JP2015224285A - 粉体塗料、塗装方法、及び塗膜 - Google Patents

粉体塗料、塗装方法、及び塗膜 Download PDF

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Abstract

【課題】ドライブレンド法で混合された複数種類の樹脂粒子を含む粉体塗料を使用して、塗膜の表層に特定の樹脂を偏在させることが可能な塗装方法、前記塗装方法に使用する粉体塗料、及び前記塗装方法によって形成された塗膜を提供する。【解決手段】<1>第一樹脂粒子と、第二樹脂粒子とを含む粉体塗料であって、前記第二樹脂粒子の平均粒子径が前記第一樹脂粒子の平均粒子径よりも大きいことを特徴とする粉体塗料。<2>前記第二樹脂粒子を構成する樹脂がフッ素樹脂であり、前記第一樹脂粒子を構成する樹脂がフッ素を含有しない樹脂であることを特徴とする上記粉体塗料。<3>静電塗装によって上記粉体塗料からなる塗膜を塗装対象面に形成することを特徴とする塗装方法。<4>上記塗装方法によって形成された塗膜。【選択図】なし

Description

本発明は、粉体塗料、塗装方法、及び塗膜に関する。より詳しくは、アルミ建材等の金属表面の塗装に有用な粉体塗料、前記粉体塗料を使用した塗装方法、及び前記塗装方法によって形成された塗膜に関する。
アルミサッシ、アルミ門扉等の美観や耐候性を向上させる目的で、アルミ建材の表面に樹脂を含む塗膜を形成する塗装が一般に行われている。塗装において環境負荷を低減する観点から揮発性有機化合物(VOC)の排出削減が求められており、溶剤を多用する溶剤塗装から、溶剤を殆ど使用しない静電粉体塗装への切り替えが強く望まれている。
静電粉体塗装によって塗装する場合、異なる樹脂材料からなる複数種類の樹脂粒子をドライブレンド法によって予め混合した粉体塗料を使用する方法が開示されている(特許文献1)。特許文献1の方法においては静電塗装で形成された塗膜を雰囲気加熱する焼き付け処理によって、塗膜を構成する複数の樹脂粒子のうち、熱溶融温度の低いポリエステル樹脂粒子が先行して溶融して塗膜の下層へ移動するため、塗膜の下層をポリエステルが形成する一方、熱溶融温度の高いフッ素樹脂粒子が後続して溶融し、塗膜の表層(上層)に偏在するため、塗膜の表層をフッ素樹脂が形成する。フッ素樹脂は一般に耐候性に優れるため、フッ素樹脂が塗膜の表層を形成すると、塗膜及び被塗物の耐候性が格段に向上する。
特開2012−40503号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、静電塗装で形成された焼き付け処理前の塗膜において、ポリエステル樹脂粒子とフッ素樹脂粒子が塗膜の膜厚方向に見てほぼ均一に混合された状態で分布している。このため、塗膜の表層にフッ素樹脂を充分に移動させて偏在させるためには、焼き付け処理の温度を高めたり、焼き付け処理時間を長くしたりすることを検討する必要があった。したがって、より簡便に効率よくフッ素樹脂を塗膜の表層に偏在させる方法が求められていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ドライブレンド法で混合された複数種類の樹脂粒子を含む粉体塗料を使用して、塗膜の表層に特定の樹脂を偏在させることが可能な塗装方法、前記塗装方法に使用する粉体塗料、及び前記塗装方法によって形成された塗膜の提供を課題とする。
(1) 第一樹脂粒子と、第二樹脂粒子とを含む粉体塗料であって、前記第二樹脂粒子の平均粒子径が前記第一樹脂粒子の平均粒子径よりも大きいことを特徴とする粉体塗料。
(2) 前記第二樹脂粒子と前記第一樹脂粒子の平均粒子径の差が10μm以上であることを特徴とする上記(1)に記載の粉体塗料。
(3) 前記第二樹脂粒子を構成する樹脂がフッ素樹脂であり、前記第一樹脂粒子を構成する樹脂がフッ素を含有しない樹脂であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の粉体塗料。
(4) 前記第一樹脂粒子を構成する樹脂がポリエステル樹脂であることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一項に記載の粉体塗料。
(5) 前記第一樹脂粒子と前記第二樹脂粒子の合計の質量比に対する前記第二樹脂粒子の含有量が、30質量%以下であることを特徴とする(1)〜(4)の何れか一項に記載の粉体塗料。
(6) 静電塗装用であることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか一項に記載の粉体塗料。
(7) 静電塗装によって上記(1)〜(6)の何れか一項に記載の粉体塗料からなる塗膜を塗装対象面に形成することを特徴とする塗装方法。
(8) 前記塗膜の表層における(前記第二樹脂粒子の含有量/前記第一樹脂粒子の含有量)で表される質量比が、塗装前の前記粉体塗料における(前記第二樹脂粒子の含有量/前記第一樹脂粒子の含有量)で表される質量比よりも大きいことを特徴とする上記(7)に記載の塗装方法。
(9) 前記塗膜の表層における(前記第二樹脂粒子の含有量/前記第一樹脂粒子の含有量)で表される質量比が、前記塗膜の下層における(前記第二樹脂粒子の含有量/前記第一樹脂粒子の含有量)で表される質量比よりも大きいことを特徴とする上記(7)又は(8)に記載の塗装方法。
(10) 前記塗膜における前記第二樹脂粒子の含有量が、前記塗装対象面から離れるに従って増加することを特徴とする上記(7)〜(9)の何れか一項に記載の塗装方法。
(11) 前記塗膜の形成後又は前記塗膜の形成時に焼き付け処理を施すことによって、前記塗膜を構成する各粒子同士が熱溶着することを特徴とする上記(7)〜(10)の何れか一項に記載の塗装方法。
(12) 上記(7)〜(11)の何れか一項に記載の塗装方法によって形成されたことを特徴とする塗膜。
(13) 前記塗膜の表層は主に前記第二樹脂粒子によって構成され、前記塗膜の中間層は前記第二樹脂粒子と前記第一樹脂粒子とが混合された状態であることを特徴とする上記(12)に記載の塗膜。
本発明の粉体塗料を使用して静電塗装することにより、塗膜の表層(上層)においては平均粒子径の大きい第二樹脂粒子がより多く堆積し、塗膜の下層(塗装対象面に近い層)においては、塗膜の表層と比べて、平均粒子径の小さい第一樹脂粒子の堆積割合が増加する。すなわち、静電塗装で形成された焼き付け処理前の塗膜の表層において、第二樹脂粒子の堆積割合を第一樹脂粒子の堆積割合よりも多くすることができる。この結果、第二樹脂粒子を塗膜の表層に偏在させることがより容易となり、焼き付け処理をより簡便に効率よく行うことができる。
平均粒子径が互いに同等の樹脂粒子101と樹脂粒子102が塗膜mにおいて均一に分布している様子を示した、塗膜mの模式的な断面図である。 平均粒子径の小さい第一樹脂粒子1が塗膜Mの基板面Sに近い下層に分布し、平均粒子径の大きい第二樹脂粒子2が塗膜Mの基板面Sから遠い表層に分布する様子を示した、塗膜Mの模式的な断面図である。 静電塗装における粉体の流れをシミュレーションする空間を示す模式図である。 シミュレーションに用いた粉体塗料に含まれる樹脂粒子の粒子径分布を示す図である。 シミュレーションにおいて形成した塗膜(堆積層)の膜厚と、塗膜を構成する樹脂粒子の個数基準平均粒子径を示すプロット図である。 実際の静電塗装の実験によって形成した塗膜(堆積層)の膜厚と、塗膜を構成する樹脂粒子の個数基準平均粒子径を示すプロット図である。 実際の静電塗装の実験に使用した4種の樹脂粒子の直径と、各粉体塗料における各直径の樹脂粒子の含有割合を示すグラフである。 粉体塗料「POWDER pf」を使用して静電塗装した塗膜について、焼き付け処理の時間を変化させた場合の各層のフッ素含有量の変化を示すプロット図である。 粉体塗料「POWDER pF」を使用して静電塗装した塗膜について、焼き付け処理の時間を変化させた場合の各層のフッ素含有量の変化を示すプロット図である。
本発明者らは、静電塗装用の粉体塗料の構成を検討したところ、2種類以上の樹脂粒子が粉体塗料に含まれている場合、各樹脂粒子の平均粒子径が互いに同じであると、形成される塗膜において各樹脂粒子が均一に混合された状態になることを見出した。これを図1に示すと、互いに平均粒子径が同じである樹脂粒子101と樹脂粒子102を含む粉体粒子を静電塗装により塗装対象面である基板面Sに塗装すると、樹脂粒子101と樹脂粒子02が膜厚方向に見てほぼ均一に混合された状態の塗膜mが形成される。
本発明者らは、さらに、各樹脂粒子の平均粒子径が互いに異なると、形成される塗膜において、表層側(上層側)に平均粒子径が大きい樹脂粒子が堆積し、下層側(塗装対象である基板面に近い側)に平均粒子径が小さい粒子が堆積することを見出した。これを図2に示すと、相対的に平均粒子径が小さい第一樹脂粒子1と、相対的に平均粒子径が大きい第二樹脂粒子2とを含む粉体塗料を静電塗装によって基板面Sに塗装すると、形成された塗膜Mにおいて、第一樹脂粒子1は基板面Sに近い下層側により多く堆積し、第二樹脂粒子2は基板面Sから遠い表層側により多く堆積する。
本発明者らは、これらの知見に基づいてさらに鋭意検討し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の第一態様は粉体塗料であり、本発明の第二態様は塗装方法であり、本発明の第三態様は塗膜である。
本発明にかかる粉体塗料は、第一樹脂粒子と第二樹脂粒子を含む。第二樹脂粒子の平均粒子径は、第一樹脂粒子の平均粒子径よりも相対的に大きい。この粉体塗料を静電塗装すると、吹き出された各粒子が有する帯電量(荷電量)は、各粒子の平均粒子径に相関する。つまり、平均粒子径の大きい第二樹脂粒子2の方が第一樹脂粒子1よりも多くの帯電量を有すると考えられる。
樹脂粒子を帯電させて塗装する静電塗装の方式として公知方法を採用できるが、帯電量の制御が容易であるコロナチャージ方式が好ましい。また、塗装対象面を有する被塗物は基板に限定されない。静電塗装が可能な公知の被塗物に対して本発明にかかる塗装方法を適用することができる。
さて、本発明にかかる粉体塗料を使用して静電塗装すると、基板面Sに各粒子が堆積して塗膜Mを形成する初期過程においては、基板面Sに対する堆積の容易性は、第一樹脂粒子1も第二樹脂粒子2もほぼ同等と考えられる。したがって、粉体塗料における第一樹脂粒子1の含有量が多ければ、塗膜Mの下層には第一樹脂粒子1が第二樹脂粒子2よりも多く堆積する(図2)。逆に、粉体塗料における第二樹脂粒子2の含有量が多ければ、塗膜Mの下層には第二樹脂粒子2が第一樹脂粒子1よりも多く堆積する(不図示)。
一方、塗膜Mを形成する中期から後期過程においては、樹脂粒子の電荷と反対の電荷を有する基板面Sから離れた位置で樹脂粒子は堆積する必要があるため、帯電量が多い(平均粒子径が大きい)第二樹脂粒子2の方がより堆積し易く、帯電量の少ない(平均粒子径が小さい)第一樹脂粒子1は堆積せずに塗膜成長面から脱離し易い状況が生じる。
この結果、塗膜Mの表層における(第二樹脂粒子2の含有量/第一樹脂粒子1の含有量)で表される質量比Aが、塗装前の粉体塗料における(第二樹脂粒子2の含有量/第一樹脂粒子1の含有量)で表される質量比Bよりも大きくなる。質量比Aを質量比Bで除算した値(質量比A/質量比B)は特に限定されず、例えば7〜75程度が好ましく、17〜75程度がより好ましい。ここで、塗膜Mの表層及び下層の定義は後述する通りである。
また、通常は、塗膜Mの表層における(第二樹脂粒子2の含有量/第一樹脂粒子1の含有量)で表される質量比Aが、塗膜Mの下層における(第二樹脂粒子2の含有量/第一樹脂粒子1の含有量)で表される質量比Cよりも大きくなる。質量比Aを質量比Cで除算した値(質量比A/質量比C)は特に限定されず、例えば6〜2439程度が好ましく、73〜2439程度がより好ましい。ここで、塗膜Mの表層及び下層の定義は後述する通りである。
さらに、通常は、静電塗装によって形成される塗膜Mにおいては、第二樹脂粒子2の含有量が、塗装対象面である基板面Sから離れるに従って増加する傾向がある。
したがって、第一樹脂粒子1としてフッ素を含有しない樹脂粒子、例えばポリエステル樹脂粒子を含み、且つ第二樹脂粒子2としてフッ素樹脂粒子を含む粉体塗料を準備して、この粉体塗料を上述のように基板面Sに静電塗装することによって、形成された塗膜Mの表層により多くのフッ素樹脂粒子が含有され、形成された塗膜Mの下層により多くのポリエステル樹脂が含有された塗膜Mを得ることができる。
本発明にかかる塗装方法によれば、静電塗装によって形成した塗膜Mを厚み方向に三等分し、塗膜Mの表面を含む表層(上層)、表層と下層に挟まれた中間層、基板面Sに接する下層の三層に分けたときに、表層は主に第二樹脂粒子2によって構成され、中間層は第二樹脂粒子2と第一樹脂粒子1とが混合された状態であり、下層は主に第一樹脂粒子1によって構成された又は第二樹脂粒子2と第一樹脂粒子1とが混合された状態である、塗膜Mを得ることができる。
本発明にかかる塗装方法によって形成された塗膜Mにおいては、
表層を構成する第一樹脂粒子1及び第二樹脂粒子2の総質量に対する第二樹脂粒子2の含有量が60〜100質量%(即ち、第一樹脂粒子1の含有量が0〜40質量%)であることが好ましく、
中間層における前記総質量に対する第二樹脂粒子2の含有量が30〜70質量%(即ち、第一樹脂粒子1の含有量が30〜70質量%)であることが好ましく、
下層における前記総質量に対する第二樹脂粒子2の含有量が0〜30質量%(即ち、第一樹脂粒子1の含有量が70〜100質量%)であることが好ましい。
粉体塗料を構成する樹脂粒子の総質量に対する第二樹脂粒子2の含有量は特に限定されないが、例えば50質量%以下であってもよいし、30質量%以下であってもよいし、20質量%以下であってもよいし、10質量%以下であってもよい。第二樹脂粒子2の含有量が低い程、基板面Sに近い塗膜Mの下層における第二樹脂粒子2の含有割合を減らし、塗膜Mの表層における第二樹脂粒子2の含有量と塗膜Mの下層における第二樹脂粒子2の含有量との差を大きくすることができる。
本発明によれば第二樹脂粒子2の含有量を低減しつつ、第二樹脂粒子2を塗膜Mの表面側に偏在させることができる。したがって、一般に価格が高いフッ素樹脂粒子の使用量を減らしつつ、塗膜Mの表面をフッ素樹脂粒子で構成し、塗膜Mの耐候性を充分に向上させることが可能である。
第二樹脂粒子2の上記含有量の下限は特に限定されないが、塗膜Mの表層の全体を第二樹脂粒子2によって覆うために、通常は1質量%以上であることが好ましい。第二樹脂粒子2の上記含有量の上限は特に限定されないが、塗膜Mの下層における第一樹脂粒子1の含有量を勘案して、通常は95質量%以下であることが好ましい。
本発明にかかる塗膜Mの膜厚は特に限定されないが、塗装対象面(被塗物)を保護するとともに塗膜M自身の耐候性を向上させる観点から、例えば、50μm〜100μmが好ましい。
本明細書及び特許請求の範囲において、樹脂粒子の「平均粒子径」は個数基準平均粒子径を意味する。樹脂粒子の個数基準平均粒子径の測定方法は、顕微鏡法である。
本発明にかかる粉体塗料を構成する第一樹脂粒子1の平均粒子径としては、例えば、1μm以上30μm未満が好ましく、20μm以上30μm未満がより好ましい。
本発明にかかる粉体塗料を構成する第二樹脂粒子2の平均粒子径としては、例えば、30μm以上100μm以下が好ましく、30μm以上70μm以下がより好ましい。
第一樹脂粒子1の平均粒子径と第二樹脂粒子2の平均粒子径の組み合わせは特に限定されないが、上述した好ましい範囲同士、上述したより好ましい範囲同士、上述したさらに好ましい範囲同士の組み合わせが好ましい。
本発明にかかる粉体塗料を構成する第一樹脂粒子1の平均粒子径と第二樹脂粒子2の平均粒子径の差は、10μm以上が好ましく、20μm以上がより好ましく、30μm以上がさらに好ましい。上記平均粒子径の差が大きい程、第二樹脂粒子2が第一樹脂粒子1よりも多く塗膜Mの表層に堆積する傾向が顕著になる。上記平均粒子径の差の上限値は特に限定されないが、緻密な塗膜Mを形成し、塗膜Mの構造的強度を高める観点から、通常20μm以下であることが好ましい。
第一樹脂粒子1及び第二樹脂粒子2の形状は特に限定されず、例えば、球、回転楕円体、多面体、多角体、これら形状を組み合わせた不定形等が挙げられる。
第一樹脂粒子1を構成する樹脂の種類は特に限定されず、例えば、フッ素を含有しない樹脂として、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
第二樹脂粒子2を構成する樹脂の種類は特に限定されず、例えば、フッ素樹脂が挙げられる。
第一樹脂粒子1を構成する樹脂と第二樹脂粒子2を構成する樹脂のSP値(溶解度パラメータ)の差△は1以上であることが好ましく、1.5以上であることがより好ましい。差△が1以上であると、塗膜Mの焼き付け処理において、各樹脂粒子を溶融したときに互いに相溶し難くなり、第二樹脂粒子2を塗膜Mの表層に偏在させ、容易に層分離構造を形成することができる。
本発明にかかる塗装方法においては、静電塗装によって形成した塗膜Mに対して焼き付け処理を施すことが好ましい。焼き付け処理により、塗膜Mを構成する樹脂粒子同士が熱溶着(熱融着)し、塗膜Mの構造的強度が高まるとともに、耐候性が向上し得る。塗膜Mに対する焼き付け処理の方法、温度及び時間は、公知方法を参照して適宜設定することができる。本発明にかかる塗膜Mにおいては、表層側における第二樹脂粒子2の含有割合が塗装時に予め高められているため、焼き付け処理で溶融した第二樹脂粒子2が塗膜Mの表層側に移動することが省かれるため、焼き付け処理の温度及び時間は従来方法よりも低温、短時間になり得る。
塗膜Mに対する焼き付け処理は、静電塗装による塗膜Mの形成と同時に同じ工程で行ってもよいし、塗膜Mの形成工程と分けて別の工程として行ってもよい。
以下、本発明にかかる塗装方法の理論的な裏付けを得るために行った、計算科学に基づくシミュレーションを説明する。
粉体塗料を構成する樹脂粒子群の運動状態の解析には、静電気力と流体抗力を外力として、全ての樹脂粒子に対してニュートンの運動方程式を時々刻々と解く個別要素法(DEM)を用いた。DEMに導入する全作用力F(ベクトルF)として次式を用いた。
Figure 2015224285
式(1)において、Fは電界から受けるクーロン力を表し、Fは帯電粒子間の静電反発力を表し、Fは鏡像力を表し、Fは流体抵抗力を表し、Fは重力を表し、Fは浮力を表し、Fはvan der Waals力を表し、Fcoは接触力を表す。
粉体塗料を搬送するための圧縮空気流の乱流場の解析には Large Eddy Simulation(LES)を用いた。LESは流れの現象に特徴的な大きな渦については直接的に計算し、全ての流れに普遍的に存在する小さな渦についてはモデルを与える方法である。また、電場については、帯電粒子による空間電荷を考慮したポアソン方程式を計算した。
シミュレーションスケールを図3に示す。25mm×30 mm×30mmの計算領域内部に1 mm×20mm×20mmの基板を設けた。シミュレーション条件は表1に示し、シミュレーションに用いた粉体塗料に含まれる樹脂粒子の粒子径分布を図4に示す。シミュレーションに用いた粉体試料に含まれる樹脂粒子の個数基準平均粒子径は13.18μmである。
Figure 2015224285
シミュレーション結果として、形成した塗膜(堆積層)の膜厚と、塗膜を構成する樹脂粒子の個数基準平均粒子径を図5に示す。形成した塗膜の膜厚が厚くなるにつれて、塗膜中の大粒子(第二樹脂粒子)の割合が大きくなることがわかった。この理由として、小粒子(第一樹脂粒子)は帯電量が小さいため、膜厚が厚くなると粒子−基板間の静電的引力よりも粒子−粒子間の静電的斥力の影響を受けやすくなるため、樹脂粒子同士の静電反発により、小粒子が塗着しにくくなることが考えられる。
上記のシミュレーション結果から、塗膜の表面においては大粒子(第二樹脂粒子)の含有割合が大きいことがわかった。そこで、大粒子としてのフッ素樹脂粒子と、小粒子としてのポリエステル樹脂粒子をドライブレンド法で混合した粉体塗料を使用した静電塗装の実験を実際に行い、形成した塗膜の膜厚と、塗膜に含まれる樹脂粒子の個数基準平均粒子径を求めた。図6に示す実験結果から、シミュレーションと同様に、形成した塗膜の膜厚が厚くなるにつれて、塗膜中の大粒子の含有量が増えることがわかった。
上記の実験においては、コロナガン(ホソカワミクロンワグナー、Pulvercher Laborset 2008-C)を固定して、鋼板に対して塗装を行った。
さらに、別の実験によって、樹脂粒子の平均粒子径を変化させた場合の影響を調べた。この実験においては、篩分け(TOKUJU GYRO-SIFTER、GS-A1S-AM)した粉体塗料を使用し、個数基準平均粒子径12.02μm及び54.94μmのポリエステル樹脂粉体塗料70wt%と、個数基準平均粒子径13.80μm及び58.21μmのフッ素樹脂粉体塗料30wt%をそれぞれ使用した。ここで、小粒子(第一樹脂粒子)のポリエステル樹脂およびフッ素樹脂をそれぞれ「POWDER p」,「POWDER f」と表し、大粒子(第二樹脂粒子)のポリエステル樹脂およびフッ素樹脂をそれぞれ「POWDER P」,「POWDER F」と表す(図7参照)。また、各小粒子を混合した粉体塗料を「POWDER pf」,小粒子のポリエステル樹脂と大粒子のフッ素樹脂を混合した粉体塗料を「POWDER pF」とした。
図7の横軸は上記実験に使用した4種の樹脂粒子の直径を表し、図7の縦軸は各直径の樹脂粒子の含有割合を示す。使用した各粒子を顕微鏡で観察して得た2次元画像に基づいて、各粒子の粒子径分布を求めた。ここで、各粒子のMartin径を5μm間隔のヒストグラム形式の頻度分布として求めているため、図7の縦軸の単位は「%/5μm」である。
静電塗装の印加電圧を-100kV,搬送空気量を2m3/h,焼き付け温度を200℃にそれぞれ設定して、焼き付け時間を0〜15分の範囲で変化させて、粉体塗料「POWDER pf」および「POWDER pF」を使用して基板上に塗膜を形成した。
焼き付け処理後の塗膜断面を表層(Upper),中間層(Medium),下層(Lower)の3層に分けて、エネルギー分散型X線分析(EDX)によって各層のフッ素原子の割合を測定した。なお、焼き付け処理が0分とは、焼き付け処理を行わずに、堆積のみによって塗膜を形成したことを意味する。
粉体塗料「POWDER pf」を使用した実験結果を図8に示し、粉体塗料「POWDER pF」を使用した実験結果を図9に示す。これらの結果から、粉体塗料「POWDER pf」よりも粉体塗料「POWDER pF」を使用した方が、焼き付け処理前の塗装段階(焼き付け処理0分)においてフッ素樹脂粒子が塗膜の上層及び中間層に堆積し易いことが明らかである。
また、焼き付け処理後の塗膜の上層及び中間層におけるフッ素樹脂の含有量は、粉体塗料「POWDER pF」を使用した場合に格段に向上することが明らかである。
1…第一樹脂粒子、2…第二樹脂粒子、S…基板面、M…塗膜、m…塗膜、101…樹脂粒子、102…樹脂粒子、E…樹脂粒子を吹き出す銃、P…樹脂粒子、R…シミュレーションする空間

Claims (13)

  1. 第一樹脂粒子と、第二樹脂粒子とを含む粉体塗料であって、
    前記第二樹脂粒子の平均粒子径が前記第一樹脂粒子の平均粒子径よりも大きいことを特徴とする粉体塗料。
  2. 前記第二樹脂粒子と前記第一樹脂粒子の平均粒子径の差が10μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の粉体塗料。
  3. 前記第二樹脂粒子を構成する樹脂がフッ素樹脂であり、前記第一樹脂粒子を構成する樹脂がフッ素を含有しない樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体塗料。
  4. 前記第一樹脂粒子を構成する樹脂がポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の粉体塗料。
  5. 前記第一樹脂粒子と前記第二樹脂粒子の合計の質量比に対する前記第二樹脂粒子の含有量が、30質量%以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の粉体塗料。
  6. 静電塗装用であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の粉体塗料。
  7. 静電塗装によって請求項1〜6の何れか一項に記載の粉体塗料からなる塗膜を塗装対象面に形成することを特徴とする塗装方法。
  8. 前記塗膜の表層における(前記第二樹脂粒子の含有量/前記第一樹脂粒子の含有量)で表される質量比が、塗装前の前記粉体塗料における(前記第二樹脂粒子の含有量/前記第一樹脂粒子の含有量)で表される質量比よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の塗装方法。
  9. 前記塗膜の表層における(前記第二樹脂粒子の含有量/前記第一樹脂粒子の含有量)で表される質量比が、前記塗膜の下層における(前記第二樹脂粒子の含有量/前記第一樹脂粒子の含有量)で表される質量比よりも大きいことを特徴とする請求項7又は8に記載の塗装方法。
  10. 前記塗膜における前記第二樹脂粒子の含有量が、前記塗装対象面から離れるに従って増加することを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載の塗装方法。
  11. 前記塗膜の形成後又は前記塗膜の形成時に焼き付け処理を施すことによって、前記塗膜を構成する各粒子同士が熱溶着することを特徴とする請求項7〜10の何れか一項に記載の塗装方法。
  12. 請求項7〜11の何れか一項に記載の塗装方法によって形成されたことを特徴とする塗膜。
  13. 前記塗膜の表層は主に前記第二樹脂粒子によって構成され、
    前記塗膜の中間層は前記第二樹脂粒子と前記第一樹脂粒子とが混合された状態であることを特徴とする請求項12に記載の塗膜。
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