JP2015219802A - 経路算出装置、経路算出プログラムおよび経路算出方法 - Google Patents

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サイキ ルイス ヨウイチ モラレス
Saiki Luis Yoichi Morales
サイキ ルイス ヨウイチ モラレス
一彦 篠沢
Kazuhiko Shinosawa
一彦 篠沢
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Abstract

【課題】曲がり角や交差点等、見通しの悪い場所においても安全のみならず移動体に乗る人間の安心感を考慮した経路を算出することができる、移動体の経路算出装置を提供する。【解決手段】移動体10は経路算出装置としても機能するコンピュータ12を含み、移動体はコンピュータの指示に従って環境内を自動走行する。具体的には、コンピュータにスタート位置とゴール位置が入力されると、経験的に得た安心感のレベルを各セルに割り当てた上記の環境についてのグリッドマップを参照して、移動距離が短い、かつ安心感の高い経路が算出される。たとえば、移動体からの見通し(可視率)と、移動体の速度を変えて移動体を自動走行させた場合に、この移動体に乗った被験者が受けた安心感を定量化した数値がグリッドマップの各セルに割り当てられる。【選択図】図1

Description

この発明は経路算出装置、経路算出プログラムおよび経路算出方法に関し、特にたとえば、自動走行する移動体の移動経路を算出する、経路算出装置、経路算出プログラムおよび経路算出方法に関する。
この発明の背景技術の一例が特許文献1に開示される。この特許文献1の自律移動のための経路生成装置では、始点終点ノードの選択、アルゴリズムA*による両ノード間の経路の探索、および始点終点ノードの見直しによって走行コスト最小の経路が生成される。
特開2005−50105[G05D 1/02, G05B 13/02]
しかし、この背景技術では、単に走行コストが最小になるように経路を生成するだけであり、経路を生成する段階では、曲がり角や交差点において安心かつ安全な領域を走行するかどうかは全く考慮されていない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、経路算出装置、経路算出プログラムおよび経路算出方法を提供することである。
この発明の他の目的は、曲がり角や交差点等、見通しの悪い場所においても安全のみならず移動体に乗る人間の安心感を考慮した経路を算出できる、経路算出装置、経路算出プログラムおよび経路算出方法を提供することである。
第1の発明は、人間を乗せて自動走行する移動体の移動経路を算出する経路算出装置であって、移動体を走行させる環境のうち、走行可能であって視認可能な領域である第1視認可能領域、走行不可能であって視認可能な領域である第2視認可能領域、および、走行不可能であり視認不可能である視認不可能領域を示す経路情報を各セルに割り当てたグリッドマップと、予め設定された前記移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段、および移動体をスタート位置からゴール位置まで移動させる場合に、仮想視界領域情報と、経路情報とに基づいて、移動体からの可視率を算出して、可視率が高い経路を算出する算出手段を備える、経路算出装置である。
第1の発明では、経路算出装置は、人間を乗せて自動走行する移動体の移動経路を算出する。記憶手段は、移動体を走行させる環境のうち、走行可能であって視認可能な領域である第1視認可能領域、走行不可能であって視認可能な領域である第2視認可能領域、および、走行不可能であり視認不可能である視認不可能領域を示す経路情報を各セルに割り当てたグリッドマップと、予め設定された前記移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶する。算出手段は、移動体をスタート位置からゴール位置まで移動させる場合に、仮想視界領域情報と、経路情報とに基づいて、移動体からの可視率を算出して、可視率が高い経路を算出する。
第1の発明によれば、移動距離が短いだけでなく、安心感のレベルが高くなるように移動体からの可視率が高い移動経路を算出するので、安全のみならず移動体に乗る人間の安心感を考慮した移動経路を算出することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、記憶手段は、グリッドマップの各セルに割り当てられた経験的に得た安心感のレベルをさらに記憶し、算出手段は、移動体をスタート位置からゴール位置まで移動させる場合に、グリッドマップの各セルに割り当てられた経験的に得た安心感のレベルを参照して、前記可視率が高い、かつ安心感のレベルが高い移動経路を算出する。
第2の発明によれば、安心感のレベルは実験により経験的に得られるため、被験者が受けた安心感に基づいて、移動体に乗る人間の安心感を考慮した移動経路を算出することができる。
第3の発明は、可視率は、経路情報に仮想視界領域情報を重畳して、仮想視界領域に対して第1視認可能領域および第2視認可能領域が重なった領域のうち、視認不可能領域に遮られずに、移動体から直接視認可能な可視領域と、経路情報に仮想視界領域情報を重畳して、仮想視界領域に対して第1視認可能領域および第2視認可能領域が重なった領域のうち、視認不可能領域に遮られて、移動体から直接視認不可能な不可視領域とに基づいて算出される。
第3の発明によれば、安心感のレベルに関係する、移動体に乗る人間からの可視率を算出することができる。
第4の発明は、移動体を走行させる環境についてのマップであって、走行可能領域および走行不可能領域を示す経路情報と、予め設定された移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段を備え、人間を乗せて自動走行する移動体の移動経路を算出する経路算出プログラムであって、コンピュータに、移動体のスタート位置とゴール位置を設定する設定ステップ、および設定ステップによって設定されたスタート位置からゴール位置まで移動体を移動させる場合に、仮想視界領域情報と、経路情報とに基づいて、移動体からの可視率を算出して、可視率が高い経路を算出する算出ステップを実行させる。
第5の発明は、移動体を走行させる環境についてのマップであって、走行可能領域および走行不可能領域を示す経路情報と、予め設定された移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段を備え、人間を乗せて自動走行する移動体の移動経路を算出するコンピュータの経路算出方法であって、コンピュータは、移動体のスタート位置とゴール位置を設定し、設定したスタート位置からゴール位置まで移動体を移動させる場合に、仮想視界領域情報と、経路情報とに基づいて、移動体からの可視率を算出して、可視率が高い経路を算出する。
第4および第5の発明においても、第1の発明と同様に、安全のみならず移動体に乗る人間の安心感を考慮した移動経路を算出することができる。
第6の発明は、移動体を走行させる環境のうち、走行可能領域および走行不可能領域を示す経路情報と、予め設定された移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段を備え、人間を乗せて自動走行する移動体からの可視率を算出する可視率算出プログラムであって、コンピュータに、経路情報および仮想視界領域情報を重畳して、走行可能領域と仮想視界領域とが重なった領域のうち、移動体から走行不可能領域に遮られずに直接視認可能な可視領域と、経路情報に仮想視界領域情報を重畳して、走行可能領域と仮想視界領域とが重なった領域のうち、移動体から走行不可能領域に遮られて直接視認不可能な不可視領域とに基づいて可視率を算出させる算出ステップを実行させる。
第7の発明は、移動体を走行させる環境のうち、走行可能領域および走行不可能領域を示す経路情報と、予め設定された移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段を備え、人間を乗せて自動走行する移動体からの可視率を算出するコンピュータの可視率算出方法であって、コンピュータは、経路情報および仮想視界領域情報を重畳して、走行可能領域と仮想視界領域とが重なった領域のうち、移動体から走行不可能領域に遮られずに直接視認可能な可視領域と、経路情報に仮想視界領域情報を重畳して、走行可能領域と仮想視界領域とが重なった領域のうち、移動体から走行不可能領域に遮られて直接視認不可能な不可視領域とに基づいて可視率を算出する。
第6および第7の発明においても、第3の発明と同様に、安心感のレベルに関係する、移動体に乗る人間からの可視率を算出することができる。
第8の発明は、人間を乗せて自動走行する移動体の移動速度を制御する速度制御装置であって、移動体を走行させる環境のうち、走行可能領域および走行不可能領域を示す経路情報と、予め設定された前記移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段、および、移動体をスタート位置からゴール位置まで移動させる場合に、仮想視界領域情報と、経路情報とに基づいて、移動体からの可視率を算出して、可視率が低い箇所を通過する場合に、移動体の移動速度を低速にする速度制御手段を備える。
第8の発明によれば、可視率が低い箇所を通過する場合に移動体の移動速度を低速にして、移動体に乗る人間の安心感を考慮した速度制御を行うことができる。
この発明によれば、移動距離が短いだけでなく、安心感のレベルが高くなるように移動経路を算出するので、曲がり角や交差点等、見通しの悪い場所においても安全のみならず移動体に乗る人間の安心感を考慮した経路を算出することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1は経路算出装置として機能するコンピュータを含む移動体の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 図2は図1に示す移動体の外観構成の一例を示す図解図である。 図3は図1および図2に示す距離センサの検出範囲を説明するための図解図である。 図4は図1および図2に示す距離センサの検出範囲を説明するための図解図である。 図5は実験の際の移動体の中心と壁との距離を説明するための図解図である。 図6は被験者を乗せた移動体の速度および壁からの距離を可変的に設定した場合における当該被験者の安心感の数値を示すグラフである。 図7は被験者を乗せた移動体の移動速度および壁からの距離に対応する安心感を示す3次元のグラフである。 図8は移動経路を探索するためのマップの一例およびその一部のグリッドマップの一例を示す図解図である。 図9は安心感を考慮したマップの一例を示す図解図である。 図10は安心感を考慮したマップの他の例を示す図解図である。 図11は算出された経路の一例を示す図解図である。 図12は算出された経路の他の例を示す図解図である。 図13は移動体が走行する曲がり角のマップの一例を示す図解図である。 図14は移動体が走行する曲がり角のマップに仮想視界領域を重畳した場合の一例を示す図解図である。 図15は移動体が走行する直線部のマップに仮想視界領域を重畳した場合の一例を示す図解図である。 図16は移動体が走行する交差点のマップに仮想視界領域を重畳した場合の一例を示す図解図である。 図17は移動体が走行する曲がり角のマップに仮想視界領域を重畳した場合の一例を示す図解図である。 図18は被験者を乗せた移動体からの可視率の異なる箇所毎に当該被験者が不安感を感じた回数の数値を示すグラフである。 図18は被験者を乗せた移動体からの可視率の異なる箇所毎に当該被験者が不安感を感じた割合の数値を示すグラフである。 図20は安心感を考慮したマップの一例を示す図解図である。 図21は安心感を考慮したマップの一例を示す図解図である。 図22は図1に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図23は図1に示すCPUの経路算出処理を示すフロー図である。
図1はこの実施例の移動体10の電気的な構成を示すブロック図であり、移動体10は経路算出装置としても機能するコンピュータ12を含む。コンピュータ12は、汎用のパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータであり、CPU12a、RAM12bおよびHDD12cなどのコンポーネントを備える。
また、コンピュータ12には、入出力インターフェイス(以下、単に「インターフェイス」という。)14、操作レバー16および距離センサ18a、18b、18cが接続される。インターフェイス14には、モータドライバ20aを介してモータ22aが接続されるとともに、モータドライバ20bを介してモータ22bが接続される。さらに、インターフェイス14には、エンコーダ24aおよび24bが接続される。
なお、モータ22aの回転軸と左の後輪34a(図2参照)の回転軸がギアを用いて連結され、モータ22bの回転軸と右の後輪34b(図2参照)の回転軸がギアを用いて連結される。
ここで、図2(A)を参照して、この実施例の移動体10は、電気車いすのような移動体であり、その下部に、左右の前輪(キャスター)32a、32bおよび左右の後輪34a、34bを備えている。また、移動体10の左側の枠の上部に、上述した操作レバー16が設けられる。さらに、移動体10の左側の枠であり、ユーザが左足を置くステップ36aの左側に、上述した距離センサ18aが取り付けられる。ただし、距離センサ18aは、移動体10の右側の枠であり、ユーザが右足を置くステップ36bの右側に取り付けてもよい。また、移動体10を上方から見た模式図である図2(B)に示すように、移動体10の後方下部に、上述した距離センサ18bが設けられる。さらに、移動体10の後方上部に距離センサ18cが設けられており、この距離センサ18cは、移動体10に乗っているユーザの視点と同じ高さかそれより高い位置に設けられている。
なお、この実施例では、距離センサ18a、18bおよび18cを移動体10の前後に取り付けるようにしてあるが、移動体10の左右に取り付けるようにしてもよい。このように3つの距離センサ18a、18bおよび18cを移動体10の前後または左右に設けるのは、移動体10の周りを全周(360°)に渡って、距離を検出(計測)するためである。ただし、これは単なる一例であり、距離センサは2つでもよく、または4つ以上設けてもよい。
また、この実施例では、距離センサ18a、18bおよび18cは、或る環境内の壁、柱のような固定物(静的な障害物)のみならず、人間のような移動物(動的な障害物)との距離を計測(検出)する。
図2(A)に戻って、移動体10の座席シートの下側であり、左の後輪34aと右の後輪34bの間には、ボックス40が設けられる。この中に、上述したコンピュータ12、インターフェイス14、モータドライバ20a、20b、モータ22a、22bおよびエンコーダ24a、24bが設けられる。ただし、コンピュータ12およびインターフェイス14は、ボックス40の外に設けるようにしてもよい。
コンピュータ12は、この実施例の移動体10の全体的な制御を司る。この実施例では、CPU12aは、移動体10の移動経路を算出する。また、CPU12aは、自動的に、または、操作レバー16からの操作入力に応じてモータ22a、22bの駆動を制御する。つまり、CPU12aは、移動体10の移動を制御する。さらに、CPU12aは、距離センサ18a、18b、18cおよびエンコーダ24a、24bで検出された距離データや回転数データを取得および記憶する。そして、CPU12aは、検出したデータに基づいて、障害物までの距離を計測したり、移動体10の位置を推定(決定)したりする。
操作レバー16は、移動体10に乗っているユーザによって操作され、操作に応じた信号(操作入力)がコンピュータ12に与えられる。たとえば、前進、後退、停止、左折、右折および旋回などの操作を行うことができる。
ただし、リモートコントローラ(図示せず)を用いて、遠隔操作により、操作入力をコンピュータ12に与えることもできる。また、この実施例では、移動体10を自動走行させるため、操作レバー16は設けなくてもよい。
距離センサ18a、18b、18cは、たとえば、汎用のレーザレンジファインダ(LRF)であり、レーザーを照射し、物体に反射して戻ってくるまでの時間から当該物体との距離を計測するものである。たとえば、LRFは、トランスミッタ(図示せず)から照射したレーザーを回転ミラー(図示せず)で反射させて、扇状に一定角度(たとえば、0.25度)ずつスキャンする。また、この実施例では、検出範囲(図3参照)の全体をスキャンする周期は、25msecである。
図3は、距離センサ18a〜18cの水平方向(左右方向)における検出範囲(計測範囲)を説明するための図解図である。距離センサ18a、18bの計測範囲は、半径R1(R1≒10〜15m)の扇形状であり、扇の角度は、正面方向を中心として左側および右側のそれぞれに135°である。つまり、正面を中心とする270°の範囲について距離を検出することができる。また、この実施例の距離センサ18cの計測範囲は、半径R2(R2≒8m)の扇形状で示される。扇の角度は、正面方向を中心として左側および右側のそれぞれに90°である。つまり、正面を中心とする180°の範囲について距離を検出することができる。また、図4に示すように、距離センサ18cの垂直方向(上下方向)における計測範囲は、上下方向においても扇形状をなす。上下方向における扇の角度は、正面方向を中心として上側および下側のそれぞれに20°である。つまり、正面を中心とする40°の範囲について距離を検出することができる。そして、この距離センサ18cの水平方向および垂直方向における計測範囲が、移動体10(または、移動体10に乗っているユーザ)の仮想的な視界の範囲ないし領域(後述する仮想視界領域)となる。
図1に戻って、モータドライバ20a、20bは、コンピュータ12からの指示に基づいて、モータ22a、22bを駆動する。エンコーダ24aは、モータ22aの回転数(rps)を検出し、回転数についてのデータ(回転数データ)を、インターフェイス14を介してコンピュータ12に入力する。同様に、エンコーダ24bは、モータ22bの回転数を検出し、回転数についての回転数データを、インターフェイス14を介してコンピュータ12に入力する。
コンピュータ12は、距離センサ18a、18b、18cで検出される距離データと、エンコーダ24a、24bで検出される回転数データを取得して、RAM12b(HDD12cでもよい。)に記憶する。ただし、距離センサ18aで検出される距離データ、距離センサ18bで検出される距離データ、および距離センサ18cで検出される距離データは区別されるとともに、同じ時点において検出された距離データと回転数データは互いに関連付けられる。
このような構成の移動体10は、上述したように、操作レバー16を操作することにより、移動(走行)することができるが、スタート地点とゴール地点を入力(設定)することにより、移動経路を算出して、自動走行(自律移動)することもできる。
たとえば、通常の移動経路計画は、最短距離や最短時間経路を求める手法である。しかし、最短距離は障害物(壁、柱など)の近くを通る経路が選択される場合があるため、移動体10に乗っているユーザに恐怖心を与えやすい。また、移動速度を速くすれば、所要時間を短縮することができるが、移動体10に乗っているユーザにとって移動における予測がつき難くなるため、恐怖心が増大する。さらに、移動体10の速度がとても遅い場合には、安全ではあるが、移動体10に乗っているユーザをいらいらさせると考えられる。つまり、移動体10に乗っているユーザの安心感(快適さ)は、移動経路における障害物との距離や速度に関係すると考えられる。
このため、移動体10と障害物との距離および移動体10の速度と、移動体10に乗っているユーザの安心感との関係を定量化するための実験を行った。自動走行する移動体10に被験者が乗り、障害物(ここでは、壁)から移動体10(の中心)までの距離dを3段階(遠い、中くらい、近い)で変化させ、移動体10の速度vを3段階(速い、中くらい、遅い)で変化させ、合計9回試行した。
ただし、壁からの距離dは、廊下の幅をL(2.4m)とした場合の割合で表し、図5に示すように、遠い(F)場合には、L×0.5(1.20m)に設定され、中くらい(M)の場合には、L×0.35(0.84m)に設定され、そして、近い(C)場合には、L×0.2(0.48m)に設定される。また、速度vは、速い(F)場合には、1.6m/secに設定され、中くらい(M)の場合には、1.2m/secに設定され、そして、遅い(L)場合には、0.8m/secに設定される。
また、被験者は、男性11名と女性11名の計22名であり、平均年齢は23.53歳である。また、被験者は、試行毎に、安心感を5段階で評価した。ただし、安心感が最も大きい場合を「5」とし、安心感が最も小さい(不安感が最も大きい)場合を「1」とした。その集計結果(実験結果)が図6に示される。この図6に示す集計結果は、各試行における安心感の数値を全被験者で平均化した棒グラフである。
図6を参照して分かるように、実験結果によれば、速度vが上がると安心感が低下する傾向にあり、壁からの距離dについては、中くらい(M)付近に安心感のピークが存在する。実験前においては、壁から離れるに連れて安心感が増大することが予想されていたが、通路の中央よりも壁側が好まれる傾向があることが分かった。また、壁からの距離dが中くらい(M)である場合には、速度vが中くらい(M)および遅い(L)である場合に、安心感の数値が高かった。
また、実験結果に基づいて、安心感をモデル化すると、移動体10の速度v(m/sec)、障害物からの距離d(m)および安心感Uは、図7に示すような楕円球の表面の一部の形状で表される。図7からも分かるように、速度vが中くらい(M)であり、距離dhが中くらい(M)である場合に安心感Uが最大となる。たとえば、図7を参照すると、障害物に接近し過ぎたり衝突したりすることのない距離d(m)やユーザを不安にさせることのない速度v(m/sec)で決定される領域は安全な領域であり、その安全な領域の中の一部に安心感の得られる領域が存在すると言える。ただし、図7においては、安心感Uは0〜1に正規化されている。安心感Uが最も大きい場合を「1」とし、安心感が最も小さい場合を「0」としてある。また、図7では(後述する図9および図10も同様)、安心感が最も小さい場合を黒色とし、安心感が最も高い場合を白色として、安心感の大きさ(レベル)をグレースケールで示してある。
この安心感のモデルを経路算出(経路計画)に反映させるために、数1に示す2次関数で安心感が近似される。ただし、数1において、U(d,x)は安心感であり、dは壁からの移動体10の距離であり、xは移動体10の速度であり、Vは安心感が最大値になる場合の移動体10の速度であり、そして、kLは安心感が最大値になる場合の壁から移動体10の中心までの距離である。ただし、速度Vおよび距離kLは実験によって求められた値である。具体的には、この実施例では、幅L=2.4mであり、このとき、速度V=0.8m/secであり、距離kL=0.84mである。なお、表記の都合上、数式以外においては、“・”を“x”の右上に表示するが、実際には、数1に示すように“x”の上側に表示され、この“・”は微分を意味する。以下、同じ。
なお、最小自乗法(回帰分析)で数1を図7に示す安心感のモデルに近似した結果、定数c=0.04,c=1.08、c=0.679が得られた。
ただし、実際に移動体10を走行させる場合には、移動体10の速度xを安心感のモデルに基づいて決定すると、乗っているユーザに不安感を与えてしまう虞がある。これは、移動体10が実際に走行している位置と算出(生成)した移動経路上の位置とにずれが生じている場合があるからである。また、マップ上に無い障害物との距離が考慮されていないため、実際の走行中にマップ上に無い障害物を検知した場合に、移動体10が適切な速度xで走行されない可能性があるからでもある。
なお、マップ上に無い障害物とは、柱や壁以外の物や人間(通行人)などを意味する。
そこで、この実施例では、速度xの成分を無視して、安心感を求めるようにしてある。そして、移動体10が移動している場合には、壁などの障害物との実際の距離dを距離センサ18a、18bを用いて計測し、その距離dに応じて安心感モデルから速度xが決定される。
したがって、数1は数2のように変形される。ただし、速度xを考慮しないで、最小自乗法(回帰分析)で数2を図7に示した安心感のモデルに近似した結果、定数g=0.009,g=0.363が得られた。
図8(A)は、この実施例の移動体10を走行させる環境の一部を上方(真上)から見たマップである。図8(A)に示す例では、斜線で示す部分が壁等の障害物であり、白色で示す部分が通路である。以下、図9−図12において同じである。ただし、マップは、グリッドマップである。図8(B)は、図8(A)において点線で囲む範囲についてのグリッドマップを示す。図8(B)に示す例では、グリッドマップの各セルの大きさは30cm×30cmに設定されるが、実際には、5cm×5cm程度の大きさに設定される。このセルの大きさは一例であり、限定されるべきでない。また、図8(B)において、斜線を付したセルは障害物(ここでは、壁)を示し、白色のセルは通路を示す。
図9には、一部において、安心感のモデルを適用した場合のマップが示される。ただし、数2に従って各セルの安心感U(d)が算出され、算出された安心感U(d)の数値(レベル)が各セルに対応して記憶される。上述したように、図9に示すマップでは、安心感U(d)の数値の大小を分かり易く示すために、各セルについて算出された安心感U(d)の数値がグレースケールで示される。ただし、図9に示す例では、マップの略中央に記載される直線状の通路の部分に安心感のモデルが適用される。図9の一部拡大図からも分かるように、通路の中央から少し壁側に寄った位置において安心感U(d)が最も大きくなっている。
図10には、図9に示す安心感のモデルを適用した部分に対応する通路に障害物を置いた場合のマップが示される。図10の一部拡大図からも分かるように、通路の一部に、この通路と並行に板が設置される。板は、廊下の中央よりも一方の壁側(図面では下側)に少し寄った位置に設置される。したがって、板を設置した部分においては、板によって廊下の幅Lが分断され、壁との距離および板との距離が考慮されるため、安心感が低下される。
このような場合に、安心感を考慮せずに(後述する数3においてk=1)、図11に示すように、スタート位置SPとゴール位置GPを設定し、最短距離となる移動経路を算出すると、板で分断された通路のうち、板と壁との距離が短く、移動体10がぎりぎり通ることができる側を通る直線的な移動経路が算出される。
一方、この実施例のように、移動距離のみならず安心感を考慮した場合には(たとえば、後述する数3においてk=0.5)、図12に示すように、板を設置した部分において、板と壁との距離が長い側を通る移動経路が算出される。つまり、移動経路が短い、かつ安心感の高い移動経路が算出される。
このように、安心感を考慮した経路計画は、A*(エースター)探索アルゴリズムを用いて行われる。具体的には、安心感を考慮するため、コスト関数f(x)を数3のように定義した。ただし、g(x)は出発地点(スタート位置SP)から或る地点xまでの距離であり、h(x)は地点xから目標地点(ゴール位置GP)までの距離であり、mdisc(x)は地点xを通る経路の不安感(1−安心感)である。ただし、数3においては、地点xにおける安心感はmcomfort(x)である。また、kは最短経路に対する安心感の重みであり、重みkが1のとき最短経路が算出され、重みkが0のとき安心感が最も大きくなる経路が算出される。ただし、グリッドマップでは、セル単位で経路が算出されるため、地点xは或るセルを意味する。
また、通常の移動経路計画は、前述したように最短距離や最短時間経路を求める手法である。しかし、最短距離は障害物(壁、柱など)の近くを通る経路が選択される場合が多く、特に曲がり角において最短距離を通る経路は壁の近くを通ることになり、見通しが悪い経路となり、移動体10に乗っているユーザに恐怖心を与えやすい。また、曲がり角に限らず、交差点等の見通しの悪い場所においては、他の移動体や歩行者の存在が分からず、移動体10に乗っているユーザにとって移動における予測がつき難くなるため、恐怖心が増大する。つまり、移動体10に乗っているユーザの安心感(快適さ)は、移動経路における見通しの良し悪しにも関係すると考えられる。
そこで、この実施例では、この見通しの良し悪し(可視率)に基づく安心感のモデルを経路算出(経路計画)に反映させるようにしてある。ただし、可視率Vindexは、数4に従って算出される。
この数4における各項を、図13および図14に示す移動体10の移動する環境を用いて説明する。図13および図14に示す環境の例は、高い壁により仕切られた通路であり、右に曲がる曲がり角が示される。ただし、図13および図14に示す例では、通路以外の領域では、移動体10が走行できないものとする。また、この実施例で、高い壁とは、移動体10に乗るユーザの視線を遮る高さをいう。さらに、低い壁とは、移動体10に乗るユーザの視界を遮らない高さをいう。
一例として、移動体10が電動車いすである場合では、JIS規格に適合する寸法の電動車いすに乗るユーザの目線の高さは1.0m〜1.1m程度である。したがって、移動体10が一般的な寸法の電動車いすであれば、当該電動車いすに乗るユーザの視線を遮るか否かのしきい値を、1.0m〜1.1mの間に設定することが考えられる。
なお、移動体10に乗るユーザの視界を遮るか否かのしきい値については、上記の高さに限られず、移動体10の座席の高さや、ユーザの体格等、使用条件に合わせて適宜設定されることが望ましい。
図13に示すように、移動体10が配置ないし移動される環境(実空間)が高い壁のような静的な障害物で仕切られることにより、通路が設けられる。この実施例では、通路が移動体10の走行可能な領域であり、この走行可能な領域において、移動体10の移動経路が算出される。
数4におけるRVTは、移動体10(または、移動体10に乗っているユーザ)の可視領域の大きさ(面積)であり、RNTは、移動体10(または、移動体10に乗っていいるユーザ)の不可視領域の面積である。ただし、この明細書においては、移動体10が可視であるまたは視認可能であるというのは、移動体10の距離センサ18cで何らかのオブジェクトとの距離を検出できることを意味する。
したがって、図3および図4に示した距離センサ18cの水平方向および垂直方向の計測範囲(仮想視界領域)において、距離を計測可能な領域が可視領域であり、距離を計測不可能な領域が不可視領域である。
つまり、可視領域は、移動体10が移動経路に従って走行(移動)する場合に、当該移動体10に乗っているユーザが仮想視界領域において視認可能な範囲ないし領域(以下、「視認可能領域」という)を意味する。この実施例では、視認可能領域のうち、移動体10の走行可能な領域(走行可能領域)と重なる領域を第1視認可能領域と呼び、移動体10の走行不可能な領域(走行不可能領域)と重なる領域を第2視認可能領域と呼ぶことにする(図17参照)。また、不可視領域は、仮想視界領域において、ユーザが視認できない範囲ないし領域(以下、「視認不可能領域」という)を意味する。ただし、上述したように、移動体10の仮想視界領域は、距離センサ18cの水平方向および垂直方向の計測範囲で決定される。また、不可視領域のうち、移動体10が走行不可能な領域は、視認不可能領域と呼び、この視認不可能領域については、数4の可視率Vindexの計算からは除外される。
なお、不可視領域であり、かつ走行可能領域であっても、一定時間(たとえば、5秒)以上先に走行すると考えられる領域については、数4の可視率Vindexからは除外される。かかる領域は、現在の移動体10の位置において移動経路を計算する際には関係のない領域だからである。
また、数4からも分かるように、不可視領域RNTが大きければ可視率Vindexは低くなり(最小値0)、不可視領域RNTが小さければ可視率Vindexは高くなる(最大値1)。
さらに、上述したように、数4には、視認不可能領域は算入しない。したがって、図15に示すように、両側が高い壁で仕切られた直線の通路を、移動体10が走行する場合には、距離センサ18cの計測範囲(仮想視界領域)においては、視認不可能領域を除くと、第1視認可能領域だけが含まれる。つまり、図15に示すように、直線の通路においては、可視領域の面積RVTだけを有することになる。かかる場合には、数4に従って算出される可視率Vindexは1である。
また、曲がり角以外であっても、図16に示すように、高い壁で仕切られた交差点に近づくように、通路を図面の下から上向きに、移動体10が走行する場合には、仮想視界領域内においては、視認不可能領域に遮られる左右前方に不可視領域が生じる。つまり、不可視領域の面積RNTを有することになるため、図15に示したような直線の通路を走行する場合に比べて、可視率Vindexが低くなる。
ここで、上記の走行可能領域および走行不可能領域、並びにそれらにおける視認可能な領域または視認不可能な領域を示す経路情報としてのデータは、予め移動体10が経路を自動走行し、距離センサ18a、18b、18cで検出される距離データに基づいて生成され、グリッドマップの各セルに対応してRAM12b(HDD12cでもよい。)に記憶されている。また、この実施例では、経路情報データは、グリッドマップの各セルに走行可能領域と走行不可能領域とを仕切る静的な障害物(例えば壁)の高さについてのデータも含んでいる。したがって、たとえば、静的な障害物の高さを示すデータが2.0mであるセルと、0.3mであるセルがあった場合、高さ2.0mの障害物で仕切られる領域は視認不可能領域となり、高さ0.3mの障害物で仕切られる領域は移動体10に乗っているユーザの視界を阻害しないので、走行不可能であって視認可能な領域である第2視認可能領域となる(図17参照)。
なお、移動体10に乗っているユーザの視界を阻害しない障害物の高さの閾値の設定により、経路の同じ箇所であっても視認不可能領域となるか第2視認可能領域となるかが変化する場合がある。この視認可能かどうかの閾値の設定は、移動体10に乗っているユーザの視点を基準に設定される。したがって、上記の閾値は、移動体10におけるシートの高さや、ユーザの体格により変化するので、実施するごとに適宜設定されればよい。
上記のように構成しているので、たとえば、図17に示すように、右に曲がる曲がり角であって、曲がり角の一部が低い壁(高さ0.3m)で構成されている場合には、低い壁で仕切られた領域が視認不可能領域とはならず、高い壁により仕切られた領域のみが視認不可能領域となる。したがって、視認不可能領域が減少し視界を遮る範囲が少なくなるので、第1視認可能領域が拡大する。また、低い壁に仕切られた領域のうち、高い壁に遮られない領域は走行不可能であって視認可能な領域である第2視認可能領域となる。ただし、第2視認可能領域は、図17において、移動体10の右斜め前方にある、横向きにした台形で囲まれる領域である。このため、図13および図14に示したような高い壁だけで仕切られた曲がり角よりも、可視領域の面積RVTが拡大し、可視率Vindexは高くなる。
また、数4を用いて算出した可視率Vindex(見通しの良し悪し)と、実際に移動体10に乗るユーザの安心感との関係を定量化するための実験を行った。
実験においては、自動走行する移動体10に被験者が乗り、直線または低い壁により仕切られた曲がり角等の可視率Vindexの高い箇所と、高い壁により仕切られた曲がり角または交差点等の可視率Vindexの低い箇所との両方を含む複合的な周回経路において、移動体10を走行させた。一人の被験者につき、時計回りに4回走行させるとともに、反時計回りに4回走行させて、合計8回試行した。
また、被験者は、男性15名と女性15名の計30名であり、平均年齢は21.5歳である。なお、この被験者は、上記の移動体10と障害物との距離および移動体10の速度と、移動体10に乗っているユーザの安心化との関係を定量化するための実験における被験者とは一部異なる。また、被験者には、危険や不安感を感じた場合にリモコンのボタンを押すように指示した。その集計結果(実験結果)が図18に示される。この図18に示す集計結果は、周回経路における可視率Vindexの異なる複数の位置(場所)において、全被験者により上記のリモコンのボタンが押された回数(ボタンクリック数)の合計値を示す棒グラフである。また、図19には、図18で示したボタンクリック数を、全被験者が各位置を通過した回数で割ったボタンクリック率を示す。
なお、この実験における周回経路には可視率Vindexが0.3未満になる位置が存在しないため、図18および図19には可視率Vindexが0.3以上の位置についての実験結果を示す。
図18および図19を参照して分かるように、実験結果によれば、可視率Vindexが低下すると、不安感が増大する傾向にある。また、可視率Vindexの値が最も低い(0.3)付近では、ボタンクリック率が50%弱であり、可視率Vindexの低い箇所では不安感を覚えるという結果が得られた。
図20および図21には、可視率Vindexも考慮した安心感のモデルを適用した場合のマップが示される。この場合、数4に従って各セルに移動体10が位置する場合における可視率Vindexが算出され、算出された可視率Vindexの数値(レベル)が各セルに対応して記憶される。ただし、この実施例では、可視率Vindexの数値が、可視率Vindexに基づく安心感の数値である。また、移動体10の走行方向(たとえば、周回経路を時計周りに走行する場合と反時計まわりに走行する場合の各方向)に応じた可視率Vindexの数値が計算され、記憶される。図20および図21に示す例では、時計回りに移動体10が走行する場合についての可視率Vindexを用いて安心感が算出される。つまり、この実施例では、グリッドマップの各セルに対応して、上述の安心感mcomfort(x)に加えて、移動体10の走行方向に応じた安心感Vindex(x)の値が記憶される。
図20および図21に示すマップでは、可視率Vindexも考慮した安心感の大小を分かり易く示すために、各セルについて算出された安心感の大きさ(レベル)がグレースケールで示される。この図20および図21においても、安心感が最も低い場合を黒色とし、安心感が最も高い場合を白色としてある。
図20は、高い壁により仕切られた右に曲がる曲がり角の場合(図14に示すマップと同様)のマップを示している。この場合においては、直線状の通路の部分には上述した壁からの移動体10の距離、および移動体10の速度に基づいた安心感のモデルが適用される。そして、曲がり角付近においては、可視率Vindexを考慮した安心感のモデルが適用される。図20からも分かるように、曲がり角付近においては、曲がり角を少し膨らんで右に曲がるように移動する経路において安心感が高く、曲がり角の内側に向かうに従って安心感が低くなる。
図21は、右に曲がる曲がり角であって、曲がり角の一部(内側の一部)が低い壁(高さ0.3m)で構成されている場合(図17に示すマップと同様)のマップを示している。この場合、上述したように、低い壁で仕切られた領域は視認不可能領域とはならず、高い壁により仕切られた領域のみが視認不可能領域となる。このため、図20に示した場合と異なり、曲がり角の内側を通る経路においても安心感の高い部分が存在する。したがって、曲がり角であっても、直線状の通路の部分と同様に、壁からの移動体10の距離、および移動体10の速度に基づいた安心感のモデルに基づき、通路の中央から少し壁側に寄った位置の安心感が最も大きくなっている。
以上のように、可視率Vindexも考慮した安心感のモデルを適用した場合のグリッドマップに基づいて、移動体10の移動経路が算出される。
上述したように、安心感を考慮した経路計画は、A*(エースター)探索アルゴリズムを用いて行われる。具体的には、可視率Vindexも考慮するため、コスト関数f(x)を数5のように定義した。数3と同様に、g(x)は出発地点(スタート位置SP)から或る地点xまでの距離であり、h(x)は地点xから目標地点(ゴール位置GP)までの距離であり、mdisc(x)は地点xを通る経路の不安感(1−安心感)である。また、壁からの移動体10の距離、および移動体10の速度に基づいた地点xにおける安心感はmcomfort(x)である。さらに、数5においては、可視率Vindexに基づいた地点xにおける安心感はVindex(x)である。
また、kは最短経路に対する安心感の重みであり、重みkが1のとき最短経路が算出され、kは壁からの移動体10の距離、および移動体10の速度に基づいた安心感mcomfort(x)の重みであり、重みkが1のとき壁からの移動体10の距離、および移動体10の速度に基づいた安心感mcomfort(x)が最も大きくなる経路が算出される。さらに、kは可視率Vindexに基づいた安心感Vindex(x)の重みであり、重みkが1のとき可視率Vindexに基づいた安心感Vindex(x)が最も大きくなる経路が算出される。
ここで、たとえば移動体10が直線状の通路の部分を走行している場合には、この通路に障害物がない限り、図15を用いて説明した場合のように、仮想視界領域には、第1視認可能領域と視認不可能領域しか含まれないため、可視率Vindexに基づいた安心感Vindex(x)は最大値になる。このように、可視率Vindexに基づいた安心感Vindex(x)が最大値である場合には、経路算出にあたって可視率Vindexを考慮する必要がないため、安心感Vindex(x)の重みkを自動的に0にするように制御してもよい。
また、曲がり角または交差点等の見通しの悪い部分のみ可視率Vindexに基づいた安心感Vindex(x)を考慮し、それ以外の部分については最短経路を通りたい場合には、重みkを常に0になるように制御してもよい。
図22は図1に示したRAM12bのメモリマップ300の一例を示す図解図である。図22に示すように、RAM12bは、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304を含む。プログラム記憶領域302には、情報処理プログラムが記憶され、この情報処理プログラムは、メイン処理プログラム302a、経路算出プログラム302bおよび移動制御プログラム302cなどを含む。
メイン処理プログラム302aは、移動体10を制御するためのメインルーチンを処理するためのプログラムである。経路算出プログラム302bは、移動体10の移動経路を算出するためのプログラムである。たとえば、この経路算出プログラム302bが実行されると、数5に示した数式に従って、距離が短く、高い安心感を得られるセルが順次選択され、したがって、スタート位置SPからゴール位置GPまでの移動経路が算出される。移動制御プログラム302cは、移動経路に従って移動体10を移動させるためのプログラムである。ただし、移動制御プログラム302cに従えば、障害物を検出したことに応じて、当該障害物を回避するように、移動体10が移動される場合もある。
なお、図示および詳細な説明は省略するが、プログラム記憶領域302には、他のコンピュータと通信するためのプログラム、障害物を検出するためのプログラム、移動体10の位置を推定するためのプログラムなども記憶される。
また、データ記憶領域304には、マップデータ304a、スタート位置データ304b、ゴール位置データ304c、経路データ304dおよび仮想視界領域データ304eなどが記憶される。
マップデータ304aは、移動体10を走行させる環境についてのグリッドマップのデータであり、各セル(地点x)に対応して安心感mcomfort(x)が割り当てられている。このマップデータ304aは、予め生成されてコンピュータ12に入力されたり、コンピュータ12内部のHDD12cに予め記憶されたりして、RAM12bに読み込まれる。
スタート位置データ304bは、移動経路を算出する場合のスタート位置SPについてのデータ(2次元座標データ)である。ゴール位置データ304cは、移動経路を算出する場合のゴール位置GPについての2次元座標データである。たとえば、スタート位置SPおよびゴール位置GPは、他のコンピュータ(ホストコンピュータ)からコンピュータ12に入力される。ただし、ユーザがスタート位置SPおよびゴール位置GPをコンピュータ12に入力してもよい。経路データ304dは、経路算出プログラム302bに従って算出された移動経路についてのデータである。仮想視界領域データ304eは、移動体10に乗っているユーザの視界についての領域を仮想的に示すデータであって、この実施例では、上述したように距離センサ18cの検出範囲と同一である。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、情報処理のために必要な他のデータ(距離データや回転数データなど)が記憶されたり、カウンタ(タイマ)やフラグが設けられたりする。
図23は、図1に示したCPU12aの経路算出処理のフロー図である。スタート位置SPおよびゴール位置GPが入力されるとともに、移動経路の算出が指示されると、CPU12aは、図23に示すように、経路算出処理を開始し、ステップS1で、スタート位置SPおよびゴール位置GPを設定する。ここでは、CPU12aは、スタート位置SPとして設定されたセルを記憶するとともに、ゴール位置GPとして設定されたセルを記憶する。つまり、スタート位置SPとして決定されたセルの2次元座標データおよびゴール位置GPとして決定されたセルの2次元座標データが記憶される。これらの2次元座標データは、経路データ304dに含まれる。
次のステップS3では、次に移動体10が進むべきセルを決定する。ここでは、CPU12aは、直前に選択されたセルの近傍にある複数のセルの各々について数5に従ってコスト関数f(x)を算出し、コスト関数f(x)が最小になるセルを、次に移動体10が進むべきセルとして決定する。このとき、グリッドマップのセル(地点x)に対応して記憶された安心感mcomfort(x)および安心感Vindex(x)の値を取得される。ただし、重みk、k、kは予め設定されている。
なお、この実施例ではコスト関数f(x)が最小になるセルが複数存在する場合には、安心感mcomfort(x)の値が大きい方のセルが選択されるように設定してある。ただし、コスト関数f(x)が最小になるセルが複数存在する場合に、安心感Vindex(x)の値が大きい方のセルが選択されるように設定しても良いし、ユーザの操作により優先する値を切り替え可能にしていても良い。また、複数のセルの安心感mcomfort(x)または安心感Vindex(x)の値が同じ場合には、最短距離になるセルが選択されても良いし、ランダムに1つのセルが選択されても良い。
続いて、ステップS5では、ステップS3で決定されたセルを記憶する。つまり、CPU12aは、スタート位置SPとゴール位置GPとの間で、時系列に並ぶように、今回決定されたセルの2次元座標データを記憶する。この2次元座標データも経路データ304dに含まれる。
そして、ステップS7では、経路の算出を終了したかどうかを判断する。つまり、CPU12aは、ゴール位置GPまでの経路を算出したかどうかを判断する。ステップS7で“NO”であれば、つまり経路の算出を終了していなければ、ステップS3に戻る。一方、ステップS7で“YES”であれば、つまり経路の算出を終了すれば、経路算出処理を終了する。
この実施例によれば、移動距離のみならず、障害物からの距離および移動速度に基づく安心感および見通しの良し悪しに基づく安心感を考慮するので、安全のみならず安心感を考慮した経路を算出できる。
なお、この実施例では、移動体の例として電気車いすを示したが、これに限定される必要はない。人を乗せて自動走行可能であれば、他の移動体であっても構わない。
また、この実施例では、複数の被験者が回答して得られた安心感と、可視率との関係から安心感のモデルを生成して、これを経路算出に反映させたが、実際に移動体に乗るユーザの安心感を反映させるようにしてもよい。また、移動体の速度や障害物からの距離または一義的な可視率に拘わらず、たとえば、移動体に乗っているユーザの脳波、心拍数(脈拍数)、皮膚コンダクタンス(発汗量)、単位時間における瞬きの回数などの少なくとも1つを計測して、計測結果から安心感を求めるようにしてもよい。
さらに、この実施例では、A*探索アルゴリズムを用いるようにしたが、これに限定される必要はない。D*アルゴリズム、D*LiteアルゴリズムまたはDijkstra(ダイクストラ)アルゴリズムを用いることもできる。D*アルゴリズムやD*Liteアルゴリズムを用いる場合には、たとえば扉が開閉されることにより、環境が変化し、移動経路を再計算する際の効率が高いという利点がある。
加えて、実際の走行中に移動体10からの可視率を算出して、当該可視率が低い箇所を通過する場合に、移動体10の移動速度を低速にする速度制御手段を備える構成にしてもよい。かかる場合には、動的に変化する障害物も考慮した可視率を算出して、移動速度を制御することができると考えられる。
さらにまた、この実施例で示した具体的な数値は単なる一例であり、限定されるべきではなく、実施される製品等に応じて適宜変更可能である。
10 …移動体
12 …コンピュータ
12a …CPU
12b …RAM
12c …HDD
16 …操作レバー
18a、18b …距離センサ
20a、20b …モータドライバ
22a、22b …モータ
24a、24b …エンコーダ
32a、32b …前輪
34a、34b …後輪

Claims (8)

  1. 人間を乗せて自動走行する移動体の移動経路を算出する経路算出装置であって、
    前記移動体を走行させる環境のうち、走行可能であって視認可能な領域である第1視認可能領域、走行不可能であって視認可能な領域である第2視認可能領域、および、走行不可能であり視認不可能である視認不可能領域を示す経路情報を各セルに割り当てたグリッドマップと、予め設定された前記移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段、および
    前記移動体をスタート位置からゴール位置まで移動させる場合に、前記仮想視界領域情報と、前記経路情報とに基づいて、前記移動体からの可視率を算出して、当該可視率が高い経路を算出する算出手段を備える、経路算出装置。
  2. 前記記憶手段は、前記グリッドマップの各セルに割り当てられた経験的に得た安心感のレベルをさらに記憶し、
    前記算出手段は、前記移動体をスタート位置からゴール位置まで移動させる場合に、前記グリッドマップの各セルに割り当てられた経験的に得た安心感のレベルを参照して、前記可視率が高い、かつ安心感のレベルが高い移動経路を算出する、請求項1記載の経路算出装置。
  3. 前記可視率は、
    前記経路情報に前記仮想視界領域情報を重畳して、前記仮想視界領域に対して前記第1視認可能領域および前記第2視認可能領域が重なった領域のうち、前記視認不可能領域に遮られずに、前記移動体から直接視認可能な可視領域と、
    前記経路情報に前記仮想視界領域情報を重畳して、前記仮想視界領域に対して前記第1視認可能領域および前記第2視認可能領域が重なった領域のうち、前記視認不可能領域に遮られて、前記移動体から直接視認不可能な不可視領域とに基づいて算出される、請求項1または2記載の経路算出装置。
  4. 移動体を走行させる環境についてのマップであって、走行可能領域および走行不可能領域を示す経路情報と、予め設定された前記移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段を備え、人間を乗せて自動走行する移動体の移動経路を算出する経路算出プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記移動体のスタート位置とゴール位置を設定する設定ステップ、および
    前記設定ステップによって設定された前記スタート位置から前記ゴール位置まで前記移動体を移動させる場合に、前記仮想視界領域情報と、前記経路情報とに基づいて、前記移動体からの可視率を算出して、当該可視率が高い経路を算出する算出ステップを実行させる、経路算出プログラム。
  5. 移動体を走行させる環境についてのマップであって、走行可能領域および走行不可能領域を示す経路情報と、予め設定された前記移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段を備え、人間を乗せて自動走行する移動体の移動経路を算出するコンピュータの経路算出方法であって、
    前記コンピュータは、
    前記移動体のスタート位置とゴール位置を設定し、そして
    設定した前記スタート位置から前記ゴール位置まで前記移動体を移動させる場合に、前記仮想視界領域情報と、前記経路情報とに基づいて、前記移動体からの可視率を算出して、当該可視率が高い経路を算出する、経路算出方法。
  6. 前記移動体を走行させる環境のうち、走行可能領域および走行不可能領域を示す経路情報と、予め設定された前記移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段を備え、人間を乗せて自動走行する移動体からの可視率を算出する可視率算出プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記経路情報および前記仮想視界領域情報を重畳して、前記走行可能領域と前記仮想視界領域とが重なった領域のうち、前記移動体から前記走行不可能領域に遮られずに直接視認可能な可視領域と、
    前記経路情報に前記仮想視界領域情報を重畳して、前記走行可能領域と前記仮想視界領域とが重なった領域のうち、前記移動体から前記走行不可能領域に遮られて直接視認不可能な不可視領域とに基づいて可視率を算出させる算出ステップを実行させる、可視率算出プログラム。
  7. 前記移動体を走行させる環境のうち、走行可能領域および走行不可能領域を示す経路情報と、予め設定された前記移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段を備え、人間を乗せて自動走行する移動体からの可視率を算出するコンピュータの可視率算出方法であって、
    前記コンピュータは、
    前記経路情報および前記仮想視界領域情報を重畳して、前記走行可能領域と前記仮想視界領域とが重なった領域のうち、前記移動体から前記走行不可能領域に遮られずに直接視認可能な可視領域と、
    前記経路情報に前記仮想視界領域情報を重畳して、前記走行可能領域と前記仮想視界領域とが重なった領域のうち、前記移動体から前記走行不可能領域に遮られて直接視認不可能な不可視領域とに基づいて可視率を算出する、可視率算出方法。
  8. 人間を乗せて自動走行する移動体の移動速度を制御する速度制御装置であって、
    前記移動体を走行させる環境のうち、走行可能領域および走行不可能領域を示す経路情報と、予め設定された前記移動体の仮想視界領域を示す仮想視界領域情報とを記憶した記憶手段、および
    前記移動体をスタート位置からゴール位置まで移動させる場合に、前記仮想視界領域情報と、前記経路情報とに基づいて、前記移動体からの可視率を算出して、当該可視率が低い箇所を通過する場合に、前記移動体の移動速度を低速にする速度制御手段を備える、速度制御装置。
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