JP2015213858A - セメントキルンの燃焼排ガス処理装置及び処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガスを処理する触媒装置の機能を向上させ、セメントキルン排ガス等の燃焼排ガス中の水銀、NOx、ダイオキシン類等の有害物質を効率よく除去する。
【解決手段】セメントキルン24の燃焼排ガスG1中のダストを捕集する電気集塵機2と、電気集塵機を通過した排ガスG2中のNOx又は/及びダイオキシン類を分解除去する第1触媒装置4と、第1触媒装置を通過した排ガス中に残存するダイオキシン類を分解除去すると共に、金属水銀を酸化する第2触媒装置6と、セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼排ガスの一部を抽気するプローブ16と、プローブによる抽気ガス中のダストを捕集する高温集塵機18とを備え、高温集塵機でダストを捕集した後の抽気ガスG7を第1触媒装置に導入するセメントキルンの燃焼排ガス処理装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、セメントキルンの燃焼排ガスに含まれる水銀、NOx、ダイオキシン類等の有害物質を除去するための装置及び方法に関する。
従来、セメント産業では廃棄物の再資源化が推進され、セメント製造用の原料として都市ごみ焼却灰、石炭灰、汚泥等の各種廃棄物が多く使用されている。これらの廃棄物は重金属類を含むことが多いため、セメント製造工程に持ち込まれる重金属類の量が増大することが予想される。その場合、水銀のように揮発性の高い重金属類は、セメント製造工程の高温部であるセメント焼成装置で揮発し、水銀蒸気となって排ガスに含まれる。
また、セメントキルン排ガス中には、上記重金属類の他に、NOx等の酸性ガスや、ダイオキシン類等の残留性有機汚染物質(POPs)も僅かに含まれる。
そこで、特許文献1には、セメントキルン排ガス中のダストを捕集し、ダスト捕集後の排ガス中のNOxやダイオキシン類を触媒を用いて分解除去し、金属水銀を触媒を用いて酸化し、金属水銀酸化後の排ガス中の塩化第二水銀等の水溶性成分、ダスト及び水分を湿式集塵する方法が提案されている。
特開2013−86087号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、電気集塵機を通過した排ガスを触媒装置に導入して排ガスを処理しているが、電気集塵機を通過した排ガスの温度が低いため、触媒の機能を十分に発揮させることができず、改善の余地があった。
そこで、本発明は、排ガスを処理する触媒装置の機能を向上させ、セメントキルンの燃焼排ガス中の水銀等の有害物質を効率よく除去することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るセメントキルンの燃焼排ガス処理装置は、セメントキルンの燃焼排ガス中のダストを捕集する電気集塵機と、該電気集塵機を通過した排ガス中のNOx又は/及びダイオキシン類を分解除去すると共に、該排ガス中の金属水銀を酸化する触媒装置と、前記セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼排ガスの一部を抽気するプローブと、該プローブによる抽気ガス中のダストを捕集する高温集塵機とを備え、該高温集塵機でダストを捕集した後の抽気ガスを前記触媒装置に導入することを特徴とする。ここで、高温集塵機とは、抽気ガスを冷却することなくそのまま導入して抽気ガス中のダストを捕集可能な集塵機であって、少なくとも350℃の耐熱性を有するものをいう。
また、本発明に係るセメントキルンの燃焼排ガス処理装置は、セメントキルンの燃焼排ガス中のダストを捕集する電気集塵機と、該電気集塵機を通過した排ガス中のNOx又は/及びダイオキシン類を分解除去する第1触媒装置と、該第1触媒装置を通過した排ガス中に残存するダイオキシン類を分解除去すると共に、金属水銀を酸化する第2触媒装置と、前記セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼排ガスの一部を抽気するプローブと、該プローブによる抽気ガス中のダストを捕集する高温集塵機とを備え、該高温集塵機でダストを捕集した後の抽気ガスを前記第1触媒装置に導入することを特徴とする。
本発明によれば、高温集塵機でダストを捕集した後の抽気ガスを触媒装置に導入することで、触媒装置の内部の温度を高めて触媒機能を向上させることができ、セメントキルンの燃焼排ガス中のNOxやダイオキシン類を効率よく分解除去することなどが可能となる。
上記セメントキルンの燃焼排ガス処理装置に、前記プローブによる抽気ガスを、粗粉と、微粉を含むガスとに分離する分級装置を備え、該分級装置で分離された微粉を含むガスを前記高温集塵機に導入することができる。これによって、高温集塵機の負荷を低く抑えると共に、分離した粗粉をセメント原料として使用することができる。
また、上記処理装置に、前記第2触媒装置を通過した排ガスに水銀吸着剤を添加する水銀吸着剤添加装置と、該水銀吸着剤添加後の排ガス中のダストを捕集する乾式集塵機とを設けることができる。これにより、大規模な湿式集塵機を設置する必要がなく、また、乾式集塵機を通過したガスは温度が低下していないため煙突から排出されるガスが白煙となることもなく、熱回収器及び再加熱器を設置する必要もない。そのため、設備コスト及び運転コストを低く抑えることができる。
さらに、前記乾式集塵機から排出されたダストを水洗する水洗装置と、該水洗装置から排出されたスラリーを固液分離する固液分離装置と、該固液分離装置で分離されたろ液中の水銀を除去する水銀除去装置とを設け、水銀を除去した上でろ液を排水することができる。
また、本発明に係るセメントキルンの燃焼排ガス処理方法は、セメントキルンの燃焼排ガス中のダストを捕集し、該ダスト捕集後の排ガス中のNOx又は/及びダイオキシン類を触媒を用いて分解除去すると共に、該排ガス中の金属水銀を該触媒を用いて酸化し、前記セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼排ガスの一部を抽気し、該抽気ガス中のダストを捕集した後の抽気ガスを前記触媒の昇温に用いることを特徴とする。
さらに、本発明に係るセメントキルンの燃焼排ガス処理方法は、セメントキルンの燃焼排ガス中のダストを捕集し、該ダスト捕集後の排ガス中のNOx又は/及びダイオキシン類を第1の触媒を用いて分解除去し、該NOx又は/及びダイオキシン類の分解除去後の排ガス中に残存するダイオキシン類を第2の触媒を用いて分解除去すると共に、金属水銀を該第2の触媒を用いて酸化し、前記セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼排ガスの一部を抽気し、該抽気ガス中のダストを捕集した後の抽気ガスを前記第1の触媒の昇温に用いることを特徴とする。
上記本発明に係るセメントキルンの燃焼排ガス処理方法によれば、ダストを捕集した後の抽気ガスによって触媒の温度を高めて触媒の機能を向上させることができ、セメントキルンの燃焼排ガス中のNOxやダイオキシン類を効率よく分解除去することなどが可能となる。
上記処理方法において、前記ダストを捕集する前の抽気ガスを、粗粉と、微粉を含むガスとに分離し、該分離した微粉を含むガスから微粉を捕集した後のガスを前記触媒の昇温に用いることができ、高温集塵機の負荷を軽減することができる。
また、前記金属水銀酸化後の排ガスに水銀吸着剤を添加し、該水銀吸着剤添加後の排ガス中のダストを乾式集塵することができ、大規模な湿式集塵機や熱回収器及び再加熱器を設置する必要がなく、設備コスト及び運転コストを大幅に低減することができる。
上記処理方法において、前記乾式集塵により得られるダストを水洗し、該水洗により得られるスラリーを固液分離し、該固液分離で分離されたろ液中の水銀を除去し、ろ液を排水することができる。
以上のように、本発明によれば、排ガスを処理する触媒装置の機能を向上させ、セメントキルン排ガス等の燃焼排ガス中の水銀等の有害物質を効率よく除去することができる。
本発明に係るセメントキルンの燃焼排ガス処理装置の一実施の形態を示す全体構成図である。
図1は、本発明に係るセメントキルンの燃焼排ガス処理装置の一実施の形態を示し、この処理装置1は、セメント焼成装置21からのセメントキルン排ガス(プレヒータ22の排ガスG1)を処理するために設けられ、排ガスG1中のダストを捕集する電気集塵機2と、電気集塵機2を通過した排ガスG2中のNOxやダイオキシン類を分解除去する触媒装置(第1触媒装置)4と、触媒装置4を通過した排ガス中の金属水銀を酸化する触媒装置(第2触媒装置)6と、触媒装置6を通過した排ガスG3に水銀吸着剤を添加する水銀吸着剤添加装置7と、排ガスG3中のダストを捕集する乾式集塵機としてのバグフィルタ8と、バグフィルタ8から排出されたダストDを水洗する水洗装置11と、スラリーSを固液分離する固液分離装置12と、固液分離装置12で分離されたろ液L中の水銀を除去する水銀除去装置13と、セメントキルン24の窯尻から燃焼排ガスの一部G5を抽気するプローブ16と、プローブ16による抽気ガスG5を分級する分級装置としてのサイクロン17と、サイクロン17から排出された抽気ガスG6から微粉FPを回収した後の抽気ガスG7を触媒装置4に供給する高温集塵機18等で構成される。
セメント焼成装置21は、プレヒータ22、仮焼炉23、セメントキルン24、クリンカクーラー25等を備え、原料供給系(不図示)からセメント原料Rがプレヒータ22に投入され、プレヒータ22における予熱、仮焼炉23における仮焼、及びセメントキルン24における焼成を経てセメントクリンカCLが製造される。このセメントクリンカCLは、クリンカクーラー25において冷却された後、仕上げ工程において粉砕される。
電気集塵機2は、プレヒータ22からの排ガスG1に含まれるダストを捕集するために備えられる。この電気集塵機2は、後段の触媒装置4で触媒にチタン・バナジウム系触媒を用いた場合、排ガスG1が高温である方がNOxの分解効率を高めることができて好ましいため、少なくとも150℃以上の耐熱性を有することが望ましく、例えば、特開2010−115618号公報に記載されたような古河産機システムズ株式会社製フィルタ式電気集塵機等を使用することができる。
アンモニア添加装置3は、電気集塵機2を通過した排ガスG2にアンモニア(NH3)を添加するために備えられる。このアンモニアは、後段の触媒装置4において、脱硝剤として機能する。
触媒装置4は、電気集塵機2を通過した排ガスG2中のNOxやダイオキシン類を分解除去するために備えられる。触媒には、チタン・バナジウム系触媒を用いることができる。この触媒装置4には、後述する高温集塵機18から高温の抽気ガスG7が導入されるが、この抽気ガスG7と上記電気集塵機2を通過した排ガスG2とが混合されないように、触媒装置4の内部に仕切りを設けたり、二重構造にする。
塩化水素添加装置5は、触媒装置4を通過した排ガスに塩化水素(HCl)を添加するために備えられ、この排ガスに含まれる塩化水素の量が充分でない場合に対応することができる。
触媒装置6は、触媒装置4を通過した排ガス中に残存するダイオキシン類を分解除去すると共に、排ガス中の金属水銀を酸化するために備えられる。触媒には、触媒装置4と同様に、チタン・バナジウム系触媒を用いることができる。
水銀吸着剤添加装置7は、触媒装置6を通過した排ガスG3に水銀吸着剤Aを添加するために備えられる。水銀吸着剤Aには活性炭等を用いることができ、水銀を吸着することができれば吸着物質の種類は問わない。
バグフィルタ8は、排ガスG3中のダストDを捕集するために備えられ、このダストDには、水銀を吸着した水銀吸着剤A、及び後述する水銀吸着剤として利用される乾燥ケークC2も含まれる。
水洗装置11は、バグフィルタ8から排出されるダストDを水洗するために備えられる。水洗により、ダストDに含まれる塩化水銀、すなわち水銀吸着剤A及び乾燥ケークC2に吸着された塩化水銀を水に溶解させることができる。
固液分離装置12は、水洗装置11から排出されたスラリーSを固液分離するために備えられ、フィルタープレス等を使用することができる。
水銀除去装置13は、固液分離装置12で分離されたろ液L中の水銀を除去するために備えられ、水銀を吸着除去するキレート樹脂等で構成される。
排水処理設備14は、ろ液Lから水銀を除去した後の排水Wを必要に応じて処理するために備えられる。
プローブ16は、セメントキルン24の窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼排ガスの一部G5を抽気するために備えられる。
サイクロン17は、プローブ16による抽気ガスG5を分級するために備えられ、抽気ガスG5を粗粉CPと、微粉FPを含む抽気ガスG6とに分離する。
高温集塵機18は、サイクロン17から排出された抽気ガスG6から微粉FPを回収した後、抽気ガスG7を触媒装置4に供給し、触媒装置4の内部の温度を高めて触媒機能を向上させるために備えられる。この高温集塵機18には、900℃程度までの耐熱性を有し、複数の棒状のセラミック管からなるフィルタを備えるものなどを用いることができるが、少なくとも350℃の耐熱性を有するものを用いる。
次に、上記構成を有するセメントキルンの燃焼排ガス処理装置1の動作について、図1を参照しながら説明する。
プレヒータ22において脱硫されたセメントキルン24からの排ガスG1は、電気集塵機2にもたらされ、排ガスG1中のダストが捕集される。排ガスG1を電気集塵機2に通過させる際のガス温度は、後段の触媒装置4における排ガスG2の脱硝及びダイオキシン類の分解を170℃〜500℃で行うことが好ましいため、触媒装置4の触媒の分解性能と耐久性を考慮し、180℃以上、好ましくは、230℃〜270℃程度とする。
一方、セメントキルン24の窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路よりプローブ16によって燃焼排ガスの一部G5を抽気し、サイクロン17で抽気ガスG5を粗粉CPと、微粉FPを含む抽気ガスG6とに分離する。粗粉CPをセメントキルン系へ戻してセメント原料として使用する。
微粉FPを含む抽気ガスG6を高温集塵機18に導入し、抽気ガスG6から微粉FPを回収した後、触媒装置4に供給する。これによって、触媒装置4の内部の温度を高めて触媒機能を向上させる。
電気集塵機2を通過した排ガスG2に、アンモニア添加装置3よりアンモニアを添加し、アンモニア添加後の排ガスG2を触媒装置4に供給し、排ガスG2中のNOxやダイオキシン類を、触媒存在下でアンモニア等と反応させて分解する。ここで、アンモニアは、排ガスG2中の塩化水素と反応して塩化アンモニウムとなり、塩化水素による金属水銀の酸化を妨害する虞があるが、排ガスG2中のNOxの量が所定値以下に低下しないように、排ガスG2中のNOxの量に応じてアンモニアの添加量を制御することで、排ガスG2中に残留する余剰アンモニアの量を最小限に抑え、塩化アンモニウムの発生を最小限に抑えることができる。
触媒装置4を通過した排ガスG2を触媒装置6に導入し、残存するダイオキシン類を分解除去すると共に、排ガスG2中の塩化水素により金属水銀を酸化して塩化水銀に変化させる。触媒装置6では、触媒装置4におけるダイオキシン類の分解除去に伴って発生した塩化水素を上記水銀の酸化に利用することができる。尚、排ガスG2中の塩化水素の量が金属水銀を酸化するのに充分ではない場合には、排ガスG2を触媒装置6に導入する前に、塩化水素添加装置5から塩化水素を添加する。
触媒装置6を通過した排ガスG3に水銀吸着剤添加装置7より水銀吸着剤Aを添加し、排ガスG3に含まれる水銀を水銀吸着剤Aによって吸着する。
水銀吸着剤Aを添加した後の排ガスG3をバグフィルタ8に導入し、排ガスG3中の水銀吸着剤を含むダストを補集する。バグフィルタ8を通過する排ガスG4は清浄であるため、ファン9及び煙突10を経て大気に放出する。ここで、触媒装置6を通過した排ガスG3をバグフィルタ8に通過させるため、温度低下が少なく、湿式集塵機を用いた場合のように煙突10からの排ガスが白煙となることはない。
バグフィルタ8で捕集したダストDを水洗装置11で水洗し、ダストD中に含まれる塩化水銀を水に溶解させる。ここで、ダストDに含まれる水銀吸着剤Aから塩化水銀が脱離しにくい場合には、次亜塩素酸塩水溶液、塩素水、オゾン水又は過酸化水素水等を用いて水洗することで水銀を脱離させ易くすることができる。
水洗装置11で発生したスラリーSを固液分離装置12によってケークC1とろ液Lとに分離する。分離されたろ液L中の水銀は、クロロ錯イオン(HgCl4 2-)として水に溶解し、これを水銀除去装置13で除去した後、系外で処理する。水銀が除去された後の排水Wは、必要に応じて排水処理設備14で処理した後、河川等へ放流する。
一方、分離したケークC1を乾燥設備15に供給して乾燥させ、乾燥ケークC2を水銀吸着剤として再利用する。
尚、上記実施の形態においては、触媒装置4、6の2台の触媒装置を用いたが、触媒装置を1台だけ設け、電気集塵機2を通過した排ガスG2中のNOx又は/及びダイオキシン類を触媒を用いて分解除去し、触媒中のNOxの量が零に近づいた場所から塩化水素を添加し、水銀を触媒を用いて酸化するように構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、サイクロン17を設けて粗粉CPを除去した後、抽気ガスG6を高温集塵機18に導入したが、必ずしもサイクロン17を設ける必要はなく、その他の装置で粗粉CPを除去したり、そのまま高温集塵機18に導入することができる。
さらに、触媒装置6を通過した排ガスG3に水銀吸着剤Aを添加した後、乾式集塵機8によってダストDを回収して水洗したが、乾式集塵機8に代えて特許文献1に記載のような湿式集塵機を用い、金属水銀酸化後の排ガスG3に含まれる塩化第二水銀等の水溶性成分、ダスト及び水分を湿式集塵してもよい。
1 燃焼排ガス処理装置
2 電気集塵機
3 アンモニア添加装置
4 (第1)触媒装置
5 塩化水素添加装置
6 (第2)触媒装置
7 水銀吸着剤添加装置
8 バグフィルタ
9 ファン
10 煙突
11 水洗装置
12 固液分離装置
13 水銀除去装置
14 排水処理設備
15 乾燥設備
16 プローブ
17 サイクロン
18 高温集塵機
21 セメント焼成装置
22 プレヒータ
23 仮焼炉
24 セメントキルン
25 クリンカクーラー
A 水銀吸着剤
C1、C2 ケーク
CL セメントクリンカ
CP 粗粉
D ダスト
FP 微粉
G1〜G4 排ガス
G5〜G7 抽気ガス
L ろ液
R セメント原料
S スラリー
W 排水

Claims (10)

  1. セメントキルンの燃焼排ガス中のダストを捕集する電気集塵機と、
    該電気集塵機を通過した排ガス中のNOx又は/及びダイオキシン類を分解除去すると共に、該排ガス中の金属水銀を酸化する触媒装置と、
    前記セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼排ガスの一部を抽気するプローブと、
    該プローブによる抽気ガス中のダストを捕集する高温集塵機とを備え、
    該高温集塵機でダストを捕集した後の抽気ガスを前記触媒装置に導入することを特徴とするセメントキルンの燃焼排ガス処理装置。
  2. セメントキルンの燃焼排ガス中のダストを捕集する電気集塵機と、
    該電気集塵機を通過した排ガス中のNOx又は/及びダイオキシン類を分解除去する第1触媒装置と、
    該第1触媒装置を通過した排ガス中に残存するダイオキシン類を分解除去すると共に、金属水銀を酸化する第2触媒装置と、
    前記セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼排ガスの一部を抽気するプローブと、
    該プローブによる抽気ガス中のダストを捕集する高温集塵機とを備え、
    該高温集塵機でダストを捕集した後の抽気ガスを前記第1触媒装置に導入することを特徴とするセメントキルンの燃焼排ガス処理装置。
  3. 前記プローブによる抽気ガスを、粗粉と、微粉を含むガスとに分離する分級装置を備え、該分級装置で分離された微粉を含むガスを前記高温集塵機に導入することを特徴とする請求項1又は2に記載のセメントキルンの燃焼排ガス処理装置。
  4. 請求項1における前記触媒装置又は請求項2における前記第2触媒装置を通過した排ガスに水銀吸着剤を添加する水銀吸着剤添加装置と、
    該水銀吸着剤添加後の排ガス中のダストを捕集する乾式集塵機とを備えることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のセメントキルンの燃焼排ガス処理装置。
  5. 前記乾式集塵機から排出されたダストを水洗する水洗装置と、
    該水洗装置から排出されたスラリーを固液分離する固液分離装置と、
    該固液分離装置で分離されたろ液中の水銀を除去する水銀除去装置とを備えることを特徴とする請求項4に記載のセメントキルンの燃焼排ガス処理装置。
  6. セメントキルンの燃焼排ガス中のダストを捕集し、
    該ダスト捕集後の排ガス中のNOx又は/及びダイオキシン類を触媒を用いて分解除去すると共に、該排ガス中の金属水銀を該触媒を用いて酸化し、
    前記セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼排ガスの一部を抽気し、
    該抽気ガス中のダストを捕集した後の抽気ガスを前記触媒の昇温に用いることを特徴とするセメントキルンの燃焼排ガス処理方法。
  7. セメントキルンの燃焼排ガス中のダストを捕集し、
    該ダスト捕集後の排ガス中のNOx又は/及びダイオキシン類を第1の触媒を用いて分解除去し、
    該NOx又は/及びダイオキシン類の分解除去後の排ガス中に残存するダイオキシン類を第2の触媒を用いて分解除去すると共に、金属水銀を該第2の触媒を用いて酸化し、
    前記セメントキルンの窯尻からプレヒータの最下段サイクロンに至るまでのキルン排ガス流路より燃焼排ガスの一部を抽気し、
    該抽気ガス中のダストを捕集した後の抽気ガスを前記第1の触媒の昇温に用いることを特徴とするセメントキルンの燃焼排ガス処理方法。
  8. 前記ダストを捕集する前の抽気ガスを、粗粉と、微粉を含むガスとに分離し、
    該分離した微粉を含むガスから微粉を捕集した後のガスを前記第1の触媒の昇温に用いることを特徴とする請求項6又は7に記載のセメントキルンの燃焼排ガス処理装置。
  9. 前記金属水銀酸化後の排ガスに水銀吸着剤を添加し、
    該水銀吸着剤添加後の排ガス中のダストを乾式集塵することを特徴とする請求項6、7又は8に記載のセメントキルンの燃焼排ガス処理方法。
  10. 前記乾式集塵により得られるダストを水洗し、
    該水洗により得られるスラリーを固液分離し、
    該固液分離で分離されたろ液中の水銀を除去することを特徴とする請求項9に記載のセメントキルンの燃焼排ガス処理方法。
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