JP2015213987A - ワークチャック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持部材に近い部分に駆動部や、直線移動機構等を配置する必要がなく、特殊な部品等を用いることなく簡単な構造となるとともに、ワーク周囲の空気を乱さず、各部材を軸方向にのみ往復駆動することで確実にワークの保持解放動作が可能となるとともに、隣接するワークの間に空間を必要としないワークチャック装置を提供すること。
【解決手段】保持部材120がワークの凹部に挿入され外方に拡径することでワークを保持するように構成され、管状部材が、保持部材120と相対的に軸方向移動可能に設けられていること。
【選択図】図2

Description

本発明は、目的のワークを把持するワークチャック装置に関するものであり、特に、創薬研究用試料や薬品等を収容したバイアル瓶やマイクロチューブ等のワークをトレイに収容して冷凍環境下で保管する際に、そのトレイから目的のワークを移載させるために保持するのに好適なワークチャック装置に関するものである。
近年、従来、化学、生化学、生体学、製薬などの基礎研究あるいは応用研究においては、大量の生体サンプル、臨床サンプル、化学合成物などの試料を検査等のために保管している。
例えば、創薬研究プロセスにおいて、生体活性等を調査するため、多種多様な検査、実験のために微量で多数の試料を取り扱うことが必要であり、マイクロ(テスト)チューブ等の容器に収められた試料を、極低温の安定した環境のもとで大量に保管するとともに、任意の試料を迅速に取り出す技術が欠かせない。
このようなシステムの自動化のため、マイクロ(テスト)チューブ等の小型ワークを保管用トレイから取り出したり、搬送用トレイから保管用トレイに移載するためのワークチャック装置が用いられている。
このワークチャック装置は、保持部材としてワークの側面に当接して把持する複数の爪部材と、爪部材を開閉する開閉手段とを有し、複数の爪部材がそれぞれ半径方向に開閉可能に円周上に配置されており、これらの爪部材により、トレイに縦立収納された複数のマイクロ(テスト)チューブ等の中から目的とするものを把持するものであり、移載機構によって引き上げて、所定の場所に移動してマイクロ(テスト)チューブ等を移載するものである(例えば特許文献1等参照。)。
特開2008−93767号公報 特開2004−98210号公報
特許文献1、2に示すような公知のワークチャック装置は、例えば、電動アクチュエータや電磁ソレノイド等の駆動部によって爪部材をワーク方向に移動させ、爪部材の弾性あるいは直線移動機構に設けた弾性部材を利用して爪部材をワーク方向から退避させることで、ワークの把持、解放を行うものであった。
このため、爪部材に近い部分に駆動部や、直線移動機構等を配置する必要があった。
このようなワークチャック装置を、創薬研究プロセス等の低温格納されたワークのピッキングに適用する場合、爪部材に近い部分に配置された駆動部や、直線移動部等を低温下でも確実に動作可能な構成とする必要があり、特殊な部品や構造等を必要とし、非常に高価で複雑なものとなるという問題があった。
また、ワークを常温下に搬送してピッキングした場合には、容器内の試料の温度が上昇し、試料が変質してダメージを与える虞があった。
また、ワークチャック装置の試料等を保存した低温槽等に進入する部分が大きくなり凹凸の大きな形状となるため、ワークチャック装置自体の移動によってワーク周囲の空気を乱し、試料等を保存した低温槽等の温度を上昇させてしまうという問題があった。
さらに、爪部材がワークの外方で径方向に開閉するため、複数のワークを整列して配置する場合には、隣接するワークの間に爪部材を挿入し開閉するための空間が必要となる。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、保持部材に近い部分に駆動部や、直線移動機構等を配置する必要がなく、特殊な部品等を用いることなく簡単な構造となるとともに、ワーク周囲の空気を乱さず、各部材を軸方向にのみ往復駆動することで確実にワークの保持解放動作が可能となるとともに、隣接するワークの間に空間を必要としないワークチャック装置を提供することを目的とするものである。
本請求項1に係る発明は、ベース部材と、ワークを保持する保持部材と、前記保持部材を作動させる開閉手段とを有するワークチャック装置であって、前記保持部材が、ワークの凹部に挿入され外方に拡径することでワークを保持するように構成され、前記開閉手段が、少なくとも1つの管状部材とアクチュエータとを有し、前記アクチュエータが、前記ベース部材に設けられ、前記管状部材が、前記保持部材と相対的に軸方向移動可能に設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
請求項1に係るワークチャック装置によれば、保持部材がワークの凹部に挿入され外方に拡径することでワークを保持するように構成されていることにより、保持部材の外径をワークよりも小さくすることが可能となり、隣接するワークの間に保持のための空間を設けることなくワークを配置することができる。
また、開閉手段が少なくとも1つの管状部材とアクチュエータとを有し、管状部材が、保持部材と相対的に軸方向移動可能に設けられていることにより、保持手段を動作させるための構造が極めて簡単な構造となり、また、アクチュエータがベース部材に設けられていることで、保持部材に近い部分に駆動部や、直線移動機構等を配置する必要がなく、簡単な構造となるとともに、各部材を軸方向にのみ往復駆動することで確実にワークの保持動作を行うことができる。
また、このことで、例えば極低温の環境に維持された低温槽内のワークを上方からアプローチしてチャックする際、保持部材から上方に距離を離して極低温にさらされない常温位置に駆動部や直線移動機構等を配置することが可能となり、特殊な部品や構造を必要とせず確実に把持解放動作が可能となる。
また、ワークチャック装置の試料等を保存した低温槽等に進入する部分の外形を極めて細く、単純な構造・形状とすることが可能となり、ワーク周囲の空気を乱すことなく、低温槽等の温度上昇を抑制することができる。
さらに、試料等を保存した低温槽等の上方の開口を小さくして、低温槽等の温度上昇を抑制することができる。
請求項2に記載の構成によれば、保持部材が軸方向に延びる管状部と、管状部の先端を弾性的に径方向に変位可能とした保持部を有することにより、保持部材自体に開閉のための可動部を設ける必要がなく、簡単な構造とすることができる。
また、保持部の外周面には縮径用テーパー部が設けられ、縮径部材が保持部材の外周側に保持部材と相対的に軸方向移動可能に設けられているため、自然状態で保持部材がワークの凹部の内径より小さくなるように設定することで、縮径部材の動作のみでワークの保持解放が可能となる。
請求項3に記載の構成によれば、保持部材が軸方向に延びる管状部と、管状部の先端を弾性的に径方向に変位可能とした保持部を有することにより、保持部材自体に開閉のための可動部を設ける必要がなく、簡単な構造とすることができる。
また、保持部の内周面には拡径用テーパー部が設けられ、拡径部材が保持部材の内周側に保持部材と相対的に軸方向移動可能に設けられているため、自然状態で保持部材がワークの凹部の内径より大きくなるように設定することで、拡径部材の動作のみでワークの保持解放が可能となる。
さらに、請求項2に記載の構成と併用することで、保持部材の拡径縮径を両方向で能動的に行うことが可能となり、自然状態で保持部材がワークの凹部の内径より小さくなる状態、ワークの凹部の内径より大きくなる状態のいずれであっても、また、何らかの原因でワーク等に保持部材が固着した場合であっても、確実にワークの保持解放動作を行うことができる。
請求項4に記載の構成によれば、保持部材が軸方向に変形することで外径が変化するように構成されていることにより、保持部材自体に開閉のための可動部を設ける必要がなく、小型で簡単な構造とすることができる。
また、管状部材が、保持部材を軸方向の先端側から押圧する第1軸部材と保持部材を軸方向の先端側に向けて押圧する第2軸部材とを含み、第1軸部材と第2軸部材とが相対的に軸方向に移動可能に設けられていることにより、保持手段を動作させるため構造が極めて簡単な構造となる。
請求項5に記載の構成によれば、管状部材が、保持部材の外周側に保持部材と相対的に軸方向に移動可能な切離部材を含み、切離部材が保持部材より先端側に突出可能に構成されていることにより、例えば、ワークが霜等によって他のワークと固着しているような場合でも、切離部材を突出すことによって、他のワークを上方に引っ張ることなく、目的のワークを確実に分離して上方に取り出すことができる。
請求項6に記載の構成によれば、管状部材が、保持部材の内周側に保持部材と相対的に軸方向に移動可能な排出部材を含み、排出部材が保持部材より先端側に突出可能に構成されていることにより、ワークが霜等によって保持部材と固着しているような場合でも、排出部材を突出すことによって、確実にワークを押し出して解放することが可能となる。
請求項7に記載の構成によれば、排出部材の先端側には、ワークへの接触を検知する検知手段を有することにより、該検知手段によって検知動作を行うことで、ワークへのアプローチをさらに正確に行うことができるとともに、ワークの排出や保持不良等を検出することが可能となる。
請求項8に記載の構成によれば、拡径部材又は第1軸部材が排出部材を兼ねていることにより、機能を低下させることなく、可動部や部品点数を少なくして簡単な構造とすることができる。
本発明の第1実施形態に係るワークチャック装置の使用状態の概略斜視図。 本発明の第1実施形態に係るワークチャック装置の斜視図。 本発明の第1実施形態に係るワークチャック装置の保持部材の斜視図。 本発明の第1実施形態に係るワークチャック装置の先端部のワークチャック直前の垂直断面図。 図2のワークチャック装置の水平断面図 本発明が扱うワークの説明図。 本発明の第2実施形態に係るワークチャック装置の保持部材の斜視図。 本発明の第2実施形態に係るワークチャック装置の先端部のワークチャック直前の垂直断面図。
本発明は、ベース部材と、ワークを保持する保持部材と、保持部材を作動させる開閉手段とを有するワークチャック装置であって、保持部材が、ワークの凹部に挿入され外方に拡径することでワークを保持するように構成され、開閉手段が、少なくとも1つの管状部材とアクチュエータとを有し、管状部材が、保持部材と相対的に軸方向移動可能に設けられて、保持部材に近い部分に駆動部や、直線移動機構等を配置する必要がなく、特殊な部品等を用いることなく簡単な構造となるとともに、ワーク周囲の空気を乱さず、各部材を軸方向にのみ往復駆動することで確実にワークの保持解放動作が可能となるとともに、隣接するワークの間に空間を必要としないものであれば、その具体的な構成はいかなるものであってもよい。
本発明の第1実施形態に係るワークチャック装置を、図1乃至図5に基づいて説明する。
本実施形態のワークチャック装置100は、例えば、ワーク整列部材Pに整列配置されたマイクロ(テスト)チューブ等の多数のワークWの中から、所定のワークWをピッキングして複数のワーク整列部材Pの間で移載するような用途に用いられる。
ワーク整列部材Pは、例えば、図1に示すように、上方が解放され内部が極低温環境に維持された低温槽Fの底部に載置されており、上方からワークチャック装置100がアプローチしてワークWをピッキングして移載作業が行われる。
ワークチャック装置100は、図2乃至図4に示すように、ベース部材110と、ワークWの上端の凹部に挿入され、拡径することで保持する保持部材120と、保持部材120を作動させる開閉手段とを有しており、図示しない移動機構によって少なくとも水平面内および垂直方向の3方向に自在に移動可能に構成されている。
保持部材120は、図3に示すように、垂直方向に延びる管状部124の先端にスリット125を設けることで弾性的に径方向に変位可能とした保持部123を設けてなり、保持部123の内周面には拡径用テーパー部121、保持部123の直上の外周面には縮径用テーパー部122が設けられている。
また、保持部123は、直接ワークWの上端の凹部と当接した際に保持を確実に行うため、図3に示すように、外周に凹凸形状が付されている。
なお、本実施形態で保持されるワークWは、図6に示すように、チューブ状の本体のキャップcapの頂部側に凹部が設けられている。
凹部は、下方に行くほど拡がる形状とするのが望ましい。
また、凹部を上方から見た形状は、図6のc1乃至c3に示すもの等、どのような形態であってもよく、その形態に応じて保持部123の形状を適宜設定すればよい。
保持部材120の保持部123を開閉動作させる開閉手段は、拡径部材130、縮径部材140および切離部材150と、それらを軸方向に移動させるアクチュエータ113、114、115によって構成されている。
拡径部材130、保持部材120の管状部124、縮径部材140および切離部材150は、図4に示すように、全て管状に形成されて同軸に配置されている。
また、図2に示すように、保持部材120の管状部124がベース部材110に固定され、拡径部材130、縮径部材140および切離部材150が、それぞれ個別にベース部材110に配置されたアクチュエータ113、114、115によって軸方向移動可能に構成されている。
また、拡径部材130は排出部材を兼ねており、先端側から、検知回路によってワークWの接触や有無を検知する検知手段(図示せず)が設けられている。
なお、拡径部材130は最内周に配置されるため、管状ではなく中実の棒状に形成されていてもよい。
以上のように構成された本発明の第1実施形態に係るワークチャック装置100の動作について説明する。
ベース部材110は移動機構(図示せず)に固定されており、ワークチャック装置100の保持部材120の保持部123がワーク整列部材Pに整列配置されたワークWに対して上方からアクセス可能に設置されている。
まず、図5に示すように、ワークチャック装置100はワーク整列部材Pに整列配置されたワークWの上方で、かつ保持部材120の保持部123がチャックすべきワークWの上方凹部の直上に位置するように水平面内で移動し、当該位置から保持すべきワークWに向かって垂直方向下方に移動する。
次に、図2に示すアクチュエータ113、114を作動させ、拡径部材130、縮径部材140を保持部材120に対して相対的に上昇させる。
上昇した拡径部材130の先端部は、保持部材120の保持部123の内周面に設けられた拡径用テーパー部121に当接し、保持部123が外方に拡がりワークWの上方凹部の内面を確実に保持した状態となる。
この状態から、移動機構(図示せず)によってベース部材110を垂直方向上方に移動させることで、ワークWが保持部材120に保持された状態でワーク保持部材Pから上方にピックアップされる。
この上方移動と同時にアクチュエータ115を作動させ、切離部材150を下方に突出させることで、突出した切離部材150の先端部によって、保持されたワークWの周囲のワークWの上面を押さえることができる。
このことで、ワークWが霜等によって周囲のワークWと固着しているような場合でも、周囲のワークWを上方に引っ張ることなく、目的のワークWのみを確実に分離して上方に取り出すことができる。
これらの動作において、低温に維持された低温槽等に収容されたワークWに対して、外形がワークWの直径よりわずかに大きい程度の細く滑らかな円筒形状の部分のみが冷凍槽等に進入するようにすることで、アクチュエータ113、114、115を常温部で動作させることが可能となるとともに、ワークWの周囲の空気の乱れを抑制し、低温槽等の温度上昇を抑制することができる。
このように目的のワークWを確実に保持してワーク整列部材Pから上方にピックアップした状態で、移動機構(図示せず)によって当該ワークWを、他のワーク整列部材Pの目的の位置の上方まで移動させ、上方からワーク整列部材Pに挿入して、ワークWを解放する。
ワークWの解放時には、アクチュエータ113、114を作動させ、拡径部材130、縮径部材140を保持部材120に対して相対的に下降させる。
下降した縮径部材140の先端部は、保持部材120の保持部123の外周面に設けられた縮径用テーパー部122に当接し、保持部123が内方に縮径し、ワークWの保持を解除する。
なお、保持部材120の保持部123が弾性によりワークWの凹部より小さな径となる状態に設定した場合には、縮径部材140を省略しても、拡径部材130による拡径を解除するだけでワークWの保持を解除することが可能である。
この状態から、移動機構(図示せず)によってベース部材110を垂直方向上方に移動させることで、ワークWをワーク整列部材Pに残して、保持部材120の保持部123が上方に移動してワークWの凹部から離脱する。
この上方移動の際に、さらにアクチュエータ113を作動させ、排除部材を兼ねた拡径部材130を下降させることで、突出した拡径部材130の先端部によってワークWの上面を押さえて、保持部材120の保持部123に引きずられることなく、ワークWを確実にワーク整列部材P上で解放することができる。
また、排除部材を兼ねた拡径部材130の先端側にワークWの接触や有無を検知する検知手段が設けられており、前述したワークWの保持動作の開始時に、拡径部材130、縮径部材140の作動前に一旦拡径部材130を下降させることで、目的の位置に確実にワークWが存在するか否かを検出することが可能となる。
さらに、前述したワークWの解放時に、ワークWの上面を押さえた状態でワークWとの接触を検知し、ベース部材110の上昇中にワークWの接触の検知が終了することで、確実に解放動作が完了したことを検出することも可能となる。
本発明の第2実施形態に係るワークチャック装置を、図7、図8に基づいて説明する。
本実施形態のワークチャック装置は、第1実施形態のものと同様、例えば、ワーク整列部材Pに整列配置されたマイクロ(テスト)チューブ等の多数のワークWの中から、所定のワークWをピッキングして複数のワーク整列部材Pの間で移載するような用途に用いられる。
また、同様に、ベース部材と、ワークWの上端の凹部に挿入され、拡径することで保持する保持部材220と、保持部材220を作動させる開閉手段とを有しており、図示しない移動機構によって少なくとも水平面内および垂直方向の3方向に自在に移動可能に構成されている。
保持部材220は、図7に示すように、2つの環状部226を上下方向で圧縮することで弾性的に径方向に変形可能とした6つの保持部223を設けてなる。
また、保持部材220は、図8aに示すように、第2軸部材270に外嵌して、下端の環状部226が支持され、第1軸部材260に上端を上端の環状部226が下方に押圧されるように配置される。
なお、本実施形態で保持されるワークWは、第1実施形態と同様に、図6に示すようにチューブ状の本体のキャップcapの頂部側に凹部が設けられている。
凹部は、下方に行くほど拡がる形状とするのが望ましい。
また、凹部を上方から見た形状は、図6のc1乃至c3に示すもの等、どのような形態であってもよく、その形態に応じて保持部223の形状や数を適宜設定すればよい。
保持部材220の保持部223を開閉動作させる開閉手段は、第1軸部材260、第2軸部材270および切離部材250と、それらを軸方向に移動させるアクチュエータによって構成されている。
第1軸部材260、第2軸部材270および切離部材250は、全て管状に形成されて同軸に配置されている。
また、第1軸部材260がベース部材に固定され、第2軸部材270および切離部材250が、それぞれ個別にベース部材に配置されたアクチュエータによって軸方向移動可能に構成されている。
また、第2軸部材270は排出部材を兼ねており、先端側から、検知回路によってワークWの接触や有無を検知する検知手段(図示せず)が設けられている。
なお、第2軸部材270は最内周に配置されるため、管状ではなく中実の棒状に形成されていてもよい。
以上のように構成された本発明の第2実施形態に係るワークチャック装置の動作について説明する。
なお、ベース部材の移動、切離部材250の動作、検知手段の動作は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
保持部材220の保持部223は、上下に圧縮しない状態ではチャックすべきワークWの上方凹部より小さな径に設定されている。
保持部223がワークWの上方凹部に挿入された状態でアクチュエータを作動させ、第2軸部材270を上昇させると、保持部223が外方に拡がりワークWの上方凹部の内面を確実に保持した状態となる。
ワークWの解放時には、アクチュエータを作動させ、第2軸部材270を下降させることで保持部223が弾性によりワークWの凹部より小さな径に戻りワークWの保持を解除する。
また、第1軸部材260の下端と保持部材220の上方の環状部226を固定しておけば、さらにアクチュエータを作動させ、排除部材を兼ねた第2軸部材270を下降させることで、突出した第2軸部材270の先端部によってワークWの上面を押さえて、ワークWが保持部材220の保持部223に引きずられることなく、ワークWを確実に解放することができる。
本発明に係るワークチャック装置は、上述の実施形態のものに限定されるものではなく、個々の具体的な構成はいかなるものであってもよい。
例えば、上述した第1実施形態では、保持部材120の保持部123を3本のスリット125で3方向に拡径するものとしたが、2方向以上であれば何方向であってもよい。
また、スリット125の配置間隔も、円周上に等間隔でなくてもよい。
さらに、保持部123はワークとの接触部に凹凸加工を施したものや緩衝部材を有するものであってもよい。
また、上述した第2実施形態では、保持部材220の保持部223を6方向に拡径するものとしたが、2方向以上であれば何方向であってもよい。
また、図8bに示すように、保持部材220bをゴム等の弾性材料で構成してもよい。
さらに、本発明に係るワークチャック装置により把持されるワークは、創薬研究用試料や薬品等を収容したバイアル瓶やマイクロチューブ等に限定されるものではなく、各種組立機械、工作機械等のワークの把持に用いられてもよい。
100 ・・・ ワークチャック装置
110 ・・・ ベース部材
113 ・・・ アクチュエータ(拡径部材用)
114 ・・・ アクチュエータ(縮径部材用)
115 ・・・ アクチュエータ(切離部材用)
120、220 ・・・ 保持部材
121 ・・・ 拡径用テーパー部
122 ・・・ 縮径用テーパー部
123、223 ・・・ 保持部
124 ・・・ 管状部
125 ・・・ スリット
226 ・・・ 環状部
130 ・・・ 拡径部材(排出部材)
131 ・・・ 検知手段
140 ・・・ 縮径部材
150、250 ・・・ 切離部材
260 ・・・ 第1軸部材
270 ・・・ 第2軸部材
W ・・・ ワーク
P ・・・ ワーク保持部材
F ・・・ 低温槽

Claims (8)

  1. ベース部材と、ワークを保持する保持部材と、前記保持部材を作動させる開閉手段とを有するワークチャック装置であって、
    前記保持部材が、ワークの凹部に挿入され外方に拡径することでワークを保持するように構成され、
    前記開閉手段が、少なくとも1つの管状部材とアクチュエータとを有し、
    前記アクチュエータが、前記ベース部材に設けられ、
    前記管状部材が、前記保持部材と相対的に軸方向移動可能に設けられていることを特徴とするワークチャック装置。
  2. 前記保持部材が、軸方向に延びる管状部と、前記管状部の先端を弾性的に径方向に変位可能とした保持部を有するとともに、前記保持部の外周面には縮径用テーパー部が設けられ、
    前記管状部材が、縮径部材を含み、
    前記縮径部材が、前記保持部材の外周側に前記保持部材と相対的に軸方向移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のワークチャック装置。
  3. 前記保持部材が、軸方向に延びる管状部と、前記管状部の先端を弾性的に径方向に変位可能とした保持部を有するとともに、前記保持部の内周面には拡径用テーパー部が設けられ、
    前記管状部材が、拡径部材を含み、
    前記拡径部材が、前記保持部材の内周側に前記保持部材と相対的に軸方向移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワークチャック装置。
  4. 前記保持部材が、軸方向に変形することで外径が変化するように構成され、
    前記管状部材が、前記保持部材を軸方向の先端側から押圧する第1軸部材と前記保持部材を軸方向の先端側に向けて押圧する第2軸部材とを含み、
    前記第1軸部材と前記第2軸部材とが相対的に軸方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のワークチャック装置。
  5. 前記管状部材が、前記保持部材の外周側に前記保持部材と相対的に軸方向に移動可能な切離部材を含み、
    前記切離部材が、前記保持部材より先端側に突出可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のワークチャック装置。
  6. 前記管状部材が、前記保持部材の内周側に前記保持部材と相対的に軸方向に移動可能な排出部材を含み、
    前記排出部材が、前記保持部材より先端側に突出可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のワークチャック装置。
  7. 前記排出部材の先端側には、ワークへの接触を検知する検知手段を有することを特徴とする請求項6に記載のワークチャック装置。
  8. 前記拡径部材又は前記第1軸部材が、前記排出部材を兼ねていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のワークチャック装置。
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