシャフト32の回転軸35に対して垂直に指向するような方式で前記計測フィールド16を前記第2のシャフト32と結合し、
(C) レーザ12から放射された光線26が前記第1のシャフト28の回転軸34に対して平行に指向するとともに前記計測フィールド16に当接し得るような方式で前記レーザ12を方向合わせし、
(D) 第1のシャフト28を所与の回転方向42に向かって約245°回転させるとともに、その回転の間にレーザ12のレーザ光線26によって計測フィールド16を照射し、
(E) 工程Dの回転の間に前記計測フィールド16上で前記レーザ光斑24が存在する位置である、前記計測フィールド16上のレーザ光斑24の30を超える位置のX座標およびY座標をレーザ光センサ14によって捕捉し、
(F) 時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標を判定して0°のレベルである所与の回転角度値φr0を前記時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標に割り当て、
(G) 工程Eにおいて捕捉されたX座標および工程Eにおいて捕捉されたY座標を使用して閉軌道10を判定し、その際さらに、0°のレベルである所与の回転角度値φr0から開始して所与の回転方向42に向かって測定した第1のシャフト28の回転角度φrによってパラメータ化される軌道10の描写を前記捕捉されたX座標およびY座標に基づいて判定する。
工程Gにおいて前記捕捉されたX座標およびY座標に対する曲線近似によって楕円形の閉軌道10(図2参照)が判定される。パラメータ化された軌道10(図3参照)の描写を判定するために、軌道10(図2参照)上の各点44に対して所与の回転角度値φr0(図1D参照)から開始して所与の回転方向42に向かって測定した回転角度φrを割り当てる。前記の割り当ては以下に記述するように実施する。
時間的に最初に捕捉されたX座標によっておよび時間的に最初に捕捉されたY座標によって定義あるいは予め設定(図2参照)される計測フィールド16上のレーザ光斑24の位置43に0°のレベルである所与の回転角度値φr0を割り当てる。さらにその位置を、曲線近似によって判定され楕円軌道に対して最小の距離を有する楕円軌道上の点44に割り当てる。レーザ光斑のその他の位置も、曲線近似によって判定され楕円軌道に対して最小の距離を有する楕円軌道上の点にそれぞれ割り当てる。
さらに図3には、捕捉されたレーザ光斑24の各位置に対して、角度位置がまだ0°のレベルである所与の回転角度値φr0に適合されていない楕円上の点M(図3において点34ではなく点M)が割り当てられることが例示されている。適合のために、点Mの角度値φから数値φ0を減算し、それによって回転角度値φr0から開始して測定した角度φrを判定する。角度φrは算定された第1の計測点の角度あるいは計算された位置の角度に係り、時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標によって定義される。
上記の方法を実行するために評価ユニット40は、第1のシャフト28の回転に際して捕捉されるX座標およびY座標に対する曲線近似によって楕円形の閉軌道10を判定するように構成される。評価ユニット40はさらに、パラメータ化された軌道10の描写を判定するために、軌道10上の各点に対して所与の回転角度値φr0から開始して所与の回転方向に向かって測定した回転角度φrを割り当てるよう構成される。
図1Bおよび図1Cに示された従来のジョイント50を介して相互に結合された2本のシャフト46,48の整合を判定するための装置は、平行あるいは垂直ずれおよび水平ずれを判定するためにいずれも2つの計測フィールド52,53を使用し、その際図6に示されるようにいずれも計測フィールド52のY1座標がY2−Y1の差に重ねて回転角度によってパラメータ化して記録される(Y2は捕捉された計測フィールド53のY座標である、図5も参照)。図1Cの従来の装置においては追加的にレーザ12が使用される。
図1Bの装置においては、計測フィールド53が周知の光学分配器54(図4C参照)を使用して仮想的にシャフト48に沿って(あるいはシャフト48の回転軸方向に)計測フィールド52から離間して配置される。
図6には、既知の方式によって回転角度に相関して記録されたY座標に基づき0時位置、3時位置、6時位置、および9時位置における各数値を使用しながら随時異なったずれ(図4Aおよび図4B参照)をどのように算定するかが示されており、ここで従来の装置における回転角度相関性は傾斜計による計測に依存する。両方のシャフト28,32のずれが図1Aに概略的に示されているが、図1Aにおいては明確化のために実用上想定されるものより著しく大きな寸法で示されている。このことは図1B,4Aおよび4Cにも該当する。
しかしながら本発明に係る方法によれば、好適に傾斜計を使用せずに形成される楕円形の軌道に基づくものとすることができ、それが回転角度φrに相関してY1座標をパラメータ化するかあるいは描写する。この相関性はその後Y2座標にも移転することできるか、あるいはY1座標とY2座標の回転角度φrに対する相関性が図1Bと図1Cの計測原理のために両方の計測フィールド52および53について等しくなる。従って両方の計測フィールド52,53に対して曲線近似を実施することが好適であり、またレーザ光斑の位置が軌道に関して最も小さい分散を有する軌道をずれの判定のための基礎とする。
図7Aには、第1の計測フィールド52のY1座標がY2−Y1座標の差に重ねて記録し楕円合成と共に示されている。ここで示されているレーザ光斑の位置は、周知の方式により両方のシャフトのうち一方の回転角度を傾斜計によって測定する計測によって得られたものである。楕円合成の位置あるいは計測点の標準偏差は7.3μmであり、これは良好な計測に相当する。勿論、曲線近似あるいは専らX座標のみの使用あるいは専らY座標のみの使用に基づくものである、本発明に係る方法の実施形態を使用すれば、計測に際しての標準偏差を5.2μmあるいは1.1μmに好適に低減することができる。
図7Bには、捕捉された回転角度αが時間Tに相関して示されており、回転角度の判定に際して、傾斜計に基づくか、曲線近似を使用する本発明に係る方法の実施形態に基づくか、専らX座標のみを使用するかあるいは専らY座標のみを使用する本発明に係る方法の実施形態に基づいて判定されている。これらの異なった方式で判定された全ての回転角度が好適に近接して存在し、そのことにより傾斜計を使用しなくても確実に機能することが証明される。
図8には、プリズム56を備えたジョイントを介して相互に結合された2本のシャフトの整合を判定するための別の周知の装置が概略的に示されている。これに関して例えばドイツ国特許出願公開第10236555号A1明細書によって知られている別の装置によっても工程Fの原理を実現することができ、それによれば計測フィールド52を使用して捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標によって閉軌道を判定し、さらに前記捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標に基づいて、所与の回転角度値から開始して所与の回転方向に向かって測定した第1あるいは第2のシャフト46,48の回転角度によってパラメータ化される軌道の描写を判定する。
特に上述した曲線近似あるいは専らX座標のみの使用あるいは専らY座標のみの使用に基づくものである、本発明に係る方法の実施形態は、前記の周知の代替的な装置上で実現あるいは実行することができる。
10 軌道
12 レーザ
14 レーザ光センサ
16 計測フィールド
18 座標系
20 X座標軸
22 Y座標軸
24 レーザ光斑
26 レーザ光線
28 第1のシャフト
30,50 ジョイント
32 第2のシャフト
34,35 回転軸
36 装置
40 評価ユニット
42 回転方向
43 位置
44 点
46,48 シャフト
54 光学分配器
56 プリズム

Claims (10)

  1. レーザ(12)と、平坦な計測フィールド(16)を有するレーザ光センサ(14)を使用して閉軌道(10)を判定する方法であり、
    前記計測フィールド(16)はX座標軸(20)とそのX座標軸(20)に対して垂直なY座標軸(22)を有する座標系(18)を備え、その際計測フィールド(16)に照射されるレーザ(12)のレーザ光線(26)のレーザ光斑(24)の位置のX座標およびY座標を前記計測フィールド(16)上で捕捉するようにレーザ光センサ(14)を構成し、
    前記方法が以下の工程を含んでなり、すなわち:
    (A) ジョイント(30)を介して第2のシャフト(32)に第1のシャフト(28)を連結し従って第1のシャフト(28)から第2のシャフト(32)へまたその逆方向へ回転を伝達可能にし、前記第1のシャフトに回転ずれしないように固定的にレーザ(12)を結合し、
    (B) 前記第2のシャフト(32)に前記計測フィールド(16)を回転ずれしないように固定的に結合し、その際Y座標軸(22)とX座標軸(20)が実質的に前記第2のシャフト(32)の回転軸(35)に対して垂直に指向するような方式で前記計測フィールド(16)を前記第2のシャフト(32)と結合し、
    (C) 前記レーザ(12)から放射された光線(26)が前記第1のシャフト(28)の回転軸(34)に対して平行に指向するとともに前記計測フィールド(16)に当接し得るような方式で前記レーザ(12)を方向合わせし、
    (D) 前記第1あるいは第2のシャフト(28,32)を所与の回転方向(42)で少なくとも90°回転させ、またその回転の間にレーザ(12)のレーザ光線(26)によって前記計測フィールド(16)を照射し、
    (E) 前記工程(D)の回転の間に前記計測フィールド(16)上で前記レーザ光斑(24)が存在する位置である、前記計測フィールド(16)上のレーザ光斑(24)の少なくとも3つの位置のX座標およびY座標をレーザ光センサ(14)によって捕捉し、
    (F) 時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標を判定して所与の回転角度値を前記時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標に割り当て、
    (G) 工程(E)において捕捉されたX座標および/または工程(E)において捕捉されたY座標を使用して閉軌道(10)を判定し、
    その際工程(G)においてさらに、所与の回転角度値から開始して所与の回転方向に向かって測定した第1あるいは第2のシャフト(28,32)の回転角度によってパラメータ化される軌道(10)の描写を前記捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標に基づいて判定する方法。
  2. 工程(F)において時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標に割り当てられる所与の回転角度値が0°であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 閉軌道(10)が楕円形あるいは円形であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 工程(D)において第1あるいは第2のシャフト(28,32)を360°回転させ、工程(E)において計測フィールド(16)上のレーザ光斑(24)の少なくとも16個の位置のX座標およびY座標を捕捉し、その際工程(G)において第1あるいは第2のシャフト(28,32)の回転角度によってパラメータ化された楕円形あるいは円形の閉軌道(10)を判定し、その際前記パラメータ化された軌道(10)を判定するために専らY座標のみを使用するかあるいは専らX座標のみを使用することを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  5. 工程(D)において第1あるいは第2のシャフト(28,32)を少なくとも90°かつ360°未満、もしくは実質的に180°回転させ、その際工程(E)において計測フィールド(16)上のレーザ光斑(24)の少なくとも3つの位置のX座標およびY座標を捕捉し、また工程(G)において前記捕捉されたX座標およびY座標に対する曲線近似によって楕円形あるいは円形の閉軌道(10)を判定し、さらにパラメータ化された軌道(10)の描写を判定するために軌道(10)上の各点に対して所与の回転角度値から開始して所与の回転方向に向かって測定した回転角度を割り当てることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  6. 工程(E)ないし工程(G)を自動化して実施することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。
  7. 閉軌道(10)を判定するための装置(36)であって、前記装置(36)がレーザ(12)と、平坦な計測フィールド(16)を有するレーザ光センサ(14)と、評価ユニット(40)を備えてなり、
    前記計測フィールド(16)はX座標軸(20)とそのX座標軸(20)に対して垂直なY座標軸(22)を有する座標系(18)を備え、その際前記レーザ(12)によって生成可能で前記計測フィールド(16)に照射されるレーザ光線(26)のレーザ光斑(24)の位置のX座標およびY座標を前記計測フィールド(16)上で捕捉するように前記レーザ光センサ(14)を構成し、
    ジョイント(30)を介して第2のシャフト(32)に連結される第1のシャフト(28)に回転ずれしないように固定的に前記レーザ(12)を結合し、従って前記第1のシャフト(28)から前記第2のシャフト(32)へまたその逆方向へ回転を伝達可能にし、
    前記計測フィールド(16)を前記第2のシャフト(32)に対して回転ずれしないように固定的に結合可能にし、その際Y座標軸(22)とX座標軸(20)が前記第2のシャフト(32)の回転軸(35)に対して実質的に垂直に指向するような方式で結合し、
    前記レーザ(12)から放射された光線(26)が前記第1のシャフト(28)の回転軸(34)に対して平行に指向するとともに前記計測フィールド(16)に当接し得るような方式で前記レーザ(12)を方向合わせ可能にし、
    第1あるいは第2のシャフトを少なくとも90°回転させる際に捕捉される、回転に際してレーザ光斑が計測フィールド上で位置取りする少なくとも3つのレーザ光斑の位置のX座標およびY座標の中から、時間的に最初に捕捉されたX座標と時間的に最初に捕捉されたY座標を判定してそれらの時間的に最初に捕捉された座標を所与の回転角度値に割り当てるように前記評価ユニット(40)を構成し、
    さらに、捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標から閉軌道(10)を判定するように前記評価ユニットを構成し、
    さらに、所与の回転角度値から開始して所与の回転方向に向かって測定した第1あるいは第2のシャフト(28,32)の回転角度によってパラメータ化される軌道(10)の描写を前記捕捉されたX座標および/または捕捉されたY座標に基づいて判定するように前記評価ユニット(40)を構成してなる装置。
  8. 閉軌道(10)が楕円形あるいは円形であることを特徴とする請求項7記載の装置(36)。
  9. 閉軌道(10)が楕円形あるいは円形であり、また第1あるいは第2のシャフト(28,32)の回転角度によってパラメータ化される軌道(10)を判定するために少なくとも16個のレーザ光斑の位置の360°の回転に際して捕捉されるY座標のみあるいは360°の回転に際して捕捉されるX座標のみを使用するように評価ユニット(40)を構成することを特徴とする請求項7記載の装置(36)。
  10. 第1あるいは第2のシャフト(28,32)を少なくとも90°かつ360°未満、もしくは実質的に180°回転させその際捕捉されるレーザ光斑の少なくとも3つの位置のX座標およびY座標に対する曲線近似によって楕円形あるいは円形の閉軌道(10)を判定するように評価ユニット(40)を構成し、さらにパラメータ化された軌道(10)の描写を判定するために軌道(10)上の各点に対して所与の回転角度値から開始して所与の回転方向に向かって測定した回転角度を割り当てるように前記評価ユニット(40)を構成することを特徴とする請求項7記載の装置。
JP2015109241A 2014-05-28 2015-05-28 レーザおよびレーザ光センサを使用して閉軌道を判定する方法ならびに閉軌道を判定する装置 Pending JP2015225082A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102014210248.0A DE102014210248A1 (de) 2014-05-28 2014-05-28 Verfahren zum Ermitteln einer geschlossenen Bahnkurve mittels eines Lasers und eines Laserlichtsensors und Vorrichtung zum Ermitteln einer geschlossenen Bahnkurve
DE102014210248.0 2014-05-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015225082A true JP2015225082A (ja) 2015-12-14

Family

ID=53180660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015109241A Pending JP2015225082A (ja) 2014-05-28 2015-05-28 レーザおよびレーザ光センサを使用して閉軌道を判定する方法ならびに閉軌道を判定する装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9574909B2 (ja)
EP (1) EP2950046B1 (ja)
JP (1) JP2015225082A (ja)
KR (1) KR20150137034A (ja)
DE (1) DE102014210248A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113297643B (zh) * 2021-04-14 2023-02-03 西安理工大学 一种水下蓝绿激光通信中光斑面积的计算方法
CN114459390B (zh) * 2022-02-23 2023-02-03 南京航空航天大学 一种车床尾座同轴度精密检测装置及检测方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3911307C2 (de) 1989-04-07 1998-04-09 Busch Dieter & Co Prueftech Verfahren zum Feststellen, ob zwei hintereinander angeordnete Wellen hinsichtlich ihrer Mittelachse fluchten oder versetzt sind
DE19506471C2 (de) 1995-02-24 1999-10-21 Roland Schuehle Verfahren zur elektronischen Bestimmung und Kontrolle der Güte der Ausrichtung aneinandergekuppelter Wellen und Vorrichtung zu dessen Durchführung
DE19949834A1 (de) 1999-10-15 2001-04-19 Busch Dieter & Co Prueftech Verfahren zum Ermitteln der Ausrichtung eines zylindrischen Körpers bezüglich einer Referenzrichtung
US6434849B1 (en) * 2000-01-24 2002-08-20 Pruftechnik Dieter Busch Ag Method for determining a lateral and/or angular offset between two rotatable parts
DE10109462A1 (de) * 2001-03-01 2002-09-05 Busch Dieter & Co Prueftech Vorrichtung und Verfahren zur Bestimmung der Achslage zweier Maschinenspindeln
DE10138831A1 (de) 2001-08-14 2003-02-27 Busch Dieter & Co Prueftech Vorrichtung und Verfahren zum Ausrichten von vertikal angeordneten Maschinenwellen
DE10142462A1 (de) 2001-08-31 2003-03-20 Busch Dieter & Co Prueftech Vorrichtung und Verfahren zum Ausrichten von vertikal angeordneten Maschinenwellen
DE10236555A1 (de) 2002-08-08 2004-02-19 Prüftechnik Dieter Busch AG Verfahren zur Bestimmung lateralen und angularen Versatzes zweier hintereinander angeordneter Wellen
DE10260099A1 (de) * 2002-12-19 2004-07-01 Prüftechnik Dieter Busch AG Vorrichtung und Verfahren zur quantitativen Beurteilung der Orientierung zweier Maschinen relativ zueinander
FR2849691B1 (fr) 2003-01-07 2006-12-01 Electricfil Capteur magnetique a element tournant pour determiner la position lineaire d'un mobile
DE102004024398B4 (de) 2004-05-17 2008-05-15 Infineon Technologies Ag Verfahren und Vorrichtungen zum Einstellen einer Bestimmungsvorschrift eines Winkelsensors
DE102008010916A1 (de) * 2008-02-25 2009-08-27 Prüftechnik Dieter Busch AG Verfahren und Vorrichtung zur Ermittlung einer Ausrichtung von zwei drehbar gelagerten Maschinenteilen, einer Ausrichtung von zwei hohlzylinderförmigen Maschinenteilen oder zur Prüfung einer Komponente auf Geradheit entlang einer Längsseite
US8605324B2 (en) 2010-03-05 2013-12-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing system, image processing method, and computer readable recording medium storing program thereof
WO2012052036A1 (en) * 2010-10-19 2012-04-26 Aktiebolaget Skf (Publ) Alignment head system
DE102012022487A1 (de) * 2012-11-19 2014-05-22 Prüftechnik Dieter Busch AG Vorrichtung und Verfahren zum Ermitteln der Lage zweier gekuppelter Wellen zueinander

Also Published As

Publication number Publication date
US20150345999A1 (en) 2015-12-03
EP2950046A1 (de) 2015-12-02
EP2950046B1 (de) 2019-05-01
DE102014210248A1 (de) 2015-12-03
US9574909B2 (en) 2017-02-21
KR20150137034A (ko) 2015-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10026164B2 (en) Method of performing and monitoring a processing step on a workpiece
US10799998B2 (en) Laser projector with flash alignment
US10531072B2 (en) Calibration device and method for calibrating a dental camera
US9146094B2 (en) Automatic measurement of dimensional data with a laser tracker
US10571254B2 (en) Three-dimensional shape data and texture information generating system, imaging control program, and three-dimensional shape data and texture information generating method
US20150377606A1 (en) Projection system
JP2008241643A (ja) 3次元形状測定装置
JP2016516196A (ja) 6自由度において追跡される構造化光スキャナの補正
JP2005347790A (ja) 台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ
JP2015225083A (ja) レーザおよびレーザ光センサを使用して閉軌道を判定する方法ならびに閉軌道を判定する装置
US20040081352A1 (en) Three-dimensional visual sensor
CN107869957B (zh) 一种基于成像系统的圆柱截面尺寸测量装置和方法
JP2007093412A (ja) 3次元形状測定装置
TW201616214A (zh) 測試圖紙、採用該測試圖紙的攝像模組檢測方法及系統
CN101329163A (zh) 基于双目的三维表面建模系统
CN107850425A (zh) 用于测量假影的方法
JP2015225082A (ja) レーザおよびレーザ光センサを使用して閉軌道を判定する方法ならびに閉軌道を判定する装置
JP4463162B2 (ja) 三次元形状計測装置の基準座標取込方法
JP2002099902A (ja) 両眼立体視によって物体の3次元情報を計測する画像処理装置およびその方法又は計測のプログラムを記録した記録媒体
TWI612795B (zh) 場景掃描方法及系統
JP6565367B2 (ja) 位置補正システム
JP2010146357A (ja) 3次元画像処理方法および3次元画像処理装置
CN103869593A (zh) 三维成像装置、系统及方法
JP2014134475A (ja) 座標測定方法
JP2913370B2 (ja) 光学式位置計測方法