JP2015220441A - 半導体製造装置 - Google Patents

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JP2015220441A JP2014105562A JP2014105562A JP2015220441A JP 2015220441 A JP2015220441 A JP 2015220441A JP 2014105562 A JP2014105562 A JP 2014105562A JP 2014105562 A JP2014105562 A JP 2014105562A JP 2015220441 A JP2015220441 A JP 2015220441A
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Yuji Kikuchi
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【課題】ウェハ冷却システムを有する半導体製造装置において、ウェハ冷却ガスを供給する冷却ガスラインに接続された供給バルブの故障を検知する。
【解決手段】マスフローコントローラMFCと圧力計PMとの間の冷却ガスラインに接続された第1排気ラインに、交互に開閉する排気バルブVB1,VB2と、ウェハ冷却ガスの排気量を絞ることのできるニードルバルブNBとを接続する。冷却ガスラインに接続された供給バルブGBが故障した際に、マスフローコントローラMFCの内部リーク等に対応する減圧シーケンスが動作して、第1排気ラインを介してウェハ冷却ガスが排気ポンプDPへ排出されても、ニードルバルブNBで排気量を絞ることにより、無監視時間内に減圧されて、圧力計PMで測定されるウェハ冷却ガスの圧力が設定値にならないようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は半導体製造装置に関し、例えばウェハ冷却システムを有する半導体製造装置に好適に利用できるものである。
プロセス装置において、下部電極とウェハとの間に気体を充填し、ウェハの裏面における気体の圧力を間接的に求め、ウェハの裏面の圧力が所定の圧力となるように気体の充填圧力を調整し、ウェハと下部電極との間の熱伝導を制御することにより、ウェハの温度を所定の温度に保持する技術が特開2002−184850号公報(特許文献1)に記載されている。
また、試料台とプラズマ処理される試料の裏面との間に電気絶縁材を介して、試料台と試料とに電荷を蓄積して試料を試料台に密着保持させ、密着保持された試料の裏面と試料台との間に伝熱ガスを供給する技術が特開平02−119131号公報(特許文献2)に記載されている。
特開2002−184850号公報 特開平02−119131号公報
ウェハ冷却システムを有する半導体製造装置においては、静電吸着を利用して試料台上にウェハが搭載されており、ウェハの裏面へ所定の圧力に制御されたウェハ冷却ガスを供給することにより、ウェハの温度は保持されている。しかし、ウェハの裏面へウェハ冷却ガスを供給するライン(以下、冷却ガスラインと言う)に接続された供給バルブが故障すると、その故障が検知できないため、ウェハの裏面へ供給されるウェハ冷却ガスの圧力が制御できなくなる。その結果、ウェハの温度が制御不能となり、半導体製造装置によって製造される半導体製品の製造歩留りが低下するという問題が発生する。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、マスフローコントローラと圧力計との間の冷却ガスラインに接続された排気ラインに、交互に開閉する第1排気バルブと第2排気バルブ、およびウェハ冷却ガスの排気量を絞ることのできるニードルバルブを接続する。冷却ガスラインに接続された供給バルブが故障した際に、マスフローコントローラの内部リーク等に対応する減圧シーケンスが動作して、排気ラインを介してウェハ冷却ガスが排気ポンプへ排出されても、ニードルバルブで排気量を絞ることにより、無監視時間内に減圧されて、圧力計で測定されるウェハ冷却ガスの圧力が設定値にならないようにする。
一実施の形態によれば、ウェハ冷却システムを有する半導体製造装置において、ウェハ冷却ガスを供給する冷却ガスラインに接続された供給バルブの故障を検知することができる。
本実施の形態によるプラズマドライエッチング装置の一例の概略平面図である。 本実施の形態によるプラズマドライエッチング装置に備わるエッチング処理室の一例の概略図である。 本実施の形態によるウェハ冷却システムを説明する冷却ガスラインの概略図である。 本実施の形態による圧力計によって測定されるウェハ冷却ガスの圧力の経時変化を説明するグラフ図である。 本実施の形態による圧力降下量とニードル径との関係を説明するグラフ図である。 本実施の形態による供給バルブが故障している場合の各バルブ、マスフローコントローラおよび圧力のタイミングチャートである。(a)は、ニードルバルブによる排気量の絞りが無い場合のタイミングチャート、(b)は、ニードルバルブによる排気量の絞りが有る場合のタイミングチャートである。 本発明者が比較検討を行ったウェハ冷却システムを説明する冷却ガスラインの概略図である。 ウェハの裏面に供給されるウェハ冷却ガスの圧力の経時変化を説明するグラフ図である。(a)は、供給バルブの正常時における圧力波形を示すグラフ図、(b)は、供給バルブの故障時における圧力波形を示すグラフ図である。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本実施の形態では、ウェハ冷却システムを有する半導体製造装置としてプラズマドライエッチング装置を例示するが、これに限定されるものではない。例えばスパッタリング装置またはCVD(Chemical Vapor Deposition)装置等にも適用できることは言うまでもない。
(本発明者が比較検討を行ったウェハ冷却システム)
まず、本実施の形態によるウェハ冷却システムがより明確となると思われるため、本実施の形態に先駆けて本発明者が比較検討を行ったウェハ冷却システムにおける課題について説明する。
図7は、本発明者が比較検討を行ったウェハ冷却システムを説明する冷却ガスラインの概略図である。
ウェハ冷却システムを有する半導体製造装置、例えばプラズマドライエッチング装置においては、静電吸着を利用して試料台ST上にウェハSWを搭載している。さらに、試料台STには、試料台STとウェハSWとの間にウェハ冷却ガス、例えばHe(ヘリウム)を供給するための冷却ガスラインが接続されており、ウェハSWの裏面へ所定の圧力に制御されたウェハ冷却ガスを供給することにより、ウェハSWの温度を保持している。
冷却ガスラインには、ウェハ冷却ガスの流量を制御するマスフローコントローラMFCが接続されており、マスフローコントローラMFCと試料台STとの間の冷却ガスラインには、マスフローコントローラMFC側に圧力計PMおよび試料台ST側に供給バルブGBが接続されている。ウェハSWの裏面へ供給されるウェハ冷却ガスの圧力は、プラズマドライエッチング装置の稼働時には圧力計PMによって測定することができる。
ウェハSWの裏面においてウェハ冷却ガスが漏れて減圧した場合は、マスフローコントローラMFCによりパルス補給されて、所定の圧力が保持される。また、マスフローコントローラMFCの内部リーク等を想定して、マスフローコントローラMFCの内部リーク等でウェハSWの裏面へ供給されるウェハ冷却ガスの圧力が設定値よりも上昇した場合は、減圧シーケンスにより、圧力計PMと排気ポンプDPとの間に接続された排気バルブVB1,VB2を介して排気を行う。これらにより、ウェハSWの裏面へ供給されるウェハ冷却ガスの圧力が調整される。
しかしながら、冷却ガスラインに接続された供給バルブGBが故障すると、その故障が検知できないため、ウェハSWの裏面へ供給されるウェハ冷却ガスの圧力が制御できなくなる。以下に、その現象について説明する。
図8に、ウェハの裏面に供給されるウェハ冷却ガスの圧力の経時変化を説明するグラフ図を示す。図8(a)は、供給バルブの正常時における圧力波形を示し、図8(b)は、供給バルブの故障時における圧力波形を示す。ここに示す圧力波形は、冷却ガスラインに接続された圧力計PMによって測定された圧力である。
図8(a)に示すように、冷却ガスラインに接続された供給バルブGBが正常であれば、プラズマドライエッチング装置において、プラズマ着火直後に一時的に不安定なパラメータが発生しても、すぐにウェハSWの裏面へ供給されるウェハ冷却ガスの圧力は安定して、設定値(1.5±0.1kPa)となる。
一方、図8(b)に示すように、冷却ガスラインに接続された供給バルブGBが故障していると、ウェハSWの裏面へ供給されるウェハ冷却ガスの初期圧力が上昇する。通常、この圧力上昇に対応して、装置インターロック機能が働く。
ところが、プラズマドライエッチング装置においては、プラズマ着火直後に一時的に不安定なパラメータが発生するため、プラズマ着火直後から一定時間を無監視時間としている。また、前述したように、冷却ガスラインは、マスフローコントローラMFCの内部リーク等を想定して、ある程度の圧力上昇に対応できるように、ウェハ冷却ガスの圧力が設定値よりも上昇した場合に圧力を減らすための減圧シーケンスを備えている。
このため、供給バルブGBが故障していても、この減圧シーケンスにより無監視時間内に減圧されて、圧力計PMで測定されるウェハ冷却ガスの圧力が設定値(1.5±0.1kPa)になる場合がある。実際にはウェハSWの裏面へ供給されるウェハ冷却ガスの圧力が上昇していても、圧力計PMで測定されるウェハ冷却ガスの圧力が設定値になれば、無監視時間が終了し、監視時間が開始しても装置インターロック機能は働かない。すなわち、ウェハSWの裏面へ供給されるウェハ冷却ガスの圧力が制御できていない状態となる。その結果、ウェハSWの温度が制御不能となり、半導体製造装置によって製造される半導体製品の製造歩留りが低下するという問題が発生する。
(実施の形態)
<プラズマドライエッチング装置>
本実施の形態によるプラズマドライエッチング装置について図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態によるプラズマドライエッチング装置の一例の概略平面図である。
図1に示すように、プラズマドライエッチング装置EMは、1つのウェハ搬送室TMが配置され、ウェハ搬送室TMの周囲には2つのエッチング処理室EC1,EC2と、2つのアッシング処理室AC1,AC2と、ローダ室LLと、アンローダ室ULとが備わったマルチチャンバタイプである。
ウェハ搬送室TMは、プラズマドライエッチング装置EMの内部で、ウェハSWの受け渡しに用いられる搬送用チャンバであり、排気機構等により、所定の高真空状態(例えば10−4Pa〜10−3Pa程度)に保持されている真空室である。その中央部にはウェハSWを搬送するための多関節アーム構造の搬送用ロボットTRが設けられている。
2つのエッチング処理室EC1,EC2は、例えばプラズマエッチング法により被エッチング膜の加工処理を行うチャンバを備えており、2つのアッシング処理室AC1,AC2は、例えばプラズマエッチング法により被エッチング膜を加工処理する際に用いたマスクパターンの除去を行うチャンバを備えている。
ローダ室LLおよびアンローダ室ULは、ウェハ搬送室TMとアライメント室ALとの間でウェハSWの受け渡しに用いられるチャンバであり、ローダ室LLは、大気圧から真空へ減圧するチャンバ、アンローダ室ULは、真空から大気圧へ昇圧するチャンバである。アライメント室ALのウェハ搬送室TMと反対側には、複数のウェハSWを搭載したフープ(Front Open Unified Pod)を載せるロードポートLPが設けられている。ウェハSWをフープから取り出してウェハ搬送室TMへ搬入する際には、アライメント室ALにおいて、ウェハSWのノッチを検出してウェハの位置が補正される。
なお、プラズマドライエッチング装置EMでは、ウェハ搬送室TMに備わるエッチング処理室を2つ、アッシング処理室を2つとしたが、これに限定されるものではなく、同じ用途の処理室または他の用途の処理室を追加することも可能である。
次に、プラズマドライエッチング装置EMに備わるエッチング処理室EC1,EC2の一例を図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態によるプラズマドライエッチング装置に備わるエッチング処理室の一例の概略図である。ここでは、例えばプラズマ生成手段にマイクロ波と磁場とを利用した電子サイクロトロン共鳴(Electron Cyclotron Resonance)プラズマエッチングを行うエッチング処理室を例示するが、これに限定されるものではない。
図2に示すように、エッチング処理室EC1,EC2には、内部を真空排気できるチャンバ(処理室、プラズマ処理室などとも言う)CHが備わっている。チャンバCHの内部には試料であるウェハSWを搭載する試料台STが設けられ、チャンバCHの上面にはマイクロ波透過窓MW(例えば石英製)が設けられている。さらに、マイクロ波透過窓MWの上方には導波管WGと、電磁波発生用電源MGとが設けられており、チャンバCHの周りにはソレノイドコイルCOと、試料台STに接続された静電吸着電源ESCと、高周波バイアス電源BIとが設けられている。さらに、図示は省略するが、試料台STには冷却ガスライン(その詳細は後述する)が接続されている。
次に、エッチング処理室EC1,EC2を用いたドライエッチングについて前記図2を参照しながら説明する。
まず、ウェハSWは、搬送用ロボットによりウェハ搬入口WIからチャンバCHの内部に搬入された後、試料台ST上に搭載される。ウェハSWは、静電吸着電源ESCによって試料台ST上に静電吸着される。図示は省略するが、例えば試料台STの内部に設置した循環する冷媒とヒータ加熱とによって試料台STの温度を調整することができる。試料台STの温度は、例えば50℃に制御され、ウェハSWの温度を均一に保持するために、ウェハSWの裏面に熱媒体としてウェハ冷却ガス、例えばHe(ヘリウム)を充填させている。
次に、プロセスガスがガス導入口GIからチャンバCHの内部へ導入される。チャンバCHの内部は、図示は省略するが、真空ポンプにより減圧排気され、所定の圧力、例えば0.1Pa〜50Pa程度に調整される。
次に、電磁波発生用電源MGから発振した周波数、例えば450MHzのマイクロ波が、導波管WGとマイクロ波透過窓MWとを介してチャンバCHの内部に供給される。マイクロ波とソレノイドコイルCOによって発生した磁場との相互作用によってプロセスガスが励起され、ウェハSWの上方の空間にイオンまたはラジカルが含まれたプラズマPLが生成される。高周波バイアス電源BIから試料台STへ、例えば400kHzの高周波バイアスを印加することにより、プラズマPLからウェハSWへイオンまたはラジカルが引き込まれ、ウェハSWの主面上に形成された被エッチング膜がドライエッチングされる。
<ウェハ冷却システムの構成>
次に、本実施の形態によるウェハ冷却システムについて図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態によるウェハ冷却システムを説明する冷却ガスラインの概略図である。
エッチング処理室EC1,EC2においては、静電吸着を利用して試料台ST上にウェハSWを搭載している。さらに、試料台STには、試料台STとウェハSWとの間にウェハ冷却ガス、例えばHe(ヘリウム)を供給するための冷却ガスラインが接続されており、ウェハSWの裏面へ所定の圧力に制御されたウェハ冷却ガスを供給することにより、ウェハSWの温度を保持している。
冷却ガスラインには、ウェハ冷却ガスの流量を制御するマスフローコントローラMFCが接続されており、マスフローコントローラMFCと試料台STとの間の冷却ガスラインには、マスフローコントローラMFC側に圧力計PMおよび試料台ST側に供給バルブGBが接続されている。ウェハSWの裏面へ供給されるウェハ冷却ガスの圧力は、エッチング処理室EC1,EC2の稼働時には圧力計PMによって測定することができる。ウェハSWの裏面においてウェハ冷却ガスが漏れて減圧した場合は、マスフローコントローラMFCによりパルス補給されて、所定の圧力が保持される。
マスフローコントローラMFCと圧力計PMとの間の冷却ガスラインには、ウェハ冷却ガスを排気ポンプDP(例えば拡散ポンプ)を介して排出する第1排気ラインが繋がっている。マスフローコントローラMFCの内部リーク等を想定して、マスフローコントローラMFCの内部リーク等でウェハ冷却ガスの圧力が設定値よりも上昇した場合は、減圧シーケンスにより、第1排気ラインを介してウェハ冷却ガスが排出されて、ウェハ冷却ガスの圧力が調整される。
この第1排気ラインには、圧力計PMと排気ポンプDPとの間に、排気バルブVB1,VB2が接続されており、さらに、排気バルブVB1,VB2と排気ポンプDPとの間に、排気量を絞ることのできるニードルバルブNBが接続されている。例えば第1排気ラインの配管径が1/4インチ(6.35mm)の場合は、ニードル径が0.00mm〜2.00mmのニードルバルブNBを使用する。排気バルブVB1と排気バルブVB2とは交互に開閉動作を行う。例えば排気バルブVB1を開閉した後、排気バルブVB2を開閉する。この動作を複数回(本実施の形態では3回)繰り返すことにより、第1排気ラインのウェハ冷却ガスの圧力を徐々に下げていく。
供給バルブGBと試料台STとの間の冷却ガスラインには、エッチング処理後に不要となったウェハ冷却ガスを排気ポンプTMP(例えばターボ分子ポンプ)を介して排出する第2排気ラインが繋がっている。この第2排気ラインには、排気バルブVB3が接続されている。また、マスフローコントローラMFCの両側の冷却ガスラインには、それぞれバルブB1とバルブB2とが接続されている。これらバルブB1,B2は、マスフローコントローラMFCを交換等する際に用いるバルブである。
<ウェハ冷却システムのシーケンス>
次に、本実施の形態によるウェハ冷却システムのシーケンスの一例について図4および図5を用いて説明する。図4は、本実施の形態による供給バルブが故障した場合に圧力計によって測定されるウェハ冷却ガスの圧力の経時変化を説明するグラフ図である。比較のため、前記図7に示した冷却ガスラインにおいて供給バルブが故障した場合に圧力計によって測定されるウェハ冷却ガスの圧力の経時変化も示す。図5は、本実施の形態による圧力降下量とニードル径との関係を説明するグラフ図である。図5には、ニードル径を0.00mm〜2.00mmの範囲で変化させた際の圧力降下量を示している。ウェハ冷却システムの構成については、前記図3を参照する。
本実施の形態によるウェハ冷却システムは、装置インターロック機能でプラズマドライエッチング装置の稼働が停止できるように、特定部分に疑似的な不具合を起こさせることによって、供給バルブGBの故障の検知感度を向上させる。
本実施の形態によるエッチング処理室では、プラズマ着火直後に一時的に不安定なパラメータが発生するため、プラズマ着火直後から一定時間を無監視時間としている。本実施の形態によるエッチング処理室では、この無監視時間を30秒と設定している。
比較例の場合、図4の一点破線に示すように、冷却ガスラインに接続された供給バルブGBが故障していても、マスフローコントローラMFCの内部リーク等に対応する減圧シーケンスが動作して、プラズマ着火から監視時間が始まる30秒後に、ウェハ冷却ガスの圧力が設定値である1.5±0.1kPaとなっている。このため、エッチング処理が継続されてしまう。
そこで、マスフローコントローラMFCの内部リーク等に対応する減圧シーケンスが動作しても、プラズマ着火から監視時間が始まる30秒後に、ウェハ冷却ガスの圧力が設定値である1.5±0.1kPaとならないように、ニードルバルブNBによって、第1排気ラインのウェハ冷却ガスの排気量を絞る。
以下に、その手順(1)、(2)および(3)について説明する。
手順(1)まず、冷却ガスラインへウェハ冷却ガスを供給した時に上昇する圧力のばらつきを求める。本実施の形態による冷却ガスラインでは、ウェハ冷却ガスの供給時に上昇する圧力は2.44kPa〜2.72kPaの範囲である。
手順(2)次に、プラズマ着火から監視時間が始まる30秒後に、ウェハ冷却ガスの圧力が設定値である1.5±0.1kPaとならないように、圧力降下量を求める。ここで、ウェハ冷却ガスの供給時に上昇する圧力の最小値は2.44kPaである。また、本実施の形態による冷却ガスラインでは、減圧シーケンスの1サイクル(排気バルブVB1と排気バルブVB2とが交互に開閉する時間)は8秒である。従って、目標とする圧力降下量は、
(2.44kPa−1.5kPa)÷(30秒÷8秒)=0.25kPa
となる。すなわち、減圧シーケンスの1サイクルで、−0.25kPa以下となるように、ニードルバルブNBにより排気量を絞り、第1排気ラインに疑似的な詰まりを起こさせることによって、供給バルブGBの故障の感知感度を向上させる。
手順(3)次に、圧力降下量とニードル径との関係から、ニードルバルブNBの絞り量を求める。図5に示すように、ニードル径が0.15mm以下であれば、圧力降下量を0.25kPa以下とすることができる。
上記手順(1)、(2)および(3)から求めたニードル径を設定し、圧力計PMによってウェハ冷却ガスの圧力の経時変化を測定した圧力波形を図4の実線に示す。ここでは、ニードル径を0.15mmに設定した。
図4に実線で示すように、プラズマ着火から監視時間が始まる30秒後に、ウェハ冷却ガスの圧力は設定値である1.5±0.1kPaとなっていない。これにより、減圧シーケンスによって無監視時間内にウェハ冷却ガスが減圧されても、設定値である1.5±0.1kPaとならないことから、装置インターロック機能が働いて、エッチング処理は停止する。
図6は、本実施の形態による供給バルブが故障している場合の各バルブ(供給バルブGB、排気バルブVB1,VB2,VB3およびバルブB1,B2)、マスフローコントローラおよび圧力のタイミングチャートである。図6(a)は、ニードルバルブによる排気量の絞りが無い場合のタイミングチャートを示し、図6(b)は、ニードルバルブによる排気量の絞りが有る場合のタイミングチャートを示す。
図6(a)に示すように、ニードルバルブによる排気量の絞りが無い場合は、供給バルブが故障していても、無監視時間内にウェハ冷却ガスの圧力が、設定値の1.5±0.1kPaとなっているため、無監視時間が終了しても装置インターロック機能は働かず、エッチング処理は継続する。
これに対し、図6(b)に示すように、ニードルバルブによる排気量の絞りが有る場合は、無監視時間内でウェハ冷却ガスの圧力が、設定値の1.5±0.1kPaよりも高いため、無監視時間が終了すると装置インターロック機能が働いて、エッチング処理は停止する。
このように、本実施の形態によれば、供給バルブGBが故障した際に、減圧シーケンスにより、圧力計PMと排気ポンプDPとの間に接続された排気バルブVB1,VB2を介してウェハ冷却ガスが排気されても、無監視時間内に設定値にまでは減圧されない。従って、無監視時間が終了し、監視時間が開始しても装置インターロック機能が働いて、エッチング処理を停止することができる。これにより、半導体製造装置によって製造される半導体製品の製造歩留りの低下を防止することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば前記実施の形態では、圧力計と排気ポンプとの間の排気ラインに接続した、排気流量を制御する機能を有するバルブとして、ニードルバルブを例示したが、これに限定されるものではなく、例えばオリフィス等も適用できることは言うまでもない。
AC1,AC2 アッシング処理室
AL アライメント室
B1,B2 バルブ
BI 高周波バイアス電源
CH チャンバ
CO ソレノイドコイル
DP 排気ポンプ
EC1,EC2 エッチング処理室
EM プラズマドライエッチング装置
ESC 静電吸着電源
GB 供給バルブ
GI ガス導入口
LL ローダ室
LP ロードポート
MFC マスフローコントローラ
MG 電磁波発生用電源
MW マイクロ波透過窓
NB ニードルバルブ
PL プラズマ
PM 圧力計
ST 試料台
SW ウェハ
TM ウェハ搬送室
TMP 排気ポンプ
TR 搬送用ロボット
UL アンローダ室
VB1、VB2,VB3 排気バルブ
WG 導波管
WI ウェハ搬入口

Claims (5)

  1. (a)試料台、
    (b)前記試料台と前記試料台上に搭載されるウェハとの間に冷却ガスを供給する供給ガスライン、
    (c)前記供給ガスラインに接続されたマスフローコントローラ、
    (d)前記マスフローコントローラと前記試料台との間の前記供給ガスラインに接続された圧力計、
    (e)前記圧力計と前記試料台との間の前記供給ガスラインに接続された供給バルブ、
    (f)前記マスフローコントローラと前記圧力計との間の前記供給ガスラインに接続され、前記冷却ガスを排気ポンプを介して排出する排気ライン、
    (g)前記圧力計と前記排気ポンプとの間の前記排気ラインに接続され、前記冷却ガスの排気量を調整する機能を有する制御バルブ、
    (h)前記圧力計と前記制御バルブとの間に接続され、開閉動作を交互に行う第1排気バルブと第2排気バルブ、
    を有し、
    前記制御バルブによって、前記排気ラインから排出される前記冷却ガスの排気量を絞る、半導体製造装置。
  2. 請求項1記載の半導体製造装置において、
    前記冷却ガスの排気量の絞りは、前記供給ガスラインへ前記冷却ガスの供給を開始した時に前記圧力計で測定される前記冷却ガスの第1圧力と予め設定された前記冷却ガスの第2圧力との差、および前記第1排気バルブと前記第2排気バルブとが交互に行う開閉動作の回数によって決まる、半導体製造装置。
  3. 請求項2記載の半導体製造装置において、
    前記供給ガスラインへ前記冷却ガスの供給を開始した時から所定時間経過した後に前記圧力計で測定される前記冷却ガスの第3圧力と、予め設定された前記冷却ガスの前記第2圧力とを比較して、前記第3圧力が前記第2圧力よりも高い場合は、前記半導体製造装置の稼働が停止する、半導体製造装置。
  4. 請求項3記載の半導体製造装置において、
    前記半導体製造装置に備わるインターロック機能が働くことにより、前記半導体製造装置の稼働が停止する、半導体製造装置。
  5. 請求項1記載の半導体製造装置において、
    前記制御バルブは、ニードルバルブまたはオリフィスである、半導体製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023166966A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 住友重機械イオンテクノロジー株式会社 基板処理装置、基板処理方法および半導体デバイスの製造方法
WO2023200142A1 (ko) * 2022-04-12 2023-10-19 주식회사 에이치피에스피 고압 기판 처리 장치 및 그를 이용한 기판용 고압 화학적 기상 증착 방법

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