JP2015223304A - シートパッド用配風ダクト、配風ダクト入りシートパッド及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】裏面側にエア導入口26eが在る基部26から導管21が分岐して延在し、表面2a側にエア噴出口25aが該導管21の箇所を含めて複数設けられるシートパッド用配風ダクト2であって、分岐した各導管21のうち、少なくとも一つの導管21の先端部211に外方へ張り出す外鍔29が設けられ、且つ該外鍔29の鍔板面293が、略同一平面上に分岐配設される複数の前記導管21でつくるその平面と略平行に配されてなる。
【選択図】図1
Description
請求項4に記載の発明の要旨は、裏面(2b)側にエア導入口(26e)が在る基部(26)から導管(21)が分岐して延在し、表面(2a)側にエア噴出口(25a)が該導管(21)の箇所を含めて複数設けられ、且つ各導管(21)のうち、少なくとも一つの導管(21)の先端部(211)に外方へ張り出す外鍔(29)が設けられ、さらに該外鍔(29)の鍔板面(293)が、略同一平面上に分岐配設される複数の前記導管(21)でつくるその平面と略平行に配されてなる配風ダクト(2)と、表面(1a)に前記エア噴出口(25a)と合致する空気吹出口(10)が設けられるようにして、該配風ダクト(2)をインサート成形して一体化されたシートパッド(1)と、を具備し、且つ該シートパッド(1)の発泡成形でその表面(1a)から前記外鍔(29)の裏面(29b)側に達する欠肉部(19)が設けられてなることを特徴とする配風ダクト入りシートパッドにある。請求項5の発明たるシートパッド用配風ダクトは、請求項4で、導管(21)は扁平であり、エア導入口(26e)に平行な長径とエア導入口(26e)に垂直な短径からなり、且つブロー成形により該導管(21)と前記基部(26)と前記外鍔(29)とが一体成形され、さらに前記外鍔(29)の外周縁に切欠部(291)が設けられ、また前記欠肉部(19)が前記シートパッド(1)の表面(1a)から前記切欠部(291)周りの外鍔(29)の裏面(2b)側に達することを特徴とする。
請求項6に記載の発明の要旨は、裏面(2b)側にエア導入口(26e)が設けられると共にダクト経路の表面(2a)側にエア噴出口(25a)が複数設けられた配風ダクト(2)を、発泡型(6)にセットし、その後、発泡原料(g)の注入及び型閉じを経て、該配風ダクト(2)が埋設されるシートパッド(1)を発泡成形し、乗員当接側のシートパッド表面(1a)に成形された複数の空気吹出口(10)に前記各エア噴出口(25a)が合致し、且つ該シートパッド(1)の裏面(1b)側に前記エア導入口(26e)が露出する配風ダクト入りシートパッドの製造方法であって、前記配風ダクト(2)が、合成樹脂製で、その裏面(2b)側にエア導入口(26e)が在る基部(26)から導管(21)が分岐して延在し、表面(2a)側にエア噴出口(25a)が該導管(21)の箇所を含めて複数設けられ、且つ分岐した各導管(21)のうち、少なくとも一つの導管(21)の先端部(211)に外方へ張り出す外鍔(29)が設けられ、且つ該外鍔(29)の鍔板面(293)が、略同一平面上に分岐配設される複数の前記導管(21)でつくるその平面と略平行に配されるようにすると共に、前記発泡型(6)を分割型にして、シートパッド表面(1a)側を形成する一の分割型(61)の型面(610)で、セットされる配風ダクト(2)の外鍔(29)に対応する部位に、頭部(641)が出っ張る係合部材(64)を立設させて、該頭部(641)に衝突する外鍔(29)が、その合成樹脂の有する弾性変形又は/及び前記係合部材(64)の弾性変形で乗り越え、外鍔(29)の裏面(2b)側に係合部材(64)の頭部(641)を係止させて、配風ダクト(2)を一の前記分割型(61)にセットすることを特徴とする配風ダクト入りシートパッドの製造方法にある。
(1)実施形態1
本シートパッド用配風ダクト、配風ダクト入りシートパッド及びその製造方法は、そのシートパッドを、乗員の背もたれを構成するバックパッドに適用する。図1〜図10は本発明のシートパッド用配風ダクト、配風ダクト入りシートパッド及びその製造方法の一形態で、図1は配風ダクトの表面側から見た斜視図、図2は図1のII-II線矢視図、図3,図4は図1の配風ダクトを組み込んだ配風ダクト入りシートパッドの表面側斜視図,裏面側斜視図、図5は図4のV-V線矢視図、図6は配風ダクトのセット後、型開状態で発泡原料を注入している発泡型の説明断面図、図7は図6の発泡原料注入後に型閉じした様子を示す説明断面図、図8は図7に続いて発泡成形する様子を示す説明断面図、図9は図1〜図8に代わる他態様図で、 (イ)が導管先端部周りの要部斜視図、(ロ)が(イ)のIX-IX線矢視図、図10は (イ)が導管先端部周りの要部断面図、(ロ)が(イ)の斜視図、(ハ)が配風ダクト入りシートパッドの要部断面図を示す。尚、欠肉部19,外鍔29,係合部材64を強調して大きく描き、図5は各空気吹出口10,エア噴出口25aを通る断面図とする。図6〜図8は、図面を判り易く描くため、配風ダクト2をキャビティCの高さ方向中央に配し、且つ配風ダクト2の断面を示すハッチングを省き、図8では係合部材64を省く。
配風ダクト2(以下、単に「配風ダクト」や「ダクト」ともいう。)は、ポリプロピレン樹脂等からなる樹脂製管状部材で、シートパッド1に組み込まれる。ここでは、裏面2b側にエア導入口26eが在る基部26から導管21が分岐して延在し、表面2a側にエア噴出口25aが該導管21の箇所を含めて複数設けられるバックパッド用の配風ダクト2である。本発明の「表面側」は乗員が座部に腰掛ける時に当接する面の側をいう。
そして、分岐した前記各導管21のうち、少なくとも一つの導管21の先端部211に外方へ張り出す外鍔29が設けられ、且つ該外鍔29の鍔板面293が、略同一平面上に分岐配設される複数の前記導管21でつくるその平面と略平行に配される。外鍔29の鍔板面293は、その部位のバックパッド裏面1bとほぼ平行になる(図5)。
そして、分岐した各導管21には、その先端口210を塞ぐ袋部28が設けられ、且つ該袋部28周りの導管先端部211の側壁部分211aから、分岐配設される複数の導管21でつくる平面と鍔板面293とが略平行に保たれるようにして、外方へ張り出す板片状の外鍔29が設けられる。導管先端部211の側壁部分211aで、図2のごとくその高さ方向中間部位から外鍔29が張り出す。
図1,図5のごとく、基部26から四方に略同一平面上になるようにして延びた四つの導管21の先端を、ブロー成形による袋部28で閉じたままにするが、袋部28周りの導管先端部211の表面2a側にエア噴出口25aが設けられる。そして、袋部28周りの導管先端部211の側壁部分211aから、略同一面上に分岐した複数の導管21がつくる平面と、袋部28域を取り巻く鍔板面293とが略平行に保たれるようにして、扇形した外鍔29が図示のごとく一定幅で外方へ張り出す。この鍔板面293は、ブロー成形によって形成される袋部28のパーティングラインに設けることもできる。
基部26から遠ざかる四方先端に位置する各導管先端部211に外鍔29を設けることによって、たとえ配風ダクト2が反っていても、該外鍔29を利用して、バックパッド1Aの発泡成形で、エア噴出口25aを塞いで発泡型6へ配風ダクト2を楽にセットできる。例えば、図6のように、バックパッド表面1a側を形成する下型型面610で、セットされる配風ダクト2の外鍔29に対応する部位に、頭部641が配風ダクト2側へ出っ張る軸状係合部材64を立設させた発泡型6を用意する。金属製係合部材64の軸径よりも頭部641の外径を一回り大きくしている。すると、発泡型6への配風ダクト2のセットで、頭部641に衝突する外鍔29がその合成樹脂の有する弾性変形(又は/及び係合部材64の弾性変形)で乗り越え、外鍔の裏面29b側に係合部材64の頭部641を係止させて、エア噴出口25aを封止させた状態でセットできるようになる。頭部641の上面側は係合部材64が乗り越え易くするため、丸みが付けられる。
外鍔29を設ける箇所は、導管21が基部26から四方に延在し、その四方に分岐配設される四つの各導管21の先端部211にそれぞれ設けるのが好ましい。すなわち、バックパッド用配風ダクト2にあっては、図1のごとく車幅方向の両端域で、且つその上下方向に延びる導管21のうちの上端域と下端域に外鍔29を設けるのが好ましい。ブロー成形等により、反り度合いが大きくなる配風ダクト2の車幅方向両端域で且つ長手方向(バックパッド1Aの上下方向)の両端域に、合計四つの外鍔29を設けて、これらを係合部材64で押さえ付けるのが、外鍔29の数を少なくして反りの矯正に最も効果を上げる。
尚、エア導入部261を短筒部にし、さらにフランジ27を設けてもよい(図11参照)。図10(ロ)の配風ダクト2は、袋部28周りの先端部だけでなく、導管21の本体主部側の広い範囲で外鍔29を延在させ、導管21が浮き上がりやすい箇所についても係合部材64が適宜設けられるようにしている。
配風ダクト2入りシートパッド1は、該配風ダクト2と、これをインサート成形して一体化されるシートパッド1と、シートパッド裏面1bに配される裏面材3と、を具備する(図3〜図5)。
配風ダクト2は(1)の配風ダクトと同じで、詳細説明を省く。
本実施形態のシートパッド1は、座席シートの背もたれを構成するバックパッド1Aとする。配風ダクト2に係る導管21の筒外径dが表裏方向長さd1よりも車幅方向となる筒幅方向の長さd2の方が長い扁平管を有する配風ダクト2を用いる。導管21は扁平であり、エア導入口26eに平行な長径とエア導入口26eに垂直な短径からなる。バックパッド1Aの厚みが座部用クッションパッド1Bよりも薄くても、所望のクッション性,快適性を得るためである。エア導入口26e側に、空調機器から快適エアが管内に送り込まれる管状相手部材を接続することにより、快適エアが基部26内,案内部22内,導管21内の流路uを通り、エア噴出口25aを通過して各空気吹出口10から乗員へと配風される配風ダクト2入りバックパッド1Aになっている。
欠肉部19の穴径は、配風ダクト2を発泡型6にセットできれば足り、空気吹出口10の口径に比べて小さい。発泡型6への配風ダクト2のセットで、図6〜図8のような円柱状係合部材64を用いた場合は、図3のような小さな欠肉部19の円形穴がシートパッド表面1aに現れる。発泡型6への配風ダクト2のセットで、図9のような細長板状の係合部材64を用いた場合は、図示を省くが、その係合部材64の横断面形状の矩形溝穴がシートパッド表面1aに現れる。
シートパッド1(バックパッド1A)の製造は、これに先立ち、配風ダクト2と裏面材3を準備する。配風ダクト2,裏面材3は(1),(2)で述べたものと同じで、詳細説明を省く。
下型61には、型面610の各所を柱状に盛り上げて、空気吹出口10を形成用の隆起部611が設けられる。本実施形態は、さらに各隆起部611の上端面にエア噴出口25aの口径に合わせた半球状の突部611aを設ける。型閉じで、隆起部611の上面と共に、突部611aでエア噴出口25aを封じるようにする。
裏面材3のセットと相前後して、配風ダクト2を下型61にセットする。下型61への配風ダクト2のセットで、下型型面610に配風ダクト2を単にセットしようとすると、頭部641に外鍔29が当たってしまうが、頭部641周りの外鍔29を上から押し付けることによって、頭部641を乗り越え、下型61に配風ダクト2を位置決めセットできる。
本配風ダクト2の導管21は、図2のような横断面形状で、その筒外径dが表裏方向長さd1よりも車幅方向となる筒幅方向の長さd2の方が長い扁平管にして、図1のように四方に延びる。そのため、四方先端へ延びた導管先端部211が、基部26に対し図1の紙面垂直方向に反る傾向にある。下型61への配風ダクト2のセットで、隆起部611の上端面(ここでは突部611a)からエア噴出口25aが離れてしまう不具合が起こる。配風ダクト2の載置セットにより、エア噴出口25aの内周縁に当接させてエア噴出口25aを封じるための突部611aを設けても、型閉じ工程へ進まないと役立たない。単なる配風ダクト2の載置セットでは、型閉じ前に、エア噴出口25aから該発泡原料gが侵入する不具合が生じる。
また、図10(ロ)のように外鍔29に、その外周縁から弧状に切欠く切欠部291を設けると、より好ましくなる。係合部材64の頭部641に係止される部分が、切欠部291をつくる外鍔外周縁で増えるので、エア噴出口25aの封止をより確かなものにできるからである。
続いて、上型62を作動させ型閉じする(図7)。上型62と下型61と中型63との型閉じで、配風ダクト2がインサートセットされたバックパッド用キャビティCができる。
ここで、図2のごとく扁平化させた導管21にするほど、配風ダクト2自体に反りや変形などが生じ易くなる。下型61に配風ダクト2をセットしても、配風ダクト2が隆起部611から浮き上がる度合いが増す。エア噴出口25aを塞ぎきれないケースが起こり得る。しかるに、本発明は、下型61にセットされた配風ダクト2のエア噴出口25a周りが、多少浮いても、既述のごとく係合部材64が外鍔29に係止してその口を閉じ、うまくシールする。さらに、空気吹出口10形成用の隆起部611の上端面に半球状突部611aを設けて、下型61にセットされた配風ダクト2に係るエア噴出口25a内へ突部611aを入り込ませてその口を塞ぐ。突部75の外周面は、様々な内径に対応可能な半球状球帯で形成される。係合部材64による外鍔29の係止でエア噴出口25aが在る導管先端部211を下方へ押さえつけるので、例えばエア噴出口25aの内径が少し小さくても、半球状突部のエア噴出口25aへ入り込む度合いを微妙に減らして、その口を確実に塞ぐことができる。
本実施形態のシートパッド用配風ダクト、配風ダクト入りシートパッド及びその製造方法は、そのシートパッド1を乗員が座る座部を構成するクッションパッド1Bに適用する。図11は配風ダクトを裏面側から見た斜視図、図12は図11の配風ダクトを表面側から見た平面図、図13はクッションパッドの斜視図、図14は図13のXIV-XIV線矢視図、図15は型開状態で配風ダクトを下型にセットした説明断面図を示す。尚、図14,図15は紙面左側に設けられる外鍔29,係合部材64,欠肉部19の図示を省略する。
このように構成したシートパッド用配風ダクト、配風ダクト入りシートパッド及びその製造方法によれば、四方に延びる配風ダクトの導管21が反るようなことがあっても、発泡型6へのセットが容易にして且つ確実になる。配風ダクト2を埋設一体化するシートパッド1の発泡成形で、エア噴出口25aからの発泡原料gの侵入が起こらず、品質安定,歩留まり向上を果たす。
これに対し、本発明は導管21の先端部211に外鍔29を設け、且つ外鍔29に対応する下型61の部位に、頭部641が配風ダクト2側へ出っ張る係合部材64を立設して、外鍔29の合成樹脂の有する弾性変形又は/及び前記係合部材64の弾性変形で乗り越え、外鍔29の裏面29b側に係合部材64の頭部641を係止させて、配風ダクト2を下型61にセットする。頭部641が外鍔29の合成樹脂の有する弾性変形又は/及び前記係合部材64の弾性変形で乗り越えると、外鍔29の裏面29b側に係合部材64の頭部641が係止し、図6の鎖線状態にある反った導管先端部211の矯正が可能になる。
さらに、外鍔29,係合部材64,突部611aで配風ダクト2を位置決め固定しており、配風ダクト2のセットを終えれば、発泡原料注入から型閉じが完了するまでの間に不用意な外力が加わっても、セットされた配風ダクト2が位置ズレすることもない。シートパッド1の裏面1b側に欠肉部19が現れるが、同じくシートパッド表面1a側に現れる空気吹出口10よりも小さくでき、特に問題にならない。シートパッド表面1aは表皮が被されて乗員座席なるので、座席製品の意匠面に現れない。
このように、本発明は配風ダクト2のセットで作業負担を少なくして生産性を落とすことなく、導管先端部211の浮き上がりを防止でき、配風ダクト2入りシートパッド1の品質維持を図って歩留まり向上を図ることができるなど優れた効果を発揮する。
1a 表面(シートパッド表面)
10 空気吹出口
19 欠肉部
2 配風ダクト
2a 表面(配風ダクト表面)
2b 裏面(配風ダクト裏面)
21 導管
211 導管先端部(先端部)
25a エア噴出口
26 基部
26e エア導入口
29 外鍔
291 切欠部
6 発泡型
61 下型(一の分割型)
64 係合部材
641 頭部
g 発泡原料
Claims (6)
- 裏面(2b)側にエア導入口(26e)が在る基部(26)から導管(21)が分岐して延在し、表面(2a)側にエア噴出口(25a)が該導管(21)の箇所を含めて複数設けられるシートパッド用配風ダクト(2)であって、
分岐した各導管(21)のうち、少なくとも一つの導管(21)の先端部(211)に外方へ張り出す外鍔(29)が設けられ、且つ該外鍔(29)の鍔板面(293)が、略同一平面上に分岐配設される複数の前記導管(21)でつくるその平面と略平行に配されてなることを特徴とするシートパッド用配風ダクト。 - 前記導管(21)は扁平であり、エア導入口(26e)に平行な長径とエア導入口(26e)に垂直な短径からなり、且つブロー成形により該導管(21)と前記基部(26)と前記外鍔(29)とが一体成形され、さらに前記外鍔(29)の外周縁に切欠部(291)が設けられてなる請求項1記載のシートパッド用配風ダクト。
- 前記導管(21)が前記基部(26)から四方に延在し、その四方に分岐配設される四つの各導管(21)の先端部(211)に前記外鍔(29)がそれぞれ設けられてなる請求項1又は2に記載のシートパッド用配風ダクト。
- 裏面(2b)側にエア導入口(26e)が在る基部(26)から導管(21)が分岐して延在し、表面(2a)側にエア噴出口(25a)が該導管(21)の箇所を含めて複数設けられ、且つ各導管(21)のうち、少なくとも一つの導管(21)の先端部(211)に外方へ張り出す外鍔(29)が設けられ、さらに該外鍔(29)の鍔板面(293)が、略同一平面上に分岐配設される複数の前記導管(21)でつくるその平面と略平行に配されてなる配風ダクト(2)と、
表面(1a)に前記エア噴出口(25a)と合致する空気吹出口(10)が設けられるようにして、該配風ダクト(2)をインサート成形して一体化されたシートパッド(1)と、を具備し、且つ該シートパッド(1)の発泡成形でその表面(1a)から前記外鍔(29)の裏面(29b)側に達する欠肉部(19)が設けられてなることを特徴とする配風ダクト入りシートパッド。 - 前記導管(21)は扁平であり、エア導入口(26e)に平行な長径とエア導入口(26e)に垂直な短径からなり、且つブロー成形により該導管(21)と前記基部(26)と前記外鍔(29)とが一体成形され、さらに前記外鍔(29)の外周縁に切欠部(291)が設けられ、また前記欠肉部(19)が前記シートパッド(1)の表面(1a)から前記切欠部(291)周りの外鍔(29)の裏面(2b)側に達する請求項4記載の配風ダクト入りシートパッド。
- 裏面(2b)側にエア導入口(26e)が設けられると共にダクト経路の表面(2a)側にエア噴出口(25a)が複数設けられた配風ダクト(2)を、発泡型(6)にセットし、その後、発泡原料(g)の注入及び型閉じを経て、該配風ダクト(2)が埋設されるシートパッド(1)を発泡成形し、乗員当接側のシートパッド表面(1a)に成形された複数の空気吹出口(10)に前記各エア噴出口(25a)が合致し、且つ該シートパッド(1)の裏面(1b)側に前記エア導入口(26e)が露出する配風ダクト入りシートパッドの製造方法であって、
前記配風ダクト(2)が、合成樹脂製で、その裏面(2b)側にエア導入口(26e)が在る基部(26)から導管(21)が分岐して延在し、表面(2a)側にエア噴出口(25a)が該導管(21)の箇所を含めて複数設けられ、且つ分岐した各導管(21)のうち、少なくとも一つの導管(21)の先端部(211)に外方へ張り出す外鍔(29)が設けられ、且つ該外鍔(29)の鍔板面(293)が、略同一平面上に分岐配設される複数の前記導管(21)でつくるその平面と略平行に配されるようにすると共に、前記発泡型(6)を分割型にして、シートパッド表面(1a)側を形成する一の分割型(61)の型面(610)で、セットされる配風ダクト(2)の外鍔(29)に対応する部位に、頭部(641)が出っ張る係合部材(64)を立設させて、
該頭部(641)に衝突する外鍔(29)が、その合成樹脂の有する弾性変形又は/及び前記係合部材(64)の弾性変形で乗り越え、外鍔(29)の裏面(2b)側に係合部材(64)の頭部(641)を係止させて、配風ダクト(2)を一の前記分割型(61)にセットすることを特徴とする配風ダクト入りシートパッドの製造方法。
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