JP2015224102A - 吊り上げ工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量物の吊り上げを速やかに、かつその高さの微調整が容易な操作で可能な吊り上げ工具を提供すること。
【課題を解決するための手段】本件発明の吊り上げ工具は、それぞれ回動自在に軸支されたN個(Nは2以上の整数)のプーリ222、223を有した吊り具5と、それぞれ回動自在に軸支されたN個のプーリ12、駆動プーリ13を有した引張り装置3と、前記引張り装置3に一端に固定され、前記引張り装置3のN個のプーリ12、駆動プーリ13及び吊り具のN個のプーリ222、223に交互に通して前記引張り装置3に他端から引き出される索条体300と、を備え、かつ、前記引張り装置3のN個のプーリの少なくとも1個の駆動プーリ13に対し、回転を規制する、プーリ回転規制部20をさらに備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、重量物等の吊り上げ工具に関し、特に。例えばトランス等の重量物を高所に吊り上げるのに適した吊り上げ工具に関する。
従来、物の吊り上げ装置として、例えば特許文献1に記載の装置があった。
この特許文献1に記載されたレバー式捲上機は、駆動軸が伝導歯車系列を介してロードシープに連結されているため、操作レバーの回転方向切り替え爪を巻き上げ方向に切り替えて操作レバーを往復回動させることで、駆動軸が回転されるとこれに連動してロードシープが回転し、フックにより吊り下げられた負荷を引き上げることができるものである。
また、該レバー式捲上機は、捲き下げ時に操作レバーを往復回動することで、操作レバーの操作輪が当たる押圧駆動部材が受圧部材から離れ、摩擦部材を押圧しなくなり、駆動軸とこれに螺合する受圧部材は荷物により捲下方向に回転し、この回転により押圧駆動部材は受圧部材の方に移動することで、駆動軸の回転を断続的に停止させることができる。
特開昭63−127997号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたレバー式捲上機は、ラチェット付き操作レバーを往復回動することで断続的にロードシープが一方向に回転し下フックに架けた負荷を徐々に持ち上げるものであり、吊り上げ動作を迅速に、かつ吊り上げ高さの微調整を行うことは困難であった。
本発明は、上記のような従来のものの問題に鑑みてなされたもので、重量物の吊り上げを速やかに、かつその高さの微調整が容易な操作で可能な吊り上げ工具を提供することを目的としている。
この発明の請求項1にかかる吊り上げ工具は、それぞれ回動自在に軸支されたN個(Nは2以上の整数)のプーリを有した吊り具と、それぞれ回動自在に軸支されたN個のプーリを有した引張り装置と、前記引張り装置に一端に固定され、前記引張り装置のN個のプーリ及び吊り具のN個のプーリに交互に通して前記引張り装置に他端から引き出される索条体と、を備え、かつ、前記引張り装置のN個のプーリの少なくとも1個の駆動プーリに対し、回転を規制する、プーリ回転規制部をさらに備えている。
この発明の請求項2にかかる吊り上げ工具は、前記プーリ回転規制部は、軸に取り付けられた、駆動プーリと、前記駆動プーリに連結され且つ前記軸と同一の軸心方向において回動自在に取り付けられたドラム軸と、前記ドラム軸の前記駆動プーリとは反対側の領域において、軸方向に移動するように取り付けられた、第2歯車を取り付けられた螺送軸部と、前記螺送軸部と駆動プーリとの間に介装された、第1歯車とを備え、前記駆動プーリと第1歯車及び第2歯車とは、その回転する方向が同じ方向を向くように並列され、前記第1歯車は、その回転を規制するための、第1爪と、前記第1爪を前記第1歯車に対し押圧付勢するための付勢部材と、前記第1爪が前記第1歯車との当接位置以外の位置で固定するための固定部材と、前記第2歯車は、その回転を規制するための第2爪と、前記第2爪を前記第2歯車に対し押圧付勢及び押圧付勢解除するための付勢部材と、を備えている。
この発明の請求項3にかかる吊り上げ工具は、それぞれ回動自在に軸支されたN個(Nは2以上の整数)のプーリを有し、吊り上げるべき物体を支持する吊り具と、それぞれ回動自在に軸支されたN個のプーリを有する引張り装置と、その一端が固定され、前記吊り具の前記引張り装置のN個のプーリ及び吊り具のN個のプーリに交互に通して他端が引き出される索条体とを備え、前記索条体の他端に引張り力を加えることにより、前記引張り装置のプーリを回転させ且つ吊り具のN個のプーリを回転させて、前記吊り具が引き上げられ、かつ、前記索条体を弛緩させて該索条体の他端に加えたプーリ、駆動プーリを回転させる引張り力を除力したとき、前記引張り装置のN個のプーリの少なくとも1個に対し、歯車止め部と前記歯車との係合により直ちに該プーリの回転を停止させまたは該プーリを所定角度若しくは所定数回転させた後歯車止め部と係合した歯車に加えられた面圧により該プーリの回転を停止させるように、前記プーリの回転を規制する、プーリ回転規制部をさらに備えている。
この発明の請求項4にかかる吊り上げ工具は、前記プーリ回転規制部は、前記プーリの少なくとも1個と連動する第1歯車と、前記第1歯車の回転を規制するための第1爪と、前記第1爪を前記第1歯車に対し押圧付勢するための付勢部材と、前記第1爪を前記第1歯車との当接位置以外で固定するための第1爪固定部と、前記第1歯車とは互いに独立に回動可能な第2歯車と、前記第2歯車の回転を規制するためのプランジャと、を備えている。
この発明の請求項5にかかる吊り上げ工具は、索条体を巻装されたプーリの索条体の引き出し領域に設けられた索条体制御部であって、引き出される索条体を引き出し方向と交差する方向に向けてわん曲させてプーリ側に位置させる、ローラを備え、前記ローラは、索条体に向けて付勢され、前記索条体の引き出し方向に回転させるように形成されている。
前記プーリ回転規制部は、軸に取り付けられた、駆動プーリと、前記駆動プーリに連結され且つ前記軸と同一の軸心方向において回動自在に取り付けられたドラム軸と、前記ドラム軸の前記駆動プーリとは反対側の領域において、軸方向に螺動するように取り付けられた螺送軸部と、前記螺送軸部とプーリとの間に介装された、第1の歯車及び第2歯車とを備え、前記駆動プーリと第1歯車及び第2歯車とは、その回転する方向が同じ方向を向くように並列され、前記第1歯車は、その回転を規制するための、第1爪により回転を停止し、前記第2歯車は、その回転を規制するための第2爪により回転を停止するように構成され、索条体の引っ張りによって回転する軸の軸方向に、螺送軸部を螺送して、前記第1歯車を前記駆動プーリ側に固定されたドラム軸の受圧部に押圧して、回転を停止している第1歯車との面圧によって駆動プーリの回転を停止させるように構成されてもよい。
本発明によれば、それぞれ回動自在に軸支されたN個(Nは2以上の整数)のプーリを有した吊り具と、それぞれ回動自在に軸支されたN個のプーリを有した引張り装置と、前記引張り装置に一端に固定され、前記引張り装置のN個のプーリ及び吊り具のN個のプーリに交互に通して前記引張り装置に他端から引き出される索条体と、を備え、かつ、前記引張り装置のN個のプーリの少なくとも1個の駆動プーリに対し、回転を規制する、プーリ回転規制部をさらに備えているので、引張り力を連続的に加えることで重量物を速やかに吊り上げることができ、また、引張り力を除力させることで、重量物をその吊り上げ高さより一定量低下させることができ、簡単な操作で、その吊り上げを高速に、かつその高さの微調整を容易に実現でき、軽量化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、前記プーリ回転規制部は、軸に取り付けられた、駆動プーリと、前記駆動プーリに連結され且つ前記軸と同一の軸心方向において回動自在に取り付けられたドラム軸と、前記ドラム軸の前記駆動プーリとは反対側の領域において、軸方向に移動するように取り付けられた、第2歯車を取り付けられた螺送軸部と、前記螺送軸部と駆動プーリとの間に介装された、第1歯車とを備え、前記駆動プーリと第1歯車及び第2歯車とは、その回転する方向が同じ方向を向くように並列され、前記第1歯車は、その回転を規制するための、第1爪と、前記第1爪を前記第1歯車に対し押圧付勢するための付勢部材と、前記第1爪が前記第1歯車との当接位置以外の位置で固定するための固定部材と、前記第2歯車は、その回転を規制するための第2爪と、前記第2爪を前記第2歯車に対し押圧付勢及び押圧付勢解除するための付勢部材と、を備えているので、手動で操作でき、索状体の引張り力が消失した際に、プーリを自動的に停止でき、その操作性に優れている。
請求項3の発明によれば、それぞれ回動自在に軸支されたN個(Nは2以上の整数)のプーリを有し、吊り上げるべき物体を支持する吊り具と、それぞれ回動自在に軸支されたN個のプーリを有する引張り装置と、その一端が固定され、前記吊り具の前記引張り装置のN個のプーリ及び吊り具のN個のプーリに交互に通して他端が引き出される索条体とを備え、前記索条体の他端に引張り力を加えることにより、前記引張り装置のプーリを回転させ且つ吊り具のN個のプーリを回転させて、前記吊り具が引き上げられ、かつ、前記索条体を弛緩させて該索条体の他端に加えたプーリ、駆動プーリを回転させる引張り力を除力したとき、前記引張り装置のN個のプーリの少なくとも1個に対し、歯車止め部と前記歯車との係合により直ちに該プーリの回転を停止させまたは該プーリを所定角度若しくは所定数回転させた後歯車止め部と係合した歯車に加えられた面圧により該プーリの回転を停止させるように、前記プーリの回転を規制する、プーリ回転規制部をさらに備えているので、索状体の引張り力を除力したときに、歯車止め部により回転を停止している歯車に加わる面圧によりプーリを自動的に停止できる。
請求項4の発明によれば、前記プーリ回転規制部は、前記プーリの少なくとも1個と連動する第1歯車と、前記第1歯車の回転を規制するための第1爪と、前記第1爪を前記第1歯車に対し押圧付勢するための付勢部材と、前記第1爪を前記第1歯車との当接位置以外で固定するための第1爪固定部と、前記第1歯車とは互いに独立に回動可能な第2歯車と、前記第2歯車の回転を規制するためのプランジャと、を備えているのでプーリの回転規制を爪及びプランジャにより行えるようにしたので、手動で操作でき、重量物の高速吊り上げ及びその高さの微調整を容易に実現でき、操作性に優れている。
請求項5の発明によれば、索条体を巻装されたプーリの索条体の引き出し領域に設けられた索条体制御部であって、引き出される索条体を引き出し方向と交差する方向に向けてわん曲させてプーリ側に位置させる、ローラを備え、前記ローラは、索条体に向けて付勢され、前記索条体の引き出し方向に回転させるように形成されているので、索条体が駆動プーリに接する領域を増加させ、駆動プーリを確実に回転させる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明の実施の形態1による吊り上げ工具の全体構成を示す斜視図解図である。 図1の吊り上げ工具を構成する引張り装置を拡大して示す斜視図解図である。 図2Aの引張り装置のプーリ部の構成を示す分解斜視図解図である。 図2Aの引張り装置のプーリ回転規制部の構成を示す分解斜視図解図である。 図2Aの引張り装置の構成を示す断面図解図である。 図2Aの引張り装置のローラ制御吊の構成を示す斜視図解図である。 螺送軸部のドラム軸への取り付け方を示す斜視図解図である。 円形型キャップの取り付け方を示す斜視図解図である。 図1の吊り上げ工具を構成する吊り具を拡大して示す斜視図解図である。 図1の吊り上げ工具を構成する吊り具を示す正面図である。 図1の吊り上げ工具を構成する吊り具を示す側面図である。 本発明の実施の形態1による吊り上げ工具における第1爪を示す図であり、(A)は第1爪が第1歯車に押圧付勢されている状態を示す図、(B)は第1爪を第1歯車から離して固定した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1による吊り上げ工具における第1爪を示す図であり、(A)は第1爪が第1歯車に押圧付勢されている状態を示す図、(B)は第1爪を第1歯車から離して固定した状態を示す図である。 図2Aにおける螺送軸部と第2歯車との嵌合状態を示す図であり、(A)はその一部切開側面図、(B)はその正面図である。 本発明の実施の形態1による吊り上げ工具に索条体を巻装した状態を示す図2DI‐I断面図解図である。 本発明の実施の形態1による吊り上げ工具における引張り装置に索条体の一端を固定した状態を示す図2DII‐II断面図解図である。 本発明の実施の形態1による吊り上げ工具における吊り具に索条体を巻装した状態を示す図3CIII‐III断面図解図である。 本発明の実施の形態1による吊り上げ工具における引張り装置に索条体を巻装した状態を示す図3CIV‐IV断面図解図である。 本発明の実施の形態1による吊り上げ工具における吊り具に索条体を巻装した状態を示す側面図である。 プーリへの索条体の巻装方法を示す斜視図解図である。 本発明の実施の形態1による吊り上げ工具の変形例を示す斜視図である。 ハンドルを示す図解図であり、(A)は平面図解図で、(B)は側面図解図である。 本発明の実施の形態1による吊り上げ工具を電柱に装着する様子を示す模式図である。 図10Aに示す電柱に装着した吊り上げ工具の吊り具を吊り下ろす様子を示す模式図である。 図10Bに示す吊り上げ工具の吊り下ろした吊り具に重量物を引っ掛け吊り上げる様子を示す模式図である。 図1図示吊り上げ工具の方向等を示す説明図である。 図1図示吊り上げ工具の方向等を示す説明図である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる吊り上げ工具1を示す。
図1に示す吊り上げ工具1は、それぞれ回動自在に軸支されたN個(Nは2以上の整数)のプーリ(プーリ222及びプーリ223)を有し、吊り上げるべき物体である重量物Tが支持する吊り具5と、それぞれ回動自在に軸支されたN個のプーリ(プーリ12及び駆動プーリ13)を有し、前記重量物Tを吊り上げるべき目標位置付近に固定される引張り装置3と、該引張り装置3の底部に一端が固定され、吊り具5の第1プーリ222より引張り装置3のN個のプーリ(プーリ12及び駆動プーリ13)及び前記吊り具5のN個のプーリ(プーリ222及びプーリ223)に交互に通して、他端が引き出される、ロープからなる索条体300とを備える。
図1に示す吊り上げ工具1は、その一端を固定され、引張り装置3のプーリ12及び駆動プーリ13と吊り具5との間に巻き付けられたロープからなる索条体300の他端(自由端)を作業者(地上作業者408)が引っ張れば、吊り具5のフック230により吊り下げられた交流トランス(以下、トランスと称す)等の重量物Tが引き上げられるように構成されている。
図1に示す吊り上げ工具1は、前記索条体300の他端に、作業者により引張り力を加えることにより引張り装置3の駆動プーリ13及びプーリ12を回転させ且つこの第1プーリ222及び第2プーリ223を回転させて、前記吊り具5が引き上げられ、かつ、引張り装置3の前記プーリ(プーリ12及び駆動プーリ13)の少なくとも1個に対し、前記索条体300の他端からの作業者による引張り力を除力して引張力が消失したとき、直ちにプーリ12及び駆動プーリ13の回転を停止させもしくはプーリ12及び駆動プーリ13を所定回転停止するようにその回転を規制するプーリ回転規制部20を、さらに備えている。
引張り装置3は、ハンドル部7をプーリ回転規制部20に装填される。
ハンドル部7は、引張り装置3のプーリ回転規制部20(螺送軸部70)に装填され、ハンドル部7を回動することにより、プーリ回転規制部20を操作する(螺送軸部70を緩める)ことができ、プーリ12及び駆動プーリ13を回動できるようにしてロープからなる索条体300を、引き出したり停止させたりできるように構成されている。
引張り装置3の構成を、主として、図2Aないし2Gに基づいて説明する。
該引張り装置3は、図2Bに示すように、索条体300を巻装するプーリ12及び駆動プーリ13を、第1の側板102と第2の側板104と第3の側板106との間に介装されている。
第1の側板102と第2の側板104と第3の側板106とは、向かって右側からその順に、互いに平行に並列されている。
プーリ12及び駆動プーリ13は、第1の側板102と第2の側板104と第3の側板106との間に、軸140によって回転自在に取り付けられている。
軸140は、その一方端が第1の側板102に軸受40を介して、回転自在に取り付けられ、その他方端が第3の側板106に軸受42を介して回転自在に取り付けられている。
軸受40は、第1の側板102の中央に穿設された軸孔46aに取り付けられている。
軸受42は、第3の側板106の中央に穿設された軸孔46cに、ブレーキ受圧部80を介して取り付けられている。
軸140は、第2の側板104の中央に穿設された軸孔46bに回転自在に貫挿されている。
プーリ12は、カラー108及びカラー110により適宜な間隔をあけて固定される第1の側板102と第2の側板104との間において、軸140の回りに配設されている。
駆動プーリ13は、カラー112及び段付きカラー114により適宜な間隔をあけて固定される第2の側板104と第3の側板106との間において、軸140の回りに配設されている。
プーリ12は、カラー108及びカラー110により固定される第1の側板102と第2の側板104との間において、軸140に回転自在に取り付けられ、駆動プーリ13とは同一回転軸上において互いに独立して回転が可能となるように取り付けられている。
プーリ12は、その中央に穿設された軸孔46dに軸140を貫挿されて取り付けられている。
また、駆動プーリ13は、カラー112及び段付きカラー114により固定される第2の側板104と第3の側板106との間において、軸140に回転自在に取り付けられ、プーリ12と同一回転軸上において、プーリ12とは独立して回転が可能となるように配設してある。
駆動プーリ13は、その中央に穿設された軸孔46eに軸140を貫挿されて、回転自在に取り付けられている。
プーリ12と駆動プーリ13とは、その回転する方向が同じ方向を向くように、並列されている。
第1の側板102と第2の側板104と第3の側板106とは、向こう側において、カラー108及びカラー112を介して長ねじ118により、連結されている。
第1の側板102と第2の側板104と第3の側板106とは、向こう側において、カラー110及び段付きカラー114を介して長ねじ120により連結されている。
カラー108及びカラー112並びにカラー110及び段付きカラー114は、それぞれその内部を貫通する長ねじ118及び長ねじ120によりそれぞれナット122及びナット124により連結されている。
次に、引張り装置3のプーリ回転規制部20について、主として図2C及び2Dに基づいて説明する。
該プーリ回転規制部20は、ブレーキ受圧部80,ブレーキライニング24,第1歯車26,ブレーキライニング28,第2歯車30,ドラム軸50及び螺送軸部70を備える。
これら、プーリ回転規制部20を構成する部材は、カラー112及び段付きカラー114を介装して適宜な間隔をあけて固定される第2の側板104と第3の側板106との間において配設された軸140により軸支されている。
ブレーキ受圧部80は、第3の側板106の軸受42内に回転自在に取り付けられている。
ドラム軸50は、ブレーキ受圧部80内の雌ネジ孔80cに固定されている。
ドラム軸50は、軸140の一端に、回転自在に取り付けられ、軸140の軸線と同一の軸線上にのびる円柱状軸を備える。該ドラム軸50の軸は、駆動プーリ13に取り付けられる領域において、鍔状に周設された軸固定部50aと、駆動プーリ13に取り付けられた側とは反対側の領域において、螺送軸部70を螺送するための第1雄ネジ部50bとを有している。
更に、ドラム軸50は、軸固定部50aの近傍に第2雄ネジ部50cを有している。
ドラム軸50は、軸140に貫挿され、駆動プーリ13の側面に形成されたドラム軸連結凹部13cに嵌合して固定されている。
ドラム軸50を取り付けられた軸140は、ブレーキ受圧部80を介して、第3の側板106に取り付けられた軸受42に支持され、駆動プーリ13の近傍において取り付けられる。
ブレーキ受圧部80は、軸受42に嵌挿されるブレーキ受圧筒部80aと、該ブレーキ受圧筒部80aの先端に鍔状に周設されたブレーキ顎部80bとを備え、ドラム軸50と螺合して一体的に回転する。
ブレーキ受圧部80は、横断面L字型の円筒状である。
ブレーキ受圧部80は、ブレーキ受圧筒部80aの筒内に刻設された雌ネジによって、ドラム軸50の第1雄ネジ部50bに螺装されている。
また、そのブレーキ受圧筒部80aは、軸受42により第3の側板106に対し、回動自在となっている。
ブレーキ受圧部80のブレーキ受圧筒部80bの外側、すなわち駆動プーリ13とは反対側であるブレーキ受圧筒部80bの側面に、ブレーキ受圧筒部80bと対向するように円環状摩擦板からなるブレーキライニング24が配設されている。
ブレーキライニング24の外側すなわち駆動プーリ13とは反対側に、ブレーキライニング24を介して、第1歯車26が、ドラム軸50に取り付けられている。
第1歯車26は、駆動プーリ13側にブレーキライニング24及びブレーキ受圧部80のブレーキ顎部80bを嵌装するための側面略円環状の環状凹部26aを開設されている。この第1歯車26は、ドラム軸50の軸140を貫挿するための貫通孔26bにおいて、ドラム軸50に対し回動自在に配設されている。
第1歯車26の外側、すなわち駆動プーリ13とは反対側の側面に、円環状摩擦板からなるブレーキライニング28が配設されている。
第2歯車30は、ブレーキライニング28を介して、第1歯車26の外側にドラム軸50に対し回転自在に取り付けられている。
第2歯車30は、ブレーキライニング28を装填するために、側面視環状の環状凹部30aを凹設されている。
第2歯車30は、その中央に穿設された貫通孔30bの周囲に、係合部30cを形成されている。
第1歯車26の側面と第2歯車30とが対向し、対向する側面の間にブレーキライニング28が介在している。
プーリ12、駆動プーリ13、ブレーキ受圧部80、ブレーキライニング24、第1歯車26、ブレーキライニング28、第2歯車30は、同一の軸線上において、並列されている。
螺送軸部70は、ドラム軸50に、駆動プーリ13に固定された領域とは反対側の第1雄ネジ部50bに螺動自在に取り付けられる。
螺送軸部70は、筒内に雌ネジ孔70aを刻設され、雌ネジ孔70aにドラム軸50の第1雄ネジ部50bを螺動自在に取り付けられ、軸140の軸方向に移動する。
而して、ドラム軸50は、駆動プーリ13に取り付けられた軸140の回転に伴い、駆動プーリ13方向に向けて、螺送軸部70を螺動させる。
螺送軸部70は、第2歯車30を固定するために、雌ネジ孔70aとは反対側の外側の周囲に第2歯車30を固定するための係合部70bを形成されている。
螺送軸部70の係合部70bは、第2歯車30の貫通孔30bの周囲に形成された係合部30cと嵌合される。このため、螺送軸部70と第2歯車30とは、一体に回転する。
第1歯車26は、駆動プーリ13の側面にその軸固定部50aを嵌め込まれたドラム軸50に支持されている。
第1歯車26に並行に配設された第2歯車30は、螺送軸部70と連動するよう構成されている。
ドラム軸50及び螺送軸部70並びに第1歯車26及び第2歯車30は、軸140の軸線と同一軸線上に並列され且つプーリ12及び駆動プーリ13とも軸140の軸線と同一軸線上に並列されている。
また、引張り装置3のプーリ回転規制部20は、更に、第1歯車26の回転を規制する歯車止め部を構成する第1爪150、及び第2歯車30の回転を規制する歯車止め部を構成する第2爪160を備える。
第1爪150は、第1歯車26の回転を規制するために、第1歯車26の上に配設されている。第1爪150は、固定部材により、第1歯車26と係合した位置で固定される。
第2爪160は、第2歯車30の回転を規制するために、第2歯車30の上に配設されている。第2爪160は、固定部材により、第2歯車30と係合した位置で固定される。
図2Cに示すように、第1爪150は、その上面形状が、それぞれに対向する第1歯車26に向けて湾曲し徐々に先細となる舌片状の形状の爪本体部155を有する。
第2爪160は、その上面形状が、それぞれに対向する第2歯車30に向けて湾曲し徐々に先細となる舌片状の形状の爪本体部165を有する。
第1歯車26及び第2歯車30は、その歯が、歯車の回転可能な方向(右側から視て反時計回り)と逆方向に徐々にその高さを増す第1爪150及び第2爪160と噛合する傾斜面を備える。該傾斜面に続く、平坦な頂点部からは、第1歯車26及び第2歯車30を反対方向(右側から視て時計回り)に回転させようとしたときにそれぞれに対応する第1爪150及び第2爪160と噛合し回転を不可能にするように急勾配となっている絶壁面を備える。
これら第1爪150及び第2爪160は、第3の側板106の側面上に、第3の側板106側よりこの順で取り付けピン126により回動可能に軸止されている。
取り付けピン126は、駆動プーリ13の上方において第2の側板104と第3の側板106との間に架け渡され、第3の側板106の側方、すなわち駆動プーリ13とは反対側に向けてのびている。
取り付けピン126は、その一方端(右側)が、第2の側板104に貫設された取り付けピン126を取り付けるための第1取り付け孔104fに貫挿され、ナット128aを螺合されて固定される。
取り付けピン126は、第3の側板106に貫設された取り付けピン126を取り付けるための第2取り付け孔106fに貫挿され、第3の側板106から外方(左側)にのびた領域に、第3の側板106側より第1爪150、そしてその隣に第2爪160を取り付けるための取り付け部を形成されている。
第1爪150を取り付ける取り付け部126Aは、断面円形の円柱状であり、第2爪160を取り付ける取り付け部126Bは、断面略円形で、部分的に凹部126a及び凹部126bが穿設されている。
取り付け部126は、その他方端(左側)が、第2爪160を取り付けるためのビス128bを螺じ止めするための雌ネジ孔126dが該設されている。
第1爪150は、その上方に穿設された取り付け孔151に、取り付けピン126の取り付け部126Aを貫挿されて、取り付けピン126に取り付けられている。
第2爪160は、その上方に穿設された取り付け孔161に、取り付けピン126の取り付け部126Bを貫挿されて、取り付けピン126に取り付けられている。
第1爪150及び第2爪160は、取り付けピン126の第3の側板106の側方にのびた領域に取り付けられており、第3の側板106側より第1爪150が、そしてその側方に第2爪160が並列されている。
第1爪150は、第1爪150と第3の側板106との間に、第1爪150を第1歯車26に押圧付勢するための付勢部材たるリング状バネ152が介挿されて、該リング状バネ152により第1歯車26に向けて付勢されている。
リング状バネ152は、図4に示すように、円環状であって、その一端が第1爪150に固定され、その他端が第3の側板106に固定され、常時は、第1爪150を第1歯車26に向けて付勢している。
第2爪160は、また、図5に示すように、第2爪160内に設けたイモねじ164によって内装された付勢部材たるバネ162により第2爪160を取り付けられた取り付けピン126を押圧付勢することによって、第2歯車30に付勢されている。
バネ162は、取り付けピン126とは、ボール166を介して当接する。取り付けピン126は、その上側に、円形断面の円周の一部が略V字状となるように穿設された凹部126aおよび凹部126bを形成されており、第2爪160か第2歯車30と噛合するとき、その一方、すなわち凹部126aに嵌入し、第2爪160が第2歯車30と噛合しないとき、その他方、すなわち、凹部126bに嵌入する。
第2爪160は、第2歯車30と噛合されて凹部126aに向けて押圧付勢される状態から第2歯車30と噛合しない状態にするとき、バネ162の押圧付勢力に打ち勝って逆方向に回し、第2爪160が歯車30とは噛合しない位置で止めることで、該位置に固定される。その位置での第2爪160の固定する固定部材は、バネ162により押圧付勢されたボール166が取り付けピン126上側の凹部126bに当接することにより、なされる。
これら、第1歯車26,第2歯車30、第1爪150,第2爪160、螺送軸部70、ドラム軸50及びブレーキ受圧部80により、駆動プーリ13の回転を規制するプーリ回転規制部20が構成されている。
このプーリ回転規制部20は、プーリ回転規制部20軸140に取り付けられた、駆動プーリ13と、前記駆動プーリ13に連結され且つ前記軸140と同一の軸心方向において回動自在に取り付けられたドラム軸50と、ドラム軸50に固定されたブレーキ受圧部80と、前記ドラム軸50の前記駆動プーリ13とは反対側の領域において、軸方向に螺動するように取り付けられた螺送軸部70と、前記螺送軸部70とプーリ12との間に介装された、第1歯車26及び第2歯車30とを備える。
そして、プーリ回転規制部20を構成する前記駆動プーリ12と第1歯車26及び第2歯車30とは、その回転する方向が同じ方向を向くように第1歯車26の側面と第2歯車30の側面とが対向して並列されており、第1歯車26の側面と第2歯車30の側面との間において、ブレーキライニング28が介在され、第1歯車26の側面とブレーキ受圧部80の側面との間においてブレーキライニング24が介在されている。
前記第1歯車26は、その回転を規制するための、第1爪150により回転を停止し、前記第2歯車160は、その回転を規制するための第2爪160により回転を停止するように構成されている。
プーリ回転規制部20は、索条体300の引っ張りによって回転する軸140の軸方向に、螺送軸部70を螺送し直進させて、前記第1歯車26及び第2歯車30を前記駆動プーリ13側のドラム軸50のブレーキ受圧部80の側面に押圧して、回転を停止している第1歯車26と第2歯車30との面圧及び第1歯車26とブレーキ受圧部80との面圧によって、駆動プーリ13の回転を停止させるように構成されている。
螺送軸部70の側方には、円筒形キャップ148がねじ146aおよびねじ146bによりねじ止めされている。
円筒形キャップ148は、螺送軸部70の側方において、軸方向に穿設された円形溝70cに、嵌挿して固定される。
円筒形キャップを螺送軸部70に固定するためのねじ146aとねじと146bは、間隔をおいて、円筒形キャップ148より突き出ており、その先端にて螺送軸部70に固定されている。
この円筒形キャップ148には、略長方形の抜け止めプレート142がねじ144によりねじ止めされている。
抜け止めプレート142は、円筒形キャップ148に嵌装されたプレート押圧バネ142aによりは回転を規制されている。
抜け止めプレート142を回転し、その長辺と螺送軸部70外表面の或る一辺とが互いに平行な状態から互いにずれた状態とすることにより、螺送軸部70に装着したハンドル部7が抜け落ちるのを防止できる。
円筒形キャップ148の内側には、ドラム軸50より螺送軸部70が抜け出ることを防ぐために、螺送軸部70側のドラム軸50の先端にチェックワッシャ58が配設されている。
チェックワッシャ58は、ドラム軸50の先端にネジ止め等により固定される。
チェックワッシャ58は、左右に分かれて凸部58a及び凹部58bを突設されている。
螺送軸部70は、凸部58aと凹部58bとの間において、回転できるように構成されている。すなわち、螺送軸部70に円筒形キャップを固定するねじ146aとねじ146bとは、螺送軸部70の回転時に凸部58aと凹部58bとの間の空間内において移動できるように配設されている。
チェックワッシャ58と螺送軸部70の雌ネジ孔70aとの間には、螺送軸部70を直進移動させるための空間が設けられている。
具体的には、螺送軸部70の雌ネジ孔70aの左端には、ドラム軸50の螺進軸部移動部50dを配設されている。ドラム軸50の螺進軸部移動部50dは、第1雄ネジ部50bよりその径が短い円柱状であり、チェックワッシャ58との間に空間が形成される。
螺送軸部70は、ドラム軸50の螺進軸部移動部50dとチェックワッシャ58との間に収容される突部70dがその円形溝70cの中間に突設されている。
ドラム軸50に取り付けられた螺送軸部70は、突部70dがドラム軸50の螺進軸部移動部50dとチェックワッシャ58との間において、軸140及びドラム軸50の軸方向に直進移動する。
駆動プーリ13は、その両側のフランジ部13aにそれぞれその半径方向に対し斜め方向に長円状の凹部13bが複数形成されている。
前記プーリの少なくとも1個(駆動プーリ13)は、その両フランジ部13aにその半径方向からずれた方向に凹部13bがそれぞれ複数形成され、該両フランジ部13aの凹部13bにより、前記索条体300が挟持される。
索条体300は、複数本の糸を撚り合わせ1本の子綱を作り、更に撚ってロープ(つな)としたものが用いられるが、ロープの表面の凹凸条と第2連結部136とが嵌合して、駆動プーリ13と密着し易くしている。このように、駆動プーリ13の両フランジ部13aには、その半径方向に対し斜めに長円形の凹部13bが複数形成されており、これにより索条体300が挟持されるので、索条体300を引っ張る際に索条体300のグリップ力が増し索条体300の引っ張り力を駆動プーリ13に有効に伝達でき、駆動プーリ13と連動する第1歯車26の駆動力を確保できる。
第1の側板102の頭部102aと、第3の側板106の頭部106aとの間には、第1連結部132が架設されている。
第1連結部132にはコ字状のフック取付け部134が回転自在に装着され、このフック取付け部134には本引張り装置3を電柱等に装着するためのフック130が装着されている。
索条体300を巻装された駆動プーリ13の索条体300の引き出し領域には、索条体制御部が設けられている。
該索条体制御部を構成するロープ制御部170は、引き出される索条体300を引き出し方向と交差する方向に向けてわん曲させて駆動プーリ13側に位置させる、ローラ178を備える。索条体制御ローラ178は、円形のプーリの中心を通る垂直な線からやや手前の外周面(弧状面)の下方(円形のプーリを通る水平な線より下方)に配設されている。
前記ローラ178は、前記索条体300の引き出し方向に回転させるように形成されている。
ロープ制御部170は、ローラ保持部174と、該ローラ保持部174の上部において突設されたローラ吊り部176とを有しているローラ保持本体172を備える。
ローラ保持本体172は、第2の側板104の手前及び第3の側板106の手前において架け渡された、段付きカラー114に配設されている。
ローラ吊り部176は、段付きカラー114にローラ吊り部176の一端に形成された開口176aにおいて、回動自在に嵌め込まれている。
ローラ保持部174は、正面視略コ字状であり、ローラ吊り部176に連結された上板の両端に突設されたローラ支持吊り下げ部174bとローラ支持吊り下げ部174bとの間において、ローラ178が回動自在に軸止されている。
ローラ支持吊り下げ部174a及びローラ支持吊り下げ部174bから両側にはみ出した回転軸178bの両端が、第2の側板104の円弧状溝188a及び第3の側板106の円弧状溝188bに移動自在に嵌入されている。この円弧状溝188a及び円弧状溝188bは、第2の側板104及び第3の側板106に、段付きカラー114を中心とする円弧の一部を描くように形成されている。
ローラ保持本体172は、ばね180によって、索条体300を、駆動ローラ13に押し付けるように形成されている。
ばね180は、巻きばねであり、コイル部において段付きカラー114に巻装され、コイル部から突き出た一端が第3の側板106に固定され、且つコイル部から突き出た他端がローラ吊り部176に固定されている。
而して、段付きカラー114を中心にして、ローラ保持本体172は、揺動する。
第1の側板102の底側腕部102d及び第2の側板104の底側腕部104dには、索条体300の一端が係止されて固定されるローラ138が配設されている。第1の側板102は、貫通孔102eが穿設され、第2の側板104は、貫通孔104eが穿設され、対向する貫通孔102eと貫通孔104eとの間にローラ138の軸の両端が嵌入されている。
第2の側板104の底部104c及び第3の側板106の底部106cの手前側に、第2連結部136が架け渡されている。
第1の側板102の底側腕部102d及び第2の側板104の底側腕部104dの貫通孔102e,104eには、ロープ3の一端が係止さて固定されるローラ138の軸の両端が嵌入されている。
重量物Tを引き上げるとき、ロープ制御部170のローラ178が索条体300を押圧付勢しているので、索条体300が駆動プーリ13に接する領域を増加させ、駆動プーリ13を確実に回転させることができ、索条体300を引っ張るときにその張力が増し、地上作業者408が索条体300を引っ張り易くなる。
図1中の吊り具5について、主として図3A及び3Cに基づいて説明する。
吊り具5は、2つの略T字状の吊り具部材200及び吊り具部材202と、該一対の略T字状の吊り具部材200の脚部200aと吊り具部材202の脚部202aの根元間に架け渡されて連結する連結部204と、各吊り具部材200の各腕部200b及び200c並びに吊り具部材202の各腕部202b及び202cの先端部同士にねじ止めされたカラー210及びカラー212と、各吊り具部材200及び吊り具部材202の交点部同士を結ぶ回転軸を回転中心としてそれぞれ互いに独立に回動自在となるように配設された2つのプーリ222及びプーリ223から構成されている。
連結部204の底面にはコ字状のフック取り付け部214が回転自在に装着され、このフック取付け部214には本吊り具5に重量物Tを吊るすためのフック230が装着されている。
また、連結部204にはフック取り付け部212とは反対側に折り返された折り返し部206,208が形成されている。
引張り装置3の直下に吊り具5が位置したとき、引張り装置3の軸140は、吊り具5の軸220と平行であり、吊り具5の軸220は、引張り装置3の軸140の略々直下にある。
吊り具5の第1プーリ222は、引張り装置3のプーリ12の略々直下に有り、仮想垂直平面に沿って並列される。吊り具5の第2プーリ223は、引張り装置3の駆動プーリ13の略々直下に有り、仮想垂直平面に沿って並列される。
まず、本発明の実施の形態である吊り上げ工具1の使用方法の概略について説明する。
図1および図7Aないし図7Eに示すように、本実施の形態1による吊り上げ工具1において、索条体300の一端300aは、引張り装置3のプーリ12の下方に有る下部の索条体止めローラ138を通して索条体自身に巻き付けることで、引張り装置3に係止されて一定の位置に固定されている(図7B参照)。
また、この索条体3の他端側は、地上作業者408が索条体300を引っ張る側である自由端である。まず、先端300aを所定の位置に固定した後に、次に、索条体300を引張り装置3のプーリ12及び駆動プーリ13並びに吊り具5の第1プーリ222及び第2プーリ223に巻装する。
次に、索条体300のである自由端300fを、吊り具5の右側の第1プーリ222の手前側より下半周部に通し(図7Aおよび図7Cの索条体300の領域300b参照)、次に、その先端(自由端300f)を引張り装置3の右側のプーリ12の向こう側より上半周部に通し(図7Aおよび図7Bの索条体300の領域300c参照)、次いで、その先端(自由端300f)を、吊り具5の左側の第2プーリ223の手前側より下半周部に通し(図7Aおよび図7Dの索条体300の領域300d参照)、その先端(自由端300f)を索条体止めローラ138左側の駆動プーリ13の向こう側より上半周部に通し、さらに、その先端を、駆動プーリ13の下方の手前側に有るロープ制御部170の索条体ローラ178に当ててテンションを持たせた後、引張り装置3の外部に引き出している(図7Aおよび図7Eの索条体300の領域300e参照)。
そして、図10Aに示すように、予め電柱400の重量物取付け目標位置付近にバンド400aなどを巻き付けておき、目標位置付近に登った高所作業者404がこのバンド400aに引張り装置3のフック取付け部134に固定されたフック134(130)を引っ掛け、図10Bに示すように高所作業者404が吊り具5のフック230に吊り下げ用索条体310を引っ掛け、一の地上作業者406が吊り下げ用索条体310を引き、他の地上作業者408が索条体300を緩めることにより、吊り具5が地上付近まで降下する。
その後、図10Cに示すように、地上作業者406は、吊り具5に吊り下げ用索条体310を巻装し、ロープ制御部170より伸びる索条体300の他端(自由端300f)を地上作業者408が引っ張ることで、吊り具5が次第に上昇して行き、吊り具5に吊るした重量物Tを電柱400の上部、例えば14m〜15mの高さに引き上げることができる。
その後、螺送軸部70に装着されたハンドル部7を操作して、プーリ回転規制部20により重量物Tの高さ位置を微調整して、諸定位置に重量物Tを載置する。高所作業者404は、吊り上げた重量物Tを電柱400に取り付ける。
本吊り上げ工具1は、上述のように動滑車であるプーリ222,プーリ223及び定滑車であるプーリ12,駆動プーリ13により構成されており、動滑車が2重になっているため、重量物を理論上その4分の1に相当する重量(実際は抵抗等により約3分の1)に対する力で吊り上げることが可能である。
吊り上げ工具1を実際に使用するに際しては、まず、本吊り上げ工具1のハンドル部7を引張り装置3に装着してその螺送軸部70を緩める。
それにより、プーリ回転規制部20を構成する第1爪150及び第2爪160の操作並びにプーリ回転規制部20を構成する第1歯車26と第2歯車30との間隔を広げ、以下に述べる3つのモード(モード1、モード2、モード3)を選択的に切替えることで、引張り装置3は、重量物Tの吊り上げ及びその高さの調節が可能となる。
ハンドル部7は、ラチェット部702の係合爪部704の突起706に当接する先端部708とトルクハンドル本体710内部に配置された先端部708を付勢するバネと、バネと先端部708の間に配置されるトグルと、該バネの付勢力を調整する調整ネジと、調整ネジに螺嵌されたスライダと、トルクハンドル本体710の他端に回転結合され調整ネジを固定する径間調整ツマミ712を有する。
ラチェット部702では、係合爪部704が歯車714を係止している。ハンドル7の先端部708が当接する係合爪部704の突起706で係止されることで、ハンドル7の回転力が係合爪部704の爪716で係止されている歯車714を回転させる。ここで、ハンドル7の先端部708はトグルを介してバネで付勢されているので、所定の回転力までは係合爪部704の突起706に回転力を与えることができる。
高所作業者404は、ハンドル部7のラチェット部702を螺送軸部70に嵌合させて、ハンドル7を操作する。
ハンドル7を操作すると、ラチェット部702を介してプーリ回転規制部20が回転する。
ハンドル部7を螺送軸部70に装填するために、抜け止めプレート142と螺送軸部70の凹凸部を揃え、螺送軸部70にハンドル部7を挿入した後、抜け止めプレート142を回転して、ハンドル部7が螺送軸部70から抜け出ないようにする。
(モード1)
(引張り装置3のプーリ12及び駆動プーリ13の回転を直ちに停止させるモード)
引張り装置3の第1爪が第1歯車26と噛合するオンの状態150及び第2爪160が第2歯車30と噛合するオンの状態であるそれらの双方がオンの状態である。
モード1は、高所作業者404が第1爪150及び第2爪160をプーリ12及び駆動プーリ13から離開させる操作をせず、第1爪150が対応する第1歯車26を押圧付勢して第1歯車26と噛合されている状態であり、第2爪160が対応する第2歯車30を押圧付勢して第2歯車30と噛合されている状態である。
この状態では、螺送軸部70をハンドル部7により緩められていない。この状態では、第2歯車30,ブレーキライニング28、第1歯車26及びブレーキライニング24は、螺送軸部70によりブレーキ受圧部80側に向けて締め付けられている。
螺送軸部70、ドラム軸50、第2歯車30、ブレーキライニング28、第1歯車26、ブレーキライニング24、ブレーキ受圧部80及び駆動プーリ13は、一体的に一方向(右側から視て反時計回り方向)に回転し得る。
そして、引張り装置3の2つの歯車26及び歯車30は、第1爪150及び第2爪160のラチェット作用により左側から視て時計回り方向のみに回転可能である。
第1歯車26及び第2歯車30の回転できる方向は、高所作業者404が索条体300の自由端300fを引く方向に向かう方向である。
地上作業者408が索条体300の自由端300fを引くことにより、引張り装置3の駆動プーリ13は、右側から視て反時計回り方向に回転し、吊り具5のプーリ223は、右側から視て時計回りに回転し、引張り装置3のプーリ12も右側から視て反時計回り方向に回転する。
そして、プーリ12が、右側から視て反時計回りに回転することで、吊り具5のプーリ223は、右側から視て時計回りに回転する。そして、索条体300が引かれることで、これら引張り装置3の左側の駆動プーリ13と、吊り具5の左側のプーリ222と、引張り装置3の右側のプーリ12と、吊り具5の右側のプーリ233との間に巻装されている索条体300は、第1プーリ222とプーリ12とのプーリ間領域300c、プーリ12と第2プーリ223とのプーリ間領域300d、第2プーリ223と駆動プーリ13とのプーリ間領域300eが縮まる。そして、索条体300の駆動プーリ13からの延長領域(300e)が次第に長くなる。
その結果、電柱上方に固定されている引張り装置3と重量物Tを吊り下げている吊り具5との距離が短くなり、重量物Tの吊り上げが可能となる。
その際、索条体300の引っ張り速度と重量物Tの上昇速度とは比例するため、索条体300の引っ張り速度を早めることで重量物Tを速く吊り上げることが可能である。
一方、地上作業者408が索条体300を弛緩した場合、重量物Tの自重により第1歯車26及び第2歯車30が吊り上げ時とは逆方向に回転しようとするが、第1爪150及び第2爪160のラチェット作用で第1歯車26及び第2歯車30が固定されて直ちに停止されるため、第1歯車26に連動する駆動プーリ13の回転が阻止される。このため、重量物Tは、落下することなく、瞬時に停止する。
このように、本モード1では、2重の定滑車たるプーリ12及び駆動プーリ13の回転方向が2つのラチェット(第1爪150及び第2爪160)により一方向に規制されるため、重量物Tの吊り上げとその落下防止のみが可能である。
(モード2)
(引張り装置3のプーリ回転規制部20の制御を外すモード)
地上作業者408が索条体300の自由端300fを引くことにより、引張り装置3のプーリ12及び駆動プーリ13並びに吊り具5の第1プーリ222及び第2プーリ223は、モード1と略々同様に回転する。
このモード2は、引張り装置3の第1爪150と第2爪160との双方が、第1歯車26及び第2歯車30と噛合していないオフの状態である。
この状態は、第1歯車26及び第2歯車30がこれらに対応する第1爪150及び第2爪160の押圧付勢から開放された状態である。
すなわち、高所作業者404が、第1爪150及び第2爪160をその押圧付勢力に打ち勝ってこれらに対応する第1歯車26及び第2歯車30より離れた位置で固定するよう操作した状態であり、これにより第1歯車26及び第2歯車30は回動自在となる。
この状態においては、螺送軸部70をハンドル部7により緩めていない。この状態では、第2歯車30,ブレーキライニング28、第1歯車26及びブレーキライニング24は、螺送軸部70によりブレーキ受圧部80側に向けて締め付けられている。
螺送軸部70、ドラム軸50、第2歯車30,ブレーキライニング28、第1歯車26、ブレーキライニング24、ブレーキ受圧部80及び駆動プーリ13は、一体的に回転し、引張り装置3のプーリ12及び駆動プーリ13は、左右いずれの方向(右側から視て時計回り及び反時計回り方向)にも回動自在となる。
従って、地上作業者408が手で索条体300を把持する力を緩めることにより、重量物Tは自重で下降し、地上作業者408が手で索条体300を強く把持することにより、地上と一定の距離をあけた上方で重量物Tを吊り下げが可能となる。
逆に、地上作業者408が索条体300を引くことで重量物Tを吊り上げることも、もちろん可能である。
このように、本モード2では、重量物Tの吊り下げ及び吊り上げが可能である。
(モード3)
(引張り装置3のプーリ12及び駆動プーリ13を所定の回転角度又は回転数を回転した後に停止させるモード)
地上作業者408が索条体300の自由端300fを引くことにより駆動プーリ13が回転し、それに伴って、引張り装置3のプーリ12並びに吊り具5の第1プーリ222及び第2プーリ223は、モード1と略々同様に回転する。
このモード3は、引張り装置3の第1爪150が第1歯車26と噛合するオンで、第2爪160が第2歯車30と噛合しないオフの状態である。
このモード3では、最初は、第1歯車26がこれに対応する第1爪150により押圧付勢されて噛合している状態であり、第2歯車30が第2爪160による押圧付勢より開放されて噛合していない状態である。
モード3においては、当初、螺送軸部70がハンドル部7により緩められていない。この最初の状態では、第2歯車30,ブレーキライニング28、第1歯車26及びブレーキライニング24は、螺送軸部70によりブレーキ受圧部80側に向けて締め付けられている。
螺送軸部70、ドラム軸50、第2歯車30、ブレーキライニング28、第1歯車26、ブレーキライニング24、ブレーキ受圧部80及び駆動プーリ13は、一体的に一方向(右側から視て反時計回り方向)に回転し得る。
第1歯車26及びブレーキライニング24並びにプーリ12及び駆動プーリ13は、右側から視て反時計回りの方向(図12図示A2方向)に回転する。
次に、螺送軸部70をハンドル部7を右側から視て時計回り方向(図12図示B1方向)に回転させて、それにより第2歯車30、ブレーキライニング28、第1歯車26及びブレーキライニング24を、ドラム軸50のブレーキ受圧部80から徐々に緩める。すなわち、ハンドル部7により、螺送軸部70を右側から視て時計回りの方向に回転させ、螺送軸部70と連動する第2歯車30を第1歯車26と離間する方向(左側、図12図示B2方向)に螺進させる。それによって、第1歯車26と第2歯車30との間のブレーキライニング28を介した面圧及び第1歯車26とドラム軸50のブレーキ受圧部80との間のブレーキライニング24を介した面圧が漸次低下し、ある時点で重量物Tは自重で落下できるようになる。
この第1歯車26と第2歯車30とドラム軸50のブレーキ受圧部80との面圧低下に伴って重量物Tが落下することにより、駆動プーリ13とこれに連動するドラム軸50が右側から視て時計回りの方向(図12図示A1方向)に回転するが、第2歯車30と連動する螺送軸部70は、ドラム軸50の回転により第1歯車26側に向かって(図12図示B3方向)移動する。
駆動プーリ13と連動するドラム軸50のこの右側から視て時計回りの方向に向けての回転により、螺送軸部70がブレーキ受圧部80向かって(図12図示B3方向に螺進して)直進し、第2歯車30と第1歯車26に向けて移動し、ブレーキライニング28と接するようになる。
このため、第1爪150に噛合する第1歯車26は、ブレーキライニング24を介したドラム軸50との面圧により回転を停止し、且つ第2歯車30は、ブレーキライニング28を介した(第1爪150に噛合する)第1歯車26との面圧によりその回転を停止する。
従って、ハンドル部7の緩める操作によって回転を開始した第2歯車30と駆動プーリ13とは所定回転角又は回転数を回転した後、その回転を停止する。このため、重量物Tは、ある程度落下した後、第2歯車30が第1歯車26との面圧により停止した時点で、自動的に停止する。
モード3によって、重量物Tの吊り上げ高さの微調整を、ハンドル部7の操作及び索条体300の引く力を緩めることによるという簡単な操作で実現できる。
(吊り上げ及び高さ調節の流れ)
従って、これら3つのモードを適宜選択して重量物Tの吊り上げ及び高さ調節を行うには、高所作業者404は、まず、モード1を選択して重量物Tを引き上げ、その引き上げ高さが不足する場合は、モード1もしくはモード2を選択してさらに引き上げる。
一方、モード1による引き上げ高さが若干高い場合は、モード2を選択して所要量降下させるか、あるいはモード3を選択して重量物をいったん一定量低下させる。
その後、微調整をするために、さらにモード1あるいはモード2を選択して所要の高さとなるように調整するか、再度モード3を選択して順次重量物Tを一定量低下させる、等の微調整を行うことにより、目標とする高さに重量物Tを吊り上げることが可能となる。
このように、本吊り上げ工具1は、3つのモードを有し、高所作業者404が、ハンドル部7及び適宜爪(第1爪150及び第2爪160)を操作することにより、双方のラチェット(第1爪150及び第2爪160並びに第1歯車26及び第2歯車30)による吊り上げと索条体300の弛緩時の落下防止(モード1)、ラチェット(第1爪150及び第2爪160並びに第1歯車26及び第2歯車30)の開放による吊り下げ(吊り上げ)とその高さの微調整(モード2)、一方のラチェット(第2爪160)の開放による吊り下げ時の面圧によるブレーキにより吊り下げ高さの微調整(モード3)を選択することが可能であるため、高所作業による危険性を回避しつつ迅速に吊り上げを行うことができ、かつ安全に吊り下げ(吊り上げ)高さの微調整を行うことが可能である。
(変形例1)
ところで、上記実施の形態1によれば、第1歯車26の回転を規制する歯車止め部を構成する第1爪150および第2爪160のオンあるいはオフの切り替えにより歯車の回転制御を行うようにしたが、爪に代えてプランジャにより第1歯車26及び第2歯車30の回転を規制する歯車止め部を構成して、第1歯車26及び第2歯車30の回転制御を行うように構成してもよい。
図6はこの変形例を示すものであり、第2爪160に代えてプランジャ250を取り付け金具252および金具取り付け用ねじ256,258により側板106に取り付けられている。この変形例は、プランジャ250が、ボールブランジャ254により形成され、第2歯車30の歯部の谷に係合されるボールをバネにより付勢されるように構成されている。第2歯車30の回転時に、ボールプランジャ254は、ボールが出入りして歯の山を越え谷に係合することにより第2歯車30の回転を停止させる。
変形例の装置を用いて歯車止め部の最適な押圧付勢量を求める際に、その都度、第2爪160を操作する手間を省くことができる。
なお、上記実施の形態では、装置全体の軽量化のために天然繊維によるロープを用いて吊り上げ工具1を構成するようにしたが、合成繊維ロープや金属ロープを用いてもよい。また、吊り上げ工具1自体の重量増が問題にならない場合は、チェーンを用いてもよく、その場合は、より重い重量物を吊り上げることが可能となる。
また、上記実施の形態では、一例として重量物を吊り上げるようにしたが、トランス等の重量物の吊り上げに限るものではなく、物体の吊り上げ全般に使用可能である。
さらに、上記実施の形態では、引張り装置3の片側のプーリにのみそのフランジに凹部を設け、ロープのグリップを確保するようにしたが、これは反対側のプーリや両プーリ、さらには吊り具5のプーリに形成してもよい。
また、上記実施の形態では、2重の動滑車、すなわち引張り装置3及び吊り具5のプーリを2個ずつとしたが、これらがM個(Mは3以上の整数)ずつのM重の動滑車としてもよい。この場合、作業者の引っ張り力を理論上1/(2×M)に軽減できるとともに、ロープの引っ張り量がさらに増えるため、吊り上げ量のさらなる微調整が容易となる。
また、上記実施の形態では、ロープの一端を引張り装置の底部に結ぶようにしたが、引張り装置を吊り下げるロープ等に結ぶようにしてもよい。
前記1の使用方法においては、災害の復旧時に用いるので、高所作業者404は、電柱等に登ることを前提にして記載したが、高所作業時のバケット車のバケットに高所作業者404が乗って、吊り上げ工具1を用いてもよい。
この発明にかかる吊り上げ工具は、重量物等の物体を電柱等の高所に吊り上げ、その高さ調節を行うのに適する。
1 吊り上げ工具
3 引張り装置
5 吊り具
7 ハンドル部
12 プーリ
13 駆動プーリ
13a フランジ部
13b 凹部
13c ドラム軸連結凹部
20 プーリ回転規制部
24,28 ブレーキライニング
26 第1歯車
26a,30a 環状凹部
26b 貫通孔
30 第2歯車
30b 貫通孔
30c 係合部
40,42 軸受
46a,46b,46c,46d,46e 軸孔
50 ドラム軸
50a 軸固定部
50b 第1雄ネジ部
50c 第2雄ネジ部
50d 螺進軸部移動部
58 チェックワッシャ
58a 凸部
58b 凹部
70 螺送軸部
70a 雌ネジ孔
70b 係合部
70c 円形溝
70d 突部
80 ブレーキ受圧部
80a ブレーキ受圧筒部
80b ブレーキ顎部
80c 雌ネジ孔
102 第1の側板
104 第2の側板
106 第3の側板
102a,106a 頭部
102d,104d 底側腕部
102e,104e 貫通孔
104c,106c 底部
104f,106f 取り付け孔
106b ボール
108,110,112 カラー
114 段付きカラー
118,120 長ねじ
122,124 ナット
126 取り付けピン
126A,126B 取り付け孔部
126a,126b 凹部
126d 雌ネジ孔
128a ナット
128B ビス
130 フック
132 第1連結部
134 フック取付け部
136 第2連結部
138 索条体止めローラ
140 軸
142 抜け止めプレート
144 ねじ
146a,146b ねじ
148 円筒形キャップ
150 第1爪
151,161 取り付け孔
152 リング状バネ
154 リング状部材
155,165 爪本体部
156 腕部
158 貫通孔
160 第2爪
162 バネ
164 イモねじ
170 ロープ制御部
172 ローラ保持本体
174 ローラ保持部
174a,174b ローラ支持吊り下げ部
176 ローラ吊り部
176a 開口
178 索条体制御ローラ
178b 回転軸
180 ばね
188a,188a 円弧状溝
200,202 吊り具部材
200a,202a 脚部
200b,200c,202b,202c 腕部
204 連結部
206,208 折り返し部
210,212 カラー
214 フック取り付け部
220 軸
222 第1プーリ
223 第2プーリ
230 フック
250 プランジャ
252 取り付け金具
254 ボールプランジャ
256,258 金具取り付け用ねじ
300 索条体
300a 先端
300b,300c,300d,300e プーリ間領域
300f 自由端
310 吊り下げ用索条体
400 電柱
400a バンド
402 カーゴ
404 高所作業者
406,408 地上作業者
702 ラチェット部
704 係合爪部
706 突起
708 先端部
710 トルクハンドル本体
712 径間調整ツマミ
716 爪
T 重量物

Claims (5)

  1. それぞれ回動自在に軸支されたN個(Nは2以上の整数)のプーリを有した吊り具と、 それぞれ回動自在に軸支されたN個のプーリを有した引張り装置と、前記引張り装置に一端に固定され、前記引張り装置のN個のプーリ及び吊り具のN個のプーリに交互に通して前記引張り装置に他端から引き出される索条体と、を備え、かつ、前記引張り装置のN個のプーリの少なくとも1個の駆動プーリに対し、回転を規制する、プーリ回転規制部をさらに備えたことを特徴とする吊り上げ工具。
  2. 前記プーリ回転規制部は、軸に取り付けられた、駆動プーリと、
    前記駆動プーリに連結され且つ前記軸と同一の軸心方向において回動自在に取り付けられたドラム軸と、
    前記ドラム軸の前記駆動プーリとは反対側の領域において、軸方向に移動するように取り付けられた、第2歯車を取り付けられた螺送軸部と、
    前記螺送軸部と駆動プーリとの間に介装された、第1歯車とを備え、
    前記駆動プーリと第1歯車及び第2歯車とは、その回転する方向が同じ方向を向くように並列され、前記第1歯車は、その回転を規制するための、第1爪と、前記第1爪を前記第1歯車に対し押圧付勢するための付勢部材と、前記第1爪が前記第1歯車との当接位置以外の位置で固定するための固定部材と、前記第2歯車は、その回転を規制するための第2爪と、前記第2爪を前記第2歯車に対し押圧付勢及び押圧付勢解除するための付勢部材と、を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の吊り上げ工具。
  3. それぞれ回動自在に軸支されたN個(Nは2以上の整数)のプーリを有し、吊り上げるべき物体を支持する吊り具と、
    それぞれ回動自在に軸支されたN個のプーリを有する引張り装置と、
    その一端が固定され、前記吊り具の前記引張り装置のN個のプーリ及び吊り具のN個のプーリに交互に通して他端が引き出される索条体とを備え、
    前記索条体の他端に引張り力を加えることにより、前記引張り装置のプーリを回転させ且つ吊り具のN個のプーリを回転させて、前記吊り具が引き上げられ、かつ、前記索条体を弛緩させて該索条体の他端に加えたプーリを回転させる引張り力を除力したとき、前記引張り装置のN個のプーリの少なくとも1個に対し、歯車止め部と前記歯車との係合により直ちに該プーリの回転を停止させまたは該プーリを所定角度若しくは所定数回転させた後歯車止め部と係合した歯車に加えられた面圧により該プーリの回転を停止させるように、前記プーリの回転を規制する、プーリ回転規制部をさらに備えたことを特徴とする、請求項1または2に記載の吊り上げ工具。
  4. 前記プーリ回転規制部は、
    前記プーリの少なくとも1個と連動する第1歯車と、
    前記第1歯車の回転を規制するための第1爪と、
    前記第1爪を前記第1歯車に対し押圧付勢するための付勢部材と、
    前記第1爪を前記第1歯車との当接位置以外で固定するための第1爪固定部と、
    前記第1歯車とは互いに独立に回動可能な第2歯車と、
    前記第2歯車の回転を規制するためのプランジャと、
    を備えたことを特徴とする、請求項1又は3に記載の吊り上げ工具。
  5. 索条体を巻装されたプーリの索条体の引き出し領域に設けられた索条体制御部であって、 引き出される索条体を引き出し方向と交差する方向に向けてわん曲させてプーリ側に位置させる、ローラを備え、前記ローラは、索条体に向けて付勢され、前記索条体の引き出し方向に回転させるように形成された、請求項1ないし4のいずれかに記載の吊り上げ工具。
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