JP2015211501A - パイプ用クリップおよびパイプ位置決め構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイプに対する取り付け位置を固定することが可能なパイプ用クリップおよびこのパイプ用クリップを用いたパイプ位置決め構造を提供する。
【解決手段】パイプ40の外周に外嵌するパイプ嵌合部11が、前記パイプ40のうち所定の形状に曲げ加工された曲げ部40Mの外周面に沿う形状をなして前記曲げ部40Mに取り付け可能とされたものである。このような構成によれば、パイプ40に対してクリップ10が軸方向および周方向に変位しないから、パイプ40に対する取り付け位置を固定することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、パイプに取り付けられるパイプ用クリップ、およびこのパイプ用クリップを用いて複数本のパイプを位置決めするパイプ位置決め構造に関する。
従来、パイプを所定の位置に保持するべくパイプに取り付けられるパイプ用クリップが知られている。例えば、下記特許文献1には、シールド用金属パイプを自動車のフロアパネルに固定するためのシールドパイプ用クリップが記載されている。このクリップの内周面はパイプの外周面に沿う円弧形状をなし、クリップはパイプの所定箇所に外嵌される。
特開2010−215010号公報
ところで、上記のような構成のクリップは、パイプを軸方向および回転方向に固定する機能を備えていないため、パイプに対する取り付け位置が固定されない。このため、例えばパイプの運搬時にクリップが当初の取り付け位置から大きくずれ、パイプを所定の位置に固定する際に、クリップの大幅な移動を要する等の問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、パイプに対する取り付け位置を固定することが可能なパイプ用クリップおよびこのパイプ用クリップを用いたパイプ位置決め構造を提供することを目的とする。
本発明のパイプ用クリップは、パイプの外周側に外嵌するパイプ嵌合部が、前記パイプのうち所定の形状に曲げ加工された曲げ部の外周面に沿う形状をなして前記曲げ部に取り付け可能とされたものである。
本発明によれば、パイプに対してクリップが軸方向および周方向に変位しないから、パイプに対する取り付け位置を固定することができる。
本実施例におけるシールドパイプが車体に固定された状態を示す概略側面図 並んで配された第1シールドパイプおよび第2シールドパイプを示す概略平面図 シールドパイプの曲げ部にクリップを取り付ける様子を示す側面図 シールドパイプの曲げ部にクリップを取り付けた状態を示す側面図 第1結合部品を示す側面図 第1結合部品に一のクリップを固定した状態を示す側面図 第1結合部品によって2本のシールドパイプが位置決めされた状態を示す側面図 第1結合部品によって2本のシールドパイプが位置決めされた状態を示す断面図であって、図7のA−A位置における断面に相当する断面図 第1結合部品によって2本のシールドパイプが位置決めされた状態を示す断面図であって、図7のB−B位置における断面に相当する断面図 第2結合部品を示す側面図 第2結合部品によって2本のシールドパイプが位置決めされた状態を示す側面図 第2結合部品によって2本のシールドパイプが位置決めされた状態を示す断面図であって、図11のC−C位置における断面に相当する断面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明のパイプ用クリップは、前記パイプ嵌合部が、前記パイプを挟み込んで合体する一対の分割体に形成されているものとしてもよい。このような構成によれば、一対の分割体の間にパイプを挟み込ませて分割体を閉じることで、パイプの曲げ部にクリップを取り付けることができる。
また、本発明のパイプ用クリップは、前記一対の分割体が、ヒンジによって一体に連結されているものとしてもよい。このような構成によれば、一対の分割体を一体に取り扱うことができるので、一対の分割体が離れている場合に比して容易に取り扱うことができる。
また、本発明のパイプ用クリップは、前記一対の分割体が、その合体に伴って互いに係止する係止部を有しているものとしてもよい。このような構成によれば、一対の分割体を合体させると係止部が係止するから、例えば一対の分割体を合体させたのちに、別途これらが離れないように固定する作業を行う場合に比して、クリップの取り付けを容易に行うことができる。
また、本発明のパイプ位置決め構造は、複数の前記パイプ用クリップと、複数の前記パイプ用クリップを結合可能な結合部品と、を有するものである。このような構成によれば、複数のパイプ用クリップが結合部品によって互いに位置決めされるから、複数本のパイプを相対的に位置決めすることができる。
また、本発明のパイプ位置決め構造は、形状の異なる複数種の前記結合部品を備えているものとしてもよい。このような構成によれば、結合部品を変更することで、パイプのレイアウトを変えることができるから、パイプレイアウトの自由度を高めることができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図12を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるパイプ用クリップ(以下、クリップ10と称する)は、車体Bに固定されるシールドパイプ40に取り付けられるものである。シールドパイプ40は、ハイブリッド車等の車両において、図1に示すように、車両の前部に備えられた高圧バッテリ等の機器M1と、後部に備えられたインバータやヒューズボックス等の機器M2とを電気的に接続する電線41を、包囲して保護するものである。なお、各機器M1,M2は、導電性のシールドケース内に収容されている。
シールドパイプ40は、シールド機能を有するものであり、金属製(鉄、アルミニウム、銅、ステンレス等)であって、複数本の電線41を一括して包囲する筒形状をなしている。シールドパイプ40は、電線41の配索経路に沿って3次元方向に屈曲され、車体Bの床下に配索されて固定される。なお、シールドパイプ40は、金属製のパイプ以外に導電性を有する樹脂製のパイプであってもよい。
本実施例では、車体Bの床下には、2本のシールドパイプ40が並んで配索されている(図2参照)。2本のシールドパイプ40のうち一方のシールドパイプ(以下、第1シールドパイプ40Fと称する)は、車両の後部に備えられた高圧バッテリ等の機器と車両の前部に備えられたインバータ等の機器とを接続する2本の高圧電線(以下、第1電線41Fと称する)を包囲している。また、2本のシールドパイプ40のうち他方のシールドパイプ(以下、第2シールドパイプ40Sと称する)は、車両の後部に備えられた低圧バッテリ等の機器と車両の前部に備えられたヒューズボックス等の機器とを接続する1本の低圧電線(以下、第2電線41Sと称する)を包囲している。
第1電線41Fおよび第2電線41Sは、ともに導体42の外周を絶縁被覆43で包囲してなるノンシールド電線である。
第1電線41Fは、高圧回路を構成する高圧電線であり、高電圧・大電流に対応可能とされている。第1電線41Fの両端部には、端子金具44(図2には一端側の端子金具44のみ図示されている)が接続され、それぞれ各機器に電気的に接続される。
第2電線41Sは、低圧回路を構成する低圧電線であり、その両端部には端子金具45が接続され、それぞれ各機器に電気的に接続される。なお、低圧電線である第2電線41Sのノイズ対策は不要とされている。
第1電線41Fのうち第1シールドパイプ40Fの端部から外部に導出された部分は、編組部材46により一括して包囲されている(図2参照)。編組部材46は、導電性の金属細線(例えば、銅)をメッシュ状に編み込んで筒状に形成したものである。なお、編組部材46の代わりに金属箔等を巻いてもよい。
編組部材46の一端側は、第1シールドパイプ40Fの外周面に金属バンド47によってカシメ付けられて導通可能に固着され、また他端側は図示しないコネクタに導通可能に固着される。
第2電線41Sのうち第2シールドパイプ40Sの端部から外部に導出された部分は、テープ48の巻き付け等によって保護されている。
さて、クリップ10は合成樹脂製であって、シールドパイプ40のうち略直角に曲げ加工された部分(以下、曲げ部40Mと称する)に取り付けられるものである。クリップ10の外形形状は、図4に示すように、全体として、シールドパイプ40の曲げ部40Mの形状に沿って湾曲している。
クリップ10は、図8に示すように、シールドパイプ40に外嵌するパイプ嵌合部11を備えている。パイプ嵌合部11は、一端側から他端側に貫通する孔状をなしている。パイプ嵌合部11の断面形状は、その全長にわたり、シールドパイプ40の断面形状に整合する周方向に閉じた略円形断面とされている。パイプ嵌合部11は、シールドパイプ40の曲げ部40Mの形状に整合するように屈曲している。すなわちパイプ嵌合部11の軸線は、シールドパイプ40の曲げ部40Mの軸線に沿うよう略直角に屈曲している。パイプ嵌合部11は、ほぼ隙間のない状態でシールドパイプ40の曲げ部40Mに外嵌する。
クリップ10は、後述する結合部品30に固定される固定部12を備えている(図9参照)。固定部12は、各クリップ10に一対ずつ設けられている。各固定部12は、クリップ10の下面(以下、固定面17と称する)から下方に片持ち状に突出している。各固定部12は、固定面17から略垂直方向に垂下する軸部13と、軸部13の先端から側方に張り出す頭部14とを有している。軸部13および頭部14は、図4に示すように、略半分に分割された形態をなし、その中心に撓み空間12Sが設けられている。固定部12は、後述する結合部品30の被固定部32を通過する際には、軸部13および頭部14が撓み空間12S側に変位し、頭部14が被固定部32を通過すると弾性復帰して、被固定部32の周縁部に頭部14が係止するものとされている。
クリップ10は、シールドパイプ40を挟み込んで合体する一対の分割体15F,15Sを備えている。この一対の分割体15F,15Sによってパイプ嵌合部11はほぼ半分に分割されており、各分割体15F,15Sのうちパイプ嵌合部11を構成する部分は、半円形状をなして凹む凹部16とされている(図9参照)。一対の分割体15F,15Sは、固定部12を備える側(以下、第1分割体15Fと称する)と、固定部12を備えない側(以下、第2分割体15Sと称する)とに分割されている。
第1分割体15Fの下面(凹部16とは反対側の面)は、一対の固定部12が突設された固定面17とされている。固定面17は、平坦な面とされている。
また、第2分割体15Sの外周面(凹部16とは反対側の面)は、凹部16と略平行をなす円弧形状をなしている。第2分割体15Sの厚さ寸法(内外方向の寸法)は全体にわたりほぼ一定とされている。
各分割体15F,15Sは、いずれも、シールドパイプ40の曲げ部40Mに沿って屈曲した外形形状をなしている。一対の分割体15F,15Sは、図3に示すように、曲げ形状の内側に配される内側縁部18同士、外側に配される外側縁部19同士を突き合わせて合体する。一対の分割体15F,15Sの外側縁部19同士、内側縁部18同士は、長さ寸法および厚さ寸法がそれぞれ同等とされている。各分割体15F,15Sにおいて外側縁部19は内側縁部18よりも長さ寸法が大きくされている。また、各分割体15F,15Sにおいて外側縁部19と内側縁部18とは略平行をなしている。
一対の分割体15F,15Sは、図3に示すように、可撓性を有するヒンジ21によって一体に連結されいる。ヒンジ21は、一対の分割体15F,15Sの内側縁部18に設けられ、内側縁部18の長さ方向の全体に形成されている。
一対の分割体15F,15Sは、合体に伴って互いに係止する係止部22を有している(図3参照)。係止部22は、一対の分割体15F,15Sの外側縁部19(ヒンジ21が設けられた側とは反対側の縁部)に一対が設けられている。係止部22は、図9に示すように、合体方向に片持ち状に突出した形状をなす第1係止部22Fと、第1係止部22Fが挿入可能な孔形状をなす第2係止部22Sとを備えている。第1係止部22Fは、第2分割体15Sに設けられ、第2係止部22Sは、第1分割体15Fに設けられている。
第1係止部22Fは、図9に示すように、外側縁部19から合体方向に突出する突出部23と、突出部23の先端から側方に突出する爪部24とを有している。突出部23は細長い板状をなし、その厚さ寸法(内外方向の寸法)は、外側縁部19の厚さ寸法よりも小さくされている。突出部23は、外側縁部19の内周側に立設され、爪部24は、突出部23の外側に突設されている。爪部24は、一対の分割体15F,15Sの合体方向(離間方向)に対して交差する(略直角をなす)面(以下、係止面25と称する)を有している。
第2係止部22Sは、図9に示すように、外側縁部19に凹み形成された孔部26と、孔部26の奥端部から外側に凹み形成された爪受け部27とを備えている。爪受け部27は、孔部26に対して略直角をなして設けられ、一対の分割体15F,15Sの合体方向(離間方向)に対して交差する(略直角をなす)面(以下、係止受け面28と称する)を有している。
一対の分割体15F,15Sの合体時には、第1係止部22Fの突出部23が第2係止部22Sの孔部26に挿入され、第1係止部22Fの爪部24が第2係止部22Sの爪受け部27に嵌合し、爪部24の係止面25が爪受け部27の係止受け面28に係止する。これにより、一対の分割体15F,15Sは合体状態に保持される。
クリップ10は、結合部品30によって2つずつ結合される。結合部品30は金属製もしくは合成樹脂製であって、1つのクリップ10を装着可能な装着部31を2つ備えている。各装着部31には、同形状をなすクリップ10がそれぞれ装着される。結合部品30に固定された2つのクリップ10は、所定の間隔だけ離れた位置に保持される。すなわち結合部品30はスペーサ機能を備えている。
各装着部31は、クリップ10の平面視と略同形の平板状をなしている。各装着部31には、各クリップ10の固定部12が固定される被固定部32が設けられている。被固定部32は、各固定部12に対応して各装着部31に一対ずつ設けられている。被固定部32は、固定部12を板厚方向に挿入可能な円形状をなす貫通穴である。
結合部品30は、形状の異なる2種の結合部品(以下、第1結合部品30Fおよび第2結合部品30Sと称する)を備えている。第1結合部品30Fは、2本のシールドパイプ40F,40Sの曲げ部40Mを、曲げ方向と直交する方向に並べて位置決めするものであり(図8参照)、第2結合部品30Sは、2本のシールドパイプ40の曲げ部40Mを、曲げ方向と同方向に並べて位置決めするものである(図12参照)。なお、図1および図2には、第1結合部品30Fを用いてシールドパイプ40F,40Sを位置決めした場合を示している。
第1結合部品30Fは、図8に示すように、2つの装着部31が板厚方向に所定の間隔をあけて配置されたものである。第1結合部品30Fは、2つの装着部31の内周縁同士を連結する内周壁35Uと、外周縁同士を連結する外周壁35Sとを有し、全体として箱形状をなしている。2つの装着部31は略平行をなし、内周壁35Uおよび外周壁35Sは、装着部31の板面(装着面33)に対して略垂直をなしている。なお、内周壁35Uおよび外周壁35Sは、装着部31の曲げ形状に沿って湾曲している。
第1結合部品30Fの表裏両面には、クリップ10が一ずつ装着される。すなわち、2つのクリップ10は、各装着部31の外側面(一対の装着部31のうち互いに対向する側とは反対側の面)にそれぞれ装着される。第1結合部品30Fに装着された2つのクリップ10の固定部12は、ともに第1結合部品30Fの内側に突出してその内部に収められる。
第1結合部品30Fに装着された2つのクリップ10は、図7に示すように、曲げ方向が一致する向きで位置決めされる。また、第1結合部品30Fに装着された2つのクリップ10は、内外周壁35U,35Sの高さ分だけ互いに離れて略平行に配置される。こうして、2本のシールドパイプ40F,40Sの曲げ部40Mは、クリップ10および第1結合部品30Fにより、曲げ方向と略直交方向に略平行をなして並列配置される。
第2結合部品30Sは、図10に示すように、2つの装着部31が曲げ形状の内外方向に並べて配置されたものである。第2結合部品30Sは、2つの装着部31のうち内側に配置された装着部(以下、内側装着部31Uと称する)の外周縁部に、外側に配置された装着部(以下、外側装着部31Sと称する)が連結された形態をなしている。
内側装着部31Uと外側装着部31Sとは、図12に示すように、その装着面33(クリップ10の固定面17が接触する側の面)の高さ位置が一段ずれて設けられ、内側装着部31Uと外側装着部31Sとの境には段差34が形成されている。なお、第2結合部品30Sの内周縁は、クリップ10の内側縁部18に沿う円弧形状をなし、外周縁は、内周縁と略平行をなす円弧形状とされている。
第2結合部品30Sの表裏両面のうち一方の面側が、2つのクリップ10が装着される装着面33とされている。第2結合部品30Sに装着された2つのクリップ10は、図11に示すように、曲げ方向が一致する向きで内外方向に若干離れて配置され、略平行をなして位置決めされる。こうして、2本のシールドパイプ40F,40Sの曲げ部40Mは、クリップ10および第2結合部品30Sにより、略平行に配置される。なお、シールドパイプ40のレイアウトに合わせて第1結合部品30Fのかわりに第2結合部品30Sを用いることができる。
また、第1結合部品30Fおよび第2結合部品30Sの向きを変えることで、2つのシールドパイプ40F,40Sの並び方向を90度変えることができる。すなわち、図8に示すように、第1結合部品30Fを縦向き(装着面33が垂直をなす向き)に配置すれば、2本のシールドパイプ40は水平方向に並べられ、第1結合部品30Fを横向き(装着面33が水平をなす向き)に配置すれば、2本のシールドパイプ40は垂直方向に並べられる。また、図12に示すように、第2結合部品30Sを垂直(装着面33が垂直をなす向き)に配置すれば、2つのシールドパイプ40は垂直方向に並べられ、第2結合部品30Sを水平(装着面33が水平をなす向き)に配置すれば、2本のシールドパイプ40は水平方向に並べられる。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例のパイプ用クリップ10は、シールドパイプ40に外嵌するパイプ嵌合部11が、シールドパイプ40のうち所定の形状に曲げ加工された曲げ部40Mの外周面に沿う形状をなして曲げ部40Mに取り付け可能とされたものである。この構成によれば、シールドパイプ40に対してクリップ10が軸方向および周方向に変位しないから、シールドパイプ40に対する取り付け位置を固定することができる。
また、パイプ嵌合部11が、シールドパイプ40を挟み込んで合体する一対の分割体15F,15Sに形成されている。この構成によれば、一対の分割体15F,15Sの間にシールドパイプ40を挟み込ませて分割体を閉じることで、シールドパイプ40の曲げ部40Mにクリップ10を容易に取り付けることができる。
また、一対の分割体15F,15Sが、ヒンジ21によって一体に連結されている。この構成によれば、一対の分割体15F,15Sを一体に取り扱うことができるので、一対の分割体15F,15Sが離れている場合に比して容易に取り扱うことができる。
また、一対の分割体15F,15Sが、その合体に伴って互いに係止する係止部22を有している。この構成によれば、一対の分割体15F,15Sを合体させると係止部22が係止するから、例えば一対の分割体を合体させたのちに、別途これらが離れないように固定する作業を行う場合に比して、クリップ10の取り付けを容易に行うことができる。
また、本実施例のパイプ位置決め構造は、2つのクリップ10と、2つのクリップ10を結合可能な結合部品30と、を有している。この構成によれば、2つのクリップ10が結合部品30によって互いに位置決めされるから、2本のシールドパイプ40F,40Sを相対的に位置決めすることができる。
また、形状の異なる2種の結合部品30F,30Sを備えている。この構成によれば、結合部品30F,30Sを変更することで、シールドパイプ40のレイアウトを変えることができるから、パイプレイアウトの自由度を高めることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、クリップ10は結合部品30に固定されるが、これに限らず、クリップ10を車体に直接固定してもよい。
(2)上記実施例では、クリップ10の外形形状は全体としてシールドパイプ40の曲げ部40Mの外形形状に沿うものとされているが、クリップの外形形状は、パイプ嵌合部がシールドパイプの曲げ部の外周面に沿う形状をなしていればどのような形状であってもよく、例えば四角い箱型等をなすものであってもよい。
(3)上記実施例では、本発明を、車体Bの床下に固定されるシールドパイプ40に取り付けられるクリップ10に適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明は、気体や液体を通すための各種パイプに取り付けられるクリップにも適用することができる。
(4)上記実施例では、結合部品30は、2種類の結合部品30F,30Sを備えるものとしているが、これに限らず、形状の異なる結合部品を3種以上備えるものとしてもよい。
(5)上記実施例では、第1結合部品30Fの表裏両面のうち一面側に2つのクリップ10を装着しているが、これに限らず、第1結合部品の表裏両面に一ずつクリップを装着してもよい。
(6)上記実施例では、結合部品30は、2つのクリップ10が装着されるものとしているが、これに限らず、結合部品は、3以上のクリップが装着可能なものとしてもよい。
(7)上記実施例では、結合部品30は、2本のシールドパイプ40F,40Sを相対的に位置決めするのみであるが、さらにこの結合部品を車体に固定するものとしてもよい。
(8)上記実施例では、クリップ10は、シールドパイプ40のうち略90度に曲げ加工された曲げ部40Mに取り付けられているが、これに限らず、クリップは、どのような角度の曲げ部に取り付けてもよく、その際には、クリップのパイプ嵌合部をパイプの曲げ角度に整合する形状とすればよい。
(9)上記実施例では、同一形状をなす2つのクリップ10が結合部品30に装着されるものとしているが、これに限らず、異なる形状のクリップ(例えば曲げ角度が異なるクリップ)を一の結合部品に装着してもよい。
(10)上記実施例では、パイプ嵌合部11は全周が閉じた形態とされているが、これに限らず、例えばパイプ嵌合部は、周方向の一部が開口した形態であってもよく、その開口部からパイプを押し込んで嵌合するものとしてもよい。
(11)上記実施例では、一対の分割体15F,15Sは、パイプ嵌合部11を略半分に分けた形態とされているが、これに限らず、一対の分割体は、例えば、一方の分割体がパイプ嵌合部の大部分を有し、他方の分割体がパイプ嵌合部の一部を有するものとしてもよい。
(12)上記実施例では、クリップ10は合成樹脂製とされているが、これに限らず、クリップは例えば金属製であってもよい。
(13)上記実施例では、一対の分割体15F,15Sはヒンジ21によって一体に連結されているが、これに限らず、一対の分割体は、連結されずに別体とされていてもよい。
10…クリップ(パイプ用クリップ)
11…パイプ嵌合部
15F,15S…一対の分割体
21…ヒンジ
22…係止部
30…結合部品
40…シールドパイプ(パイプ)
40M…曲げ部

Claims (6)

  1. パイプの外周側に外嵌するパイプ嵌合部が、前記パイプのうち所定の形状に曲げ加工された曲げ部の外周面に沿う形状をなして前記曲げ部に取り付け可能とされたパイプ用クリップ。
  2. 前記パイプ嵌合部が、前記パイプを挟み込んで合体する一対の分割体に形成されている請求項1に記載のパイプ用クリップ。
  3. 前記一対の分割体が、ヒンジによって一体に連結されている請求項2に記載のパイプ用クリップ。
  4. 前記一対の分割体が、その合体に伴って互いに係止する係止部を有している請求項2または請求項3に記載のパイプ用クリップ。
  5. 複数の請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のパイプ用クリップと、
    複数の前記パイプ用クリップを結合可能な結合部品と、
    を有するパイプ位置決め構造。
  6. 形状の異なる複数種の前記結合部品を備えている請求項5に記載のパイプ位置決め構造。
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Citations (3)

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