JP2015223664A - 研削装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 研削ホイールの大型化を抑制可能な研削装置を提供することである。【解決手段】 矩形基板の表面又は裏面を研削する研削装置であって、矩形基板を吸引保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された矩形基板を研削する研削ホイールを回転可能に支持する研削手段と、該研削手段を該チャックテーブルの保持面に対して垂直方向に研削送りする研削送り手段と、を備え、該研削ホイールは、ホイール基台と、該ホイール基台の下面外周部に環状に配設された研削砥石とを含み、該環状に配設された研削砥石の外径は該矩形基板の対角線の1/2に近似する1/2強に設定され、該チャックテーブルに保持された矩形基板の回転中心及び角部を該研削砥石が通過するように該研削ホイールを位置づけて、該チャックテーブルを回転させるとともに該研削ホイールを回転させて矩形基板の表面又は裏面を研削することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、大型のパッケージ基板等の矩形基板を研削するのに適した研削装置に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、LSI等の回路が形成された複数の半導体チップがリードフレームやプリント基板にマウントされて、半導体チップの電極が基板の電極にボンディング接続された後、樹脂によって表面又は裏面が封止されることでCSP(Chip Size Package)基板やBGA(Ball Grid Array)基板等のパッケージ基板が形成される。
その後、パッケージ基板を切削ブレード等でダイシングして個片化することで樹脂封止された個々の半導体デバイスが製造される(例えば、特開2009−253058号公報参照)。このようにして製造された半導体デバイスは、携帯電話やパソコン等の各種電子機器に広く利用されている。
近年の電子機器の小型化・薄型化に伴って、半導体デバイスも小型化・薄型化が切望されており、半導体デバイスの製造プロセスにおいて、半導体チップが樹脂封止されたパッケージ基板の樹脂封止面を研削して薄化したいとの要望や、プリント基板上にマウントされた半導体チップの裏面を研削して薄化したいという要望がある。
これらの研削には、例えば特開2008−272866号公報に開示されるようなグラインダと呼ばれる研削装置が広く使用される。研削装置は、パッケージ基板等の被研削物を吸引保持するチャックテーブルと、チャックテーブルで保持された被研削物に対向して配設された研削砥石を有する研削ホイールとを備え、研削砥石が被研削物に当接した状態で摺動することにより研削が遂行される。
CSP基板等のパッケージ基板も裏面に被覆された封止樹脂の厚みを均一にするために、研削装置によって封止樹脂が研削される(例えば、特開2011−192781号公報参照)。
しかし、近年CSP基板等のパッケージ基板は、例えば500mm×700mmと大型化し、それに伴い研削装置の研削ホイールも大型化され、研削ホイールの交換が困難になるという問題がある。また、研削ホイールの大型化に伴って研削装置も大型にならざるを得ないという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、研削ホイールの大型化を抑制可能な研削装置を提供することである。
本発明によると、矩形基板の表面又は裏面を研削する研削装置であって、矩形基板を吸引保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された矩形基板を研削する研削ホイールを回転可能に支持する研削手段と、該研削手段を該チャックテーブルの保持面に対して垂直方向に研削送りする研削送り手段と、を備え、該研削ホイールは、ホイール基台と、該ホイール基台の下面外周部に環状に配設された研削砥石とを含み、該環状に配設された研削砥石の外径は該矩形基板の対角線の1/2に近似する1/2強に設定され、該チャックテーブルに保持された矩形基板の回転中心及び角部を該研削砥石が通過するように該研削ホイールを位置づけて、該チャックテーブルを回転させるとともに該研削ホイールを回転させて矩形基板の表面又は裏面を研削することを特徴とする研削装置が提供される。
本発明の研削装置によると、環状に配設された研削砥石の外径を矩形基板の対角線の1/2強に設定し、チャックテーブルに保持された矩形基板の回転中心及び角部を研削砥石が通過するように研削ホイールを位置づけて、チャックテーブルと研削ホイールを回転させて矩形基板の表面又は裏面を研削するので、研削ホイールの大型化が抑制できるとともに研削ホイールの交換が容易となる。また、研削ホイールを小型にできることから、研削装置の大型化を抑制できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明の実施形態に係る研削装置2の外観斜視図が示されている。4は研削装置2のベースであり、ベース4の後方にはコラム6が立設されている。コラム6には、上下方向に伸びる一対のガイドレール8が固定されている。
この一対のガイドレール8に沿って研削ユニット(研削手段)10が上下方向に移動可能に装着されている。研削ユニット10は、スピンドルハウジング12と、スピンドルハウジング12を保持する支持部14を有しており、支持部14が一対のガイドレール8に沿って上下方向に移動する移動基台16に取り付けられている。
研削ユニット10は、スピンドルハウジング12中に回転可能に収容されたスピンドル18と、スピンドル18を回転駆動するモータ20と、スピンドル18の先端に固定されたホイールマウント22と、ホイールマウント22に着脱可能に装着された研削ホイール24とを含んでいる。図3に示すように、研削ホイール24は、環状のホイール基台26と、ホイール基台26の下面外周部に環状に貼着された複数の研削砥石28とから構成される。
研削装置2は、研削ユニット10を一対の案内レール8に沿って上下方向に移動するボールねじ30とパルスモータ32とから構成される研削ユニット送り機構34を備えている。パルスモータ32を駆動すると、ボールねじ30が回転し、移動基台16が上下方向に移動される。
ベース4の上面には凹部4aが形成されており、この凹部4にチャックテーブル機構36が配設されている。チャックテーブル機構36はチャックテーブル38を有し、チャックテーブル38は回転可能であるとともに、図示しない移動機構によりウエーハ着脱位置Aと、研削ユニット10に対向する研削位置Bとの間でY軸方向に移動される。
チャックテーブル38は、ポーラスセラミックス等の多孔性部材から形成された保持面38aを有している。チャックテーブル38の周囲にはウォーターカバー40が配設されており、このウォーターカバー40とベース4の前端部及び後端部にわたり蛇腹42,44が配設されている。ベース4の前方側には、研削装置2のオペレーターが研削条件等を入力する操作パネル46が配設されている。
図2(A)を参照すると、CSP基板等のパッケージ基板11の表面側斜視図が示されている。図2(B)はパッケージ基板11の裏面側斜視図である。プリント基板又は金属フレーム等の基板13の表面には格子状に形成された複数の分割予定ライン15が形成されており、分割予定ライン15で区画された各領域にチップ形成部17が画成されている。
個々のチップ形成部17には複数の電極が形成されている。チップ形成部17の裏面側には半導体チップ19がDAF(Die Attach Film)で貼着されている。図2(C)に示すように、基板13の裏面側に搭載された半導体チップ19は樹脂21で封止されている。パッケージ基板11は、例えば500mm×700mmのサイズを有している。
本実施形態の研削装置2では、矩形状の保持面38aを有するチャックテーブル38でパッケージ基板11の表面11a側を吸引保持し、裏面の樹脂21を露出させて研削ホイール24で樹脂21を研削して所定の厚みに薄化する。本実施形態では、図4に示すように、矩形状のパッケージ基板11とホイール基台26に環状に配設された研削砥石28の外周28Aとの関係が重要である。
即ち、図4に示すように、パッケージ基板11の二つの対角線25の交点を25aとすると、25aはパッケージ基板11の回転中心に一致する。そして、環状に配設された研削砥石28の外周28Aの直径を矩形状のパッケージ基板11の対角線25の1/2に近似する1/2強に設定する。
そして、チャックテーブル38に保持された矩形状のパッケージ基板11の回転中心25aを研削砥石28が通過するようにチャックテーブル38に保持されたパッケージ基板11に対して位置付けて、図3に示すように、図示を省略したチャックテーブル38を矢印a方向に約300rpmで回転しつつ、研削ホイール24を矢印b方向に約6000rpmで回転させながら研削砥石28を樹脂21に接触させ、さらに研削ユニット送り機構34を作動して研削ホイール24を下方に研削送りしながらパッケージ基板11の封止樹脂21を研削する。
環状に配設された研削砥石28の外径とチャックテーブル38に保持された矩形状のパッケージ基板11とを上述したような関係に設定して封止樹脂21の研削を実施すると、研削砥石28がパッケージ基板11の回転中心25aとパッケージ基板11の角部11cとを内包する関係で研削が実施されるので、全領域の封止樹脂21を所定の厚みに研削することができる。
本実施形態の研削装置では、チャックテーブル38に保持された矩形状のパッケージ基板11の回転中心25a及び角部11cを通過するように研削ホイール24をパッケージ基板11に対して位置づけて、チャックテーブル38を矢印a方向に回転させるとともに研削ホイール24を矢印b方向に回転させて、矩形状のパッケージ基板11の封止樹脂21を研削するようにしたので、研削ホイール24の大型化を抑制できるとともに研削ホイール24の交換が容易となる。また、研削ホイール24を小型にできることから、研削装置の大型化を抑制できる。
上述した実施形態では、本発明の研削装置を矩形状のパッケージ基板11に対して適用した例について説明したが、被研削物はこれに限定されるものではなく、本発明の研削装置はパッケージ基板のみでなく矩形状の基板の表面又は裏面を研削する用途にも同様に適用することができる。
10 研削ユニット(研削手段)
11 矩形状パッケージ基板
13 基板
15 分割予定ライン
17 チップ形成部
18 スピンドル
19 半導体チップ
21 樹脂(封止樹脂)
22 ホイールマウント
24 研削ホイール
26 ホイール基台
28 研削砥石
34 研削ユニット送り機構
38 チャックテーブル
38a 保持面
11 矩形状パッケージ基板
13 基板
15 分割予定ライン
17 チップ形成部
18 スピンドル
19 半導体チップ
21 樹脂(封止樹脂)
22 ホイールマウント
24 研削ホイール
26 ホイール基台
28 研削砥石
34 研削ユニット送り機構
38 チャックテーブル
38a 保持面
Claims (2)
- 矩形基板の表面又は裏面を研削する研削装置であって、
矩形基板を吸引保持する保持面を有するチャックテーブルと、
該チャックテーブルに保持された矩形基板を研削する研削ホイールを回転可能に支持する研削手段と、
該研削手段を該チャックテーブルの保持面に対して垂直方向に研削送りする研削送り手段と、を備え、
該研削ホイールは、ホイール基台と、該ホイール基台の下面外周部に環状に配設された研削砥石とを含み、
該環状に配設された研削砥石の外径は該矩形基板の対角線の1/2に近似する1/2強に設定され、
該チャックテーブルに保持された矩形基板の回転中心及び角部を該研削砥石が通過するように該研削ホイールを位置づけて、該チャックテーブルを回転させるとともに該研削ホイールを回転させて矩形基板の表面又は裏面を研削することを特徴とする研削装置。 - 該矩形基板は表面又は裏面が樹脂で封止されたパッケージ基板から構成される請求項1記載の研削装置。
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