JP2015212153A - 容器用緩衝材及びそれを用いた梱包方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積み重ねた状態で搬送又は輸送しても、可食性容器などの破損性容器の損傷を確実に防止できる緩衝材及び梱包方法を提供する。【解決手段】段ボールケース1の底壁から遊離させて、逆円錐状収容凹部15を有する支持部材10を配設し、積み重ね状態で複数のコーンカップ6が包装された複数のピロー包装体5を、収容凹部15に収容して開口部と段部とで支持し、立設した前記包装体5の上部に整列カバー30の装着凹部31を配置又は装着し、隣接する包装体5の接触を規制する。逆円錐状収容凹部15は揺動変位可能であり、装着凹部31を規定する薄肉状の4つの凹設部32は、包装体5の上部外周部の複数部位と接触して変位又は変形可能なクッション壁32aを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、機械的強度が小さく割れやすい破損性容器(コーンカップ、ペイストリーなどの可食性容器など)を積み重ねた状態で梱包して搬送するのに有用な緩衝材(又は包装材)及びこの緩衝材を用いる梱包方法(又は包装方法)に関する。
アイスクリームなどの冷菓の盛りつけには、可食性コーンカップが利用されている。このコーンカップは、把持可能な円錐状又は角錐状部と、円錐状又は角錐状部から上方にいくにつれて周壁が拡がって延び、かつ冷菓を収容するための収容部(又は盛り付け部)とを備えている。このようなコーンカップの搬送又は輸送では、通常、複数のコーンカップを積み重ねた状態で包装又は梱包される。しかし、コーンカップは機械的強度が小さく脆くて割れやすいため、コーンカップの搬送では、空気を封入したプラスチックフィルム製バルーンで形成された緩衝材の収納凹部に、積み重ねたコーンカップを収納し、積み重ねたコーンカップを収納する複数の緩衝材を外箱内に収納している。
しかし、搬送又は輸送時の振動や衝撃に伴って、外箱やコーンカップと接触してバルーンに孔が生成して、バルーンが収縮して緩衝性が低下する。そのため、コーンカップの破損を回避することができない。
また、細長いプラスチック製バルーン列を幅方向に隣接させた緩衝材であって、幅方向の中央域(積み重ね状態の複数のコーンを収容するための収容凹部に対応する領域)では幅(又は径)が小さな複数のバルーン列を隣接させ、両側部では幅(又は径)が大きなバルーン列を隣接させた緩衝材も知られている。しかし、このような緩衝材でも、搬送又は輸送時の振動や衝撃に伴って、一部のバルーン列に孔が生成して、緩衝性が低下し、コーンカップが破損する。
特開2006−335457号公報(特許文献1)には、錐状の可食容器を積み重ねて列状に保持する可食容器用緩衝材が記載され、この緩衝材では、段ボールシートに切込を入れて、平坦な基板部と、可食容器の錐部を受け止めるテーパー状錐受片と、可食容器の大径部を受け止める列受片とを形成し、錐受片と列受片とをプレス成形加工により、可食容器に沿う湾曲状収納凹所を形成している。しかし、このような緩衝材であっても、輸送過程での振動や衝撃により可食性容器が段ボールの収納凹所の錐受片と列受片などと接触し、可食性容器の損傷を防止できない。特に、ワッフルコーン(又はシュガーロールコーン)などの重量が大きな可食性容器は、硬くて割れやすく、振動や衝撃により損傷しやすい。さらに、積み重ね状態での重量が増大して大きな圧縮力が可食性容器に作用するため、さらに破損しやすい。例えば、特許文献1に記載の緩衝材を用いても、輸送過程で5〜10%程度の割合で可食性容器が破損する。
なお、前記可食性容器を破損することなく搬送又は輸送するためには、段ボールケース内の底部に、縦横方向に間隔をおいて複数の穴が形成された受け台を配置し、前記穴に、複数の可食性容器を積層した状態でピロー包装した包装体を、可食性容器の円錐状部を下に向けて立設し、前記各包装体の上部に、格子状の段ボールを挿入して、可食性容器の損傷を防止することも考えられる。しかし、このような包装材でも輸送過程で数%程度の割合で可食性容器が損傷する。特に、前記包装材を利用すると、包装又は梱包作業に長時間を要し、作業効率が大きく低下する。
特開2006−335457号公報(特許請求の範囲、図5)
従って、本発明の目的は、積み重ねた状態で搬送又は輸送しても、可食性容器などの破損性容器の損傷を確実に防止できる緩衝材(又は緩衝包装材)及びこの緩衝材を用いた梱包方法(又は包装方法)を提供することにある。
本発明の他の目的は、硬くて割れやすく、重量の大きな可食性容器であっても、損傷を確実に防止できる緩衝材(又は包装材)及び梱包方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、容器の破損及び損傷を防止しつつ、梱包効率を大幅に改善可能な緩衝材及び梱包方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、積み重ね状態の複数の可食性容器をピロー包装し、複数の包装体を、各包装体の下部を揺動可能な形態で収容凹部の複数箇所で支持して、ケースの低壁から遊離してケース内に縦横方向に配置し、各包装体の上部の外周部に、クッション壁を備えた装着凹部を装着して、隣接する包装体の接触を規制又は抑制すると、搬送又は輸送過程で、前後左右方向、上下方向及び斜め方向の力(又は衝撃力)だけでなく、縦方向の力(又は衝撃力)が包装体に作用しても、作用力(衝撃力)を収容凹部の揺動変位及び装着凹部の変位により効果的に吸収でき、可食性容器の破損を確実に防止でき、破損率「0%」を達成できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の緩衝材(又は梱包用緩衝材)では、積み重ね状態の複数の破損性容器(可食性容器など)が包装された複数の包装体を、立設した状態で、例えば、縦横方向に配置してケース内に梱包する。緩衝材は、前記包装体の下部が収容可能な収容凹部を有する支持部材と;前記収容凹部に収容された状態で、前記包装体の上部に配置又は装着可能であり、かつ隣接する包装体の接触を規制するための装着凹部を有する整列カバーとを備えている。そして、前記収容凹部は、前記ケースの底壁から前記包装体が遊離した形態で、前記包装体を縦方向の複数部位で支持可能であるとともに、揺動形態で変位又は変形可能である。また、前記装着凹部は、前記包装体の上部の外周部との接触により変位又は変形可能なクッション壁を備えている。
このような緩衝材では、複数の容器が積み重ねた状態で包装されていることに加えて、包装体を、揺動変位可能な収容凹部の縦方向の複数部位で支持するため、包装体に対して種々の方向(前後左右方向、上下方向及び斜め方向)からの力が作用しても、作用力を収容凹部の変位又は変形(又は揺動)により吸収できる。また、整列カバーの装着凹部は、隣接する包装体の接触を規制するだけでなく、包装体との接触に伴ってクッション壁が変位又は変形可能であるため、包装体に対して種々の方向からの力が作用しても、包装体の外周部に作用する作用力を装着凹部のクッション壁の変位又は変形により吸収できる。さらに、前記ケースの底壁から前記包装体が遊離した形態で前記収容凹部に収容するため、包装体に縦方向の力が作用しても、容器の損傷を防止できる。
なお、破損性容器は、例えば、円錐状又は角錐状容器であってもよく、円錐状又は角錐状部と、円錐状又は角錐状部から上方にいくにつれて周壁が半径方向に拡がる収容部とを備えた可食性容器であってもよい。代表的な容器としては、コーンカップなどが例示できる。また、包装体は、空気などのガスが充填又は封入されたピロー包装体であってもよい。
前記支持部材及び整列カバーは、それぞれプラスチックで成形してもよく、例えば、プラスチックシートの真空成形により形成してもよい。
支持部材は、段ボールケースなどのケースの底壁から遊離した形態でケース内に配設又は収容可能であってもよい。また、支持部材の収容凹部は、容器の下部を収容可能であればよく、例えば、ケースの底壁に向かって先細状に狭まる形態であってもよい。収容凹部は先細状(逆円錐状又は逆角錐状)、例えば、段ボールケースの底壁と接触可能な先端部を有する逆円錐状に形成してもよい。
収容凹部(例えば、先細状の収容凹部)内で、包装体は、包装体の最下部が遊離した形態で収容可能である。例えば、前下部又は先端部が閉じた収容凹部では、包装体の最下部が前記収容凹部の先端部から遊離していてもよい。
前記収容凹部は、縦方向の複数部位で破損性容器(可食性容器など)の包装体を支持可能であればよく、開口部近傍の内周壁部と縦方向の途中部の括れ部(半径が狭まる段部など)とで包装体を支持してもよく、円錐状又は角錐状部を有する容器では、円錐状又は角錐状部の縦方向の複数部位で容器を支持してもよい。例えば、収容凹部の縦方向の途中部に、破損性容器(可食性容器)を支持可能な段差部を形成してもよい。
そして、前記収容凹部(先細状収容凹部又は逆円錐状部)は、揺動して変位可能である。すなわち、収容凹部は、収容凹部の開口部域を基点として揺動可能であり、揺動形態で変位又は変形可能である。すなわち、収容凹部は、少なくとも横方向に揺動して変位又は変形可能である。
なお、支持部材は、通常、シート状のベース(可撓性を有するシート状のベース)と、このベースの周縁部に形成された脚部と、前記ベースから下方に垂下した形態で形成された収容凹部とを備えていてもよい。
整列カバーは、包装体の外周部に装着可能な装着凹部を有しており、この装着凹部は、複数の凹設部(半径方向に変位又は変形可能な凹設部)で形成してもよい。例えば、包装体の上部の外周部(例えば、外周部の複数部位)と接触可能な複数の薄肉状の凹設部を、周方向に間隔をおいて(例えば、等間隔に)形成し、各凹設部の周壁を変位又は変形可能なクッション壁として形成してもよい。このクッション壁は、横方向を含む種々の方向に変位又は変形可能である。なお、包装体の外周部に装着可能な装着凹部は、複数の凹設部の仮想内周域で形成できる。すなわち、複数の凹設部で装着凹部を規定している。また、前記凹設部は、断面逆台形状であってもよく、包装体と接触可能な凹設部の周壁は周方向に湾曲して形成してもよい。
整列カバーは、縦横方向に間隔をおいて形成された複数の装着凹部と、互いに隣接する装着凹部を縦横方向に接続する補強リブ部を備えていてもよい。また、前記装着凹部の外周壁(例えば、前記凹設部の外周壁)には周方向に間隔をおいてリブ部(例えば、縦方向に延びるリブ部)を形成してもよい。このような形態では、前記装着凹部のリブ部間の周壁(例えば、前記凹設部の外周壁のリブ部間の周壁)が包装体の外周部と接触して変位又は変形可能であってもよく、リブ部間の周壁の変位又は変形により外力を吸収してもよい。
本発明は、積み重ね状態の複数の破損性容器が包装された複数の包装体を、立設した状態で配置してケース内に梱包するための方法も包含する。この方法では、前記ケースの底壁から前記包装体が遊離した形態で、前記包装体の下部を、前記支持部材の収容凹部に収容し、前記収容凹部に収容された状態で、前記包装体の上部に、前記整列カバーの装着凹部を配置又は装着することにより、前記複数の包装体をケース内に梱包できる。
本発明では、収容凹部の揺動変位及び装着凹部の変位を利用して破損性容器を梱包するため、積み重ねた状態で搬送又は輸送しても、可食性容器などの破損性容器の損傷を確実に防止できる。特に、硬くて割れやすく、重量の大きな可食性容器であっても、損傷を確実に防止できる。さらに、ケース内に配設された支持部材の収容凹部に、積み重ねた状態で容器を包装した包装体を収容し、包装体の上部に整列カバーの装着凹部を配置又は装着するという簡単な操作で、ケース内の容器の破損及び損傷を防止でき、梱包効率を大幅に改善できる。
図1は本発明の緩衝材を示す分解概略斜視図である。 図2は包装体を示す概略図である。 図3は支持部材と包装体と整列カバーとの関係を示す概略断面図である。 図4は図1の支持部材を示す部分概略斜視図である。 図5は図1の支持部材を示し、図5(a)は支持部材の平面図を示し、図5(b)は支持部材の概略側面図である。 図6は図1の整列カバーを示す部分概略斜視図である。 図7は図1の整列カバーを示し、図7(a)は整列カバーの平面図を示し、図5(b)は整列カバーの概略側面図である。 図8は支持部材の収容凹部と可食性容器の包装体と整列カバーの装着凹部との関係を示す概略断面図である。
図1に示す例では、緩衝材(又は梱包用緩衝材又は包装材)は、段ボールケース1の底壁に配置可能な方形状の支持部材10と、この支持部材に縦横方向に間隔をおいて形成され、かつ包装体5の下部を収容するための収容凹部15と、これらの収容凹部に包装体5が収容された状態で、包装体5の上部に配置又は装着可能な装着凹部31を有する方形状の整列カバー30とを備えており、緩衝材は、段ボールケース1内に収納して、包装体5とともに搬送又は輸送される。
なお、包装体5は、軸線を同じくして複数のコーンカップ6を積み重ねた状態で、プラスチックフィルム製袋9内に収容され、空気が封入されたピロー包装体で構成されており、前記コーンカップ6は、把持可能な円錐状部7と、この円錐状部から上方にいくにつれて周壁が半径方向に拡がる収容部8とを備えている。この例では、1個当たりの重量が10g以上と大きく、しかも硬くて割れやすい5〜15個程度のワッフルコーンを同軸に積み重ねて包装している。
前記支持部材10は、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックシートの真空成形により形成され、方形状のシート状ベース部(平坦部を形成可能なベース部)11と、このベース部の周縁部から垂下して形成され、かつ段ボールケース1の底壁に接触してベース部11を支持するための支持周壁12と、前記ベース部から上方に隆起して下方に垂下した先細状の収容凹部15とを備えている。前記支持周壁12は、下方に行くにつれて若干外方向に傾斜し、下端部はスカート状に若干拡がっており、支持周壁12の周方向には間隔をおいて縦方向に延びる複数のリブ部13が形成されている。
図3〜図5及び図8に示されるように、前記収容凹部15は、ベース部11から断面コ字状の形態で環状に隆起した突出環状部16と、この突出環状部から下方に延び、かつ先端部が閉じた逆円錐状部(ケース1の底壁に向かって先細状に狭まる形態の逆円錐状部)21とを備えている。なお、前記突出環状部16は、下方に行くにつれて外径が大きくなる形態で傾斜して外周壁17と、この外周壁に連なる平坦な頂部壁18と、この頂部壁の内周縁から下降傾斜して延びる内周壁19とを備えており、外周壁17の周方向に間隔をおいて縦方向に延びるリブ部20が形成されている。なお、内周壁19は、前記逆円錐状部21の上部内周壁を形成している。
また、逆円錐状部(逆円錐状収容部)21は、薬莢状の形態を有しており、縦方向の途中部まで延び、かつ下端部に括れ部(半径が狭まる傾斜段部)23を有する逆円錐台状部(逆円錐台状収容部)22と、前記括れ部(段部)から内径がさらに縮小して下方に延び、かつ先端部が閉じた先細状の延出筒部(筒状収容部)24とを備えており、逆円錐状部21の開口部近傍の内周壁部と括れ部(傾斜段部)23とで包装体5を支持可能である。さらに、衝撃力が作用しても、コーンカップ6の円錐状又は角錐状部7の先端部がケース1の底壁に接触するのを防止するため、包装体5の最下部(例えば、コーンカップ6の円錐状又は角錐状部7の先端部に対応する包装体5の部位)は、前記収容凹部15(延出筒部24)の途中部まで進入し、延出筒部(筒状収容部)24の先端部(底壁)から遊離している。
さらに、逆円錐状部(逆円錐状収容部)21の先端部(延出筒部24の先端部)は、前記段ボールケース1の底壁に接触可能である(すなわち、逆円錐状部21の先端部は、支持周壁12の下端部と同じ高さ位置まで延びている)。なお、断面コ字状の突出環状部16では、頂部壁18を介して外周壁17と内周壁19とが対峙した形態を有しており、逆円錐状部21は、頂部壁18を基点にして揺動して変位又は変形可能であり、延出筒部24は逆円錐台状部21よりも薄肉に形成され、変形可能(横方向に変形可能)である。すなわち、前記逆円錐状部21は、揺動可能であり、少なくとも横方向に変位又は変形可能である。
なお、支持部材10は、互いに隣接する収容凹部15を縦横方向に接続する補強リブ部補強リブ部25a,25bを備えており、これらの補強リブ部25a,25bは、X軸及びY軸に沿って形成され、外周壁17のリブ部20とは突出環状部16の周方向において異なる部位(X軸及びY軸から角度45°ずれた部位)に位置している。また、方形状支持部材10のコーナー部は、段ボールケース1の内周壁と密着することなく、段ボールケース1の底壁への配置を容易にするため、アール状に湾曲した湾曲部を形成している。
図6〜図8に示されるように、前記整列カバー30は、プラスチックシートの真空成形により形成され、前記収容凹部15に収容された包装体5の上部に配置又は装着し、隣接する包装体5の接触を規制するため、縦横方向に間隔をおいて複数の薄肉状の装着凹部31が形成されている。各装着凹部31は、前記収容凹部15の包装体5の上部外周部と接触可能であり、下端部が湾曲して閉じる4つの円筒状凹設部32で形成されている。すなわち、周方向に45°の角度位置で等間隔に4つの平面円形状の凹設部32を形成し、これらの4つの凹設部32で装着凹部31を規定又は形成しており、4つの円筒状凹設部32の仮想内周域(仮想内周円に対応する凹設部32の壁面)で装着凹部31(包装体5の上部が配置又は装着可能な内壁)を形成している。前記凹設部32の周壁32aには、周方向に間隔をおいて、縦方向に延びる複数のリブ部33が形成されており、これらのリブ部33は、互いに隣接する複数の前記凹設部32を、縦横方向に接続する断面凹溝状の補強リブ部34a,34bと連なっている。そのため、リブ部33間の周壁32aは、装着凹部31に臨む内壁を形成している。
そして、薄肉状の凹設部32は、上方が開口し、かつ開口部の内径が底部側よりも大きな断面逆台形状に形成され、凹設部32のリブ部33間の周壁(リブ部33により補強されず、変形可能な部位又は非補強部位)32aは、上方(装着凹部31の深部方向)にいくにつれて広がって(下方にいくにつれて緩やかに狭まって)傾斜しており、包装体5が上下方向に移動しても、包装体5の上部の外周部と確実に接触する。また、リブ部33間の周壁32aは、外方向(装着凹部31側)に湾曲して(湾曲膨出して)形成されているため、包装体5が横方向及び上下(縦)方向に移動しても、包装体5の上部の外周部と確実に接触する。そして、リブ部33間の周壁32aは、包装体5の外周部との接触に伴って、種々の方向(横方向及び上下(縦)方向など)に変位又は変形可能なクッション壁として形成されている。そのため、包装体5の上部への前記収容凹部15の装着又は収容に伴って、包装体5の上部がリブ部33間の周壁(クッション壁)32aと接触可能であり、過度な外力が包装体5の上部に作用するのを防止できる。
なお、整列カバー30の周縁部に位置する凹設部32は、上記円筒状(平面円形状)ではなく、湾曲した周壁を内方に位置させて平面半円状の形態で形成されている。
また、平面縦横方向に延び、かつ互いに隣接する複数の前記凹設部32を接続する断面凹溝状の補強リブ部34a,34bは、前記凹設部32よりも深さが浅く形成されている。そのため、前記補強リブ部34a,34bを断面凹溝状に形成し、前記複数の前記凹設部32を補強リブ部34a,34bよりも下方に突出させることにより、前記複数の前記凹設部32の内方域で形成される装着凹部31の深さを大きくでき、包装体5の上部に対する配置又は装着性を向上できる。これらの補強リブ部34a,34bは、前記凹設部32のリブ部33とは、前記の通り、X軸及びY軸に沿って形成されている。なお、包装体5の上部に対して、装着凹部31は、緊密に装着することなく、通常、緩やかに配置又は装着される。
なお、方形状の整列カバー30のコーナー部は、段ボールケース1の内周壁と密着することなく、段ボールケース1内への配置を容易にするため、アール状に湾曲した湾曲部を形成している。
このような緩衝材(又は梱包用緩衝材)を用いた梱包作業では、先ず、コーンカップ6の円錐状部7に対応する袋9(包装体5)の部位(下部)を、円錐状部7に対応させて折り重ね又は収縮させて先細状にし、収容凹部15に対してピロー包装体5の下部を収容し易くする。上記ピロー包装体5の下部の収縮に伴って、封入された空気によりピロー包装体5が膨張し、クッション性又は緩衝性を高めることができる。
段ボールケース1内に支持部材10を配設して底壁上に配置し、支持部材10の平面縦横方向に間隔をおいて形成された収容凹部15に、コーンカップ6の円錐状部7を向けて、ピロー包装体5の下部を収容するだけで、収容凹部15でピロー包装体5を立設できる。立設操作では、支持部材10により包装体5が支持され、過度の進入を防止できるため、ケース1の底壁から前記包装体5が遊離した形態で、前記包装体5の下部を収容凹部15に収容でき、包装体5の最下部が収容凹部15の底壁やケース1の底壁へ衝突して損傷することがない。
収容凹部15に立設状態で収容したピロー包装体5の上部に、整列カバー30の装着凹部31を配置又は装着し、段ボールケース1の上部で互いに平面縦横方向で対向する蓋片を折り畳み式に閉じて、粘着テープで閉じ部を閉じることにより、梱包作業が完了する。前記装着操作では、平面縦横方向に配置して立設した包装体5に対応して装着凹部15が平面縦横方向に形成されているため、整列カバー30を位置決めして配設するだけで、包装体5に装着凹部15を装着できる。すなわち、収容凹部15へのピロー包装体5の収容又は立設操作と、整列カバー30の装着凹部31の配置又は装着操作という簡単でしかも少ない工程で複数のピロー包装体5を効率よく梱包できる。
そして、複数の包装体5が平面縦横方向に収納された状態で、搬送又は輸送過程で種々の力が作用しても、ピロー包装体5内のコーンカップ6を有効に保護できる。すなわち、ピロー包装体5は、逆円錐状部21の開口部近傍の内周壁部と括れ部(傾斜段部)23と接触して支持され、かつ整列カバー30の装着凹部31によりピロー包装体5の上部の移動が規制又は抑制されているため、隣接するピロー包装体5の接触を防止できる。また、このようなピロー包装体5に前後左右方向、上下方向及び斜め方向から力(例えば、衝撃力)が作用しても、逆円錐状部21が頂部壁18を基点にして揺動して変位又は変形可能であるとともに、リブ部33間の周壁(クッション壁)32aが、包装体5の外周部との接触に伴って変位又は変形可能である。そのため、少なくとも横方向への逆円錐状部21の揺動変位又は変形に伴う緩衝性と、種々の方向に対する周壁(クッション壁)32aの変位又は変形に伴う緩衝性とにより、作用力(又は衝撃力)を有効に吸収できる。また、仮にピロー包装体5の下端部が逆円錐台状部21の延出筒部24と接触しても、薄肉で横方向に変形可能な延出筒部24により、作用力を吸収できるとともにコーンカップ6の破損を防止できる。なお、プラスチックの弾性、突出環状部16,リブ33などの復元力により、逆円錐状部21の揺動変位又は変形、周壁(クッション壁)32aの変位又は変形は、包装体5に対する作用力の解除に伴って復元する。
また、上下方向に力(又は衝撃力)が作用しても、逆円錐状部21の先端部が段ボールケース1の底壁に接触可能であるため、支持部材10及び整列カバー30が過度に変形することがなく、ピロー包装体5が膨張した形態で収容凹部10に収容されているため、コーンカップ6に力(又は衝撃力)が作用するのを防止できるとともに、ピロー包装体5の下端部が逆円錐台状部21の延出筒部24の下端部から遊離しているため、ピロー包装体5の下端部が延出筒部24の下端部側に進入するに止まり、ピロー包装体5の下端部(コーンカップ6の下端部)が延出筒部24の先端部に衝突したり、ケース1の底壁に衝突することがない。そのため、ピロー包装されたコーンカップ6の破損を確実に防止できる。特に、本発明の緩衝材を利用して、複数のコーンカップ6を積み重ねた状態で輸送運搬する実験を繰り返したところ、コーンカップ6の破損率を「0%」とすることができた。
なお、破損性容器の形態は特に制限されず、断面形状が湾曲した容器(カップ状容器など)であってもよく、円錐状又は角錐状部を有する容器であってもよい。円錐状又は角錐状部を有する容器は、全体として、錐状であればよく、円錐状又は角錐状容器であってもよく、筒状部又は錐状部(円錐状又は角錐状部)と、筒状部又は錐状部から上部周壁が半径方向に拡がった収容部とを備えた容器であってもよい。代表的な容器としては、錐状容器(円錐状又は角錐状容器)、錐状部(例えば、円錐状部)と、錐状部から上方にいくにつれた周壁が半径方向に拡がった収容部とを備えた容器が例示でき、後者の容器の周壁は、上方にいくにつれて湾曲度を大きく形成してもよく、この湾曲度の大きな周壁から上方にいくにつれて周壁が筒状に延びていてもよい。なお、錐状容器において、先端部は必ずしも鋭角である必要はなく湾曲していてもよい。
このような容器は、ガラス製、陶磁器製などであってもよいが、さらに破損し易い容器、例えば、アイスクリームなどの各種冷菓、その他の菓子類を盛り付け可能な可食性容器(特に、コーンカップなど)であるのが好ましい。可食性容器(コーンカップ又はアイスコーン)は、膨張剤などを用いて調製され、かつ1個当たりの重量が3〜7g程度の軽量のモールドコーン(又はフレアコーン)であってもよいが、本発明は、1個当たりの重量が10g以上(例えば、13〜20g程度)と大きく、しかも硬くて割れやすいワッフルコーン(又はシュガーロールコーン)であっても破損を有効に防止できる。
複数の破損性容器(特に、可食性容器)は順次に積み重ねた状態(特に、同軸方向に順次に積み重ねた状態)で包装される。包装体の容器の数は特に制限されず、例えば、3〜30個程度であってもよく、通常、5〜25個(例えば、5〜15個)程度であってもよい。
破損しやすいコーンカップを有効に保護するためには、包装体は、複数のコーンカップを同じ方向に向けて同軸に積み重ねた状態で、ガス充填又はガス封入してピロー包装された包装体(例えば、空気が封入され、ヒートシールされたピロー包装体)であるのが好ましい。ガス充填ピロー包装体を用いると、ガスが充填又は封入された包装体の緩衝性又はクッション性を利用して、破損性容器の損傷及び破損をさらに確実に防止できる。
なお、必要であれば、積み重ね状態で、隣接する破損性容器(可食性容器)の間には、発泡シートなどの緩衝材を介在させてもよい。本発明では、このような緩衝材を破損性容器(可食性容器)の間に介在させなくても、破損性容器(可食性容器)を損傷及び破損から有効に保護できる。
複数の包装体を立設した状態で配置してケース内に梱包するための支持部材は、ケースの底壁から遊離した形態でケース内に配設又は収容可能である。例えば、ケースの底壁に配置した支持台に、支持部材を載置する形態、支持部材に脚部を形成し、この脚部により支持部材を支持する形態、ケース内壁に段部を形成し、この段部に支持部材が係止する形態などにより、ケースの底壁から支持部材を遊離させてもよい。支持部材は、ベース域の周縁部に形成された脚部(又は支持部、支持周壁)により支持してもよく、ベース域から下方に垂下する逆錐状の延出部(例えば、前記逆円錐状部21、円錐台状部など)により支持してもよく、脚部(又は支持部、支持周壁)及び逆錐状の延出部の双方で支持してもよい。
支持部材は、前記包装体の下部が収容可能な収容凹部を有しており、収容凹部は、平面縦横方向に、互いに並列に配置してもよく、互いに千鳥状に配置してもよい。収容凹部は、容器の下部の形態に応じて、ケースの底壁に向かって同じ内径又は内径が狭まる形態(ベースから下方に垂下した形態)で下方に延出してもよく、通常、ケースの底壁に向かって先細状に狭まる形態である場合が多い。収容凹部の下部又は先端部は、開放していてもよいが、通常、閉じている。収容凹部は、代表的には、先細状(逆円錐状又は逆角錐状)、特に、先端部が閉じた先細状(逆円錐状又は逆角錐状)に形成してもよい。
前記収容凹部(例えば、先細状の収容凹部)は、ケースの底壁から遊離した形態又はケースの底壁と接触可能な形態であってもよく、好ましい形態では、例えば、ケースの底壁と接触可能な先端部を有する逆円錐状に形成してもよい。
容器の損傷又は破損を防止するため、包装体は、包装体の最下部が少なくともケースの底壁から遊離した形態で収容凹部に部分的に収容される。すなわち、包装体は、収容凹部(例えば、先細状の収容凹部)内に収容された状態で、包装体の最下部が遊離した形態で収容可能である。例えば、前記収容凹部内に包装体を収容した状態において、下部又は先端部が開放した収容凹部では、包装体の最下部がケースの低壁から遊離していてもよく、下部又は先端部が閉じた収容凹部では、包装体の最下部(例えば、可食性容器の円錐状又は角錐状部の先端部に対応する包装体の部位)が前記収容凹部の先端部から遊離していてもよい。換言すれば、包装体の最下部は、収容凹部の途中部まで進入可能であってもよい。
前記収容凹部は、包装体を縦方向の複数部位で支持可能であり、収容凹部の開口部近傍の内周壁部(例えば、入り口部)と縦方向の途中部の括れ部(半径狭まる段部又は傾斜段部)とで包装体を支持してもよい。支持部位は包装材の下部であれば特に制限されず、円錐状又は角錐状部を有する容器では、円錐状又は角錐状部を縦方向の複数部位で支持してもよい。例えば、円錐状又は角錐状部を有する容器(可食性容器)では、収容凹部(先細状収容凹部又は逆円錐状部)の開口部域で容器を支持するとともに、収容凹部(先細状収容凹部又は逆円錐状部)の縦方向の途中部に形成した段差部(例えば、下方に行くにつれて内径が狭まる方向に傾斜した傾斜段部など)で容器を支持してもよい。
本発明では、収容凹部が、揺動形態で変位又は変形可能である。このような収容凹部は、収容凹部の開口部域を基点として揺動形態で少なくとも横方向に変位又は変形(揺動変位)可能である場合が多く、収容凹部の開口部域(開口縁部)の薄肉成形(環状薄肉部の形成など)による屈曲機構、収容凹部の開口縁部に形成した断面V字状、コ字状、U字状などの環状凹部(又は凹溝)又は環状凸部(又は凸条)による屈曲機構などを利用して、収容凹部を揺動変位させてもよい。例えば、前記の例において、前記外周壁17と内周壁19とを逆V字状の形態で接続した屈曲構造、頂部壁18を山形状に湾曲させて外周壁17と内周壁19とを接続した逆U字状の形態の屈曲構造、これらの逆の形態(例えば、ベース域の開口縁と収容凹部との間に前記とは逆の屈曲構造が介在する形態)を有する屈曲構造などにより、収容凹部を揺動変位させてもよい。好ましい屈曲構造は、前記逆V字状、コ字状又は逆U字状の形態を有している。
また、収容凹部(先細状収容凹部など)の先端部側、特に、複数の支持部のうち最下部の支持部よりも先端部側の収容凹部(先細状収容凹部など)は薄肉状に形成することなく、少なくとも横方向に変位又は変形可能であってもよい。好ましい態様では、収容凹部(先細状収容凹部)の先端部側は、成形加工に伴って、引き延ばされて薄肉に形成できる。
支持部材は、通常、平坦部を形成可能なシート状のベースと、このベースの周縁部に形成された脚部(支持部、支持周壁)と、前記ベースから下方に垂下した形態で平面縦横方向に間隔をおいて形成された収容凹部とを備えている。なお、支持部材は、平面縦横方向に間隔をおいて形成された複数の収容凹部と、互いに隣接する収容凹部を平面縦横方向に接続する補強リブ部とを備えていてもよい。
整列カバーは、前記収容凹部に包装体が収容された状態で、前記包装体の上部に配置又は装着可能な装着凹部を有している。複数の装着凹部は、通常、縦横方向に間隔をおいて形成され、前記装着凹部は、隣接する包装体の接触を規制する。なお、装着凹部は、前記包装体の上部に対して緊密に装着可能であってもよいが、通常、緩やかに装着又は配置可能である。
各装着凹部は、前記包装体の上部の外周部と(例えば、複数部位又は複数の接触壁)で接触可能であり、接触に伴って変位又は変形可能なクッション壁を備えている。このクッション壁は、あらゆる方向に変位又は変形可能である。このようなクッション壁(変位可能な接触部)は、例えば、装着凹部を平面円形状に形成し、この円形状装着凹部の内周壁に包装体の上部外周部と接触可能な凸部で形成してもよい。前記クッション壁(接触部)は、梱包状態において、装着凹部の深部(上部)方向にいくにつれて装着凹部の内方側に傾斜した傾斜壁で形成し、包装体の移動に伴って確実に包装体と接触させ変位又は変形させてもよい。
好ましい態様では、装着凹部は、周方向に間隔をおいて(特に、等間隔に)形成され、かつ包装体の上部の外周部と接触可能な複数の凹設部で形成してもよく、これらの凹設部の仮想内周域で装着凹部を形成できる。凹設部の平面形状は特に制限されず、円形状、楕円形状、多角形状であってもよく、凹設部の断面形状は、コ字状、U字状、逆台形状などであってもよい。各凹設部の周壁は、通常、包装体の外周部と接触して変位又は変形可能であり、前記凹設部は、変形を容易にするため、薄肉状に形成する場合が多い。
また、凹設部は前記包装体の上部外周部と接触可能な周壁を有しており、この周壁は、包装体との接触を確実にするため、凹設部の深部又は底部方向(下方向)にいくにつれて狭まる傾斜壁で形成してもよい。すなわち、リブ部間の周壁を包装体の外周部との接触に伴って変位又は変形可能なクッション壁として形成してもよい。また、前記周壁には、包装体との非接触部位にリブ部を形成して補強し、リブ部間の周壁の変形性を向上させてもよい。包装体の外周部と接触して緩衝させるため、包装体と接触可能な凹設部の周壁は周方向に湾曲して(膨出して湾曲した形態で)形成してもよい。
整列カバーにおいて、前記補強リブ部34a,34b、リブ部33は必ずしも必要ではないが、これらのリブ部により整列カバー及び装着凹部を補強するのが好ましい。特に、装着凹部の周壁にリブ部33を形成すると、リブ部33の間の周壁の変形性を改善でき、容器に対する保護効果を高めることができる。
なお、支持部材及び整列カバーは、それぞれプラスチックで成形する場合が多く、プラスチックシートの真空成形により調製できる。プラスチックとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂などが例示でき、再生プラスチックを利用してもよい。
なお、本発明の方法において、ケースとしては、包装体を立設して収容可能なケース(又は箱)であればよく、段ボールケース(又は段ボール箱)に限らずプラスチックケースなども利用できる。また、ケース内に配設された支持部材の収容凹部に、包装体の下部を収容して立設する立設操作では、ケースの底壁から前記包装体が遊離した形態で、前記包装体の下部を収容凹部に収容でき、包装体の最下部の損傷を防止できる。さらに、整列カバーの装着凹部を、前記包装体の上部へ配置又は装着するだけで、複数の包装体をカバーできる。そのため、作業工程数を大幅に低減でき、梱包作業効率を大幅に改善できる。しかも、前記収容凹部の揺動変位及び装着凹部の変位を利用して、包装体のみならず、包装された破損性容器(特に可食性容器)の損傷及び破損を有効に防止できる。
なお、ケースの上部開口部の閉じ操作では、蓋片を折り込んで閉じてもよく、粘着テープに限らず金具で蓋片を連結して閉じたり、バンドで結束して閉じてもよい。
本発明では、搬送又は輸送過程で種々の外力が作用しても、包装体内の容器の損傷を確実に防止できる。そのため、本発明は、破損性容器、特に、コーンカップなどの可食性容器を積み重ね状態で多量に梱包して搬送又は輸送するのに有効である。中でも、単位当たりの重量が大きく、硬くて脆いワッフルコーンを梱包して搬送又は輸送するのに有効である。
1…段ボールケース
5…包装体
6…コーンカップ
10…支持部材
12…支持周壁
15…収容凹部
16…突出環状部
21…逆円錐状部(逆円錐状収容部)
22…逆円錐台状部(逆円錐台状収容部)
23…括れ部(傾斜段部)
24…延出筒部(筒状収容部)
30…整列カバー
31…装着凹部
32…凹設部
32a…周壁(クッション壁)

Claims (6)

  1. 積み重ね状態で複数の破損性容器が包装された複数の包装体を、立設した状態で配置してケース内に梱包するための緩衝材であって、前記包装体の下部が収容可能な収容凹部を有する支持部材と;前記収容凹部に収容された状態で、前記包装体の上部に配置又は装着可能であり、かつ隣接する包装体の接触を規制するための装着凹部を有する整列カバーとを備えており;前記収容凹部が、前記ケースの底壁から前記包装体が遊離した形態で、前記包装体を縦方向の複数部位で支持可能であるとともに、揺動形態で変位又は変形可能であり;前記装着凹部が、前記包装体の上部の外周部との接触可能により変位又は変形可能なクッション壁を備えている緩衝材。
  2. 支持部材及び整列カバーがそれぞれプラスチックで成形され;支持部材が、ケースの底壁から遊離した形態でケース内に配設可能であるとともに、ケースの底壁に向かって先細状に狭まり、かつ揺動形態で変位又は変形可能な収容凹部を備えており;この収容凹部が、開口部近傍の内周壁部と縦方向の途中部の括れ部とで包装体を支持可能であるとともに、先細状の収容凹部内で包装体の最下部が遊離した形態で包装体を収容可能であり;整列カバーの装着凹部が、周方向に間隔をおいて形成され、かつ包装体の上部の外周部と接触可能な複数の薄肉状の凹設部で形成されており;各凹設部の周壁が変位又は変形可能なクッション壁を形成している請求項1記載の緩衝材。
  3. 破損性容器が、円錐状又は角錐状の可食性容器であり;包装体が、ガス充填されたピロー包装体であり;収容凹部が、先端部が閉じた先細状に形成され、可食性容器の円錐状又は角錐状部の先端部に対応する包装体の部位が収容凹部の先端部から遊離した形態で、可食性容器の円錐状又は角錐状部を縦方向の複数部位で支持可能である請求項1又は2記載の緩衝材。
  4. 円錐状部と、円錐状又は角錐状部から上方にいくにつれて周壁が半径方向に拡がる収容部とを備えた可食性容器を段ボールケース内に梱包するための緩衝材であり;
    支持部材がシート状のベースと、このベースの周縁部に形成された脚部と、前記ベースから下方に垂下した形態で形成された収容凹部とを備えており;
    この収容凹部が、段ボールケースの底壁と接触可能な先端部を有する逆円錐状に形成され、この逆円錐状部の入り口側が縦断面形状において湾曲して形成されているとともに、逆円錐状部の縦方向の途中部に可食性容器を支持可能な段差部が形成され、包装体の最下部が前記収容凹部の先端部から遊離して前記収容凹部内に収容可能であり;
    装着凹部が、周方向に等間隔に形成され、かつ包装体の上部の外周部と接触可能な複数の薄肉状の凹設部の仮想内周域で形成され、前記凹設部が、断面逆台形状であり、かつ包装体の外周部と接触可能な周壁が周方向に湾曲して形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の緩衝材。
  5. 支持部材及び整列カバーがそれぞれプラスチックシートの真空成形により形成され、
    支持部材が、縦横方向に間隔をおいて形成された複数の収容凹部と、互いに隣接する収容凹部を縦横方向に接続する補強リブ部とを備えており、
    整列カバーが、縦横方向に間隔をおいて形成された複数の装着凹部と、互いに隣接する装着凹部を縦横方向に接続する補強リブ部と、前記装着凹部の外周壁に周方向に間隔をおいて形成されたリブ部とを備えており、前記装着凹部のリブ部間の周壁が包装体の外周部と接触して変位又は変形可能なクッション壁として形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の緩衝材。
  6. 積み重ね状態の複数の破損性容器が包装された複数の包装体を、立設した状態で配置してケース内に梱包するための方法であって、前記ケースの底壁から前記包装体が遊離した形態で、前記包装体の下部を、請求項1〜5のいずれかに記載の支持部材の収容凹部に収容し;前記収容凹部に収容された状態で、前記包装体の上部に、請求項1〜5のいずれかに記載の整列カバーの装着凹部を配置又は装着し、前記複数の包装体をケース内に梱包する方法。
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