JP2002364773A - 可撓管用湾曲保持具 - Google Patents

可撓管用湾曲保持具

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JP2002364773A JP2001169546A JP2001169546A JP2002364773A JP 2002364773 A JP2002364773 A JP 2002364773A JP 2001169546 A JP2001169546 A JP 2001169546A JP 2001169546 A JP2001169546 A JP 2001169546A JP 2002364773 A JP2002364773 A JP 2002364773A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付け本体に対する蓋体の取外し作業を迅
速、容易に行なうことができるものでありながら、可撓
管に対して蓋体に当付ける側への大きな外力が作用した
場合でも、取付け本体と蓋体との係合を確実に維持す
る。 【解決手段】 可撓管Pを湾曲姿勢で脱着自在に配設案
内する取付け本体2の両側壁部2Aと、可撓管Pの湾曲
半径方向外方への離脱移動を接当阻止する蓋体3との相
対向する部位に、取付け本体2に対して蓋体3を所定装
着領域で脱着可能に係合保持するための被係止部4Aと
係止部4Bとを有する係止手段4が設けられていると共
に、取付け本体2とこれに係合保持された蓋体3との相
対向する部位には、所定装着領域内の特定位置で配管軸
線方向から係合することにより、取付け本体2の両側壁
部2Aの嵌合溝幅方向内方への弾性変形を規制する間隔
規制手段6が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水給湯管を保護
する鞘管や電線を挿通する電線保護管等の屈曲自在な可
撓管を湾曲姿勢で配設する場合に用いられる湾曲保持具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可撓管用湾曲保持具では、図1
4、図15に示すように、可撓管Pを湾曲姿勢に弾性変
形させた状態で脱着自在に配設案内するための嵌合溝1
を現出可能な横断面ほぼ半円形状又はUの字形状で、か
つ、嵌合溝1の開口部が半径方向外方に位置する状態で
全体を湾曲形成してある取付け本体2と、嵌合溝1に嵌
入された可撓管Pの弾性復元力による湾曲半径方向外方
への離脱移動を接当阻止する蓋体3とを備えるととも
に、前記取付け本体2の両側壁部2Aと蓋体3の両側壁
部3Aとの相対向する部位には、配管軸線X方向から係
合することにより、取付け本体2に対して蓋体3を所定
装着領域に保持する係止手段4を設けていた(例えば、
実公平1−34489号公報参照)。
【0003】前記係止手段4は、取付け本体2の両側壁
部2Aの外面に、それの開口部外縁に沿って長方形状の
係合突起50を一体形成するとともに、蓋体3の両側壁
部3Aの内面には、それの開口部外縁に沿って長方形状
の突条51を一体形成して、この突条51と蓋体3の天
壁部3Bの内面との間に、取付け本体2の係合突起50
が配管軸線X方向から係合する係合溝52を形成して構
成されている。
【0004】また、前記係合突起50の配管軸線X方向
両端部のうち、取付け本体2の湾曲中央側(配管軸線方
向中央側)に位置する端部には、湾曲半径方向内方に向
ってほぼ三角形状の尖った抜止め突起53が一体形成さ
れているとともに、前記蓋体3の両側壁部3Aの内面に
は、取付け本体2の係合突起50に対して蓋体3の係合
溝52が所定装着領域にまで係合移動されたとき、突条
51の配管軸線X方向の後端面に対する抜止め突起53
の係止を許容する空所54が形成され、更に、前記係合
溝52の湾曲半径方向での幅が、係合突起50及び抜止
め突起53の脱着移動を許容するだけの融通を備えた広
幅に構成されている。
【0005】前記蓋体3の両側壁部3Aの内面には、係
合溝52に沿って所定装着領域にまで係合移動された係
合突起50の先端に接当するストッパー55が設けられ
ているとともに、前記蓋体3の天壁部3Bの幅方向中央
部には、可撓管Pの外面と接触する弧状の接当部56が
外方に膨出形成されていて、取付け本体2の係合突起5
0と蓋体3の係合溝52との係合位置が、蓋体3の天壁
部3Bの弧状接当部56に受止められた可撓管Pの配管
軸線X側に偏位した部位に位置するように構成されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の可撓管用湾曲保
持具では、蓋体3の係合溝52の係合幅を、係合突起5
0及び抜止め突起53の通過移動を許容するだけの融通
を備えた広幅に形成して、取付け本体2に対して蓋体3
を脱着自在に構成しているが、蓋体3を取外す場合に
は、蓋体3側の突条51の後端面から取付け本体2側の
抜止め突起53が係合離脱するように、両者2,3を係
合溝52の係合幅方向に相対移動させた後、両者2,3
を係合溝52の長手方向に沿って離脱操作する必要があ
るため、取外し操作が煩雑化するばかりでなく、このよ
うな取外し操作の手順を知らなければ、取付け本体2側
の抜止め突起53が蓋体3側の突条51の後端面に係合
した状態のまま、両者2,3を係合溝52の長手方向に
沿って無理矢理に離脱操作することになり、その結果、
取外し操作に手間取るばかりでなく、抜止め突起53や
突条51等の破損を招来することがある。
【0007】また、蓋体3を取外す他の方法として、取
付け本体2の両側壁部2Aを嵌合溝幅方向内方に弾性変
形操作して、取付け本体2側の係合突起53と蓋体3側
の突条51との係合を解除することが考えられるが、従
来では、取付け本体2の係合突起50と蓋体3の係合溝
52との係合位置が、蓋体3の天壁部3Bの弧状接当部
56に受止められた可撓管Pの配管軸線X側に偏位した
部位に設定されているめため、取付け本体2の両側壁部
2Aが嵌合溝幅方向内方に弾性変形し難く、蓋体3の取
外し操作に手間取り易い。
【0008】しかし、取付け本体2の両側壁部2Aが嵌
合溝幅方向内方に弾性変形し易く改造した場合には、蓋
体3の取外し操作を迅速、容易に行なうことができるも
のの、特に、可撓管Pの外径が取付け本体2の嵌合溝径
よりも小さい場合では、可撓管Pの外周面と取付け本体
2の両側壁部2Aの内面との間に空隙が発生するため、
配管作業時において、可撓管Pに対して蓋体3の弧状接
当部56に当付ける側への大きな外力が作用したとき、
取付け本体2の両側壁部2Aが嵌合溝幅方向内方に弾性
変形し、蓋体3が不測に係合解除されて脱落する可能性
がある。
【0009】本発明は、上述の実状に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、少なくとも取付け本体
の両側壁部の嵌合溝幅方向での弾性変形を利用して、取
付け本体に対する蓋体の取外し作業を迅速、容易に行な
うことができるものでありながら、配管作業時におい
て、可撓管に対して蓋体に当付ける側への大きな外力が
作用した場合でも、取付け本体と蓋体との係合を確実に
維持することのできる可撓管用湾曲保持具を提供する点
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の特徴
構成は、可撓管を湾曲姿勢で脱着自在に配設案内するた
めの嵌合溝を有する取付け本体と、嵌合溝に嵌入された
可撓管の湾曲半径方向外方への離脱移動を接当阻止する
蓋体とが備えられ、前記取付け本体の両側壁部と蓋体と
の相対向する部位には、取付け本体に対して蓋体を所定
装着領域で脱着可能に係合保持するための被係止部と係
止部とを有する係止手段が設けられている可撓管用湾曲
保持具であって、前記取付け本体とこれに係合保持され
た蓋体との相対向する部位に、所定装着領域内の特定位
置で配管軸線方向から係合することにより、取付け本体
の両側壁部の嵌合溝幅方向内方への弾性変形を規制する
間隔規制手段が設けられている点にある。
【0011】上記特徴構成によれば、取付け本体の両側
壁部に設けられた係止手段の一方の被係止部に対して、
蓋体に設けられた係止手段の他方の係止部を係合したの
ち、取付け本体と蓋体とを所定装着領域内で配管軸線方
向に相対移動操作すると、間隔規制手段が特定位置で配
管軸線方向から係合して、取付け本体の両側壁部の嵌合
溝幅方向内方への弾性変形を規制するから、例え、配管
作業時において、可撓管に対して蓋体に当付ける側への
大きな外力が作用した場合でも、取付け本体の被係止部
と蓋体の係止部との係合が解除されることがない。
【0012】また、取付け本体から蓋体を取外す場合に
は、係合状態にある取付け本体と蓋体とを所定装着領域
内で配管軸線方向に相対移動操作して、間隔規制手段に
よる規制作用を解除することにより、少なくとも取付け
本体の両側壁部の嵌合溝幅方向での弾性変形を利用し
て、取付け本体の被係止部と蓋体の係止部との係合を簡
便に解除することができる。
【0013】従って、少なくとも取付け本体の両側壁部
の嵌合溝幅方向での弾性変形を利用して、取付け本体に
対する蓋体の取外し作業を迅速、容易に行なうことがで
きるように構成しながらも、配管作業時において、可撓
管に対して蓋体に当付ける側への大きな外力が作用した
場合でも、取付け本体と蓋体との係合を確実に維持する
ことができる。
【0014】本発明の請求項2による可撓管用湾曲保持
具の特徴構成は、前記間隔規制手段が、配管軸線方向か
らの係合に連れて、取付け本体の両側壁部の嵌合溝幅を
設定幅に矯正した状態で嵌合溝幅方向の弾性変形を規制
する楔状の係合突起部と係合受け部とから構成されてい
る点にある。
【0015】上記特徴構成によれば、取付け本体の両側
壁部の被係止部に対して蓋体の係止部を係合したのち、
取付け本体と蓋体とを所定装着領域内で配管軸線方向に
相対移動操作すると、間隔規制手段を構成する楔状の係
合突起部と係合受け部とが特定位置で配管軸線方向から
係合し、その配管軸線方向からの係合に連れて、取付け
本体の両側壁部の嵌合溝幅が設定幅に矯正され、かつ、
その矯正された状態で取付け本体の両側壁部の嵌合溝幅
方向での弾性変形が規制される。従って、取付け本体と
これに係合保持された蓋体との相対向する部位に、間隔
規制手段を構成する楔状の係合突起部と係合受け部とを
設けるだけの簡単かつ経済的な改造でありながら、例
え、取付け本体の両側壁部が嵌合溝幅方向内方入へ少し
傾いた状態で成形されている条件下でも、間隔規制手段
の係合に連れて取付け本体の両側壁部の嵌合溝幅が設定
幅に矯正されるため、取付け本体側の被係止部と蓋体側
の係止部との係合代が設定係合代となり、外力に起因す
る蓋体の係合解除をより確実に防止することができる。
【0016】本発明の請求項3による可撓管用湾曲保持
具の特徴構成は、前記係止手段に、取付け本体と蓋体と
の嵌合溝深さ方向での相対近接移動に伴う接当、又は、
嵌合溝幅方向の一側部での掛止位置を回動支点とする取
付け本体と蓋体との回動方向からの相対近接移動に伴う
接当により、少なくとも取付け本体の両側壁部を嵌合溝
幅方向で弾性変形させて係合移動させる係合許容手段が
設けられている点にある。
【0017】上記特徴構成によれば、取付け本体の嵌合
溝に沿って可撓管を嵌入し、この状態で係止手段の一方
の係止部と被係止部とを利用して、取付け本体と蓋体と
を嵌合溝幅方向の一側部で掛止させ、その掛止位置を回
動支点として取付け本体と蓋体とを回動方向から相対近
接移動操作すると、係止手段に設けられた係合許容手段
により、相対近接移動操作力で少なくとも取付け本体の
両側壁部が嵌合溝幅方向に弾性変形され、取付け本体の
両側壁部と蓋体との相対向する部位に設けられた係止手
段が完全に係合し、取付け本体に対して蓋体が所定装着
領域で係合保持される。
【0018】更に、取付け本体に対して蓋体を嵌合溝深
さ方向の外方側から係合移動操作しても、前記係止手段
に設けた係合許容手段により、係合移動操作力で少なく
とも取付け本体の両側壁部が嵌合溝幅方向に弾性変形さ
れ、取付け本体の両側壁部と蓋体との相対向する部位に
設けられた係止手段が同時又は略同時に係合し、取付け
本体に対して蓋体が所定装着領域で係合保持される。
【0019】従って、取付け本体に対する蓋体の係合移
動操作方向を、二つの方向から選択することができるか
ら、蓋体の装着作業を個々の最も装着し易い操作手順で
能率良く容易に行なうことができる。
【0020】本発明の請求項4による可撓管用湾曲保持
具の特徴構成は、前記係合許容手段が、一方に位置する
被係止部と係止部との掛止位置を回動支点とする取付け
本体と蓋体との回動方向からの相対近接移動により、他
方に位置する被係止部と係止部との係合移動を許容する
べく、取付け本体の被係止部と蓋体の係止部との接当に
連れて、取付け本体又は蓋体の少なくとも一方を嵌合溝
幅方向に弾性変形させるカム面から構成されている点に
ある。
【0021】上記特徴構成によれば、取付け本体の嵌合
溝に沿って可撓管を嵌入し、この状態で係止手段を構成
する取付け本体側の両被係止部と蓋体側の両係止部との
うち、嵌合溝幅方向の一側部に位置する被係止部と係止
部とを掛止させ、その掛止位置を回動支点として取付け
本体と蓋体とを回動方向から相対近接移動操作すると、
係合許容手段を構成するカム面により、相対近接移動操
作力で少なくとも取付け本体の両側壁部が嵌合溝幅方向
に弾性変形され、嵌合溝幅方向の他側部に位置する被係
止部と係止部とが係合し、取付け本体に対して蓋体が所
定装着領域で係合保持される。
【0022】従って、係止手段を構成する取付け本体側
の両被係止部と蓋体側の両係止部との相対向する部位の
特定箇所にカム面を形成するだけの簡単かつ経済的な改
造をもって、蓋体の装着作業を片手操作で能率良く容易
に行なうことができる。
【0023】本発明の請求項5による可撓管用湾曲保持
具の特徴構成は、前記取付け本体及び蓋体に、取付け本
体の両被係止部に対して蓋体の両係止部が所定装着領域
にまで係合されたとき、取付け本体に対する蓋体の配管
軸線方向での抜出し移動を接当阻止する抜止め突起部及
び当り部が形成されている点にある。
【0024】上記特徴構成によれば、配管作業時に、取
付け本体の嵌合溝に嵌入された可撓管に種々の外力が作
用しても、取付け本体に対する蓋体の配管軸線方向での
位置ずれを、取付け本体の抜止め突起部と蓋体の当り部
との接当で阻止することができるとともに、係止手段の
一部を利用して、取付け本体と蓋体とを嵌合溝幅方向の
一側部で予め掛止させる際、取付け本体の抜止め突起部
を蓋体の係合位置決め部材として兼用することが可能
で、蓋体の装着作業の能率化、容易化を促進することが
できる。
【0025】本発明の請求項6による可撓管用湾曲保持
具の特徴構成は、前記両抜止め突起部のうち、取付け本
体の配管軸線方向中央側に位置する抜止め突起部に、被
係止部と係止部との配管軸芯方向での相対係合移動時に
おける蓋体側の当り部との接当に連れて、該当り部が通
過可能な状態にまで取付け本体の両側壁部を嵌合溝幅方
向に弾性変形させるカム面が形成されている点にある。
【0026】上記特徴構成によれば、前記取付け本体の
両側壁部に設けられた被係止部に対して、蓋体の嵌合溝
幅方向両側部に設けられた係止部を、配管軸線方向から
係合操作すると、取付け本体に形成された抜止め突起部
のカム面に、蓋体に形成された当り部が接当し、その接
当状態での相対係合移動に連れて、当り部が通過可能な
状態にまで取付け本体の両側壁部が嵌合溝幅方向に弾性
変形され、当り部が抜止め突起部を通過した時点で取付
け本体の両側壁部が弾性復帰し、抜止め突起部と当り部
とが係合して、取付け本体の両被係止部に対して蓋体の
両係止部が所定装着領域で抜止め保持される。
【0027】それ故に、取付け本体における両側壁部の
弾性復元力を利用して、抜止め突起部と当り部との係合
状態を確実に維持しながらも、抜止め突起部のカム面に
よって、取付け本体の両被係止部に対する蓋体の両係止
部の配管軸線方向からの係合操作を容易に行なうことが
できる。
【0028】また、取付け本体から蓋体を取外す必要が
生じた場合でも、当り部が通過可能な状態にまで取付け
本体の両側壁部を嵌合溝幅方向に弾性変形操作すること
により、抜止め突起部や当り部等の破損を招来すること
なく蓋体を迅速、容易に取外すことができる。
【0029】本発明の請求項7による可撓管用湾曲保持
具の特徴構成は、前記両抜止め突起部のうち、取付け本
体の配管軸線方向端部側に位置する抜止め突起部が、両
被係止部に対する配管軸線方向外方側からの両係止部の
係合移動を接当阻止する係合規制部に構成されている点
にある。
【0030】上記特徴構成によれば、取付け本体の両側
壁部に設けられた係止手段の一方の構成部材である被係
止部に対して、蓋体の嵌合溝幅方向両側部に設けられた
係止手段の他方の構成部材である係止部を、配管軸線方
向から係合操作する際、蓋体を配管軸線方向外方側から
係合操作しようとしても、取付け本体の一方の抜止め突
起部を利用した係合規制部によって確実に接当阻止する
ことができる。
【0031】それ故に、配管作業時に、取付け本体の所
定装着領域に係合保持された蓋体に可撓管を介して引張
方向の外力が作用しても、蓋体が配管軸線方向外方側に
抜出し移動することがなく、蓋体を取付け本体の所定装
着領域に確実に係合保持することができるとともに、取
付け部材に対する蓋体の装着操作を誤りなく迅速、確実
に行なうことができる。
【0032】本発明の請求項8による可撓管用湾曲保持
具の特徴構成は、前記蓋体の幅方向中央部の内面に、嵌
合溝に嵌入された可撓管を受止め可能な弧状の受け面を
備えた受け部が突出形成されているとともに、該受け部
の幅方向中央位置の厚みが、受け部形成箇所を除く他の
部位の厚みと同一又はほぼ同一に構成されている点にあ
る。
【0033】上記特徴構成によれば、蓋体の幅方向中央
部の内面に突出形成された受け部の弧状受け面により、
嵌合溝に嵌入された可撓管を所定位置に確実に受止める
ことができるようにしながらも、該受け部の幅方向中央
位置の厚みが、受け部形成箇所を除く他の部位の厚みと
同一又はほぼ同一に構成されているから、この幅方向中
央位置を屈曲中心として蓋体自体が嵌合溝幅方向に弾性
変形し易くなり、特に、取付け本体に対する蓋体の嵌合
溝深さ方向からの係合移動、及び、嵌合溝幅方向の一側
部での掛止位置を回動支点とする回動方向からの係合移
動をスムースに行なわせることができる。
【0034】本発明の請求項9による可撓管用湾曲保持
具の特徴構成は、前記取付け本体の両被係止部と蓋体の
両係止部とが、嵌合溝に嵌入された可撓管の軸線よりも
蓋体側に偏位した位置で係合するように構成されている
点にある。
【0035】上記特徴構成によれば、取付け本体の嵌合
溝に嵌入された可撓管の外周面と取付け本体の両側壁部
の内面との間に形成される空隙が、可撓管の軸線よりも
蓋体側に偏位するほど広幅になり、しかも、可撓管の軸
線から取付け本体の両被係止部と蓋体の両係止部との係
合位置までの距離も長くなるから、取付け本体の両側壁
部の弾性変形量を大きく取ることができ、特に、取付け
本体に対する蓋体の嵌合溝深さ方向からの係合移動、及
び、嵌合溝幅方向の一側部での掛止位置を回動支点とす
る回動方向からの係合移動をスムースに行なわせること
ができる。
【0036】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1〜図13
は、屈曲自在な合成樹脂製又は金属製の可撓管の一例
で、給水給湯管を保護する合成樹脂製の屈曲自在な鞘管
Pを配管取付け面(スラブ面や床面等)GLから所定高
さ位置にまで立ち上げる場合に用いられる可撓管用湾曲
保持具Aを示し、これには、鞘管Pを湾曲姿勢に弾性変
形させた状態で脱着自在に配設案内するための嵌合溝1
を備えた横断面ほぼ半円形状又はUの字形状で、かつ、
嵌合溝1の開口が湾曲半径方向外方側に位置する状態で
全体を湾曲形成してある合成樹脂製の取付け本体2と、
嵌合溝1に嵌入された鞘管Pの湾曲半径方向外方への弾
性復帰移動を接当阻止する合成樹脂製の蓋体3とが備え
られているとともに、前記取付け本体2の両側壁部2A
のうち、配管軸線X方向中央部(湾曲方向中央部)に
は、湾曲保持具Aを配管取付け面GLに自立させるため
の脚板部2Bが一体形成されている。
【0037】この脚板部2Bの少なくとも下側部分は、
図8、図9に示すように、複数個の湾曲保持具Aを積層
することができるように、取付け本体2の両側壁部2A
の外面間寸法L1よりも大なる内面間寸法L2に構成さ
れているとともに、脚板部2Bの下端には、配管取付け
面GLに対する取付け孔2dを備えた第1取付けフラン
ジ部2Dが一体形成され、更に、前記両側壁部2Aの配
管軸線X方向他端部の下端(開口側縁)には、配管取付
け面GLに対する取付け孔2eを備えた第2取付けフラ
ンジ部2Eが一体形成されている。
【0038】そして、図1〜図5に示すように、前記取
付け本体2の両側壁部2Aと蓋体3の両側壁部3Aとの
相対向する部位に、取付け本体2に対して蓋体3を所定
装着領域に係合保持する係止手段4が設けられ、この係
止手段4には、嵌合溝1幅方向の一側部での掛止位置を
回動支点とする取付け本体2と蓋体3との回動方向から
の相対近接移動に伴う接当(図13参照)により、若し
くは、取付け本体2と蓋体3との嵌合溝1深さ方向での
相対近接移動に伴う接当(図12参照)により、少なく
とも取付け本体2の両側壁部2Aを嵌合溝1幅方向で弾
性変形させて係合移動させる係合許容手段5が設けられ
ている。
【0039】また、前記係止手段4は、取付け本体2と
蓋体3との配管軸線X方向での相対近接移動によっても
係合可能に構成されているとともに、前記取付け本体2
とこれに係合保持された蓋体3との相対向する部位に、
所定装着領域内の特定位置(当該実施形態では、所定装
着領域内の下端位置)で配管軸線X方向から係合するこ
とにより、取付け本体2の両側壁部2Aの嵌合溝1幅方
向内方への弾性変形を規制する間隔規制手段6が設けら
れている。
【0040】前記係止手段4は、図1、図10に示すよ
うに、取付け本体2の両側壁部2Aのうち、配管軸線X
方向の一端部(上端部)の外面に、それの開口側縁に沿
う長方形状の被係止部4Aを、嵌合溝1幅方向外方に向
って一体的に突出形成するとともに、前記蓋体3の嵌合
溝1幅方向両側部に位置する側壁部3Aの先端には、取
付け本体2の両被係止部4Aに対して配管軸線X方向か
ら係合自在(嵌脱自在)な係止部4Bを、蓋体3の幅方
向中央側に向って一体的に突出形成することにより構成
されている。
【0041】前記係合許容手段5は、図12、図13に
示すように、取付け本体2の両被係止部4Aと蓋体3の
両係止部4Bとのうち、嵌合溝1幅方向の一方に位置す
る係止部4Bと被係止部4Aとの掛止位置を回動支点と
する取付け本体2と蓋体3との回動方向からの相対近接
移動により、他方に位置する係止部4Bと被係止部4A
との係合移動を許容し、かつ、取付け本体2と蓋体3と
の嵌合溝1深さ方向での相対近接移動により、両係止部
4Bと両被係止部4Aとの係合移動を許容するべく、取
付け本体2の両被係止部4Aと蓋体3の両係止部4Bと
の接当に連れて、少なくとも取付け本体2の両側壁部2
Aを嵌合溝1幅方向に弾性変形させるカム面(傾斜面)
5A,5Bを、両被係止部4Aと両係止部4Bとの嵌合
溝1深さ方向で相対向する特定部位に形成して構成され
ている。
【0042】そのため、取付け本体2に対して蓋体3を
係合移動操作する場合には、次の三通りの操作形態から
選択することができる。第1の係合移動操作形態として
は、図1、図3〜図5に示すように、取付け本体2の嵌
合溝1に嵌入された鞘管Pを、それの弾性復元力に抗し
て嵌合溝1の湾曲方向に沿う湾曲姿勢に保持し、その状
態で取付け本体2の両側壁部2Aの外面に突設された係
止手段4の一方の構成部材である被係止部4Aに対し
て、蓋体3の両側壁部3Aに設けられた係止手段4の他
方の構成部材である係止部4Bを、配管軸線X方向(湾
曲方向)から係合操作することにより、鞘管Pを受止め
ている蓋体3が取付け本体2の所定装着領域に係止保持
される。
【0043】第2の係合移動操作形態としては、図12
(イ)〜(ハ)に示すように、取付け本体2の両被係止
部4Aに対して、蓋体3の両係止部4Bを嵌合溝1深さ
方向の外方側から係合移動操作することにより、各被係
止部4Aのカム面5Aとそれに相対向する係止部4Bの
カム面5Bとの接当に伴って、少なくとも取付け本体2
の両側壁部2Aが嵌合溝1幅方向で弾性変形し、両被係
止部4Aと両係止部4Bとが相対的に通過移動(乗越え
移動)した時点で互いに係合し、鞘管Pを受止めている
蓋体3が取付け本体2の所定装着領域に係止保持され
る。
【0044】第3の係合移動操作形態としては、図13
(イ)〜(ハ)に示すように、取付け本体2の両被係止
部4Aに対して蓋体3の両係止部4Bを、一方に位置す
る係止部4Bと被係止部4Aとの掛止位置を回動支点と
する回動方向から係合移動操作することにより、他方に
位置する被係止部4Aのカム面5Aと係止部4Bのカム
面5Bとの接当に伴って、少なくとも取付け本体2の両
側壁部2Aが嵌合溝1幅方向で弾性変形し、他方に位置
する被係止部4Aと係止部4Bとが相対的に通過移動
(乗越え移動)した時点で互いに係合し、鞘管Pを受止
めている蓋体3が取付け本体2の所定装着領域に係止保
持される。
【0045】また、第2・第3係合移動操作形態の何れ
においても、図12、図13に示すように、取付け本体
2の嵌合溝1に嵌入された鞘管Pに蓋体3を当て付けた
まま該蓋体3を係合移動操作することができるから、他
方の手で鞘管Pを嵌合溝1の湾曲方向に沿った湾曲姿勢
に保持することが必ずしも必要ではない。
【0046】それ故に、取付け本体2に対する蓋体3の
係合移動操作方向が、三つの係合移動操作形態から選択
可能で、かつ、取付け本体2の嵌合溝1に嵌入されてい
る鞘管Pに対する取扱いも、二通りの操作の中から適宜
選択することができるから、例え、取付け本体2に対す
る蓋体3の装着手順を充分理解していない場合でも、蓋
体3の装着作業を個々の最も装着し易い操作手順で能率
良く容易に行なうことができるのである。
【0047】また、図1、図2、図10に示すように、
前記取付け本体2の両側壁部2Aで、かつ、被係止部4
Aから配管軸線X方向中央側(湾曲方向の中央部側)に
少し偏位した部位、及び、前記両被係止部4Aの配管軸
線X方向端部側(湾曲方向の端部側)には、両被係止部
4Aの所定装着領域に係合された蓋体3の両係止部4B
の配管軸線X方向への移動を接当阻止する第1抜止め突
起部7及び第2抜止め突起部9が、被係止部4Aと同じ
突出代で嵌合溝1幅方向の外方側に向って一体的に突出
形成されている。
【0048】前記蓋体3の両側壁部3Aの配管軸線X方
向他端部には、図1、図2、図11に示すように、取付
け本体2の両被係止部4Aに対して蓋体3の両係止部4
Bが所定装着領域にまで配管軸線X方向に沿って係合移
動操作されたとき、配管軸線X方向中央側(湾曲方向中
央部側)への蓋体3の抜出し移動を第1抜止め突起部7
との接当によって接当阻止する板状の当り部8が一体形
成され、更に、前記第1抜止め突起部7には、図3、図
4、図7に示すように、両被係止部4Aと両係止部4B
との配管軸線X方向での相対係合移動時における当り部
8との接当に連れて、当り部8が通過可能な状態にまで
取付け本体2の両側壁部2Aを嵌合溝1幅方向に弾性変
形させるカム面7aが形成されている。
【0049】前記間隔規制手段6は、蓋体3の当り部8
と取付け本体2の第1抜止め突起部7との配管軸線X方
向で相対向する部位に、配管軸線X方向からの係合に連
れて、取付け本体2の両側壁部2Aの嵌合溝幅(内面間
寸法L)を設定幅(所定幅)に矯正した状態で嵌合溝1
幅方向の弾性変形を規制する楔状の係合突起部6aとV
溝状の係合受け部6bとから構成されている。
【0050】そして、取付け本体2の両側壁部2Aの被
係止部4Aに対して蓋体3の係止部4Bを係合したの
ち、取付け本体2と蓋体3とを所定装着領域内で配管軸
線X方向に相対移動操作すると、間隔規制手段6を構成
する楔状の係合突起部6aと係合受け部6bとが特定位
置で配管軸線X方向から係合し、その配管軸線X方向か
らの係合に連れて、取付け本体2の両側壁部2Aの嵌合
溝幅Lが設定幅に矯正され、かつ、その矯正された状態
で取付け本体2の両側壁部2Aの嵌合溝幅方向での弾性
変形が規制される。
【0051】従って、取付け本体2とこれに係合保持さ
れた蓋体3との相対向する部位に、間隔規制手段6を構
成する楔状の係合突起部6aとV溝状の係合受け部6b
とを形成するだけの簡単かつ経済的な改造でありなが
ら、例え、取付け本体2の両側壁部2Aが嵌合溝1幅方
向内方入へ少し傾いた状態で成形されている条件下で
も、係合突起部6aと係合受け部6bとの係合に連れて
取付け本体2の両側壁部2Aの嵌合溝幅Lが設定幅に矯
正されるため、取付け本体2側の被係止部4Aと蓋体3
側の係止部4Bとの係合代が設定係合代となり、外力に
起因する蓋体3の不測の係合解除をより確実に防止する
ことができる。
【0052】また、前記第2抜止め突起部9は、図5、
図6、図10に示すように、蓋体2の両係止部4Bによ
る両被係止部4Aへの係合移動操作のうち、配管軸線X
方向外方側からの両係止部4Bの係合移動を接当阻止す
る係合規制部に構成されている。
【0053】この係合規制部を兼用する第2抜止め突起
部9は、側壁部2Aの外面と被係止部4Aの背面との間
に形成される係止部4Bのための係合案内空間S1の一
端側を閉止する板状部から構成されていて、蓋体2の両
係止部4Bによる配管軸線X方向外方側から係合移動操
作をそもそも受付けないように構成されている。
【0054】更に、図5、図12、図13に示すよう
に、前記蓋体3を構成する両側壁部3Aと天壁部3Bと
を同一厚みの板状に形成するとともに、天壁部3Bの内
面の幅方向中央部分には、嵌合溝1に嵌入された鞘管P
を受止め可能な弧状の受け面3aを備えた受け部3Cが
突出形成されているとともに、前記受け面3aの幅方向
中央位置aが天壁部3Bの内面を通る線分上に位置する
ように形成して、受け部3Cの幅方向中央位置aの厚み
が、受け部形成箇所を除く他の部位の厚みと同一又はほ
ぼ同一となるように構成されている。
【0055】それ故に、蓋体3の天壁部3Bの内面に突
出形成された受け部3Cの弧状受け面3aにより、嵌合
溝1に嵌入された鞘管Pを所定位置に確実に受止めるこ
とができるようにしながらも、該受け部3Cの幅方向中
央位置aの厚みが、受け部3C形成箇所を除く他の部位
の厚みと同一又はほぼ同一に構成されているから、この
幅方向中央位置aを屈曲中心として蓋体3自体が嵌合溝
1幅方向に弾性変形し易くなり、特に、取付け本体2に
対する蓋体3の嵌合溝1深さ方向からの係合移動、及
び、嵌合溝1幅方向の一側部での掛止位置を回動支点と
する回動方向からの係合移動をスムースに行なわせるこ
とができる。
【0056】図5、図12、図13に示すように、前記
取付け本体2の両被係止部4Aと蓋体3の両係止部4B
とが、嵌合溝1に嵌入された鞘管Pの管軸線(配管軸
線)Xよりも蓋体3側に偏位した位置で係合するように
構成されている。
【0057】それ故に、取付け本体2の嵌合溝1に嵌入
された鞘管Pの外周面と取付け本体2の両側壁部2Aの
内面との間に形成される内部空間(空隙)S2が、鞘管
Pの管軸線Xよりも蓋体3側に偏位するほど広幅にな
り、しかも、鞘管Pの管軸線Xから取付け本体2の両被
係止部4Aと蓋体3の両係止部4Bとの係合位置までの
距離も長くなるから、取付け本体2の両側壁部2Aの嵌
合溝1幅方向での弾性変形量を大きく取ることが可能と
なり、特に、取付け本体2に対する蓋体3の嵌合溝1深
さ方向からの係合移動、及び、嵌合溝1幅方向の一側部
での掛止位置を回動支点とする回動方向からの係合移動
をスムースに行なわせることができる。
【0058】〔その他の実施形態〕 (1)上述の第1実施形態では、前記取付け本体2の両
側壁部2Aの配管軸線X方向一端部と蓋体3の両側壁部
3Aとの相対向する部位に、取付け本体2に対して蓋体
3を所定装着領域に係合保持する係止手段4を設けた
が、この係止手段4を構成する一方の被係止部4Aを、
両側壁部2Aの配管軸線X方向両端部にそれぞれ形成し
て、取付け本体2の配管軸線X方向両端部に夫々蓋体3
を装着できるように構成してもよい。
【0059】(2)上述の第1実施形態では、前記取付
け本体2の両側壁部2Aのうち、配管軸線X方向中央部
(湾曲方向中央部)に、湾曲保持具Aを配管取付け面G
Lに自立させるための脚板部2Bを一体形成したが、こ
のような脚板部2Bを備えていない取付け本体2を用い
て実施してもよい。
【0060】(3)上述の第1実施形態では、前記間隔
規制手段6を、楔状の係合突起部6aとV溝状の係合受
け部6bとから構成して、配管軸線X方向からの係合に
連れて、取付け本体2の両側壁部2Aの嵌合溝幅Lを設
定幅(所定幅)に矯正するように構成したが、取付け本
体2の両側壁部2Aの嵌合溝幅Lを設定幅又はほぼ設定
幅に矯正することのできるものであれば、如何なる構造
のものを用いて実施してもよい。また、前記間隔規制手
段6としては、所定装着領域内の特定位置で配管軸線X
方向から係合することにより、取付け本体2の両側壁部
2Aの嵌合溝1幅方向内方への弾性変形を規制すること
のできるものであればよく、上述のような矯正機能を有
さない構造であってもよい。
【0061】(4)前記取付け本体2の両側壁部2Aと
蓋体3との相対向する部位に設けられる係止手段4とし
ては、取付け本体2に対して蓋体3を所定装着領域で脱
着自在に係合保持することのできるものであれば、如何
なる構造のものを用いて実施してもよい。
【0062】(5)前記係止手段4に設ける係合許容手
段5としては、少なくとも取付け本体2の嵌合溝1幅方
向での弾性変形によって、取付け本体2に対する蓋体3
の嵌合溝1深さ方向からの係合移動、及び、嵌合溝1幅
方向の一側部での掛止位置を回動支点とする回動方向か
らの係合移動を許容する事のできるものであれば、如何
なる構造のものを用いて実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態の可撓管用湾曲保持具
を示す分解斜視図
【図2】組付け状態を示す全体の一部切欠き側面図
【図3】取付け本体に対する配管軸線方向からの蓋体の
係合操作時における係合前の要部拡大背面図
【図4】取付け本体に対する配管軸線方向からの蓋体の
係合操作終了時の要部拡大背面図
【図5】蓋体の係合操作終了時の要部拡大平面図
【図6】取付け本体の全体平面図
【図7】取付け本体の全体背面図
【図8】湾曲保持具の積重ね状態を示す全体側面図
【図9】取付け本体の中央拡大断面正面図
【図10】取付け本体の要部の断面形状を示す斜視図
【図11】蓋体の一部切欠き拡大図
【図12】(イ)〜(ハ)は、取付け本体に対して蓋体
を嵌合溝深さ方向から係合移動させるときの操作工程図
を示し、 (イ)は、係合前の要部の平面図 (ロ)は、乗越え移動直前の断面平面図 (ハ)は、係合終了時の断面平面図
【図13】(イ)〜(ハ)は、取付け本体に対して、嵌
合溝幅方向の一側部での掛止位置を回動支点とする回動
方向から蓋体を係合移動させるときの操作工程図を示
し、 (イ)は、蓋体の一方の係止部を取付け本体の一方の被
係止部に掛止させたときの要部の断面平面図 (ロ)は、乗越え移動直前の断面平面図 (ハ)は、係合終了時の断面平面図
【図14】従来の可撓管用湾曲保持具を示す分解斜視図
【図15】従来の要部の拡大一部切欠き側面図
【符号の説明】
P 可撓管(鞘管) X 配管軸線 L1 外面間寸法 L2 内面間寸法 a 幅方向中央位置 1 嵌合溝 2 取付け本体 2A 側壁部 2B 脚板部 3 蓋体 3A 側壁部 3C 受け部 3a 受け面 4 係止手段 4A 被係止部 4B 係止部 5 係合許容手段 5A カム面 5B カム面 6 間隔規制手段 6a 係合突起 6b 係合受け部 7 第1抜止め突起部 7a カム面 8 当り部 9 第2抜止め突起部(係合規制部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D060 AC05 3H023 AA04 AA05 AB07 AC13 AC21 AD02 AD54 5G357 DA06 DB01 DC03 DD01 DD05 DD10 DG04 5G363 AA16 BA07 DA12 DA15 DB09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓管を湾曲姿勢で脱着自在に配設案内
    するための嵌合溝を有する取付け本体と、嵌合溝に嵌入
    された可撓管の湾曲半径方向外方への離脱移動を接当阻
    止する蓋体とが備えられ、前記取付け本体の両側壁部と
    蓋体との相対向する部位には、取付け本体に対して蓋体
    を所定装着領域で脱着可能に係合保持するための被係止
    部と係止部とを有する係止手段が設けられている可撓管
    用湾曲保持具であって、 前記取付け本体とこれに係合保持された蓋体との相対向
    する部位に、所定装着領域内の特定位置で配管軸線方向
    から係合することにより、取付け本体の両側壁部の嵌合
    溝幅方向内方への弾性変形を規制する間隔規制手段が設
    けられている可撓管用湾曲保持具。
  2. 【請求項2】 前記間隔規制手段が、配管軸線方向から
    の係合に連れて、取付け本体の両側壁部の嵌合溝幅を設
    定幅に矯正した状態で嵌合溝幅方向の弾性変形を規制す
    る楔状の係合突起部と係合受け部とから構成されている
    請求項1記載の可撓管用湾曲保持具。
  3. 【請求項3】 前記係止手段には、取付け本体と蓋体と
    の嵌合溝深さ方向での相対近接移動に伴う接当、又は、
    嵌合溝幅方向の一側部での掛止位置を回動支点とする取
    付け本体と蓋体との回動方向からの相対近接移動に伴う
    接当により、少なくとも取付け本体の両側壁部を嵌合溝
    幅方向で弾性変形させて係合移動させる係合許容手段が
    設けられている請求項1又は請求項2記載の可撓管用湾
    曲保持具。
  4. 【請求項4】 前記係合許容手段が、両被係止部と両係
    止部との嵌合溝深さ方向での相対近接移動、又は、一方
    に位置する被係止部と係止部との掛止位置を回動支点と
    する取付け本体と蓋体との回動方向からの相対近接移動
    により、他方に位置する被係止部と係止部との係合移動
    を許容するべく、取付け本体の被係止部と蓋体の係止部
    との接当に連れて、少なくとも取付け本体の両側壁部を
    嵌合溝幅方向に弾性変形させるカム面から構成されてい
    る請求項1、2又は3記載の可撓管用湾曲保持具。
  5. 【請求項5】 前記取付け本体及び蓋体には、取付け本
    体の両被係止部に対して蓋体の両係止部が所定装着領域
    にまで係合されたとき、取付け本体に対する蓋体の配管
    軸線方向での抜出し移動を接当阻止する抜止め突起部及
    び当り部が形成されている請求項4記載の可撓管用湾曲
    保持具。
  6. 【請求項6】 前記両抜止め突起部のうち、取付け本体
    の配管軸線方向中央側に位置する抜止め突起部には、被
    係止部と係止部との配管軸芯方向での相対係合移動時に
    おける蓋体側の当り部との接当に連れて、該当り部が通
    過可能な状態にまで取付け本体の両側壁部を嵌合溝幅方
    向に弾性変形させるカム面が形成されている請求項5記
    載の可撓管用湾曲保持具。
  7. 【請求項7】 前記両抜止め突起部のうち、取付け本体
    の配管軸線方向端部側に位置する抜止め突起部が、両被
    係止部に対する配管軸線方向外方側からの両係止部の係
    合移動を接当阻止する係合規制部に構成されている請求
    項5又は請求項6記載の可撓管用湾曲保持具。
  8. 【請求項8】 前記蓋体の幅方向中央部の内面には、嵌
    合溝に嵌入された可撓管を受止め可能な弧状の受け面を
    備えた受け部が突出形成されているとともに、該受け部
    の幅方向中央位置の厚みが、受け部形成箇所を除く他の
    部位の厚みと同一又はほぼ同一に構成されている請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の可撓管用湾曲保持具。
  9. 【請求項9】 前記取付け本体の両被係止部と蓋体の両
    係止部とが、嵌合溝に嵌入された可撓管の軸線よりも蓋
    体側に偏位した位置で係合するように構成されている請
    求項1〜8のいずれか1項に記載の可撓管用湾曲保持
    具。
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