JP2015216893A - きのこの収穫装置 - Google Patents

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博一 藤澤
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Abstract

【課題】複数のきのこの子実体の株10を、複数のきのこ栽培瓶11の培地から同時に分離して適切且つ効率良く収穫できるきのこの収穫装置を提供する。
【解決手段】複数のきのこ栽培瓶11が収納されているコンテナ12をローラコンベア15の上で保持するきのこ栽培瓶保持機構30と、きのこの子実体の株10を把持して抜き取るためのきのこ把持機構20ときのこ移動駆動機構25とを備え、きのこ栽培瓶保持機構30が、コンテナ12を停止させるストッパ部材36を備えるストッパ機構35と、複数のきのこ栽培瓶11の肩の上側に左右方向から進入してきのこ栽培瓶11が浮き上がることを規制する上側規制部材41を備える上側規制機構40と、コンテナ12の下面に圧接するように下側から上昇し、上側規制部材41との間で複数のきのこ栽培瓶11を挟んで保持する昇降保持部材51を備える下側昇降保持機構50とを具備する。
【選択図】図1

Description

この発明は、きのこ栽培瓶で人工栽培された複数のきのこの子実体の株を同時に収穫することができるきのこの収穫装置に関する。
きのこの人工栽培では、従来、えのき茸などのきのこの子実体の株をきのこ栽培用の容器である栽培瓶から一つずつ保持して収穫しており、作業効率が悪かった。
これに対しては、例えば、複数のきのこの子実体の株を切断して収穫する発明として、以下の構成を備えるものが提案されている。
培養瓶の瓶口より伸び出ているきのこを切断部所に保持するために、各培養瓶をコンテナ台に載置するとともに、コンテナ台を瓶押え機構側へ移動してコンテナ内の各培養瓶を瓶押え機構の瓶押えバーにより固定すること、および、コンテナ内にある各培養瓶のきのこを下方のものから上方のものに向けて順次切断かつ回収するために、瓶押え機構の下位で待機しているカッターとカッター下部の回収用シュートとを左右に往復移動させつつ上昇させて、各培養瓶のきのこをその瓶口近くからカッターで切断し、かつ、切断されたきのこを、回収用シュートを介して品受用コンテナ内に落下させることを特徴としている(特許文献1参照)。
これによれば、複数のきのこを同時に収穫できるが、切断によりきのこの子実体の株が株元より分かれてバラバラになってしまい、後の袋詰めの作業等に支障を来すおそれがあった。
ところで、本願発明者によれば、従来のきのこ栽培瓶をコンテナに収納した形態とは異なる以下の構成を備えるきのこ栽培用の容器が提案されている。
きのこの菌床栽培に用いられる培地が収容されるきのこ栽培用容器であって、上下に分割可能に上部容器と下部容器とによって構成され、きのこの子実体が複数個所から生長できるように、上部容器の上面部に子実体生長用口が複数設けられている(特許文献2参照)。
そして、この複数の子実体生長用口が設けられたきのこ栽培用容器を対象としたきのこの収穫装置としては、以下の構成を備えるものが、本願発明者によって提案されている。
きのこ栽培用の被搬送容器を間欠的に搬送する搬送装置部と、被搬送容器が移動しないように保持する一対の保持片装置部と、きのこの子実体の株の株元へ挿入されてきのこの子実体の株を把持するように一対をなす把持爪を複数備える把持爪列部が配された把持装置部と、把持装置部を昇降移動させる昇降動機構及び水平移動させる水平動機構を備える把持装置部の移動駆動装置部とを備え、複数のきのこの子実体の株を、把持装置部で同時に掴んで昇降動機構によって上昇することで抜き取り、水平動機構によって水平方向に移動させる(特許文献3参照)。
これによれば、特殊なきのこ栽培用容器を対象にした場合には効率良く収穫できるが、一般的な複数のきのこ栽培瓶がコンテナに収納された場合の収穫作業には適用することができない。
特公平5−42889号公報(第1頁) 特開2010−35549号公報(第1頁) 特開2014−14340号公報(第1頁)
きのこの収穫装置に関して解決しようとする問題点は、コンテナに収納されている複数のきのこ栽培瓶から、複数のきのこの子実体の株を同時に収穫することができるきのこの収穫装置が提案されていないことである。
そこで本発明の目的は、複数のきのこの子実体の株を、コンテナに収納されている複数のきのこ栽培瓶の培地から同時に分離して適切且つ効率良く収穫できるきのこの収穫装置を提供することにある。
本発明に係るきのこの収穫装置の一形態によれば、子実体が生長した状態の複数のきのこ栽培瓶が収納されているカゴ状のコンテナを、多数のローラを備えるローラコンベアによって送り、該ローラコンベアの上で前記コンテナを前記複数のきのこ栽培瓶と共にきのこ栽培瓶保持機構によって保持し、きのこの子実体の株を把持して抜き取るためのきのこ把持機構と、該きのこ把持機構を移動させて前記きのこの子実体の株を送るきのこ移動駆動機構とを作動させることによってきのこを収穫するように設けられたきのこの収穫装置であって、前記きのこ栽培瓶保持機構が、前記コンテナを、前記ローラコンベアの送り方向の所定の位置に停止させるように、該コンテナの前面に当接させるストッパ部材と、該ストッパ部材を進退させるストッパ部材の駆動機構部とを備えるストッパ機構と、前記コンテナに収納された前記複数のきのこ栽培瓶の肩の上側に、前記コンテナが送られる前後方向を基準にして左右方向から進入して該きのこ栽培瓶が浮き上がることを規制する上側規制部材と、該上側規制部材を前記左右方向に進退させる上側規制部材の駆動機構部とを備える上側規制機構と、前記コンテナの下面に圧接するように前記ローラ同士の間に配されて下側から上昇し、前記上側規制部材との間で前記コンテナを介して前記複数のきのこ栽培瓶を挟んで保持する昇降保持部材と、該昇降保持部材を上下方向に進退させる昇降保持部材の駆動機構部とを備える下側昇降保持機構とを具備する。
また、本発明に係るきのこの収穫装置の一形態によれば、前記上側規制機構の上側規制部材が、前記コンテナにマトリクス状に収納された複数のきのこ栽培瓶を同時に保持できるように、前記ローラコンベアを横切る水平方向に延設され、隣接するきのこ栽培瓶の肩部の空間に挿入できる複数の棒状突起を構成要素として備えて設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明に係るきのこの収穫装置の一形態によれば、前記上側規制機構が、前記ローラコンベアの左右に設けられ、左右で一対の前記上側規制部材によって前記複数のきのこ栽培瓶が浮き上がることを規制するように構成されていることを特徴とすることができる。
また、本発明に係るきのこの収穫装置の一形態によれば、前記上側規制機構の前記上側規制部材の駆動機構部における駆動装置が、前記ローラコンベアの下側に配置されて該ローラコンベアの前記左右方向に伸縮するピストンロッドを備えるシリンダ装置であることを特徴とすることができる。
また、本発明に係るきのこの収穫装置の一形態によれば、前記きのこ把持機構が、前記複数のきのこの子実体の株を同時に収穫するために、各きのこの子実体の株の株元へ水平に挿入されて該きのこの子実体の株を挟んで把持するように設けられた一対の把持片部材が、前記ローラコンベアを横切る前記左右方向に複数組が配されて設けられていることを特徴とすることができる。
本発明に係るきのこの収穫装置によれば、複数のきのこの子実体の株を、コンテナに収納されている複数のきのこ栽培瓶の培地から同時に分離して適切且つ効率良く収穫できるという特別有利な効果を奏する。
本発明に係るきのこの収穫装置の形態例を示す正面図である。 図1のきのこの収穫装置の側面図である。 図1のきのこ栽培瓶保持機構の平面図(a)及び正面図(b)である。 図3の作動状態を示す平面図(a)及び正面図(b)である。 きのこ把持機構の形態例を示す平面図である。 きのこ把持機構がきのこの子実体の株を抜き取る工程を説明する側面図である。
以下、本発明に係るきのこの収穫装置の形態例を図面(図1〜6)に基づいて説明する。
このきのこの収穫装置は、栽培きのこの例としてえのき茸の子実体が生長した状態の複数のきのこ栽培瓶11が収納されているカゴ状のコンテナ12を、多数のローラ16を備えるローラコンベア15によって送り、そのローラコンベア15の上でコンテナ12を複数のきのこ栽培瓶11と共にきのこ栽培瓶保持機構30によって保持し、きのこの子実体の株10を把持して抜き取るためのきのこ把持機構20と、そのきのこ把持機構20を移動させて前記きのこの子実体の株を送るきのこ移動駆動機構25とを作動させてきのこを収穫するように設けられている。
本形態例では、きのこ把持機構20が、複数のきのこの子実体の株10を同時に収穫するために、各きのこの子実体の株10の株元へ水平に挿入されてそのきのこの子実体の株10を挟んで把持するように設けられた一対の把持片部材21が、ローラコンベア15を横切る左右方向に複数組が配されて設けられている。また、各一対の把持片部材21は、それぞれ作動するように、駆動装置が設けられている。本形態例では図5に示すように、各把持片部材21が、それぞれきのこの子実体の株10を挟んで保持するように、把持片部材駆動用のエアシリンダ装置22によって作動するように設けられている。
本形態例のきのこ栽培瓶保持機構30は、ストッパ機構35と、上側規制機構40と、下側昇降保持機構50とを備えている。
ストッパ機構35は、図1に示すように、コンテナ12を、ローラコンベア15の送り方向の所定の位置に停止させるように、そのコンテナ12の前面に当接させるストッパ部材36と、そのストッパ部材36を進退させるストッパ部材の駆動機構部37とを備えている。本形態例のストッパ部材36は断面L字状の板状部材で構成され、本形態例のストッパ部材の駆動機構部37としてはエアシリンダ装置が用いられている。
上側規制機構40は、コンテナ12に収納された複数のきのこ栽培瓶11の肩の上側に、コンテナ12が送られる前後方向を基準にして左右方向から進入してきのこ栽培瓶11が浮き上がることを規制する上側規制部材41と、その上側規制部材41を前記左右方向に進退させる上側規制部材の駆動機構部42とを備えている。図3は、左右一対の上側規制部材41が、左右の両脇に位置し、開いている状態を示してある。また、図1及び4は、左右一対の上側規制部材41が、複数のきのこ栽培瓶11の肩の上側に進入して規制し、閉じている状態を示してある。
下側昇降保持機構50は、コンテナ12の下面に圧接するようにローラ16同士の間に配されて下側から上昇し、上側規制部材41との間でコンテナ12を介して複数のきのこ栽培瓶11を挟んで保持する昇降保持部材51と、その昇降保持部材51を上下方向に進退させる昇降保持部材の駆動機構部52とを備えている。本形態例の昇降保持部材51は、ローラ16の間の隙間を上下動できると共に、コンテナ12の下面のより広い範囲に当接して適切に保持できるように細長い短冊状に設けられ、一つのコンテナ12に対して二つが配されている。
これによれば、コンパクトで合理的な構成になっており、コンテナ12によって搬送される複数のきのこ栽培瓶11を遊びが無い状態に適切且つ確実に保持できる。このように複数のきのこ栽培瓶11を強固に保持できるため、コンテナ12に収納された一列の複数のきのこ栽培瓶11から生えた複数のきのこの子実体の株10を、きのこ把持機構20の動作によって、菌床から同時且つ適切に分離して収穫できる。従って、きのこの収穫の作業効率を高めることができ、きのこの生産コストを低減できる。
本形態例では、上側規制機構40の上側規制部材41が、コンテナ12にマトリクス状に収納された複数のきのこ栽培瓶11を同時に保持できるように、ローラコンベア15を横切る水平方向の内側方向に突起して延設され、隣接するきのこ栽培瓶11の肩部の空間に挿入できる複数の棒状突起41aを構成要素として備えて設けられている。これによれば、簡易な形状でありながら、きのこ栽培瓶11を保持する部材を合理的に構成できる。なお、上側規制部材41には、複数のきのこ栽培瓶11の外周側面に当接して保持するように作用する複数の円弧が一列に並んだ形態の円弧形列部41bが設けられている。これによれば、各きのこ栽培瓶11の外周形状に合わせて円弧形列部41bの各円弧が嵌り、複数のきのこ栽培瓶11を、側方からも確実に押えて保持できる。
また、本形態例では、上側規制機構40が、ローラコンベア15の左右の両サイドに設けられ、左右で一対の上側規制部材41によって前記複数のきのこ栽培瓶が浮き上がることを規制するように構成されている。これによれば、簡易な形状でありながら、きのこ栽培瓶11を保持する適切な部材をより合理的に構成できる。なお、本形態例では、一対の円弧形列部41bによって、左右方向についても挟持する状態になり、複数のきのこ栽培瓶11を好適に保持できる。
さらに、本形態例では、上側規制機構40の上側規制部材の駆動機構部42における駆動装置が、ローラコンベア15の下側に配置されてそのローラコンベア15の左右方向に伸縮するピストンロッド43aを備える上側規制部材駆動用のエアシリンダ装置43になっている。なお、上側規制部材41は、上側規制部材の直線動ガイド部44によって、左右方向に往復移動可能に装着されている。これによれば、上側規制部材の駆動機構部42をコンパクト且つ適切に配置することができる。
以上に説明した本形態例の各駆動機構部の駆動装置(37、43、52)としては、エアシリンダ装置が採用されているが、液圧シリンダ装置、電気駆動装置などの他のアクチュエータを適宜選択的に採用できるのは勿論のことである。
また、ローラコンベア15は、コンテナ12を間欠的に搬送する搬送装置の形態例になっており、センサー等の検知手段55によって停止されるように制御される。
なお、以上に説明した各機構は、装置の骨組みを構成する基体フレーム17に適宜に装着・固定されている。
本形態例のきのこ把持機構20は、その両端部が後述する昇降動機構26の下端に回動可能に軸支されて装着されている。また、きのこ把持機構20の把持片部材21は、水平方向へ延長された爪板状であって、きのこの子実体の株10を掴む側が凹湾曲面に形成されている。これにより、きのこの子実体の株10の株元を掴み易くしている。把持片部材21は、ローラコンベア15を横切る左右方向に一列に並んだ複数のきのこの子実体の株10の株元へ水平方向に挿入される。把持片部材21は、きのこの子実体の株10のきのこ栽培瓶11の瓶口の縁より上でかつ可及的に株元に近い低い位置に挿入される。この各把持片部材21は、図5の状態から各エアシリンダ装置22を作動させることで、複数の一対をなす把持片部材21によって、複数のきのこの子実体株を同時に把持することができる。なお、駆動装置としては、このエアシリンダ装置22に限らず、他の既知の駆動装置などを適宣選択的に採用してもよいのは勿論である。
きのこ把持機構20によって把持されたきのこの子実体の株10は、図2に示すように、きのこ把持機構20を昇降移動させる昇降動機構26と、その昇降動機構26を水平移動させる水平動機構27とを備えたきのこ移動駆動機構25によって搬送される。
昇降動機構26は、きのこ把持機構20で同時に掴んだ複数のきのこの子実体の株10を上昇することで抜き取るものである。この昇降動機構26は、昇降動直線ガイド26aをきのこ把持機構20と一体になっている昇降移動体26bが移動できるように設けられている。昇降移動体26bを駆動させる装置として、本形態例では昇降動用エアシリンダ装置26cが用いられているが、これに限らず、ボールネジ、タイミングベルトやチェーン、ラックとピニオン、サーボモータなどを備える既知の駆動装置を適宣選択的に採用できる。昇降動直線ガイド26aの上方での停止位置は、きのこ把持機構20によって把持されたきのこの子実体の株10が後述するきのこの子実体の株用搬送ライン60上に載る高さである。すなわち、その高さ方向の位置は、きのこ把持機構20がきのこの子実体の株用搬送ライン60上に移動し、把持を解除してきのこの子実体の株10を横方向へ寝かせて落下させるのに適する高さ位置である。
また、この昇降動機構26には、きのこの子実体の株10をきのこ栽培瓶11から抜き取る際に、把持したきのこの子実体の株10の株元をきのこ栽培瓶11の搬送方向(前後方向)とその搬送方向の逆方向とに往復して傾斜させるきのこ把持機構の傾動機構23が設けられている。これによれば、きのこの子実体の株10を培地と分離することでき、その抜き取りを適切且つ容易に行うことができる。きのこ把持機構の傾動機構23は、きのこ把持機構20には、左右方向の端部に傾動角度を割り出す傾動アクチュエータ24が装着されている(図6参照)。本形態例では、図6に示すように、例えば、ほぼ5度の傾斜角度できのこ把持機構20を異なる方向(本形態例では前後方向)へ傾斜させる。具体的には、きのこ把持機構の傾動機構23は、まず、図6(a)に示すようにきのこの子実体の株10の株元へ挿入されてその株元を把持した複数の一対をなす把持片部材21を備えるきのこ把持機構20を図6(b)に示すようにコンテナ12(きのこ栽培瓶11)の搬送方向(前方)へ傾斜させ、次に図6(c)に示すようにその搬送方向の逆方向(後方)に傾斜させる。これらの動作により、きのこの子実体の株10の株元が培地より分離してバラバラにならずに抜き取ることができる。なお、傾動方向は逆順の往復動でもよく、複数回の往復動をさせてもよい。その後、図6(d)に示すように昇降動機構26がきのこの子実体の株10を把持して上昇する。この抜き取り作業は、これまで人手で行っていたものであり、これらの動作を本形態例によれば自動化できるため、抜き取り作業の効率化が図られる。
水平動機構27は、きのこ把持機構20を、抜き取られたきのこの子実体の株10を搬送するきのこの子実体の株用搬送ライン60へ水平方向に移動させる。この水平動機構27は、図1及び2に示すように水平方向へ延びた水平動直線ガイド27aとこの水平動直線ガイド27aを水平走行する水平移動体27bを備えている。水平移動体27bは、きのこ把持機構20が昇降される位置と、きのこの子実体の株用搬送ライン60へきのこの子実体の株10を移動させる位置との間を、水平方向で且つ前後方向に往復するように設けられている。この水平移動体27bの駆動装置としては、本形態例では図1及び2に示すようにサーボモータ27cとボールネジ27dが採用されている。なお、駆動装置としては、これに限定されることなく、既知の駆動機構を適宣選択的に採用できるのは勿論である。
きのこ移動駆動機構25は、図1及び2に示すように、抜き取られたきのこの子実体の株10を搬送するきのこの子実体株用搬送ライン60上へ水平動機構27によって水平方向に移動させ、きのこの子実体の株10をきのこ把持機構20による把持を解除させることで落下させた後、再びきのこ栽培瓶保持機構30によって保持されるコンテナ12の位置に戻り、きのこの子実体の株10を収穫するというサイクルの動作を繰り返す。一列のきのこの子実体の株10が抜き取られるごとにきのこ把持機構20は搬送方向と逆の方向へ一列ごとに奥に移動して挿入される。これらの動作はあらかじめ制御装置(図示せず)によるプログラムによって実行される。
きのこの子実体の株用搬送ライン60は、コンテナ12の搬送方向と直交する方向にきのこの子実体の株10が移送されるように設置される。本形態例では、きのこの子実体の株用搬送ライン60は、ベルトコンベアで構成されている。このベルトコンベアは、複数のきのこの子実体の株10を次のベルトコンベア等の搬送装置等へ重なることなく個々に適切に移送すべく、間欠的に作動されるように制御されている。また、本形態例のベルトコンベアの駆動装置としては、コンベアベルトを間欠的に走行させるように動力装置としてサーボモータが用いられ、チェーン駆動機構が用いられている。なお、駆動装置は、これに限定されることなく、既知の駆動機構を適宣選択的に採用できるのは勿論である。
また、ローラコンベア15上において、二か所できのこの子実体の株10を収穫できるように、きのこ栽培瓶保持機構30、きのこ把持機構20及びきのこ移動駆動機構25を二か所に備えることも可能である。これによれば、一つのコンテナ12の複数のきのこ栽培瓶11から上方へ伸びて生長した複数のきのこの子実体の株10を二か所で分担して収穫することができるため、収穫の効率を高めることができる。
さらに、図6に示すように、本形態例のきのこ把持機構の傾動機構23は、きのこの子実体の株10をきのこ把持機構20による把持を解除させてきのこの子実体の株用搬送ライン60上へ落下させる際に、抜き取った該きのこの子実体の株10を横方向へ寝かせて落下させるべく、きのこ把持機構20を実質的に90度傾動できるように設けられている。本形態例では、前述した傾動アクチュエータ24によって回動駆動される。これにより、きのこの子実体の株10を傷めずに搬送することができる。
以下、上記構成のきのこの収穫装置の動作の概略について説明する。
まず、生長したきのこの子実体の株が生えた複数のきのこ栽培瓶11を伴って搬送されるコンテナ12が、ローラコンベア15によって間欠的に搬送される(図1参照)。コンテナ12は昇降動機構26の昇降位置の手前でストッパ機構35によって停止され(図1参照)、きのこ栽培瓶保持機構30によって保持される(図1及び4参照)。このとき、昇降動機構26によれば、把持片部材21がきのこ栽培瓶11の瓶口の上縁部よりわずかに高い位置にあるきのこの子実体の株10の株元が掴める位置まで降下している(図2及び6参照)。
そして、水平動機構27によって、きのこの子実体の株10の株元へ、把持片部材21が水平に挿入される(図6参照)。そして、きのこ把持機構20(図5参照)が動作して一対をなす把持片部材21の間隔を狭めてきのこの子実体の株10の株元を把持する。次に、きのこ把持機構の傾動機構23がきのこの子実体の株10の株元をコンテナ12の搬送方向とその搬送方向の逆方向に往復して傾斜させる(図6参照)。この傾動動作によって培地から分離されたきのこの子実体の株10は昇降動機構26によって上昇した後、上昇を停止する。
その後、水平動機構27は、きのこの子実体株用搬送ライン60(図1及び2参照)上にきのこの子実体の株10を移動し、きのこ把持機構20を90度搬送方向へ傾動させ、その後把持を解除させて、きのこの子実体の株10を横方向へ寝かせてきのこの子実体株用搬送ライン60上へ落下させる。
きのこの子実体の株10は、同時に複数のきのこの子実体株用搬送ライン60上へ落下し、の左右方向へ移送され、その後、一つずつローラコンベア15に沿って設けられている他のきのこの子実体の株用搬送ラインを移送されていく。そして、搬送方向の末端部できのこの子実体の株10の袋詰め、箱詰め等の作業が行われる。なお、きのこの子実体の株10が全て抜き取られたきのこ栽培瓶11が収納されたコンテナ12は、ローラコンベア15によって順次送られて、このきのこの収穫装置の外へ排出される。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
10 きのこの子実体の株
11 きのこ栽培瓶
12 コンテナ
15 ローラコンベア
16 ローラ
17 基体フレーム
20 きのこ把持機構
21 把持片部材
22 把持片部材駆動用のエアシリンダ装置
23 きのこ把持機構の傾動機構
24 傾動アクチュエータ
25 きのこ移動駆動機構
26 昇降動機構
26a 昇降動直線ガイド
26b 昇降移動体
26c 昇降動用エアシリンダ装置
27 水平動機構
27a 水平動直線ガイド
27b 水平移動体
27c サーボモータ
27d ボールネジ
30 きのこ栽培瓶保持機構
35 ストッパ機構
36 ストッパ部材
37 ストッパ部材の駆動機構部(エアシリンダ装置)
40 上側規制機構
41 上側規制部材
41a 棒状突起
41b 円弧形列部
42 上側規制部材の駆動機構部
43 上側規制部材駆動用のエアシリンダ装置
43a ピストンロッド
44 上側規制部材の直線動ガイド部
50 下側昇降保持機構
51 昇降保持部材
52 昇降保持部材の駆動機構部(エアシリンダ装置)
55 検知手段
60 きのこの子実体の株用搬送ライン

Claims (5)

  1. 子実体が生長した状態の複数のきのこ栽培瓶が収納されているカゴ状のコンテナを、多数のローラを備えるローラコンベアによって送り、該ローラコンベアの上で前記コンテナを前記複数のきのこ栽培瓶と共にきのこ栽培瓶保持機構によって保持し、きのこの子実体の株を把持して抜き取るためのきのこ把持機構と、該きのこ把持機構を移動させて前記きのこの子実体の株を送るきのこ移動駆動機構とを作動させることによってきのこを収穫するように設けられたきのこの収穫装置であって、
    前記きのこ栽培瓶保持機構が、
    前記コンテナを、前記ローラコンベアの送り方向の所定の位置に停止させるように、該コンテナの前面に当接させるストッパ部材と、該ストッパ部材を進退させるストッパ部材の駆動機構部とを備えるストッパ機構と、
    前記コンテナに収納された前記複数のきのこ栽培瓶の肩の上側に、前記コンテナが送られる前後方向を基準にして左右方向から進入して該きのこ栽培瓶が浮き上がることを規制する上側規制部材と、該上側規制部材を前記左右方向に進退させる上側規制部材の駆動機構部とを備える上側規制機構と、
    前記コンテナの下面に圧接するように前記ローラ同士の間に配されて下側から上昇し、前記上側規制部材との間で前記コンテナを介して前記複数のきのこ栽培瓶を挟んで保持する昇降保持部材と、該昇降保持部材を上下方向に進退させる昇降保持部材の駆動機構部とを備える下側昇降保持機構とを具備することを特徴とするきのこの収穫装置。
  2. 前記上側規制機構の上側規制部材が、前記コンテナにマトリクス状に収納された複数のきのこ栽培瓶を同時に保持できるように、前記ローラコンベアを横切る水平方向に延設され、隣接するきのこ栽培瓶の肩部の空間に挿入できる複数の棒状突起を構成要素として備えて設けられていることを特徴とする請求項1記載のきのこの収穫装置。
  3. 前記上側規制機構が、前記ローラコンベアの左右に設けられ、左右で一対の前記上側規制部材によって前記複数のきのこ栽培瓶が浮き上がることを規制するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のきのこの収穫装置。
  4. 前記上側規制機構の前記上側規制部材の駆動機構部における駆動装置が、前記ローラコンベアの下側に配置されて該ローラコンベアの前記左右方向に伸縮するピストンロッドを備えるシリンダ装置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のきのこの収穫装置。
  5. 前記きのこ把持機構が、前記複数のきのこの子実体の株を同時に収穫するために、各きのこの子実体の株の株元へ水平に挿入されて該きのこの子実体の株を挟んで把持するように設けられた一対の把持片部材が、前記ローラコンベアを横切る前記左右方向に複数組が配されて設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のきのこの収穫装置。
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