JP2015223806A - 液体吐出ヘッド、および記録装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、および記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】変位素子の変位が阻害されない液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置の提供。
【解決手段】液体吐出ヘッド2は、複数の吐出孔、および、複数の吐出孔に連通した複数の加圧室10が設けられた流路部材と、流路部材上に設けられた変位素子、変位素子上に設けられた複数の第1電極44a、44b、第1電極44a、44b上に設けられた複数の第1バンプ52、および、第1バンプ52と離間して設けられた第2バンプ54を備えるアクチュエータ基板40と、アクチュエータ基板40上に配置され、第1バンプ52に電気的に接続された導電層、および導電層を覆うように設けられた絶縁層を有する配線基板60と、を備え、第2バンプ54は配線基板60の端部の下方に配置されるとともに、平面視して、第2バンプ54の面積が、第1バンプ52の面積よりも大きい。
【選択図】図7

Description

本発明は、液体吐出ヘッド、および記録装置に関する。
従来、印刷用ヘッドとして、例えば、液体を記録媒体上に吐出することによって、各種の印刷を行なう液体吐出ヘッドが知られている。液体吐出ヘッドは、複数の吐出孔、および、複数の吐出孔に連通した複数の加圧室が設けられた流路部材と、流路部材上に設けられ、変位素子を有する圧電セラミックス層、圧電セラミックス層上に設けられた複数の第1電極、および、第1電極上に設けられた複数の第1バンプを備えるアクチュエータ基板と、アクチュエータ基板上に配置され、導電層、導電層を覆うように設けられた絶縁層を有する配線基板とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1の図6(a)参照)。そして、配線基板はアクチュエータ基板に第1バンプを介して電気的に接続されている。
特開2006−205670号公報
特許文献1に記載されている液体吐出ヘッドでは、配線基板の端部が変位素子に接触する可能性がある。それにより、アクチュエータ基板に設けられた変位素子の変位が阻害される可能性がある。
本発明の液体吐出ヘッドは、複数の吐出孔、および、複数の該吐出孔に連通した複数の加圧室が設けられた流路部材と、該流路部材上に設けられた変位素子、該変位素子上に設けられた複数の第1電極、該第1電極上に設けられた複数の第1バンプ、および、該第1バンプと離間して設けられた第2バンプを備えるアクチュエータ基板と、該アクチュエータ基板上に配置され、前記第1バンプに電気的に接続された導電層、および該導電層を覆うように設けられた絶縁層を有する配線基板とを備えている。また、前記第2バンプは前記配線基板の端部の下方に配置されている。また、平面視して、前記第2バンプの面積が、前記第1バンプの面積よりも大きい。
本発明の記録装置は、前記液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドを制御する制御部を備えていることを特徴とする。
本発明の液体吐出ヘッドによれば、配線基板の絶縁層がアクチュエータ基板に設けられた変位素子に付着することを抑えることができ、変位素子の変位が阻害される可能性を低減することができる。
(a)は、本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドを含む記録装置の側面図であり、(b)は平面図である。 (a)は、図1の液体吐出ヘッドの要部であるヘッド本体の平面図であり、(b)は、(a)から一次流路部材を除いた平面図である。 図2(b)の一部の拡大平面図である。 図2(b)の一部の拡大平面図である。 (a)は、図4のI−I線に沿った部分縦断面図であり、(b)は、図2(a)のヘッド本体の部分縦断面図である。 図1に示す液体吐出ヘッドの配線基板との接続を示す概略図である。 配線基板の端部近傍を拡大して示す、液体吐出ヘッドの拡大平面図である。 図7のII−II線に沿った部分縦断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる液体吐出ヘッドを示し、配線基板の端部近傍を拡大して示す拡大平面図である。 本発明の第3実施形態にかかる液体吐出ヘッドを示し、配線基板の端部近傍を拡大して示す拡大平面図である。 図10のIII−III線に沿った部分縦断面図である。 図10に示す配線基板とアクチュエータ基板との接合を示しており、(a)は他の形態を示す概念図であり、(b)は本発明の概念図である。
<第1実施形態>
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド2を含む記録装置である(カラーインクジェット)プリンタ1の概略の側面図であり、図1(b)は、概略の平面図である。プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pを搬送ローラ80aから搬送ローラ80bへと搬送することにより、印刷用紙Pを液体吐出ヘッド2に対して相対的に移動させる。制御部88は、画像や文字のデータに基づいて、液体吐出ヘッド2を制御して、記録媒体Pに向けて液体を吐出させ、印刷用紙Pに液滴を着弾させて、印刷用紙Pに印刷などの記録を行なう。
本実施形態では、液体吐出ヘッド2はプリンタ1に対して固定されており、プリンタ1はいわゆるラインプリンタとなっている。本発明の記録装置の他の実施形態としては、液体吐出ヘッド2を、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に往復させるなどして移動させる動作と、印刷用紙Pの搬送を交互に行なう、いわゆるシリアルプリンタが挙げられる。
プリンタ1には、印刷用紙Pとほぼ平行するように平板状の(ヘッド搭載)フレーム70が固定されている。フレーム70には図示しない20個の孔が設けられており、20個の液体吐出ヘッド2がそれぞれの孔の部分に搭載されていて、液体吐出ヘッド2の、液体を吐出する部位が印刷用紙Pに面するようになっている。液体吐出ヘッド2と印刷用紙Pとの間の距離は、例えば0.5〜20mm程度とされる。5つの液体吐出ヘッド2は、1つのヘッド群72を構成しており、プリンタ1は、4つのヘッド群72を有している。
液体吐出ヘッド2は、図1(a)の手前から奥へ向かう方向、図1(b)の上下方向に細長い長尺形状を有している。1つのヘッド群72内において、3つの液体吐出ヘッド2は、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に沿って並んでおり、他の2つの液体吐出ヘッド2は搬送方向に沿ってずれた位置で、3つ液体吐出ヘッド2の間にそれぞれ一つずつ並んでいる。液体吐出ヘッド2は、各液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲が、印刷用紙Pの幅方向に(印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向に)繋がるように、あるいは端が重複するように配置されており、印刷用紙Pの幅方向に隙間のない印刷が可能になっている。
4つのヘッド群72は、記録用紙Pの搬送方向に沿って配置されている。各液体吐出ヘッド2には、図示しない液体タンクから液体(インク)が供給される。1つのヘッド群7
2に属する液体吐出ヘッド2には、同じ色のインクが供給されるようになっており、4つのヘッド群で4色のインクが印刷できる。各ヘッド群72から吐出されるインクの色は、例えば、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)である。このようなインクを、制御部88で制御して印刷すれば、カラー画像が印刷できる。
プリンタ1に搭載される液体吐出ヘッド2の個数は、単色で、1つの液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲を印刷するのなら1つでもよい。ヘッドの群72に含まれる液体吐出ヘッド2の個数や、ヘッド群72の個数は、印刷する対象や印刷条件により適宜変更できる。例えば、さらに多色の印刷をするためにヘッドの群72の個数を増やしてもよい。また、同色で印刷するヘッド群72を複数配置して、搬送方向に交互に印刷することで、印刷速度(搬送速度)を速くすることができる。また、同色で印刷するヘッド群72を複数準備して、搬送方向と交差する方向にずらして配置して、印刷用紙Pの幅方向の解像度を高くしてもよい。
さらに、色の付いたインクを印刷する以外に、印刷用紙Pの表面処理をするために、コーティング剤などの液体を印刷してもよい。
プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pに印刷を行なう。印刷用紙Pは、給紙ローラ80aに巻き取られた状態になっており、2つのガイドローラ82aの間を通った後、フレーム70に搭載されている液体吐出ヘッド2の下側を通り、その後2つの搬送ローラ82bの間を通り、最終的に回収ローラ80bに回収される。印刷する際には、搬送ローラ82bを回転させることで印刷用紙Pは、一定速度で搬送され、液体吐出ヘッド2によって印刷される。回収ローラ80bは、搬送ローラ82bから送り出された印刷用紙Pを巻き取る。搬送速度は、例えば、50m/分とされる。各ローラは、制御部88によって制御されてもよいし、人によって手動で操作されてもよい。
記録媒体は、印刷用紙P以外に、タイル、布などでもよい。また、プリンタ1を、印刷用紙Pの代わりに搬送ベルトを搬送する形態にし、記録媒体は、ロール状のもの以外に、搬送ベルト上に置かれた、枚葉紙や裁断された布、木材、タイルなどにしてもよい。さらに、液体吐出ヘッド2から導電性の粒子を含む液体を吐出するようにして、電子機器の配線パターンなどを印刷してもよい。またさらに、液体吐出ヘッド2から反応容器などに向けて所定量の液体の化学薬剤や化学薬剤を含んだ液体を吐出させて、反応させるなどして、化学薬品を作製してもよい。
また、プリンタ1に、位置センサ、速度センサ、温度センサなどを取り付け、制御部88が、各センサからの情報から分かるプリンタ1各部の状態に応じて、プリンタ1の各部を制御してもよい。特に、液体吐出ヘッド2から吐出される液体の吐出特性(吐出量や吐出速度など)が外部の影響を受けるようであれば、液体吐出ヘッド2の温度や液体タンクの液体の温度、液体タンクの液体が液体吐出ヘッド2に加えている圧力に応じて、液体吐出ヘッド2において液体を吐出させる駆動信号を変えるようにしてもよい。
次に、本発明の一実施形態の液体吐出ヘッド2について説明する。図2(a)は、図1に示された液体吐出ヘッド2の要部であるヘッド本体2aを示す平面図である。図2(b)は、ヘッド本体2aから一次流路部材6を除いた状態の平面図である。図3および図4は、図2(b)の拡大平面図である。図5(a)は、図4のI−I線に沿った縦断面図であり、図5(b)は、ヘッド本体2の、一次供給流路20の開口20a付近における一次供給流路20に沿った部分縦断面図である。図6は、アクチュエータ基板40と配線基板90との配置関係を示す概略図である。図7は、配線基板90の端部を拡大して示す拡大平面図である。図8は、図7に示すII−IIに沿った縦断面図である。
なお、図2〜4,6,7では、図面を分かり易くするために、下方にあって破線で描く
べき流路などを実線で描いている。また、図1〜5(a)では配線基板60を省略して示している。また、図2(a)では、二次流路部材4内の流路については、ほとんど省略し、加圧室10の配置のみを示している。
液体吐出ヘッド2は、ヘッド本体2aと、配線基板90とを備えている。なお、ヘッド本体2aおよび配線基板90以外に、金属製の筐体、放熱板、ドライバICなどを含んでいてもよい。ヘッド本体2aは、外部から送られてきた信号に基づき液体を吐出する機能を有している。配線基板90は、ヘッド本体2aに電流を供給する機能、およびヘッド本体2aに信号を送る機能を有している。
ヘッド本体2aは、一次流路部材6と、二次流路部材4と、アクチュエータ基板40とを備えている。二次流路部材4上にアクチュエータ基板40が設けられており、アクチュエータ基板40を取り囲むように二次流路部材4上に一次流路部材6が設けられている。なお、一次流路部材6は必ずしも設けなくてもよい。なお、二次供給流路20および二次回収流路24が延びる方向を第1方向と称し、アクチュエータ基板40が延びる方向を第2方向と称する。
一次流路部材6は、第2方向に長く設けられている。そのため、第2方向を長手方向と呼ぶ場合がある。一次流路部材6は、外部から供給された液体を二次流路部材4へ供給する機能を有する。二次流路部材4は、第2方向に長く設けられており、一次流路部材6から供給された液体をアクチュエータ基板40へ供給する機能を有する。アクチュエータ基板40は、第2方向に長く設けられており、変位素子50により加圧室10内にある液体を個別に加圧する機能を有している。
一次流路部材6は、2枚のプレート6a、6bにより形成されており、立方体形状をなしている。一次流路部材6の厚みは5〜30mmとすることができる。一次流路部材6は、一次供給流路22と、一次回収流路26と、供給接続流路22bと、回収接続流路26bと、貫通孔6cとを備えている。一次供給流路22は、一方の側面に隣り合うように、一次流路部材6の第2方向に沿って設けられており、外部から供給された液体を二次流路部材4に供給している。一次回収流路26は、他方の側面に隣り合うように、一次流路部材6の第2方向に沿って設けられており、二次流路部材6およびアクチュエータ基板40を流れた液体を回収している。貫通孔6cは、一次流路部材6の中央部において、一次流路部材6の上下面を貫通するように設けられている。貫通孔6cには、図5(b)に示すようにアクチュエータ基板40を駆動する駆動信号を伝達するFPC(Flexible Printed
Circuit)などの配線基板60が挿通されている。
一次流路部材6は、二次流路部材4とアクチュエータ基板40が接続されていない領域で接合されており、アクチュエータ基板40を囲むように接合されている。そのため、アクチュエータ基板40に、吐出した液体の一部がミストとなって付着するのを抑制できる。また、二次流路部材4を外周で固定するため、二次流路部材4が変位素子50の駆動に伴って振動し、共振などが生じるのを抑制することができる。
プレート6aには、第2方向における両端部に開口22c、22d、26c、26dが設けられており、それぞれの開口22c、22d、26c、26dに一次供給流路22と一次回収流路26とが連通している。一次供給流路22には仕切り6baが設けられており、一次供給流路22の一部が共通接続流路22bとして構成されている。同様に、一次回収流路26には仕切り6bbが設けられており、一次回収流路26の一部が回収接続流路26bとして構成されている。一次流路部材6と二次流路部材4とは、供給接続流路22bと回収接続流路26bとにより連通している。
一次流路部材6は、プレート6aと6bとが積層されて構成されている。プレート6bの上面には、一次供給流路22のうち第2方向に延びている流路抵抗の低い部分である一次供給流路22となる溝と、二次回収流路26のうち第2方向に延びている流路抵抗の低い部分である一次回収流路26となる溝が配置されている。
なお、一次供給流路22および二次回収流路26には、ダンパを設けて、液体の吐出量の変動に対して液体の供給、あるいは排出が安定するようにしてもよい。また、一次供給流路22および二次回収流路26内に、フィルタを設けることにより、異物や気泡が、二次流路部材4に入り込み難くしてもよい。
このように、一次供給流路22および一次回収流路26を、一次流路部材6内に配置することで、一次供給流路22および一次回収流路26の断面積を大きくすることができる。それにより、一次供給流路22と二次供給流路20とが接続される位置、および一次回収流路26と二次回収流路24とが接続される位置の差による圧力損失の差を小さくできる。そのため、一次供給流路22および一次回収流路26の流路抵抗は、二次供給流路20および二次回収流路24の1/100以下にするのが好ましい。
二次流路部材4は、平板状の形状を有しており、その厚さは0.5〜2mm程度である。二次流路部材4は、二次流路部材本体4aとノズルプレート4bとにより形成されており、例えば、金属プレートを積層して作製することができる。二次流路部材4の加圧室面4−1には、加圧室10が平面方向にマトリクス状に並んで配置されている。二次流路部材4の吐出孔面4−2には、液体が吐出される吐出孔8が平面方向にマトリクス状に並んで配置されている。吐出孔8は加圧室10と連通している。
二次流路部材4は、複数の二次供給流路20と、複数の二次回収流路24と、個別供給流路12と、個別回収流路14と、部分流路(ディゼンダ)10bと、吐出孔8と、加圧室10とを備えている。
二次供給流路20および二次回収流路24は、第1方向に沿って延びるように複数配置されている。また、二次供給流路20と二次回収流路24とは、第2方向に交互に並んで配置されている。
加圧室10は、二次供給流路20の両側に沿って配列されており、片側1列ずつ、合計2列の加圧室列11Aを構成している。二次供給流路20とその両側に並んでいる加圧室10とは、個別供給流路12を介して繋がっている。そのため、個別供給流路12は、加圧室10ごとに設けられている。
また、加圧室10は、二次回収流路24の両側に沿って配列されており、片側1列ずつ、合計2列の加圧室列11Aを構成している。第1回収流路22とその両側に並んでいる加圧室10とは、個別回収流路14を介して繋がっている。そのため、個別回収流路14は、加圧室10ごとに設けられている。
加圧室10の下方における吐出孔面4−2には、吐出孔8が設けられている。吐出孔8は、加圧室10ごとに設けられており、部分流路10bを介して繋がっている。また、部分流路10bには、個別回収流路14が接続されており、部分流路10bを流れ、吐出孔8より吐出されなかった液体が、個別回収流路14を流れることとなる。
上記構成により、二次流路部材4においては、二次供給流路20に供給された液体は、個別供給流路12を通って、二次供給流路20に沿って並んでいる加圧室10に流れ込み
、一部の液体は吐出孔8から吐出され、他の一部の液体は、個別回収流路14を通って、加圧室10に対して、二次供給流路20と反対側に位置している二次回収流路24に流れ込み、二次流路部材4から外部に回収されることとなる。
このように、二次供給流路20と二次回収流路24とが交互に配置されていることにより、二次供給流路20および二次回収流路24を面積効率よく配置することができ、加圧室10の数を増やして高解像度化したり、二次供給流路20や二次回収流路24を太くしてそれぞれの流路抵抗を小さくし、吐出孔8からの吐出特性の差を小さくしたり、ヘッド本体2aの平面方向の大きさを小さくすることができる。
また、二次供給流路20の外部への開口20aを第1方向の一方の端部に配置し、二次回収流路24の外部への開口24aを第1方向の他方の端部に配置しているため、各個別供給流路12および各個別回収流路14の配置による圧力の差が打ち消されるように作用し、各吐出孔8に加わる圧力の差を小さくできる。なお、二次供給流路20の開口20a、および二次回収流路24の開口24aはともに、加圧室面4−1に開口している。
加圧室10は、加圧室本体10aと、部分流路10bとを備えている。加圧室本体10aは、加圧室面4−1に面して配置されており、変位素子50からの圧力を受けている。加圧室本体10aは、直円柱形状であり、平面形状は円形状である。平面形状が円形状であることにより変位素子50が同じ力で変形させた場合の変位量、および変位により生じる加圧室10の体積変化を大きくできる。
部分流路10bは、加圧室本体10aの下から吐出孔面4−2に開口している吐出孔8に繋がる中空の領域である。部分流路10bは、直径が加圧室本体10aより小さい直円柱形状であり、平面形状は円形状である。また、部分流路10bは、加圧室面4−1から見たときに、加圧室本体10a内に納まる位置に配置されている。部分流路10bは、吐出孔8側に向かって断面積の小さくなる円錐形状や台形円錐形状でもよい。部分流路10bの平面形状が加圧室本体10aより小さくなっているので、その分、二次供給流路20および二次回収流路24の幅を大きくでき、上述の圧力損失の差を小さくできる。
複数ある加圧室10は、第1方向に沿った複数の加圧室列11Aを構成しているとともに、第2方向に沿った複数の加圧室行11Bを構成している。各吐出孔8は、対応する加圧室10の中心に位置している。複数ある吐出孔8も、加圧室1と同様に、第1方向に沿った複数の吐出孔列9Aを構成しているとともに、第2方向に沿った複数の吐出孔行9Bを構成している。
なお、隣り合う加圧室列11Aにおいて、加圧室10を第1方向にずらして千鳥状に配置すれば、隣り合う加圧室列11Aに属する加圧室10の距離を大きくできるので好ましい。その場合、加圧室行11Bは、32行あり、吐出孔行9Bは、32行とすることができる。また、第2方向の両端に位置する加圧室列11Bに属する加圧室10を、液体の吐出しないダミー加圧室としてもよい。また、ダミー加圧室に各種流路を接続してもよい。
第1方向と第2方向とがなす角度は直角からずれている。このため、第1方向に沿って配置されている吐出孔列9Aに属する吐出孔8同士は、その直角からのずれている分、第2方向にずれて配置される。そして、吐出孔列9Aが第2方向に並んで配置されるので、異なる吐出孔列9Aに属する吐出孔8は、その分、第2方向にずれて配置される。これらが合わさって、二次流路部材4の吐出孔8は、第2方向に一定間隔で並んで配置されており、これにより、吐出した液体により形成される画素で所定の範囲を埋めるように印刷ができる。
図3において、吐出孔8を第2方向と直交する方向に投影すると、仮想直線Rの範囲に32個の吐出孔8が投影され、仮想直線R内で各吐出孔8は360dpiの間隔に並ぶ。これにより、仮想直線Rに直交する方向に印刷用紙Pを搬送して印刷すれば、360dpiの解像度で印刷できる。
二次流路部材4の上面には、変位素子50を含むアクチュエータ基板40が接合されており、各変位素子50が加圧室10上に位置するように配置されている。アクチュエータ基板40は、加圧室10によって形成された加圧室群とほぼ同一の形状の領域を占有している。また、各加圧室10の開口は、流路部材4の加圧室面4−1にアクチュエータ基板40が接合されることで閉塞される。
アクチュエータ基板40は、ヘッド本体2aと同じく第2方向に長い長方形状である。また、詳細は後述するが、アクチュエータ基板40には、各変位素子50に信号を供給するための配線基板60が接続されている。
アクチュエータ基板40は、圧電セラミックス層40a、40bと、共通電極42と、個別電極44と、接続電極46と、第1バンプ52と、第2バンプ54とを有している。
アクチュエータ基板40は、圧電セラミックス層40bと、共通電極42と、圧電セラミックス層40aと、個別電極44とが積層されて構成されており、圧電セラミックス層40aを介して共通電極42と個別電極44とが対向する領域が変位素子50として機能する。圧電セラミックス層40bは振動板として機能している。
これらの圧電セラミック層21a、21bは、例えば、強誘電性を有する、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系、NaNbO系、BaTiO系、(BiNa)NbO系、BiNaNb15系などのセラミックス材料からなる。なお、圧電セラミック層21bは、振動板として働いており、必ずしも圧電体である必要はなく、代わりに、圧電体でない他のセラミック層や金属板を用いてもよい。
共通電極42は、圧電セラミックス層40a、40bの間に設けられており、圧電セラミックス層40a、40bの全域にわたって設けられている。共通電極42は、例えば、Ag−Pdペーストにより形成することができる。なお、図示していないが、圧電セラミックス層40aを貫通するビアホールが設けられており、圧電セラミックス層40aの表面に設けられた共通電極用表面電極と電気的に接続されている。
個別電極44は、個別電極本体44aと引出電極44bとを有している。個別電極本体44aは加圧室10上に配置されており、加圧室10に対応して設けられている。引出電極44bは、個別電極本体44aから加圧室10より外側まで引き出されている。個別電極はAu系などの金属材料により形成することができる。
引出電極44b上の加圧室10と対向する領域外に引き出された部分には、接続電極26が形成されている。接続電極26は例えばガラスフリットを含む銀−パラジウムからなり、厚さが15μm程度で凸状に形成されている。また、接続電極26は、配線基板60に設けられた導電層60eと電気的に接合されている。
図6〜8を用いて、アクチュエータ基板40と配線基板60との接続について説明する。なお、図6では、第1バンプ52および第2バンプ54を一部省略して示している。アクチュエータ基板40上には、第1バンプ52と第2バンプ54とが設けられている。図6に示すように、第1バンプ52はアクチュエータ基板40の全域にわたって設けられている。第2バンプ54は、配線基板60の端部の下方に配置されている。なお、配線基板
60の端部とは、配線基板60の縁から配線基板60の全体の5%までの距離を示しており、配線基板60が200mmであると10mm程度までの領域を示している。
配線基板60は、ベースフィルム60dと、パターニングされた導電層60eと、導電層60eを被覆する絶縁層60cとを備えている。絶縁層60cは、配線基板60の全面にわたって形成されている。
第1バンプ52は、接続電極44b上に設けられている。そのため、第1バンプ52は、加圧室10に対応して設けられている。第1バンプ52は、アクチュエータ基板40の接続電極と26と、配線基板60の導電層60eとを電気的に接続する機能を有している。そのため、第1バンプ52は、絶縁層60cを貫通するように設けられている。
第1バンプ52は、変位素子50からの高さHaが70μm程度である。第1バンプ52は、Ag等の金属粒子を含む導電性樹脂をスクリーン印刷することにより形成されている。
第2バンプ54は、アクチュエータ基板40の圧電セラミックス層40a上に設けられており、第1バンプ52と離間した状態で配置されている。また、第2バンプ54は、配線基板60の端部の下方に配置されている。第2バンプ54も第1バンプ52と同等の材料および製造方法により形成することができる。第2バンプ54は、変位素子50からの高さHbが50μm程度である。そして、平面視して、第2バンプ54の面積が第1バンプ52の面積よりも大きくなっている。
ここで、配線基板60は、第1バンプ52と導電層60eとが導通するように、配線基板60を載置した後、配線基板60側から温めることにより、アクチュエータ基板40と配線基板60とを電気的および機械的に接合している。その際に、第1バンプ52は、絶縁層60cが変位素子50に接触しないように、絶縁層60cと変位素子50とが所定の間隔をあけるようにストッパーとしての機能を有している。しかしながら、配線基板60の端部は、自由端となっており、絶縁層60cが変位素子50に接触しやすく、絶縁層60cが変位素子50に接触すると変位素子50の変位を阻害する可能性がある。
これに対して、液体吐出ヘッド2は、配線基板60の端部の下方に第2バンプ54が配置されるとともに、平面視して、第2バンプ54の面積が第1バンプ52の面積よりも大きい構成を有している。そのため、第2バンプ54が、配線基板60の端部と変位素子50との間に所定の空間ができるように機能することとなり、変位素子50の変位が阻害される可能性を低減することができる。
さらに、平面視して、第2バンプ54の面積が、第1バンプ52の面積よりも大きいことから、第2バンプ54と絶縁層60cとの接触面積が大きくなるため、第2バンプ54が配線基板60の端部と変位素子50との間に所定の空間を作りやすくなる。その結果、変位素子50の変位が阻害されにくくなる。それゆえ、液体吐出ヘッド2の吐出特性に悪影響を与える可能性を低減することができる。
平面視して、第2バンプ54の面積は、第1バンプ52の面積よりも2〜10倍であることが好ましい。
また、第2バンプ54は、アクチュエータ基板40の圧電セラミックス40a上に設けられている。そのため、第2バンプ54とアクチュエータ基板40との接合強度を向上させることができ、第2バンプ54が、アクチュエータ基板40から剥離する可能性を低減することができる。
また、第2バンプ54は、第2方向に複数設けられており、隣り合う第2バンプ54同士が離間している。そのため、配線基板60をアクチュエータ基板40に接合する際に熱圧着しても、複数個所で配線基板60を支えることとなり、絶縁層60cが変位素子50に接触して付着する可能性を低減することができる。
また、平面視して、第2バンプ54の幅が、配線基板60の縁に向かうにつれて大きくなっている。すなわち、アクチュエータ基板40の第2方向に直交する側面から、アクチュエータ基板40の中央部に向けて見て、第2バンプ54の幅が、配線基板60の縁に向かうにつれて大きくなっている。言い換えると、第2バンプ54は、平面視して三角形状をなしており、三角形の一つの頂点が、隣り合う加圧室10の間に入り込むように配置されている。
そのため、配線基板60の縁に向うにつれて第2バンプ54の平面視面積を大きくすることができ、絶縁層60cが変位素子50に接触して付着する可能性を低減することができる。また、第2バンプ54は、平面視して三角形状をなしており、三角形の一つの頂点が、隣り合う加圧室10の間に入り込むように配置されていることから、第1方向に直交する方向におけるアクチュエータ基板40の面積を小さくすることができる。すなわち、面積効率よく第2バンプ54を配置することができる。
また、第2バンプ54の隣り合う加圧室10の間に入り込んだ部位と、加圧室10との距離は等しいことが好ましい。すなわち、図7に示すように、第2バンプ54と加圧室10との距離は等しいことが好ましい。それにより、第2バンプ54が加圧室10に与える影響を均一に近づけることができ、加圧室10ごとに吐出特性がばらつく可能性を低減することができる。
図7に示すように、配線基板60は一方の配線基板60aと他方の配線基板60bとを有している。また、第2バンプ54は、一方の第2バンプ54aと他方の第2バンプ54bとを有している。そして、一方の第2バンプ54aは一方の配線基板60aの端部の下方に配置されており、他方の第2バンプ54bは他方の配線基板60bの端部の下方に配置されている。
そのため、液体吐出ヘッド2は、一方の配線基板60aの端部と変位素子50との接触を一方の第2バンプ54aが抑え、他方の配線基板60bの端部と変位素子50との接触を他方の第2バンプ54bが抑える構成となる。それにより、より確実に、絶縁層60cと変位素子50とが接触する可能性を低減することができる。
また、第1バンプ52は、絶縁層60cを貫通して導電層60eと導通しており、第2バンプ54は、絶縁層60cを貫通していない。そのため、第1バンプ52は、絶縁層60cにより周囲が囲まれる構成となり、機械的な接合強度を向上させることができ、第1バンプ52と配線基板60との電気的な接続信頼性を高めることができる。
さらに、第2バンプ54は、絶縁層60cを貫通しておらず、第2バンプ54と配線基板60との機械的な接合が強固にされていないため、配線基板60に熱膨張が生じた場合においても、第2バンプ54が配線基板60の伸縮を抑制することがなく、第1バンプ52に過剰な応力が生じる可能性を低減することができる。その結果、配線基板60とアクチュエータ基板40との電気的な接続信頼性を高めることができる。
そのため、第2バンプ54は、絶縁層60cに埋設していないことが好ましい。すなわち、第2バンプ54は、配線基板60の熱圧着時に絶縁層60cが変位素子50に接触し
ないように機能すればよく、配線基板60の熱圧着後は、配線基板60の端部が自由端となっていることが好ましい。
図8に示すように、第2バンプ54の変位素子50からの高さHbが、第1バンプ52の変位素子からの高さHaよりも低くなっている。そのため、第1バンプ52が絶縁層60cを貫通して、導電層60eと導通を図れた場合においても、第2バンプ54が絶縁層60cを貫通する可能性を低減することができる。その結果、熱圧着後の配線基板60の端部が自由端となり、配線基板60に熱膨張が生じた場合においても、第2バンプ54が配線基板60の伸縮を抑制することがなく、第1バンプ52に過剰な応力が生じる可能性を低減することができる。
第2バンプ54の変位素子50からの高さHbは、第1バンプ52の変位素子からの高さHaの30〜70%であることが好ましい。
なお、配線基板60は必ずしも一方の配線基板60aと他方の配線基板60bとを備える必要はなく、第2バンプ54は必ずしも一方の第2バンプaと他方の第2バンプ54bとを備える必要はない。
また、第2バンプ54は、対向する配線基板60a、60bの対向する端部の下方にのみ設ける必要はなく、第2方向に直交する配線基板60の端部の下方に設けてもよい。
また、平面視して、第2バンプ54は、三角形状をなしている例を示したがこれに限定されるものではない。第1バンプ52と同様に、平面視して円形状をなしていてもよく、台形状に形成されていてもよい。第2バンプ54が、平面視して台形状をなしており、配線基板60の縁に向うにつれて幅が大きくなるように配置されることにより、三角形状と同等の効果を奏することができる。
<第2実施形態>
図9を用いて液体吐出ヘッド102について説明する。液体吐出ヘッド102は、第2バンプ154の形状が第1の実施形態と異なっており、その他の点は同一である。なお、同一の部材については同一の符号を付し、以下同様とする。
第2バンプ154は、一方の第2バンプ154aと、他方の第2バンプ154bと、連結部154cとを備えている。一方の第2バンプ154aと他方の第2バンプ154bについては、第1実施形態の第2バンプ54と同一であり説明を省略する。
連結部154cは、一方の第2バンプ154aと他方の第2バンプ154bとを連結するように設けられており、平面視して、一方の配線基板60aと他方の配線基板60bとの間に配置されている。そのため、第2バンプ154は、一方の第2バンプ154aと他方の第2バンプ154bとが連結部154cにより一体化されている。
そのため、液体吐出ヘッド102は、一方の配線基板60aの端部および他方の配線基板60bの端部の下方に第2バンプ154が配置されることとなる。その結果、第2バンプ154の平面視面積を大きくすることができ、一方の配線基板60aと他方の配線基板60bとが、変位素子50(図5参照)と接触する可能性を低減することができる。
また、第2バンプ154が、平面視して、一方の配線基板60aと他方の配線基板60bとの間に配置されているため、熱膨張により配線基板60に伸縮が生じた場合においても、配線基板60と変位素子50とが接触する可能性を低減することができる。
なお、第2バンプ154が、平面視して、平行四辺形状をなしている例を示したがこれに限定されるものではない。第2バンプ154は、一方の第2バンプ154aと他方の第2バンプ154bとが連結部154cにより一体化されていればよい。
<第3実施形態>
図10〜12を用いて液体吐出ヘッド202について説明する。なお、図10において見やすいように第1バンプ52に斑点を付している。液体吐出ヘッド202は、接続電極46の配置、第2バンプ254の形状が異なっており、その他の点は、液体吐出ヘッド2と同一である。
接続電極46は、加圧室10を取り囲むように、圧電セラミックス層40a上にマトリクス状に配置されており、加圧室10の周囲に6つ設けられている。6つの接続電極46を頂点として仮想の六角形を描き、六角形の重心に加圧室10の重心が配置されている。そして、接続電極46は、隣り合う加圧室10に対して共通の位置に配置されている。
接続電極46は、アクチュエータ基板40と、一次流路部材6および二次流路部材5とを接合する際にアクチュエータ基板40を押圧した際に個別電極44などが破損しないように所定の間隔をあけるために設けられている。そのため、液体吐出ヘッド202は、各加圧室10に対して均一な条件で接続電極46を配置しているため、精度よくアクチュエータ基板40と、一次流路部材6および二次流路部材5とを接合することができる。
また、一部の接続電極46上に第2バンプ254が設けられている。接続電極46は、第2バンプ254において、配線基板60の縁と反対側に位置する部位の下方に設けられている。そのため、図11に示すように、第2バンプ254は、配線基板60の縁と反対側に位置する部位の高さHb1が、配線基板60の縁側に位置する部位の高さHb2よりも高くなっている。
それにより、配線基板60をアクチュエータ基板40に接続する際に、配線基板60の端部が、第2バンプ254よりも変位素子50(図5参照)側に入り込む可能性を低減することができる。その結果、配線基板60が変位素子50に接触する可能性を低減することができ、液体吐出ヘッド202の吐出特性に悪影響が生じる可能性を低減することができる。
すなわち、図12(a)に示すように、第2バンプ254において、配線基板60の縁側に位置する部位の高さHb2が、配線基板60の縁と反対側に位置する部位の高さHb1よりも高い場合、第2バンプ254上に押し当てられた配線基板60は、図に示す矢印方向に外力が生じ、図示するように配線基板60にたわみが生じる場合がある。そして、配線基板60にたわみが生じたため、配線基板60が変位素子50に接触する可能性がある。
これに対して、図12(a)に示すように、液体吐出ヘッド202は、第2バンプ254において、配線基板60の縁と反対側に位置する部位の高さHb1が、配線基板60の縁側に位置する部位の高さHb2よりも高い構成を有している。そのため、第2バンプ254上に押し当てられた配線基板60は、図に示す矢印方向に外力が生じ、配線基板60が延ばされることにより、たわみが生じにくいこととなる。その結果、配線基板60が変位素子50に接触する可能性を低減することができるのである。
また、第2バンプ254の配線基板60の縁と反対側に位置する部位の高さHb1は、第1バンプ52の高さHaよりも低いことが好ましい。それにより、第1バンプ52において配線基板60との電気的な接続を確保しつつ、第2バンプ254が配線基板60の伸
縮を抑制するように機能せず、第1バンプ52の接続信頼性を確保することができる。
なお、第2バンプ254の下方に接続電極46を設けることにより、第2バンプ254において、配線基板60の縁と反対側に位置する部位の高さHb1を、配線基板60の縁側に位置する部位の高さHb2よりも高くする例を示したがこれに限定されるものではない。例えば、印刷形成時に第2バンプ254の配線基板60の縁と反対側に位置する部位が厚くなるようにペーストを塗布してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、第1実施形態である液体吐出ヘッド2を用いたプリンタ1を示したが、これに限定されるものではなく、他の実施形態に係る液体吐出ヘッド102,202をプリンタ1に用いてもよい。また、複数の実施形態である液体吐出ヘッド2,102,202を組み合わせてもよい。
また、加圧部として、加圧室10を圧電アクチュエータの圧電変形によりを加圧する例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、加圧室10ごとに発熱部を設け、発熱部の熱により加圧室10の内部の液体を加熱し、液体の熱膨張により加圧する加圧部としてもよい。
また、第2バンプ54が、複数設けられている例を示したが、第2バンプ54が配線基板60の端部の下方に1つのみ設けられていてもよい。さらにまた、配線基板60の端部の全域にわたって大きな第2バンプ54を設けてもよい。
また、液体吐出ヘッド2では、液体が、外部から供給され、一次供給流路22、二次供給流路20、部分流路10、二次回収流路24、一次回収流路26を流れ、外部へ回収される例を示したがこれに限定されるものではない。逆に、一次回収流路26、二次回収流路24、部分流路10、二次供給流路20、一次供給流路22を順に流れるようにしてもよい。
1・・・プリンタ
2、102、202・・・液体吐出ヘッド
2a・・・ヘッド本体
4・・・二次流路部材
4a・・・二次流路部材本体
4b・・・ノズルプレート
4−1・・・加圧室面
4−2・・・吐出孔面
6・・・一次流路部材
6a、6b・・・プレート
6c・・・貫通孔
8・・・吐出孔
9B・・・吐出孔行
9A・・・吐出孔列
10・・・加圧室
10a・・・加圧室本体
10b・・・部分流路
11B・・・加圧室行
11A・・・加圧室列
12・・・個別供給流路
14・・・個別排出流路
20・・・二次供給流路
22・・・一次供給流路
22a・・・一次供給流路本体
22b・・・供給接続流路
22c、22d・・・開口
24・・・二次回収流路
24a・・・開口
26・・・一次回収流路
26a・・・一次回収流路本体
26b・・・回収接続流路
26c、26d・・・開口
40・・・圧電アクチュエータ基板
40a、40b・・・圧電セラミック層
42・・・共通電極
44・・・個別電極
44a・・・個別電極本体
44b・・・引出電極
46・・・接続電極
50・・・変位素子
52・・・第1バンプ
54、154、254・・・第2バンプ
60・・・配線基板
P・・・印刷用紙

Claims (9)

  1. 複数の吐出孔、および、複数の該吐出孔に連通した複数の加圧室が設けられた流路部材と、
    該流路部材上に設けられた変位素子、該変位素子上に設けられた複数の第1電極、該第1電極上に設けられた複数の第1バンプ、および、該第1バンプと離間して設けられた第2バンプを備えるアクチュエータ基板と、
    該アクチュエータ基板上に配置され、前記第1バンプに電気的に接続された導電層、および該導電層を覆うように設けられた絶縁層を有する配線基板と、を備え、
    前記第2バンプは前記配線基板の端部の下方に配置されるとともに、
    平面視して、前記第2バンプの面積が、前記第1バンプの面積よりも大きいことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記第2バンプが複数設けられており、隣り合う前記第2バンプ同士が離間している、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 平面視して、前記第2バンプの幅が、前記配線基板の縁に向かうにつれて大きくなっている、請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記配線基板は、一方の配線基板と他方の配線基板を有しており、
    前記アクチュエータ基板上に、前記一方の配線基板と前記他方の配線基板とが、互いに端部同士が隣り合うように配置されており、
    前記一方の配線基板の端部および前記他方の配線基板の端部の下方に、前記第2バンプが配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記配線基板は、一方の配線基板と他方の配線基板を有しており、
    前記第2バンプは、一方の第2バンプと他方の第2バンプとを有しており、
    前記アクチュエータ基板上に、前記一方の配線基板と前記他方の配線基板とが、互いに端部同士が隣り合うように配置されており、
    前記一方の配線基板の端部の下方に前記一方の第2バンプが配置され、前記他方の配線基板の端部の下方に前記他方の第2バンプが配置されており、
    前記一方の第2バンプと前記他方の第2バンプとが互いに離間している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記第2バンプにおいて、前記配線基板の縁と反対側に位置する部位の高さが、前記配線基板の前記縁側に位置する部位の高さよりも高い、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記第1バンプは、前記絶縁層を貫通して前記導電層と導通しており、
    前記第2バンプは、前記絶縁層を貫通していない、請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記第2バンプの前記変位素子からの高さが、前記第1バンプの前記変位素子からの高さよりも低い、請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドと、
    記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、
    前記液体吐出ヘッドを制御する制御部を備えていることを特徴とする記録装置。
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