JP2015221592A - 車両用衝突検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が走行する路面性状の影響を受けず、車両の衝突を正確に検知することができる車両用衝突検知装置の提供。
【解決手段】エアバッグコントローラ3の加速度判定部3gは、メインセンサ3aによってメイン加速度閾値Gmより大きい加速度G1が検出され、かつ、セーフィングセンサ3bによってサブ加速度閾値Gsより大きい加速度G2が検出された場合、車両6の衝突を検知する。車両6の衝突が検知された場合、エアバッグコントローラ3のエアバッグ駆動部3hによって、エアバッグ装置4が作動される。車両のタイヤの内部には、それぞれ空気圧センサ2a〜2dが取り付けられている。1つまたは2つの空気圧センサ2a〜2dによって検出された瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Piを超えた場合、閾値調整部3fは、車両が悪路を走行していることを検出し、閾値記憶部3eに記憶されたメイン加速度閾値Gmを上昇させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の衝突を検知する車両用衝突検知装置に関する。
車両の衝突の際に、車両に発生した加速度に基づいて、エアバッグ装置等を作動させる車両衝突検知装置に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。当該従来技術においては、サテライトセンサおよびセンターセンサの検出結果中に、車速に応じた周期性を有する所定レベル以上のパルスが含まれている場合に、パンク検出部がタイヤのパンクを検出する。パンク検出部によってタイヤのパンクが検出された場合、フィルタ部が上記センサの検出結果に重畳したパルス状の信号を減じて出力するとともに、衝突判定部は、それぞれのセンサに対する判定閾値を上昇させた上で、各々のセンサの検出結果を上昇させた判定閾値と比較する。
上述した従来技術によれば、タイヤのパンクが検出された場合、フィルタ部がセンサの検出結果に重畳したパルス状の信号を減じて出力しているため、パンクに起因して発生するパルス状の信号の影響を受けることがなく、車両の衝突を正確に検知することができる。
また、タイヤのパンクが検出された場合、衝突判定部が、それぞれのセンサに対する判定閾値を上昇させるため、パンク時に発生するパルス状の信号の影響によって、車両の衝突を誤判定することを防止することができる。
特開2011−173452号公報
しかしながら、タイヤのパンク以外にも、車両の衝突検知の正確性に影響を与える要因がある。車両が走行する路面の性状もその一つであった。特に、車両が悪路を走行する場合、車両が路面から受ける衝撃により、衝突を誤検知する場合があった。悪路状態には、車両が横滑りして左右の一方の車輪が縁石等に衝突し、当該縁石と衝突した車輪を支点として横転する、いわゆる縁石トリップ状態、波状路ブレーキ状態、縁石ブレーキ状態、路面が車体の底面に接触する程度に上下に変化する道路を走行する場合であるボトミング路通過状態、石突き出し路通過状態、横段差ブレーキ状態、舗装凹路通過状態、ポットホール通過状態、砂利轍路通過状態等が含まれるが、これらのみに限られるものではない。
悪路に起因した誤検知を避けるためには、常時、衝突判定のための閾値を上昇させることが考えられる。しかしながら、常に、衝突判定のための閾値を上昇させた場合、車両が良好な路面上を走行している場合においては、衝突判定の感度が低下するという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両が走行する路面性状の影響を受けず、車両の衝突を正確に検知することができる車両用衝突検知装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る車両用衝突検知装置の発明は、外部から車両(6)に加えられた衝撃の大きさを検出する衝撃検出手段(3a、3b、9a、9b)と、衝撃検出手段によって検出された衝撃検出値(G1、G2)と比較するための衝撃閾値(Gm、Gs)を記憶する閾値記憶手段(3e、9e)と、衝撃検出手段によって検出された衝撃検出値を、閾値記憶手段に記憶された衝撃閾値と比較して、衝撃検出値が衝撃閾値よりも大きい場合、車両が衝突したと判定する衝突判定手段(3g、9g)と、を備えた車両用衝突検知装置(1、1A)であって、車両が走行する路面(10)の状態を検出する路面状態検出手段(2a、2b、2c、2d、7a、7b、7c、7d)と、路面状態検出手段によって、路面が悪路状態であることが検出された場合、閾値記憶手段に記憶された衝撃閾値を上昇させる閾値調整手段(3f、9f)と、を備えている。
この構成によれば、車両が走行する路面の状態を検出する路面状態検出手段と、路面状態検出手段によって、路面が悪路状態であることが検出された場合、閾値記憶手段に記憶された衝撃閾値を上昇させる閾値調整手段とを備えていることにより、車両が悪路を走行中に、路面から衝撃を受けた場合においても、閾値調整手段によって、閾値記憶手段に記憶された衝撃閾値が上昇されているため、誤って、車両の衝突を検知することを防止することができる。また、路面が悪路状態であることが検出されていない場合には、衝撃閾値を従来よりも引き下げることもできるため、衝突検知の感度を向上させることができ、車両が低速度状態にある場合における衝突も検知することができる。
本発明の実施形態1による車両用衝突検知装置のブロック図 図1に示した車両用衝突検知装置が取り付けられた車両の平面図 瞬時空気圧検出値とメイン加速度閾値との関係を示したタイムチャートを表した図 定常時空気圧検出値とメイン加速度検出値との関係を示したグラフを表した図 車両用衝突検知装置による衝突検知の判定ロジックを示した図 実施形態1による衝突検知制御のフローチャートを示した図 実施形態2による車両用衝突検知装置のブロック図 実施形態2においてタイヤ加速度センサが取り付けられたタイヤの状態を示した模式図 図8に示したタイヤ加速度センサによって検出されたタイヤ原加速度を表した図 図9Aに示したタイヤ原加速度に基づき算出されたタイヤ加速度検出値と、メイン加速度閾値との関係を示したタイムチャートを表した図 実施形態2による衝突検知制御のフローチャートを示した図 実施形態2の変形例においてタイヤ加速度センサが取り付けられたタイヤの状態を示した模式図 図11に示したタイヤ加速度センサによって検出されたタイヤ原加速度を表した図 図12Aに示したタイヤ原加速度に基づき算出されたタイヤ加速度検出値と、メイン加速度閾値との関係を示したタイムチャートを表した図
<実施形態1>
図1乃至図6に基づき、本発明の実施形態1による車両用衝突検知装置1について説明する。尚、説明中において前後方向という場合、車両6の前後方向(図2における横方向)に該当し、左右方向という場合、車両6の左右方向(図2における上下方向)に該当する。図1に示すように、本実施形態による車両用衝突検知装置1は、空気圧センサ2a、空気圧センサ2b、空気圧センサ2cおよび空気圧センサ2d(以下、これらを包括して空気圧センサ2a〜2dという)を備えている。空気圧センサ2a〜2dは同一のものであって、それぞれ車両6の4輪のタイヤ6a、タイヤ6b、タイヤ6cおよびタイヤ6d内に1つずつ取り付けられている(図2示)。以下、タイヤ6a、タイヤ6b、タイヤ6cおよびタイヤ6dを包括してタイヤ6a〜6dという。
空気圧センサ2a〜2dは、図示しない圧力検出部、マイクロコンピュータ、送信回路および送信アンテナを備えており、それぞれタイヤ6a〜6d内の現在の空気圧(以下、瞬時空気圧検出値Ptという)を検出し、検出結果を無線によって後述するエアバッグコントローラ3へと送信する。空気圧センサ2a〜2dは、路面状態検出手段に該当し、検出した瞬時空気圧検出値Ptによって、車両6が走行する路面10(図2示)の状態を検出することができる。
本実施形態において空気圧センサ2a〜2dは、タイヤ空気圧を監視するためのTPMS(Tire Pressure Monitoring System)に含まれるものを流用しているが、これに限られるものではない。空気圧センサ2a〜2dは、公知のものが適用可能であり、その詳細は、例えば、公開特許公報である特開2014−19214号に記載されている。空気圧センサ2a〜2dは、すべてのタイヤ6a〜6dに取り付けられている必要はなく、4輪のうちの一部のタイヤ6a〜6dのみに設けてもよい。
前述したエアバッグコントローラ3には、エアバッグ装置4が接続されている。図2に示したように、本実施形態においてエアバッグ装置4は、車両6の運転手席前方および助手席前方に取り付けられているが、これに加えて、サイドエアバッグまたはカーテンエアバッグ等を含んでいてもよい。エアバッグ装置4は従前のタイプと同様のものであって、図示しないインフレータ、バッグおよび点火装置により形成されている。エアバッグ装置4は、車両6の衝突時において、車両6に対し所定の大きさ以上の衝撃が加えられたことが検出された場合に、エアバッグコントローラ3によって作動され、車両6の乗員を保護する。
さらに、エアバッグコントローラ3には、空気圧警告装置5が接続されている。空気圧警告装置5は、前述したTPMSに含まれる構成であり、エアバッグコントローラ3を介して、空気圧センサ2a〜2dによる検出値を取得している。空気圧警告装置5は、空気圧センサ2a〜2dによる検出値に基づいて、タイヤ6a〜6d内の空気圧が低下したことを検出した場合、車両6のインスツルメントパネル等において乗員に対して通報を行う。
エアバッグコントローラ3は、図示しない入出力装置、CPU、RAM等により形成された制御装置であり、車両6のダッシュパネル(図示せず)の下方に取り付けられている(図2示)。エアバッグコントローラ3は、メインセンサ3a、セーフィングセンサ3b、受信部3c、定常時空気圧検出部3d、閾値記憶部3e、閾値調整部3f、加速度判定部3gおよびエアバッグ駆動部3hを備えている。
エアバッグコントローラ3のメインセンサ3a(衝撃検出手段および第1検出手段に該当する)は、外部から車両6に対して前後方向に加えられた衝撃の大きさおよび車両6の左右方向に加えられた衝撃の大きさを検出する加速度センサである。メインセンサ3aは、車両6の前後方向に加えられた衝撃のみを検出する加速度センサであってもよい。
また、エアバッグコントローラ3のセーフィングセンサ3b(衝撃検出手段および第2検出手段に該当する)は、メインセンサ3aと同様の加速度センサであって、外部から車両6に対して前後方向に加えられた衝撃の大きさおよび車両6の左右方向に加えられた衝撃の大きさを検出する。セーフィングセンサ3bは、車両6の前後方向に加えられた衝撃のみを検出する加速度センサであってもよい。
メインセンサ3aおよびセーフィングセンサ3bに加えて、車両6の前方部、ドアまたはピラーに対し、サテライトセンサを取り付けてもよい。
また、エアバッグコントローラ3の受信部3cは、空気圧センサ2a〜2dからの検出値を受信している。
また、エアバッグコントローラ3の定常時空気圧検出部3d(定常時空気圧検出手段に該当する)は、空気圧センサ2a〜2dによって検出された瞬時空気圧検出値Ptに基づいて、車両6が良好な(悪路状態ではない)路面10を走行している場合における、タイヤ6a〜6dの空気圧を検出する。具体的には、車両6の走行中において、例えば、1秒ごとの空気圧センサ2a〜2dによる瞬時空気圧検出値Ptの平均値を算出し、タイヤ6a〜6dの定常時空気圧検出値Pvとしている。定常時空気圧検出部3dは、車両6が悪路状態ではない路面10を走行している場合における、タイヤ6a〜6dの空気圧の平均値を算出できるように、長時間にわたって空気圧センサ2a〜2dによって検出された瞬時空気圧検出値Ptに基づいて、定常時空気圧検出値Pvを算出することが望ましい。
また、エアバッグコントローラ3の閾値記憶部3e(閾値記憶手段に該当する)は、メインセンサ3aによる加速度検出値であるメイン加速度検出値G1(衝撃検出値および第1衝撃検出値に該当する)と比較するためのメイン加速度閾値Gm(衝撃閾値および可変閾値に該当する)と、セーフィングセンサ3bによる加速度検出値であるサブ加速度検出値G2(衝撃検出値および第2衝撃検出値に該当する)と比較するためのサブ加速度閾値Gs(衝撃閾値および固定閾値に該当する)とを記憶している。本実施形態において、サブ加速度閾値Gsは、メイン加速度閾値Gmに比較して、低く設定されている。
また、エアバッグコントローラ3の閾値調整部3f(閾値調整手段に該当する)は、空気圧センサ2a〜2dによって検出された瞬時空気圧検出値Ptに基づいて、閾値記憶部3eに記憶されているメイン加速度閾値Gmの値を変化させる。例えば、0.5msごとに、タイヤ6a〜6dにそれぞれ取り付けられた空気圧センサ2a〜2dによる瞬時空気圧検出値Ptを検出し、空気圧センサ2a〜2dの内、1つまたは2つ(1輪または2輪)の空気圧センサ2a〜2dによって検出された瞬時空気圧検出値Ptが、図3に示したように、所定の閾値である瞬時空気圧閾値Pi(圧力上昇閾値および圧力減少閾値に該当する)よりも高くなった場合を想定する。この時、閾値調整部3fは、車両6の走行している路面10が悪路であることを検出し、瞬時空気圧検出値Ptが瞬時空気圧閾値Piよりも高くなった時点で、メイン加速度閾値Gmの値をLoからHiに上昇させる。3つまたは4つ(3輪または4輪)の空気圧センサ2a〜2dによって検出された瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Piよりも高くなった場合には、路面10が悪路であることは検出されず、閾値調整部3fは、メイン加速度閾値Gmの値をLoからHiに上昇させることはない。尚、閾値調整部3fは、瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Piよりも高くなった場合においても、サブ加速度閾値Gsを変化させることはない。
その後、瞬時空気圧閾値Piよりも高くなった瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Pi以下(圧力減少閾値以下に該当する)まで低下すると、閾値調整部3fは、瞬時空気圧検出値Ptが瞬時空気圧閾値Piと等しくなった時点から、復帰時間Tgが経過(所定時間経過に該当する)した時に、閾値記憶部3eに記憶されているメイン加速度閾値Gmを上昇前のLoに戻している。空気圧センサ2a〜2dの内、2つの空気圧センサ2a〜2dによって検出された瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Piよりも高くなった場合においては、当該2つのうち、先に空気圧が上昇した空気圧センサ2a〜2dの瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Piよりも高くなった時点で、メイン加速度閾値Gmの値をLoからHiに上昇させ、後に空気圧が低下した空気圧センサ2a〜2dの瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Piと等しくなった時点から復帰時間Tgが経過した時に、メイン加速度閾値Gmを上昇前のLoに戻すことが望ましい。尚、図3においては、メイン加速度閾値Gmの値をLoからHiに上昇させる場合と、上昇前のLoに戻す場合とで同一の瞬時空気圧閾値Piを用いているが、双方の場合の閾値を異ならせてもよい。
また、図4に示したように、各々のタイヤ6a〜6dの失陥等に起因して、定常時空気圧検出部3dによって算出されたタイヤ6a〜6dの定常時空気圧検出値Pvが低下すると、メインセンサ3aによるメイン加速度検出値G1が上昇すると考えられる。したがって、閾値調整部3fは、定常時空気圧検出部3dによって算出された定常時空気圧検出値Pvが、所定の定常時空気圧閾値Pc(定常時圧力閾値に該当する)よりも低くなった時、閾値記憶部3eに記憶されているメイン加速度閾値Gmの値をLoからHiに上昇させる。定常時空気圧検出値Pvは、各々のタイヤ6a〜6dごとに検出され、タイヤ6a〜6dのうち1つでも定常時空気圧検出値Pvが定常時空気圧閾値Pcよりも低くなった時、メイン加速度閾値Gmの値をLoからHiに上昇させる。尚、閾値調整部3fは、定常時空気圧検出値Pvが定常時空気圧閾値Pcよりも低くなった場合においても、サブ加速度閾値Gsを変化させることはない。
さらに、閾値調整部3fは、空気圧警告装置5に対して接続され、空気圧センサ2a〜2dから入力された瞬時空気圧検出値Ptを、空気圧警告装置5に対して送信している。
また、エアバッグコントローラ3の加速度判定部3g(衝突判定手段に該当する)は、それぞれメインセンサ3aおよびセーフィングセンサ3bによって検出されたメイン加速度検出値G1およびサブ加速度検出値G2に基づいて、車両6の衝突検知を行っている。加速度判定部3gによる衝突検知は、図5に示した判定ロジックに基づいて行われる。図5に示したように、ANDゲートAND1の第1加速度判定入力端IN1には、メイン加速度検出値G1がメイン加速度閾値Gmより大きい場合にHiとなる信号が入力されている。また、ANDゲートAND1の第2加速度判定入力端IN2には、サブ加速度検出値G2がサブ加速度閾値Gsより大きい場合にHiとなる信号が入力されている。ANDゲートAND1の第1加速度判定入力端IN1および第2加速度判定入力端IN2の双方にHi信号が入力された場合に、加速度判定出力端OUT1からHiの信号が出力される。
これにより、加速度判定部3gは、メインセンサ3aによって検出されたメイン加速度検出値G1をメイン加速度閾値Gmと比較するとともに、セーフィングセンサ3bによって検出されたサブ加速度検出値G2をサブ加速度閾値Gsと比較して、メイン加速度検出値G1がメイン加速度閾値Gmよりも大きく、かつ、サブ加速度検出値G2がサブ加速度閾値Gsよりも大きい場合、車両6が衝突したと判定している。
また、エアバッグコントローラ3のエアバッグ駆動部3hは、加速度判定部3gによる車両6の衝突検知結果に基づいて、エアバッグ装置4を作動させる。
次に、図6に基づき、エアバッグコントローラ3による、衝突検知制御の方法について説明する。最初に、閾値調整部3fは、閾値記憶部3eに記憶されているメイン加速度閾値GmをLoに設定する(ステップS101)。次に、空気圧センサ2a〜2dによって検出された瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Piを越えたか否かが判定される(ステップS102)。1輪でも瞬時空気圧検出値Ptが瞬時空気圧閾値Piを越えている場合、車両6の3輪以上において、瞬時空気圧検出値Ptが瞬時空気圧閾値Piを越えているか否かが判定される(ステップS103)。瞬時空気圧検出値Ptが瞬時空気圧閾値Piを越えていると判定されたタイヤ6a〜6dが、車両6の1輪または2輪であった場合、閾値調整部3fは、閾値記憶部3eに記憶されているメイン加速度閾値GmをLoからHiに上昇させる(ステップS104)。
一方、ステップS102において、4輪すべての瞬時空気圧検出値Ptが瞬時空気圧閾値Pi以下であると判定された場合、またはステップS103において、車両6の3輪以上について、瞬時空気圧検出値Ptが瞬時空気圧閾値Piを越えていると判定された場合、ステップS110へと進み、定常時空気圧検出部3dにおいて算出された定常時空気圧検出値Pvが、定常時空気圧閾値Pcを越えているか否かが判定される。ステップS110において、4輪のすべてについての定常時空気圧検出値Pvが、定常時空気圧閾値Pcを越えていると判定された場合、ステップS105へと進む。また、1輪でも算出された定常時空気圧検出値Pvが、定常時空気圧閾値Pc以下である場合、閾値調整部3fは、閾値記憶部3eに記憶されているメイン加速度閾値GmをLoからHiに上昇させる(ステップS104)。
次に、加速度判定部3gによって、メインセンサ3aによって検出されたメイン加速度検出値G1が、閾値記憶部3eに記憶されているメイン加速度閾値Gmよりも大きいか否かが判定される(ステップS105)。メイン加速度検出値G1が、メイン加速度閾値Gmよりも大きい場合、加速度判定部3gは、セーフィングセンサ3bによって検出されたサブ加速度検出値G2が、閾値記憶部3eに記憶されているサブ加速度閾値Gsよりも大きいか否かを判定する(ステップS106)。サブ加速度検出値G2が、サブ加速度閾値Gsよりも大きい場合、車両6の衝突が検知される(ステップS107)。これにより、エアバッグコントローラ3のエアバッグ駆動部3hは、エアバッグ装置4を作動させる。
ステップS105において、メイン加速度検出値G1が、メイン加速度閾値Gm以下であると判定された場合、またはステップS106において、サブ加速度検出値G2が、サブ加速度閾値Gs以下であると判定された場合、ステップS108へと進む。ステップS108においては、前述したメイン加速度閾値GmをHiから上昇前のLoに戻すための条件が成立したか否かが判定される。メイン加速度閾値GmをLoに戻すための条件が成立していない場合、またはメイン加速度閾値GmがLoからHiに上昇していない場合には、本制御フローは終了する。一方、メイン加速度閾値GmがLoからHiに上昇しており、かつ、メイン加速度閾値GmをLoに戻すための条件が成立している場合、メイン加速度閾値GmをHiからLoに戻した後、本制御フローを終了させる(ステップS109)。
すなわち、ステップS108においては、1つまたは2つの空気圧センサ2a〜2dによって検出された瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Piを越えたことにより、メイン加速度閾値GmをLoからHiに上昇させた場合、瞬時空気圧検出値Ptが低下して瞬時空気圧閾値Piと等しくなった時点から、復帰時間Tgが経過した時に、メイン加速度閾値Gmを上昇前のLoに戻している。また、定常時空気圧検出部3dにおいて算出された定常時空気圧検出値Pvが、定常時空気圧閾値Pc以下であることにより、メイン加速度閾値GmをLoからHiに上昇させた場合、低下した定常時空気圧検出値Pvが再び定常時空気圧閾値Pcを超えるまで、メイン加速度閾値Gmを上昇前のLoに戻すことはない。
本実施形態によれば、車両6が走行する路面10の状態を検出する手段と、当該手段によって、路面10が悪路状態であることが検出された場合、閾値記憶部3eに記憶されたメイン加速度閾値Gmを上昇させる閾値調整部3fとを備えていることにより、車両6が悪路を走行中に、路面10から衝撃を受けた場合においても、閾値調整部3fによって、閾値記憶部3eに記憶されたメイン加速度閾値Gmが上昇されているため、誤って、車両6の衝突を検知することを防止することができる。また、路面10が悪路状態であることが検出されていない場合には、メイン加速度閾値Gmを従来よりも引き下げることもできるため、衝突検知の感度を向上させることができ、車両6が低速度状態にある場合における衝突も検知することができる。
また、路面10の状態を検出する手段として、車両6のタイヤ6a〜6dの空気圧を検出する空気圧センサ2a〜2dを備え、閾値調整部3fは、空気圧センサ2a〜2dによって検出されたタイヤ6a〜6dの瞬時空気圧検出値Ptが、所定の瞬時空気圧閾値Piよりも高くなった時、閾値記憶部3eに記憶されたメイン加速度閾値Gmを上昇させることにより、タイヤ6a〜6dの瞬時空気圧検出値Ptに基づいて、路面10が悪路状態であることを正確に検出し、メイン加速度閾値Gmを適時に上昇させることができる。
また、空気圧センサ2a〜2dは、TPMSに含まれるセンサを流用することができるため、低コストの車両用衝突検知装置にすることができる。
また、閾値調整部3fは、瞬時空気圧閾値Piよりも高くなったタイヤ6a〜6dの瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Pi以下になった場合、タイヤ6a〜6dの瞬時空気圧検出値Ptが瞬時空気圧閾値Piと等しくなった時点から、所定の復帰時間Tgが経過した時に、閾値記憶部3eに記憶されたメイン加速度閾値Gmを、上昇前のメイン加速度閾値Gmに戻すことにより、車両6が悪路から完全に移動してから、メイン加速度閾値GmをHiからLoに戻すことができ、車両6の衝突に関する誤検知を防止することができる。
また、車両6には、空気圧センサ2a〜2dによって検出されたタイヤ6a〜6dの瞬時空気圧検出値Ptが低下した場合に、車両6の乗員に対して通報する空気圧警告装置5が設けられ、閾値調整部3fは空気圧警告装置5に対して接続され、空気圧センサ2a〜2dから入力されたタイヤ6a〜6dの瞬時空気圧検出値Ptを、空気圧警告装置5に対して送信することにより、空気圧警告装置5を迂回せずに、閾値調整部3fが空気圧センサ2a〜2dから瞬時空気圧検出値Ptを取得できるため、瞬時空気圧検出値Ptの変動に即座に対応して、メイン加速度閾値Gmを上昇させることができる。
また、エアバッグコントローラ3と空気圧警告装置5のECUとを統合することが可能になるため、低コストの車両用衝突検知装置1および空気圧警告装置5にすることができる。
また、空気圧センサ2a〜2dは、車両6の4輪にそれぞれ取り付けられ、閾値調整部3fは、3つ以上の空気圧センサ2a〜2dによって検出されたタイヤ6a〜6dの瞬時空気圧検出値Ptが、瞬時空気圧閾値Piよりも高くなった時には、閾値記憶部3eに記憶されたメイン加速度閾値Gmを上昇させないことにより、悪路に起因した瞬時空気圧検出値Ptの上昇のみを検出して、メイン加速度閾値Gmを上昇させることができるため、いっそう車両6の衝突を誤検知することを防止することができる。
例えば、ポットホールの段差による衝撃を受ける場合、4つのタイヤ6a〜6dのすべてが衝撃を受けることは確率的にかなり低い。また、タイヤ6a〜6dが縁石に衝突して衝撃を受ける場合にも、衝撃を受けるタイヤ6a〜6dは高々2つであって、4つのタイヤ6a〜6dのすべてが衝撃を受けることはきわめてまれである。したがって、1つあるいは2つのタイヤ6a〜6dが衝撃を受けた場合のみに、路面10の悪路状態を検出することにより、その検出精度を向上させることができる。
また、路面10が悪路状態ではない場合における、タイヤ6a〜6dの定常時空気圧検出値Pvを検出する定常時空気圧検出部3dを備え、閾値調整部3fは、路面10が悪路状態ではない場合における、定常時空気圧検出値Pvが所定の定常時空気圧閾値Pcよりも低くなった時、閾値記憶部3eに記憶されたメイン加速度閾値Gmを上昇させることにより、各々のタイヤ6a〜6dの失陥等に起因して定常時空気圧検出値Pvが低下し、それによって、タイヤ6a〜6dが受ける衝撃が増大した場合においても、車両6の衝突を誤検知することを防止することができる。
また、車両用衝突検知装置1は、メインセンサ3aとセーフィングセンサ3bとを備え、閾値記憶部3eには、メイン加速度閾値Gmとメイン加速度閾値Gmよりも小さいサブ加速度閾値Gsが記憶されており、加速度判定部3gは、メインセンサ3aによって検出されたメイン加速度検出値G1をメイン加速度閾値Gmと比較するとともに、セーフィングセンサ3bによって検出されたサブ加速度検出値G2をサブ加速度閾値Gsと比較して、メイン加速度検出値G1がメイン加速度閾値Gmよりも大きく、かつ、サブ加速度検出値G2がサブ加速度閾値Gsよりも大きい場合、車両6が衝突したと判定することにより、車両6の衝突検知の冗長性を確保することができ、車両6の衝突に関する誤検知をいっそう低減することができる。
また、閾値調整部3fは、空気圧センサ2a〜2dによって、路面10が悪路状態であることが検出された場合、メイン加速度閾値Gmを上昇させる一方、サブ加速度閾値Gsは変化させないことにより、閾値調整部3fによる演算量を最小限にすることができ、閾値調整部3fのメモリ数等を低減することができる。
<実施形態2>
次に、図7乃至図10に基づいて、実施形態2による車両用衝突検知装置1Aについて、実施形態1による車両用衝突検知装置1との相違点について説明する。図7に示したように、本実施形態による車両用衝突検知装置1Aは、空気圧センサ2a〜2dの代わりに、タイヤ加速度センサ7a、7b、7c、7d(以下、これらを包括してタイヤ加速度センサ7a〜7dという)を備えている。タイヤ加速度センサ7a〜7d(路面状態検出手段および加速度センサに該当する)は同一のものであって、それぞれ半導体圧力センサで形成されており、4輪のタイヤ6a〜6dの内壁に取り付けられている。各々のタイヤ加速度センサ7a〜7dは、薄く加工されたダイヤフラム(図示せず)を有しており、当該ダイヤフラムが撓むことにより、それぞれのタイヤ6a〜6dに加わった加速度を検出することができる。タイヤ加速度センサ7a、7b、7c、7dは、図示しない送信回路および送信アンテナを備えており、検出結果を無線によってエアバッグコントローラ9へと送信する。
図8に示すように、各々のタイヤ加速度センサ7a〜7dは、タイヤ6a〜6dとともに回転し、その時のタイヤ6a〜6dにおける半径方向を向いた加速度のみを検出可能に形成されている。他方向の加速度については、当該加速度に起因した半径方向のベクトル成分を検出することは可能である。図8において、タイヤ加速度センサ7a〜7dによる検出値は、タイヤ6a〜6dの半径方向外方に向いた加速度が正値になるように設定されている。これにより、タイヤ6a〜6dが良好な路面10を一定速度で走行している場合、タイヤ加速度センサ7a〜7dは、図8において3時の位置(図8において右端の位置)および9時の位置(図8に示された位置)にある時には、タイヤ6a〜6dの回転にともなう遠心力に起因した加速度のみを検出し、12時の位置(タイヤ6a〜6dの上端の位置)および6時の位置(タイヤ6a〜6dの下端の位置)にある時には、遠心力および重力に起因した加速度を検出することになる。以下、タイヤ加速度センサ7a〜7dが検出する遠心力または重力によるものを含んだ加速度を、タイヤ原加速度Gp1という。
したがって、本実施形態のタイヤ加速度センサ7a〜7dによるタイヤ原加速度Gp1は、図9Aに示したように、その線図がサインカーブを描くと考えられる。図9Aに示された線図において、その周期はタイヤ6a〜6dの回転速度に応じて変化し、線図の最上点はタイヤ加速度センサ7a〜7dがタイヤ6a〜6dの下端にある時に該当し、線図の最下点はタイヤ加速度センサ7a〜7dがタイヤ6a〜6dの上端にある時に該当する。
図7に戻って、車両用衝突検知装置1Aは車速センサ8を備えている。車速センサ8は、車両6の図示しないトランスミッションの出力軸の回転速度から、車両6の速度を検出している。車速センサ8は、車両6の車輪速度を検出するセンサであってもよい。車速センサ8は、エアバッグコントローラ9に接続されている。エアバッグコントローラ9は、タイヤ加速度センサ7a〜7dによるタイヤ原加速度Gp1を受信するとともに、車両6の速度を取得する。本実施形態において、エアバッグコントローラ9には空気圧警告装置5は接続されていない。
エアバッグコントローラ9は、実施形態1によるエアバッグコントローラ3が有していたメインセンサ3a、セーフィングセンサ3b、受信部3c、閾値記憶部3e、閾値調整部3f、加速度判定部3gおよびエアバッグ駆動部3hとそれぞれ同様の、メインセンサ9a(衝撃検出手段および第1検出手段に該当する)、セーフィングセンサ9b(衝撃検出手段および第2検出手段に該当する)、受信部9c、閾値記憶部9e(閾値記憶手段に該当する)、閾値調整部9f(閾値調整手段に該当する)、加速度判定部9g(衝突判定手段に該当する)およびエアバッグ駆動部9hを備えている。エアバッグコントローラ9は、定常時空気圧検出部3dに代えてタイヤ加速度検出部9dを有している。
タイヤ加速度検出部9dは、タイヤ加速度センサ7a〜7dによって検出されたタイヤ原加速度Gp1に基づき、タイヤ加速度検出値Gr1(図9B示)を算出する。タイヤ加速度検出値Gr1(タイヤに加わった加速度に該当する)は、タイヤ原加速度Gp1から遠心力および重力に起因した加速度を減じて算出される。すなわち、車速センサ8によって検出された車両6の速度からタイヤ6a〜6dの角速度ωを求め、式:Gr1=Gp1−(r×ω2)−(g×(cosθ))により、タイヤ加速度検出値Gr1が算出される。尚、上式において、rはタイヤ6a〜6dにおけるタイヤ加速度センサ7a〜7dのダイヤフラムの取付位置とタイヤ6a〜6dの中心との間の距離、gは重力加速度、θはタイヤ加速度センサ7a〜7dによって加速度の正値を検出可能な方向と重力の働く方向とが成す角度である。
図9Bに示したように、エアバッグコントローラ9の閾値調整部9fは、実施形態1の場合と同様に、タイヤ加速度センサ7a〜7dによって検出されたタイヤ加速度検出値Gr1に基づいて、閾値記憶部9eに記憶されているメイン加速度閾値Gmの値を変化させる。例えば、タイヤ6a〜6dにそれぞれ取り付けられたタイヤ加速度センサ7a〜7dの内、1つまたは2つのタイヤ加速度センサ7a〜7dによって検出されたタイヤ加速度検出値Gr1が、所定の閾値であるタイヤ加速度閾値Gth(加速度上昇閾値および加速度減少閾値に該当する)よりも高くなった場合、閾値調整部9fは、車両6の走行している路面10が悪路であることを検出し、メイン加速度閾値Gmの値をLoからHiに上昇させる。3つまたは4つ(3輪または4輪)のタイヤ加速度センサ7a〜7dによって検出されたタイヤ加速度検出値Gr1が、タイヤ加速度閾値Gthよりも高くなった場合には、路面10が悪路であることは検出されず、閾値調整部9fは、メイン加速度閾値Gmの値をLoからHiに上昇させることはない。尚、閾値調整部9fは、タイヤ加速度検出値Gr1が、タイヤ加速度閾値Gthよりも高くなった場合においても、サブ加速度閾値Gsを変化させることはない。
その後、タイヤ加速度閾値Gthよりも高くなったタイヤ加速度検出値Gr1が、タイヤ加速度閾値Gth以下(加速度減少閾値以下に該当する)まで低下すると、閾値調整部9fは、タイヤ加速度検出値Gr1がタイヤ加速度閾値Gthと等しくなった時点から、復帰時間Tgが経過した時に、閾値記憶部9eに記憶されているメイン加速度閾値Gmを上昇前のLoに戻す。尚、図9Bにおいては、メイン加速度閾値Gmの値をLoからHiに上昇させる場合と、上昇前のLoに戻す場合とで同一のタイヤ加速度閾値Gthを用いているが、双方の場合の閾値を異ならせてもよい。
次に、図10に基づき、エアバッグコントローラ9による、実施形態2による衝突検知制御の方法について説明する。最初に、閾値調整部9は、閾値記憶部9eに記憶されているメイン加速度閾値GmをLoに設定する(ステップS201)。次に、タイヤ加速度センサ7a〜7dによって検出されたタイヤ原加速度Gp1に基づき算出されたタイヤ加速度検出値Gr1が、タイヤ加速度閾値Gthを越えたか否かが判定される(ステップS202)。タイヤ加速度検出値Gr1が、タイヤ加速度閾値Gthを越えている場合、車両6の3輪以上において、タイヤ加速度検出値Gr1がタイヤ加速度閾値Gthを越えているか否かが判定される(ステップS203)。タイヤ加速度検出値Gr1がタイヤ加速度閾値Gthを越えていると判定されたタイヤ6a〜6dが、車両6の1輪または2輪であった場合、閾値調整部9fは、閾値記憶部3eに記憶されているメイン加速度閾値GmをLoからHiに上昇させる(ステップS204)。一方、ステップS202において、4輪すべてのタイヤ加速度検出値Gr1がタイヤ加速度閾値Gth以下であると判定された場合、またはステップS203において、車両6の3輪以上について、タイヤ加速度検出値Gr1がタイヤ加速度閾値Gthを越えていると判定された場合、ステップS205へと進む。以下、ステップS205乃至ステップS209については、図6におけるステップS105乃至ステップS109と同様であるため、説明は省略する。
尚、図10に示したステップS208においては、メイン加速度閾値GmがLoからHiに上昇し、かつ、タイヤ加速度検出値Gr1が低下してタイヤ加速度閾値Gthと等しくなった時点から、復帰時間Tgが経過した場合に、メイン加速度閾値Gmを上昇前のLoに戻している。
本実施形態によれば、タイヤ加速度センサ7a〜7dが、タイヤ6a〜6dの内部に取り付けられ、タイヤ6a〜6dに加わった加速度を検出しており、閾値調整部9fは、タイヤ加速度センサ7a〜7dによって検出されたタイヤ加速度検出値Gr1が、所定のタイヤ加速度閾値Gthよりも高くなった時、閾値記憶部9eに記憶されたメイン加速度閾値Gmを上昇させることにより、タイヤ加速度センサ7a〜7dにより検出されたタイヤ加速度検出値Gr1に基づいて、路面10が悪路状態であることを正確に検出し、メイン加速度閾値Gmを適時に上昇させることができる。
また、閾値調整部9fは、タイヤ加速度閾値Gthよりも高くなったタイヤ加速度検出値Gr1が、タイヤ加速度閾値Gth以下になった場合、タイヤ加速度検出値Gr1がタイヤ加速度閾値Gthと等しくなった時点から、復帰時間Tgが経過した時に、閾値記憶部9eに記憶されたメイン加速度閾値Gmを、上昇前のメイン加速度閾値Gmに戻すことにより、車両6が悪路から完全に移動してから、メイン加速度閾値GmをHiからLoに戻すことができ、車両6の衝突に関する誤検知をいっそう防止することができる。
また、タイヤ加速度センサ7a〜7dは、タイヤ6a〜6dの半径方向を向いた加速度を検出するように、タイヤ6a〜6dに取り付けられたことにより、路面10が悪路状態にあることに起因して、タイヤ6a〜6dにおいてあらゆる方向に発生する衝撃をむらなく検出することができる。
また、タイヤ加速度センサ7a〜7dは、車両6の4輪にそれぞれ取り付けられ、閾値調整部9fは、3つ以上の車輪に取り付けられたタイヤ加速度センサ7a〜7dによって検出されたタイヤ加速度検出値Gr1が、タイヤ加速度閾値Gthよりも高くなった時には、閾値記憶部9eに記憶されたメイン加速度閾値Gmを上昇させないことにより、悪路に起因したタイヤ加速度検出値Gr1の上昇のみを検出し、メイン加速度閾値Gmを上昇させることができるため、いっそう車両6の衝突を誤検知することを防止することができる。
<実施形態2の変形例>
次に、図11乃至図12Bに基づいて、実施形態2の変形例について、実施形態2との相違点について説明する。図11に示したように、本変形例において、タイヤ加速度センサ7a〜7dは、タイヤ6a〜6dの外周面の接線方向を向いた加速度のみを検出可能なように、タイヤ6a〜6dの内壁に取り付けられている。他方向の加速度については、当該加速度に起因した接線方向のベクトル成分を検出することは可能である。図11において、タイヤ加速度センサ7a〜7dによる検出値は、タイヤ6a〜6dの回転方向に向いた加速度が正値になるように設定されている。本変形例においては、タイヤ6a〜6dの回転にともなってタイヤ加速度センサ7a〜7dに対し働く遠心力の向きと、タイヤ加速度センサ7a〜7dが加速度を検出する向きとが、常に90度の角度を成している。このため、タイヤ6a〜6dが良好な路面10を一定速度で走行している場合、タイヤ加速度センサ7a〜7dは、図11において3時の位置および9時の位置(図11に示された位置)にある時には、重力に起因した加速度を検出し、12時の位置および6時の位置にある時には、ほとんど加速度を検出することはない。以下、タイヤ加速度センサ7a〜7dが検出する重力によるものを含んだ加速度を、タイヤ原加速度Gp2という。
したがって、本変形例のタイヤ加速度センサ7a〜7dによるタイヤ原加速度Gp2は、実施形態2の場合と同様に、その線図がサインカーブを描くと考えられる(図12A示)。図12Aに示された線図において、その周期はタイヤ6a〜6dの回転速度に応じて変化し、線図の最上点はタイヤ加速度センサ7a〜7dがタイヤ6a〜6dの3時の位置にある時に該当し、線図の最下点はタイヤ加速度センサ7a〜7dがタイヤ6a〜6dの9時の位置にある時に該当する。
本変形例においても、エアバッグコントローラ9のタイヤ加速度検出部9dは、タイヤ加速度センサ7a〜7dによって検出されたタイヤ原加速度Gp2から重力に起因した加速度を減じて、タイヤ加速度検出値Gr2(図12B示)を算出する。また、タイヤ6a〜6dに加速度または減速度が発生している場合には、車両6に設けた車速センサ8等による検出値に基づき、タイヤ原加速度Gp2から、タイヤ6a〜6dに働く加速度または減速度による影響も取り除いてタイヤ加速度検出値Gr2を算出する。図12Bに示したように、閾値調整部9fは、実施形態2の場合と同様に、タイヤ加速度センサ7a〜7dによって検出されたタイヤ加速度検出値Gr2(タイヤに加わった加速度に該当する)に基づいて、閾値記憶部9eに記憶されているメイン加速度閾値Gmの値を変化させる。
本変形例によれば、タイヤ加速度センサ7a〜7dは、タイヤ6a〜6dにおける外周面の接線方向を向いた加速度を検出するように、タイヤ6a〜6dに取り付けられたことにより、タイヤ加速度センサ7a〜7dが、タイヤ6a〜6dの回転による遠心力の影響を受けずに、加速度を検出することができるため、タイヤ加速度検出部9dの演算量を低減することができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明において、衝突時に、外部から車両6に加えられる衝撃を検出する衝撃検出手段として、メインセンサ3aおよびセーフィングセンサ3bに代えて、またはこれらとともに圧力センサあるいは変位センサを用い、衝突による車両6の内部空間の圧縮に起因する昇圧または変位を検出するようにしてもよい。
また、路面10が悪路であることを検出するために、路面10を撮影するCCDカメラを用いてもよい。
また、タイヤ加速度センサ7a〜7dを、各々のタイヤ6a〜6dにおいて複数個取り付けてもよい。こうすることにより、タイヤ6a〜6dの回転位置にかかわらず、複数個のタイヤ加速度センサ7a〜7dによる検出値から、常に、安定してタイヤ6a〜6dに発生する加速度を検出することが可能となる。
また、本発明による車両用衝突検知装置1、1Aは、エアバッグ装置4を作動させるためのみに使用するものではなく、シートベルトプリテンショナまたはポップアップフードあるいは歩行者エアバッグを作動させるために車両6の衝突を検知するようにしてもよい。
また、空気圧警告装置5のECU機能をエアバッグコントローラ3に統合し、空気圧センサ2a〜2dによる検出値に基づいて、エアバッグコントローラ3が、タイヤ6a〜6d内の空気圧が低下したと判断し、乗員に対して通報を行ってもよい。
また、実施形態2において、タイヤ加速度検出値Gr1が、タイヤ加速度閾値Gthを越えている場合、閾値記憶部3eに記憶されているメイン加速度閾値GmをLoからHiに上昇させるとともに、それぞれのタイヤ6a〜6dに空気圧センサ2a〜2dを取り付けて、算出された定常時空気圧検出値Pvが、定常時空気圧閾値Pc以下である場合、閾値記憶部3eに記憶されているメイン加速度閾値GmをLoからHiに上昇させるようにしてもよい。
また、実施形態2および実施形態2の変形例におけるタイヤ加速度センサ7a〜7dは、ダイヤフラムを有するタイプのものに限定されるべきではなく、タイヤ6a〜6dの内部に取り付けることが可能なあらゆる加速度センサを使用することが可能であり、静電容量型等の加速度センサであってもよい。
図面中、1,1Aは車両用衝突検知装置、2a,2b,2c,2dは空気圧センサ(路面状態検出手段)、3a,9aはメインセンサ(衝撃検出手段、第1検出手段)、3b,9bはセーフィングセンサ(衝撃検出手段、第2検出手段)、3dは定常時空気圧検出部(定常時空気圧検出手段)、3e,9eは閾値記憶部(閾値記憶手段)、3f,9fは閾値調整部(閾値調整手段)、3g,9gは加速度判定部(衝突判定手段)、5は空気圧警告装置、6は車両、6a,6b,6c,6dはタイヤ、7a,7b,7c,7dはタイヤ加速度センサ(路面状態検出手段、加速度センサ)、10は路面、G1はメイン加速度検出値(衝撃検出値、第1衝撃検出値)、G2はサブ加速度検出値(衝撃検出値、第2衝撃検出値)、Gmはメイン加速度閾値(衝撃閾値、可変閾値)、Gsはサブ加速度閾値(衝撃閾値、固定閾値)、Gr1,Gr2はタイヤ加速度検出値(タイヤに加わった加速度)、Gthはタイヤ加速度閾値(加速度上昇閾値、加速度減少閾値)、Pcは定常時空気圧閾値(定常時圧力閾値)、Piは瞬時空気圧閾値(圧力上昇閾値、圧力減少閾値)、Ptは瞬時空気圧検出値(タイヤの空気圧)、Pvは定常時空気圧検出値(タイヤの空気圧)、Tgは復帰時間(所定時間)を示している。

Claims (12)

  1. 外部から車両(6)に加えられた衝撃の大きさを検出する衝撃検出手段(3a、3b、9a、9b)と、
    該衝撃検出手段によって検出された衝撃検出値(G1、G2)と比較するための衝撃閾値(Gm、Gs)を記憶する閾値記憶手段(3e、9e)と、
    前記衝撃検出手段によって検出された前記衝撃検出値を、前記閾値記憶手段に記憶された前記衝撃閾値と比較して、前記衝撃検出値が前記衝撃閾値よりも大きい場合、前記車両が衝突したと判定する衝突判定手段(3g、9g)と、
    を備えた車両用衝突検知装置(1、1A)であって、
    前記車両が走行する路面(10)の状態を検出する路面状態検出手段(2a、2b、2c、2d、7a、7b、7c、7d)と、
    該路面状態検出手段によって、前記路面が悪路状態であることが検出された場合、前記閾値記憶手段に記憶された前記衝撃閾値を上昇させる閾値調整手段(3f、9f)と、
    を備えた車両用衝突検知装置。
  2. 前記路面状態検出手段は、
    前記車両のタイヤ(6a、6b、6c、6d)の空気圧を検出する空気圧センサ(2a、2b、2c、2d)を含み、
    前記閾値調整手段は、
    前記空気圧センサによって検出された前記タイヤの空気圧(Pt)が、所定の圧力上昇閾値(Pi)よりも高くなった時、前記閾値記憶手段に記憶された前記衝撃閾値を上昇させる請求項1記載の車両用衝突検知装置。
  3. 前記閾値調整手段は、
    前記圧力上昇閾値よりも高くなった前記タイヤの空気圧が、圧力減少閾値(Pi)以下になった場合、
    前記タイヤの空気圧が前記圧力減少閾値と等しくなった時点から、所定時間(Tg)経過した時に、前記閾値記憶手段に記憶された前記衝撃閾値を、上昇前の前記衝撃閾値に戻す請求項2記載の車両用衝突検知装置。
  4. 前記車両には、
    前記空気圧センサによって検出された前記タイヤの空気圧が低下した場合に、前記車両の乗員に対して通報する空気圧警告装置(5)が設けられ、
    前記閾値調整手段は、
    前記空気圧警告装置に対して接続され、前記空気圧センサから入力された前記タイヤの空気圧の検出値を、前記空気圧警告装置に対して送信する請求項2または3に記載の車両用衝突検知装置。
  5. 前記空気圧センサは、
    前記車両の4輪にそれぞれ取り付けられ、
    前記閾値調整手段は、
    3つ以上の前記空気圧センサによって検出された前記タイヤの空気圧が、前記圧力上昇閾値よりも高くなった時には、前記閾値記憶手段に記憶された前記衝撃閾値を上昇させない請求項2乃至4のうちのいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
  6. 前記路面が悪路状態ではない場合における、前記車両のタイヤの空気圧(Pv)を検出する定常時空気圧検出手段(3d)を備え、
    前記閾値調整手段は、
    前記定常時空気圧検出手段によって、前記路面が悪路状態ではない場合における、前記車両のタイヤの空気圧が所定の定常時圧力閾値(Pc)よりも低くなった時、前記閾値記憶手段に記憶された前記衝撃閾値を上昇させる請求項2乃至5のうちのいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
  7. 前記路面状態検出手段は、
    前記タイヤの内部に取り付けられ、前記タイヤに加わった加速度を検出する加速度センサ(7a、7b、7c、7d)を含み、
    前記閾値調整手段は、
    前記加速度センサによって検出された前記タイヤに加わった加速度(Gr1、Gr2)が、所定の加速度上昇閾値(Gth)よりも高くなった時、前記閾値記憶手段に記憶された前記衝撃閾値を上昇させる請求項1記載の車両用衝突検知装置。
  8. 前記閾値調整手段は、
    前記加速度上昇閾値よりも高くなった前記タイヤに加わった加速度が、加速度減少閾値(Gth)以下になった場合、
    前記タイヤに加わった加速度が前記加速度減少閾値と等しくなった時点から、所定時間(Tg)経過した時に、前記閾値記憶手段に記憶された前記衝撃閾値を、上昇前の前記衝撃閾値に戻す請求項7記載の車両用衝突検知装置。
  9. 前記加速度センサは、
    前記タイヤの半径方向を向いた加速度を検出するように、前記タイヤに取り付けられた請求項7または8に記載の車両用衝突検知装置。
  10. 前記加速度センサは、
    前記タイヤにおける外周面の接線方向を向いた加速度を検出するように、前記タイヤに取り付けられた請求項7または8に記載の車両用衝突検知装置。
  11. 前記加速度センサは、
    前記車両の4輪にそれぞれ取り付けられ、
    前記閾値調整手段は、
    3つ以上の車輪に取り付けられた前記加速度センサによって検出された前記タイヤに加わった加速度が、前記加速度上昇閾値よりも高くなった時には、前記閾値記憶手段に記憶された前記衝撃閾値を上昇させない請求項7乃至10のうちのいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
  12. 前記衝撃検出手段は、
    第1検出手段(3a、9a)と第2検出手段(3b、9b)とを含んでおり、
    前記閾値記憶手段に記憶された前記衝撃閾値には、可変閾値(Gm)と該可変閾値よりも小さい固定閾値(Gs)が含まれており、
    前記衝突判定手段は、
    前記第1検出手段によって検出された第1衝撃検出値(G1)を、前記可変閾値と比較するとともに、前記第2検出手段によって検出された第2衝撃検出値(G2)を、前記固定閾値と比較して、前記第1衝撃検出値が前記可変閾値よりも大きく、かつ、前記第2衝撃検出値が前記固定閾値よりも大きい場合、前記車両が衝突したと判定し、
    前記閾値調整手段は、
    前記路面状態検出手段によって、前記路面が悪路状態であることが検出された場合、前記可変閾値を上昇させるとともに、前記固定閾値は変化させない請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
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