JP2015221482A - 接合部品の製造装置および接合部品の製造方法 - Google Patents

接合部品の製造装置および接合部品の製造方法 Download PDF

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順司 隼田
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Abstract

【課題】ハンドによる第1のワークの保持位置がずれることを防止して第1のワークの管理ポイントがずれることを防止し、第1のワークを第2のワークに接合して形成される接合部品の精度を向上させることが可能な接合部品の成形装置を提供する。【解決手段】本発明に係る接合部品1の製造装置100では、ピン13(ロケート用凸部)をロケート孔81(ロケート用凹部)に挿通した状態で吸着部14によってブラケット80(第1のワーク)を吸着して保持する。ロケート孔は、ブラケット上に設定されステアリングメンバ本体90(第2のワーク)に対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントPに設けられる。制御部60は、ハンド12および接合部20の動作を制御して、ピンをロケート孔に挿通した状態でブラケットをステアリングメンバ本体に接合させる接合位置にアプローチさせ、この状態で接合部の動作を制御してブラケットをステアリングメンバ本体に接合させる。【選択図】図8

Description

本発明は、接合部品の製造装置および接合部品の製造方法に関する。
第1のワークを第2のワークに接合して形成される接合部品として、自動車などに用いる接合部品を例示することができる。自動車は、何万点にもおよぶ部品をボルト締結、接着、または溶接などによって接合し、組み立てることで製造される。例えば、車室前部に配置されるステアリングメンバについても特許文献1に記載されているようにステアリングコラムやサイドブラケットなどの数種類の部材が溶接されている。
特開2000−219171号公報
ステアリングメンバ(接合部品)は、パイプ形状のステアリングメンバ本体(第2のワーク)の長手方向の左右両端部にそれぞれサイドブラケットを取り付け、その後に、ステアリングメンバ本体の長手方向中央付近に左右のオーディオブラケット、その他にもステアリングコラム、インストステイ等、数多くの部材(第1のワーク)が取り付けられて形成される。
ところで、ステアリングメンバ本体の長手方向中央付近への各部材の配置を産業用ロボットのアームに取り付けられているハンドを使用して行う場合には、これら各部材は、ハンドに保持されながらステアリングメンバ本体にアプローチして配置される。このとき、部材がステアリングメンバ本体に干渉した場合、ハンドが部材を保持する位置がずれてしまうことがある。また、各部材には、ステアリングメンバ本体に対する相対的な位置の情報を管理する管理ポイントが設定されている。上記のようにハンドが部材を保持する位置がずれると、部材に設定された管理ポイントもずれてしまう。このように管理ポイントが上記のようにずれてしまうと、部材をステアリングメンバ本体の所望の位置に合わせることができない。したがって、各部材が所望の位置からずれた状態において第2のワークに接合される虞がある。このため、ハンドが各部材を保持したときに、ハンドに対する保持位置がずれることを防止したいとの要請がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ハンドによる第1のワークの保持位置がずれることを防止して第1のワークの管理ポイントがずれることを防止し、第1のワークを第2接合部材に接合して形成される接合部品の精度を向上させることが可能な接合部品の成形装置および成形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る接合部品の製造装置は、第1のワークを第2のワークに接合して形成される接合部品の製造装置である。製造装置は、ハンドと、保持部と、接合部と、制御部とを有する。前記ハンドは、産業用ロボットのアームに取り付けられ前記第1のワークを保持自在である。保持部は、前記第2のワークを保持する。接合部は、前記第1のワークを前記第2のワークに接合する。制御部は、前記アーム、前記ハンドおよび前記接合部の動作を制御する。前記ハンドは、前記第1のワークに形成されるロケート用凹部に挿通するロケート用凸部と、前記第1のワークを吸着する吸着部とを備える。前記ハンドは、前記ロケート用凸部を前記ロケート用凹部に挿通した状態で前記吸着部によって前記第1のワークを吸着して保持する。前記ロケート用凹部は、前記第1のワーク上に設定され前記第2のワークに対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントに設けられる。前記制御部は、前記ハンドおよび前記接合部の動作を制御して、前記ロケート用凸部を前記ロケート用凹部に挿通した状態で前記第1のワークを前記第2のワークに接合させる接合位置にアプローチさせ、この状態で前記接合部の動作を制御して前記第1のワークを前記第2のワークに接合させる、ことを特徴とする。
上記目的を達成する本発明に係る接合部品の製造方法は、第1のワークを第2のワークに接合して形成される接合部品の製造方法である。前記第1のワークに形成されるロケート用凹部が前記第1のワーク上に設定され前記第2のワークに対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントに設けられる。産業用ロボットのアームに取り付けられるハンドによって、前記第1のワークに形成されるロケート用凹部に挿通するロケート用凸部を前記ロケート用凹部に挿通した状態で前記第1のワークを吸着して保持する。前記ロケート用凸部を前記ロケート用凹部に挿通した状態で前記第1のワークを前記第2のワークに接合させる接合位置にアプローチさせ、この状態で前記第1のワークを前記第2のワークに接合させる、ことを特徴とする。
本発明に係る接合部品の製造装置および製造方法によれば、第1のワークに形成されたロケート用凹部が第2のワークに対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントに設けられている。そして、第1のワークに形成されたロケート用凹部にハンドに設けたロケート用凸部を挿通し、ロケート用凹部にロケート用凸部を挿通した第1のワークを吸着部によって吸着する。このような構成によって、ハンドによる第1のワークの保持位置がずれることを防止して第1のワークの管理ポイントがずれることを防止できる。したがって、第1のワークを第2のワークに接合して形成される接合部品の精度を向上させることができる。
本実施形態に係る接合部品の製造装置を示す斜視図である。 同製造装置を示す平面図である。 図3(A)、(B)は、同製造装置を構成する固定式のポジショナーを示す斜視図及び正面図である。 図4(A)、(B)同製造装置を構成する可動式のポジショナーを示す斜視図及び正面図である。 同製造装置を示すブロック図である。 接合部品の一例であるステアリングメンバを示す斜視図である。 ハンドが備えるピンおよび吸着部の構成を示す斜視図である。 ハンドが備えるピンおよび吸着部の構成を示す断面図である。 同製造装置の動作を示すフローチャートである。 同製造装置の変形例1の構成を示す斜視図である。 同製造装置の変形例1を示す断面図である。 同製造装置の変形例1において第1のワークを第2のワークにアプローチしている状態を示す側面図である。 同製造装置の変形例1において第1のワークを第2のワークに接合している状態を示す側面図である。 同製造装置の変形例2の構成を示す斜視図である。 同製造装置の変形例2において第1のワークを第2のワークに接合している状態を示す側面図である。 同製造装置の変形例3の構成を示す斜視図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
<実施形態>
実施形態に係る接合部品の製造装置が有する各構成について、図1〜図8を参照しながら説明を行う。
図1は、ステアリングメンバ1(接合部品)の製造装置100を示す斜視図である。図2は、同製造装置100を示す平面図である。図3(A)、(B)は、同製造装置100を構成する固定式のポジショナー40a(保持部)を示す斜視図及び正面図である。図4(A)、(B)は、同製造装置100を構成する可動式のポジショナー40b(保持部)を示す斜視図及び正面図である。図5は、同製造装置100を示すブロック図である。図6は、ステアリングメンバ1を示す斜視図である。図7は、ハンド12が備えるピン13および吸着部14の構成を示す斜視図である。図8は、ハンド12が備えるピン13および吸着部14の構成を示す断面図である。
本実施形態に係る製造装置100は、例えば図6に示すようなステアリングメンバ1である接合部品を製造する際に使用される。本実施形態では、接合部品がステアリングメンバ1である場合を例に説明を行う。このとき、第2のワークは、パイプ状のステアリングメンバ本体90である。また、第1のワークは、ステアリングメンバ本体90の両端部以外に取り付けられるブラケット80である。ブラケット80については、後で詳細に説明を行う。図1〜図5を参照して、本実施形態に係る製造装置100は、ブラケット80(第1のワークに相当)をステアリングメンバ本体90(第2のワークに相当)に接合して形成されるステアリングメンバ1(接合部品に相当)の製造装置100である。製造装置100は、ハンド12と、ポジショナー40a、40b(保持部に相当)と、接合ロボット20(接合部に相当)と、制御部60とを有する。ハンド12は、産業用ロボット10のアーム11に取り付けられブラケット80を保持自在である。ポジショナー40a、40bは、ステアリングメンバ本体90を保持する。接合ロボット20は、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合する。制御部60は、アーム11と、ハンド12および接合ロボット20の動作を制御する。ハンド12は、ブラケット80に形成されるロケート孔81(ロケート用凹部に相当)に挿通するピン13(ロケート用凸部に相当)と、ブラケット80を吸着する吸着部14とを備える。ハンド12は、ピン13をロケート孔81に挿通した状態で吸着部14によってブラケット80を吸着して保持する。ロケート孔81は、ブラケット80上に設定されステアリングメンバ本体90に対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントPに設けている。制御部60は、ハンド12および接合ロボット20の動作を制御して、ピン13をロケート孔81に挿通した状態でブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合させる接合位置にアプローチさせ、この状態で接合ロボット20の動作を制御してブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合させる。以下、詳述する。
産業用ロボット10は、アーム11を有し、アーム11に取り付けられブラケット80を保持自在なハンド12を有している。ハンド12は、ブラケット80に形成されるロケート孔81に挿通するピン13と、ブラケット80を吸着する吸着部14とを備えている。ハンド12は、ピン13をロケート孔81に挿通した状態で吸着部14によってブラケット80を吸着して保持する。ハンド12は、ピン13および吸着部14によってブラケット80を所定の方向に保持し、ステアリングメンバ本体90に対して、保持したブラケット80を教示された位置に位置決めして配置する。各ブラケット80(ブラケット83〜87)は、部材テーブル70上に置かれている。なお、各ブラケット80は、ハンド12が備えるピン13が各ブラケットに形成されるロケート孔81に挿通できるような向きで部材テーブル70に載置している。また、部材テーブル70へのブラケット80の搬入は、図示しない他のロボットや搬送コンベアなどの搬送によって行われる。さらに、部材テーブル70に変えて、搬送コンベアによって流れてくるブラケット80に形成されたロケート孔81にピン13を挿通し、このピン13を挿通した状態のブラケット80を吸着部14によって保持するようにしてもよい。
ピン13および吸着部14は、図7および図8に示すように、ハンド12の先端に同心円状に設けられる。吸着部14は、ハンド12の先端に取り付けられ、ピン13は、吸着部14の先端に取り付けられる。吸着部14は、磁力による吸引力によってブラケット80を吸着する。
ピン13は、ブラケット80に形成したロケート孔81に挿通可能なサイズに形成されている。本実施形態では、ピン13は、ロケート孔81と同様に丸形形状である。ピン13の先端部13aは、先端になるほど先が細くなる円錐形状を有している。ピン13は、先端部13aがこのような形状を有しているので、ブラケット80のロケート孔81へ容易に挿通できる。ピン13の中央部13bは、周面を円筒形状のピン保持部131によって保持されている。
ピン保持部131は、ピン13を固定的に保持するために設けられる。ピン保持部131は、吸着部14が有する後述する支持部141に設けている溝部141aに収容可能に設けられ、収容された状態で支持部141と係合することによって、ピン13をハンド12の先端に固定的に保持する。ピン保持部131の材質は、セラミックなどの非磁性体である。このため、ピン保持部131は、ブラケット80を磁力によって吸着可能な磁性を帯びる支持部141からの磁力がピン13に及ぶことを防止することができる。また、ピン保持部131は、支持部141の溝部141aに対し着脱可能に設けられる。これによって、ピン13を径のサイズなどが異なる他のピンに交換することや、新品のピン13と交換することなどを容易に行うことができる。
吸着部14は、図8に示すように、ブラケット80を吸着して保持自在な支持部141と、支持部141を磁性化または非磁性化させるマグネットシリンダー142と、支持部141とマグネットシリンダー142とを組み付ける組付部材143、144と、組付部材143、144をマグネットシリンダー142に固定する固定部材145、146、147、148とを有する。
支持部141は、磁性体から成り、磁性化することによってブラケット80を磁力によって吸着して保持することができる。支持部141は、円筒形状からなり、上述した溝部141aと、吸着面141bとを有する。支持部141の材質は、たとえば鉄などの磁性体である。吸着面141bは、ピン13およびピン保持部131が中央に位置し、これらピン13およびピン保持部131を囲むように設けている。吸着面14bは、支持部141のうちブラケット80に当接する部分である。吸着面141bは、支持部141が磁性化することによって当接するブラケット80を磁力によって吸着して保持する。支持部141が磁性化する構成については、後で詳細に説明する。
マグネットシリンダー142は、ハンド12の先端に固定的に設けられる。マグネットシリンダー142は、筐体142aの内側に備える磁石142bが移動することによって、磁性化または非磁性化する磁性化部142eを有する。磁石142bは、筐体142aの内側の第1室142cから第2室142dの間を移動自在に設けられる。
マグネットシリンダー142は、制御部60からの制御によって第1室142cに設けた図示しない第1エアー供給部から筐体142a内にエアーを供給すると、磁石142bが第2室142dに向かう方向に移動する。マグネットシリンダー142は、磁石142bが第2室142dに移動すると、磁性化部142eを磁性化する(マグネットシリンダー142がON)。磁性化部142eが磁性化することによって、支持部141は、磁性化し、吸着面141bにおいてブラケット80を磁力によって吸着して保持する。これによって、ハンド12によるブラケット80の保持位置はずれず、ブラケット80の管理ポイントPもずれない。ここで、上記保持位置がずれないとは、保持位置のずれが生じたとしても該ずれ量が許容範囲内であることをいう。
一方、マグネットシリンダー142は、制御部60からの制御によって上記第1エアー供給部からのエアーの供給を停止し、かつ第2室142dに設けた図示しない第2エアー供給部から筐体142a内にエアーを供給すると、磁石142bが第1室142cに向かう方向に移動する。マグネットシリンダー142は、磁石142bが第2室142dから離れると、磁性化部142eを非磁性化する(マグネットシリンダー142がOFF)。磁性化部142eが非磁性化することによって、支持部141は、非磁性化し、吸着面141bからブラケット80が外れる。
組付部材143、144の材質は、たとえばステンレスなどの非磁性材質である。
固定部材145、146、147、148は、たとえばネジである。
ハンド12の近傍には、ハンド12の手先方向を撮影する第1カメラ15が取り付けられている。第1カメラ15は、ハンド12がブラケット80を取り出す際に当該ブラケット80を撮影して向きや大きさを把握するために使用される。
また、この工程の作業範囲内には第2カメラ16が設置されている。第2カメラ16は、ハンド12によって保持されたブラケット80がどのような向きで保持されているかを確認するために使用される。また、第2カメラ16は、産業用ロボット10、接合ロボット20、およびポジショナー40aからポジショナー40bまで広範囲に撮影することができる。そのため、製造装置100において接合部品であるステアリングメンバ1の各構成部材(各ブラケット80)がどの位置に配置されているかを確認でき、撮影によって取得した結果に基づいて部材接合後の位置計測を行なうことができる。
産業用ロボット10は、ブラケット80を部材テーブル70から保持した後、第2カメラ16に向かってブラケット80をかざすように動作する。これによってハンド12に保持されたブラケット80を第2カメラ16が撮影して、画像処理によってブラケット80がハンド12にどのような向きや位置で保持されているかを確認できる。また、産業用ロボット10は、第2カメラ16によって確認されたブラケット80の向きや位置からステアリングメンバ本体90上にブラケット80を位置決めして保持することができるようにブラケット80の向きを補正する。これによって、ステアリングメンバ本体90は、ステアリングメンバ本体90に対して教示された部材位置に位置決めして保持することができる。このようなハンド12によって保持されたブラケット80の向きなどを補正する動作は一般的な産業用ロボットの動作であるので、説明は省略する。
接合ロボット20は、溶接によってブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合する。本実施形態では、接合ロボット20として溶接ロボット21を用いて溶接によって接合を行う場合を例示する。
溶接ロボット21は、アーム先端に溶接トーチ22が取り付けられている。溶接トーチ22の先端は、ステアリングメンバ本体90上に位置決めされたブラケット80の位置を基準にして、そのブラケット80が溶接できる位置に位置決めされる。このため溶接トーチ22先端の位置は、産業用ロボット10に教示されたブラケット80の位置を基準として教示されている。産業用ロボット10によるブラケット80の位置が補正された場合はそれに合わせて溶接トーチ22先端の位置も補正される。
また、溶接トーチ22の根元部分近傍には、第3カメラ23が取り付けられている。第3カメラ23は、ハンド12によって位置決め保持されているブラケット80を撮影する。そして、撮影された画像からブラケット80の位置(および/または傾き)を計測する。そのため、第3カメラ23は、撮影された画像内における物体の大きさや物体間の距離を計測する機能(画像内距離測定機能という)を有する。画像内距離測定機能としては、例えば予め画像内で距離を割り出すための基準となる物(基準スケール)を撮影して、その基準スケールの実物の大きさと画像内での大きさとの対応関係を求めておく。そして、記憶した基準スケールにおける実物と画像との対応関係を用いて、計測するために撮影した物体の画像内での大きさや物体間の距離及び傾きを求める。このような画像内距離測定機能は周知のものを用いればよく、特に限定されない。
また、第3カメラ23は、第3カメラ23の現在位置から撮影物までの距離を測る測距機能を備えていてもよい。測距機能としては、第3カメラ23の焦点合わせに用いるパッシブ型測距、レーザー光や超音波を用いるアクティブ型測距機能などを用いることが出来る。当該測距機能も周知のものを用いればよく、特に限定されない。このような測距機能と画像内距離測定機能を用いれば、第3カメラ23によって測定された部品位置が接合ロボット20の動作座標系内の位置として算出することが出来る。
なお、上記の画像内距離測定機能及び測距機能は第2カメラ16も有していてもよい。また、画像内距離測定、必要により行われる測距などにおける画像処理およびそれらの算出処理は制御部60によって行われる。
ポジショナー40a、40bは、ステアリングメンバ本体90の両端を保持して保持する。ポジショナー40a、40bは、ポジショナー40a、40bの支柱となる支持台41と、ステアリングメンバ本体90を保持する保持部44と、を有する。保持部44は、クランパ45、46と、クランパ45、46を動作させるための動力機構を有する動力部47と、ステアリングメンバ本体90の両端に取付けられるサイドブラケット88、89を位置決めする位置決めピン48、49と、を有する。また、ポジショナー40bは、図4(A)に示すように、上記構成に加えてポジショナー40aをステアリングメンバ本体90の長手方向にスライド自在に移動可能とするスライド部42、をも有する。スライド部42は、スライドベース43と連携している。
支持台41は、ステアリングメンバ本体90を支持する支柱に当たり、ステアリングメンバ本体90を保持する側の側面において保持部44と接続する。また、ポジショナー40aにおいて、支持台41の下方は製造装置100に固定されており、ポジショナー40bにおいて支持台41の下方はスライド部42と接続している。支持台41は本実施形態において一部材から構成され、所定の高さで構成しているが、これ以外にも例えば2以上の部材から構成し、高さ調整機構を備えるように構成してもよい。また、支持台41は、図3(A)に示すように保持部44と回転軸53を介して接続され、支持台41はモーターとギヤ対などを有する回転機構を備える。支持台41に上記回転機構が設けられることによって、保持部44はステアリングメンバ本体90を保持した状態で回転軸53の軸周りに回転することができる。
スライド部42は、スライドベース43と連携し、ポジショナー40bをステアリングメンバ本体90の長手方向に移動可能にする。スライド部42とスライドベース43には、ギヤ対を設けることによって、スライド部42を移動可能に構成しているが、これに限定されない。
クランパ45、46は、ステアリングメンバ本体90を両端部において保持するための構成であり、本実施形態では動力部47の一部に回転軸51、52が設けられ、回転軸51、52にクランパ45、46が回転可能に取り付けられている。
動力部47は、クランパ45、46を動作させるためのモーターとギヤ対等のクランパ45、46のための回転機構を内蔵している。クランパ45、46を回転軸51、52の軸周りに回転させ、クランパ45、46がなす開き角を調整することによってステアリングメンバ本体90の保持及び保持の解除が実現される。
位置決めピン48、49は、動力部47の外側面に設けられている。ステアリングメンバ1の中でも長手方向両端に配置されるサイドブラケット88、89には位置決めピン48、49を挿通させるための位置決め穴が設けられている。サイドブラケット88、89の位置決め穴を位置決めピン48、49に挿通させることによってサイドブラケット88、89がポジショナー40a、40bに取り付けられ、位置決めされる。サイドブラケット88、89がポジショナー40a、40bの位置決めピン48、49に挿通した状態でステアリングメンバ本体90に接合された後は、サイドブラケット88、89をクランパ45、46によって保持することでステアリングメンバ1が支持される。
ロケーター30は、ロケーター31とロケーター32と、から構成されるが、台数はこれに限定されない。ロケーター31は、ステアリングメンバ本体90を保持するか、又は保持を解除した状態にする。ロケーター32は、ステアリングメンバ本体90の長手方向において異なる位置でロケーター31と同様にステアリングメンバ本体90を保持するか、保持を解除した状態にする。そのため、ロケーター30によるステアリングメンバ本体90の保持には、ロケーター31、32による保持か、ロケーター31、32のいずれかによる保持が挙げられる。ロケーター31、32は、図2のロケーター32に示すように、ステアリングメンバ本体90を保持しない際には、ロケーター32の上部がスライドベース43から長手方向に交差する方向(図2の上方向)に離間する。これによって、接合ロボット20や産業用ロボット10が動作する際のエリアに侵入しないようにしている。ロケーター31、32は、ポジショナー40a、40bのスライド部42と同様の構成を有する。これによって、スライドベース43を長手方向に自在に移動させることができる。
制御部60は、図5に示すように、接合部品の製造装置100において、産業用ロボット10、接合ロボット20、ポジショナー40a、40b、ロケーター31、32、および第2カメラ16の動作を制御する。制御部60は、産業用ロボット10のとして、産業用ロボット10に含まれるアーム11、ピン13および吸着部14を設けたハンド12の動作を制御する。なお、第1カメラ15の制御は、産業用ロボット10の制御の際において合わせて行われ、第3カメラ23の制御は接合ロボット20の制御の際において合わせて行われる。
制御部60は、記憶部61と、演算部62と、入出力部63と、を有する。記憶部61は、ROMやRAMから構成される。記憶部61は、産業用ロボット10や接合ロボット20等の接合部品の製造装置100の動作に関するプログラムやワークである接合部品の仕様に関するデータが予め記憶されていたり、製造装置100の動作によって新たなデータの追加、更新、削除などの編集が行われたりする。演算部62は、CPUに当る部位であり、記憶部61から読み出したデータや第1カメラ15、第2カメラ16、第3カメラ23が撮影した情報などを元に産業用ロボット10や接合ロボット20の位置や姿勢を制御したり、ポジショナー40a、40b、ロケーター31、32の動作を制御したりする。
本実施形態において、制御部60は、アーム11およびハンド12の動作を制御して、ブラケット80に形成されたロケート孔81にピン13を挿通する。マグネットシリンダー142は、制御部60からの制御によって第1室142cに設けた図示しない第1エアー供給部から筐体142a内にエアーを供給し、磁石142bを第2室142dに向かう方向に移動させる。マグネットシリンダー142は、磁石142bの上記移動によって磁性化部142eを磁性化させる(マグネットシリンダー142がON)。磁性化部142eが磁性化することによって、支持部141は、磁性化し、吸着面141bにおいてブラケット80を磁力によって吸着して保持する。
制御部60は、ハンド12および接合部20の動作を制御して、ピン13をロケート孔81に挿通した状態で第1のワーク80を第2のワーク90に接合させる接合位置にアプローチさせる。制御部60は、上記状態を保持したまま、接合部20の動作を制御して第1のワーク80を第2のワーク90に接合させる。
上記接合が終わると、マグネットシリンダー142は、制御部60からの制御によって上記第1エアー供給部からのエアーの供給を停止する。その後、マグネットシリンダー142は、制御部60からの制御によって第2室142dに設けた図示しない第2エアー供給部から筐体142a内にエアーを供給し、磁石142bを第1室142cに向かう方向に移動させる。マグネットシリンダー142は、磁石142bの上記移動によって磁性化部142eを非磁性化させる(マグネットシリンダー142がOFF)。磁性化部142eが非磁性化することによって、支持部141は、非磁性化し、吸着面141bからブラケット80が外れる。これによって、ピン13からブラケット80のロケート孔81を外す。制御部60は、ステアリングメンバ本体90に全てのブラケット80を接合し終えるまで、上記制御を繰り返す。
入出力部63は、LAN等から構成され、演算部62の演算結果を産業用ロボット10などへ伝送したり、産業用ロボット10の第1カメラ15や第2カメラ16が取得したデータを演算部62や記憶部61に伝送したりする。
次に、図6を参照しながら、製造装置100が製造するステアリングメンバ1について説明を行う。
ステアリングメンバ1は、図6に示すように、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合して形成される。ステアリングメンバ本体90は、円筒形状を有する。ブラケット80は、ステアリングメンバ本体90の外周形状に沿った形状を有する。
このように、ブラケット80は、円筒形状を有するステアリングメンバ本体90の外周形状に沿った形状(円弧形状)を有している。このため、ブラケット80の円弧部分全体とステアリングメンバ本体90とを接合することによって、ブラケット80とステアリングメンバ本体90とを強固に接合することができる。したがって、強度の高いステアリングメンバ1を形成することができる。
ステアリングメンバ本体90の長手方向の両端には、サイドブラケット88、89を取り付けている。サイドブラケット88、89は、それぞれポジショナー40a、40bによって保持している。これによって、ステアリングメンバ本体90は、サイドブラケット88、89を介してポジショナー40a、40bによって保持する。ステアリングメンバのステアリングメンバ本体90の材質は、ブラケット80と同様に、鉄、アルミなどの任意の金属である。
ブラケット80は、図6に示すように、ステアリングメンバ本体90の両端部以外に取り付けられるオーディオブラケット83、84、ブラケットエアバッグ85、インパクトブラケット86、インストステイ87などの部材である。これら各ブラケット80は、図6に示すように、ハンド12に設けているピン13を挿通するロケート孔81がそれぞれ形成されている。なお、ステアリングメンバ本体90の長手方向の両端に取り付けている2つのサイドブラケット88、89は、ロケート孔81を有しておらず、このため、ブラケット80に含まれない。ブラケット80の材質は、鉄、アルミなどの任意の金属である。
次に、ステアリングメンバ1のうち特徴となるブラケット80の構成について、図7および図8を参照しながら詳細説明を行う。
ステアリングメンバ1は、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合して形成される接合部品である。ブラケット80は、ハンド12のピン13が挿通可能なロケート孔81を有している。
ロケート孔81は、ブラケット80上に設定されステアリングメンバ本体90に対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントPに設けている。制御部60は、ブラケット80のロケート孔81に挿通されたピン13が所望の位置となるようにアーム11およびハンド12の動きを制御する。ピン13は、ハンド12の先端に固定的に設けられており、このため、制御部60の制御によってピン13の位置は、ばらつきが生じず、確実に目的の位置になる。したがって、ピン13に挿通されたブラケット80の管理ポイントPとなるロケート孔81を確実に目的の位置に合わせることができる。ブラケット80の管理ポイントPは、第2カメラ16で管理する。本実施形態では、ロケート孔81は、ピン13と同様に丸形形状である。
つぎに、ステアリングメンバ1(接合部品)の製造方法について説明する。
ステアリングメンバ1の製造方法は、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合して形成されるステアリングメンバ1の製造方法である。ブラケット80に形成されるロケート孔81がブラケット80上に設定されステアリングメンバ本体90に対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントPに設けられる。産業用ロボット10のアーム11に取り付けられるハンド12によって、ハンド12に設けたピン13をロケート孔81に挿通した状態でブラケット80を吸着して保持する。ピン13をロケート孔81に挿通した状態でブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合させる接合位置にアプローチさせ、この状態でブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合させる。上述した製造装置100は、ステアリングメンバ1の成形方法を具現化した製造装置である。
次に、本実施形態に係るステアリングメンバ1の製造装置100の動作について、図9を参照しながら説明する。
図9は、同製造装置100の動作を示すフローチャートである。
本実施形態では、制御部60は、アーム11およびハンド12の動作を制御して、先ずハンド12に設けたピン13をブラケット80のロケート孔81に挿通する。ブラケット80のロケート孔81にピン13が挿通すると、制御部60は、マグネットシリンダー142をONにし、支持部141を磁性化して吸着面141bでブラケット80を磁力によって吸着して保持する(ステップS1)。
制御部60は、ハンド12および接合ロボット20の動作を制御して、ピン13をロケート孔81に挿通した状態でブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合させる接合位置にアプローチさせる(ステップS2)。
制御部60は、この状態でブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合させる接合位置に保持したまま、溶接ロボット21の動作を制御してブラケット80をステアリングメンバ本体90に溶接によって接合する(ステップS3)。
上記接合を終えると、制御部60は、マグネットシリンダー142をOFFにし、支持部141の磁性化を解除する。これによって、吸着面141bによるブラケット80に対する磁力による吸着が解除し、吸着部14は、ブラケット80を外すことができる。これによって、ピン13は、ブラケット80のロケート孔81から外すことができる(ステップS4)。
ステアリングメンバ本体90に全てのブラケット80(各ブラケット83〜87)を接合し終えると(ステップS5)、ステアリングメンバ1を形成する(ステップS6)。制御部60は、ステアリングメンバ本体90に全てのブラケット80を接合し終えるまで、上記制御を繰り返す。
上述した実施形態に係る接合部品の製造方法および接合部品の製造方法を具現化した製造装置100によって以下の作用効果を奏する。
本ステアリングメンバ1の製造装置100は、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合して形成されるステアリングメンバ1の製造装置100である。製造装置100は、ハンド12と、ポジショナー40a、40bと、接合ロボット20と、制御部60とを有する。ハンド12は、産業用ロボット10のアーム11に取り付けられブラケット80を保持自在である。ポジショナー40a、40bは、ステアリングメンバ本体90を保持する。接合ロボット20は、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合する。制御部60は、アーム11、ハンド12および接合ロボット20の動作を制御する。ハンド12は、ブラケット80に形成されるロケート孔81に挿通するピン13と、ブラケット80を吸着する吸着部14とを備える。ハンド12は、ピン13をロケート孔81に挿通した状態で吸着部14によってブラケット80を吸着して保持する。ロケート孔81は、ブラケット80上に設定されステアリングメンバ本体90に対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントPに設けられる。制御部60は、ハンド12および接合ロボット20の動作を制御して、ピン13をロケート孔81に挿通した状態でブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合させる接合位置にアプローチさせ、この状態で接合ロボット20の動作を制御してブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合させる。
このように構成した製造装置100では、ブラケット80に形成されたロケート孔81がステアリングメンバ本体90に対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントPに設けられている。そして、ブラケット80に形成されたロケート孔81にハンド12に設けたピン13を挿通し、ロケート孔81にピン13を挿通したブラケット80を吸着部14によって吸着する。このような構成によって、ハンド12によるブラケット80の保持位置がずれることを防止してブラケット80の管理ポイントPがずれることを防止できる。したがって、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合して形成されるステアリングメンバ1の精度を向上させることができる。
さらに、本製造装置100では、吸着部14は、磁力による吸引力によってブラケット80を吸着する。
このように構成した製造装置100によれば、吸着部14は、支持部141と、マグネットシリンダー142とを用いてブラケット80を磁力によって吸着して保持することができる。したがって、本製造装置100は、ハンド12によるブラケット80の保持位置がずれることを確実に防止することができる。このため、ブラケット80をステアリングメンバ本体90の所望の位置への位置合わせを確実に行うことができる。したがって、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合して形成されるステアリングメンバ1の精度を確実に向上させることができる。
さらに、本製造装置100では、ピン13およびロケート孔81は、丸形形状である。
このように構成した製造装置100によれば、ピン13の形状が丸形なので、ブラケット80に形成した丸形形状のロケート孔81へのピン13の挿通を容易に行うことができる。
さらに、本製造装置100では、接合ロボット20が溶接ロボット21であり、溶接によってブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合する。
本実施形態では、溶接ロボット21を用いた溶接によってブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合することができる。したがって、本製造装置100は、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に確実に接合することができる。
さらに、本製造装置100では、ステアリングメンバ本体90が、円筒形状を有し、ブラケット80は、ステアリングメンバ本体90の外周形状に沿った形状を有する。
このように構成した製造装置100によれば、ブラケット80の円弧部分全体とステアリングメンバ本体90とを接合することによって、ブラケット80とステアリングメンバ本体90とを強固に接合することができる。したがって、強度の高いステアリングメンバ1を形成することができる。
さらに、本製造装置100では、接合部品は、ステアリングメンバ1であって、第2のワークは、パイプ状のステアリングメンバ本体90であって、第1のワークは、ステアリングメンバ本体90に取り付けられるブラケット80である。
このように構成した製造装置100によれば、ステアリングメンバ本体90の長手方向の中央部分にブラケット80(ブラケット83〜87)を接合してステアリングメンバ1を形成することができる。したがって、本製造装置100は、自動車部品であるステアリングメンバ1を形成する際に用いることができる。
本ステアリングメンバ1の製造方法では、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合して形成されるステアリングメンバ1の製造方法である。ブラケット80に形成されるロケート孔81がブラケット80上に設定されステアリングメンバ本体90に対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントPに設けられる。産業用ロボット10のアーム11に取り付けられるハンド12によって、ハンド12に設けたピン13をロケート孔81に挿通した状態でブラケット80を吸着して保持する。ピン13をロケート孔81に挿通した状態でブラケット80のステアリングメンバ本体90に接合させる接合位置にアプローチさせ、この状態でブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合させる。
このように構成した製造方法によれば、ブラケット80に形成されたロケート孔81がステアリングメンバ本体90に対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントPに設けられている。そして、ブラケット80に形成されたロケート孔81にハンド12に設けたピン13を挿通し、ロケート孔81にピン13を挿通したブラケット80を吸着する。このような構成によって、ハンド12によるブラケット80の保持位置がずれることを防止してブラケット80の管理ポイントPがずれることを防止できる。したがって、ブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合して形成されるステアリングメンバ1の精度を向上させることができる。
<変形例1>
次に、製造装置100の変形例1について、図10〜図13を用いて説明する。製造装置100の変形例1は、本実施形態と異なり、ピン13に設けられピン13に挿通したブラケット80の脱落を防止する爪部132を設けている。以下詳細に説明する。
図10は、製造装置100の変形例1の構成を示す斜視図である。図11は、製造装置100の変形例1の構成を示す断面図である。図12は、製造装置100の変形例1において第1のワークを第2のワークにアプローチしている状態を示す側面図である。図13は、製造装置100の変形例1において第1のワークを第2のワークに接合している状態を示す側面図である。
図10および図11に示すように、製造装置100の変形例1のハンド12は、ピン13の側方に突出自在に設けられピン13に挿通したブラケット80の脱落を防止する爪部132をさらに有する。爪部132は、ソレノイド133によって図中の実線または点線の位置に移動される。爪部132は、図示しない圧縮ばねによりピン13の溝部134内(図中の点線の位置)に保持されており、制御部60の制御によってソレノイド133がONすると、ピン13の側方から突出して図中の下方向に回動される。これによって、ピン13がブラケット80のロケート孔81に挿通した状態において、爪部132は、図11に示すように、ピン13に挿通したブラケット80を支持部141との間で把持する。このように構成した爪部132は、ピン13がロケート孔81に挿通したブラケット80の脱落を防止することができる。なお、制御部60は、ブラケット80のロケート孔81にピン13を挿通し、吸着部14がブラケット80を吸着したタイミングで、爪部132がONになるよう制御する。
一方、爪部132は、制御部60の制御によってソレノイド133がOFFすると、図中の上方向に回動され、ピン13の内部に収容され、図中の点線の位置に移動する。これによって、爪部132は、ブラケット80の把持を解除する。なお、制御部60は、ブラケット80のステアリングメンバ本体90への溶接が完了したタイミングで、爪部132がOFFになるよう制御する。
上述した変形例1に係るステアリングメンバ1の製造装置100によって以下の作用効果を奏する。
本ステアリングメンバ1の製造装置100の変形例1は、ピン13の側方に突出自在に設けられピン13に挿通したブラケット80の脱落を防止する爪部132をさらに有する。
このように構成した製造装置100の変形例1では、ピン13がブラケット80のロケート孔81に挿通した状態において、ピン13の側方に突出自在に設けられる爪部132は、ピン13に挿通したブラケット80を把持する。このように構成した爪部132は、ピン13がロケート孔81に挿通したブラケット80の脱落を防止することができる。このような爪部132を有する構成によって、本製造装置100の変形例1は、製造装置100と比べ、より確実にハンド12によるブラケット80の保持位置がずれることを防止してブラケット80の管理ポイントPがずれることを防止できる。したがって、より確実にブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合して形成されるステアリングメンバ1の精度を向上させることができる。
<変形例2>
次に、製造装置100の変形例2について、図14および図15を用いて説明する。製造装置100の変形例2は、本実施形態および変形例1と異なり、ピン113を多角形状に設けている。以下詳細に説明する。
図14は、製造装置100の変形例2の構成を示す斜視図である。図15は、製造装置100の変形例2においてブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合している状態を示す側面図である。
製造装置100の変形例2のハンド12では、ピン113およびブラケット80のロケート孔181は、多角形状である。本変形例2では、図14および図15に示すように、ピン113およびロケート孔181が四角形である場合を例示している。このように、ピン113およびロケート孔181の形状が四角形であると、図15に示すように、接合時において溶接ロボット21の先端に位置する溶接トーチ22がブラケット80を突き出した場合、ブラケット80は、ピン113を軸に回転しない。したがって、実施形態および変形例1のようにピン13およびロケート孔81が丸形形状である場合に比べ、ハンド12によるブラケット80の保持位置がずれることをより確実に防止できる。なお、多角形状のピン13をブラケット80に形成された多角形状のロケート孔81に挿通する際に、ピン13とロケート孔81とが衝突しないよう、制御部60がピン13の角度を考慮して制御を行っている。
上述した変形例2に係るステアリングメンバ1の製造装置100によって以下の作用効果を奏する。
本ステアリングメンバ1の製造装置100の変形例2は、ピン113およびロケート孔181は、多角形状である。
このように構成した製造装置100の変形例2では、ピン113およびロケート孔181の形状が多角形状である。このため、接合時において溶接ロボット21の先端に位置する溶接トーチ22がブラケット80を突き出した場合、ブラケット80は、ピン113を軸に回転しない。このような構成によって、本製造装置100の変形例2は、実施形態および変形例1のようにピン13およびロケート孔81が丸形形状である場合に比べ、より確実にハンド12によるブラケット80の保持位置がずれることを防止してブラケット80の管理ポイントPがずれることを防止できる。したがって、より確実にブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合して形成されるステアリングメンバ1の精度を向上させることができる。
<変形例3>
次に、製造装置100の変形例3について、図16を用いて説明する。製造装置100の変形例3は、本実施形態、変形例1および2と異なり、ピン213および吸着部214をハンド12の先端に同心円状ではなく並列して設けている。以下詳細に説明する。
図16は、ステアリングメンバ1の製造装置100の変形例3を示す斜視図である。
ピン213は、図16に示すように、ピン213を保持するピン保持部131を収容して係合可能なピン用治具135によって、ハンド12の先端に固定的に設けている。ピン用治具135は、ピン保持部131を収容する溝部135aを有している。ピン保持部131は、ピン用治具135の溝部135aに対し着脱可に設けられる。これによって、ピン213を径のサイズなどが異なる他のピンに交換することや、新品のピン213と交換することなどを容易に行うことができる。
吸着部214は、図16に示すように、磁石149と、シリンダー150と、スライド部151とを有している。磁石149は、たとえば永久磁石であり、シリンダー150の突出方向上面に固定的に設けている。シリンダー150は、スライド部151が備える図示しないレールにスライド可能に係合している。磁石149は、シリンダー150がスライド部151が備えるレールを図16中の左右方向にスライドすることによって、ブラケット80の形状に合わせてブラケット80を吸着する位置を変更することができる。磁石149は、シリンダー150のロッド150aが伸縮することに伴い、ピン13がロケート孔81に挿通しているブラケット80に対し接近または離反する方向に移動することができる。磁石149は、磁石149の吸着面149aがピン213のピン用治具135の載置面135bと同一平面となる位置においてシリンダー150のブラケット80方向への伸びが止まるように、制御部60によってハンド12を制御している。これによって、ピン213および吸着部214は、並列してハンド12の先端に設けている場合でも、ブラケット80を同一平面において保持することができる。
そのほか、本発明は、特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
たとえば、本実施形態では、吸着部14は、磁力による吸引力によってブラケット80を吸着するとして説明した。しかしながら、このような構成に限定されることなく、たとえば空圧による吸引力によってブラケット80を吸着してもよい。この場合、吸着部14は、たとえば負圧空気によって吸着する吸着カップ(バキュームカップ)などである。
また、本実施形態では、吸着部14では、マグネットシリンダー142を用いて支持部141を磁性化して磁力によってブラケット80を吸着するとして説明した。しかしながら、このような構成に限定されることなく、たとえば電磁石を用いてブラケット80を吸着してもよい。このように吸着部14に電磁石を用いることによって、電流のON/OFF切り替えをすることで、吸着部14は、ブラケット80を保持する、または保持しているブラケット80を外すことができる。
また、本変形例1では、爪部132をソレノイド133を用いて電気的に回動する構成として説明した。しかしながら、このような構成に限定されることなく、たとえばばねなど機械的な構成のみを用いて回動する構成を用いてもよい。なお、本変形例1の爪部132は、本変形例2および3の構成にも適用可能である。
また、本実施形態では、接合ロボット20は、溶接によってブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合する溶接ロボット21であるとして説明した。しかしながら、このような構成に限定されることなく、たとえば接合ロボット20は、接着剤を供給可能な接着ロボットであってもよい。この場合、接合ロボットは、接着によってブラケット80をステアリングメンバ本体90に接合する。
また、本実施形態では、保持部をステアリングメンバ本体90の両端を保持して保持するポジショナー40a、40bであるとして説明した。しかしながら、このような構成に限定されることなく、保持部は、ステアリングメンバ本体90を載置して保持する治具であってもよい。
また、本実施形態では、接合部品としてステアリングメンバ1を例示したが、これに限ることなく、例えば他の車両部品であってもよい。さらに、接合部品は、車両部品に限定されないことは言うまでもない。
10 産業用ロボット、
11 アーム、
12 ハンド、
13 ピン(ロケート用凸部)、
13a 先端部、
13b 中央部、
13c 後端部、
14 吸着部、
15 第1カメラ、
16 第2カメラ、
20 接合ロボット(接合部)、
21 溶接ロボット、
22 溶接トーチ、
30、31、32 ロケーター、
40a 固定式のポジショナー(保持部)、
40b 可動式のポジショナー(保持部)、
41 支持台、
42 スライド部、
43 スライドベース、
44 保持部、
45、46 クランパ、
47 動力部、
48、49 位置決めピン、
51、52、53 回転軸、
60 制御部、
61 記憶部、
62 演算部、
63 入出力部、
70 部材テーブル、
80 ブラケット(第1のワーク)、
81 ロケート孔(ロケート用凹部)、
83、84 オーディオブラケット(ブラケット)、
85 ブラケットエアバッグ(ブラケット)、
86 ブラケットインパクト(ブラケット)、
87 インストステイ(ブラケット)、
88、89 サイドブラケット、
90 ステアリングメンバ本体(第2のワーク)、
100 製造装置、
131 ピン保持部、
132 爪部、
133 ソレノイド、
134 溝部、
135 ピン用治具、
135a 溝部、
135b 載置面、
141 治具、
141a 溝部、
141b 吸着面、
142 マグネットシリンダー、
142a 筐体、
142b 磁石、
142c 第1室、
142d 第2室、
142e 磁性化部、
143、144 組付部材、
145、146、147、148 固定部材、
149 磁石、
149a 吸着面、
150 シリンダー、
150a ロッド、
151 スライド部。

Claims (8)

  1. 第1のワークを第2のワークに接合して形成される接合部品の製造装置であって、
    産業用ロボットのアームに取り付けられ前記第1のワークを保持自在なハンドと、
    前記第2のワークを保持する保持部と、
    前記第1のワークを前記第2のワークに接合する接合部と、
    前記アーム、前記ハンドおよび前記接合部の動作を制御する制御部と、を有し、
    前記ハンドは、前記第1のワークに形成されるロケート用凹部に挿通するロケート用凸部と、前記第1のワークを吸着する吸着部と、を備え、前記ロケート用凸部を前記ロケート用凹部に挿通した状態で前記吸着部によって前記第1のワークを吸着して保持し、
    前記ロケート用凹部は、前記第1のワーク上に設定され前記第2のワークに対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントに設けられ、
    前記制御部は、前記ハンドおよび前記接合部の動作を制御して、前記ロケート用凸部を前記ロケート用凹部に挿通した状態で前記第1のワークを前記第2のワークに接合させる接合位置にアプローチさせ、この状態で前記接合部の動作を制御して前記第1のワークを前記第2のワークに接合させる、接合部品の製造装置。
  2. 前記吸着部は、磁力または空圧による吸引力によって前記第1のワークを吸着する、請求項1に記載の接合部品の製造装置。
  3. 前記ロケート用凸部および前記ロケート用凹部は、丸形または多角形状である、請求項1または2に記載の接合部品の製造装置。
  4. 前記接合部は、溶接または接着によって前記第1のワークを前記第2のワークに接合する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の接合部品の製造装置。
  5. 前記第2のワークは、円筒形状を有し、
    前記第1のワークは、前記第2のワークの外周形状に沿った形状を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の接合部品の製造装置。
  6. 前記接合部品は、ステアリングメンバであって、前記第2のワークは、パイプ状のステアリングメンバ本体であって、前記第1のワークは、前記ステアリングメンバ本体に取り付けられるブラケットである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の接合部品の製造装置。
  7. 前記ハンドは、前記ロケート用凸部の側方に突出自在に設けられ前記ロケート用凸部に挿通した前記第1のワークの脱落を防止する爪部をさらに有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の接合部材の製造装置。
  8. 第1のワークを第2のワークに接合して形成される接合部品の製造方法であって、
    前記第1のワークに形成されるロケート用凹部が前記第1のワーク上に設定され前記第2のワークに対する相対的な位置の精度を管理する管理ポイントに設けられ、
    産業用ロボットのアームに取り付けられるハンドによって、前記ハンドに設けたロケート用凸部を前記ロケート用凹部に挿通した状態で前記第1のワークを吸着して保持し、
    前記ロケート用凸部を前記ロケート用凹部に挿通した状態で前記第1のワークを前記第2のワークに接合させる接合位置にアプローチさせ、この状態で前記第1のワークを前記第2のワークに接合させる、接合部品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105729100A (zh) * 2016-04-08 2016-07-06 北京新龙立科技有限公司 一种压片机保护导轨的安装和更换方法

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