JP2015223092A - combine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、刈り取った穀稈を脱穀装置まで搬送する搬送装置を有するコンバインに関する。 The present invention relates to a combine having a conveying device that conveys the harvested cereal to a threshing device.
従来から、穀稈を刈り取って脱穀する収穫機としてのコンバインが知られている。特許文献1及び2は、この種のコンバインを開示する。
Conventionally, a combiner is known as a harvesting machine that harvests and thresh cereal grains.
特許文献1のコンバインは、刈取部で刈り取った穀稈を搬送する縦搬送装置を備え、前記縦搬送装置の後方(搬送下流側)下部に、搬送する穀稈の株元側を案内するガイド杆を設けた構成となっている。この構成により、穀稈の株元がクローラ(走行装置)との干渉を防ぎ、穀稈の株元を適切に脱穀部へ案内することができる。
The combine of
特許文献2は、車速制御装置を備えたコンバインを開示する。この特許文献2のコンバインは、刈取穀稈を寄せ集めて後方(穀稈の搬送の下流側)へ搬送する補助搬送装置(上流搬送装置)と、補助搬送装置にて搬送された刈取穀稈を徐々に横倒ししながら脱穀装置に搬送する縦搬送装置(下流搬送装置)と、を備えている。
特許文献2のコンバインが備える車速制御装置は、穀稈を搬送する縦搬送装置の搬送負荷を検出する搬送負荷検出手段と、前記搬送負荷検出手段の情報に基づいて、前記穀稈搬送装置の搬送負荷が適正負荷より増加した場合に車速を減速させる制御手段と、を備え、穀稈の搬送速度が車速に連動するように構成されている。特許文献2は、これにより、刈取負荷を検出するとともに、刈取負荷の増大に応じて車速を減速させて、多量の雑草やくさり穀稈による刈取装置の詰まりの発生を回避することができるとする。
The vehicle speed control device with which the combine of
しかし、上記特許文献1のようなコンバインにおいては、穀稈等の搬送量が多過ぎると、穀稈の搬送経路に詰まりが発生してしまい、刈取作業ができなくなることがある。搬送経路に穀稈が詰まると、正常状態に復帰させる作業に時間がかかり、刈取作業の効率を低下させる。
However, in a combine like the said
この点に関して、特許文献2は、穀稈を搬送する縦搬送装置の搬送速度等を検出することで搬送装置の搬送負荷を判別して、車速を制御することにより刈取装置の詰まりを回避する構成を提案している。ところが、特許文献2では、穀稈搬送経路の下流側である縦搬送装置の搬送負荷を検出しているので、搬送負荷の増大の検出が遅れがちになってしまう。即ち、縦搬送装置で搬送負荷の増大を検知し、車速を実際に減速させても、減速前の段階で上流側の搬送装置に既に送り込まれている穀稈が下流側に搬送される結果、縦搬送装置等で詰まりが発生し、更にその詰まりが悪化してしまう可能性を十分に低減することができない。
With respect to this point,
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、穀稈の搬送負荷の増大を早い段階で検出することにより詰まりを確実に予防できるコンバインを提供することにある。 This invention is made in view of the above situation, The objective is to provide the combine which can prevent a clogging reliably by detecting the increase in the conveyance load of a corn straw at an early stage.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。 The problems to be solved by the present invention are as described above. Next, means for solving the problems and the effects thereof will be described.
本発明の観点によれば、以下の構成のコンバインが提供される。即ち、このコンバインは、脱穀装置と、搬送装置と、を備える。前記脱穀装置は、穀稈を脱穀する。前記搬送装置は、刈り取った穀稈を前記脱穀装置へ搬送する。前記搬送装置は、複数の上流搬送装置と、下流搬送装置と、を含む。前記上流搬送装置は、刈取穀稈を搬送する。前記下流搬送装置は、前記複数の上流搬送装置からの穀稈が合流する箇所から当該穀稈を搬送する。当該コンバインには、少なくとも1つの前記上流搬送装置の搬送負荷を検出する負荷検出装置が設けられている。 According to the viewpoint of this invention, the combine of the following structures is provided. That is, the combine includes a threshing device and a transport device. The threshing device threshs the cereal. The conveying device conveys the harvested cereal straw to the threshing device. The transport device includes a plurality of upstream transport devices and a downstream transport device. The upstream transport device transports the harvested cereal meal. The said downstream conveyance apparatus conveys the said cereal from the location where the cereals from these upstream conveyance apparatuses merge. The combine is provided with a load detection device that detects a conveyance load of at least one of the upstream conveyance devices.
これにより、刈取穀稈を搬送する上流側の搬送量(合流前の段階での搬送量)を負荷検出装置によりリアルタイムで検出することで、穀稈の詰まりが発生する可能性を早い段階で予測でき、適切な対応により穀稈の詰まりの発生を回避することができる。 Thus, by predicting the upstream transport amount (the transport amount at the stage before joining), which transports the harvested cereal, in real time by the load detection device, it is possible to predict the possibility of cereal clogging at an early stage. It is possible to avoid occurrence of clogging of cereals by appropriate measures.
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記搬送装置に、穀稈を搬送する搬送体を駆動する駆動部材が設けられている。前記負荷検出装置は前記駆動部材のトルクを検出する。 The above combine is preferably configured as follows. In other words, the transport device is provided with a drive member that drives a transport body that transports the cereal. The load detection device detects a torque of the driving member.
これにより、駆動部材の駆動トルクを検出することにより穀稈の搬送負荷を把握できるので、穀稈の詰まりが発生する可能性をより一層正確に予測することができる。 Thereby, since the conveyance load of a corn straw can be grasped | ascertained by detecting the drive torque of a drive member, possibility that the cereal clogging will generate | occur | produce can be estimated much more correctly.
前記のコンバインにおいては、搬送負荷を検出する負荷検出装置が、前記上流搬送装置に加えて前記下流搬送装置に設けられていることが好ましい。 In the combine, it is preferable that a load detection device for detecting a conveyance load is provided in the downstream conveyance device in addition to the upstream conveyance device.
このように、搬送装置が備える穀稈搬送経路の上流側及び下流側に負荷検出装置を設け、穀稈の搬送量を同時に検出することで、各搬送装置の搬送負荷を把握でき、穀稈の詰まりの発生を一層確実に予防することができる。 In this way, load detection devices are provided on the upstream side and downstream side of the cereal conveyance path provided in the conveyance device, and by simultaneously detecting the amount of cereal conveyance, the conveyance load of each conveyance device can be grasped. The occurrence of clogging can be prevented more reliably.
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、このコンバインは、無線通信部と、制御部と、を備える。前記無線通信部は、前記負荷検出装置の検出結果を無線通信により送信する。前記制御部は、前記検出結果に基づいて当該コンバインの動作を制御する。 The above combine is preferably configured as follows. That is, the combine includes a wireless communication unit and a control unit. The wireless communication unit transmits a detection result of the load detection device by wireless communication. The control unit controls the operation of the combine based on the detection result.
これにより、負荷検出装置から制御部までの信号伝達の少なくとも一部が無線通信により行われるため、コンバインの電気配線を簡素化することができ、配線作業の負担も低減することができる。 Thereby, since at least a part of signal transmission from the load detection device to the control unit is performed by wireless communication, the electric wiring of the combine can be simplified, and the burden of wiring work can be reduced.
前記のコンバインにおいては、前記負荷検出装置で検出された結果を表示する表示部を備えることが好ましい。 The combine preferably includes a display unit that displays a result detected by the load detection device.
これにより、穀稈を搬送する状況をオペレータが把握し易くなるので、穀稈の詰まりの発生を容易に回避することができる。 Thereby, since it becomes easy for an operator to grasp | ascertain the condition which conveys a culm, generation | occurrence | production of the cereal clogging can be avoided easily.
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、このコンバインにおいて、前記搬送装置の制限負荷値が設定されている。前記コンバインは、前記負荷検出装置により検出された前記搬送装置の搬送負荷が前記制限負荷値より大きい場合、当該コンバインの動作を停止するように制御する制御部を備える。 The above combine is preferably configured as follows. That is, in this combine, a limit load value of the transport device is set. The combine includes a control unit that controls to stop the operation of the combine when the transfer load of the transfer device detected by the load detection device is larger than the limit load value.
これにより、穀稈の詰まりが発生する可能性がある搬送負荷の大きさを制限負荷値として設定することで、穀稈の詰まりが発生したり悪化したりする前に、コンバインの動作を停止することができる。これにより、コンバインに穀稈の詰まりが発生するのを未然に防止することができ、又は詰まりから正常状態に復帰する時間と手間を軽減することができる。 Thus, by setting the size of the conveyance load that may cause clogging of the cereal as a limit load value, the operation of the combine is stopped before the cereal clogging occurs or worsens be able to. Thereby, it is possible to prevent the cereal from being clogged in the combine, or it is possible to reduce the time and labor for returning from the clogging to the normal state.
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で「前」とは、コンバイン100が刈取り時に進行する方向を意味し、「後」とは、その反対の方向を意味する。また、「左」「右」等というときは、後述の運転座席12側から見て、コンバイン100が前進する先に向かって左及び右を意味する。図1は、本発明の一実施形態に係るコンバイン100の右側面図である。図2は、コンバイン100の平面図である。図3は、刈取装置の右側面図である。図4は、コンバイン100が備える穀稈搬送装置49を示す概略平面図である。図5は、コンバイン100の動力伝達系を示すスケルトン図である。図6は、刈取装置3における動力伝達系を示すスケルトン図である。
Preferred embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In the following description, “front” means the direction in which the combine 100 proceeds during cutting, and “rear” means the opposite direction. In addition, “left”, “right”, and the like mean left and right toward the destination where the
図1〜図3に示すように、本実施形態のコンバイン100は、いわゆる自脱型コンバインとして構成されている。このコンバイン100は、左右一対の走行クローラ2によって支持された走行機体1を備えている。
As shown in FIGS. 1-3, the
走行機体1の前部には、穀稈を刈り取る4条刈り用の刈取装置3が配置されている。図1や図3に示すように、刈取装置3は刈取入力パイプ52を備えている。刈取装置3は、油圧シリンダ4によって刈取入力パイプ52の軸線まわりに昇降可能に、走行機体1に装着されている。
At the front part of the traveling
図1及び図2に示すように、走行機体1は、フィードチェーン6を有する脱穀装置5と、脱穀後の穀粒を貯留するグレンタンク7と、を備える。脱穀装置5及びグレンタンク7は左右に並べて設けられ、脱穀装置5が左側、グレンタンク7が右側に配置される。グレンタンク7には穀粒排出オーガ8が設けられ、この穀粒排出オーガ8は、グレンタンク7内の穀粒を機体の外部に排出することができる。
As shown in FIG.1 and FIG.2, the traveling
走行機体1の右側前部であってグレンタンク7の前方には、運転部10が設けられている。運転部10には、オペレータが搭乗するステップ11と、運転座席12と、オペレータに操作される操作装置13と、が配置されている。走行機体1は、運転座席12の下方に配置された動力源としてのエンジン20を備えている。本実施形態において、このエンジン20はディーゼルエンジンとして構成されている。
A driving
図1に示すように、走行機体1の底部には左右のトラックフレーム21が配置されている。トラックフレーム21には、駆動スプロケット22と、テンションローラ23と、複数のトラックローラ24と、が設けられている。駆動スプロケット22は、走行クローラ2にエンジン20の動力を伝達して駆動する。テンションローラ23は、走行クローラ2のテンションを保持する。トラックローラ24は、走行クローラ2の接地側を接地状態に保持する。
As shown in FIG. 1, left and right track frames 21 are arranged at the bottom of the traveling
図1及び図3に示すように、刈取装置3は、刈取入力パイプ52及び縦伝動パイプ53等からなる刈取フレームを備える。この刈取フレームは、刈取入力パイプ52の軸線まわりに回動可能となるように走行機体1に取り付けられている。刈取装置3は、刈刃装置47と、穀稈引起し装置48と、穀稈搬送装置(搬送装置)49と、分草体50と、を備える。刈刃装置47は、圃場の未刈穀稈の株元を切断するためのものであり、バリカン式の刈刃を有している。穀稈引起し装置48は、圃場の未刈穀稈を引き起こす。穀稈搬送装置49は、刈刃装置47によって刈り取られた刈取り穀稈を搬送する。分草体50は、圃場の未刈穀稈の4条分を1条ずつ分草する。
As shown in FIGS. 1 and 3, the
刈取フレームの下方に刈刃装置47が配置され、刈取フレームの前方に穀稈引起し装置48が配置されている。穀稈引起し装置48とフィードチェーン6の前端部(送り始端側)との間に穀稈搬送装置49が配置されている。分草体50は、穀稈引起し装置48の下部前方に突状に設けられている。
A
この構成で、コンバイン100は、エンジン20によって走行クローラ2を駆動して圃場内を移動しながら、刈取装置3を駆動して圃場の未刈穀稈を連続的に刈り取ることができる。
With this configuration, the
図1及び図2に示すように、脱穀装置5は、穀稈脱穀用の扱胴26と、揺動選別盤27と、唐箕ファン28と、処理胴29と、排塵ファン30と、を備える。揺動選別盤27は、扱胴26の下方に落下する脱粒物を選別する揺動選別機構として構成される。唐箕ファン28は、揺動選別盤27に選別風を供給する。処理胴29は、扱胴26の後部から取り出される脱穀排出物を再処理する。排塵ファン30は、揺動選別盤27の後部の排塵を機外に排出する。
As shown in FIGS. 1 and 2, the threshing device 5 includes a cereal threshing handling
以上の構成で、刈取装置3から穀稈搬送装置49によって送られてきた刈取穀稈の株元側は、フィードチェーン6の前端側(送り始端側)に受け継がれる。そして、フィードチェーン6の搬送により、穀稈の穂先側が脱穀装置5内に導入され、扱胴26によって脱穀される。
With the above-described configuration, the stock side of the harvested cereal that has been sent from the reaping
図1及び図2に示すように、フィードチェーン6の後端側(送り終端側)には、排藁チェーン34が配置されている。フィードチェーン6の後端側から排藁チェーン34に受け継がれた排藁は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、又は脱穀装置5の後方側に設けた排藁カッタ35にて適宜長さに短く切断された後、走行機体1の後下方に排出される。なお、ここでいう排藁とは穀粒が脱粒された稈のことである。
As shown in FIGS. 1 and 2, a
揺動選別盤27の下方には、揺動選別盤27にて選別された穀粒(一番選別物)を取り出す一番コンベア31と、枝梗付き穀粒等の二番選別物を取り出す二番コンベア32と、が設けられている。本実施形態では、走行機体1の進行方向前側から一番コンベア31、二番コンベア32の順で、側面視において走行機体1の上面側に機体左右方向に配置されている。
Below the
図1から図3に示す揺動選別盤27は、扱胴26の下方に落下した脱穀物を揺動選別(比重選別)するように構成されている。揺動選別盤27から落下した穀粒(一番選別物)は、その穀粒中の粉塵が唐箕ファン28からの選別風によって除去され、一番コンベア31に落下する。一番コンベア31のうち脱穀装置5におけるグレンタンク7寄りの一側壁(実施形態では右側壁)から外向きに突出した終端部には、上下方向に延びる一番揚穀筒33が接続されている。一番コンベア31から取り出された穀粒は、一番揚穀筒33内の一番揚穀コンベア(図示せず)によってグレンタンク7に搬入されて貯留される。
The
揺動選別盤27は、揺動選別(比重選別)によって、枝梗付き穀粒等の二番選別物(穀粒と藁屑等が混在した再選別用の還元再処理物)を二番コンベア32に落下させるように構成されている。二番コンベア32によって取り出された二番選別物は、二番還元コンベア36及び二番処理部37を介して揺動選別盤27の上面側に戻されて再選別される。また、扱胴26からの脱粒物中の藁屑及び粉塵等は、唐箕ファン28からの選別風によって、走行機体1の後部から圃場に向けて排出される。
Oscillating
図1に示すように、脱穀装置5の前方には刈取架台51が配置され、この刈取架台51には刈取入力パイプ52が取り付けられている。刈取入力パイプ52は機体左右方向に延びるように水平に配置され、刈取装置3は、刈取入力パイプ52の軸心を中心として上下回動可能に構成されている。刈取入力パイプ52の中途部には、前方斜め下へ延びる縦伝動パイプ53が取り付けられている。縦伝動パイプ53の中途部と、走行機体1の前端部とが、油圧シリンダ4を介して連結されている。
As shown in FIG. 1, a cutting
図3に示すように、縦伝動パイプ53の下端部には横長の横伝動パイプ54が固定される。横伝動パイプ54には、横方向に適宜の間隔をあけて配置される複数の刈取フレーム55が前向きに突状に設けられている。刈取フレーム55の下方には、前述の刈刃装置47が設けられている。それぞれの刈取フレーム55の先端部には、分草体50が固定されている。
As shown in FIG. 3, a horizontally long
横伝動パイプ54には、前方斜め上へ延びる複数の支持パイプ56が固定されている。そして、それぞれの支持パイプ56に支持されるようにして、前述の穀稈引起し装置48が設けられている。穀稈引起し装置48は、引起しケース57と、スターホイル58と、掻込ベルト59と、を備えている。
A plurality of
引起しケース57は、図2に示すように、隣り合う分草体50の間に入り込んだ未刈穀稈を起立させるための複数の引起しタインを備えている。図3に示すように、スターホイル58及び掻込ベルト59は、引起しケース57の後方下部に配置される。スターホイル58及び掻込ベルト59は、引起しケース57によって起立させられた未刈穀稈の株元側を後方に掻き込む。そして、掻き込まれた未刈穀稈の株元側が、図3に示す刈刃装置47によって切断される。
As shown in FIG. 2, the erecting
図3及び図4に示すように、穀稈搬送装置49は、穀稈引起し装置48と、フィードチェーン6の前端部と、の間に配置される。この穀稈搬送装置49は、右下部搬送機構61、左下部搬送機構62、右上部搬送機構63、左上部搬送機構64、縦搬送機構65、第1中継搬送機構66、第2中継搬送機構67等を備えている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62は何れも、穀稈を搬送するためのチェーンを備えている。右下部搬送機構61は、コンバイン100が刈り取る4条のうち、右2条分の刈取穀稈の株元を左斜め後方に搬送する。左下部搬送機構62は、左2条分の刈取穀稈の株元を右斜め後方に搬送する。
Each of the lower
縦搬送機構65は、穀稈を搬送するためのチェーンを備えている。縦搬送機構65は、右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62によってそれぞれ搬送されて合流した穀稈の株元を受け継ぎ、この穀稈を、後ろ斜め上方にあるフィードチェーン6の前端へ向けて搬送する。
The
縦搬送機構65のチェーンの外周側と対面するようにして、挟持ガイド部材としての縦搬送ガイド体68が設けられている。縦搬送ガイド体68は、4条分の刈取穀稈の株元を縦搬送機構65との間で挟持することができる。
A vertical
第1中継搬送機構66及び第2中継搬送機構67は、それぞれ搬送のためのチェーンを備え、縦搬送機構65とフィードチェーン6との間で刈取穀稈の株元側の搬送を中継する。
The 1st
第1中継搬送機構66のチェーンの外周側と対面するようにして、中継ガイド体69が設けられている。中継ガイド体69は、4条分の刈取穀稈の株元寄りの中途部を、第1中継搬送機構66との間で挟持することができる。
A
右上部搬送機構63及び左上部搬送機構64は何れも、穀稈を搬送するためのタインを備えている。右上部搬送機構63及び左上部搬送機構64は、4条分の刈取穀稈の穂先部を寄せ集めながら左斜め後方に搬送する。
Each of the upper
以上の構成で、縦搬送機構65及び縦搬送ガイド体68によって横倒しの姿勢で搬送されてきた4条分の刈取穀稈の株元側は、第1中継搬送機構66及び第2中継搬送機構67を介して、フィードチェーン6の送り始端側に受け継がれる。そして、フィードチェーン6の搬送により、刈取穀稈の穂先側が脱穀装置5に送られ、扱胴26によって脱穀される。
With the above configuration, the stock side of the four reaped cereal grains that have been transported in a lying position by the
次に、図5及び図6を参照して、コンバインの動力伝達系を説明する。 Next, with reference to FIG.5 and FIG.6, the power transmission system of a combine is demonstrated.
図5に示すように、エンジン20からの動力の一方は、刈取装置3及び脱穀装置5に伝達され、他方は穀粒排出オーガ8に伝達される。エンジン20から刈取装置3に向かう動力は、刈取クラッチ120を介して、ミッションケース121内にあるHST式無段変速機のHST入力軸122に伝達されて無段変速される。変速された出力は、ミッションケース121に突設された刈取PTO軸123から出力される。図6に示すように、刈取PTO軸123の動力は、プーリ及びベルト等からなる伝動系を介して、前記刈取入力パイプ52内で支持される刈取入力軸124に伝達される。刈取入力軸124に入力された動力は、刈取装置3の刈刃装置47、穀稈引起し装置48、及び穀稈搬送装置49等にそれぞれ伝達される。従って、刈刃装置47、穀稈引起し装置48、及び穀稈搬送装置49等の速度は、コンバイン100の走行速度に連動する。
As shown in FIG. 5, one of the power from the
刈取入力軸124に伝達された動力の一部は、刈取入力軸124の中途部に連結された上部伝達機構125を介して、右上部搬送機構63及び第1中継搬送機構66に伝達される。また、縦伝動パイプ53内の縦伝動軸126に伝達された動力の一部は、縦伝動軸126の中途部に連結された下部伝達機構127を介して、縦搬送機構65及び右下部搬送機構61に伝達される。
A part of the power transmitted to the reaping
縦搬送機構65は、下部伝達機構127が備える縦搬送駆動軸71の回転動力にて駆動される。この縦搬送駆動軸71は、図3に示すように、縦伝動パイプ53の長手方向中途部から上向きに突き出ている。
The
図6に示すように、縦伝動軸126の動力は、横伝動パイプ54内のべべルギア対及び下駆動軸128を介して、刈刃装置47に伝達される。一方の下駆動軸128の動力は、1つの支持パイプ56内のべべルギア対及び縦伝動軸129を介して、上部横伝動パイプ72内の引起し駆動軸130に伝達され、引起しケース57(前記引起しタイン)、スターホイル58、及び掻込ベルト59を駆動する。また、縦伝動軸129の動力は、その中途部に連結された伝達機構131を介して、左下部搬送機構62及び左上部搬送機構64に伝達される。
As shown in FIG. 6, the power of the
他方、エンジン20から脱穀装置5に向かう動力は、図5に示すように、脱穀クラッチ141を介して脱穀入力軸142に伝達される。脱穀入力軸142に伝達された動力の一部は、脱穀駆動機構143を介して、処理胴29の回転軸144と、扱胴26の回転軸145及び排藁チェーン34に伝達される。
On the other hand, power from the
脱穀入力軸142からは、プーリ及びベルトからなる伝動機構を介して、唐箕ファン28の唐箕ファン軸146、一番コンベア31と一番揚穀コンベア147、二番コンベア32と二番還元コンベア36と二番処理部37、揺動選別盤27の揺動軸148、排塵ファン30の排塵軸149、及び排藁カッタ35に伝達される。
From the threshing
排塵軸149を経由した動力は、フィードチェーンクラッチ150及びフィードチェーン軸151を経て、フィードチェーン6の後部側に伝達される。また、フィードチェーン6の前端側に配置されたスプロケットにより動力が伝達されて、第2中継搬送機構67が駆動される。
The power passing through the
脱穀入力軸142からの動力は、動力流し込みクラッチ155を介して、図6に示す刈取装置3の刈取入力軸124に伝達することもできるようになっている。即ち、この動力流し込みクラッチ155を接続することで、ミッションケース121を経由せずにエンジン20からの動力を刈取装置3に伝達して、コンバイン100の走行速度にかかわらず刈取装置3を一定速度で駆動することができる。
The power from the threshing
図5に示すように、エンジン20から穀粒排出オーガ8に向かう動力は、グレンタンク入力ギア機構161及びオーガクラッチ162を介して、グレンタンク7内の底コンベア163及び穀粒排出オーガ8における縦オーガ筒内の縦コンベア164に伝達される。次いで、動力は、受継ぎスクリュー165を介して、穀粒排出オーガ8における横オーガ筒内の排出コンベア166に伝達される。
As shown in FIG. 5, the power from the
次に、本実施形態のコンバイン100の穀稈搬送装置49が穀稈を搬送する構成について説明する。
Next, a configuration in which the
図4に示すように、穀稈搬送装置49は、穀稈の株元側を搬送するための構成として、上流搬送装置としての右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62と、下流搬送装置としての縦搬送機構65と、を含んでいる。
As shown in FIG. 4, the corn
右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62は、コンバイン100の前部であって、刈取装置3の刈刃装置47のすぐ上方に設けられ、当該刈刃装置47にて刈り取った穀稈を縦搬送機構65に搬送する。
The lower
縦搬送機構65は、右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62によってそれぞれ搬送されてきて合流された穀稈の株元を受け継ぎ、この穀稈をフィードチェーン6へ搬送する。
The
右下部搬送機構61は、搬送チェーン(搬送体)75と、駆動スプロケット(駆動部材)76と、を備える。搬送チェーン75は、無端状のチェーンとして構成され、穀稈を搬送する。駆動スプロケット76は、下部伝達機構127を介してエンジン20から伝達された動力により回転し、搬送チェーン75を駆動する。
The lower
左下部搬送機構62も同様に、搬送チェーン77と、駆動スプロケット78と、を備えている。左下部搬送機構62の駆動スプロケット78は、伝達機構131を介してエンジン20から伝達された動力により回転し、搬送チェーン77を駆動する。
Similarly, the lower
縦搬送機構65も同様に、搬送チェーン79と、駆動スプロケット80と、を備えている。縦搬送機構65の駆動スプロケット80は、下部伝達機構127を介してエンジン20から伝達された動力により回転し、搬送チェーン79を駆動する。
Similarly, the
なお、図6においては、引起しケース57、右下部搬送機構61、左下部搬送機構62、右上部搬送機構63、左上部搬送機構64、縦搬送機構65、及び第1中継搬送機構66のそれぞれについて、エンジン20の動力が伝達されて無端状の搬送体を駆動する駆動部材(例えば、無端チェーンを駆動するスプロケット)を、ハッチングを付して描いている。従って、図6では、上記した駆動スプロケット76,78,80にもハッチングが付されている。
In FIG. 6, the raising
次に、刈り取った穀稈を搬送する搬送経路において発生する詰まりについて説明する。 Next, clogging that occurs in the conveyance path for conveying the harvested cereals will be described.
即ち、搬送される穀稈の量が多過ぎる等の様々な理由で、穀稈搬送装置49における穀稈の搬送経路に詰まりが発生し、刈取作業ができなくなる可能性がある。穀稈の詰まりが発生した場合、オペレータは穀稈搬送装置49の搬送経路にアクセスして、詰まった穀稈を取り除かなければならない。しかし、穀稈の詰まりが実際に始まってからオペレータが気付くまでに時間を要することがある。この場合、詰まりの発生箇所へ穀稈が継続的に搬送されてくるため、当該詰まりが急速に悪化する。悪化した詰まりを処理する作業には、かなりの時間と手間が必要になるため、刈取作業の再開が遅れ、作業効率を低下させる。
That is, for various reasons such as the amount of cereals being transported is too large, clogging may occur in the cereal transport path in the
この点、本実施形態のコンバイン100は、搬送負荷を検出する負荷検出装置としてのトルクセンサ81,82,83を上記の駆動スプロケット76,78,80に設けることにより、穀稈等の詰まりの発生を回避している。
In this regard, the
以下、詳細に説明する。駆動スプロケット76,78,80は、上述したとおりエンジン20の動力を得て搬送チェーン75,77,79を駆動する部材であり、右下部搬送機構61、左下部搬送機構62、及び縦搬送機構65にそれぞれ設けられている。
Details will be described below. The drive sprockets 76, 78, and 80 are members that obtain the power of the
そして、トルクセンサ81,82,83は、図6に示すように、上記の駆動スプロケット76,78,80に設置されている。当該トルクセンサ81,82,83により、駆動スプロケット76,78,80の駆動トルクを検出することができる。
The
右下部搬送機構61、左下部搬送機構62、及び縦搬送機構65において搬送負荷が増大すると、搬送チェーン75,77,79を駆動するのに必要なトルクもそれぞれ大きくなる。従って、駆動スプロケット76,78,80の駆動トルクを検出することにより、搬送負荷を検知することができる。
As the transport load increases in the lower
そして、得られた駆動トルクが所定の制限値(以下、制限負荷値と呼ぶことがある)より大きくならないように制御を適宜行うことで、穀稈などの詰まりを確実に防止することができる。制御の例としては、検出された駆動トルクが制限負荷値を上回った場合に、コンバイン100の走行を自動的に減速させたり停止させたりすることが挙げられる。なお、上記の制限負荷値の定め方は様々であるが、一例としては、穀稈の量を徐々に増加させながら穀稈搬送装置49に搬送させる実験を行って、詰まりが頻発するようになったときの駆動トルクの値を経験的に求め、当該駆動トルクの値から適当なマージン値を減算したものを上記の制限負荷値とすることが考えられる。
Then, by appropriately performing control so that the obtained drive torque does not become larger than a predetermined limit value (hereinafter sometimes referred to as a limit load value), clogging of cereals and the like can be reliably prevented. As an example of the control, when the detected driving torque exceeds the limit load value, the traveling of the
本実施形態のコンバイン100においては、右下部搬送機構61、左下部搬送機構62及び縦搬送機構65にトルクセンサ81,82,83が設けられている。特に、本発明の効果の観点では、上流搬送装置である右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62にトルクセンサ81,82が設けられていることが重要である。
In the
この理由としては、上記した穀稈の詰まりの発生を回避するためには、穀稈搬送装置49の搬送負荷を早い段階(特に、穀稈の合流前の段階で)で検出することが有利だからである。即ち、仮に、下流側の縦搬送機構65にのみトルクセンサ83を設ける構成とした場合、当該トルクセンサ83にて縦搬送機構65の過大な搬送負荷が検出され、例えばコンバイン100の走行速度を減速させたとしても、詰まりの発生を確実に回避することは困難である。何故なら、穀稈の量が過大となっている下流側に対し、その負荷の過大を検知する前に既に上流側に取り込まれている穀稈が合流しながら搬送されてくるため、下流側の負荷が更に増大する可能性が高くなるからである。
This is because, in order to avoid the occurrence of the above-mentioned clogging of the cereals, it is advantageous to detect the transportation load of the
この点を考慮し、本実施形態のコンバイン100においては、上流側に配置されている右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62にトルクセンサ81,82が設けられている。これにより、刈刃装置47で刈り取られた穀稈をフィードチェーン6まで搬送する搬送経路の上流部分で負荷を監視できるので、下流側で搬送負荷が過大になる前の段階で、上流側の過負荷を早期にオペレータに知らせて、適切な対応を促すことができる。なお、このときにオペレータに期待される対応の一例としては、コンバイン100を停止させ、過負荷の原因となっている穀稈や雑草等を取り除くこと等が挙げられる。
Considering this point, in the
これにより、コンバイン100の詰まりの発生を確実に回避することができる。また、搬送経路の上流側での過負荷は、下流側での過負荷よりも処置が容易である場合が多いので、刈取作業の効率の低下を抑制することができる。
Thereby, generation | occurrence | production of the clogging of the
更に、本実施形態のコンバイン100は、上流搬送装置である右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62と、下流搬送装置である縦搬送機構65と、の両方に、トルクセンサ81,82,83を設けている。これにより、各部分の搬送状況を一層正確に把握することができるので、詰まりの発生を確実に回避することができる。
Furthermore, the
なお、本実施形態のコンバイン100は2つの上流搬送装置(右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62)を有しているが、1つ又は3つ以上の上流搬送装置を有する構成であっても、当該上流搬送装置にトルクセンサを設けることで、詰まりの発生を予防することが可能である。
The
また、2つあるうち1つの上流搬送装置、例えば右下部搬送機構61だけにトルクセンサ81を設けることも可能である。即ち、稲、麦などは一般的に各条に大体同じ量で植えられているため、刈取装置3の各部分から刈り取った穀稈の量がほぼ同様である。従って、例えば、右下部搬送機構61で検出された搬送負荷から、左下部搬送機構62の搬送負荷を推測することができる。これにより、簡素な構成で詰まりの発生を予測することができる。
Further, it is possible to provide the
次に、本実施形態のコンバイン100が備える制御部85について詳細に説明する。図7は、コンバイン100を制御するための構成を示すブロック図である。図8は、表示装置92とその表示画面の例を示す図である。
Next, the
図7に示すように、制御部85には、制限負荷設定部90と、動作制御機構91と、表示装置(表示部)92と、第1無線通信装置93と、が電気的に接続されている。
As shown in FIG. 7, a limit
制限負荷設定部90は、どの程度の搬送負荷をトルクセンサ81,82,83で検出したらコンバイン100を停止させるか、をオペレータが設定できるようにするために設けられている。この制限負荷設定部90の構成は様々に考えられ、例えば、複数段階又は無段階で調整可能なボリュームスイッチ等とすることができる。ただし、制限負荷設定部90を設置せず、制限負荷値を固定の値として予め制御部85に設定するようにしてもよい。
The limit
動作制御機構91は、例えばエンジン20、各種クラッチ、変速機構、及びブレーキ機構等を制御できるように構成されている。動作制御機構91は、制御部85からの指令に応じてコンバイン100を停止させることができる。
The
表示装置92は、例えば液晶ディスプレイなどのドットマトリクス式のディスプレイ装置であり、各種の計器情報(例えば、コンバイン100の走行速度やエンジンの回転数、燃料の残量など)をグラフィカルに表示可能に構成されている。また、この表示装置92は、コンバイン100の各部の動作を管理/設定するための管理画面を表示できるように構成されている。表示装置92は、管理画面において各種操作を行うための操作ボタン94を有している。オペレータは、表示装置92に管理画面を表示させた状態で操作ボタン94を操作することにより、コンバイン100の各部に関する各種の設定を確認/変更することができる。これにより、オペレータは、コンバイン100の各部の動作を容易に管理できる。
The
運転座席12に備えられた操作装置13はステアリングハンドルを有しており、表示装置92は、このステアリングハンドルの中央部に取り付けられている。また、表示装置92は、オペレータが操作ボタン94を操作することにより、図8(b)に示すような搬送負荷モニタ画面を表示させることができる。
The operating
図8(b)に示すように、表示画面では、穀稈搬送装置49の搬送負荷が、穀稈の合流箇所より上流側と下流側とに分けた形でそれぞれ柱状グラフで表示されている。なお、本実施形態では、上流側の搬送負荷としては、右下部搬送機構61と左下部搬送機構62の搬送負荷の平均値が表示され、下流側の搬送負荷としては、右上部搬送機構63の搬送負荷が表示される。ただし、上流側の搬送負荷として、平均値の代わりに、右下部搬送機構61と左下部搬送機構62の搬送負荷のうち大きい方の値を表示するようにしても良い。また、上流搬送装置の柱状グラフを2本表示し、右下部搬送機構61と左下部搬送機構62の搬送負荷を個別に表示しても良い。
As shown in FIG.8 (b), on the display screen, the conveyance load of the grain
搬送負荷モニタ画面においては、搬送負荷が大きくなるに従って、柱状グラフの図形が下から上に伸びるようにリアルタイムに変化する。本実施形態では、1つの柱状図形が3つの区間に分けられており、負荷の大きさが低、中、高の3段階でシンプルに表現されている。なお、例えば、低負荷を表示する区間を緑色、中負荷を表示する区間を橙色、高負荷を表示する区間を赤色、というように色分けして表示することもできる。これにより、繁忙な刈取作業中でも、過負荷が生じた場合にオペレータの注意を適切に喚起することができる。 The conveyance load monitor screen changes in real time so that the figure of the columnar graph extends from the bottom to the top as the conveyance load increases. In this embodiment, one columnar figure is divided into three sections, and the load is simply expressed in three stages of low, medium, and high. In addition, for example, a section displaying a low load may be displayed in different colors such as green, a section displaying a medium load in orange, and a section displaying a high load in red. As a result, even during a busy cutting operation, the operator's attention can be appropriately alerted when an overload occurs.
図7に示す第1無線通信装置93は、他の無線通信装置(後述の第2無線通信装置99)との間で、検出結果等のデータを無線通信により受信するように構成されている。
The first
制御部85は、比較部97と、指令部98と、を備える。制御部85は、トルクセンサ81,82,83の検出結果に基づいて、制御指令を動作制御機構91等に送信するように構成されている。
The
比較部97は、第1無線通信装置93で受信されたトルクセンサ81,82,83の検出結果と、制限負荷設定部90で設定された値とを比較し、その比較結果を指令部98に送る。
The
指令部98は、比較部97からの比較結果に基づいて、動作制御機構91に対して停止等の適宜な制御指令を出すように構成されている。
The
図7に示すように、トルクセンサ81,82,83は、第2無線通信装置(無線通信部)99と電気的に接続されている。当該第2無線通信装置99は、トルクセンサ81,82,83の検出結果を、制御部85と接続されている第1無線通信装置93へ無線通信により送信している。このように無線通信によって負荷の検出値のデータが送られる構成であるので、信号線を配線する必要がなくなる。また、穀稈の搬送経路のすぐ近くに配置されているトルクセンサ81,82,83の周辺の電気配線を簡素化できるので、搬送される穀稈の引っ掛かり等も防止することができる。
As shown in FIG. 7, the
次に、本実施形態のコンバイン100の制御部85で実行される詰まりの予防に関する制御について、図9を参照して説明する。図9は、制御部85が行う詰まり予防に関する制御のフローチャートである。
Next, control regarding prevention of clogging executed by the
図9に示すように、コンバイン100の制御部85は先ず、トルクセンサ81,82,83から取得した負荷検出値αを取得し(ステップS101)、その取得結果に応じて、図8(b)に示すような搬送負荷モニタ画面を表示させる(ステップS102)。次に、制御部85は、本実施形態の制御を行うか否かを指示するためにオペレータによって操作される図略のスイッチ(詰まり予防スイッチ)がオンになっているかどうかを判定する(ステップS103)。スイッチがオフであれば、ステップS101及びステップS102の処理を反復しながら、スイッチがオンになるまで待機する。
As shown in FIG. 9, the
S103の判断でスイッチがオンであれば、制御部85は、コンバイン100に設定された搬送負荷の制限負荷値βを読み取る(ステップS104)。制御部85は、取得した2つの値を、比較部97を用いて比較する(ステップS105)。負荷検出値αが制限負荷値β以下である場合、ステップS101に戻る。
If it is determined in S103 that the switch is on, the
ステップS105の比較の結果、トルクセンサ81,82,83からそれぞれ得られた負荷検出値αが1つでも制限負荷値βより大きい場合、制御部85は、コンバイン100のエンジン20を停止する指令を指令部98から動作制御機構91に送ることで、コンバイン100の動作を停止させる(ステップS106)。なお、このとき制御部85は、過負荷により自動停止した旨が表示されるように表示装置92を制御する。これにより、詰まりが発生する前にコンバイン100の動作を停止させ、詰まりを回避することができる。
If at least one load detection value α obtained from each of the
コンバイン100が停止した後に、オペレータは、コンバイン100から降りて余分な穀稈を取り除く等の所要の処置を行って、運転座席12に戻り、コンバイン100の走行等の動作を再開させる。制御部85は、コンバイン100の走行等の動作が再開されるまで待機し(ステップS107)、走行等の動作が再開されると、再びステップS101に戻る。
After the
以上の制御により、穀稈搬送装置49の搬送負荷をリアルタイムで表示装置92に表示することができる。また、搬送負荷の超過が検出された場合にコンバイン100の動作を停止させることで、詰まりの発生及び悪化を確実に予防することができ、刈取作業の効率を保つことができる。
With the above control, the conveyance load of the
以上に示すように、本実施形態のコンバイン100は、脱穀装置5と、穀稈搬送装置49と、を備える。脱穀装置5は、穀稈を脱穀する。穀稈搬送装置49は、刈り取った穀稈を脱穀装置5へ搬送する。穀稈搬送装置49は、右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62と、縦搬送機構65と、を含む。右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62は、刈取穀稈をそれぞれ搬送する。縦搬送機構65は、右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62からの穀稈が合流する箇所から当該穀稈を搬送する。右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62の搬送負荷を検出するトルクセンサ81,82が設けられている。
As described above, the
これにより、刈取穀稈を搬送する上流側の搬送量(合流前の段階での搬送量)をトルクセンサ81,82によりリアルタイムで検出することで、穀稈の詰まりが発生する可能性を早い段階で予測でき、適切な対応により穀稈の詰まりの発生を回避することができる。
Thereby, the upstream conveyance amount (conveyance amount in the stage before joining) which conveys the harvested cereals is detected in real time by the
また、本実施形態のコンバイン100において、穀稈搬送装置49に、穀稈を搬送する搬送チェーン75,77を駆動する駆動スプロケット76,78が設けられている。トルクセンサ81,82は、駆動スプロケット76,78のトルクを検出する。
Moreover, in the
これにより、駆動スプロケット76,78の駆動トルクを検出することにより穀稈の搬送負荷を把握できるので、穀稈の詰まりが発生する可能性をより一層正確に予測することができる。
Thereby, since the loading load of a corn straw can be grasped | ascertained by detecting the driving torque of the
また、本実施形態のコンバイン100において、搬送負荷を検出するトルクセンサ81,82,83が、右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62に加えて縦搬送機構65にも設けられている。
Further, in the
このように、穀稈搬送装置49が備える穀稈搬送経路の上流側及び下流側にトルクセンサ81,82,83を設け、穀稈の搬送量を同時に検出することで、右下部搬送機構61、左下部搬送機構62、及び縦搬送機構65のそれぞれの搬送負荷を把握でき、穀稈の詰まりの発生を一層確実に予防することができる。
Thus, the
また、本実施形態のコンバイン100は、第2無線通信装置99と、制御部85と、を備える。第2無線通信装置99は、トルクセンサ81,82,83の検出結果を無線通信により送信する。制御部85は、前記検出結果に基づいて当該コンバイン100の動作を制御する。
Further, the
これにより、トルクセンサ81,82,83から制御部85までの信号伝達の少なくとも一部が無線通信により行われるため、コンバイン100の電気配線を簡素化することができ、配線作業の負担も低減することができる。
Thereby, since at least a part of signal transmission from the
また、本実施形態のコンバイン100は、トルクセンサ81,82,83で検出された結果を表示する表示装置92を備える。
Moreover, the
これにより、穀稈を搬送する状況をオペレータが把握し易くなるので、穀稈の詰まりの発生を容易に回避することができる。 Thereby, since it becomes easy for an operator to grasp | ascertain the condition which conveys a culm, generation | occurrence | production of the cereal clogging can be avoided easily.
また、本実施形態のコンバイン100において、穀稈搬送装置49の制限負荷値βが設定されている。そして、コンバイン100は制御部85を備える。この制御部85は、前記トルクセンサ81,82,83により検出された右下部搬送機構61、左下部搬送機構62及び縦搬送機構65の負荷が前記制限負荷値βより大きい場合、当該コンバイン100の動作を停止するように制御する。
Further, in the
これにより、穀稈の詰まりが発生する可能性がある搬送負荷の大きさを制限負荷値βとして設定することで、穀稈の詰まりが発生したり悪化したりする前に、コンバイン100の動作を停止することができる。これにより、コンバイン100に穀稈の詰まりが発生するのを未然に防止することができ、又は詰まりから正常状態に復帰する時間と手間を軽減することができる。
Thereby, by setting the size of the transport load that may cause clogging of the cereal as the limit load value β, the operation of the
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。 The preferred embodiment of the present invention has been described above, but the above configuration can be modified as follows, for example.
トルクセンサは、右下部搬送機構61、左下部搬送機構62及び縦搬送機構65に限らず、例えば第1中継搬送機構66、右上部搬送機構63、左上部搬送機構64等に設けられても良い。また、右下部搬送機構61及び左下部搬送機構62のうち何れか一方のみにトルクセンサが設けられていても良い。
The torque sensor is not limited to the lower
検出された搬送負荷を表示装置92がどのように表示するかは任意である。例えば、上記実施形態で説明したグラフでの表示に代えて、搬送負荷を数値で表示したり、アナログ計器を模して表示したりするように変更することができる。また、穀稈搬送装置49を構成する複数の搬送機構のうち、表示装置92がどの搬送機構の負荷を表示するかについても、適宜変更することができる。
How the
検出された搬送負荷(負荷検出値α)に加えて、設定されている制限負荷値βを表示装置92に表示するように変更しても良い。
In addition to the detected transport load (load detection value α), the set limit load value β may be changed to be displayed on the
上記実施形態では、右下部搬送機構61等の搬送負荷を検出する負荷検出装置として、駆動スプロケットのトルクを検出するトルクセンサを用いたが、別の装置(例えば搬送速度又は穀稈搬送量を検出する装置)を用いても良い。
In the above embodiment, the torque sensor that detects the torque of the drive sprocket is used as the load detection device that detects the conveyance load of the lower
第1無線通信装置93及び第2無線通信装置99は、制御部85及びトルクセンサ81,82,83とは別に設けて電気的に接続することに限らず、例えば無線通信装置を制御部85又はトルクセンサ81,82,83に内蔵させることも可能である。
The first
表示装置92によって警報を通知する構成に限定されず、異常負荷(制限負荷値を上回る負荷)が検出された時に警報音を鳴らす聴覚的な警報通知装置を設ける構成でもよい。この場合、警報音等の分かり易い方法でオペレータに通知することで、繁忙な刈取作業中でもオペレータの注意を喚起することができる。
The configuration is not limited to the configuration in which an alarm is notified by the
上記実施形態において、過大な搬送負荷が検出された場合に停止させるコンバイン100の動作は、走行、刈取り、穀稈の搬送、及び穀稈の脱穀等を含むが、これに限られない。
In the said embodiment, although the operation | movement of the
上記実施形態では、搬送負荷の超過が検出された場合は、エンジン20を停止させることにより、上記したコンバイン100の動作を停止させている。ただし、走行、刈取、穀稈の搬送等を他の適宜の方法で停止させるようにしても良い。
In the above embodiment, when the excess of the transport load is detected, the operation of the above-described
上記実施形態のように、詰まり予防の制御をするか否かを切り換えるスイッチ(詰まり予防スイッチ)を設けることに限らず、エンジン20の動作が開始する時点で、制御部85にて自動的に制限負荷値βの読込み等の制御が始まっても良い。
As in the above-described embodiment, the
また、本発明は4条刈りに限らず、1条、2条、3条又は5条以上の穀稈を刈り取る構成のコンバインにも適用することができる。 Moreover, this invention is applicable not only to 4 cutting but also to the combine of the structure which cuts 1, 2, 3 or 5 or more grains of grain.
3 刈取装置
20 エンジン
49 穀稈搬送装置(搬送装置)
61 右下部搬送機構(上流側搬送装置)
62 左下部搬送機構(上流側搬送装置)
65 縦搬送機構(下流側搬送装置)
75,77,79 搬送チェーン(搬送体)
76,78,80 駆動スプロケット(駆動部材)
81,82,83 トルクセンサ(負荷検出装置)
85 制御部
92 表示装置(表示部)
93 第1無線通信装置
99 第2無線通信装置(無線通信部)
100 コンバイン
β 制限負荷値
3 Harvesting
61 Lower right transport mechanism (upstream transport device)
62 Lower left transport mechanism (upstream transport device)
65 Vertical transport mechanism (downstream transport device)
75, 77, 79 Conveying chain (conveying body)
76, 78, 80 Drive sprocket (drive member)
81, 82, 83 Torque sensor (load detection device)
85
93 First
100 Combine β Limit load value
Claims (6)
刈り取った穀稈を前記脱穀装置へ搬送する搬送装置と、
を備えるコンバインであって、
前記搬送装置は、
穀稈を搬送する複数の上流搬送装置と、
前記複数の上流搬送装置からの穀稈が合流する箇所から当該穀稈を搬送する下流搬送装置と、を含み、
少なくとも1つの前記上流搬送装置の搬送負荷を検出する負荷検出装置が設けられていることを特徴とするコンバイン。 A threshing device for threshing cereals;
A conveying device for conveying the harvested cereal to the threshing device;
A combine comprising:
The transfer device
A plurality of upstream conveying devices for conveying cereals;
A downstream transport device that transports the cereals from a location where the cereals from the plurality of upstream transport devices meet,
A combine comprising a load detecting device for detecting a transport load of at least one upstream transport device.
前記搬送装置に、穀稈を搬送する搬送体を駆動する駆動部材が設けられており、
前記負荷検出装置は前記駆動部材のトルクを検出することを特徴とするコンバイン。 The combine according to claim 1,
The transport device is provided with a drive member for driving a transport body for transporting the cereals,
The load detecting device detects a torque of the driving member.
搬送負荷を検出する負荷検出装置が、前記上流搬送装置に加えて前記下流搬送装置に設けられていることを特徴とするコンバイン。 The combine according to claim 1 or 2,
A combine, wherein a load detection device for detecting a conveyance load is provided in the downstream conveyance device in addition to the upstream conveyance device.
前記負荷検出装置の検出結果を無線通信により送信する無線通信部と、
前記検出結果に基づいて当該コンバインの動作を制御する制御部と、
を備えることを特徴とするコンバイン。 A combine according to any one of claims 1 to 3,
A wireless communication unit for transmitting the detection result of the load detection device by wireless communication;
A control unit for controlling the operation of the combine based on the detection result;
The combine characterized by comprising.
前記負荷検出装置で検出された結果を表示する表示部を備えることを特徴とするコンバイン。 The combine according to any one of claims 1 to 4,
A combine comprising a display unit for displaying a result detected by the load detection device.
前記搬送装置の制限負荷値が設定されており、
前記負荷検出装置により検出された前記搬送装置の搬送負荷が前記制限負荷値より大きい場合、当該コンバインの動作を停止するように制御する制御部を備えることを特徴とするコンバイン。 A combine according to any one of claims 1 to 5,
A limit load value of the transfer device is set,
A combine comprising: a control unit that controls to stop the operation of the combine when the transfer load of the transfer device detected by the load detection device is greater than the limit load value.
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