JP2002099902A - 両眼立体視によって物体の3次元情報を計測する画像処理装置およびその方法又は計測のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
両眼立体視によって物体の3次元情報を計測する画像処理装置およびその方法又は計測のプログラムを記録した記録媒体Info
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Abstract
ても、対応点を誤りなく検出し、両眼立体視によって物
体の3次元情報を計測する。 【解決手段】 物体Sを第1撮影地点PAと第2撮影地
点PBからカメラで撮影し、一対の画像を得る。円柱で
ある物体Sの中心軸SU上に物体の3次元位置を表す点
Cを定め、第1および第2撮影地点PA、PBの画像π
1、π2において、それぞれ中心軸SUの投影像となる
線を求める。そして、一対の画像π1、π2から物体S
の点Cの像である対応点C1、C2を中心軸SUの投影
像において検出する。
Description
異なる2方向から撮影し、この2方向からの一対の画像
に基づいてその物体の三次元情報を求める3次元情報計
測処理システムおよびその方法に関する。
体の位置(距離)や形状など3次元情報を求める方法の
一つとして、両眼立体視(ステレオ)が知られている。
両眼立体視では、まず、物体を異なる2方向から撮影
し、2枚の物体画像を得る。そして、異なる方向から見
た2枚の画像から、物体の同一部分の像である対応点を
検出する。対応点が検出されると、2台のカメラ間距離
と対応点から三角測量の原理に基づいて対象物の3次元
位置が求められる。両眼立体視は、例えば、写真測量の
分野においても利用されており、航空写真や交通事故の
事故現場の測量図作成において両眼立体視により3次元
情報が計測される。
を検出する場合、物体のある特定点の像、すなわち対応
点が一対の画像の中でどの位置にあるのか誤りなく検出
しなければならない。この対応点決定問題は、両眼立体
視において従来から重要な技術的課題であり、様々な手
法が提案されている。
対応点として検出する方法があり、物体が直方体であれ
ば、エッジや稜線などの2枚の画像から同一点の像と認
識できる物体の特徴部分の像を対応点として検出する。
しかしながら、対象物が円柱など表面が曲面形状を有す
る物体であると、エッジや稜線に対応するような特徴部
が画像に存在しないため、対応付けに誤りが生じる。
きる方法として、例えば、円柱形状の物体である場合、
2枚の画像に映し出される物体画像の上面の輪郭線を楕
円関数として算出し、その輪郭線から物体上面の中心を
対応点として検出する方法がある(特公平6−2969
5参照)。これによれば、円柱のような曲面形状の物体
に対しても、三次元位置(距離)を求めることが可能で
ある。
方法では、得られる2枚の画像の中で円柱の上面(もし
くは底面)が写し出されていないと、上面の輪郭線を求
めることができない。したがって、例えばパイプなど側
面部分が長く続いている物体に対しては、物体の3次元
位置を計測することができない。また、円柱以外の曲面
形状の物体に対して適用するのが難しい。
写された一対の画像から3次元情報を求める両眼立体視
において、一対の画像から誤りなく対応点を検出し、正
確な物体の3次元情報を得ることを目的とする。
は、中心軸周りに回転曲面が形成された回転体である物
体を該中心軸に沿った輪郭像となる一対の遮蔽輪郭が写
るように異なる2方向から撮影して両眼立体視により物
体の三次元位置を求める装置であり、この画像処理装置
は、撮像素子を有するカメラで撮像することによって得
られる一対の画像が記録された画像記録可能な記録媒体
から、一対の画像を読み出す画像読み出し手段と、物体
の求めるべき3次元位置を表す少なくとも1つの測定点
の像であって一対の画像から一意に決まる少なくとも1
つの対応点を、物体の中心軸の投影像に応じた一対の二
等分線上において検出する対応点検出手段と、少なくと
も1つの対応点に基づき、三角測量の原理を適用するこ
とによって物体の中心軸上にある少なくとも1つの測定
点の三次元位置を算出する三次元情報算出手段とを備え
たことを特徴とする。
すなわち中心軸周りに回転曲面が形成され、回転対称な
物体である場合、物体の中心軸の仮想的な像は、一対の
画像それぞれにおいて物体像を二等分する線となる。し
たがって、物体の3次元位置を代表して表す点として物
体の中心軸上の点を測定点を定め、その測定点の仮想的
な像である対応点を中心軸の像に応じた一対の二等分線
上において検出することにより、同一点からの像である
対応点を検出することができる。このように二等分線上
において対応点を検出することにより、表面が曲面であ
る物体に対しても両眼立体視を適用することができ、物
体の三次元位置を誤りなく正確に計測できる。また、一
対の二等分線上において対応点を検出するため、細長い
パイプのような上面や底面を写すことができない回転体
に対しても、一対の遮蔽輪郭が写っていれば対応点を検
出することができる。物体は、例えば、円柱あるいは直
円錐台である。
像してから画像処理装置において物体の3次元位置を算
出するため、画像記録可能な記録媒体は、携帯可能であ
ってカメラに着脱可能に装着される補助記憶装置である
とともに、撮像素子に形成される一対の画像が補助記憶
装置にデジタルの静止画像データとして記録されること
が望ましい。この場合、画像読み出し手段は、補助記憶
装置から一対の画像をデータとして読み出す。
て読み出された一対の画像を少なくとも1つの対応点が
同一座標となるようにアフィン変換する平行ステレオ修
正手段をさらに有していることが望ましく、2方向から
物体をカメラで撮像する時にカメラの光軸方向が互いに
平行とならない場合でも三角測量の原理を適用して物体
の三次元位置を求めることができる。この場合、対応点
検出手段は、アフィン変換された一対の画像から少なく
とも1つの対応点を検出する。
とし、一対の二等分線を第1の画像にある第1の二等分
線と第2の画像にある第2の二等分線とし、また、少な
くとも1つの対応点を第1の画像にある少なくとも1つ
の第1像点と第2の画像にある少なくとも1つの第2像
点と定めた場合、対応点検出手段は、例えば、少なくと
も1つの第1像点に応じた少なくとも一本のエピポーラ
ラインを第2の画像において設定し、少なくとも一本の
エピポーララインと第2の二等分線との交点となる少な
くとも1つのエピポーラ交点を求め、該少なくとも1つ
のエピポーラ交点を少なくとも1つの第2像点と定め
る。
伴う場合、画像処理装置に映像を表示する表示装置を接
続し、画像処理装置は、画像画像読み出し手段に従って
読み出された一対の画像を表示装置に表示する表示手段
と、表示装置に表示される一対の画像それぞれに対し、
入力操作に従って一対の遮蔽輪郭それぞれの線上に指定
される二対の点を指定点として定める指定点設定手段と
をさらに有することが望ましい。この場合、対応点検出
手段は、一対の画像それぞれの二対の指定点に基づいて
少なくとも1つの対応点の位置を表示装置のスクリーン
座標で検出する。
て対応点を検出する場合、例えば、一対の画像それぞれ
の二対の指定点に基づいて一対の二等分線を算出し、第
1の画像における第1の二等分線と二対の指定点を通る
2本の直線との2つの交点を求め、該2つの交点のうち
少なくとも1つの交点を少なくとも1つの第1の像点と
定める。
対応点をスクリーン座標で検出した場合、三次元情報算
出手段は、少なくとも1つの対応点の座標を表示装置の
スクリーン座標から撮像素子の撮像素子座標に変換する
とともに、第1の画像に応じた撮影方向でのカメラの中
心を原点とした3次元座標を規定して、少なくとも1つ
の対応点に基づき、三角測量の原理を適用して少なくと
も1つの測定点の3次元座標を算出することが望まし
い。
物体の径の長さを算出するため、画像処理装置は、物体
の径の長さを算出する径算出手段をさらに有することが
望ましい。この場合、対応点検出手段が2つの対応点を
検出し、三次元情報算出手段が2つの測定点を算出す
る。径算出手段は、一対の画像の一方に画像に応じた撮
影方向におけるカメラの中心を通り物体の中心軸に垂直
なベクトルを法線ベクトルとする平面であって物体の中
心軸が載る径算出用平面を2つの測定点に基いて算出
し、径算出用平面と物体の表面上にあるとともに2つの
測定点のいずれかの点と中心軸に沿った位置が一致する
端点を、法線ベクトルに応じた一対の画像の一方にある
一対の遮蔽輪郭上にある像であって端点の像である像点
に基いて算出し、物体の径の長さを2つの測定点の一方
と端点に基づいて算出する。物体と撮影地点との距離が
物体の径の長さに比べて十分長い場合、一対の輪郭線上
にある少なくとも1つの端点と一つの撮影地点における
カメラの中心とを結ぶ直線は、径算出用平面と物体との
交線上にあり、かつ物体の表面上にある接点と交わる。
この交点と求められた少なくとも1つの測定点から、物
体の径の長さを算出することができる。
りに回転曲面が形成された回転体である物体を該中心軸
に沿った輪郭像となる一対の遮蔽輪郭が写るように異な
る2方向から撮像素子を有するカメラで撮像することに
よって得られる一対の画像が記録された画像記録可能な
記録媒体から、一対の画像を読み出す画像読み出すステ
ップと、物体の求めるべき3次元位置を表す少なくとも
1つの測定点の像であって一対の画像から一意に決まる
少なくとも1つの対応点を、物体の中心軸の投影像に応
じた一対の二等分線上において検出するステップと、少
なくとも1つの対応点に基づき、三角測量の原理を適用
することによって物体の中心軸上にある少なくとも1つ
の測定点の三次元位置を算出するステップとを備えたこ
とを特徴とする。
た回転体である物体の3次元情報を計測するプログラム
は、物体を該中心軸に沿った輪郭像となる一対の遮蔽輪
郭が写るように異なる2方向から撮像素子を有するカメ
ラで撮像することによって得られる一対の画像が記録さ
れた画像記録可能な記録媒体から、一対の画像を読み出
す画像読み出し、物体の求めるべき3次元位置を表す少
なくとも1つの測定点の像であって一対の画像から一意
に決まる少なくとも1つの対応点を、物体の中心軸の投
影像に応じた一対の二等分線上において検出し、少なく
とも1つの対応点に基づき、三角測量の原理を適用する
ことによって物体の中心軸上にある少なくとも1つの測
定点の三次元位置を算出することを特徴とする。このプ
ログラムはプログラム作成に関わったコンピュータのメ
モリに格納されるか、あるいはCD−ROMなどの記録
媒体に格納可能である。また、このプログラムをインタ
ーネットなどのネットワークによって他のコンピュータ
に送受信することも可能である。
明の実施形態である写真測量システムおよび曲面形状を
有する物体の三次元情報計測処理方法について説明す
る。
用のカメラと3次元情報を算出する画像処理装置および
その周辺機器を概略的に示した図である。
によって異なる2方向から撮像する。このとき、物体S
の輪郭像となる遮蔽輪郭が写るように、第1撮影地点P
Aおよび第2撮影地点PBから物体Sが撮像される。本
実施形態では、物体Sは円柱である。なお、第1および
第2撮影地点PA、PBは、カメラ42の中心(レンズ
中心)が位置する場所である。
41を備えたデジタルスチルカメラであり、物体Sの像
はカメラ42の撮影光学系(図示せず)を介してCCD
41に結像される。CCD41から物体Sの像に応じた
画像信号が読み出されると、第1および第2撮影地点P
A、PBにおける物体Sの画像はデジタルの静止画像デ
ータとしてメモリカード36に記録される。メモリカー
ド36は、必要に応じてカメラ42に装着され、あるい
はカメラ42から取り外される携帯可能な補助記憶装置
あり、ここではフラッシュメモリなどのICカードが使
用される。
たメモリカード36がカメラ42から取り出され、物体
Sの像が写し出された一対の画像から物体Sの3次元情
報を算出するために画像処理装置10が使用される。
ボード32、マウス34が接続されており、メモリカー
ド36などの画像データを記録可能な記録媒体を取り入
れるカードスロット11を正面のパネルに備えている。
すなわち、画像処理装置10は、パーソナルコンピュー
タの本体に相当する装置である。一対の画像が記録され
たメモリカード36は、PCカード規格などに基づいた
インターフェイスを介してカードスロット11に装着さ
れ、これにより物体Sの静止画像データが読み出され
る。なお、撮影時において、第1および第2撮影地点P
A、PBの距離などの撮影データがあらかじめ静止画像
データとともにメモリカード36に記憶されており、こ
れら撮影データも静止画像データとともに読み出され
る。
とにより、第1および第2撮影地点PA、PBに応じた
一対の物体Sの画像がモニタ30に表示される。そし
て、オペレータによってマウス34の操作など所定の操
作が実行されると、物体Sの3次元位置情報が算出され
る。
ド32などの周辺機器のブロック図である。ただし、図
2では、3次元情報計測に必要な構成要素のみ示す。
12Aは、画像処理装置10全体を制御しており、物体
Sの三次元情報を算出する処理を実行する。ROM14
には、その三次元情報計測処理のためのプログラムがあ
らかじめ格納されている。キーボード32、マウス3
4、モニタ30およびカードスロット11に装着された
メモリカード36とシステムコントロール回路12との
間の信号伝達は、画像処理装置10内の入出力制御部1
6を介して行われる。
装着されると、物体Sの一対の画像データおよび撮影デ
ータがメモリカード36から読み出され、入出力制御部
16、システムコントロール回路12を介してRAM1
8に一時的に格納される。
のキーボード32の操作が行われると、RAM18に一
時的に格納された静止画像データがCPU12Aによっ
て読み出され、所定の処理が施される。そして、処理さ
れた一対の画像データが入出力制御部16を介してモニ
タ30に送られると、第1および第2撮影地点PA、P
Bから撮影された一対の画像がモニタ30に表示され
る。物体Sの3次元位置などの3次元情報を計測するた
めの処理がCPU12Aによって実行され、物体Sの3
次元情報が算出されると、その3次元情報はモニタ30
に表示されるとともにRAM18に一時的に格納され
る。
とによって得られる一対の画像を示した図である。図3
を用いて、円柱である物体Sを計測対象としたときの対
応点の検出について説明する。
テレオ)においては、物体Sの同一点からの像であって
一対の画像から一意に決まる対応点を決定する必要があ
るが、計測対象である物体Sの表面が曲面である場合、
一対の画像から対応点を誤りなく検出することが難し
い。
る画像を画像π1、第2の撮影地点PBにおける画像を
画像π2とすると、例えば、物体Sの上面UAの周上に
ある点JAの像JA’は画像π1において中心軸SUに
沿った輪郭像となる遮蔽輪郭MA2の線上にあり、一
方、同じ上面UAの周上にある点JBの像JB’は第2
の画像π2において遮蔽輪郭MB2の線上にある。物体
Sにおいて点JAと点JBが同一点ではないにも関わら
ず、画像π1と画像π2において像JA’と像JB’は
ともに遮蔽輪郭MA2およびMB2の線上にある。した
がって、像JA’およびJB’を対応点に決定すると、
誤った物体Sの3次元情報が算出される。
Uに関して回転対称な形状を有する物体である。したが
って、物体Sの投影像および中心軸SUの仮想的な投影
像を、画像面π1においてS1、SU1、画像π2にお
いてS2、SU2とすると、物体像S1、S2は、中心
軸の像SU1、SU2に関して線対称な像となる。具体
的に画像π1を取り上げると、物体像S1において対で
ある遮蔽輪郭MA1、MA2は中心軸の像SU1に関し
て線対称であり、物体像S1は中心軸の像SU1によっ
て二等分される。
り、さらには円柱である物体Sをどの方向から撮影して
も同じである。すなわち、任意の位置から撮影した画像
に関し、中心軸SUの投影像は物体の投影像を常に2等
分し、また、輪郭像である一対の遮蔽輪郭はその中心軸
の像に関して線対称となる。したがって、図3に示すよ
うに、物体Sの中心軸SU上にある任意の点Cの仮想的
な像C1、C2は、画像π1および画像π2においてと
もに中心軸の像SU1、SU2の線上にある。
心軸SU上にある任意の点を対応点検出のための点と
し、この点の像であって、画像π1および画像π2にお
いて中心軸の像SU1、SU2の線上にある対応点を一
対の画像から一意に検出する。
ローチャートである。三次元情報算出処理動作は、オペ
レータがキーボード32に対して所定の操作を施すこと
によって開始される。
ら一対の画像データが順次読み出され、一時的にRAM
18に格納される。そして、ステップ102では、撮影
時において画像データとともにあらかじめ記録されたカ
メラ42のカメラ位置、カメラ姿勢(光軸方向)に関す
る撮影データが読み出される。
画像データに対して、ディストーション補正および平行
ステレオ修正が施される。ディストーション補正は、カ
メラ42の撮影光学系によって生じる歪曲収差等を考慮
した画像補正である。また、平行ステレオ修正では、図
3に示すような平行関係にない画像π1、π2が平行ス
テレオな関係となるようにアフィン変換が実行される。
平行ステレオ修正が実行されると、記録された一対の画
像は、第1および第2撮影地点PA、PBにおけるカメ
ラ42が平行ステレオ関係、すなわち、第1および第2
撮影地点PA、PBを結ぶベクトル(移動ベクトル)が
第1および第2撮影地点PA、PBそれぞれの3次元座
標のX軸方向のベクトルが一致する関係(図5参照)で
ある時に得られる画像に変換される。ただし、この時の
アフィン変換は回転のみの変換である。このようなアフ
ィン変換により、すべての対応点は同一座標上に位置す
ることになる。なお、ディストーション補正および平行
ステレオ修正は従来公知である。
に記録された画像データに基づいて、図6に示すよう
に、一対の画像IA、IBがモニタ30に表示される。
なお、以下では、第1撮影地点PAにより記録された画
像π1に対応し、モニタ30に表示される画像を第1の
画像IA、第2撮影地点PBにより記録された画像π2
に対応し、モニタ30に表示される画像を第2の画像I
Bと定める。第2の画像IBは第2撮影地点PBによる
撮像画像である。モニタ30に表示される一対の画像I
A、IBは、平行ステレオ修正された画像である。
ペレータがマウス34を操作することによって、指示点
Pa1〜Pd1およびPa2〜Pd2が入力される。第
1の画像IAに対しては、物体Sの輪郭像となる一対の
遮蔽輪郭MA1、MA2にそれぞれ任意の位置にある指
示点Pa1,Pb1、Pc1、Pd1が入力され、画像
IBに対しては、輪郭線である一対の遮蔽輪郭MB1、
MB2にそれぞれ指示点Pa2、Pb2、Pc2、Pd
2が入力される。ただし、指示点Pa1,Pc1および
Pb1、Pd1はそれぞれ対になっており、指示点Pa
2、Pc2およびPb2、Pd2も同様にそれぞれ対で
ある。
力された指示点Pa1〜Pd1およびPa2〜Pd2に
基づいて、物体Sの三次元座標位置が算出される。そし
て、ステップ106では、後述するように、ステップ1
05において算出された物体Sの三次元位置と基づい
て、物体Sの半径が算出される。
チンである。図7とともに図8、図9、図10を用い
て、物体Sの三次元位置座標の算出処理について説明す
る。
物体像S1の指示点Pa1、Pb1を通る直線La1が
算出される(図8参照)。この直線La1は、一対の遮
蔽輪郭MA1、MA2のうち輪郭線MA1を通る直線で
ある。同じように、ステップ202では、物体像S2の
指示点Pc1、Pd1を通る、すなわち輪郭線MA2を
通る直線Lb1が算出される。なお、一対の画像IA、
IBそれぞれにおいて、画像領域の左上隅を原点とし、
X方向、Y方向の画素数がそれぞれ「W」、「H」であ
るスクリーン座標(X、Y)を定めており、直線La1
などはスクリーン座標(X、Y)に従って算出される。
ステップ202が実行されると、ステップ203に進
む。
点Pc1とを結ぶ直線Q1が算出される(図8参照)。
同様に、ステップ204では、指示点Pb1と指示点P
d1とを結ぶ直線Q2が算出される。ステップ204が
実行されると、ステップ205に進む。
b1に基づいて二等分線Le1が求められる。二等分線
Le1は、物体像S1を二等分する線であり、図3に示
した物体Sの中心軸SUの投影像に対応する。直線La
1と直線Lb1は、二等分線Le1に平行であるととも
に、二等分線Le1に関して線対称な関係にある。ステ
ップ205が実行されると、ステップ206に進む。
画像IBにおいて指示点Pa2、Pb2を通る直線La
2が算出され、ステップ207では、指示点Pc2、P
d2を通る直線Lb2が算出される。直線La2、Lb
2は、画像IBにおいて物体像S2の一対の遮蔽輪郭M
B1、MB2を通る直線である。そして、ステップ20
8では、直線La2と直線Lb2に基づいて物体像S2
を二等分する二等分線Le2が求められる。二等分線L
e2も、二等分線Le1と同じように物体Sの中心軸S
Uの投影像に相当する。ステップ208が実行される
と、ステップ209に進む。
に、第1の画像IAにおいて直線Le1と直線Q1との
交点Pe1の座標(Xa1、Ya1)が求められる。ま
た、ステップ210では、直線Le1と直線Q2との交
点Pf1(Xb1、Yb1)が求められる。そして、ス
テップ211では、第2の画像IBにおいて交点Pe1
に応じたエピポーララインEP1が設定され、エピポー
ララインEP1と二等分線Le2との交点Pe2の座標
(Xa2、Ya2)が求められる。交点Pe2は、算出
された交点Pe1とともに対応点を構成する点であり、
交点Pe1、Pe2は同一点の像である。なお、モニタ
30に表示される一対の画像IA、IBが平行ステレオ
修正された画像であることから、エピポーララインEP
1はX軸に平行で交点Pe1のY座標「Ya1」を通る
直線となる。
の交点Pf1のY座標「Yb1」とY座標が等しいエピ
ポーララインEP2が画像IBにおいて設定され、二等
分線Le2とエピポーララインEP2との交点Pf2の
位置座標(Xb2、Yb2)が算出される。交点Pf
1、Pf2は、交点Pe1、Pe2と異なるもう1つの
対応点である。対応点Pe1、Pe2および対応点Pf
1、Pf2が一対の画像IA、IBからそれぞれ算出さ
れると、ステップ213に進む。
用して物体Sの3次元位置を求めるために座標変換が施
される。具体的には、まず、モニタ30のスクリーン座
標(X、Y)からカメラ42の第1および第2撮影地点
PA、PBそれぞれのCCD41の画像形成面において
規定されるCCD座標(u、v)に変換される。この変
換では、原点位置合わせのための平行移動や縦横のスケ
ール変換処理が施され、これにより、対応点Pe1、P
e2および対応点Pf1、Pf2は、モニタ30におけ
る画素単位のスクリーン座標(Xa1、Ya1)(Xa
2、Ya2)および(Xb1、Yb1)(Xb2、Yb
2)からCCD41の画像形成面における位置座標(u
a1、va1)(ua2、va2)および(ub1、v
b1)(ub2、vb2)で表される。CCD座標への
変換は次式によって行われる。
CCD41の横方向サイズと画像IA(IB)の画素単
位の横方向サイズ(=W)との比を表し、「Pitch
Y」は、CCD41の縦方向サイズと画像IA(IB)
の画素単位の縦方向サイズ(=H)との比を表す。ま
た、「F」は、カメラ42の焦点距離を示す。CCD座
標(u,v)は、カメラ42の撮影光学系の光軸とCC
D41の画像形成面の中心を原点とする座標系であり、
mm単位で表される座標系であるが、(1)式で示すよう
にカメラ42の焦点距離F(mm)に関する奥行き方向の
座標も考慮されている。他方の対応点Pf1、Pf2に
ついても、(1)式により座標変換が施される。
められた対応点Pe1、Pe2のCCD座標(ua1、
va1)(ua2、va2)と、第1および第2撮影地
点PA、PB間の距離とに基づき、物体Sの中心軸U上
の点であってその像が対応点となる測定点P1の位置が
(2)式により算出される。ただし、(2)式におい
て、「C」は第1および第2撮影地点PA、PB間の距
離を表し、撮影データとしてメモリカード36にあらか
じめ記録されている。
づく式であり、第1撮影地点PAでのカメラ42の中心
を原点とするカメラ座標系を3次元座標(x、y、z)
として定めると、測定点P1の位置(x1、y1、z
1)がその3次元座標で算出される。測定点P1のz座
標は、第1および第2撮影地点PA、PBから物体Sま
での奥行きを表す。同様に、ステップ215では、対応
点Pe2、Pf2に応じた物体Sの中心軸SU上にある
測定点P2の位置(x2、y2、z2)が(2)式によ
り求められる。測定点P1、P2の3次元座標は、モニ
タ30に表示されるとともに、RAM18に一時的にデ
ータとして格納される。ステップ215が実行される
と、このサブルーチンは終了し、図4のメインルーチン
に戻る。
いて、算出された点や直線などのデータは算出される度
にRAM18に格納され、必要に応じて読み出される。
ーチンである。図11とともに図12〜15を用いて、
円柱Sの半径の算出処理について説明する。
4、215で求められ、RAM18に格納された物体S
の中心軸SU上にある測定点P1、P2の座標(x1、
y1、z1)、(x2、y2、z2)に基づいて、中心
軸SUを3次元座標で表した直線lが算出される。直線
lの方程式は、次の(3)式で表される。
1、P2および直線lに基づき、第1撮影地点PAにお
けるカメラ42の中心、すなわち3次元座標の原点Oか
ら直線lへ垂直に延ばした線のベクトルV(e、f、
g)が求められる。ただし、ベクトルVは、(3)式お
よび直線lとベクトルVとの直交関係を示す次の(4)
式に基づいて算出される。ベクトルVが求められると、
ステップ302へ進む。
U)を通り、ベクトルV(e、f、g)を法線ベクトル
とする平面Rが算出される(図12参照)。次の(5)
式は、平面Rを表した式である。
る物体Sの表面上にある点と、第1撮影地点PAにおけ
る物体像S1の一対の輪郭MA1、MA2上にある点と
の関係について説明する。ただし、ここでは、法線ベク
トルVの向きは第1撮影地点PAにおけるカメラ42の
中心を3次元座標の原点Oとしたときのz方向と一致す
るものとする。また、モニタ30に表示される画像IA
において輪郭線MA1上の点を境界点T1と定め、CC
D41の画像形成面において境界点T1に応じた位置に
ある像点T1’と原点Oを通る直線Nを設定する。ただ
し、第1および第2撮影地点PA、PBから物体Sまで
の距離が物体Sの径の大きさ(奥行き方向の長さ)に比
べて十分長いものとする。
に関しては、原点Oと円柱Sとの距離Mが円柱Sの径の
大きさに比べて十分長い場合、いわゆる弱中心射影を適
用することができる。弱中心射影は正射影と中心射影を
組み合わせた射影であり、物体Sは、平面τに正射影さ
れた後原点Oに向けて中心射影される。平面τへの正射
影は、第1撮影地点PAにおけるカメラ42の光軸方
向、すなわち法線ベクトルV方向に沿って射影されるた
め、平面Rと平面τは平行関係にある。
にある点を端点Tと定め、端点Tの平面τにおける像を
T’とすると、直線Nは平面τの像T’を通る。弱中心
射影が適用されていることを考慮すれば、直線Nは物体
Sの端点Tを通る直線とみなすことができる(直線N’
参照)。したがって、物体Sの端点Tの中心軸SU方向
(3次元座標のy方向)に沿った位置座標が測定点P1
あるいはP2の位置と等しければ、直線Nを算出し、端
点Tの3次元位置座標を算出することによって円柱Sの
半径が求められる。
に示すように、画像IAにおいて二等分線Le1と垂直
で交点Pe1を通る直線Lg1が算出され、ステップ3
04では、直線Le1と垂直で点Pf1を通る直線Lh
1が算出される。そして、ステップ305では、直線L
g1と直線La1との交点が境界点Pg1として求めら
れ、ステップ306では、直線Lh1と直線La1との
交点が境界点Ph1とし求められる。
に対して座標変換が施される。すなわち、図7のステッ
プ213と同じように、スクリーン座標(X、Y)から
CCD座標(u、v、F)に変換される。ステップ30
8では、CCD41の画像形成面にある境界点Pg1に
応じた像点P’g1と原点Oとを通る直線LAが3次元
座標に基づいて算出される。同様に、ステップ309で
は、CCD41の画像形成面にある境界点Ph1に応じ
た像点P’h1と中心Oとを通る直線LBが算出され
る。直線LA、直線LBは、図13の直線N(N’)に
相当する。直線LA、LBが求められると、ステップ3
10に進む。
の交点であって平面R上にある端点PCの3次元座標が
算出される。ただし、端点PCは、平面Rを示す(5)
式と直線LAの式に基づいて算出される。同様に、ステ
ップ311では、(5)式と直線LBに基づいて直線L
Bと平面Rとの交点である端点PDが算出される。端点
PC、PDは、図13の端点Tに相当し、中心軸SU上
に沿ったy方向の位置座標は、測定点P1およびP2に
等しい。
られた中心軸SU(直線l)上にある測定点P1との距
離r1が算出される。この距離r1が物体Sの半径とな
る。同じように、ステップ313では、端点PDと測定
点PBとの距離r2が算出される。物体Sが円柱である
ため、距離r1と距離r2は等しい。ステップ313が
実行されると、このサブルーチンは終了する。
2によって第1および第2撮影地点PA、PBから円柱
である物体Sを撮影することにより、異なるから撮影さ
れた一対の画像がメモリカード36に記録され、その後
画像処理装置10において読み出される。読み出された
モニタ30に表示された一対の画像IA、IBに対して
オペレータが操作することにより、一対の画像IA、I
Bそれぞれの一対の遮蔽輪郭MA1、MA2およびMB
1、MB2の上に指示点Pa1〜Pd1およびPa2〜
Pd2が設定される。そして、この設定された指示点P
a1〜Pd1およびPa2〜Pd2に基づいて、2つの
対応点Pe1、Pe2およびPf1、Pf2を一対の二
等分線Le1、Le2の線上において検出する。
影像が一対の画像IA、IBにおいて物体Sの投影像S
1、S2を2等分する一対の二等分線Le1、Le2に
対応するため、一対の二等分線Le1、Le2上におい
て検出される対応点は、物体Sの中心軸SU上にある同
一点からの像となる。このように、本来写らない中心軸
SUの像を考慮することにより、正確に物体Sの3次元
位置を求めることができる。
5に示すように、円柱Sの上面、底面の輪郭が一対の画
像IA、IBに写っていなくても3次元位置を測定する
ことができ、長さのある円柱形状の物体でも両眼立体視
できる。
Bとの距離が物体Sの径(半径r)に比べて十分長い場
合には弱中心射影モデルが適用できることから、物体S
の測定点P1、P2と、平面Rと物体Sの表面の交線上
にある端点PC、PDに基づいて物体Sの半径rが算出
される。
3次元位置のみ測定する場合、1つの対応点Pe1、P
e2(あるいはPf1、Pf2)のみ算出し、測定点P
1(あるいはP2)の3次元位置のみ算出すればよい。
また、物体Sの半径r1(あるいはr2)のみ算出する
場合、境界点Pg1(あるいはPh1)に応じた端点P
C(あるいはPD)のみ求めればよい。また、一対の画
像IA、IBから対応点Pe1、Pe2を検出する場
合、エピポーララインを画像IBに設定せず、スクリー
ン座標(X、Y)でY座標が交点Pe1と等しい二等分
線Le2上の点を交点Pe2としてもよい。
モデルを適用しているが、擬似中心射影モデルを適用し
て半径rを算出してもよい。
いる物体として円柱である物体Sが適用されているが、
円柱以外の曲面形状の物体に対しても両眼立体視により
3次元位置を測定することができる。例えば、図16に
示すように、中心軸ES周りに回転対称な直円錐台Eが
計測対象であってもよい。この場合、直線Q1、Q2に
おいて指定点Pa1、Pc1の中点と指定点Pb1、P
d1の中点とを通る直線を二等分線Le1とし、交点P
e1を算出すればよい。画像IBにおいても、指定点P
a2、Pc2の中点と指定点Pb2、Pd2の中点とを
通る直線を二等分線Le2を求めればよい。また、平行
ステレオ修正をせずに対応点を求めてもよい。
円柱、直円錐台だけでなく直円錐、球体などを含む、中
心軸RS周りに回転曲面が形成された回転体ROであれ
ばよい。ただし、回転体ROは、中心軸RS周りに回転
対称な物体であり、中心軸RSに垂直な任意の断面は円
になる。回転体ROの場合でも、直線Q1、Q2におい
て指定点Pa1、Pc1の中点と指定点Pb1、Pd1
の中点とを通る直線を二等分線Le1とし、指定点Pa
2、Pc2の中点と指定点Pb2、Pd2の中点とを通
る直線を二等分線Le2とする。これにより、対応点P
e1、Pe2およびPf1、Pf2が算出される。
体視を利用しているが、それ以外の分野、例えばコンピ
ュータビジョンなどの自動形状復元処理においても利用
可能である。この場合、画像処理装置10に2台のカメ
ラを接続して異なる方向から同時撮影し、一度メモリに
記録された一対の画像データから物体の3次元位置を測
定する処理システムを構成する。また、オペレータの操
作を伴わないで自動的に画像処理装置10が交点Pe
1、Pe2を検出する処理システムを構成してもよい。
この場合、一対の画像IA、IBはモニタ30に表示さ
れることなく、自動的に一対の遮蔽輪郭MA1、MA2
およびMB1、MB2がエッジ追跡などの線検出処理に
よって検出され、対応点Pe1、Pe2が求められる。
の物体像が写された一対の画像から3次元情報を求める
両眼立体視において、一対の画像から誤りなく対応点を
検出し、正確な物体の3次元情報を得ることができる。
理装置およびその周辺機器を示した図である。
図である。
トである。
る。
ステップ105のサブルーチンである。
の画像を示した図である。
の画像を示した図である。
ある。
図4のステップ106のサブルーチンである。
する平面とを示した図である。
した図である。
ある。
図である。
を示した図である。
示した図である。
録可能な記録媒体) 41 CCD(撮像素子) 42 カメラ IA,IB 一対の画像 IA 第1の画像 π1 第1の画像 IB 第2の画像 π2 第2の画像 Le1,Le2 二等分線(一対の二等分線) Le1 二等分線(第1の二等分線) Le2 二等分線(第2の二等分線) MA1,MA2 一対の遮蔽輪郭 MB1,MB2 一対の遮蔽輪郭 Pe1,Pe2 対応点(少なくとも1つの対応点) Pe1 交点(少なくとも1つの第1の像点) Pe2 交点(少なくとも1つの第2の像点) Pf1,Pf2 対応点(少なくとも1つの対応点) Pf1 交点(少なくとも1つの第1の像点) Pf2 交点(少なくとも1つの第2の像点) EP1 エピポーラライン(少なくとも一本の
エピポーラライン) EP2 エピポーラライン(少なくとも一本の
エピポーラライン) Pa1,Pc1、Pb1,Pd1 指定点(二対の指定
点) Pa2,Pc2、Pb2,Pd2 指定点(二対の指定
点) PA 第1撮影地点 PB 第2撮影地点 PC 端点(少なくとも1つの端点) PD 端点(少なくとも1つの端点) R 平面(径算出用平面) r 半径(径の長さ) S 物体 SU 中心軸 V 法線ベクトル
Claims (11)
- 【請求項1】 中心軸周りに回転曲面が形成された回転
体である物体を該中心軸に沿った輪郭像となる一対の遮
蔽輪郭が写るように異なる2方向から撮像素子を有する
カメラで撮像することによって得られる一対の画像が記
録された画像記録可能な記録媒体から、前記一対の画像
を読み出す画像読み出し手段と、 前記物体の求めるべき3次元位置を表す少なくとも1つ
の測定点の像であって前記一対の画像から一意に決まる
少なくとも1つの対応点を、前記物体の中心軸の投影像
に応じた一対の二等分線上において検出する対応点検出
手段と、 前記少なくとも1つの対応点に基づき、三角測量の原理
を適用することによって前記物体の中心軸上にある前記
少なくとも1つの測定点の三次元位置を算出する三次元
情報算出手段とを備えたことを特徴とする画像処理装
置。 - 【請求項2】 前記物体が、円柱、直円錐台のいずれか
であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
置。 - 【請求項3】 前記画像記録可能な記録媒体が携帯可能
であって前記カメラに着脱可能に装着される補助記憶装
置であるとともに、前記撮像素子に形成される前記一対
の画像が前記補助記憶装置にデジタルの静止画像データ
として記録され、 前記画像読み出し手段が、前記補助記憶装置から前記一
対の画像を読み出すことを特徴とする請求項1に記載の
画像処理装置。 - 【請求項4】 前記画像読み出し手段によって読み出さ
れた前記一対の画像を前記少なくとも1つの対応点が同
一座標となるようにアフィン変換する平行ステレオ修正
手段をさらに有し、 前記対応点検出手段が、アフィン変換された前記一対の
画像から前記少なくとも1つの対応点を検出することを
特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 【請求項5】 前記一対の画像が第1の画像および第2
の画像とからなり、前記一対の二等分線が前記第1の画
像にある第1の二等分線と前記第2の画像にある第2の
二等分線とからなり、また、前記少なくとも1つの対応
点が前記第1の画像にある少なくとも1つの第1の像点
と前記第2の画像にある少なくとも1つの第2の像点と
からなり、 前記対応点検出手段が、前記少なくとも1つの第1像点
に応じた少なくとも一本のエピポーララインを前記第2
の画像において設定し、前記少なくとも一本のエピポー
ララインと前記第2の二等分線との交点となる少なくと
も1つのエピポーラ交点を求め、該少なくとも1つのエ
ピポーラ交点を前記少なくとも1つの第2の像点と定め
ることを特徴とする請求項1もしくは請求項4のいずれ
かに記載の画像処理装置。 - 【請求項6】 映像を表示する表示装置が接続されると
ともに、 前記画像読み出し手段に従って読み出された前記一対の
画像を前記表示装置に表示する表示手段と、 前記表示装置に表示される前記一対の画像それぞれに対
し、入力操作に従って前記一対の遮蔽輪郭それぞれの線
上に指定される二対の点を指定点として定める指定点設
定手段とをさらに有し、 前記対応点検出手段が、前記一対の画像それぞれの前記
二対の指定点に基づいて前記少なくとも1つの対応点の
位置を前記表示装置のスクリーン座標で検出することを
特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 前記対応点検出手段が、前記一対の画像
それぞれの前記二対の指定点に基づいて前記一対の二等
分線を算出し、前記第1の画像における前記第1の二等
分線と前記二対の指定点を通る2本の直線との2つの交
点を求め、該2つの交点のうち少なくとも1つの交点を
前記少なくとも1つの第1の像点と定めることを特徴と
する請求項6に記載の画像処理装置。 - 【請求項8】 前記三次元情報算出手段が、前記少なく
とも1つの対応点の座標を前記表示装置のスクリーン座
標から前記撮像素子の撮像素子座標に変換するととも
に、前記第1の画像に応じた撮影方向での前記カメラの
中心を原点とした3次元座標を規定して、前記少なくと
も1つの対応点に基づき、三角測量の原理を適用して前
記少なくとも1つの測定点の3次元座標を算出すること
を特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。 - 【請求項9】 前記物体の径の長さを算出する径算出手
段をさらに有し、 前記対応点検出手段が、2つの対応点を検出し、 前記三次元情報算出手段が、2つの測定点を算出し、 前記径算出手段が、 前記一対の画像の一方に応じた撮影方向における前記カ
メラの中心を通り前記物体の中心軸に垂直なベクトルを
法線ベクトルとする平面であって前記物体の中心軸が載
る径算出用平面を前記2つの測定点に基いて算出し、 前記径算出用平面と前記物体の表面上にあるとともに前
記2つの測定点のいずれかの点と中心軸に沿った位置が
一致する端点を、該一対の画像の一方にある前記一対の
遮蔽輪郭上にある像であって前記端点の像である像点に
基いて算出し、 前記物体の径の長さを前記2つの測定点の一方と前記端
点に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載
の画像処理装置。 - 【請求項10】 中心軸周りに回転曲面が形成された回
転体である物体を該中心軸に沿った輪郭像となる一対の
遮蔽輪郭が写るように異なる2方向から撮像素子を有す
るカメラで撮像することによって得られる一対の画像が
記録された画像記録可能な記録媒体から、前記一対の画
像を読み出す画像読み出すステップと、 前記物体の求めるべき3次元位置を表す少なくとも1つ
の測定点の像であって前記一対の画像から一意に決まる
少なくとも1つの対応点を、前記物体の中心軸の投影像
に応じた一対の二等分線上において検出するステップ
と、 前記少なくとも1つの対応点に基づき、三角測量の原理
を適用することによって前記物体の中心軸上にある前記
少なくとも1つの測定点の三次元位置を算出するステッ
プとを備えたことを特徴とする3次元情報計測方法。 - 【請求項11】 中心軸周りに回転曲面が形成された回
転体である物体の3次元情報を計測するプログラムを格
納した記録媒体であって、 前記物体を該中心軸に沿った輪郭像となる一対の遮蔽輪
郭が写るように異なる2方向から撮像素子を有するカメ
ラで撮像することによって得られる一対の画像が記録さ
れた画像記録可能な記録媒体から、前記一対の画像を読
み出し、 前記物体の求めるべき3次元位置を表す少なくとも1つ
の測定点の像であって前記一対の画像から一意に決まる
少なくとも1つの対応点を、前記物体の中心軸の投影像
に応じた一対の二等分線上において検出し、 前記少なくとも1つの対応点に基づき、三角測量の原理
を適用することによって前記物体の中心軸上にある前記
少なくとも1つの測定点の三次元位置を算出することを
特徴とする3次元情報計測処理のプログラムを格納した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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