JP2015224455A - 操作アシスト装置及びそれを備えた什器 - Google Patents

操作アシスト装置及びそれを備えた什器 Download PDF

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Abstract

【課題】操作力を軽減することが可能な操作アシスト装置及びそれを備えた什器を提供する。
【解決手段】操作アシスト装置100は、操作部7と、ソフトクローズ機構8と、第1磁石装置1と、第2磁石装置2と、機構部6と、を備える。ソフトクローズ機構8は、所定位置で第2構造体5を減速させ、第2構造体5を自動的に閉位置まで動かす。機構部6は、操作部7の操作に応じて、第1方向D1と第2方向とに直交する第3方向D3における第1磁石装置1と第2磁石装置2との相対的な位置関係を変化させる。操作アシスト装置100は、第2構造体5が閉位置にある状態で第2構造体2が開く方向へ動くように操作部7が操作されたときに、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に反発力が発生し、第2構造体5が開いた状態で第2構造体5が閉じる方向へ動くように操作部7が操作されたときに、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に吸引力が発生する。
【選択図】図3

Description

本発明は、操作アシスト装置及びそれを備えた什器に関する。
従来、操作力軽減装置としては、例えば、ソフトクローズ機構を装備した室内引戸において、障子を全閉状態から開く際に一定開き量まで漸増する操作力を軽減する操作力軽減装置が提案されている(特許文献1)。
操作力軽減装置は、枠体で仕切られた出入口である開口部を開閉する障子に装着されている。操作力軽減装置は、揺動レバーと、揺動レバーの当接体が当接する揺動片と、を備え、揺動片が障子の戸先端から出没するように構成されている。
また、引戸の開閉装置としては、引戸の枠側に設ける枠側永久磁石と、枠側永久磁石に対向して引戸の戸先に設ける引戸側永久磁石と、ハンドルと、を備えた、引戸の開閉装置が提案されている(特許文献2)。
特許文献2に記載された引戸の開閉装置は、ハンドルを回動変位することにより引戸側永久磁石が連動するようにしてある。枠側永久磁石の磁極と該枠側永久磁石の磁極に対向する引戸側永久磁石の磁極は、引戸の閉鎖時には吸引し、引戸の開放時には反発するように対向して設けてある。
特開2013−130022号公報 特開2003−214010号公報
上述の操作力軽減装置では、揺動片が障子の戸先端から出没するように構成されているので、揺動片の摩耗劣化が起こりやすい。また、上述の操作力軽減装置では、戸先端からの揺動片の突出量が大きくなるほど、揺動レバーの入力部にかかる負荷が大きくなるので、操作力の軽減効果が少なくなる懸念がある。
また、上述の引戸の開閉装置では、枠側永久磁石の磁極と引戸側永久磁石の磁極とが、引戸の開閉方向において対向するように配置されているので、枠側永久磁石の磁極と引戸側永久磁石の磁極とが吸引するまでの距離や反発し始める距離が比較的短い懸念がある。このため、上述の引戸の開閉装置では、引戸がソフトクローズ機構を装備している場合、操作力の軽減効果が少なくなる懸念がある。
本発明の目的は、操作力を軽減することが可能な操作アシスト装置及びそれを備えた什器を提供することにある。
本発明の操作アシスト装置は、第1構造体の開口部を開閉自在な第2構造体を開閉方向である第1方向に動かすための操作部と、ソフトクローズ機構と、前記第2構造体に設ける第1磁石装置と、前記第1構造体に設ける第2磁石装置と、機構部と、を備える。本発明の操作アシスト装置は、前記第2構造体が前記第1構造体の前記開口部を閉じた閉位置にある状態で、前記第1磁石装置と前記第2磁石装置とが、前記第1方向に直交する第2方向で離れて対向するように構成されている。前記ソフトクローズ機構は、前記第2構造体が開いた状態から閉じる方向へ動いたときに、所定位置で前記第2構造体を減速させ、前記第2構造体を自動的に前記閉位置まで動かすように構成されている。前記機構部は、前記操作部の操作に応じて、前記第1方向と前記第2方向とに直交する第3方向における前記第1磁石装置と前記第2磁石装置との相対的な位置関係を変化させるように構成されている。前記機構部は、前記第2構造体が前記閉位置にある状態で前記第2構造体が開く方向へ動くように前記操作部が操作されたときに、前記第1磁石装置と前記第2磁石装置との間に反発力が発生する第1位置関係に前記位置関係を変化させる。前記機構部は、前記第2構造体が開いた状態で前記第2構造体が閉じる方向へ動くように前記操作部が操作されたときに、前記第1磁石装置と前記第2磁石装置との間に吸引力が発生する第2位置関係に前記位置関係を変化させる。
本発明の什器は、前記操作アシスト装置と、前記第1構造体と、前記第2構造体と、を備えることを特徴とする。
本発明の操作アシスト装置においては、操作力を軽減することが可能となる。
本発明の什器においては、操作力を軽減することが可能となる。
図1は、実施形態の引戸装置の概略正面図である。 図2は、実施形態の引戸装置の概略断面図である。 図3は、実施形態の引戸装置の一部破断した概略正面図である。 図4Aは、実施形態の引戸装置における一部破断した要部概略正面図である。図4Bは、実施形態の引戸装置における戸車及びソフトクローズ機構の概略平面図である。図4Cは、実施形態の引戸装置における要部概略側面図である。 図5Aは、実施形態の引戸装置における一部破断した要部概略正面図である。図5Bは、実施形態の引戸装置における戸車及びソフトクローズ機構の概略平面図である。 図6Aは、実施形態の引戸装置における一部破断した要部概略正面図である。図6Bは、実施形態の引戸装置における戸車及びソフトクローズ機構の概略平面図である。 図7は、実施形態の引戸装置における戸車及びソフトクローズ機構のケースの概略平面図である。 図8Aは、実施形態の引戸装置におけるソフトクローズ機構のフックの概略正面図である。図8Bは、実施形態の引戸装置におけるソフトクローズ機構のフックの概略平面図である。図8Cは、実施形態の引戸装置におけるソフトクローズ機構のフックの概略側面図である。 図9Aは、実施形態の引戸装置における第1磁石装置の概略正面図である。図9Bは、実施形態の引戸装置における第1磁石装置の概略側面図である。図9Cは、実施形態の引戸装置における第1磁石装置の概略下面図である。 図10は、実施形態の引戸装置における第1磁石装置の要部概略斜視図である。 図11Aは、実施形態の引戸装置における第2磁石装置の概略正面図である。図11Bは、実施形態の引戸装置における第2磁石装置の概略側面図である。図11Cは、実施形態の引戸装置における第2磁石装置の概略下面図である。 図12は、実施形態の引戸装置における第2磁石装置の要部概略斜視図である。 図13は、実施形態の引戸装置における要部概略斜視図である。 図14は、実施形態の引戸装置における要部概略側面図である。 図15は、実施形態の引戸装置における要部概略斜視図である。 図16は、実施形態の引戸装置における要部概略側面図である。 図17Aは、実施形態の引戸装置の要部概略正面図である。図17Bは、実施形態の引戸装置の要部概略側面図である。 図18は、実施形態の引戸装置の動作説明図である。 図19は、実施形態の引戸装置の動作説明図である。 図20は、実施形態の引戸装置の動作説明図である。 図21は、実施形態の引戸装置の動作説明図である。 図22は、実施形態の引戸装置の動作説明図である。 図23は、実施形態の引戸装置の動作説明図である。 図24は、実施形態の引戸装置の操作荷重の測定方法の説明図である。 図25は、実施形態の引戸装置の荷重特性図である。 図26は、比較例の引戸装置の荷重特性図である。
以下では、本実施形態の什器の一例である引戸装置200について図1〜23に基づいて説明する。
引戸装置200は、図1〜3、4A、4B及び4Cに示すように、戸枠201と、戸枠201の開口部202を開閉する引戸203と、戸枠201に取り付けられるレール204と、戸車205と、を備える。引戸装置200は、更に、操作アシスト装置100を備える。操作アシスト装置100は、操作部7と、ソフトクローズ機構8と、第1磁石装置1と、第2磁石装置2と、機構部6と、を備える。
引戸装置200の各構成要素については、以下に詳細に説明する。
引戸装置200は、引戸203の上端部が連結部206を介して戸車205と連結されている。したがって、引戸装置200は、引戸203と戸車205とが連動する。レール204は、引戸203の開閉方向である第1方向D1に沿って配置されている。レール204は、戸枠201における上の横木部材211に固定されている。レール204は、下面側が開放された断面略C字形に形成されている。横木部材211の下面には、レール204を収納する溝211aが形成されている。レール204は、横木部材211の溝211aの底面に固定されている。レール204の材料としては、例えば、ステンレス鋼等を採用することができる。レール204は、戸車205の車輪215を支持し誘導する部材である。よって、戸車205は、戸枠201に固定されたレール204内を走行自在となっている。引戸装置200は、例えば、図2に示すように、引戸203の下端部が敷居207の溝208にスライド自在に保持される構成とすることができる。
ソフトクローズ機構8は、図3、4A、4B、4C、5A、5B、6A及び6Bに示すように、戸車205と一体化されている。よって、ソフトクローズ機構8は、レール204内を第1方向D1に沿って移動自在となっている。
ソフトクローズ機構8は、引戸203が開いた状態(図4A及び4B参照)から閉じる方向へ動いたときに、図5A及び5Bに示す所定位置で引戸203を減速させ、図6A及び6Bに示すように引戸203を自動的に閉位置まで動かすように構成されている。ここで、ソフトクローズ機構8は、戸車205を減速させることで引戸203を減速させる。閉位置とは、引戸203の戸先213が戸枠201に当たる位置である。言い換えれば、閉位置とは、開口部202を引戸203により閉鎖する位置である。以下では、引戸203を自動的に閉位置まで動かす機能を、「自閉機能」ともいう。要するに、ソフトクローズ機構8は、引戸203が開かれた状態から図5Aに示す位置まで閉じられたときに自閉機能が作動する。言い換えれば、ソフトクローズ機構8は、引戸203が閉じる向きに動かされたときに、引戸203を閉位置まで引き込むための装置である。本明細書では、ソフトクローズ機構8が所定位置にあるときの、第1方向D1における引戸203の戸先213と戸枠201との間の距離を所定距離L1(図5A参照)と称する。所定距離L1は、50mmに設定されている。所定距離L1は、例えば、30mm〜100mm程度の範囲で設定されているのが好ましい。
ソフトクローズ機構8は、例えば、戸車205に連結された角筒状のケース90(図4A、4B、5A、5B、6A、6B及び7参照)を備えた構成とすることができる。ソフトクローズ機構8は、ケース90の長手方向がレール204の長手方向に揃うように配置されている。ソフトクローズ機構8は、ケース90の長手方向の第1端部91が第1エンド部材101により塞がれ、第1端部91とは反対の第2端部92が第2エンド部材102により塞がれているのが好ましい。ケース90の材料は、例えば、ステンレス鋼が好ましい。
ソフトクローズ機構8は、引張ばね81と、ダンパ82と、フック83(図8A、8B及び8C参照)と、トリガ84と、を備えている。ソフトクローズ機構8は、引張ばね81、ダンパ82及びフック83がケース90に収納されており、フック83の一部がケース90の上壁93から突出するように構成されている。ソフトクローズ機構8は、トリガ84がレール204に設けられている。トリガ84は、レール204の上壁204aの下面から下方に突出した突起により構成されている。トリガ84は、レール204の幅方向に直交する断面の形状を、矩形状とすることができる。
引張ばね81は、引張コイルばねにより構成されている。引張ばね81は、一端が第1エンド部材101に連結され、他端がフック83に連結されている。引張ばね81は、第1方向D1に伸縮可能となっている。ソフトクローズ機構8は、引張ばね81を2つ備え、2つの引張ばね81がケース90の幅方向に並んで配置されている。また、ソフトクローズ機構8は、ダンパ82を2つ備え、2つのダンパ82がケース90の幅方向に並んで配置されている。ダンパ82は、第3方向D3において引張ばね81よりも上側に配置されている。
上述のケース90の上壁93の幅方向の中央部には、ケース90の長手方向に沿って形成された直線状のスリット94と、スリット94においてケース90の第2端部92に近い側の一端に連通して形成された矩形状の孔96と、が形成されている。これに対して、フック83は、スリット94よりも幅広で且つ孔96よりも幅狭の頭部83aと、スリット94よりも幅狭のガイド部83bと、スリット94よりも幅広の基部83cと、を備えている。頭部83aは、正面視で上側が開放されたC字形の形状に形成されており、トリガ84をキャッチ可能となっている。フック83は、頭部83aを孔96に進退自在に挿入可能となっている。フック83は、頭部83aが孔96に挿入された状態で傾く。ガイド部83bは、正面視矩形状に形成されている。ガイド部83bは、フック83が傾いていない状態で、ケース90を第1方向D1に沿ってスライド自在にガイドする機能を有する。
また、フック83は、ガイド部83bの幅方向の両面それぞれから突出する円柱状の突起83bbを備えている。ソフトクローズ機構8は、ガイド部83bの各突起83bbにダンパ82が1つずつ連結されている。フック83は、基部83cの幅方向の両面それぞれから突出する円柱状の突起83ccを備えている。ソフトクローズ機構8は、基部83cの各突起83ccに引張ばね81が1つずつ連結されている。
ダンパ82は、物体の運動エネルギを熱に変えて散逸させることにより物体の運動を抑制する装置である。ここで、物体は、戸車205及び引戸203を含む。ダンパ82としては、例えば、運動エネルギを熱に変えて散逸させる媒体がオイルであるオイルダンパを採用することができる。ダンパ82は、例えば、オイルが封入されたシリンダ82aと、シリンダ82aから突出したロッド82bと、を備えたオイルダンパを採用することができる。ダンパ82は、シリンダ82aが第1エンド部材101に連結され、ロッド82bがフック83に連結されている。
ソフトクローズ機構8は、フック83が傾いてフック83の頭部83aの一部が孔96に入っている状態のとき、引張ばね81及びダンパ82を引っ張られている。ここで、ソフトクローズ機構8は、ケース90の長手方向におけるフック83の位置を規定するための立壁95がケース90内に形成されている。立壁95は、ケース90の長手方向において第1エンド部材101よりも第2エンド部材102に近い位置に設けられている。
ソフトクローズ機構8は、フック83が起立してトリガ84に固定された状態のとき、フック83を基準としてケース90をスライド自在とすることができる。
ソフトクローズ機構8の動作原理については、図4A、4B、5A、5B、6A及び6Bに基づいて説明する。
ソフトクローズ機構8は、引戸203が開いた状態では、図4Aに示すように引張ばね81が自由長さL2(図6A参照)よりも長い所定長さL3まで引っ張られており、フック83が傾きフック83の頭部83aの一部が孔96内にある。自由長さL2は、無荷重時の引張ばね81の長さである。
ソフトクローズ機構8は、引戸203を閉じる方向において所定位置まで動いたときに、トリガ84にフック83が接触してフック83が引き起こされる。すると、ソフトクローズ機構8では、引張ばね81が自由長さL2に戻ろうとする力により、フック83を基準としてケース90がスライドする。これにより、引戸装置200では、引戸203が自動的に図6Aに示す閉位置まで閉じる。ここで、引戸203が閉じる速度は、引張ばね81の引張力及びダンパ82の減速効果等によって決まる。
引戸装置200は、引戸203が戸枠201の開口部202を閉じた閉位置にある状態で、第1磁石装置1と第2磁石装置2とが、第1方向D1に直交する第2方向D2で離れて対向するように構成されている。
操作部7は、戸枠201の開口部202を開閉自在な引戸203を開閉方向である第1方向D1に動かすための部材である。要するに、操作部7は、引戸203を開く方向に動かすとき及び閉じる方向に動かすときに操作者が操作する部分である。より詳細には、操作部7は、操作者の手等によって動かされる部分である。言い換えれば、操作部7は、操作者の操作力が加えられる部分である。
機構部6は、操作部7の操作に応じて、第1方向D1と第2方向D2とに直交する第3方向D3における第1磁石装置1と第2磁石装置2との相対的な位置関係(以下、「相対位置関係」ともいう。)を変化させるように構成されている。要するに、機構部6は、操作部7の操作に応じて第1磁石装置1を第3方向D3に動かすことができるように構成されている。
機構部6は、引戸203が閉位置にある状態で引戸203が開く方向へ動くように操作部7が操作されたときに、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に反発力が発生する第1位置関係に相対位置関係を変化させる。
機構部6は、引戸203が開いた状態で引戸203が閉じる方向へ動くように操作部7が操作されたときに、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に吸引力が発生する第2位置関係に相対位置関係を変化させる。
機構部6については、第1磁石装置1及び第2磁石装置2を説明した後に、より詳細に説明する。
第1磁石装置1は、例えば、図9A、9B、9C及び10に示すように、2つの第1磁石ブロック10を備えた構成とすることができる。第1磁石ブロック10は、複数(図示例では、4つ)の第1磁石11が第3方向D3に並んで配置されている。つまり、第1磁石ブロック10は、複数の第1磁石11が1次元アレイ状に配置された磁石アレイにより構成されている。
第1磁石11は、短冊状に形成されている。第1磁石11は、第1磁石11の幅方向が第3方向D3に沿った方向となるように配置されている。第1磁石11は、厚さ方向の一面側がN極、他面側がS極となるように着磁されている。第1磁石11は、永久磁石により構成されている。永久磁石の材料としては、例えば、ネオジム(NdFeB)、サマリウムコバルト(SmCo)、アルニコ(Al−Ni−Co)、フェライト等を採用することができる。
第1磁石ブロック10は、この第1磁石ブロック10の厚さ方向の両面側それぞれで、第3方向D3においてN極とS極とが交互に並ぶように、複数の第1磁石11が配置されている。要するに、第1磁石ブロック10は、第3方向D3において隣り合う第1磁石11同士の磁化の向きを逆向きとしてある。
第1磁石装置1は、2つの第1磁石ブロック10が第2方向D2において第1ギャップ長だけ離れるように配置されている。第1磁石装置1は、2つの第1磁石ブロック10が、第2方向D2において対向する第1磁石11同士が、磁化の向きが逆向きになるように配置されている。
第1磁石装置1は、2つの第1磁石ブロック10を支持した第1支持体13を備えている。第1支持体13は、直方体状に形成されている。第1支持体13は、第1方向に沿って貫通した貫通孔14が形成されている。貫通孔14の開口形状は、第3方向D3を長手方向とする長方形状である。第1磁石装置1は、2つの第1磁石ブロック10の互いの対向面が、貫通孔14に臨んでいる。言い換えれば、第1磁石装置1は、2つの第1磁石ブロック10の互いの対向面が、貫通孔14より露出している。第1ギャップ長は、第2方向D2における第2磁石装置2の厚さよりも大きい。引戸装置200は、貫通孔14内に第2磁石装置2が配置されている場合、第1磁石装置1と第2磁石装置2とが第2方向D2において並んでいる。また、引戸装置200は、貫通孔14内に第2磁石装置2が配置されていない場合、第1磁石装置1と第2磁石装置2とが第2方向D2において並んでいない。第1支持体13は、樹脂により形成されているのが好ましい。第1磁石装置1は、第1支持体13の下面から下方に突出したシャフト16が第1支持体13と一体に形成されている。シャフト16は、円柱状に形成されているのが好ましい。
第2磁石装置2は、例えば、図11A、11B、11C及び12に示すように、1つの第2磁石ブロック20を備えている。第2磁石ブロック20は、複数(図示例では、3つ)の第2磁石12が第3方向に並んで配置された磁石アレイにより構成されている。
第2磁石12は、短冊状に形成されている。第2磁石12は、第2磁石12の幅方向が第3方向D3に沿った方向となるように配置されている。第2磁石12の幅は、第1磁石11の幅と同じであるのが好ましい。
第2磁石12は、厚さ方向の一面側がN極、他面側がS極となるように着磁されている。第2磁石12は、永久磁石により構成されている。
第2磁石ブロック20は、この第2磁石ブロック20の厚さ方向の両面側それぞれで、第3方向D3においてN極とS極とが交互に並ぶように、複数の第2磁石12が配置されている。要するに、第2磁石ブロック20は、第3方向D3において隣り合う第2磁石12同士の磁化の向きを逆向きとしてある。
第2磁石装置2は、第2磁石ブロック20を支持した第2支持体23を備えている。第2支持体23は、矩形枠状に形成されている。第2支持体23は、第2方向D2に貫通する矩形状の開口部24を有し、開口部24を塞ぐように第2磁石ブロック20が配置されている。第2支持体23は、開口部24の周部の厚さを、第2磁石ブロック20の厚さと揃えてあるのが好ましい。また、第2磁石装置2は、第1方向D1における第2支持体23の一端側に、戸枠201に取り付けるための取付部25を一体に備えるのが好ましい。取付部25は、例えば、戸枠201に対して接着剤やねじ等により取り付けるように構成することができる。第2支持体23及び取付部25は、樹脂により形成されているのが好ましい。
引戸装置200は、引戸203が閉位置にある状態で、第2方向D2において、第1磁石装置1と第2磁石装置2とが所定のギャップを介して並んでいるのが好ましい。より詳細には、引戸装置200は、2つの第1磁石ブロック10の間に各第1磁石ブロック10から離れて第2磁石ブロック20が位置するように、第1磁石装置1及び第2磁石装置2の相対的な位置関係を設定してあるのが好ましい。これにより、引戸装置200は、第1磁石装置1と第2磁石装置2とが接触するのを抑制することが可能となる。そして、引戸装置200は、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間のギャップの狭ギャップ化を図りながらも、第1磁石装置1と第2磁石装置2との接触を抑制することが可能となる。引戸装置200は、第1磁石装置1と第2磁石装置2とのギャップの狭ギャップ化により、磁束の利用効率の向上を図ることが可能となって、第1磁石装置1及び第2磁石装置2の小型化を図ることが可能となる。
また、引戸装置200は、操作部7の操作に応じて第1磁石装置1が第3方向D3において変位できるように構成されている。ここで、引戸装置200は、第1磁石装置1と第2磁石装置2とが吸引する関係となる第1位置(図13及び14参照)と、第1磁石装置1と第2磁石装置2とが反発する関係となる第2位置(図15及び16参照)と、の間で変位できるように構成されている。
引戸装置200は、図13及び14に示すように第2方向D2において第1磁石11と第2磁石12との異極同士が対向する場合、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に吸引力が発生する。図13中の白抜きの矢印は、吸引力によって第1磁石装置1が移動する向きを示している。
引戸装置200は、図15及び16に示すように第2方向D2において第1磁石11と第2磁石12との同極同士が対向する場合、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に反発力が発生する。図15中の白抜きの矢印は、反発力によって第1磁石装置1が移動する向きを示している。
第1磁石ブロック10の第1磁石11の数は、第2磁石ブロック20の第2磁石12の数より1だけ多いほうが好ましい。要するに、第2磁石ブロック20の第2磁石12の数をm(「m」は、自然数)とすれば、第1磁石ブロック10の第1磁石11の数は、m+1とすることが好ましい。
上述の機構部6は、操作部7に連結された回転体61と、回転体61の上方において第1方向D1に並んで配置された2つの滑車62、63と、回転体61と第1磁石装置1とを連結しているワイヤ64と、を備える。操作部7は、例えば、回転軸60の回りで回転するハンドルにより構成することができる。ワイヤ64は、一端が回転体61に連結され、他端が第1磁石装置1の上端部に連結されている。ワイヤ64は、第1磁石装置1よりも上方で、2つの滑車62、63に架け渡されている。回転体61、2つの滑車62、63及びワイヤ64は、引戸203内に設けられており、外部から見えないようになっている。
回転体61は、操作部7の回転操作により、操作部7と一体に回転する。回転体61は、回転軸60の回りで回転する。引戸203は、図17A及び17Bに示すように、第1磁石装置1を第3方向D3に移動自在に収納する収納部223が形成されている。よって、第1磁石装置1は、第3方向D3である上下方向に移動自在となっている。収納部223は、第1空洞部224と、第1空洞部224の下側で第1空洞部224に連通した第2空洞部225と、を備える。第1空洞部224は、第1磁石装置1の第1支持体13を第3方向D3に移動自在に収納可能な直方体状の形状に形成されている。第2空洞部225は、シャフト16を第3方向D3に移動自在に収納可能な円柱状の形状に形成されている。
機構部6は、操作部7の回転を第1磁石装置1の上下移動に変換する。要するに、機構部6は、操作部7の回転を第1磁石装置1の第3方向D3への移動に変換する。なお、引戸装置200は、第1磁石装置1を第3方向D3においてスライド自在となるように支持するスライドレール(図示せず)を収納部223内に備えていてもよい。
引戸装置200は、操作部7の回転を、回転体61と2つの滑車62、63とワイヤ64とにより第1磁石装置1の上下方向の移動に変換するから、第1磁石装置1を操作部7の上方に配置することが可能となる。これにより、引戸装置200は、第1磁石装置1の貫通孔14に進退自在となるように配置する第2磁石装置2が、操作者の通行の邪魔になるのを抑制することが可能となる。また、引戸装置200は、第1磁石装置1が、引戸203の戸先213から突出しないように、引戸203内に配置されている。また、引戸装置200では、戸枠201から突出する部分である第2磁石装置2を引戸203の上部に対向する部位に配置できる。よって、引戸装置200は、操作部7の操作者等の通行の障壁になるのを抑制することが可能となる。
引戸装置200は、操作部7が正面視において時計回り方向に回転操作されたときに、回転体61によりワイヤ64を巻き取り、第1磁石装置1を上方に移動させる。
引戸装置200は、回転操作された操作部7を初期位置に戻す復帰ばねを備えるのが好ましい。復帰ばねは、例えば、ねじりコイルばねにより構成することができる。復帰ばねは、回転軸60を囲むように配置されている。復帰ばねは、一端部が引戸203に固定され、他端部が操作部7に固定されているのが好ましい。
引戸装置200は、操作者が復帰ばねのばね力に抗して操作部7を時計回り方向に所定角度(例えば、5度)だけ回転操作することにより、機構部6が時計回り方向に回転し、ワイヤ64が2つの滑車62、63を介して巻き取られる。これにより、引戸装置200では、第1磁石装置1が初期高さ位置から上方に移動する。このときの第1磁石装置1の移動距離は、1個の第1磁石11の幅に相当する距離が好ましい。
また、引戸装置200は、操作者が操作部7の回転操作を止めて操作部7から手を離すと、復帰ばねのばね力によって、操作部7が初期回転位置に戻るように反時計回り方向に回転する。これにより、引戸装置200は、機構部6が反時計回りに回転し、ワイヤ64が2つの滑車62、63を介して巻き戻しされる。これにより、引戸装置200では、第1磁石装置1が初期高さ位置に戻るように下方に移動する。このときの第1磁石装置1の移動距離は、1個の第1磁石11の幅に相当する距離が好ましい。初期高さ位置を第1位置と称し、初期高さ位置よりも第1磁石11の幅だけ高い位置を第2位置と称することにすれば、引戸装置200は、第1磁石装置1が、第3方向D3において第1位置と第2位置との間で往復移動可能となっている。
したがって、引戸装置200は、第3方向D3における第1磁石装置1と第2磁石装置2との相対的な位置関係を変えることにより、第1磁石装置1と第2磁石装置2と間に作用する磁力を変化させることが可能となる。
引戸装置200では、引戸203が開いた状態で操作者が操作部7に触れて引戸203を閉じる向きの操作力を与えると、引戸203の戸先213が戸枠201に近づくように引戸203が移動する。このとき、引戸装置200では、ソフトクローズ機構8が所定位置に達すると、ソフトクローズ機構8による引き込み力と、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に発生する吸引力と、によって、引戸203が自動的にゆっくりと閉まる。第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に吸引力が発生することにより、第1磁石装置1の貫通孔14に第2磁石装置2を引き込む力が操作力を軽減する補助力として作用する。図18は、引戸203が閉じる向きに移動している途中での概略正面図である。図19は、引戸203が閉位置まで閉じたときの概略正面図である。引戸装置200では、引戸203を閉じる場合、操作部7を回転操作する必要がなく、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に吸引力が発生する。
引戸装置200では、引戸203が閉じた状態で操作者が操作部7を時計回り方向に回転操作して引戸203を開く向きの操作力が与えると、引戸203の戸先213が戸枠201から離れるように引戸203が移動する。このとき、引戸装置200では、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に発生する反発力によって、引戸203が開く向きの力を補助することができるので、操作力を軽減することが可能となる。図20は、引戸203が閉位置にある状態で操作部7が回転操作されたときの概略正面図である。図21は、引戸203が開く向きに移動している途中での概略正面図である。図22は、引戸203が所望の位置まで開いた状態での概略正面図である。図23は、引戸203が所望の位置まで開いた状態で操作者による操作部7の操作が終了した後の概略正面図である。図23では、操作部7が図22の状態から反時計回り方向に回転している。
引戸装置200では、引戸203を開く場合、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に反発力を発生させることができるので、操作力を軽減することが可能となる。
また、引戸装置200では、引戸203を閉じるときに、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に吸引力を発生させることが可能なので、ソフトクローズ機構8における引張ばね81の引張力を弱めることが可能となる。これにより、引戸装置200では、引戸203を開くときに必要な操作力を軽減することが可能となる。
引戸装置200は、ソフトクローズ機構8における引き込み力が、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に発生する磁力の第1方向D1に沿った成分、よりも大きい。よって、引戸装置200は、操作者が引戸203を開くときの操作力を軽減することが可能となる。
引戸203を閉じるとき及び開くときそれぞれにおける操作部7の荷重(以下、「操作荷重」ともいう。)の測定方法の一例については、図24に基づいて説明する。操作荷重の測定方法では、まず、テーブル301上に配置した荷重測定器400を操作部7と連結する。そして、操作荷重の測定方法では、第1方向D1における引戸203の戸先213と戸枠201との距離を変化させ、引戸203の各位置で荷重測定器400による測定を行う。荷重測定器400としては、例えば、アイコーエンジニアリング株式会社製のMODEL−2256を用いることができる。
図25は、操作部7の操作荷重を測定することにより得られた荷重特性の一例を示している。図25の横軸は、第1方向D1における、引戸203と戸枠201との距離である。図25の縦軸は、荷重である。ここで、ソフトクローズ機構8の所定距離L1は、50mmとした。また、第1磁石11及び第2磁石12の第1方向D1における長さは、58mmとした。また、第2磁石装置2は、戸枠201における引戸203の戸先213との対向面からの第2磁石12の突出距離を53mmとした。
図25中のC1は、引戸203を閉じるときの荷重特性を示している。また、図25中のC2は、引戸203を閉じるときの荷重特性のうちソフトクローズ機構8による荷重特性を示している。図25中のO1は、引戸203を開くときの荷重特性を示している。
図26は、比較例の引戸装置(図示せず)の荷重特性の一例を示している。比較例の引戸装置は、引戸装置200と略同じ構成であり、第1磁石装置1及び第2磁石装置2を備えておらず、ソフトクローズ機構8における引張ばね81のばね定数が大きい点が相違する。
ソフトクローズ機構8は、引張ばね81のばね力によって引戸203を閉める。よって、引戸203を開けるときには、引張ばね81に張力を印加しながら開ける必要がある。このため、比較例の引戸装置では、引戸203を開閉するときの摩擦の影響を無視すれば、図26に示すように引戸203が閉まるときの荷重と開くときの荷重とが等しくなると推考される。
これに対し、引戸装置200では、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に発生する吸引力や反発力をアシスト力として利用することが可能なので、比較例の引戸装置に比べて、引張ばね81のばね定数を小さくすることが可能となる。要するに、引戸装置200では、引張ばね81のばね定数を小さくすることでソフトクローズ機構8の引き込み力が弱くなった力を、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に発生する吸引力によって補うことが可能である。よって、引戸装置200では、ソフトクローズ機構8が引き込みを開始する所定位置においても、安定したアシスト効果を得ることが可能となる。そして、引戸装置200では、引張ばね81のばね定数が小さくなったこと、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に発生する反発力を、引戸203を開くときのアシスト力として与えることが可能となる。これにより、引戸装置200では、引戸203を開くときに必要な人の操作力を軽減することが可能となる。
引戸装置200では、戸枠201が第1構造体4を構成し、戸枠201の開口部202が、第1構造体4の開口部3を構成し、引戸203が、第1構造体4の開口部3を開閉自在な第2構造体5を構成する。よって、引戸装置200では、機構部6、操作部7及び第1磁石装置1が、第2構造体5に設けられ、第2磁石装置2が、第1構造体4に設けられている。
操作アシスト装置100は、第1構造体4の開口部3を開閉自在な第2構造体5を開閉方向である第1方向D1に動かすための操作部7と、ソフトクローズ機構8と、第2構造体5に設ける第1磁石装置1と、第1構造体4に設ける第2磁石装置2と、機構部6と、を備える。操作アシスト装置100は、第2構造体5が第1構造体4の開口部3を閉じた閉位置にある状態で、第1磁石装置1と第2磁石装置2とが、第1方向D1に直交する第2方向D2で離れて対向するように構成されている。ソフトクローズ機構8は、第2構造体5が開いた状態から閉じる方向へ動いたときに、所定位置で第2構造体5を減速させ、第2構造体5を自動的に閉位置まで動かすように構成されている。機構部6は、操作部7の操作に応じて、第1方向D1と第2方向D2とに直交する第3方向D3における第1磁石装置1と第2磁石装置2との相対的な位置関係を変化させるように構成されている。機構部6は、第2構造体5が閉位置にある状態で第2構造体5が開く方向へ動くように操作部7が操作されたときに、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に反発力が発生する第1位置関係に前記位置関係を変化させる。機構部6は、第2構造体5が開いた状態で第2構造体5が閉じる方向へ動くように操作部7が操作されたときに、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間に吸引力が発生する第2位置関係に前記位置関係を変化させる。よって、操作アシスト装置100は、操作部7を操作する操作者の操作力を軽減することが可能となる。
操作アシスト装置100は、第1磁石装置1が、2つの第1磁石ブロック10を備えるのが好ましい。この場合、第1磁石ブロック10は、複数の第1磁石11を備え、第2方向D2に沿った第1磁石ブロック10の厚さ方向の両面側それぞれで、第3方向D3においてN極とS極とが交互に並ぶように、複数の第1磁石11が配置されているのが好ましい。また、第2磁石装置2は、1つの第2磁石ブロック20を備えるのが好ましい。第2磁石ブロック20は、複数の第2磁石12を備え、第3方向D3においてN極とS極とが交互に並ぶように、複数の第2磁石12が配置されているのが好ましい。これにより、操作アシスト装置100は、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間のギャップの狭ギャップ化を図りながらも、第1磁石装置1と第2磁石装置2との接触を抑制することが可能となる。よって、操作アシスト装置100は、第1磁石装置1と第2磁石装置2との間のギャップの狭ギャップ化により、磁束の利用効率の向上を図ることが可能となって、第1磁石装置1及び第2磁石装置2の小型化を図ることが可能となる。
本実施形態における什器は、操作アシスト装置100と、第1構造体4と、第2構造体5と、を備える。よって、本実施形態における什器は、操作力を軽減することが可能となる。
以上、本発明の構成を、実施形態等に基づいて説明したが、本発明は、実施形態等の構成に限らず、例えば、実施形態等の部分的な構成を、適宜組み合わせてある構成であってもよい。また、実施形態等に記載した材料、数値等は、好ましいものを例示しているだけであり、それに限定する主旨ではない。更に、本発明は、その技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更を加えることが可能である。
例えば、第1磁石装置1における第1磁石ブロック10の数は、2つに限らず1つでもよい。また、また、第1磁石装置1における第1磁石ブロック10の数と第2磁石装置2における第2磁石ブロック20の数との両方を複数としてもよい。また、操作アシスト装置100は、第1磁石装置1が動かずに第2磁石装置2が動くように構成してもよい。
什器は、引戸装置に限らず、開き戸装置、折れ戸装置、雨戸装置、引出しを備えた棚、引出しを備えた机、冷蔵庫、炊飯器、ホームベーカリー、電子レンジ、食洗機、オーブン、トイレ、シャッター、玄関扉等でもよい。
1 第1磁石装置
2 第2磁石装置
3 開口部
4 第1構造体
5 第2構造体
6 機構部
7 操作部
8 ソフトクローズ機構
100 操作アシスト装置
200 引戸装置
201 戸枠
202 開口部
203 引戸

Claims (3)

  1. 第1構造体の開口部を開閉自在な第2構造体を開閉方向である第1方向に動かすための操作部と、ソフトクローズ機構と、前記第2構造体に設ける第1磁石装置と、前記第1構造体に設ける第2磁石装置と、機構部と、を備え、
    前記第2構造体が前記第1構造体の前記開口部を閉じた閉位置にある状態で、前記第1磁石装置と前記第2磁石装置とが、前記第1方向に直交する第2方向で離れて対向するように構成され、
    前記ソフトクローズ機構は、前記第2構造体が開いた状態から閉じる方向へ動いたときに、所定位置で前記第2構造体を減速させ、前記第2構造体を自動的に前記閉位置まで動かすように構成され、
    前記機構部は、前記操作部の操作に応じて、前記第1方向と前記第2方向とに直交する第3方向における前記第1磁石装置と前記第2磁石装置との相対的な位置関係を変化させるように構成され、
    前記機構部は、前記第2構造体が前記閉位置にある状態で前記第2構造体が開く方向へ動くように前記操作部が操作されたときに、前記第1磁石装置と前記第2磁石装置との間に反発力が発生する第1位置関係に前記位置関係を変化させ、
    前記機構部は、前記第2構造体が開いた状態で前記第2構造体が閉じる方向へ動くように前記操作部が操作されたときに、前記第1磁石装置と前記第2磁石装置との間に吸引力が発生する第2位置関係に前記位置関係を変化させる、
    ことを特徴とする操作アシスト装置。
  2. 前記第1磁石装置は、2つの第1磁石ブロックを備え、
    前記第1磁石ブロックは、複数の第1磁石を備え、前記第2方向に沿った前記第1磁石ブロックの厚さ方向の両面側それぞれで、前記第3方向においてN極とS極とが交互に並ぶように、前記複数の第1磁石が配置されており、
    前記第2磁石装置は、1つの第2磁石ブロックを備え、
    前記第2磁石ブロックは、複数の第2磁石を備え、前記第3方向においてN極とS極とが交互に並ぶように、前記複数の第2磁石が配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の操作アシスト装置。
  3. 請求項1又は2に記載の操作アシスト装置と、前記第1構造体と、前記第2構造体と、を備える、
    ことを特徴とする什器。
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