JP2015213591A - グリーンフォークホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】グリーンフォークを被掛物に掛けるグリーンフォークホルダを提供する。【解決手段】 グリーンフォーク1と衣類の間に配される汚れ防止部材2と、それらをZ軸方向に対向して留める基端及びリール紐5bの一端が固定される先端を有する係止部材4と、リール紐5bを他端側から巻き取る巻具、この巻具を収容する筐体、及びこの筐体の裏面に設けられたクリップ5cを有する巻取リール5と、からグリーンフォークホルダ10を構成する。係止部材4の断面とリール紐5bが出入りする筐体の開口5aとがZ軸方向の一側と他側とで非対称な同形状を有することから、巻具によりリール紐5bが巻き取られる際に、係止部材4は開口5aの縁にそれらの形状により一意に定まる方向を向いて係止される。それにより、衣類等に掛かるクリップ5cに対して汚れ防止部材2を内側に、これを挟んでグリーンフォーク1を外側に吊り下げることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、グリーンフォークを被掛物に掛けるグリーンフォークホルダに関する。
ゴルフの競技中、プレーヤは、ボールマーク(ゴルフボールが落下することでグリーン上に生じる凹み)を直すために用いるグリーンフォークを携帯する。ここで、グリーンフォークを携帯するためにプレーヤの衣服又は所有物(衣類等と呼ぶ)のポケットに入れることで、グリーンフォークに付着した土等が衣服等に付着して汚れるという問題がある。また、グリーンフォークがポケットから落ちて紛失するという問題もある。
これに対して、特許文献1には、グリーンフォークに紐をつなげ、それを巻具を用いて自動で巻き取る構成を採用し、その巻具を収容する筐体とグリーンフォークを収納するカバーとを一体的に成形し、筐体の一面にベルト等の衣服に掛止する掛止部材を設けたグリーンフォークホルダが開示されている。これにより、上述の問題は解消する。しかし、筐体とカバーとが一体的に成形されていることから、グリーンフォークホルダを衣服に掛止して携帯すると、10cm程度の長さとなるカバーが身体に干渉して異物感があり、競技(ゴルフクラブのスイング)に支障が生じるという別の問題が発生する。
実用新案登録第3163845号公報
本発明は、グリーンフォークを被掛物に掛けるグリーンフォークホルダを提供することを課題とする。
本発明は、グリーンフォークを被掛物に掛けるグリーンフォークホルダであって、グリーンフォークと衣類の間に配される汚れ防止部材と、グリーンフォーク及び汚れ防止部材を第1方向に対向して留める基端と、紐部材の一端が固定される先端と、を有する係止部材と、紐部材を他端側から巻き取る巻具と、この巻具を収容する、紐部材が出入りする開口が設けられた筐体と、第1方向に関してグリーンフォークから汚れ防止部材を向く方向に対応する筐体の一面に設けられた、被掛物に掛かる掛止具と、を有するリールと、を備え、係止部材の先端の断面は開口より小さく且つ基端の断面は開口より大きく、係止部材の断面及び開口は同形状を有し、該形状は360度未満の回転によって非回転形状と一致するものではないものである、ことを特徴とする。
ここで、被掛物とは、グリーンフォークを携帯するプレーヤの衣類又は所有物(衣類等と呼ぶ)を意味するものとする。
また、360度未満の回転によって非回転形状と一致するものではないとは、90度の回転によって非回転形状と一致する正方形、180度の回転によって非回転形状と一致する長方形、その他の1回転せずに非回転形状と一致する形状を除外するものとする。
これによれば、係止部材の先端の断面は開口より小さく且つ基端の断面は開口より大きいことから、リールが有する巻具により紐部材が巻き取られることにより係止部材が開口の縁に係止され、係止部材の断面及び開口の形状が360度未満の回転によって非回転形状と一致するものではないことから、係止部材は開口の縁にそれらの形状により一意に定まる方向を向いて係止される。それにより、衣類等に掛かる掛止具に対して汚れ防止部材を内側に、これを挟んでグリーンフォークを外側に留めることができる。
本発明のグリーンフォークホルダは、係止部材は、少なくとも1辺の長さが異なる三角形状の断面を有する錐状又は錐台状の部材であることを特徴とする。
これによれば、係止部材を簡易に成形することが可能となる。
本発明のグリーンフォークホルダは、係止部材は、グリーンフォーク及び汚れ防止部材を第1方向に対向して吊下げる吊下げ具を有することを特徴とする。
これによれば、吊下げ具により、グリーンフォーク及び汚れ防止部材を第1方向に対向して係止部材に吊り下げることができる。
本発明のグリーンフォークホルダは、汚れ防止部材は、グリーンフォークの少なくとも先端に接する形状及び大きさを有することを特徴とする。
これによれば、掛止具を用いてグリーンフォークホルダを衣類等に掛けた場合に、汚れ防止部材により、グリーンフォークの先端が衣類等に接触するのを防ぐことができる。
本発明のグリーンフォークホルダは、グリーンフォークをさらに備える。
本発明のグリーンフォークホルダによれば、掛止具を用いて衣類等に掛けることで、汚れ防止部材を挟んでグリーンフォークを外側に吊り下げて携帯することが可能となる。
図1(A)及び(B)は、本実施形態のグリーンフォークホルダの構成を示す図(それぞれ正面図及び側面図)である。 図2(A)〜(C)は係止部材の構成を示す図(それぞれ上面図、側面図、及び底面図)、図2(D)は開口の形状を示す図である。 図3(A)及び(B)は、使用状態にあるグリーンフォークホルダを示す図(それぞれ正面図及び側面図)である。
以下、本発明の一実施形態に係るグリーンフォークホルダ10について説明する。
図1(A)の正面図及び(B)の側面図に、グリーンフォークホルダ10の構成を示す。グリーンフォークホルダ10は、グリーンフォーク1、汚れ防止部材2、吊下げ具3、係止部材4、及び巻取リール5から構成される。
グリーンフォーク1は、一例としてステンレス製の板状部材であり、二股状の先端部と、半円状の基端部と、先端部及び基端部をY軸方向に連接する胴部と、を有する。先端部は、二股状に限らず、Y軸方向に延びる3以上の板状部材(又は棒状部材)がX軸方向に並ぶフォーク形状でもよい。基端部に、円形状の孔部1aが形成されている。胴部は、例えば、第二指(さらに第三指)を用いて下面を支持して、第一指を用いて上面を押圧することで握持できる大きさとする。
汚れ防止部材2は、一例として樹脂製の板体であり、グリーンフォーク1の裏面全体を覆う一面を有する。一面はグリーンフォーク1に対してY軸方向に若干長く且つX軸方向について若干幅太である。なお、この一面の±X側部から+Z側に立設してグリーンフォーク1の先端部及び胴部の±X側を覆う側面2bを有するカバー体としてもよい。この場合、側面2bの幅は、グリーンフォーク1の厚みより十分大きい。
一面の基端には、円形状の孔部2aが形成されている。ここで、孔部2aは、孔部1aに対して、基端(+Y端)を基準に同じ位置に同じ形状(同じ大きさ)で設けられている。従って、汚れ防止部材2をグリーンフォーク1に(一面を対向して)重ね、汚れ防止部材2のX軸方向に関する中心及び基端(+Y端)をそれぞれグリーンフォーク1の中心及び基端に揃えると、汚れ防止部材2の孔部2aはグリーンフォーク1の孔部1aに連通する。
吊下げ具3は、一例として金属製のリングであり、グリーンフォーク1と汚れ防止部材2とを重ねて連通する孔部1a,2aに通されている。吊下げ具3は、後述する係止部材4の固定具4aにも通されている。それにより、グリーンフォーク1と汚れ防止部材2とが、係止部材4(基端)に一意に定められた方向(Z軸方向)の一側(+Z側)及び他側(−Z側)に留められる。
係止部材4は、一例として樹脂製の錐台状部材であり、先端(錐台の上面)にリール紐5b(図3参照)の一端が固定され、基端(錐台の底面)に半円状(アーチ状)の固定具4aをXY面に平行にしてその端部が埋設されている(図2(B)及び(C)参照)。吊下げ具3及び固定具4aの形状により、グリーンフォーク1及び汚れ防止部材2は、係止部材4から固定具4aと平行な向き(係止部材4に対して一意に定まる向き)に重なって鉛直方向に吊り下がる。
なお、吊下げ具3及び固定具4aの形状は、リング状及び半円状に限らず、グリーンフォーク1及び汚れ防止部材2が一定の向きに重なって係止部材4から鉛直方向に吊り下がるのであれば、任意の形状でよい。
図2(A)〜(C)に、係止部材4の立体形状を示す。係止部材4は、一例として二等辺三角形状の断面を有する錐台である。上面は長さwの底辺と長さdの2つの斜辺とからなる二等辺三角形状を有し、底面は長さWの底辺と長さDの2つの斜辺とからなる二等辺三角形状を有し、上面に対して底面が大きい(すなわちW>w,D>d)。
なお、先端が基端に対して細く(面積が小さく)、先端(上面)にリール紐5bを固定し、基端(底面)に固定具4aを固定することができれば、係止部材4は錐台に限らず錐形状に成形してもよい。錐又は錐台であれば、係止部材4を簡易に成形することができる。
巻取リール5は、リール紐5b(図3参照)を他端側から巻き取る巻具(不図示)と、この巻具を収容する円盤状の筐体と、を有する。リール紐5bは、一例として金属製のチェーンとする。巻具は、リール紐5bを引き込むぜんまいバネ等の付勢部材(不図示)を有する。筐体の側面にはリール紐5bが出入りする開口5aが、筐体の−Z面には被掛物(ズボン、ベルト等の衣類の上端)12に掛かるクリップ5cが、それぞれ設けられている。
図2(D)に、開口5aの形状を示す。開口5aは、係止部材4の断面形状と同じ二等辺三角形状を有し、その底辺(長さW’)は係止部材4の上面の底辺より長く(W’>w)且つ底面の底辺より短く(W’<W)、その斜辺(長さD’)は係止部材4の上面の斜辺より長く(D’>d)且つ底面の斜辺より短い(D’<D)。すなわち、係止部材4の上面(先端の断面)は開口5aより小さく且つ底面(基端の断面)は開口5aより大きい。それにより、巻具(不図示)によりリール紐5bが巻き取られることにより、図2(B)に示すように、係止部材4が開口5aの縁に係止される。
係止部材4の断面及び開口5aは、Z軸方向(或いはZ軸方向とXZ面内においてZ軸方向に交際する方向と少なくとも一方)の一側(+Z側)と他側(−Z側)とで非対称であり、同じ形状を有する。それにより、係止部材4は開口5aの縁にそれらの形状により一意に定まる方向を向いて係止される。つまり、クリップ5cに対して汚れ防止部材2を内側に、これを挟んでグリーンフォーク1を外側に留めることができる。
グリーンフォークホルダ10の使用方法を説明する。
図3に、使用状態にあるグリーンフォークホルダ10を示す。クリップ5cを用いて、巻取リール5の筐体の裏面との間にプレーヤが身に付けているベルト12を挟む。それにより、巻取リール5がベルト12に掛止される。グリーンフォーク1を使用する際には、汚れ防止部材2から離して、手指を用いてグリーンフォーク1を握持し、下方(−Y方向)に引く。それにより、リール紐5bが筐体から繰出され、グリーンフォーク1を身体から離すことができる。この状態において、グリーンフォーク1を使用する。
使用した後、手指からグリーンフォーク1を放す。それにより、リール紐5bが付勢部材(不図示)により筐体内の巻具に巻き取られる。このとき、リール紐5bが引き込まれる開口5aの縁に係止部材4の先端が係止されることで、リール紐5bの巻き取りが止まる。それと同時に、係止部材4の断面及び開口5aの形状により、係止部材4は開口5aの縁にそれらの形状により一意に定まる方向を向いて係止される。それにより、クリップ5c(が留められるベルト12)に対して汚れ防止部材2が内側に、これを挟んでグリーンフォーク1が外側に、吊り下がる。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係るグリーンフォークホルダ10は、グリーンフォーク1と衣類の間に配される汚れ防止部材2と、グリーンフォーク1及び汚れ防止部材2をZ軸方向に対向して留める基端と、リール紐5bの一端が固定される先端と、を有する係止部材4と、リール紐5bを他端側から巻き取る巻具(不図示)と、この巻具を収容する、リール紐5bが出入りする開口5aが設けられた筐体と、この筐体の裏面に設けられた、被掛物(ベルト12)に掛かるクリップ5cと、を有する巻取リール5と、から構成される。ここで、係止部材4の先端の断面は開口5aより小さく且つ基端の断面は開口5aより大きいことから、巻取リール5が有する巻具によりリール紐5bが巻き取られることにより係止部材4が開口5aの縁に係止され、係止部材4の断面及び開口5aがZ軸方向の一側(+Z側)と他側(−Z側)とで非対称な同形状を有することから、係止部材4は開口5aの縁にそれらの形状により一意に定まる方向を向いて係止される。それにより、衣類等に掛かるクリップ5cに対して汚れ防止部材2を内側に、これを挟んでグリーンフォーク1を外側に吊り下げることができる。
また、グリーンフォークホルダ10によれば、クリップ5cを用いてグリーンフォークホルダ10を衣類等に掛けた場合に、汚れ防止部材2により、グリーンフォーク1の先端が衣類等に接触するのを防ぐことができる。ここで、汚れ防止部材2は巻取リール5の筐体に固定されていないため、グリーンフォークホルダ10を衣類等に掛止して携帯しても、カバーが身体に干渉して異物感があることや、競技(ゴルフクラブのスイング)に支障が生じることがない。
なお、本実施形態のグリーンフォークホルダ10では、係止部材4の断面及び開口5aの形状として二等辺三角形を採用したが、これに限らず、係止部材4が開口5aの縁にそれらの形状により一意に定まる方向を向いて係止されるのであれば任意の形状を採用することができる。例えば等脚台形、たまご形等を採用することもできる。
また、本実施形態のグリーンフォークホルダ10では、グリーンフォーク1と汚れ防止部材2とを吊下げ具3を用いて係止部材4に留めることとしたが、さらに土等の汚れを払うブラシを留めてもよい。
本発明のグリーンフォークホルダは、グリーンフォークを携帯するのに好適である。
1 グリーンフォーク
1a 孔部
2 汚れ防止部材
2a 孔部
2b 側面
3 吊下げ具
4 係止部材
4a 固定具
5 巻取リール
5a 開口
5b リール紐
5c クリップ
10 グリーンフォークホルダ
12 ベルト

Claims (5)

  1. グリーンフォークを被掛物に掛けるグリーンフォークホルダであって、
    グリーンフォークと衣類の間に配される汚れ防止部材と、
    前記グリーンフォーク及び前記汚れ防止部材を第1方向に対向して留める基端と、紐部材の一端が固定される先端と、を有する係止部材と、
    前記紐部材を他端側から巻き取る巻具と、該巻具を収容する、前記紐部材が出入りする開口が設けられた筐体と、前記第1方向に関して前記グリーンフォークから前記汚れ防止部材を向く方向に対応する前記筐体の一面に設けられた、前記被掛物に掛かる掛止具と、を有するリールと、を備え、
    前記係止部材の前記先端の断面は前記開口より小さく且つ前記基端の断面は前記開口より大きく、前記係止部材の断面及び前記開口は同形状を有し、該形状は360度未満の回転によって非回転形状と一致するものではないものである、ことを特徴とするグリーンフォークホルダ。
  2. 前記係止部材は、少なくとも1辺の長さが異なる三角形状の断面を有する錐状又は錐台状の部材であることを特徴とする、請求項1に記載のグリーンフォークホルダ。
  3. 前記係止部材は、前記グリーンフォーク及び前記汚れ防止部材を前記第1方向に対向して吊下げる吊下げ具を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のグリーンフォークホルダ。
  4. 前記汚れ防止部材は、前記グリーンフォークの少なくとも先端に接する形状及び大きさを有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のグリーンフォークホルダ。
  5. 前記グリーンフォークをさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載のグリーンフォークホルダ。
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