JP2015211211A - 圧電素子及びこれを含む圧電振動子 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電素子及び圧電振動子を提供する。【解決手段】本発明による圧電素子は、複数のセラミック圧電層と、複数の上記セラミック圧電層と交互に積層された電極から構成される電極パターンと、最上層に位置する上記セラミック圧電層上に積層され、上記電極パターンの最上部電極を保護する第1カバー層と、を含み、上記第1カバー層のグレーンサイズ(grain size)が、複数の上記セラミック圧電層のうちの少なくとも一つのグレーンサイズよりも大きいことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、圧電素子及びこれを含む圧電振動子に関する。
タッチパネル、タッチキーボードなどは、電子機器に装着され、文字や絵を入力する際にユーザの手先に振動を与えることができる。このように、ユーザが文字や絵を入力しているという触覚フィードバックを与える機能をヘプティック(haptic)と言う。
ヘプティックデバイスは、圧電アクチュエータ(piezoelectric actuator)のような振動発生手段によりタッチパネルに振動感が印加され、ユーザにその振動感が伝達される構造を採用している。
圧電アクチュエータとしてはセラミック圧電体を用いることができる。セラミック圧電体が圧電特性に応じて振動する場合、圧電体を構成するセラミック圧電層にクラックが発生するおそれがあるという問題点があった。
クラックの発生率が高いと、圧電アクチュエータに対する信頼性が低下する。
従来クラックに対する解決策として、Siなどの副成分を少量添加した圧電セラミック組成物を用いて圧電素子を製造する技術があった。しかし、圧電体においてクラックの発生率が高い位置を考慮してクラックに効率的に対応できる技術が要求されている。
大韓民国公開特許第10−2002−0016592号公報
本発明の目的は、圧電素子の最上層でのクラックの発生率を低減できる圧電素子及びこれを含む圧電振動子を提供することにある。
本発明の一側面によれば、複数のセラミック圧電層と、複数の上記セラミック圧電層と交互に積層された電極から構成される電極パターンと、最上層に位置する上記セラミック圧電層上に積層され、上記電極パターンの最上部電極を保護する第1カバー層と、を含み、上記第1カバー層のグレーンサイズ(grain size)は、複数の上記セラミック圧電層のうちの少なくとも一つのグレーンサイズよりも大きいことを特徴とする圧電素子が提供される。
上記第1カバー層は、PZT系セラミックを含む圧電セラミック材及び二酸化マンガン(MnO)を含み、上記第1カバー層のグレーンサイズは、二酸化マンガンの含有量により決められることができる。
上記第1カバー層は、酸化ニッケル(NiO)、酸化銅(CuO)、酸化亜鉛(ZnO)及び酸化鉛(PbO)のうちの少なくとも1種を含む焼結助剤をさらに含むことができる。
上記第1カバー層に対する二酸化マンガンの重量%は、0.1以上5以下であってもよく、この場合、上記第1カバー層のグレーンサイズは、3μm 以上5μm以下であり得る。
圧電素子は、最下層に位置する上記セラミック圧電層上に積層され、上記電極パターンの最下部電極を保護する第2カバー層をさらに含み、上記第2カバー層のグレーンサイズは、複数の上記セラミック圧電層のうちの少なくとも一つのグレーンサイズより大きければよい。
圧電素子は、上記電極パターンの電極間を電気的に接続するために、複数の上記セラミック圧電層を貫通するビアと、上記電極パターンの電極に電気的に接続され、外部に露出するように上記セラミック圧電層上に形成される端子と、をさらに含むことができる。
本発明の他の側面によれば、振動板と、上記振動板の上面に結合され、上記振動板を振動させる圧電素子と、を含み、上記圧電素子が、複数のセラミック圧電層と、複数の上記セラミック圧電層と交互に積層された電極から構成される電極パターンと、最上層に位置する上記セラミック圧電層上に積層され、上記電極パターンの最上部電極を保護するための第1カバー層と、を含み、上記第1カバー層のグレーンサイズは、複数の上記セラミック圧電層のうちの少なくとも一つのグレーンサイズよりも大きいことを特徴とする圧電振動子が提供される。
圧電素子は、上述したとおりであり、圧電振動子は、上記第2カバー層と上記振動板との間に介在される接着部材をさらに含むことができる。
本発明の実施例によれば、圧電素子のクラックの発生を低減できるので、圧電素子及びこれを含む圧電振動子を安定的に大量生産することができる。
本発明の一実施例に係る圧電素子及びこれを含む圧電振動子を示す図面である。 本発明の一実施例に係る圧電素子及びこれを含む圧電振動子の振動を示す図面である。 本発明の一実施例に係る圧電素子及びこれを含む圧電振動子の振動を示す図面である。
本発明に係る圧電素子及びこれを含む圧電振動子の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明し、添付図面に基づいて説明するに当たって、同一または対応する構成要素には同一の図面符号を付し、これに対する重複説明は省略する。
また、以下で使用する「第1」、「第2」などの用語は、同一または対応する構成要素を区別するための識別記号に過ぎず、同一または対応する構成要素が第1、第2などの用語により限定されるものではない。
また、「結合」とは、各構成要素の間の接触関系において、各構成要素の間に物理的に直接接触される場合のみを意味することではなく、他の構成が各構成要素の間に介在され、該他の構成に構成要素がそれぞれ接触されている場合まで包括する概念として使用する。
図1は、本発明の一実施例に係る圧電素子及びこれを含む圧電振動子を示す図面であり、図2及び図3は、本発明の一実施例に係る圧電素子及びこれを含む圧電振動子の振動を示す図面である。
図1を参照すると、圧電振動子10は、振動板11と圧電素子100とを含むことができる。圧電素子100は、複数のセラミック圧電層110、電極パターン120、第1カバー層130及び第2カバー層140を含むことができる。
振動板11は、圧電素子100の動きに応じて上下に振動する板であって、スチールまたはステンレス(stainless、SUS)材質からなることができる。振動板11は、タッチパネル、画像表示部、HPPなどに振動を伝達する機能を行い、伝達された振動はヘプティック技術として実現される。
圧電素子100は、振動板11の上面に形成され、振動板11を振動させる素子である。圧電振動子10は、接着部材12をさらに含むことができ、圧電素子100は、接着部材12により振動板11に容易に付着できる。また、接着部材12は、圧電素子100と振動板11とを互いに絶縁することができる。
図2及び図3に示すように、圧電素子100は、電源を印加することにより左右に伸縮し、これにより、圧電素子100に結合された振動板11が、上下に振動することができる。
圧電素子100は、複数のセラミック圧電層110、電極パターン120、第1カバー層130及び第2カバー層140を含み、ビア123及び端子124、125をさらに含むことができる。
セラミック圧電層110は、圧電特性が現われる層であって、一つのセラミック圧電層110は、約80μmの厚さを有することができる。セラミック圧電層110は、PZT(lead zirconate titanate)系セラミックを含む材料で形成することができる。セラミック圧電層110は、次の組成物を主成分として形成することができる。
x[Pb{ZrTi(1−y)}O]−(1−x)[Pb(NiNb(1−z))
ここで、xが0.8、yが0.44、そしてzが1/3であってもよい。
また、セラミック圧電層110は、焼結助剤として用いられる副成分をさらに含むことができる。副成分としては、酸化ニッケル(NiO)、酸化銅(CuO)、酸化亜鉛(ZnO)及び酸化鉛(PbO)のうちの少なくとも1種を含むことができる。
セラミック圧電層110は、焼結されて複数のグレーン(grain)から構成されることになる。セラミック圧電層110のグレーンサイズは、1.5μmであってもよい。ここで、「グレーンサイズ」とは、一つのセラミック圧電層110を構成する複数のグレーンのそれぞれの平均長さや平均面積を意味する。
電極パターン120に電源を印加して圧電素子100に電圧が加えられる場合、セラミック圧電層110内で二つの電極(+)、(−)の間に電界が形成され、セラミック圧電層110の内部に発生する双極子(dipole)によりセラミック圧電層110の構造が変わり、セラミック圧電層110の機械的変位が発生する。セラミック圧電層110の機械的変位の発生とは、セラミック圧電層110の伸縮を意味する。
圧電素子100の変位は、電界の大きさに比例するため、大きい変位を得るためには高い電圧が要求される。但し、圧電素子100が複数層のセラミック圧電層110から構成される場合は、単一層のセラミック圧電層110から構成される場合に比べて電極間の厚さが小くなり、これにより、同一の電圧でより大きい変位を発生できる。したがって、圧電素子100は、複数のセラミック圧電層110から構成されることが効率的である。
電極パターン120は、セラミック圧電層110と交互に形成される電極121、122から構成される。すなわち、電極パターン120を構成する電極は、複数のセラミック圧電層110間及び最上下層のセラミック圧電層110の外側表面に形成できる。
電極は、第1電極121と第2電極122に分けられる。第1電極121と第2電極122は互いに異なる極を有することができ、例えば、第1電極121が、(+)極を有する場合、第2電極122が、(−)極を有することになる。第1電極121と第2電極122は交互に並んで積層されることができる。ここで 「並んで」とは、それぞれの電極がセラミック圧電層110と平行であることを意味する。一方、第1電極121と第2電極122とが互いに交互に積層される理由は、互いに交互に積層されることにより、セラミック圧電層110内で電界が形成されるからである。
例えば、4層構造の圧電素子100である場合、下部から上部へ(−)電極、第1セラミック圧電層、(+)電極、第2セラミック圧電層、(−)電極、第3セラミック圧電層、(+)電極、第4セラミック圧電層、及び(−)電極の順に積層することができる。ここで、「下部」は、振動板11に近い方を意味し、「上部」は、振動板11から遠い方を意味する。
電極パターン120の電極は、銀(Ag)及びパラジウム(Pd)のうちの少なくとも1種を含む電極ペースト(paste)で印刷した後に焼成することにより形成できる。例えば、銀とパラジウムの混合物からなる電極ペーストである場合、銀/パラジウムの値は、7/3以上9.5/0.5以下であればよい。
電極ペーストは、複数のセラミック圧電層110のそれぞれの一面または両面に印刷することができ、電極ペーストの印刷の面積は、単一のセラミック圧電層110の一面の面積よりも小さくてもよい。
上述したように、圧電素子100が4つのセラミック圧電層110から構成される場合、第1電極121は2つ、第2電極122は3つで構成できる。ここで、第1電極121は、すべてセラミック圧電層110間に形成されるため、露出せず、第2電極122は、一部が最上下層のセラミック圧電層110の外側表面にそれぞれ形成されるため、外部へ露出できる。最下層に位置した第2電極122は、振動板11の上面と対面する。
一方、圧電素子100が奇数個のセラミック圧電層110から構成される場合は、第1電極121と第2電極122の個数が同数であってもよく、最上部に位置した第1電極121と最下部に位置した第2電極122がそれぞれ外部へ露出できる。
最上層のセラミック圧電層110の外側表面に形成される電極を「最上部電極」、最下層のセラミック圧電層110の外側表面に形成される電極を「最下部電極」と称する。
ビア123は、互いに並んで配列される電極パターン120の電極121、122間を電気的に接続することができる。ビア123は、複数のセラミック圧電層110を貫通して形成されることができる。ビア123は、第1電極121間を接続するビアと第2電極122間を接続するビアに区分できる。ビア123を用いると、互いに異なる層に形成される複数の電極を容易に電気的に接続することができ、圧電素子の製造工程を容易とすることができる。
端子124、125は、電極が外部電源と電気的に接続されるようにし、外部へ露出するように、圧電素子100の最上層に位置するセラミック圧電層110の表面に形成することができる。
端子124、125は、第1電極121と電気的に接続する第1端子124と、第2電極122と電気的に接続する第2端子125とを含むことができる。図1に示されたように、端子124、125は、ビア123と直接接触するように形成されるか、電極と直接接触するように形成されることができる。また、端子124、125は互いに隣接して配置されることにより、容易に外部電源と接続することができる。
端子の個数は、必要により変更可能であり、第1端子124と第2端子125の個数は、それぞれ2つであり、端子の個数は総4つで構成されることができる。
第1カバー層130は、最上層に位置するセラミック圧電層上に積層されて、電極パターンの最上部電極をカバーし、保護する層である。
第1カバー層130は、少なくとも1つのセラミック圧電層110の厚さよりも小さい厚さを有することができ、セラミック圧電層110が、約80μmの厚さを有する場合、第1カバー層130は、約30μmの厚さを有することができる。
第1カバー層130は、圧電特性を有さない層であるため、1つのセラミック圧電層110と同一の厚さを有する必要がなく、第1カバー層130を、電極を保護できる最小の厚さで形成することにより、費用を低減することができる。
第1カバー層130は、圧電セラミック材と二酸化マンガン(MnO)で形成することができ、第1カバー層130を構成する圧電セラミック材はセラミック圧電層110を構成する材料と同一であってもよい。
すなわち、第1カバー層130を構成する圧電セラミック材は、セラミック圧電層110を構成するものと同一のPZT系セラミックを含むことができる。すなわち、第1カバー層130は、次の組成物を主成分として形成可能である。
x[Pb{ZrTi(1−y)}O]−1−x[PbNiNb(1−z)
ここで、xが0.8、yが0.44、そしてzが1/3であってもよい。
第1カバー層130のグレーンサイズは、複数のセラミック圧電層110のうちの少なくとも1つのグレーンサイズよりも大きい。以下では、第1カバー層130のグレーンサイズが、すべてのセラミック圧電層110のグレーンサイズよりも大きいと限定して説明するが、第1カバー層130のグレーンサイズが複数のセラミック圧電層110のうちの一部に対してのみ大きい場合にも下記の説明を適用できる。
セラミック圧電層110のグレーンサイズが、1.5μmである場合、第1カバー層130のグレーンサイズは、3μm以上5μm以下であることができる。圧電素子100のクラックは、グレーンの境界がなす3接点から発生する。ここで、3接点とは、3つ以上のグレーンが接する点を意味する。グレーンサイズが大きくなるほどグレーン境界の3接点の個数は著しく低減するので、クラックの発生も低減することができる。
図2及び図3に示すように、圧電素子100が伸縮すると、圧電振動子10が振動することになる。 この場合、圧電振動子10に作用する応力(stress)の大きさにおいて、応力が0になる位置は圧電素子100の中央よりも下側の位置である。
すなわち、圧電振動子10が振動する場合の圧電素子100の最上部に作用する応力が、最も大きくなり、これにより圧電素子100でクラックの発生する可能性は最上部で最も高い。また、一部から発生したクラックがグレーンに沿って圧電素子100の全体に拡散する可能性がある。
セラミック圧電層110の上部に位置する第1カバー層130からは理論的にクラックの発生する可能性が高いが、本発明の一実施例によれば、第1カバー層130のグレーンサイズを増加させることにより、クラックの発生可能性を著しく低減することができる。
一方、第1カバー層130は、上述した圧電セラミック材だけでなく、二酸化マンガンを含むことができる。第1カバー層130のグレーンサイズは、二酸化マンガンの含有量により決められることができる。二酸化マンガンのMn3+は、焼成の際に圧電セラミック材のTi4+、Zn4+などと置換されて第1カバー層130のグレーンサイズを増加させる役割をする。
しかし、二酸化マンガンを添加すると、圧電特性を落とす可能性があるため、本発明の一実施例によれば、圧電特性が要求されるセラミック圧電層110には二酸化マンガンを含ませず、圧電特性が要求されない第1カバー層130にのみ二酸化マンガンを含ませることにより、圧電特性を保持しながらクラックの発生を低減できる圧電素子100及び圧電振動子10を提供することができる。
二酸化マンガンは、第1カバー層130を構成する全体に対して、0.1wt%以上5wt%以下の重量%で添加することができる。
一方、第1カバー層130には、焼結助剤として酸化ニッケル(NiO)、酸化銅(CuO)、酸化亜鉛(ZnO)及び酸化鉛(PbO)のうちの少なくとも1種を添加することができる。
例えば、第1カバー層130は、98wt%の0.8[Pb{Zr0.44Ti0.56}O]−0.2[PbNi1/3Nb2/3]の圧電セラミック材と、0.2wt%の酸化銅、0.7wt%の酸化亜鉛、0.6wt%の酸化鉛から構成される焼結助剤と、0.5wt%の二酸化マンガンと、を含むことができる。
第2カバー層140は、電極パターン120の最下部電極を保護するために、最下層に位置するセラミック圧電層110上に積層される層である。第2カバー層140は、最下層に位置するセラミック圧電層110と振動板との間に積層される。この場合、セラミック圧電層110に第2カバー層140を結合する場合は、第2カバー層140と振動板11との間に接着部材12を介在することができる。
第2カバー層140は、第1カバー層130と同様に、第2カバー層140のグレーンサイズが複数の上記セラミック圧電層110のうちの少なくとも一つのグレーンサイズよりも大きくてもよい。
この場合、第2カバー層140は、第1カバー層130と同じく二酸化マンガンを含むことができ、二酸化マンガンの含有量により第2カバー層140のグレーンサイズは第1カバー層130のグレーンサイズと同一であることができる。
圧電素子100の最下部に位置する第2カバー層140には、圧電素子100の最上部に位置する第1カバー層130に比べて圧電素子100の伸縮の際に相対的に、より小さい応力が作用することになる。しかし、セラミック圧電層110の内部と比べてはより大きい応力が作用し、クラックの発生可能性はある。したがって、第2カバー層140のグレーンサイズを増加させることにより、クラックの発生率をさらに低減することができる。
上述したように、本発明の一実施例に係る圧電素子及びこれを含む圧電振動子によれば、クラックの発生可能性が特に高い圧電素子の最上部に位置する第1カバー層のグレーンサイズを増加させることにより、第1カバー層が電極を保護する役割をするとともにクラックの発生を低減する役割を果たすことができる。
また、二酸化マンガンを添加する方式で第1カバー層のグレーンサイズを調整する場合、第1カバー層には二酸化マンガンを添加し、圧電特性が要求されるセラミック圧電層には二酸化マンガンを添加しないことにより、圧電特性を保持しながらクラックの発生を著しく低減することができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば特許請求範囲に記載した本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除または追加することにより本発明を多様に修正及び変更することができ、これも本発明の権利範囲内に含まれるといえよう。
10 圧電振動子
11 振動板
12 接着部材
100 圧電素子
110 セラミック圧電層
120 電極パターン
121 第1電極
122 第2電極
123 ビア
124 第1端子
125 第2端子
130 第1カバー層
140 第2カバー層

Claims (12)

  1. 複数のセラミック圧電層と、
    前記複数のセラミック圧電層と交互に積層された電極から構成される電極パターンと、
    前記複数のセラミック圧電層のうち最上層に位置するセラミック圧電層上に積層され、前記電極パターンの最上部電極を保護する第1カバー層と、を含み,
    前記第1カバー層のグレーンサイズ(grain size)が、前記複数のセラミック圧電層のうちの少なくとも一つのグレーンサイズよりも大きいことを特徴とする圧電素子。
  2. 前記第1カバー層が,
    圧電セラミック材及び二酸化マンガン(MnO)を含み,
    前記第1カバー層のグレーンサイズが、二酸化マンガンの含有量により決められることを特徴とする請求項1に記載の圧電素子。
  3. 前記圧電セラミック材が、PZT系セラミックを含むことを特徴とする請求項2に記載の圧電素子。
  4. 前記第1カバー層が,
    酸化ニッケル(NiO)、酸化銅(CuO)、酸化亜鉛(ZnO)及び酸化鉛(PbO)のうちの少なくとも1種を含む焼結助剤をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の圧電素子。
  5. 前記第1カバー層に対する二酸化マンガンの重量%が、0.1以上5以下であることを特徴とする請求項4に記載の圧電素子。
  6. 前記第1カバー層のグレーンサイズが、3μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧電素子。
  7. 前記複数のセラミック圧電層のうち最下層に位置するセラミック圧電層上に積層され、前記電極パターンの最下部電極を保護する第2カバー層をさらに含む請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の圧電素子。
  8. 前記第2カバー層のグレーンサイズが、前記複数のセラミック圧電層のうちの少なくとも一つのグレーンサイズよりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の圧電素子。
  9. 前記電極パターンの電極間を電気的に接続するために、前記複数のセラミック圧電層を貫通するビアをさらに含む請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の圧電素子。
  10. 前記電極パターンの電極に電気的に接続され、外部へ露出するように、前記複数のセラミック圧電層のうち最上層に位置するセラミック圧電層上に形成される端子をさらに含む請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の圧電素子。
  11. 振動板と、
    前記振動板の上面に結合され、前記振動板を振動させる、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の圧電素子と、を含む圧電振動子。
  12. 前記圧電素子と前記振動板との間に介在される接着部材をさらに含む請求項11に記載の圧電振動子。
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