JP2015211007A - 照明システム、照明設備、及びコントローラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電源装置31が、交流の商用電力AC1をLED駆動用の直流電力に変換するAC/DC変換部31Cを備え、コントローラ34が、AC/DC変換部31Cへの上記交流の商用電力AC1の入力のオン/オフを切り替える切替部46と、商用電源の停電時にバッテリ電源41の直流電力を、上記切替部46を通じてAC/DC変換部31Cに入力する制御部49とを備える。この構成の下、制御部49は、太陽電池モジュール36の出力に基づいて切替部46を制御し、周囲の明るさが所定の明るさより暗い夜間の間、商用電源からの交流電力、又はバッテリ電源41からの直流電力をAC/DC変換部31Cに入力する構成とした。
【選択図】図3
Description
この種の屋外用の照明設備では、夜間停電時にバッテリでLEDを点灯するために、夜間を検出する照度センサを自動点滅器とは別に備えている。
すなわち、トライアックを用いた自動点滅器に、バッテリの直流電力を入力した場合、トライアックが一旦オンすると、その出力を止めるためには別途に出力を遮断する機構が必要となる。このため、バッテリの直流電力によりLEDを点灯する場合、自動点滅器による点滅を行うことができないことから、照度センサが自動点滅器とは別に設けられている。
そこで例えば、バッテリの出力段にDC/AC変換部を設け、このDC/AC変換部によってバッテリの直流電力を交流電力に変換すれば、バッテリの出力電力を自動点滅器に入力し、この自動点滅器によって点滅制御を行うことができる。
しかしながら、バッテリの直流電力をDC/AC変換すると、その変換により電力の無駄が生じ、また夜間停電時の点灯時間が短くなる、という問題がある。
上述の構成において、前記交流電力の停電時に前記切替部を通じて前記AC/DC変換部に入力するバッテリの直流電力を、当該AC/DC変換部に合わせた直流電力に変換する第2のDC/DC変換部を備えるようにしてもよい。
上述の構成において、前記センサ部は、太陽電池を備えるようにしてもよい。
上述の構成において、前記支柱には複数の前記メンテナンス開口が上下に設けられ、少なくとも前記制御部を、下側の前記メンテナンス開口に臨む位置に設け、前記センサ部を、上側の前記メンテナンス開口を覆う蓋体に設けるようにしてもよい。
図1は本実施形態に係る屋外用の照明設備の一例たる道路灯1の設置態様を示した図である。
この道路灯1は、路肩等の道路脇の地面に立設する支柱2と、支柱2の先端部3に設けられる器具本体4を有する照明器具5(後述する図3)とを備えている。図1中、符号11は十字路の交差点を示し、交差点11の4つの隅部12のいずれかに道路灯1が設置され、器具本体4に設けられた後述するLED光源6により交差点11、及び交差点11周囲が照明される。
また、図1中、符号13は引込線を示し、この引込線13を介して商用電源から交流電力が道路灯1に供給される。
より具体的には、支柱2は、内部に空洞を有する断面円形の柱に形成されており、地面から数mの範囲(本実施形態では地面から2〜3m)に相当する下部が、最も大径で、且つ、一定の外径を有する大径部2Aに形成され、この大径部2Aよりも上方部分が、上方に行くに徐々に従って徐々に細くなるテーパ形状の柱部2Bに形成されている。
支柱2の下端には、支柱2の径方向外側に張り出すフランジ部20が設けられ、このフランジ部20は地面に埋め込まれ、支柱2が立設する。この支柱2の大径部2Aには、上下に間隔を空けて複数(本実施形態では2つ)のメンテナンス開口2C、2Dが設けられ、これらメンテナンス開口2C、2Dは着脱自在な蓋体21、22によってそれぞれ独立して閉塞される。以下、上側のメンテナンス開口2Cを上側メンテナンス開口2Cと表記し、下側のメンテナンス開口2Dを下側メンテナンス開口2Dと表記する。
また、図1では器具本体4をポール型の支柱2に取り付ける場合を示したが、アーム型の支柱2に取り付けても良い。アーム型の支柱2は、支柱2の途中から曲がって先端部3が水平、或いは、水平方向に対して所定角度傾いた柱である。
これにより、上側メンテナンス開口2Cよりも上方の支柱内部空間を利用して電源装置31を配置でき、また、電源装置31の着脱作業を容易に行うことができる。
また、前記ケーブルによるコネクタ接続以外に接点等を用いる接続方法としても良い。
また、第1バッテリユニット33の下部には、支柱2に固定するための下側締結部33Bが設けられ、この下側締結部33Bが、下側メンテナンス開口2Dに臨む位置に設けられ、外部から締結ボルト等の不図示の締結部材を用いて支柱2に固定される。このようにして、上下のメンテナンス開口2C、2D間のスペースを有効利用して第1バッテリユニット33を配置することができ、第1バッテリユニット33の大容量化を図り易くなる。
また、下側メンテナンス開口2Dに臨む位置にコントローラ34を配置するので、コントローラ34へのアクセスが容易であり、点検等の各種メンテナンス作業を容易に行うことができる。また、コントローラ34の上下に第1及び第2バッテリユニット33、35を振り分け配置するので、各バッテリユニット33、35とコントローラ34との間の配線長の短縮化や均等化に有利である。
この照明システム100は、道路灯1の各電気部品と太陽電池モジュール36とを用いることによって、停電補償機能付きLED道路灯を実現するシステムである。つまり、照明システム100は、通常時(非停電時)は商用電源の交流電力により夜間に点灯し、道路灯の規格を満足する明るさで照らす機能、第1及び第2バッテリユニット33、35からなるバッテリ電源41を商用電源の交流電力により充電する機能、及び、停電時はバッテリ電源41により通常時(非停電時)の夜間点灯時に比べて、少なくとも停電時に望まれる明るさで道路を道路灯1が照明する。
AC/DC変換部44は、商用電力AC1をバッテリ充電に適した直流電力に変換する電力変換部である。充電部45は、制御部49の制御の下、AC/DC変換部44から出力される直流電力によりバッテリ電源41を充電する。
調光信号生成部48は、DC/DC変換部を備え、制御部49の制御の下、バッテリ電源41からの直流電力を、器具本体4に設けられたLED光源6を減光調光する調光信号SC(本実施形態ではDC200Vの信号)に変換し、コントローラ34の信号出力端子T5に出力する。
なお、LED光源6が有する全てのLEDの光量を下げる方法に代えて、一部のLEDを消灯させる方法、或いは、一部のLEDの光量を下げる方法によって減光させるようにしても良い。
また、制御部49は、太陽電池モジュール36の出力電圧を予め定めた閾値と比較することで太陽がでていない夜間か否かを判定する。すなわち、本実施形態では、太陽電池モジュール36を日没・日昇を判定するセンサ部として使用している。なお、この太陽電池モジュール36に広く流通する太陽電池を使用することで、必要な耐久性を満たすとともに部品コストを抑えやすくなる。
なお、制御部49を含むコントローラ34の各部は、停電時でも動作できるようにバッテリ電源41からの電力で動作するように構成されている。
このように電源装置31は、商用電力AC1をAC/DC変換部31Cで直流に変換し、その後、LED駆動用の直流電力に変換するため、耐圧等の問題がなければ直流電源でも使用可能である。
制御部49は、太陽電池モジュール36の出力レベルに基づき昼間と判定すると、切替部46の第2端子49Bと第3端子46Cとを接続した状態に保持し、商用電力AC1を電力出力端子T4から出力させないようにする。なお、この場合、制御部49は、バッテリ電源41からの直流電力を照明用電力生成部47、及び調光信号生成部48に出力しない。これによって、LED光源6を消灯状態に保持する。
また、制御部49は、夜間、及び昼間のいずれの場合であっても、充電部45によりバッテリ電源41を充電させ、また、バッテリ電源41の電圧又は電流等に基づいて過充電とならないように充電を制御する。これにより、バッテリ電源41を充電した状態に保持する。
その後、太陽電池モジュール36の出力電圧レベルに基づき昼間と判定すると、制御部49は、切替部46を切り替えて第2端子46Bと第3端子46Cとを接続し、LED光源6を消灯状態に切り替える。以上が非停電時の処理である。
制御部49は、太陽電池モジュール36の出力電圧レベルに基づき昼間と判定すると、非停電時の処理の場合と同様に、LED光源6を消灯状態に保持する。なお、停電の場合、商用電力AC1が供給されないので、充電部45によるバッテリ電源41の充電は行われない。
このため、照明用電力生成部47によりバッテリ電源41からの直流電力がDC/DC変換され、LED照明用の直流の照明用電力DC(DC100V)が生成され、切替部46を介して電力出力端子T4から出力される。また、調光信号生成部48により、バッテリ電源41からの直流電力がDC/DC変換され、LED光源6を減光調光する調光信号SCが生成され、切替器46を介して信号出力端子T5から出力される。これにより、LED光源6が減光点灯される。
また、商用電源の停電時に切替部46を通じてAC/DC変換部31Cに入力するバッテリ電源41の直流電力を、当該AC/DC変換部31Cに合わせた直流の照明用電力DC1に変換する照明用電力生成部47(第2のDC/DC変換部)を備えるので、一般にDC/AC変換部よりも電力変換ロスが少ないDC/DC変換部を用いる分、バッテリ使用時の消費電力を効率良く抑えることができる。しかも、DC/DC変換部の方が回路構成も簡易であり、コスト低減等にも有利である。
また、本実施の道路灯1では、照明器具5を支持する支柱2に、切替部46や制御部49等を有するコントローラ34、及び太陽電池モジュール36を設けているので、これら部品の配置スペースを別途設ける必要がなく、構成を簡易にでき、コスト低減に有利である。
また、支柱2にはメンテナンス開口2C、2Dと、当該メンテナンス開口2C、2Dを塞ぐ蓋体21、22とが設けられ、太陽電池モジュール36を蓋体21に設けたので、メンテナンス開口2Cを塞ぐ蓋体21を利用して太陽電池モジュール36を取り付けることができる。また、蓋体21を取り外すことによって、太陽電池モジュール36の点検等の各種作業を容易に行うことができる。
例えば、上述した実施形態では、支柱2に、電源装置31、端子台32、第1バッテリユニット33、コントローラ34、第2バッテリユニット35、及び太陽電池モジュール36を設ける場合を説明したが、支柱2に外付けしたボックス51(外付けボックス51と言う)に、上記部品の少なくとも一つ以上を設けるようにしても良い。
これらの図に示すように、外付けボックス51は、支柱2に設けられた単一のメンテナンス開口2E、及びメンテナンス開口2Eを覆う蓋体23よりも上方に設けられ、例えば、外付けボックス51の下面が地面から2.5mの高さとなるように配置される。これにより、外付けボックス51が歩行者等の邪魔にならず、また、歩行者等の手が届かない位置に配置される。
このように、外付けボックス51を取り付け、この外付けボックス51に、バッテリ電源41、電源装置31、コントローラ34、及び太陽電池モジュール36を取り付けるので、支柱2側に、上記電気部品の配置スペースを確保できない場合でも、上記電気部品を取り付けることができる。このため、既設の支柱2を本発明の照明器具1へ変更する場合に有利な構成である。
また、作業員は外付けボックス51にアクセスすれば、上記電気部品をまとめて点検等ができるため、メンテナンス等を行い易い、というメリットも得られる。
また、本発明の照明設備は、道路灯1に限らず、街路灯や防犯灯等の地面を照らす様々な屋外用の灯具、及び照明装置に広く適用が可能である。
また、本発明で用いる切替部46は、メカニカル方式や半導体方式等の公知の切替部を広く適用可能であるが、雷に対する信頼性、及び部品コストの低減等を考慮すると、電磁式のメカニカルリレー、つまり、電磁リレーが好ましい。
また、本発明で用いるセンサ部は、太陽電池モジュール36に限らず、フォトダイオード、フォトトランジスタ、CDS光導電セル等の光電変換素子を有するものを広く適用可能である。
2 支柱
2C、2D、2E メンテナンス開口
4 器具本体
5 照明器具
6 LED光源(光源部)
21、22、23 蓋体
31 電源装置
31C AC/DC変換部
31D 調光部
32 端子台
34 コントローラ
36 太陽電池モジュール(センサ部)
41 バッテリ電源
46 切替部
48 照明用電力生成部(第2のDC/DC変換部)
48 調光信号生成部(第1のDC/DC変換部)
49 制御部
100 照明システム
AC1 商用電力(交流電力)
Claims (8)
- 所定の直流電力で点灯する光源部と、
交流電力を前記所定の直流電力に変換し前記光源部に出力し、直流電力が入力された場合でも前記所定の直流電力を出力するAC/DC変換部と、
前記AC/DC変換部への前記交流電力の入力のオン/オフを切り替える切替部と、
前記交流電力の停電時にバッテリの直流電力を、前記切替部を通じて前記AC/DC変換部に入力する制御部と、
周囲の明るさに応じた出力を前記制御部に入力するセンサ部と、を備え、
前記制御部は、
前記センサ部の出力に基づいて前記切替部を制御し、前記周囲の明るさが所定の明るさより暗い間、前記交流電力、又は前記バッテリの直流電力を前記AC/DC変換部に入力する
ことを特徴とする照明システム。 - 少なくとも前記交流電力の停電時に前記光源部を減光調光する調光部と、
前記調光部に入力する調光信号に前記バッテリの直流電力を変換する第1のDC/DC変換部と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の照明システム。 - 前記交流電力の停電時に前記切替部を通じて前記AC/DC変換部に入力するバッテリの直流電力を、当該AC/DC変換部に合わせた直流電力に変換する第2のDC/DC変換部を備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明システム。 - 前記センサ部は、太陽電池を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の照明システム。
- 所定の直流電力で点灯する光源部、及び、交流電力を前記所定の直流電力に変換し前記光源部に出力し、直流電力が入力された場合でも前記所定の直流電力を出力するAC/DC変換部を有した照明器具と、
前記照明器具を支持する支柱と、を備え、
前記支柱は、
前記AC/DC変換部への前記交流電力の入力のオン/オフを切り替える切替部と、
前記交流電力の停電時にバッテリの直流電力を、前記切替部を通じて前記AC/DC変換部に入力する制御部と、
周囲の明るさに応じた出力を前記制御部に入力するセンサ部と、を備え、
前記制御部は、
前記センサ部の出力に基づいて前記切替部を制御し、前記周囲の明るさが所定の明るさより暗い間、前記交流電力、又は前記バッテリの直流電力を前記AC/DC変換部に入力する
ことを特徴とする照明設備。 - 前記支柱にはメンテナンス開口と、当該メンテナンス開口を塞ぐ蓋体とが設けられ、
前記センサ部を、前記蓋体に設けた
ことを特徴とする請求項5に記載の照明設備。 - 前記支柱には複数の前記メンテナンス開口が上下に設けられ、
少なくとも前記制御部を、下側の前記メンテナンス開口に臨む位置に設け、
前記センサ部を、上側の前記メンテナンス開口を覆う蓋体に設けた
ことを特徴とする請求項6に記載の照明設備。 - 所定の直流電力で点灯する光源部と、
交流電力を前記所定の直流電力に変換し前記光源部に出力し、直流電力が入力された場合でも前記所定の直流電力を出力するAC/DC変換部と、
を有した照明器具のコントローラにおいて、
前記AC/DC変換部への前記交流電力の入力のオン/オフを切り替える切替部と、
前記交流電力の停電時にバッテリの直流電力を、前記切替部を通じて前記AC/DC変換部に入力する制御部と、
周囲の明るさに応じた出力を前記制御部に入力するセンサ部と、を備え、
前記制御部は、
前記センサ部の出力に基づいて前記切替部を制御し、前記周囲の明るさが所定の明るさより暗い間、前記交流電力、又は前記バッテリの直流電力を前記AC/DC変換部に入力する
ことを特徴とするコントローラ。
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