JP2015218582A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料噴射量の過補正を防止して空燃比制御の精度をより一層向上させる。
【解決手段】排気浄化用の触媒の上流に設けられた空燃比センサの出力信号を参照した空燃比をフィードバック制御において、空燃比センサの出力信号を目標空燃比に対応した目標値と比較し、その大小関係に応じて現在の空燃比が目標空燃比よりもリーンであるかリッチであるかを判定し、現在の空燃比が目標空燃比よりもリーンであると判定したときには燃料噴射量を増量補正する一方、現在の空燃比が目標空燃比よりもリッチであると判定したときには燃料噴射量を減量補正する。その上で、判定結果がリッチからリーンにまたはリーンからリッチに切り替わった際、その切り替わった時点と直近に判定結果が切り替わった時点との間の経過期間に応じて、増量補正による燃料噴射量の増加量または減量補正による燃料噴射量の減少量を調整することとした。
【選択図】図4
【解決手段】排気浄化用の触媒の上流に設けられた空燃比センサの出力信号を参照した空燃比をフィードバック制御において、空燃比センサの出力信号を目標空燃比に対応した目標値と比較し、その大小関係に応じて現在の空燃比が目標空燃比よりもリーンであるかリッチであるかを判定し、現在の空燃比が目標空燃比よりもリーンであると判定したときには燃料噴射量を増量補正する一方、現在の空燃比が目標空燃比よりもリッチであると判定したときには燃料噴射量を減量補正する。その上で、判定結果がリッチからリーンにまたはリーンからリッチに切り替わった際、その切り替わった時点と直近に判定結果が切り替わった時点との間の経過期間に応じて、増量補正による燃料噴射量の増加量または減量補正による燃料噴射量の減少量を調整することとした。
【選択図】図4
Description
本発明は、内燃機関における燃料噴射量を調整して空燃比を制御する制御装置に関する。
一般に、内燃機関の排気通路には、内燃機関の気筒から排出される排気ガス中に含まれる有害物質HC、CO、NOxを酸化/還元して無害化する三元触媒が装着されている。HC、CO、NOxの全てを効率よく浄化するには、排気ガスの空燃比をウィンドウと称する理論空燃比近傍の一定範囲に収める必要がある。そのために、触媒の上流及び下流にそれぞれ空燃比センサを配し、それら空燃比センサの出力信号を用いる二重のフィードバックループを構築して、空燃比をフィードバック制御する。
図5に、この空燃比フィードバック制御の内容を示している。内燃機関の運転制御を司るECU(Electronic Control Unit)は、気筒に充填される吸気(新気)の量に比例する基本噴射量に、触媒に流入するガスの空燃比に応じて変動するフィードバック補正係数FAFを乗じることで、インジェクタからの燃料噴射量を決定する。
ECUは、触媒の上流側のガスの空燃比を検出するフロントO2センサの出力電圧を、目標空燃比に相当する電圧値(鎖線で表す)と比較して、その目標電圧値よりも低ければ空燃比リーン、その目標電圧値よりも高ければ空燃比リッチと判定する。但し、フロントO2センサの出力電圧が目標電圧値を跨ぐように変動したとき、即時に空燃比の判定結果を反転させるのではなく、遅延時間の経過を待ってから判定結果を反転させる。即ち、フロントO2センサの出力電圧がリッチからリーンに切り替わった(目標電圧値を下回った)ときには、リーン判定遅延時間TDLの経過の後、空燃比がリッチからリーンに反転したと判断する。並びに、フロントO2センサの出力電圧がリーンからリッチに切り替わった(目標電圧値を上回った)ときには、リッチ判定遅延時間TDRの経過の後、空燃比がリーンからリッチに反転したと判断する。
ECUは、触媒の上流側のガスの空燃比の判定結果に基づき、フィードバック補正係数FAFを増減調整する。具体的には、空燃比がリーンであると判定している間、フィードバック補正係数FAFを単位時間あたりリッチ積分値KIPだけ逓増させる一方、空燃比がリッチであると判定している間は、フィードバック補正係数FAFを単位時間あたりリーン積分値KIMだけ逓減させる。
リーン判定遅延時間TDL及びリッチ判定遅延時間TDRを設けているのは、O2センサの出力信号にノイズが混入した場合に、空燃比のリーン/リッチの判定結果が短期間に複数回反転して燃料噴射量が振動するように増減するチャタリングを起こすことを予防する意図である(以上、下記特許文献を参照)。
上掲の空燃比フィードバック制御によれば、フロントO2センサの出力電圧がリーンからリッチに切り替わった直後のリッチ判定遅延時間TDR中に、フィードバック補正係数FAFを増加させることになる。実際のガスの空燃比が既に目標空燃比に比してリッチであるにもかかわらず、燃料噴射量を増量補正することから、却って空燃比が目標から逸脱し、燃料の浪費とともに有害物質の排出量の増大を招く懸念がある。
同様に、フロントO2センサの出力電圧がリッチからリーンに切り替わった直後のリーン判定遅延時間TDL中には、フィードバック補正係数FAFを減少させてしまう。実際のガスの空燃比が既に目標空燃比に比してリーンであるにもかかわらず、燃料噴射量を減量補正することから、却って空燃比が目標から逸脱し、有害物質の排出量の増大を招くだけでなく、気筒の燃焼室内で失火が発生してドライバビリティを低下させる懸念がある。
本発明は、上述の問題に初めて着目してなされたものであり、燃料噴射量の過補正を防止して空燃比制御の精度をより一層向上させることを所期の目的としている。
本発明では、内燃機関の排気通路における排気浄化用の触媒の上流に設けられた空燃比センサの出力信号を参照して空燃比をフィードバック制御する制御装置であって、前記空燃比センサの出力信号を目標空燃比に対応した目標値と比較し、その大小関係に応じて現在の空燃比が目標空燃比よりもリーンであるかリッチであるかを判定し、現在の空燃比が目標空燃比よりもリーンであると判定したときには燃料噴射量を増量補正する一方、現在の空燃比が目標空燃比よりもリッチであると判定したときには燃料噴射量を減量補正するものであり、判定結果がリッチからリーンに切り替わりまたはリーンからリッチに切り替わった際、その切り替わった時点と直近に判定結果が切り替わった時点との間の経過期間に応じて、前記増量補正による燃料噴射量の増加量または前記減量補正による燃料噴射量の減少量を調整する内燃機関の制御装置を構成した。
本発明によれば、燃料噴射量の過補正を防止して空燃比制御の精度をより一層向上させることができる。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態における内燃機関は、火花点火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させたことで生じる排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
排気通路4における触媒41の上流及び下流には、排気通路を流通する排気ガスの空燃比を検出するための空燃比センサ43、44を設置する。空燃比センサ43、44はそれぞれ、排気ガスの空燃比に対して非線形な出力特性を有するO2センサであってもよく、排気ガスの空燃比に比例した出力特性を有するリニアA/Fセンサであってもよい。本実施形態では、触媒41の上流側及び下流側の各空燃比センサ43、44について、排気ガス中の酸素濃度に応じた電圧信号を出力するO2センサを想定している。O2センサ43、44の出力特性は、ウィンドウの範囲では空燃比に対する出力の変化率が大きく急峻な傾きを示し、それよりも空燃比が大きいリーン領域では低位飽和値に漸近し、空燃比が小さいリッチ領域では高位飽和値に漸近する、いわゆるZ特性曲線を描く。
外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通するEGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、具体的にはサージタンク33に接続している。
本実施形態の制御装置たるECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、機関の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号e、触媒41の上流側における排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ43から出力される空燃比信号f、触媒41の下流側における排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ44から出力される空燃比信号g、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号h等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、要求EGR率(または、EGR量)等といった運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、lを出力インタフェースを介して印加する。
本実施形態のECU0は、気筒1に充填される混合気の空燃比、ひいては気筒1から排出され触媒41へと導かれる排気ガスの空燃比をフィードバック制御する。ECU0は、まず、吸気圧及び吸気温、エンジン回転数、要求EGR率等から、気筒1に充填される新気の量を算出し、これに見合った基本噴射量TPを決定する。次いで、この基本噴射量TPを、触媒41の上流側の空燃比に応じて定まるフィードバック補正係数FAFで補正し、さらには内燃機関の状況に応じて定まる各種補正係数Kやインジェクタ11の無効噴射時間TAUVをも加味して、最終的な燃料噴射時間(インジェクタ11に対する通電時間)Tを算定する。燃料噴射時間Tは、
T=TP×FAF×K+TAUV
となる。そして、燃料噴射時間Tだけインジェクタ11に信号jを入力、インジェクタ11を開弁して燃料を噴射させる。
T=TP×FAF×K+TAUV
となる。そして、燃料噴射時間Tだけインジェクタ11に信号jを入力、インジェクタ11を開弁して燃料を噴射させる。
触媒41の上流側の空燃比信号fを参照したフィードバック制御は、例えば、内燃機関の冷却水温が所定温度以上であり、燃料カット中でなく、パワー増量中でなく、内燃機関の始動から所定時間が経過し、フロントO2センサ43が活性中、吸気圧が正常である、等の諸条件が全て成立している場合に行う。
図2ないし図4に示すように、ECU0は、触媒41の上流側のガスの空燃比を検出するセンサであるフロントO2センサ43の出力電圧fを、目標空燃比に相当する目標電圧値(鎖線で表す)と比較して、その目標電圧値よりも高ければリッチ、その目標電圧値よりも低ければリーンと判定する。図5に示した従前の空燃比フィードバック制御とは異なり、本実施形態では、フロントO2センサ43の出力電圧fが目標電圧値を跨ぐように変動したとき、即時に空燃比の判定結果を反転させる。即ち、フロントO2センサ43の出力電圧fがリッチからリーンに切り替わった(目標電圧値を下回った)場合のリーン判定遅延時間TDL、フロントO2センサ43の出力電圧fがリーンからリッチに切り替わった(目標電圧値を上回った)場合のリッチ判定遅延時間TDRを廃している(判定遅延時間TDL、TDRが0である)。
そして、ECU0は、上に述べた触媒41の上流側のガスの空燃比の判定結果に基づき、フィードバック補正係数FAFを増減調整する。具体的には、空燃比がリーンであると判定している間、フィードバック補正係数FAFを単位時間(または、制御サイクル、演算サイクル)あたりリッチ積分値KIPだけ逓増させる一方、空燃比がリッチであると判定している間は、フィードバック補正係数FAFを単位時間あたりリーン積分値KIMだけ逓減させる。
加えて、ECU0におけるガスの空燃比の判定結果がリッチからリーンに反転した時点で、フィードバック補正係数FAFをスキップ値RSPだけ増加させる。並びに、ECU0におけるガスの空燃比の判定結果がリーンからリッチに反転した時点で、フィードバック補正係数FAFをスキップ値RSMだけ減少させる。
フィードバック補正量FAFが減少すると、インジェクタ11による燃料噴射量が絞られて、混合気の空燃比がリーンへと向かう。逆に、フィードバック補正量FAFが増加すると、インジェクタ11による燃料噴射量が上積みされて、混合気の空燃比がリッチへと向かう。
まとめると、スキップ値RSP及びリッチ積分値KIPがそれぞれ、現在の空燃比がリーンであると判定したときの燃料噴射量の増加量に該当し、スキップ値RSM及びリーン積分値KIMがそれぞれ、現在の空燃比がリッチであると判定したときの燃料噴射量の減少量に該当する。
しかして、本実施形態のECU0は、空燃比の判定結果がリッチからリーンに切り替わった際、その切り替わりの時点と、直近に判定結果がリーンからリッチに切り替わった時点との間の経過期間が短いほど、燃料噴射量の増量補正における増加量RSP及び/またはKIPを小さくする。
図2ないし図4中、時点t0、t2及びt4がそれぞれ、空燃比の判定結果がリッチからリーンに切り替わった時点である。また、時点t1及びt3がそれぞれ、空燃比の判定結果がリーンからリッチに切り替わった時点である。時点t2と時点t4とを比較すると、時点t4とその直前に判定結果が(リーンからリッチに)切り替わった時点t3との間の経過期間T4よりも、時点t2とその直前に判定結果が切り替わった時点t1との間の経過期間T2の方が短い。
このため、ECU0は、経過期間T2が比較的短い時点t2以後の燃料噴射量の増量補正制御において、燃料噴射量の瞬時的な増加量にかかわるスキップ値RSPを、経過期間T4が比較的長い時点t4以後の増量補正制御におけるそれと比較して小さくする。及び/または、時点t2以後の増量補正制御において、燃料噴射量の単位時間(または、制御サイクル、演算サイクル)あたりの増加量にかかわる積分値KIPを、時点t4以後の増量補正制御におけるそれと比較して小さくする。図2は、スキップ値RSPのみを調整する制御例を示しており、図3は、積分値KIPのみを調整する制御例を示している。そして、図4は、スキップ値RSP及び積分値KIPの双方を調整する制御例を示している。なお、経過期間T2が極めて短い場合に、時点t2以後の増量補正制御におけるスキップ値RSP及び/または積分値KIPを0とすることを妨げない。
並びに、本実施形態のECU0は、空燃比の判定結果がリーンからリッチに切り替わった際、その切り替わりの時点と、直近に判定結果がリッチからリーンに切り替わった時点との間の経過期間が短いほど、燃料噴射量の減量補正における減少量RSM及び/またはKIM(の絶対値)を小さくする。
図2ないし図4にあって、時点t1と時点t3とを比較すると、時点t3とその直前に判定結果が(リッチからリーンに)切り替わった時点t2との間の経過期間T3よりも、時点t1とその直前に判定結果が切り替わった時点t0との間の経過期間T1の方が短い。
このため、ECU0は、経過期間T1が比較的短い時点t1以後の燃料噴射量の減量補正制御において、燃料噴射量の瞬時的な減少量にかかわるスキップ値RSMを、経過期間T3が比較的長い時点t3以後の減量補正制御におけるそれと比較して小さくする。及び/または、時点t1以後の減量補正制御において、燃料噴射量の単位時間(または、制御サイクル、演算サイクル)あたりの減少量にかかわる積分値KIMを、時点t3以後の減量補正制御におけるそれと比較して小さくする。図2は、スキップ値RSMのみを調整する制御例を示しており、図3は、積分値KIMのみを調整する制御例を示している。そして、図4は、スキップ値RSM及び積分値KIMの双方を調整する制御例を示している。なお、経過期間T1が極めて短い場合に、時点t1以後の減量補正制御におけるスキップ値RSM及び/または積分値KIMを0とすることを妨げない。
本実施形態では、内燃機関の排気通路4における排気浄化用の触媒41の上流に設けられた空燃比センサ43の出力信号fを参照して空燃比をフィードバック制御する制御装置0であって、前記空燃比センサ43の出力信号fを目標空燃比に対応した目標値と比較し、その大小関係に応じて現在の空燃比が目標空燃比よりもリーンであるかリッチであるかを判定し、現在の空燃比が目標空燃比よりもリーンであると判定したときには燃料噴射量を増量補正する一方、現在の空燃比が目標空燃比よりもリッチであると判定したときには燃料噴射量を減量補正するものであり、判定結果がリッチからリーンに切り替わりまたはリーンからリッチに切り替わった際、その切り替わった時点と直近に判定結果が切り替わった時点との間の経過期間に応じて、前記増量補正による燃料噴射量の増加量RSP、KIPまたは前記減量補正による燃料噴射量の減少量RSM、KIMを調整する内燃機関の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、従前の空燃比フィードバック制御のような判定遅延時間TDL、TDRを設けずとも、空燃比の判定結果が短期間に複数回反転して燃料噴射量が振動するように増減するチャタリングを抑止することができる。従って、判定遅延時間TDL、TDRの存在に起因した空燃比の目標空燃比からの逸脱(いわば、燃料噴射量の過補正)が抑制され、空燃比制御の精度が向上し、有害物質の排出量の削減、燃料噴射量の低減に伴う燃費性能の改善及びドライバビリティの向上が実現される。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載される内燃機関の制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
11…インジェクタ
4…排気通路
41…触媒
43…空燃比センサ(フロントO2センサ)
f…空燃比センサの出力信号
11…インジェクタ
4…排気通路
41…触媒
43…空燃比センサ(フロントO2センサ)
f…空燃比センサの出力信号
Claims (1)
- 内燃機関の排気通路における排気浄化用の触媒の上流に設けられた空燃比センサの出力信号を参照して空燃比をフィードバック制御する制御装置であって、
前記空燃比センサの出力信号を目標空燃比に対応した目標値と比較し、その大小関係に応じて現在の空燃比が目標空燃比よりもリーンであるかリッチであるかを判定し、現在の空燃比が目標空燃比よりもリーンであると判定したときには燃料噴射量を増量補正する一方、現在の空燃比が目標空燃比よりもリッチであると判定したときには燃料噴射量を減量補正するものであり、
判定結果がリッチからリーンに切り替わりまたはリーンからリッチに切り替わった際、その切り替わった時点と直近に判定結果が切り替わった時点との間の経過期間に応じて、前記増量補正による燃料噴射量の増加量または前記減量補正による燃料噴射量の減少量を調整する内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014100199A JP2015218582A (ja) | 2014-05-14 | 2014-05-14 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014100199A JP2015218582A (ja) | 2014-05-14 | 2014-05-14 | 内燃機関の制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2014100199A Pending JP2015218582A (ja) | 2014-05-14 | 2014-05-14 | 内燃機関の制御装置 |
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