JP2015216760A - 電力消費管理装置、電力消費管理システム、系統側管理装置、電力消費管理方法および電力消費管理プログラム - Google Patents

電力消費管理装置、電力消費管理システム、系統側管理装置、電力消費管理方法および電力消費管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行うことが可能な電力消費管理装置、電力消費管理システム、系統側管理装置、電力消費管理方法および電力消費管理プログラムを提供する。【解決手段】電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置であって、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得する目標情報取得部と、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なう判断部と、前記判断部の判断結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知する応答部と、前記目標情報に関する期限の徒過を判断する期限管理部とを備え、前記判断部は、前記期限を徒過したと前記期限管理部によって判断された場合、前記目標が達成できないと判断する。【選択図】図20

Description

本発明は、電力消費管理装置、電力消費管理システム、系統側管理装置、電力消費管理方法および電力消費管理プログラムに関し、特に、電力系統側から通知される電力消費の目標に対する判断を行なう電力消費管理装置、電力消費管理システム、当該電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置、電力消費管理方法および電力消費管理プログラムに関する。
従来、電力需給が逼迫している場合等に一般家庭およびオフィス等の電力需要施設における電力消費が抑制されるように、電力需要施設における電力消費を管理するシステムが開発されている。
たとえば、特許文献1(特開2012−205358号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、電力管理システムは、予め登録された複数の参加者を含むコミュニティに関する参加者リストを保持する保持部と、電力削減制御の実行の要否を判定する判定部と、電力削減制御の実行が必要であると判定部が判定した場合に、参加者リストに含まれている複数の参加者の中から、電力削減制御の対象となる一以上の対象者を選定する選定部と、選定部によって選定された対象者に関して、電力削減制御を実行する制御部と、電力削減制御が実行された対象者に対して、削減電力に基づく特典を付与する付与部とを備える。
また、節電を目的として、ビル等の電力需要施設へのBEMS(Building Energy Management System)の導入が行われている。
BEMSとは、電力需要施設における消費電力量を監視し、電力需要施設における機器または設備等の運転状態を管理することによって、電力需要施設における電力消費の抑制を図るためのシステムである。
BEMSは、たとえばアグリゲータと呼ばれる事業者によって導入される。アグリゲータは、BEMSを導入した電力需要施設に対してエネルギー管理支援サービスを提供する。
特開2012−205358号公報 特開2013−161144号公報
電力会社および系統運用会社等の系統側事業者は、多くの電力需要施設にBEMSが導入されることにより、全体的な電力需要を広範囲に調整することが容易となる。
たとえば、系統側事業者は、電力需給の逼迫が予測される場合に、アグリゲータに対して予め節電要請を行なう。そして、アグリゲータは、電力需要施設の需要家に対して節電要請を行なう。
しかしながら、電力需要施設の需要家が節電要請の対象期間において当該節電要請に従った電力消費の抑制を行なうことが困難な場合もある。このような場合、系統側事業者は、電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じる必要が生じる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことが可能な電力消費管理装置、電力消費管理システム、系統側管理装置、電力消費管理方法および電力消費管理プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理装置は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置であって、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得する目標情報取得部と、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なう判断部と、前記判断部の判断結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知する応答部と、前記目標情報に関する期限の徒過を判断する期限管理部とを備え、前記判断部は、前記期限を徒過したと前記期限管理部によって判断された場合、前記目標が達成できないと判断する。
(4)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理システムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備え、前記系統側管理装置は、電力消費の目標を示す目標情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力消費管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
(5)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理システムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備え、前記系統側管理装置は、電力消費の目標を示す目標情報を前記電力消費管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力需要施設へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
(6)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる系統側管理装置は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置であって、電力消費の目標を示す目標情報を取得する目標情報取得部と、前記目標情報に関する期限を示す期限情報を取得する期限情報取得部と、前記目標情報および前記期限情報を前記電力消費管理装置に通知する通知部と、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得する判断情報取得部とを備える。
(7)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置における電力消費管理方法であって、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得するステップと、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なうステップと、前記判断の結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知するステップと、前記目標情報に関する期限の徒過を判断するステップとを含み、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記期限を徒過したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
(8)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおける電力消費管理方法であって、前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップと、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
(9)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおける電力消費管理方法であって、前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップと、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
(10)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置における電力消費管理方法であって、電力消費の目標を示す目標情報および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を取得するステップと、取得した前記目標情報および前記期限情報を前記電力消費管理装置に通知するステップと、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得するステップとを含む。
(11)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得するステップと、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なうステップと、前記判断の結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知するステップと、前記目標情報に関する期限の徒過を判断するステップとを実行させるためのプログラムであり、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記期限を徒過したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
(12)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおいて用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップとを実行させるためのプログラムであり、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
(13)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおいて用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップとを実行させるためのプログラムであり、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
(14)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、電力消費の目標を示す目標情報および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を取得するステップと、取得した前記目標情報および前記期限情報を前記電力消費管理装置に通知するステップと、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得するステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える電力消費管理装置として実現できるだけでなく、電力消費管理装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
また、本発明は、このような特徴的な処理部を備える系統側管理装置として実現できるだけでなく、系統側管理装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
また、本発明は、このような特徴的な処理部を備える電力消費管理システムとして実現できるだけでなく、電力消費管理システムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムの適用例を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費制御の一例を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費の抑制の一例を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費管理装置から系統側管理装置への応答内容の一例を示す図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費管理装置から系統側管理装置への応答内容の一例を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費管理装置の構成を示す図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける系統側管理装置の構成を示す図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図10は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図11は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図12は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図13は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図14は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図15は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置による電力管理情報の処理の手順を定めたフローチャートである。 図16は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費管理装置の構成を示す図である。 図17は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける系統側管理装置の構成を示す図である。 図18は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図19は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図20は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費管理装置の構成を示す図である。 図21は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける系統側管理装置の構成を示す図である。 図22は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図23は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図24は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図25は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図26は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る電力消費管理装置は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置であって、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得する目標情報取得部と、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なう判断部と、前記判断部の判断結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知する応答部と、前記目標情報に関する期限の徒過を判断する期限管理部とを備え、前記判断部は、前記期限を徒過したと前記期限管理部によって判断された場合、前記目標が達成できないと判断する。
このように、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断する構成により、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理装置では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(2)好ましくは、前記目標情報は、前記目標の対象期間を含み、前記期限管理部は、前記対象期間の開始から所定時間前の前記期限の徒過を判断する。
このような構成により、たとえば節電期間である対象期間よりもある程度前の適切な時期に期限を設定することができる。また、たとえば、設定済みの節電イベントに関する変更を示す電力管理情報を受信した時点において、対象期間に鑑みて電力需要施設において当該変更が困難であると予想される場合に、当該変更の依頼を断ることができるため、余分な通信トラフィックの発生、および電力需要施設における許諾/非許諾の検討のための人手の手間を減らすことができる。
(3)好ましくは、前記電力消費管理装置は、さらに、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設に通知する指示部と、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から取得する応答情報取得部とを備え、前記判断部は、前記応答情報に基づいて前記判断を行い、前記応答情報取得部が前記応答情報を前記期限の到来前に取得できない場合、前記目標が達成できないと判断する。
このような構成により、指示情報に対する電力需要施設からの応答が遅れる場合でも、当該応答を待つことなく当該目標の達成不可を判断し、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぐことができる。
(4)本発明の実施の形態に係る電力消費管理システムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備え、前記系統側管理装置は、電力消費の目標を示す目標情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力消費管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
このように、電力系統側から電力消費管理装置へ期限情報を通知する構成により、電力消費管理装置において、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。また、予測される電力需要の状況に応じて期限情報の示す期限を系統側管理装置において調整することができるため、電力消費管理装置からの判断情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
(5)本発明の実施の形態に係る電力消費管理システムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備え、前記系統側管理装置は、電力消費の目標を示す目標情報を前記電力消費管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力需要施設へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
このように、電力消費管理装置から電力需要施設へ期限情報を通知する構成により、電力需要施設における電力消費の抑制に関する早期の判断を促すことができるため、電力消費管理装置において、次の処理に必要となる時間をより確実に確保することができ、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に早期に通知することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。また、現在時刻からたとえば節電期間までの時間の長短等の状況に応じて期限情報の示す期限を電力消費管理装置において調整することができるため、電力需要施設からの応答情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
(6)本発明の実施の形態に係る系統側管理装置は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置であって、電力消費の目標を示す目標情報を取得する目標情報取得部と、前記目標情報に関する期限を示す期限情報を取得する期限情報取得部と、前記目標情報および前記期限情報を前記電力消費管理装置に通知する通知部と、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得する判断情報取得部とを備える。
このように、電力系統側から電力消費管理装置へ期限情報を通知する構成により、電力消費管理装置において、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る系統側管理装置では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。また、予測される電力需要の状況に応じて期限情報の示す期限を系統側管理装置において調整することができるため、電力消費管理装置からの判断情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
(7)本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置における電力消費管理方法であって、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得するステップと、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なうステップと、前記判断の結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知するステップと、前記目標情報に関する期限の徒過を判断するステップとを含み、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記期限を徒過したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
このように、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断する構成により、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(8)本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおける電力消費管理方法であって、前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップと、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
このように、電力系統側から電力消費管理装置へ期限情報を通知する構成により、電力消費管理装置において、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。また、予測される電力需要の状況に応じて期限情報の示す期限を系統側管理装置において調整することができるため、電力消費管理装置からの判断情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
(9)本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおける電力消費管理方法であって、前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップと、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
このように、電力消費管理装置から電力需要施設へ期限情報を通知する構成により、電力需要施設における電力消費の抑制に関する早期の判断を促すことができるため、電力消費管理装置において、次の処理に必要となる時間をより確実に確保することができ、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に早期に通知することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。また、現在時刻からたとえば節電期間までの時間の長短等の状況に応じて期限情報の示す期限を電力消費管理装置において調整することができるため、電力需要施設からの応答情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
(10)本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置における電力消費管理方法であって、電力消費の目標を示す目標情報および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を取得するステップと、取得した前記目標情報および前記期限情報を前記電力消費管理装置に通知するステップと、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得するステップとを含む。
このように、電力系統側から電力消費管理装置へ期限情報を通知する構成により、電力消費管理装置において、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。また、予測される電力需要の状況に応じて期限情報の示す期限を系統側管理装置において調整することができるため、電力消費管理装置からの判断情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
(11)本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得するステップと、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なうステップと、前記判断の結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知するステップと、前記目標情報に関する期限の徒過を判断するステップとを実行させるためのプログラムであり、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記期限を徒過したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
このように、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断する構成により、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(12)本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおいて用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップとを実行させるためのプログラムであり、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
このように、電力系統側から電力消費管理装置へ期限情報を通知する構成により、電力消費管理装置において、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。また、予測される電力需要の状況に応じて期限情報の示す期限を系統側管理装置において調整することができるため、電力消費管理装置からの判断情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
(13)本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおいて用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップとを実行させるためのプログラムであり、前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する。
このように、電力消費管理装置から電力需要施設へ期限情報を通知する構成により、電力需要施設における電力消費の抑制に関する早期の判断を促すことができるため、電力消費管理装置において、次の処理に必要となる時間をより確実に確保することができ、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に早期に通知することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。また、現在時刻からたとえば節電期間までの時間の長短等の状況に応じて期限情報の示す期限を電力消費管理装置において調整することができるため、電力需要施設からの応答情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
(14)本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、電力消費の目標を示す目標情報および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を取得するステップと、取得した前記目標情報および前記期限情報を前記電力消費管理装置に通知するステップと、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得するステップとを実行させるためのプログラムである。
このように、電力系統側から電力消費管理装置へ期限情報を通知する構成により、電力消費管理装置において、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。また、予測される電力需要の状況に応じて期限情報の示す期限を系統側管理装置において調整することができるため、電力消費管理装置からの判断情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
(A1)本発明の実施の形態に係る電力消費管理装置は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置であって、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得する目標情報取得部と、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なう判断部と、前記目標に対する前記電力需要施設における電力消費の抑制を予測した内容を示す予測抑制情報を取得する予測抑制情報取得部と、前記判断部の判断結果を示す判断情報、および前記予測抑制情報を前記電力系統側に通知する応答部とを備える。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、上記判断結果と合わせて電力需要施設において想定される電力消費の抑制内容を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、より適切な対策を講じることができる。また、電力系統側は、次回の節電要請においてより的確な目標を設定することができる。すなわち、電力需給の改善をより確実に実現可能なシステムを提供することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理装置では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(A2)好ましくは、前記電力消費管理装置は、さらに、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設に通知する指示部と、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から取得する応答情報取得部とを備え、前記判断部は、前記応答情報に基づいて前記判断を行い、前記電力消費管理装置は、さらに、前記応答情報が取得される前に、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なうプレ判断部を備え、前記応答部は、前記プレ判断部の判断結果を示すプレ判断情報を前記電力系統側に通知可能である。
このような構成により、電力消費の目標の達成に関する判断結果をより早いタイミングで電力系統側に通知することができるため、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であると想定される場合に、電力系統側において早期に次の対策を講じることが可能となる。そして、電力消費の抑制依頼に対する電力需要施設からの実際の応答内容に基づく判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設における電力消費の目標達成の可否をより高い確度で知ることができる。
(A3)より好ましくは、前記応答部は、前記プレ判断情報とともに前記予測抑制情報を前記電力系統側に通知可能である。
このような構成により、電力消費の目標の達成に関する判断結果および電力需要施設において想定される電力消費の抑制内容をより早いタイミングで電力系統側に通知することができるため、電力系統側は、より適切な対策を早期に講じることができる。また、電力系統側は、より的確な目標を設定した次回の節電要請を早期に行なうことができる。
(A4)より好ましくは、前記予測抑制情報取得部は、前記応答情報に基づいて前記予測抑制情報を算出し、前記応答部は、前記判断情報とともに、算出された前記予測抑制情報を前記電力系統側に通知する。
このような構成により、電力消費の抑制依頼に対する電力需要施設からの実際の応答内容に基づいて電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力系統側に通知することができるため、電力系統側においてより適切な対策を講じることができる。また、電力系統側は、次回の節電要請においてより的確な目標を設定することができる。
(A5)より好ましくは、前記電力消費管理装置は、さらに、前記電力系統側から電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を取得するインセンティブ情報取得部を備え、前記プレ判断部は、前記インセンティブ情報に基づいて、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なう。
このように、インセンティブ情報を用いる構成により、電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力消費の目標の達成に関してより正しい判断を行なうことができる。
(A6)本発明の実施の形態に係る電力消費管理装置は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置であって、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得する目標情報取得部と、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なう判断部と、前記判断部の判断結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知する応答部と、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設に通知する指示部と、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から取得する応答情報取得部とを備え、前記判断部は、前記応答情報に基づいて前記判断を行い、前記電力消費管理装置は、さらに、前記応答情報が取得される前に、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なうプレ判断部を備え、前記応答部は、前記プレ判断部の判断結果を示すプレ判断情報を前記電力系統側に通知可能である。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、電力消費の目標の達成に関する判断結果をより早いタイミングで電力系統側に通知することができるため、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であると想定される場合に、電力系統側において早期に次の対策を講じることが可能となる。そして、電力消費の抑制依頼に対する電力需要施設からの実際の応答内容に基づく判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設における電力消費の目標達成の可否をより高い確度で知ることができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理装置では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(A7)本発明の実施の形態に係る電力消費管理システムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備え、前記系統側管理装置は、電力消費の目標を示す目標情報および電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を前記電力消費管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記系統側管理装置から受信した前記インセンティブ情報に基づいて、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行い、前記目標が達成できないと判断した場合、前記目標が達成できない旨を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信し、前記系統側管理装置は、前記電力消費管理装置から前記判断情報を受信して、送信した前記目標情報および前記インセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更し、変更後の情報を前記電力消費管理装置へ送信する。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、インセンティブ情報を用いる構成により、電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力消費の目標の達成に関してより正しい判断を行なうことができる。また、上記判断結果から目標情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力需要施設において受け入れ可能な電力消費の目標を設定し、電力消費の抑制のためのリソースを早期に確保し、電力消費管理システムにおける節電目標の達成のための準備を完了することができる。また、上記判断結果からインセンティブ情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力系統側において、発電機および蓄電池等による電力系統側の対策と、インセンティブの変更を含む電力消費の抑制依頼による電力需要側の対策とを、経済的に最適となるバランスを考慮して決定することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(A8)好ましくは、前記電力消費管理装置は、前記目標に対する前記電力需要施設における電力消費の抑制を予測した内容を示す予測抑制情報、および前記判断情報を前記系統側管理装置へ送信し、前記系統側管理装置は、前記電力消費管理装置から前記判断情報および前記予測抑制情報を受信して、前記予測抑制情報に基づいて、送信した前記目標情報および前記インセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更する。
このように、上記判断結果と合わせて電力需要施設において想定される電力消費の抑制内容を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、目標情報またはインセンティブ情報をより適切な内容に変更することができる。
(A9)本発明の実施の形態に係る系統側管理装置は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置であって、電力消費の目標を示す目標情報を取得する目標情報取得部と、電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を取得するインセンティブ情報取得部と、前記目標情報および前記インセンティブ情報を前記電力消費管理装置に通知する通知部と、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得する判断情報取得部と、前記電力需要施設において前記目標が達成できない旨を示す前記判断情報が取得された場合、前記通知部によって通知された前記目標情報および前記インセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更する情報処理部とを備え、前記通知部は、前記情報処理部によって変更された情報を前記電力消費管理装置に通知する。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、インセンティブ情報を用いる構成により、電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力消費の目標の達成に関してより正しい判断を行なうことができる。また、上記判断結果から目標情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力需要施設において受け入れ可能な電力消費の目標を設定し、電力消費の抑制のためのリソースを早期に確保し、電力消費管理システムにおける節電目標の達成のための準備を完了することができる。また、上記判断結果からインセンティブ情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力系統側において、発電機および蓄電池等による電力系統側の対策と、インセンティブの変更を含む電力消費の抑制依頼による電力需要側の対策とを、経済的に最適となるバランスを考慮して決定することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る系統側管理装置では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(A10)好ましくは、前記系統側管理装置は、さらに、前記目標に対する前記電力需要施設における電力消費の抑制を予測した内容を示す予測抑制情報を取得する予測抑制情報取得部を備え、前記情報処理部は、前記目標が達成できない旨を示す前記判断情報、および前記予測抑制情報が取得された場合、前記予測抑制情報に基づいて、前記通知部によって通知された前記目標情報および前記インセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更する。
このように、上記判断結果と合わせて電力需要施設において想定される電力消費の抑制内容を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、目標情報またはインセンティブ情報をより適切な内容に変更することができる。
(A11)本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置における電力消費管理方法であって、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得するステップと、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なうステップと、前記目標に対する前記電力需要施設における電力消費の抑制を予測した内容を示す予測抑制情報を取得するステップと、前記判断の結果を示す判断情報、および前記予測抑制情報を前記電力系統側に通知するステップとを含む。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、上記判断結果と合わせて電力需要施設において想定される電力消費の抑制内容を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、より適切な対策を講じることができる。また、電力系統側は、次回の節電要請においてより的確な目標を設定することができる。すなわち、電力需給の改善をより確実に実現可能なシステムを提供することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(A12)本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおける電力消費管理方法であって、前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報および電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から受信した前記インセンティブ情報に基づいて、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行い、前記目標が達成できないと判断した場合、前記目標が達成できない旨を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップと、前記系統側管理装置が、前記電力消費管理装置から前記判断情報を受信して、送信した前記目標情報および前記インセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更し、変更後の情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップとを含む。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、インセンティブ情報を用いる構成により、電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力消費の目標の達成に関してより正しい判断を行なうことができる。また、上記判断結果から目標情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力需要施設において受け入れ可能な電力消費の目標を設定し、電力消費の抑制のためのリソースを早期に確保し、電力消費管理システムにおける節電目標の達成のための準備を完了することができる。また、上記判断結果からインセンティブ情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力系統側において、発電機および蓄電池等による電力系統側の対策と、インセンティブの変更を含む電力消費の抑制依頼による電力需要側の対策とを、経済的に最適となるバランスを考慮して決定することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(A13)本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置における電力消費管理方法であって、電力消費の目標を示す目標情報および電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を取得するステップと、取得した前記目標情報および前記インセンティブ情報を前記電力消費管理装置に通知するステップと、前記電力需要施設において前記目標が達成できない旨を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得した場合、通知した前記目標情報および前記インセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更するステップと、変更した情報を前記電力消費管理装置に通知するステップとを含む。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、インセンティブ情報を用いる構成により、電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力消費の目標の達成に関してより正しい判断を行なうことができる。また、上記判断結果から目標情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力需要施設において受け入れ可能な電力消費の目標を設定し、電力消費の抑制のためのリソースを早期に確保し、電力消費管理システムにおける節電目標の達成のための準備を完了することができる。また、上記判断結果からインセンティブ情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力系統側において、発電機および蓄電池等による電力系統側の対策と、インセンティブの変更を含む電力消費の抑制依頼による電力需要側の対策とを、経済的に最適となるバランスを考慮して決定することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(A14)本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得するステップと、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なうステップと、前記目標に対する前記電力需要施設における電力消費の抑制を予測した内容を示す予測抑制情報を取得するステップと、前記判断の結果を示す判断情報、および前記予測抑制情報を前記電力系統側に通知するステップとを実行させるためのプログラムである。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、上記判断結果と合わせて電力需要施設において想定される電力消費の抑制内容を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、より適切な対策を講じることができる。また、電力系統側は、次回の節電要請においてより的確な目標を設定することができる。すなわち、電力需給の改善をより確実に実現可能なシステムを提供することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(A15)本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおいて用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報および電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から受信した前記インセンティブ情報に基づいて、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行い、前記目標が達成できないと判断した場合、前記目標が達成できない旨を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップと、前記系統側管理装置が、前記電力消費管理装置から前記判断情報を受信して、送信した前記目標情報および前記インセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更し、変更後の情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップとを実行させるためのプログラムである。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、インセンティブ情報を用いる構成により、電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力消費の目標の達成に関してより正しい判断を行なうことができる。また、上記判断結果から目標情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力需要施設において受け入れ可能な電力消費の目標を設定し、電力消費の抑制のためのリソースを早期に確保し、電力消費管理システムにおける節電目標の達成のための準備を完了することができる。また、上記判断結果からインセンティブ情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力系統側において、発電機および蓄電池等による電力系統側の対策と、インセンティブの変更を含む電力消費の抑制依頼による電力需要側の対策とを、経済的に最適となるバランスを考慮して決定することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
(A16)本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、電力消費の目標を示す目標情報および電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を取得するステップと、取得した前記目標情報および前記インセンティブ情報を前記電力消費管理装置に通知するステップと、前記電力需要施設において前記目標が達成できない旨を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得した場合、通知した前記目標情報および前記インセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更するステップと、変更した情報を前記電力消費管理装置に通知するステップとを実行させるためのプログラムである。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、インセンティブ情報を用いる構成により、電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力消費の目標の達成に関してより正しい判断を行なうことができる。また、上記判断結果から目標情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力需要施設において受け入れ可能な電力消費の目標を設定し、電力消費の抑制のためのリソースを早期に確保し、電力消費管理システムにおける節電目標の達成のための準備を完了することができる。また、上記判断結果からインセンティブ情報の内容を変更して電力消費管理装置に通知する構成により、電力系統側において、発電機および蓄電池等による電力系統側の対策と、インセンティブの変更を含む電力消費の抑制依頼による電力需要側の対策とを、経済的に最適となるバランスを考慮して決定することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムの構成を示す図である。
図1を参照して、電力消費管理システム301は、系統側管理装置151と、電力消費管理装置101と、複数の需要家装置202とを備える。
系統側管理装置151は、電力系統側である電力会社または系統運用会社等によって運用され、電力消費に関する電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信する。電力管理情報は、たとえば、電力消費の目標を示す目標情報、および、日別または時間帯別の電気料金情報の少なくともいずれか一方を含む。
需要家装置202は、電力会社から電力の供給を受けるビル、工場または一般家庭等の電力需要施設に設けられている。電力会社は、たとえば発電事業者または電力小売り事業者である。
需要家装置202は、電力需要施設における電気機器の動作を制御することによって消費電力の削減を図るためのBEMS(Building Energy Management System)またはHEMS(Home Energy Management System)等のシステムにおいて用いられる装置であり、たとえばアグリゲータによって導入される。
電力消費管理装置101は、たとえばアグリゲータによって運用され、1または複数の需要家装置202と通信を行なうことにより、1または複数の電力需要施設における電力消費を管理する。具体的には、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から電力管理情報を受信すると、受信した電力管理情報に基づいて、電力消費に関する指示情報を1または複数の需要家装置202に通知する指示処理を行なう。
たとえば、電力消費管理装置101は、受信した電力管理情報に基づいて、電力消費を抑制すべき節電期間、および抑制すべき電力量である抑制量を節電目標として示す指示情報を1または複数の需要家装置202へ通知する。なお、節電目標は、抑制すべき電力量に限らず、たとえば削減率または削減割合であってもよい。
また、電力消費管理装置101は、各需要家装置202における電力消費等の情報を収集して保持する。
なお、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151および各需要家装置202と直接接続される構成に限らず、他の装置を介して系統側管理装置151および各需要家装置202と接続される構成であってもよい。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムの適用例を示す図である。
図2を参照して、電力会社の施設には、たとえばサーバである系統側管理装置151と、データベース(DB)162とが設けられている。アグリゲータの施設には、たとえばサーバである電力消費管理装置101と、データベース161とが設けられている。各需要家の施設には、たとえば計測装置および制御装置である需要家装置202と、電力メータ171と、電流センサ172と、センサ173と、負荷181とが設けられている。
系統側管理装置151は、データベース162に保存された情報等に基づいて、たとえば電力消費の抑制依頼として目標情報を示す電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信する。
電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から受信した電力管理情報、およびデータベース161に保存された各種情報等に基づいて指示情報を作成し、作成した指示情報を1または複数の需要家装置202へ送信する。
需要家装置202は、電力消費管理装置101から受信した指示情報に基づいて、負荷181を制御する。具体的には、たとえば、需要家装置202は、負荷181である空調の設定温度を2℃上昇させたり、負荷181である廊下照明をオフしたりする制御を行なう。
なお、電力消費管理装置101は、上記のような負荷181の制御内容を示す指示情報を需要家装置202へ送信する構成であってもよい。この場合、電力消費管理装置101は、たとえば、上記制御内容を需要家装置202ごとに区別してデータベース161に保存する。
電力メータ171は、たとえば需要家施設における全体の消費電力を測定し、測定結果を示す信号を需要家装置202へ送信する。電流センサ172は、たとえば需要家施設における各フロアに設けられ、フロア単位の消費電力を測定し、測定結果を示す信号を需要家装置202へ送信する。センサ173は、たとえば、需要家施設における各フロアに設けられた温度センサまたは湿度センサであり、検知結果を示す信号を需要家装置202へ送信する。
需要家装置202は、たとえば電力消費管理装置101からの要求に応じて、負荷181に対する制御内容、電力メータ171および電流センサ172等の測定結果に基づく所定時間単位の消費電力量、ならびに各種センサ173の検知結果を示すセンサ情報を電力消費管理装置101へ送信する。
電力消費管理装置101は、需要家装置202から取得した各種情報をデータベース161に保存する。また、電力消費管理装置101は、インターネット等から各種情報、たとえば、需要家施設の地域における気温、湿度および天候等の過去の気象情報および気象予報情報を取得してデータベース161に保存する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費制御の一例を示す図である。
図3を参照して、この例では、電力消費管理システム301は、需要家装置202A,202B,202C,202Dを備える。
まず、電力消費管理装置101は、電力需給の逼迫が予測される時刻t1から時刻t2の期間を節電イベントの節電期間として示す電力管理情報を系統側管理装置151から受信する。
次に、電力消費管理装置101は、需要家装置202A,202B,202C,202Dの中から指示情報の通知先として1または複数の需要家装置202を選択する。ここでは、電力消費管理装置101は、需要家装置202A,202B,202Cの3つの需要家装置202を選択する。
また、電力消費管理装置101は、長期間に亘る電力消費の抑制による各電力需要施設の負担を軽減させるため、時刻t1から時刻t2までの期間を、たとえば、指示情報の通知先として選択した需要家装置202の数、具体的には3つのサブ節電期間に分割する。そして、電力消費管理装置101は、分割した各サブ節電期間を、指示情報の通知先として選択した各需要家装置202に割り当てる。
なお、電力消費管理装置101は、たとえば、時刻t1から時刻t2までの期間を所定時間ごとに区切った複数のサブ節電期間に分割し、分割した1または複数の各サブ節電期間を、指示情報の通知先として選択した複数の需要家装置202にそれぞれ割り当てる構成であっても良い。
ここでは、電力消費管理装置101は、時刻t1から時刻t2までの期間を、期間A、期間Bおよび期間Cの3つのサブ節電期間に分割し、期間Aを需要家装置202Aに割り当て、期間Bを需要家装置202Bに割り当て、期間Cを需要家装置202Cに割り当てる。
次に、電力消費管理装置101は、各サブ節電期間における節電目標Ga,Gb,Gcを設定し、期間Aおよび節電目標Gaを示す指示情報を需要家装置202Aに通知し、期間Bおよび節電目標Gbを示す指示情報を需要家装置202Bに通知し、期間Cおよび節電目標Gcを示す指示情報を需要家装置202Cに通知する指示処理を行なう。
次に、需要家装置202A,202B,202Cは、時刻t1から時刻t2の期間において、電力消費管理装置101から受信した指示情報に従い、自己が設けられている電力需要施設の電気機器の動作を制御する。たとえば、需要家装置202A,202B,202Cは、空調の設定温度を上げる等の制御を行なうことにより、消費電力の削減を図る。
これにより、グラフGF1およびGF2で示すように、時刻t1から時刻t2の期間において、需要家装置202A,202B,202C,202Dがそれぞれ設けられている電力需要施設における消費電力の合計(グラフGF2)は、電力消費管理装置101による指示処理が行われなかったと仮定した場合における消費電力の合計(グラフGF1)と比較して減少する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費の抑制の一例を示す図である。
図4を参照して、系統側管理装置151は、電力需給の逼迫が予想される場合、節電期間B、および節電期間Bにおける消費電力量の上限値である依頼電力量Aを目標情報として示す電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信する。
電力消費管理装置101は、各電力需要施設における消費電力量の想定値の総和である想定総電力量Cを系統側管理装置151から受信するか、または保持している。想定総電力量Cは、たとえば、ベースラインと呼ばれる、電力消費を抑制しなかった場合の電力消費量であり、過去の電力消費データ等に基づいて算出される。
想定総電力量Cから依頼電力量Aを減算した結果が、電力消費管理装置101が配下の各需要家装置202に要請すべき総依頼抑制量Dである。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費管理装置から系統側管理装置への応答内容の一例を示す図である。
図5を参照して、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から上記のような目標情報を受信すると、配下の各需要家装置202において抑制可能な電力量の想定値の総和である想定総抑制量Fを算出する。
そして、電力消費管理装置101は、想定総抑制量Fが総依頼抑制量D以上である場合、系統側管理装置151からの節電要請に対して「許諾」を返答する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費管理装置から系統側管理装置への応答内容の一例を示す図である。
図6を参照して、電力消費管理装置101は、総依頼抑制量Dよりも想定総抑制量Fが小さい場合、系統側管理装置151からの節電要請に対して「非許諾」を返答する。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費管理装置の構成を示す図である。
図7を参照して、電力消費管理装置101は、電力管理情報取得部(目標情報取得部)11と、指示部12と、プレ判断部13と、予測抑制情報取得部14と、応答部15と、応答情報取得部16と、判断部17とを備える。
電力管理情報取得部11は、電力系統側から電力管理情報たとえば電力消費の目標を示す目標情報を取得し、取得した目標情報を指示部12、プレ判断部13、予測抑制情報取得部14および判断部17へ出力する。
判断部17は、電力管理情報取得部11から受けた目標情報の示す目標であって電力需要施設における目標の達成に関する判断を行い、判断の結果を示す判断情報を応答部15へ出力する。
予測抑制情報取得部14は、電力管理情報取得部11から目標情報を受けて、上記目標に対する電力需要施設における電力消費の抑制を予測した内容を示す予測抑制情報を取得し、取得した予測抑制情報をプレ判断部13および判断部17へ出力する。
判断部17は、たとえば、予測抑制情報取得部14から受けた予測抑制情報を判断情報とともに応答部15へ出力する。
応答部15は、判断部17から受けた判断情報および予測抑制情報を電力系統側たとえば系統側管理装置151に通知する。
指示部12は、電力管理情報取得部11から受けた目標情報に基づいて、電力需要施設における電力消費に関する指示情報を当該電力需要施設たとえば需要家装置202に通知する。
応答情報取得部16は、指示部12によって通知された指示情報に対する応答情報を電力需要施設たとえば需要家装置202から取得し、取得した応答情報を判断部17へ出力する。
判断部17は、たとえば、応答情報取得部16から受けた応答情報に基づいて、電力需要施設における目標の達成に関する判断を行なう。
プレ判断部13は、応答情報取得部16によって応答情報が取得される前にたとえば電力管理情報取得部11から目標情報を受けると、電力需要施設における上記目標の達成に関するプレ判断を行い、判断結果を示すプレ判断情報を応答部15へ出力する。たとえば、プレ判断部13は、予測抑制情報取得部14から受けた予測抑制情報をプレ判断情報とともに応答部15へ出力する。
応答部15は、プレ判断部13から受けたプレ判断情報を電力系統側に通知する。たとえば、応答部15は、プレ判断情報とともに予測抑制情報を電力系統側に通知する。
また、たとえば、予測抑制情報取得部14は、電力管理情報取得部11から受けた目標情報に基づいて予測抑制情報を算出し、判断部17へ出力する。
判断部17は、たとえば、予測抑制情報取得部14から受けた予測抑制情報を判断情報とともに応答部15へ出力する。
応答部15は、たとえば、判断部17から受けた判断情報とともに、予測抑制情報取得部14によって算出された予測抑制情報を電力系統側に通知する。
なお、判断部17およびプレ判断部13は、節電目標の達成の可否という2値的な判断を行なう構成に限らず、目標達成の可能性を示すパーセンテージ等の指標を判断結果とする構成であってもよい。
また、予測抑制情報は、抑制電力量を示してもよいし、抑制率または抑制割合を示してもよい。
また、電力消費管理装置101が予測抑制情報を作成する構成に限らず、需要家装置202が作成して電力消費管理装置101へ送信する構成であってもよい。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける系統側管理装置の構成を示す図である。
図8を参照して、系統側管理装置151は、電力管理情報取得部(目標情報取得部)31と、情報処理部33と、通知部34と、判断情報取得部35と、予測抑制情報取得部36とを備える。
電力管理情報取得部31は、電力管理情報たとえば電力需要施設における電力消費の目標を示す目標情報を作成し、作成した目標情報を情報処理部33へ出力する。
情報処理部33は、電力管理情報取得部31から受けた目標情報を通知部34へ出力する。
通知部34は、情報処理部33から受けた目標情報を電力消費管理装置101に通知する。
判断情報取得部35は、電力需要施設における上記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を電力消費管理装置101から取得し、取得した判断情報を情報処理部33へ出力する。
予測抑制情報取得部36は、上記目標に対する電力需要施設における電力消費の抑制を予測した内容を示す予測抑制情報をたとえば電力消費管理装置101から取得し、取得した予測抑制情報を情報処理部33へ出力する。
情報処理部33は、電力需要施設において上記目標が達成できない旨を示す判断情報を判断情報取得部35から受けた場合、たとえば、予測抑制情報取得部36から受けた予測抑制情報に基づいて、通知部34によって通知された目標情報の内容を変更し、通知部34へ出力する。
通知部34は、情報処理部33から受けた変更後の目標情報を電力消費管理装置101に通知する。
なお、電力管理情報取得部31は、目標情報を作成する構成に限らず、予め登録された目標情報を保持する構成であってもよいし、他の装置において作成された目標情報を取得する構成であってもよい。
[動作]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムが電力消費の抑制を行なう際の動作について説明する。
電力消費管理システム301における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図9を参照して、まず、系統側管理装置151は、電力需要を予測し、電力需給が逼迫する可能性が高い場合、電力消費の抑制を行なうべきであると判断する(ステップS1)。
より詳細には、系統側管理装置151は、たとえば、既知の需要予測技術を用いて、具体的にはニュートラルネットワークまたは自己回帰分析等の技術を用いて、全体的な電力需要を予測する。あるいは、系統側管理装置151は、たとえば、過去X日分の消費電力量のデータから、特異日を除いたY日分の消費電力量の平均値を算出する。
次に、系統側管理装置151は、たとえば、節電期間および当該節電期間における消費電力量の上限値を目標値として示す電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS2)。なお、目標情報の示す節電目標は、抑制すべき電力量に限らず、たとえば、削減率または削減割合であってもよいし、節電期間中の消費電力量の上限値等であってもよい。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から電力管理情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断を行なう(ステップS3)。
次に、電力消費管理装置101は、節電目標を達成できると判断し、「許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS4)。
また、電力消費管理装置101は、電力管理情報の示す節電目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS5およびS6)。
次に、各需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報を受信して、受信した指示情報の示す節電目標の受け入れの可否を判断し(ステップS7およびS8)、受け入れ可であると判断すると、「許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS9およびS10)。
より詳細には、需要家装置202は、たとえば、指示情報の示す節電目標をユーザに提示し、ユーザが、当該節電目標を受け入れるか否かを判断し、需要家装置202に対して応答情報の内容を指示する。あるいは、需要家装置202は、たとえば、予め設定された閾値と指示情報の示す節電目標の値とを比較し、比較結果に基づいて当該節電目標を受け入れるか否かを判断する。
次に、電力消費管理装置101は、各需要家装置202から受信した応答情報に基づいて、系統側管理装置151から受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かの判断を行なう。ここでは、電力消費管理装置101は、各需要家装置202から「許諾」を示す応答情報を受信して、節電目標を達成できると判断し(ステップS11)、「許諾」を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS12)。
次に、各需要家装置202は、指示情報の示す節電期間において、節電目標を満たすように、自己が設けられた需要家施設における電気機器の動作を制御する(ステップS13およびS14)。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図10を参照して、ステップS21〜S26の動作は、図9に示すステップS1〜S6の動作と同様である。
次に、各需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報を受信して、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れるか否かの判断を行なう(ステップS27およびS28)。
ここでは、ある需要家装置202が、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ可であると判断し、「許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS29)。一方、他の需要家装置202が、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ不可であると判断し、「非許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS30)。
次に、電力消費管理装置101は、需要家装置202から「非許諾」を示す応答情報を受信して、節電目標を達成できないと判断し(ステップS31)、「非許諾」を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS32)。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「非許諾」を示す判断情報を受信して、需給改善処理を行なう(ステップS33)。
より詳細には、系統側管理装置151は、需給改善処理として、たとえば、電力管理情報を他の電力消費管理装置101へ送信することにより、他のアグリゲータに電力消費の抑制の一部または全部を依頼する処理を行なうか、電力会社等の所有する発電機による発電を準備するための処理を行なうか、または電力会社等の所有する蓄電池の充電を開始するための処理を行なう。なお、系統側管理装置151は、これらの複数の処理を並行して行なう構成であってもよい。
また、電力消費管理装置101は、需要家装置202から「非許諾」を示す応答情報を受信した場合、「非許諾」を示す判断情報をただちに系統側管理装置151へ送信する(ステップS32)構成に限らず、指示情報の送信先として選択しなかった需要家装置202が配下に存在する場合、当該需要家装置202へ指示情報を送信する構成であってもよい。これにより、系統側管理装置151へ「非許諾」を示す判断情報を送信することなく、電力消費の抑制のためのリソースを早期に確保し、電力消費管理システム301における節電目標の達成のための準備を完了することができる。
図11は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図11を参照して、ステップS41〜S42の動作は、図9に示すステップS1〜S2の動作と同様である。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から電力管理情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断を行なう(ステップS43)。
次に、電力消費管理装置101は、節電目標を達成できないと判断し、「非許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS44)。
また、電力消費管理装置101は、電力管理情報の示す節電目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS45およびS46)。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「非許諾」を示すプレ判断情報を受信して、需給改善処理を行なう(ステップS47)。
また、各需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報を受信して、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れるか否かの判断を行なう(ステップS48およびS49)。
ここでは、ある需要家装置202が、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ可であると判断し、「許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS50)。一方、他の需要家装置202が、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ不可であると判断し、「非許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS51)。
次に、電力消費管理装置101は、需要家装置202から「非許諾」を示す応答情報を受信して、節電目標を達成できないと判断し(ステップS52)、「非許諾」を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS53)。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「非許諾」を示す判断情報を受信して、需給改善処理を継続する(ステップS54)。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図12を参照して、ステップS61〜S66の動作は、図11に示すステップS41〜S46の動作と同様である。
次に、各需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報を受信して、受信した指示情報の示す節電目標の受け入れの可否を判断し(ステップS68およびS69)、受け入れ可であると判断すると、「許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS70およびS71)。
次に、電力消費管理装置101は、各需要家装置202から受信した応答情報に基づいて、系統側管理装置151から受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かの判断を行なう。ここでは、電力消費管理装置101は、各需要家装置202から「許諾」を示す応答情報を受信して、節電目標を達成できると判断し(ステップS72)、「許諾」を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS73)。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「許諾」を示す判断情報を受信して、需給改善処理を中止する(ステップS74)。
次に、各需要家装置202は、指示情報の示す節電期間において、節電目標を満たすように、自己が設けられた需要家施設における電気機器の動作を制御する(ステップS75およびS76)。
図13は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図13を参照して、ステップS81〜S82の動作は、図9に示すステップS1〜S2の動作と同様である。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から電力管理情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断を行なう。具体的には、電力消費管理装置101は、たとえば、前述のように配下の各需要家装置202において抑制可能な電力量の想定値の総和である想定総抑制量Fを算出し、配下の各需要家装置202に要請すべき総依頼抑制量Dとの比較を行なう(ステップS83)。
次に、電力消費管理装置101は、総依頼抑制量Dよりも想定総抑制量Fが小さい場合、節電目標を達成できないと判断し、「非許諾」を示すプレ判断情報に加えて、想定総抑制量Fを示す予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS84)。この場合、たとえば、電力消費管理装置101は、配下の各需要家装置202への指示情報の送信を行なわない。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「非許諾」を示すプレ判断情報を受信して、需給改善処理を行なう(ステップS85)。
たとえば、系統側管理装置151は、前回送信した電力管理情報の内容を変更する(ステップS86)。より詳細には、系統側管理装置151は、前回電力消費管理装置101に要求した値よりも小さい総依頼抑制量D、たとえば電力消費管理装置101から通知された想定総抑制量Fを総依頼抑制量Dとして示す電力管理情報を作成して電力消費管理装置101へ送信する(ステップS87)。
なお、系統側管理装置151は、需給改善処理として、このような電力管理情報の変更処理と前述した1または複数の処理とを並行して行なう構成であってもよい。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から変更後の電力管理情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断を行なう(ステップS88)。
次に、電力消費管理装置101は、総依頼抑制量Dが軽減されて想定総抑制量F以下となっていることから節電目標を達成できると判断し、「許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS89)。
また、電力消費管理装置101は、変更後の電力管理情報の示す節電目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS90およびS91)。
ステップS92〜S99の動作は、図9に示すステップS7〜S14の動作と同様である。
図14は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図14を参照して、ステップS101〜S102の動作は、図13に示すステップS81〜S82の動作と同様である。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から電力管理情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断を行なう。具体的には、電力消費管理装置101は、たとえば、前述のように配下の各需要家装置202において抑制可能な電力量の想定値の総和である想定総抑制量Fを算出し、配下の各需要家装置202に要請すべき総依頼抑制量Dとの比較を行なう(ステップS103)。
次に、電力消費管理装置101は、想定総抑制量Fが総依頼抑制量D以上である場合、節電目標を達成できると判断し、「許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS104)。
また、電力消費管理装置101は、電力管理情報の示す節電目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS105およびS106)。
次に、各需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報を受信して、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れるか否かの判断を行なう(ステップS107およびS108)。
ここでは、ある需要家装置202が、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ可であると判断し、「許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS109)。一方、他の需要家装置202が、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ不可であると判断し、「非許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS110)。
次に、電力消費管理装置101は、需要家装置202から「非許諾」を示す応答情報を受信して、想定総抑制量Fから当該需要家装置202の想定抑制量を減算した値を新たな想定総抑制量Fとする。そして、電力消費管理装置101は、更新した想定総抑制量Fと総依頼抑制量Dとの比較を行い、総依頼抑制量Dよりも想定総抑制量Fが小さい場合、節電目標を達成できないと判断し(ステップS111)、「非許諾」を示す判断情報に加えて、更新後の想定総抑制量Fを示す予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS112)。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「非許諾」を示す判断情報を受信して、需給改善処理を行なう(ステップS113)。
たとえば、系統側管理装置151は、前回送信した電力管理情報の内容を変更する(ステップS114)。より詳細には、系統側管理装置151は、前回電力消費管理装置101に要求した値よりも小さい総依頼抑制量D、たとえば電力消費管理装置101から通知された想定総抑制量Fを総依頼抑制量Dとして示す電力管理情報を作成して電力消費管理装置101へ送信する(ステップS115)。
なお、系統側管理装置151は、需給改善処理として、このような電力管理情報の変更処理と前述した1または複数の処理とを並行して行なう構成であってもよい。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から変更後の電力管理情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断を行なう(ステップS116)。
次に、電力消費管理装置101は、総依頼抑制量Dが軽減されて想定総抑制量F以下となっていることから節電目標を達成できると判断し、「許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS117)。
また、電力消費管理装置101は、変更後の電力管理情報の示す節電目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS118およびS119)。
ステップS120〜S127の動作は、図13に示すステップS92〜S99の動作と同様である。
図15は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置による電力管理情報の処理の手順を定めたフローチャートである。
図15を参照して、まず、電力消費管理装置101は、節電期間B、および節電期間Bにおける消費電力量の上限値である依頼電力量Aを示す電力管理情報を系統側管理装置151から受信する(ステップS301)。
次に、電力消費管理装置101は、節電期間Bにおける配下の各電力需要施設における想定総電力量Cを算出する(ステップS302)。
次に、電力消費管理装置101は、想定総電力量Cが依頼電力量Aよりも大きい場合には(ステップS303でYES)、想定総電力量Cから依頼電力量Aを減算した値を、配下の各需要家装置202に要請すべき電力量の総和すなわち総依頼抑制量Dとする(ステップS304)。
次に、電力消費管理装置101は、配下の各電力需要施設における消費電力の想定抑制量、すなわち需要家装置202ごとの想定抑制量Kを算出する(ステップS305)。
次に、電力消費管理装置101は、消費電力の抑制を依頼する需要家装置202を選択し、選択した需要家装置202に対する依頼抑制量Lを算出する(ステップS306)。
より詳細には、電力消費管理装置101は、選択した需要家装置202に対しては対応の想定抑制量Kを依頼抑制量Lとして設定し、選択しなかった需要家装置202に対しては依頼抑制量Lとしてゼロを設定する。
次に、電力消費管理装置101は、配下の各需要家装置202に対する依頼抑制量Lの合計を算出することにより、配下の各需要家装置202において抑制可能な電力量の想定値の総和である想定総抑制量Fを算出する(ステップS307)。
一方、電力消費管理装置101は、想定総電力量Cが依頼電力量A以下である場合には(ステップS303でNO)、総依頼抑制量Dとしてゼロを設定する(ステップS308)。
次に、電力消費管理装置101は、想定総抑制量Fが総依頼抑制量D以上である場合には(ステップS309でYES)、「許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS310)。
一方、電力消費管理装置101は、想定総抑制量Fが総依頼抑制量D未満である場合には(ステップS309でNO)、「非許諾」を示すプレ判断情報および想定総抑制量Fを系統側管理装置151へ送信する(ステップS311)。
次に、電力消費管理装置101は、選択した各需要家装置202の設置された電力需要施設における想定電力量Mを算出する。そして、電力消費管理装置101は、選択した需要家装置202ごとに、想定電力量Mから依頼抑制量Lを減算した値を依頼電力量Eとして算出する(ステップS312)。
次に、電力消費管理装置101は、需要家装置202ごとに設定された依頼電力量Eおよびサブ節電期間を示す指示情報を各需要家装置202へ送信する(ステップS313)。
次に、電力消費管理装置101は、各需要家装置202から指示情報に対する応答情報を受信し(ステップS314)、各応答情報の内容に基づいて、配下の各需要家装置202において抑制可能な電力量の想定値の総和である想定総抑制量を再計算する(ステップS315)。
より詳細には、電力消費管理装置101は、想定総抑制量の再計算において、たとえば、指示情報の送信先でない需要家装置202に対しては過去の抑制量の実績値を加算対象とし、指示情報の送信先であって「許諾」を示す応答情報を送信してきた需要家装置202に対しては対応の想定抑制量Kを加算対象とし、指示情報の送信先であって「非許諾」を示す応答情報を送信してきた需要家装置202に対してはゼロを加算対象とする。
あるいは、電力消費管理装置101は、想定総抑制量の再計算において、たとえば、指示情報の送信先でない需要家装置202に対しては節電時における負荷181に対する制御内容と需要家装置202の設置された電力需要施設における気象予報情報とに基づいて算出した想定抑制量Kを加算対象とし、指示情報の送信先であって「許諾」を示す応答情報を送信してきた需要家装置202に対しては対応の想定抑制量Kを加算対象とし、指示情報の送信先であって「非許諾」を示す応答情報を送信してきた需要家装置202に対してはゼロを加算対象とする。
次に、電力消費管理装置101は、想定総抑制量の再計算結果である想定総抑制量Gが総依頼抑制量D以上である場合には(ステップS316でYES)、「許諾」を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS317)。
一方、電力消費管理装置101は、想定総抑制量Gが総依頼抑制量D未満である場合には(ステップS316でNO)、「非許諾」を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS318)。
以下、電力需要施設の選択および想定総抑制量の算出の具体例について詳細に説明する。
電力消費管理装置101は、たとえば以下の(A1)〜(A3)および(B)のいずれかの方法を用いる。
方法(A1)〜(A3)では、電力消費管理装置101は、各電力需要施設における過去の抑制量の実績値に基づいて、電力需要施設すなわち需要家装置202の選択および想定総抑制量Fの算出を行なう。
より詳細には、電力消費管理装置101は、各電力需要施設において過去に実際に行われた抑制量を所定時間たとえば30分単位で集計し、この単位時間ごとに抑制量の平均値、分散値または最大値を算出する。
(A1)節電期間Bの時間帯、たとえば13:00〜16:00の時間帯における単位時間当たりの抑制量の平均値の総和(以下、平均総和とも称する。)を求め、平均総和が大きい電力需要施設から順に選択していき、選択したN件(Nは1以上の整数)の電力需要施設の平均総和の合計が総依頼抑制量Dを超えるまで電力需要施設を選択する。そして、選択したN件分の平均総和の合計を想定総抑制量Fとして算出する。このように、平均総和が大きい電力需要施設から順に選択することにより、電力需要施設の選択の妥当性を高めることができる。
(A2)節電期間Bの時間帯、たとえば13:00〜16:00の時間帯における単位時間当たりの抑制量の分散値の総和を求め、当該総和が小さい電力需要施設から順に選択していき、選択したN件(Nは1以上の整数)の電力需要施設の平均総和の合計が総依頼抑制量Dを超えるまで電力需要施設を選択する。そして、選択したN件分の平均総和の合計を想定総抑制量Fとして算出する。このように、分散値の総和が小さい電力需要施設から順に選択することにより、抑制量のばらつきにより各電力需要施設における抑制量の総和が総依頼抑制量Dを超えなくなる事態の発生を抑制することができる。
(A3)節電期間Bの時間帯、たとえば13:00〜16:00の時間帯における単位時間当たりの抑制量の最大値の総和を求め、当該総和が大きい電力需要施設から順に選択していき、選択したN件(Nは1以上の整数)の電力需要施設の平均総和の合計が総依頼抑制量Dを超えるまで電力需要施設を選択する。そして、選択したN件分の平均総和の合計を想定総抑制量Fとして算出する。このように、最大値が大きい電力需要施設から順に選択することにより、選択される電力需要施設の数をより少なくすることができる。
方法(B)では、電力消費管理装置101は、予測に基づいて、電力需要施設すなわち需要家装置202の選択および想定総抑制量Fの算出を行なう。
より詳細には、電力消費管理装置101は、たとえば、電力消費の非抑制依頼時における過去の消費電力量の実績、当該実績の得られたときの気象情報、および節電期間Bにおける気象予報情報に基づいて、節電期間Bにおける電力需要施設ごとの想定電力量Mを算出する。
具体的には、電力消費管理装置101は、たとえば、気象予報情報から電力需要施設における負荷181の制御内容を予測することにより、節電期間Bにおける電力需要施設の想定電力量Mを算出する。各電力需要施設の想定電力量Mの総和を算出することにより、想定総電力量Cが得られる。
次に、電力消費管理装置101は、たとえば、節電期間Bにおいて想定される負荷181に対する制御内容と電力需要施設における気象予報情報とに基づいて電力需要施設ごとの想定抑制量Kを算出する。上記制御内容は、たとえば、需要家装置202から取得した抑制依頼時における負荷181に対する制御内容から得られる。
次に、電力消費管理装置101は、想定電力量Mから想定抑制量Kを減算することにより、節電期間Bにおける節電時想定電力量を算出する。各電力需要施設の節電時想定電力量の総和を算出することにより、節電期間Bにおける節電時想定総電力量が得られる。
次に、電力消費管理装置101は、節電期間Bにおける想定抑制量Kの大きい電力需要施設から順に選択していき、選択したN件(Nは1以上の整数)の電力需要施設の想定抑制量Kの合計が総依頼抑制量Dを超えるまで電力需要施設を選択する。そして、選択したN件分の想定抑制量Kの合計を想定総抑制量Fとして算出する。
なお、上記方法(A1)〜(A3)および(B)において、上記合計が総依頼抑制量Dを超える前に、新たに選択可能な電力需要施設が存在しなくなった場合、電力消費管理装置101は、「非許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する。
また、電力消費管理装置101は、電力消費の抑制を依頼する需要家装置202として、上記合計が総依頼抑制量Dを超えるために最低限必要な1または複数の需要家装置202を選択する構成に限らず、配下の全需要家装置202等、需要家装置202を余分に選択する構成であってもよい。これにより、「非許諾」を示す応答情報を送信してくる需要家装置202が存在した場合でも、想定総抑制量Gが総依頼抑制量D未満となる事態の発生を抑制することができる。また、各需要家装置202から受信した応答情報の内容から、消費電力の抑制を依頼する必要のなくなった需要家装置202に対しては、電力消費管理装置101から当該需要家装置202に対して指示情報のキャンセルを通知すればよい。
以下、電力需要施設すなわち需要家装置202の選択対象からの除外処理の具体例について詳細に説明する。
電力消費管理装置101は、たとえば、過去N回(Nは1以上の整数)連続で選択された電力需要施設は除外した上で、上記方法(A1)〜(A3)および(B)のいずれかに従い、電力需要施設の選択および想定総抑制量Fの算出を行なう。
あるいは、電力消費管理装置101は、たとえば、過去M回(Mは1以上の整数)のうち、N回(Nは1以上の整数、M>N)以上選択された電力需要施設は除外した上で、上記方法(A1)〜(A3)および(B)のいずれかに従い、電力需要施設の選択および想定総抑制量Fの算出を行なう。
このような選択除外処理により、節電対象として特定の電力需要施設に偏って選択されるという不公平を防ぎ、需要家間の公平性を向上させることができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、系統側管理装置151は、依頼電力量Aを目標情報として示す電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。系統側管理装置151は、節電期間Bにおける電力消費管理装置101の配下の各需要家装置202における想定総電力量Cを算出し、想定総電力量Cから依頼電力量Aを減算した値である総依頼抑制量Dを目標情報として示す電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信する構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力消費管理装置101は、需要家装置202ごとの依頼電力量Eを示す指示情報を当該需要家装置202へ送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。電力消費管理装置101は、需要家装置202ごとの依頼抑制量Lを示す指示情報を当該需要家装置202へ送信する構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力消費管理装置101は、想定総抑制量Fを示す予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。電力消費管理装置101は、節電期間Bにおける各電力需要施設の節電時想定電力量の総和である節電時想定総電力量を示す予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信する構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力消費管理装置101は、判断部およびプレ判断部を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。電力消費管理装置101は、判断部およびプレ判断部のいずれか一方を備え、判断情報およびプレ判断情報のいずれか一方を系統側管理装置151へ送信する構成であってもよい。
このような構成でも、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なう、という本発明の目的を達成することが可能である。
また、電力消費管理装置101は、電力管理情報の受信に応答してプレ判断情報をただちに系統側管理装置151へ送信する構成に限らず、たとえばプレ判断情報を作成してから所定時間待機し、各需要家装置202からの応答情報が当該所定時間以内に到着した場合、プレ判断情報を送信せずに判断情報を系統側管理装置151へ送信する構成であってもよい。すなわち、応答部15は、プレ判断部13から受けたプレ判断情報を電力系統側に通知可能であればよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力消費管理装置101は、プレ判断情報および判断情報の各々とともに予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。電力消費管理装置101は、プレ判断情報および判断情報のいずれか一方とともに予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信する構成であってもよい。また、プレ判断情報とともに送信される予測抑制情報、および判断情報とともに送信される予測抑制情報は同じ内容であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力消費管理装置101は、各需要家装置202からの応答情報に基づいて予測抑制情報を作成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。電力消費管理装置101は、たとえば収集した他の情報に基づいて予測抑制情報を作成する構成であってもよい。
また、本発明は、電力消費管理装置を1つ備える電力消費管理システムに限らず、階層化された複数の電力消費管理装置を備える電力消費管理システムに適用することも可能である。
ところで、電力需要施設の需要家が節電要請の対象期間において当該節電要請に従った電力消費の抑制を行なうことが困難な場合もある。このような場合、系統側事業者は、電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じる必要が生じる。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置では、電力管理情報取得部11は、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得する。判断部17は、電力需要施設における上記目標の達成に関する判断を行なう。予測抑制情報取得部14は、上記目標に対する電力需要施設における電力消費の抑制を予測した内容を示す予測抑制情報を取得する。そして、応答部15は、判断部17の判断結果を示す判断情報、および予測抑制情報を電力系統側に通知する。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、上記判断結果と合わせて電力需要施設において想定される電力消費の抑制内容を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、より適切な対策を講じることができる。また、電力系統側は、次回の節電要請においてより的確な目標を設定することができる。すなわち、電力需給の改善をより確実に実現可能なシステムを提供することができる。
したがって、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置では、指示部12は、目標情報に基づいて、電力需要施設における電力消費に関する指示情報を当該電力需要施設に通知する。応答情報取得部16は、指示情報に対する応答情報を電力需要施設から取得する。判断部17は、応答情報に基づいて上記判断を行なう。プレ判断部13は、応答情報が取得される前に、電力需要施設における上記目標の達成に関する判断を行なう。そして、応答部15は、プレ判断部13の判断結果を示すプレ判断情報を電力系統側に通知可能である。
このような構成により、電力消費の目標の達成に関する判断結果をより早いタイミングで電力系統側に通知することができるため、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であると想定される場合に、電力系統側において早期に次の対策を講じることが可能となる。そして、電力消費の抑制依頼に対する電力需要施設からの実際の応答内容に基づく判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設における電力消費の目標達成の可否をより高い確度で知ることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置では、応答部15は、プレ判断情報とともに予測抑制情報を電力系統側に通知可能である。
このような構成により、電力消費の目標の達成に関する判断結果および電力需要施設において想定される電力消費の抑制内容をより早いタイミングで電力系統側に通知することができるため、電力系統側は、より適切な対策を早期に講じることができる。また、電力系統側は、より的確な目標を設定した次回の節電要請を早期に行なうことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置では、予測抑制情報取得部14は、応答情報に基づいて予測抑制情報を算出する。そして、応答部15は、判断情報とともに、算出された予測抑制情報を電力系統側に通知する。
このような構成により、電力消費の抑制依頼に対する電力需要施設からの実際の応答内容に基づいて電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力系統側に通知することができるため、電力系統側においてより適切な対策を講じることができる。また、電力系統側は、次回の節電要請においてより的確な目標を設定することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力消費管理装置101は、予測抑制情報取得部14によって取得された予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。電力消費管理装置101は、予測抑制情報取得部14を備えず、予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信しない構成であってもよい。このような構成でも、本発明の目的を達成することが可能である。
すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置では、電力管理情報取得部11は、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得する。判断部17は、電力需要施設における上記目標の達成に関する判断を行なう。応答部15は、判断部17の判断結果を示す判断情報を電力系統側に通知する。指示部12は、目標情報に基づいて、電力需要施設における電力消費に関する指示情報を当該電力需要施設に通知する。応答情報取得部16は、指示情報に対する応答情報を電力需要施設から取得する。判断部17は、応答情報に基づいて上記判断を行なう。プレ判断部13は、応答情報が取得される前に、電力需要施設における上記目標の達成に関する判断を行なう。そして、応答部15は、プレ判断部13の判断結果を示すプレ判断情報を電力系統側に通知可能である。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、電力消費の目標の達成に関する判断結果をより早いタイミングで電力系統側に通知することができるため、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であると想定される場合に、電力系統側において早期に次の対策を講じることが可能となる。そして、電力消費の抑制依頼に対する電力需要施設からの実際の応答内容に基づく判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設における電力消費の目標達成の可否をより高い確度で知ることができる。
したがって、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る電力消費管理システムと比べて系統側管理装置151から電力消費管理装置101へ通知される情報を追加した電力消費管理システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る電力消費管理システムと同様である。
図16は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費管理装置の構成を示す図である。
図16を参照して、電力消費管理装置101は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置と比べて、さらに、インセンティブ情報取得部18を備える。
インセンティブ情報取得部18は、電力系統側たとえば系統側管理装置151から電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を取得し、取得したインセンティブ情報をプレ判断部13および判断部17へ出力する。
インセンティブ情報は、各電力需要施設における電力消費の抑制を促進するための情報である。具体的には、たとえば、インセンティブ情報は、節電期間における需要家装置202の予測消費電力量たとえば前述のベースラインからの消費電力の抑制量と需要家に与えられる節電の対価との対応関係を示す情報である。あるいは、インセンティブ情報は、たとえば、節電期間における値上げされた特別な電気料金の情報である。
プレ判断部13は、たとえば、インセンティブ情報取得部18から受けたインセンティブ情報に基づいて、電力需要施設における目標の達成に関するプレ判断を行い、判断結果を示すプレ判断情報を応答部15へ出力する。
判断部17は、たとえば、インセンティブ情報取得部18から受けたインセンティブ情報に基づいて、電力需要施設における目標の達成に関する判断を行い、判断結果を示す判断情報を応答部15へ出力する。
図17は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける系統側管理装置の構成を示す図である。
図17を参照して、系統側管理装置151は、本発明の第1の実施の形態に係る系統側管理装置と比べて、さらに、インセンティブ情報取得部32を備える。
インセンティブ情報取得部32は、電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を作成し、作成したインセンティブ情報を情報処理部33へ出力する。
情報処理部33は、電力管理情報取得部31から受けた目標情報、およびインセンティブ情報取得部32から受けたインセンティブ情報を通知部34へ出力する。
通知部34は、情報処理部33から受けた目標情報およびインセンティブ情報を電力消費管理装置101に通知する。
情報処理部33は、電力需要施設において上記目標が達成できない旨を示す判断情報を判断情報取得部35から受けた場合、通知部34によって通知された目標情報およびインセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更し、通知部34へ出力する。たとえば、情報処理部33は、電力需要施設において上記目標が達成できない旨を示す判断情報を判断情報取得部35から受け、かつ予測抑制情報を予測抑制情報取得部36から受けた場合、当該予測抑制情報に基づいて、通知部34によって通知された目標情報およびインセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更し、通知部34へ出力する。
通知部34は、情報処理部33から受けた変更後の情報を電力消費管理装置101に通知する。
なお、インセンティブ情報取得部32は、インセンティブ情報を作成する構成に限らず、予め登録されたインセンティブ情報を保持する構成であってもよいし、他の装置において作成されたインセンティブ情報を取得する構成であってもよい。
図18は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図18を参照して、まず、系統側管理装置151は、電力需要を予測し、電力需給が逼迫する可能性が高い場合、電力消費の抑制を行なうべきであると判断する(ステップS131)。
次に、系統側管理装置151は、たとえば、節電期間および当該節電期間における消費電力量の上限値を目標値として示す電力管理情報に加えて、インセンティブ情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS132)。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から電力管理情報およびインセンティブ情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断をインセンティブ情報等に基づいて行なう(ステップS133)。
具体的には、電力消費管理装置101は、たとえば、前述のように配下の各需要家装置202において抑制可能な電力量の想定値の総和である想定総抑制量Fをインセンティブ情報等に基づいて算出する。たとえば、電力消費管理装置101は、インセンティブ情報の示す抑制量に対応する対価の額の大小に応じて各需要家装置202における想定抑制量Kを算出する。
より詳細には、電力消費管理装置101は、たとえば、1キロワットの電力削減で100円のインセンティブ料、10円のインセンティブ料・・・等の複数のインセンティブ料ごとに電力需要施設における抑制量の実績を集計し、インセンティブ情報の示すインセンティブ料と同一または最も近いインセンティブ料に対応する抑制量を想定抑制量Kとする。そして、電力消費管理装置101は、たとえば、前述のような方法(A1)〜(A3)または(B)に従い、電力需要施設の選択および想定総抑制量Fの算出を行なう。
そして、電力消費管理装置101は、たとえば、配下の各需要家装置202に要請すべき総依頼抑制量Dと想定総抑制量Fとの比較を行なう。
次に、電力消費管理装置101は、総依頼抑制量Dよりも想定総抑制量Fが小さい場合、節電目標を達成できないと判断し、「非許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS134)。この場合、たとえば、電力消費管理装置101は、配下の各需要家装置202への指示情報の送信を行なわない。なお、電力消費管理装置101は、プレ判断情報に加えて、想定総抑制量Fを示す予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信する構成であってもよい。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「非許諾」を示すプレ判断情報を受信して、需給改善処理を行なう(ステップS135)。
たとえば、系統側管理装置151は、前回送信した電力管理情報およびインセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更する(ステップS136)。
より詳細には、系統側管理装置151は、電力管理情報の示す節電目標は前回と同じ内容に設定し、インセンティブ情報は、前回と比べて需要家にとってより有利な内容、たとえば抑制量に対する対価を大きい額に設定する。あるいは、系統側管理装置151は、インセンティブ情報は前回と同じ内容に設定し、電力管理情報は、前回と比べて節電目標を低い値たとえば依頼電力量Aを大きい値に設定する。あるいは、系統側管理装置151は、インセンティブ情報を、前回と比べて需要家にとってより有利な内容に設定するとともに、電力管理情報を、前回と比べて節電目標を低い値に設定する。
ここで、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101からプレ判断情報に加えて予測抑制情報が送信される場合、たとえば、予測抑制情報に基づいて電力管理情報およびインセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更する。
次に、系統側管理装置151は、需給改善処理後の電力管理情報およびインセンティブ情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS137)。
なお、系統側管理装置151は、電力管理情報およびインセンティブ情報のうち、内容を変更した情報のみを電力消費管理装置101へ送信する構成であってもよいし、両情報を電力消費管理装置101へ送信する構成であってもよい。
また、系統側管理装置151は、需給改善処理として、このような電力管理情報の変更処理と前述した1または複数の処理とを並行して行なう構成であってもよい。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から需給改善処理後の電力管理情報およびインセンティブ情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断をインセンティブ情報等に基づいて行なう(ステップS138)。
次に、電力消費管理装置101は、たとえば系統側管理装置151からのインセンティブ情報が需要家にとってより有利な内容に変更されていることから節電目標を達成できると判断し、「許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS139)。
また、電力消費管理装置101は、需給改善処理後の電力管理情報の示す節電目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、需給改善処理後のインセンティブ情報とともに配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS140およびS141)。
次に、各需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報およびインセンティブ情報を受信して、受信した指示情報の示す節電目標の受け入れの可否をたとえばインセンティブ情報に基づいて判断する(ステップS142およびS143)。
ステップS144〜S149の動作は、図9に示すステップS9〜S14の動作と同様である。
図19は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図19を参照して、ステップS151〜S153の動作は、図18に示すステップS131〜S133の動作と同様である。
次に、電力消費管理装置101は、想定総抑制量Fが総依頼抑制量D以上である場合、節電目標を達成できると判断し、「許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS154)。
また、電力消費管理装置101は、電力管理情報の示す節電目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、インセンティブ情報とともに配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS155およびS156)。
次に、各需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報およびインセンティブ情報を受信して、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れるか否かの判断をインセンティブ情報等に基づいて行なう(ステップS157およびS158)。
ここでは、ある需要家装置202が、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ可であると判断し、「許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS159)。一方、他の需要家装置202が、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ不可であると判断し、「非許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS160)。
次に、電力消費管理装置101は、需要家装置202から「非許諾」を示す応答情報を受信して、節電目標を達成できないと判断し(ステップS161)、「非許諾」を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS162)。なお、電力消費管理装置101は、判断情報に加えて、各需要家装置202からの応答情報に基づいて変更した想定総抑制量Fを示す予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信する構成であってもよい。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「非許諾」を示す判断情報を受信して、需給改善処理を行なう(ステップS163)。
たとえば、系統側管理装置151は、図18のステップS136の動作と同様に、前回送信した電力管理情報およびインセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更する(ステップS164)。
次に、系統側管理装置151は、需給改善処理後の電力管理情報およびインセンティブ情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS165)。
なお、系統側管理装置151は、需給改善処理として、このような電力管理情報の変更処理と前述した1または複数の処理とを並行して行なう構成であってもよい。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から需給改善処理後の電力管理情報およびインセンティブ情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断をインセンティブ情報等に基づいて行なう(ステップS166)。
次に、電力消費管理装置101は、たとえば系統側管理装置151からのインセンティブ情報が需要家にとってより有利な内容に変更されていることから節電目標を達成できると判断し、「許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS167)。
また、電力消費管理装置101は、需給改善処理後の電力管理情報の示す節電目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、需給改善処理後のインセンティブ情報とともに配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS168およびS169)。
ステップS170〜S177の動作は、図18に示すステップS142〜S149の動作と同様である。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理装置では、インセンティブ情報取得部18は、電力系統側から電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を取得する。そして、プレ判断部13は、インセンティブ情報に基づいてプレ判断を行なう。
このように、インセンティブ情報を用いる構成により、電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力消費の目標の達成に関してより正しい判断を行なうことができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、系統側管理装置151は、電力消費の目標を示す目標情報および電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を電力消費管理装置101へ送信する。電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から受信したインセンティブ情報に基づいて、電力需要施設における上記目標の達成に関する判断を行い、上記目標が達成できないと判断した場合、上記目標が達成できない旨を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する。そして、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から判断情報を受信して、送信した目標情報およびインセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更し、変更後の情報を電力消費管理装置101へ送信する。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、インセンティブ情報を用いる構成により、電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力消費の目標の達成に関してより正しい判断を行なうことができる。また、上記判断結果から目標情報の内容を変更して電力消費管理装置101に通知する構成により、電力需要施設において受け入れ可能な電力消費の目標を設定し、電力消費の抑制のためのリソースを早期に確保し、電力消費管理システム301における節電目標の達成のための準備を完了することができる。また、上記判断結果からインセンティブ情報の内容を変更して電力消費管理装置101に通知する構成により、電力系統側において、発電機および蓄電池等による電力系統側の対策と、インセンティブの変更を含む電力消費の抑制依頼による電力需要側の対策とを、経済的に最適となるバランスを考慮して決定することができる。
したがって、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力消費管理装置101は、上記目標に対する電力需要施設における電力消費の抑制を予測した内容を示す予測抑制情報、および判断情報を系統側管理装置151へ送信する。そして、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から判断情報および予測抑制情報を受信して、予測抑制情報に基づいて、送信した目標情報およびインセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更する。
このように、上記判断結果と合わせて電力需要施設において想定される電力消費の抑制内容を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、目標情報またはインセンティブ情報をより適切な内容に変更することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る系統側管理装置では、電力管理情報取得部31は、電力消費の目標を示す目標情報を取得する。インセンティブ情報取得部32は、電力消費の抑制についての価値を示すインセンティブ情報を取得する。通知部34は、目標情報およびインセンティブ情報を電力消費管理装置101に通知する。判断情報取得部35は、電力需要施設における上記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を電力消費管理装置101から取得する。情報処理部33は、電力需要施設において上記目標が達成できない旨を示す判断情報が取得された場合、通知部34によって通知された目標情報およびインセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更する。そして、通知部34は、情報処理部33によって変更された情報を電力消費管理装置101に通知する。
このように、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることを認識し、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じることができる。また、インセンティブ情報を用いる構成により、電力需要施設における電力消費の抑制内容をより正確に予測し、電力消費の目標の達成に関してより正しい判断を行なうことができる。また、上記判断結果から目標情報の内容を変更して電力消費管理装置101に通知する構成により、電力需要施設において受け入れ可能な電力消費の目標を設定し、電力消費の抑制のためのリソースを早期に確保し、電力消費管理システム301における節電目標の達成のための準備を完了することができる。また、上記判断結果からインセンティブ情報の内容を変更して電力消費管理装置101に通知する構成により、電力系統側において、発電機および蓄電池等による電力系統側の対策と、インセンティブの変更を含む電力消費の抑制依頼による電力需要側の対策とを、経済的に最適となるバランスを考慮して決定することができる。
したがって、本発明の第2の実施の形態に係る系統側管理装置では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る系統側管理装置では、予測抑制情報取得部36は、上記目標に対する電力需要施設における電力消費の抑制を予測した内容を示す予測抑制情報を取得する。そして、情報処理部33は、上記目標が達成できない旨を示す判断情報、および予測抑制情報が取得された場合、当該予測抑制情報に基づいて、通知部34によって通知された目標情報およびインセンティブ情報の少なくともいずれか一方の内容を変更する。
このように、上記判断結果と合わせて電力需要施設において想定される電力消費の抑制内容を電力系統側に通知する構成により、電力系統側は、目標情報またはインセンティブ情報をより適切な内容に変更することができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る電力消費管理システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る電力消費管理システムと比べて期限管理を行なう電力消費管理システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る電力消費管理システムと同様である。
図20は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費管理装置の構成を示す図である。
図20を参照して、電力消費管理装置101は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置と比べて、さらに、期限管理部19を備える。
期限管理部19は、目標情報に関する期限の徒過を判断し、判断結果を示す期限判断情報をプレ判断部13および判断部17へ出力する。
プレ判断部13および判断部17は、期限管理部19から期限を徒過した旨を示す期限判断情報を受けた場合、目標情報の示す目標が達成できないと判断する。
判断部17は、応答情報取得部16から受けた応答情報に基づいて、電力需要施設における目標の達成に関する判断を行なう。判断部17は、応答情報取得部16が応答情報を上記期限の到来前に取得できない場合、上記目標が達成できないと判断する。
たとえば、系統側管理装置151から通知される目標情報は、目標の対象期間すなわち目標を達成すべき期間を含む。
期限管理部19は、たとえば、目標情報の示す対象期間の開始から所定時間前の期限の徒過を判断する。
図21は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける系統側管理装置の構成を示す図である。
図21を参照して、系統側管理装置151は、本発明の第1の実施の形態に係る系統側管理装置と比べて、予測抑制情報取得部36の代わりに期限情報取得部37を備える。
期限情報取得部37は、目標情報に関する期限を示す期限情報を作成し、作成した期限情報を情報処理部33へ出力する。
情報処理部33は、期限情報取得部37から受けた期限情報を通知部34へ出力する。
通知部34は、情報処理部33から受けた目標情報および期限情報取得部37から受けた期限情報を電力消費管理装置101に通知する。
なお、期限情報取得部37は、期限情報を作成する構成に限らず、予め登録された期限情報を保持する構成であってもよいし、他の装置において作成された期限情報を取得する構成であってもよい。
図22は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図22を参照して、まず、系統側管理装置151は、電力需要を予測し、電力需給が逼迫する可能性が高い場合、電力消費の抑制を行なうべきであると判断する(ステップS181)。
次に、系統側管理装置151は、たとえば、節電期間および当該節電期間における消費電力量の上限値を目標値として示す電力管理情報に加えて、期限情報たとえば応答期限情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS182)。応答期限情報は、系統側管理装置151に対する応答期限を示し、たとえば、上記節電期間の開始から所定時間前、または具体的な日時の情報である。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から応答期限情報を受信して、タイマの開始等を行なうことにより期限管理を開始する(ステップS183)。
また、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から電力管理情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断を行なう(ステップS184)。
次に、電力消費管理装置101は、節電目標を達成できると判断し、「許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS185)。
また、電力消費管理装置101は、電力管理情報の示す節電目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、作成した指示情報、および応答期限情報を配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS186およびS187)。なお、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から受信した応答期限情報と同じ内容の応答期限情報を需要家装置202へ送信してもよいし、系統側管理装置151から受信した応答期限情報とは異なる内容、たとえば応答期限を短くした内容の応答期限情報を需要家装置202へ送信してもよい。
次に、各需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報および応答期限情報を受信して、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れるか否かの判断を行なう(ステップS188およびS189)。ここで、節電目標の受け入れの可否を需要家が判断する場合、需要家装置202は、たとえば応答期限情報の示す期限をユーザに提示する。
ここでは、ある需要家装置202が、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ可であると判断し、「許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する一方で(ステップS190)、他の需要家装置202は、何らかの理由により応答情報を電力消費管理装置101へ送信しない。
次に、電力消費管理装置101は、タイマの満了等により応答期限情報の示す期限の到来を認識する(ステップS191)。
次に、電力消費管理装置101は、期限の到来までに応答情報が到着していない需要家装置202が存在することから、節電目標を達成できないと判断し(ステップS192)、「非許諾」を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS193)。
次に、系統側管理装置151は、需要家装置202から「非許諾」を示す判断情報を受信して、需給改善処理を行なう(ステップS194)。
なお、電力消費管理システム301は、系統側管理装置151から電力消費管理装置101へ応答期限情報が送信される構成に限らず、電力消費管理装置101が応答期限情報を予め保持している構成であってもよい。
また、応答期限情報の示す期限は、節電期間の開始を基準とする内容に限らず、たとえば電力消費管理装置101が指示情報を需要家装置202へ送信するタイミングを基準とする内容であってもよい。
また、電力消費管理装置101は、応答期限情報を各需要家装置202へ送信しない構成であってもよい。
図23は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図23を参照して、ステップS201〜S202の動作は、図9に示すステップS1〜S2の動作と同様である。
電力消費管理装置101は、受付期限情報を保持する。受付期限情報は、系統側管理装置151からの電力管理情報に対する受け付け期限を示し、たとえば、設定済みの節電イベントの節電期間の開始から所定時間前を示す情報である。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から電力管理情報を受信して、受付期限情報に基づいて、タイマの開始等を行なうことにより期限管理を開始する(ステップS203)。
ステップS204〜S213の動作は、図9に示すステップS3〜S12の動作と同様である。
次に、電力消費管理装置101は、タイマの満了等により受付期限情報の示す期限の到来を認識する(ステップS214)。
次に、系統側管理装置151は、電力需要の変化を予測し、電力消費の抑制内容を変更すべきであると判断する(ステップS215)。
次に、系統側管理装置151は、電力需要の変化に基づいて、内容を前回送信時から変更した電力管理情報を作成し(ステップS216)、変更後の電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS217)。変更後の電力管理情報は、設定済みの節電イベントに関する変更、たとえば、電力消費管理装置101に対して前回要請した節電イベントのキャンセル、当該節電イベントの節電期間の変更、または消費電力量の上限値の変更等を示す。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から変更後の電力管理情報を受信して、受付期限情報の示す期限が到来済みであることから、当該電力管理情報の受け付け不可を判断し(ステップS218)、「非許諾」を示す受付判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS219)。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「非許諾」を示す受付判断情報を受信して、たとえばさらなる節電が必要な場合には、たとえば電力管理情報の内容変更以外の需給改善処理を行なう(ステップS220)。
また、各需要家装置202は、設定済みの節電イベントの節電期間において、節電目標を満たすように、自己が設けられた需要家施設における電気機器の動作を制御する(ステップS221およびS222)。
図24は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図24を参照して、まず、系統側管理装置151は、電力需要を予測し、電力需給が逼迫する可能性が高い場合、電力消費の抑制を行なうべきであると判断する(ステップS271)。
次に、系統側管理装置151は、たとえば、節電期間および当該節電期間における消費電力量の上限値を目標値として示す電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS272)。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から電力管理情報を受信して、プレ判断に先立ち、受信した電力管理情報の示す節電期間に基づいて、受付期限情報の示す期限が到来済みであるか否かを判断する。
電力消費管理装置101は、受付期限情報の示す期限が到来済みである、すなわち電力管理情報の示す節電期間まで所定時間未満である場合には(ステップS273でNO)、当該電力管理情報の受け付け不可を判断し(ステップS274)、「非許諾」を示す受付判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS275)。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「非許諾」を示す受付判断情報を受信して、たとえばさらなる節電が必要な場合には、たとえば電力管理情報の内容変更以外の需給改善処理を行なう(ステップS276)。
一方、電力消費管理装置101は、受付期限情報の示す期限が到来していない、すなわち電力管理情報の示す節電期間まで所定時間以上の余裕がある場合には(ステップS273でYES)、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断を行なう(ステップS277)。
図25は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図25を参照して、まず、系統側管理装置151は、節電イベントの設定後、具体的には電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信し、電力消費管理装置101から「許諾」を示す判断情報を受信した後、電力需要の変化を予測し、電力消費の抑制内容を変更すべきであると判断する(ステップS231)。
次に、系統側管理装置151は、電力需要の変化に基づいて、内容を前回送信時から変更した電力管理情報を作成し(ステップS232)、変更後の電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS233)。変更後の電力管理情報は、たとえば、電力消費管理装置101に対して前回要請した節電イベントのキャンセル、当該節電イベントの節電期間の変更、または消費電力量の上限値の変更等を示す。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から変更後の電力管理情報を受信して、受付期限情報に基づいて、タイマの開始等を行なうことにより期限管理を開始する(ステップS234)。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から電力管理情報を受信して、受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かのプレ判断を行なう(ステップS235)。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から受信した電力管理情報が設定済みの節電イベントに関する変更を示していることから、「非許諾」を示すプレ判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS236)。
また、電力消費管理装置101は、変更後の電力管理情報に基づいて需要家装置202ごとの指示情報を作成し、作成した指示情報、および応答期限情報を配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS237およびS238)。
次に、各需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報および応答期限情報を受信して、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れるか否かの判断を行なう(ステップS239およびS240)。ここで、節電目標の受け入れの可否を需要家が判断する場合、需要家装置202は、たとえば応答期限情報の示す期限をユーザに提示する。
次に、各需要家装置202は、上記節電目標を受け入れ可であると判断すると、「許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS241およびS242)。
次に、電力消費管理装置101は、各需要家装置202から受信した応答情報に基づいて、系統側管理装置151から受信した電力管理情報の示す節電目標を達成できるか否かの判断を行なう。ここでは、電力消費管理装置101は、受付期限情報の示す期限が到来する(ステップS245)前に、各需要家装置202から「許諾」を示す応答情報を受信したことから、節電目標を達成できると判断し(ステップS243)、「許諾」を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS244)。
上記のように、電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から受信した電力管理情報が設定済みの節電イベントに関する変更を示している場合、ひとまず「非許諾」を示す応答情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS236)。このような構成により、各需要家装置202において節電イベントのキャンセル等が可能である旨の回答を得るまで系統側管理装置151における次の処理を待たせることができるため、たとえば、節電イベントのキャンセルを受け付けなかった需要家装置202において電力消費を抑制したにも関わらずインセンティブ料が支払われない、という事態を防ぐことができる。
図26は、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
図26を参照して、ステップS251〜S260の動作は、図25に示すステップS231〜S240の動作と同様である。
次に、ある需要家装置202が、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ可であると判断し、「許諾」を示す応答情報を電力消費管理装置101へ送信する一方で(ステップS261)、他の需要家装置202は、何らかの理由により応答情報を電力消費管理装置101へ送信しない。
次に、電力消費管理装置101は、タイマの満了等により応答期限情報の示す期限の到来を認識する(ステップS262)。
次に、電力消費管理装置101は、期限の到来までに応答情報が到着していない需要家装置202が存在することから、節電目標を達成できないと判断し(ステップS263)、「非許諾」を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する(ステップS264)。
次に、系統側管理装置151は、電力消費管理装置101から「非許諾」を示す判断情報を受信して、需給改善処理を行なう(ステップS265)。
なお、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおいて、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムと同様に、電力消費管理装置101が、プレ判断情報または判断情報とともに予測抑制情報を系統側管理装置151へ送信する構成であってもよい。
また、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムにおいて、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムと同様に、系統側管理装置151が、目標情報とともにインセンティブ情報を電力消費管理装置101へ送信する構成であってもよい。
以上のように、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理装置では、電力管理情報取得部11は、電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得する。判断部17は、電力需要施設における目標の達成に関する判断を行なう。応答部15は、判断部17の判断結果を示す判断情報を電力系統側に通知する。期限管理部19は、目標情報に関する期限の徒過を判断する。そして、判断部17は、期限を徒過したと期限管理部19によって判断された場合、目標が達成できないと判断する。
このように、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断する構成により、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。
したがって、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理装置では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
また、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理装置では、目標情報は、目標の対象期間を含む。期限管理部19は、対象期間の開始から所定時間前の期限の徒過を判断する。
このような構成により、節電期間よりもある程度前の適切な時期に期限を設定することができる。また、たとえば、設定済みの節電イベントに関する変更を示す電力管理情報を受信した時点において、対象期間に鑑みて電力需要施設において当該変更が困難であると予想される場合に、当該変更の依頼を断ることができるため、余分な通信トラフィックの発生、および電力需要施設における許諾/非許諾の検討のための人手の手間を減らすことができる。
また、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理装置では、指示部12は、目標情報に基づいて、電力需要施設における電力消費に関する指示情報を電力需要施設に通知する。応答情報取得部16は、指示情報に対する応答情報を電力需要施設から取得する。そして、判断部17は、応答情報に基づいて判断を行い、応答情報取得部16が応答情報を期限の到来前に取得できない場合、目標が達成できないと判断する。
このような構成により、指示情報に対する電力需要施設からの応答が遅れる場合でも、当該応答を待つことなく当該目標の達成不可を判断し、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぐことができる。
また、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、系統側管理装置151は、電力消費の目標を示す目標情報、および目標情報に関する期限を示す期限情報を電力消費管理装置101へ送信する。電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から目標情報を受信して、目標情報に基づいて、電力需要施設における電力消費に関する指示情報を電力需要施設へ送信する。電力消費管理装置101は、指示情報に対する応答情報を電力需要施設から受信し、電力需要施設における目標の達成に関する判断を応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する。そして、電力消費管理装置101は、応答情報の受信前に目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、目標が達成できないと判断する。
このように、電力系統側から電力消費管理装置101へ期限情報を通知する構成により、電力消費管理装置101において、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。
したがって、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
また、予測される電力需要の状況に応じて期限情報の示す期限を系統側管理装置151において調整することができるため、電力消費管理装置101からの判断情報およびプレ判断情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
また、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、系統側管理装置151は、電力消費の目標を示す目標情報を電力消費管理装置101へ送信する。電力消費管理装置101は、系統側管理装置151から目標情報を受信して、目標情報に基づいて、電力需要施設における電力消費に関する指示情報、および目標情報に関する期限を示す期限情報を電力需要施設へ送信する。電力消費管理装置101は、指示情報に対する応答情報を電力需要施設から受信し、電力需要施設における目標の達成に関する判断を応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を系統側管理装置151へ送信する。そして、電力消費管理装置101は、応答情報の受信前に目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、目標が達成できないと判断する。
このように、電力消費管理装置101から需要家装置202へ期限情報を通知する構成により、電力需要施設における電力消費の抑制に関する早期の判断を促すことができるため、電力消費管理装置101において、次の処理に必要となる時間をより確実に確保することができ、電力消費の目標の達成に関する判断結果を電力系統側に早期に通知することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。
したがって、本発明の第3の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
また、現在時刻から節電期間までの時間の長短等の状況に応じて期限情報の示す期限を電力消費管理装置101において調整することができるため、需要家装置202からの応答情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
また、本発明の第3の実施の形態に係る系統側管理装置では、電力管理情報取得部31は、電力消費の目標を示す目標情報を取得する。期限情報取得部37は、目標情報に関する期限を示す期限情報を取得する。通知部34は、目標情報および期限情報を電力消費管理装置101に通知する。判断情報取得部35は、電力需要施設における上記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を電力消費管理装置101から取得する。
このように、電力系統側から電力消費管理装置101へ期限情報を通知する構成により、電力消費管理装置101において、電力系統側からの目標情報に関する期限の徒過を判断し、当該期限を徒過した場合に、当該目標が達成できないと判断することができる。これにより、電力需要施設において当該目標に沿った電力消費の抑制を行なうことが困難であることの電力系統側の認識の遅れを防ぎ、たとえば電力需給の逼迫に対して新たな対策を講じるために必要となる時間を確実に確保することができる。
したがって、本発明の第3の実施の形態に係る系統側管理装置では、電力需要施設における電力消費を管理するとともに、電力系統側において電力需給の管理を良好に行なうことができる。
また、予測される電力需要の状況に応じて期限情報の示す期限を系統側管理装置151において調整することができるため、電力消費管理装置101からの判断情報およびプレ判断情報の到着タイミングを適切に設定することができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る電力消費管理システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 電力管理情報取得部(目標情報取得部)
12 指示部
13 プレ判断部
14 予測抑制情報取得部
15 応答部
16 応答情報取得部
17 判断部
18 インセンティブ情報取得部
19 期限管理部
31 電力管理情報取得部(目標情報取得部)
32 インセンティブ情報取得部
33 情報処理部
34 通知部
35 判断情報取得部
36 予測抑制情報取得部
37 期限情報取得部
101 電力消費管理装置
151 系統側管理装置
202 需要家装置
301 電力消費管理システム

Claims (14)

  1. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置であって、
    電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得する目標情報取得部と、
    前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なう判断部と、
    前記判断部の判断結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知する応答部と、
    前記目標情報に関する期限の徒過を判断する期限管理部とを備え、
    前記判断部は、前記期限を徒過したと前記期限管理部によって判断された場合、前記目標が達成できないと判断する、電力消費管理装置。
  2. 前記目標情報は、前記目標の対象期間を含み、
    前記期限管理部は、前記対象期間の開始から所定時間前の前記期限の徒過を判断する、請求項1に記載の電力消費管理装置。
  3. 前記電力消費管理装置は、さらに、
    前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設に通知する指示部と、
    前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から取得する応答情報取得部とを備え、
    前記判断部は、前記応答情報に基づいて前記判断を行い、前記応答情報取得部が前記応答情報を前記期限の到来前に取得できない場合、前記目標が達成できないと判断する、請求項1または請求項2に記載の電力消費管理装置。
  4. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、
    系統側管理装置とを備え、
    前記系統側管理装置は、電力消費の目標を示す目標情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力消費管理装置へ送信し、
    前記電力消費管理装置は、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設へ送信し、
    前記電力消費管理装置は、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信し、
    前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する、電力消費管理システム。
  5. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、
    系統側管理装置とを備え、
    前記系統側管理装置は、電力消費の目標を示す目標情報を前記電力消費管理装置へ送信し、
    前記電力消費管理装置は、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力需要施設へ送信し、
    前記電力消費管理装置は、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信し、
    前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する、電力消費管理システム。
  6. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置であって、
    電力消費の目標を示す目標情報を取得する目標情報取得部と、
    前記目標情報に関する期限を示す期限情報を取得する期限情報取得部と、
    前記目標情報および前記期限情報を前記電力消費管理装置に通知する通知部と、
    前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得する判断情報取得部とを備える、系統側管理装置。
  7. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置における電力消費管理方法であって、
    電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得するステップと、
    前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なうステップと、
    前記判断の結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知するステップと、
    前記目標情報に関する期限の徒過を判断するステップとを含み、
    前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記期限を徒過したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する、電力消費管理方法。
  8. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおける電力消費管理方法であって、
    前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、
    前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、
    前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップと、
    前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する、電力消費管理方法。
  9. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおける電力消費管理方法であって、
    前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、
    前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、
    前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップと、
    前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する、電力消費管理方法。
  10. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置における電力消費管理方法であって、
    電力消費の目標を示す目標情報および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を取得するステップと、
    取得した前記目標情報および前記期限情報を前記電力消費管理装置に通知するステップと、
    前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得するステップとを含む、電力消費管理方法。
  11. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、
    電力系統側から電力消費の目標を示す目標情報を取得するステップと、
    前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を行なうステップと、
    前記判断の結果を示す判断情報を前記電力系統側に通知するステップと、
    前記目標情報に関する期限の徒過を判断するステップとを実行させるためのプログラムであり、
    前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記期限を徒過したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する、電力消費管理プログラム。
  12. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおいて用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、
    前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、
    前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、
    前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップとを実行させるためのプログラムであり、
    前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する、電力消費管理プログラム。
  13. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、系統側管理装置とを備える電力消費管理システムにおいて用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、
    前記系統側管理装置が、電力消費の目標を示す目標情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、
    前記電力消費管理装置が、前記系統側管理装置から前記目標情報を受信して、前記目標情報に基づいて、前記電力需要施設における電力消費に関する指示情報、および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を前記電力需要施設へ送信するステップと、
    前記電力消費管理装置が、前記指示情報に対する応答情報を前記電力需要施設から受信し、前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断を前記応答情報に基づいて行い、判断結果を示す判断情報を前記系統側管理装置へ送信するステップとを実行させるためのプログラムであり、
    前記目標の達成に関する判断を行なうステップにおいては、前記電力消費管理装置は、前記応答情報の受信前に前記目標情報に関する期限が到来したと判断した場合、前記目標が達成できないと判断する、電力消費管理プログラム。
  14. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と通信可能な系統側管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、
    電力消費の目標を示す目標情報および前記目標情報に関する期限を示す期限情報を取得するステップと、
    取得した前記目標情報および前記期限情報を前記電力消費管理装置に通知するステップと、
    前記電力需要施設における前記目標の達成に関する判断の結果を示す判断情報を前記電力消費管理装置から取得するステップとを実行させるための、電力消費管理プログラム。
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