JP2015218228A - ラテックスエマルジョン - Google Patents

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俊次 林
Shunji Hayashi
俊次 林
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Abstract

【課題】ラテックスエマルジョンの、保持力や凝集力を高くすることを課題とする。
【解決手段】ラテックスエマルジョンにナノファイバーを配合する。特に、セルロースナノファイバーを配合する。該ラテックスエマルジョンは、天然ゴムラテックスやMGラテックスと呼ばれるメタクリル酸メチルグラフと共重合天然ゴムラテックス、アクリル系エマルジョン、スチレンブタジエン系ラテックス(SBRラテックス)、ニトリルブタジエン系ラテックス(NBRラテックス)、ウレタンエマルジョン、エチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョン等があげられる。ナノファイバーは、幅が1〜3000nm、好ましくは5〜1000nmのものが好適に使用できる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ラテックスエマルジョンに関する。
ラテックスエマルジョンは、粘着剤、接着剤、バインダー等として、紙加工、塗工用、塗料用等に広く利用されている。
その特性は、化学組成や分子量、ガラス転移温度(Tg)、最低造膜温度(MFT)、粒径、フィルム硬度等によって、様々である。
ラテックスエマルジョンの実用上の特性はいろいろあるが、代用特性として、接着力、タック、保持力の3物性が一般的であり、これらのバランスで使用目的に適した特性のものが選択される。
上記3物性のうち保持力は、塗料施工時の液垂れや、乾燥後の被膜の耐こすれ性や耐摩耗耐性の代用特性として評価されることがある。
ラテックスエマルジョンの接着力、タックを維持したまま、保持力を高くする、または凝集力を高くする手段として、天然ゴム系ラテックスにおいてはタッキファイヤーをブレンドしたりカーボンを充填すること、アクリル系エマルジョンでは架橋する手段等が知られていたが、これ以外の応用範囲の広い方法が求められていた。
本発明は、ラテックスエマルジョンにおける、保持力や凝集力を高くすることを課題とする。
本発明者等は、ラテックスエマルジョンにナノファイバーを配合することによって、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ナノファイバーを含有するラテックスエマルジョンに関する。
前記ナノファイバーは、セルロースナノファイバーであることが好ましい。
本発明のラテックスエマルジョンによれば、保持力や凝集力が高いものが得られる。
ラテックスエマルジョンは、天然ゴムラテックスやMGラテックスと呼ばれるメタクリル酸メチルグラフト共重合天然ゴム系ラテックス、アクリル系エマルジョン、スチレンブタジエン系ラテックス(SBRラテックス)、ニトリルブタジエン系ラテックス(NBRラテックス)、ウレタンエマルジョン、エチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョン等が挙げられる。
ラテックスエマルジョンには、水溶性のポリビニルアルコール(以下、PVAと略記)とその変性物やポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース(以下、CMCと略記)、各種デンプンとその変性物、ゼラチン、カゼイン、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ウレタン、ポリアクリルアミド等を併用しても良い。
本発明でラテックスエマルジョンにナノファイバーを配合すると、ナノファイバーがラテックスエマルジョンに対して補強効果(充填効果)を発揮し、その結果、保持力、凝集力が高くなると推測される。
本発明で使用するナノファイバーは、幅が1〜3000nm、好ましくは5〜1000nmのものが好適に使用できる。ナノファイバーの原料は特に制限はなく、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、脂肪族ポリアミド、半芳香族ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリイミド、ナイロン(登録商標)、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、セルロース、キチン、キトサン、コラーゲン、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリフェニレンスルフィド、ポリメチルペンテン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアニリン、ポリカルボシラン等の有機物、また、シリカ、カーボン、フラーレン、セラミック、アルミナ等の無機物が使用できる。ただし、外観上問題となるおそれがある場合は、有色のものは好ましくない。色や補強効果(充填効果)を考慮すると、セルロースナノファイバーが好ましい。
本発明で使用するセルロースナノファイバーは、幅が2〜3000nm、好ましくは50〜1000nmであり、長さが1〜500μmのもので、例えば、特許第3036354号公報(微細フィブリル化セルロースの製造方法)、特許第2967804号公報(超微細フィブリル化セルロース及びその製造方法並びに超微細フィブリル化セルロースを用いた塗工紙の製造方法及び染色紙の製造方法)に従って製造できる。ただし、上記2例のような湿式粉砕法に限定されるものではなく、乾式粉砕法も用いられる。一方、補強効果(充填効果)を十二分に発揮するためには、湿紙粉砕法の方が好ましい。本発明のセルロースナノファイバーの平均重合度は、600以上30000以下が好ましく、より好ましくは、600以上5000以下であり、更により好ましくは800以上5000以下である。
セルロースナノファイバーの原料としては、例えば広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)等の化学パルプ、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の機械パルプなどの木材パルプやコウゾ、雁皮、三椏等の靭皮繊維パルプやコットンパルプ、麻、ケナフ、イネ、バガス、竹、などの非木材パルプ、バクテリアセルロースなどのバイオセルロース、粉末セルロース、微結晶セルロース、変性セルロース、再生セルロースなどが用いられる。
本発明のセルロースナノファイバーは変性されていてもよく、TEMPO酸化による変性、カチオン変性、カチオン変性後アニオン中和されたもの、疏水化変性等が挙げられる。当該変性は、セルロースナノファイバーの原料に対し、セルロースナノファイバー製造の前後のいずれでも構わない。
本発明では、ラテックスエマルジョン100質量部に対して、ナノファイバーを0.5〜50質量部、好ましくは2〜30質量部の範囲で配合する。0.5質量部未満では保持力、凝集力を強める効果が得られない。一方、50質量部を超えるとラテックスエマルジョンの粘度が高過ぎてハンドリングが不適であったり、接着力、タックが低くなりすぎるので好ましくない。
このようにして得られるラテックスエマルジョンには、必要に応じて、慣用されている添加剤、例えば粘着付与剤、粘度調整剤、老化防止剤、UV吸収剤、安定剤、防腐剤、着色剤、消臭剤、消泡剤、ダスティング防止剤などを添加することができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明するが、本発明の範囲は実施例に限定されるものではない。なお、以下の質量部とは、固形分換算を意味する。
セルロースナノファイバーの製造:NBKPを原料とし、ビーターで300mlCSFまで予め叩解して固形分濃度5%のパルプスラリーを調製した。これを砥粒板擦り合わせ装置(商品名「スーパーグラインデル」、増幸産業(株)製造。砥粒の粒度:46番。回転砥粒板の回転数:1800rpm。砥粒板クリアランス:20μm。ホッパー容量:30リットル)を用いて微細化を行った。砥粒板擦り合せ部から排出される処理済パルプスラリーは、連続的にホッパーへ再循環し、微細化処理時間を合計30分間として微細フィブリル化セルロースを得た。次いで、微細フィブリル化セルロースの水懸濁液の固形分濃度を3%に調整した後、2枚のディスクを備えた高圧ホモジナイザー(商品名「ナノマイザー」、ナノマイザー(株)製造)に圧送圧力1500kg/cmで圧送して超微細化する処理を5回繰り返すことによってセルロースナノファイバーを得た。
ラテックスエマルジョンの製造:
(ラテックスエマルジョンA)
メタクリル酸メチル(MMA)グラフト共重合天然ゴム系ラテックスとして、天然ゴム(NR)100質量部とMMA17.6重量部とを混合してグラフト共重合して得たMMAグラフト共重合天然ゴムラテックス100質量部に対して、セルロースナノファイバー3質量部を配合して本発明のラテックスエマルジョンを調製した。
(ラテックスエマルジョンB)
ラテックスエマルジョン1のMMAグラフト共重合天然ゴムラテックスを、アクリルエマルジョンとした以外はラテックスエマルジョンAと同様にして、ラテックスエマルジョンBを得た。
(ラテックスエマルジョンC)
ラテックスエマルジョン1のMMAグラフト共重合天然ゴムラテックスを、スチレンブタジエン系ラテックス(SBRラテックス)とした以外はラテックスエマルジョンAと同様にして、ラテックスエマルジョンCを得た。
(ラテックスエマルジョンD)
ラテックスエマルジョン1のセルロースナノファイバーを、40質量部とした以外はラテックスエマルジョンAと同様にして、ラテックスエマルジョンDを得た。
(ラテックスエマルジョンAX(比較対照品))
ラテックスエマルジョンAのセルロースナノファイバーを除外した以外はラテックスエマルジョンAと同様にして、ラテックスエマルジョンAXを得た。
(ラテックスエマルジョンBX(比較対照品))
ラテックスエマルジョンBのセルロースナノファイバーを除外した以外はラテックスエマルジョンBと同様にして、ラテックスエマルジョンBXを得た。
(ラテックスエマルジョンCX(比較対照品))
ラテックスエマルジョンCのセルロースナノファイバーを除外した以外はラテックスエマルジョンCと同様にして、ラテックスエマルジョンCXを得た。
(実施例、比較例1)
ラテックスエマルジョンA〜D、ラテックスエマルジョンAX〜CX(比較対照品)を35μm厚のPETフィルムに固形分換算で12g/m塗工し、粘着テープを得た。次いで、JIS Z 0237に従い、保持時間を測定した。
(実施例、比較例2)
ラテックスエマルジョンA〜D、ラテックスエマルジョンAX〜CX(比較対照品)100質量部にシリカ50質量部を配合し、これを35μm厚のPETフィルムに固形分換算で20g/m塗工した。次いで、板紙耐摩耗試験機を用い、20回摩耗した際の塗工層表面を目視により判定し耐摩耗性を調べた。その結果、試験した面積のうち破壊された面積の割合が、
10%以下の場合:◎、
30%以下の場合:○、
50%以下の場合:△、
51%以上の場合:×とした。
実施例1、2の評価結果を表1に示した。
Figure 2015218228
表1の結果より以下のことがわかる。
セルロースナノファイバーを配合すると、保持力、耐摩耗性に優れる。

Claims (2)

  1. ナノファイバーを含有するラテックスエマルジョン。
  2. 前記ナノファイバーがセルロースナノファイバーである、請求項1記載のラテックスエマルジョン。
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