JP2015216461A - 行動判定装置、行動判定方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明の目的は、ユーザが日常圏又は非日常圏に居るかどうかを、時期を加味して判定し、当該ユーザに対する情報の発信に反映させることである。
本発明の行動判定装置において、前記集計手段は、地図を複数の領域に分割し、分割した当該領域毎に前記位置情報を集計し、前記判定手段は、前記集計により特定される地点と、前記領域との間の距離の指標に基づいて算出された、当該領域の前記ユーザの日常度を用いて、前記測位点が前記日常圏又は非日常圏に属するかどうかを判定してもよい。
本発明の行動判定装置において、前記時期は、時刻又は曜日に基づいて分けられてもよい。
本発明の行動判定装置において、前記時期は、日付、月又は季節に基づいて分けられてもよい。
図1は、本実施形態に係る行動判定システムの全体構成を示す図である。行動判定システム1は、行動判定サーバ10と、複数の通信端末20と、CP(Contents Provider)サーバ30とを備える。行動判定サーバ10、複数の通信端末20及びCPサーバ30の各々は、ネットワーク100に接続する。ネットワーク100は、例えば、移動体通信網、ゲートウェイ装置及びインターネットを含む公衆通信回線である。
なお、図1には、通信端末20として、通信端末20A,20B及び20Cの3台が示されているが、実際には更に多くの通信端末20が存在する。また、図1には、CPサーバ30が1台だけ示されているが、2台以上のCPサーバ30が存在してもよい。
通信端末20は、ハードウェア構成として、制御部21と、通信部22と、UI(User Interface)部23と、測位部24と、記憶部25とを備える。
制御部21は、演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むメモリを備えたマイクロコンピュータである。CPUは、ROM又は記憶部25に記憶されたプログラムを、RAMに読み出して実行することにより、通信端末20の各部を制御する。
制御部11は、演算処理装置としてのCPUと、ROM及びRAMを含むメモリとを備えたマイクロコンピュータである。CPUは、ROMに記憶された制御プログラムを、RAMに読み出して実行することにより、行動判定サーバ10の各部を制御する。また、制御部11は、日付、曜日及び時刻を特定するカレンダ機能を実行する。通信部12は、ネットワーク100に接続して外部装置とするためのインタフェースである。
取得部111は、通信部12を介して、ユーザの位置の測位点を示す位置情報を取得する手段(つまり取得手段)である。取得部111は、通信端末20により送信された位置情報を、ユーザを特定するユーザIDとともに取得する。取得部111が取得した位置情報及びユーザIDは、位置情報DB131に格納される。
図3に示すように、位置情報DB131は、通信端末20で行われた測位処理毎に、測位日時と、ユーザIDと、位置情報とが対応付けて格納されたデータベースである。測位日時は、例えば、取得部111が位置情報を取得した日時を、カレンダ機能により特定した日時である。測位日時は、測位処理が行われた実質的な日時を表せばよく、例えば、通信部12が位置情報を受信した日時、又は、通信端末20から通知された測位処理の実行日時等により特定されてもよい。ユーザIDは、通信端末20のユーザを識別する識別子であるが、ユーザが使用する通信端末20固有の識別子(例えば、電話番号又は個体識別番号)が使用されてもよい。位置情報は、前述したとおり、ユーザの位置の測位点の緯度及び経度の情報を含む。
地図Mは、互いに同一寸法且つ同一形状である、複数の矩形(正方形を含む。)のメッシュ領域に等分割される。メッシュ領域には、各々を一意に特定するメッシュ番号が割り当てられている。図4では、図面が煩雑になるのを防ぐために、一部のメッシュ領域のみにメッシュ番号が付されている。
例えば、メッシュ番号「023」のメッシュ領域は、ユーザID「UID−A」のユーザ(以下「ユーザA」と称す。)の自宅がある地域に対応する。メッシュ番号「053」のメッシュ領域は、ユーザAの最寄り駅がある地域に対応する。メッシュ番号「035」のメッシュ領域は、ユーザAの通い先(例えば、行きつけの店や習い事の教室)がある地域に対応する。これらのメッシュ領域は、測位処理により測位される回数が相対的に多い地域に対応する。
なお、図4に示すメッシュ領域の分割の方法は、あくまで一例である。例えば、等分割でない方法により、地図が複数のメッシュ領域に分割されてもよい。例えば、都市部等の人口が相対的に多い地域については、より小さい(狭い)地域に対応するメッシュ領域が規定され、地方部等の人口が相対的に少ない地域については、より大きい(広い)地域に対応するメッシュ領域が規定される。
具体的には、設定部113は、メッシュ領域毎に、位置情報の集計に応じた日常度αと、ユーザの行動拠点からの距離の指標に応じた日常度βとに基づいて、日常度γを算出する。ユーザの行動拠点は、例えば当該ユーザの自宅がある地域のメッシュ領域で、一例として、所定期間(例えば1週間)における測位回数が最大のメッシュ領域により特定される。この行動拠点は、より詳細には、例えばメッシュ領域の中心地点であるが、当該メッシュ領域内の他の地点であってもよい。日常度α,β及びγの各々は、メッシュ領域に対応する地域が、ユーザにとってどの程度日常的(言い換えると、非日常的)な行動範囲であるかの度合いを示す値である。本実施形態において、ユーザにとっての日常度合いが高い地域に対応するメッシュ領域ほど、日常度α,β及びγは高くなる。日常度αは、例えば、メッシュ領域に属する測位点の数が多いほど高くなる。日常度βは、例えば、行動拠点からの距離が小さいメッシュ領域ほど高くなる。
設定部113は、設定した日常圏又は非日常圏に関する情報を、日常圏DB132に格納する。図5は、日常圏DB132に格納される情報を示す図である。図5に示すように、日常圏DB132では、時期毎に、ユーザIDに対応付けて日常圏のメッシュ番号が格納される。日常圏DB132にメッシュ番号が格納されていないメッシュ領域は、本実施形態では非日常圏である。
なお、日常圏DB132は、日常圏ではなく非日常圏のメッシュ番号、又は、日常圏及び非日常圏のメッシュ番号が格納されてもよい。
制御部31は、演算処理装置としてのCPUと、ROM及びRAMを含むメモリとを備えたマイクロコンピュータである。CPUは、ROMに記憶された制御プログラムを、RAMに読み出して実行することにより、CPサーバ30の各部を制御する。通信部32は、ネットワーク100に接続して外部装置とするためのインタフェースである。コンテンツDB33は、通信端末20に配信されるコンテンツを格納したデータベースである。
図6は、行動判定システム1で実行される処理を示すシーケンス図である。
通信端末20の制御部21は、測位のタイミングが到来したと判定すると、測位部24により測位処理を行う(ステップS1)。制御部21は、ユーザIDと、測位処理により得た位置情報とを、通信部22を介して行動判定サーバ10へ送信する(ステップS2)。行動判定サーバ10の制御部11は、通信部12を介してユーザID及び位置情報を取得(受信)すると(ステップS3)、これらを測位日時と対応付けて、位置情報DB131へ格納する。ステップS3の処理により、位置情報DB131は、例えば図3に示される状態となる。
図7(a)に示すように、平日の時間帯T1の場合、ユーザの自宅があるメッシュ番号「023」のメッシュ領域と、最寄り駅があるメッシュ番号「053」のメッシュ領域とで測位点の数が多く、日常度αが相対的に高くなる。図7(b)に示すように、平日の時間帯T2の場合、ユーザの勤務先があるメッシュ番号「147」のメッシュ領域で測位点の数が多く、日常度αが相対的に高くなる。図7(c)に示すように、平日の時間帯T3の場合、ユーザの自宅がある地域に対応するメッシュ番号「023」のメッシュ領域と、最寄り駅がある地域に対応するメッシュ番号「053」のメッシュ領域と、ユーザの通い先がある地域に対応するメッシュ番号「035」のメッシュ領域とで測位点の数が多く、日常度αが相対的に高くなる。図7(d)〜(f)に示すように、平日以外は時間帯T1〜T3の各時間帯で、ユーザの自宅がある地域に対応するメッシュ番号「023」のメッシュ領域で測位点の数が多く、日常度αが相対的に高くなる。
図8に示すように、日常度βは、ユーザの行動拠点又はその周辺で最大の「1.0」となり、当該行動拠点からの距離が大きいメッシュ領域ほど低くなる。ここでは、行動拠点からメッシュ領域(例えば中心地点)までの距離が10km未満の場合は「1」、10km以上30km未満の場合は「0.8」、30km以上50km未満の場合は「0.6」、50km以上75km未満は「0.4」、75km以上150km未満は「0.2」、150km以上の未満は「0」である。ただし、行動拠点からメッシュ領域までの距離と日常度βとの関係は、他の関係であってもよい。
そして、制御部11は、日常度αと日常度βとを乗算して、メッシュ領域毎に日常度γを算出する。ただし、日常度αや日常度βの算出のアルゴリズムによって、乗算以外の演算(例えば加算)により、日常度γが算出されてもよい。
ただし、制御部11は、例えば、日常度γが第1閾値以上のメッシュ領域を日常圏、日常度γが第1閾値よりも小さい第2閾値未満のメッシュ領域を非日常圏としてもよい。この場合、日常圏及び非日常圏のいずれにも属しないメッシュ領域が現れる場合がある。
日常度γと比較される閾値は、設計段階等で事前に決められた日常度(固定値)であってもよいし、例えば通信端末20のユーザによって設定された日常度(可変値)であってもよい。ここでは、時期に関わらず閾値を同じとするが、時期によって異なっていてもよい。
図9(a)に示すように、平日の時間帯T1の場合、メッシュ番号「023」及び「053」のメッシュ領域が日常圏に設定されている。図9(b)に示すように、平日の時間帯T2の場合、ユーザの勤務先があるメッシュ番号「147」のメッシュ領域のほか、メッシュ番号「146」のメッシュ領域が日常圏に設定されている。メッシュ番号「146」のメッシュ領域は、日常度αは中程度であるが、行動拠点となるメッシュ番号「147」のメッシュ領域からの距離が小さいため日常圏に属する。図9(c)に示すように、平日の時間帯T3の場合、メッシュ番号「023」及び「053」のメッシュ領域に加え、ユーザの通い先があるメッシュ番号「035」のメッシュ領域が、日常圏に設定されている。図9(d)〜(f)に示すように、平日以外においては時間帯T1〜T3の各時間帯でメッシュ番号「023」のメッシュ領域の日常度αが相対的に高くなっている。更に、図9(f)に示すように、平日以外の時間帯T3では、メッシュ番号「024」のメッシュ領域も日常圏に設定されている。メッシュ番号「024」のメッシュ領域は、日常度αは中程度であるが、行動拠点となるメッシュ番号「023」のメッシュ領域からの距離が小さいため日常圏に属する。
制御部11は、日常圏及び非日常圏を設定すると、その設定に係る情報を、日常圏DB132に格納する。ステップS6の処理により、日常圏DB132は、例えば図5に示される状態となる。
そして、制御部11は、日常圏又は非日常圏に属するかどうかの判定に用いた測位点を示す位置情報と、判定結果を示す判定データとを、通信部12を介してCPサーバ30へ送信する(ステップS8)。ステップS8では、制御部11は、情報の発信先(コンテンツの送信先)を特定するための情報(例えばユーザID)も、CPサーバ30へ送信してもよい。
コンテンツの出力の有無について説明すると、制御部31は、例えば、測位点が日常圏に属する場合には、コンテンツを出力し、測位点が非日常圏に属する場合には、コンテンツを出力しない。
CPサーバ30が発信する情報は、前掲したコンテンツ以外であってもよい。
(変形例1)
行動判定サーバ10は、地図を時期に応じた区分により、複数のメッシュ領域に分割してもよい。図10は、この変形例の行動判定システムで実行される処理を示すシーケンス図である。
制御部11(集計部112)は、ステップS3でユーザID及び位置情報を取得すると、時期に応じた区分によりメッシュ領域に分割する(ステップS10)。制御部11は、位置情報DB131に基づいて、時期毎に、測位点が多いメッシュ領域ほど対応する地域をより小さくする。例えば、上述した実施形態では、図11(a)の左側に示すようにメッシュ番号「023」のメッシュ領域が規定されていた。これに対し、この変形例では、制御部11は、平日の時間帯T1及び時間帯T3、並びに、平日以外においては、図11(a)の右側に示すように、メッシュ番号「023」のメッシュ領域を更に2×2の領域に等分割し、メッシュ番号「023−1」〜「023−4」のメッシュ領域を規定する。この場合、例えば図11(a)の右側に示すように、メッシュ番号「023−2」のメッシュ領域での測位点が特に多いことが分かるので、制御部11は、測位点が多いメッシュ領域を精度良く行動拠点として特定しやすくなる。
なお、平日の時間帯T2については、制御部11は、図11(a)の左側に示すように、上述した実施形態と同じ形状で及びサイズで、メッシュ番号「023」のメッシュ領域を規定する。また、制御部11は、一のメッシュ領域を2×2以外の方法で、複数のメッシュ領域に分割してもよい。
また、制御部11は、ユーザの行動拠点からの距離が小さいほど、メッシュ領域に対応する地域を小さくし、この距離が大きいほどメッシュ領域に対応する地域を大きくしてもよい。これにより、メッシュ領域の全体数が減るので、制御部11が行うべき演算の量やデータの量が減る。
また、本変形例では、制御部11は、メッシュ領域のサイズ(寸法)を変化させていたが、形状、又は、サイズ及び形状を変化させてもよい。
上述した実施形態では、行動判定サーバ10は、曜日及び時刻毎に位置情報を集計していたが、別の時期毎に位置情報を集計してもよい。行動判定サーバ10は、例えば、日付、月又は季節毎に位置情報を集計してもよい。例えば、毎月決まった日に特定の場所をユーザが訪れる場合、行動判定サーバ10は、毎月の同じ日付の日に、当該特定の場所に対応するメッシュ領域を日常圏として設定する。この場合、CPサーバ30は、例えば、ユーザが訪れる当該特定の場所付近の交通情報を、ユーザによる明示的な場所の指定なしに発信する。また、決まった月又は季節に特定の場所へ移動する(例えば実家へ帰省する)ユーザについて、行動判定サーバ10は、当該決まった月又は季節において当該特定の場所を日常圏に設定し、ユーザへの情報発信を可能にする。
即ち、本発明において時期を分ける基準(例えば暦)は特に問われず、例えばユーザによって指定された基準に従ってもよい。
日常度βの算出において、制御部11は、ユーザの行動拠点とメッシュ領域との間の距離の指標として、距離自体以外の指標を用いてもよい。
制御部11は、例えば、行動拠点からメッシュ領域に対応する地域に移動するためにユーザが利用する(利用可能な)移動手段に基づいて、日常度βを算出してもよい。行動拠点からメッシュ領域に対応する地域までの距離が同じであっても、徒歩、自転車、自動車又は電車やバス等の公共の交通機関のどれを利用するかによって、ユーザの当該地域の日常度合いが異なると考えられる。例えば、自動車を利用するユーザにとっては移動が容易で日常の行動範囲内に属する地域であっても、自動車を利用せず、例えば徒歩や自転車を利用するユーザにとっては、当該地域への移動が困難で日常の行動範囲内とならない場合がある。
以上のとおり、制御部11は、ユーザの行動拠点とメッシュ領域に対応する地域との間の距離の指標に基づいて日常度βを算出することにより、個々のユーザが利用する移動手段を反映させた日常圏を設定しやすくなる。
なお、ユーザが利用する移動手段は、制御部11が、測位点の位置情報を解析することにより特定(推定)してもよい。所定間隔で測位処理が行われる場合、位置情報が示す測位点の移動の状況が分かる。そこで、制御部11は、単位時間当たりの測位点の移動距離(即ちユーザの移動速度)に応じて、当該ユーザが利用する移動手段を特定してもよい。
ユーザの行動拠点は、ユーザの自宅や会社等の、時期毎に測位回数が最も多いメッシュ領域でなくてもよい。制御部11は、例えば、時間帯に関わらず、全時間帯で測位回数が最も多いメッシュ領域を行動拠点としてもよい。
また、制御部11は、ユーザの行動拠点に代えて、測位点の集計に基づいて特定した所定の地点からの距離に基づいて、日常度βを算出してもよい。この際、制御部11は、日常度αに基づいて、当該距離の起点となる地点を特定してもよい。制御部11は、例えば、日常度αが所定の日常度以上のメッシュ領域で構成された、ユーザの行動範囲を特定する。そして、制御部11は、ユーザの行動範囲内の所定地点(例えば中心地点)を、日常度βを算出するときの距離の起点とする。
上述した実施形態で説明した構成又は動作の一部が省略又は変更されてもよい。
例えば、行動判定サーバ10は、日常度α又は日常度βの一方に基づいて、日常圏又は非日常圏を設定してもよい。また、行動判定サーバ10は、日常度α,β,γを算出しないで、日常圏又は非日常圏を設定してもよい。また、行動判定サーバ10は、日常圏又は非日常圏を設定する処理を省略して、位置情報の集計に基づいて直接に、測位点が日常圏又は非日常圏に属するかどうかを判定してもよい。行動判定サーバ10の制御部11は、例えば、メッシュ領域毎の測位点の数や、ユーザの行動拠点からメッシュ領域までの距離に基づいて、所定の演算式による演算又はテーブルを参照する処理を行うことにより、日常圏又は非日常圏を設定する。この場合、制御部11が実現する設定部113の機能が省略されてよい。
また、行動判定サーバ10は、通信端末20から位置情報を取得するたびに、位置情報を集計して日常圏又は非日常圏を設定するのではなく、これらの処理を省略する機会を設けてもよい。行動判定サーバ10は、例えば、所定間隔で位置情報の集計及び日常圏又は非日常圏を設定し、それ以外のタイミングでは、位置情報を取得した場合であっても、ステップS4〜S6の処理ステップを省略し、日常圏DB132に基づいて測位点が日常圏又は非日常圏に属するかを判定してもよい。
また、制御部11は、地図をメッシュ状に分割していたが、他の形状又はサイズで分割してもよく、分割の方法は特に問わない。
また、制御部11は、地図を複数の領域に分割せずに、位置情報が示す測位点の分布に基づいて、ユーザの日常圏又は非日常圏を設定してもよい。制御部11は、例えば、単位面積当たりの測位点の数が閾値以上である地図上の領域を、日常圏に設定し、単位面積当たりの測位点の数が閾値未満である地図上の領域を、日常圏に設定する。
また、上述した実施形態で説明した時刻及び曜日の分け方はあくまで一例であり、更に細分化して分けられてもよいし、更に粗くして分けられてもよい。また、時刻と曜日のどちらか一方のみが使用されてもよい。また、ユーザ毎に時期の分け方が異なっていてもよい。
また、行動判定サーバ10は、日常圏及び非日常圏に基づいてユーザの行動を判定するのではなく、日常圏又は非日常圏の一方に基づいてユーザの行動を判定してもよい。
上述した実施形態の行動判定システム1では、GNSSシステムを利用した測位が行われていたが、この例に限られない。行動判定システム1では、例えば、IMES(Indoor Messaging System)や移動通信網の無線基地局、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイント等に基づく測位システムを利用した測位が行われてもよい。
行動判定システム1において、行動判定サーバ10とCPサーバ30とを別々のサーバ装置とするのではなく、これらを一体化したサーバ装置が用いられてもよい。この場合、行動判定サーバ10が、測位点が日常圏又は非日常圏に属するかどうかの判定結果に基づいて、自サーバ内の発信手段を制御する。この発信手段は、前述したCPサーバ30と同等の機能を実現する。
本発明の行動判定装置は、サーバ装置の形態で実現されなくてもよく、例えばユーザに使用される通信端末に内蔵される形態で実現されてもよい。
通信端末20は、スマートフォンに限られず、フィーチャーフォンやタブレット型コンピュータ、各種の着用型の通信端末(ウェアラブルコンピュータ。例えばヘッドマウントディスプレイ)であってもよい。
上述した実施形態において、行動判定サーバ10の制御部11が実現する各機能は、複数のプログラムの組み合わせによって実現され、又は、複数のハードウェア資源の連係によって実現されうる。制御部11の機能がプログラムを用いて実現される場合、このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))等)、光記録媒体(光ディスク等)、光磁気記録媒体、半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよいし、ネットワークを介して配信されてもよい。また、本発明は、クラウドコンピューティングを用いて実現されてもよい。また、本発明は、行動判定方法として把握することも可能である。
Claims (7)
- ユーザの位置の測位点を示す位置情報を取得する取得手段と、
所定の基準で分けられた時期毎に、取得された前記位置情報を集計する集計手段と、
取得された前記位置情報が示す測位点が、前記ユーザの日常圏又は非日常圏に属するかどうかを、当該位置情報が取得された時期の前記集計に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段が判定した結果を、当該結果に基づいて前記ユーザへ情報を発信する発信手段へ通知する通知手段と
を備える行動判定装置。 - 前記集計手段は、
地図を前記位置情報が取得された時期に応じた区分により複数の領域に分割し、分割した当該領域毎に前記位置情報を集計し、
前記判定手段は、
前記領域毎の前記集計に基づいて、前記測位点が前記日常圏又は非日常圏に属するかどうかを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の行動判定装置。 - 前記集計手段は、
地図を複数の領域に分割し、分割した当該領域毎に前記位置情報を集計し、
前記判定手段は、
前記集計により特定される地点と、前記領域との間の距離の指標に基づいて算出された、当該領域の前記ユーザの日常度を用いて、前記測位点が前記日常圏又は非日常圏に属するかどうかを判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の行動判定装置。 - 前記時期は、時刻又曜日に基づいて分けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の行動判定装置。 - 前記時期は、日付、月又は季節に基づいて分けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の行動判定装置。 - ユーザの位置の測位点を示す位置情報を取得するステップと、
所定の基準で分けられた時期毎に、取得した前記位置情報を集計するステップと、
取得した前記位置情報が示す測位点が、前記ユーザの日常圏又は非日常圏に属するかどうかを、当該位置情報を取得した時期の前記集計に基づいて判定するステップと、
前記判定した結果を、当該結果に基づいて前記ユーザへ情報を発信する発信手段へ通知するステップと
を備える行動判定方法。 - コンピュータに、
ユーザの位置の測位点を示す位置情報を取得するステップと、
所定の基準で分けられた時期毎に、取得した前記位置情報を集計するステップと、
取得した前記位置情報が示す測位点が、前記ユーザの日常圏又は非日常圏に属するかどうかを、当該位置情報を取得した時期の前記集計に基づいて判定するステップと、
前記判定した結果を、当該結果に基づいて前記ユーザへ情報を発信する発信手段へ通知するステップと
を実行させるためのプログラム。
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